JP2001037288A - モータ装置及びワイパ装置用モータ装置 - Google Patents

モータ装置及びワイパ装置用モータ装置

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JP2001037288A
JP2001037288A JP11344814A JP34481499A JP2001037288A JP 2001037288 A JP2001037288 A JP 2001037288A JP 11344814 A JP11344814 A JP 11344814A JP 34481499 A JP34481499 A JP 34481499A JP 2001037288 A JP2001037288 A JP 2001037288A
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switching
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Hiroaki Uchida
裕章 内田
Masashi Nakada
雅司 中田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/06Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive
    • B60S1/08Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive electrically driven
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータを連続作動させているときにスイッチ
機構で発生する電磁波を抑制する。 【解決手段】 バッテリ27と摺動接点スイッチ15の
給電側固定端子22との間に設けた切替用リレー28
が、ワイパスイッチ12がオフ位置P1のときにはバッ
テリ27を給電側固定端子22に接続し、ワイパスイッ
チ12が低速位置P2又は高速位置P3のときには、バ
ッテリ27を給電側固定端子22に接続せず、給電側固
定端子22を接地線29に切換接続する。切替用リレー
28は、ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高速位
置P3のときにワイパスイッチ12を介して接続される
バッテリ27の電圧によって電磁コイル28aが励磁さ
れたときにバッテリ27と給電側固定端子22との間の
接続を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動回転型モータ
の出力軸に連動してスイッチ動作するスイッチ機構によ
って同モータの回転動作を制御するようにしたモータ装
置、及び、ワイパ装置用モータ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用のワイパ装置は、作動中に
運転者がワイパスイッチをオフ位置に切り換えると、そ
のときのワイパブレードの動作位置がどこであっても、
ワイパブレードが所定の定位置まで移動したときに作動
を停止する自動停止動作を行う。
【0003】ワイパ装置は、回転型の直流モータと減速
機構とが収容されるとともに出力軸が延出されたモータ
ユニット、及び、同モータユニットを操作するためのワ
イパスイッチからなるモータ装置と、モータユニットの
出力軸の回転動作をワイパアームの揺動動作に変換する
リンク機構とからなるものが一般的である。
【0004】図10に、モータ装置の構成を模式的に示
す。ワイパスイッチ12をオフ位置P1から低速位置P
2に切り換えると、直流モータ13の低速駆動用ブラシ
25にバッテリ27の正極側端子27aが接続されて直
流モータ13が低速動作する。又、ワイパスイッチ12
を、高速位置P3に切り換えると、直流モータ13の高
速駆動用ブラシ26にバッテリ27の正極側端子27a
が接続されて直流モータ13が高速動作する。このよう
なワイパ装置では、モータユニット11のハウジング内
に設けられ、直流モータ13の出力軸13aに連動して
スイッチ動作する摺動接点スイッチ15によって自動停
止動作を行なっている。
【0005】減速機構としてウォームギアを用いるモー
タユニットに設けられたスイッチ機構は、図2に示すよ
うに、ウォームホイール18の側面に設けられた回転電
極24と、回転電極24に摺接するようにハウジングの
内側に固定された複数の固定端子21,22,23とか
らなる。固定端子は、接地線29を介して常時接地され
ている接地側固定端子21と、バッテリ27の正極側端
子27aに接続されている給電側固定端子22と、ワイ
パスイッチ12に接続される切換側固定端子23とから
なる。
【0006】一方、ワイパスイッチ12には、バッテリ
27の正極側端子27a、低速駆動用ブラシ25、高速
駆動用ブラシ26、及び、切換側固定端子23がそれぞ
れ接続されている。そして、ワイパスイッチ12は、低
速位置P2においてバッテリ27の正極側端子27aを
低速駆動用ブラシ25に接続し、高速位置P3において
は高速駆動用ブラシ26に接続する。又、ワイパスイッ
チ12は、オフ位置P1において切換側固定端子23を
低速駆動用ブラシ25に接続する。
【0007】回転電極24は、ワイパブレードの1揺動
動作に対応して1回転するウォームホイール18の回転
位置が、ワイパブレードを所定の停止位置とする回転位
置であるときにのみ切換側固定端子23を接地側固定端
子21に接続し、それ以外の回転位置では、切換側固定
端子23を給電側固定端子22に接続する。
【0008】従って、ワイパスイッチ12が低速位置P
2又は高速位置P3に切り換えられているときは、バッ
テリ27が、ワイパスイッチ12を介して低速駆動用ブ
ラシ25又は高速駆動用ブラシ26に直接接続される
(摺動接点スイッチ15を介さずに接続される。)。
又、ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高速位置P
3からオフ位置P1に切り換えられると、ワイパブレー
ドが停止位置にない状態では、切換側固定端子23と給
電側固定端子22とが回転電極24によって接続され、
ワイパスイッチ12を介してバッテリ27が低速駆動用
ブラシ25に接続され直流モータ13が引き続き回転駆
動する。そして、ワイパブレードが停止位置まで揺動す
ると、切換側固定端子23と給電側固定端子22との接
続が断たれると共に、切換側固定端子23が接地側固定
端子21と回転電極24によって接続されて電気ブレー
キにより直流モータ13の作動が停止してワイパブレー
ドが停止位置に止まる。
【0009】即ち、ワイパスイッチ12がオフ位置P1
に切り換えられても、直流モータ13を作動させるため
に直流モータ13に連動してスイッチ動作する摺動接点
スイッチ15を介して直流モータ13に電源を供給して
いる。そのため、ワイパスイッチ12が低速位置P2又
は高速位置P3に切り換えられているときにも、給電側
固定端子22にはバッテリ電圧が印加されたままとなっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワイパスイ
ッチ12が低速位置P2又は高速位置P3に操作されて
直流モータ13が連続的に作動しているときには、バッ
テリ電圧が印加されている給電側固定端子22が回転電
極24とが摺接して接触する。このとき、給電側固定端
子22と回転電極24、及び、回転電極24と切換側固
定端子23との間に接触電位差が発生する。又、給電側
固定端子22及び接地側固定端子21と回転電極24と
が接触・非接触を繰り返すので、相互間で電荷の蓄積及
び放電が繰り返し行なわれることになる。その結果、ワ
イパ装置を低速動作又は高速動作しているときに、ラジ
オあるいはテレビに雑音を発生させる電磁波が摺動接点
スイッチ15から発生していた。図11は、ワイパスイ
ッチ12を低速位置P2又は高速位置P3としてモータ
ユニット11を作動させている状態で摺動接点スイッチ
15で発生する電磁波の電界強度−周波数特性を示すグ
ラフである。この特性から分かるように、直流モータ1
3を連続動作させているときには、20〜200MHz
の周波数範囲でノイズが発生している。
【0011】又、このような問題は、ワイパ装置のモー
タユニット11に限らず、直流モータに連動してスイッ
チ動作するスイッチ機構によってモータの回転動作を制
御するようにした他のモータ装置においても考えられ
る。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、モータを連続作動さ
せているときに、同モータを制御するためのスイッチ機
構で発生する電磁波を抑制することができるモータ装置
及びワイパ装置用モータ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、電源が接続されることで
回転動作する電動回転型モータと、前記モータの回転動
作に連動して回転動作する回転体と、前記回転体の回転
動作により、前記モータが前記電源に接続されて給電可
能な給電可能状態と、前記モータが接地されて給電不能
な給電不能状態とに切換操作される切換接点を備えた給
電切換スイッチと、前記電源を前記給電切換スイッチを
介して前記モータに接続し、前記給電切換スイッチが給
電可能状態のときに前記モータが給電される第1回路を
構成する一方、前記給電切換スイッチが給電不能状態の
ときには前記第1回路が遮断される第1位置と、前記給
電切換スイッチを介さずに前記電源を前記モータに接続
して給電する第2回路を構成する第2位置とに切換操作
される動作切換スイッチとを備えたモータ装置におい
て、前記動作切換スイッチが前記第2位置に切り換られ
ているとき、前記給電切換スイッチに印加される電圧
を、電源電圧に対して少なくとも低い電圧に制限する電
圧制限手段を設けたことを特徴とするモータ装置であ
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記給電切換スイッチは、前記電源が
接続されており、前記切換接点が接続されたとき前記給
電可能状態に切り換えられる給電側接点と、前記切換接
点が接続されたとき給電不能状態に切り換えられる接地
側接点とを備え、前記動作切換スイッチは、前記第1位
置において、前記切換接点が前記モータに接続されるよ
うに設けられており、前記電圧制限手段は、前記動作切
換スイッチの切換操作によって切り換えられ、前記電源
と前記給電側接点との間において、前記動作切換スイッ
チが前記第1位置のときには前記給電側接点を電源に接
続し、前記動作切換スイッチが前記第2位置のときには
