JP4286391B2 - 電磁波シールド壁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波シールド壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物のフロアーを電磁波シールド壁(以下、「シールド壁」と称する)で仕切ることにより、フロアーの全体又は一部を、複数の電磁波シールド室(以下、「シールド室」と称する)に区画された電磁波シールド空間となすことが行われている。
【0003】
このシールド室を構成するシールド壁は、一般に複数枚の壁パネルで構成されている。そして、電磁波は隙間があると通り抜ける性質があるため、壁パネル自体のシールド性に加えて、壁の周囲の箇所でのシールド性も確保する必要がある。
【0004】
壁パネル自体のシールド性確保については様々の提案がなされているが、経済性の点から、一般には、スチール板のような導電性金属板で全面を覆うことによって対処している。
【0005】
他方、壁パネルの周囲の箇所でのシールドのうち壁パネルの側縁箇所でのシールド手段として、例えば実公平7−35437号公報や特開昭59−155198号公報には、表裏壁パネルの縁部で支柱を表裏から挟むように構成した壁において、隣合った壁パネルの裏面と支柱との間に導電性部材(シールド材)を挟み込むことが記載されている。
【0006】
他方、壁パネルの上端縁の箇所でのシールド手段として、例えば実開平1−65196号公報の第20図には、壁パネルの表面を構成する導電性板材の上端縁に、天井パネルの板材に重なる重合部を一体に設け、壁パネルにおける板材の重合部を天井パネルの板材にねじで締結することが記載されている。
【0007】
また、壁パネルの下端部でのシールド手段として、特開平8−107287号公報の図6には、上向きに開口した土台(地レール)に壁パネルの下部を嵌め入れた場合において、シールド室の床面全体に張った銅箔の周縁を土台の下面から外側に引き出して、これを土台の内側面に巻き込むことが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
シールド室を構築するに当たっては、電磁波のシールド性を確保することに加えて、構成部材の製造容易性、組立作業の容易性、或いは構造的な強度が要請される。
【0009】
しかるに、前記実開平1−65196号公報のように、壁パネルを構成する導電性板材の上端縁に、天井パネルに対する重合部を一体に設ける構成では、それだけ壁パネル及び天井パネルの構造が複雑化するばかりか、組立作業にも手間がかかるという問題があった。
【0010】
他方、特開平8−107287号公報のように、シールド室の床全体に張った銅箔を土台(地レール)に巻き込むことによって壁パネルの下端縁の箇所でのシールドを図る手段では、壁パネルの構造のシンプル化には貢献できるが、先に銅箔を貼ってから土台の取付けと壁パネルの取付けとを行わなければならないため施工工程が制限され、しかも、作業中に銅箔が破れないように慎重に作業をしなければならず、このため組立作業の能率が悪いという問題があった。また、銅箔と壁パネルとの間に隙間が生じるとシールド性が不完全になる虞もあった。
【0011】
ところで、一般の間仕切壁では、天レールと地レールとを予め配置して、これら天地レールの間に壁パネルを取付けていくことによって組立作業の能率アップが図られており、シールド室においても、前記した特開昭59−155198号公報には、天レールと地レールとに壁パネルを嵌め込むことが記載されている。しかし、この特開昭59−155198号公報には、壁パネルと天レール及び地レールとの隙間のシールド手段については何ら開示・示唆されていない。
【0012】
本発明は、天レールと地レールとを使用してシールド壁を構築することによる利点を損なうことなく、シールド性を確保することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明に係る電磁波シールド壁は、導電性金属板から成る断面上向き開口コ字状の地レールと、同じく導電性金属板から成る断面下向き開口コ字状の天レールと、前記地レール及び天レールの外面に重なるように配置された表裏の壁パネルとを有しており、前記表裏の壁パネルのうちいずれか一方の壁パネルと天レール及び地レールとの相互間に跨がるように導電性粘着テープを貼ることにより、当該一方の壁パネルと天レール及び地レールとの間の隙間を電磁シールドしている。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
