JP2001036741A - 画像処理方法及び装置並びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンター - Google Patents

画像処理方法及び装置並びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンター

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JP2001036741A
JP2001036741A JP2000149041A JP2000149041A JP2001036741A JP 2001036741 A JP2001036741 A JP 2001036741A JP 2000149041 A JP2000149041 A JP 2000149041A JP 2000149041 A JP2000149041 A JP 2000149041A JP 2001036741 A JP2001036741 A JP 2001036741A
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Masataka Chiga
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    • G06V20/95Pattern authentication; Markers therefor; Forgery detection

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿中に存在する所定の色・形状からなるマ
ークを検出、その複数のマークにより構成される特定パ
ターンを抽出する 【構成】 RGB色信号を画像入力部12を介して2値
化処理部13に各色ごとに送る。マークの色が黄色とす
ると、マーク部分の画素のB信号が他に比べて極端に小
さいので、B信号を形状抽出部13aに送りしきい値処
理し、同時にRGBを色抽出部13bに送り黄色である
こを検出し、AND13cにより論理積をとり、黄色の
画素のみを抽出した2値画像を生成する。その2値画像
は第1記憶装置14を介してマーク位置検出部15に与
えられ、そこでマークを構成する形状とのマッチングを
とり、マーク位置情報を抽出し、第2記憶装置16を介
して配置マッチング部17に位置情報を送り、そこでマ
ークが所定の配置になっているかの適合度を求め出力す
る。2値化が単一色に基づいて簡単に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣、有価証券、秘密
書類等の複写等が禁止されている原稿の読取り,プリン
トアウト等を防止するために適した画像処理方法及び装
置並びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のフルカラー複写機等の複写装置の
開発により、複写画像の画質は原画像と肉眼では見分け
がつかないレベルにまで達し、係る忠実な複写物が手軽
に得られるようになった。しかし、それにともない紙
幣、有価証券等の本来複写が社会的に禁止されているも
のの偽造や、秘密書類のコピーによる持ち出し等に悪用
される危険性が増大すると考える必要があり、係る危険
性を未然に防止するための偽造防止装置が種々開発され
ている。そして、その中の一つとして、例えば特開平2
−210591号公報に開示された画像処理装置があ
る。
【0003】すなわち、係る処理装置は、原稿全面に対
して4回スキャンすることにより原稿台上に載置された
原画像を読み込むとともに複写処理を行うフルカラーデ
ィジタル複写機に搭載されるもので、原稿台上にある原
稿が載置されている場合に、1回目のスキャンにより偽
造防止しようとする検出対象の紙幣(図37参照)Aの
透かしBをもとにその紙幣が存在するであろうおおまか
な位置を検出する。
【0004】そして、2回目のスキャン時には、透かし
Bの位置に基づいて紙幣の正確な位置並びに置かれてい
る角度(原稿台上における紙幣の正確な位置座標)を検
出する。すなわち、検出対象の紙幣Aの長さ・大きさ・
形状は予めわかっているので、所定のしきい値で2値化
することにより紙幣Aのエッジ(ハッチング部分)Cを
抽出し、これに基づき2つの頂点Dの座標(x1,y
1),(x2,y2)を求める。
【0005】これにより、傾きθが求まるので、3回目
のスキャン時には、2回目のスキャン時に求めた紙幣の
正確な位置(原稿の頂点Dの座標と角度θ)から、紙幣
であれば存在する朱印Eの位置座標(x3,y3)を算
出し、前記算出した位置座標に基づいて朱印Eが存在す
る領域の画像を抽出するとともに、それが朱印であるか
否かを判断する。
【0006】このように、3回スキャンを行うことによ
り検出対象物(この例では紙幣)が原稿台上に載置され
ているか否かを判定し、紙幣等が原稿台上に載置され複
写されようとしていることを検知したなら、4回目のス
キャン時に、例えば、画面全体を黒に表示したり、複写
を禁止したりする等の所定の偽造防止処理を行うように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の装置では、少なくとも検出対象の紙幣等の大き
さに相当する非常に大きなメモリ容量が必要となる。そ
して、このことは必然的に検出可能な紙幣等の種類が少
なくなるという問題を生じる。
【0008】また、原稿台上に載置された原稿が、紙幣
等の複写禁止物であるか否かの判定を行うために、3回
のスキャンを必要とし、しかも、例えば紙幣Aの頂点D
を折るなどの改ざんがあると、朱印Eの位置を求めるこ
とができず、その結果処理中の原稿が検出対象の紙幣A
であることを検出できなくなる。
【0009】また、係る問題を解決するため、例えば図
38(A),(B)に示すように、特定パターンEの周
囲を囲むようにして広幅の実線或いは破線からなるガイ
ド線Fを印刷しておき、そのガイド線Fで囲まれた領域
の内部を切り出して所定の特定パターンがあるか否かを
判定するようにすることが考えられる。すなわち図示の
ようなこのガイド線Fを用いると、他の画像情報との分
離が容易であるとともに直線部分を用いて傾きや角度の
算出及び頂点座標の算出が容易に行えるので、切り出し
が簡単かつ正確に行なえる。
【0010】しかし、係る構成にすると、ガイド線Fが
目立つ(特徴が大きい)ために、その存在、ひいてはそ
のガイド線Fにより特定される特定パターンEの存在が
容易に視認されてしまう。その結果、ガイド線Fや特定
パターンEに対する改ざん(余分な線を加えたり、一部
を消す等)がされやすくなり、係る改ざんにより特定パ
ターン自体の認識(切り出し)、或いは特定パターンを
認識してもそれが特定パターンと判定されないおそれが
ある。
【0011】そして、紙幣Aの存在位置や、ガイド線F
等を検出し、特定パターンの存在位置を求め、その存在
位置を切り出してその領域中に特定パターンが存在する
か否を行うというように、少なくとも2回のスキャンが
必須であり、例えば1回のスキャンにより画像を読取る
タイプの装置に適用することはできない。なお、いきな
り特定パターンの抽出を行おうとすると、ラスタ方向に
1画素ずつ読み込む都度特定パターンとのパターンマッ
チングを行わなければならず、しかも特定パターンの存
在向き(原画像の原稿台上への設置角度)か不明である
ことから、掛る回転角度も考慮して上記パターンマッチ
ングを行う必要があるので、実用上困難である。
【0012】さらに、従来の方式並びに上記ガイド線F
を用いる方式では、例えば紙幣の朱印のようにある複写
等が禁止された原稿中に存在する図柄の中から特徴量と
して適した(確実に判別でき、かつ、一般の複写等が禁
止されていない原稿中には存在しない)特定パターンを
適宜設定し、それとの間でパターンマッチングを行って
いたため、国内に限ってみても係る複写等が禁止された
原稿の種類が多く、係るすべての原稿を確実に検出しよ
うとすると膨大なメモリ容量と処理時間を必要とし、リ
アルタイムでの複写処理等という本来の機能が損なわれ
る。しかも、最終的に複写禁止物と判定するまでに3回
のスキャンを必要とし、係る点からも高速処理のネック
となる。
【0013】また、複写機等を製造後に新たな図柄から
なる複写等禁止物が現れると、それに対応・検出するこ
とができず、検出するためには新たな特徴量を決定し、
その複写機等に学習させる必要があり煩雑となる。まし
てや外国までその対象を含めると、上記問題はより顕著
になる。
【0014】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した各種の問題
を解決することであり、より具体的には原稿中にマーク
やそのマークにより構成される特定パターンが存在する
場合にそれを確実に検出でき、判定を容易かつ正確に行
うための所定の処理(判定を実際に行うこと及び判定に
必要な情報を抽出することなど)ができる画像処理方法
及び装置並びにそれを用いた複写機,スキャナ,プリン
ターを提供することにある。他の目的としては、特定パ
ターン自体を当事者以外が特定しにくく、その結果改ざ
んされにくい画像処理方法及び装置並びにそれを用いた
複写機等を提供することにある。さらに、1回のスキャ
ンでも特定パターンを認識することができ、さらに小さ
なハードウエア構成で、簡単なアルゴリズムで持って形
状認識をすることができ、高速処理が可能となる画像処
理方法及び装置並びにそれを用いた複写機等を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る画像処理方法では、与えられた画
像データ中に存在する所定の色及び形状からなるマーク
を検出するための画像処理方法であって、前記マークを