前記給電側接点を接地部又は低電位部に接続するスイッ
チ手段であることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記スイッチ手段は、前記動作切換ス
イッチの切換操作によって電源が接続又は接続遮断され
ることで作動する電磁コイルを備え、前記第2位置に切
り換えられた状態での前記電磁コイルの作動によって前
記給電側接点を電源から接地部又は低電位部に切換接続
するように設けられたリレーであることを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記スイッチ手段は、前記動作切換ス
イッチの切換操作によってスイッチング動作する半導体
スイッチング素子を備え、前記第2位置に切り換えられ
た状態での前記半導体スイッチング素子のスイッチング
動作によって給電側接点を電源から接地部又は低電位部
に切換接続するように設けられたスイッチング回路であ
ることを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれか一項に記載の発明において、前記給電切
換スイッチは、それぞれ前記回転体の側面に相対するよ
うに設けられた前記接地側接点、切換接点及び給電側接
点と、該各接点が前記回転体の回転動作に伴って摺接す
るように該回転体の側面に設けられかつ前記回転体の回
転位置に応じて前記切換接点を前記給電側接点又は接地
側接点のいずれかに切換接続する回転電極とからなる摺
動接点スイッチであることを特徴とする。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれか一項に記載の発明において、前記給電切
換スイッチは、前記接地側接点、切換接点及び給電側接
点と、前記回転体の回転に伴って前記切換接点を前記給
電側接点又は接地側接点のいずれかに切換接続するよう
に前記切換接点を作動させるカムとを備えたカムスイッ
チであることを特徴とする。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記動作切換スイッチは、前記第1位
置において前記切換接点に前記電源を接続するように設
けられ、前記給電切換スイッチは、前記動作切換スイッ
チが第1位置のとき、前記動作切換スイッチと前記モー
タとの間において、前記切換接点が前記給電可能状態の
ときに、前記電源を前記動作切換スイッチを介してモー
タに接続して前記第1回路を構成し、前記切換接点が前
記給電不能状態のときには、前記第1回路を遮断してモ
ータへの給電を停止する第1スイッチ手段を備え、前記
電圧制限手段は、前記動作切換スイッチの切換操作によ
って切り換えられ、前記動作切換スイッチと前記切換接
点との間において、該動作切換スイッチが前記第1位置
のときには動作切換スイッチを介して接続されている電
源を切換接点に接続し、動作切換スイッチが第2位置の
ときには前記切換接点を接地部又は低電位部に接続する
第2スイッチ手段であることを特徴とする。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記第1スイッチ手段は、前記動作切
換スイッチが第1位置でかつ前記切換接点が前記接地部
に接続された接地側接点に接続されているとき、前記動
作切換スイッチを介して接続されている電源によって励
磁される第1電磁コイルを備え、該第1電磁コイルが励
磁されることで前記第1回路が遮断されてモータへの給
電を停止する第1リレーであり、前記第2スイッチ手段
は、第2位置に切換操作された動作切換スイッチを介し
て電源に接続されることで励磁される第2電磁コイルを
備え、該第2電磁コイルが励磁されることで切換接点を
動作切換スイッチから接点部又は低電位部に切換接続す
るように設けられた第2リレーであることを特徴とす
る。
【0021】請求項9に記載の発明は、請求項7又は請
求項8に記載の発明において、前記給電切換スイッチ
は、前記接地側接点又は切換接点のいずれか一方に接続
され他方に対して接続及び接続遮断可能に設けられた可
動端子と、前記回転体の回転動作に伴って前記可動端子
を接地側接点又は切換接点の他方に接触させるように回
転体に設けられたカムとからなるマイクロスイッチであ
ることを特徴とする。
【0022】請求項10に記載の発明は、請求項7又は
請求項8に記載の発明において、前記給電切換スイッチ
は、それぞれ前記回転体の側面に対向するように設けら
れた前記接地側接点及び切換接点と、該各接点が前記回
転体の回転に伴って摺接するように該回転体の側面に設
けられかつ前記回転体の回転位置に応じて前記切換接点
を前記接地側接点に接続又は接続遮断する回転電極とか
らなる摺動接点スイッチであることを特徴とする。
【0023】請求項11に記載の発明は、請求項1〜請
求項10のいずれか一項に記載の発明において、前記低
電位部は、前記電源と前記接地部との間に直列接続され
た分圧抵抗によって形成されていることを特徴とする。
【0024】請求項12に記載の発明は、電源が接続さ
れることで回転動作する電動回転型モータと、前記モー
タの出力軸に固定されたウォームに歯合するウォームホ
イールと、前記モータ及び前記ウォームホイールが収容
されたハウジング側に固定された接地側固定端子、切換
側固定端子及び給電側固定端子と、該ウォームホイール
の回転動作に伴って該各固定端子に摺接するようにウォ
ームホイールの側面に設けられ、ウォームホイールの回
転位置に応じて前記切換側固定端子を前記給電側固定端
子又は前記接地側固定端子に切換接続する回転電極とを
有し、前記給電側固定端子には電源が接続された摺動接
点スイッチと、前記電源、モータ及び切換側固定端子が
それぞれ接続され、該切換側固定端子をモータに接続す
るオフ位置と、電源をモータに接続する動作位置とに切
換操作されるワイパスイッチとを備えたワイパ装置用モ
ータ装置において、前記ワイパスイッチが前記動作位置
に切り換られているとき前記摺動接点スイッチに印加さ
れる電圧を、電源電圧に対して少なくとも低い電圧に制
限する電圧制限手段を備えたことを特徴とするワイパ装
置用モータ装置である。
【0025】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、前記電圧制限手段は、前記ワイパ
スイッチの切換操作によって電源が接続又は接続遮断さ
れることで作動する電磁コイルを備え、動作位置に切り
換えられた状態での同電磁コイルの作動によって前記給
電側固定端子を電源から接地部又は低電位部に切換接続
するように設けられたリレーであることを特徴とする。
【0026】請求項14に記載の発明は、前記電圧制限
手段は、前記ワイパスイッチ内に設けられ、該スイッチ
が前記動作位置に切換操作されると、前記給電側固定端
子を接地部又は低電位部に接続する接続回路であること
を特徴とする。
【0027】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
動作切換スイッチが第1位置にあるときには、回転体が
給電切換スイッチの切換接点を給電不能状態とする回転
位置にあると、電源を給電切換スイッチを介してモータ
に接続する第1回路が動作切換スイッチによって構成さ
れず、モータが回転動作しない。このため、回転体が回
転動作せず、切換接点が給電不能状態のままとなる。そ
の結果、動作切換スイッチが第1位置で、給電切換スイ
ッチの切換接点が給電不能状態のときには、第1回路が
構成されずモータが停止したままとなる。動作切換スイ
ッチを第1位置から第2位置に切り換えると、電源が給
電切換スイッチを介さずにモータに接続する第2回路が
動作切換スイッチにて構成され、電源がモータに供給さ
れる。このとき、電圧制限手段が、給電切換スイッチに
対して印加される電圧を、電源電圧に対して少なくとも
低い電圧に制限する。その結果、モータが連続して回転
動作しているときには、給電切換スイッチに電源電圧が
そのまま印加されず少なくとも抑制された低い電圧が印
加される。又、動作切換スイッチを第2位置から第1位
置に切り換えたとき、回転体が給電切換スイッチの切換
接点を給電可能状態とする回転位置にあると、電源が給
電切換スイッチを介してモータに接続される第1回路が
動作切換スイッチによって構成され、モータに給電され
る。モータの回転作動に伴い回転体が切換接点を給電不
能状態とする回転位置となると、第1回路が動作切換ス
イッチによって遮断され、モータへの給電が停止する。
その結果、動作切換スイッチを第2位置から第1位置に
切換操作すると、回転体が切換接点を給電不能状態とす
る回転位置に達するまでモータが回転作動した後に、そ
の回転位置でモータが停止する。従って、モータを連続
作動させる状態では、給電切換スイッチに電源電圧がそ
のまま印加されず少なくとも抑制された低い電圧が印加
されるので、同スイッチの切換接点等に蓄積する電荷量
が低減される。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、動作切換スイッチが第1
位置にあり、回転体が切換接点を給電可能状態とする回
転位置であるときには、スイッチ手段が給電側端子に電
源を接続する。すると、電源が、スイッチ手段、給電切
換スイッチ及び動作切換スイッチを介してモータに接続
される第1回路が構成され、モータに給電される。モー
タの作動に伴う回転体の回転動作により、切換接点が給
電可能状態から給電不能状態に切り換えられると第1回
路が遮断され、モータへの給電が停止する。又、動作切
換スイッチを第1位置から第2位置に切り換えると、電
源と給電側接点との間においてスイッチ手段が給電側接
点を接地部又は低電位部に接続する。従って、動作切換
スイッチが第2位置にあってモータが連続作動している
とき、回転体の回転動作によって機械的にスイッチ作動
する給電切換スイッチの各接点には接地電位又は低電位
に抑制された電圧が印加されるので、該各接点に蓄積さ
れる電荷量が低減する。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、動作切換スイッチが第1
位置から第2位置に切り換えられるとリレーの電磁コイ
ルが作動して、リレーが給電側接点を接地部又は低電位
部に切換接続する。従って、1つのリレーによって給電
側接点の接続が切り換えられる。
【0030】請求項4に記載の発明によれば、動作切換
スイッチが第1位置又は第2位置に切換操作されると半
導体スイッチング素子がスイッチング動作し、スイッチ
ング回路が給電側接点を接地部又は低電位部に切換接続
する。従って、機械的なスイッチ動作がない半導体スイ
ッチング素子を備えたスイッチング回路によって給電側
接点の接続が切り換えられる。
【0031】請求項5に記載の発明によれば、回転体の
