JP2001036281A - 電磁波シールド壁 - Google Patents

電磁波シールド壁

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JP2001036281A
JP2001036281A JP11205227A JP20522799A JP2001036281A JP 2001036281 A JP2001036281 A JP 2001036281A JP 11205227 A JP11205227 A JP 11205227A JP 20522799 A JP20522799 A JP 20522799A JP 2001036281 A JP2001036281 A JP 2001036281A
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剛 山根
Masaji Mitani
正司 三谷
Yuichi Okamoto
裕一 岡本
Akira Ikeuchi
明 池内
Shinichi Shibuya
紳一 澁谷
Isao Morihiro
功 森廣
Hiroichi Sato
博一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シールド室の壁を、簡単に組立できるようにす
る。 【手段】天レール13と地レール9とに、壁パネル6の
水平枠31,33を嵌め込む構造とすることにより、施
工の容易性アップを図る。壁パネル6を構成する枠3
1,33の開口縁に、加圧によって縮まる導電性ガスケ
ット44を接着し、ガスケット44を圧縮させた状態で
天レール13及び地レール9の側面に密着させることに
より、壁パネル6の上下の箇所でのシールド性を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールド壁
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物のフロアーを電磁波シールド壁(以
下、「シールド壁」と称する)で仕切ることにより、フ
ロアーの全体又は一部を、複数の電磁波シールド室(以
下、「シールド室」と称する)に区画された電磁波シー
ルド空間となすことが行われている。
【0003】このシールド室を構成するシールド壁は、
一般に複数枚の壁パネルで構成されている。そして、電
磁波は隙間があると通り抜ける性質があるため、壁パネ
ル自体のシールド性に加えて、壁の周囲の箇所でのシー
ルド性も確保する必要がある。
【0004】壁パネル自体のシールド性確保については
様々の提案がなされているが、経済性の点から、一般に
は、スチール板のような導電性金属板で全面を覆うこと
によって対処している。
【0005】他方、壁パネルの周囲の箇所でのシールド
性については、壁パネルの側縁箇所でのシールド手段と
して、例えば実公平7−35437号公報や特開昭59
−155198号公報には、表裏壁パネルの縁部で支柱
を表裏から挟むように構成した壁において、隣合った壁
パネルの裏面と支柱との間に導電性部材(シールド材)
を挟み込むことが記載されている。
【0006】壁パネルの上端縁の箇所でのシールド手段
としては、例えば実開平1−65196号公報の第20
図には、壁パネルの表面を構成する導電性板材の上端縁
に、天井パネルの板材に重なる重合部を一体に設け、壁
パネルにおける板材の重合部を天井パネルの板材にねじ
で締結することが記載されている。
【0007】また、壁パネルの下端部でのシールド手段
として、特開平8−107287号公報の図6には、上
向きに開口した土台(地レール)に壁パネルの下部を嵌
め入れた場合において、シールド室の床面全体に張った
銅箔の周縁を土台の下面から外側に引き出して、これを
土台の内側面に巻き込むことが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】シールド室を構築する
に当たっては、電磁波のシールド性を確保することに加
えて、構成部材の製造容易性、組立作業の容易性、或い
は構造的な強度が要請される。
【0009】しかるに、前記実開平1−65196号公
報のように、壁パネルを構成する導電性板材の上端縁
に、天井パネルに対する重合部を一体に設ける構成で
は、それだけ壁パネル及び天井パネルの構造が複雑化す
るばかりか、組立作業にも手間がかかるという問題があ
った。
【0010】他方、特開平8−107287号公報のよ
うに、シールド室の床全体に張った銅箔を土台(地レー
