JPH10109244A - マトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマトリックス型工具マガジン - Google Patents

マトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマトリックス型工具マガジン

Info

Publication number
JPH10109244A
JPH10109244A JP8283328A JP28332896A JPH10109244A JP H10109244 A JPH10109244 A JP H10109244A JP 8283328 A JP8283328 A JP 8283328A JP 28332896 A JP28332896 A JP 28332896A JP H10109244 A JPH10109244 A JP H10109244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
diameter
standard
hand
gripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8283328A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3865329B2 (ja
Inventor
Mikio Takeuchi
三貴男 竹内
Hiroyuki Shibai
宏之 柴井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Seiki Co Ltd filed Critical Hitachi Seiki Co Ltd
Priority to JP28332896A priority Critical patent/JP3865329B2/ja
Publication of JPH10109244A publication Critical patent/JPH10109244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3865329B2 publication Critical patent/JP3865329B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q3/00Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
    • B23Q3/155Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling
    • B23Q3/1552Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling parts of devices for automatically inserting or removing tools
    • B23Q3/1554Transfer mechanisms, e.g. tool gripping arms; Drive mechanisms therefore
    • B23Q2003/155414Transfer mechanisms, e.g. tool gripping arms; Drive mechanisms therefore the transfer mechanism comprising two or more grippers
    • B23Q2003/155453Transfer mechanisms, e.g. tool gripping arms; Drive mechanisms therefore the transfer mechanism comprising two or more grippers including different gripper configurations for holding differently-configured tools

Landscapes

  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準工具の他に大径工具をマトリックス型工
具マガジンに収納して、各工具を前方側に抜き出す場合
に、工具を把持するハンドを大径工具のサイズに合わせ
ると、標準工具の工具間ピッチが大きくなって工具の収
納密度が低下し、マトリックス型工具マガジン全体が大
型化していた。 【解決手段】 標準工具7と大径工具8とを収納するた
めの工具ポットがマトリックス状に配列されたマトリッ
クス型工具マガジンにおいて、標準工具7を工具搬送す
る時には、標準工具用ハンド30を選択して標準工具の
被把持部を着脱自在に把持し、大径工具8を工具搬送す
る時には、大径工具把持手段31を選択して大径工具の
被把持部15bを着脱自在に把持し、標準工具用ハンド
30又は大径工具把持手段31が、標準工具又は大径工
具を各工具ポットに対して着脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械に設けら
れたマトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマ
トリックス型工具マガジンに係り、特に、工具径が所定
の径より小さい標準的な工具である標準工具と、工具径
が所定の径より大きい大径工具とがマトリックス状に配
列されたマトリックス型工具マガジンにおける工具搬送
方法と工具マガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ(以下、MCと記載)
など工作機械は自動工具交換装置(以下、ATCと記
載)を備えており、このATCにより、工作機械の主軸
と、複数の工具を貯蔵する工具マガジン又は中間保持手
段(中間ポット)との間で工具交換を行う。工具マガジ
ンには、工具径が所定の径(例えば、ツールシャンクの
シャンク部外径寸法+(数mm乃至数十mm)の径)よ
り小さい標準的な工具(以下、標準工具と記載)と、工
具径が所定の径より大きい大径工具とをマトリックス状
に配列して収納する構成のマトリックス型工具マガジン
(以下、工具マガジンと記載)がある。この工具マガジ
ンには、工具搬送装置が、貯蔵用の工具ポットと所定の
工具交換位置の工具ポットとの間を移動して、工具を各
工具ポットに対して着脱することにより工具の搬送が行
われるタイプのものがある。
【0003】ATCには、工具交換アーム(以下、交換
アームと記載)が工具を把持して、工具マガジンと主軸
との間、又はこれらと中間の待機位置との間を揺動する
ことにより、主軸と工具マガジンとの間で工具の移送を
行うものがある。このタイプのATCでは、交換アーム
が待機位置から主軸側工具交換位置へ揺動する動作と、
主軸に対する新旧工具の工具交換動作とを行って、主軸
と交換アームとの間で工具交換を行う。また、交換アー
ムが、待機位置から工具マガジン側工具交換位置へ揺動
する動作と、工具マガジンに対する新旧工具の工具交換
動作とを行って、工具マガジンと交換アームとの間で工
具交換を行う。
【0004】例えば、特開平4−322937号公報及
び実用新案登録第3002625号公報にはそれぞれ工
具マガジンが開示されているが、いずれの場合も、工具
を貯蔵する工具マガジン部の後方側に工具搬送装置を設
けて、工具を後方から把持して後方に引き抜く構造にな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この構造では、工具マ
ガジン部とその後方の工作機械との間の狭いスペースに
工具搬送装置を設ける必要があるので、設置スペースに
制約があり、工具の長さも制限され、工具搬送装置の運
転管理や点検修理などメンテナンス作業が困難になる恐
れがある。そのため、工具マガジン部の前方側に工具搬
送装置を設けて工具を前方に抜き出すタイプのものもあ
る。このタイプの工具マガジンにおける工具の高収納密
度化を図った技術が既にいくつか提案されている。
【0006】例えば、特公平4−6492号公報には、
ツールラックをそれぞれ移動させてツールラック間隔を
可変とする工具マガジンが開示されている。しかしなが
ら、この場合には、ツールラックを移動させる装置が必
要になり、工具マガジン全体が大掛かりで複雑な構造に
なっていた。
【0007】特開昭63−57134号公報には、カセ
ットストッカから工具収納カセットを一列引き出して、
この工具収納カセットを工具マガジン側工具交換位置に
移動させる工具マガジンが開示されている。ところが、
この場合には工具収納カセットを引き出すための構成が
必要になり、全体的に構造が複雑になっていた。
【0008】特開昭62−102941号公報には、工
具収納棚の工具ポットの軸線をトラバーサの移動方向に
対して所定の角度傾斜させる工具マガジンが開示されて
いる。ところが、この場合には、傾斜した工具を搬送す
るためのトラバーサを設ける必要があり、装置全体が複
雑化していた。しかも、標準工具と大径工具など二種類
の工具を貯蔵するための配慮はなされていない。特開平
4−310341号公報には、工具を保持するホルダの
工具装着口が互いに反対方向に開口した工具マガジンが
開示されているが、この場合も二種類の工具の貯蔵を考
慮した構成ではない。
【0009】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、通常の標準工具の他に大径工具を収納で
きるマトリックス型工具マガジンにおける工具の高収納
密度化を図って、工具マガジンを小型化するとともに収
納可能工具数を増やすことができる工具マガジンの工具
搬送方法及びマトリックス型工具マガジンを提供するこ
とを目的とする。また、本発明の別の目的は、マトリッ
クス型工具マガジンの全体をコンパクトで簡単な構造に
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る工具搬送方法は、工具径が所定の径よ
り小さい標準工具と、工具径が前記所定の径より大きい
