JPH07273984A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07273984A
JPH07273984A JP6085657A JP8565794A JPH07273984A JP H07273984 A JPH07273984 A JP H07273984A JP 6085657 A JP6085657 A JP 6085657A JP 8565794 A JP8565794 A JP 8565794A JP H07273984 A JPH07273984 A JP H07273984A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写禁止文書の判別を確実に行って,複写禁
止文書の画像情報の複写・転送・保存・入力を確実に禁
止する。 【構成】 スキャナ101から入力した画像情報に対し
てシェーディング補正処理を行った後で,かつ,その他
の画像処理を施す前の画素データを用いて,画像情報を
構成する個々の画素データ毎に,その画素データがあら
かじめ決められた複写禁止パターンの一部であるか否か
を検出する複写禁止パターン検出部111と,複写禁止
パターンの一部であると検出された画素データの数に基
づいて,画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定す
る複写禁止文書判定部112とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,デジタル複写機,ファ
クシミリ装置,スキャナ,画像ファイリング装置等に使
用される画像処理装置に関し,より詳細には,複写禁止
文書の不正複写を防止する機能を有した画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年,画像処理技術・画像形成技術の向
上によって,デジタルカラー複写機で複写したコピー紙
幣と実際の紙幣とが容易に区別できないほど精巧に複写
できるようになっている。このため,紙幣,有価証券等
のように複写が禁止されている特殊原稿を判別し,特殊
原稿の場合に違法複写を禁止するようにしたデジタルカ
ラー複写機が実用化されている。
【0003】このような紙幣,有価証券等の特殊原稿を
判別する方法としては,入力した画像データとあらかじ
め登録してある特定のマーク(パターンデータ)とをパ
ターンマッチング法で比較し,特定のマークが存在する
場合に原稿が特殊原稿であると判別する方法や,また,
特開平4−54681号公報に示されるように,色相分
布によるヒストグラムの形状を比較して判別する方法等
が提案されている。
【0004】一方,企業のオフィス等においては,紙幣
や,有価証券等の特殊原稿以外の一般の文書の場合に
も,文書の内容の重要度や,機密保持の観点から,複写
が禁止されている文書(以下,複写禁止文書と記載す
る)が多数存在する。一般に,このような複写禁止文書
には,マル秘の印鑑や,複写禁止のマーク等が押印され
ており,複写可能な文書と区別するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来,
複写禁止文書にマル秘の印鑑や,複写禁止のマーク等を
押印し,利用者に複写禁止文書であることを認識させ
て,利用者が禁止を守ることを前提として当該複写禁止
文書の複写を禁止させているため,実質的に複写を禁止
できるものではなく,例えば,利用者が複写機を用いて
複写することが可能であり,ファクシミリ装置を用いて
ファクシミリ送信することが可能であり,さらに,画像
ファイリング装置に入力して保存することも可能である
という問題点があった。
【0006】また,上記従来の特殊原稿を判別する方法
を,複写禁止文書の判別に適用して,複写禁止文書の複
写を禁止する装置を構成することが考えられるが,例え
ば,パターンマッチング法でマル秘の印鑑や,複写禁止
のマークを判別して,複写禁止文書の複写を禁止する場
合には,マル秘の印鑑や,複写禁止のマークの部分を紙
等で覆い隠して複写された場合に判別ができず,複写禁
止文書の複写禁止を行えないという問題点が発生する。
【0007】また,色相分布によるヒストグラムの形状
を比較して判別する場合には,白黒の2値データとして
画像情報を扱う装置に適用することができないという問
題点や,様々な複写禁止文書が存在し,かつ,それらの
色相分布によるヒストグラムの形状に必ずしも共通性が
ないため,複写禁止文書の判別自体が充分に行えなくな
るという問題点が発生する。
【0008】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,複写禁止文書の判別を確実に行って,複写禁止文書
の画像情報の複写・転送・保存・入力を確実に禁止する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,請求項1に係る画像処理装置は,入力し
た画像情報に対して,シェーディング補正処理,フィル
タ処理,変倍処理,γ補正処理,階調処理等を施す画像
処理装置において,前記画像情報に対してシェーディン
グ補正処理を行った後で,かつ,その他の画像処理を施
す前の画素データを用いて,前記画像情報を構成する個
々の画素データ毎に,その画素データがあらかじめ決め
られた複写禁止パターンの一部であるか否かを検出する
複写禁止パターン検出手段と,前記複写禁止パターン検
出手段によって複写禁止パターンの一部であると検出さ
れた画素データの数に基づいて,前記画像情報が複写禁
止文書であるか否かを判定する複写禁止文書判定手段と
を備え,前記複写禁止文書はあらかじめ紙面全体に複写
禁止パターンを印字あるいは複写した紙を用いて作成さ
れており,前記複写禁止パターン検出手段で複写禁止パ
ターンの一部である画素データを検出し,前記複写禁止
文書判定手段で複写禁止文書であるか否かを判定するも
のである。
【0010】また,請求項2に係る画像処理装置は,入
力した画像情報に対して,シェーディング補正処理,フ
ィルタ処理,変倍処理,γ補正処理,階調処理等を施す
画像処理装置において,前記画像情報を構成する個々の
画素データ毎に,注目画素データとそれに隣接する画素
データとから,前記注目画素が黒ピークであるか否かを
検出する黒ピーク検出手段と,前記黒ピーク検出手段の
結果を入力して,注目画素データを中心とする一定面積
中の黒ピーク密度があらかじめ決められた複写禁止パタ
ーンの黒ピーク密度と一致するか否かを判定する黒ピー
ク密度判定手段と,前記画像情報を入力して白地領域を
検出する白地領域検出手段と,前記画像情報を入力して
エッジ領域を検出するエッジ領域検出手段と,前記黒ピ
ーク密度判定手段の判定結果および白地領域検出手段の
検出結果を入力して,複写禁止パターンの黒ピーク密度
と一致する画素であると判定された注目画素データから
一定距離離れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在す
るか否かを判定する周辺白地領域判定手段と,前記黒ピ
ーク密度判定手段の判定結果およびエッジ領域検出手段
の検出結果を入力して,複写禁止パターンの黒ピーク密
度と一致する画素であると判定された注目画素データが
網グラフあるいは網かけ文字領域画素であるか否かを判
定する網グラフ/網かけ文字領域判定手段と,前記黒ピ
ーク密度判定手段の判定結果,周辺白地領域判定手段の
判定結果および網グラフ/網かけ文字領域判定手段の判
定結果に基づいて,注目画素データが複写禁止パターン
の一部であるか否かを判定する注目画素データ判定手段
と,前記注目画素データ判定手段によって複写禁止パタ
ーンの一部であると判定された画素データの数に基づい
て,前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定す
る複写禁止文書判定手段とを備え,前記複写禁止文書は
あらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印字あるいは
複写した紙を用いて作成されており,前記複写禁止文書
