JP7298502B2 - 複合ハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、複合ハーネスに関するものであり、特に、1つのシースによりまとめられた複数の電線の端部の外において、それらの複数の電線の一部が分岐する複合ハーネスに関するものである。
近年の自動車などの車両には、電動パーキングブレーキ(EPB:Electric Parking Brake)システムまたはアンチロックブレーキシステム(ABS:Antilock Brake System)が搭載されている。ABSセンサとEPB機構とのそれぞれの取付位置は互いに近いため、電動パーキングブレーキシステムのケーブルと、ABSセンサのケーブルとを1つのシース(絶縁体)でまとめた複合ハーネスが用いられている。
当該シースの外部では、ABSセンサ用ケーブルと電気ブレーキ用ケーブルとを分岐させる必要がある。一方で、当該シース内に水分が浸入することを防ぐため、当該シースの端部を射出成型により形成された止水部により覆うことが考えられる。
特許文献1(特開2016-91731号公報)には、シースの端部を覆う止水部内において、ABSセンサ用ケーブルと電気ブレーキ用ケーブルとを異なる方向に分岐させることが記載されている。
特開2016-91731号公報
複合ハーネスを取り付ける車種によって、ABSセンサ用ケーブルと電気ブレーキ用ケーブルとを分岐させる方向が異なる場合がある。したがって、特許文献1のように、止水部内でケーブルを分岐させようとすると、車種毎に異なる金型を用いて止水部を形成する必要がある。すなわち、複合ハーネスの汎用性が低いため、止水部用の金型を複数種類用意しなければならず、複合ハーネスの製造コストが増大する。
また、特許文献1のように止水部内でケーブルを分岐させると、止水部の全長および重量が大きくなるため、複合ハーネスが自動車の振動で揺れ易くなることが考えられる。その場合、複合ハーネスの振動により、複合ハーネスおよびその周辺部品において不具合が起きる虞がある。
また、特許文献1のように止水部内でケーブルを分岐させる場合、分岐して曲げられたケーブルを覆うように、止水部を射出成型により形成する必要がある。その場合、ケーブルの表皮を構成するシースは、ケーブルが曲がった箇所で一部の厚みが薄くなるため、射出成型時の熱によって溶け易くなる問題がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態である複合ハーネスは、複数の電線を共通のシースで被覆して一体化した複合ケーブルと、第1方向において、第2端部と第2端部の反対側の第3端部とを備えた止水部とを有し、第2端部にはシースの第1端部が挿入され、第3端部から複数の電線が延出し、複数の電線のそれぞれは、第3端部から延出した先で互いに分岐しているものである。
本発明によれば、汎用性および信頼性が高い複合ハーネスを実現することができる。
実施の形態1に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。 図1のA-A線における断面図である。 図1の保護材の一例を示す側面図である。 実施の形態1に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。 実施の形態1に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。 実施の形態1の変形例1に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。 実施の形態1の変形例2に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。 実施の形態1の変形例3に係る複合ハーネスの径方向における断面図である。 実施の形態2に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。 図9のA-A線における断面図である。 比較例である複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。本願でいう電線とは、絶縁体で被覆された被覆電線を意味する。
(実施の形態1)
<本実施の形態の複合ハーネスの構造>
