JPH0918709A - 画像認識方法及び装置並びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンター - Google Patents

画像認識方法及び装置並びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンター

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JPH0918709A
JPH0918709A JP7188220A JP18822095A JPH0918709A JP H0918709 A JPH0918709 A JP H0918709A JP 7188220 A JP7188220 A JP 7188220A JP 18822095 A JP18822095 A JP 18822095A JP H0918709 A JPH0918709 A JP H0918709A
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image
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image recognition
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Application number
JP7188220A
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English (en)
Inventor
Shinya Sonoda
真也 園田
Hitoshi Nakamura
仁 中村
Koichi Omae
浩一 大前
Yoritsugu Hiraishi
順嗣 平石
Kiyoshi Imai
清 今井
Tetsuya Miwa
哲也 三輪
Soichi Matsushita
壮一 松下
Minoru Inada
実 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写禁止物を確実に検出するとともに、非複
写禁止物が誤認識により複写できなくなることを可及的
に抑制する画像認識装置を提供すること 【構成】 RGB信号が2値化処理部10に与えられ、
検出対象のマークを構成する色を抽出した2値画像を生
成し、記憶装置11に格納する。マーク検出部12を用
いて格納されたデータ中のマーク存在位置を検出し、画
像切出部13でマークの領域を抽出するとともに特徴量
を求め、マッチング部14でその特徴量と基準パターン
とを比較して適合度を求める。CPU15は適合度をし
きい値処理して複写禁止物か否かを判断する。この時、
最初はしきい値を低めに設定し複写禁止物らしきものを
確実に検出して偽造を防止し、複写禁止物と認定された
同一原稿に対し連続して複写命令された場合にはしきい
値を徐々に高くする。よって誤認識された非複写禁止物
の適合度もしきい値以下となり複写可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣、有価証券、秘密
書類等の複写等が禁止されている原稿の読取り,プリン
トアウト等を防止するために適した画像認識方法及び装
置並びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のフルカラー複写機等の複写装置の
開発により、複写画像の画質は原画像(原稿)と肉眼で
は見分けがつかないレベルにまで達し、係る忠実な複写
物が手軽に得られるようになった。しかし、それにとも
ない紙幣、有価証券等の本来複写が社会的に禁止されて
いるものの偽造や、秘密書類のコピーによる持ち出し等
に悪用される危険性が増大すると考える必要があり、係
る危険性を未然に防止するための偽造防止装置が種々開
発されている。
【0003】その中の一つとして、例えば特開平2−2
10591号公報等に開示された画像処理装置がある。
係る装置の構成を説明すると、紙幣等の複写禁止物中に
存在する特徴的な部分(公報の発明では朱印)の位置を
特定するとともに、特定した領域の画像データと予め登
録した特徴(基準パターン)とを照合し、その適合度
(類似度)からその処理中の原稿が複写禁止物か否かを
判断し、複写禁止物と判断した場合には、複写処理を停
止したり、全面を黒に印刷した紙をプリントアウトした
り、原画像に「コピー」などの文字を重ねて印刷した紙
をプリントアウトするなどの所定の複写禁止処理を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の複写
禁止物を検出し複写禁止処理を行う機能を備えた画像処
理装置では、偽造等を確実に防止するために検出漏れを
なくすようにすると、判定のためのしきい値が低くなり
複写禁止物でないのに複写ができなくなるという問題を
生じる。すると、原稿台上に載置された原稿を忠実に原
寸通りあるいは所定の倍率で複写するという複写機の本
来の機能が実行されず、善良な一般ユーザーに多大な被
害を及ぼすことになる。
【0005】一方、係る事態を回避するために、認識判
定する際のしきい値を高くすると、登録した特徴(基準
パターン)と同一または極めて類似するもののみを検出
し、比較的似ている程度の原稿(複写禁止物ではない)
に対しての複写処理を許容することができる。しかし、
係る場合には、紙幣などの複写禁止物を検出できず、複
写を許容してしまうおそれがある。
【0006】係る事態は、複写機に限らず、スキャナ
ー,プリンター等の各種の画像読み込みや出力を行う処
理装置にも共通して存在する。
【0007】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、複写等禁止物を確実に検出することと、非複写等禁
止物の複写等の画像処理を許容するという相反する問題
を同時に解決することのできる画像認識方法及び装置並
びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンターを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る画像認識方法では、まず処理対象
の画像データに対して所定の画像処理を行い、予め登録
した基準パターンとの適合度を求め、その適合度としき
い値とを比較し前記処理対象の画像データが検出対象物
か否かを判定する画像認識方法において、前記処理対象
の画像データが検出対象物と判定された後に同一の画像
データに対して再度判定処理を行うに際し、条件を厳し
くし前記基準パターンに対してより近い画像データのみ
を検出対象物と判定するようにした(請求項1)。
【0009】ここで、「基準パターン」とは、例えばパ
ターンマッチングを行う場合には、検出しようとする画
像(パターン)そのもの或いは適宜ぼかした画像とな
り、また、画像データから特徴量抽出し、その抽出した
特徴量に基づいて適合度を求める場合には、メンバシッ
プ関数等となり、それらを含むものである。また、検出
対象物は、複写機の場合には複写禁止物に対応する語句
である。
【0010】そして好ましくは、前記条件を厳しくする
方法として、しきい値を前回よりも高くすることにより
対応できる(請求項2)。また、別の方法としては、前
記適合度を算出するに際し、所定の色に対する色抽出幅
を設定し、その色抽出幅に基づいて前記画像データを2
値化して2値画像データを生成し、その生成した2値画
像データを用いて予め登録した基準パターンとの適合度
を求めるようにする。そして、前記条件を厳しくする方
法として、前記2値化する際の色抽出幅を狭くするよう
にしてもよい(請求項3)。さらに別の方法としては、
前記基準パターンをメンバシップ関数で表現し、前記条
件を厳しくする方法として、前記メンバシップ関数の形
状を変化するようにしてもよい(請求項4)。そして、
それら請求項2〜4は、単独で実施してもよく、或いは
各請求項を適宜組み合わせて実行してもよい。
【0011】一方、上記した各方法を実施するために適
した装置としては、処理対象の画像データに対して所定
の画像処理を行い、予め登録した基準パターンとの適合
度を求める適合度算出手段(実施例では画像処理装置)
と、前記適合度算出手段により得られた適合度と予め定
めたしきい値とを比較し、前記処理対象の画像データが
検出対象物か否かを判定する判定手段(実施例ではCP
Uまたは制御部)とを備える。そして、前記適合度度算
出手段における適合度算出アルゴリズムまたは前記判定
手段における判定アルゴリズムの少なくとも一方を変更
可能とし、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記適
合度算出アルゴリズムと判定アルゴリズムの少なくとも
一方を変更する条件変更手段(実施例ではCPUまたは
制御部)を備えて構成することである(請求項10)。
【0012】そして、より具体的には、例えば前記判定
手段におけるしきい値を変更可能とし、前記条件変更手
段が、前記判定手段の判定結果が検出対象物の場合に、
前記しきい値を高くするようにすることである(請求項
11)。また、前記適合度算出手段が、所定の色に対す
る色抽出幅に基づいて与えられた画像データを2値化処
理する2値化処理手段を有し、その2値化処理手段から
出力される2値画像データを用いて基準パターンとの適
合度を求めるもので、前記色抽出幅を決定する上限しき
い値と下限しきい値の少なくとも一方を変更可能とし、
前記条件変更手段が、前記判定手段の判定結果に基づい
て前記上限しきい値と下限しきい値の少なくとも一方を
変更するようにしてもよい(請求項12)。さらに、前
記適合度算出手段が、所定の色に対する色抽出幅に基づ
いて与えられた画像データを2値化処理する2値化処理
手段と、2値化処理手段により2値化された2値画像デ
ータに基づいて所定の特徴量を抽出する特徴量抽出手段
と、その抽出された特徴量の、予め登録されたメンバシ
ップ関数で表現される基準パターンに対する適合度を求
めるマッチング手段とを有し、前記条件変更手段が、前
記判定手段の判定結果に基づいて前記メンバシップ関数
の形状を変化させるようにしてもよい(請求項13)。
【0013】また、別の解決手段としては、処理対象の
画像データに対して所定の画像処理を行い、予め登録し
た基準パターンとの適合度を求め、その適合度としきい
値とを比較し前記処理対象の画像データが検出対象物か
否かを判定する画像認識方法において、前記処理対象の
画像データが検出対象物と判定された後に同一の画像デ
ータに対して繰り返し判定処理を行うに際し、その都度
適合度を求めるとともに所定のしきい値とを比較して検
出対象物か否かの判定を行い、かつ、前記繰り返して行
う判定処理の回数が、予め定めた回数を越えた場合には
検出対象物でないと判定するように構成した(請求項
5)。
【0014】係る方法を実施するのに適した装置として