判定手段で複写禁止文書であるか否かを判定するもので
ある。
【0011】また,請求項3に係る画像処理装置は,前
記複写禁止文書判定手段が,主走査方向1ライン中に存
在する複写禁止パターンの一部であると判定された画素
データの数を計数し,計数値があらかじめ設定した第1
の閾値以上であれば,そのラインを複写禁止パターンラ
インと判定するライン判定手段と,前記ライン判定手段
の判定結果を所定ライン分保持し,所定ライン中の複写
禁止パターンラインの数を計数する複写禁止パターンラ
イン計数手段と,前記複写禁止パターンライン計数手段
の計数値があらかじめ設定した第2の閾値以上であれ
ば,前記画像情報が複写禁止文書であると判定する判定
手段とを備えたものである。
【0012】また,請求項4に係る画像処理装置は,入
力した画像情報に対して,シェーディング補正処理,フ
ィルタ処理,変倍処理,γ補正処理,階調処理等を施す
画像処理装置において,前記画像情報を構成する個々の
画素データ毎に,注目画素データとそれに隣接する画素
データとから,前記注目画素が黒ピークであるか否かを
検出する黒ピーク検出手段と,前記黒ピーク検出手段の
結果を入力して,注目画素データを中心とする一定面積
中の黒ピーク密度があらかじめ決められた複写禁止パタ
ーンの黒ピーク密度と一致するか否かを判定する黒ピー
ク密度判定手段と,前記画像情報を入力して白地領域を
検出する白地領域検出手段と,前記画像情報を入力して
エッジ領域を検出するエッジ領域検出手段と,前記黒ピ
ーク密度判定手段の判定結果および白地領域検出手段の
検出結果を入力して,複写禁止パターンの黒ピーク密度
と一致する画素であると判定された注目画素データから
一定距離離れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在す
るか否かを判定する周辺白地領域判定手段と,前記黒ピ
ーク密度判定手段の判定結果およびエッジ領域検出手段
の検出結果を入力して,複写禁止パターンの黒ピーク密
度と一致する画素であると判定された注目画素データが
網グラフあるいは網かけ文字領域画素であるか否かを判
定する網グラフ/網かけ文字領域判定手段と,前記黒ピ
ーク密度判定手段の判定結果,周辺白地領域判定手段の
判定結果および網グラフ/網かけ文字領域判定手段の判
定結果に基づいて,注目画素データが複写禁止パターン
の一部であるか否かを判定する注目画素データ判定手段
と,前記注目画素データ判定手段によって複写禁止パタ
ーンの一部であると判定された画素データの数に基づい
て,前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定す
る複写禁止文書判定手段と,前記複写禁止文書判定手段
によって複写禁止文書であると判定された場合に,前記
画像情報の出力を禁止する禁止手段とを備え,前記複写
禁止文書はあらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印
字あるいは複写した紙を用いて作成されており,前記複
写禁止文書判定手段で複写禁止文書であるか否かを判定
するものである。
【0013】また,請求項5に係る画像処理装置は,前
記禁止手段が,前記画像情報に他の画像信号をマスクし
て無効化することにより,前記画像情報の出力を禁止す
るものである。
【0014】また,請求項6に係る画像処理装置は,入
力した画像情報に対して,シェーディング補正処理,フ
ィルタ処理,変倍処理,γ補正処理,階調処理等を施す
画像処理装置において,前記画像情報に対してシェーデ
ィング補正処理を行った後で,かつ,その他の画像処理
を施す前の画素データを用いて,前記画像情報を構成す
る個々の画素データ毎に,その画素データがあらかじめ
決められた複写禁止パターンの一部であるか否かを検出
する複写禁止パターン検出手段と,前記複写禁止パター
ン検出手段によって複写禁止パターンの一部であると検
出された画素データの数に基づいて,前記画像情報が複
写禁止文書であるか否かを判定する複写禁止文書判定手
段と,複写禁止文書であることを示す複写禁止パターン
を印字する複写禁止パターン印字手段とを備え,前記複
写禁止文書はあらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを
印字あるいは複写した紙を用いて作成されており,前記
複写禁止パターン検出手段で複写禁止パターンの一部で
ある画素データを検出し,前記複写禁止文書判定手段で
複写禁止文書であるか否かを判定するものである。
【0015】また,請求項7に係る画像処理装置は,前
記複写禁止文書判定手段が,前記複写禁止パターン印字
手段により印字した複写禁止パターンを検出するもので
ある。
【0016】また,請求項8に係る画像処理装置は,画
像変倍時の場合,前記黒ピーク検出手段が,前記注目画
素が黒ピークであるか否かを検出する際に参照する領域
を,スキャナ走行方向において変更し,前記エッジ領域
検出手段が,エッジ領域を検出する際に参照する領域
を,スキャナ走行方向において変更するものである。
【0017】また,請求項9に係る画像処理装置は,前
記複写禁止パターン検出手段が,画像拡大時の場合,入
力した画像情報から副走査方向のラインの間引きを行っ
た画像情報を用いて,複写禁止パターンの一部であるか
否かを検出するものである。
【0018】
【作用】本発明の画像処理装置(請求項1)は,画像情
報に対してシェーディング補正処理を行った後で,か
つ,その他の画像処理を施す前の画素データを用いて,
画像情報を構成する個々の画素データ毎に,その画素デ
ータがあらかじめ決められた複写禁止パターンの一部で
あるか否かを検出し,複写禁止パターンの一部であると
検出された画素データの数に基づいて,画像情報が複写
禁止文書であるか否かを判定することにより,あらかじ
め紙面全体に複写禁止パターンを印刷あるいは複写した
紙を用いて作成された複写禁止文書が確実に判別され
る。
【0019】また,本発明の画像処理装置(請求項2)
は,画像情報を構成する個々の画素データ毎に,注目画
素データとそれに隣接する画素データとから,前記注目
画素が黒ピークであるか否かを検出する黒ピーク検出手
段を有し,前記黒ピーク検出手段の結果を入力して,注
目画素データを中心とする一定面積中の黒ピーク密度が
あらかじめ決められた複写禁止パターンの黒ピーク密度
と一致するか否かを判定する。また,前記画像情報を入
力して白地領域を検出し,また,前記画像情報を入力し
てエッジ領域を検出し,複写禁止パターンの黒ピーク密
度と一致する画素であると判定された注目画素データか
ら一定距離離れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在
するか否かを判定し,また,複写禁止パターンの黒ピー
ク密度と一致する画素であると判定された注目画素デー
タが網グラフあるいは網かけ文字領域画素であるか否か
を判定する。さらに,注目画素が,複写禁止パターンの
黒ピーク密度と一致する画素であるか否か,一定距離離
れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在するか否か,
網グラフあるいは網かけ文字領域画素であるか否かに基
づいて,前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判
定することにより,あらかじめ紙面全体に複写禁止パタ
ーンを印刷あるいは複写した紙を用いて作成された複写
禁止文書が確実に判別される。
【0020】また,本発明の画像処理装置(請求項3)
は,主走査方向1ライン中に存在する複写禁止パターン
の一部であると判定された画素データの数を計数し,計
数値があらかじめ設定した第1の閾値以上であれば,そ
のラインを複写禁止パターンラインと判定し,所定ライ
ン中の複写禁止パターンラインの数を計数し,計数値が
あらかじめ設定した第2の閾値以上であれば,画像情報
が複写禁止文書であると判定することにより,あらかじ
め紙面全体に複写禁止パターンを印刷あるいは複写した
紙を用いて作成された複写禁止文書を確実に判別する。