検出するに際し、カラー画像を形成する複数の色信号の
うちの1つの色信号を用いてしきい値処理をして得られ
たデータと、少なくとも、前記1つの色信号を除く他の
色信号を用いて色の濃度が所定の範囲内にあるものを抽
出して得られたデータとに基づいて、形状の検出を行う
ようにした。
【0016】そして、上記した方法によりマークが検出
された時に、そのマークの存在する領域の各色の濃度デ
ータを抽出し、その濃度データと予め定めた色情報との
適合度を求め、その色情報に基づく適合度と、前記形状
に基づく特定パターンの適合度とを別々または統合した
データを出力するようにするとなお良い。そして前記マ
ークを構成する所定の色を黄色にすると良い。
【0017】一方、与えられた画像データ中に存在する
所定の色及び形状からなるマークを複数個検出し、次い
で、検出した複数のマークの相対位置関係が所定の特定
パターンに対する適合度を求めることを前提とした画像
処理方法では、前記マークを検出するに際し、上記した
各方法により行うようにするとよい。そして、係る場合
に前記複数のマークが、複数の所定の図形(実施例では
正方形)の外周上に配置されたものであり、前記特定パ
ターンに対する適合度を求めるに際し、前記複数の図形
(実施例では2重の正方形)のうちの1つの図形の外周
に配置されたマークの情報に基づいて前記特定パターン
の角度を求め、その角度から他の図形の外周に存在する
マークについての基準データを抽出し、その基準データ
と実際に取得して得られた照合データとを比較するよう
にしてもよい。
【0018】一方、上記した各方法を実施するために適
した装置としては、与えられた画像データ中に検出対象
のマークを検出する機能を備えた画像処理装置であっ
て、カラー画像を形成する複数の色信号のうちの1つの
色信号を用いてしきい値処理する形状抽出部を少なくと
も備えた2値化処理手段と、その2値化処理手段から出
力される2値画像を格納する第1記憶手段と、第1記憶
手段に格納された2値画像を読み出し、検出対象のマー
クとのマッチングをとるマーク位置検出手段とを備えた
ものを前提とする。
【0019】そして、上記した前提の構成において、さ
らに前記2値化処理手段が形状抽出部と、少なくとも前
記1つの色信号を除く他の色信号を用いて色の濃度が所
定の範囲内にあるものを抽出する色抽出部と、前記形状
抽出部と前記色抽出部の出力を受けるAND素子とから
構成するとよい。
【0020】さらに前記2値化処理手段と並列に配置さ
れた前記与えられた画像データを記憶する第3記憶手段
と、前記マーク位置検出手段の出力を受け、検出された
マーク部分の色信号の濃度データから色の適合度を抽出
する手段(実施例では、マーク領域切出部20と濃度平
均算出部21と濃度マッチング部22とから構成され
る)とを備えて構成するとなおよい。
【0021】さらにまた、前記マーク位置検出手段によ
り検出されたマーク位置情報を格納する第2記憶手段
と、前記第2記憶手段に格納されたマーク位置情報に基
づいて複数のマークで構成される特定パターンとのマッ
チングをとる配置マッチング手段とをさらに備えて構成
するとなお良い。
【0022】さらに、本発明に係る複写機,スキャナ
ー,並びにプリンターでは、上記に示すいずれかの画像
処理装置を搭載するとともに、複写機が有する原稿を読
み取る手段から出力される画像データを色信号変換手段
と並列に前記画像処理装置に入力させるようにしたり、
スキャナーやプリンターが有する制御手段への入力・出
力信号を画像処理装置に並列に入力されるように構成し
た。
【0023】そして、所定のスキャンで得られた画像デ
ータに基づいて前記マークまたは所定の特定パターンの
検出処理を行い、複写処理中の原稿中に前記マークまた
は特定パターンが存在するか否かを判断し、存在すると
判断した時には前記処理手段に対し制御信号を送り、複
写,画像読み取り,出力(プリントアウト)の所定の処
理をコントロールするようにした。
【0024】
【作用】所定の色及び形状からなるマークの抽出(形状
認識)を行うに際し、所定の1つの色信号に着目し、し
きい値処理をする。すると、上記所定の色を適宜に設定
することにより、カラー画像を構成するために用いられ
れる複数の色信号(RGB,YMC,Yab…)のうち
の所定の色信号の濃度が高くなる。例えば黄色に設定し
た場合には、B信号,Y信号,b信号の濃度が高く(数
値は小さく)なり、周囲の背景部分の色信号(B信号,
Y信号,b信号)と大きな差が現われる。したがって、
係る信号についてしきい値処理をすることにより、背景
部分とマーク部分とを分離でき、それに基づいて形状認
識することができる。これが請求項1,6の発明の前提
であり、請求項5の作用となる。
【0025】また、マークを抽出するに際し、上記1つ
の色信号に基づく抽出と平行に、少なくとも残りの色信
号のデータを用い、その濃度が一定の範囲内に入ってい
るか否かを判断し、両者の論理積を取ることにより、最
終的なマークの抽出に必要な2値画像を生成する(請求
項1,5)。
【0026】すなわち、1つの色信号のみで行った場合
には、検出対象のマークを構成する以外の色でも係る1
つの色信号に基づく抽出処理により画素が抽出されるお
それがあるが(この場合でも最終的な形状認識により抽
出された画素は排除されるためマークの誤認識に至るお
それは可及的に少ない)、2値画像生成の際に、マーク
を構成しない画素を「0」にすることにより、より確実
にマークの抽出が行える。
【0027】また、請求項2,6のように構成した場合
には、形状に基づく抽出処理と平行に濃度のみに着目し
た色の適合度抽出を行う。この色の適合度抽出は、無駄
な判定処理を行わず、総処理時間短縮を図るべく、マー
クが検出された場合にそのマークの存在領域の濃度を求
め、予め定めた色情報とのマッチングを行うようにす
る。よって、形状または色のいずれかに改ざんを受けた
としても、両適合度を相対的に判断することにより、検
出対象のマーク(マークにより構成される特定パター
ン)を検出できなくなるおそれが可及的に減少する。
【0028】マークを構成する色として黄色を用いる
と、BRG,YMC,Yab…等の各種の色信号であっ
ても、少なくとも1つの色信号の濃度が高いので、異な
る画像フォーマットの装置に対して共通して使用でき
る。しかも、黄色は、人間の目にとっては識別しにくい
色であるので、マークが見つかりにくく、改ざんされに
くくなる。
【0029】検出対象の特定パターンが、所定のマーク
を予め定めた規則(ある図形の外周)にしたがって配置
して構成したとすると、上記各種の方法・方式によりマ
ークが抽出されたなら、上記図形の外周上に係る抽出さ
れたマークが所定の位置関係に配置されているか否かを
判定することにより、特定パターンらしさの適合度を求
める。そして、適合度が高い場合には、特定パターンが
あると判断し、複写,読み取り,出力等に対する所定の
処理(禁止処理)を行うことになる。尚、禁止処理には
係る処理を行わない停止処理はもちろんのこと、全体を
黒くしてプリントアウトするなど原画像に所定の加工を
施す場合も含む(以下同じ)。また、上記マークの配置
の判定の際に、マークがある図形の外周に配置している
ことがわかっているので、その図形の外周に則したウイ
ンドウを用いてサーチすると比較的簡単に検出できる。
【0030】さらに、上記の複数のマークが、複数の所
定の図形の外周上に配置されたものであり、前記特定パ
ターンに対する適合度を求めるに際し、前記複数の図形
のうちの1つの図形の外周に配置されたマークの情報に
基づいて前記特定パターンの角度を求め、その角度から
他の図形の外周に存在するマークについての基準データ
を抽出し、その基準データと実際に取得して得られた照
合データとを比較するようにした場合には、少なくとも
1つの図形の外周に存在するマークの位置を検出する。
そして、係る外周にマークが存在していない場合には、
特定パターンでないと判断でき、また、マークが所定の
位置関係に存在している場合には、特定パターンが存在
している可能性が高くなり、しかも、そのマークの絶対
座標系での存在位置関係を検出することにより、特定パ
ターンの姿勢(角度)を判定する。そして、その判定し
た角度における残りの図形の外周に存在するマークの位
置を基準データとし、実際に取得した照合データと比較
することにより、適合度が簡単に求まる。
【0031】さらに、本発明の画像処理装置を実装した
複写機を用いて紙幣等を複写しようとしたり、スキャナ
ー,プリンターを用いて原稿の読み取り,プリントアウ
トをしようとした場合、その処理対象の原稿中に存在す
る特定パターンを検出すると、複写停止命令等を発し、
原画像と同一物の複写・読み取り・プリントアウトがさ
れなくなる。
【0032】
【実施例】以下、本発明に係る画像処理方法及び装置並
びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンターの
好適な実施例を添付図面を参照にして詳述する。まず、
図1〜図4を用いて、本発明に係る画像処理方法の好適
な各実施例を説明する。
【0033】まず本実施例では、複写禁止物などの検出
対象の原画像中の所定位置に例えば図1に示すような特
定パターン1を設けておき、撮像し送られて来た画像デ
ータ中に係る特定パターン1の有無を判断し、その特定
パターン1が存在する場合には検出信号を出力するよう
になっている。
【0034】ここで特定パターン1について説明する
と、複数のマーク2を適宜位置に配置することにより構
成される。そして本実施例では、各マーク2は小さな三
角形にし、後述するように中央を抜いた枠により構成
し、さらに所定の色から構成している。そして、各マー
ク2の配置規則としては、図2に示すように本例では2
重の正方形の辺の上に配置し、図示の例では内側の正方