ル)に巻き込むことによって壁パネルの下端縁の箇所で
のシールドを図る手段では、壁パネルの構造のシンプル
化には貢献できるが、先に銅箔を貼ってから土台の取付
けと壁パネルの取付けとを行わなければならないため施
工工程が制限され、しかも、作業中に銅箔が破れないよ
うに慎重に作業をしなければならず、このため組立作業
の能率が悪いという問題があった。また、銅箔と壁パネ
ルとの間に隙間が生じるとシールド性が不完全になる虞
もあった。
【0011】ところで、一般の間仕切壁では、天レール
と地レールとを予め配置して、これら天地レールの間に
壁パネルを取付けていくことによって組立作業の能率ア
ップが図られており、シールド室においても、前記した
特開昭59−155198号公報には、天レールと地レ
ールとに壁パネルを嵌め込むことが記載されている。し
かし、この特開昭59−155198号公報には、壁パ
ネルと天レール及び地レールとの隙間のシールド手段に
ついては何ら開示・示唆されていない。
【0012】本発明は、天レールと地レールとを使用し
てシールド壁を構築することによる利点を損なうことな
く、シールド性を確保することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、導電
性素材製の地レールと、同じく導電性素材製の天レール
との間に、電磁波遮蔽性の壁パネルを配置し、壁パネル
と天レール及び地レールとの間の隙間を導電性ガスケッ
ト又は導電性粘着テープのような導電性遮蔽材で塞いで
いることを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は請求項1の発明をより具
体化したもので、この発明では、前記壁パネルは、前記
天レール及び地レールに嵌合する金属板製の矩形のフレ
ームを備えており、前記フレームと天レールとの間、及
びフレームと地レールとの間に、圧縮変形可能な導電性
ガスケットを圧縮させた状態で介在させている。
【0015】請求項3の発明も請求項1の発明をより具
体化したもので、この発明では、前記天レールと地レー
ルとの間の空間に、表裏一対の壁パネルを、それら表裏
パネルが天地レールの外面と重なるように配置すること
によって壁が構成されている。
【0016】そして、前記表裏壁パネルのいずれか一方
又は両方の壁パネルの内面に、天レール及び/又は地レ
ールの外面と重なる導電性粘着テープを貼ることと、前
記表裏壁パネルのうちいずれか一方の壁パネルと天レー
ル及び/又は地レールとの相互間に跨がるように導電性
粘着テープを貼って目張りすることとのうち、少なくと
も一方を備えている。壁パネルの内面に導電性粘着テー
プを貼っておくことと、天地レールと壁パネルの内面と
に跨がって導電性粘着テープを貼ることとの両方を行う
場合は、両方の導電性粘着テープを部分的に重ね合わせ
るのが好ましい。
【0017】請求項4の発明は請求項3の発明をより具
体化したもので、この発明では、壁パネルは、金属板の
ような導電板から成る表面板を備えており、この表面板
の上端と下端とに、前記天レールの外面に重なる折り曲
げ部を形成し、当該折曲げ部を延長するか又は折曲げ部
に他の導電板を貼着することにより、上下折曲げ部のう
ち少なくともいずれか一方に、天レールの下方又は地レ
ールの上方に露出するはみ出し部を形成し、このはみ出
し部と天レール又は地レールとの相互間に跨がった状態
で導電性粘着テープを貼っている。
【0018】請求項5の発明は請求項3又は4の発明を
更に具体化したもので、この発明では、前記天レールと
地レールとの間に、前記表裏壁パネルの側端部に沿って
延びる支柱を配置し、前記一方の壁パネルの内面と支柱
との相互間に導電性粘着テープを貼ることにより、支柱
と壁パネルとの間の隙間を目張りしている。
【0019】なお、本発明では接着と粘着とは峻別して
おらず、従って、導電性粘着テープは引き剥がし自在で
も良いし、強固に固着されていても良い。また、導電性
粘着テープは導電性粘着シートと同義である。
【0020】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0021】≪全体の概要≫図1図〜図14では主たる
実施形態を示しており、このうち図1は外壁1で囲われ
たフロアーの概略平面図、図2はフロアー内部の部分的
な斜視図である。これら図1及び図2に示すように、1
つのフロアーをシールド壁2で仕切ることにより、1フ
ロアーを複数のシールド室に区画しており、各シールド