【0021】また,本発明の画像処理装置(請求項4)
は,画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定し,複
写禁止文書の場合に画像情報の出力を禁止することによ
り,あらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印刷ある
いは複写した紙を用いて作成された複写禁止文書が確実
に判別されると共に,複写禁止文書の作成が禁止され
る。
【0022】また,本発明の画像処理装置(請求項5)
は,禁止手段によって,画像情報に他の画像信号をマス
クして無効化することにより,複写禁止文書の作成が禁
止される。
【0023】また,本発明の画像処理装置(請求項6)
は,複写禁止パターン印字手段によって複写禁止文書で
あることを示す複写禁止パターンを印字し,該複写禁止
パターンが印字されている複写禁止文書の複写禁止パタ
ーンの一部である画素データを検出し,複写禁止文書判
定手段で複写禁止文書であるか否かを判定することによ
り,複写禁止パターンを印刷あるいは複写した紙を用い
て作成された複写禁止文書を確実に判別する。
【0024】また,本発明の画像処理装置(請求項7)
は,複写禁止文書判定手段によって,複写禁止パターン
印字手段により印字した複写禁止パターンを検出するこ
とにより,自機で複写禁止文書を作成し,かつ,作成し
た複写禁止文書を複写禁止文書として判定する。
【0025】また,本発明の画像処理装置(請求項8)
は,画像変倍時の場合,黒ピーク検出手段において注目
画素が黒ピークであるか否かを検出する際に参照する領
域を,スキャナ走行方向において変更し,また,エッジ
領域検出手段においてエッジ領域を検出する際に参照す
る領域を,スキャナ走行方向において変更することによ
り,画像変倍時でも複写禁止パターンの検出および複写
禁止文書の判定が精度良く行われる。
【0026】また,本発明の画像処理装置(請求項9)
は,複写禁止パターン検出手段が,画像拡大時の場合,
入力した画像情報から副走査方向のラインの間引きを行
った画像情報を用いて,複写禁止パターンの一部である
か否かを検出することにより,画像拡大時でも複写禁止
パターンの検出および複写禁止文書の判定が精度良く行
われる。
【0027】
【実施例】以下,本発明の画像処理装置をデジタル複写
機に適用した場合を例として,〔実施例1〕,〔実施例
2〕の順で図面を参照して詳細に説明する。
【0028】〔実施例1〕実施例1は,画像情報を構成
する個々の画素データ毎に,その画素データがあらかじ
め決められた複写禁止パターンの一部であるか否かを検
出し,複写禁止パターンの一部であると検出された画素
データの数に基づいて,画像情報が複写禁止文書である
か否かを判定することにより,あらかじめ紙面全体に複
写禁止パターンを印刷あるいは複写した紙を用いて作成
された複写禁止文書を確実に判別するものである。
【0029】以下,実施例1のデジタル複写機につい
て,デジタル複写機の全体構成,複写禁止パター
ン,複写禁止パターン検出部,複写禁止文書判定
部,複写禁止文書の判別処理の動作,複写禁止パタ
ーン形成動作の順に説明する。
【0030】デジタル複写機の全体構成 図1は,実施例1のデジタル複写機のブロック構成図を
示し,原稿から画像を読み取ってA/D変換(アナログ
/デジタル変換)を施した後の画像情報(デジタル信
号)を出力するスキャナ101と,スキャナ101から
画像情報を入力し,後述する各種画像処理および本発明
の複写禁止文書判定処理を実行する画像処理部102
と,画像処理部102で画像処理を施した後の画像情報
を記録紙に出力するプロッタ103と,画像処理部10
2およびプロッタ103の間に配置され,画像処理部1
02から出力された画像情報に複写禁止パターンを合成
する複写禁止パターン合成部115と,各種モードの入
力およびメッセージの表示等を行うための操作表示部1
04と,上記各部を制御するシステムコントローラ10
5とから構成される。なお,複写禁止パターン合成部1
15としては,公知の技術であるデジタル複写機のマル
秘パターン印字機能を適用することができるので詳細な
説明を省略する。
【0031】さらに,画像処理部102は,スキャナ1
01から入力した画像情報にシェーデイング補正を施す
シェーディング補正部106と,平滑化フィルタおよび
エッジ強調フィルタ等を用いて,入力した画像情報に対
して各種フィルタ処理を実行するフィルタ処理部107
と,画像情報の変倍を行う変倍処理部108と,γ補正
処理を行うγ補正部109と,画像情報をあらかじめ設
定されている多値データに変換する階調処理部110
と,スキャナ101から画像情報を入力し,画像情報を
構成する個々の画素データ毎に,その画素データがあら
かじめ決められた複写禁止パターンの一部であるか否か
を検出する複写禁止パターン検出部111と,複写禁止
パターン検出部111によって複写禁止パターンの一部
であると検出された画素データの数に基づいて,画像情
報が複写禁止文書であるか否かを判定する複写禁止文書
判定部112と,白データから成る画像情報を発生する
白データ発生装置113と,階調処理部110および白
データ発生装置113の両方から画像情報を入力し,複
写禁止文書判定部112の判定結果に応じて,階調処理
部110から入力した画像情報,あるいは白データ発生
装置113から入力した画像情報(すなわち,白デー
タ)の何れかを選択的にプロッタ103へ出力するセレ
クタ114とを備えている。
【0032】複写禁止パターン ここで,図2を参照して,複写禁止パターンについて説
明する。複写禁止パターンは,画像情報(すなわち,原
稿である文書)が複写禁止文書であるか否かを判定する
ためのパターンであり,本発明では複写禁止パターンが
形成されている文書を複写禁止文書と判定する。従っ
て,複写禁止文書は,あらかじめ紙面全体に複写禁止パ
ターンが印刷あるいは複写されている紙を用いて作成す
るものとする。例えば,図2(a)に示すように,紙面
全体に複写禁止パターン201が作成されている紙に,
マル秘の文書を記録することにより,複写禁止文書を作
成することができる。複写が禁止されたマル秘文書のオ
リジナル原稿をコピーする際に,複写禁止パターン合成
部115を用いてコピー文書に複写禁止パターンを合成
して,複写禁止文書を作成することもできる。
【0033】複写禁止パターン合成部115による複写
禁止パターン201は,図2(b)の拡大図に示すよう
に,約65線程度の網点で構成された数字(ここでは,
1)である。図2(a)に示したように紙面全体に複写
禁止パターン201が記録されている文書に対しては,
詳細は後述するが本発明の装置によって複写禁止文書で
あると判別し,複写を禁止する動作を行う。逆に,それ
以外の文書に対しては,通常の複写動作を行う。
【0034】複写禁止パターン検出部 図3は,複写禁止パターン検出部111のブロック構成
図を示し,画像情報を構成する個々の画素データ毎に,
注目画素データとそれに隣接する画素データとから,前
記注目画素が黒ピークであるか否かを検出する黒ピーク
検出部301と,黒ピーク検出部301の検出結果を入
力して,注目画素データを中心とする一定面積中の黒ピ
ーク密度があらかじめ決められた複写禁止パターンの黒
ピーク密度と一致するか否かを判定する黒ピーク密度判
定部302と,画像情報を入力して白地領域を検出する
白地領域検出部303と,画像情報を入力してエッジ領
域を検出するエッジ領域検出部306と,黒ピーク密度
判定部302の判定結果および白地領域検出部303の
検出結果を入力して,複写禁止パターンの黒ピーク密度
と一致する画素であると判定された注目画素データから
一定距離離れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在す
るか否かを判定する周辺白地領域判定部304と,黒ピ
ーク密度判定部302の判定結果およびエッジ領域検出
部306の検出結果を入力して,複写禁止パターンの黒
ピーク密度と一致する画素であると判定された注目画素