形の辺を構成する線L1上の所定位置に1個のマーク2
を配置し、外側の正方形の辺を構成する線L2上の所定
位置に10個のマーク2を配置した構成を採っている。
このように正方形(矩形)の辺上にマーク2を配置する
と、その辺を原画像の縦・横軸と平行になるように特定
パターン1を印刷することにより、画像読取り時の走査
方向に一致するので、検出のためのハードウエアを軽く
(ウインドウを小さく)することができる。さらに、実
際に特定パターン1を印刷する際には、図1に示すよう
にマーク2のみを配置し、線L1,L2はないので第三
者(一般の者)にはその規則性が分かりにくく、改ざん
されにくい。
【0035】また、各マーク2は、そのマーク2の存在
する座標位置を特定できれば良いので、小さくすること
ができ(従来のガイド線に比べ)、第三者に対してその
存在を分かりにくくすることができるが、認識率は低下
しない。そして、このように小さくすることにより、そ
れを検出するためのウインドウサイズを小さくすること
ができ、マーク2の検出回路を簡易・安価なもので構成
でき、処理速度も高速化できる。
【0036】さらに本発明では、上記したように各マー
ク2を所定の色を用いて形成するが、その色はすべての
マーク2で等しくするか或いは類似する色とし、さらに
RGB等のカラーデータを表現するための3つの信号の
うちの1つの色信号の濃度が高い色とした。
【0037】そして、本実施例の画像処理方法では、上
記した特徴を有する特定パターン1を用い、まず検出し
たい原画像の所定位置に係る特定パターン1を設けてお
く。そして、原画像を読み取ったり、出力したりするに
際し、その画像データを走査し、特定パターン1らしさ
を求める。このようにマーク2,特定パターン1を検出
するため新たな紙幣が発行されればその画像を印刷する
際に上記したマーク等を施せばよいので、あらゆる紙幣
等の複写禁止物に対し小さなメモリ容量からなる本シス
テムで対抗(検出)できる。
【0038】本実施例では、特定パターン1は、複数の
マーク2により構成されているので、まず、原画像中に
存在するマーク2を検出し、その存在位置を取得する。
この時、マーク2が3つの色信号のうち所定の1つの色
信号の濃度を高くしているので、係る1つの色信号につ
いての画像信号に対してしきい値処理をして2値化する
ことによりマーク2を抽出し、形状認識をする。
【0039】さらに、本実施例では、より確実にマーク
2を構成する画素を抽出するために、上記1つの色信号
に基づく形状認識に加えて、その画素が所定の色濃度を
有するものであるか否かの判断を行う。すなわち、単純
に1つの色信号をしきい値処理しただけでは、そのしき
い値以上の濃度を有する別の色(マーク2を構成する色
以外の色)も2値画像として抽出されるおそれがある。
そこで取得した画像データに対して3つの色信号の濃度
に対してフィルタリングして、一定幅の濃度の画素を抽
出することにより、当該色を有する画素を抽出する。
【0040】そして、1つの色信号に基づく形状認識
と、特定の色で描かれたか否かの色認識をそれぞれ別々
に行うとともにそれらの論理積をとることによりマーク
を構成する画素を確実に抽出する。そのようにして抽出
された画素で構成される2値画像中に、所定形状のマー
クが存在するか否かを判断する。これによりマーク検出
処理が完了する。
【0041】次いで、その抽出したマークの位置を求
め、所定の位置関係にあるか否かにより特定パターンら
しさ(適合度)を求めるようにしている。具体的には、
図2に示すように本実施例の特定パターン1を構成する
各マーク2が、2重の正方形の辺上に位置するので、係
る正方形に対応する2重のウインドウを設定し、そのウ
インドウを例えばラスタ方向にスキャンさせながらその
ウインドウ内に存在するマーク2が、所定の位置関係に
なっているか否かを判定するようにしている。
【0042】また、図3,図4に示すように、印刷する
特定パターン1とともに、ダミーマーク3,4を適宜位
置に印刷形成すると、より改ざんされにくくなる。具体
的には、図3の例では、マーク2と同一形状で同一色か
らなるダミーマーク(図中「x」印を付している)3を
上記した2つの正方形の辺以外の場所に配置している。
そして、係るダミーマーク3は、上記した最初に行うマ
ーク検出処理では、特定パターン1を構成するマークの
候補として抽出させれるが、その次に行う2重のウイン
ドウを用いて行われる相対位置関係のチェックで排除さ
れるので、誤認識はしない。
【0043】一方、第三者にとっては、どのマークが認
識に使用する特定パターン1を構成するマーク2で、ど
のマークがダミーマーク3かは分からないので(図3で
は便宜上「x」印を付しているが、実際にはマーク2と
同一の形状・色で構成し「x」印はつけない)、本物の
マーク2のみを狙った改ざんはしにくくなる。
【0044】一方、図4の例では、マーク2と同一形状
のダミーマーク(図中ハッチングで示す)4を上記正方
形の辺上に配置した。そして、このダミーマーク4は、
マーク2と異なる色により形成している。したがって、
このダミーマーク4は、上記画像処理方法における前段
のマーク検出処理にて形状抽出のために2値化された際
及びまたは色抽出された際に除去され、マークは抽出さ
れない。よって、たとえ正方形の辺の上に位置していて
も誤認識されることはない。
【0045】そして、この例でもマーク2とダミーマー
ク4は色が異なるだけであるので、第三者にとっては、
どのマークが認識に使用する特定パターン1を構成する
マーク2かダミーマーク4かは分からず、本物のマーク
2のみを狙った改ざんはしにくくなる。
【0046】さらに図示省略するが、マーク2と寸法の
異なる三角形や異なる形状からなるダミーマークをマー
ク2の周囲に配置しても同様の効果が発揮され、実際に
はそれら各種のダミーマークを適宜組み合わせて使用す
ることによって、改ざん防止効果がより高まる。
【0047】また、上記マーク2を形成するに際し、使
用する所定の色は上記条件(ある色信号の濃度が高い)
を満たしていれば何でも良いが、その中でも特に黄色,
シアン,マゼンダのうちのどれかとすると、RGB信号
の位置の1つの色信号の中でいずれかの濃度が高くなる
(信号の数値は小さい)ので検出精度が高くなるので好
ましい。さらに所定の色を黄色にすると、RGB,La
b,YMCいずれの信号形態であっても所定の色信号
(B,Y,b信号)の濃度が高くなるので確実に形状認
識をすることができ、しかも肉眼では比較的認識しにく
いため、その存在自体が知られ難いのでより好ましい。
【0048】また、上記した第1実施例の方法では、マ
ークの抽出を行うに際し、1つの色信号に基づいて形状
を抽出するに際し、残りの色信号或いはすべての色信号
に基づいた情報も用いて2値化し、形状抽出を行ない、
それに基づいてマークの配置を求めて形状の適合度を求
めるようにした例を示したが、本発明はこれに限ること
なく、係る形状の適合度とともに、別途各色信号の濃度
に着目し、マーク部分の濃度が予め用意した基準データ
との適合度(色の適合度)を求め、係る形状と色の適合
度を総合的に用いて特定パターンの存在の有無の判定を
行うようにしても良い(第2実施例の方法)。さらに
は、1つの色信号に基づく形状抽出のみにより得られた
2値データから形状の適合度を求めるようにしても良い
(第3実施例の方法)。
【0049】次に、上記した画像処理方法を実施するに
適した本発明に係る画像処理装置の一実施例について説
明する。図5は、係る画像処理装置の全体構成を示して
おり、本例では、フルカラー複写機に実装され、係るフ
ルカラー複写機を用いて紙幣等の複写が禁止されている
ものを複写しようとした場合に、それを検知して複写処
理を停止するための処理装置を示している。すなわち、
図示するように、複写機のイメージセンサにより読み取
られた画像情報が、画像処理装置10内の画像入力部
(バッファIC)12に与えられるようになっている。
【0050】この画像情報は、CCD等のイメージセン
サによるスキャン等が進むにしたがって順次所定の領域
分ずつリアルタイムで送られてくるようになっており、
具体的なデータとしては、フルカラー情報であるレッド
(R),グリーン(G),ブルー(B)成分それぞれに
ついて、8ビットカラーデータとなっている。
【0051】そして、画像入力部12を介してRGB色
信号は、2値化処理部13に与えられ、そこにおいて2
値化処理して得られた画像データ(2値画像)を第1記
憶部14に格納する。この第1記憶部14に格納された
2値画像をマーク位置検出部15に送り、2値画像中に
特定パターン1を構成するマーク2を抽出するとともに
その存在位置を特定し、第2記憶装置16に格納する。
この第2記憶装置16までが、上記したマーク抽出処理
を行う部分である。
【0052】そして、第2記憶装置16に格納された各
マーク2の存在位置データを配置マッチング部17に送
り、そこにおいて所定のウインドウを用いて各マークの
存在位置が所定の配置(特定パターン1を構成する配置
(図1参照))に対し、どれくらい適合しているかを判
断し、判断結果を適合度出力部18に送る。そして、適
合度出力部18では、与えられた適合度が一定以上の場
合に、複写機本体に対して検出信号を出力するようにな
っている。
【0053】次に、各部の機能・構成を説明する。ま
ず、2値化処理部13は形状抽出部13aと、色抽出部
13bと、それら各部13a,13bの出力の論理積を
とるAND素子13cとから構成される。そして、形状
抽出部13aには、画像入力部12からRGB信号のう
ちで最も形状を抽出するに適した高い濃度の色信号の1
つが与えられ、色抽出部13bには、残りの色信号また
はすべての色信号が与えられるようにしている。そして
本例では黄色で形成されたマーク2を検出するようにし
