JP2001037058A - ケーブル引出部の構造 - Google Patents

ケーブル引出部の構造

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JP2001037058A
JP2001037058A JP11207586A JP20758699A JP2001037058A JP 2001037058 A JP2001037058 A JP 2001037058A JP 11207586 A JP11207586 A JP 11207586A JP 20758699 A JP20758699 A JP 20758699A JP 2001037058 A JP2001037058 A JP 2001037058A
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JP
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cable
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fusion
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jacket
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JP11207586A
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Inventor
Hideo Tawara
秀男 俵
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な防水気密性を有し、かつ寸法がより小
さいケーブル引出部の構造を提供する。 【解決手段】 ケーブル引出部の構造において、少なく
とも一つの心線(7)と該心線を覆う外被(11)とを
含むケーブル2の端部が、樹脂モールド成形された電気
部品本体部分(4)内に配置されており、そのケーブル
引出部の構造が、ケーブル端部において外被(11)か
ら露出した心線(7)の少なくとも一部の外周上に形成
された融着部材(3)を含み、融着部材(3)は電気部
品本体部分(4)により包囲されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサ等の電気部
品本体からケーブルを外部に引き出すケーブル引出部の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気部品などにケーブルを接続する場
合、電気部品内部への浸水によるショートや絶縁低下の
故障を防止する目的で防水気密性が必要とされることが
ある。この防水気密性を電気部品本体とケーブルとの間
で確保するために、例えば図5の回転センサに示される
ようなケーブル引出部の構造が用いられている。図示し
た従来の回転センサ21においては、ゴムまたは樹脂製
の融着部材23がケーブル2の外被11の外周に固着お
よび接合され、融着部材23の上に電気部品本体部分4
が樹脂モールド成形されている。この融着部材23によ
って、電気部品本体部分4とケーブル2との間の防水気
密性が確保される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような融着部材
23を固着および接合することにより防水気密性を保持
する構造を採用する場合、融着部材23の寸法が大きい
ので、ケーブル引出部の外側形状が大きくなるという問
題点がある。
【0004】このような問題を解決するために、実公平
6-22937号公報には融着部材の代わりに熱融着性樹脂か
らなるプライマー層を用いたケーブル引出部の構造が開
示されている。このプライマー層は、ケーブルにシート
状樹脂を巻き付けるか、または液状樹脂を塗布すること
などによって、ケーブル端部の外周上に形成される。融
着部材の代わりにプライマー層を用いることによって、
融着部材の厚さをより薄くすることができ、ケーブル引
出部の寸法をより小さくすることが可能になる。
【0005】しかしながら、実公平6-22937号公報に開
示される構造によっても、電気部品の用途によってはそ
のケーブル引出部の寸法は依然として大きいことがあ
り、さらなる小型化が望まれている。
【0006】本発明の目的は、良好な防水気密性を有
し、かつ外側形状がより小さいケーブル引出部の構造を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル引出部
の構造は、少なくとも一つの心線と該心線を覆う外被と
を含むケーブルの端部が、樹脂モールド成形された電気
部品本体部分内に配置されたケーブル引出部の構造であ
って、ケーブル端部において外被から露出した心線の少
なくとも一部の外周上に形成された融着部材を含み、融
着部材は電気部品本体部分により包囲され、これにより
上記課題が解決される。従って、本発明はそのような構
造を有するケーブル引出部も提供する。
【0008】本発明のケーブル引出部の構造において、
融着部材は、心線の絶縁体との接着性などを考慮して材
料を選択する必要があるが、ゴムまたは樹脂からなる好
適なものを用いてもよく、あるいはプライマー層を用い
てもよい。融着部材として、ゴムまたは樹脂を用いる場
