JPH0622937Y2 - ケ−ブル引き出し構造 - Google Patents
ケ−ブル引き出し構造Info
- Publication number
- JPH0622937Y2 JPH0622937Y2 JP6051387U JP6051387U JPH0622937Y2 JP H0622937 Y2 JPH0622937 Y2 JP H0622937Y2 JP 6051387 U JP6051387 U JP 6051387U JP 6051387 U JP6051387 U JP 6051387U JP H0622937 Y2 JPH0622937 Y2 JP H0622937Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- resin
- primer layer
- drawing structure
- structure according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電気部品などにケーブルを接続する電気部品本
体部分からのケーブルの引き出し構造に関する。
体部分からのケーブルの引き出し構造に関する。
[従来の技術] 電気部品などにケーブルを接続する場合、ケーブルの中
には電気部品本体部分とケーブルとの間の防水気密性が
必要とされることがある。この防水気密性を確保するた
めに、典型的には例えば第3図の回転センサに示すよう
に、ゴムまたは樹脂製の融着部材7をケーブル2の回り
に固着・接合した上に電気部品本体部分4をモールド成
形することによりケーブル外周上の融着部材7と電気部
品本体部分4を融着する方法などが使用されている。
には電気部品本体部分とケーブルとの間の防水気密性が
必要とされることがある。この防水気密性を確保するた
めに、典型的には例えば第3図の回転センサに示すよう
に、ゴムまたは樹脂製の融着部材7をケーブル2の回り
に固着・接合した上に電気部品本体部分4をモールド成
形することによりケーブル外周上の融着部材7と電気部
品本体部分4を融着する方法などが使用されている。
上述のような融着部材7を固着・接合することにより防
水気密性を保持する構造を採用する場合、製造に多くの
工数を必要とし、また材料コストが高くなり、更に、融
着部材7の寸法が大きいので、ケーブル引き出し部の外
側形状が大きくなるという問題点がある。
水気密性を保持する構造を採用する場合、製造に多くの
工数を必要とし、また材料コストが高くなり、更に、融
着部材7の寸法が大きいので、ケーブル引き出し部の外
側形状が大きくなるという問題点がある。
[考案の目的] 従って、上述のような問題点を解決し、良好な防水気密
性を有し、また製造コストがかからなく、更に、ケーブ
ル引き出し部の寸法が小さいケーブル引き出し構造を提
供することが本考案の目的である。
性を有し、また製造コストがかからなく、更に、ケーブ
ル引き出し部の寸法が小さいケーブル引き出し構造を提
供することが本考案の目的である。
[考案の構成] 上記目的は、樹脂モールド成形された電気部品本体部分
内にケーブル端部が配置されたケーブル引き出し構造に
おいて、プライマー層がケーブルの端部の外周に形成さ
れており、プライマー層の少なくとも一部分が電気部品
本体部分の樹脂モールド成形部により包囲されているケ
ーブル引き出し構造により達成される。プライマー層
は、薄膜であることが好ましく、シート状樹脂を巻き付
けるか、または液状樹脂を塗布することなどにより形成
される。
内にケーブル端部が配置されたケーブル引き出し構造に
おいて、プライマー層がケーブルの端部の外周に形成さ
れており、プライマー層の少なくとも一部分が電気部品
本体部分の樹脂モールド成形部により包囲されているケ
ーブル引き出し構造により達成される。プライマー層
は、薄膜であることが好ましく、シート状樹脂を巻き付
けるか、または液状樹脂を塗布することなどにより形成
される。
プライマー層として使用するのに適当な材料は、ケーブ
ルの外被との接着性などを考慮して選択する必要がある
が、一般に熱融着性樹脂、例えばポリアミド樹脂、ウレ
タン樹脂などが包含される。例えばケーブルの外被がポ
リウレタンである場合、ナイロン12のシートを巻き付
けたり、またはポリアミド樹脂の溶液を塗布するのが適
当である。
ルの外被との接着性などを考慮して選択する必要がある
が、一般に熱融着性樹脂、例えばポリアミド樹脂、ウレ
タン樹脂などが包含される。例えばケーブルの外被がポ
リウレタンである場合、ナイロン12のシートを巻き付
けたり、またはポリアミド樹脂の溶液を塗布するのが適
当である。
プライマー層の厚さは、ケーブルの寸法などに応じて適
当に選択するのが好ましいが、例えば外径6mmのような
ケーブルを使用する場合、0.01〜0.5mmの厚さが
適当である。
当に選択するのが好ましいが、例えば外径6mmのような
ケーブルを使用する場合、0.01〜0.5mmの厚さが
適当である。
モールド成形部に適当な材料は、プライマー層およびケ
ーブルならびに端子などとの接着性を考慮する必要があ