図1は、本実施の形態に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。図2は、図1のA-A線における断面、つまり、複合ハーネスの長手方向に対して垂直な断面(径方向に沿う断面、径方向の断面)を示す断面図である。図3は、図1の保護材の一例を示す側面図である。
図1に示すように、本実施の形態の複合ハーネス1は、電気ブレーキ用ケーブルである電源線(被覆銅線、絶縁電線)7と、ABS(Antilock Brake System)センサ用ケーブルである信号線(被覆銅線、絶縁電線)9とを共通の外部シース(絶縁体)4で被覆して一体化した複合ケーブル5を備えたものである。電源線7、信号線9および外部シース4は、いずれも延在しており、外部シース4の両端部からは、電源線7および信号線9が延出している。ここでは、外部シース4の延在方向における両端部のうち、一方の端部(例えば、ブレーキキャリパー側の端部)を、第1端部と呼ぶ。
複合ハーネス1では、ABSセンサとEPB(Electric Parking Brake)機構とのそれぞれに各ケーブルを接続するべく、途中で分岐させる必要がある。このため、電源線7および信号線9は、外部シース4の第1端部から出た箇所、つまり外部シース4の外部の分岐部2において、互いに異なる方向に分岐している。図示はしていないが、外部シース4の外において、電源線7と信号線9との少なくとも一方の端部には、接続用のコネクタが設けられている。本願でいう外部シースの端部(例えば第1端部)とは、径方向の端部ではなく、長手方向の第1端部を指す。
電気ブレーキ用ケーブルは、2本の電源線7から成り、主に、車両の停車後に、所定ボタンを押圧することにより、車輪の回転を抑止するための機構(電動パーキングブレーキ機構、EPB機構)を機能させるための電流を流す導電路として用いられるものである。また、電気ブレーキ用ケーブルは、電動パーキングブレーキ以外の通常の電気ブレーキ用のケーブル(例えば、2本の電源線7以外に制御用の信号線などを含むもの)を用いることも当然に可能である。
ABSセンサ用ケーブルの端部には、車両の各車輸の回転速度を信号として検出するセンサが接続されており、ABSセンサ用ケーブル(信号線9)には、当該回転速度を伝達するための電気信号が流れる。ここでは複合ケーブル5内に電気ブレーキ用ケーブルと共にABSセンサ用ケーブルを設けることについて説明するが、ABSセンサ用ケーブルに代えて、他のケーブルを設けてもよい。具体的には、例えばABSセンサ用ケーブルに代えて、ダンパー用ケーブルを設けてもよい。ダンパー用ケーブルは、車両の制振装置の制御に用いられる電源線である。
図1および図2に示すように、電源線7は、中心導体7aの周囲を絶縁体7bで被覆して構成される。絶縁体7bは、例えば、XLPE(架橋ポリエチレン)などから成る。信号線9は、中心導体9aの周囲を絶縁体9bで被覆して構成される。絶縁体9bは、例えば、XLPEなどから成る。外部シース4は、例えばポリウレタン(熱可塑性ウレタン、TPU)から成る。
図2に示すように、ABSセンサ用ケーブルは少なくとも2本の信号線9を備えているが、図1では、ABSセンサ用ケーブルを構成する電線を一部省略し、1本の信号線9のみを示している。実際には、2本の信号線9のいずれもが、分岐部2において電源線7と異なる方向へ分岐する。
なお、本実施の形態では、複合ケーブル5を、電気ブレーキ用ケーブルとABSセンサ用ケーブルとを共通の外部シース4で被覆して一体化したもの、と定義するが、複合ケーブル5は、電気ブレーキ用ケーブルのシース(外部シース4)にABSセンサ用ケーブルを埋め込んで一体化したもの、と換言することもできる。
ここで、図1に示すように、外部シース4の第1端部と、分岐部2との間には、外部シース4の第1端部と、外部シース4の第1端部から延出する電源線7および信号線9のそれぞれとを覆う止水部3が設けられている。また、止水部3は、外部シース4の径方向の側面(最表面)の一部であって、第1端部(終端面)に隣接する側面を覆っている。つまり、止水部3は、外部シース4の径方向(短手方向)の側面と第1端部とを連続的に覆っている。複合ハーネス1は止水部3を有している。止水部3は、X方向における一方の第2端部31と、X方向における第2端部31の反対側の第3端部32とを有している。止水部3の第2端部31には、外部シース4を含む複合ケーブル5が挿入されており、止水部3の第3端部32からは、電源線7および信号線9が延出している。