室にはドア3を設けている。
【0022】図2に示すように、シールド壁2は、遮光
性壁パネル4から成る部分と、ガラス板5を備えた透光
性壁パネル6から成る部分とを備えている。実施形態の
透光性壁パネル6はそのほぼ全面がガラス板5から成っ
ているが、一部のみにガラス窓を設けたタイプなど、必
要に応じて様々に設定できる。また、ガラス板以外の透
明又は半透明板を設けても良い。
【0023】≪遮光性壁パネル≫先ず、遮光性壁パネル
4から成るシールド壁2の構造を、図3〜図6(A)に
基づいて説明する。図3のうち(A)は図2を矢印A方
向から見た部分正面図、(B)は(A)のB−B視断面
図、図4は図3(A)のIV−IV視断面図、図5は遮光性
壁パネル4の取付け状態を示す図、図6(A)は図1の
VI−VI視断面図である。
【0024】図3(B)や図6(A)に示すように、シ
ールド室の床7の全面に、亜鉛メッキ鋼板のような導電
性素材から成る床シールド板8が貼設されており、床シ
ールド板8に、スチール製等の導電製金属板で断面上向
き開口コ字状に形成された地レール(地枠体)9を重ね
合わせ、これをアンカーボルトで基礎床7に固定して、
両者を電気的に導通させている。
【0025】地レール9と床シールド板8との間には、
床面の凹凸や地レール9の加工誤差等を吸収してシール
ド性を確保するため、薄い導電性ガスケット10が挟み
込まれている。
【0026】なお、基礎床7はコンクリート製でも良い
し、二重床(アクセスフロアー)のような嵩上げ式床で
も良いし、更に、コンクリート床に単に床材を張ったも
のでも良い。シールド室の内外の基礎床7にはそれぞれ
床材11,12が貼られている。いずれにしても、シー
ルド室の床は、地レール9と電気的に導通する導電性材
料が全面にわたって貼設されている。
【0027】地レール9の上方には下向きに開口した断
面コ字状の天レール(天枠体)13が配置されており、
天レール13と地レール9との間に、金属板などの導電
性材料からなる支柱14を所定間隔で立設し、天地レー
ル13,9と支柱14とで囲われた部位を1つの単位と
して、各単位ごとに表裏2枚ずつの遮光性壁パネル4を
配置している。
【0028】図4に示すように、支柱14は断面C字状
に形成されており、支柱14の下部には、アジャスター
ボルト15を備えた脚16が下方から挿入されている。
また、支柱14の上端部には上金具17が挿入されてお
り、上金具17は、天レール13に突っ張らせた状態
で、ねじ(図示せず)で支柱14に固定されている。
【0029】なお、図示していないが、天地レール1
3,9と支柱14とは、導電性粘着テープや導電性ガス
ケット等を介して互いに密着させることにより、両者の
間の導電性(シールド性)を高めている。
【0030】遮光性壁パネル4は、亜鉛メッキ鋼板等の
導電性金属板からなる表面板18に石膏ボード等の芯材
19を接着した構造になっている。表面板18の上下両
端縁には、それぞれ天レール13と地レール9との外面
に重なる折曲げ部18aが形成されており、表面板18
の左右両側部には、例えば図4に示すように、支柱14
の表面に当接する平断面U字状の折曲げ部20が形成さ
れている。
【0031】そして、左右に隣合った遮光性壁パネル4
における左右の折曲げ部20を、平面視コ字状の押さえ
金具21及びタッピンねじ等のねじ22で支柱14に押
さえ付けることにより、折曲げ部20を支柱14に密着
させている。押さえ金具21は上下に適当な間隔で複数
個配置されている。左右に隣合った遮光性壁パネル4の
間にできた溝には、その全長にわたって延びる導電性目
地カバー23が嵌め込まれている。
【0032】図3や図5に示すように、遮光性壁パネル
4における折曲げ部20の下端部は切欠かれており、こ
の切欠き部24を、支柱14にねじで固定した支持金具
25で支持することにより、遮光性壁パネル4を落下不
能に保持している。
【0033】図3(B)や図6(A)に示すように、天
井26には、金属板や金属メッシュ、導電性繊維等のよ
うな導電性素材からなる天井シールド材27が全面にわ
たって張られており、天レール13は、タッピンねじ等
のねじ28によって天井26に固定されている。天レー
ル13と天井シールド材27との間に、導電性ガスケッ
ト29を挟みんで、両者の電気的一体性を確実化してい
る、なお、天井26はコンクリート等の直天井によって
構成されていても良いし、直天井との間に隙間を空けた
状態で配置された天井パネルによって構成されていても
良い。