大径工具とを収納するための複数の工具収納手段がマト
リックス状に配列された工作機械のマトリックス型工具
マガジンにおける工具搬送方法であって、前記標準工具
を工具搬送する時には、前記標準工具の配列に対応する
形状を有する標準工具把持手段を選択して前記標準工具
の被把持部を着脱自在に把持し、前記大径工具を工具搬
送する時には、前記大径工具の配列に対応する形状を有
する大径工具把持手段を選択して前記大径工具の被把持
部を着脱自在に把持し、前記標準工具把持手段及び前記
大径工具把持手段のいずれか一方が、前記標準工具及び
前記大径工具のいずれか一方を前記工具収納手段に対し
て着脱する。
【0011】なお、工具搬送すべき工具の種類によって
選択された前記標準工具把持手段及び前記大径工具把持
手段のいずれか一方を、前記工具マガジンの前記工具収
納手段に収納された前記工具の軸線方向に進退移動さ
せ、前記標準工具及び前記大径工具のいずれか一方を前
記工具収納手段に対して着脱するのが好ましい。
【0012】また、具体的な実施態様としては、前記大
径工具を工具搬送する時には、前記標準工具把持手段の
標準工具把持部に大径工具用ハンドを着脱自在に係合さ
せて前記大径工具把持手段を構成した後、前記大径工具
用ハンドの大径工具把持部で前記大径工具の前記被把持
部を着脱自在に把持するのが好ましい。
【0013】前記工具搬送方法を実現するためのマトリ
ックス型工具マガジンは、工具径が所定の径より小さい
標準工具と、工具径が前記所定の径より大きい大径工具
とを収納するための複数の工具収納手段がマトリックス
状に配列された工具マガジン部と、この工具マガジン部
の前記工具収納手段に収納された前記標準工具及び前記
大径工具の軸線方向前方側に設けられ、前記標準工具及
び前記大径工具のいずれか一方の被把持部を把持して所
望の位置に搬送する工具搬送装置とを備えている。そし
て、この工具搬送装置は、前記標準工具の配列に対応す
る形状を有するとともに前記標準工具の前記被把持部を
着脱自在に把持する標準工具把持手段と、前記大径工具
の配列に対応する形状を有するとともに前記大径工具の
前記被把持部を着脱自在に把持する大径工具把持手段と
を備えている。
【0014】なお好ましくは、前記工具搬送装置は、工
具搬送すべき前記工具の種類に対応して選択された前記
標準工具把持手段及び前記大径工具把持手段のいずれか
一方を、前記工具収納手段に対して前記工具を着脱させ
るために、前記工具収納手段に収納された前記工具の軸
線方向に進退移動させる進退移動手段を備えている。
【0015】また、前記大径工具把持手段は、前記大径
工具の前記被把持部を着脱自在に把持する大径工具用ハ
ンドの被把持部を、前記標準工具把持手段の標準工具把
持部に着脱自在に係合させることにより構成されるのが
好ましい。
【0016】さらに、前記大径工具用ハンドが前記標準
工具把持手段の標準工具把持部に係合されていない時、
前記工具マガジン部の所定の大径工具用ハンド収納位置
に前記大径工具用ハンドを収納保持させる大径工具用ハ
ンド保持手段を、前記工具マガジン部に設けるのが好ま
しい。
【0017】なお、前記標準工具把持手段と前記大径工
具用ハンドとの間には、前記工具マガジン部の所定の前
記大径工具用ハンド収納位置で、前記大径工具用ハンド
の前記被把持部を前記標準工具把持手段の前記標準工具
把持部に着脱する時にアンロック状態となり、その他の
時にはロック状態となるロック・アンロック手段が設け
られているのが好ましい。
【0018】なお、本発明のマトリックス型工具マガジ
ンにおける他の実施態様としては、前記標準工具把持手
段と前記大径工具把持手段とを別体にするとともに、前
記進退移動手段の後部位置に着脱自在に且つ交換可能に
取付けてもよい。
【0019】また、その他の好ましい実施態様として
は、前記標準工具把持手段と前記大径工具把持手段とを
一体化して揺動可能にするとともにそれぞれの前記工具
把持手段の把持部を異なる方向に向け、工具搬送すべき
前記工具の種類に対応させて前記各工具把持手段の前記
各把持部を選択的に割り出して使用するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
の一例を図1乃至図16を参照しながら説明する。図1
及び図2はそれぞれ、本発明の一実施形態に係る工作機
械のマトリックス型工具マガジンの正面図及び平面図で
ある。図1及び図2に示すように、本実施形態は工作機
械として横形のMC(マシニングセンタ)の場合を示し
ているが、立形のMC,ターニングセンタなど他の種類
の工作機械であってもよい。
【0021】工作機械本体1の側部には自動工具交換装
置(以下、ATCと記載)2が設置されており、工作機
械本体1とATC2とによりATC付きMC3を構成し
ている。工作機械本体1の側部には、工具を貯蔵するマ
トリックス型工具マガジン(以下、工具マガジンと記
載)4が設けられ、ATC2は工具交換アーム(以下、
交換アームと記載)5を備えている。
【0022】ATC2は、交換アーム5を介して、工作
機械本体1の主軸6と工具マガジン4との間で、主軸6
に装着されるとともに工具径が所定の径より小さい標準
的な工具(以下、標準工具と記載)7と、工具径が所定
の径より大きい大径工具8の工具交換を行う。標準工具
7と大径工具8は、主軸6の工具装着部に着脱自在に装
着される同一形状のツールシャンクを有している。MC
3において使用される工具のうち、通常は、標準工具7
の方が大径工具8より工具の種類が多く使用頻度も高い
ので、工具マガジン4には多数の標準工具7と少数の大
径工具8とが貯蔵されている。
【0023】工作機械本体1の主軸頭9には主軸6が回
転自在に支持されており、主軸6は、標準工具7又は大
径工具8を着脱自在に装着して主軸駆動モータにより回
転駆動される。主軸6には、標準工具7又は大径工具8
を、皿ばね,コイルばね等ばね部材とアンクランプ用シ
リンダとによりクランプ・アンクランプする、公知のボ
ール式引っ張り機構方式又はコレット式引っ張り機構方
式等の工具クランプ・アンクランプ機構が内蔵されてい
る。主軸6に対向する位置には、ワーク(工作物)を取
付けるためのテーブル10が工作機械本体1に設けられ
ており、主軸6に対してテーブル10が少なくとも直交
座標系の三軸方向に相対移動自在になっている。
【0024】テーブル10,コラム及び主軸頭9等を、
NC装置(数値制御装置)に制御されるサーボモータと
ボールねじとによって駆動位置決め制御することによ
り、テーブル10上のワークと、主軸6に装着された標
準工具7又は大径工具8とを、相対的に移動させてワー
クを切削加工する。かかる駆動位置決め機構はリニアモ
ータ等であってもよい。なお、主軸6の軸線方向をZ軸
とし、これに直交して直交座標系をなす各方向をX軸,
Y軸とし、−X軸方向(図2の下方)を工具マガジン4
の前方として説明する。
【0025】ATC2は、標準工具7及び大径工具8を
着脱自在に把持するとともに、主軸6と工具マガジン4
に対して標準工具7及び大径工具8の受け渡しを行うツ
インアームタイプの交換アーム5と、交換アーム5を旋
回動作,進退移動動作させる駆動手段(図示せず)と、
交換アーム5を、主軸側の工具交換位置S1 ,待機位置
2 ,及び工具マガジン4側の工具交換位置S3 に揺動
させて位置決めする揺動手段(図示せず)とを備えてい
る。
【0026】工具マガジン4は、標準工具7及び大径工
具8を収納するための複数の工具ポット12がマトリッ
クス状に配列された工具マガジン部13と、工具マガジ
ン部13の工具ポット12に収納された標準工具7,大
径工具8の軸線方向前方側に設けられた工具搬送装置1
4とを備えている。工具マガジン部13は、Y,Z軸平
面方向に広がるマガジンスタンド20を有しており、工
具ポット12は、マガジンスタンド20にマトリックス
状に縦横方向に配列して設けられている。
【0027】工具搬送装置14は、マガジンスタンド2
0上のマトリックスの交点即ち各工具ポット12の場所
に自在に移動動作をする。工具搬送装置14は、標準工
具7と大径工具8のツールシャンクの被把持部(フラン
ジのV溝部)15a,15bを把持し、工具ポット12
から貯蔵中の標準工具7,大径工具8を前方に抜き出
し、貯蔵用の工具ポット12と工具マガジン側工具交換
位置S3 の工具ポット12との間を移動して、標準工具
7,大径工具8を所望の位置に搬送して各工具ポット1
2に対して着脱する。主軸6の工具装着部に装着できる
ように、標準工具7と大径工具8の各ツールシャンクの
形状と、被把持部15a,15bの形状は、全部の工具
でそれぞれ同一になっている。
【0028】工具マガジン4側の工具交換位置S3 の下
方隣の交点が、工具交換をしない時に工具搬送装置14
が待機する移動原位置(以下、原位置と記載)S4 であ
る。原位置S4 の近傍(例えば、下方の近傍)に大径工
具用ハンド収納位置S5 が設定され、工具マガジン4に
対する工具の段取りを行う工具段取り位置S6 が別の場
所(例えば、下方左側)に設定されている。工具マガジ
ン部13には、これらの位置S3 乃至S6 が一箇所ずつ
準備されている。
【0029】図1の符号Bで示す場所(即ち、標準工具
貯蔵部B)には多数の標準工具7が貯蔵され、符号Cで
示す場所(即ち、大径工具貯蔵部C)には複数(例え
ば、4本)の大径工具8が貯蔵されている。工具マガジ
ン4の上部及び下部には、それぞれ上部ガイド21及び
下部ガイド22が、左右方向(Z軸方向)を向き且つ互
いに平行に配設されている。上部,下部のガイド21,
22には、縦方向(Y軸方向)に立設されて工具搬送装
置14を支持する支柱部材23が案内支持されている。
支柱部材23は、その下部に設けられた水平移動用サー
ボモータ24に駆動されて、上部,下部のガイド21,
22に案内されながら、ラック22a及びピニオン(図
示せず)を介してZ軸方向に往復移動する。
【0030】工具搬送装置14は、支柱部材23にY軸
方向に向けて設けられたねじ部材25に係合している。
ねじ部材25は、支柱部材23の上部に設けられた昇降
用サーボモータ26により、ベルト27,プーリを介し
て正逆方向に回転する。支柱部材23には、ねじ部材2