止水部3内において外部シース4は終端しており、外部シース4の第1端部から延出する電源線7および信号線9は、止水部3を貫通している。ここでは、止水部3を構成する領域のうち、X方向における外部シース4の第1端部よりも分岐部2側の領域を、電線側領域3Aと呼ぶ。また、止水部3を構成する領域のうち、X方向における外部シース4の第1端部よりも外部シース4側の領域を、シース側領域3Bと呼ぶ。電線側領域3Aにおいて、止水部3は電源線7および信号線9のそれぞれの表面を構成する絶縁体7b、9b(図2参照)に接している。シース側領域3Bにおいて、止水部3は外部シース4に接している。また、止水部3は、外部シース4の径方向の側面(最表面)の一部であって、第1端部(終端面)に隣接する側面に接している。
複合ハーネスでは、止水を目的として、特に複数の電線が外部シースから露出する箇所、つまり外部シースの第1端部近傍を保護する必要がある。この理由の1つは、複合ケーブル内に水分が浸入し、低温環境下で当該水分が凍った場合に車両を運行させると、電線が損傷する虞があることにある。しかし、例えばテープのみで止水しようとすると、防水性を保つことが困難である。また、作業者の熟練度により防水性に差が生じるため、製品の再現性の観点から望ましくない。これに対し、外部シースの第1端部を射出成型により形成された樹脂から成る止水部で覆えば、高い防水性を備えた複合ハーネスを、高い再現性で製造することができる。
第3端部32から止水部3の外部に延出する電源線7および信号線9は、第3端部32から分岐部2に亘って保護材8により被覆されている。また、分岐部2において分岐した先においても、電源線7および信号線9のそれぞれは別々に、保護材8により被覆されている。これは、外部シース4および止水部3から露出した電源線7および信号線9のそれぞれを、飛石によるチッピングなどから保護する必要があるためである。防水性を高める観点などから、保護材8は止水部3に接していることが望ましく、保護材8が止水部3の一部を覆っていることがより好ましい。保護材8には、例えばチューブまたはテープなどを用いることができる。図1では、保護材8の輪郭を破線で示している。また、後述する変形例2(図7参照)において説明するように、ホルダーなどのケースを保護材として用いてもよい。
図3に、保護材8の一例として、保護材8にテープを用いた場合の側面図を示す。図3に示すように、テープから成る保護材8は、止水部3の第3端部32から、分岐部2で分岐した先の領域に亘って、電源線7および信号線9を被覆している。
図1に示す止水部3は、防水性を確保する観点から、外部シース4、絶縁体7bおよび9b(図2参照)に良好に接着されていることが望ましい。止水部3を、下記のような材料により構成することで、止水部3と外部シース4、絶縁体7bおよび9bとの接着性を高め、止水部3による防水性を向上させることができる。また、止水部3を、下記のような材料の重量比により構成することで、止水部3による防水性をさらに向上させることができる。
止水部3は、例えば、ポリアミド系ポリマと酸変性ポリオレフィンとの混合材であるポリマアロイから成る。この場合、止水部3は、当該ポリマアロイ合計100重量部のうち、ポリアミド系ポリマを30~70重量部含み、酸変性ポリオレフィンを30~70重量部含む。言い換えれば、止水部3を構成するポリマアロイには、ポリアミド系ポリマ30~70重量部と酸変性ポリオレフィン30~70重量部とが、合計100重量部を超えない範囲で含まれている。
他の例として、止水部3は、例えば、熱可塑性ポリウレタンと酸変性ポリオレフィンとの混合材であるポリマアロイから成る。この場合、止水部3は、当該ポリマアロイ合計100重量部のうち、熱可塑性ポリウレタンを30~70重量部含み、酸変性ポリオレフィンを30~70重量部含む。言い換えれば、止水部3を構成するポリマアロイには、熱可塑性ポリウレタン30~70重量部と酸変性ポリオレフィン30~70重量部とが、合計100重量部を超えない範囲で含まれている。