側面に設けられた回転電極が、回転体の回転位置に応じ
て、切換接点を、スイッチ手段を介して電源が接続され
る給電側接点、又は、接地部に接続されている接地側接
点のいずれかに切換接続する。従って、モータを連続動
作させる状態では、給電側接点に電源電圧よりも少なく
とも制限された低い電圧が印加されるので、回転体の回
転動作に伴って摺接する各接点と回転電極との間の接触
電位差が抑制され、各接点及び回転電極の蓄積電荷量が
低減される。
【0032】請求項6に記載の発明によれば、回転体に
設けられたカムが、回転体の回転位置に応じて、切換接
点を、スイッチ手段を介して電源が接続されている給電
側接点、又は、接地されている接地側接点のいずれかに
切換接続する。従って、モータを連続動作させる状態で
は、給電側接点に電源電圧よりも少なくとも制限された
低い電圧が印加されるので、回転体の回転動作に伴って
接触する各接点と回転電極との間の接触電位差が抑制さ
れ、各接点及び回転電極の蓄積電荷量が低減される。
【0033】請求項7に記載の発明によれば、動作切換
スイッチが第1位置に切り換えられているときには、第
2スイッチ手段は、動作切換スイッチを介して接続され
ている電源を切換接点に接続している。この状態で、回
転体が切換接点を給電可能状態とする回転位置であると
きは、第1スイッチ手段が、動作切換スイッチを介して
接続されている電源をモータに接続する。すると、電源
が動作切換スイッチ及び第1スイッチ手段を介してモー
タに接続される第1回路が構成され、モータに給電され
る。モータの作動に伴う回転体の回転動作により、切換
接点が給電不能状態に切り換えられると第1回路が遮断
され、モータへの給電が停止する。又、動作切換スイッ
チを第1位置から第2位置に切り換えると、第2スイッ
チ手段が、切換接点を接地部又は低電位部に接続する。
従って、動作切換スイッチが第1位置とされたときに、
回転体の回転位置に基づくモータへの電源の供給又は供
給停止が、回転体の回転動作による機械的なスイッチ動
作によって切換操作される第1スイッチ手段によって行
われる。
【0034】請求項8に記載の発明によれば、動作切換
スイッチが第2位置に切り換えられると、電源によって
第2リレーの第2電磁コイルが励磁され、第2リレーが
切換接点を接地部又は低電位部に切換接続する。又、動
作切換スイッチが第1位置に切換操作されており、第2
リレーにより動作切換スイッチを介して電源が切換接点
に接続されていても、切換接点が接地側接点に接続され
ず給電不能状態であるときには、電源によって第1リレ
ーの第1電磁コイルが励磁されない。その結果、第1リ
レーにより動作切換スイッチを介して接続されている電
源がモータに接続されて第1回路が構成され、モータに
給電される。又、切換接点が接地側接点に接続され給電
不能状態となっているときには、電源によって第1リレ
ーの第1電磁コイルが励磁される。その結果、動作切換
スイッチを介して電源がモータに接続される第1回路が
第1リレーによって遮断され、モータへの給電が停止す
る。
【0035】請求項9に記載の発明によれば、モータの
回転に伴って回転体が回転動作すると、回転体に設けら
れているカムが、接地側接点又は切換接点のいずれか一
方からなる可動端子を接地側接点又は切換接点の他方に
接続又は接続遮断する。その結果、モータの回転位置に
応じて、切換接点と接地側接点とが接続又は接続遮断さ
れる。
【0036】請求項10に記載の発明によれば、モータ
の回転に伴って回転体が回転動作すると、回転体に設け
られている回転電極が、接地側接点と切換接点とを接続
又は接続遮断する。
【0037】請求項11に記載の発明によれば、電源と
接地部との間に直列接続された抵抗によって低電位部が
形成される。請求項12に記載の発明によれば、ワイパ
スイッチがオフ位置にあるときには、ウォームホイール
が摺動接点スイッチの切換側固定端子を接地側固定端子
に接続する回転位置にあると、給電側固定端子に接続さ
れている電源がワイパスイッチを介してモータに接続さ
れず、モータに給電されない。このため、ウォームホイ
ールが回転動作せず、切換側固定端子が接地側固定端子
に接続されたままとなる。その結果、ワイパスイッチが
オフ位置のときには、ウォームホイールによって切換側
固定端子が接地側固定端子に接続される回転位置でモー
タが停止したままとなる。又、ワイパスイッチをオフ位
置から動作位置に切り換えると、ワイパスイッチを介し
て電源がモータに接続され、モータに摺動接点スイッチ
を介さず電源が接続される。このとき、電圧制限手段
が、摺動接点スイッチの給電側固定端子を低電位部又は
接地部に接続する。その結果、モータが連続して回転動
作しているときには、摺動接点スイッチの給電側固定端
子、さらに、給電側固定端子が接続される回転電極及び
切換側固定端子に電源電圧がそのまま印加されず少なく
とも抑制された低い電圧が印加される。又、ワイパスイ
ッチを動作位置からオフ位置に切り換えたとき、ウォー
ムホイールが摺動接点スイッチの切換側固定端子を給電
側固定端子に接続する回転位置にあると、給電側固定端
子に接続されている電源が、切換側固定端子及びワイパ
スイッチを介してモータに接続され、モータに引き続き
給電される。この状態から、モータの回転作動に伴いウ
ォームホイールが切換側固定端子を接地側固定端子に接
続する回転位置となると、給電側固定端子に接続されて
いる電源が、摺動接点スイッチ及びワイパスイッチを介
してモータに接続されなくなり、モータへの給電が停止
する。このように、ワイパスイッチを動作位置からオフ
位置に切換操作すると、ウォームホイールが切換側固定
端子を接地側固定端子に接続する回転位置に達するまで
モータが回転作動した後に、その回転位置でモータが停
止する。一方、ワイパスイッチが動作位置にあるときに
は、摺動接点スイッチの状態に関係なくモータが連続作
動されているため、このときの摺動接点スイッチは電源
電圧がそのまま印加されず少なくとも抑制された低い電
圧が印加されるようにする。このため、ウォームホイー
ルの回転動作に伴って摺接する摺動接点スイッチの各固
定端子と回転電極との間の接触電位差が抑制され、各固
定端子及び回転電極の蓄積電荷量が低減される。
【0038】請求項13に記載の発明によれば、請求項
12に記載の発明の作用に加えて、ワイパスイッチがオ
フ位置から動作位置に切り換えられたとき、リレーの電
磁コイルが作動し、リレーが給電側固定端子を電源から
接地部又は低電位部に切換接続する。従って、1つのリ
レーによって給電側固定端子の接続が切り換えられる。
【0039】請求項14に記載の発明によれば、ワイパ
スイッチがオフ位置から動作位置に切換操作されると、
ワイパスイッチを介してモータに電源を供給する回路と
は別個に、そのワイパスイッチ内に設けられた接続回路
により、給電側固定端子が接地部又は低電位部に接続さ
れる。従って、ワイパスイッチを動作位置に切り換える
だけでモータに電源を供給するとともに、給電側固定端
子が接地部又は低電位部に接続されるので、簡単な構造
でモータの連続作動に伴って摺接する摺動接点スイッチ
の各固定端子と回転電極との間の接触電位差が抑制さ
れ、各固定端子及び回転電極の蓄積電荷量が低減され
る。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明をワイパ装置用のモータ装置に具体化した第1の実施
の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0041】図1はワイパ装置用モータ装置10の構成
を模式的に示す。ワイパ装置用モータ装置10は、図示
しないワイパアームに固定されるワイパブレードを揺動
動作させるためのリンク機構を駆動するモータユニット
11と、車室内に設けられ運転者によって切換操作され
る動作切換スイッチとしてのワイパスイッチ12とから
なる。
【0042】モータユニット11は、図示しないハウジ
ングの内部に、電動回転型モータとしての直流モータ1
3、減速機構としてのウォームギヤ14、給電切換スイ
ッチとしての摺動接点スイッチ15、出力軸16等を備
えている。
【0043】図2に、ウォームギヤ14及び摺動接点ス
イッチ15を模式的に示す。ウォームギヤ14は、モー
タ13の出力軸13aに固定されるウォーム17と、ウ
ォーム17が歯合する状態でハウジングの内部に回転可
能に支持された回転体としてのウォームホイール18か
らなる。ウォームホイール18には、その回転中心に回
転軸が一致するように出力軸16が固定されている。出
力軸16には、リンク機構のクランク19の回転中心が
固定されている。
【0044】図2に示すように、ハウジングの一部であ
る蓋体20には、それぞれウォームホイール18の側面
に対向するように、ハウジングに接地線29を介して接
地される接地側接点としての接地側固定端子21、給電
側接点としての給電側固定端子22、及び、切換接点と
しての切換側固定端子23が設けられている。
【0045】ウォームホイール18の側面には、ウォー
ムホイール18の回転動作に伴って各固定端子21,2
2,23に摺接するように設けられ、ウォームホイール
18の回転位置に応じて切換側固定端子23を接地側固
定端子21又は給電側固定端子22に電気的に切換接続
する回転電極24が設けられている。
【0046】回転電極24は、図2に示すように、ウォ
ームホイール18、即ち、出力軸16の1回転動作を1
周期として、切換側固定端子23を接地側固定端子21
又は給電側固定端子22に切換接続する導電パターンに
形成されている。導電パターンは、出力軸16が1つの
所定の回転位置となったときに、切換側固定端子23を
接地側固定端子21に接続する給電不能状態となり、一
方、所定の回転位置以外の回転位置では、切換側固定端
子23を給電側固定端子22に接続する給電可能状態と
なるように形成されている。切換側固定端子23が接地
側固定端子21に接続される、出力軸16の1つの所定
位置は、ワイパスイッチ12によってモータユニット1
1の作動が停止されたときに、ワイパブレードを、払拭
範囲の下端反転位置、即ち、停止位置に自動的に停止さ
せるために設けられたものである。
【0047】図1に示すように、直流モータ13は、低
速駆動するときに電源としてのバッテリ27の正極側端
子27aが接続される低速駆動用ブラシ25と、高速駆
動するときに正極側端子27aが接続される高速駆動用
ブラシ26とを備えている。
【0048】ワイパスイッチ12には、バッテリ27の
正極側端子27a、モータ13の低速駆動用ブラシ25
及び高速駆動用ブラシ26、及び、摺動接点スイッチ1
5の切換側固定端子23がそれぞれ接続されている。ワ
イパスイッチ12は、モータユニット11の作動を停止