【0034】いずれにしても、シールド室の天井部も全
面に電磁遮蔽材が設けられて、天レール13と電気的に
一体化されている。
【0035】図6(A)に示すように、一方の遮光性壁
パネル4の上部と下部との内面には、その全幅にわたっ
て導電性粘着テープ30が貼着されている。導電性粘着
テープ30は、表面板18と心材19とに跨がった状態
に貼られており、天レール13の下方及び地レール9の
上方にはみ出た状態に貼られている。
【0036】更に、一方の遮光性壁パネル4の上部内面
と天レール13との相互間、及び、一方の遮光性壁パネ
ル4の下部内面と地レール9との相互間に跨がった状態
でそれぞれ導電性粘着テープ30が貼られており、これ
により、内側の遮光性壁パネル4と天地レール13,9
との隙間が目張りされて、電気的に一体化されている。
【0037】この場合、先に遮光性壁パネル4の内面に
貼られている導電性粘着テープ30と、後から目張りの
ために貼られた導電性粘着テープ30は、天地レール1
3の下方及び地レール9の上方で互いに重なり合ってい
る。これにより、一層のシールド性が確保される。
【0038】図4に示すように、導電性粘着テープ30
の左右両端は支柱14に接着(貼着)されている。請求
項5の具体例として、支柱14と内側の遮光性壁パネル
4との相互間に跨がった状態で導電性粘着テープ30を
貼着してもよく、このようにすると、支柱14と遮光性
壁パネル4との間のシールドがより確実になる。
【0039】2枚の遮光性壁パネル4を取り付けるに当
たっては、まず、上下両端部の内面に導電性粘着テープ
30が貼着された一方の遮光性壁パネル4を取付けてか
ら、一方の遮光性壁パネル4の内面と天地レール13,
9との相互間に導電性粘着テープ30を貼って目張りを
し、それから他方の遮光性壁パネル4を取り付ける。導
電性粘着テープ30は壁の外側には露出しないため美観
を損なうことはなく、また、市販の導電性粘着テープ3
0を貼るだけであるため、作業もごく簡単に行うことが
できる。
【0040】壁パネル4と天地レール13,9との間の
シールド手段としては、図6の分図(B)〜(D)に示
すようにしても良い。
【0041】すなわち、これら分図(B)〜(D)は請
求項4を具体化したもので、(B)(C)では、遮光性
壁パネル4における表面板18の上下に天地レール1
3,9と重なる折曲げ部18aを形成するにおいて、上
部の折曲げ部18aには、天レール13の下方に露出す
るはみ出し部18a′を、下部の折曲げ部18aには地
レール9の上方に露出するはみ出し部18a′をそれぞ
れ形成し、一方の遮光性壁パネル4における上下はみ出
し部18a′と天地レール13,9との相互間に跨がっ
た状態で導電性粘着テープ30を貼着している。
【0042】他方、図6(D)では、表面板18の折り
返し部18aに、金属板等の導電板を貼着することによ
ってはみ出し部18a′となしている。この場合、別部
材から成るはみ出し部18a′は、導電性の両面粘着テ
ープ18bで折曲げ部18aに貼着しているが、導電性
粘着剤などの他の導電性材料を使用しても良い。
【0043】これら図6(B)〜(D)のように折り曲
げ部18aにはみ出し部18a′を設けると、遮光性壁
パネル4の表面板18と天地レール13,9とが電気的
に一体化するため、シールド性をより向上させることが
できる利点がある。(D)のように別部材によってはみ
出し部18a′を構成すると、既存の壁パネルにも簡単
に適用できる利点がある。
【0044】≪透光性壁パネル≫次に、透光性壁パネル
6について、図7〜図10に基づいて説明する。図7は
図2の VII-VII視断面図、図8は図2の VIII-VIII視断
面図、図9は透光性壁パネル6を構成する上下枠材の分
離斜視図、図10は取付け状態の一部を示す分離断面図
である。
【0045】これらの図に示すように、透光性壁パネル
6は、その上下部を構成する水平枠材31,32と、左
右側部を構成する一つの縦枠材33とから成る額縁状の
フレーム34を備えており、各枠材31,32,33
に、シールド室の内側に臨む段部35を形成し、この段
部35にガラス5を嵌め込み、ガラス板5を、段部35
に嵌め込んだ押さえ枠36で固定している。押さえ枠3
6はタッピンねじ37でフレーム34に固定されてい
る。
【0046】ガラス板5は、その片面又は両面にメッシ
ュ状導電膜38を貼る等の電磁波シールド加工が施され
ており、押さえ枠36とガラス板5の周縁部との間に
は、導電膜38と密着する導電性ガスケット39を挟み