他の例として、止水部3は、例えば、ポリエステル系ポリマと酸変性ポリオレフィンとの混合材であるポリマアロイから成る。この場合、止水部3は、当該ポリマアロイ合計100重量部のうち、ポリエステル系ポリマを30~70重量部含み、酸変性ポリオレフィンを30~70重量部含む。言い換えれば、止水部3を構成するポリマアロイには、ポリエステル系ポリマ30~70重量部と酸変性ポリオレフィン30~70重量部とが、合計100重量部を超えない範囲で含まれている。
本実施の形態の主な特徴の1つは、複合ケーブル5を構成し、共通の外部シース4で被覆された複数の電線の全て(電源線7および信号線9)が、止水部3内で分岐せず、止水部3の外の分岐部2で分岐している点にある。このため、電源線7および信号線9は、止水部3の第2端部31の反対側の第3端部32から延出しており、例えばX方向に対して垂直なY方向における止水部3の他の端部から、電源線7および信号線9は延出していない。言い換えれば、止水部3内に挿入された複合ケーブル5の径方向(短手方向)における止水部3の面と、複合ケーブル5を構成する複数の電線の全てとは、互いに離間している。なお、Y方向は、止水部3内の複合ケーブル5の径方向の全てに対応するものであり、複合ケーブル5の360°の径方向のうち、特定の方向に限定されるものではない。
図4および図5に示すように、外部シース4の第1端部近傍および第3端部32を含む止水部3内において、電源線7および信号線9は、互いに分離(離間)していることが考えられる。図4および図5は、実施の形態の複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。図4には、外部シース4の第1端部において互いに接近している電源線7および信号線9の相互間の距離が、外部シース4の第1端部から止水部3の第3端部32に向かって大きくなる態様を示している。図5には、外部シース4の第1端部において互いに分離している電源線7および信号線9の相互間の距離が、外部シース4の第1端部から止水部3の第3端部32に向かって小さくなる態様を示している。
このような電線同士の分離は、止水部3内における電線同士の分岐を意味するものではない。本願でいう止水部3内での分岐とは、外部シース4から延出した複数の電線のうちの一部の電線が、止水部3内において、複合ケーブル5の径方向の側面(外部シース4の径方向の外表面)のX方向における延長線内の範囲(領域10)の外に出ることで、他の電線と異なる方向に延在することを指す(図11参照)。具体的には、領域10は、止水部3内における外部シース4を含む部分の複合ケーブル5の断面を、止水部3内での複合ケーブル5の延在方向であるX方向において、外部シース4の第1端部から、外部シース4の外側に向けて延長した領域である。図1では、領域10の輪郭を構成する、複合ケーブル5の径方向の側面のX方向における延長線を一点鎖線で示している。
本実施の形態では、止水部3内において電源線7および信号線9が互いに分離(離間)していたとしても、外部シース4の第1端部と止水部3の第3端部32との間において、電源線7および信号線9はいずれも領域10の外に出ていない。言い換えれば、外部シース4から延出した複数の電線はいずれも、複合ケーブル5の径方向の側面(外部シース4の径方向の側面)のX方向における延長線から離間している。言い換えれば、止水部3内において、外部シース4の第1端部から延出した複数の電線は、いずれも複合ケーブル5の径方向の側面のX方向における延長線から離間している。よって、複合ケーブル5を構成する複数の電線の全ては、止水部3内で分岐していない。
止水部3の外での分岐は、上記領域10により定義されるものではない。本願でいう、止水部3の外での分岐は、複合ケーブル5を構成する複数の電線(電源線7および信号線9)のうちの一部の電線が、止水部3の第3端部32から延出した箇所において、他の電線と異なる方向に延在することを指す。
ここで、図2に示す電源線7の直径は、例えば1mm以上4mm以下である。信号線9の直径は、例えば1mm以上4mm以下である。複合ケーブル5の直径は、例えば8mm以上12mm以下である。このとき、図1に示す電線側領域3AのX方向における長さaは、例えば1cm以上、2cm以下である。また、シース側領域3BのX方向における長さbは、例えば1.5cm以上、2.5cm以下である。止水部と電源線7および信号線9とが接する電線側領域3Aの長さaは、止水部3による防水性を確保するため、少なくとも1cm以上が必要である。また、シース側領域3Bの長さbは、止水部3から複合ケーブル5が抜け出ることを防ぐため、1.5cm程度の長さが必要である。