5と平行な一対の昇降用ガイド28,28が縦方向(Y
軸方向)に設けられており、工具搬送装置14は、昇降
移動自在に昇降用ガイド28,28に係合案内されてい
る。
【0031】したがって、昇降用サーボモータ26がね
じ部材25を回転させると、工具搬送装置14は昇降用
ガイド28に案内されながら上下方向に昇降移動する。
なお、水平移動用サーボモータ24,昇降用サーボモー
タ26は、ステッピングモータ,リニアモータなど他の
駆動モータ(制御モータ)であってもよい。要するに、
マトリックス状の所定の工具授受位置に後述する標準工
具用ハンド30,90と大径工具用ハンド33,91を
位置決め・駆動できるものであればよい。
【0032】図3は工具搬送装置14の拡大正面図、図
4は図3に示す工具搬送装置14の平面断面図、図5は
工具搬送装置14の一部拡大正面図、図6は図5のVI−
VI線断面図である。図7は工具搬送装置14の標準工具
把持手段の内部構造図、図8は図7のVIII−VIII線平面
断面図、図9は図7のIX−IX線拡大断面図、図10は標
準工具用ハンドと大径工具用ハンドとを一体化した状態
の正面図、図11は図10のXI−XI線矢視図、図12は
図10のXII−XII線断面図、図13は図10のXIII−XI
II線断面図である。
【0033】図3乃至図5に示すように、工具搬送装置
14は、標準工具7の被把持部15aを着脱自在に把持
する標準工具把持手段(標準工具用ハンド)30と、大
径工具8の被把持部15bを着脱自在に把持する大径工
具把持手段31と、進退移動手段32とを備えている。
進退移動手段32は、工具搬送すべき工具の種類(即
ち、標準工具7又は大径工具8)に対応して選択された
標準工具把持手段30又は大径工具把持手段31を、工
具マガジン部13にマトリックス状に配列された工具ポ
ット12に対して工具を着脱させるために、工具ポット
12に収納された貯蔵中の前記工具と工具との間のスペ
ースを通して、図1の紙面と直交する方向である前後方
向(X軸方向、即ち貯蔵中の工具の軸線方向)に進退移
動させる。
【0034】標準工具用ハンド30は標準工具7の配列
に対応する形状を有しており、大径工具把持手段31は
大径工具8の配列に対応する形状を有している。大径工
具把持手段31は、大径工具8を把持する大径工具用ハ
ンド33の被把持部72を、標準工具把持手段を構成す
る標準工具用ハンド30の標準工具把持部34に着脱自
在に係合させて一体化させることにより構成される。大
径工具用ハンド33には、大径工具8の被把持部15b
を着脱自在に把持する大径工具把持部35が設けられて
いる。
【0035】工具搬送装置14の本体40は、昇降用ガ
イド28に昇降自在に案内されるとともにねじ部材25
にねじ込まれているナット(図示せず)が固定されて、
ねじ部材25の回転動作により昇降移動する。本体40
には、一対の水平移動用ガイド41が前後方向を向いて
平行に且つ上下に並んで取付けられている。水平移動用
ガイド41には、本体40に対して前後方向に相対移動
可能なフレーム42が水平移動自在に係合案内されてい
る。
【0036】工具搬送装置本体40には、第1のシリン
ダ43が前後方向に向けて水平に取付けられている。フ
レーム42は、水平移動用ガイド41に案内されなが
ら、第1のシリンダ(流体圧シリンダ)43に駆動され
て所定のストロークで前後方向に往復移動する。フレー
ム42のこの移動動作は、工具搬送装置本体40に取付
けられた近接スイッチ44と、フレーム42に取付けら
れたドッグ44aとにより検出される。フレーム42に
は、標準工具用ハンド30をフレーム42に対して相対
的に前後方向に往復移動させるための第2のシリンダ
(流体圧シリンダ)45が、前後方向に向けて水平に取
付けられている。第1,第2のシリンダ43,45は、
圧縮空気又は圧力油など圧力流体の供給により駆動され
る。
【0037】フレーム42には第1,第2の軸部材4
6,47が往復移動自在に支持され、第1,第2の軸部
材46,47は、前後方向に向けて水平に且つ平行に設
けられている。第1,第2の軸部材46,47の後端部
46a,47aには標準工具用ハンド30が締結固定さ
れている。第1,第2の軸部材46,47は、フレーム
42に取付けられた第1,第2の筒状部材46b,47
b内に、ころがりガイド部材,オイレスメタル等のすべ
りガイド部材等のガイド部材46c,47cを介して嵌
合して、軸方向に移動自在に支持されている。第1の軸
部材46は、第2のシリンダ45に駆動されて前後方向
に往復移動可能になっている。したがって、第1の軸部
材46が第2のシリンダ45に駆動されると、第1,第
2の軸部材46,47及び標準工具用ハンド30が一体
的に前後方向に往復移動する。この移動動作は、フレー
ム42に設けられた近接スイッチ48,49により検出
される。
【0038】標準工具用ハンド30を前後方向に移動さ
せる場合、本実施形態の進退移動手段32においては、
まず第一段階として、第1のシリンダ43で、フレーム
42,第1,第2の筒状部材46b,47b,第1,第
2の軸部材46,47,標準工具用ハンド30の全体を
移動させる。次いで第二段階として、第2のシリンダ4
5で第1の軸部材46を動かして、標準工具用ハンド3
0をフレーム42に対して相対的に前後方向に移動させ
ている。このような二段階の移動動作により、工具搬送
装置本体40に対して標準工具用ハンド30を前後方向
に移動させる。
【0039】これにより、標準工具用ハンド30は、ス
トローク前端位置とストローク後端位置との間を長いス
トロークで往復移動することができることになるので、
標準工具7及び大径工具8が軸方向に長い形状の場合で
あっても工具搬送が可能である。なお、工具の軸方向寸
法が短い場合には、ストローク長が短かくてもよいの
で、第1のシリンダ43を省略して第2のシリンダ45
のみの一段階の往復動作をするようにしてもよい。
【0040】図8に示すように、工具ポット12には、
工具保持手段12aと、工具7,8の回転方向を規制し
て位置決めする回転方向規制部材12bとが設けられて
いる。工具保持手段12aは、一つ又は複数(例えば、
3個)のボール12cを工具7,8のプルスタッドに着
脱自在に係合させ、圧縮ばね12dのばね力によりボー
ル12cを付勢して工具7,8を保持するように構成さ
れている。工具ポット12と工具保持手段12aにより
工具収納手段が構成されている。なお、工具保持手段1
2aにおいて、工具7,8のプルスタッドを板ばね,ゴ
ムなど弾性部材の弾性力により着脱自在に把持するよう
に構成してもよい。また、工具ポットに収納された状態
の工具軸線を上下方向に対して傾斜させ、工具の自重で
工具ポットに収納されるものであってもよい。
【0041】次に、標準工具用ハンド30について説明
する。図5及び図7に示すように、標準工具用ハンド3
0が工具ポット12に対して標準工具7を着脱する時に
は、標準工具用ハンド30は、マトリックス状に並んだ
貯蔵中の標準工具7と標準工具7との間のスペースを通
って、前後方向即ち貯蔵中の標準工具7の軸線方向に進
退移動することになる。
【0042】標準工具用ハンド30のこの進退移動動作
時と着脱動作時に、標準工具用ハンド30や第1,第2
の軸部材46,47等が、貯蔵中の標準工具7と干渉す
ることを防止する必要がある。そこで、標準工具把持部
34の把持部中心O1 を所要位置の工具ポット12の中
心位置にX軸方向で一致させた時と、標準工具用ハンド
30が工具ポット12に対して標準工具7を着脱する時
に、貯蔵中の他の標準工具7に標準工具用ハンド30が
衝突しないような形状に、標準工具用ハンド30は形成
されている。
【0043】図4,図5,図7乃至図9に示すように、
標準工具用ハンド30の上面には標準工具把持部34が
形成されている。標準工具把持部34は、標準工具7の
被把持部15aに着脱自在に係合して標準工具7を把持
するようになっている。標準工具用ハンド30には、標
準工具把持部34で把持した標準工具7が脱落しないよ
うに、標準工具7の被把持部15aを係合離脱自在に係
止する標準工具把持爪50が、支持軸51により所定角
度で揺動自在に取付けられている。
【0044】標準工具把持爪50は、第1のロック・ア
ンロック機構52により、ロック,アンロックされる。
即ち、第1のロック・アンロック機構52は、標準工具
7が標準工具把持爪50により把持された状態で標準工
具用ハンド30が移動する時は、ロック状態になって標
準工具7が脱落しないようにする。標準工具用ハンド3
0が最も後方(即ち、ストローク後端位置)に移動し
て、標準工具把持爪50が工具ポット12に対して標準
工具7を装着又は抜き取りをする時のみは、第1のロッ
ク・アンロック機構52をアンロック状態にする必要が
ある。
【0045】そこで、第2の軸部材47は、標準工具用
ハンド30に締結固定された外方軸53と、外方軸53
内に嵌合して軸方向に相対的に摺動可能で、且つ矢印D
(図4)に示すように後方に付勢された内方軸54とに
より構成されている。内方軸54の前端部には、外方軸
53より径の大きい係止部材55が取付けられている。
外方軸53を軸方向に摺動自在に支持するスリーブ56
が、係止部材55より後方に位置してフレーム42(又
は、第2の筒状部材47b)に取付けられている。スリ
ーブ56の前方端はストッパ部57になっている。スト
ッパ部57は、第2の軸部材47がフレーム42に対し
て相対的に後方に移動して、工具ポット12に対して工
具を着脱する時に、係止部材55に当接するようになっ
ている。
【0046】図5,図7及び図9に示すように、標準工
具用ハンド30の内部に形成された嵌合孔58内には、
連結棒59が、嵌合孔58の軸方向(矢印H方向)に往
復移動自在に嵌合し、且つ回転規制部材62aにより回
転しないように規制されている。支持軸51により揺動
自在に支持された標準工具把持爪50において、支持軸
51より上方には爪部60があり、支持軸51より下部
61が、連結棒59の一方の端部62に接触離脱自在に
当接している。
【0047】第2の軸部材47の内方軸54の後端部
(図9の下端部)近傍には、内方軸54の軸線方向に対
