JP2001035809A - 半導体素子およびその製造方法 - Google Patents
半導体素子およびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電極の形成部分から不純物が入り込む恐れの
ない半導体素子とその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体層2の上に電極を形成するに際し
て、半導体層2の上にポリイミドの絶縁性保護膜3とレ
ジスト層4を形成し、このレジスト層4を下層5と上層
6より構成する。絶縁性保護膜3、下層5および上層6
の間には、エッチング用のアルカリ性溶剤に対する溶解
性に関して下層5>上層6>絶縁性保護膜3の関係が成
立させられており、この状態でエッチングを行った後、
これに金属蒸着を行って蒸着金属7a、7bを形成し、
その後、リフトオフ加工を行うことによりレジスト層4
と蒸着金属7bを除去し、蒸着金属7aによる電極7を
半導体層2の上に形成する。アルカリ性溶剤への溶解性
に関して上記の関係が成立しているため、電極7には、
絶縁性保護膜3の開口3aを充填する開口充填部7Aと
絶縁性保護膜3の開口端を被覆する被覆部7Bが形成さ
れることになり、従って、半導体層2に露出部が形成さ
れる恐れがなくなる。
ない半導体素子とその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体層2の上に電極を形成するに際し
て、半導体層2の上にポリイミドの絶縁性保護膜3とレ
ジスト層4を形成し、このレジスト層4を下層5と上層
6より構成する。絶縁性保護膜3、下層5および上層6
の間には、エッチング用のアルカリ性溶剤に対する溶解
性に関して下層5>上層6>絶縁性保護膜3の関係が成
立させられており、この状態でエッチングを行った後、
これに金属蒸着を行って蒸着金属7a、7bを形成し、
その後、リフトオフ加工を行うことによりレジスト層4
と蒸着金属7bを除去し、蒸着金属7aによる電極7を
半導体層2の上に形成する。アルカリ性溶剤への溶解性
に関して上記の関係が成立しているため、電極7には、
絶縁性保護膜3の開口3aを充填する開口充填部7Aと
絶縁性保護膜3の開口端を被覆する被覆部7Bが形成さ
れることになり、従って、半導体層2に露出部が形成さ
れる恐れがなくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子および
その製造方法に関し、特に、電極の形成部分から不純物
が入り込む恐れのない半導体素子とこれを製造するため
の製造方法に関する。
その製造方法に関し、特に、電極の形成部分から不純物
が入り込む恐れのない半導体素子とこれを製造するため
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子においては、半導体ウエハの
所定の個所にオーミック接触による電極を形成すること
が行われ、通常、これにはフォトリソグラフィに基づく
蒸着が利用される。
所定の個所にオーミック接触による電極を形成すること
が行われ、通常、これにはフォトリソグラフィに基づく
蒸着が利用される。
【0003】図4は、従来の半導体素子の製造方法を示
したもので、(a)は、その出発時の材料構成を示す。
半絶縁性等の基板1の上に半導体層2を形成した半導体
ウエハが準備され、まず、半導体層2の上に、たとえ
ば、PSG、Si02 等の無機化合物による絶縁性保護
膜3と光硬化性のレジスト層4が形成される。
したもので、(a)は、その出発時の材料構成を示す。
半絶縁性等の基板1の上に半導体層2を形成した半導体
ウエハが準備され、まず、半導体層2の上に、たとえ
ば、PSG、Si02 等の無機化合物による絶縁性保護
膜3と光硬化性のレジスト層4が形成される。
【0004】(b)は、エッチング後の構成を示す。レ
ジスト層4に所定のパターンの露光と現像が行われた後
に熱処理が施されることによってレジスト層4の所定の
部分にエッチングへの耐性が与えられ、その後、フッ酸
系の溶剤が作用させられることによってエッチングさ
れ、保護膜3とレジスト層4の不要部分が除去される。
ジスト層4に所定のパターンの露光と現像が行われた後
に熱処理が施されることによってレジスト層4の所定の
部分にエッチングへの耐性が与えられ、その後、フッ酸
系の溶剤が作用させられることによってエッチングさ
れ、保護膜3とレジスト層4の不要部分が除去される。
【0005】(c)は、その後に行われる金属蒸着を示
し、所定の厚さの蒸着金属7aおよび7bが、半導体層
2とレジスト層4に付着する。(d)は、リフトオフ加
工後の構成を示す。(c)の構成からレジスト層4と不
