JPH09259669A - 光ファイバー内蔵碍子およびその製造方法 - Google Patents

光ファイバー内蔵碍子およびその製造方法

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JPH09259669A
JPH09259669A JP8067663A JP6766396A JPH09259669A JP H09259669 A JPH09259669 A JP H09259669A JP 8067663 A JP8067663 A JP 8067663A JP 6766396 A JP6766396 A JP 6766396A JP H09259669 A JPH09259669 A JP H09259669A
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JP
Japan
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optical fiber
insulator
inner hole
built
core body
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Application number
JP8067663A
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English (en)
Inventor
Genzo Kimura
元三 木村
Takashi Nishikawa
隆 西川
So Kawamura
宗 河村
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバー内蔵ポリマー碍子を製作効率よく
て廉価に提供する。 【解決手段】強化プラスチックからなる所定長さの筒状
の芯体11、芯体11の内孔11a内に配置されて内孔
11a内を貫通する光ファイバー12a,12b、芯体
11の内孔11a内に充填され光ファイバー12a,1
2bを芯体11内に埋設する合成樹脂からなる充填層1
3、芯体11の外周を被覆する合成ゴムからなる絶縁被
覆体14を備えた光ファイバー内蔵ポリマー碍子であ
り、光ファイバー12a,12bが直線状に配置されて
埋設されているため、従来の光ファイバー内蔵ポリマー
碍子に比較して、光ファイバーの巻回作業が不要で、か
つ光ファイバーの取出しが容易であり、製作効率がよく
廉価に提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバー内蔵碍
子、および光ファイバー内蔵碍子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】送配電線路、電力変電所等では、落雷事
故等により発生した故障箇所を速やかに検出して、故障
箇所を早急に普及することが行われている。この故障箇
所の検出には、ファラデー効果、ポッケルス効果を持つ
光学素子を利用した光学式センサーと、光学式センサー
からの検出信号を受信して故障箇所を検出する検出器を
備えた異常検出装置が使用される。
【0003】また、当該異常検出装置においては、光
源、光学式センサー、および検出器が光ファイバーにて
接続されていて、光源からの光学式センサへの光の伝送
を光ファイバーを介して行い、かつ光学式センサーの検
出信号を光ファイバーを介して検出器へ伝送するように
構成されており、光ファイバーとしては碍子に内蔵した
光ファイバーを利用することが多い。
【0004】一般に、光ファイバー内蔵碍子は、磁器製
の碍子本体の中心部に設けた貫通孔に光ファイバーを貫
通してこの貫通孔に絶縁性の充填材料を充填してなるも
ので、光ファイバーを内蔵した所謂光ファイバー内蔵磁
器碍子として構成されており、例えば特開平2−106
823号公報にはその一例が示されている。当該光ファ
イバー内蔵磁器碍子は磁器碍子であることから、磁器碍
子固有の各種の問題を具備している。
【0005】すなわち、当該光ファイバー内蔵磁器碍子
においては、重くて据付け作業に大変な労力を要し、製
法が複雑で高価であり、かつ碍子本体と充填材料との熱
膨張率の相違に起因して充填材料が温度変化によって碍
子本体から剥離するおそれがある。
【0006】近年、磁器碍子の固有の問題に対処すべ
く、強化プラスチック、その他の合成樹脂、および合成
ゴムを素材とする所謂ポリマー碍子が開発されており、
光ファイバー内蔵碍子においてもポリマー碍子が開発さ
れ、特開昭63−46405号公報に提案されている。