込んでいる。なお、図10に示す符号40はクッション
材、図7や図8で示す符号41はコーキング剤である。
【0047】フレーム34における上水平枠材31は上
向きに開口したチャンネル状の断面形状になっており、
天レール13に被さる状態で嵌合している。下水平枠材
32は下向きに開口したチャンネル状の断面形状に形成
されており、地レール9に被さる状態で嵌合している。
【0048】図8や図10に示すように、地レール9の
内部に、脚41付きのアジャスタボルト42で高さ調節
自在に支持された断面下向き開口コ字状の受け部材43
を嵌入し、この受け部材43で下水平枠材32を支持し
ている(受け部材43は、下水平枠材32の全長にわた
って延びている)。
【0049】そして、受け部材43の上面と地レール9
の外面とに跨がった状態で導電性粘着テープ30を貼着
している。図では、導電性粘着テープ30は地レール9
の片面にしか貼着されていないが、地レール9の両面に
跨がる状態で貼着しても良い。
【0050】更に、上下水平枠材31,32における開
口縁の内面に導電性ガスケット44を接着し、これを天
レール13及び地レール9には密着させている。下水平
枠材32に設けたガスケット44は、受け部材43と地
レール9とに貼着されている導電性粘着テープ30に重
なり合っている。
【0051】導電性ガスケット44は押さえると縮むよ
うに弾性を持っており、図9及び図10に示すように、
自由状態では上下水平枠材31,32の開口縁から内側
にはみ出る寸法になっている。そして、導電性ガスケッ
ト44を圧縮させた状態で上下水平枠材31,32を天
レール13及び地レール9に嵌合させている。このた
め、天地レール13,9と上下水平枠材31,32との
間のシールドが確実になるばかりか、透光性壁パネル6
のガタ付きもなくすことができる。
【0052】特に、下方の導電性ガスケット44を、地
レール9と受け部材43とに跨がって貼着された導電性
粘着テープ30に重ね合わせると、シールド性が一層向
上する。なお、図8に一点鎖線で示すように、天レール
13の内部に、ボルト(図示せず)によって上水平枠材
13に突っ張り勝手にされている押さえ部材45を設
け、押さえ部材45と天レール13とに跨がった状態で
導電性粘着テープを貼着し、この導電性粘着テープを上
水平枠材31に当てても良く、こうすると、透光性壁パ
ネル6の上下の箇所でのシールド性をらより向上させる
ことができる。
【0053】図7に示すように、フレーム34の左右縦
枠材33は支柱14に被さる状態で嵌合するチャンネル
状になっており、その開口縁に、透光性壁パネル6の場
合と同様に平断面U字状の折り曲げ部20を上下略全長
にわたって形成し、隣り合った縦枠33の折り曲げ部2
0を押さえ金具21で固定し、目地カバー23によって
支柱14に押さえ固定することにより、支柱14と透光
性壁パネル6との間の隙間をシールドしている。
【0054】言うまでもないが、透光性壁パネル6と遮
光性壁パネル4とを左右に並設する場合は、隣合った透
光性壁パネル6と遮光性壁パネル4の折り曲げ部20を
押さえ金具21で支柱14に固定することになる。
【0055】≪ドア部≫次に、ドア部の構造を図11〜
図13に基づいて説明する。図11は図2のXI-XI 視断
面図、図12は図2のXII-XII 視断面図、図13は図2
の XIII-XIII視断面図である。
【0056】ドア3は、ペーパーコア等の心材46を金
属板製の表面板46で囲った構造になっており、図12
に示す蝶番48によって回動自在に取付けられている。
ドアの左右両端面には、導電性素材からなる端板49を
固着している。
【0057】図11及び図12に示すように、支柱14
に嵌合させたドア縦枠50に戸当たり50aを設けて、
この戸当たり50aに、表面板47及び端板49に接触
する導電性ガスケット51をそれぞれ設けることによ
り、ドア3の左右側縁箇所でのシールド性を確保してい
る。ドア縦枠50も支柱14に嵌合するチャンネル状に
形成されており、折り曲げ部20が形成されている。
【0058】図13に示すように、シールド室の入り口
の床には、床シールド板8に重なるドア下枠52が固定
されており、ドア下枠52に設けた靴ずり部52aに、
ドア3の下端縁が当たる導電性ガスケット51を装着
し、これにより、ドア3の下端部でのシールド性を確保
している。ドア下枠52と床シールド板8とは、導電性
ガスケット54によって導通が確実ならしめられてい
る。
【0059】ドア3の上方には、左右のドア縦枠50の
