JP2001035682A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2001035682A
JP2001035682A JP21272099A JP21272099A JP2001035682A JP 2001035682 A JP2001035682 A JP 2001035682A JP 21272099 A JP21272099 A JP 21272099A JP 21272099 A JP21272099 A JP 21272099A JP 2001035682 A JP2001035682 A JP 2001035682A
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voltage
discharge lamp
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power conversion
lighting device
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JP21272099A
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Yutaka Iwabori
裕 岩堀
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソフトスイッチング技術を用いた高効率の電力
変換回路を負荷変動の大きな放電灯点灯装置に応用した
ときに、良好な始動性能を確保しつつ、常に高効率な動
作を実現する。 【解決手段】入力電源電圧を他の直流電圧に変換する第
1の電力変換回路1と、バックコンバータで構成された
第2の電力変換回路2と、第2の電力変換回路2の出力
により駆動される放電灯負荷Laとを備え、第2の電力
変換回路2のスイッチング素子Qcが両端電圧の極小時
にオンするように制御される放電灯点灯装置において、
放電灯Laの両端電圧を検出するランプ電圧検出手段5
を具備し、このランプ電圧検出手段5の検出出力に基づ
いて、第1の電力変換回路1の出力電圧を、放電灯La
の点灯中のランプ電圧の1.5倍から2.5倍の間に設
定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置、
特に、入力電流歪み改善機能を有した電子安定器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の一例を図11に示す。図
中、Eは電圧が変動する直流電源であり、例えば、商用
交流電源を全波整流器により整流した脈流電源よりな
る。1は第1の電力変換回路としてのブーストコンバー
タ、2は第2の電力変換回路としてのバックコンバー
タ、Laは放電灯負荷である。以下、第1の電力変換回
路1の構成について説明する。直流電源Eの正極端子に
は、インダクタLdの一端が接続されており、インダク
タLdの他端はスイッチング素子Qdを介して直流電源
Eの負極端子に接続されている。インダクタLdとスイ
ッチング素子Qdの接続点にはダイオードDdのアノー
ドが接続されている。ダイオードDdのカソードは平滑
用のコンデンサCeの正極端子に接続されている。平滑
用のコンデンサCeの負極端子は、直流電源Eの負極端
子に接続されている。スイッチング素子Qdは制御回路
3によりオン・オフ制御されている。スイッチング素子
Qdがオンのとき、直流電源EからインダクタLd、ス
イッチング素子Qdを介して電流が流れて、インダクタ
Ldにエネルギーが蓄積される。スイッチング素子Qd
がオフすると、インダクタLdに蓄積されたエネルギー
による起電力が直流電源Eの電圧に重畳されて、ダイオ
ードDdを介して平滑用コンデンサCeに充電される。
そのため、平滑用コンデンサCeには直流電源Eの電圧
ピーク値よりも高い電圧が充電される。以上の回路によ
り、第1の電力変換回路としてのブーストコンバータ1
が構成されている。
【0003】次に、平滑用のコンデンサCeの直流電圧
は第2の電力変換回路としてのバックコンバータ2によ
り降圧されて、放電灯負荷Laに印加される。バックコ
ンバータ2は等価回路で表現すると、図12に示す構成
と同じであるが、図11の回路構成では、スイッチング
素子Qcの駆動を容易に行えるように、スイッチング素