要な蒸着金属7bを剥離して除去し、これによって半導
体層2の上に電極7を形成することで所定の半導体素子
が製造される。蒸着金属7aと7bは、段切れ状となっ
ており、これによりリフトオフ加工を可能にしている。
し、所定の厚さの蒸着金属7aおよび7bが、半導体層
2とレジスト層4に付着する。(d)は、リフトオフ加
工後の構成を示す。(c)の構成からレジスト層4と不
要な蒸着金属7bを剥離して除去し、これによって半導
体層2の上に電極7を形成することで所定の半導体素子
が製造される。蒸着金属7aと7bは、段切れ状となっ
ており、これによりリフトオフ加工を可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の半導体
素子の製造方法によると、(b)のエッチング工程にお
いて絶縁性保護膜3がアンダーエッチングとなるため、
絶縁性保護膜3の端面3′がレジスト層4より凹んだ状
態となり、このため、(c)の工程において空間9が発
生し、その結果、(d)の完成構造において半導体層2
に露出部10が生成するようになり、この部分から水
分、塵埃等の不純物が入り込んで素子特性に悪影響を及
ぼすことがある。
素子の製造方法によると、(b)のエッチング工程にお
いて絶縁性保護膜3がアンダーエッチングとなるため、
絶縁性保護膜3の端面3′がレジスト層4より凹んだ状
態となり、このため、(c)の工程において空間9が発
生し、その結果、(d)の完成構造において半導体層2
に露出部10が生成するようになり、この部分から水
分、塵埃等の不純物が入り込んで素子特性に悪影響を及
ぼすことがある。
【0007】従って、本発明の目的は、電極の形成部分
から不純物が入り込む恐れのない半導体素子とこれを製
造するための製造方法を提供することにある。
から不純物が入り込む恐れのない半導体素子とこれを製
造するための製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、半導体基板、半絶縁性基板、絶縁性基板
等の基板上に形成された半導体層と、絶縁性保護膜に形
成された開口を通して前記半導体層に接触する電極を備
えた半導体素子において、前記電極は、前記開口を充填
する開口充填部と、前記開口充填部と一体に形成されて
前記絶縁性保護膜の開口端を被覆する被覆部を有するこ
とを特徴とする半導体素子を提供するものである。
達成するため、半導体基板、半絶縁性基板、絶縁性基板
等の基板上に形成された半導体層と、絶縁性保護膜に形
成された開口を通して前記半導体層に接触する電極を備
えた半導体素子において、前記電極は、前記開口を充填
する開口充填部と、前記開口充填部と一体に形成されて
前記絶縁性保護膜の開口端を被覆する被覆部を有するこ
とを特徴とする半導体素子を提供するものである。
【0009】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、半導体層の上に保護膜とレジスト層を順に形成し、
前記レジスト層に電極形成のための所定のパターンの露
光と現像を行い、前記レジスト層の不要部と前記不要部
の下に位置する部分の前記保護膜を溶剤で溶解すること
により前記半導体層の電極形成部分を露出させ、露出し
た電極形成部分に金属の蒸着を行った後、リフトオフ加
工を施すことによって前記レジスト層とその上に付着し
た不要な蒸着金属を除去する半導体素子の製造方法にお
いて、前記レジスト層を下層と上層より構成し、前記下
層と上層および前記保護膜の材料として、前記溶剤に対
する溶解性が下層>上層>保護膜の関係が成立する材料
を使用することを特徴とする半導体素子の製造方法を提
供するものである。
め、半導体層の上に保護膜とレジスト層を順に形成し、
前記レジスト層に電極形成のための所定のパターンの露
光と現像を行い、前記レジスト層の不要部と前記不要部
の下に位置する部分の前記保護膜を溶剤で溶解すること
により前記半導体層の電極形成部分を露出させ、露出し
た電極形成部分に金属の蒸着を行った後、リフトオフ加
工を施すことによって前記レジスト層とその上に付着し
た不要な蒸着金属を除去する半導体素子の製造方法にお
いて、前記レジスト層を下層と上層より構成し、前記下
層と上層および前記保護膜の材料として、前記溶剤に対
する溶解性が下層>上層>保護膜の関係が成立する材料
を使用することを特徴とする半導体素子の製造方法を提
供するものである。
【0010】本発明が適用される半導体素子としては、
たとえば、高電子移動度トランジスタ、発光ダイオー
ド、あるいはホール素子等を挙げることができる。上記
の絶縁性保護膜は、レジスト層のように最終的に除去さ
れるものではないので、電気的、機械的および熱的特性