するための第1位置としてのオフ位置P1、ワイパ装置
を低速で作動させるための第2位置及び動作位置として
の低速位置P2、及び、ワイパ装置を高速で作動させる
ための第2位置及び動作位置としての高速位置P3のい
ずれかに切換操作することができるようになっている。
ワイパスイッチ12は、オフ位置P1においては切換側
固定端子23をモータ13の低速駆動用ブラシ25に接
続する。又、ワイパスイッチ12は、低速位置P2にお
いてはバッテリ27の正極側端子27aを低速駆動用ブ
ラシ25に接続し、高速位置P3においてはバッテリ2
7の正極側端子27aを高速駆動用ブラシ26に直接接
続する。
【0049】本実施の形態では、ハウジングの内部に、
ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高速位置P3に
切り換えられているときに、摺動接点スイッチ15にバ
ッテリ電圧が印加されないようにする電圧制限手段及び
スイッチ手段としての切替用リレー28が設けられてい
る。
【0050】切替用リレー28は、ワイパスイッチ12
にて切換操作され、バッテリ27の正極側端子27aと
給電側固定端子22との間において、オフ位置P1のと
きにはバッテリ27の正極側端子27aを給電側固定端
子22に接続し、低速位置P2又は高速位置P3のとき
には、給電側固定端子22にバッテリ27の正極側端子
27aを接続せず、給電側固定端子22を接地部として
の接地線29に接続するように設けられている。。
【0051】詳述すると、切替用リレー28は、低速位
置P2又は高速位置P3に切り換えられたワイパスイッ
チ12を介して接続されるバッテリ27によって作動す
る電磁コイル28aを備えている。切替用リレー28
は、電磁コイル28aが消磁されているときに給電側固
定端子22をバッテリ27の正極側端子27aに接続
し、励磁されているときに給電側固定端子22を接地線
29に接続する。
【0052】そして、ワイパスイッチ12がオフ位置P
1に切り換えられたときには、バッテリ27を摺動接点
スイッチ15を介してモータ13に接続し、摺動接点ス
イッチ15の切換側固定端子23が給電側固定端子22
に接続された給電可能状態のときにモータ13に給電さ
れる第1回路が構成され、一方、摺動接点スイッチ15
の切換側固定端子23が接地側固定端子21に接続され
た給電不能状態のときには第1回路が遮断される。又、
ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高速位置P3の
ときには、バッテリ27が摺動接点スイッチ15を介さ
ずにモータ13に接続される第2回路が構成される。
【0053】次に、以上のように構成されたワイパ装置
用モータ装置の作用について説明する。ワイパスイッチ
12がオフ位置P1にあるときに、摺動接点スイッチ1
5の切換側固定端子23が接地側固定端子21に接続さ
れていると、切替用リレー28を介して摺動接点スイッ
チ15の給電側固定端子22に接続されているバッテリ
27の正極側端子27aが、ワイパスイッチ12を介し
てモータ13に接続されない。このため、モータ13が
回転動作せずウォームホイール18が回転動作しないた
め、切換側固定端子23が接地側固定端子21に接続さ
れたままとなる。その結果、ワイパスイッチ12がオフ
位置P1のときには、ウォームホイール18によって切
換側固定端子23が接地側固定端子21に接続する回転
位置で給電不能状態となりモータ13が停止したままと
なる。即ち、ワイパブレードが停止位置に停止したまま
となる。
【0054】ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高
速位置P3に切り換えられると、バッテリ27がワイパ
スイッチ12を介してモータ13の低速駆動用ブラシ2
5又は高速駆動用ブラシ26に直接接続される。その結
果、モータ13が一方向に連続的に低速又は高速で回転
動作する。
【0055】このとき、低速位置P2又は高速位置P3
に切り換えられたワイパスイッチ12を介してバッテリ
27が切替用リレー28の電磁コイル28aに接続さ
れ、電磁コイル28aが励磁されることで、給電側固定
端子22がバッテリ27の正極側端子27aに接続され
ず、給電側固定端子22が接地線29に接続される。そ
の結果、モータ13が連続して回転動作しているときに
は、モータ13への給電は第2回路すなわち摺動接点ス
イッチ15を介さずにワイパスイッチ12を介して供給
されており、摺動接点スイッチ15の接続状態とは無関
係に給電される。また、この第2回路が構成されている
とき、摺動接点スイッチ15の給電側固定端子22、回
転電極24及び切換側固定端子23にバッテリ電圧が印
加されず、接地電位とされる。
【0056】ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高
速位置P3からオフ位置P1に切り換えられると、切替
用リレー28の電磁コイル28aにバッテリ27が接続
されなくなる。すると、電磁コイル28aが消磁され、
バッテリ27が切替用リレー28を介して給電側固定端
子22に接続される。
【0057】ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高
速位置P3からオフ位置P1に切り換えられたとき、ウ
ォームホイール18の回転位置が摺動接点スイッチ15
の切換側固定端子23と給電側固定端子22とが接続さ
れる回転位置(給電可能状態)であるときには、切替用
リレー28、摺動接点スイッチ15、ワイパスイッチ1
2、モータ13の低速駆動用ブラシ25が接続された第
1回路が構成されてモータ13にバッテリ27が接続さ
れ、モータ13が低速で作動する。その結果、ワイパス
イッチ12がオフ位置P1に切り換えられても、切換側
固定端子23と接地側固定端子21とが接続される回転
位置(給電不能状態)にウォームホイール18がない状
態ではモータ13が低速で作動する。
【0058】モータ13の回転作動に伴いウォームホイ
ール18が切換側固定端子23と接地側固定端子21と
が接続される回転位置になると、給電側固定端子22に
切替用リレー28を介して接続されているバッテリ27
が、ワイパスイッチ12を介してモータ13の低速駆動
用ブラシ25に接続されなくなる(第1回路が遮断され
る)。その結果、ワイパスイッチ12を低速位置P2又
は高速位置P3からオフ位置P1に切換操作すると、ウ
ォームホイール18が切換側固定端子23を接地側固定
端子21に接続する所定の回転位置に達するまでモータ
13が回転作動した後に、その回転位置でモータ13が
停止する。
【0059】従って、摺動接点スイッチ15の機能を必
要としないモータ13の連続作動状態では、摺動接点ス
イッチ15にバッテリ27の電圧が印加されず接地電位
とされるので、ウォームホイール18の回転動作に伴っ
て摺接する給電側固定端子22と回転電極24、回転電
極24と切換側固定端子23との間の接触電位差が抑制
され、又、給電側固定端子22、回転電極24及び切換
側固定端子23に蓄積する電荷量が低減される。
【0060】図3は、本実施の形態のワイパ装置用モー
タ装置10が作動中に発生する電磁波の電界強度−周波
数特性を示すグラフである。この電磁波の電界強度−周
波数特性は、バッテリ電圧+Bとして13.5Vをモー
タ13に印加する条件で測定したものである。この特性
から分かるように、図11に示す従来のワイパ装置用モ
ータ装置の特性のように、モータ13の連続作動中にバ
ッテリ電圧+B=13.5Vが摺動接点スイッチ15に
印加される場合に比較して、給電側固定端子22が接地
線29の電位VA=0に切り換えられる場合には、20
〜200MHzの周波数範囲において発生していたノイ
ズが著しく低減している。
【0061】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に記載の各効果を得ることができる。 (1) モータ13を連続作動する状態では、摺動接点
スイッチ15にバッテリ27の電圧が印加されず接地電
位とされるので、ウォームホイール18の回転動作に伴
って摺接する給電側固定端子22と回転電極24、回転
電極24と切換側固定端子23との間の接触電位差が抑
制され、又、給電側固定端子22、回転電極24及び切
換側固定端子23に蓄積する電荷量が低減される。その
結果、モータ13を連続作動させているときに摺動接点
スイッチ15で発生する電磁波を抑制することができ
る。
【0062】(2) ワイパスイッチ12が切換操作さ
れることで作動する切替用リレー28によって、摺動接
点スイッチ15の給電側固定端子22を、バッテリ27
又は接地線29に切換接続することで、モータ13の連
続作動時に摺動接点スイッチ15にバッテリ電圧が印加
されないようにした。従って、従来のワイパ装置用モー
タ装置に1個の切替用リレー28を追加するだけで構成
することができ、構成を複雑化しない。
【0063】(3) ワイパスイッチ12が低速位置P
2又は高速位置P3に切換操作された状態で、給電側固
定端子22を接地線29に接続するようにした。従っ
て、モータ13の連続作動中には、給電側固定端子2
2、回転電極24及び切換側固定端子23が接地電位と
されるので、接触電位差が生ぜず、又、電荷が蓄積され
ないので摺動接点スイッチ15で発生する電磁波を極力
抑制することができる。
【0064】(4) バッテリ27が接続される給電側
固定端子22を備え、切換側固定端子23を接地側固定
端子21と給電側固定端子22とに切換接続する摺動接
点スイッチ15と、オフ位置P1において切換側固定端
子23をモータ13に接続するワイパスイッチ12とに
よって、オフ位置P1におけるモータ13への給電を切
り換えるようにした。従って、ワイパスイッチ12の他
に、摺動接点スイッチ15だけでモータ13への給電を
切り換えることができるので、部品点数が少なくてす
む。
【0065】(第2の実施の形態)次に、本発明を前記
第1の実施の形態と同様に、ワイパ装置のワイパ装置用
モータ装置に具体化した第2の実施の形態を図4〜図6
に従って説明する。尚、本実施の形態は、第1の実施の
形態において切替用リレー28が給電側固定端子22を
バッテリ27から接地線29に切換接続する代りに、給
電側固定端子22をバッテリ27から分圧抵抗30,3
1の間に切換接続するようにしたことのみが第1の実施
の形態と異なる。従って、第1の実施の形態と同じ構成
については、符号を同じにしてその説明を省略し、分圧
抵抗30,31のみについて詳述する。
【0066】図4に示すように、バッテリ27の正極側
端子27aと、接地線29との間には、バッテリ電圧よ
りも低い低電圧を生成するための分圧抵抗30,31が