して傾斜した斜面63と、斜面63に連通し、内方軸5
4の端面側に位置した凹部64とが形成されている。連
結棒59の他方の端部65は、内方軸54の斜面63に
係合可能で且つ凹部64内に没入可能になっている。
【0048】したがって、図4,図7及び図9に示すよ
うに、標準工具用ハンド30が標準工具7の着脱を行わ
ない時、即ち標準工具用ハンド30が前後方向の後端位
置にいない時には、外方軸53及び内方軸54は一体的
に前後方向に移動するので、この時は、内方軸54の斜
面63が連結棒59に接触している。その結果、連結棒
59が、標準工具把持爪50の下部61を矢印Hに沿っ
て図7,図9の右方に押すので、標準工具把持爪50
は、図7の反時計回り方向(矢印E方向)に揺動した状
態でロックされる。
【0049】一方、工具ポット12に標準工具7を着脱
する時、即ち標準工具用ハンド30が前後方向の後端位
置に位置した時には、標準工具用ハンド30が、前記二
段階の移動動作により、フレーム42に対して相対的に
後方側のストローク端に移動する。標準工具用ハンド3
0が後方側ストローク端に到着する直前に、内方軸54
と一体的な係止部材55がスリーブ56のストッパ部5
7に当接するので、内方軸54の後退動作が止まる。と
ころが、外方軸53は、第2のシリンダ45に駆動され
てさらに僅かに後退した状態で止まる。
【0050】その結果、外方軸53と標準工具用ハンド
30は、矢印F(図9)に示すように、内方軸54に対
して相対的に僅かの距離だけ後退することになる。した
がって、標準工具把持爪50が支持軸51を中心に揺動
すると、連結棒59の他方の端部65が内方軸54の凹
部64内に没入し、連結棒59は把持爪下部61から離
れる。標準工具把持爪50は、アンロック状態になって
所定角度で揺動自在になり、標準工具用ハンド30を昇
降方向に移動させた時、標準工具把持部34に被把持部
15a等の挿入,離脱を行うことができる。標準工具把
持爪50に形成された係合部50a,50bは、標準工
具把持爪50が被把持部15a等を把持した時に、被把
持部15a等に形成されたキー部(キー溝)15kと係
合して、標準工具7等の回転方向の位置を定めるための
ものである。
【0051】次に、大径工具用ハンド33を有する大径
工具把持手段31について説明する。図5は、標準工具
用ハンド30に大径工具用ハンド33を装着する直前の
状態を示しており、図10乃至図13は、大径工具用ハ
ンド33を標準工具用ハンド30に装着して互いに一体
化した状態を示している。
【0052】図1,図5,図6,図10乃至図13に示
すように、大径工具用ハンド33は、大径工具8を工具
搬送する時に標準工具用ハンド30に把持された状態で
使用されるので、標準工具7を工具搬送する時には、工
具マガジン部13の大径工具用ハンド収納位置S5 に収
納されている(図6参照)。大径工具用ハンド収納位置
5 におけるマガジンスタンド20には、大径工具用ハ
ンド保持手段70が取付けられている。
【0053】工具マガジン部13に設けられた大径工具
用ハンド保持手段70は、大径工具用ハンド33が標準
工具用ハンド30の標準工具把持部34に係合されてい
ない時、大径工具用ハンド収納位置S5 に大径工具用ハ
ンド33を収納保持するためのものである。大径工具用
ハンド保持手段70は、大径工具用ハンド33の本体7
1を係合離脱自在に保持するための保持体66を有して
おり、保持体66はマガジンスタンド20から前方に突
出して設けられている。大径工具用ハンド保持手段70
においては、一つ又は複数(例えば、2個)のボール7
0aを保持体66の被係合部67に着脱自在に係合さ
せ、圧縮ばね70bのばね力によりボール70aを被係
合部67側に付勢して大径工具用ハンド33を保持する
ようにしている。
【0054】大径工具用ハンド33は、その使用時には
標準工具用ハンド30に把持されるので、大径工具用ハ
ンド本体71には、標準工具7及び大径工具8の各被把
持部15a,15bと同じ形状を有する被把持部72
が、大径工具用ハンド本体71の下部に形成されてい
る。この被把持部72が、標準工具用ハンド30の標準
工具用把持部34に着脱自在に係合するとともに、標準
工具把持爪50により係合離脱自在に係止されるように
なっている。大径工具用ハンド本体71の上部には大径
工具把持部35が形成されており、大径工具把持部35
に大径工具8の被把持部15bが着脱自在に係合する。
【0055】標準工具用ハンド30が大径工具用ハンド
33を把持する時には、標準工具用ハンド30は、大径
工具用ハンド収納位置S5 にある大径工具用ハンド33
の下方から上方に移動して、標準工具把持部34を大径
工具用ハンド30の被把持部72に係合させる。標準工
具把持爪50の爪部60には、外方に突出する係合部7
3が設けられている。
【0056】図5及び図12に示すように、標準工具把
持爪50の場合と同様に、係合部73は、第3のロック
・アンロック機構81によりロック状態,アンロック状
態になる。第3のロック・アンロック機構81におい
て、大径工具用ハンド本体71には、移動部材82が、
その軸方向に移動可能に且つ後方にばね83で付勢され
た状態で設けられている。
【0057】ばね83の一端部は、本体71に取付けら
れたピン83aにより支持されている。また、大径工具
用ハンド収納位置S5 におけるマガジンスタンド20に
は、移動部材82に当接可能なストッパ部材84が取付
けられている。移動部材82には、ピン83aに係合す
る長孔82aが形成されているので、移動部材82は、
ピン83aと長孔82aに従って軸線方向に進退移動可
能になっている。図12中の(A),(B)は、第3の
ロック・アンロック機構81のロック状態,アンロック
状態をそれぞれ示している。
【0058】図12(A)に示すように、標準工具用ハ
ンド30が大径工具用ハンド33の着脱を行わない時、
即ち大径工具用ハンド33を把持している標準工具用ハ
ンド30が後方位置に移動していない時は、移動部材8
2は、ストッパ部材84に接触していないので後方に位
置している。この時には、移動部材82に形成された斜
面85が係合部73を押し付けるので、爪部60は大径
工具用ハンド33を解放する方向に揺動することができ
ずロック状態になる。
【0059】このように、係合部73が大径工具用ハン
ド33の凹部74に係合しているので、係合後は爪部6
0が後退位置にある場合でも、爪部60を揺動しないよ
うに規制している。また、図5に示すように、被把持部
72に固定された係合体72aと、標準工具把持爪50
の係合部50a及び係合部50bとが係合して、把持状
態になった時の被把持部72の回転方向の位置を定めて
いる。これにより、標準工具用ハンド30に対して大径
工具用ハンド33がしっかりと保持される。
【0060】一方、図12(B)に示すように、大径工
具用ハンド33が後方位置に移動して大径工具用ハンド
収納位置S5 に達すると、ストッパ部材84との当接に
よって、移動部材82はばね83の付勢力に抗して前進
し、斜面85と係合部73とが離れてアンロック状態に
なる。即ち、標準工具把持爪50が解放方向に支点軸5
1を支点に揺動することが可能になる。これにより、大
径工具用ハンド33の被把持部72を軸線方向と直交す
る方向より着脱することが可能になる。
【0061】このように、標準工具用ハンド30と大径
工具用ハンド33との間に、第1,第3のロック・アン
ロック機構52,81からなるロック・アンロック手段
を設けている。これにより、工具マガジン部13の大径
工具用ハンド収納位置S5 で、大径工具用ハンド33の
被把持部72を標準工具用ハンド30の標準工具把持部
34に着脱する時にアンロック状態となり、その他の時
にはロック状態となる。
【0062】図5及び図13に示すように、大径工具把
持部35の横には大径工具把持爪75が設けられてい
る。大径工具把持爪75は、支点軸76を中心として所
定角度で揺動自在になっており、大径工具8を把持する
方向に圧縮ばね77により付勢されている。標準工具把
持爪50の場合と同様に、大径工具把持爪75には第2
のロック・アンロック機構78が設けられている。
【0063】第2のロック・アンロック機構78におい
て、大径工具用ハンド本体71には、移動部材79が、
その軸方向に移動可能に且つ後方にばね79aで付勢さ
れた状態で設けられている。図13中の(A),(B)
は、第2のロック・アンロック機構78のロック状態,
アンロック状態をそれぞれ示している。
【0064】図13(A)に示すように、大径工具用ハ
ンド33が大径工具8の着脱を行わないとき、即ち、大
径工具用ハンド33が後方位置に移動していない時は、
移動部材79は、マガジンスタンド20に接触していな
いので後方に位置して突出している。この時には、移動
部材79に形成された斜面80が大径工具把持爪75を
押し付けるので、大径工具把持爪75は大径工具8を解
放する方向に揺動することができずロック状態になる。
【0065】大径工具用ハンド33が大径工具8を把持
している時には、圧縮ばね77により大径工具把持爪7
5を大径工具8側に付勢している状態を第2のロック・
アンロック機構78は維持する。したがって、大径工具
用ハンド33は大径工具8をしっかりと把持することが
できるので安全である。大径工具把持爪75に形成され
た係合部75a,75bは、大径工具用ハンド33に把
持された大径工具8の回転方向の位置を定めるためのも
のである。
【0066】一方、図13(B)に示すように、大径工
具用ハンド33が後方位置に移動すると、マガジンスタ
ンド20との当接によって、移動部材79はばね79a
の付勢力に抗して前進し、斜面80と大径工具把持爪7
5とが離れてアンロック状態になる。即ち、大径工具把
持爪75が圧縮ばね77の付勢力に抗して解放方向に支
点軸76を支点に揺動することが可能になる。これによ
り、大径工具8の被把持部15bを軸線方向と直交する
方向より着脱することが可能になる。
【0067】次に、図14乃至図16を参照しながら、
工具マガジン4による自動工具搬送方法について説明す
る。図14は本実施形態における工具搬送の手順を示す
