JP2023032552A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

Figure 2023032552000001
【課題】高い防水性を有するワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス1は、中心導体111,121を絶縁性樹脂からなる絶縁被覆112,122によって覆ってなる第1及び第2の絶縁電線11,12と、第1及び第2の絶縁電線11,12を一括して覆うシース15と、シース15の端部を第1及び第2の絶縁電線11,12の長手方向の一部と共に保持する本体部20を有する樹脂製の保持部材2とを備える。保持部材2には、第1及び第2の絶縁電線11,12を導出する第1の導出部21が本体部20から突出して設けられており、第1の導出部21が第1及び第2の絶縁電線11,12と共に収縮した熱収縮チューブ8に覆われている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シースの端部を複数の絶縁電線の長手方向の一部と共に保持する樹脂製の保持部材を備えたワイヤハーネスに関する。
従来、車両に搭載されるワイヤハーネスとして、電線を保護するための保護チューブを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のワイヤハーネスは、電動パーキングブレーキ装置に動作電源を供給するパーキングブレーキ用電線と、ABS(アンチロックブレーキシステム)センサの検出信号を伝達するセンサ用電線と、パーキングブレーキ用電線及びセンサ用電線を一括して覆う管状のシースと、シースの端部から導出されたパーキングブレーキ用電線及びセンサ用電線のそれぞれの一部を覆う分岐部固定部材と、パーキングブレーキ用電線を覆う第1の保護チューブと、センサ用電線を覆う第2の保護チューブとを備えている。第1の保護チューブ及び第2の保護チューブは、それぞれの一端部が締付部材によって分岐部固定部材の外周に締め付けられている。第1の保護チューブの他端部は、締付部材によってパーキングブレーキ用電線の先端部に設けられたコネクタの外周に締め付けられ、第2の保護チューブの他端部は、締付部材によってセンサ用電線の先端部に設けられたコネクタの外周に締め付けられている。
特開2020-137194号公報
特許文献1に記載のワイヤハーネスにおいて、第1及び第2の保護チューブは、パーキングブレーキ用電線及びセンサ用電線を飛び石等による損傷から保護すると共に、シース内への水の浸入からも保護している。しかしながら、例えば水溜まりのある砂利道等の悪路の連続走行が想定される車両の場合には、より高い防水性が求められる場合がある。そこで、本発明は、高い防水性を有するワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、中心導体を絶縁性樹脂からなる絶縁被覆によって覆ってなる複数の絶縁電線と、前記複数の絶縁電線を一括して覆うシースと、前記シースの端部を前記複数の絶縁電線の長手方向の一部と共に保持する本体部を有する樹脂製の保持部材とを備え、前記複数の絶縁電線が前記保持部材から導出されたワイヤハーネスであって、前記保持部材には、前記複数の絶縁電線を導出する導出部が前記本体部から突出して設けられており、前記保持部材の前記導出部が前記複数の絶縁電線と共に、収縮した熱収縮チューブに覆われている、ワイヤハーネスを提供する。
本発明によれば、高い防水性を有するワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの外観図である。 (a)は、図1に示すワイヤハーネスの断面図である。(b)は、(a)の部分拡大図である。 (a),(b),(c),(d)は、図1のA-A線、B-B線、C-C線、及びD-D線における断面図である。 (a)及び(b)は、熱収縮チューブが熱収縮する前後の状態を示す断面図である。 第1の導出部の小径部の外周面に複数の周方向溝を形成した変形例1を示す断面図である。 第1の導出部の小径部の外径を小さくし、第1及び第2の絶縁電線の絶縁被覆の一部が小径部の外周面から露出した変形例2を示す断面図である。 第1の導出部に固形のホットメルト接着剤を収容するための空間を形成した変形例3を示す断面図である。 第1の締付部材に替えて、粘着テープによって保護チューブを固定した変形例4を示す断面図である。 第1の導出部を含む一部分が射出成形された樹脂部材からなり、この樹脂部材を含むモールド成形によって保持部材が形成された変形例5を示す断面図である。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの外観図である。図2(a)は、ワイヤハーネスの断面図であり、図2(b)は、図2(a)の部分拡大図である。図3(a),(b),(c),(d)は、図1のA-A線、B-B線、C-C線、及びD-D線における断面図である。