データが網グラフあるいは網かけ文字領域画素であるか
否かを判定する網グラフ/網かけ文字領域判定部307
と,黒ピーク密度判定部302の判定結果および周辺白
地領域判定部304の判定結果および網グラフ/網かけ
文字領域判定部307の判定結果に基づいて,注目画素
データが複写禁止パターンの一部であるか否かを判定す
る注目画素データ判定部305とから構成される。
【0035】具体的には,上記の黒ピーク検出部301
は,図4に示すように3×3マトリックスにおいて注目
画素データを中心画素Eとし,中心画素Eがそれ以外の
画素に比べて濃度が高く,かつ,中心画素Eの濃度が所
定の閾値(以下,黒ピーク閾値と記載する)より大きい
ときに注目画素データを黒ピーク画素として検出する。
【0036】また,黒ピーク密度判定部302は,注目
画素データを中心とする一定面積中(例えば,11×1
1マトリックス)の黒ピーク密度を計測し,図2で示し
た複写禁止パターン201に特徴的な約65線程度の網
点のピーク密度であるか否かを判定する。
【0037】また同様に,白地領域検出部303では,
ある一定領域内の白地有無を検出し,白地が存在するか
否かを検出する。このとき,白地有無の検出は,例え
ば,M×Mマトリックス(例えば,11×11マトリッ
クス)の各画素を所定の閾値(以下,白地検出閾値と記
載する)で2値化した後,そのマトリックス内の全ての
画素が白であるときM×Mマトリックス内を白地領域と
して検出する。
【0038】さらに,周辺白地領域判定部304では,
白地領域検出部303の検出結果と黒ピーク検出部30
1の検出結果とに基づき,黒ピーク画素として検出され
た画素からある一定距離離れた領域での白地領域の有無
を判定する。周辺白地の有無判定は,例えば,図5
(a)に示すように,注目画素501から上・下・左・
右に一定距離dだけ離れた領域502,503,50
4,505に白地が存在するときに注目画素501を周
辺白地領域の存在する画素として判定する。ここでは,
白地が存在するか否かの判定を上・下・左・右の4方向
の領域502,503,504,505で判定している
が,図5(b)に示すように,上・下・左・右・斜め左
上・斜め右上・斜め右下・斜め左下の8方向の領域50
2〜509を見ることにより,周辺白地領域の判定精度
を高めるようにしても良い。あるいは,図5(a)にお
いて,上・下の2方向の領域502,503のみで判定
することにより,ハード量を低減して構成を簡略化する
こともできる。
【0039】エッジ領域検出部306では,対象画素が
エッジ領域の画素であるか否かの判定を行う。エッジ画
素領域判定はN×N画素参照マトリックスにより行う
が,本実施例ではエッジ判定のための参照マトリックス
を5×5画素ブロックを用いて以下の説明を行う。参照
マトリックスの要素は,あらかじめ各画素をエッジ画素
判定用の閾値で2値化した値がセットされる。図6にエ
ッジ画素判定の模式図を示す。エッジ判定は5×5画素
マトリックスのx方向およびy方向の射影をとり,xs
〔〕,ys〔〕とする。
【0040】例として,xs〔〕の要素であるxs
〔0〕を以下の数1に示すと共に,模式図を図7に示
す。ここで5×5画素マトリックスの各要素をdxyと
表わす。
【0041】
【数1】
【0042】これは図7において,網をかけた画素群の
論理和をとることである。同様にxs〔〕,ys〔〕の
各要素を算出する。
【0043】しかる後に算出したxs〔〕,ys〔〕を
用いて以下の数2によりX方向およびy方向の射影の連
続性を判定する。連続性の判定結果xs,ysは数2よ
り明らかなように,各要素の論理積となる。
【0044】
【数2】
【0045】次に,図6の中心画素Xがエッジ画素であ
るか否かの判定を行う。エッジ画素の判定は,数3に示
すように,連続性判定結果xs,ysの論理和となる。
【0046】
【数3】
【0047】次に,図8を参照して,網グラフ/網かけ
文字領域判定部307の構成を示す。網グラフ/網かけ
文字領域判定部307は,網点画像中エッジ検出部80
1と,網点画像左側エッジ検出部802と,網点画像右
側エッジ検出部803と,網かけ文字領域判定部804
と,網グラフ領域判定部805と,OR回路806とか
ら成る。
【0048】ここで,網点画像中エッジ検出部801,
網点画像左側エッジ検出部802および網点画像右側エ
ッジ検出部803は,それぞれ図9(a)〜(c)に示
すように網点画像中のエッジ画素,網点画像の左側に存
在するエッジ画素,および網点画像の右側に存在するエ
ッジ画素を検出する。
【0049】それぞれの検出は,注目画素がエッジ領域
画素であるときに,主走査方向に左右WDTH画素内に
おける注目画素データを中心とする一定面積中の黒ピー
ク密度があらかじめ決められた複写禁止パターンの黒ピ
ーク密度と一致すると判定された画素の有無を調べて,
左右どちらにも存在するときは網点画像中エッジ画素と
検出し,エッジ画素の右側にのみ存在するときは網点画
像左側エッジ画素と検出し,エッジ画素の左側にのみ存
在するときは網点画像右側エッジ画素と検出する。
【0050】次に,網かけ文字領域判定部804におい
て,注目画素が複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致
すると判定された画素でかつ近傍に網点画像中エッジ画
素が存在するとき,注目画素を網かけ文字領域画素と判
定する。
【0051】また,網グラフ領域判定部805におい
て,注目画素が複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致
すると判定された画素で,かつ左側LNGTH内の最近
傍に網点画像左側エッジ画素が存在し,かつ右側LNG
TH内の最近傍に網点画像右側エッジ画素が存在すると
き,注目画素を網グラフ領域画素と判定する。
【0052】最後に,OR回路806により網かけ文字
領域判定結果と網グラフ領域判定結果の画素毎の論理和
を求める。こうすることにより,複写禁止パターンの黒
ピークと類似した特徴を持つ網かけ文字領域および網グ
ラフ領域を判定することができる。
【0053】図3に示した注目画素データ判定部305
は,黒ピーク密度判定部302と周辺白地領域判定部3
04と網グラフ/網かけ文字領域判定部307との結果
に基づき,注目画素が複写禁止パターンの黒ピーク密度
と一致すると判定され,かつ周辺白地領域画素であり,
かつ,網グラフ/網かけ文字領域画素でないと判定され
たときに,当該注目画素データを複写禁止パターン画素
であると判定し,複写禁止パターン判定結果を出力す
る。
【0054】複写禁止文書判定部 図10は,複写禁止文書判定部112のブロック構成図
を示し,複写禁止文書判定部112は,複写禁止パター
ン検出部111の注目画素データ判定部305から各画
素データ毎の複写禁止パターン判定結果を入力し,主走
査方向1ライン中に存在する複写禁止パターンの一部で
あると判定された画素データの数を計数し,計数値があ
らかじめ設定した第1の閾値TH1以上であれば,その
ラインを複写禁止パターンラインと判定するライン判定
部1001と,ライン判定部1001の判定結果をNラ
イン分保持し,Nライン中の複写禁止パターンラインの
数(計数値M)を計数する複写禁止パターンライン計数
部1002と,複写禁止パターンライン計数部1002
の計数値M(M≦N)があらかじめ設定した第2の閾値
TH2以上であれば,画像情報が複写禁止文書であると
判定し,白データ選択信号「1」を出力する判定部10
03とを備えている。
【0055】複写禁止文書の判別処理の動作 以上の構成において,複写禁止文書の判別処理の動作に
ついて,図11(a)〜(c)および図12のフローチ
ャートを参照して詳細に説明する。
【0056】ユーザーが,コピーしたい文書(原稿)を
スキャナ101の所定位置にセットし,操作表示部10
4のコピースタートキー(図示せず)を押下すると,ス
キャナ101によって文書の画像情報が読み取られ,A
/D変換後,デジタル信号として画像処理部102へ入
力される。
【0057】画像処理部102は,デジタル信号である