フローチャート、図15及び図16はそれぞれ、前記フ
ローチャートに示す工程の手順の一部を示すフローチャ
ートである。
【0068】本実施形態に係る自動工具搬送方法は、標
準工具7を工具搬送する時には、標準工具用ハンド(標
準工具把持手段)30を選択して、標準工具7の被把持
部15aを着脱自在に把持する。一方、大径工具8を工
具搬送する時には、標準工具用ハンド30に大径工具用
ハンド33を装着して構成した大径工具把持手段31を
選択して、大径工具8の被把持部15bを着脱自在に把
持する。そして、標準工具用ハンド30又は大径工具把
持手段31が、標準工具7又は大径工具8を各工具ポッ
ト12に対して着脱するようにしている。
【0069】即ち、工具の種類によって選択された標準
工具用ハンド30又は大径工具把持手段31が、工具マ
ガジン4の工具ポット12に収納された工具と工具との
間のスペースを通って工具の軸線方向に進退移動し、貯
蔵用の工具ポット12と工具マガジン側工具交換位置S
3 の工具ポット12との間を移動して、標準工具7又は
大径工具8の着脱を行う。
【0070】交換アーム5は、待機位置S2 で待機して
いる時は、MC3の加工動作の邪魔にならないように、
加工領域外(スプラッシュガードの外方)で待機してい
る。この状態で、標準工具7又は大径工具8が取付けら
れた主軸6を主軸駆動モータにより回転駆動するととも
に、テーブル10,コラム及び主軸頭9を、NC装置に
制御されるサーボモータとボールねじとによりX,Y,
Z軸方向に相対移動制御することにより、テーブル10
上のワークを切削加工する。
【0071】この加工工程の後に次工具による加工があ
る場合には、工具マガジン4の工具マガジン側工具交換
位置S3 に工具搬送装置14により工具搬送をし、AT
C2により次加工用の工具に自動的に工具交換する必要
がある。そこで、図14に示すように、所望の工具Tm
nを工具マガジン側工具交換位置S3 に呼び出して待機
させるべく、NC装置から工具Tmnの工具呼出し指令
が出力される(ステップ101)。なお、この場合の初
期条件としては、交換アーム5が待機位置S2 にあり、
工具搬送装置14が原位置S4 にあり、標準工具用ハン
ド30がストローク前端位置に位置し、また、交換アー
ム5の工具マガジン側把持部には工具(旧工具)が把持
されているものとする。
【0072】工具Tmnの工具番号「mn」は、工具マ
ガジン部13に収納された各工具の番号,又は各工具が
収納されている工具ポット12の番号であり、2桁乃至
4桁の数字で表されている。工具呼出し指令により指令
工具Tmnが要求されると、交換アーム5は工具マガジ
ン側に揺動し、工具マガジン側工具交換位置S3 の工具
ポット12に工具を返却する。その後、工具マガジン側
工具交換位置S3 の工具ポット12にある工具を、工具
マガジン部13に返却収納する必要がある。交換アーム
5は、工具返却後に待機位置S2 に戻って待機する。
【0073】この工具の返却収納を行うためには、ま
ず、工具搬送装置14が現在有している現ハンドは標準
工具用ハンド30か否かを判別する(ステップ10
2)。工具搬送装置14の現ハンドが標準工具用ハンド
30である場合には、工具交換位置S3 にある工具が標
準工具7か大径工具8かを判別することにより、現在の
標準工具用ハンド30で把持できる工具であるか否かを
判別する(ステップ103)。
【0074】ステップ102で、標準工具用ハンド30
に大径工具用ハンド33が把持された状態の時には、工
具が標準工具7か大径工具8かを判別して、現在の大径
工具用ハンド33で工具が把持できるか否かを判別する
(ステップ104)。工具が標準工具7の場合には、大
径工具用ハンド33を大径工具用ハンド収納位置S5
戻すことになる(ステップ105)。
【0075】図15は、大径工具用ハンド33を戻すス
テップ105の手順を示している。この場合には、昇降
用サーボモータ26を駆動して、工具搬送装置14を原
位置S4 からその下方の大径工具用ハンド収納位置S5
の前方中心位置に移動させる(ステップ201)。大径
工具用ハンド本体71の中心O2 を大径工具用ハンド収
納位置S5 の中心位置にX軸方向前方位置で一致させた
状態で、第1,第2のシリンダ43,45を駆動して、
標準工具用ハンド30とともに大径工具用ハンド33を
後退させる(ステップ202)。大径工具用ハンド33
を、大径工具用ハンド保持手段70の保持体66に係合
させて、大径工具用ハンド収納位置S5 に収納する(ス
テップ203)。
【0076】この収納動作時には、標準工具用ハンド3
0は後方のストローク端に到達するので、第3のロック
・アンロック機構81のストッパ部材84と移動部材8
2とが当接し、標準工具把持爪50はロック状態からア
ンロック状態になっている。したがって、第1のロック
・アンロック機構52と第3のロック・アンロック機構
81とがアンロック状態になっているので、標準工具用
ハンド30の下降動作で、被把持部72からの離脱が可
能になっている。昇降用サーボモータ26を駆動して工
具搬送装置14を所定距離下降させれば、標準工具用ハ
ンド30と大径工具用ハンド33との係合が解除され
て、標準工具用ハンド30は大径工具用ハンド33から
離脱する(ステップ204)。
【0077】標準工具用ハンド30をストローク前端位
置に前進させる。その後、昇降用サーボモータ26を駆
動し、工具搬送装置14を上昇させてその原位置S4
戻す(ステップ205)。こうして、大径工具用ハンド
33をその収納位置S5に戻す手順が終了する。
【0078】図14に示すように、ステップ103で、
現ハンドで把持できる工具が標準工具7と判断された場
合と、ステップ105が終了して大径工具用ハンド33
をその収納位置S5に戻した場合には、工具搬送装置1
4が原位置S4 に位置していることを確認する(ステッ
プ106)。標準工具用ハンド30をストローク後端位
置まで後退させたのち上方に移動させ、工具マガジン側
工具交換位置S3 の工具ポット12に収納されている標
準工具7の被把持部15aに標準工具把持部34を係合
させて、標準工具7を把持する。この時、第1のロック
・アンロック機構52は、内方軸54の凹部64に連結
棒59が没入可能となっており、標準工具用把持爪50
は、被把持部15aの挿入時に支持軸51を支点に揺動
する(ステップ107)。
【0079】次に、標準工具7を把持した状態の標準工
具用ハンド30を前方ストローク端に前進させる。連結
棒59が内方軸54の斜面に係合することにより、第1
のロック・アンロック機構52はロック状態となる。そ
の後、水平移動用サーボモータ24及び昇降用サーボモ
ータ26を駆動して、この標準工具7を返却すべき所定
の工具ポット12の中心と、返却する標準工具7の中心
とが一致状態となる前方中心位置に、標準工具用ハンド
30を移動させる。この工具ポット12は標準工具貯蔵
部Bにある。
【0080】その後、標準工具用ハンド30の把持部中
心O1 を工具ポット12の中心にX軸方向前方位置で一
致させ、標準工具用ハンド30をストローク後端部まで
後退させて、標準工具7を工具ポット12に返却する。
この時、第1のロック・アンロック機構52はアンロッ
ク状態になっている。標準工具用ハンド30を下降させ
て、標準工具7の被把持部15aより離脱させ、標準工
具用ハンド30を前進位置に移動させる(ステップ10
8)。次いで、指令工具Tmnが標準工具7か否かを判
別する(ステップ109)。
【0081】一方、ステップ103で、工具マガジン側
工具交換位置S3 で待機中の工具が大径工具8のため現
ハンドで把持できないと判断した場合には、大径工具用
ハンド33を持ってくる必要がある(ステップ11
0)。この大径工具用ハンド33を持ってくるステップ
110の手順は、図16のフローチャートに示されてい
る。
【0082】この場合には、まず、工具搬送装置14を
大径工具用ハンド収納位置S5 より所定量下方位置に移
動させる(ステップ301)。この時、標準工具用ハン
ド30が、大径工具用ハンド収納位置S5 に収納中の大
径工具用ハンド33に干渉しないように所定距離下方の
前進位置に移動した状態で、標準工具用ハンド30をス
トローク後端位置まで後退させたのち上方に移動させ
る。
【0083】このストローク後端位置では、ストッパ部
材84と移動部材82とが当接して、大径工具用ハンド
33の第3のロック・アンロック機構81がアンロック
状態となっている。第1のロック・アンロック機構52
と第3のロック・アンロック機構81とがアンロック状
態になっているので、標準工具用ハンド30の上方への
移動動作で、被把持部72に挿入可能になっている(ス
テップ302)。
【0084】これにより、標準工具用ハンド30の標準
工具把持部34が、大径工具用ハンド33の被把持部7
2に係合して大径工具用ハンド33を把持するので、大
径工具用ハンド33と標準工具用ハンド30とが一体化
する(ステップ303)。次いで、標準工具用ハンド3
0と大径工具用把持部33をストローク前端位置に前進
させながら、工具搬送装置14を原位置S4 に戻す。
【0085】大径工具用ハンド33が後退位置より前方
に移動すると、ストッパ部材84と移動部材82とが離
れるので、第3のロック・アンロック機構81はロック
状態となる。また、第1のロック・アンロック機構52
もロック状態となる(ステップ304)。このようにし
て、大径工具用ハンド33を持ってくる手順が終了す
る。
【0086】図14に示すように、ステップ104で現
ハンドで把持可能と判断した場合と、ステップ110の
手順が終了した場合には、原位置S4 にある工具搬送装
置14は、大径工具用ハンド33を有しているので大径
工具8を把持できることになる。この場合には、図10
に示すように、大径工具把持部35の把持部中心O3
原位置S4 の中心に一致させており、標準工具用ハンド
30は、大径工具用ハンド33を把持していない時と比
較して、標準工具用ハンド30の把持部中心O1と大径
工具用ハンド33の把持部中心O3 との間の距離Lだけ
下方に位置する必要があり、この位置決めを確認する
(ステップ111)。