このワイヤハーネス1は、第1乃至第4の絶縁電線11~14と、第1乃至第4の絶縁電線11~14を一括して覆うシース15と、第3及び第4の絶縁電線13,14を覆う内部シース16と、シース15の端部に設けられた保持部材2と、第1及び第2の絶縁電線11,12の先端部に設けられたコネクタ部3と、第3及び第4の絶縁電線13,14の先端部に設けられたセンサ部4と、保持部材2に取り付けられた固定具としてのブラケット5と、保持部材2とコネクタ部3との間の第1及び第2の絶縁電線11,12を覆う保護チューブ6と、保護チューブ6の両端部を締め付ける第1及び第2の締付部材71,72と、保護チューブ6の内側に配置された熱収縮チューブ8とを有している。
第1乃至第4の絶縁電線11~14は、良導電性の金属からなる中心導体111,121,131,141と、中心導体111,121,131,141を被覆する絶縁性樹脂からなる絶縁被覆112,122,132,142と、をそれぞれ有している。中心導体111,121,131,141は、例えば複数の素線を撚り合わせてなる撚線である。第1及び第2の絶縁電線11,12は、第3及び第4の絶縁電線13,14よりも太く形成されている。
第1及び第2の絶縁電線11,12は、例えば車両の電動パーキングブレーキ装置に動作電源を供給するパーキングブレーキ用電線である。コネクタ部3は、樹脂製のコネクタハウジング31と、金属製の複数のコネクタピン32と、コネクタハウジング31に保持されたゴム製のキャップ33とを有しており、電動パーキングブレーキ装置のコネクタに嵌合される。複数のコネクタピン32には、第1及び第2の絶縁電線11,12の中心導体111,121がそれぞれ接続されている。キャップ33には、第1及び第2の絶縁電線11,12が挿通されている。
センサ部4は、例えば車輪の回転速度に応じた周期のパルス信号を出力するABSセンサであり、車輪を支持するハブに設けられた磁気エンコーダに対向して取り付けられる。第3及び第4の絶縁電線13,14は、センサ部4の出力信号を伝達する信号線であり、樹脂製のセンサハウジング41内でセンサ部4の検出部である磁気センサ42に接続されている。第3及び第4の絶縁電線13,14及び内部シース16は、信号線ケーブル10を構成している。
第1及び第2の絶縁電線11,12と信号線ケーブル10とは、シース15の内部で螺旋状に撚り合わされている。第1及び第2の絶縁電線11,12ならびに信号線ケーブル10の外周には、バインドテープ17が巻き付けられている(図3(a)参照)。
保持部材2は、ブラケット5を介して車体等の固定対象に固定される。保持部材2は、シース15の端部を第1及び第2の絶縁電線11,12の長手方向の一部ならびに信号線ケーブル10の長手方向の一部と共に保持する本体部20と、第1及び第2の絶縁電線11,12を導出する第1の導出部21と、信号線ケーブル10を導出する第2の導出部22とを一体に有している。保持部材2の本体部20は、シース15の端部と、このシース15の端部から導出された部分の第1及び第2の絶縁電線11,12及び信号線ケーブル10とを覆っている。第2の導出部22は、信号線ケーブル10を囲う円筒状に形成されている。
第1の導出部21は、外径が異なる大径部211及び小径部212を有し、小径部212が大径部211よりも本体部20側に設けられている。本実施の形態では、小径部212よりもさらに本体部20側にボス部213が設けられており、ボス部213の外径が小径部212の外径よりも大きく形成されている。ただし、ボス部213は、必ずしも設けられていなくてもよい。すなわち、小径部212が本体部20と連続して形成されていてもよい。
第1及び第2の絶縁電線11,12と信号線ケーブル10とは、保持部材2の内部で分岐し、互いに異なる方向に向かって保持部材2の第1及び第2の導出部21,22から導出されている。本実施の形態では、第1及び第2の絶縁電線11,12が、保持部材2の内部におけるシース15の軸方向に沿って保持部材2から導出されている。信号線ケーブル10は、保持部材2の内部におけるシース15の軸方向に対して傾斜した方向に向かって保持部材2から導出されている。第1の導出部21は、第1及び第2の絶縁電線11,12に沿うように本体部20から突出して設けられている。第2の導出部22は、信号線ケーブル10に沿うように本体部20から突出して設けられている。