接続されている。分圧抵抗30,31により、両抵抗3
0,31間にバッテリ27の電圧を分圧した低電位部と
しての低電位点32が形成されている。
【0067】切替用リレー28は、ワイパスイッチ12
がオフ位置P1のときには、バッテリ27の正極側端子
27aを給電側固定端子22に接続し、低速位置P2又
は高速位置P3のときには、給電側固定端子22にバッ
テリ27を接続せず、給電側固定端子22を低電位点3
2に接続する。
【0068】以上のように構成されたワイパ装置用モー
タ装置では、ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高
速位置P3に切り換えられると、ワイパスイッチ12を
介してバッテリ27が切替用リレー28の電磁コイル2
8aに接続され、電磁コイル28aが励磁されること
で、給電側固定端子22にバッテリ27の正極側端子2
7aにバッテリ27が接続されず、給電側固定端子22
が分圧抵抗30,31間の低電位点32に接続される。
その結果、モータ13が連続して回転動作しているとき
には、摺動接点スイッチ15の給電側固定端子22、回
転電極24及び切換側固定端子23にバッテリ電圧より
も小さい電圧が印加される。
【0069】図5,6は、本実施の形態のワイパ装置用
モータ装置10が作動中に発生する電磁波の電界強度−
周波数特性を示すグラフである。この電磁波の電界強度
−周波数特性は、バッテリ電圧+Bとして13.5Vを
モータに印加する条件で測定したものである。又、図5
は低電位点32の電位VAを9.0Vとした場合の特性
であり、図6は低電位点32の電位VAを4.5Vとし
た場合の特性である。この両特性から分かるように、図
11に示す従来のワイパ装置用モータ装置の特性のよう
に、モータ13の連続作動中にバッテリ電圧13.5V
が摺動接点スイッチ15に印加される場合に比較して、
給電側固定端子22が低電位点32の電位VA=9Vに
切り換えられる場合には、20〜200MHzの周波数
範囲において発生していたノイズが著しく抑制される。
又、低電位点32の電位VAが4.5Vとされる場合に
は、発生するノイズが一層抑制される。
【0070】以上詳述した本実施の形態によれば、前記
第1の実施の形態において(1),(2),(4)に記
載した各効果の他に以下に記載する効果を得ることがで
きる。
【0071】(5) ワイパスイッチ12が低速位置P
2又は高速位置P3に切換操作された状態で、給電側固
定端子22を分圧抵抗30,31で生成する低電位点3
2に接続するようにした。従って、モータ13の連続作
動中には、給電側固定端子22、回転電極24及び切換
側固定端子23がバッテリ電圧よりも低電位とされるの
で、接触電位差が抑制され、又、蓄積される電荷量が低
減するので、摺動接点スイッチ15で発生する電磁波を
従来より抑制することができる。
【0072】(6) 切替用リレー28が、給電側固定
端子22を低電位点32に切換接続するようにしたの
で、切替用リレー28の両接点が短絡した場合に、バッ
テリ27が抵抗31を介して接地線29に接続される。
このため、バッテリ27の短絡を防止することができ
る。
【0073】(7) 上記(6)に記載の構成としたの
で、切替用リレー28の可動片が作動状態のままで固着
した場合に、ワイパスイッチ12がオフ位置P1とされ
たときに、バッテリ27が抵抗30を介して給電側固定
端子22に接続される。従って、切替用リレー28が作
動状態で故障しても、ワイパスイッチ12が低速又は高
速位置P2,P3とされているときには摺動接点スイッ
チ15の各固定端子21,22,23及び回転電極24
が低電位点32に接続される。又、ワイパスイッチ12
がオフ位置P1とされると、回転位置に応じてモータ1
3にバッテリ27の電圧が印加され、ワイパブレードが
自動停止する。
【0074】(第3の実施の形態)次に、本発明を前記
第1の実施の形態と同様にワイパ装置のワイパ装置用モ
ータ装置に具体化した第3の実施の形態を図7に従って
説明する。尚、本実施の形態は、第1の実施の形態にお
ける給電切換スイッチとしての摺動接点スイッチ15を
カムスイッチ33に代えたことと、スイッチ手段として
の切替用リレー28を、一対のトランジスタ39,40
を備えたスイッチング回路38に代えたことのみが第1
の実施の形態と異なる。従って、第1の実施の形態と同
じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略
し、カムスイッチ33及びスイッチング回路38のみに
ついて詳述する。
【0075】ハウジングの内部には、給電切換スイッチ
としてのカムスイッチ33が設けられている。カムスイ
ッチ33は、ハウジングに接地される接地側接点として
の接地側固定接点34、給電側接点としての給電側固定
接点35、切換接点としての切換側可動端子36、及
び、カム37を備えている。又、カムスイッチ33は、
ウォームホイール18に連動するようにウォームホイー
ル18に作動連結されたカム37が、出力軸16の1回
転動作を1周期として切換側可動端子36を接地側固定
接点34又は給電側固定接点35に切換接続する。そし
て、カムスイッチ33は、切換側可動端子36を接地側
固定接点34に接続するときに給電不能状態となり、切
換側可動端子36を給電側固定接点35に接続するとき
に給電可能状態となる。
【0076】本実施の形態では、ハウジングの内部に、
ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高速位置P3に
切り換えられているときに、カムスイッチ33にバッテ
リ電圧が印加されないようにする電圧制限手段としての
スイッチング回路38が設けられている。
【0077】スイッチング回路38は、低速位置P2又
は高速位置P3に切り換えられたワイパスイッチ12に
よって接続されるバッテリ27によってスイッチング動
作する半導体スイッチング素子としてのバイポーラ型の
NPNトランジスタ39及びPNPトランジスタ40を
備え、両トランジスタ39,40のスイッチング動作に
よって給電側固定接点35をバッテリ27あるいは接地
線29に切換接続するように設けられている。
【0078】詳述すると、スイッチング回路38は、N
PNトランジスタ39、PNPトランジスタ40、NP
Nトランジスタ41等で構成されている。NPNトラン
ジスタ41は、ベースが抵抗42を介してワイパスイッ
チ12の低速及び高速位置P3に接続されるとともに抵
抗43を介して接地線29に接続され、エミッタが接地
線29に接続されている。又、NPNトランジスタ41
のコレクタは、抵抗44を介してバッテリ27の正極側
端子27aに接続されている。
【0079】NPNトランジスタ39は、ベースがNP
Nトランジスタ41のコレクタと抵抗43との間に接続
され、エミッタが給電側固定接点35に接続され、又、
コレクタがバッテリ27の正極側端子27aに接続され
ている。PNPトランジスタ40は、ベースがNPNト
ランジスタ39のベースに接続され、エミッタが給電側
固定接点35に接続され、又、コレクタが接地線29に
接続されている。
【0080】次に、以上のように構成されたワイパ装置
用モータ装置の作用について説明する。ワイパスイッチ
12がオフ位置P1にあるときには、NPNトランジス
タ41がバッテリ27に接続されずオフ状態となり、N
PNトランジスタ39がオン状態、PNPトランジスタ
40がオフ状態なる。すると、カムスイッチ33の給電
側固定接点35がバッテリ27に接続される。
【0081】ワイパスイッチ12がオフ位置P1にある
状態で、切換側可動端子36が接地側固定接点34に接
続されていると、スイッチング回路38のNPNトラン
ジスタ39を介して給電側固定接点35に接続されてい
るバッテリ27が、ワイパスイッチ12を介してモータ
13に接続されない。このため、モータ13が回転動作
せずウォームホイール18が回転動作によってカム37
が動作しないため、切換側可動端子36が接地側固定接
点34に接続されたままとなる。その結果、ワイパスイ
ッチ12がオフ位置P1のときには、ウォームホイール
18に連動するカム37によって切換側可動端子36が
接地側固定接点34に接続する回転位置でモータ13が
停止したままとなる。即ち、ワイパブレードが停止位置
に停止したままとなる。
【0082】ワイパスイッチ12がオフ位置P1から低
速位置P2又は高速位置P3に切換操作されると、バッ
テリ27がワイパスイッチ12を介してモータ13の低
速駆動用ブラシ25又は高速駆動用ブラシ26に直接接
続される。その結果、モータ13が連続的に低速又は高
速で回転動作する。
【0083】このとき、低速位置P2又は高速位置P3
に切り換えられたワイパスイッチ12を介してバッテリ
27が接続されたNPNトランジスタ41がオフ状態か
らオン状態となり、NPNトランジスタ39がオン状態
からオフ状態となり、PNPトランジスタ40がオフ状
態からオン状態となる。すると、カムスイッチ33の給
電側固定接点35にバッテリ27が接続されなくなり、
給電側固定接点35が接地線29に接続される。その結
果、モータ13が連続して回転動作しているときには、
カムスイッチ33の給電側固定接点35にバッテリ電圧
が印加されず、接地電位とされる。
【0084】ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高
速位置P3からオフ位置P1に切り換えられると、モー
タ13の低速駆動用ブラシ25及び高速駆動用ブラシ2
6にバッテリ27が直接接続されなくなる。又、NPN
トランジスタ41がバッテリ27に接続されずオフ状態
となり、NPNトランジスタ39がオン状態、PNPト
ランジスタ40がオフ状態となる。すると、カムスイッ
チ33の給電側固定接点35がバッテリ27に接続され
る。
【0085】ワイパスイッチ12が低速位置P2又は高
速位置P3からオフ位置P1に切り換えられたとき、ウ
ォームホイール18の回転位置がカムスイッチ33の切
換側可動端子36を給電側固定接点35に接続する回転
位置にあるときには、給電側固定接点35にスイッチン
グ回路38を介して接続されているバッテリ27が、カ
ムスイッチ33を介してワイパスイッチ12に接続さ
れ、ワイパスイッチ12からモータ13の低速駆動用ブ
ラシ25に接続される。すると、バッテリ27が、PN
Pトランジスタ40、カムスイッチ33及びワイパスイ
ッチ12を介して低速駆動用ブラシ25に接続され、モ
ータ13が低速で作動する。
【0086】モータ13の回転作動に伴いウォームホイ
ール18が切換側可動端子36を接地側固定接点34に
接続する回転位置になると、PNPトランジスタ40を
介してバッテリ27が接続されている給電側固定接点3