請求項の発明は請求項の発明をより具体化したもので、この発明では、前記壁パネルは金属板から成る表面板を備えており、前記表面板の上端と下端とに前記天レール及び地レールの外面に重なる折り曲げ部をそれぞれ形成しており、かつ、上端の折り曲げ部には前記天レールの下方に露出するはみ出し部が設けられて、下端の折り曲げ部には前記地レールの上方に露出するはみ出し部が設けられており、前記上下のはみ出し部はそれぞれ金属板から成っていてこれら上下のはみ出し部と天レール及び地レールとの相互間に跨がった状態で前記導電性粘着テープが張られている。
【0018】
請求項の発明は請求項又はの発明を更に具体化したもので、この発明では、前記天レールと地レールとの間に、前記表裏壁パネルの側端部に沿って延びる支柱配置されており、前記一方の壁パネルの内面と支柱との相互間に跨がるように導電性粘着テープを貼っている。
【0019】
なお、本発明では接着と粘着とは峻別しておらず、従って、導電性粘着テープは引き剥がし自在でも良いし、強固に固着されていても良い。また、導電性粘着テープは導電性粘着シートと同義である。
【0020】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
≪全体の概要≫
1〜図14では主たる実施形態を示しており、このうち図1は外壁1で囲われたフロアーの概略平面図、図2はフロアー内部の部分的な斜視図である。これら図1及び図2に示すように、1つのフロアーシールド壁2で仕切ることによって複数のシールド室に区画されており、各シールド室にはドア3を設けている。
【0022】
図2に示すように、シールド壁2は、遮光性壁パネル4から成る部分と、ガラス板5を備えた透光性壁パネル6から成る部分とを備えている。実施形態の透光性壁パネル6はそのほぼ全面がガラス板5から成っているが、一部のみにガラス窓を設けたタイプなど、必要に応じて様々に設定できる。また、ガラス板以外の透明又は半透明板を設けても良い。
【0023】
≪遮光性壁パネル≫
先ず、遮光性壁パネル4から成るシールド壁2の構造を、図3〜図6(A)に基づいて説明する。図3のうち(A)は図2を矢印A方向から見た部分正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図4は図3(A)のIV−IV視断面図、図5は遮光性壁パネル4の取付け状態を示す図、図6(A)は図2のVI−VI視断面図である。
【0024】
図3(B)や図6(A)に示すように、シールド室の床7の全面に、亜鉛メッキ鋼板のような導電性素材から成る床シールド板8が貼設されており、床シールド板8に、スチール製等の導電製金属板で断面上向き開口コ字状に形成された地レール(地枠体)9を重ね合わせ、これをアンカーボルトで基礎床7に固定して、両者を電気的に導通させている。
【0025】
地レール9と床シールド板8との間には、床面の凹凸や地レール9の加工誤差等を吸収してシールド性を確保するため、薄い導電性ガスケット10が挟み込まれている。
【0026】
なお、基礎床7はコンクリート製でも良いし、二重床(アクセスフロアー)のような嵩上げ式床でも良いし、更に、コンクリート床に単に床材を張ったものでも良い。シールド室の内外の基礎床7にはそれぞれ床材11,12が貼られている。いずれにしても、シールド室の床は、地レール9と電気的に導通する導電性材料が全面にわたって貼設されている。
【0027】
地レール9の上方には下向きに開口した断面コ字状の天レール(天枠体)13が配置されており、天レール13と地レール9との間に、金属板からなる支柱14を所定間隔で立設し、天地レール13,9と2本の支柱14とで囲われた部位を1つの単位として、各単位ごとに表裏2枚ずつの遮光性壁パネル4を配置している。
【0028】
図4に示すように、支柱14は断面C字状に形成されており、支柱14の下部には、アジャスターボルト15を備えた脚16が下方から挿入されている。また、支柱14の上端部には上金具17が挿入されており、上金具17は、天レール13に突っ張らせた状態で、ねじ(図示せず)で支柱14に固定されている。