【0087】次に、標準工具用ハンド30と一体になっ
た大径工具用ハンド33を、ストローク後端位置まで後
退させたのち上方に移動させれば、大径工具把持部35
が、工具マガジン側工具交換位置S3 で待機中の大径工
具8の被把持部15bに係合してこの大径工具8を把持
する。この時、マガジンスタンド20への移動部材79
の当接により第2のロック・アンロック機構78がアン
ロック状態になり、大径工具8の被把持部15bが挿入
可能になる(ステップ112)。
【0088】こうして、大径工具8を把持した状態の大
径工具用ハンド33を、ストローク前端位置まで前進さ
せた後、返却する工具ポット12の前方中心位置に移動
させる。この工具ポット12は大径工具貯蔵部Cにあ
る。大径工具用ハンド33を前進させることで、第2の
ロック・アンロック機構78がロック状態となる。そし
て、把持部中心O3 と工具ポット12の中心とをX軸方
向前方位置で一致させた状態で、大径工具用ハンド33
をストローク後端位置まで後退させれば、大径工具8は
工具ポット12に返却される。
【0089】この時、第1,第2のロック・アンロック
機構52,78はアンロック状態になるが、第3のロッ
ク・アンロック機構81はロック状態を維持する。した
がって、標準工具用ハンド30と大径工具用ハンド33
は一体を保ち、大径工具用ハンド33で把持していた大
径工具8から離脱可能になる。工具ポット12に大径工
具8を返却した後の大径工具用ハンド33は、標準工具
用ハンド30とともに所定量下方に移動して大径工具8
から離れた後、ストローク前端位置まで前進する(ステ
ップ113)。
【0090】大径工具貯蔵部Cでは、貯蔵中の大径工具
8の工具径が大きく且つ工具間のピッチも大きいが、大
径工具用ハンド33の把持部中心O3 に対して、標準工
具用ハンド30の把持部中心O1 が距離Lだけさらに離
れた位置にある。これにより、大径工具用ハンド33及
び標準工具用ハンド30は、貯蔵中の大径工具8に干渉
することなく、工具と工具の間のスペースを前後方向に
スムーズに移動できる。
【0091】次いで、指令工具Tmnが大径工具か否か
を判別し(ステップ114)、指令工具Tmnが標準工
具7の場合には、大径工具用ハンド33を大径工具用ハ
ンド収納位置S5 に戻す(ステップ115)。ステップ
115では、工具搬送装置14を大径工具用ハンド収納
位置S5 に移動させた後、前記ステップ105と同じ手
順(即ち、図15に示す手順)を行えば、大径工具用ハ
ンド33は大径工具用ハンド収納位置S5 に戻り、標準
工具用ハンド30は原位置S4 に戻る。
【0092】ステップ109で、指令工具Tmnが大径
工具8と判断された場合には、大径工具用ハンド33を
持ってくることになる(ステップ116)。この場合
は、工具搬送装置14が大径工具用ハンド収納位置S5
に移動し、その後は、ステップ110と同じ手順(即
ち、図16に示す手順)を行えば、標準工具用ハンド3
0と大径工具用ハンド33とを有する工具搬送装置14
は、原位置S4 に戻る。
【0093】一方、ステップ109で、指令工具Tmn
が標準工具と判断された場合,及びステップ115の手
順が終了した後には、標準工具用ハンド30を有する工
具搬送装置14を、貯蔵中の指令工具Tmnの前方であ
って、この指令工具Tmnの中心より把持中心O1 が所
定量下方の位置である前方位置に移動させる。この時、
指令工具Tmnの下方位置の標準工具7と標準工具用ハ
ンド30とが干渉しないような位置(図7の二点鎖線で
示した位置)に、標準工具用ハンド30が移動している
(ステップ116a)。
【0094】次に、標準工具用ハンド30をストローク
後端位置まで後退させると、後端位置で第1のロック・
アンロック機構52がロック状態からアンロック状態に
なる。標準工具用ハンド33を上方に移動させ、貯蔵中
の標準工具7の被把持部15aに標準工具把持部34を
係合させて、指令工具Tmnを把持する(図7の実線で
示した状態)(ステップ117)。そして、標準工具用
ハンド30をストローク前端位置まで前進させる。この
前進移動動作で、第1のロック・アンロック機構52が
ロック状態になる(ステップ118)。
【0095】次いで、工具搬送装置14を工具マガジン
側工具交換位置S3 の前方中心位置に移動させる。把持
部中心O1 と工具交換位置S3 の工具ポット12の中心
とをX軸方向前方位置で一致させて、標準工具用ハンド
30をストローク後端位置まで後退させれば、第1のロ
ック・アンロック機構52はアンロック状態となる。こ
れにより、指令工具Tmn(標準工具7)は、工具マガ
ジン側工具交換位置S3 の工具ポット12に装着されて
待機する(ステップ119)。次に、工具搬送装置14
を下方に移動させて原位置S4 に戻す(ステップ12
0)。
【0096】一方、ステップ114で、指令工具Tmn
が大径工具8の場合と、ステップ116が終了した場合
には、貯蔵中の指令工具Tmn(即ち、大径工具8)の
前方であって、工具中心より把持部中心O3 が所定量下
方位置である前方位置に工具搬送装置14が移動する
(ステップ121)。次いで、標準工具用ハンド30に
把持されて一体になった大径工具用ハンド33をストロ
ーク後端位置まで後退させれば、第1,第2のロック・
アンロック機構52,78はアンロック状態になる。そ
して、大径工具用ハンド33を上方に移動させ、貯蔵中
の大径工具8の被把持部15bに大径工具把持部35を
係合させて、大径工具8を把持する(ステップ12
2)。
【0097】その後、大径工具用ハンド33をストロー
ク前端位置まで前進させると、第1,第2のロック・ア
ンロック機構52,78はロック状態に戻る(ステップ
123)。工具搬送装置14を工具マガジン側工具交換
位置S3 の前方中心位置に移動させる。把持部中心O3
を、この工具マガジン側工具交換位置S3 の工具ポット
12の中心にX軸方向前方位置で一致させ、大径工具用
ハンド33をストローク後端位置まで後退させる。する
と、後端位置で第1,第2のロック・アンロック機構5
2,78がアンロック状態となるので、大径工具8は工
具ポット12に装着される。
【0098】この時、第3のロック・アンロック機構8
1はロック状態を維持しているので、大径工具用ハンド
33と標準工具用ハンド30が一体を保って、大径工具
用ハンド33と被把持部15bとが離脱する(ステップ
124)。その後、ステップ120に移行し、工具搬送
装置14を下方に移動させる。ハンドを前進させたのち
原位置S4 に戻す。
【0099】最後に、待機位置S2 に待機している交換
アーム5が、工具マガジン側工具交換位置S3 に収納さ
れている指令工具Tmn(標準工具7又は大径工具8)
を把持する。その後、駆動手段と揺動手段(図示せず)
で、交換アーム5を工具マガジン側工具交換位置S3
ら待機位置S2 に揺動させることにより、工具呼出し指
令の実行が終了する(ステップ125)。こうして指令
工具Tmnが交換アーム5に把持されて待機位置S2
待機すれば、工具呼出し指令による動作が完了する。
【0100】次に、工具交換指令M06が出力される
と、待機位置S2 に待機している交換アーム5を主軸側
工具交換位置S1 に揺動させる。その後、交換アーム5
に把持された新工具と、主軸6に装着されている旧工具
との工具交換が、主軸側工具交換位置S1 で実行され
る。
【0101】上述のように、標準工具7と大径工具8と
を収納するための複数の工具ポット12がマトリックス
状に配列され、貯蔵された標準工具7,大径工具8を前
方に抜き出して工具搬送するタイプのマトリックス型工
具マガジンにおいて、標準工具7と大径工具8を把持す
るハンドが一種類の場合には、標準工具7を工具搬送す
る時に、貯蔵中の標準工具7にハンドが干渉しないため
には、標準工具7の工具ピッチを大径工具8の工具ピッ
チと同じにする必要がある。ところが、これでは標準工
具7の工具間ピッチが大きくなってしまうので、工具の
収納密度が低下して工具マガジンが大型化し、収納可能
工具数を増やすことも難しい。
【0102】これに対して、本発明では、標準工具7を
把持するための標準工具把持手段と、大径工具8を把持
するための大径工具把持手段31とを選択的に使用でき
るようにしている。そのために、工具マガジン4の工具
搬送装置14に、標準工具用ハンド30と大径工具用ハ
ンド33とを設けている。そして、標準工具7を工具搬
送する時には標準工具用ハンド30を単独で使用し、マ
トリックス状に配列された標準工具7と標準工具7との
間のスペースを貯蔵工具の軸線方向に進退移動可能な標
準工具用ハンド30で標準工具7を把持して搬送する。
【0103】一方、大径工具8を工具搬送する時には、
大径工具用ハンド33を呼び出してこれを標準工具用ハ
ンド30の把持部34に着脱自在に係合させて一体化す
ることにより、大径工具把持手段31を構成している。
この状態では、標準工具7を把持する時の把持部中心O
1 に対して、大径工具8を把持する時の把持部中心O3
が距離Lだけオフセットされる。そして、標準工具用ハ
ンド30と大径工具用ハンド33とが一体になった状態
で、大径工具用ハンド33の大径工具把持部35で大径
工具8の被把持部15bを着脱自在に把持し、マトリッ
クス状に配列された大径工具8と大径工具8との間のス
ペースを貯蔵工具の軸線方向に進退移動して大径工具8
を搬送する。
【0104】このように、標準工具7の時には標準工具
用ハンド30を単独で使用し、大径工具8の時には標準
工具用ハンド30と大径工具用ハンド33とを一体化さ
せて使用するので、標準工具7は小さなピッチで,大径
工具8は大きなピッチで、それぞれマトリックス状に配
列することができる。したがって、標準工具7の高収納
密度化ができ、工具マガジン4の全体を小型化できると
ともに収納可能工具数が増加する。例えば、マトリック
ス型工具マガジンに同一本数の工具を貯蔵する場合に
は、本発明では、工具マガジン4のサイズを従来より約
30%小型化することも可能である。
【0105】本発明では、従来から一般的に使用されて
いる交換アーム5やその駆動手段及び揺動手段等を、特
殊な構造にしなくともそのまま適用することができるの