たため、形状抽出部13aにはB信号を与えるようにし
ている。
【0054】形状抽出部13aは、図6に示すように、
しきい値処理をするもので、色信号を構成するビット数
に合わせて8ビットのコンパレータを用い、一方の入力
端子aに画像入力部12から与えられるB信号を入力
し、他方の入力端子bに固定しきい値を入力する。そし
て、a<bの時に出力が「1」となる(濃度が高いもの
ほど数値は小さくなる)。なお、本実施例では、しきい
値を固定としたが、原稿の濃度によってしきい値を変化
させる浮動2値化回路を用いても良い。係る構成にする
と、より正確な形状を得ることができる。
【0055】また、色抽出部13bは、図7に示すよう
に、RGB信号のそれぞれに対して一定の幅(上限値〜
下限値)の範囲内に存在する濃度を有する画素を抽出す
るもので、RGB信号をそれぞれ入力し、上下限値と比
較する4ビットのウインドウコンパレータ(b>a>c
の時に出力が1となる)と、各ウインドウコンパレータ
の出力の論理積をとる3入力のAND素子とから構成さ
れている。そして、各ウインドウコンパレータの上限値
及び下限値は、検出するマーク2の色を現すRGB信号
に対し所定のマージンをとった値とする。これにより、
RGB信号がそれぞれある一定の幅の濃度をもつ画素が
あると、AND素子の出力が「1」となり、マーク2を
構成する画素の候補として抽出される。
【0056】そして、色抽出部13bで使用するウイン
ドウコンパレータとして4ビットのものを用いたのは、
一般に印刷物では色ムラ(色差)が大きいため、精度の
高い色分解は意味がないからである。一方、形状認識は
精度よく行わなければならないので、上記のように形状
抽出部13aでは、8bitのコンパレータを用いてい
る。この様に、形状認識と色抽出を分けることにより、
精度よく形状を抽出しつつその形状を構成する色を色ム
ラによる誤差を吸収しつつ正確に特定できるようにな
る。
【0057】また、形状抽出部13aの判定に使用した
色信号(B信号)については、色抽出部13bで判定に
使用しないようにしてもよい。すなわち、R信号とG信
号の2つの信号をそれぞれ4ビットウインドウコンパレ
ータに入力するようにし、その2つのウインドウコンパ
レータの出力を2入力AND素子に与えるようにしても
よい。これにより回路構成が簡略化できる。つまり、形
状抽出部の出力が「1」になる場合には、多くの場合色
抽出部13bにおけるB信号を処理するウインドウコン
パレータの出力も「1」になる場合が多いためである。
特に、黄色等の特定の信号の濃度が高い場合には、ウイ
ンドウコンパレータに設定する上限値が最大(FF…)
または下限値が最小(00…)となることが多く、図6
に示すコンパレータの判定と実質的に同様の判定処理が
行われるので、係る場合に省略しても検出精度がさほど
低下しない。
【0058】一方、上記図示した2値化処理部13は、
検出対象のマーク2が一つの色(色抽出部13bで抽出
される範囲の類似色も含む)からなるものを抽出するた
めの構成であり、例えばマーク2を構成する色として複
数色用いた場合には、形状抽出部13a並びに色抽出部
13bを適宜数設け、画像入力部12に並列接続するこ
とである。そして、各色がまったくことなる場合には、
2値化処理部13を複数系統設け、各出力をOR素子で
受けて論理和をとることにより最終的な2値画像を生成
することになる。
【0059】また、例えば形状認識をするための色信号
の濃度がほぼ等しく、残りの色信号の濃度が異なるよう
にある程度関連がある場合には、形状抽出部13aを共
通化して使用し、色抽出部13bのみ複数系統設け、各
色抽出部13bの出力をOR素子に接続し、そのOR素
子の出力と形状抽出部13aの出力をAND素子に接続
することにより対応できる。係る構成にすると、検出対
象のマーク2を複数の色にするとともに、それらと異な
る色でダミーマーク4を形成すると、第三者は本当のマ
ークがどれなのかを認識することが益々困難となる。一
方、画像処理装置では上記のように2値化処理部13及
びまたはそれを構成する回路・素子を適宜併設すること
により、確実に本来のマーク2を構成する画素を抽出す
ることができ、認識率は低下しない。
【0060】さらに、上記2値化処理部13における抽
出原理について説明すると、例えば図8に示すように黄
色のインクを用いて三角形のマーク2(「2重の三角形
で囲まれた部分」以下同じ)を印刷した場合には、マー
ク2以外の部分が白とするとマーク2の部分はRGBの
光の中でB信号の光を吸収するとともにG信号,R信号
は吸収せず反射する。一方マーク2以外の部分はすべて
のRGB信号が反射される。したがって、同図(A)中
一点鎖線で示す方向の画素に対するR,G,B信号の反
射率は、同図(B)に示すようにマーク2が存在する部
分でBが吸収されるので、B信号の振幅は大きく、その
他の色信号は、反射率が高い状態を維持する。したがっ
て、この反射率がそのまま各色信号の数値に対応するの
で、B信号について所定のしきい値を設定することによ
りマーク2を構成する画素のみが抽出される。
【0061】同様にシアンのインクを用いた場合にはR
の色を選択吸収するため、画素に対する反射率は図9に
示すようにR信号のみが大きく変化し、マゼンダのイン
クを用いた場合にはGの色を選択吸収するため、画素に
対する反射率は図10に示すようにG信号のみが大きく
変化することになる。したがって、シアンの色で形成し
た場合にはR信号を上記形状抽出部13aに入力するよ
うにし、また、マゼンダの色で形成した場合にはG信号
を上記形状抽出部13aに入力するように構成すると良
い。
【0062】また、図11〜図13に示すように、青,
緑,赤のインクを用いてマーク2を印刷した場合には、
いずれか2つの光(当該色以外の色)を吸収するため、
青のマークの場合にはR,G信号の振幅が大きく(図1
1)、緑のマークの場合にはB,R信号の振幅が大きく
(図12)、赤のマークの場合にはB,G信号の振幅が
大きく(図13)なる。よって、例えば青のマークを検
出したい場合には、図11から明らかなように、R信号
またはG信号のいずれかを形状抽出部13aに送り2値
化することにより、形状を浮かび上がらせることができ
る。
【0063】また、上記したようにマゼンダの色のマー
クを抽出するためには、G信号を2値化すれば良いが、
このとき同時に青と赤のマークも抽出することができる
(図11,図13参照)。したがって、マゼンダのみの
マークを抽出したい場合(赤と青のマークは使用しない
か、或いは使用したとしてもダミーマークとして使用す
る)には、色抽出部13bを1系統設けるとともに、ウ
インドウコンパレータに設定する上下限値をR,B信号
用はともに高くし、G信号用は低くする。これにより、
青と赤は色抽出部13bによっては抽出されないので、
AND素子13cから出力される2値画像では、マゼン
ダからなるマークのみが出力される。一方、赤や青のマ
ークも抽出したい場合には、色抽出部13bを抽出する
色の数に応じて複数系統設け、各色を抽出するための濃
度を含む上下限値を設定することにより対応することが
できる。
【0064】上記のようにして2値化処理部13から
は、検出対象のマーク2を構成する所望の色の画素が
「1」となりそれ以外の色の画素が「0」で現わされる
2値画像が出力され、第1記憶装置14に格納される
が、本実施例ではこの第1記憶装置14は、所定数のラ
インバッファから構成される。すなわち、上記した2値
画像に基づいてマーク位置検出部15でマーク2を検出
するとともにその存在位置を抽出できれば良いので、原
稿の全画像データを蓄える必要はなく、後段の処理に必
要な数十ラインとしている。
【0065】そして、その第1記憶装置14(ラインバ
ッファ)に格納された2値画像の一例を示すと図14の
ようになる。なお、図中の1マスが1画素に対応する。
すなわち、上記したように本例ではマーク2を三角形で
構成するとともに、画像中の汚れなどと区別するために
中央を白抜きとしたため、図14に示すパターンが最小
三角形となる。そして、本実施例では、各マークはでき
るだけ小さくして、検出用のハードウエアを小型化する
とともに第三者から見付けにくくするため、検出対象の
マークを構成する実際の画素のパターンは、図14に示
すパターンとした。
【0066】マーク位置検出部15は、第1記憶装置1
4に格納されたデータを読み出し、図14に示す三角形
を構成する画素のパターンを検出するもので、本例では
図15に示すような5×4画素のウインドウ(Q00〜Q
34)を用い、Q02,Q11,Q13,Q20〜Q24の8個の2
値データが1で、他の部分の2値データが0になるよう
になった場合に出力(HIT)を「1」にし、第2記憶
装置16に損存在位置情報を格納する。
【0067】このように、係る判定結果(マークあり:
1,マークなし:0)が第2記憶装置16に格納される
のであるが、本実施例では、第2記憶装置16に格納す
る際に、図14で示す5×4画素を1単位として格納す
るようにしている(図16参照)。これによりデータ量
は20分の1に圧縮され、その後の特定パターン検出
(マークの配置関係の検出)処理を少ないデータ量で容
易に行えるようにしている。なお、この圧縮される際の
新たな1マスの大きさは、1つのマークが入る大きさに
設定するのが好ましい。また、このように分けた新たな
マスのうち複数のマスにまたがるようにしてマークが存
在する場合には、いずれか1つのマス(例えば一番存在
面積が広いマス)にマーク検出を現わす「1」を入力す
る。
【0068】そして、上記処理を行うためのマーク位置
検出部15の内部構成としては、図17に示すように5
×4のウインドウ部15aと、そのウインドウ部15a
により検出される各画素のデータ(1/0)を受け、そ