以下、このポリマー碍子を光ファイバー内蔵ポリマー碍
子と称することがある。
【0007】当該光ファイバー内蔵ポリマー碍子は、強
化プラスチックからなる芯棒と、芯棒の外周に螺旋状に
巻回してなる光ファイバーと、芯棒の外周を被覆して巻
回された光ファイバーを芯棒の外周に固着する接着剤層
と、接着剤層の外周をを被覆する合成ゴムからなる絶縁
被覆体とを備えた構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、当該光フ
ァイバー内蔵ポリマー碍子は、光ファイバーを除く構成
部材が全て合成樹脂および合成ゴムであるため、磁器碍
子の固有の問題は解消されているが、光ファイバーが芯
棒に螺旋状に巻回されているもので、光ファイバーが直
線状に内蔵されているものに比較して、螺旋状の巻回作
業が面倒であるとともに長い光ファイバーを必要とし、
かつ光ファイバーの碍子本体からの取出しに工夫が必要
で取出し部位の構造が複雑になる。このため、当該光フ
ァイバー内蔵ポリマー碍子においては、製作能率が低い
とともに製作コストが高くなるという問題がある。
【0009】また、磁器碍子およびポリマー碍子を問わ
ず、碍子本体に設けた内孔内に光ファイバーを挿通させ
た状態で、同内孔内に充填材料を注入して充填層を形成
し、形成された充填層内に光ファイバーを埋設する場合
には、光ファイバーがよじれたり絡み合った状態で埋設
されるおそれがあり、また光ファイバーが碍子本体の内
孔の周面に当接した状態で埋設されるおそれがある。こ
れらの現象は、埋設する光ファイバーの本数が多くなる
とより発生し易くなる。
【0010】光ファイバーがよじれたり絡み合ったりし
た状態で埋設された場合には、光ファイバーの光伝送特
性が著しく低下し、または光ファイバーが断線するおそ
れがある。また、光ファイバーが碍子本体の内孔の周面
に当接した状態で埋設された場合には、光ファイバーと
内孔周面の当接部位間に充填材料が侵入せずに、充填層
が内孔周面に対して剥離した状態となり、またはこれら
の間に空洞が生じて、碍子の経年劣化の原因となる。
【0011】従って、本発明の目的は、光ファイバー内
蔵ポリマー碍子における上記した問題、および複数本の
光ファイバーを内蔵した磁器碍子、ポリマー碍子の両碍
子における上記した問題に対処することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の光フ
ァイバー内蔵碍子は、絶縁材料からなる所定長さの筒状
の芯体と、同芯体の内孔内に配置されて同内孔内を貫通
する光ファイバーと、前記芯体の内孔内に充填され前記
光ファイバーを前記芯体の内孔内に埋設する絶縁材料か
らなる充填層と、前記芯体の外周を被覆する弾性の絶縁
材料からなる絶縁被覆体を備えていることを特徴とする
ものである。
【0013】当該光ファイバー内蔵碍子においては、前
記芯体が強化プラスチックにて構成し、かつ前記充填層
および前記絶縁被覆体を合成ゴムまたは合成樹脂にて構
成することができる。
【0014】また、本発明に係る第2の光ファイバー内
蔵碍子は、絶縁材料からなる所定長さの筒体と、同筒体
の内孔内に配設されて同内孔内を貫通する複数本の光フ
ァイバーと、前記筒体の内孔内に充填され前記光ファイ
バーを前記筒体の内孔内に埋設する絶縁材料からなる充
填層を備え、前記各光ファイバーが前記筒体の内孔内に
貫通される以前に、1本または予め定めた複数本毎に前
記充填層と同一または近似する特性の被覆材料にて被覆
されていることを特徴とするものである。
【0015】当該光ファイバー内蔵碍子においては、前
記筒体を磁器材料にて構成することができ、前記筒体を
強化プラスチックからなる筒状の芯体と、同芯体の外周
を被覆する合成ゴムまたは合成樹脂からなる絶縁被覆体
にて構成することができる。
【0016】また、以上の各光ファイバー内蔵碍子にお
いては、前記光ファイバーを前記絶縁被覆体にて被覆さ
れた芯体または前記筒体の内孔内を貫通して支持した状
態で、同内孔内に充填材料を充填することにより、前記
充填層に埋設することができる。
【0017】また、本発明に係る第3の光ファイバー内
蔵碍子は、絶縁材料からなる所定長さの芯体と、同芯体
の外周に長手方向に設けた溝部に敷設された光ファイバ
ーと、前記芯体の外周を前記光ファイバーとともに被覆
する弾性の絶縁材料からなる絶縁被覆体を備えているこ
とを特徴とするものである。
【0018】当該光ファイバー内蔵碍子において、前記
芯体を強化プラスチックにて構成し、かつ前記絶縁被覆
体を合成ゴムまたは合成樹脂にて構成するこどができ
る。