【0029】
なお、図示していないが、天地レール13,9と支柱14とは、導電性粘着テープや導電性ガスケット等を介して互いに密着させることにより、両者の間の導電性(シールド性)を高めている。
【0030】
遮光性壁パネル4は、亜鉛メッキ鋼板等の導電性金属板からなる表面板18に石膏ボード等の芯材19を接着した構造になっている。表面板18の上下両端縁には、それぞれ天レール13と地レール9との外面に重なる折曲げ部18aが形成されており、表面板18の左右両側部には、例えば図4に示すように、支柱14の表面に当接する平断面U字状の折曲げ部20が形成されている。
【0031】
そして、左右に隣合った遮光性壁パネル4における左右の折曲げ部20を、平面視コ字状の押さえ金具21及びタッピンねじ等のねじ22で支柱14に押さえ付けることにより、折曲げ部20を支柱14に密着させている。押さえ金具21は上下に適当な間隔で複数個配置されている。左右に隣合った遮光性壁パネル4の間にできた溝には、その全長にわたって延びる導電性目地カバー23が嵌め込まれている。
【0032】
図3や図5に示すように、遮光性壁パネル4における折曲げ部20の下端部は切欠かれており、この切欠き部24を、支柱14にねじで固定した支持金具25で支持することにより、遮光性壁パネル4を落下不能に保持している。
【0033】
図3(B)や図6(A)に示すように、天井26には、金属板や金属メッシュ、導電性繊維等のような導電性素材からなる天井シールド材27が全面にわたって張られており、天レール13は、タッピンねじ等のねじ28によって天井26に固定されている。天レール13と天井シールド材27との間に導電性ガスケット29を挟みんで、両者の電気的一体性を確実化している、なお、天井26はコンクリート等の直天井によって構成されていても良いし、直天井との間に隙間を空けた状態で配置された天井パネルによって構成されていても良い。
【0034】
いずれにしても、シールド室の天井部も全面に電磁遮蔽材が設けられて、天レール13と電気的に一体化されている。
【0035】
図6(A)に示すように、一方の遮光性壁パネル4の上部と下部との内面には、その全幅にわたって導電性粘着テープ30が貼着されている。導電性粘着テープ30は、表面板18と心材19とに跨がった状態に貼られており、天レール13の下方及び地レール9の上方にはみ出た状態に貼られている。
【0036】
更に、一方の遮光性壁パネル4の上部内面と天レール13との相互間、及び、一方の遮光性壁パネル4の下部内面と地レール9との相互間に跨がった状態でそれぞれ導電性粘着テープ30が貼られており、これにより、内側の遮光性壁パネル4と天地レール13,9との隙間が目張りされて、電気的に一体化されている。
【0037】
この場合、先に遮光性壁パネル4の内面に貼られている導電性粘着テープ30と、後から目張りのために貼られた導電性粘着テープ30は、天地レール13の下方及び地レール9の上方で互いに重なり合っている。これにより、一層のシールド性が確保される。
【0038】
図4に示すように、導電性粘着テープ30の左右両端は支柱14に接着(貼着)されている。請求項の具体例として、支柱14と内側の遮光性壁パネル4との相互間に跨がった状態で導電性粘着テープ30を貼着してもよく、このようにすると、支柱14と遮光性壁パネル4との間のシールドがより確実になる。
【0039】
2枚の遮光性壁パネル4を取り付けるに当たっては、まず、上下両端部の内面に導電性粘着テープ30が貼着された一方の遮光性壁パネル4を取付けてから、一方の遮光性壁パネル4の内面と天地レール13,9との相互間に導電性粘着テープ30を貼って目張りをし、それから他方の遮光性壁パネル4を取り付ける。導電性粘着テープ30は壁の外側には露出しないため美観を損なうことはなく、また、市販の導電性粘着テープ30を貼るだけであるため、作業もごく簡単に行うことができる。
【0040】
壁パネル4と天地レール13,9との間のシールド手段としては、図6の分図(B)〜(D)に示すようにしても良い。
【0041】