本実施の形態の主な特徴の1つは、電線側領域3Aの長さaがシース側領域3Bの長さbよりも小さいことにある。言い換えれば、X方向において、止水部3が第1端部から外部シース4の外部に延出する電源線7を覆う長さa、並びに、X方向において、止水部3が第1端部から外部シース4の外部に延出する信号線9を覆う長さaは、いずれも止水部3が外部シース4の径方向の側面を覆う長さbよりも小さい。すなわち、X方向において、外部シース4の第1端部から止水部3の第3端部32までの長さaは、止水部3の第2端部31から外部シース4の第1端部までの長さbよりも小さい。
複合ケーブル5の両端部からは、電気ブレーキ用ケーブルの2本の電源線7が延出され、その一方の端部(第1端部)にはブレーキキャリパーに接続されるコネクタ(図示しない)が設けられ、その他方の端部には制御装置に接続されるコネクタ(図示しない)が設けられる。ここでは、図1に複合ケーブル5の両端部のうち、ブレーキキャリパー側の第1端部を示して説明したが、制御装置側の複合ケーブル5の端部に本実施の形態の構造を適用してもよい。
<実施の形態の効果>
複合ハーネスでは、複数の電線を一括して被覆する外部シースの第1端部に止水部を設けることにより、防水性を確保することができる。外部シースの第1端部に止水部を設け、外部シースから露出した電線を分岐させる比較例の態様として、図11に複合ハーネスの一部を破断した側面図を示す。図11に示す比較例の複合ハーネス17は、電源線7および信号線9をまとめて外部シース4により被覆して構成される複合ケーブル5を有し外部シース4の第1端部から延出する電源線7および信号線9、並びに、外部シース4の第1端部を覆う止水部30を有するものである。ただし、止水部30の形状、および、信号線9が止水部30内で分岐している点で、比較例の複合ハーネス17は本実施の形態の複合ハーネスと異なる。
図11に示すように、電線を内包する外部シース4は止水部30のX方向における第2端部31に挿入されている。また、外部シース4の第1端部から延出している電線のうち、電源線7は、止水部30のX方向における第2端部31の反対側の第3端部32から止水部30の外部に延出している。また、外部シース4の第1端部から延出した信号線9は、止水部30内の分岐部2aにおいて電源線7に対して分岐し、Y方向における止水部30の端部33から止水部30の外部に延出している。
このように、比較例では、止水部30内において電源線7および信号線9を互いに分岐させている。つまり、止水部30内において、信号線9は領域10から出ることで、電源線7と分岐している。このような止水部30を有する複合ハーネスでは、以下のような問題が生じ得る、
すなわち、ABSセンサ用ケーブルと電気ブレーキ用ケーブルとを分岐させる方向は、全ての車両において一定なのではなく、複合ハーネスを取り付ける車種によって異なる場合がある。したがって、比較例のように、止水部内でケーブルを分岐させようとすると、車種毎に異なる金型を用いて止水部を形成する必要がある。この場合、止水部用の金型を複数種類用意しなければならないため、複合ハーネスの製造コストが増大する。すなわち、比較例では、複合ハーネスの汎用性が低い問題がある。
また、比較例のように止水部内でケーブルを分岐させると、止水部の全長および重量が大きくなる。すなわち、図11に示すように、止水部30内で分岐した信号線9は、電線の強度を保ち、断線または被覆絶縁体の破断などを防ぐため、ある程度大きい曲率半径で曲げられる。したがって、信号線9を電源線7に対して所定の角度(例えば90°)で延出させようとすると、信号線9を曲げるために必要な電線側領域3Aの長さaが大きくなる。このため、比較例の複合ハーネス17では、電線側領域3Aの長さaが、ケーブル側領域3bの長さbよりも大きい。このような理由により、比較例の複合ハーネス17は止水部30のX方向の全長が大きくなり、止水部30の重量も大きくなる。
上記のような重量の大きい複合ハーネスは、自動車の振動で揺れ易くなることが考えられる。その場合、複合ハーネスの振動により、複合ハーネスおよびその周辺部品において不具合が起きる虞がある。