【0019】また、本発明は、絶縁被覆体にて被覆され
た絶縁材料からる所定長さの芯体または絶縁材料からな
る所定長さの筒体の内孔内に複数本の光ファイバーを貫
通するとともに、同内孔内に充填材料を注入して、同充
填材料にて形成された充填層内に前記各光ファイバーを
埋設してなる光ファイバー内蔵碍子の製造方法であり、
前記各光ファイバーを1または複数本毎に前記充填材料
と同一または近似する特性の被覆材料にて被覆して、こ
の被覆された状態で前記内孔内に挿通して支持し、同内
孔内に前記充填材料を注入して充填層を形成することを
特徴とするものである。
【0020】
【発明の作用・効果】本発明に係る第1の光ファイバー
内蔵碍子においては、光ファイバー内蔵ポリマー碍子に
構成することができて、光ファイバーを除く全ての構成
部材を合成樹脂および合成ゴムにて形成することができ
て、磁器碍子が有する固有の問題が解消されることは勿
論のこと、光ファイバーが芯体の内孔内にて直線状に配
置されて同内孔を貫通しているため、光ファイバーが芯
棒の外周に螺旋状に巻回して内蔵されている光ファイバ
ー内蔵ポリマー碍子に比較して、光ファイバーの螺旋状
の巻回作業がないとともに、使用する光ファイバーの長
さが短くてすみ、かつ光ファイバーの碍子本体からの取
出しも容易であって、光ファイバーの取出し部位の構造
が複雑になることはない。
【0021】従って、当該光ファイバー内蔵ポリマー碍
子においては、冒頭で述べた従来の光ファイバー内蔵ポ
リマー碍子に比較して、製作能率が高いとともに製作コ
ストが低減され、光ファイバー内蔵ポリマー碍子を廉価
に提供することができる。
【0022】また、本発明に係る第2の光ファイバー内
蔵碍子である複数本の光ファイバーを内蔵した磁器碍子
およびポリマー碍子においては、各光ファイバーが予め
1本、または複数本を1群として被覆材料にて被覆され
ている状態で、芯体または筒体の内孔内に配置されるた
め、内孔内での配置状態においては、光ファイバー自身
がよじれたり絡み合ったりすることはない。このため、
これらの光ファイバーを貫通された内孔内に充填材料を
充填して充填層を形成しても、充填層内には各光ファイ
バーがよじれたり絡み合った状態で埋設されるようなこ
とがないとともに、各光ファイバーが内孔周面に直接当
接した状態で埋設されるようなことはない。
【0023】また、本発明に係る第3の光ファイバー内
蔵碍子においては、光ファイバー内蔵ポリマー碍子に構
成することができて、光ファイバーを除く全ての構成部
材を合成樹脂および合成ゴムにて形成することができ
て、磁器碍子が有する固有の問題が解消されることは勿
論のこと、光ファイバーが芯体の外周に設けた溝部に敷
設されているため、光ファイバーは屈曲することなく絶
縁被覆体により芯体と一体的に被覆されて固定される。
このため、光ファイバーが直線状に延びるとともに引出
し容易であって、光ファイバーの信頼性が向上し、光伝
送損失の低下が防止される。
【0024】また、当該光ファイバー内蔵碍子において
は、絶縁被覆体を構成する弾性の絶縁材料にて埋設され
るため、光ファイバーを埋設させるための充填材料が不
要であるとともに充填作業も不要となって、製作効率が
高いとももに廉価に製作することができる。
【0025】また、本発明に係る製造方法において、芯
体または筒体の内孔内に、被覆されたされた各光ファイ
バーを支持するための支持部材を配置すれば、さらに
は、同支持部材として、被覆された各光ファイバーがそ
れぞれ離間した状態で支持される支持部材を採用すれ
ば、各光ファイバーは充填層内に一層良好な状態で埋設
される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明するに、図1および図2には本発明に係る光ファイバ
ー内蔵碍子の一例である光ファイバー内蔵ポリマー碍子
が示されている。当該光ファイバー内蔵ポリマー碍子
は、所定長さの筒状の芯体11と、2本の光ファイバー
12a,12bと、充填層13と、絶縁被覆体14と、
左右一対の取付フランジ15a,15bとにより構成さ
れている。
【0027】芯体11は強化プラスチックにて形成され
ているもので、芯体11の内孔11a内に2本の光ファ
イバー12a,12bが貫通して配置され、芯体11の
内孔11a内に形成されている充填層13内に埋設され
ている。充填層13は適宜の合成樹脂にて形成されてい
るもので、合成樹脂を溶融状態で後述する図3に示す手
段にて、芯体11の内孔11a内に注入して固化するこ
とにより形成されている。
【0028】絶縁被覆体14は、シリコーンゴム等合成