に優れていることが必要であり、具体的には、ポリイミ
ドが好適な材料として使用される。
たとえば、高電子移動度トランジスタ、発光ダイオー
ド、あるいはホール素子等を挙げることができる。上記
の絶縁性保護膜は、レジスト層のように最終的に除去さ
れるものではないので、電気的、機械的および熱的特性
に優れていることが必要であり、具体的には、ポリイミ
ドが好適な材料として使用される。
【0011】絶縁性保護膜としてポリイミドを使用する
場合の溶剤としては、アルカリ性溶剤が使用され、レジ
スト層もこの溶剤に溶解するものが使用される。ポリイ
ミドとして、その前駆体であるポリアミド酸を使用する
ときには、アルカリ性溶剤への溶解性が高くなり、エッ
チング効率は高まることになる。ポリイミドへの転化
は、エッチング完了後の加熱処理によって行われる。
場合の溶剤としては、アルカリ性溶剤が使用され、レジ
スト層もこの溶剤に溶解するものが使用される。ポリイ
ミドとして、その前駆体であるポリアミド酸を使用する
ときには、アルカリ性溶剤への溶解性が高くなり、エッ
チング効率は高まることになる。ポリイミドへの転化
は、エッチング完了後の加熱処理によって行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明による半導体素子お
よびその製造方法の実施の形態を説明する。図1の
(a)は、出発材料の構成を示したもので、基板1の上
に、半導体層2、アルカリ溶解性のポリイミドから構成
される絶縁性保護膜3、およびアルカリ溶解性のレジス
ト層4を順に設けた構成を有し、レジスト層4は、下層
5と上層6より構成されている。これらの絶縁性保護膜
3、下層5および上層6には、アルカリ性溶剤への溶解
性において、下層5>上層6>保護膜3の関係が与えら
れている。
よびその製造方法の実施の形態を説明する。図1の
(a)は、出発材料の構成を示したもので、基板1の上
に、半導体層2、アルカリ溶解性のポリイミドから構成
される絶縁性保護膜3、およびアルカリ溶解性のレジス
ト層4を順に設けた構成を有し、レジスト層4は、下層
5と上層6より構成されている。これらの絶縁性保護膜
3、下層5および上層6には、アルカリ性溶剤への溶解
性において、下層5>上層6>保護膜3の関係が与えら
れている。
【0013】(b)は、エッチング工程を示し、レジス
ト層6に対して所定のパターンの露光と現像が行われた
後、アルカリ性溶剤を作用させてエッチング加工を行っ
た後の構成を示したものである。溶剤に対する溶解性が
最も高い下層5、次に高い上層6、そして絶縁性保護膜
3の順に侵食されおり、これにより絶縁性保護膜3には
開口3aが形成され、半導体層2の電極形成部分2′が
この開口3aから露出している。
ト層6に対して所定のパターンの露光と現像が行われた
後、アルカリ性溶剤を作用させてエッチング加工を行っ
た後の構成を示したものである。溶剤に対する溶解性が
最も高い下層5、次に高い上層6、そして絶縁性保護膜
3の順に侵食されおり、これにより絶縁性保護膜3には
開口3aが形成され、半導体層2の電極形成部分2′が
この開口3aから露出している。
【0014】(c)は、アルミニウムの蒸着工程を示し
たもので、電極形成部分2′から保護膜3のメサ状の先
端にかけてアルミニウムによる蒸着金属7aが堆積して
付着し、一方、レジスト層6の上面とその側面にもアル
ミニウムによる蒸着金属7bが付着する。蒸着金属7a
と7bは、連続せずに段切れ状に形成される。
たもので、電極形成部分2′から保護膜3のメサ状の先
端にかけてアルミニウムによる蒸着金属7aが堆積して
付着し、一方、レジスト層6の上面とその側面にもアル
ミニウムによる蒸着金属7bが付着する。蒸着金属7a
と7bは、連続せずに段切れ状に形成される。
【0015】(d)は、以上の構成から下層5、上層6
およびその上面と側面の蒸着金属7bをリフトオフ加工
によって取り除いた最終構成を示し、絶縁性保護膜3の
開口3aを充填した開口充填部7Aと絶縁性保護膜3の
開口端を被覆した被覆部7Bにより構成された電極7
が、残存した蒸着金属7aによって形成されている。
およびその上面と側面の蒸着金属7bをリフトオフ加工
によって取り除いた最終構成を示し、絶縁性保護膜3の
開口3aを充填した開口充填部7Aと絶縁性保護膜3の
開口端を被覆した被覆部7Bにより構成された電極7
が、残存した蒸着金属7aによって形成されている。
【0016】電極7が、このように絶縁性保護膜3の一
部を覆うように設けられる結果、半導体層2には露出部
が生成せず、従って、従来のように露出部への不純物の
入り込みとそれによる素子特性の低下を未然に防止する
ことができ、品質のよい半導体素子を提供することがで
きる。上記蒸着金属7a、7bはAlを用いたが、Au