また、比較例のように止水部内でケーブルを分岐させる場合、ケーブルが分岐して曲げられた状態で、当該ケーブルを覆う止水部を射出成型により形成する必要がある。その場合、当該ケーブルの表皮を構成する絶縁体(シース)は、ケーブルが曲がった箇所で一部の厚みが薄くなるため、当該射出成型時の熱によって溶け易くなる問題がある。
これに対し、本実施の形態では、図1に示すように、複合ケーブル5を構成し、共通の外部シース4で被覆された複数の電線の全て(電源線7および信号線9)が、止水部3内で分岐せず、止水部3の外の分岐部2で分岐している。このため、多くの車種で共通の形状の止水部3を用いることができる。その結果、止水部を形成するための金型を多数用意する必要がなく、複合ハーネスの製造コストを低減することができ、かつ、複合ハーネスの汎用性を高めることができる。
また、止水部3から延出した電線を止水部3内で分岐させていないため、止水部3内で電線を曲げる領域を確保する必要がない。このため、本実施の形態では、電線側領域3Aの長さaがシース側領域3Bの長さbよりも小さい。これにより、止水部3のX方向の全長および止水部3の重量を低減することができる。よって、複合ハーネスの振動により、複合ハーネスおよびその周辺部品において不具合が起きることを防ぐことができ、これにより、複合ハーネスの信頼性を確保することができる。
また、ここでは止水部3内で電線を曲げていないため、電線を被覆している絶縁体が、止水部3を形成するための射出成型時の熱によって溶けることを防ぐことができる。これにより、複合ハーネスの信頼性を確保することができる。
以上により、本実施の形態によれば、汎用性および信頼性が高い複合ハーネスを実現することができる。
<変形例1>
図6に示すように、止水部3の第3端部32には、凸部(オーバーラップ部)11があってもよい。図6は、本変形例に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。凸部11は止水部3の一部であり、X方向において、止水部3の外側に突出する部分である。外部シース4から延出する電源線7および信号線9は、いずれも凸部11のX方向における端部から止水部3の外部に延出している。また、凸部11内を含む止水部3内において、電源線7および信号線9はいずれも領域10の外に出ていない。
凸部11は、止水部3の外部に延出する電源線7および信号線9と共に止水部3を保護材8により保護するための部分である。つまり、凸部11は、保護材8とオーバーラップする部分である。電源線7および信号線9と共に凸部11のY方向の側面を保護材8により一括して被覆することにより、保護材8を止水部3に固定することができる。また、止水部3と保護材8との間から電源線7および信号線9側に水などが浸入すること、並びに、電源線7および信号線9が飛石などにより損傷することを防ぐことができる。
<変形例2>
図7に示すように、止水部3の第3端部32に接して、電源線7および信号線9が貫通するホルダー(ケース)12を設けてもよい。図7は、本変形例に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。
ホルダー12は、止水部3から延出した電線の全てが貫通している樹脂材である。複合ハーネス1を形成する際は、外部シース4から延出する電線を被覆するホルダー12を射出成型により形成した後、止水部3形成用の金型内に外部シース4の第1端部を含む複合ケーブル5およびホルダー12を配置した後、射出成型により、ホルダー12と密着した止水部3を形成する。よって、ホルダー12は、止水部3を構成する材料よりも融点が高い材料から成る。これは、止水部3の射出成型時にホルダー12が溶融することを防ぐためである。その結果、ホルダー12を構成する材料は、止水部3を構成する材料よりも高い硬度を有していることが考えられる。具体的には、ホルダー12は、止水部3から延出した電線の全てが貫通している樹脂材であり、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)またはPA(ポリアミド)などから成る。
ホルダー12は、止水部3の第3端部32から外側に突出する凸部13を有している。電源線7および信号線9は、いずれも止水部3の第3端部32から凸部13内を通ってホルダー12を貫通し、凸部13の表面からホルダー12の外部に延出している。