ゴムにて形成されているもので、芯体11の外周を被覆
する筒状の被覆本体14aと、被覆本体14aの外周に
てその長手方向に所定間隔を保持して一体的に形成され
た多数の傘部14bとにより構成されている。各取付フ
ランジ15a,15bは金属製で、筒部の先端に外向フ
ランジ部を備えているもので、各筒部を芯体11の各先
端部に嵌合した状態で固着されている。
【0029】当該光ファイバー内蔵ポリマー碍子を製作
するには、先づ各取付フランジ15a,15bを各端部
に嵌着した芯体11を金型内の所定の部位に収容して、
合成ゴムの原液を同金型内に供給して絶縁被覆体14を
一体的に成形する。次いで、この成形体を金型内から取
出して、成形体を構成する芯体11の内孔11a内に2
本の光ファイバー12a,12bを並列状態で貫通させ
て支持し、芯体11の内孔11a内に合成樹脂を溶融状
態で注入して固化し、芯体11内に合成樹脂の充填層1
3を形成して、各光ファイバー12a,12bを内孔1
1a内にて充填層13内に埋設する。
【0030】図3には、当該成形体を構成する芯体11
の内孔11aに合成樹脂を溶融状態で注入する手段が示
されている。図3において、符号21は溶融樹脂を注入
するための注入用治具であり、また符号22は各光ファ
イバー12a,12bを支持するためのパッキングであ
る。
【0031】注入用治具21は、治具本体21aの中央
部に大径内孔21bと小径内孔21cを備えているとと
もに、治具本体21aの内面に大径内孔21bを中心と
する円形の凹所21dを備え、かつ治具本体21aを貫
通して凹所21dに至る注入孔21eを備えている。ま
た、パッキング22は治具本体21aの大径内孔21b
に嵌着されている。
【0032】注入用治具21は、芯体11の内孔11a
内を貫通する各光ファイバー12a,12bを、パッキ
ング22および治具本体21aの小径内孔21cを貫通
させた状態で、成形体の各端部にOリング23を介して
密閉状態に取付けて支持している。
【0033】成形体の各端部に取付けられた各注入用治
具21は、芯体11の内孔11a内を貫通する各光ファ
イバー12a,12bを弛緩させることなく直線状態に
支持しており、この状態で一方の注入用治具21が有す
る注入孔21eから溶融樹脂を注入する。注入された溶
融樹脂は、注入孔21eから凹所21dを経て芯体11
の内孔11a内に侵入し、内孔11a内は漸次注入され
る溶融樹脂により充填され、充填された溶融樹脂が固化
して充填層13が形成され、各光ファイバー12a,1
2bが充填層13内に埋設される。
【0034】このように構成した光ファイバー内蔵ポリ
マー碍子においては、一方の取付フランジ15aには光
源側および検出器側に接続された光ケーブルの一端を収
納する収納部材が取付けられるとともに、他方の取付フ
ランジ15bには光磁界センサ、光電界センサ等光学式
センサの入力側および出力側に接続された光ケーブルの
一端を収納する収納部材が取付けられ、一方の光ファイ
バー12aが光源と光学式センサの入力側に接続され、
また他方の光ファイバー12bが光学式センサの出力側
と検出器の受光側に接続されて使用される。
【0035】ところで、当該光ファイバー内蔵ポリマー
碍子においては、各光ファイバー12a,12b、各取
付フランジ15a,15bを除く全ての構成部材11〜
14が合成樹脂および合成ゴムにて形成されているた
め、磁器碍子が有する固有の問題が解消されていること
は勿論であるが、各光ファイバー12a,12bが芯体
11の内孔11a内にて直線状に配置されて内孔11a
内を貫通するように構成されているため、光ファイバー
が芯棒の外周に螺旋状に巻回して内蔵されている従来の
光ファイバー内蔵碍子に比較して、光ファイバーの螺旋
状の巻回作業が不要であるとともに、使用する光ファイ
バーの長さが短くてすみ、かつ光ファイバーの碍子本体
からの取出しも容易であって、光ファイバーの取出し部
位の構造が複雑になるようなことはない。
【0036】従って、当該光ファイバー内蔵ポリマー碍
子においては、従来の光ファイバー内蔵ポリマー碍子に
比較して製作能率が高いとともに製作コストが低減さ
れ、光ファイバー内蔵ポリマー碍子を廉価に提供するこ
とができる。
【0037】図4には、多数本の光ファイバーを内蔵す
るポリマー碍子における充填層13を形成する方法が示
されている。当該光ファイバー内蔵ポリマー碍子におい
ては、図3に示す注入手段と同一の手段を採用して充填
層13を形成して、充填層13内に多数本の光ファイバ
ー12を埋設している。
【0038】図5には、多数本の光ファイバーを内蔵す
るポリマー碍子における各光ファイバーの支持状態が示