れが所定の配列になっている否かを判断するデコード回
路15bとから構成されている。
【0069】さらに詳述すると、ウインドウ部15a
は、図18に示すように、ウインドウを構成する各Qij
をフリップフロップで構成し、1列を5個直列接続した
ものを4列用意し、第1記憶装置14を構成するライン
バッファの各ラインに格納された画素データ(1/0)
を対応するフリップフロップの列に、1画素目から順に
先頭のフリップフロップに入力する。そして、各フリッ
プフロップは、同時にクロックCLKが与えられ、同期
して次段のフリップフロップにデータを転送する。
【0070】これにより、クロックが1つずつ入力され
る都度、主走査方向に1画素ずつ走査したのと同様にな
り、また、各ラインの最後の画素データ(1/0)を入
力したならば、最初に戻り1ライン下にずらして先頭か
ら画素データを入力する。これにより副走査方向に1画
素ずらしたのと同等となる。従って、先頭から5画素分
を入力した際の各フリップフロップ出力は、図示するよ
うになり、図15に示すウインドウと等価となる。そし
て、各フリップフロップの出力MWQij(i=0〜3,
j=0〜4)がデコード回路15bに与えられる。
【0071】デコード回路15bは、図19に示すよう
に、20入力のAND素子からなり、検出対象のマーク
が入力された場合に白画素を構成する入力端子が反転入
力されるようになっている。これにより、黒画素「1」
が所定の形にならんでいる場合はデコード回路を構成す
るアンド素子のすべての入力が1になり、デコード回路
の出力(HIT)は「1」になる。そして、いずれか1
つの画素の値が違っていてもAND素子への入力は
「0」を含むものとなり、デコード回路の出力(HI
T)は0となる。そして、係るデコード回路15bの出
力に基づいて第2記憶装置16に各正当なマーク2の存
在位置に基づくデータが格納され、仮に特定パターンを
検出した場合の第2記憶装置16に格納された内部デー
タを図式化すると図20のようになる。なお、同図中の
1マスが、原画像を撮像して得られた画像データにおけ
る5×4画素の大きさに対応している。
【0072】上記のようにしてマーク位置検出部15か
らは、検出対象のマーク2が存在する部分が「1」とな
りそれ以外の色の画素が「0」で現わされる圧縮した2
値画像が出力され、第2記憶装置16に格納されるが、
本実施例ではこの第2記憶装置16も、所定数のライン
バッファから構成する。さらに、この圧縮された2値画
像に基づいて特定パターンを検出するため、原稿の全画
像データを蓄える必要はなく、後段の処理に必要な数十
ラインとしている。
【0073】一方、特定パターン1を検出するための配
置マッチング部17は、図21に示すような構成からな
る。すなわち、所定の大きさのウインドウ部17aを備
え、そのウインドウ部17aを用いて、第2記憶装置1
6内に格納されたマーク情報(1/0)をスキャンす
る。
【0074】そして、本例では検出対象の特定パターン
1として、図1,図2に示すような2重の正方形の辺上
にマーク2を配置して構成したため、図20に示された
第2記憶装置16に格納された「1」を同時に抽出する
ばよく、マークが存在する外側の正方形の辺のさらに外
側に1マス分のマージンをとり、図22に示すような1
0×10のウインドウを用いた。そして、同図中ハッチ
ング部分(内周W1と外周W2)が実際にデータを取得
する領域である。
【0075】このウインドウ部17aの具体的な構成と
しては、図23に示すように10段の直列入力並列出力
のフリップフロップを10列設け、各列の先頭のフリッ
プフロップに第2記憶装置16の対応するラインバッフ
ァの先頭のデータから順に与える。これにより、上記し
たマーク位置検出部15に設置した5×4のウインドウ
15aと同様の作用により、クロックCLKに同期して
与えられたデータを順次転送し、ある時点での各フリッ
プフロップの出力は、図24に示すようになり、10×
10のウインドウとして機能する。
【0076】そして、その出力の中で図22のハッチン
グで示した内周W1,外周W2に対応するマスであるA
WQ33〜36,43,46,53,56,62〜66
(以上内周W1)、AWQ11〜18,21,28,3
1,38,41,48,51,58,61,68,7
1,78,81〜88(以上外周W2)のデータを用い
て特定パターン1の検出を行うことになる。
【0077】この外周W2の各マスに格納されたデータ
(上記した所定のフリップフロップの出力)が外周照合
データラッチ回路17bに送られ、内周W1の各マスに
格納されたデータ(上記した所定のフリップフロップの
出力)が内周照合データラッチ回路17cに送られ、ウ
インドウ部17aの動きに合わせてラッチするようにな
っている。
【0078】外周照合データラッチ回路17bは、図2
5に示すような28個のDラッチ(並列入力並列出力の
フリップフロップ群)から構成され、ラッチ信号が与え
られた時の入力データを保持する。そして、本例では、
図24に示すウインドウを構成する各マスの出力のう
ち、AWQ15を先頭にし、外周W2の領域に存在する
各マスを時計方向に一周回るように順に配列する。した
がって、図25に示すように、先頭のDラッチにAWQ
15を入力し、最後のDラッチにAWQ14を入力する
ようにしている。
【0079】同様に内周照合データラッチ回路17c
は、図26に示すように12個のDラッチから構成さ
れ、図24に示すウインドウを構成する各マスの出力の
うち、AWQ35を先頭にし、内周W1の領域に存在す
る各マスを時計方向に一周回るように順に配列し、最後
のDラッチにAWQ34を入力するようにしている。
【0080】さらに、内周照合データラッチ回路17c
の出力は、図21に示すようにアドレスデコード回路1
7dに与えられ、内周照合データラッチ回路17cでラ
ッチされた12ビットのデータをアドレスデータとして
使用し、対応する外周辞書記憶部17eにアクセスし、
0度,90度,180度,270度のいずれかの外周辞
書データを比較回路17fに出力するようにしている。
また、この比較回路17fには、外周照合データラッチ
回路17bでラッチされた28ビットのデータも与えら
れ、そこにおいて両データを各ビットごとに比較し、そ
の一致/不一致の結果をカウント回路17gに送るよう
になっている。
【0081】すなわち、一般にある原稿を複写する場合
には、原稿台に対して原稿を平行においた状態で処理す
るが、その場合であっても、その置いた時の原稿の向き
(姿勢)は、上下及び左右の少なくとも一方が反転して
いるおそれがある。つまり、特定パターンであっても、
図27(A)〜(D)に示すように、原稿の置いた向き
によって4通りある。したがって、特定パターン1を構
成する各マーク2が第2記憶装置16に所定エリアに格
納されているとすると、ウインドウ部17aを介して各
照合ラッチ回路17b,17cにラッチされるデータの
種類は、図28に示すように4種類となる。
【0082】そして、このように種類が限定されるとと
もに、ある角度における内周W1に存在するマークから
ラッチされるデータと、外周W2に存在するマークから
ラッチされるデータの関係は、1対1にある。しかも、
マークの配置を適宜に設定すると、図27,図28に示
すように各角度で異なるデータとなる。よって、一方の
領域(本実施例ではデータ数の少ない内周W1)が、4
種類のデータのどれに該当するか否かを判断し、一致す
るものがある場合には、特定パターンのおそれが高いと
ともに、その特定パターンの角度が分かるので、それに
基づき外周W2からラッチされて得られるデータの基準
値(特定パターンである場合のデータ)を選択できる。
よって、その基準値と実際に外周W2から得られるデー
タとを比較し、一致度が高い場合に特定パターンと認定
できる。係る原理に基づいて、配置マッチング部17が
構成されている。
【0083】さらに、本実施例では、内周W1,外周W
2から得られるデータを効率よく使用するため、上記の
ようにデータ数の少ない内周W1からのデータをアドレ
スとして使用するとともに、外周辞書記憶部17eの所
定のアドレスには、図28中のデータ部に記載したデー
タ列が格納される。
【0084】これにより、内周照合データラッチ回路1
7cでラッチされたデータをアドレスとして使用し、図
28に示す4種類のアドレスのうち該当するものがあれ
ばそのアドレスに対応する外周辞書記憶部(ROM)1
7eに格納されたデータを出力し、比較回路17fで比
較されるので、内周W1に存在するマーク情報は、該当
するアドレスがあるか否かをチェックすることにより特
定パターン1を構成するマーク2の配列になっているか
否かの判断が行われ、外周W2に存在するマーク情報
(照合データ)は、実際に読み出された基準値と比較す
ることにより特定パターン1を構成するマーク2の配列
になっているか否かの判断が行われるようになる。
【0085】また、比較回路17fは、取得した外周照
合データを記憶するDラッチ部D1と、外周辞書記憶部
17eから与えられる所定角度の外周辞書データ(基準
データ)を記憶するDラッチ部D2と、各Dラッチ部D
1,D2に格納されたデータを比較する2入力の一致回
路CCと、各一致回路CCの出力を受け、順次出力する
並列入力直列出力のシフトレジスタSRとから構成され
ている。そして、各部D1,D2,CC,SRは、外周
W2を構成するデータ数(28個)に合わせて、28段
としている。
【0086】係る構成にしたことにより、外周照合デー
タラッチ回路17bから転送されたデータと、外周辞書
記憶部17eから与えられたデータ(基準データ)は、
それぞれ対応するDラッチ部D1,D2にストアされ、
所定のタイミングで対応する一致回路CCに入力され
る。したがって、基準データと実際に抽出したマークの