上端間に固定されたドア上枠55が配置されている。ド
ア上枠55は、左右の支柱14に装架された横桟56に
下方から被嵌するように金属板でチャンネル状に形成さ
れており、下面には戸当たり55aを形成し、これに、
ドア3の上端部が当たる導電性ガスケット51を取付け
ている。また、透光性壁パネル6の上水平枠31,32
と同様に、開口縁の内面に加圧圧縮性の導電性ガスケッ
ト44を取付けている。
【0060】ドア上枠55と天レール13との間には、
内外一対のランマパネル57が配置されている。ランマ
パネル57は基本的には遮光性壁パネル4と同じ構造で
あり、心材19と表面板18とで構成されている。ま
た、一方のランマパネル57の上部及び下部の内面に予
め導電性粘着テープ30が貼られており、更に、一方の
ランマパネル57の内面と天レール13及び横桟56と
の相互間に跨がった状態で、導電性粘着テープ30が貼
られている。このランマパネル57も、請求項に記載し
た壁パネルの一例を成している。
【0061】≪外壁との接合部のシールド≫図14は、
シールド壁2と外壁1との間のシールド構造を示す断面
図である。外壁1の内面には、金属板のような導電性薄
素材から成る薄い壁シールド材58が接着やねじ止め等
の適宜手段で張られており、外壁1に導電性ガスケット
59を介して重ね合わせたエンドカバー60に外壁1の
端部をはめ込んでいる。
【0062】エンドカバー60はスチールのような金属
板製であり、ねじ(アンカー)で外壁1に固定されてい
る。エンドカバー60の先端縁は内側に折り返されてお
り、折り返し部よりも裏側の内面に導電性ガスケット6
1を貼着しておき、これを遮光性壁パネル4の表面板1
8に密着させることにより、シールド壁2とエンドカバ
ー73との間のシールド性を確保している。
【0063】図示の例では、シールド壁2は遮光性壁パ
ネル4で構成されているが、透光性壁パネル6で構成し
ても良いことは言うまでもない。
【0064】≪変形例≫図15〜図16では他の実施形
態を示している。この例は、フロアーに独立してシール
ド室を設けた例であり、図15は正面図、図16は図1
5の XVI-XVI視断面図である。この実施形態では、シー
ルド室を床パネル63の上に設置している。床パネル6
3の上面には亜鉛メッキ鋼板等の床シールド板8が張ら
れている。
【0065】このように構成すると、シールド室は床を
含めた全体が一つのユニットとなるため、建物の基礎床
には特段の加工を施す必要がなくなり、その結果、設置
作業及び撤去作業を簡単にできる利点がある。なお、一
般に、床シールド板8はカーペットや絨毯などで覆われ
る。
【0066】
【発明の作用・効果】いずれの請求項の発明において
も、天レールと地レールとの間に壁パネルを配置するこ
とによってシールド壁を構成するものであるため、シー
ルド壁の組み立て作業を容易に行うことができ、しか
も、導電性粘着テープで目張りしたり、部材間に導電性
ガスケットを介在させるというような簡単な作業によ
り、壁パネルの周囲の箇所でのシールドを行うことがで
きる。したがって、組立が容易なシールド壁でありなが
ら、高い電磁波シールド性を確保することができる。
【0067】請求項2の発明によると、壁パネルを取付
けるだけで、壁パネルと天レール又は地レールとの間が
自動的にシールドされるため、組立作業の手間をなくす
ことができる。
【0068】更に請求項3〜請求項5の発明によると、
市販の導電性粘着テープを使用して、低コストでしかも
素早く目張り作業を行うことができ、更に、導電性粘着
テープは壁の内部に隠れているため、美感が悪化するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁波シールド空間の平面図である。
【図2】電磁波シールド空間の部分斜視図である。
【図3】(A)は図2を矢印A方向から見た部分正面
図、(B)は(A)のB−B視断面図である。
【図4】図2及び図3(A)のIV−IV視断面図である。
【図5】遮光性壁パネルの取付け状態を示す断面図であ
る。
【図6】(A)は図2のVI−VI視断面図、(B)〜
(D)は変形例を示す図である。
【図7】図2の VII-VII視断面図である。
【図8】図2の VIII-VIII視断面図である。
【図9】透光性壁パネルのフレームの分離斜視図であ
る。
【図10】透光性壁パネルの下部の分離断面図である。
【図11】図2のXI−XI視断面図である。
【図12】図2のXII-XII 視断面図である。