されている。当該光ファイバー内蔵碍子においては、各
光ファイバーを十文字に組んだ支持具24を使用して芯
体11の内孔11a内に支持しており、かつ各光ファイ
バーを一対の光ファイバーに区分けして、各光ファイバ
ーを予め合成樹脂にて被覆して光ファイバー群12c,
12d,12e,12fとして、これらの各光ファイバ
ー群12c〜12fを芯体11の内孔11a内に並列状
態に支持して、図4に示す注入手段と同様の手段で内孔
11a内に溶融樹脂を注入して充填し、各光ファイバー
群12c〜12fを埋設した充填層13を形成してい
る。
【0039】このような多数本の光ファイバーを内蔵し
たポリマー碍子においては、光の入力用および出力用の
光ファイバーを多数本内蔵していることから、単一の碍
子で複数台の異常検出装置に対処することができる利点
がある。また、このような複数本の光ファイバーを内蔵
する碍子は、ポリマー碍子に限らず磁器碍子にも適用さ
れ、複数本の光ファイバー内蔵磁器碍子は複数本の光フ
ァイバー内蔵ポリマー碍子と同様に、下記のごとき作用
効果を奏するものである。
【0040】すなわち、このように複数本の光ファイバ
ーを内蔵した磁器碍子およびポリマー碍子においては、
各光ファイバーが予め1本、または複数本を1群として
合成樹脂にて被覆されて、各光ファイバー群12c,1
2d,12e,12fの状態で内孔内に配置されるた
め、内孔内での配置状態においては、光ファイバー自身
がよじれたり絡み合ったりすることはない。このため、
これらの光ファイバーを貫通し内孔内に充填材料を注入
して充填層13を形成しても、充填層13内には各光フ
ァイバーがよじれたり絡み合った状態で埋設されるよう
なことがないとともに、各光ファイバーが内孔周面に直
接当接した状態で埋設されるようなことはない。
【0041】この場合、被覆された各光ファイバー群を
支持するための支持部材を配置すれば、さらには、同支
持部材として、被覆された各光ファイバー群12c,1
2d,12e,12fがそれぞれ離間した状態で支持さ
れる支持具24を採用すれば、各光ファイバーは充填層
内に一層良好な状態で埋設される。
【0042】図6および図7には、本発明に係る光ファ
イバー内蔵碍子の他の一例である光ファイバー内蔵ポリ
マー碍子が示されている。当該光ファイバー内蔵ポリマ
ー碍子は、芯体16と、2本の光ファイバー12a,1
2bと、絶縁被覆体14と、左右一対の取付フランジ1
5a,15bとにより構成されている。
【0043】芯体16は、図1および図2に示す光ファ
イバー内蔵ポリマー碍子の芯体11とは異なり円柱状の
もので、柱部16aの外周には長手方向に延びる溝部1
6bが形成されていて、溝部16bに両光ファイバー1
2a,12bが互いに並列状態に敷設されている。絶縁
被覆体14は、この状態の光ファイバー12a,12b
を芯体16と一体的に被覆しているもので、絶縁被覆体
14の構成材料である弾性の絶縁材料の接着力にて両光
ファイバー12a,12bを芯体16に固着している。
【0044】なお、当該光ファイバー内蔵ポリマー碍子
における絶縁被覆体14および両取付フランジ15a,
15bは、図1および図2に示すポリマー碍子を構成す
る絶縁被覆体14および両取付フランジ15a,15b
と同一の形状、および構造に形成されている。
【0045】当該光ファイバー内蔵ポリマー碍子におい
ては、図1および図2に示すポリマー碍子と同様の作用
効果を奏することは勿論であるが、光ファイバー12
a,12bの芯体16への固着および保護を、絶縁被覆
体の成形と同時に行えて、充填層13を構成する充填
材、およびその芯体16への充填作業が不要であるた
め、図1および図2に示すポリマー碍子に比較して製作
効率が高いとともに、製作コストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバー内蔵碍子の一例であ
る光ファイバー内蔵ポリマー碍子の平面図である。
【図2】同碍子における図1の矢印2−2線方向の拡大
縦断正面図である。
【図3】同碍子を構成する取付フランジに溶融樹脂の注
入用治具を取付けた状態を示す拡大部分縦断面図
(a)、および光ファイバーを支持するパッキンの正面
図(b)である。
【図4】多数本の光ファイバーを内蔵したポリマー碍子
を構成する取付フランジに溶融樹脂の注入用治具を取付
けた状態を示す拡大部分縦断面図(a)、および光ファ
イバーを支持するパッキンの正面図(b)である。
【図5】光ファイバー内蔵のポリマー碍子および磁器碍
子を構成する芯体または筒体の内孔内での多数本の光フ