保持部材2は、モールド成形されたモールド樹脂からなる。シース15及び内部シース16は、保持部材2のモールド樹脂との相溶性(互いに溶け合う性質)が高い樹脂からなる。一例として、保持部材2は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)からなり、シース15及び内部シース16は、TPU(熱可塑性ポリウレタン系エラストマー)からなる。また、他の一例として、保持部材2とシース15及び内部シース16が共にTPU等の同じ樹脂材料からなる。保持部材2とシース15、及び保持部材2と内部シース16は、保持部材2をモールド成形する際のモールド樹脂の熱によって互いに溶け合って一体となり、保持部材2とシース15との間、及び保持部材2と内部シース16との間からの水の浸入が防止されている。なお、保持部材2とシース15及び内部シース16との相溶性を高めるために、シース15及び内部シース16に相溶化剤を添加してもよい。
第1乃至第4の絶縁電線11~14の絶縁被覆112,122,132,142は、電気絶縁性に優れるが保持部材2のモールド樹脂との相溶性が比較的低い、架橋ポリエチレン等の樹脂からなる。第3及び第4の絶縁電線13,14の周囲からシース15の内部への水の浸入は、内部シース16と保持部材2とが溶け合っていることにより抑止されている。一方、第1及び第2の絶縁電線11,12の周囲からシース15の内部への水の浸入は、保護チューブ6、第1及び第2の締付部材71,72、ならびに熱収縮チューブ8によって抑止されている。次に、保護チューブ6、第1及び第2の締付部材71,72、ならびに熱収縮チューブ8による防水構造について詳細に説明する。
保護チューブ6は、柔軟性を有する管状の樹脂からなり、保持部材2の第1の導出部21から導出された第1及び第2の絶縁電線11,12を覆っている。保護チューブ6の一端部は、小径部212の外周側にあたる位置で第1の締付部材71によって第1の導出部21に締め付けられている。保護チューブ6の他端部は、第2の締付部材72によってコネクタハウジング31に締め付けられている。
第1の締付部材71は、図3(c)に示すように、帯状部711と、帯状部711の一端部に設けられた係止ヘッド712と、係止ヘッド712に設けられた係止爪713とを有している。係止ヘッド712には、帯状部711の他端部を挿通させる挿通孔710が形成されており、係止爪713が挿通孔710内に突出している。第1の締付部材71は、係止爪713が帯状部711の他端部を係止することで、保護チューブ6の一端部を締め付けた状態を維持する。
図4(a)及び(b)は、熱収縮チューブ8が熱収縮する前後の状態を示す断面図である。熱収縮チューブ8は、ポリオレフィンやポリ塩化ビニル等の樹脂材料からなる筒状の部材であり、第1の導出部21の外周側に配置され、加熱されることにより主として径方向に収縮する。本実施の形態では、熱収縮チューブ8の内面にホットメルト接着剤80が塗布されたものを用いる。ホットメルト接着剤80は、エチレン酢酸ビニル(EVA)等の熱可塑性プラスチックからなり、熱収縮チューブ8と共に加熱されて液状となり、温度が低下すると固化して熱収縮チューブ8を第1の導出部21に接着する。
第1の導出部21は、第1及び第2の絶縁電線11,12と共に、収縮した熱収縮チューブ8に覆われる。熱収縮チューブ8は、第1の導出部21の大径部211の全体と、小径部212の少なくとも一部とを覆う。ホットメルト接着剤80は、第1の導出部21と熱収縮チューブ8との間、及び第1及び第2の絶縁電線11,12と熱収縮チューブ8との間に介在し、第1の導出部21の内側への水の浸入を防止する。また、ホットメルト接着剤80は、第1の絶縁電線11と第2の絶縁電線12との間にも介在し、第1の絶縁電線11と第2の絶縁電線12との間からの第1の導出部21の内側への水の浸入を防止する。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)保持部材2の第1の導出部21が第1及び第2の絶縁電線11,12と共に熱収縮チューブ8に覆われるので、第1の導出部21の内部への水の浸入が抑止される。