有無が等しい場合には、一致回路CCの出力は「1」と
なり、異なる場合には一致回路CCの出力「0」とな
る。そして、その判定結果が対応するシフトレジスタS
Rに格納される。次いで、そのシフトレジスタSRに対
してシフトクロックを与え、シフトレジスタSRに格納
されたデータを1ビットずつ順にカウント回路17gに
入力する。
【0087】カウント回路17gでは、与えられたデー
タが「1]の数をカウントする。すなわち、外周W2か
ら取得した照合データが、辞書に格納された基準データ
とすべて一致した場合には、シフトレジスタから出力さ
れる28ビットがすべて1になり、一方すべてが不一致
であれば出力される28ビットがすべて0になる。よっ
て、カウント値が多いほど特定パターンに対する適合度
が高いことを意味する。そして本例では、係るカウント
値を検出したパターンの特定パターンに対する適合度と
し、そのカウント値を適合度出力部18を介して複写機
本体側に出力するようにしている。
【0088】そして、複写機側では、取得した適合度に
基づいて処理中の原稿が複写禁止物か否かを判断し、複
写禁止物と認定した場合には、所定の複写禁止処理を行
う。なお、これとは逆に画像処理装置側で複写禁止物か
否かの判断を行う(適合度があるしきい値以上の場合に
は複写禁止物と判定し、検出信号を出力する)ようにし
てもよい。
【0089】図30,図31は、本発明に係る画像処理
装置の第2実施例を示している。本実施例では、上記し
た第1実施例を基本とし、より確実に特定パターンを認
識できるようにしている。すなわち、本実施例の画像処
理装置10′は、第1実施例に示す装置(形状の適合度
を算出する)に加え、マーク部分の色の適合度を算出す
る機能を付加し、形状と色の情報に基づき総合的に特定
パターンか否かの判断を行えるようにした。なお、本実
施例の装置で検出する特定パターン1及びマーク2も、
第1実施例と同様にマーク2は黄色のインクで印刷され
るとともに図14に示すようなドットパターンからな
り、特定パターンは図1に示すようなマーク2の配置か
らなる。
【0090】装置の具体的な構成を説明すると、まず第
1実施例と同一の機能(出力先が増えたものも含む)を
有するものは同一符号を付し、説明を省略する。そし
て、相違する点のみ説明すると、画像入力部12の出力
を2値化処理部13とともに第3記憶装置19にも与え
るようにした。この第3記憶装置19は、RGBデータ
を多値データのまま保持し、マーク領域切出部20に必
要な画素部分のデータを出力可能としている。
【0091】マーク領域切出部20は、形状の適合度を
算出するためのマーク位置検出部15の出力を受け、特
定パターン1を構成するマーク2が検出(マーク位置検
出部15の出力HIT=1)された場合に、その存在位
置の周囲の5×4画素分の領域(マーク2が存在する領
域)内に存在する画素の濃度データ(RGB)を第3記
憶装置19から読み出すとともに、次段の濃度平均算出
部21に転送するようになっている。なお、5×4画素
分を切り出すと、マークの周囲の画素も含まれるので、
5×4の局所領域の中で、さらにマークを構成する所定
の画素(図14中黒く塗られた画素)についての濃度デ
ータのみを濃度平均算出部21に送るようにしてももち
ろんよい。
【0092】濃度平均算出部21は、マーク領域切出部
20から与えられたR濃度,G濃度,B濃度のそれぞれ
の平均値を求め、次段の濃度マッチング部22に出力す
るようになっている。
【0093】さらに濃度マッチング部22は、濃度平均
算出部21から与えられたR濃度の平均,G濃度の平均
及びB濃度の平均に基づいて、予め登録された色情報と
のマッチングを取り、色についての適合度を求めるよう
になっている。そして具体的な適合度の算出アルゴリズ
ムとしては、例えば色情報を図31に示すようなメンバ
シップ関数の形で登録しておき、各色ごとにファジィマ
ッチングを行い色別の適合度を求め、係る色別の適合度
の平均値を求めることにより色の適合度を求めることが
できる。図31に示す例では、R濃度の適合度が0.8
で、G濃度の適合度が1.0で、B濃度の適合度が0.
8であるので、全体の適合度はそれらの平均を求め0.
87となる。
【0094】また、上記したように特定パターンを構成
するマークは複数存在するので、上記した色の適合度の
算出は、係る複数のマークから得られる情報を適宜利用
して総合的に決定することができる。すなわち、一例を
示すと、各マークについての色の適合度を求め、それら
すべてのマークについての適合度の平均値を求めたり、
分散を求めるなど、各種の演算・統計処理を行うことが
できる。また、マーク後とに色の適合度を求めるのでは
なく、すべてのマークについてのR,G,Bの各色ごと
に適合度(平均等)を求め、それら3つのデータを最終
的に平均をとるなどして総合の色の適合度を求めるよう
にしてもよい。
【0095】そして、複写機側では、与えられた形状に
ついての適合度と色についての適合度に基づいて総合的
に判断し、複写禁止物か否かを決定するようになるが、
係る総合的な判断も画像処理装置側で行うようにしても
もちろんよい。係る構成にすると、改ざんにより色或い
は形状の一方の適合度が低下しても認識率が低下しない
ようにすることができる。
【0096】図32は、本発明とは別の画像処理装置の
例を示している。本例では、上記した各実施例と相違し
て、一つの色信号に基づいて判定処理をするようにして
いる。すなわち、本実施例の画像処理装置10″は、第
1実施例に示す画像処理装置10の2値化処理部13の
うち、色抽出部13bとAND素子13cを除去し、形
状抽出部13aのみから構成する点で異なり、それ以外
の構成は基本的に同じである(画像入力部12は1つの
信号のみを処理する点では異なる)ので、同一符号を付
しその説明を省略する。
【0097】本実施例でも検出するマークの色を黄色と
すると、RGB画像フォーマットの場合には、画像入力
部12にB信号を入力し、YMC画像フォーマットの場
合には、画像入力部12にY信号を入力し、Lab画像
フォーマットの場合には、画像入力部12にb信号を入
力するようにする。
【0098】そして、画像入力部12は、与えられた1
つの色信号を2値化処理部13′に送るが、B,Y,b
のいずれの信号であっても与えられた信号の数値は小さ
くなるので、形状抽出部13aにおける比較対象の基準
値はそれらに共通する小さい所定の値としておくこと
で、2値化処理部13′を通過することにより該当する
黄色の画素が「1」となる2値画像が生成され、第1記
憶装置14に格納される。なお、係る第1記憶装置14
に格納された2値画像データに基づいて第1実施例と同
様の処理を行うことにより適合度が出力される。
【0099】係る構成にすると、画像処理装置10″は
異なる画像データフォーマット(RGB,YMC,La
b)により駆動する複写機であっても共通化することが
でき、正しく形状抽出することができる。
【0100】さらに、判定に使用する色信号も1つでよ
く、回路構成も簡略化するばかりでなく、複数回スキャ
ンするタイプの複写機や面順位でデータが与えられる複
写機においては、係る判定に使用する色信号を最初に取
得して画像処理装置10″に与えるようにすれば、その
後に行われる比較的早い時期(画像が完成する前)に特
定パターンが含まれているか否かを判定できるので、画
像完成前に確実に画像形成処理を中止できるので、誤っ
て完成画像が出力されるおそれもなくなる。
【0101】図33,図34は、実際に複写機に上記装
置を組み込んだ例を示している。図示するように、原稿
台30上に載置された原稿31にランプ32から出射さ
れた光の反射光を光学系33を介してイメージセンサで
あるCCD34にて原稿の画像を読み取る。なお、ラン
プ32並びに光学系33を構成する平面鏡等は所定速度
で移動してスキャンしていき、原稿31の所定部位をC
CD34にて逐次読み取り、信号処理部35に画像デー
タ(R・G・B)を送るようになっている。
【0102】この信号処理部35は、図34に示すよう
に、通常の色処理回路36と、上記した本発明に係る画
像処理装置37が実装され、上記画像データが、色処理
回路36と画像処理装置37に並列に送られるようにな
っている。なお、画像処理装置35として、第3実施例
の画像処理装置を実装した場合には、RGB信号のいず
れかを入力するようにしたり、あるいは色処理回路36
の所定の出力信号(例えばY信号)を入力するようにし
てもよい。
【0103】そして、色処理回路36では、マゼンダ
(M),シアン(C),イエロー(Y)並びにブラック
(Bk)の各成分に分解し、印刷手段38に出力する。
そして、実際には4回スキャンし、1回のスキャンにと
もない上記4つの成分(M,C,Y,Bk)のうち一つ
の成分を印刷手段38の入力側に配置されたレーザドラ
イバ39に出力し、レーザ光を感光ドラム40の所定位
置に照射するようになっている。そして、4回のスキャ
ン終了後、コピー紙に対して複写処理を行い複写物41
を出力するようになっている。なお、具体的な複写処理
をする機構については従来のものと同様であるため、そ
の説明は省略する。
【0104】一方、画像処理装置37では、上記色処理
回路36における信号処理を行っている間にそれと平行
して、受け取ったRGB信号(或いはいずれか1つの信
号)に基づいて、上記した形状の適合度(第1,第3実
施例の画像処理装置の場合)や、形状と色の適合度(第
2実施例の画像処理装置の場合)を求める処理を行う。
そして、得られた適合度をPPC側の判定部42に送
る。
【0105】判定部42では、受け取った適合度に基づ
いて複写処理中の原稿に特定パターンが存在しているか
否かの判断を行い、適合度が高い場合には特定パターン
が印刷された複写禁止物であると判定し、上記レーザド
