JPH07220981A - 電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

電解コンデンサの製造方法

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JPH07220981A
JPH07220981A JP6008300A JP830094A JPH07220981A JP H07220981 A JPH07220981 A JP H07220981A JP 6008300 A JP6008300 A JP 6008300A JP 830094 A JP830094 A JP 830094A JP H07220981 A JPH07220981 A JP H07220981A
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JP
Japan
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case
hole
capacitor element
injection hole
leads
Prior art date
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Application number
JP6008300A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Corp
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Publication date
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Publication of JPH07220981A publication Critical patent/JPH07220981A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンデンサ素子を金属ケースに収納した後、
電解液を注入することにより、コンデンサ組立中の電解
液の滴下防止と生産性向上を可能とする。 【構成】 コンデンサ素子の引出リードを弾性封口体に
設けたリード孔に挿通する工程と、有底金属ケースにコ
ンデンサ素子及び弾性封口体を挿入し、巻締めする工程
と上記有底金属ケースに設けた注入孔より電解液を注入
した後、該注入孔をヒートシールする工程とからなるこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解液を含有する電解
コンデンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサは、一般に陽極箔と陰極
箔に各々引出リードを接続してセパレータを介して巻回
してコンデンサ素子を形成し、これに電解液を含浸し、
上記引出しリードを弾性体に貫通させた後、ケースに収
納し、密閉する製造方法が用いられている。(特開昭5
5−21148号公報など)。また電解コンデンサの防
爆構造として、コンデンサの内圧が上昇したとき、その
ガスを放出し易くするためにケースの底部に薄肉の切溝
を設けたものや、ケースの底部に小孔を設け、この小孔
の上にフィルムを接着したものがある。(実開昭48−
66049号公報、実開昭49−130352号公報)
【0003】しかし、上述の製造方法においては、コン
デンサ素子や引出リードに電解液が付着するため、コン
デンサ素子をケースに収納する組立工程では、コンデン
サ素子から電解液が滴下してその周辺部に付着したり、
組立てられた製品を洗浄したりしなければならず、生産
性向上の障害となっていた。また、含浸した後、ケース
に収納密封するまでの間は、含浸された電解液が外気の
影響を受け易い等の問題があった。
【0004】そのために、テーピングされたコンデンサ
素子を1素子または複数個毎に真空含浸した後、ケース
に収納、密封する方法があるが、組立機械が複雑にな
り、上述の障害も未だ残されていた。(特開昭55−3
9632号公報など)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上述の公知の製造方法では、コンデンサ素子をケ
ースに収納する組立工程において、含浸されたコンデン
サ素子の電解液が滴下したり、周辺部に付着するのを除
去できない点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためにケースの底部に電解液の注入孔を設け、
コンデンサ素子に電解液が未含浸の状態で組立てた後、
注入孔より電解液を注入し、コンデンサ素子に電解液を
付着させ、この注入孔をヒートシールすることを特徴と
している。
【0007】すなわち、コンデンサ素子より導出した引
出しリードを弾性封口体に設けたリード孔に挿通する工
程と、底部に注入孔を有する有底金属ケースに上記コン
デンサ素子及び弾性封口体を挿入し、有底金属ケースの
開口部を巻締めする工程と、上記有底金属ケースの注入
孔より電解液を注入した後、該注入孔をヒートシールす
る工程からなることを特徴とする電解コンデンサの製造
方法である。
【0008】
【作用】未含浸の状態でコンデンサ素子から導出した引
出リードを弾性封口体に設けた貫通孔に貫通させ、ケー
スに収納し、ケースの開口部を巻き締めた後、ケースの
底部に設けた注入孔より電解液を注入してヒートシール
されるので、組立加工中に電解液が滴下せず、組立てら
れた製品を洗浄する工程が除去でき、生産性が著しく向
上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図1〜図3に示す実施例によ
り説明する。図1は、本発明法に係る電解コンデンサの
組立工程における説明図で、陽極箔と陰極箔に引出リー