このうち図6(B)(C)では、遮光性壁パネル4における表面板18の上下に天地レール13,9と重なる折曲げ部18aを形成するにおいて、上部の折曲げ部18aには、天レール13の下方に露出するはみ出し部18a′を、下部の折曲げ部18aには地レール9の上方に露出するはみ出し部18a′をそれぞれ形成し、一方の遮光性壁パネル4における上下はみ出し部18a′と天地レール13,9との相互間に跨がった状態で導電性粘着テープ30を貼着している。
【0042】
他方、図6(D)では、表面板18の折り曲げ部18aに、金属板等の導電板を貼着することによってはみ出し部18a′となしている。この場合、別部材から成るはみ出し部18a′は、導電性の両面粘着テープ18bで折曲げ部18aに貼着しているが、導電性粘着剤などの他の導電性材料を使用しても良い。
【0043】
これら図6(B)〜(D)のように折り曲げ部18aにはみ出し部18a′を設けると、遮光性壁パネル4の表面板18と天地レール13,9とが電気的に一体化するため、シールド性をより向上させることができる利点がある。(D)のように別部材によってはみ出し部18a′を構成すると、既存の壁パネルにも簡単に適用できる利点がある。
【0044】
≪透光性壁パネル≫
次に、透光性壁パネル6について、図7〜図10に基づいて説明する。図7は図2の VII-VII視断面図、図8は図2の VIII-VIII視断面図、図9は透光性壁パネル6を構成する上下枠材の分離斜視図、図10は取付け状態の一部を示す分離断面図である。
【0045】
これらの図に示すように、透光性壁パネル6は、その上下部を構成する水平枠材31,32と、左右側部を構成する一つの縦枠材33とから成る額縁状のフレーム34を備えており、各枠材31,32,33に、シールド室の内側に臨む段部35を形成し、この段部35にガラス5を嵌め込み、ガラス板5を、段部35に嵌め込んだ押さえ枠36で固定している。押さえ枠36はタッピンねじ37でフレーム34に固定されている。
【0046】
ガラス板5は、その片面又は両面にメッシュ状導電膜38を貼る等の電磁波シールド加工が施されており、押さえ枠36とガラス板5の周縁部との間には、導電膜38と密着する導電性ガスケット39を挟み込んでいる。なお、図10に示す符号40はクッション材、図7や図8で示す符号41はコーキング剤である。
【0047】
フレーム34における上水平枠材31は上向きに開口したチャンネル状の断面形状になっており、天レール13に被さる状態で嵌合している。下水平枠材32は下向きに開口したチャンネル状の断面形状に形成されており、地レール9に被さる状態で嵌合している。
【0048】
図8や図10に示すように、地レール9の内部に、脚41付きのアジャスタボルト42で高さ調節自在に支持された断面下向き開口コ字状の受け部材43を嵌入し、この受け部材43で下水平枠材32を支持している(受け部材43は、下水平枠材32の全長にわたって延びている)。
【0049】
そして、受け部材43の上面と地レール9の外面とに跨がった状態で導電性粘着テープ30を貼着している。図では、導電性粘着テープ30は地レール9の片面にしか貼着されていないが、地レール9の両面に跨がる状態で貼着しても良い。
【0050】
更に、上下水平枠材31,32における開口縁の内面に導電性ガスケット44を接着し、これを天レール13及び地レール9に密着させている。下水平枠材32に設けたガスケット44は、受け部材43と地レール9とに貼着されている導電性粘着テープ30に重なり合っている。
【0051】
導電性ガスケット44は押さえると縮むように弾性を持っており、図9及び図10に示すように、自由状態では上下水平枠材31,32の開口縁から内側にはみ出る寸法になっている。そして、導電性ガスケット44を圧縮させた状態で上下水平枠材31,32を天レール13及び地レール9に嵌合させている。このため、天地レール13,9と上下水平枠材31,32との間のシールドが確実になるばかりか、透光性壁パネル6のガタ付きもなくすことができる。
【0052】
特に、下方の導電性ガスケット44を、地レール9と受け部材43とに跨がって貼着された導電性粘着テープ30に重ね合わせると、シールド性が一層向上する。なお、図8に一点鎖線で示すように、天レール13の内部に、ボルト(図示せず)によって上水平枠材13に突っ張り勝手にされている押さえ部材45を設け、押さえ部材45と天レール13とに跨がった状態で導電性粘着テープを貼着し、この導電性粘着テープを上水平枠材31に当てても良く、こうすると、透光性壁パネル6の上下の箇所でのシールド性をらより向上させることができる。