で好都合である。また、工具搬送装置14を設置するた
めのスペース的な制約がなく、貯蔵する標準工具7,大
径工具8の長さにも制限が少ない。さらに、工具搬送装
置14の運転管理や点検修理等が工具マガジン4の前方
側からできるので、メンテナンス作業が容易になる。
【0106】図17は本発明の他の実施形態を示す概略
構成図である。この場合には、標準工具把持手段として
の標準工具用ハンド90と大径工具把持手段としての大
径工具用ハンド91とを別体にしている。そして、標準
工具用ハンド30が取付けられていた前記進退移動手段
32の後部位置(即ち、第1,第2の軸部材46,47
の後端部46a,47a)に、着脱自在に且つ交換可能
に取付けている。また、標準工具用ハンド90の工具把
持部90aと、大径工具用ハンド91の工具把持部91
aには、ロック・アンロック機構を有する把持爪90
b,91bがそれぞれ設けられている。
【0107】この場合には、把持する標準工具7,大径
工具8の種類に合わせて標準工具用ハンド90と大径工
具用ハンド91を選択して取り替える作業は必要である
が、ハンドの構造が極めて簡単になる。例えば、大径工
具8の本数が少なくてハンドの取り替え回数が少ない場
合等に本実施形態は有効である。
【0108】図18は更に他の実施形態を示す概略構成
図である。図18中の(A),(B),(C)はそれぞ
れ、標準工具把持手段と大径工具把持手段とを一体化し
た外形図,図18(A)のB−B線断面図,図18
(A)の平面図である。この場合には、標準工具把持手
段98と大径工具把持手段99とを一体化した本体96
が、中心軸97を中心に矢印Jに示すように揺動できる
ようにしている。本体96は、前後方向に進退移動動作
する進退移動手段96aに設けられている。
【0109】標準工具把持手段98の把持部即ち標準工
具用把持部98aと、大径工具把持手段99の把持部即
ち大径工具用把持部99aとが、異なる方向を向くよう
に設けられている。把持部98a,99aには、ロック
・アンロック機構を有する把持爪98b,99bがそれ
ぞれ設けられている。工具把持手段98,99は、本体
96に対して90度の角度をもってL字状に突出形成さ
れている。なお、工具把持手段98,99のなす角度
は、90度以外の角度であってもよい。
【0110】そして、工具搬送すべき標準工具7,大径
工具8の種類に対応させて、本体96を中心軸97まわ
りに揺動させることにより、各把持部98a,99aを
選択的に割り出して使用できるようにしている。大径工
具8を把持する時には、標準工具把持手段98は、本体
96に形成された収納部96b内に収納可能になってい
る。したがって、この場合には、標準工具把持手段98
と大径工具把持手段99が本体96に一体化しているの
で、標準工具把持手段と大径工具把持手段とを取り替え
る作業が不要になり、作業性が向上する。
【0111】図19は更に他の実施形態を示す概略構成
図である。この場合には、標準工具把持手段と大径工具
把持手段とを一体化して、板状の本体95が中心軸94
を中心に矢印Jに示すように揺動できるようにしてい
る。標準工具把持手段の把持部即ち標準工具用把持部9
2と、大径工具把持手段の把持部即ち大径工具用把持部
93とが異なる方向を向くように設けられている。
【0112】把持部92,93は、L字状の本体95の
各先端部に90度の角度をもって形成されている。な
お、把持部92,93のなす角度は、90度以外例えば
180度等であってもよい。把持部92,93には、ロ
ック・アンロック機構を有する把持爪92a,93aが
それぞれ設けられている。
【0113】そして、工具搬送すべき標準工具7,大径
工具8の種類に対応させて、本体95を中心軸94まわ
りに揺動させることにより、各把持部92,93を選択
的に割り出して使用できるようにしている。したがっ
て、この場合には、標準工具把持手段と大径工具把持手
段が本体95に一体化しているので、標準工具把持手段
と大径工具把持手段とを取り替える作業が不要になり、
作業性が向上する。
【0114】図17乃至図19に示す各実施形態におい
ても、図1乃至図16に示す前記実施形態と同様の効果
を奏し、従来提案されたマトリックス型工具マガジンと
比べて工具マガジン全体をコンパクトで簡単な構造にす
ることができる。本発明によれば、従来のようなツール
ラック移動装置など大がかりな装置を設ける必要がない
ので、工具マガジン全体がコンパクトで簡単な構成にな
る。
【0115】前記各実施形態では、工具の種類が標準工
具7と大径工具8の二種類の場合を示したが、各工具の
ツールシャンクと被把持部が同一であれば、貯蔵する工
具は三種類以上であってもよい。また、工具搬送装置
は、工具収納手段としての各工具ポットと工具マガジン
側工具交換位置の工具ポットとの間で工具を搬送してい
るが、各工具ポットと中間搬送部材との間で工具を搬送
する場合でもよく、各工具ポットと主軸との間で工具を
直接搬送する場合であってもよい。特に、工具マガジン
と主軸とが同一平面にある場合や、平行な平面にある場
合等には、工具ポットと主軸との間で工具を直接搬送す
る方法は有効である。更に、工具はJISB6339で
規定されているツールシャンクとプルスタッドを有する
ものを示したが、HSK(ホローツールシャンク)タイ
プの工具であってもよい。なお、各図中同一符号は同一
又は相当部分を示す。
【0116】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、通
常の標準工具の他に大径工具を収納できるマトリックス
型工具マガジンにおける工具の高収納密度化を実現し
て、マトリックス型工具マガジンを小型化し且つ収納可
能工具数を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図16は本発明の実施形態の一例を示
す図で、図1は工作機械のマトリックス型工具マガジン
の正面図である。
【図2】図1のマトリックス型工具マガジンの平面図で
ある。
【図3】前記マトリックス型工具マガジンの工具搬送装
置の拡大正面図である。
【図4】図3に示す工具搬送装置の平面断面図である。
【図5】前記工具搬送装置の一部拡大正面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】前記工具搬送装置の標準工具把持手段の内部構
造図である。
【図8】図7のVIII−VIII線平面断面図である。
【図9】図7のIX−IX線拡大断面図である。
【図10】標準工具用ハンドと大径工具用ハンドとを一
体化した状態の正面図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視図である。
【図12】図10のXII−XII線断面図である。
【図13】図10のXIII−XIII線断面図である。
【図14】本実施形態における自動工具搬送の手順を示
すフローチャートである。
【図15】大径工具用ハンドを戻す手順を示すフローチ
ャートである。
【図16】大径工具用ハンドを持ってくる手順を示すフ
ローチャートである。
【図17】本発明の他の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図18】本発明の更に他の実施形態を示す概略構成図
である。
【図19】本発明の更に他の実施形態を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
3 マシニングセンタ(工作機械) 4 マトリックス型工具マガジン 6 主軸 7 標準工具 8 大径工具 12 工具ポット 13 工具マガジン部 14 工具搬送装置 15a 標準工具の被把持部 15b 大径工具の被把持部 30,90 標準工具用ハンド(標準工具把持手段) 31 大径工具把持手段 32,96a 進退移動手段 33 大径工具用ハンド 34 標準工具把持部 35 大径工具把持部 52 第1のロック・アンロック機構(ロック・アン
ロック手段) 70 大径工具用ハンド保持手段 72 大径工具用ハンドの被把持部 81 第3のロック・アンロック機構(ロック・アン
ロック手段) 91 大径工具用ハンド(大径工具把持手段) 92 標準工具用把持部(標準工具把持手段) 93 大径工具用把持部(大径工具把持手段) 98 標準工具把持手段 98a 標準工具用把持部 99 大径工具把持手段 99a 大径工具用把持部 S3 工具マガジン側の工具交換位置(所定の工具交
換位置)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具径が所定の径より小さい標準工具
    と、工具径が前記所定の径より大きい大径工具とを収納
    するための複数の工具収納手段がマトリックス状に配列
    された工作機械のマトリックス型工具マガジンにおける
    工具搬送方法であって、 前記標準工具を工具搬送する時には、前記標準工具の配
    列に対応する形状を有する標準工具把持手段を選択して
    前記標準工具の被把持部を着脱自在に把持し、 前記大径工具を工具搬送する時には、前記大径工具の配
    列に対応する形状を有する大径工具把持手段を選択して
    前記大径工具の被把持部を着脱自在に把持し、 前記標準工具把持手段及び前記大径工具把持手段のいず
    れか一方が、前記標準工具及び前記大径工具のいずれか
    一方を前記工具収納手段に対して着脱することを特徴と
    するマトリックス型工具マガジンの工具搬送方法。
  2. 【請求項2】 工具搬送すべき工具の種類によって選択
    された前記標準工具把持手段及び前記大径工具把持手段
    のいずれか一方を、前記工具マガジンの前記工具収納手
    段に収納された前記工具の軸線方向に進退移動させ、前
    記標準工具及び前記大径工具のいずれか一方を前記工具
    収納手段に対して着脱することを特徴とする請求項1に
    記載のマトリックス型工具マガジンの工具搬送方法。
  3. 【請求項3】 前記大径工具を工具搬送する時には、前
    記標準工具把持手段の標準工具把持部に大径工具用ハン
    ドを着脱自在に係合させて前記大径工具把持手段を構成