ライバ39の出力を停止する制御信号を発したり、或い
は、色処理回路36に対し制御信号を送り、例えば複写
画面全面を黒画像にする等種々の複写禁止処理を行うよ
うになる。
【0106】なお、画像処理装置37が適合度を出力す
るものでなく、判定もする機能を備えている場合には、
上記判定部42は不要で、画像処理装置37の出力(特
定パターンを検出した時に検出信号がでる)をレーザド
ライバ39や色処理回路36に出力するようにしてもよ
い。
【0107】なお、上記した各実施例ではいずれも複写
機に適用するものについて説明したが、本発明はこれに
限ることはなく、例えばカラースキャナー,カラープリ
ンター,FAX,通信伝送装置その他の種々の装置に適
用できるのはもちろんである。
【0108】その一例を示すと、スキャナーとしては、
図35に示すような構成をとることができる。すなわ
ち、スキャナーは、大別すると入力部50と制御部51
と出力部52とにより構成されている。そして入力部5
0では、原稿を光源からの光で走査し、そこから得られ
る反射(透過光)をCCD,フォトマル,フォトダイオ
ード等の光電変換素子にて検出し、電気信号に変換して
制御部51に送るようになっている。そして制御部51
では、入力部からの電気信号を増減し、所定の階調補
正,輪郭強調などの画像処理を行い、その補正後の信号
を出力部52へ送るようになっている。
【0109】さらに、出力部52では、制御部51から
与えられた信号を元に、必要に応じてデータ変換をして
所定の出力装置へ出力するようになっている。すなわ
ち、スキャナーとプリンターとが分離されている(純粋
な読取りのみ行う)場合には、別途形成されたプリンタ
ー等へ情報を送るため、一時的に読み取った画像データ
を記憶装置(出力装置)に格納する必要があるので、係
る書き込み処理に必要な所定の処理を行うことになる。
【0110】また、出力装置がプリンター等(一体の装
置内に配置されている)の場合には、所定の電気−光変
換を行い、紙媒体(感光材料)上に書き込むための所定
の信号変換処理を行う。なお、各部の具体的な構成は、
従来の公知の一般のものを用いることができるので、そ
の詳細な説明を省略する。
【0111】ここで本発明では、画像処理装置53を設
け、上記入力部50から得られた画像データに関する信
号を制御部51とともに画像処理装置53にも入力する
ようにする。この画像処理装置53は、上記した各実施
例に示した最終的に所定の特定パターンに対する適合度
を求める各種の処理装置を用いることができる。
【0112】そして、画像処理装置53では、与えられ
た画像データに基づいて所定の処理を行い特定パターン
検出のために必要な適合度を求め、制御部51に対して
適合度(出力禁止信号)を送るようになる。そして、こ
れにより制御部51ではその適合度に基づいて特定パタ
ーンか否かの最終判断を行い、特定パターンと判定した
場合には、出力部52への信号出力を停止する。なお、
係る禁止信号は、入力部50や出力部52に対して与え
るようにしても良い。
【0113】また、本実施例でも画像処理装置53で最
終的な特定パターンの判定まで行い、特定パターンを検
出したならば、禁止信号を出力するようにしてもよい。
そして、その場合に制御部51では、その禁止信号に基
づいて上記所定の禁止処理を行うことになる。
【0114】図36は、プリンターに用いた例を示して
いる。すなわち、スキャナーから直接或いは記憶装置な
どの媒体を介して画像データ(電気信号)が入力部54
へ与えられる。すると、制御部55で所定の画像変換処
理(自己の出力機構に応じたデータに変換する)を行っ
た後、出力部56にて所定の電気−光変換処理を行い、
感光材料上に与えられた画像データを再現するようにな
っている。
【0115】ところで、上記したようにスキャナー側に
特定パターンの検出処理に伴う作業停止手段を有する画
像処理装置53を備えていないような場合には、原稿が
読み取り禁止画像であっても画像データを読み込んでし
まう。
【0116】そこで、制御部55の出力信号を画像処理
装置57(上記画像処理装置53と等価)に与え、そこ
において所定の画像処理を行い特定パターンらしさの適
合度を求めたり、特定パターンの検出処理を行う。そし
て、適合度を求める方式の場合には、係る適合度を制御
部55に送り、制御部55ではその適合度に基づいて特
定パターンか否かの最終判断を行い、特定パターンと判
定した場合には、制御部55から出力部56へのデータ
出力を停止する。また、出力部56に対して直接動作禁
止信号を送り、出力部56を停止させるようにしてもよ
い。
【0117】また、本実施例でも画像処理装置57で最
終的な特定パターンの判定まで行う方式の場合には、画
像処理装置57が特定パターンを検出したならば、制御
部55に禁止信号を出力する。そして、制御部55から
出力部56へのデータ出力を停止する。また、出力部5
6に対して直接動作禁止信号を送り、出力部56を停止
させるようにしてもよい。
【0118】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像処理方
法及び装置では、1つの色信号に着目してしきい値処理
などすることによりマーク部分を浮き上がらせる2値画
像を生成することができ、形状抽出ができる。したがっ
て、係る処理を実行するための装置としては、所定のビ
ット数からなるコンパレータなどにより構成できるで、
2値化回路が簡略化でき、システムを小規模化するとと
もに安価にできる。
【0119】また、このように特定の色だけ抽出し、マ
ークの検出を行うので、例えば係る1つの色信号の濃度
の低い他の色で印刷されたマークを混在して配置するよ
うにした場合に、画像処理装置側では係る1つの色信号
でしきい値処理などするので検出対象のマークのみを特
定して検出できるので、認識率は低下しない。そして当
事者以外は、どの色が特定パターンか分からないので改
ざん(いたずら)されにくくなる。
【0120】また、請求項2のように構成すると、形状
の適合度と色の適合度を別々に求めることにより、形状
または色のどちらか一方だけ、改ざんされても認識率が
低下しない。しかも、実際の使用条件のもとでは、印刷
ムラや原稿の汚れによりマークの色は部分的に変化して
いることが多い。したがって、上記した実施例でも示し
たように、請求項1のようにマークの形状認識のための
2値化処理時に、濃度情報も併用する場合には係る部分
的な色変化を許容できるように幅の広いしきい値を設定
する必要がある。
【0121】また、1つの色信号のしきい値処理の際に
設定するしきい値も同様である。すると、小型マーク全
体の色が異なっている場合にも小型マークありと誤認識
されるおそれがあるが、色の適合度を見る場合には、そ
のしきい値を厳しくすることができるとともに、マーク
全体の色から総合的に判定することができるので、印刷
ムラと、もともと異なる色とを正確に識別でき、認識率
が向上する。
【0122】マークの色が黄色であること認識できるよ
うにすることにより、RGB,Lab,YMCいずれの
信号形態でも形状認識でき、装置の共通化が図れるばか
りでなく、人間に認識されにくいので、改ざんのおそれ
が減少する。
【0123】請求項4,7のように構成した場合には、
所定の図形の外周に配置された複数のマークにより特定
パターンが構成されるため、マッチングエリア切り出し
を目的とした特殊な図形等が必要なく、特定パターンの
存在が分かりにくくなるとともに、係る切り出しのため
の図形のスキャンが不要となるので、1回のスキャンで
マーク並びにそれにより構成される特定パターンを抽出
することができる。
【0124】また、上記のように当事者以外は、どの部
分が特定パターンか分からないので、改ざん(いたず
ら)されにくくなり、たとえ改ざん(いたずら)されて
も、改ざんされた箇所が特定パターンである可能性は低
く、認識率は低下しない。しかもマークは座標を表すだ
けで、それ自体は特徴量を持つ必要がないので、マーク
は小さくでき、その結果マーク自体の存在も分かりにく
く、より改ざんされにくくなる。また、このようにマー
クを小さくすることにより、マークの検索処理が高速に
でき、マークの検出回路が小型安価にできる。
【0125】さらに、マークを配置する場合に、図形の
外周に設定した場合には、係る外周と異なる場所に同一
のマークをおいても特定パターンの検出には使用されな
いので、係る外周以外のマークをダミーパターンとして
使用でき、より改ざんに強くなる。
【0126】そして、係る画像処理装置を複写機,スキ
ャナー,プリンターに実装することにより、紙幣,有価
証券等の複写等禁止物に対し、確実にその複写物の出力
を禁止(複写自体を行わない,原稿(複写禁止物)と異
なる画像を複写・出力する等)し、また、係る原稿の読
み取りや印刷を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられるマーク及び特定パターンの
一例を示す図である。
【図2】本発明で用いられるマークの配置規則を説明す
る図である。
【図3】本発明で用いられるマーク,ダミーマーク及び
特定パターンの一例を示す図である。
【図4】本発明で用いられるマーク,ダミーマーク及び
特定パターンの他の例を示す図である。
【図5】本発明に係る画像処理装置の好適な第1実施例
の全体構成を示す図である。
【図6】形状抽出部の内部構成を示す図である。
【図7】色抽出部の内部構成を示す図である。
【図8】2値化処理部の作用を説明する図である。
【図9】2値化処理部の作用を説明する図である。
【図10】2値化処理部の作用を説明する図である。
【図11】2値化処理部の作用を説明する図である。
【図12】2値化処理部の作用を説明する図である。
【図13】2値化処理部の作用を説明する図である。