画像情報をシェーディング補正部106によりシェーデ
ィング補正を行い,フィルタ処理部107と複写禁止パ
ターン検出部111の両方に入力する。フィルタ処理部
107に入力された画像情報は,フィルタ処理部10
7,変倍処理部108,γ補正部109および階調処理
部110でそれぞれ所定の画像処理を施された後,セレ
クタ114に転送される。
【0058】一方,複写禁止パターン検出部111に入
力された画像情報は,先ず,複写禁止パターン検出部1
11において,画像情報を構成する個々の画素データ毎
に,その画素データがあらかじめ決められた複写禁止パ
ターンの一部であるか否かの検出が行われる。
【0059】図11は,複写禁止パターン検出部111
の動作フローチャートを示し,同図(a)が白地領域検
出部303および周辺白地領域判定部304の動作フロ
ーチャート,同図(b)がエッジ領域検出部306およ
び網グラフ/網かけ文字領域判定部307の動作フロー
チャート,同図(c)が黒ピーク検出部301,黒ピー
ク密度判定部302および注目画素データ判定部305
の動作フローチャートである。なお,この3つの動作フ
ローチャートは並列処理によって同時に実行されるもの
である。
【0060】同図(a)のフローチャートに示すよう
に,先ず,白地領域検出部303は,一定領域内の白地
有無を検出し,白地が存在するか否かを検出する(S1
101)。次に,周辺白地領域判定部304は黒ピーク
密度判定部302の検出結果を入力して,黒ピーク密度
を判定し(S1102),黒ピーク密度と一致する場合
には,白地領域検出部303の検出結果と黒ピーク密度
一致画素として検出された画素からある一定距離離れた
領域での白地領域の有無を判定し,判定結果を注目画素
データ判定部305へ出力する(S1103)。一方,
黒ピーク密度一致画素でなければ,当該注目画素データ
に対する処理を終了し,S1101へ戻る。
【0061】同図(b)のフローチャートに示すよう
に,まず,エッジ領域検出部306は,参照マトリック
ス内のx方向およびy方向の射影をとり,エッジ領域を
検出する(S1104)。次にエッジ画素であるかの判
定を行い(S1105),エッジである場合は,左右W
DTH内のピーク密度判定結果を調べる(S110
6)。もし,左右どちらかあるいはどちらにも黒ピーク
密度が,複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致した領
域があれば,当該エッジ画素が網点中エッジか,網点左
側エッジか,網点右側エッジかを調べる(S1107,
S1108),次に,網グラフ/網かけ文字領域である
か否かを調べて,判定結果を注目画素データ判定部30
5へ出力する(S1109)。もしエッジ画素でなかっ
たり,黒ピーク密度一致画素がない場合は,当該注目画
素データに対する処理を終了し,S1104に戻る。
【0062】同図(c)のフローチャートに示すよう
に,まず黒ピーク検出部301で黒ピーク画素の有無を
検出し(S1110),次に黒ピーク密度判定部302
で黒ピーク密度を求め(S1111),黒ピーク密度を
判定する(S1112)。ここで,複写禁止パターンの
黒ピーク密度と不一致の場合は複写禁止パターンの一部
ではないと判定する(S1116)。
【0063】一方,一致した場合は,周辺白地画素領域
があるか否かの判定を行い(S1113),周辺白地画
素でなければ,複写禁止パターンの一部ではないと判定
する(S1116)。また,周辺白地画素である場合
は,網グラフ/網かけ文字領域であるか否かの判定を行
い(S1114),網グラフ/網かけ文字領域である場
合は,複写禁止パターンの一部ではないと判定する(S
1116)。もし,網グラフ/網かけ文字領域でない場
合は,複写禁止パターンの一部であると判定(S111
5)し,注目画素に対する処理を終了する。
【0064】なお,上記S1101〜S1116の各ス
テップは,画像情報の画素データ毎に実行され,最終的
に入力画像情報全体に対して実行される。
【0065】図12は,複写禁止文書判定部112の動
作フローチャートを示す。先ず,ライン判定部1001
に各画素データ毎の複写禁止パターン判定結果を入力
し,主走査方向1ライン中に存在する複写禁止パターン
の一部であると判定された画素データの数を計数する
(S1201)。次に,計数値と第1の閾値TH1とを
比較し(S1202),計数値≧TH1ならば,そのラ
インを複写禁止パターンラインと判定し(S120
3),計数値<TH1ならば,そのラインを複写禁止パ
ターンラインでない一般ラインであると判定する(S1
204)。
【0066】続いて,複写禁止パターンライン計数部1
002でライン判定部1001の判定結果をNライン分
保持し,Nライン中の複写禁止パターンラインの数(計
数値M)を計数する(S1205)。その後,計数値M
と第2の閾値TH2とを比較し(S1206),計数値
M≧TH2であれば,画像情報が複写禁止文書であると
判定し,白データ選択信号「1」を出力する(S120
7)。一方,計数値M<TH2であれば,白データ選択
信号「0」を出力して(S1208),処理を終了す
る。
【0067】前述したようにセレクタ114には,階調
処理部110および白データ発生装置113の両方から
画像情報が転送されてくる。セレクタ114は,複写禁
止文書判定部112の判定結果(白データ選択信号)に
応じて,白データ選択信号が「1」の場合には,白デー
タ発生装置113から入力した白データを選択的にプロ
ッタ103へ出力する。また,白データ選択信号「0」
の場合には,階調処理部110から入力した画像情報を
選択的にプロッタ103へ出力する。
【0068】従って,上記の処理によって,複写禁止パ
ターンが検出され,複写禁止文書と判別された場合に
は,画像情報が白データに置き換えられることになるの
で,複写禁止文書である画像情報がプロッタ103へ出
力されない,換言すれば,セレクタ114によって複写
禁止文書である画像情報の複写が禁止されることにな
る。
【0069】複写禁止パターン形成動作 次に,複写禁止パターン合成部115を用いた複写禁止
パターン形成動作について説明する。プロッタ103か
ら出力する記録紙上に複写禁止パターンを形成する場
合,換言すれば,複写禁止文書を作成する場合には,先
ず,操作表示部104の所定キーを押下して,複写禁止
パターンの形成動作を指定する。システムコントローラ
105は,操作表示部104から複写禁止パターンの形
成信号を入力すると,画像処理部102の複写禁止パタ
ーン合成部115へ合成指示信号を出力する。複写禁止
パターン合成部115を合成信号に基づいて,セレクタ
114から出力された画像信号に,図2で示した複写禁
止パターンを合成し,画像信号としてプロッタ103へ
出力する。これによって,プロッタ103から複写禁止
パターンの形成された記録紙(複写禁止文書)が出力さ
れる。
【0070】前述したように実施例1では,黒ピーク画
素(注目画素)が複写禁止パターンに特徴的な黒ピーク
密度で,かつ,一定距離離れた領域に白地が存在したと
きに,当該注目画素データを複写禁止パターンの画素で
あると判定するため,複写禁止パターンの存在を確度よ
く容易に検出することができる。
【0071】また,各ライン毎に複写禁止パターンライ
ンであるか否か判定し,さらにNライン中での複写禁止
パターンライン数Mが所定の値を越えた場合に,複写禁
止文書と判定するため,誤判定なく複写禁止文書の判定
を行うことができる。
【0072】また,各ライン毎に複写禁止パターンライ
ンであるか否か判定し,さらにNライン中での複写禁止
パターンライン数Mが所定の値を越えた場合に,複写禁
止文書と判定すると共に,白データ発生装置113およ
びセレクタ114によってページの途中からでも複写禁
止文書と判定された部分を確実に消去することができ
る。
【0073】また,実施例1では,複写禁止パターン合
成部115によって,複写禁止パターンを合成し,プロ
ッタ103を介して記録紙上に出力して複写禁止文書を
作成することができるので,該複写禁止文書を自機で読
み取った際に,複写禁止パターンが確実に認識されて,