(2)熱収縮チューブ8が第1の導出部21の大径部211の全体と小径部212の少なくとも一部とを覆うので、熱収縮チューブ8が大径部211に係止され、第1の導出部21から抜けてしまうことが抑止される。
(3)保護チューブ6が第1の導出部21の小径部212の外周にあたる位置で第1の締付部材71によって締め付けられているので、保護チューブ6が第1の導出部21から抜けにくい。
(4)第1の導出部21ならびに第1及び第2の絶縁電線11,12と熱収縮チューブ8との間にホットメルト接着剤80が介在しているので、熱収縮チューブ8の位置ずれが抑制されると共に、防水性が高められる。
(5)信号線ケーブル10は、第3及び第4の絶縁電線13,14が保持部材2との相溶性が高い樹脂からなる内部シース16に覆われているので、第3及び第4の絶縁電線13,14の周囲からシース15の内部への水の浸入が抑止される。
[変形例]
次に、実施の形態の変形例1~5について、図5乃至9を参照して説明する。
(変形例1)
図5(a)は、第1の導出部21の小径部212の外周面212aに、周方向に延びる複数の周方向溝212bを形成した変形例1を示す断面図である。図5(b)は、図5(a)の部分拡大図である。図5(a),(b)に示す例では、4本の周方向溝212bが第1の導出部21の軸方向に沿って等間隔に並んで形成されている。それぞれの周方向溝212bは、小径部212の全周にわたって環状に形成されている。なお、周方向溝212bが螺旋状に形成されていてもよい。
この変形例1によれば、溶融したホットメルト接着剤80が複数の周方向溝212bに入り込み、周方向溝212bが形成されていない部分の小径部212の外周面212aの少なくとも一部が熱収縮チューブ8の内周面8aに接触する。そして、小径部212の外周面212aと熱収縮チューブ8の内周面8aとの摩擦力により、熱収縮チューブ8が熱収縮する際の熱収縮チューブ8の軸方向移動、すなわち熱収縮チューブ8の軸方向の収縮が抑制される。これにより、小径部212の長さをあまり長くしなくても、小径部212の少なくとも一部を確実に熱収縮チューブ8によって覆うことができる。
(変形例2)
図6(a)は、小径部212の外径を小さくし、第1及び第2の絶縁電線11,12の絶縁被覆112,122の一部が小径部212の外周面212aから露出した変形例2を示す断面図である。図6(b)は、図6(a)のE-E線断面図である。図6(c)は、図6(a)のF-F線断面図である。また、この変形例2では、小径部212の小径化に伴い、大径部211及びボス部213の外径も、上記の実施の形態に比較して小さく形成されている。このように第1の導出部21を小径化しても、上記の実施の形態と同様の効果が得られる。
(変形例3)
図7は、保持部材2から第1及び第2の絶縁電線11,12が導出される側の端部における第1の導出部21の内周面21aと第1及び第2の絶縁電線11,12との間に、固形のホットメルト接着剤800を収容するための空間210を形成した変形例3を示す斜視断面図である。ホットメルト接着剤800は、溶融する前の固形の状態では円筒状であり、熱収縮チューブ8を収縮させる際の熱によって熱収縮チューブ8の内面に塗布されたホットメルト接着剤80と共に溶融し、熱収縮チューブ8と第1及び第2の絶縁電線11,12との間に介在して固化する。これにより、熱収縮チューブ8と第1及び第2の絶縁電線11,12との間の防水性がさらに高められる。
(変形例4)
図8は、第1の締付部材71に替えて、粘着テープ9によって保護チューブ6を保持部材2の第1の導出部21に固定した変形例4を示す断面図である。粘着テープ9は、帯状の樹脂からなる基材91の一方の面に粘着層92が形成され、粘着層92を内側にして巻き付けられている。粘着テープ9は、第1の導出部21の外周面21b、熱収縮チューブ8の外周面8b、及び保護チューブ6の外周面6aのそれぞれの一部を覆い、第1の導出部21の軸方向への熱収縮チューブ8及び保護チューブ6の位置ずれを抑制している。
(変形例5)
図9は、保持部材2の第1の導出部21を含む一部分が射出成形された樹脂部材200からなり、この樹脂部材200が、シース15、第1及び第2の絶縁電線11,12、ならびに信号線ケーブル10と共にモールド成形されて保持部材2が形成された変形例5を示す断面図である。樹脂部材200は、保持部材2との相溶性が高い樹脂からなり、中心部に第1及び第2の絶縁電線11,12を挿通される筒状に形成されている。