5が、ワイパスイッチ12に接続されなくなる。する
と、バッテリ27が、PNPトランジスタ40、カムス
イッチ33及びワイパスイッチ12を介して低速駆動用
ブラシ25に接続されなくなり、モータ13の作動が停
止する。
【0087】その結果、ワイパスイッチ12を低速位置
P2又は高速位置P3からオフ位置P1に切換操作する
と、ウォームホイール18が切換側可動端子36を接地
側固定接点34に接続する所定の回転位置に達するまで
モータ13が回転作動した後に、その回転位置でモータ
13が停止する。
【0088】従って、モータ13を連続作動する状態で
は、カムスイッチ33の給電側固定接点35にバッテリ
27の電圧が印加されず接地電位とされるので、ウォー
ムホイール18の回転動作に伴って接触する給電側固定
接点35と切換側可動端子36との間の接触電位差が抑
制される。
【0089】以上詳述した本実施の形態によれば、前記
第1の実施の形態において(1),(3),(4)に記
載した各効果の他に以下に記載する効果を得ることがで
きる。
【0090】(5) ワイパスイッチ12の切換操作に
よってスイッチング動作するトランジスタ39,40を
備えたスイッチング回路38が、低速位置P2又は高速
位置P3に切り換えられたときに、給電側固定接点35
にバッテリ27を接続せず、給電側固定接点35を接地
線29に接続するようにした。従って、機械的なスイッ
チ動作がないトランジスタ39,40を備えたスイッチ
ング回路38によって給電側固定接点35の接続が切り
換えられるので、モータ装置10の信頼性の低下が防止
される。
【0091】(第4の実施の形態)次に、本発明を前記
第1の実施の形態と同様にワイパ装置のワイパ装置用モ
ータ装置に具体化した第4の実施の形態を図8に従って
説明する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態
における動作切換スイッチとしてのワイパスイッチ12
をワイパスイッチ55に代えたこと、摺動接点スイッチ
15をマイクロスイッチ51及び自動停止用リレー56
に代えたことのみが第1の実施の形態と異なる。従っ
て、第1の実施の形態と同じ構成については、符号を同
じにしてその説明を省略し、ワイパスイッチ55、マイ
クロスイッチ51及び自動停止用リレー56のみについ
て詳述する。
【0092】ハウジングの内部には、給電切換スイッチ
としてのマイクロスイッチ51が設けられている。マイ
クロスイッチ51は、ハウジングに接地される接地側接
点52、及び、切換接点及び可動端子としての切換側可
動端子53を備えている。マイクロスイッチ51は、ウ
ォームホイール18に連動するようにウォームホイール
18に作動連結されたカム54が、出力軸16の1回転
動作を1周期として切換側可動端子53を接地側接点5
2に接続又は接続遮断するように設けられている。そし
て、マイクロスイッチ51は、切換側可動端子53を接
地側接点52に接続するときに給電不能状態となり、切
換側可動端子53を接地側接点52に接続しないときに
給電可能状態となる。
【0093】動作切換スイッチとしてのワイパスイッチ
55には、バッテリ27の正極側端子27a、モータ1
3の低速駆動用ブラシ25及び高速駆動用ブラシ26が
それぞれ接続されている。又、ワイパスイッチ55に
は、切換側可動端子53が、第1スイッチ手段及び第1
リレーとしての切替用リレー28と、第2スイッチ手段
及び第2リレーとしての自動停止用リレー56とを介し
て接続されている。ワイパスイッチ55は、モータユニ
ット11の作動を停止するための第1位置としてのオフ
位置P1、ワイパ装置を低速で作動させるための第2位
置及び動作位置としての低速位置P2、及び、ワイパ装
置を高速で作動させるための第2位置及び動作位置とし
ての高速位置P3のいずれかに切換操作することができ
るようになっている。ワイパスイッチ55は、オフ位置
P1においては切換側可動端子53をモータ13の低速
駆動用ブラシ25に接続する。又、ワイパスイッチ55
は、低速位置P2においてはバッテリ27の正極側端子
27aを低速駆動用ブラシ25に接続し、高速位置P3
においては正極側端子27aを高速駆動用ブラシ26に
直接接続する。
【0094】自動停止用リレー56は、ワイパスイッチ
55がオフ位置P1のときに、切換側可動端子53と自
動停止用リレー56との間が切替用リレー28にて接続
されている状態で、マイクロスイッチ51の切換状態に
よって切換操作され、ワイパスイッチ55とモータ13
との間において、切換側可動端子53が接地側接点52
に接続されていないときに、ワイパスイッチ55に接続
されているバッテリ27の正極側端子27aをモータ1
3の低速駆動用ブラシ25に接続し、切換側可動端子5
3が接地側接点52に接続されているときに、ワイパス
イッチ55に接続されている正極側端子27aを低速駆
動用ブラシ25に接続しないように設けられている。
【0095】詳述すると、自動停止用リレー56は、ワ
イパスイッチ55に接続されているバッテリ27が切替
用リレー28を介して切換側可動端子53に接続される
ことで励磁される第1電磁コイルとしての電磁コイル5
6aを備えている。自動停止用リレー56は、同電磁コ
イル56aが励磁されていないときには、ワイパスイッ
チ55に接続されているバッテリ27の正極側端子27
aをモータ13の低速駆動用ブラシ25に接続し、同電
磁コイル56aが励磁されているときには、正極側端子
27aを低速駆動用ブラシ25に接続しない。
【0096】そして、本実施の形態では、マイクロスイ
ッチ51及び自動停止用リレー56が給電切換スイッチ
57である。切替用リレー28は、ワイパスイッチ55
が切換操作されることで切換操作され、ワイパスイッチ
55と切換側可動端子53との間において、オフ位置P
1のときには、ワイパスイッチ55に接続されているバ
ッテリ27の正極側端子27aを切換側可動端子53に
接続し、低速位置P2又は高速位置P3のときには、切
換側可動端子53に正極側端子27aを接続せず、切換
側可動端子53を接地線29に接続するように設けられ
ている。
【0097】詳述すると、切替用リレー28は、低速位
置P2又は高速位置P3に切り換えられたワイパスイッ
チ55を介して接続されるバッテリ27によって作動す
る第2電磁コイルとしての電磁コイル28aを備えてい
る。切替用リレー28は、電磁コイル28aが消磁され
ているときに切換側可動端子53を自動停止用リレー5
6を介してワイパスイッチ55に接続し、励磁されてい
るときに切換側可動端子53を接地線29に接続する。
【0098】そして、ワイパスイッチ12がオフ位置P
1に切り換えられると、バッテリ27が給電切換スイッ
チ57の自動停止用リレー56を介してモータ13に接
続し、給電切換スイッチ57のマイクロスイッチ51の
切換側可動端子53が接地側接点52に接続されていな
い給電可能状態のときにモータ13が給電される第1回
路が構成され、一方、マイクロスイッチ51の切換側可
動端子53が接地側接点52に接続されている給電不能
状態のときには第1回路が遮断される。又、ワイパスイ
ッチ12が低速位置P2又は高速位置P3に切り換えら
れると、バッテリ27が給電切換スイッチ57の自動停
止用リレー56を介さずにモータ13に接続される第2
回路が構成される。
【0099】以上のように構成されたワイパ装置用モー
タ装置の作用について説明する。ワイパスイッチ55を
低速位置P2からオフ位置P1に切り換えると、切替用
リレー28の電磁コイル28aが励磁され、ワイパスイ
ッチ55に接続されているバッテリ27の正極側端子2
7aと切換側可動端子53とが切替用リレー28によっ
て接続される。この状態で、ウォームホイール18が切
換側可動端子53を接地側接点52に接続しない状態と
する回転位置であるときには、自動停止用リレー56
が、ワイパスイッチ55に接続されているバッテリ27
の正極側端子27aをモータ13の低速駆動用ブラシ2
5に接続する。すると、バッテリ27が、ワイパスイッ
チ55及び自動停止用リレー56を介してモータ13に
接続され、モータ13が低速で作動する。
【0100】モータ13の回転に伴うウォームホイール
18の回転動作により、カム54によって切換側可動端
子53が接地側接点52に接続されると、自動停止用リ
レー56の電磁コイル56aに、ワイパスイッチ55に
接続されているバッテリ27が接続され、電磁コイル5
6aが励磁されて自動停止用リレー56がワイパスイッ
チ55に接続されているバッテリ27をモータ13に接
続しなくなる。すると、バッテリ27が、ワイパスイッ
チ55及び自動停止用リレー56を介してモータ13に
接続されなくなり、モータ13の作動が停止するワイパ
スイッチ55が低速位置P2又は高速位置P3に切り換
えられると、切替用リレー28の電磁コイル28aが励
磁され、ワイパスイッチ55に接続されているバッテリ
27が切換側可動端子53に接続されず、切換側可動端
子53が接地線29に接続される。
【0101】以上詳述した本実施の形態によれば、前記
第1の実施の形態において(1),(3)に記載した各
効果の他に以下に記載の効果を得ることができる。 (6) モータユニット11内においてモータ13の回
転位置に応じて給電可能状態と給電不能状態とに切換作
動されるマイクロスイッチ51と、モータユニット11
の外部においてマイクロスイッチ51の切換動作によっ
て切換動作し、ワイパスイッチ12とモータ13との間
で、モータ13に対しバッテリ27を接続又は接続遮断
する自動停止用リレー56とによって、ワイパスイッチ
12がオフ位置P1のときに、モータ13の回転位置に
応じてバッテリ27をモータ13に接続又は接続遮断す
るようにした。従って、モータユニット11の外部に設
ける自動停止用リレー56を、ワイパスイッチ12の側
に設けることにより、ワイパスイッチ12とモータユニ
ット11とを接続するワイヤの本数を4本とすることが
でき、第1,2の実施の形態に比較して、モータユニッ
ト11に接続するワイヤハーネスの線径をワイヤ1本分
細くすることができる。
【0102】(第5の実施の形態)次に、本発明をワイ
パ装置のワイパ装置用モータ装置に具体化した第5の実
施の形態を図9に従って説明する。本実施の形態のワイ
パ装置用モータ装置は、動作切換スイッチとしてのワイ
パスイッチ58と、図10に示す従来のモータユニット
11とから構成される。尚、以下には、図10に示す従
来と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を
省略し、ワイパスイッチ58を中心に説明する。
【0103】図9に示すように、ワイパスイッチ58
は、オフ位置P1、低速位置P2及び高速位置P3のい
ずれかの位置に切り換え操作される。ワイパスイッチ5