は、処理対象の画像データに対して所定の画像処理を行
い、予め登録した基準パターンとの適合度を求める適合
度算出手段と、前記適合度算出手段により得られた適合
度と予め定めたしきい値とを比較し、前記処理対象の画
像データが検出対象物か否かを判定する判定手段とを備
え、前記処理対象の画像データが前回処理した画像デー
タと同一であるか否かを判定するとともに、同一画像デ
ータが連続して検出対象物と判定された回数を計数し記
憶する手段とを備え、前記計数された回数が所定数を越
えた場合には、前記判定手段の判定結果にかかわらず、
検出対象物でないという判定結果を出力するように構成
した(請求項14)。
【0015】さらに別の解決手段としては、処理対象の
画像データに対して所定の画像処理を行い、予め登録し
た基準パターンとの適合度を求め、その適合度としきい
値とを比較し前記処理対象の画像データが検出対象物か
否かを判定する画像認識方法において、前記処理対象の
画像データが検出対象物と判定された後に同一の画像デ
ータに対して繰り返し判定処理を行うに際し、その都度
適合度を求めるとともに、その同一の画像データについ
て求めた適合度の平均を求め、その適合度の平均としき
い値とを比較して検出対象物か否かの判定を行うように
した(請求項6)。
【0016】係る方法を実施するのに適した装置として
は、処理対象の画像データに対して所定の画像処理を行
い、予め登録した基準パターンとの適合度を求める適合
度算出手段と、前記適合度算出手段により得られた適合
度と予め定めたしきい値とを比較し、前記処理対象の画
像データが検出対象物か否かを判定する判定手段とを備
えた画像認識装置において、前記処理対象の画像データ
が前回処理した画像データと同一であるか否かを判定す
る手段と、同一の画像データについて求めた適合度に関
する情報を記憶する記憶手段とをさらに備え、前記判定
手段による判定処理が、前記記憶手段に格納された情報
に基づいて得られる同一画像データの適合度の平均値
と、前記しきい値とを比較する機能を備えて構成した
(請求項16)。
【0017】そして、上記した請求項1〜6のいずれか
に記載の画像認識方法において、前記同一の画像データ
か否かの判定を、前回判定処理を行った画像データに基
づく所定の画像データを比較データとして保存し、今回
の判定処理を行っている画像データに基づく所定の画像
データと前記比較データとを比べることにより行うよう
にするとなおよい(請求項7)。
【0018】ここで記憶する所定の画像データ(比較デ
ータ)は、与えられた画像データそのものでもよく、或
いは適合度を求める際に行う2値化処理により得られた
2値画像データでもよく、さらには与えられた画像デー
タに対して所定の処理(上記2値化処理以外)を施して
得られた画像データでもよい。但し、係る画像データを
保持するためのメモリ容量や、その後の一致するか否か
の比較処理での正確度並びにシステム全体の大きさを削
減(できるだけ処理は共通化する)することを考慮する
と、実施例に記載したように、2値化処理して得られた
2値画像データとするのが好ましい。また、比較データ
と今回の画像データとの比較を行い、同一画像か否かの
判定を行う場合に、完全一致としてもよく、またある程
度のマージンをとってもよく任意の判定を行うことがで
きる。
【0019】係る方法を実施するのに適した装置として
は、過去に処理した画像データを記憶する前スキャン画
像記憶手段と、前スキャン画像記憶手段に格納された画
像データと、現在処理中の画像データとを比較する比較
回路とを設け、その比較回路による処理結果が同一画像
データでない場合に前記条件変更手段により変更した条
件を初期状態に戻すように構成した(請求項16)。
【0020】また、請求項1〜6のいずれかに記載の画
像認識方法において、前記同一の画像データか否かの判
定を、処理開始スイッチがONされる間隔を測定し、そ
の間隔が一定時間以下であれば同一原稿(画像データ)
と判断するようにしてもよい(請求項8)。
【0021】係る方法を実施するのに適した装置として
は、処理開始スイッチ(複写開始スイッチ)のONを検
出する開始検出手段と、その開始検出手段の検出信号に
基づいて動作し、検出信号出力から次の検出信号出力ま
での時間を計測する時間計測手段と、その時間計測手段
により計測された時間が一定値以下の時に同一画像デー
タについて処理命令があったと判断する手段とを備え、
判断結果が同一画像データでない場合に前記条件変更手
段により変更した条件を初期状態に戻すように構成する
ことである(請求項17)。
【0022】さらに請求項1〜6のいずれかに記載の画
像認識方法において、前記同一の画像データか否かの判
定を、前回判定処理を行った時に得られた適合度を保存
しておき、今回の判定処理を行って得られた適合度と前
回の適合度との差を求め、その差が一定値以下であれば
同一原稿(画像データ)と判断するようにすることもで
きる(請求項9)。
【0023】係る方法を実施するのに適した装置として
は、適合度算出手段により求められた適合度を記憶する
適合度記憶手段と、その適合度記憶手段に保持された適
合度と、今回求められた適合度を比較し、その差が一定
値以下の時に同一画像データについて処理命令があった
と判断する手段とを備え、判断結果が同一画像データで
ない場合に前記条件変更手段により変更した条件を初期
状態に戻すように構成することである(請求項18) さらに、本発明に係る複写機,スキャナー,並びにプリ
ンターでは、上記に示すいずれかの画像認識装置を搭載
するとともに、複写機が有する画像読取り手段から出力
される画像データを画像変換手段と並列に前記画像認識
装置に入力させるようにしたり、スキャナーやプリンタ
ーが有する制御手段への入力・出力信号を画像認識装置
に並列に入力されるようにした(請求項19〜21)。
【0024】そして、所定のスキャンで得られた画像デ
ータに基づいてその画像データが複写禁止物等の検出対
象物であるか否かを判定し、検出対象物と判定した時に
は前記処理手段に対し制御信号を送り、複写,画像読み
取り,出力(プリントアウト)の所定の処理をコントロ
ールするようにした。
【0025】
【作用】請求項1〜4,10〜13の発明では、判定条
件を変更可能とし、初期条件としては最も緩やかな状態
に設定しておく。これにより、基準パターンと若干異な
っていても検出対象物として判定されるので、検出対象
物を誤って非検出対象物と認定することはなく確実に検
出する。従って、例えば複写機などに実装した場合に
は、検出対象物である紙幣等の複写禁止物を確実に検出
できるので偽造を防止できる。
【0026】一方、そのように判定条件を緩やかにする
ことと、非検出対象物(比較的似てはいる)も検出対象
物として誤認定されてしまい、複写処理等が行えなくな
る。そこで、一度検出対象物と認定されたなら、判定条
件を厳しくする。従って、同一原稿について続いて複写
等の処理を実行しようとした場合には、係る厳しい判定
条件にしたがって検出対象物か否かが判断されるので、
非検出対象物の場合には、誤認定されるおそれが減少し
処理可能となる。
【0027】そして、判定条件を厳しくする方法として
は、請求項2,11に規定するように最終的にしきい値
処理をする際の基準となるしきい値自体を高くする場合
と、請求項3,4,12,13のように、適合度を求め
る際の条件を厳しくし、非検出対象物の場合に適合度が
小さくなる(検出対象物の適合度は低下しないかしても
僅かである)ようにする場合のいずれを採ってもよい。
【0028】請求項5,14の発明では、同一原稿に対
して複数回連続して複写等の処理命令が与えられた場合
(連続して判定処理する)には、適合度に関係なく非検
出物と判定する。すなわち、偽造しようとした人や、興
味本位で複写等が禁止されている原稿(紙幣等)を複写
しようとして場合には、1回目の検出対象物と判定し警
告を受けることで、諦めたりその場から速やかに離れよ
うとする心理状態になる。一方、非検出対象物に対する
複写などの処理を行おうとした人は、たとえ検出対象物
と認定されたとしても、やましい気持ちがなく装置側の
誤認定であると判断するので、何回でも処理命令を要求
することが考えられる。したがって、一定回数以上連続
して処理命令が与えられた場合には、非検出対象物であ
る可能性が高いので、上記のような判定処理を行うよう
にした。
【0029】請求項6,15の発明では、求めた適合度
がしきい値よりも高く検出対象物と認定された場合に
は、その時の適合度を保持する。そして、次に同一画像
データに対して再度判定処理がなされた場合には、その
とき求めた適合度と過去に求めた適合度の平均を求め、
その平均値としきい値を比較し、検出対象物か否かの判
断を行う。
【0030】すなわち、複写禁止原稿を読み取った場合
の適合度は、通常しきい値を常に越える。一方、非複写
禁止物(複写禁止判定用のマークに類似する画像を含ん
でいる)を読み取った場合の適合度は、上下に変動し仮
にしきい値を越えたことがあったとしても平均するとし
きい値よりも小さくなる。係る現象に基づいて上記のよ
うな処理を行うと、複写禁止物のような検出対象物は何
回処理命令が与えられても検出でき、非検出対象物は何
回か処理命令を与えることにより検出対象物でないと判
断され、複写等の所定の処理がなされる。
【0031】そして、この発明と上記した請求項5,1
4の発明の関係を考えると、上記した請求項5,14の
発明では、各回に行われる判定条件は比較的緩め(実施
例ではしきい値を小さくしたが、適合度が低くなるよう
にしてもよい)に設定し、請求項6,15の発明では逆
に判定条件を比較的厳しくするようにするとよい。
【0032】請求項7〜9,16〜18のように構成す
ると、一度検出対象物と認定されて判定条件が厳しくな
ったとしても、次に与えられた画像データが前回と同一
でないと判断した場合には、元の初期状態に戻る。した
がって、通常と同一条件になるので、確実に検出対象物
が検出される。
【0033】さらに、本発明の画像処理装置を実装した
複写機を用いて紙幣等を複写しようとしたり、スキャナ
ー,プリンターを用いて原稿の読み取り,プリントアウ
トをしようとした場合(請求項12〜14)、その処理
対象の原稿中に存在する特定パターンを検出すると、複
写停止命令等を発し、同一物の複写・読み取り・プリン
トアウトがされなくなる。
【0034】
【実施例】以下、本発明に係る画像認識方法及び装置並
びにそれを搭載した複写機,スキャナ及びプリンターの
好適な実施例を添付図面を参照にして詳述する。図1は
本発明に係る画像認識装置が実装されるカラー複写機の
一例を示している。同図に示すように、カラー複写機
は、CCD等の撮像手段やそのCCDの出力を増幅する
アンプ及び検出された電気信号からなる画像情報をRG
Bのデジタル信号に変換するA/D変換器等からなる原
稿読取り部1を備え、その画像読取り部1により生成さ
れたRGB信号が、次段の画像変換部2に与えられるよ
うになっている。