【0053】
図7に示すように、フレーム34の左右縦枠材33は支柱14に被さる状態で嵌合するチャンネル状になっており、その開口縁に、透光性壁パネル6の場合と同様に平断面U字状の折り曲げ部20を上下略全長にわたって形成し、隣り合った縦枠33の折り曲げ部20を押さえ金具21で固定し、目地カバー23によって支柱14に押さえ固定することにより、支柱14と透光性壁パネル6との間の隙間をシールドしている。
【0054】
言うまでもないが、透光性壁パネル6と遮光性壁パネル4とを左右に並設する場合は、隣合った透光性壁パネル6と遮光性壁パネル4の折り曲げ部20を押さえ金具21で支柱14に固定することになる。
【0055】
≪ドア部≫
次に、ドア部の構造を図11〜図13に基づいて説明する。図11は図2のXI-XI 視断面図、図12は図2のXII-XII 視断面図、図13は図2の XIII-XIII視断面図である。
【0056】
ドア3は、ペーパーコア等の心材46を金属板製の表面板46で囲った構造になっており、図12に示す蝶番48によって回動自在に取付けられている。ドアの左右両端面には、導電性素材からなる端板49を固着している。
【0057】
図11及び図12に示すように、支柱14に嵌合させたドア縦枠50に戸当たり50aを設けて、この戸当たり50aに、表面板47及び端板49に接触する導電性ガスケット51をそれぞれ設けることにより、ドア3の左右側縁箇所でのシールド性を確保している。ドア縦枠50も支柱14に嵌合するチャンネル状に形成されており、折り曲げ部20が形成されている。
【0058】
図13に示すように、シールド室の入り口の床には、床シールド板8に重なるドア下枠52が固定されており、ドア下枠52に設けた靴ずり部52aに、ドア3の下端縁が当たる導電性ガスケット51を装着し、これにより、ドア3の下端部でのシールド性を確保している。ドア下枠52と床シールド板8とは、導電性ガスケット54によって導通が確実ならしめられている。
【0059】
ドア3の上方には、左右のドア縦枠50の上端間に固定されたドア上枠55が配置されている。ドア上枠55は、左右の支柱14に装架された横桟56に下方から被嵌するように金属板でチャンネル状に形成されており、下面には戸当たり55aを形成し、これに、ドア3の上端部が当たる導電性ガスケット51を取付けている。また、透光性壁パネル6の上水平枠31,32と同様に、開口縁の内面に加圧圧縮性の導電性ガスケット44を取付けている。
【0060】
ドア上枠55と天レール13との間には、内外一対のランマパネル57が配置されている。ランマパネル57は基本的には遮光性壁パネル4と同じ構造であり、心材19と表面板18とで構成されている。また、一方のランマパネル57の上部及び下部の内面に予め導電性粘着テープ30が貼られており、更に、一方のランマパネル57の内面と天レール13及び横桟56との相互間に跨がった状態で導電性粘着テープ30が貼られている。
【0061】
≪外壁との接合部のシールド≫
図14は、シールド壁2と外壁1との間のシールド構造を示す断面図である。外壁1の内面には、金属板のような導電性薄素材から成る薄い壁シールド材58が接着やねじ止め等の適宜手段で張られており、外壁1に導電性ガスケット59を介して重ね合わせたエンドカバー60に外壁1の端部をはめ込んでいる。
【0062】
エンドカバー60はスチールのような金属板製であり、ねじ(アンカー)で外壁1に固定されている。エンドカバー60の先端縁は内側に折り返されており、折り返し部よりも裏側の内面に導電性ガスケット61を貼着しておき、これを遮光性壁パネル4の表面板18に密着させることにより、シールド壁2とエンドカバー73との間のシールド性を確保している。
【0063】
図示の例では、シールド壁2は遮光性壁パネル4で構成されているが、透光性壁パネル6で構成しても良いことは言うまでもない。
【0064】
≪変形例≫
図15〜図16では他の実施形態を示している。この例は、フロアーに独立してシールド室を設けた例であり、図15は正面図、図16は図15の XVI-XVI視断面図である。この実施形態では、シールド室を床パネル63の上に設置している。床パネル63の上面には亜鉛メッキ鋼板等の床シールド板8が張られている。