Ge、Ti、Ni等を用いて、AuGe/Ni/Au電
極やTi/Au電極を形成してもよい。
部を覆うように設けられる結果、半導体層2には露出部
が生成せず、従って、従来のように露出部への不純物の
入り込みとそれによる素子特性の低下を未然に防止する
ことができ、品質のよい半導体素子を提供することがで
きる。上記蒸着金属7a、7bはAlを用いたが、Au
Ge、Ti、Ni等を用いて、AuGe/Ni/Au電
極やTi/Au電極を形成してもよい。
【0017】図2は、エッチング処理後の実際の形状を
示したものである。図1においては、説明の便宜上模擬
的な図を使用したが、実際の構成は図2のようになる。
図2の(a)は、図1の(b)に相当するもので、絶縁
性保護膜3とレジスト層4には、エッチングによってV
の字状に侵食された部分8が形成され、最も溶解性の高
い下層5が深く侵食される。2番目に溶解性の高い上層
6は、下層5よりも浅く侵食され、溶解性の最も小さな
絶縁性保護膜3は、上層6よりも突出した形にエッチン
グされる。
示したものである。図1においては、説明の便宜上模擬
的な図を使用したが、実際の構成は図2のようになる。
図2の(a)は、図1の(b)に相当するもので、絶縁
性保護膜3とレジスト層4には、エッチングによってV
の字状に侵食された部分8が形成され、最も溶解性の高
い下層5が深く侵食される。2番目に溶解性の高い上層
6は、下層5よりも浅く侵食され、溶解性の最も小さな
絶縁性保護膜3は、上層6よりも突出した形にエッチン
グされる。
【0018】(b)は、(a)の構成に対して金属蒸着
を施した構造を示す。蒸着金属7aは、電極形成部分
2′から保護膜3にかけて形成されており、従って、こ
れよりレジストの下層5、上層6および蒸着金属7bを
リフトオフ加工によって除去すれば、蒸着金属7aは電
極7となり、所定の半導体素子が構成される。電極7
は、開口充填部7Aと被覆部7Bを有するため、従来の
ように半導体層2に露出部が形成されることはない。
を施した構造を示す。蒸着金属7aは、電極形成部分
2′から保護膜3にかけて形成されており、従って、こ
れよりレジストの下層5、上層6および蒸着金属7bを
リフトオフ加工によって除去すれば、蒸着金属7aは電
極7となり、所定の半導体素子が構成される。電極7
は、開口充填部7Aと被覆部7Bを有するため、従来の
ように半導体層2に露出部が形成されることはない。
【0019】図3は、レジスト層4を単層にした場合の
金属蒸着後の構成を示す。蒸着金属7cが電極形成部分
2′、保護膜3およびレジスト層4を段切れのない状態
で一括して覆うようになり、従って、レジスト層4とそ
の上の蒸着金属7cの不要部分をリフトオフ加工により
除去しようとするとき、作業を不可能にする。本発明に
おいてレジスト層4を単層としない理由はこのためであ
り、下層5と上層6よりレジスト層4を構成してはじめ
て不要部分のリフトオフ加工が可能になる。
金属蒸着後の構成を示す。蒸着金属7cが電極形成部分
2′、保護膜3およびレジスト層4を段切れのない状態
で一括して覆うようになり、従って、レジスト層4とそ
の上の蒸着金属7cの不要部分をリフトオフ加工により
除去しようとするとき、作業を不可能にする。本発明に
おいてレジスト層4を単層としない理由はこのためであ
り、下層5と上層6よりレジスト層4を構成してはじめ
て不要部分のリフトオフ加工が可能になる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体素子およびその製造方法によれば、電極を形成するの
に際して、半導体層の上に絶縁性保護膜とレジスト層の
上下層を形成し、これらに、溶剤に対して下層>上層>
絶縁性保護膜の溶解性の関係を成立させ、この関係のも
とでエッチングを行った後に電極形成のための金属蒸着
を行うため、得られる半導体素子における電極は、絶縁
性保護膜の開口を充填する開口充填部と絶縁性保護膜の
開口端を被覆する被覆部を有するように形成されること
になり、従って、従来のように半導体層に露出部が生成
する恐れがなくなるので、露出部への不純物の入り込み
を原因とした素子特性の低下を未然に防止することがで
きる。
体素子およびその製造方法によれば、電極を形成するの
に際して、半導体層の上に絶縁性保護膜とレジスト層の
上下層を形成し、これらに、溶剤に対して下層>上層>
絶縁性保護膜の溶解性の関係を成立させ、この関係のも
とでエッチングを行った後に電極形成のための金属蒸着
を行うため、得られる半導体素子における電極は、絶縁
性保護膜の開口を充填する開口充填部と絶縁性保護膜の
開口端を被覆する被覆部を有するように形成されること
になり、従って、従来のように半導体層に露出部が生成