【0035】この画像変換部2では、与えられたRGB
信号からインクの色であるマゼンタ(M),シアン
(C),イエロー(Y)並びにブラック(Bk)の各成
分に分解し、得られたYMC信号を画像形成部3に出力
する。そして、画像形成部3では、与えられるYMC信
号に基づいて、レーザ光を感光ドラムの所定位置に照射
し、コピー紙に対して複写処理を行いプリントアウトす
るようになっている。そして、係る一連の処理(信号の
流れ)を、制御部4が制御する。なお、具体的な複写処
理をする機構については従来のものと同様であるため、
その説明は省略する。
【0036】そして、上記画像読取り部1からの出力信
号(RGB)を複写機本体側の画像変換部2とともに、
本発明に係る画像処理装置5に平行に与えるようにして
いる。この画像処理装置5は、与えられた画像データの
中に、複写禁止原稿を示すマークが含まれているか否か
の判定基準となる適合度(複写禁止判定用のマークとの
類似度)を求めそれを複写機本体側の制御部4に出力し
たり、さらに求めた適合度に基づいて処理中の画像が検
出対象物たる複写禁止物であるか否かの判定し、その判
定結果を制御部4に送るようになっている。そして、複
写禁止原稿が含まれている場合には、制御部4は画像変
換部2または画像形成部3に対し複写禁止命令を送り、
画像データの印刷を中断するなどの所定の処理を行うよ
うになっている。
【0037】すなわち、画像処理装置5が適合度を出力
し、制御部4で複写禁止物か否かの判定を行う場合に
は、係る画像処理装置5と制御4にて本発明に係る画像
認識装置を構成し、画像処理装置5にて最終的な複写禁
止物か否かの判定まで行う場合には、係る画像処理装置
5が本発明に係る画像認識装置を構成する。
【0038】そして、上記画像処理装置5の一例を示す
と、図2に示すようになっている。同図に示すように、
画像処理装置5は、複写機本体(画像読取り部1)から
与えられた画像データ(RGB)を2値化する2値化処
理部10を備え、さらにその2値化処理部10で2値化
された2値画像を格納する記憶装置11と、その記憶装
置11に格納された2値画像を読出して、その画像中に
存在する所定のマークの存在位置を検出するマーク検出
部12と、そのマーク検出部12にて検出されたマーク
存在位置に基づいて記憶装置11に格納された2値画像
の所定領域を切り出すとともに、次段のマッチング部1
4に与える特徴量抽出手段たる画像切出部13と、マッ
チング部14における処理結果(特徴量抽出)に基づい
て所定の処理を行うCPU15とを備えて構成される。
【0039】次に各部について詳述する。2値化処理部
10は、図示するように入力に対して並列に配置された
2つの色抽出ブロック16と、その2つの色抽出ブロッ
ク16の出力の論理和をとるOR素子18とから構成さ
れる。そして、色抽出ブロック16は、与えられた画素
の色データ(RGB256階調)が所定の色濃度にある
ものを抽出するもので、本例では、赤と黒の2色の画像
を抽出するために2個設けたが、その設置数は、検出す
るマークを構成する色の数に対応して増減する。
【0040】色抽出ブロック16は、図3に示すよう
に、RGB用の3つのウインドウコンパレータ16a
と、各ウインドウコンパレータ16aの出力が与えられ
る3入力のAND素子16bとから構成され、各ウイン
ドウコンパレータ16aには、R,G,B各信号の濃度
値(8ビット)が与えられる。そして、各ウインドウコ
ンパレータ16aには、検出する色に応じたRGB信号
の各濃度に対し上下に所定のマージンをとった上限・下
限しきい値が設定されている。これにより、RGB信号
のそれぞれに対して一定の幅(上限しきい値〜下限しき
い値)の範囲内に存在する濃度を有する画素が抽出され
る。すなわち、ある一定の幅内の濃度をもつ画素がある
と、すべてのウインドウコンパレータ16aの出力が1
となるので、AND素子16bの出力が1となり、マー
クを構成する画素の候補として抽出される。
【0041】そして、複数(本例では2個)の色抽出ブ
ロック16aは、検出対象のマークを構成する画素の色
のいずれかを検出するものであるので、少なくともマー
ク部分の画素のRGB信号が入力された場合には、いず
れかの色抽出ブロック16aの出力が「1」になる。よ
って、OR素子16bの出力も「1」となる。したがっ
て、2値化処理部10からは、マーク部分が「1」とな
る2値画像が出力される。
【0042】一例を示すと、例えば図4に示すようなカ
ラー画像(RGB)が入力されたとすると、黒色または
赤色で構成された部分(図中黒塗り部分)がいずれかの
色抽出ブロック16aで検出されて「1」が出力され、
それ以外の色(白抜きの部分及びハッチングの部分)
は、いずれの色抽出ブロック16aでも抽出されず
「0」が出力される。
【0043】その結果、図5のような出力画像(2値画
像)が出力され、これが記憶装置11に格納される。な
お、図5に示した例では、印刷ムラや検出誤差等により
本来「1」となるべきところが「0」となったり、その
逆に「0」となるべきところが「1」となった具体的な
検出結果の例を示している。
【0044】そして、この図4に示す黒塗り部分のパタ
ーンが検出対象のマークMである。すなわち、この複写
禁止判定用のマークMは、四角形の枠M1の中にヨット
を模式化した図柄からなるマーク要素M2とにより構成
される。そして、係る枠M1及びマーク要素M2が赤ま
たは黒により構成され、少なくとも、枠M1の内側及び
外側の1画素はそれ以外の色(濃度が小さい方が好まし
い)によってパターンが形成されている。
【0045】記憶装置11は、所定数のラインバッファ
から構成される。すなわち、上記した2値画像に基づい
てマーク検出部12でマークを検出するとともに、画像
切出部13で該当部分の画像を切り出して特徴量抽出が
できれば良いので、読取った原稿の全画像データを蓄え
る必要はなく、後段の処理に必要な数十ラインとしてい
る。
【0046】マーク検出部12は、マークの存在位置を
検出するもので、図6に示すように16×16のフリッ
プフロップ群12aと、そのフリップフロップ群12a
を構成する各フリップフロップのうちの所定のフリップ
フロップからの出力を受け、その出力が所望のデータ
(1/0)になっているか否かを判断するデコード回路
12bとから構成される。
【0047】すなわち、記憶装置11を構成するライン
バッファの各ラインに格納された2値画像データ(1/
0)を対応するフリップフロップの列に、1画素目から
順に先頭のフリップフロップに入力する。そして、各フ
リップフロップは、同時にクロックが与えられ、同期し
て次段のフリップフロップにデータを転送する。これに
より、クロックが1つずつ入力される都度、主走査方向
に1画素ずつ走査したのと同様になり、また、各ライン
の最後の画素データ(1/0)を入力したならば、最初
に戻り1ライン下にずらして先頭から画素データを入力
する。これにより副走査方向に1画素ずらしたのと同等
となる。よって先頭から16画素分を入力されるとすべ
てのフリップフロップにデータが格納され、そのときの
フリップフロップ群12aの出力が、記憶装置11内に
格納された2値画像データと等価となる。
【0048】また、デコード回路12bは、画像データ
中にマークMのうち枠M1部分が存在しているのを検出
するもので、入力画像に対して図7(A)に示すような
テンプレートとのマッチングをとり、一致する場合に検
出出力を出力するようになっている。ここで使用するテ
ンプレートは、枠M1に相当する部分が黒画素で、その
内周及び外周側の1画素分の領域(図中ハッチングで示
す)が白画素となる3画素幅の正方形の枠(辺)からな
り、その他の領域に存在する画素については見ないよう
にしている。
【0049】よってデコード回路12bは、上記3画素
幅のテンプレート部分に対応するフリップフロップ(1
32個)の出力を受けるAND素子からなり、白画素と
なるべき領域(図7(A))中ハッチング部分)に対応
するフリップフロップの出力が与えられる入力端子が反
転入力されるようになっている。これにより、テンプレ
ートに一致するように黒画素「1」が所定の形にならん
でいる場合はデコード回路12bを構成するアンド素子
のすべての入力が1になり、デコード回路12bの出力
は「1」になる。そして、いずれか1つの画素の値が違
っていてもAND素子への入力は「0」を含むものとな
り、デコード回路12bの出力は「0」となる。
【0050】これにより、例えばある時点でフリップフ
ロップ群12aに格納されている2値画像が図7(B)
に示すようになっているとすると、その画像がテンプレ
ートと比較され、この図示の例ではテンプレートと一致
するので、検出信号(一致信号)が出力される。この
時、図7(B)中右下の画素Gの記憶装置11内の座標
(アドレス)も合わせて出力するようにしている。
【0051】画像切出部13は、12×12のフリップ
フロップ群13aと、エリア濃度抽出ブロック10bと
から構成される。すなわち、マーク検出部12にて四角
形の枠M1が検出された場合に、その枠M1を含む内側
に存在するすべての画素データを切り出すとともに、そ
れを所定の複数(本例では4個)のエリア(6×6画
素)に分割し、各エリアごとに特徴量を抽出し、出力す
るようになっている。
【0052】そして、本例では抽出する特徴量は、各エ
リアに存在する黒画素の数(濃度)を計数するようにし
ている。そのため、マークMを構成する画素領域(12
×12)に相当する12×12のフリップフロップ群1
3aを用い、マーク検出部12から出力された座標デー
タに基づいて、記憶装置11に格納された所定の画素デ
ータが、当該フリップフロップ群13aに転送されるよ
うになっている。
【0053】そして、上記処理を行うために16×16
のフリップフロップ群13aのうち6×6画素に対応す
る各エリアを構成するフリップフロップの出力を対応す
るエリア濃度算出ブロック13bに与えるようになって
いる。そして、このエリア濃度算出部13bは、対応す
るエリアのフリップフロップの出力が「1」になってい
る数を計数するもので、例えば図9に示すような36段
(エリアを構成するフリップフロップの個数に対応)の
並列入力直列出力のシフトレジスタSRと、そのシフト
レジスタSRの出力を受け、「1」の時にカウントアッ
プするカウンタCとにより構成することができる。な
お、カウンタCは、1回の計測ごとにそのカウント値が
リセットされる。
【0054】これにより、あるタイミングでフリップフ
ロップ群13aに格納された2値画像データが、シフト
レジスタSRに格納されてラッチされる。次いで、クロ
ックCLKに伴いシフトレジスタSRの出力(1/0)
がカウンタCに入力されるので、クロックCLKが36
回入力された後のカウンタCのカウント値が、エリア内
に存在する出力が「1」のフリップフロップの数にな
る。
【0055】したがって、例えばマーク検出部12で検
出され座標値Gに基づいて切り出された画像が図10に