子Qcの一端をグランドレベルに接続している。すなわ
ち、スイッチング素子Qcの一端は平滑用のコンデンサ
Ceの負極端子に接続されている。スイッチング素子Q
cの他端はダイオードDcのアノード・カソード間を介
して平滑用コンデンサCeの正極端子に接続されてい
る。ダイオードDcのアノードには、インダクタLcの
一端が接続されている。インダクタLcの他端はコンデ
ンサCcと放電灯負荷Laの並列回路を介して平滑用コ
ンデンサCeの正極端子に接続されている。
【0004】バックコンバータ2のスイッチング素子Q
cは制御回路4によりオン・オフ制御されている。制御
回路4はスイッチング素子Qcの両端電圧を直接若しく
は間接的に検出する手段を有し、スイッチング素子Qc
がオフの期間中、スイッチング素子Qcの両端電圧が極
小となるタイミングでスイッチング素子Qcをオンさせ
るように動作するものである(特願平11−11706
6号)。
【0005】その動作を図12の等価回路を用いて説明
する。図12の等価回路では、スイッチング素子Qcが
入力電源(平滑コンデンサCe)の正極側に接続されて
おり、インダクタLcが出力電源(負荷と並列接続され
たコンデンサCc)の正極側に接続されているが、基本
的な回路動作は図11の場合と同じであり、各部の電流
・電圧波形は、図13のようになる。図13において、
(イ)はスイッチング素子Qcの順方向電流、(ロ)は
ダイオードDcの電流、(ハ)はスイッチング素子Qc
の両端電圧、(ニ)はインダクタLcの電流、(ホ)は
スイッチング素子Qcの駆動信号である。
【0006】インダクタLcの電流は、通常のバックコ
ンバータと同様に作用する電流が正方向に流れる期間
と、本回路の特徴である主スイッチング素子Qcのター
ンオン時にゼロボルトスイッチングを行うための共振的
な電流が負方向に流れる期間とがある。この共振的な負
方向の電流によって、スイッチング素子Qcの出力容
量、及び、並列に接続されたキャパシタC0に蓄積され
た電荷を放出することにより、スイッチング素子Qcの
ターンオン時の短絡損失を抑制することができ、従来の
臨界モード制御(スイッチング素子がオフの期間のイン
ダクタ電流がゼロに戻ると同時にスイッチング素子をオ
ンすることにより、インダクタ電流の休止区間を無く
し、ピーク電流を抑制する手法で、境界電流モードとも
呼ばれる)のコンバータに比して、回路効率を向上させ
ることが出来る。
【0007】以下、図12の(a)〜(e)の各期間の
動作について詳述する。図12の(a)〜(e)は図1
3のa〜eに対応してスイッチング素子Qcの一周期の
動作を示しており、回路図中の太い線は電流の流れる経
路を示している。
【0008】まず、期間(a)では、スイッチング素子
Qcがオンであり、インダクタLcの電流は略直線的に
増加する。この期間は通常のバックコンバータの充電期
間に相当する。この状態では、入力電源Ceから供給さ
れたエネルギーがインダクタLcに蓄積されると共に、
出力電源Ccにも電流が流れる。このとき、スイッチン
グ素子Qcがオンしているので、スイッチング素子Qc
の両端電圧は当然ゼロである。
【0009】次に、期間(b)では、スイッチング素子
Qcはオフ、ダイオードDcもオフであり、スイッチン
グ素子Qcの両端に並列接続されたキャパシタC0が充
電される。この期間では、スイッチング素子Qcの寄生
容量、及び、並列に接続されたキャパシタC0の電荷を
蓄積しながら、スイッチング素子Qcの両端電圧は上昇
して行く。
【0010】次に、期間(c)では、スイッチング素子
Qcはオフ、ダイオードDcはオンであり、出力電源C
cに電流が流れる。この期間は通常のバックコンバータ
の放電期間に相当する。この状態では、インダクタLc
に蓄積されたエネルギーが出力電源Ccに対して放出さ
れる。この期間のスイッチング素子Qcの両端電圧は、
入力電圧に一致する。
【0011】次に、期間(d)では、スイッチング素子
Qcはオフ、ダイオードDcもオフであり、スイッチン
グ素子Qcの両端のキャパシタC0を電源として、イン
ダクタLcと共振的に入力電源Ceに対して帰還が生じ
る。すなわち、インダクタLcの正方向の電流の出力電
源Ccへの放出が終了し、インダクタLcのエネルギー
が一旦無くなると、スイッチング素子Qcの寄生容量、
及び、並列に接続されたキャパシタC0に入力電圧まで
蓄積された電荷をエネルギー源として、インダクタLc