樹脂部材200は、第1の導出部21の大径部211、小径部212、及びボス部213と、本体部20の一部となる埋設部201とを一体に有しており、保持部材2をモールド成形する際の熱によってモールド樹脂と溶け合い、保持部材2が一体に形成される。
この変形例5によれば、上記の実施の形態と同様の効果が得られると共に、保持部材2をモールド成形するための金型の構造が容易化され、製造コストを抑制することが可能となる。
(実施の形態及び変形例のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態及び変形例から把握される技術思想について、実施の形態及び変形例における符号等を援用して記載する。ただし、以下の各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]中心導体(111,121)を絶縁性樹脂からなる絶縁被覆(112,122)によって覆ってなる複数の絶縁電線(11,12)と、前記複数の絶縁電線(11,12)を一括して覆うシース(15)と、前記シース(15)の端部を前記複数の絶縁電線(11,12)の長手方向の一部と共に保持する本体部(20)を有する樹脂製の保持部材(2)とを備え、前記複数の絶縁電線(11,12)が前記保持部材2から導出されたワイヤハーネス(1)であって、前記保持部材(2)には、前記複数の絶縁電線(11,12)を導出する導出部(21)が前記本体部(20)から突出して設けられており、前記保持部材(2)の前記導出部(21)が前記複数の絶縁電線(11,12)と共に、収縮した熱収縮チューブ(8)に覆われている、ワイヤハーネス(1)。
[2]前記導出部(21)は、外径が異なる大径部(211)及び小径部(212)を有し、前記小径部(212)が前記大径部(211)よりも前記本体部(20)側に設けられており、前記熱収縮チューブ(8)は、前記大径部(211)の全体と前記小径部(212)の少なくとも一部とを覆っている、上記[1]に記載のワイヤハーネス(1)。
[3]前記熱収縮チューブ(8)に覆われる前記小径部(212)の外周面(212a)に、周方向溝(212b)が形成されている、上記[2]に記載のワイヤハーネス(1)。
[4]前記小径部(212)の外周面(212a)から前記複数の絶縁電線(11,12)の前記絶縁被覆(112,122)が露出している、上記[2]に記載のワイヤハーネス(1)。
[5]前記導出部(21)から導出された前記複数の絶縁電線(11,12)を覆う保護チューブ(6)をさらに備え、前記保護チューブ(6)が前記小径部(212)の外周側にあたる位置で締付部材(71)によって前記導出部(21)に締め付けられている、上記[2]乃至[4]の何れかに記載のワイヤハーネス(1)。
[6]前記導出部(21)から導出された前記複数の絶縁電線(11,12)を覆う保護チューブ(6)をさらに備え、前記保護チューブ(6)、前記導出部21、及び前記熱収縮チューブ(8)の外周面(6a,21b,8b)に接して粘着テープ(9)が巻かれている、上記[2]乃至[4]の何れかに記載のワイヤハーネス(1)。
[7]前記導出部21及び前記複数の絶縁電線(11,12)と前記熱収縮チューブ(8)との間に接着剤(80)が介在している、上記[1]乃至[6]の何れかに記載のワイヤハーネス(1)。
[8]前記導出部(21)における前記複数の絶縁電線(11,12)が導出される側の端部の内周面(21a)と前記複数の絶縁電線(11,12)との間に、熱により溶解する前の固形の接着剤(800)を収容するための空間(210)が形成されている、上記[7]に記載のワイヤハーネス(1)。
[9]前記保持部材(2)は、前記導出部(21)を含む一部分が射出成形された樹脂部材(200)からなり、前記樹脂部材(200)が前記シース(15)及び前記複数の絶縁電線(11,12)と共にモールド成形されている、上記[1]乃至[8]の何れかに記載のワイヤハーネス(1)。
[10]内部シース(16)に覆われた複数の信号線(第3及び第4の絶縁電線13,14)を有する信号線ケーブル(10)をさらに備え、前記信号線ケーブル(10)が前記複数の絶縁電線(13,14)と共に前記シース(15)に覆われており、前記保持部材(2)内で前記信号線ケーブル(10)が前記シース(15)から導出されている、上記[1]乃至[9]の何れかに記載のワイヤハーネス(1)。