複写禁止文書と判定されるので,複写禁止文書の判別を
確実に行って,複写禁止文書の画像情報の複写・転送・
保存・入力を確実に禁止することができる。
【0074】なお,実施例1では,本発明の画像処理装
置をデジタル複写機に適用した例を示したが,特にこれ
に限定するものではなく,ファクシミリ装置に適用した
場合には,同様の処理によってファクシミリ送信を禁止
することができる。また,画像ファイリング装置に適用
した場合には,同様の処理によって複写禁止文書のファ
イリングを禁止することができる。さらに,スキャナに
適用した場合には,同様の処理によって複写禁止文書の
読み取りを禁止することができる。
【0075】また,実施例1では,複写禁止文書の画像
情報と白データとを置き換える例を示したが,例えば,
黒データで置き換えても良く,所定のパターンを有した
データで置き換えても良い。
【0076】〔実施例2〕実施例2は,操作表示部10
4を介して,副走査方向のライン間引きを行うか否かを
決定すること,および複写禁止パターン検出部111に
おける内部処理のパラメータの切り替えを行うことによ
り,変倍時にも複写禁止文書の判定を確実に行うことが
できるようにしたものである。なお,実施例2の構成お
よび動作はおおむね実施例1と同等なので,異なる部分
のみ説明する。
【0077】図13は,実施例2の複写禁止パターン検
出部1301の構成を示し,実施例1の複写禁止パター
ン検出部111に副走査ライン間引き部1302を追加
したものである。副走査ライン間引き部1302では,
拡大時の変倍率に合わせてラインの間引きを行うととも
に,複写禁止パターン検出部1301および複写禁止文
書判定部112において使用するライン同期信号を発生
する。
【0078】例えば,変倍率200%の時には,副走査
ライン間引き部1302によって,2ラインに1ライン
の間引きを行った信号が複写禁止パターン検出部130
1へ出力される。また,その時に発生するライン同期信
号は,副走査ライン間引き部1302への入力画像情報
のライン同期信号の2倍となる。図14は,上記変倍率
200%の時のライン間引きおよびライン同期信号の発
生を示し,同図(a)が副走査ライン間引き部1302
への入力画像情報のライン同期信号を示し,同図(b)
が副走査ライン間引き部1302で発生する2倍のライ
ン同期信号を示し,これが複写禁止パターン検出部13
01および複写禁止文書判定部112において使用する
ライン同期信号となる。また,同図(c)が副走査ライ
ン間引き部1302への入力画像情報のラインを示し,
それに対して変倍率200%の時に2ラインに1ライン
の間引きが行われて,副走査ライン間引き部1302か
ら画像情報のラインが同図(d)に示すように出力され
る。
【0079】次に,複写禁止パターン検出部1301
は,黒ピーク検出部301とエッジ領域検出部306の
検出マトリックスを変倍率により変更する。まず,拡大
時に,副走査ライン間引き部1302においてライン間
引きを行なわないときは,黒ピーク検出部301では,
図4で示した3×3マトリックスの代わりに,図15に
示す3×5マトリックスを用いて検出を行い,副走査ラ
イン間引き部1302においてライン間引きを行うとき
は,黒ピーク検出部301では,図4で示した3×3マ
トリックスを用いて検出を行う。この処理は,実施例1
に対してE以外のA〜Iの画素位置が異なるだけで動作
は同じである。
【0080】また,エッジ領域検出部306において
は,エッジ画素領域判定はN×N画素参照マトリックス
により行うが,本実施例ではエッジ判定のための参照マ
トリックスを5×5画素ブロックを用いて以下の説明を
行う。参照マトリックスの要素は,あらかじめ各画素を
エッジ画素判定用の閾値で2値化した値がセットされ
る。図16にエッジ画素判定の模式図を示す。エッジ判
定は5×5画素マトリックスのx方向およびy方向の射
影をとり,xs〔〕,ys〔〕とする。
【0081】ここで,xs〔〕については実施例1と同
じ動作をするので説明を省略する。ys〔〕は,図16
に示すように,変倍率に合わせて同図のAまたはBまた
はCを選んで動作する。それぞれの判定式は実施例1と
サイズが異なるだけで同じ動作をする。例えば,50%
縮小時にはAを用いる。これは,副走査方向の変倍をス
キャナの走行スピードを可変として画像を読み取る結
果,1画素あたりの副走査方向の原稿上の読み取り長さ
が等倍に比べて長くなるために,それを補正するため
に,同図のAを用いることで,いつも同程度の原稿上の
長さに対応するためである。
【0082】また,拡大時には,副走査ライン間引き部
1302においてライン間引きを行うときは,複写禁止
パターン検出部1301においては見かけ上縮小画像情
報が入力されたのと等価となるため,上記の処理を行う
ものである。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の画像処理
装置(請求項1)は,画像情報に対してシェーディング
補正処理を行った後で,かつ,その他の画像処理を施す
前の画素データを用いて,画像情報を構成する個々の画
素データ毎に,その画素データがあらかじめ決められた
複写禁止パターンの一部であるか否かを検出し,複写禁
止パターンの一部であると検出された画素データの数に
基づいて,画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定
するため,あらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印
字あるいは複写して作成した複写禁止文書を確実に判別
することができ,複写禁止文書の画像情報の複写・転送
・保存・入力を確実に禁止することができる。
【0084】また,本発明の画像処理装置(請求項2)
は,画像情報を構成する個々の画素データ毎に,注目画
素データとそれに隣接する画素データとから,前記注目
画素が黒ピークであるか否かを検出する黒ピーク検出手
段を有し,前記黒ピーク検出手段の結果を入力して,注
目画素データを中心とする一定面積中の黒ピーク密度が
あらかじめ決められた複写禁止パターンの黒ピーク密度
と一致するか否かを判定し,また,前記画像情報を入力
して白地領域を検出し,また,前記画像情報を入力して
エッジ領域を検出し,複写禁止パターンの黒ピーク密度
と一致する画素であると判定された注目画素データから
一定距離離れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在す
るか否かを判定し,また,複写禁止パターンの黒ピーク
密度と一致する画素であると判定された注目画素データ
が網グラフあるいは網かけ文字領域画素であるか否かを
判定し,さらに,注目画素が,複写禁止パターンの黒ピ
ーク密度と一致する画素であるか否か,一定距離離れた
周囲に所定の大きさの白地領域が存在するか否か,網グ
ラフあるいは網かけ文字領域画素であるか否かに基づい
て,前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定す
るため,あらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印字
あるいは複写して作成した複写禁止文書を確実に判別す
ることができ,複写禁止文書の画像情報の複写・転送・
保存・入力を確実に禁止することができる。
【0085】また,本発明の画像処理装置(請求項3)
は,主走査方向1ライン中に存在する複写禁止パターン
の一部であると判定された画素データの数を計数し,計
数値があらかじめ設定した第1の閾値以上であれば,そ
のラインを複写禁止パターンラインと判定し,所定ライ
ン中の複写禁止パターンラインの数を計数し,計数値が
あらかじめ設定した第2の閾値以上であれば,画像情報
が複写禁止文書であると判定するため,あらかじめ紙面
全体に複写禁止パターンを印字あるいは複写して作成し
た複写禁止文書を確実に判別することができ,複写禁止
文書の画像情報の複写・転送・保存・入力を確実に禁止
することができる。
【0086】また,本発明の画像処理装置(請求項4)