図7に示すように、本変形例では、分岐部2がホルダー12内に位置していてもよい。つまり、ホルダー12内において信号線9は曲げられ、電源線7とは異なる方向に延在するよう固定されている。ホルダー12は止水部3に固定された部品であるが、止水部3とは異なる部品である。このため、ホルダー12内で電源線7および信号線9が互いに分岐していても、止水部3内で分岐していることにはならない。止水部3は外部シース4の第1端部に接することで外部シース4内に水分が浸入することを防ぐものであり、外部シース4と離間して配置され、止水部3と異なる材料により構成されたホルダー12は、止水部3とは異なる。
ホルダー12は図1に示す保護材8の代わりに電源線7および信号線9の保護材として用いることが可能である。つまり、保護材8を省略することが可能である。ただし、図7に示すように、ホルダー12から延出する電源線7および信号線9のそれぞれを保護材8により覆うことで、より複合ハーネス1の信頼性を向上させることができる。
本変形例では、ホルダーにより電源線7および信号線9の延出する方向を定めることができ、また、止水部3近傍の電源線7および信号線9を保護することができる。
<変形例3>
図8に示すように、複合ケーブル5は、外部シース4内に設けられ、複数の信号線9の全てを被覆する内部シース(ABSシース)14を有していてもよい。図8は、本変形例に係る複合ハーネスの径方向における断面図である。内部シース14と、内部シース14により被覆された複数の信号線9とは、ABSセンサ用ケーブル15を構成している。内部シース14は、例えば架橋した熱可塑性樹脂、より詳しくは、架橋した熱可塑性ウレタンから成る。
内部シース14を有する複合ハーネス1では、外部シース4の第1端部からABSセンサ用ケーブル15が延出する。つまり、止水部3内の信号線9および止水部3の第3端部32から延出する信号線9は、内部シース14により覆われている。信号線9は内部シース14により保護されるため、信号線9を覆う保護膜は省略することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、複合ケーブルが、電気ブレーキ用ケーブルおよびABSセンサ用ケーブルに加えて、ダンパー用ケーブルを含む場合について、図9および図10を用いて説明する。ダンパー用ケーブルは、車両の制振装置の制御に用いられる電源線である。図9は、本実施の形態に係る複合ハーネスの一部を破断して示す側面図である。図10は、図9のA-A線における断面図である。
図9および図10に示すように、ここでの複合ケーブル5は、電気ブレーキ用ケーブルとABSセンサ用ケーブルとダンパー用ケーブルとを共通の外部シース4で被覆して一体化したものである。電源線7、16および信号線9は、いずれも外部シース4の第1端部から止水部3内を貫通して、止水部3の第3端部32から外部に延出している。電源線16および信号線9は、分岐部2において、電源線7に対し分岐している。つまり、複合ケーブル5を構成する電線は、止水部3から延出して3方向に分岐している。
ダンパー用ケーブルは少なくとも2本の電源線16を備えている。ただし、図9では、ダンパー用ケーブルを構成する電線を一部省略し、1本の電源線16のみを示している。実際には、2本の電源線16のいずれもが、分岐部2において電源線7と異なる方向へ分岐する。ここでは電源線16と信号線9とが同じ箇所で電源線7から分岐しているが、電源線16と電源線7とが分岐する箇所と、電源線16と電源線7とが分岐する箇所とは、止水部3の第3端部32から延出した領域内であれば、互いに異なる箇所であってもよい。
電源線16は、中心導体16aの周囲を絶縁体16bで被覆して構成される。絶縁体16bは、例えば、XLPEなどから成る。
前記実施の形態では電線が2つの方向に分岐することについて説明したが、本実施の形態のように、止水部から延出する複数の電線は3つの方向に分岐してもよい。すなわち、さらに、止水部から延出する複数の電線は、4つ以上の方向に分岐してもよい。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1、17 複合ハーネス
2、2a 分岐部
3、30 止水部
4 外部シース
5 複合ケーブル
7 電源線
8 保護材
9 信号線

Claims (11)

  1. 第1絶縁体で被覆された第1電線と、第2絶縁体で被覆された第2電線とを、共通のシースで被覆して一体化した複合ケーブルと、