【図14】第1記憶装置への記憶内容の一例を模式化し
た図である。
【図15】マーク位置検出部で用いられるウインドウを
示す図である。
【図16】第2記憶装置に格納される状態を説明する図
である。
【図17】マーク位置検出部の内部構成を示す図であ
る。
【図18】マーク位置検出部を構成するウインドウ部の
一例を示す図である。
【図19】マーク位置検出部を構成するデコード回路の
一例を示す図である。
【図20】第2記憶装置への記憶内容の一例を模式化し
た図である。
【図21】配置マッチング部の内部構成を示す図であ
る。
【図22】配置マッチング部を構成するウインドウ部の
概念例を示す図である。
【図23】そのウインドウ部を構成する具体的なハード
ウエアを示す図である。
【図24】そのウインドウ部の出力の概念例を示す図で
ある。
【図25】配置マッチング部を構成する外周照合データ
ラッチ回路の一例を示す図である。
【図26】配置マッチング部を構成する内周照合データ
ラッチ回路の一例を示す図である。
【図27】特定パターンのウインドウ出力の例を説明す
る図である。
【図28】外周所記憶部17に記憶されるデータとその
アドレスを示す図である。
【図29】配置マッチング部を構成する比較回路の一例
を示す図である。
【図30】本発明に係る画像処理装置の好適な第2実施
例の全体構成を示す図である。
【図31】濃度マッチング部の機能を説明する図であ
る。
【図32】本発明に係る画像処理装置の好適な第3実施
例の全体構成を示す図である。
【図33】本発明に係る複写機の一例を示す図である。
【図34】本発明に係る複写機の一例を示す図である。
【図35】本発明に係るスキャナーの一例を示す図であ
る。
【図36】本発明に係るプリンターの一例を示す図であ
る。
【図37】従来の画像処理装置の動作を説明する図であ
る。
【図38】従来の問題を解決するための一案を説明する
図である。
【符号の説明】
1 特定パターン 2 マーク L1,L2 図形の外周 10,10′,10″ 画像処理装置 13,13′ 2値化処理部 13a 形状抽出部 13b 色抽出部 13c AND 14 第1記憶装置 15 マーク位置検出部 16 第2記憶装置 17 配置マッチング部 19 第3記憶装置 20 マーク領域切出部(色の適合度を抽出する手段) 21 濃度平均算出部(色の適合度を抽出する手段) 22 濃度マッチング部(色の適合度を抽出する手段) 50 入力部 51 制御部 52 出力部 53 画像処理装置 55 制御部 56 出力部 57 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/00 100 B41J 29/00 Z H04N 1/387 G03G 21/00 554 1/60 H04N 1/40 D 1/46 1/46 Z (72)発明者 大前 浩一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 柳田 雅仁 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 千賀 正敬 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた画像データ中に存在する所定
    の色及び形状からなるマークを検出するための画像処理
    方法であって、 前記マークを検出するに際し、カラー画像を形成する複
    数の色信号のうちの1つの色信号を用いてしきい値処理
    をして得られたデータと、少なくとも、前記1つの色信
    号を除く他の色信号を用いて色の濃度が所定の範囲内に
    あるものを抽出して得られたデータとに基づいて前記マ
    ークの検出を行うようにしたことを特徴とする画像処理
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法によりマークが検出され
    た時に、そのマークの存在する領域の各色の濃度データ
    を抽出し、 その濃度データと予め定めた色情報との適合度を求め、 その色情報に基づく適合度と、前記形状に基づく特定パ
    ターンの適合度とを別々または統合したデータを出力す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像処
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記マークを構成する所定の色が黄色で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処
    理方法。
  4. 【請求項4】 与えられた画像データ中に存在する所定
    の色及び形状からなるマークを複数個検出し、 次いで、検出した複数のマークの相対位置関係が所定の
    特定パターンに対する適合度を求めるようにした画像処
    理方法であって、 前記マークを検出するに際し、請求項1〜3のいずれか
    に記載の方法により行うことを特徴とする画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 与えられた画像データ中に検出対象のマ
    ークを検出する機能を備えた画像処理装置であって、 カラー画像を形成する複数の色信号のうちの1つの色信
    号を用いてしきい値処理する形状抽出部を少なくとも備
    えた2値化処理手段と、 その2値化処理手段から出力される2値画像を格納する
    第1記憶手段と、 第1記憶手段に格納された2値画像を読み出し、検出対
    象のマークとのマッチングをとるマーク位置検出手段と
    を備え、 前記2値化処理手段が、 前記形状抽出部と、 少なくとも、前記1つの色信号を除く他の色信号を用い
    て色の濃度が所定の範囲内にあるものを抽出する色抽出
    部と、 前記形状抽出部と前記色抽出部の出力を受けるAND素
    子とを有してなることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記2値化処理手段と並列に配置された
    前記与えられた画像データを記憶する第3記憶手段と、 前記マーク位置検出手段の出力を受け、検出されたマー
    ク部分の色信号の濃度データから色の適合度を抽出する
    手段とを備えた請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記マーク位置検出手段により検出され
    たマーク位置情報を格納する第2記憶手段と、 前記第2記憶手段に格納されたマーク位置情報に基づい
    て複数のマークで構成される特定パターンとのマッチン
    グをとる配置マッチング手段とをさらに備えたことを特
    徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも原稿を読み取る手段と、その
    読み取る手段に接続され、その読み取った画像データを
    印刷するための信号に変換する色信号変換手段と、その
    色信号変換手段からの出力を受け、所定の印刷処理を行
    う印刷手段とを備えた複写機において、 前記請求項5〜7のいずれか1項に示す画像処理装置を
    搭載するとともに、前記原稿を読み取る手段から出力さ
    れる画像データを前記色信号変換手段と並列に前記画像
    処理装置に入力させ、 かつ、前記画像処理装置は、所定のスキャンで得られた
    画像データに基づいて少なくとも前記マークを検出する
    もので、 そのマークに基づいて複写処理中の原稿が複写禁止物か
    否かを判断し、複写禁止物と判断した際には前記複写機
    の所定の処理手段に対し制御信号を送り、複写をコント
    ロールするようにした複写機。
  9. 【請求項9】 原稿を読み取る入力手段と、その入力手
    段に接続され、その読み取った画像データに対し所定の
    画像変換処理を行う制御手段と、その制御手段の出力を
    受け、接続された出力装置に対してデータを出力する出
    力手段とを備えたスキャナーにおいて、 前記請求項5〜7のいずれか1項に示す画像処理装置を
    搭載するとともに、前記入力手段から出力される画像デ
    ータを前記制御手段と並列に前記画像処理装置に入力さ
    せ、 かつ、前記画像処理装置は、与えられた画像データに基
    づいて少なくとも前記マークを検出するもので、 マーク読み取り処理している前記原稿中に前記マークに
    基づくパターンが存在するか否かを判断し、少なくとも
    前記パターンを有すると判断した時には前記スキャナー
    の所定の処理手段に対し制御信号を送り、読み取り処理
    をコントロールするようにしたスキャナー。
  10. 【請求項10】 与えられた画像データ情報に対し所定
    の画像変換処理を行う制御手段と、その制御手段の出力
    を受け、所定の印刷処理を行う出力手段とを備えたプリ
    ンターにおいて、 前記請求項5〜7のいずれか1項に示す画像処理装置を
    搭載するとともに、プリンターに入力される画像データ
    を前記出力手段と並列に前記画像処理装置に入力させ、 かつ、前記画像処理装置は、与えられた画像データに基
    づいて少なくとも前記マークを検出するもので読み取り
    処理している前記画像中に前記マークに基づくパターン
    が存在するか否かを判断し、少なくとも前記パターンを
    有すると判断した時には前記プリンターの所定の処理手
    段に対し制御信号を送り、出力処理をコントロールする
    ようにしたプリンター。
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