るが、一般に熱可塑性樹脂が包含され、例えばガラス繊
維強化ナイロン樹脂、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)などが挙げられる。
ーブルならびに端子などとの接着性を考慮する必要があ
るが、一般に熱可塑性樹脂が包含され、例えばガラス繊
維強化ナイロン樹脂、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)などが挙げられる。
本考案のケーブル引き出し構造は、ケーブルの端部の外
周にプライマー層を形成した上に電気部品本体部分を樹
脂モールド成形することにより形成する。ケーブルとプ
ライマー層との接着およびプライマー層と電気部品本体
部分との接着は、熱融着により行うのが好ましい。プラ
イマー層と電気部品本体部分との融着は、モールド成形
時の成形熱により行うことができる。更に、成形熱を利
用する場合、融着温度に応じてそれぞれの融着を同時に
行うことも可能である。
周にプライマー層を形成した上に電気部品本体部分を樹
脂モールド成形することにより形成する。ケーブルとプ
ライマー層との接着およびプライマー層と電気部品本体
部分との接着は、熱融着により行うのが好ましい。プラ
イマー層と電気部品本体部分との融着は、モールド成形
時の成形熱により行うことができる。更に、成形熱を利
用する場合、融着温度に応じてそれぞれの融着を同時に
行うことも可能である。
添付図面を参照して、本考案を具体例により更に詳細に
説明する。
説明する。
第1図は本考案のケーブル引き出し構造の1つの態様を
示す回転センサの概略断面図である。回転センサ1は検
出部5により検出した信号を端子6において接続されて
いるケーブル2を通して外部に送る。
示す回転センサの概略断面図である。回転センサ1は検
出部5により検出した信号を端子6において接続されて
いるケーブル2を通して外部に送る。
第1図の態様では、ケーブル2とセンサ本体部材4との
間には、両者に熱融着する樹脂からできたプライマー層
3がある。検出部5、端子6およびケーブル2の一部分
は、センサ本体部材4をモールド成形することによりモ
ールド成形部(センサ本体部材)4内で固着・接合され
ている。
間には、両者に熱融着する樹脂からできたプライマー層
3がある。検出部5、端子6およびケーブル2の一部分
は、センサ本体部材4をモールド成形することによりモ
ールド成形部(センサ本体部材)4内で固着・接合され
ている。
ケーブル2には外被がポリウレタンであるものを使用
し、モールド部4にはガラス繊維強化ナイロン樹脂を使
用している。最初にケーブル2の外周に液状のポリアミ
ド樹脂溶液を塗布・乾燥してプライマー層3を形成した
後、プライマー層3をケーブル2に熱融着し、次にモー
ルド成形部4の成形時にその成形熱によりナイロン樹脂
製モールド成形部4とプライマー層3との融着を行な
う。第1図に示す態様では、プライマー層3はモールド
成形部4に包囲されている構造になっている。
し、モールド部4にはガラス繊維強化ナイロン樹脂を使
用している。最初にケーブル2の外周に液状のポリアミ
ド樹脂溶液を塗布・乾燥してプライマー層3を形成した
後、プライマー層3をケーブル2に熱融着し、次にモー
ルド成形部4の成形時にその成形熱によりナイロン樹脂
製モールド成形部4とプライマー層3との融着を行な
う。第1図に示す態様では、プライマー層3はモールド
成形部4に包囲されている構造になっている。
第2図は、本考案のケーブル引き出し構造の別の態様を
示す回転センサの概略断面図であり、図中の番号は第1
図と対応している。厚さ30μmのナイロン12製シー
トをケーブル2の外周に3周巻き付けた後に熱融着させ
てプライマー層を形成しており、第1図の態様と同様
に、モールド成形部4の成形時の成形熱によりPBT製
モールド成形部4とプライマー層3との融着を行う。プ
ライマー層3の一部分はモールド成形部4から露出して
いる構造になっている。
示す回転センサの概略断面図であり、図中の番号は第1
図と対応している。厚さ30μmのナイロン12製シー
トをケーブル2の外周に3周巻き付けた後に熱融着させ
てプライマー層を形成しており、第1図の態様と同様
に、モールド成形部4の成形時の成形熱によりPBT製
モールド成形部4とプライマー層3との融着を行う。プ
ライマー層3の一部分はモールド成形部4から露出して
いる構造になっている。
[考案の効果] 本考案のケーブル引き出し構造では、ケーブルにシート
状樹脂を巻き付けるか、または液状樹脂を塗布すること
などによりプライマー層を形成しているので、ケーブル
と電気部品本体との間の防水気密性が良好である。ま
た、ケーブルに融着部材を固着・接合する必要がないの
で製造コストの低減を図ることが可能である。
状樹脂を巻き付けるか、または液状樹脂を塗布すること
などによりプライマー層を形成しているので、ケーブル
と電気部品本体との間の防水気密性が良好である。ま
た、ケーブルに融着部材を固着・接合する必要がないの
で製造コストの低減を図ることが可能である。
更に、従来の方法と比較して融着層の厚さを薄くできる