合には、例えばポリウレタン樹脂を樹脂モールド成形す
ることにより融着部材を形成する。プライマー層として
使用するのに適当な材料は、例えば、実公平6-22937号
公報に開示されるものが挙げられる。具体的には、プラ
イマー層の材料は、一般に熱融着性樹脂、例えばポリア
ミド樹脂、ウレタン樹脂などを包含する。融着部材とし
てプライマー層を用いる場合には、例えば心線の絶縁材
料がポリエチレン樹脂である場合、ナイロン12のシー
トを巻き付けたり、またはポリアミド樹脂の溶液を塗布
して乾燥するのが適当である。プライマー層を用いる場
合には、ケーブルの外被や心線に融着部材を固着および
接合する必要がないので、上述の効果に加えて製造コス
トの低減を図ることが可能となる。
【0009】本発明のケーブル引出部の構造において、
電気部品本体部分(樹脂モールド成形部)に適当な材料
は、融着部材およびケーブル(外被および心線)ならび
に端子などとの接着性を考慮する必要があるが、一般に
熱可塑性樹脂が包含される。具体的には、ガラス繊維強
化ナイロン樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)
などが挙げられる。このような材料を樹脂モールド成形
することにより樹脂モールド成形部を得る。
【0010】本発明のケーブル引出部の構造は、ケーブ
ルの端部にある、外被から露出した心線部分の少なくと
も一部の外周上に融着部材を形成し、この上に電気部品
本体部分を樹脂モールド成形することにより得られる。
ケーブルの心線と融着部材との接着および融着部材と電
気部品本体部分との接着は、熱融着により行うことが好
ましい。融着部材と電気部品本体部分との融着は、樹脂
モールド成形時の成形熱により行うことが好ましい。さ
らに、成形熱を利用する場合、融着温度に応じてそれぞ
れの融着を同時に行うことも可能である。
【0011】本発明において、外被が複数の心線を覆う
場合、単一の融着部材が複数の心線を一体化するように
心線の外周に形成されていてもよい。外被が複数の心線
を覆う場合の別の態様では、融着部材が複数の各心線の
外周に個々に形成されていてもよい。さらに、これらの
態様を組み合わせることも可能である。すなわち、外被
が3本以上の心線を覆う場合、ケーブル引出部の構造が
複数の融着部材を含み、少なくとも1つの融着部材が複
数の心線を一体化するように心線の外周に形成され、ま
た少なくとも1つの融着部材が1本の心線の外周に形成
されていてもよい。
【0012】本発明のケーブル引出部の構造において、
融着部材の外側形状は、ケーブルの外側形状と同じかそ
れよりも小さく、従って、融着部材の外側輪郭がケーブ
ルの外側輪郭内と同じかそれよりも小さい(または含ま
れる)ことが好ましい。例えば、ケーブル引出部の構造
が、単一の融着部材を含み、融着部材およびケーブルが
共にほぼ円形の断面を有する場合には、融着部材の外径
はケーブルの外径と同じかそれよりも小さいことが好ま
しい。複数の融着部材が存在する場合には、複数の融着
部材のケーブルの長手方向に垂直な断面への正射影が、
ケーブルの同様の正射影内に含まれることが好ましく、
そのために複数の融着部材をケーブルの長手方向に相対
的にずらして形成してもよい。尚、ケーブルはいずれの
常套のケーブルであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、1つの好ましい実施態様に
おける本発明のケーブル引出部の構造を図面を参照しな
がら詳細に説明する。添付の図面において同一の参照符
号は同一の部材を示す。
【0014】図1は、本発明のケーブル引出部の構造を
用いた、図5と同様の回転センサの概略断面図である。
回転センサ1においては、ケーブル2の端部が樹脂モー
ルドされたセンサ本体部分(電気部品本体部分または樹
脂モールド成形部)4の内部に配置されている。ケーブ
ル2の端部では、導体8と絶縁体9を含む1本の心線7
が外被11から露出している。融着部材3が心線7(よ
り詳細には絶縁体9)の露出部の少なくとも一部の外周
上に形成され、また、センサ本体部分4に包囲されてい
る。導体8は端子6で検出部5に接続され、これによ
り、回転センサ1は検出部5で検出した信号をケーブル
2を通して外部に伝送する。
【0015】この回転センサ1は、心線7の露出部の外
周上に融着部材3を形成し、導体8を端子6で検出部5
に接続し、これらの検出部5、端子6、融着部材3、お
よびケーブル2の端部を樹脂モールド成形してセンサ本
体部分4の内部で固着および接合することによって、作
製され得る。
【0016】融着部材およびケーブルがいずれもほぼ円
形の断面(図示せず)を有する場合には、図1に示すよ
うに、融着部材の外径dはケーブルの外径Dよりも小さ
いことが特に好ましい。例えば、ケーブル外径Dが約5
mmである場合には、融着部材外径dを約3〜5mmと
することが好ましい。
【0017】本発明の構造に用いるケーブルは、上述の
ようにいずれの常套のケーブルであってもよく、その一
例を図2に概略断面図で示す。図示した態様では、ケー
ブル2は2本の心線7とこれらを覆う外被11とを含
む。心線7と外被11との間には介在部材10が設けら
れ、これは心線の保護部材として作用する。2本の心線
7は、信号を伝送するための導体8とこれを覆って電気
的に保護する絶縁体9とをそれぞれ含む。
【0018】このようなケーブルに本発明を適用する場