ド1a,1bを接続し、セパレータを介して巻回して、
コンデンサ素子2を形成する。次いで、弾性封口体3に
設けた貫通孔4a,4bに上記引出リードを挿通して有
底筒状のアルミニウムからなるケース4に収納する。こ
の有底筒状のケース4の底の中央部には、図2の(イ)
のように電解液の注入孔4aが形成されている。
【0010】次に、上記ケース4の開口部を巻き締めし
て弾性封口体3と共に引出リード1a,1bの導出部を
封口する。そして上記ケースの注入孔4aが上方になる
ようケース本体を反転し、上方より注入孔4aの直径よ
りも小さい口径を有する電解液注入用ノズル5の先端を
上記ケースの注入孔4aに挿入し、注入孔4aを通して
コンデンサ素子2に電解液を注入する。次いで、図3に
示すように有底筒状のケース4の底に設けた注入孔4a
を覆い、かつ注入孔4aの周辺部と密着する熱可塑性樹
脂層6を有するシール材7を上記注入孔4aの外面にヒ
ートシールにより接合する。
【0011】この熱可塑性樹脂層6は、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン)、ポリオ
レフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のフ
ィルムで、70〜200℃の融点または軟化点を有し、
金属またはプラスチックフィルムとの熱接着性を有する
ものである。また、シール材7は、例えばアルミ箔など
の金属箔、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン
などのプラスチックフィルムまたはそれらの積層体が使
用できる。そして、ヒートシールの加熱溶着方法として
は、ヒーター圧接、高周波誘導加熱、超音波振動併用な
どにより行うことができる。
【0012】また、熱可塑性樹脂層6は、シール材7側
に設けず、金属ケース4側に塗布した上にシール材7を
被せてヒートシールしてもよい。この場合、熱可塑性樹
脂層は、図3のように注入孔4a及び通気孔4bの周囲
部分に塗布したものや、図4のように金属ケースの表面
全体に塗布またはラミネート処理し、シール材を用いて
同様にヒートシールしてもよい。また、上記熱可塑性樹
脂層6の厚みは10μm〜200μm,シール材の厚み
は10μm〜100μmが有効である。そして、注入孔
4aの周辺部の上記樹脂層6の溶着幅は、0.5mm〜
5mmであれば、注入孔4aをコンデンサ異常時の加
熱、内圧上昇による防爆孔としても利用できる。
【0013】図2(ロ)は、本発明に係る有底金属ケー
スの他の実施例で、電解液注入孔4aの他にその周辺部
に通気孔4bを設けたものである。この場合、上述の電
解液を注入孔4aより注入するとき、金属ケース4の内
部の空気が通気孔4bを通して外方に逃げ易くなり、電
解液を金属ケース4内に速やかに注入できる。また、注
入孔4aおよび4bは何れも防爆弁として利用できるこ
とはいうまでもない。
【0014】さらに上記シール材は、外表面にコンデン
サの定格、ロットNo.などを予め印刷表示したものを
用いることもできる。
【0015】
【発明の効果】上述のように、本発明の電解コンデンサ
の製造方法によれば、コンデンサ素子を金属ケースに注
入して封口部を巻締めた後、金属ケースの注入孔より電
解液を注入するため、組立工程中に電解液が周辺部に滴
下したり、付着せず、また洗浄工程も不要となるなど生
産性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解コンデンサの製造方法を示した説
明図である。
【図2】(イ)および(ロ)は、本発明に係る金属ケー
スの各々異なる実施例の底面図である。
【図3】本発明に係る電解コンデンサの一実施例の要部
断面図である。
【図4】本発明に係る電解コンデンサの他の実施例の要
部断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 引出しリード 2 コンデンサ素子 3 弾性封口体 3a,3b リード孔 4 金属ケース 4a 注入孔 4b 通気孔 5 ノズル 6 熱可塑性樹脂層 7,8 シール材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ素子より導出した引出しリー
    ドを弾性封口体に設けたリード孔に挿通する工程と、底
    部に注入孔を有する有底金属ケースに上記コンデンサ素
    子及び弾性封口体を挿入し、有底金属ケースの開口部を
    巻締めする工程と、上記有底金属ケースの注入孔より電
    解液を注入した後、該注入孔をヒートシールする工程か
    らなることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
JP6008300A 1994-01-28 1994-01-28 電解コンデンサの製造方法 Pending JPH07220981A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007180106A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Daiwa Yuso Kiki Kk 含浸液注入法及びその装置
US8092934B2 (en) 2006-03-24 2012-01-10 Maxwell Technologies, Inc. Energy storage device having a collector plate
US8098481B2 (en) * 2006-05-09 2012-01-17 Maxwell Technologies, Inc. Energy storage device

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