示すようになっているとすると、12×12画素の領域
を同図中破線で示す位置で分割して得られる6×6画素
の4つのエリア中に存在する黒画素の数をカウンタCで
計数する。これにより、各エリア(エリア1〜エリア
4)の特徴量である濃度は、図11に示すように、エリ
ア1が17,エリア2が13,エリア3が20,エリア
4が22となる。そして、係る各特徴量(濃度)が、次
段のマッチング部14に与えられる。
【0056】マッチング部14は、切り出されたエリア
1〜エリア4の濃度を、予め登録された複写禁止判定用
のマーク(基準パターン)の各エリア濃度をメンバシッ
プ関数の形で登録しておき、各エリアごとの適合度を求
め、各エリアの適合度の平均を求めそれを最終的な適合
度とし、出力するようにしている。
【0057】すなわち、図12に示すようにメンバシッ
プ関数記憶部14aと、与えられたエリア濃度をメンバ
シップ関数に基づいて適合度を求めるファジィ推論ブロ
ック14bからなる対を4組(エリア数に対応)設け、
各ファジィ推論ブロック14bの出力を適合度算出ブロ
ック14cに与えるようにしている。そして、その適合
度算出ブロック14cは、与えられた4つの入力データ
の平均を求めるようにしている。
【0058】一例を示すと、各メンバシップ関数記憶部
14aには、それぞれ図13(A)〜(D)に示すよう
なメンバシップ関数が登録されているとする。すると、
図10,図11に示すように、各エリアの濃度が17,
13,20,22である場合に、各ファジィ推論ブロッ
ク14bにて適合度を求めると、エリア1の適合度が
1.0,エリア2の適合度が0.8,エリア3の適合度
が1.0,エリア4の適合度が0.9となる。そして、
そのようにして求めた各エリアの適合度が適合度算出ブ
ロック14cに与えられ、そこで平均が求められ最終的
な適合度は0.925となり、その値がCPU15に出
力される。
【0059】なお、この図13に示したメンバシップ関
数は、撮像した画像中のマークの存在角度が0度の場合
のものであるが、一般にある原稿を複写する場合には、
原稿台に対して原稿を平行においた状態で処理するた
め、その置いた時の原稿の向き(姿勢)は、上下及び左
右の少なくとも一方が反転しているおそれがあり、原稿
の置いた向きによって4通り(0度,90度,180
度,270度)ある。そこで、少なくとも係る角度に対
応すべく、回転したメンバシップ関数も用意し、そのメ
ンバシップ関数とマッチングし適合度を求めるようにす
る。もちろん上記のように4通りではなく、それ以上に
細かく回転させたときのメンバシップ関数を用意し、そ
れらとマッチングを取るようにしても良い。そのように
すると、原稿を斜めに置かれた場合であっても確実に検
出することができる。
【0060】CPU15は、上記したようにマッチング
部14にて求められた適合度をそのまま出力したり、或
いは得られた適合度にしたがって複写禁止物か否かを判
定し、複写機本体に対して複写禁止信号を出力するよう
にしている。そして、本発明では、CPU15または複
写機本体側の制御部4で行われる適合度に基づく判定処
理を以下に示すようにした。
【0061】すなわち、第1実施例では、画像処理装置
5内のCPU15は、算出した適合度を制御部4に出力
し、制御部4側で判定を行うタイプのもので、係る制御
部4における判定処理が、同一原稿に対して連続して複
写処理が行われた場合に、判定基準(しきい値)を徐々
に厳しくしていき、複写禁止物でない原稿を読取り中に
複写禁止物として誤判定されても、複数回繰り返して複
写処理を実行することにより複写が可能となるようにし
ている。
【0062】そして、係る処理を行うための具体的な機
能は、図14,図15に示すようになっている。すなわ
ち複写機本体に対して複写命令が与えられ、画像の読取
りがあるか否かを判断し(S101)、読取りがあった
場合にはその適合度を取得し(CPU15からは順次適
合度が求まる都度その求めた適合度(0〜1)を出力す
るようになっいてる)、それが所定の第1しきい値
(0.6)以上か否かを判断する(S102)。そし
て、取得した適合度が第1しきい値未満であれば、読み
取った画像データ中に複写禁止物を示すマークがないと
判断し、通常のコピーを行うための制御信号を画像変換
部2及び画像形成部3に送る(S103)。
【0063】一方、ステップ102の分岐判断で適合度
が第1しきい値以上であったならば、処理中の原稿は複
写禁止物のおそれがあるので、複写停止命令を画像変換
部2及びまたは画像形成部3に送る(S104)。
【0064】従来の装置の場合には、このステップ10
4までの処理で画像認識処理が終了するが、本発明では
その後さらにステップ105以降の処理を実行する。す
なわち、ステップ101と同様に、複写機本体に対して
複写命令が与えられ、画像の読取りがあるか否かを判断
し(S105)、読取りがあった場合にはその処理対象
の原稿が前回(ステップ102でYESの判断をしたも
の)の画像と同一の原稿か否かをさらに判断する(S1
06)。なお、前回と同一か否かの判断処理のアルゴリ
ズム及びそれを実行する装置の構成については後述する
(後述する各種の方法を実施でき、さらにはその他の各
種の方法を実施することにより対応する)。
【0065】そして、同一でない場合には、新たな原稿
についての複写処理であるので、ステップ102に戻り
通常の判定処理を行う。一方、同一原稿と判断された場
合には、ステップ107に飛び、今回の画像読取りにと
もない求めた適合度を第2しきい値(0.7)と比較す
る。そして、ステップ102の分岐判断と同様に、取得
した適合度が第2しきい値未満であれば、読み取った画
像データ中に複写禁止物を示すマークがないと判断し、
通常のコピーを行うための制御信号を画像変換部2及び
画像形成部3に送り(S108)、ステップ101に戻
る。よって、以後は判定条件が初期値(第1しきい値)
に戻り、最も緩やかな判定処理が行われる。一方、適合
度が第2しきい値以上であったならば、複写禁止物のお
それがより高くなるので、複写停止命令を画像変換部2
及びまたは画像形成部3に送る(S109)。
【0066】ここで、第2しきい値(0.7)は、最初
に複写禁止物か否かの判定を行うための基準となる第1
しきい値(0.6)よりも大きい数値とし、読み取った
画像データが、予め登録された複写禁止判定用のマーク
(基準パターン)とより類似する場合にのみ複写禁止物
と認定するようにした。これにより、複写禁止判定用の
マークと似ている画像(画像自体は異なっていても特徴
量抽出した結果似てくるものも含む)を有する原稿であ
っても、連続して2回複写処理を行うことにより、複写
が可能となる。
【0067】さらに、係るステップ107の判定処理で
も複写禁止物であると判定された場合には、上記のよう
にステップ109に飛び、複写停止処理が実行される
が、再度複写機本体に対して複写命令が与えられ、画像
の読取りがあるか否かを判断し(S110)、読取りが
あった場合にはその処理対象の原稿が前回(ステップ1
07でYESの判断をしたもの)の画像と同一の原稿か
否かをさらに判断する(S111)。
【0068】そして、同一でない場合には、新たな原稿
についての複写処理であるので、ステップ102に戻り
通常の判定処理を行う。一方、同一原稿と判断された場
合には、ステップ112に飛び、今回の画像読取りにと
もない求めた適合度を第3しきい値(0.8)と比較す
る。すなわち、上記第2しきい値よりもさらに厳しい条
件で複写禁止物か否かの判断を行い、新たに取得した適
合度が第3しきい値未満であれば、通常のコピーを行う
ための制御信号を出力し(S113)、ステップ101
に戻る。このように厳しい条件(第3しきい値)てもさ
らに複写禁止物と認定された場合には複写停止命令を出
力する(S114)。以後、新しい原稿に対する複写命
令が入力されか、適合度が0.8未満になるまで、ステ
ップ110〜114を繰り返し行うことになる。
【0069】このように、同一原稿について連続して複
写命令を入力すると、命令が与えられる都度判定のため
のしきい値が高くなり、より厳しい条件で複写禁止判定
用のマークの存在の有無についての認定処理が行われる
ので、マークと少し似ているパターンを含む画像(非複
写禁止物)を複写しようとした善良なユーザーは、複数
回複写命令を与えることにより複写処理することが可能
となる。一方、最初の判定は比較的緩やかな小さいしき
い値(第1しきい値)に基づいて行うので、少し似てい
る程度のものでも確実に検出でき、複写禁止物を確実に
検出することができる。尚本実施例では、画像処理装置
5が適合度算出手段を構成し、制御部4が判定手段及び
請求項11に規定する条件変更手段を構成する。
【0070】そして、上記した図14,図15のフロー
チャートの機能を備えた制御部4及び画像処理装置5と
により本発明に係る画像認識装置の第1実施例が構成さ
れ、係るフローチャートにしたがって実行することが本
発明に係る画像認識方法の第1実施例となる。さらに、
それら画像処理装置5,制御部4に図1に示すような画
像読取り部1,画像変換部2及び画像形成部3を組み合
わせることにより本発明に係る複写機の実施例が構成さ
れる。そして、以後具体的に記載しないが、第2実施例
以降も上記と同様となる(装置と方法及び複写機の実施
例の関係)。
【0071】図16,図17は、本発明の第2実施例の
要部であるCPU15の機能を示している。すなわち、
上記した第1実施例では、画像処理装置5で算出した適
合度に基づく複写禁止物か否かの判定を複写機本体側の
制御部4で行ったが、本実施例では、係る判定処理まで
も画像処理装置5で行うようにしている。
【0072】すなわち、基本的な処理アルゴリズムは図
14,図15と同様で、ある原稿に対する複写処理を最
初に行う場合には、緩い判定基準(第1しきい値(0.
6))を用いて確実に複写禁止物を検出するようにし、
複写禁止物と認定される都度判定基準のしきい値を高く
していき、非複写禁止物が複写できるようにしている。
【0073】そして、その都度適合度と各しきい値の大
小関係を比較し(S202,S207,S212)、し
きい値未満の場合には、判定結果として「0」(マーク
なし:複写可)を制御部4に対して出力し(S203,
S208,S213)、しきい値以上の場合には、判定
結果として「1」(マークあり:複写禁止)を制御部4
に対して出力する(S204,S209,S214)よ
うにしている。
【0074】制御部4では、与えられた判定結果に基づ
いて画像変換部2,画像形成部3に対して正常複写/複
写停止に必要な所定の制御信号を出力するようになって
いる。なお、その他の機能は第1実施例と同様であるの
で各ステップの処理の詳細な説明を省略する。また本実
施例の画像処理装置5が、適合度算出手段,判定手段及
び請求項11における条件変更手段を兼ねている。
【0075】図18は本発明の第3実施例の要部である
画像処理装置5′を示し、さらに図19〜図21は、本