    第1方向において、第2端部と前記第2端部の反対側の第3端部とを備え、前記第2端部には、シースの延在方向の第1端部が挿入され、前記第3端部から前記第1電線および前記第2電線が延出し、射出成型により形成された止水部と、
    前記止水部を構成する材料の融点よりも融点が高い材料から構成され、前記第3端部に接し前記第1方向における一部が前記止水部に覆われるホルダーと、
    を有し、
    前記止水部は、前記第1端部から前記シースの外部に延出する前記第1電線および前記第2電線のそれぞれと、前記第1端部とを覆い、
    前記第1電線および前記第2電線のそれぞれは、前記第3端部から延出した先で互いに分岐しているとともに、前記第3端部から延出した前記第1電線および前記第2電線は、前記ホルダーを貫通している、複合ハーネス。
  2. 請求項1に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記止水部は、前記シースの径方向の側面と前記第1端部とを連続的に覆い、
    前記第1方向において、前記第1端部から前記第3端部までの長さは、前記第2端部から前記第1端部までの長さよりも小さい、複合ハーネス。
  3. 請求項1または2に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記止水部内において、前記第1電線および前記第2電線は、前記複合ケーブルの径方向の側面の前記第1方向における延長線から離間している、複合ハーネス。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記ホルダーの一部であり前記3端部から外側に突出し前記止水部に覆われていない凸部と、
    前記凸部、前記第1電線および前記第2電線を一括して被覆する保護材と、
    をさらに有し、
    前記第1電線および前記第2電線は、前記凸部から前記止水部の外部に延出している、複合ハーネス。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記止水部は、ポリアミド系ポリマと酸変性ポリオレフィンとのポリマアロイから成る、複合ハーネス。
  6. 請求項に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記止水部を構成する前記ポリマアロイには、前記ポリアミド系ポリマ30~70重量部と前記酸変性ポリオレフィン30~70重量部とが、合計100重量部を超えない範囲で含まれている、複合ハーネス。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記止水部は、熱可塑性ポリウレタンと酸変性ポリオレフィンとのポリマアロイから成る、複合ハーネス。
  8. 請求項に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記止水部を構成する前記ポリマアロイには、前記熱可塑性ポリウレタン30~70重量部と前記酸変性ポリオレフィン30~70重量部とが、合計100重量部を超えない範囲で含まれている、複合ハーネス。
  9. 請求項1~のいずれか1項に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記止水部は、ポリエステル系ポリマと酸変性ポリオレフィンとのポリマアロイから成る、複合ハーネス。
  10. 請求項に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記止水部を構成する前記ポリマアロイには、前記ポリエステル系ポリマ30~70重量部と前記酸変性ポリオレフィン30~70重量部とが、合計100重量部を超えない範囲で含まれている、複合ハーネス。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載の複合ハーネスにおいて、
    前記第1電線は、電気ブレーキ用ケーブルを構成し、
    前記第2電線は、ABSセンサ用ケーブルまたはダンパー用ケーブルを構成している、
    複合ハーネス。
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