合、図3に示すように2本の心線7の外周に単一の融着
部材3を形成し、心線7を一体化してもよい。
【0019】本発明の別の実施態様として、図4に示す
ように2本の心線7のそれぞれの外周に個々の融着部材
3をそれぞれ形成する構成としてもよく、その他の特徴
は上記の図3に示す実施態様と同様の構成としてもよ
い。
【0020】なお、上述の実施態様においては例示の目
的で、1本および2本の心線を有するケーブルを用いた
構造を記述したが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、本発明は3本以上の心線を有するケーブルを用いる
場合にも同様に適用され得る。すなわち、ケーブル引出
部の構造が複数の融着部材を含み、各融着部材は、複数
の心線を一体化するように心線の外周に形成されるか、
または1個の心線の外周に形成されて、全ての心線の外
周にいずれかの融着部材が形成される構成としてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、良好な防水気密性を有
し、かつ寸法がより小さいケーブル引出部の構造が提供
される。より詳細には、本発明のケーブル引出部の構造
によれば、ケーブル端部において露出した心線の外周に
融着部材が設けられ、これが心線と電気部品本体部分と
に防水気密的に接合している。このような構造により、
ケーブルの心線と電気部品本体との間の防水気密性を良
好に保つことができ、電気部品内部への浸水によるショ
ートや絶縁低下の故障を防止することができる。また、
融着部材またはプライマー層がケーブルの外周に設けら
れている従来の方法と比較して、本発明では、融着部材
がケーブルよりも外径が小さい心線の外周上に設けられ
ていることにより、融着部材が存在することによるケー
ブル引出部の構造の大型化を防止できる。従来の方法で
は、防水気密性を確保するための融着部材またはプライ
マー層の下限厚さによって、ケーブル引出部の構造の寸
法が制限されていた。しかしながら、本発明の構造によ
れば、融着部材がケーブルよりも外径が小さい心線の外
周上に設けられているので、融着部材の厚さによる制限
が緩和されて、より容易にケーブル引出部の構造を小さ
くすることが可能となる。特に、融着部材の外径をケー
ブルの外径よりも小さく設計することは、ケーブル引出
部の構造を小さくするのに効果的である。
【0022】本発明のケーブル引出部の構造は、例えば
苛酷な環境下で使用される自動車用の電気部品などに好
適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施態様のケーブル引出部の構造を
有する回転センサの概略断面図である。
【図2】 本発明に用いられるケーブルの例を示す概略
斜視図である。
【図3】 図2のケーブルへの融着部材の1つの形成様
式を説明する概略斜視図である。
【図4】 図2のケーブルへの融着部材の別の形成様式
を説明する概略斜視図である。
【図5】 従来のケーブル引出部の構造を有する回転セ
ンサの概略断面図である。
【符号の説明】
1 回転センサ 2 ケーブル 3 融着部材 4 電気部品本体部分(樹脂モールド成形部) 5 検出部 6 端子 7 心線 8 導体 9 絶縁体 10 介在部材 11 外被 21 回転センサ 23 融着部材 d 融着部材の外径 D ケーブルの外径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの心線と該心線を覆う外
    被とを含むケーブルの端部が、樹脂モールド成形された
    電気部品本体部分内に配置されたケーブル引出部の構造
    であって、ケーブル端部において外被から露出した心線
    の少なくとも一部の外周上に形成された融着部材を含
    み、融着部材は電気部品本体部分により包囲される、ケ
    ーブル引出部の構造。
  2. 【請求項2】 融着部材の外側輪郭が、ケーブルの外側
    輪郭と同じか、あるいはそれよりも小さい、請求項1に
    記載のケーブル引出部の構造。
  3. 【請求項3】 外被が複数の心線を覆い、単一の融着部
    材が複数の心線を一体化するように心線の外周に形成さ
    れている、請求項1に記載のケーブル引出部の構造。
  4. 【請求項4】 外被が複数の心線を覆い、融着部材が複
    数の各心線の外周に個々に形成されている、請求項1に
    記載のケーブル引出部の構造。
JP11207586A 1999-07-22 1999-07-22 ケーブル引出部の構造 Pending JP2001037058A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134137A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Hirakawa Hewtech Corp 絶縁ケーブル端末

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007134137A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Hirakawa Hewtech Corp 絶縁ケーブル端末

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