8は、そのオフ位置P1において、バッテリ27の正極
側端子27aと給電側固定端子22とを接続するととも
に、切換側固定端子23と直流モータ13の低速駆動用
ブラシ25に接続する。つまり、オフ位置P1において
は従来と同様に接続されるので、従来と同様にモータ1
3が制御される。
【0104】一方、ワイパスイッチ58は、その低速位
置P2において、バッテリ27の正極側端子27aと直
流モータ13の低速駆動用ブラシ25とを直接接続する
とともに、給電側固定端子22を接地する。又、ワイパ
スイッチ58は、その高速位置P3において、バッテリ
27の正極側端子27aと直流モータ13の高速駆動用
ブラシ26とを接続するとともに、給電側固定端子22
を接地する。つまり、ワイパスイッチ58には、該スイ
ッチ58が低速位置P2又は高速位置P3に切換操作さ
れると、給電側固定端子22を接地部59に接続する接
続回路58aが設けられている。
【0105】このように構成されたワイパ装置用モータ
装置では、ワイパスイッチ58が低速位置P2又は高速
位置P3に切換操作されると、摺動接点スイッチ15と
は無関係に、該ワイパスイッチ58を介してモータ13
にバッテリ電圧が印加され、該モータ13が一方向に連
続的に回転される。
【0106】このとき、接続回路58aにより、摺動接
点スイッチ15内の給電側固定端子22が接地部59に
接続されるので、給電側固定端子22と回転電極24、
回転電極24と切換側固定端子23との間の接触電位差
が抑制され、又、給電側固定端子22、回転電極24及
び切換側固定端子23に蓄積する電荷量が低減される。
【0107】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に記載の各効果を得ることができる。 (1) ワイパスイッチ58を低速位置P2又は高速位
置P3に切換操作してモータ13を連続作動させると
き、該スイッチ58内に設けられた接続回路58aによ
り給電側固定端子22が接地部59に接続される。従っ
て、各端子22,23と回転電極24との間の接触電位
差を抑制でき、又、各端子22,23及び回転電極24
に蓄積する電荷量を低減することができる。その結果、
モータ13を連続作動させているときに摺動接点スイッ
チ15で発生する電磁波を抑制することができる。尚、
この接地部59に代えて、前記第2の実施の形態に示す
ように、少なくともバッテリ電圧より低い電位の低電位
部としても同様に、摺動接点スイッチ15で発生する電
磁波を抑制することができる。
【0108】(2) 従来のモータユニット11に対
し、ワイパスイッチ58内に接続回路58aを設けるだ
けで、摺動接点スイッチ15で発生する電磁波を抑制で
きるので、ワイパ装置用モータ装置の構成を複雑化しな
い。
【0109】以下、本発明を具体化した上記実施の形態
以外の実施の形態を別例として列記する。 ・ 第1,2,4の各実施の形態において、電圧制限手
段としての切替用リレー28を、ワイパスイッチ12,
55内、又は、ワイパスイッチ12,55とモータユニ
ット11との間の回路上に設けてもよい。同様に、第3
の実施の形態において、電圧制限手段としてのスイッチ
ング回路38を、ワイパスイッチ12内、又は、ワイパ
スイッチ12とモータユニット11との間の回路上に設
けてもよい。
【0110】・ 減速機構として、ウォームギヤの代り
に例えば遊星ギヤが使用されるモータ装置において、回
転体をモータに連動するように減速機構と別に設けた回
転位置検出用のものとしてもよい。
【0111】・ ワイパブレードを自動停止させるだけ
の給電切換スイッチを備えたワイパ装置に限らず、間欠
動作をもさせるようにしたワイパ装置に実施してもよ
い。 ・ 本発明を実施するモータ装置はワイパ装置に限らな
い。モータを連続動作させる状態と、その回転位置が所
定の位置にない状態でのみ動作させる状態とに切り換え
るための動作切換スイッチと、モータに連動して回転動
作する回転体と、回転体によって、モータに電源を接続
して給電するための給電可能状態と、モータを接地する
給電不能状態とに切換操作される給電切換スイッチとを
備えた、ワイパ装置以外のモータ装置に実施してもよ
い。
【0112】以下、特許請求の範囲に記載した各発明の
外に前述した実施の形態又は各別例から把握される技術
的思想をその効果とともに記載する。 (1) 請求項12〜請求項14のいずれか一項に記載
の発明において、前記モータは、電源が接続されること
で低速動作する低速駆動用ブラシと、同じく高速動作す
る高速駆動用ブラシとを備え、前記ワイパスイッチは、
前記動作位置として、モータを低速動作させるための低
速位置P2と、モータを高速動作させるための高速位置
P3とを備えるとともに、オフ位置P1において、前記
切換側固定端子を前記低速駆動用ブラシに接続する。こ
のような構成によれば、ワイパスイッチをオフするとモ
ータが低速動作してワイパブレードが低速で移動して定
位置に配置される。
【0113】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
13に記載の発明によれば、モータを連続作動させてい
るときに、同モータを制御するためのスイッチ機構で発
生する電磁波を抑制することができる。
【0114】請求項2〜請求項6に記載の発明によれ
ば、1つの給電切換スイッチと動作切換スイッチだけで
モータに対する給電及び給電停止を切り換えることがで
き、部品点数が多くならない。
【0115】請求項3,5,6に記載の発明によれば、
従来のモータ装置に1個のリレーを追加するだけで構成
することができ、構成を複雑化しない。請求項4に記載
の発明によれば、機械的なスイッチ動作がない半導体ス
イッチング素子を備えたスイッチング回路によって給電
切換スイッチの給電側接点の接続先が切り換えられるの
で、モータ装置の信頼性の低下を招くことがない。
【0116】請求項7〜請求項10に記載の発明によれ
ば、モータ、給電切換スイッチ及び電圧制限手段をユニ
ット化するとともに第2スイッチ手段を動作切換スイッ
チ側に設けることにより、モータユニットと動作切換ス
イッチとの間で接続する配線数を4本とすることができ
る。
【0117】請求項12〜請求項14に記載の発明によ
れば、ワイパの作動時に給電切換スイッチで発生する電
磁波を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のワイパ装置用モータ装置
の模式構成図。
【図2】 摺動接点スイッチを示す模式斜視図。
【図3】 電界強度−周波数特性を示すグラフ。
【図4】 第2の実施の形態のワイパ装置用モータ装置
の模式構成図。
【図5】 電界強度−周波数特性を示すグラフ。
【図6】 電界強度−周波数特性を示すグラフ。
【図7】 第3の実施の形態のワイパ装置用モータ装置
の模式構成図。
【図8】 第4の実施の形態のワイパ装置用モータ装置
の模式構成図。
【図9】 第5の実施の形態のワイパ装置用モータ装置
の模式構成図。
【図10】 従来のワイパ装置用モータ装置の模式構成
図。
【図11】 電界強度−周波数特性を示すグラフ。
【符号の説明】
10…ワイパ装置用モータ装置、12…動作切換スイッ
チとしてのワイパスイッチ、13…電動回転型モータと
しての直流モータ、13a…出力軸、15…給電切換ス
イッチとしての摺動接点スイッチ、17…ウォーム、1
8…回転体としてのウォームホイール、21…摺動接点
スイッチを構成する接地側接点としての接地側固定端
子、22…同じく給電側接点としての給電側固定端子、
23…同じく切換接点としての切換側固定端子、24…
同じく回転電極、27…電源としてのバッテリ、28…
電圧制限手段、スイッチ手段、第2スイッチ手段及び第
2リレーとしての切替用リレー、28a…第2電磁コイ
ルとしての電磁コイル、29…接地部としての接地線、
30,31…分圧抵抗、32…低電位部としての低電位
点、33…給電切換スイッチとしてのカムスイッチ、3
4…接地側接点としての接地側固定接点、35…給電側
接点としての給電側固定接点、36…切換接点としての
切換側可動端子、37…カム、38…電圧制限手段とし
てのスイッチング回路、39…半導体スイッチング素子
としてのNPNトランジスタ、40…同じくPNPトラ
ンジスタ、51…給電切換スイッチとしてのマイクロス
イッチ、52…接地側接点、53…切換接点及び可動端
子としての切換側可動端子、54…カム、55…動作切
換スイッチとしてのワイパスイッチ、56…第1スイッ
チ手段及び第1リレーとしての自動停止用リレー、56
a…第1電磁コイルとしての電磁コイル、58…動作切
換スイッチとしてのワイパスイッチ、58a…接続回
路、59…接地部、P1…第1位置としてのオフ位置、
P2…第2位置及び動作位置としての低速位置、P3…
第2位置及び動作位置としての高速位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D025 AA01 AC01 AD01 AE02 AE57 AG07 AG77 5H570 AA21 BB07 CC02 DD06 HA04 HA05 HA07 LL16 PP02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源(27)が接続されることで回転動
    作する電動回転型モータ(13)と、 前記モータ(13)の回転動作に連動して回転動作する
    回転体(18)と、 前記回転体(18)の回転動作により、前記モータ(1
    3)が前記電源に接続されて給電可能な給電可能状態
    と、前記モータ(13)が接地されて給電不能な給電不
    能状態とに切換操作される切換接点(23,36,5
    3)を備えた給電切換スイッチ(15,33,51)
    と、 前記電源(27)を前記給電切換スイッチ(15,3
    3,51)を介して前記モータ(13)に接続し、前記
    給電切換スイッチ(15,33,51)が給電可能状態
    のときに前記モータ(13)が給電される第1回路を構
    成する一方、前記給電切換スイッチ(15,33,5
    1)が給電不能状態のときには前記第1回路が遮断され
    る第1位置(P1)と、前記給電切換スイッチ(15,
    33,51)を介さずに前記電源(27)を前記モータ
    (13)に接続して給電する第2回路を構成する第2位
    置(P2,P3)とに切換操作される動作切換スイッチ
    (12,55)とを備えたモータ装置において、 前記動作切換スイッチ(12,55)が前記第2位置
    (P2,P3)に切り換られているとき、前記給電切換
    スイッチ(15,33,51)に印加される電圧を、電