する恐れがなくなるので、露出部への不純物の入り込み
を原因とした素子特性の低下を未然に防止することがで
きる。
【図1】本発明による半導体素子およびその製造方法の
実施の形態を示す模擬図であり、(a)〜(d)は製造
手順を示す。
実施の形態を示す模擬図であり、(a)〜(d)は製造
手順を示す。
【図2】本発明の実施の形態において、実際の製品構造
を示す説明図であり、(a)は図1の(b)、(b)は
図1の(c)に相当する。
を示す説明図であり、(a)は図1の(b)、(b)は
図1の(c)に相当する。
【図3】本発明のレジスト層を単層とした場合の金属蒸
着構造を示す説明図。
着構造を示す説明図。
【図4】従来の半導体素子の製造方法を示す説明図であ
り、(a)〜(d)は製造手順を示す。
り、(a)〜(d)は製造手順を示す。
1 基板 2 半導体層 2′ 電極形成部分 3 絶縁性保護膜 3a 開口 4 レジスト層 5 下層 6 上層 7 電極 7A 開口充填部 7B 被覆部 7a、7b、7c 蒸着金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA04 BB02 BB11 BB15 CC01 DD09 DD10 DD12 DD13 DD20 DD34 DD64 DD68 DD71 EE09 EE18 FF06 FF13 FF21 HH20 5F041 AA44 CA74 CA83 CA84 CA98
Claims (4)
- 【請求項1】半導体基板、半絶縁性基板、絶縁性基板等
の基板上に形成された半導体層と、 絶縁性保護膜に形成された開口を通して前記半導体層に
接触する電極を備えた半導体素子において、 前記電極は、前記開口を充填する開口充填部と、 前記開口充填部と一体に形成されて前記絶縁性保護膜の
開口端を被覆する被覆部を有することを特徴とする半導
体素子。 - 【請求項2】前記開口充填部および前記被覆部は、A
l、AuGe、TiまたはNiからなる蒸着層であるこ
とを特徴とする請求項1項記載の半導体素子。 - 【請求項3】半導体層の上に絶縁性保護膜とレジスト層
を順に形成し、前記レジスト層に電極形成のための所定
のパターンの露光と現像を行い、前記レジスト層の不要
部と前記不要部の下に位置する部分の前記絶縁性保護膜
を溶剤で溶解することにより前記半導体層の電極形成部
分を露出させ、露出した電極形成部分に金属の蒸着を行
った後、リフトオフ加工を施すことによって前記レジス
ト層とその上に付着した不要な蒸着金属を除去する半導
体素子の製造方法において、 前記レジスト層を下層と上層より構成し、前記下層と上
層および前記絶縁性保護膜の材料として、前記溶剤に対
する溶解性が下層>上層>絶縁性保護膜の関係が成立す
る材料を使用することを特徴とする半導体素子の製造方
法。 - 【請求項4】前記絶縁性保護膜は、ポリイミドであり、
前記溶剤はアリカリ性溶剤であり、前記レジスト層は、
アリカリ性溶剤に溶解することを特徴とする請求項3項
記載の半導体素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11206899A JP2001035809A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 半導体素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11206899A JP2001035809A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 半導体素子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001035809A true JP2001035809A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16530916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11206899A Pending JP2001035809A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 半導体素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001035809A (ja) |
-
1999
- 1999-07-21 JP JP11206899A patent/JP2001035809A/ja active Pending
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