以上、本発明の実施の形態及び変形例を説明したが、上記に記載した実施の形態及び変形例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、適宜変形して実施することが可能である。例えば、第3の絶縁電線13及び第4の絶縁電線14を、電子制御式のダンパを制御するための制御信号を伝達するための信号線としてもよい。また、ワイヤハーネスの用途についても特に制限はない。
1,1A,1B…ワイヤハーネス 10…信号線ケーブル
11…第1の絶縁電線 111,121…中心導体
112,122…絶縁被覆 12…第2の絶縁電線
13…第3の絶縁電線(信号線) 14…第4の絶縁電線(信号線)
15…シース 16…内部シース
2…保持部材 20…本体部
200…樹脂部材 21…第1の導出部
210…空間 211…大径部
212…小径部 212a…外周面
212b…周方向溝 21a…内周面
21b…外周面 6…保護チューブ
6a…外周面 71…第1の締付部材
8…熱収縮チューブ 80,800…ホットメルト接着剤
9…粘着テープ

Claims (10)

  1. 中心導体を絶縁性樹脂からなる絶縁被覆によって覆ってなる複数の絶縁電線と、
    前記複数の絶縁電線を一括して覆うシースと、
    前記シースの端部を前記複数の絶縁電線の長手方向の一部と共に保持する本体部を有する樹脂製の保持部材とを備え、
    前記複数の絶縁電線が前記保持部材から導出されたワイヤハーネスであって、
    前記保持部材には、前記複数の絶縁電線を導出する導出部が前記本体部から突出して設けられており、
    前記保持部材の前記導出部が前記複数の絶縁電線と共に、収縮した熱収縮チューブに覆われている、
    ワイヤハーネス。
  2. 前記導出部は、外径が異なる大径部及び小径部を有し、前記小径部が前記大径部よりも前記本体部側に設けられており、
    前記熱収縮チューブは、前記大径部の全体と前記小径部の少なくとも一部とを覆っている、
    請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記熱収縮チューブに覆われる前記小径部の外周面に、周方向溝が形成されている、
    請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記小径部の外周面から前記複数の絶縁電線の前記絶縁被覆が露出している、
    請求項2に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記導出部から導出された前記複数の絶縁電線を覆う保護チューブをさらに備え、
    前記保護チューブが前記小径部の外周側にあたる位置で締付部材によって前記導出部に締め付けられている、
    請求項2乃至4の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記導出部から導出された前記複数の絶縁電線を覆う保護チューブをさらに備え、
    前記保護チューブ、前記導出部、及び前記熱収縮チューブの外周面に接して粘着テープが巻かれている、
    請求項2乃至4の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記導出部及び前記複数の絶縁電線と前記熱収縮チューブとの間に接着剤が介在している、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記導出部における前記複数の絶縁電線が導出される側の端部の内周面と前記複数の絶縁電線との間に、熱により溶解する前の固形の接着剤を収容するための空間が形成されている、
    請求項7に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記保持部材は、前記導出部を含む一部分が射出成形された樹脂部材からなり、前記樹脂部材が前記シース及び前記複数の絶縁電線と共にモールド成形されている、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  10. 内部シースに覆われた複数の信号線を有する信号線ケーブルをさらに備え、
    前記信号線ケーブルが前記複数の絶縁電線と共に前記シースに覆われており、
    前記保持部材内で前記信号線ケーブルが前記シースから導出されている、
    請求項1乃至9の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
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