    源電圧に対して少なくとも低い電圧に制限する電圧制限
    手段を設けたことを特徴とするモータ装置。
  2. 【請求項2】 前記給電切換スイッチ(15,33)
    は、前記電源(27)が接続されており、前記切換接点
    (23,36)が接続されたとき前記給電可能状態に切
    り換えられる給電側接点(22,35)と、前記切換接
    点(23,36)が接続されたとき給電不能状態に切り
    換えられる接地側接点(21,34)とを備え、 前記動作切換スイッチ(12)は、前記第1位置におい
    て、前記切換接点(23,36)が前記モータ(13)
    に接続されるように設けられており、 前記電圧制限手段は、前記動作切換スイッチ(12)の
    切換操作によって切り換えられ、前記電源(13)と前
    記給電側接点(22,35)との間において、前記動作
    切換スイッチ(12)が前記第1位置のときには前記給
    電側接点(22,35)を電源(13)に接続し、前記
    動作切換スイッチ(12)が前記第2位置のときには前
    記給電側接点(22,35)を接地部(29)又は低電
    位部(32)に接続するスイッチ手段であることを特徴
    とする請求項1に記載のモータ装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段は、前記動作切換スイ
    ッチ(12)の切換操作によって電源(13)が接続又
    は接続遮断されることで作動する電磁コイル(28a)
    を備え、前記第2位置に切り換えられた状態での前記電
    磁コイル(28a)の作動によって前記給電側接点(2
    2,35)を電源(13)から接地部(29)又は低電
    位部(32)に切換接続するように設けられたリレー
    (28)であることを特徴とする請求項2に記載のモー
    タ装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ手段は、前記動作切換スイ
    ッチ(12)の切換操作によってスイッチング動作する
    半導体スイッチング素子(39,40)を備え、前記第
    2位置に切り換えられた状態での前記半導体スイッチン
    グ素子(39,40)のスイッチング動作によって給電
    側接点(35)を電源(13)から接地部(29)又は
    低電位部(32)に切換接続するように設けられたスイ
    ッチング回路(38)であることを特徴とする請求項2
    に記載のモータ装置。
  5. 【請求項5】 前記給電切換スイッチは、それぞれ前記
    回転体(18)の側面に相対するように設けられた前記
    接地側接点(21)、切換接点(23)及び給電側接点
    (22)と、該各接点が前記回転体(18)の回転動作
    に伴って摺接するように該回転体(18)の側面に設け
    られかつ前記回転体(18)の回転位置に応じて前記切
    換接点(23)を前記給電側接点(22)又は接地側接
    点(21)のいずれかに切換接続する回転電極(24)
    とからなる摺動接点スイッチ(15)であることを特徴
    とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のモー
    タ装置。
  6. 【請求項6】 前記給電切換スイッチは、前記接地側接
    点(34)、切換接点(36)及び給電側接点(35)
    と、前記回転体(18)の回転に伴って前記切換接点
    (36)を前記給電側接点(35)又は接地側接点(3
    4)のいずれかに切換接続するように前記切換接点(3
    6)を作動させるカム(37)とを備えたカムスイッチ
    (33)であることを特徴とする請求項2〜請求項4の
    いずれか一項に記載のモータ装置。
  7. 【請求項7】 前記動作切換スイッチ(55)は、前記
    第1位置(P1)において前記切換接点(53)に前記
    電源(13)を接続するように設けられ、 前記給電切換スイッチ(51)は、前記動作切換スイッ
    チ(55)が第1位置(P1)のとき、前記動作切換ス
    イッチ(55)と前記モータ(13)との間において、
    前記切換接点(53)が前記給電可能状態のときに、前
    記電源(27)を前記動作切換スイッチ(55)を介し
    てモータ(13)に接続して前記第1回路を構成し、前
    記切換接点(53)が前記給電不能状態のときには、前
    記第1回路を遮断してモータ(13)への給電を停止す
    る第1スイッチ手段を備え、 前記電圧制限手段は、前記動作切換スイッチ(55)の
    切換操作によって切り換えられ、前記動作切換スイッチ
    (55)と前記切換接点(53)との間において、該動
    作切換スイッチ(55)が前記第1位置(P1)のとき
    には動作切換スイッチ(55)を介して接続されている
    電源(27)を切換接点(53)に接続し、動作切換ス
    イッチ(55)が第2位置(P2,P3)のときには前
    記切換接点(53)を接地部(29)又は低電位部(3
    2)に接続する第2スイッチ手段であることを特徴とす
    る請求項1に記載のモータ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1スイッチ手段は、前記動作切換
    スイッチ(55)が第1位置(P1)でかつ前記切換接
    点(53)が前記接地部(29)に接続された接地側接
    点(52)に接続されているとき、前記動作切換スイッ
    チ(55)を介して接続されている電源(13)によっ
    て励磁される第1電磁コイル(56a)を備え、該第1
    電磁コイル(56a)が励磁されることで前記第1回路
    が遮断されてモータ(13)への給電を停止する第1リ
    レー(56)であり、 前記第2スイッチ手段は、第2位置(P2,P3)に切
    換操作された動作切換スイッチ(55)を介して電源
    (27)に接続されることで励磁される第2電磁コイル
    (28a)を備え、該第2電磁コイル(28a)が励磁
    されることで切換接点(53)を動作切換スイッチ(5
    5)から接点部(29)又は低電位部(32)に切換接
    続するように設けられた第2リレー(28)であること
    を特徴とする請求項7に記載のモータ装置。
  9. 【請求項9】 前記給電切換スイッチは、前記接地側接
    点(52)又は切換接点(53)のいずれか一方に接続
    され他方に対して接続及び接続遮断可能に設けられた可
    動端子(53)と、前記回転体(18)の回転動作に伴
    って前記可動端子(53)を接地側接点(52)又は切
    換接点(53)の他方に接触させるように回転体(1
    8)に設けられたカム(54)とからなるマイクロスイ
    ッチ(51)であることを特徴とする請求項7又は請求
    項8に記載のモータ装置。
  10. 【請求項10】 前記給電切換スイッチは、それぞれ前
    記回転体(18)の側面に対向するように設けられた前
    記接地側接点及び切換接点と、該各接点が前記回転体の
    回転に伴って摺接するように該回転体の側面に設けられ
    かつ前記回転体の回転位置に応じて前記切換接点を前記
    接地側接点に接続又は接続遮断する回転電極とからなる
    摺動接点スイッチであることを特徴とする請求項7又は
    請求項8に記載のモータ装置。
  11. 【請求項11】 前記低電位部(32)は、前記電源
    (27)と前記接地部(29)との間に直列接続された
    分圧抵抗(30,31)によって形成されていることを
    特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載
    のモータ装置。
  12. 【請求項12】 電源(27)が接続されることで回転
    動作する電動回転型モータ(13)と、 前記モータ(13)の出力軸(13a)に固定されたウ
    ォーム(17)に歯合するウォームホイール(18)
    と、 前記モータ(13)及び前記ウォームホイール(18)
    が収容されたハウジング側に固定された接地側固定端子
    (21)、切換側固定端子(23)及び給電側固定端子
    (22)と、該ウォームホイール(18)の回転動作に
    伴って該各固定端子に摺接するようにウォームホイール
    (18)の側面に設けられ、ウォームホイール(18)
    の回転位置に応じて前記切換側固定端子(23)を前記
    給電側固定端子(22)又は前記接地側固定端子(2
    1)に切換接続する回転電極(24)とを有し、前記給
    電側固定端子(22)には電源(27)が接続された摺
    動接点スイッチ(15)と、 前記電源(27)、モータ(13)及び切換側固定端子
    (22)がそれぞれ接続され、該切換側固定端子(2
    2)をモータに接続するオフ位置(P1)と、電源(2
    7)をモータ(13)に接続する動作位置(P2,P
    3)とに切換操作されるワイパスイッチ(12,58)
    とを備えたワイパ装置用モータ装置において、 前記ワイパスイッチ(12,58)が前記動作位置(P
    2,P3)に切り換られているとき前記摺動接点スイッ
    チ(15)に印加される電圧を、電源電圧に対して少な
    くとも低い電圧に制限する電圧制限手段を備えたことを
    特徴とするワイパ装置用モータ装置。
  13. 【請求項13】 前記電圧制限手段は、前記ワイパスイ
    ッチ(12)の切換操作によって電源(27)が接続又
    は接続遮断されることで作動する電磁コイル(28a)
    を備え、動作位置(P2,P3)に切り換えられた状態
    での同電磁コイル(28a)の作動によって前記給電側
    固定端子(22)を電源(27)から接地部(29)又
    は低電位部(32)に切換接続するように設けられたリ
    レー(28)であることを特徴とする請求項12に記載
    のワイパ装置用モータ装置。
  14. 【請求項14】 前記電圧制限手段は、前記ワイパスイ
    ッチ(58)内に設けられ、該スイッチ(58)が前記
    動作位置(P2,P3)に切換操作されると、前記給電
    側固定端子(22)を接地部(59)又は低電位部に接
    続する接続回路(58a)であることを特徴とする請求
    項12に記載のワイパ装置用モータ装置。
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