は,画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定し,複
写禁止文書の場合に画像情報の出力を禁止するため,あ
らかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印刷あるいは複
写した紙を用いて作成された複写禁止文書を確実に判別
して,複写禁止文書の画像情報の複写・転送・保存・入
力を確実に禁止することができる。
【0087】また,本発明の画像処理装置(請求項5)
は,禁止手段によって,画像情報に他の画像信号をマス
クして無効化するため,複写禁止文書の作成が禁止され
る。
【0088】また,本発明の画像処理装置(請求項6)
は,複写禁止パターン印字手段によって複写禁止文書で
あることを示す複写禁止パターンを印字し,該複写禁止
パターンが印字されている複写禁止文書の複写禁止パタ
ーンの一部である画素データを検出し,複写禁止文書判
定手段で複写禁止文書であるか否かを判定するため,複
写禁止パターンを印刷あるいは複写した紙を用いて作成
された複写禁止文書を確実に判別することができ,複写
禁止文書の画像情報の複写・転送・保存・入力を確実に
禁止することができる。
【0089】また,本発明の画像処理装置(請求項7)
は,複写禁止文書判定手段によって,複写禁止パターン
印字手段により印字した複写禁止パターンを検出するこ
とにより,自機で複写禁止文書を作成し,かつ,作成し
た複写禁止文書を複写禁止文書として判定することがで
きる。すなわち,複写禁止パターンを印字する複写禁止
パターン印字手段を有することにより,複写禁止文書の
作成と認識を容易に行うことができる。
【0090】また,本発明の画像処理装置(請求項8)
は,画像変倍時の場合,黒ピーク検出手段において注目
画素が黒ピークであるか否かを検出する際に参照する領
域を,スキャナ走行方向において変更し,また,エッジ
領域検出手段においてエッジ領域を検出する際に参照す
る領域を,スキャナ走行方向において変更することによ
り,画像変倍時でも複写禁止パターンの検出および複写
禁止文書の判定を精度良く行うことができる。
【0091】また,本発明の画像処理装置(請求項9)
は,複写禁止パターン検出手段が,画像拡大時の場合,
入力した画像情報から副走査方向のラインの間引きを行
った画像情報を用いて,複写禁止パターンの一部である
か否かを検出することにより,画像拡大時でも複写禁止
パターンの検出および複写禁止文書の判定を精度良く行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のデジタル複写機のブロック構成図で
ある。
【図2】複写禁止パターンを示す説明図である。
【図3】実施例1の複写禁止パターン検出部のブロック
構成図である。
【図4】黒ピーク検出部における黒ピーク検出方法の例
を示す説明図である。
【図5】周辺白地領域判定部の白地領域の判定方法を示
す説明図である。
【図6】実施例1におけるエッジ画素判定の模式図であ
る。
【図7】実施例1におけるエッジ画素判定の模式図であ
る。
【図8】網グラフ/網かけ文字領域判定部の構成を示す
説明図である。
【図9】網点画像中エッジ検出部,網点画像左側エッジ
検出部および網点画像右側エッジ検出部におけるエッジ
画素の検出を示す説明図である。
【図10】実施例1の複写禁止文書判定部のブロック構
成図である。
【図11】実施例1の複写禁止パターン検出部の動作フ
ローチャートである。
【図12】実施例1の複写禁止文書判定部の動作フロー
チャートである。
【図13】実施例2の複写禁止パターン検出部の構成を
示す説明図である。
【図14】変倍率200%の時のライン間引きおよびラ
イン同期信号の発生を示す説明図である。
【図15】実施例2における黒ピーク検出部で使用する
3×5マトリックスを示す説明図である。
【図16】実施例2におけるエッジ画素判定の模式図で
ある。
【符号の説明】
101 スキャナ 102 画像
処理部 103 プロッタ 104 操作
表示部 105 システムコントローラ 106 シェ
ーディング補正部 107 フィルタ処理部 108 変倍
処理部 109 γ補正部 110 階調
処理部 111 複写禁止パターン検出部 112 複写
禁止文書判定部 113 白データ発生装置 114 セレ
クタ 115 複写禁止パターン合成部 301 黒ピーク検出部 302 黒ピ
ーク密度判定部 303 白地領域検出部 304 周辺
白地領域判定部 305 注目画素データ判定部 306 エッ
ジ領域検出部 307 網グラフ/網かけ文字領域判定部 801 網点画像中エッジ検出部 802 網点画像左側エッジ検出部 803 網点画像右側エッジ検出部 804 網かけ文字領域判定部 805 網グラフ領域判定部 806 OR回路 1001 ライン判定部 1002 複写禁止パターンライン計数部 1003 判定部 1301 複写禁止パターン検出部 1302 副走査ライン間引き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00 G06F 15/62 410 Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した画像情報に対して,シェーディ
    ング補正処理,フィルタ処理,変倍処理,γ補正処理,
    階調処理等を施す画像処理装置において,前記画像情報
    に対してシェーディング補正処理を行った後で,かつ,
    その他の画像処理を施す前の画素データを用いて,前記
    画像情報を構成する個々の画素データ毎に,その画素デ
    ータがあらかじめ決められた複写禁止パターンの一部で
    あるか否かを検出する複写禁止パターン検出手段と,前
    記複写禁止パターン検出手段によって複写禁止パターン
    の一部であると検出された画素データの数に基づいて,
    前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定する複
    写禁止文書判定手段とを備え,前記複写禁止文書はあら
    かじめ紙面全体に複写禁止パターンを印字あるいは複写
    した紙を用いて作成されており,前記複写禁止パターン
    検出手段で複写禁止パターンの一部である画素データを
    検出し,前記複写禁止文書判定手段で複写禁止文書であ
    るか否かを判定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力した画像情報に対して,シェーディ
    ング補正処理,フィルタ処理,変倍処理,γ補正処理,
    階調処理等を施す画像処理装置において,前記画像情報
    を構成する個々の画素データ毎に,注目画素データとそ
    れに隣接する画素データとから,前記注目画素が黒ピー
    クであるか否かを検出する黒ピーク検出手段と,前記黒
    ピーク検出手段の結果を入力して,注目画素データを中
    心とする一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決めら
    れた複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否か
    を判定する黒ピーク密度判定手段と,前記画像情報を入
    力して白地領域を検出する白地領域検出手段と,前記画
    像情報を入力してエッジ領域を検出するエッジ領域検出
    手段と,前記黒ピーク密度判定手段の判定結果および白
    地領域検出手段の検出結果を入力して,複写禁止パター
    ンの黒ピーク密度と一致する画素であると判定された注
    目画素データから一定距離離れた周囲に所定の大きさの
    白地領域が存在するか否かを判定する周辺白地領域判定
    手段と,前記黒ピーク密度判定手段の判定結果およびエ
    ッジ領域検出手段の検出結果を入力して,複写禁止パタ
    ーンの黒ピーク密度と一致する画素であると判定された
    注目画素データが網グラフあるいは網かけ文字領域画素