【図13】図2の XIII-XIII視断面図である。
【図14】シールド壁と外壁との接合箇所の平断面図であ
る。
【図15】他の例のシールド室の正面図である。
【図16】図15の XVI-XVI視断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 外壁 2 シールド壁 4 遮光性壁パネル 5 ガラス板 6 透光性壁パネル 9 地レール 13 天レール 18 表面板 20 折曲げ部 30 導電性粘着テープ 31,32,33 透光性壁パネルを構成する枠材 36 押さえ枠 44 導電性ガスケット
フロントページの続き (72)発明者 山根 剛 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式 会社イトーキクレビオ内 (72)発明者 三谷 正司 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式 会社イトーキクレビオ内 (72)発明者 岡本 裕一 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式 会社イトーキクレビオ内 (72)発明者 池内 明 大阪市中央区淡路町1丁目6番11号 株式 会社イトーキ内 (72)発明者 澁谷 紳一 東京都港区芝浦1丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 森廣 功 東京都港区芝浦1丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 博一 東京都港区芝浦1丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DH01 FA06 GA12 HA03 HB02 MA02 5E321 AA42 AA44 CC16 CC22 GG05 GH01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性素材製の地レールと、同じく導電性
    素材製の天レールとの間に、電磁遮蔽性の壁パネルを配
    置し、壁パネルと天レール及び地レールとの間の隙間を
    導電性ガスケット又は導電性粘着テープのような導電性
    遮蔽材で塞いでいることを特徴とする電磁波シールド
    壁。
  2. 【請求項2】前壁パネルは、前記天レール及び地レール
    に嵌合する金属板製の矩形のフレームを備えており、前
    記フレームと天レールとの間、及びフレームと地レール
    との間に、圧縮変形可能な導電性ガスケットを圧縮させ
    た状態で介在させていることを特徴とする請求項1に記
    載した電磁波シールド壁。
  3. 【請求項3】前記天レールと地レールとの間の空間に、
    表裏一対の壁パネルを、それら表裏壁パネルが天地レー
    ルの外面と重なるように配置した壁であって、 前記表裏壁パネルのいずれか一方又は両方の壁パネルの
    内面に、天レール及び/又は地レールの外面と重なる導
    電性粘着テープを貼っておくことに加えて、またはこれ
    に代えて、前記表裏壁パネルのうちいずれか一方の壁パ
    ネルと天レール及び/又は地レールとの相互間に跨がる
    ように導電性粘着テープを貼っていることを特徴とする
    請求項1に記載した電磁波シールド壁。
  4. 【請求項4】前記壁パネルは、金属板のような導電板か
    ら成る表面板を備えており、この表面板の上端と下端と
    に、前記天レール又は地レールの外面に重なる折り曲げ
    部を形成し、当該折曲げ部を延長するか又は折曲げ部に
    他の導電板を貼着することにより、上下折曲げ部のうち
    少なくともいずれか一方に、天レールの下方又は地レー
    ルの上方に露出するはみ出し部を形成し、このはみ出し
    部と天レール又は地レールとの相互間に跨がった状態で
    前記導電性粘着テープを貼っていることを特徴とする請
    求項3に記載した電磁波シールド壁。
  5. 【請求項5】前記天レールと地レールとの間に、前記表
    裏壁パネルの側端部に沿って延びる支柱を配置し、前記
    一方の壁パネルの内面と支柱との相互間に跨がるように
    導電性粘着テープを貼っていることを特徴とする請求項
    3又は4に記載した電磁波シールド壁。
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