【0065】
このように構成すると、シールド室は床を含めた全体が一つのユニットとなるため、建物の基礎床には特段の加工を施す必要がなくなり、その結果、設置作業及び撤去作業を簡単にできる利点がある。なお、一般に、床シールド板8はカーペットや絨毯などで覆われる。
【0066】
【発明の作用・効果】
本願発明は、天レールと地レールとの間に壁パネルを配置することによってシールド壁を構成するものであるため、シールド壁の組み立て作業を容易に行うことができ、しかも、導電性粘着テープで目張りする簡単な作業により、壁パネルの周囲の箇所でのシールドを行うことができる。したがって、組立が容易なシールド壁でありながら、高い電磁波シールド性を確保することができる。
【0067】
【0068】
また、市販の導電性粘着テープを使用して低コストでしかも素早く目張り作業を行うことができ、更に、導電性粘着テープは壁の内部に隠れているため、美感が悪化することもない。
請求項2の発明では、はみ出し部が壁パネルとは別の部材から成っているため、既存の壁パネルにも簡単に適用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁波シールド空間の平面図である。
【図2】電磁波シールド空間の部分斜視図である。
【図3】(A)は図2を矢印A方向から見た部分正面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。
【図4】図2及び図3(A)のIV−IV視断面図である。
【図5】遮光性壁パネルの取付け状態を示す断面図である。
【図6】(A)は図2のVI−VI視断面図、(B)〜(D)は変形例を示す図である。
【図7】図2の VII-VII視断面図である。
【図8】図2の VIII-VIII視断面図である。
【図9】透光性壁パネルのフレームの分離斜視図である。
【図10】透光性壁パネルの下部の分離断面図である。
【図11】図2のXI−XI視断面図である。
【図12】図2のXII-XII 視断面図である。
【図13】図2の XIII-XIII視断面図である。
【図14】シールド壁と外壁との接合箇所の平断面図である。
【図15】他の例のシールド室の正面図である。
【図16】図15の XVI-XVI視断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 外壁
2 シールド壁
4 遮光性壁パネル
5 ガラス板
6 透光性壁パネル
9 地レール
13 天レール
18 表面板
18a 折り曲げ部
18a′ はみ出し部
20 折曲げ部
30 導電性粘着テープ
31,32,33 透光性壁パネルを構成する枠材
36 押さえ枠
44 導電性ガスケット

Claims (3)

  1. 導電性金属板から成る断面上向き開口コ字状の地レールと、同じく導電性金属板から成る断面下向き開口コ字状の天レールと、前記地レール及び天レールの外面に重なるように配置された表裏の壁パネルとを有しており、
    前記表裏の壁パネルのうちいずれか一方の壁パネルと天レール及び地レールとの相互間に跨がるように導電性粘着テープを貼ることにより、当該一方の壁パネルと天レール及び地レールとの間の隙間を電磁シールドしている、
    電磁波シールド壁。
  2. 前記壁パネルは金属板から成る表面板を備えており、前記表面板の上端と下端とに前記天レール及び地レールの外面に重なる折り曲げ部をそれぞれ形成しており、かつ、上端の折り曲げ部には前記天レールの下方に露出するはみ出し部が設けられて、下端の折り曲げ部には前記地レールの上方に露出するはみ出し部が設けられており、前記上下のはみ出し部はそれぞれ金属板から成っていてこれら上下のはみ出し部と天レール及び地レールとの相互間に跨がった状態で前記導電性粘着テープが張られている、
    請求項1に記載した電磁波シールド壁。
  3. 前記天レールと地レールとの間に、前記表裏壁パネルの側端部に沿って延びる支柱配置されており、前記一方の壁パネルの内面と支柱との相互間に跨がるように導電性粘着テープを貼っている、
    請求項1又は2に記載した電磁波シールド壁。
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