    であるか否かを判定する網グラフ/網かけ文字領域判定
    手段と,前記黒ピーク密度判定手段の判定結果,周辺白
    地領域判定手段の判定結果および網グラフ/網かけ文字
    領域判定手段の判定結果に基づいて,注目画素データが
    複写禁止パターンの一部であるか否かを判定する注目画
    素データ判定手段と,前記注目画素データ判定手段によ
    って複写禁止パターンの一部であると判定された画素デ
    ータの数に基づいて,前記画像情報が複写禁止文書であ
    るか否かを判定する複写禁止文書判定手段とを備え,前
    記複写禁止文書はあらかじめ紙面全体に複写禁止パター
    ンを印字あるいは複写した紙を用いて作成されており,
    前記複写禁止文書判定手段で複写禁止文書であるか否か
    を判定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複写禁止文書判定手段は,主走査方
    向1ライン中に存在する複写禁止パターンの一部である
    と判定された画素データの数を計数し,計数値があらか
    じめ設定した第1の閾値以上であれば,そのラインを複
    写禁止パターンラインと判定するライン判定手段と,前
    記ライン判定手段の判定結果を所定ライン分保持し,所
    定ライン中の複写禁止パターンラインの数を計数する複
    写禁止パターンライン計数手段と,前記複写禁止パター
    ンライン計数手段の計数値があらかじめ設定した第2の
    閾値以上であれば,前記画像情報が複写禁止文書である
    と判定する判定手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1または2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 入力した画像情報に対して,シェーディ
    ング補正処理,フィルタ処理,変倍処理,γ補正処理,
    階調処理等を施す画像処理装置において,前記画像情報
    を構成する個々の画素データ毎に,注目画素データとそ
    れに隣接する画素データとから,前記注目画素が黒ピー
    クであるか否かを検出する黒ピーク検出手段と,前記黒
    ピーク検出手段の結果を入力して,注目画素データを中
    心とする一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決めら
    れた複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否か
    を判定する黒ピーク密度判定手段と,前記画像情報を入
    力して白地領域を検出する白地領域検出手段と,前記画
    像情報を入力してエッジ領域を検出するエッジ領域検出
    手段と,前記黒ピーク密度判定手段の判定結果および白
    地領域検出手段の検出結果を入力して,複写禁止パター
    ンの黒ピーク密度と一致する画素であると判定された注
    目画素データから一定距離離れた周囲に所定の大きさの
    白地領域が存在するか否かを判定する周辺白地領域判定
    手段と,前記黒ピーク密度判定手段の判定結果およびエ
    ッジ領域検出手段の検出結果を入力して,複写禁止パタ
    ーンの黒ピーク密度と一致する画素であると判定された
    注目画素データが網グラフあるいは網かけ文字領域画素
    であるか否かを判定する網グラフ/網かけ文字領域判定
    手段と,前記黒ピーク密度判定手段の判定結果,周辺白
    地領域判定手段の判定結果および網グラフ/網かけ文字
    領域判定手段の判定結果に基づいて,注目画素データが
    複写禁止パターンの一部であるか否かを判定する注目画
    素データ判定手段と,前記注目画素データ判定手段によ
    って複写禁止パターンの一部であると判定された画素デ
    ータの数に基づいて,前記画像情報が複写禁止文書であ
    るか否かを判定する複写禁止文書判定手段と,前記複写
    禁止文書判定手段によって複写禁止文書であると判定さ
    れた場合に,前記画像情報の出力を禁止する禁止手段と
    を備え,前記複写禁止文書はあらかじめ紙面全体に複写
    禁止パターンを印字あるいは複写した紙を用いて作成さ
    れており,前記複写禁止文書判定手段で複写禁止文書で
    あるか否かを判定することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記禁止手段は,前記画像情報に他の画
    像信号をマスクして無効化することにより,前記画像情
    報の出力を禁止することを特徴とする請求項4記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 入力した画像情報に対して,シェーディ
    ング補正処理,フィルタ処理,変倍処理,γ補正処理,
    階調処理等を施す画像処理装置において,前記画像情報
    に対してシェーディング補正処理を行った後で,かつ,
    その他の画像処理を施す前の画素データを用いて,前記
    画像情報を構成する個々の画素データ毎に,その画素デ
    ータがあらかじめ決められた複写禁止パターンの一部で
    あるか否かを検出する複写禁止パターン検出手段と,前
    記複写禁止パターン検出手段によって複写禁止パターン
    の一部であると検出された画素データの数に基づいて,
    前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定する複
    写禁止文書判定手段と,複写禁止文書であることを示す
    複写禁止パターンを印字する複写禁止パターン印字手段
    とを備え,前記複写禁止文書はあらかじめ紙面全体に複
    写禁止パターンを印字あるいは複写した紙を用いて作成
    されており,前記複写禁止パターン検出手段で複写禁止
    パターンの一部である画素データを検出し,前記複写禁
    止文書判定手段で複写禁止文書であるか否かを判定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記複写禁止文書判定手段は,前記複写
    禁止パターン印字手段により印字した複写禁止パターン
    を検出することを特徴とする請求項6記載の画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 画像変倍時の場合,前記黒ピーク検出手
    段は,前記注目画素が黒ピークであるか否かを検出する
    際に参照する領域を,スキャナ走行方向において変更
    し,前記エッジ領域検出手段は,エッジ領域を検出する
    際に参照する領域を,スキャナ走行方向において変更す
    ることを特徴とする請求項2または4記載の画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記複写禁止パターン検出手段は,画像
    拡大時の場合,入力した画像情報から副走査方向のライ
    ンの間引きを行った画像情報を用いて,複写禁止パター
    ンの一部であるか否かを検出することを特徴とする請求
    項1または6記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6888962B1 (en) 1995-06-30 2005-05-03 Omron Corporation Image processing device for detecting one-color marks of a number of colors and image processing method thereof
US7436551B2 (en) 1999-11-19 2008-10-14 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
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