ので、ケーブル引き出し構造の寸法を小さくすることが
可能となる。従って、例えば苛酷な環境下で使用される
自動車用の電気部品などに本考案のケーブル引き出し構
造を採用する場合、非常に効果的である。
ので、ケーブル引き出し構造の寸法を小さくすることが
可能となる。従って、例えば苛酷な環境下で使用される
自動車用の電気部品などに本考案のケーブル引き出し構
造を採用する場合、非常に効果的である。
第1図は本考案のケーブル引き出し構造を示す回転セン
サの概略断面図、第2図は本考案のケーブル引き出し構
造の別の態様を示す回転センサの概略断面図、第3図は
従来のケーブル引き出し構造を示す回転センサの概略断
面図である。 1……回転センサ、2……ケーブル、 3……プライマー層、4……モールド成形部、 5……検出部、6……端子、7……融着部材。
サの概略断面図、第2図は本考案のケーブル引き出し構
造の別の態様を示す回転センサの概略断面図、第3図は
従来のケーブル引き出し構造を示す回転センサの概略断
面図である。 1……回転センサ、2……ケーブル、 3……プライマー層、4……モールド成形部、 5……検出部、6……端子、7……融着部材。
Claims (6)
- 【請求項1】樹脂モールド成形された電気部品本体部分
内にケーブルの端部が配置されたケーブル引き出し構造
において、1層のプライマー層がケーブルの端部の外周
に形成され、プライマー層の少なくとも一部分が電気部
品本体部分の樹脂モールド成形部により包囲され、プラ
イマー層が熱融着性樹脂から成るケーブル引き出し構
造。 - 【請求項2】該樹脂モールド成形部が熱可塑性樹脂から
成る実用新案登録請求の範囲第1項記載のケーブル引き
出し構造。 - 【請求項3】該プライマー層が、シート状樹脂をケーブ
ル外周に巻き付け、加熱融着することにより形成された
ものである実用新案登録請求の範囲第1項または第2項
記載のケーブル引き出し構造。 - 【請求項4】該プライマー層が、液状樹脂をケーブル外
周に塗布し、加熱融着することにより形成されたもので
ある実用新案登録請求の範囲第1項または第2項記載の
ケーブル引き出し構造。 - 【請求項5】該プライマー層が樹脂モールド成形部によ
り包囲されている実用新案登録請求の範囲第1〜4項の
いずれかに記載のケーブル引き出し構造。 - 【請求項6】該プライマー層の一部分が樹脂モールド成
形部から露出している実用新案登録請求の範囲第1〜4
項のいずれかに記載のケーブル引き出し構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6051387U JPH0622937Y2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | ケ−ブル引き出し構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6051387U JPH0622937Y2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | ケ−ブル引き出し構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63167674U JPS63167674U (ja) | 1988-11-01 |
JPH0622937Y2 true JPH0622937Y2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=30892988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6051387U Expired - Lifetime JPH0622937Y2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | ケ−ブル引き出し構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622937Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007134137A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Hirakawa Hewtech Corp | 絶縁ケーブル端末 |
-
1987
- 1987-04-20 JP JP6051387U patent/JPH0622937Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007134137A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Hirakawa Hewtech Corp | 絶縁ケーブル端末 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63167674U (ja) | 1988-11-01 |
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