ァイバーの支持状態を示す拡大斜視図である。
【図6】本発明に係る光ファイバー内蔵碍子の一例であ
る光ファイバー内蔵ポリマー碍子の平面図である。
【図7】同碍子における図6の矢印7−7線方向の拡大
縦断正面図(a)、および同部分拡大図(b)である。
【符号の説明】
11,16…芯体、11a…内孔、16b…溝部、1
2,12a,12b…光ファイバー、12c〜12f…
光ファイバー群、13…充填層、14…絶縁被覆体、1
5a,15b…取付フランジ、21…注入用治具、22
…パッキング、24…支持具。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁材料からなる所定長さの筒状の芯体
    と、同芯体の内孔内に配置されて同内孔内を貫通する光
    ファイバーと、前記芯体の内孔内に充填され前記光ファ
    イバーを前記芯体の内孔内に埋設する絶縁材料からなる
    充填層と、前記芯体の外周を被覆する弾性の絶縁材料か
    らなる絶縁被覆体を備えていることを特徴とする光ファ
    イバー内蔵碍子。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光ファイバー内蔵碍子に
    おいて、前記芯体が強化プラスチックからなり、かつ前
    記充填層および前記絶縁被覆体が合成ゴムまたは合成樹
    脂からなることを特徴とする光ファイバー内蔵碍子。
  3. 【請求項3】絶縁材料からなる所定長さの筒体と、同筒
    体の内孔内に配設されて同内孔内を貫通する複数本の光
    ファイバーと、前記筒体の内孔内に充填され前記光ファ
    イバーを前記筒体の内孔内に埋設する絶縁材料からなる
    充填層を備え、前記各光ファイバーが前記筒体の内孔内
    に貫通される以前に、1本または予め定めた複数本毎に
    前記充填層と同一または近似する特性の被覆材料にて被
    覆されていることを特徴とする光ファイバー内蔵碍子。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の光ファイバー内蔵碍子に
    おいて、前記筒体は磁器材料からなることを特徴とする
    光ファイバー内蔵碍子。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の光ファイバー内蔵碍子に
    おいて、前記筒体は、強化プラスチックからなる筒状の
    芯体と、同芯体の外周を被覆する合成ゴムまたは合成樹
    脂からなる絶縁被覆体にて構成されていることを特徴と
    する光ファイバー内蔵碍子。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3、4または5に記載の光
    ファイバー内蔵碍子において、前記光ファイバーは、前
    記絶縁被覆体にて被覆された芯体または前記筒体の内孔
    内を貫通して支持された状態で、同内孔内に充填材料を
    充填することにより、前記充填層に埋設されていること
    を特徴とする光ファイバー内蔵碍子。
  7. 【請求項7】絶縁材料からなる所定長さの芯体と、同芯
    体の外周に長手方向に設けた溝部に敷設された光ファイ
    バーと、前記芯体の外周を前記光ファイバーとともに被
    覆する弾性の絶縁材料からなる絶縁被覆体を備えている
    ことを特徴とする光ファイバー内蔵碍子。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の光ファイバー内蔵碍子に
    おいて、前記芯体が強化プラスチックからなり、かつ前
    記絶縁被覆体が合成ゴムまたは合成樹脂からなることを
    特徴とする光ファイバー内蔵碍子。
  9. 【請求項9】絶縁被覆体にて被覆された絶縁材料からる
    所定長さの芯体または絶縁材料からなる所定長さの筒体
    の内孔内に複数本の光ファイバーを貫通するとともに、
    同内孔内に充填材料を注入して、同充填材料にて形成さ
    れた充填層内に前記各光ファイバーを埋設してなる光フ
    ァイバー内蔵碍子の製造方法であり、前記各光ファイバ
    ーを1または複数本毎に前記充填材料と同一または近似
    する特性の被覆材料にて被覆して、この被覆された状態
    で前記内孔内に挿通して支持し、同内孔内に前記充填材
    料を注入して充填層を形成することを特徴とする光ファ
    イバー内蔵碍子の製造方法。
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