実施例の画像処理装置5′のCPU15′の機能を示し
ている。すなわち、上記した各実施例では、抽出した適
合度に対する判定(しきい値処理)する際のしきい値を
変化させ(徐々に高くする)ことにより、判定基準を厳
しくしていくようにしたが、本実施例ではそれと相違し
て、しきい値自体は固定するとともに適合度を算出する
際の2値化処理部10′の2値化条件を変更可能とし、
複写禁止物と認定された場合に係る条件を厳しくするよ
うにしている。
【0076】つまり、図18に示すように2値化処理部
10′を構成する色抽出ブロック16′に設定するRG
B各色信号に対する上限/下限しきい値をCPU15′
からの制御命令により変更できるようにしている。な
お、色抽出ブロック16′の内部構成は、第1実施例と
同様に図3に示すような3つのウインドウコンパレータ
とAND素子から構成される。
【0077】そして、本実施例でも3段階に2値化条件
を変更できるようにし、通常状態では表1に示すような
RGB信号の濃度の上下限しきい値をセットするように
している。
【0078】
【表1】 また、一度マッチング部14で求められた適合度がある
一定のしきい値(本例では0.8に設定)以上で、読み
取った画像中に複写禁止判定用のマークが存在すると判
定された場合には、下記表2,表3のいずれかのRGB
信号の濃度の上下限しきい値をセットするようにしてい
る。具体的には、まず最初に表2の条件に切り替えて適
合度の抽出処理を行うようにし、それでも複写禁止判定
用のマークが存在すると判定された場合には、それ以降
は表3に示す2値化条件に基づいて処理を行うようにし
ている。
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】 そして、上記3つの2値化条件を用いて行われるCPU
15における具体的な処理は、以下のようになってい
る。すなわち図19〜図21に示すように、まず、2値
化処理部10に対してしきい値の設定を行う(S30
1)。この時設定するRGB信号の上下限しきい値は、
上記した表1に示す最もマージン幅を取った緩い条件と
し、確実に複写禁止物を検出するようにする。
【0081】その状態で、複写機本体に対して複写命令
が与えられた場合に、画像の読取りがあるか否かを判断
し(S302)、読取りがあった場合には、マッチング
部14よりその適合度(0.0〜1.0)を取得し、そ
れが所定のしきい値(0.8)以上か否かを判断する
(S303)。そして、取得した適合度がしきい値未満
であれば、その求めた適合度をそのまま制御部4に出力
する(S304)。なお、本例では、適合度が0.8以
上の場合に複写禁止用のマークが存在すると判定するよ
うにしているので、ステップ304を実行して出力され
た適合度を受けた制御部4では、そのまま通常の複写処
理を実行するようになる。
【0082】一方、ステップ303の分岐判断で適合度
が0.8以上であったならば、その適合度を制御部4に
出力し(S305)、2値化処理部10に対してしきい
値の変更命令を送り、表2に示す2番目に緩やかな条件
に設定し直す(S306)。なお、複写機全体では、制
御部4が適合度(0.8以上)を受けとったならば、複
写禁止命令を各部2,3に送り、今回の複写命令に対し
ては複写が停止される。
【0083】また、画像処理装置5は、ステップ306
のしきい値の変更により、複写禁止判定用マークを検出
するための条件が1段階厳しくなり、より近いもののみ
が抽出されることになる。すなわち、2値画像データを
生成する際に、黒画素(1)になるのは係るマークを構
成する画素の色と同一または類似の色を持つ画素である
が、類似の幅が狭くなるので、2値画像データに変換し
た際に黒画素として抽出される画素が減少し、非複写禁
止物を構成する画素は抽出されない可能性が高まり、非
複写禁止画像の適合度が低下する。
【0084】そして、係る2値化処理部のしきい値の切
替後に複写機本体に対して複写命令が与えられ、画像の
読取りがあるか否かを再度判断し(S307)、読取り
があった場合にはその処理対象の原稿が前回(ステップ
303でYESの判断をしたもの)の画像と同一の原稿
か否かをさらに判断する(S308)。そして、同一で
ない場合には、新たな原稿についての複写処理であるの
で、ステップ301に戻り、2値化条件を初期値(表1
に示すもの)に戻した後再度2値化処理等して適合度を
算出し、しきい値と比較する通常の処理が実行される。
【0085】一方、同一原稿と判断された場合には、ス
テップ309に飛び、表2に示す条件にしたがって前回
と同様のアルゴリズムを実行して得られた今回の画像読
取りにともない求めた適合度をしきい値(0.8)と比
較する。そして、ステップ303の分岐判断と同様に、
判定結果の大小に関係なく適合度が出力される(S31
0,S311)。なお、係る適合度を受けた制御部4側
では、複写続行,複写停止の制御信号を各部2,3に出
力することになる。
【0086】そして2値化条件が厳しくなっているの
で、このステップ309の判定で非複写禁止物があやま
って検知される可能性は減少するものの、それでも誤検
出される場合もある。そこで、適合度がしきい値以上の
場合には、ステップ311の適合度出力に続いて(複写
機本体側では、適合度(0.8以上)を受けて複写停止
する)、ステップ312に飛び、2値化処理部10′に
おける2値化条件をさらに厳しい(マージン幅が狭い)
表3に示す条件に切り替え、次の複写命令をまつ。
【0087】そして、画像の読取りがあるか否かを再度
判断し(S313)、読取りがあった場合にはその処理
対象の原稿が前回(ステップ309でYESの判断をし
たもの)の画像と同一の原稿か否かをさらに判断する
(S314)。そして、同一でない場合には、新たな原
稿についての複写処理であるので、ステップ301に戻
り、2値化条件を初期値(表1に示すもの)に戻した後
再度2値化処理などして適合度を算出し、しきい値と比
較する通常の処理が実行される。
【0088】一方、同一原稿と判断された場合には、ス
テップ315に飛び、表3の2値化条件にしたがって得
られた今回の画像読取りにともない求めた適合度をしき
い値(0.8)と比較する。そして、ステップ309の
分岐判断と同様に、判定結果の大小に関係なく適合度が
出力される(S316,S317)。なお、係る適合度
を受けた制御部4側では、複写続行,複写停止の制御信
号を各部2,3に出力することになる。以後、新しい原
稿に対する複写命令が入力されるか、適合度が0.8未
満になるまで、ステップ313〜317を繰り返し行う
ことになる。
【0089】一方、本物のマークを構成する画素の色
は、基準パターンと同一か、極めて類似(印刷ムラなど
による変化の程度でその差は少ない)するため、たとえ
条件を厳しく(2値化処理部に設定する濃度の幅が狭
い)したとしても2値画像の黒画素を構成するように抽
出されるので、適合度も高い値が保持され、複写禁止物
であると判定できる。なお、上記した実施例では判定を
CPU15で行ったが、第1,第2実施例と同様に係る
判定を制御部4で行ってもよい。そして、2値化条件を
変更する場合には、制御部4からCPU15を介して、
或いは直接2値化処理部10′に対して変更命令を送る
ことになる。
【0090】図22〜図26は本発明の第4実施例の要
部を示している。本実施例では上記した各実施例と相違
して、マッチング部14における各エリアごとの濃度に
基づく適合度を求める際の知識となる形状の異なるメン
バシップ関数を複数用意し、適合度を求めるための知識
を変更可能とし、複写禁止物と認定された場合に係る条
件(知識)を厳しくするようにしている。
【0091】具体的には、図12に示すようなマッチン
グ部14を構成する各メンバシップ関数記憶部14a
に、図22に示すAパターンと図23に示すBパターン
と図24に示すCパターンの3種類のメンバシップ関数
で表現される各エリア1〜4の濃度パターン(基準パタ
ーン)を格納しておく。図から明らかなようにAパター
ンが最も条件が緩やかな判定を行うためのパターンで、
Bパターン,Cパターンにいくにしたがって、関数の幅
を次第に狭めるように構成する。このように幅を狭める
ことにより同一ルールにより適合度を求めたとしても、
複写禁止判定用マークに近い画像データ以外は適合度が
小さくなり、非複写禁止物が検出されるおそれが可及的
に減少し、複写処理が行えるようになる。
【0092】そして、上記A,B,Cパターンのいずれ
を使用するかは、CPU15からの制御命令により決定
され、このCPU15における具体的な処理は、以下の
ようになっている。すなわち図25,図26に示すよう
に、まず、マッチング部14で適合度算出の際に使用す
る知識として、Aパターンを設定する(S401)。そ
の状態で、複写機本体に対して複写命令が与えられた場
合に、画像の読取りがあるか否かを判断し(S40
2)、読取りがあった場合にはマッチング部14より送
られる適合度(0.0〜1.0)を取得し、それが所定
のしきい値(0.8)以上か否かを判断する(S40
3)。そして、取得した適合度がしきい値未満であれ
ば、その求めた適合度をそのまま制御部4に出力する
(S404)。なお、本例でも、適合度が0.8以上の
場合に複写禁止判定用のマークが存在すると判定するよ
うにしているので、ステップ404を実行して出力され
た適合度を受けた制御部4では、そのまま通常の複写処
理を実行するようになる。
【0093】一方、ステップ403の分岐判断で適合度
が0.8以上であったならば、その適合度を制御部4に
出力し(S405)、2値化処理部10に対してしきい
値の変更命令を送り、マッチング部14で使用する知識
として図23に示すBパターンのものに設定し直す(S
406)。なお、複写機全体では、制御部4が適合度
(0.8以上)を受けとったならば、複写禁止命令を各
部2,3に送り、今回の複写命令に対しては複写が停止
される。
【0094】また、画像処理装置5は、ステップ406
のメンバシップ関数の変更により、複写禁止判定用のマ
ークを検出するための条件が1段階厳しくなり、より近
いもののみが抽出されることになる。そして、係るメン
バシップ関数部の切替後に複写機本体に対して複写命令
が与えられ、画像の読取りがあるか否かを再度判断し
(S407)、読取りがあった場合にはその処理対象の
原稿が前回(ステップ403でYESの判断をしたも
の)の画像と同一の原稿か否かをさらに判断する(S4
08)。そして、同一でない場合には、新たな原稿につ
いての複写処理であるので、ステップ401に戻り、マ
ッチング部14で使用するメンバシップ関数を初期値
(図22に示すAパターン)に戻した後、その知識に基
づいて再度適合度を算出し、しきい値(0.8)と比較
する通常の処理が実行される。
【0095】一方、同一原稿と判断された場合には、ス
テップ409に飛び、図23に示すBパターンのメンバ
シップ関数に基づいて求めた適合度をしきい値(0.
8)と比較する。そして、ステップ403の分岐判断と
同様に、判定結果の大小に関係なく適合度が出力される
(S410,S411)。なお、係る適合度を受けた制
御部4側では、複写続行,複写停止の制御信号を各部
2,3に出力することになる。
【0096】そしてメンバシップ関数がAパターンに比
べてBパターンの方が狭くなっているので、中心(複写
禁止判定用のマークが正確に抽出された場合の各エリア
の濃度値)からずれた濃度の適合度が急に小さくなる。
よって適合度が小さくなる傾向にある(条件が厳しくな
っている)ので、このステップ409の判定で非複写禁
止物があやまって検知される可能性は減少するものの、
それでも誤検出される場合もある。そこで、適合度がし
きい値以上の場合には、ステップ411の適合度出力に
続いて(複写機本体側では、適合度(0.8以上)を受
けて複写停止する)、ステップ412に飛び、マッチン
グ部14で使用するメンバシップ関数を最も幅の狭い図
24に示すCパターンに切り替え、次の複写命令をま
つ。
【0097】そして、画像の読取りがあるか否かを再度
判断し(S413)、読取りがあった場合にはその処理
対象の原稿が前回(ステップ409でYESの判断をし
たもの)の画像と同一の原稿か否かをさらに判断する
(S414)。そして、同一でない場合には、新たな原
稿についての複写処理であるので、ステップ401に戻
り、メンバシップ関数を初期値(図22に示すAパター
ン)に戻した後、係るAパターンに基づいて再度適合度
を算出し、しきい値と比較する通常の処理が実行され
る。
【0098】一方、同一原稿と判断された場合には、ス
テップ415に飛び、Cパターンのメンバシップ関数に
したがって求めた適合度をしきい値(0.8)と比較す
る。そして、ステップ409の分岐判断と同様に、判定
結果の大小に関係なく適合度が出力される(S416,
S417)。なお、係る適合度を受けた制御部4側で
は、複写続行,複写停止の制御信号を各部2,3に出力
することになる。以後、新しい原稿に対する複写命令が
入力されるか、適合度が0.8未満になるまで、ステッ
プ413〜417を繰り返し行うことになる。尚適合度
を出力するのではなく、複写禁止物か否かの判定結果を
出力するようにしてもよい。
【0099】そして本実施例でも、本物のマークを構成
する画素の色は、基準パターンと同一か、極めて類似
(印刷ムラなどによる変化の程度でその差は少ない)の
ため、たとえ条件を厳しくしたとしても各エリアの適合
度は高く(濃度が基準のものと一致する)なり、総合的
な適合度も高い値が保持され、複写禁止物であると判定
できる。
【0100】図27は、本発明の第5実施例の要部を示
している。本実施例では上記した各実施例と相違して、
同一原稿に対して連続して所定回数以上連続して複写処
理命令があった場合には複写を許容するようにしてい
る。すなわち、本実施例で用いられる装置の構成は、図
1,図2に示すようなブロック図のものをそのまま適用
でき、複写機本体側の制御部4における判定機能を図2
7のようにしている。
【0101】すなわち、まず、複写機本体に対して複写
命令が与えられ、画像の読取りがあるか否かを判断し
(S501)、読取りがあった場合にはn=1にセット
した後(nは同一原稿に対する連続した読取り回数)そ
の適合度を取得し(CPU15からは順次適合度が求ま
る都度その求めた適合度(0.0〜1.0)を出力する
ようになっいてる)、その適合度がしきい値(0.7)
以上か否かを判断する(S502,S503)。そし
て、取得した適合度がしきい値未満であれば、読み取っ
た画像データ中に複写禁止物を示すマークがないと判断
し、通常のコピーを行うための制御信号を画像変換部2
及び画像形成部3に送る(S504)。
【0102】一方、ステップ503の分岐判断で、取得
した適合度がしきい値以上であったならば、処理中の原
稿は複写禁止物のおそれがあるので、複写停止命令を画
像変換部2及びまたは画像形成部3に送る(S50
5)。そして、次の複写機本体に対する複写命令をま
つ。
【0103】そして、画像の読取りがあるか否かを判断
し(S506)、読取りがあった場合には、その処理対
象の原稿が前回(ステップ503でYESの判断をした
もの)の画像と同一の原稿か否かをさらに判断する(S
507)。
【0104】そして、同一でない場合には、新たな原稿
についての複写処理であるので、ステップ502に戻
り、n=1にセットした後通常の判定処理を行う。一
方、同一原稿と判断された場合には、ステップ508に
飛び、nをインクリメントした後今回の画像読取りにと
もない求めた適合度をしきい値(0.7)と比較する
(S509)。そして、ステップ502の分岐判断と同
様に、取得した適合度がしきい値未満であれば、読み取
った画像データ中に複写禁止物を示すマークがないと判
断し、ステップ504に戻り通常のコピー命令を出力し
た後、ステップ501に戻り次の複写命令に備える。
【0105】また、ステップ509の判断で適合度がし
きい値以上の場合には、ステップ510に飛び、同一原
稿に対する読取り回数が、5回以上か否か(n≧5)を
判断し、5回未満であれば複写停止命令を各部2,3に
送り(S511)、今回の複写処理を停止し、ステップ
506に戻り次の複写命令をまつ。
【0106】一方、同一原稿に対して複写命令が5回以
上ある場合には、非複写禁止物と認定し、ステップ50
4に飛び、通常のコピーを行うための制御信号を画像変
換部2及び画像形成部3に送る。すなわち、非複写禁止
物を複写しようとした善良なユーザーは、やましい気持
ちがいなため、複写機側の読取りエラー(誤認識)によ
り複写ができないと判断し、原稿を置いた状態で複写処
理をしようとスイッチを何回も押すことが考えられる。
一方、偽造しようとした人は、一度複写をしようとして
複写が禁止されると、そのままあきらめるとともにその
複写機の場所からできるだけ早く離れようとするのが通
常の心理状態だからである。そこで、適合度と比較する
しきい値を少し小さくしておき、比較的類似する程度の
原稿も複写禁止原稿として検出できるようにし、複写禁
止物を誤って検出できなくなることを抑制し、確実に複
写禁止命令を出力できるようにしている。
【0107】なお制御部4内のバッファ(nを確保する
部分)が請求項14で規定する回数を記憶する手段とな
る。なおまた、具体的な図示は省略するが、上記した第
1実施例と第2実施例の関係のように本実施例において
も係る判定処理を画像処理装置5側のCPU15にて行
うようにしてももちろんよい。
【0108】図28,図29は、本発明の第6実施例を
示している。本実施例では、上記した第4実施例と同様
に適合度を求めるためのアルゴリズム(条件を含む)及
び求めた適合度と比較するしきい値は固定とし、同一原
稿に対する複写命令の履歴に基づいて複写禁止物か否か
の判定を行うようにしている。したがって、本実施例を
実施するための装置のブロック図は図1,図2に示すも
のと同様となり、複写機本体に実装した制御部4の判定
機能が図28のようにしている点で異なる(本実施例で
も第5実施例と同様に係る判定をCPU15側で行うよ
うにしてももちろんよい)。
【0109】すなわち、複写禁止原稿を読み取った場合
の適合度は、図29に示すようにしきい値を常に越え
る。一方、非複写禁止物(複写禁止判定用のマークに類
似する画像を含んでいる)を読み取った場合の適合度
は、上下に変動し仮にしきい値を越えたことがあったと
しても平均するとしきい値よりも小さくなる。そこで、
本実施例では適合度の平均を算出し、その平均値としき
い値を比較することにより複写禁止物か否かの判断を行
うようにしている。
【0110】そして、具体的にはまず複写機本体に対し
て複写命令が与えられ、画像の読取りがあるか否かを判
断し(S601)、読取りがあった場合にはその適合度
を取得し(CPU15からは順次適合度が求まる都度そ
の求めた適合度(0.0〜1.0)を出力するようにな
っいてる)、その適合度がしきい値(0.8)以上か否
かを判断する(S602)。そして、取得した適合度が
しきい値未満であれば、読み取った画像データ中に複写
禁止物を示すマークがないと判断し、通常のコピーを行
うための制御信号を画像変換部2及び画像形成部3に送
る(S603)。
【0111】一方、ステップ602の分岐判断で、取得
した適合度がしきい値以上であったならば、処理中の原
稿は複写禁止物のおそれがあるので、複写停止命令を画
像変換部2及びまたは画像形成部3に送る(S60
4)。そして、次の複写機本体に対する複写命令をま
つ。
【0112】そして、画像の読取りがあるか否かを判断
し(S605)、読取りがあった場合には、その処理対
象の原稿が前回(ステップ602でYESの判断をした
もの)の画像と同一の原稿か否かをさらに判断する(S
606)。
【0113】そして、同一でない場合には、新たな原稿
についての複写処理であるので、ステップ602に戻
り、通常の判定処理を行う。一方、同一原稿と判断され
た場合には、ステップ607に飛び、同一原稿について
の適合度の平均値を算出する。すなわち、例えば具体的
な図示は省略するが、制御部4は同一原稿に対して連続
して検出し求めた適合度の総和と、連続して検出した数
nを記憶するバッファメモリを有し、係るバッファメモ
リに格納された適合度の総和をnで除算することにより
平均値を求めることができる。尚総和を格納するのでは
なく、各回の適合度を夫々格納しておき、それらに基づ
いて平均を求めるようにしてもよい。
【0114】そして、係る適合度の平均値をしきい値
(0.8)と比較し(S608)、ステップ602の分
岐判断と同様に、算出した適合度(平均値)がしきい値
未満であれば、読み取った画像データ中に複写禁止物を
示すマークがないと判断し、通常のコピー命令を出力し
た後(S609)、ステップ601に戻り次の複写命令
に備える。
【0115】また、ステップ608の判断で適合度がし
きい値以上の場合には、ステップ610に飛び、複写停
止命令を各部2,3に送り(S610)、今回の複写処
理を停止し、ステップ605に戻り次の複写命令をま
つ。
【0116】係る構成にすることにより、たとえ処理し
た結果しきい値を越えた適合度となった非複写禁止物で
あっても、複写命令を複数回行うことにより、得られた
適合度の平均値はしきい値以下になるので、非複写禁止
物を確実に複写することができる。そして、この制御部
4が、請求項15に規定する判断手段及び適合度を記憶
する記憶手段を構成する。
【0117】図30は、本発明の第7実施例の要部を示
している。本実施例では、上記した各実施例と併用して
用いられるもので、現在処理中の原稿が前回のものと同
一か否かを判断するための装置を備えたものである。
【0118】すなわち、図示するように、図2(二点鎖
線で示すラインを加えた場合には図18)に示す画像処
理装置5内に、前スキャン記憶装置20と比較回路21
を実装する。すなわち、2値化処理部10の出力は記憶
部11に格納されるが、それとともに前スキャン画像記
憶装置20と比較回路21にもデータを与えるようにな
っている。また、比較回路21の他方の入力は前スキャ
ン画像記憶装置20の出力を与えている。そして、比較
回路21の出力をCPU15に与えるようになってい
る。
【0119】そして、まず最初に判定を行う際に得られ
た2値化処理部10から出力される画像データを前スキ
ャン画像記憶装置20に格納する。そして、適合度があ
る一定以上の場合には、次に行われる複写処理にともな
う適合度算出時に、2値化処理部10から出力される画
像データと、前スキャン画像記憶装置20に格納された
前回の画像データとを比較回路21に与え、両者の一致
/不一致を判定し、その判定結果(前回と同一の画像か
否か)をCPU15に与えるようになっている。そし
て、CPU15で最終的な複写禁止物か否かの判断を行
う場合には、比較回路21が与えられる判定結果に基づ
いて所定の処理を行い、また、最終的な複写禁止物か否
かの判断を制御部4が行う場合にはCPUは、適合度と
ともに上記同一画像か否かの判定結果も出力するように
なる。なお、画像認識(複写禁止物か否かの判定)は、
上記した各実施例の方式で実行されることになる。
【0120】図31,図32は、本発明の第8実施例の
要部を示している。本実施例も第7実施例と同様に、上
記した各実施例と併用して用いられるもので、現在処理
中の原稿が前回のものと同一か否かを判断するための装
置を備えたものである。
【0121】すなわち、図31に示すように、実際の複
写機においては、複写開始スイッチ23が設けられ、そ
の複写開始スイッチ23の押下(ON)に伴う複写命令
が制御部4に入力され、それに基づいて制御部4から各
部1〜3に対して複写処理に必要な制御命令が送られ
る。
【0122】ここで本実施例では、上記複写開始スイッ
チ23が押下(ON)されたことを制御部4が画像処理
装置5内のCPU15に与えるようにし、CPU15は
係る押下検出信号に基づいて内蔵する時間計測手段たる
タイマを動作させ、図32に示すようなフローにしたが
って同一原稿か否かを判断するようにしている。
【0123】そして、その判定機能・方法について説明
すると、制御部4からの制御信号により複写開始スイッ
チがONになったか否かを判断し、ONになった場合に
はタイマーをスタートさせる(S701,S702)。
そして、次に複写開始スイッチがONされるまでの時間
(タイマー値)を計測する(S703)。そして、その
タイマー値がしきい値以下か否かを判断し(S70
4)、しきい値以下の場合には、前回と同一原稿である
と判断する(S705)。
【0124】すなわち、カラーコピーを行うには、画像
の読み込みから出力までに一定の時間がかかるが、複写
禁止物と認定した場合には、その途中で処理が停止する
ので、複写開始スイッチがONしてから比較的短時間で
処理が中断する。したがって、非複写禁止物を複写しよ
うとして誤認識により処理が中断した場合には、係る複
写しようとしたユーザーは停止後すぐに複写開始スイッ
チを再度押下することが多い。したがって、複写開始ス
イッチが押下されてから次の押下までの時間が短い場合
には、上記した原理に基づき同一原稿に対する複写命令
と判断できるからである。そして、係るフローチャート
にしたがって実行される同一原稿か否かの判定処理は、
複写機本体側の制御部4により行ってももちろんよい。
そして、係る第8実施例も、上記した第1〜第6実施例
における同一原稿か否かの判定処理に使用されるため、
それら各実施例と適宜組み合わせて構成され、実施され
る。
【0125】図33は、本発明の第9実施例の要部を示
している。本実施例も第7,第8実施例と同様に、上記
した各実施例と併用して用いられるもので、現在処理中
の原稿が前回のものと同一か否かを判断するための装置
を備えたものである。そして、複写機本体側の制御部4
または画像処理装置5側のCPU15のいずれかが図3
3に示すフローを実施する機能を備えている。
【0126】すなわち、複写開始スイッチのONにとも
ない複写禁止判定用マークに対する適合度を求め、それ
を前スキャンの適合度として記憶しておく(S801〜
S803)。この記憶は制御部4またはCPU15内の
バッファに格納することにより行え、係るバッファが適
合度記憶手段を構成する。もちろんRAM等の外部メモ
リを用いてもよい。そして、次のスキャン(現スキャ
ン)の際に同様に適合度を求め(S804〜806)、
そのようにして求めた適合度と記憶保持した前回の適合
度との差を求め、その差がしきい値以下の場合には同一
原稿と判断するようにした(S807,S808)。
【0127】つまり、同一原稿であれば、同一アルゴリ
ズムにより抽出された適合度はほぼ等しくなるからであ
る。但し、上記した第6実施例で説明したように、同一
原稿であっても適合度はある程度揺らぐため(異なる原
稿の場合には、適合度は大きく異なる)、係る揺らぎを
考慮して上記しきい値を決定する必要がある。そして、
この方式は、特に第1,第2,第5,第6実施例のよう
に適合度を求める条件が変更しないものに適している。
【0128】なお、上記した各実施例ではいずれも複写
機に適用するものについて説明したが、本発明はこれに
限ることはなく、例えばカラースキャナー,カラープリ
ンター,FAX,通信伝送装置その他の種々の装置に適
用できるのはもちろんである。
【0129】その一例を示すと、スキャナーとしては、
図34に示すような構成をとることができる。すなわ
ち、スキャナーは、大別すると入力部30と制御部31
と出力部32とにより構成されている。そして入力部3
0では、原稿を光源からの光で走査し、そこから得られ
る反射(透過光)をCCD,フォトマル,フォトダイオ
ード等の光電変換素子にて検出し、電気信号に変換して
制御部31に送るようになっている。そして制御部31
では、入力部からの電気信号を増減し、所定の階調補
正,輪郭強調などの画像処理を行い、その補正後の信号
を出力部32へ送るようになっている。
【0130】さらに、出力部32では、制御部31から
与えられた信号を元に、必要に応じてデータ変換をして
所定の出力装置へ出力するようになっている。すなわ
ち、スキャナーとプリンターとが分離されている(純粋
な読取りのみ行う)場合には、別途形成されたプリンタ
ー等へ情報を送るため、一時的に読み取った画像データ
を記憶装置(出力装置)に格納する必要があるので、係
る書き込み処理に必要な所定の処理を行うことになる。
【0131】また、出力装置がプリンター等(一体の装
置内に配置されている)の場合には、所定の電気−光変
換を行い、紙媒体(感光材料)上に書き込むための所定
の信号変換処理を行う。なお、各部の具体的な構成は、
従来の公知の一般のものを用いることができるので、そ
の詳細な説明を省略する。
【0132】ここで本発明では、画像処理装置33を設
け、上記入力部30から得られた画像データに関する信
号を制御部31とともに画像処理装置33にも入力する
ようにする。この画像処理装置33は、上記した各実施
例に示した最終的に読取り禁止判定用のマークに対する
適合度を求めたり、さらには画像の読取り禁止物か否か
の判定まで行う各種の処理装置を用いることができる。
【0133】そして、画像処理装置33では、与えられ
た画像データに基づいて所定の処理を行い適合度等を求
め、制御部31に対して適合度(出力禁止信号)を送る
ようになる。そして、これにより制御部31ではその適
合度に基づいて複写禁止物か否か最終判断を行い、マー
ク(複写禁止物)と判定した場合には、出力部32への
信号出力を停止する(画像処理装置33が禁止信号を受
けた場合にはそれに基づいて出力停止をする)。なお、
係る画像処理装置33が禁止信号を出力する場合には、
その禁止信号を入力部30や出力部32に対して与える
ようにしても良い。
【0134】図35は、プリンターに用いた例を示して
いる。すなわち、スキャナーから直接或いは記憶装置な
どの媒体を介して画像データ(電気信号)が入力部34
へ与えられる。すると、制御部35で所定の画像変換処
理(自己の出力機構に応じたデータに変換する)を行っ
た後、出力部36にて所定の電気−光変換処理を行い、
感光材料上に与えられた画像データを再現するようにな
っている。
【0135】ところで、上記したようにスキャナー側に
特定パターンの検出処理に伴う作業停止手段を有する画
像処理装置33を備えていないような場合には、原稿が
読み取り禁止画像であっても画像データを読み込んでし
まう。
【0136】そこで、制御部35の出力信号を画像処理
装置37(上記画像処理装置33と等価)に与え、そこ
において所定の画像処理を行い所定のマークらしさの適
合度を求めたり、適合度から出力禁止物か否かの判定を
行う。そして、適合度を求める方式の場合には、係る適
合度を制御部35に送り、制御部35ではその適合度に
基づいて出力禁止物か否かの最終判断を行い、禁止物と
判定した場合には制御部35から出力部36へのデータ
出力を停止する。
【0137】また、画像処理装置37で最終的な禁止物
か否かの判定まで行う方式の場合には、画像処理装置3
7が禁止物と判定したならば、制御部35に禁止信号を
出力する。そして、制御部35から出力部36へのデー
タ出力を停止する。また、出力部36に対して直接動作
禁止信号を送り、出力部36を停止させるようにしても
よい。
【0138】なお、画像処理装置の具体的な構成につい
ては、上記した各実施例に限られず、適合度が求められ
るものであればなんでも良い。また同一原稿(画像デー
タ)か否かを検出する手段としても、上記したものに限
られず、例えば複写機やスキャナー等の原稿を読み込む
装置の場合には、通常原稿台の上に原稿を置いた状態で
カバーを被せるので、係るカバーの開閉を検出し、カバ
ーが閉じた状態のままであれば同一原稿と認定すること
ができる。また、プリンターの場合には、出力する画像
データが読み込まれたアドレスが同じ場合に同一画像と
認定することができるなど、種々の方式をとることがで
きる。
【0139】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像認識方
法及び装置では、通常は判定条件が緩やかに設定される
ので、複写等禁止物(検出対象物)を確実に検出するこ
とができる。そして、そのように緩やかにすることによ
り、非検出対象物も検出対象物と誤認定されるおそれが
高くなるが、同一原稿のまま何回か繰り返し複写等の命
令を与えることにより、非検出対象物と判定され、複写
等の所定の処理を実行することができる。そして、少な
くとも1回は複写等の処理を停止するので、ユーザーに
対して警告注意を与えることができ、偽造防止にもな
る。
【0140】そして、係る画像処理装置を複写機,スキ
ャナー,プリンターに実装することにより、紙幣,有価
証券等の複写等禁止物に対し、確実にその複写物の出力
を禁止(複写自体を行わない,原稿(複写禁止物)と異
なる画像を複写・出力する等)し、また、係る原稿の読
み取りや印刷を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の好適な一実施例の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】それに用いる画像処理装置の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図3】2値化処理部の内部構成の一例を示すブロック
図である。
【図4】2値化処理部への入力画像の一例を示す図であ
る。
【図5】図4に示す画像データを入力した時の2値化処
理部からの出力画像の一例を示す図である。
【図6】マーク検出部の内部構成の一例一例を示すであ
る。
【図7】(A)はマーク検出部で用いられるテンプレー
トを示す図である。(B)はマーク検出部に入力する画
像データの一例を示す図である。
【図8】画像切出部の内部構成の内部構成の一例を示す
図である。
【図9】エリア濃度抽出ブロックの内部構成の一例を示
す図である。
【図10】画像切出部の作用を説明する図である。
【図11】画像切出部の作用を説明する図である。
【図12】マッチング部の内部構成の一例を示す図であ
る。
【図13】マッチング部で使用するメンバシップ関数の
一例を示す図である。
【図14】本発明の第1実施例の要部となる制御部の機
能を示すフローチャートの一部である。
【図15】本発明の第1実施例の要部となる制御部の機
能を示すフローチャートの一部である。
【図16】本発明の第2実施例の要部となる制御部の機
能を示すフローチャートの一部である。
【図17】本発明の第2実施例の要部となる制御部の機
能を示すフローチャートの一部である。
【図18】本発明の第3実施例における画像処理装置の
一例を示す図である。
【図19】本発明の第3実施例の要部となるCPUの機
能を示すフローチャートの一部である。
【図20】本発明の第3実施例の要部となるCPUの機
能を示すフローチャートの一部である。
【図21】本発明の第3実施例の要部となるCPUの機
能を示すフローチャートの一部である。
【図22】本発明の第4実施例で用いられるメンバシッ
プ関数を示す図である。
【図23】本発明の第4実施例で用いられるメンバシッ
プ関数を示す図である。
【図24】本発明の第4実施例で用いられるメンバシッ
プ関数を示す図である。
【図25】本発明の第4実施例の要部となるCPUの機
能を示すフローチャートの一部である。
【図26】本発明の第4実施例の要部となるCPUの機
能を示すフローチャートの一部である。
【図27】本発明の第5実施例の要部となる制御部の機
能を示すフローチャートである。
【図28】本発明の第6実施例の要部となる制御部の機
能を示すフローチャートである。
【図29】本発明の第6実施例の動作原理を説明する図
である。
【図30】本発明の第7実施例に用いられる画像処理装
置を示す図である。
【図31】本発明の第8実施例の複写機の全体構成を示
す図である。
【図32】第8実施例の要部を示すフローチャートであ
る。
【図33】第9実施例の要部を示すフローチャートであ
る。
【図34】本発明に係るスキャナーの一例を示す図であ
る。
【図35】本発明に係るプリンターの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】 1 画像読取り部 2 画像変換部 3 画像形成部 4 制御部 5,5′ 画像処理装置 10 2値化処理部 11 記憶装置 12 マーク検出部 13 画像切出部(特徴量抽出手段) 14 マッチング部 15 CPU 20 前スキャン画像記憶装置 21 比較回路 23 複写開始スイッチ 30 入力部 31 制御部 32 出力部 33 画像処理装置 35 制御部 36 出力部 37 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平石 順嗣 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 今井 清 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 三輪 哲也 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 松下 壮一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 稲田 実 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象の画像データに対して所定の画
    像処理を行い、予め登録した基準パターンとの適合度を
    求め、その適合度としきい値とを比較し前記処理対象の
    画像データが検出対象物か否かを判定する画像認識方法
    において、 前記処理対象の画像データが検出対象物と判定された後
    に同一の画像データに対して再度判定処理を行うに際
    し、条件を厳しくし前記基準パターンに対してより近い
    画像データのみを検出対象物と判定するようにした画像
    認識方法。
  2. 【請求項2】 前記条件を厳しくする方法として、しき
    い値を前回よりも高くするようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の画像認識方法。
  3. 【請求項3】 前記適合度を算出するに際し、所定の色
    に対する色抽出幅を設定し、その色抽出幅に基づいて前
    記画像データを2値化して2値画像データを生成し、そ
    の生成した2値画像データを用いて予め登録した基準パ
    ターンとの適合度を求めるようにしてなり、 前記条件を厳しくする方法として、前記2値化する際の
    色抽出幅を狭くするようにしたことを特徴とする請求項
    1または2に記載の画像認識方法。
  4. 【請求項4】 前記基準パターンをメンバシップ関数で
    表現し、前記条件を厳しくする方法として、前記メンバ
    シップ関数の形状を変化するようにしたことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像認識方法。
  5. 【請求項5】 処理対象の画像データに対して所定の画
    像処理を行い、予め登録した基準パターンとの適合度を
    求め、その適合度としきい値とを比較し前記処理対象の
    画像データが検出対象物か否かを判定する画像認識方法
    において、 前記処理対象の画像データが検出対象物と判定された後
    に同一の画像データに対して繰り返し判定処理を行うに
    際し、その都度適合度を求めるとともに所定のしきい値
    とを比較して検出対象物か否かの判定を行い、 かつ、前記繰り返して行う判定処理の回数が、予め定め
    た回数を越えた場合には検出対象物でないと判定するよ
    うにした画像認識方法。
  6. 【請求項6】 処理対象の画像データに対して所定の画
    像処理を行い、予め登録した基準パターンとの適合度を
    求め、その適合度としきい値とを比較し前記処理対象の
    画像データが検出対象物か否かを判定する画像認識方法
    において、 前記処理対象の画像データが検出対象物と判定された後
    に同一の画像データに対して繰り返し判定処理を行うに
    際し、その都度適合度を求めるとともに、その同一の画
    像データについて求めた適合度の平均を求め、その適合
    度の平均としきい値とを比較して検出対象物か否かの判
    定を行うようにした画像認識方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の画像認
    識方法において、 前記同一の画像データか否かの判定を、前回判定処理を
    行った画像データに基づく所定の画像データを比較デー
    タとして保存し、今回の判定処理を行っている画像デー
    タに基づく所定の画像データと前記比較データとを比べ
    ることにより行うようにした画像認識方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の画像認
    識方法において、 前記同一の画像データか否かの判定を、処理開始スイッ
    チがONされる間隔を測定し、その間隔が一定時間以下
    であれば同一原稿と判断するようにした画像認識方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の画像認
    識方法において、 前記同一の画像データか否かの判定を、前回判定処理を
    行った時に得られた適合度を保存しておき、今回の判定
    処理を行って得られた適合度と前回の適合度との差を求
    め、その差が一定値以下であれば同一原稿と判断するよ
    うにした画像認識方法。
  10. 【請求項10】 処理対象の画像データに対して所定の
    画像処理を行い、予め登録した基準パターンとの適合度
    を求める適合度算出手段と、 前記適合度算出手段により得られた適合度と予め定めた
    しきい値とを比較し、前記処理対象の画像データが検出
    対象物か否かを判定する判定手段とを備え、 前記適合度度算出手段における適合度算出アルゴリズム
    または前記判定手段における判定アルゴリズムの少なく
    とも一方を変更可能とし、前記判定手段の判定結果に基
    づいて、前記適合度算出アルゴリズムと判定アルゴリズ
    ムの少なくとも一方を変更する条件変更手段を備えた画
    像認識装置。
  11. 【請求項11】 前記判定手段におけるしきい値を変更
    可能とし、 前記条件変更手段が、前記判定手段の判定結果が検出対
    象物の場合に、前記しきい値を高くするようにした請求
    項10に記載の画像認識装置。
  12. 【請求項12】 前記適合度算出手段が、所定の色に対
    する色抽出幅に基づいて与えられた画像データを2値化
    処理する2値化処理手段を有し、その2値化処理手段か
    ら出力される2値画像データを用いて基準パターンとの
    適合度を求めるもので、 前記色抽出幅を決定する上限しきい値と下限しきい値の
    少なくとも一方を変更可能とし、 前記条件変更手段が、前記判定手段の判定結果に基づい
    て前記上限しきい値と下限しきい値の少なくとも一方を
    変更するようにした請求項10または11に記載の画像
    認識装置。
  13. 【請求項13】 前記適合度算出手段が、所定の色に対
    する色抽出幅に基づいて与えられた画像データを2値化
    処理する2値化処理手段と、 2値化処理手段により2値化された2値画像データに基
    づいて所定の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、 その抽出された特徴量の、予め登録されたメンバシップ
    関数で表現される基準パターンに対する適合度を求める
    マッチング手段とを有し、 前記条件変更手段が、前記判定手段の判定結果に基づい
    て前記メンバシップ関数の形状を変化させるものである
    請求項10〜12のいずれか1項に記載の画像認識装
    置。
  14. 【請求項14】 処理対象の画像データに対して所定の
    画像処理を行い、予め登録した基準パターンとの適合度
    を求める適合度算出手段と、 前記適合度算出手段により得られた適合度と予め定めた
    しきい値とを比較し、前記処理対象の画像データが検出
    対象物か否かを判定する判定手段とを備え、 前記処理対象の画像データが前回処理した画像データと
    同一であるか否かを判定するとともに、同一画像データ
    が連続して検出対象物と判定された回数を計数し記憶す
    る手段とを備え、 前記計数された回数が所定数を越えた場合には、前記判
    定手段の判定結果にかかわらず、検出対象物でないとい
    う判定結果を出力するものである画像認識装置。
  15. 【請求項15】 処理対象の画像データに対して所定の
    画像処理を行い、予め登録した基準パターンとの適合度
    を求める適合度算出手段と、 前記適合度算出手段により得られた適合度と予め定めた
    しきい値とを比較し、前記処理対象の画像データが検出
    対象物か否かを判定する判定手段とを備えた画像認識装
    置において、 前記処理対象の画像データが前回処理した画像データと
    同一であるか否かを判定する手段と、 同一の画像データについて求めた適合度に関する情報を
    記憶する記憶手段とをさらに備え、 前記判定手段による判定処理が、前記記憶手段に格納さ
    れた情報に基づいて得られる同一画像データの適合度の
    平均値と、前記しきい値とを比較する機能を有する画像
    認識装置。
  16. 【請求項16】 過去に処理した画像データを記憶する
    前スキャン画像記憶手段と、 前スキャン画像記憶手段に格納された画像データと、現
    在処理中の画像データとを比較する比較回路とを設け、 その比較回路による処理結果が同一画像データでない場
    合に前記条件変更手段により変更した条件を初期状態に
    戻すようにした請求項10〜15のいずれか1項に記載
    の画像認識装置。
  17. 【請求項17】 処理開始スイッチのONを検出する開
    始検出手段と、 その開始検出手段の検出信号に基づいて動作し、検出信
    号出力から次の検出信号出力までの時間を計測する時間
    計測手段と、 その時間計測手段により計測された時間が一定値以下の
    時に同一画像データについて処理命令があったと判断す
    る手段とを備え、 判断結果が同一画像データでない場合に前記条件変更手
    段により変更した条件を初期状態に戻すようにした請求
    項10〜15のいずれか1項に記載の画像認識装置。
  18. 【請求項18】 適合度算出手段により求められた適合
    度を記憶する適合度記憶手段と、 その適合度記憶手段に保持された適合度と、今回求めら
    れた適合度を比較し、その差が一定値以下の時に同一画
    像データについて処理命令があったと判断する手段とを
    備え、 判断結果が同一画像データでない場合に前記条件変更手
    段により変更した条件を初期状態に戻すようにした請求
    項10〜15のいずれか1項に記載の画像認識装置。
  19. 【請求項19】 少なくとも原稿を読み取る画像読取り
    手段と、その画像読取り手段に接続され、その読み取っ
    た画像データを印刷するための信号に変換する画像変換
    手段と、その画像変換手段からの出力を受け、所定の印
    刷処理を行う画像形成手段とを備えた複写機において、 前記請求項10〜18のいずれか1項に示す画像認識装
    置を搭載するとともに、前記画像読取り手段から出力さ
    れる画像データを前記画像変換手段と並列に前記画像認
    識装置に入力させ、 かつ、前記画像認識装置は、所定のスキャンで得られた
    画像データに基づいて複写処理中の原稿が検出対象物で
    あるか否かを判断し、検出対象物と判定した時には前記
    複写機の所定の処理手段に対し制御信号を送り、複写を
    コントロールするようにした複写機。
  20. 【請求項20】 原稿を読み取る入力手段と、その入力
    手段に接続され、その読み取った画像データに対し所定
    の画像変換処理を行う制御手段と、その制御手段の出力
    を受け、接続された出力装置に対してデータを出力する
    出力手段とを備えたスキャナーにおいて、 前記請求項10〜18のいずれか1項に示す画像認識装
    置を搭載するとともに、前記入力手段から出力される画
    像データを前記制御手段と並列に前記画像認識装置に入
    力させ、 かつ、前記画像認識装置は、所定のスキャンで得られた
    画像データに基づいて複写処理中の原稿が検出対象物で
    あるか否かを判断し、検出対象物と判定した時には前記
    スキャナーの所定の処理手段に対し制御信号を送り、読
    み取り処理をコントロールするようにしたスキャナー。
  21. 【請求項21】 与えられた画像データ情報に対し所定
    の画像変換処理を行う制御手段と、その制御手段の出力
    を受け、所定の印刷処理を行う出力手段とを備えたプリ
    ンターにおいて、 前記請求項10〜18のいずれか1項に示す画像認識装
    置を搭載するとともに、プリンターに入力される画像デ
    ータを前記出力手段と並列に前記画像認識装置に入力さ
    せ、 かつ、前記画像認識装置は、与えられた画像データに基
    づいて処理中の画像データが検出対象物であるか否かを
    判断し、検出対象物と判定した時には前記プリンターの
    所定の処理手段に対し制御信号を送り、出力処理をコン
    トロールするようにしたプリンター。
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