    した後、前記大径工具用ハンドの大径工具把持部で前記
    大径工具の前記被把持部を着脱自在に把持することを特
    徴とする請求項1又は2に記載のマトリックス型工具マ
    ガジンの工具搬送方法。
  4. 【請求項4】 工具径が所定の径より小さい標準工具
    と、工具径が前記所定の径より大きい大径工具とを収納
    するための複数の工具収納手段がマトリックス状に配列
    された工具マガジン部と、 この工具マガジン部の前記工具収納手段に収納された前
    記標準工具及び前記大径工具の軸線方向前方側に設けら
    れ、前記標準工具及び前記大径工具のいずれか一方の被
    把持部を把持して所望の位置に搬送する工具搬送装置と
    を備え、 この工具搬送装置は、 前記標準工具の配列に対応する形状を有するとともに前
    記標準工具の前記被把持部を着脱自在に把持する標準工
    具把持手段と、 前記大径工具の配列に対応する形状を有するとともに前
    記大径工具の前記被把持部を着脱自在に把持する大径工
    具把持手段とを備えたことを特徴とするマトリックス型
    工具マガジン。
  5. 【請求項5】 前記工具搬送装置は、工具搬送すべき前
    記工具の種類に対応して選択された前記標準工具把持手
    段及び前記大径工具把持手段のいずれか一方を、前記工
    具収納手段に対して前記工具を着脱させるために、前記
    工具収納手段に収納された前記工具の軸線方向に進退移
    動させる進退移動手段を備えたことを特徴とする請求項
    4に記載のマトリックス型工具マガジン。
  6. 【請求項6】 前記大径工具把持手段は、前記大径工具
    の前記被把持部を着脱自在に把持する大径工具用ハンド
    の被把持部を、前記標準工具把持手段の標準工具把持部
    に着脱自在に係合させることにより構成されることを特
    徴とする請求項4又は5に記載のマトリックス型工具マ
    ガジン。
  7. 【請求項7】 前記大径工具用ハンドが前記標準工具把
    持手段の標準工具把持部に係合されていない時、前記工
    具マガジン部の所定の大径工具用ハンド収納位置に前記
    大径工具用ハンドを収納保持させる大径工具用ハンド保
    持手段を、前記工具マガジン部に設けたことを特徴とす
    る請求項6に記載のマトリックス型工具マガジン。
  8. 【請求項8】 前記標準工具把持手段と前記大径工具用
    ハンドとの間には、前記工具マガジン部の所定の前記大
    径工具用ハンド収納位置で、前記大径工具用ハンドの前
    記被把持部を前記標準工具把持手段の前記標準工具把持
    部に着脱する時にアンロック状態となり、その他の時に
    はロック状態となるロック・アンロック手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項6又は7に記載のマトリ
    ックス型工具マガジン。
  9. 【請求項9】 前記標準工具把持手段と前記大径工具把
    持手段とを別体にするとともに、前記進退移動手段の後
    部位置に着脱自在に且つ交換可能に取付けたことを特徴
    とする請求項5に記載のマトリックス型工具マガジン。
  10. 【請求項10】 前記標準工具把持手段と前記大径工具
    把持手段とを一体化して揺動可能にするとともにそれぞ
    れの前記工具把持手段の把持部を異なる方向に向け、 工具搬送すべき前記工具の種類に対応させて前記各工具
    把持手段の前記各把持部を選択的に割り出して使用する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のマトリックス
    型工具マガジン。
JP28332896A 1996-10-05 1996-10-05 マトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマトリックス型工具マガジン Expired - Fee Related JP3865329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28332896A JP3865329B2 (ja) 1996-10-05 1996-10-05 マトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマトリックス型工具マガジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28332896A JP3865329B2 (ja) 1996-10-05 1996-10-05 マトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマトリックス型工具マガジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10109244A true JPH10109244A (ja) 1998-04-28
JP3865329B2 JP3865329B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=17664060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28332896A Expired - Fee Related JP3865329B2 (ja) 1996-10-05 1996-10-05 マトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマトリックス型工具マガジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3865329B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000084775A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Toyoda Mach Works Ltd 工具マガジン装置
KR101058480B1 (ko) 2011-03-02 2011-08-24 (주)삼익테크 공구 그리퍼 및 상기 공구 그리퍼를 구비한 공구 교환 장치
JP2021003796A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 Dmg森精機株式会社 工具挿入補助装置
CN112327750A (zh) * 2020-11-13 2021-02-05 珠海格力智能装备有限公司 刀库的测试方法及测试系统、存储介质、处理器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000084775A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Toyoda Mach Works Ltd 工具マガジン装置
KR101058480B1 (ko) 2011-03-02 2011-08-24 (주)삼익테크 공구 그리퍼 및 상기 공구 그리퍼를 구비한 공구 교환 장치
JP2021003796A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 Dmg森精機株式会社 工具挿入補助装置
CN112327750A (zh) * 2020-11-13 2021-02-05 珠海格力智能装备有限公司 刀库的测试方法及测试系统、存储介质、处理器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3865329B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5949859B2 (ja) 工作機械のための工具の保管、交換方法ならびにその装置
JPH10109244A (ja) マトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマトリックス型工具マガジン
JP3324897B2 (ja) マシニングセンタ
JP2002263909A (ja) 工作機械
JP3865330B2 (ja) マトリックス型工具マガジンの工具搬送方法及びマトリックス型工具マガジン
JP2001105266A (ja) マトリックス形工具マガジン
JP4560876B2 (ja) 加工システム
JPH0215338B2 (ja)
EP1189718B1 (en) A lathe
US4538341A (en) Machine tool with tool change function
JPH0265986A (ja) ローダグリッパ及び自動グリッパ交換装置
JPH0938838A (ja) 工作機械における工具クランプ・アンクランプ方法及びその装置
JPS6040341B2 (ja) 工具の取替え方法
JPH1058264A (ja) 工作機械の自動工具交換方法及びその装置
JP3894599B2 (ja) 工作機械の自動工具交換方法および自動工具交換装置を備えた工作機械
JP2000061759A (ja) 自動工具交換装置
JP2678856B2 (ja) 複合工作機械の工具取付装置
JP2003205431A (ja) 自動工具交換方法、長尺工具の工具ホルダ及びタレット旋盤
JP2012091257A (ja) 工作機械システム
JP2971076B2 (ja) 工具交換装置の移送装置
JP2522030Y2 (ja) アタッチメント対応形自動工具交換装置
JP2980028B2 (ja) マシニングセンタ
JPS5924938A (ja) 工具自動交換装置
JPH0623398Y2 (ja) 自動工具交換装置
JP4766439B2 (ja) 工具ホルダの傾倒装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151013

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees