JPH10210285A - 画像認識方法及び装置並びに複写機 - Google Patents

画像認識方法及び装置並びに複写機

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JPH10210285A
JPH10210285A JP9017798A JP1779897A JPH10210285A JP H10210285 A JPH10210285 A JP H10210285A JP 9017798 A JP9017798 A JP 9017798A JP 1779897 A JP1779897 A JP 1779897A JP H10210285 A JPH10210285 A JP H10210285A
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JP9017798A
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Inventor
Shinya Sonoda
真也 園田
Ikuro Kinoshita
郁朗 木下
Koichi Omae
浩一 大前
Hitoshi Nakamura
仁 中村
Yoritsugu Hiraishi
順嗣 平石
Masahiro Akagi
政弘 赤木
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写禁止物と非複写禁止物を精度良く弁別す
る画像認識装置を提供すること 【解決手段】 2値化処理部10で2値化処理して得ら
れた2値画像データに対し最終的にマッチング部14に
て辞書15に基づいてマッチング処理を行い、複写禁止
物らしさを示す適合度を求め制御部16に与える。制御
部には、画像信号以外の情報が与えられ、そこにおいて
複写禁止物らしいか否かを判定し、複写禁止物らしいと
判定されると、適合度に定数を加算したり、2値化処理
部で2値画像を生成する際の2値化しきい値の上下限の
範囲を拡大したり、適合度が高くなるような辞書に切り
替える。すると、複写禁止物と認識される可能性が高く
なり、漏れなく複写禁止物を検出し、複写禁止処理をす
る。通常は複写禁止物と認識される可能性を相対的に低
くしておくことにより、複写禁止物に類似する複写可能
な原稿に対して複写禁止処理をする可能性を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、有価証券、
秘密書類等の複写等が禁止されている原稿の読取り,プ
リントアウト等を防止するために適した画像認識方法及
び装置並びに複写機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のフルカラー複写機等の複写装置の
開発により、複写画像の画質は原画像(原稿)と肉眼で
は見分けがつかないレベルにまで達し、係る忠実な複写
物が手軽に得られるようになった。しかし、それにとも
ない紙幣、有価証券等の本来複写が社会的に禁止されて
いるものの偽造や、秘密書類のコピーによる持ち出し等
に悪用される危険性が増大すると考える必要があり、係
る危険性を未然に防止するための偽造防止装置が種々開
発されている。
【0003】その中の一つとして、例えば特開平2−2
10591号公報等に開示された画像処理装置がある。
係る装置の構成を説明すると、紙幣等の複写禁止物中に
存在する特徴的な部分(公報の発明では朱印)の位置を
特定するとともに、特定した領域の画像データと予め登
録した特徴(基準パターン)とを照合し、その適合度
(類似度)からその処理中の原稿が複写禁止物か否かを
判断し、複写禁止物と判断した場合には、複写処理を停
止したり、全面を黒に印刷した紙をプリントアウトした
り、原画像に「コピー」などの文字を重ねて印刷した紙
をプリントアウトするなどの所定の複写禁止処理を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の複写
禁止物を検出し複写禁止処理を行う機能を備えた画像処
理装置では、偽造等を確実に防止するために検出漏れを
なくすようにすると、判定のためのしきい値が低くなり
複写禁止物でないのに複写ができなくなるという問題を
生じる。すると、原稿台上に載置された原稿を忠実に原
寸通りあるいは所定の倍率で複写するという複写機の本
来の機能が実行されず、善良な一般ユーザーに多大な被
害を及ぼすことになる。
【0005】一方、係る事態を回避するために、認識判
定する際のしきい値を高くすると、登録した特徴(基準
パターン)と同一または極めて類似するもののみを検出
し、比較的似ている程度の原稿(複写禁止物ではない)
に対しての複写処理を許容することができる。しかし、
積極的或いは偶発的に基準マークに改ざんを施し基準マ
ークとの類似度を低下させた場合には、高いしきい値で
は検出できず複写を許容してしまう。
【0006】すなわち、複写禁止物(本物)を認識処理
して求めた基準パターンとの類似度の度数分布と、非複
写禁止物(偽物)を認識処理して求めた基準パターンと
の類似度の度数分布を考えると、その一部がオーバーラ
ップしてしまう(グレーゾーン)。従って、判定のため
のしきい値Thをいずれの値に設定しても上記した誤認
識を生じてしまうのである。
【0007】よって、ユーザの要求が本物を確実に検出
したい(偽物を誤って本物と認識するのは許容する)場
合には、しきい値を低くし、逆に、偽物を確実に検出し
たい場合には、しきい値を高くするように対応する。さ
らに、本物に対しても偽物に対しても共に誤認識する確
率を少なくしたい場合には、例えばグレーゾーンの中間
地点にしきい値(Th)を設定するように対応せざるを
得ない。
【0008】また、抽出する特徴量を多くしたり、認識
対象とするパターンの面積を広くしたり、パターン数を
多くすることによって、高精度の認識処理をすると、上
記グレーゾーンの幅も小さくなり、認識率は高くなる。
しかし、グレーゾーンをなくし本物と偽物を完全に分離
することは困難である。さらにそのようにすると、特徴
量等の抽出を行う処理並びに、実際の基準パターン等と
の比較・認識処理に長時間を有し、リアルタイムの認識
を行えなくなったり、その認識処理にかかる時間の制約
から、複写機の高速化を阻害するおそれもある。
【0009】係る事態は、複写機に限らず、スキャナ等
の各種の画像読み取りを行う処理装置にも共通して存在
する。
【0010】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、複写禁止物を確実に検出することと、非複写禁止物
の複写等を許容するという相反する問題を同時に解決す
ることができる画像認識方法及び装置並びに複写機を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る画像認識方法では、与えられた画
像データに対して所定の画像認識処理を行い、複写禁止
物であるか否かを判断する画像認識方法において、画像
信号以外の情報に基づいて処理中の画像データが複写禁
止物らしいか否かを判定し、その判定結果に基づいて実
際の認識処理を行う際の判定基準または判定方法を変え
るようにした(請求項1)。
【0012】そして、前記判定基準または判定方法の変
更は、例えば複写禁止物らしい場合に最終的に複写禁止
物と認識される可能性が相対的に高くなるような認識ア
ルゴリズムにし、複写禁止物らしくない場合に最終的に
複写禁止物と認識される可能性を相対的に低くなるよう
な認識アルゴリズムにすることができる(請求項2)。
【0013】また、上記した方法を実施するための本発
明に係る画像認識装置としては、与えられた画像データ
に対して所定の画像認識処理を行い、複写禁止物である
か否かを判断する画像認識装置において、外部から与え
られる画像信号以外の情報に基づいて複写禁止物らしい
か否かを判定する条件判定手段と、前記条件判定手段の
判定結果に基づいて実際の認識処理を行う際の判定基準
または判定方法を変える調整手段(実施の形態では、制
御部16内またはPPC制御部4内にその機能が組み込
まれている)とを備えるように構成した(請求項3)。
【0014】そして、前記調整手段は、例えば前記条件
判定手段で複写禁止物らしいと判定された場合には最終
的に複写禁止物と判断される可能性が相対的に高くなる
認識アルゴリズムにし、複写禁止物らしくないと判定さ
れた場合にはは最終的に複写禁止物と判断される可能性
が相対的に低くなる認識アルゴリズムにする機能を有す
るように構成することができる(請求項4)。
【0015】なお、認識アルゴリズムの変更は、複写禁
止物らしいと判定された場合と複写禁止物らしくないと
判定された場合の両方とも行う必要はなく、例えば、一
方を基準とし(実施の形態では、複写禁止物らしくない
方を基準としているが逆でももちろん良い)、複写禁止
物らしいと判定された場合に認識アルゴリズムを変更
し、複写禁止物と認識されやすくなるように変更するよ
うにしても良い。もちろん、そのように基準の認識アル
ゴリズムを設定せず、その都度切り替えるようにしても
かまわない。
【0016】また、例えば実施の形態の図13や図20
に示すように、複写禁止物らしいか否かの判断を行う前
に、通常の認識処理を行い、その認識結果に応じて再度
複写禁止物らしいか否の判定を行い、必要に応じて調整
処理をするようにしてももちろん良い。
【0017】そして、本発明では、処理対象の画像デー
タの基となる原稿が、複写禁止物らしいしか否かを求
め、それに基づいて実際の認識処理をする際の認識アル
ゴリズム等を調整するため、より正確に誤判別すること
なく複写禁止物か否かを認識することができる。
【0018】つまり、複写禁止物らしい場合には、画像
信号以外の情報に基づく判定結果が「複写禁止物らし
い」場合には、たとえ類似度・適合度が低くても複写禁
止物である可能性は高い。逆に、判定結果が「複写禁止
物らしくない」場合には、たとえ類似度・適合度が高く
ても複写禁止物である可能性は低い。
【0019】従って、係る事実に鑑み、認識処理する際
の認識アルゴリズムを調整し、「複写禁止物らしい」と
判定された場合には、できるだけ複写禁止物と最終的に
認識されるようにし、検出漏れを防止する。逆に、「複
写禁止物らしくない」と判定された場合には、できるだ
け複写禁止物と認識されないようにし、誤って複写禁止
物と認識されるおそれをなくす。これにより、誤判別す
る可能性が可及的に抑制される。つまり、上記したグレ
ーゾーンに位置するような画像データであっても、精度
良く判定でき、たとえ複写禁止物に類似しても複写可能
なものはそのまま複写し、複写禁止物に対しては所定の
複写禁止処理をすることができるようにしている。
【0020】なお、画像データ信号以外の情報に基づい
て行う複写禁止物らしいか否かの検出結果に関係なく、
画像データに対して認識処理した結果適合度が非常に高
く複写禁止物である蓋然性が高い場合や、逆に適合度が
非常に低く複写禁止物である可能性が明らかにないよう
な場合ももちろん存在する。従って、複写禁止物らしい
か否かの判定結果に基づいて行う調整の範囲は、上記し
た事項を考慮して決定する必要がある。つまり、従来の
方法では複写禁止物であるか否かを精度良く弁別できな
かったグレーゾーン内の所定の範囲に対して上記した調
整の効果が発揮されるようにするのが好ましい。
【0021】係る調整するための情報として、本発明で
は、処理対象の画像データ・信号以外の情報を用いるよ
うにしたため、画像認識とは違った観点から状態を判断
でき、より精度良く認識できるとともに、原稿に対して
改竄等されても複写禁止物らしいか否かの判定には影響
がないので、係る改竄等の画像データに対する改変にも
強くなる。
【0022】ここで判定基準とは、認識処理し、最終的
に複写禁止物であるか否かを弁別する際の基準であり、
例えば請求項5に示すように最終的に弁別するための適
合度の相対的な調整がある。つまり、通常の画像認識処
理を行って適合度算出手段で求められた適合度に対し、
その適合度自体を直接変更したり、逆に適合度をしきい
値処理する際の判断基準となるしきい値を変更するもの
がある。これにより、画像認識処理を行って求められた
適合度が同じであっても、求めた適合度を相対的に調整
することにより、複写禁止物と判断される確率が高くな
ったり、低くなったりする。さらに、具体的な調整処理
としては、求めた適合度やしきい値に対し、所定のマー
ジンを加減算したり、係数を掛けることができる。
【0023】また、判定方法とは、適合度を求めるため
に行う画像処理のアルゴリズムの変更等であり、例えば
請求項6,7等に示すように2値画像を生成するための
2値化しきい値や、適合度を求める際のマッチング処理
の内容を決定する辞書データの変更等がある。そして、
2値化しきい値や辞書データを変更することにより、同
一の画像データに対してマッチング処理をして適合度算
出手段(実施の形態では「マッチング部」に相当)で求
めれる適合度は異なる。よって同一の画像データであっ
ても、画像データ以外の情報によっては最終的に複写禁
止物と認定される場合と、認定されない場合がでてく
る。
【0024】一方、画像信号以外の情報としては、連続
プリントアウト枚数(請求項8)原稿の形状(請求項
9)、手差しトレーが使われているか否か(請求項1
0)、画質変更回数(請求項11)、時刻情報(請求項
12)、周囲に存在する人数(請求項13)、周囲の明
るさ(請求項14)、周囲の音の大きさ(請求項15)
等の他各種のものがあり、それらを単独或いは任意のも
のを用いて使用することができる。
【0025】また、本発明に係る複写機では、少なくと
も原稿を読み取る画像読取り手段と、その画像読取り手
段に接続され、その読み取った画像データを印刷するた
めの信号に変換する画像変換手段と、その画像変換手段
からの出力を受け、所定の印刷処理を行う画像形成手段
とを備えた複写機を前提とし、請求項3〜15のいずれ
か1項に示す画像認識装置を搭載させ、前記画像認識装
置には前記画像読取り手段から出力される画像データを
前記画像変換手段と並列に前記画像認識装置に入力させ
るとともに、画像信号以外の情報を与えるようにし、か
つ、前記画像認識装置が複写処理中の原稿が複写禁止物
であるか否かを判断し、複写禁止物と判定した時には前
記複写機の所定の処理手段に対し制御信号を送り、複写
をコントロールするように構成した(請求項16)。
【0026】ここで複写をコントロールとは、複写禁止
物と認識した場合に、複写自体を停止しプリントアウト
しない場合と、黒塗りや、コピー等の他の画像データを
合成して出力したり、解像度を劣化させて出力したりし
て、原稿と同一物をプリントアウトしない各種の手法を
用いることができる。
【0027】さらに、そのコントロールの手法は、常に
同一のものとする必要はなく、状況に応じて使い分けて
も良い。一例を示すと、例えば請求項17に規定するよ
うに前記画像認識装置を構成する前記調整手段は、適合
度算出手段により求めた適合度を調整するものとし、前
記条件判定手段で複写禁止物らしいと判定されるか否か
を問わず最終的な判断結果が複写禁止物と認定される場
合には複写を停止し、前記条件判定手段で複写禁止物ら
しいと判定された場合にのみ最終的な判断結果が複写禁
止物と認定される場合には、画質を劣化させた状態で出
力するように制御するように構成することができる。こ
のようにすると、仮に複写許容の原稿に対して複写禁止
物と誤認識した場合であっても、一定の条件のものはプ
リントアウトはされるので、被害を最小限に抑えること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る画像認識装置
が実装されるカラー複写機の一例を示している。同図に
示すように、カラー複写機は、CCD等の撮像手段やそ
のCCDの出力を増幅するアンプ及び検出された電気信
号からなる画像情報をRGBのデジタル信号に変換する
A/D変換器等からなる原稿読取り部1を備え、その画
像読取り部1により生成されたRGB信号が、次段の画
像変換部2に与えられるようになっている。
【0029】この画像変換部2では、与えられたRGB
信号からインクの色であるマゼンダ(M),シアン
(C),イエロー(Y)並びにブラック(Bk)の各成
分に分解し、得られたYMC信号を画像形成部3に出力
する。そして、画像形成部3では、与えられるYMC信
号に基づいて、レーザ光を感光ドラムの所定位置に照射
し、コピー紙に対して複写処理を行いプリントアウトす
るようになっている。そして、係る一連の処理(信号の
流れ)を、PPC制御部4が制御する。なお、具体的な
複写処理をする機構については従来のものと同様である
ため、その説明は省略する。
【0030】そして、上記画像読取り部1からの出力信
号(RGB)を複写機本体側の画像変換部2とともに、
本発明に係る画像処理装置5に平行に与えるようにして
いる。この画像処理装置5は、与えられた画像データの
中に、複写禁止原稿を示すマークが含まれているか否か
の判定基準となる適合度(複写禁止判定用のマークとの
類似度)を求めそれを複写機本体側のPPC制御部4に
出力したり、さらに求めた適合度に基づいて処理中の画
像が複写禁止物たる複写禁止物であるか否かの判定を
し、その判定結果をPPC制御部4に送るようになって
いる。そして、複写禁止原稿が含まれている場合には、
PPC制御部4は画像変換部2または画像形成部3に対
し複写禁止命令を送り、画像データの印刷を中断するな
どの所定の処理を行うようになっている。
【0031】すなわち、画像処理装置5が適合度を出力
し、PPC制御部4で複写禁止物か否かの判定を行う場
合には、係る画像処理装置5とPPC制御部4にて本発
明に係る画像認識装置を構成し、画像処理装置5にて最
終的な複写禁止物か否かの判定まで行う場合には、係る
画像処理装置5が本発明に係る画像認識装置を構成す
る。
【0032】そして、上記画像処理装置5の一例を示す
と、図2に示すようになっている。同図に示すように、
画像処理装置5は、まず、複写機本体(画像読取り部
1)から与えられた画像データ(RGB)から所定の色
の画素を抽出する2値化処理部10を備える。さらに、
その2値化処理部10で抽出された画素からなる画像
(2値画像)を格納する記憶装置11と、その記憶装置
11に格納された2値画像を読出して、その画像中に存
在する所定のマークの存在位置を検出するマーク検出部
12を有する。そしてマーク検出部12にて検出された
マーク存在位置に基づいて記憶装置11に格納された2
値画像の所定領域を切り出すとともに、次段のマッチン
グ部14に与える特徴量抽出手段たる画像切出部13を
有する。さらに、その画像切出部13から与えられた画
像データに対し、辞書15に格納された知識に基づいて
所定の認識処理(マッチング処理)を行うマッチング部
14と、そのマッチング部14における処理結果(抽出
した特徴量)に基づいて所定の処理を行う制御部16と
を備えている。
【0033】次に、各部について詳述する。2値化処理
部10は、検出対象の基準マークを構成する色(マーク
特有色)を抽出する色抽出部10aと、係るマーク特有
色を抽出し2値化するための2値化しきい値を格納する
2値化しきい値記憶部10bを有している。
【0034】色抽出部10aの内部構造の一例を示す
と、図3に示すように、RGB用の3つのウインドウコ
ンパレータ(1)〜(3)と、各ウインドウコンパレー
タ(1)〜(3)の出力が与えられる3入力のAND素
子とから構成され、各ウインドウコンパレータ(1)〜
(3)には、それぞれR,G,B各信号の濃度値(8ビ
ット)が与えられる。また、各ウインドウコンパレータ
(1)〜(3)には、検出する色に応じたRGB信号の
各濃度に対し上下に所定のマージンをとった上限・下限
しきい値が設定されている(2値化しきい値記憶部10
bより与えられる)。これにより、RGB信号のそれぞ
れに対して一定の幅(上限しきい値〜下限しきい値)の
範囲内に存在する濃度を有する画素が抽出される。すな
わち、ある一定の幅内の濃度をもつ画素があると、すべ
てのウインドウコンパレータ(1)〜(3)の出力が1
となるので、AND素子の出力が1となり、マークを構
成する画素の候補として抽出される。
【0035】その結果、複写禁止物の画像を読み取った
データが、この2値化処理部10に与えられると、色抽
出部10aにて基準マークを構成する所定の色部分の画
素を抽出し「1」になるので、2値化処理部10から
は、少なくともマーク部分が「1」となる2値画像が出
力される。なお、当然のことながら特定色と同等のRG
Bデータを有する画素が、画像中に存在する場合には、
その部分も「1」として出力される。
【0036】一例を示すと、例えば複写禁止判定用であ
る検出対象のマークMの形状が、図4中黒塗りで示すよ
うに、四角形の枠M1の中にヨットを模式化した図柄か
らなるマーク要素M2とにより構成されているとする。
そして、係る枠M1及びマーク要素M2が、所定の色で
着色されているものとする。なお、枠M1の内側及び外
側の1画素はそれ以外の色によってパターンが形成され
ている。
【0037】係る場合において、図4に示すようなカラ
ー画像(RGB)が入力されたとする(黒塗り部分が所
定の色で、白塗り部分及びハッチング部分はそれ以外の
色)。すると、所定の色で構成された部分(図中黒塗り
部分)が色抽出部10aで検出されて「1」が出力さ
れ、それ以外の色(白抜きの部分及びハッチングの部
分)は、色抽出部10aで抽出されず「0」が出力され
る。
【0038】その結果、図5のような出力画像(2値画
像)が出力され、これが記憶装置11に格納される。な
お、図5に示した例では、印刷ムラや検出誤差等により
本来「1」となるべきところが「0」となったり、その
逆に「0」となるべきところが「1」となった具体的な
検出結果の例を示している。
【0039】記憶装置11は、所定数のラインバッファ
から構成される。すなわち、上記した2値画像に基づい
てマーク検出部12でマークを検出するとともに、画像
切出部13で該当部分の画像を切り出して特徴量抽出が
できれば良いので、読み取った原稿の全画像データを蓄
える必要はなく、後段の処理に必要な数十ラインとして
いる。
【0040】マーク検出部12は、マークの存在位置を
検出するもので、図6に示すように16×16のフリッ
プフロップ群12aと、そのフリップフロップ群12a
を構成する各フリップフロップのうちの所定のフリップ
フロップからの出力を受け、その出力が所望のデータ
(1/0)になっているか否かを判断するデコード回路
12bとから構成される。
【0041】すなわち、記憶装置11を構成するライン
バッファの各ラインに格納された2値画像データ(1/
0)を対応するフリップフロップの列に、1画素目から
順に先頭のフリップフロップに入力する。そして、各フ
リップフロップは、同時にクロックが与えられ、同期し
て次段のフリップフロップにデータを転送する。これに
より、クロックが1つずつ入力される都度、主走査方向
に1画素ずつ走査したのと同様になり、また、各ライン
の最後の画素データ(1/0)を入力したならば、最初
に戻り1ライン下にずらして先頭から画素データを入力
する。これにより副走査方向に1画素ずらしたのと同等
となる。よって先頭から16画素分が入力されると、す
べてのフリップフロップにデータが格納され、そのとき
のフリップフロップ群12aの出力が、記憶装置11内
に格納された2値画像データと等価となる。
【0042】また、デコード回路12bは、画像データ
中にマークMのうち枠M1部分が存在しているのを検出
するもので、入力画像に対して図7(A)に示すような
テンプレートとのマッチングをとり、一致する場合に検
出信号を出力するようになっている。ここで使用するテ
ンプレートは、枠M1に相当する部分が黒画素で、その
内周及び外周側の1画素分の領域(図中ハッチングで示
す)が白画素となる3画素幅の正方形の枠(辺)からな
り、その他の領域に存在する画素については見ないよう
にしている。
【0043】よってデコード回路12bは、上記3画素
幅のテンプレート部分に対応するフリップフロップ(1
32個)の出力を受けるAND素子からなり、白画素と
なるべき領域(図7(A))中ハッチング部分)に対応
するフリップフロップの出力が与えられる入力端子が反
転入力されるようになっている。これにより、テンプレ
ートに一致するように黒画素「1」が所定の形にならん
でいる場合はデコード回路12bを構成するアンド素子
のすべての入力が1になり、デコード回路12bの出力
は「1」になる。そして、いずれか1つの画素の値が違
っていてもAND素子への入力は「0」を含むものとな
り、デコード回路12bの出力は「0」となる。
【0044】これにより、例えばある時点でフリップフ
ロップ群12aに格納されている2値画像が図7(B)
に示すようになっているとすると、その画像がテンプレ
ートと比較され、この図示の例ではテンプレートと一致
するので、検出信号(一致信号)が出力される。この
時、図7(B)中右下の画素Gの記憶装置11内の座標
(アドレス)も合わせて出力するようにしている。
【0045】画像切出部13は、図8に示すように12
×12のフリップフロップ群13aと、エリア濃度算出
ブロック13bとから構成される。すなわち、マーク検
出部12にて四角形の枠M1が検出された場合に、その
枠M1を含む内側に存在するすべての画素データを切り
出すとともに、それを所定の複数(本例では4個)のエ
リア(6×6画素)に分割し、各エリアごとに特徴量を
抽出し、出力するようになっている。
【0046】そして、本例では抽出する特徴量は、各エ
リアに存在する黒画素の数(濃度)を計数するようにし
ている。そのため、マークMを構成する画素領域(12
×12)に相当する12×12のフリップフロップ群1
3aを用い、マーク検出部12から出力された座標デー
タに基づいて、記憶装置11に格納された所定の画素デ
ータが、当該フリップフロップ群13aに転送されるよ
うになっている。
【0047】そして、上記処理を行うために16×16
のフリップフロップ群13aのうち6×6画素に対応す
る各エリアを構成するフリップフロップの出力を対応す
るエリア濃度算出ブロック13bに与えるようになって
いる。そして、このエリア濃度算出部13bは、対応す
るエリアのフリップフロップの出力が「1」になってい
る数を計数するもので、例えば36段(エリアを構成す
るフリップフロップの個数に対応)の並列入力直列出力
のシフトレジスタと、そのシフトレジスタの出力を受
け、「1」の時にカウントアップするカウンタとにより
構成することができる。
【0048】これにより、あるタイミングでフリップフ
ロップ群13aに格納された2値画像データが、シフト
レジスタに格納されてラッチされる。次いで、クロック
に伴いシフトレジスタの出力(1/0)がカウンタに入
力されるので、クロックが36回入力された後のカウン
タのカウント値が、エリア内に存在する出力が「1」の
フリップフロップの数になる。
【0049】したがって、例えばマーク検出部12で検
出され座標値Gに基づいて切り出された画像が図9に示
すようになっているとすると、12×12画素の領域を
同図中破線で示す位置で分割して得られる6×6画素の
4つのエリア中に存在する黒画素の数をカウンタで計数
する。これにより、各エリア(エリア1〜エリア4)の
特徴量である濃度は、図10に示すように、エリア1が
「17」,エリア2が「13」,エリア3が「20」,
エリア4が「22」となる。そして、係る各特徴量(濃
度)が、次段のマッチング部14に与えられる。
【0050】マッチング部14は、切り出されたエリア
1〜エリア4の濃度を、予め登録された複写禁止判定用
のマーク(基準パターン)の各エリア濃度をメンバシッ
プ関数の形で辞書15に登録しておき、その辞書15に
格納された知識に基づいて各エリアごとの適合度を求
め、各エリアの適合度の平均を求めそれを最終的な適合
度とし、出力するようにしている。
【0051】すなわち、図11に示すように各エリアの
メンバシップ関数が辞書15に格納されており、その辞
書15にリンクして接続され、与えられたエリア濃度を
メンバシップ関数に基づいて適合度を求めるファジィ推
論ブロック14aを4個(エリア数に対応)設け、各フ
ァジィ推論ブロック14aの出力を適合度算出ブロック
14bに与えるようにしている。そして、その適合度算
出ブロック14bは、与えられた4つの入力データの平
均を求めるようにしている。
【0052】一例を示すと、辞書15に、各エリアに対
応してそれぞれ図12(A)〜(D)に示すようなメン
バシップ関数が登録されているとする。すると、図10
に示すように、各エリアの濃度が「17,13,20,
22」である場合に、各ファジィ推論ブロック14aに
て適合度を求めると、エリア1の適合度が1.0,エリ
ア2の適合度が0.8,エリア3の適合度が1.0,エ
リア4の適合度が0.9となる。そして、そのようにし
て求めた各エリアの適合度が適合度算出ブロック14b
に与えられ、そこで平均が求められ最終的な適合度は
0.925となり、その値が制御部16に出力される。
【0053】なお、この図12に示したメンバシップ関
数は、撮像した画像中のマークの存在角度が0度の場合
のものであるが、一般にある原稿を複写する場合には、
原稿台に対して原稿を平行においた状態で処理するた
め、その置いた時の原稿の向き(姿勢)は、上下及び左
右の少なくとも一方が反転しているおそれがあり、原稿
の置いた向きによって4通り(0度,90度,180
度,270度)ある。
【0054】そこで、少なくとも係る角度に対応すべ
く、回転したメンバシップ関数も用意し、そのメンバシ
ップ関数とマッチングし適合度を求めるようにする。も
ちろん上記のように4通りではなく、それ以上に細かく
回転させたときのメンバシップ関数を用意し、それらと
マッチングを取るようにしても良い。そのようにする
と、原稿を斜めに置かれた場合であっても確実に検出す
ることができる。
【0055】制御部16は、マッチング部14にて求め
られ与えられた適合度にしたがって処理中の原稿が複写
禁止物か否かを判定し、複写禁止物と判定した場合に
は、複写機本体に対して複写禁止命令信号を出力するよ
うにしている。
【0056】ここで本発明では、従来と同様の複写禁止
物か否かの判定処理を行うための処理を行う制御部16
内に、条件判定部16aと適合度調整部16bを有して
いる。条件判定部16aは、外部から処理対象の画像デ
ータ・信号以外の情報を取得し、与えられた係る情報に
基づいて処理中の画像データが複写禁止物(複写禁止
物)らしいか否かを判断するものである。なお具体的な
判断手法は後述する。また、適合度調整部16bは、条
件判定部16aによる複写禁止物(複写禁止物)らしい
か否かの判断結果に基づいて適合度を調整するものであ
る。
【0057】そして、係る条件判定部16aとを適合度
調整部16bを備えた制御部1の機能は、図13に示す
ようになっている。すなわち、同図に示すように、マッ
チング部14により求められた適合度Xを取得し(ST
1)、その適合度Xが通常の判定基準であるしきい値が
0.8以上か否かを判断する(ST2)。そして、0.
8以上の時には、複写禁止物と認定できるので、そのま
ま複写禁止命令信号を出力する。係る処理までは、従来
のものと同様である。
【0058】一方、この分岐判断で仮にNOとなって
も、条件判定部16aで画像信号以外の情報を取得する
とともに、複写禁止物らしいか否かを判断する(ST
3,ST4)。そして、複写禁止物らしい条件に合致し
ない場合には、最終的に複写禁止物でないと判断し、通
常コピーを許容する。また、複写禁止物らしいと判断し
た場合には、ステップ5に飛び、適合度調整部16bを
稼働させて与えられた適合度Xに対して所定の定数を加
算し、調整適合度X′を求める。そして、係る調整適合
度X′が、判定基準のしきい値0.8以上か否を再度判
断し(ST6)、0.8以上の場合には、複写禁止物と
認定し、複写禁止命令信号を出力する。また、定数を加
算した調整適合度でも0.8未満の場合には、複写禁止
物でないと認定し、複写禁止命令信号を出力せず通常の
コピーを許容する。
【0059】このようにしたことにより、例えば定数が
0.1とした場合に、求められた適合度Xが0.7であ
っても、条件判定部16aで複写禁止物らしいと判定さ
れた場合には調整適合度は0.8となり、複写禁止物と
認定される。一方、求められた適合度が0.79と高く
ても条件判定部16aで複写禁止物らしくないと判定さ
れた場合には、調整適合度は求められないので、判定基
準であるしきい値0.8未満となり、複写禁止物でない
と認識できる。また、条件判定部16aで複写禁止物ら
しいと認識されるか否かに関わらず、適合度が0.8以
上であれば、従来と同様に複写禁止物と認定されるし、
仮に条件判定部16aにて複写禁止物らしいと判定され
ても、マッチング部14で求められた適合度が低い(定
数を加算してもしきい値に満たない)場合には、複写禁
止物でないと認定される。よって、グレーゾーンに該当
するものに対して、状況に応じて精度良く認識判定でき
る。
【0060】なお、上記した例では、適合度が0.8に
満たないものに対して、画像データ以外の情報に基づい
て複写禁止物らしいか否かを判定して必要に応じて調整
適合度を求めるようにしたが、ステップ1,2の処理を
なくし、常に複写禁止物らしいか否かの判断を行うよう
にしても良い。
【0061】さらに本形態では、2値化しきい値記憶部
10bには、例えば対となる上下限しきい値の範囲の異
なる複数種のしきい値を格納しておき、制御部16から
の制御命令に基づいて、2値化処理部10で行うしきい
値を変更できるようにしている。すなわち、例えば2値
化しきい値記憶部10bに、しきい値設定A〜Cの3種
類のしきい値群を格納しておく。 しきい値設定A R上限しきい値 140 R下限しきい値 100 G上限しきい値 140 G下限しきい値 100 B上限しきい値 140 B下限しきい値 100 しきい値設定B R上限しきい値 150 R下限しきい値 90 G上限しきい値 150 G下限しきい値 90 B上限しきい値 150 B下限しきい値 90 しきい値設定C R上限しきい値 160 R下限しきい値 80 G上限しきい値 160 G下限しきい値 80 B上限しきい値 160 B下限しきい値 80 上記のようにすると、しきい値設定Aを選択した場合に
は、上下限のしきい値の幅が最も狭いので、2値化処理
部10で「1」となる画素の条件が厳しくなり、複写禁
止でない画像データを複写禁止物と誤認識する可能性は
少なくなるが、その一方で本来複写禁止物として検出し
なければならない原稿を認識できなくなくなる(見落と
す)可能性がでてくる。一方、しきい値設定Cを選択し
た場合には、上記Aとは逆に、見落とす可能性が可及的
に減少するが、複写禁止物でないものを複写禁止物と誤
認識する可能性も高くなる。そして、しきい値設定Bは
その中間である。
【0062】そこで、通常であればしきい値設定Aとい
う厳しい条件でしきい値処理をするようにし、複写禁止
物でないものを誤って複写禁止物と誤認識する可能性を
少なくしておき、条件判定部16aで複写禁止物らしい
と判定した場合にはしきい値設定BまたはCを用いて2
値化処理し、見落としをなくするようにする。
【0063】そして、係る処理を行うための制御部16
の機能としては、図14に示すフローチャートのように
なる。つまり、画像データ以外の情報を取得し、複写禁
止原稿らしいか否かを判断する(ST11,12)。こ
の時、条件に合致する場合には、ステップ13に進み2
値化しきい値の変更命令を出力する。この変更命令は、
例えば「しきい値設定Bに切り替える」や、「しきい値
設定Cに切り替える」等である。そして、どちらの設定
を使用するかは、例えば、複写禁止物らしさの条件に段
階を持たせているような場合に、複写禁止物らしいとい
う判断をしたものでも、判断基準に近い程度の低いもの
の場合に設定Bを使用し、高いものの場合に設定Cを使
用するように対応できる。また、もちろん上記のように
3種類用意する必要はなく、少なくと2種類設け、2つ
の2値化しきい値を切り替えるようにしても良い。
【0064】すると、画像処理装置5は、しきい値設定
BまたはCに基づいて2値化処理〜マッチング処理を行
い適合度を求めるので、制御部16は、そのようにして
求められた適合度を取得する(ST14)。そして、そ
の得られた適合度に基づいて複写禁止物か否かを判断
し、複写禁止物と判断した(適合度が0.8以上)場合
には、複写禁止命令を出力する(ST15)。
【0065】また、ステップ12の分岐判断でNOの場
合には、2値化しきい値は切り替えない(しきい値設定
Aのまま)ので、ステップ14で受け取る適合度は、し
きい値設定Aに基づいて行われたものとなる。よって、
同じ画像データでも、しきい値を切り替えることによ
り、マッチング部14で求められる適合度は異なるの
で、判定結果も異なり、状況に応じて認識処理ができて
誤認識の確率が可及的に減少する。なお、図示省略する
が、本例では、ステップ11の判断をする前に、前提と
してしきい値設定Aになっている。つまり、ステップ1
3でしきい値の変更処理があった場合には、最終的な適
合度に基づく複写禁止物か否かの判断を行った後は、初
期状態のしきい値設定Aに戻す処理を行うようにしてい
る。
【0066】また本形態では、図2に示すように、上記
辞書15として複数の辞書15a,15b,15cを有
し、辞書切替部17によりいずれかの辞書を択一的に選
択し、その選択された辞書に基づいて上記のマッチング
を行うようにしている。そして、この切替も上記した2
値化しきい値の切替と同様に、制御部16からの切替信
号により行うようになっている。これにより、状況に応
じて同一の画像データに対する処理を行っても複写禁止
物(複写禁止物)と判定されやすくなったり、逆に判定
されにくくなるように調整し、誤認識する確率を可及的
に抑制するようにしている。
【0067】つまり、辞書Aには、図15に示す最も幅
が狭く複写可能な原稿を複写禁止物と誤認識する可能性
が最も少ないメンバシップ関数(Aパターン)が格納さ
れ、辞書Cには、図17に示す最も幅が広く複写禁止物
を見落とす可能性がもっと少ないメンバシップ関数(C
パターン)が格納され、辞書Bには図16に示すその中
間の幅からなるメンバシップ関数(Bパターン)が格納
されている。
【0068】そして、制御部18は図18に示すフロー
チャートを実行することにより、上記した2値化しきい
値の変更と同様の動作原理に基づいて所望のメンバシッ
プ関数が格納された辞書を択一的に選択し、それに基づ
いて求められた適合度に基づいて最終的な複写禁止物か
否かの判断を行うようになっている。
【0069】なお、本形態では、適合度の調整・2値化
しきい値の変更・辞書の変更の3つの機能をすべて備え
たものについて説明したが、本発明は必ずしも3つすべ
てを実装する必要はなく、いずれか1または2つを実装
しても良い。さらには、画像認識アルゴリズムの変更
も、上記した3つの例に限られるものでない。
【0070】次に、条件判定部16aの機能、つまり、
複写禁止物らしいか否かの判定基準について説明する。
そして、係る機能が、図13,図14,図18に示した
フローチャート中の画像データ以外の情報判定ルーチン
となり、具体的には、「*」に続く条件を満たすか否か
を判断し、満たす(合致する)場合には、複写禁止物ら
しいと判定するようになっている。
【0071】*連続コピーN枚以上 これは、複写禁止物の中でも、紙幣・有価証券類は、1
度に大量のコピーが行われる可能性が高い。従って、同
一原稿に対する連続コピー枚数が多い場合には、複写禁
止物を複写処理している可能性が高いと判定するように
した。そして、係るコピー枚数の情報は、複写機の操作
パネルから入力された連続枚数の情報を転送等すること
により容易に行える。
【0072】*原稿が定型以外 紙幣・有価証券の場合には、原稿サイズがA4,A3と
言った定型の大きさではないため、処理しようとする原
稿サイズが定型サイズ以外の場合に複写禁止物らしいと
判定するようにした。なお、係る判断は、原稿の大きさ
を把握したり、色調整等のために行われるプリスキャン
時に原稿の外形状を取得し、判別することにより容易に
行える。なお、必ずしも具体的な大きさを求める必要は
なく、定型の大きさか否かを判断するだけでも良い。
【0073】*手差しトレーが使われているか 紙幣・有価証券を偽造する場合には、用紙の両面にコピ
ーをする必要があるので、少なくとも1回(1度複写し
てプリントアウトした用紙の裏面側に複写処理する際)
は手差しトレーが使われることが多い。そこで、手差し
トレイが使用されて複写処理されている場合には、複写
禁止物らしいと判定するようにした。
【0074】*画質変更回数がn回以上 紙幣・有価証券は、偽造防止のために、特殊なインク・
色を用いて製造されることが多いため、より本物の色合
いに近づけるため、何度も色調整が繰り返し行われる可
能性が高い。そこで、画質変更の回数を計数し、n回以
上の場合には、複写禁止物らしいと判定するようにして
いる。そして、係る回数も、操作パネルを押下して色調
整するため、係る押下の回数をカウントすることにより
容易に求められる。
【0075】*時刻が深夜及びまたは早朝 紙幣・有価証券を偽造する場合には、人目に付かないよ
うに行うため、人気の少ない深夜や早朝に行われる可能
性が高い。従って、タイマー・時計を内蔵させ、予め設
定した時間(例えば22:00〜翌日6:00)内の場
合には、複写禁止物らしいと判定する。
【0076】*複写機の周囲に所定人数以上の人間がい
ない 紙幣・有価証券を偽造する場合には、人目に付かないよ
うに行うため、人気の少ない時に行われる可能性が高
い。従って、焦電センサや赤外センサ等の人体を検出可
能な人体センサを設け、係るセンサ出力が予め設定した
値以下の時には、周囲にいる人数が少ないと判断し、複
写禁止物らしいと判定する。なお、係るセンサは、複写
機に設けてもよく、或いは、複写機を設置する部屋内な
ど複写機と独立した位置に設置し、有線・無線による通
信により検出結果を複写機の画像処理装置5に伝送する
ようにしても良い。
【0077】*複写機周囲の明るさが一定以下 紙幣・有価証券を偽造する場合には、人目に付かないよ
うに行うため、人気の少ない深夜や早朝に行われる可能
性が高い。そして、目立たないようにするために複写機
を設置した室内もあまり明るくすることなく複写処理す
る可能性が高い。従って、複写機設置位置での照度を求
め、一定の明るさ(ルックス)以下の場合には、複写禁
止物らしいと判定する。
【0078】*複写機周辺の音の大きさが一定以下 紙幣・有価証券を偽造する場合には、人目に付かないよ
うに行うため、人気の少ない深夜や早朝に行われる可能
性が高い。そして、上記したように人の存在数自体が少
なく、しかも、偽造しようとする人も大きな声などで騒
ぐことなく行うのが通常である。従って、複写機設置位
置の周囲の音を測定し、一定の大きさ(db)以下の場
合には、複写禁止物らしいと判定する。
【0079】なお、上記したのはあくまでも一例であ
り、これ以外の判定基準を用いてももちろん良い。ま
た、上記したすべての判定基準を用い、総合的に判断し
てもよく、1或いは複数の判定基準を用いても良い。
【0080】図19は、本発明の別の実施の形態を示し
ている。上記した実施の形態では、画像信号以外の情報
を画像処理装置5に入力するようにしたが、本実施の形
態では、複写機本体側のPPC制御部4′に入力するよ
うにしている。これに伴い、画像処理装置5′では、単
一の辞書15によりマッチング処理を行い適合度を求め
るようにし、また、2値化処理部10の2値化しきい値
記憶部10bにも1種類の上下限しきい値を記憶するよ
うにしている。つまり、画像処理装置5′としては、従
来同様の通常の処理を行い、適合度を求め、制御部1
6′では、求められた適合度をPPC制御部4′に与え
るようになる。
【0081】PPC制御部4′には条件判定部4′aを
設け、与えられた画像信号以外の情報に基づいて複写禁
止物らしいか否かを判断する。そして、複写禁止物らし
いか否かの具体的な判定アルゴリズムは、上記した条件
判定部16aにおけるものと同様のものを用いることが
できる。そして、条件判定部4′aを含むPPC制御部
4′における複写禁止物か否かを判定するための機能
は、図20に示すフローチャートのようになっている。
【0082】すなわち、同図に示すように、画像処理装
置5′から出力された適合度Xを取得し(ST31)、
その適合度Xが通常の判定基準であるしきい値0.8以
上か否かを判断する(ST32)。そして、0.8以上
の時には、複写禁止物と認定できるので、そのまま複写
禁止処理をする。一方、この分岐判断で仮にNOとなっ
た場合には、条件判定部4′aで画像信号以外の情報を
取得するとともに、複写禁止物らしいか否かを判断する
(ST33,ST34)。そして、複写禁止物らしい条
件に合致しない場合には、最終的に複写禁止物でないと
判断し、通常コピーを許容する。また、複写禁止物らし
いと判断した場合には、ステップ35に飛び、判定基準
を下げて(この例では「0.7」)再度適合度Xとの大
小関係を求め、低い判定基準以上の場合には、複写禁止
物と認定し、複写禁止処理をする(ST35)。なお、
適合度Xが係る低い判定基準未満の場合には、複写禁止
物でないと認定し、通常のコピーを許容するようにし
た。
【0083】また、上記した各実施の形態では、いずれ
も最終的に複写禁止物と認定した場合には、同じ複写禁
止処理(複写停止)をするようにしたが、図13に示す
ように適合度を調整したり、上記した図20に示すしき
い値を変更する処理の場合には、もともと適合度Xが
0.8以上の複写禁止物の可能性が非常に高いものと、
0.8未満であるが、画像データ以外の情報から複写禁
止物らしいと判定された結果最終的に複写禁止物と認識
された場合で、異なる複写禁止処理を採るようにしても
良い。
【0084】一例を示すと、図21に示すように、通常
の処理で適合度Xが0.8以上となった場合には、複写
停止処理を行う(ST41,42)。そして、適合度が
0.8未満の場合には、画像データ以外の情報を取得
し、複写禁止物らしいか否かを判断する(ST43)。
そして、複写禁止物らしいと判定された場合には、適合
度Xを低いしきい値(例えば0.6)と比較し、係るし
きい値以上の場合には、複写禁止物と認定し、複写禁止
処理をするが、上記した適合度が0.8以上の場合より
は、複写禁止物の可能性が低いので、画像を劣化して複
写処理をするようにする(ST44)。
【0085】このようにすると、仮に複写禁止物でない
ものが、間違ってステップ44の条件を満たすことがあ
っても、複写はされるため、被害を最小限度に抑えるこ
とができる。また、複写禁止物の場合には、画像劣化さ
れると一目で偽物とわかるため、偽造防止効果は十分得
られる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像認識方
法及び装置並びに複写機では、画像信号以外の情報に基
づいて処理対象の画像が複写禁止物に基づくものらしい
か否かを判定し、その判定結果に基づいて認識処理する
際の判定基準や判定方法・知識等を変更するようにした
ため、複写禁止物を確実に検出することと、非複写禁止
物の複写等を許容するという相反する問題を同時に解決
することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の好適な一実施例の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】それに用いる画像処理装置の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図3】色抽出部の内部構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図4】色抽出部への入力画像の一例を示す図である。
【図5】図4に示す画像データを入力した時の色抽出部
からの出力画像の一例を示す図である。
【図6】マーク検出部の内部構成の一例を示すである。
【図7】(A)はマーク検出部で用いられるテンプレー
トを示す図である。(B)はマーク検出部に入力する画
像データの一例を示す図である。
【図8】画像切出部の内部構成の一例を示す図である。
【図9】エリア濃度抽出ブロックの内部構成の一例を示
す図である。
【図10】画像切出部の作用を説明する図である。
【図11】マッチング部の内部構成の一例を示す図であ
る。
【図12】マッチング部で使用するメンバシップ関数の
一例を示す図である。
【図13】制御部の機能を説明するフローチャートであ
る。
【図14】制御部の他の機能を説明するフローチャート
である。
【図15】辞書15aに格納されたメンバシップ関数の
一例を示す図である。
【図16】辞書15aに格納されたメンバシップ関数の
一例を示す図である。
【図17】辞書15aに格納されたメンバシップ関数の
一例を示す図である。
【図18】制御部の他の機能を説明するフローチャート
である。
【図19】本発明の他の実施の形態の要部を示すブロッ
ク図である。
【図20】PPC制御部の他の機能を説明するフローチ
ャートである。
【図21】PPC制御部の他の機能を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 画像読取り部 2 画像変換部 3 画像形成部 4 PPC制御部 5 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 仁 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 平石 順嗣 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 赤木 政弘 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた画像データに対して所定の画
    像認識処理を行い、複写禁止物であるか否かを判断する
    画像認識方法において、 画像信号以外の情報に基づいて処理中の画像データが複
    写禁止物らしいか否かを判定し、 その判定結果に基づいて実際の認識処理を行う際の判定
    基準または判定方法を変えるようにしたことを特徴とす
    る画像認識方法。
  2. 【請求項2】 前記判定基準または判定方法の変更は、
    複写禁止物らしい場合に最終的に複写禁止物と認識され
    る可能性が相対的に高くなるような認識アルゴリズムに
    し、複写禁止物らしくない場合に最終的に複写禁止物と
    認識される可能性を相対的に低くなるような認識アルゴ
    リズムにすることを特徴とする請求項1に記載の画像認
    識方法。
  3. 【請求項3】 与えられた画像データに対して所定の画
    像認識処理を行い、複写禁止物であるか否かを判断する
    画像認識装置において、 外部から与えられる画像信号以外の情報に基づいて複写
    禁止物らしいか否かを判定する判定手段と、 前記条件判定手段の判定結果に基づいて実際の認識処理
    を行う際の判定基準または判定方法を変える調整手段と
    を備えたことを特徴とする画像認識装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段が、前記判定手段で複写禁
    止物らしいと判定された場合には最終的に複写禁止物と
    判断される可能性が相対的に高くなる認識アルゴリズム
    にし、複写禁止物らしくないと判定された場合には最終
    的に複写禁止物と判断される可能性が相対的に低くなる
    認識アルゴリズムにする機能を有することを特徴とする
    請求項3に記載の画像認識装置。
  5. 【請求項5】 前記画像認識処理するための処理装置
    が、少なくとも与えられた画像データに対して2値化処
    理する2値化処理手段と、その2値化処理手段で2値化
    された2値画像の所定領域に対して所定のマッチング処
    理を行い、基準パターンとの適合度を求める適合度算出
    手段とを備え、 前記調整手段は、前記適合度算出手段で求めた適合度を
    調整するものであることを特徴とする請求項3または4
    に記載の画像認識装置。
  6. 【請求項6】 前記画像認識処理するための処理装置
    が、少なくとも与えられた画像データに対して2値化処
    理する2値化処理手段と、その2値化処理手段で2値化
    された2値画像の所定領域に対して所定のマッチング処
    理を行い、基準パターンとの適合度を求める適合度算出
    手段とを備え、 前記調整手段は、画像データを2値化処理する際の2値
    化しきい値を変更するものであることを特徴とする請求
    項3〜5のいずれか1項に記載の画像認識装置。
  7. 【請求項7】 前記画像認識処理するための処理装置
    が、少なくとも与えられた画像データに対して2値化処
    理する2値化処理手段と、その2値化処理手段で2値化
    された2値画像の所定領域に対して所定のマッチング処
    理を行い、基準パターンとの適合度を求める適合度算出
    手段とを備え、 前記調整手段は、所定のマッチング処理を行う際に使用
    する辞書データを変更するものであることを特徴とする
    請求項3〜6のいずれか1項に記載の画像認識装置。
  8. 【請求項8】 前記画像信号以外の情報が、連続プリン
    トアウト枚数であり、 前記条件判定手段は、前記連続プリントアウト枚数が所
    定数以上の時に複写禁止物らしいと判定するようにした
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像認識装置。
  9. 【請求項9】 前記画像信号以外の情報が、原稿の形状
    に関する情報であり、 前記条件判定手段は、少なくとも処理対象の原稿の形状
    が定型外の時に複写禁止物らしいと判定するようにした
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像認識装置。
  10. 【請求項10】 前記画像信号以外の情報が、手差しト
    レーが使われているか否かについての情報であり、 前記条件判定手段は、手差しトレーが使用されている時
    に複写禁止物らしいと判定するようにしたことを特徴と
    する請求項3に記載の画像認識装置。
  11. 【請求項11】 前記画像信号以外の情報が、画質変更
    回数であり、 前記条件判定手段は、前記画質変更回数が所定数以上の
    時に複写禁止物らしいと判定するようにしたことを特徴
    とする請求項3に記載の画像認識装置。
  12. 【請求項12】 前記画像信号以外の情報が、時刻情報
    であり、 前記条件判定手段は、処理中の時刻が予め定めた範囲内
    の場合には、複写禁止物らしいと判定するようにしたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像認識装置。
  13. 【請求項13】 前記画像信号以外の情報が、周囲に存
    在する人数に関する情報であり、 前記条件判定手段は、人数に関する情報が基準値よりも
    少ない場合に複写禁止物らしいと判定するようにしたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像認識装置。
  14. 【請求項14】 前記画像信号以外の情報が、周囲の明
    るさであって、 前記条件判定手段は、前記明るさが所定値より暗い時に
    複写禁止物らしいと判定するようにしたことを特徴とす
    る請求項3に記載の画像認識装置。
  15. 【請求項15】 前記画像信号以外の情報が、周囲の音
    の大きさであって、 前記条件判定手段は、前記大きさが所定値より小さい時
    に複写禁止物らしいと判定するようにしたことを特徴と
    する請求項3に記載の画像認識装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも原稿を読み取る画像読取り
    手段と、その画像読取り手段に接続され、その読み取っ
    た画像データを印刷するための信号に変換する画像変換
    手段と、その画像変換手段からの出力を受け、所定の印
    刷処理を行う画像形成手段とを備えた複写機において、 前記請求項3〜15のいずれか1項に示す画像認識装置
    を搭載させ、 前記画像認識装置には前記画像読取り手段から出力され
    る画像データを前記画像変換手段と並列に前記画像認識
    装置に入力させるとともに、画像信号以外の情報を与え
    るようにし、 かつ、前記画像認識装置が複写処理中の原稿が複写禁止
    物であるか否かを判断し、複写禁止物と認定した時には
    前記複写機の所定の処理手段に対し制御信号を送り、複
    写をコントロールするようにしたことを特徴とする複写
    機。
  17. 【請求項17】 前記画像認識装置にて画像認識処理す
    るための処理装置が、少なくとも与えられた画像データ
    に対して2値化処理する2値化処理手段と、その2値化
    処理手段で2値化された2値画像の所定領域に対して所
    定のマッチング処理を行い、基準パターンとの適合度を
    求める適合度算出手段とを備え、 前記調整手段は、前記適合度算出手段で求めた適合度を
    調整するものであり、前記条件判定手段で複写禁止物ら
    しいと判定されるか否かを問わず最終的な判断結果が複
    写禁止物と認定される場合には、複写を停止し、 前記条件判定手段で複写禁止物らしいと判定された場合
    にのみ最終的な判断結果が複写禁止物と認定される場合
    には、画質を劣化させた状態で出力するように制御する
    ことを特徴とする請求項16に記載の複写機。
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