との共振が生じ、入力電源Ceに帰還する電流が発生す
る。この時、スイッチング素子Qcの両端電圧は、共振
的に低下して行く。
【0012】さらに、期間(e)では、スイッチング素
子Qcはオフであり、キャパシタC0の電位がゼロ以下
になって、スイッチング素子Qcの寄生ダイオードを介
して、インダクタLcの電流が入力電源Ceに流入す
る。すなわち、スイッチング素子Qcの寄生容量、及
び、並列に接続されたキャパシタC0の両端電圧がゼロ
になった後も、インダクタLcにエネルギーが残留して
いる場合には、スイッチング素子Qcの寄生ダイオード
を介して、インダクタLcのエネルギーが入力電源Ce
に放出される。
【0013】インダクタLcの電流に着目すると、第1
の期間(a)では直線的に上昇し、第2の期間(b)で
は上昇が鈍化し後半には漸減傾向となり、第3の期間
(c)では直線的に下降し、第4の期間(d)では共振
的な負方向電流となり、第5の期間(e)では負方向電
流の直線的な下降となる。
【0014】上記(d)の期間に着目したスイッチング
素子Qcの両端電圧、及びスイッチング素子Qcの寄生
容量並びに並列に接続されたキャパシタC0とインダク
タLcとの共振電流を図14に示した。上記(c)の期
間が終了し、インダクタ電流がゼロになった時点をt=
0とし、スイッチング素子Qcをオフに保持した場合、
その後のスイッチング素子Qcの両端電圧Vdsは、共
振系に含まれる抵抗成分を無視すると、次式で与えられ
る。 Vds=Vin+Vo・(cos(t/LC)−1) … ここで、Vinは入力電圧、Voは負荷電圧(出力電
圧)、LはインダクタLcのインダクタンス値、Cはス
イッチング素子Qcの寄生容量並びに並列に接続された
キャパシタC0の合成キャパシタンスである。
【0015】図14及び式から分かるように、スイッ
チング素子Qcの両端電圧Vdsは、チョッパ動作の正
方向のインダクタ電流の還流が終了してゼロになった
後、2πLC周期の振動を生じ、次式のタイミングで極
小値となる。ただし、n=1,2,3,…とする。 t(min)=(2n−1)・πLC … 上式から明らかなように、スイッチング素子Qcの両端
電圧Vdsが最短時間で極小となるのは、t=πLCの
タイミングである。したがって、インダクタ電流の検出
手段を設けて、インダクタ電流がゼロになった後、πL
Cの遅延時間の後に、次回のスイッチング素子Qcのタ
ーンオンを行うような制御回路を構成することにより、
ターンオン時に、スイッチング素子Qcの両端の容量成
分に蓄積された電荷を短絡することによって生じるスイ
ッチングロスを抑制することができる。
【0016】しかし、このとき短絡するスイッチング素
子Qcの両端の極小電圧は、次式で与えられる。 Vds(min)=Vin−2Vo … したがって、この回路構成で最もスイッチング損失を抑
制できるのは、がゼロとなる条件:Vdc=2・Vo
が成立する場合である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
通常のバックコンバータに比べて、スイッチング素子数
の増加なしに回路効率の向上を図ることができるが、電
源電圧Vinと負荷電圧Voの関係が一定の条件を満た
す必要がある。このため、負荷電圧Voが変動する放電
灯点灯装置への本構成の適用は困難であった。特に、高
輝度放電灯を負荷とする放電灯点灯装置の限流手段に応
用する場合には、放電灯の始動過程、寿命過程に応じ
て、負荷電圧Voは常に変動するため、このような最適
条件を保つことは、不可能であると考えられてきた。
【0018】放電灯点灯装置の分野では、図11に示す
ように、入力電流歪みの改善手段としての昇圧コンバー
タ1の後段にランプ電流限流機能としてのバックコンバ
ータ2を接続してバラスト回路を構成する。一般に高輝
度放電灯の両端電圧は、放電が開始するまでは、定格時
よりも高い無負荷二次電圧Vo2が印加され、放電が開
始した直後には、ランプの等価インピーダンスが極めて
低くなるため、ランプ電圧Vlaも低くなる。その後、
安定点灯に向かって徐々にランプ電圧Vlaは上昇して
行き、定格時のランプ電圧Vla(sta)で安定す
る。この過程はランプの始動の度に繰り返されるが、定
格時のランプ電圧Vla(sta)は、ランプの寿命と
共に上昇して行くのが一般的である。また、同種同寿命
であっても、定格出力時のランプ電圧Vla(sta)
には、ある程度のばらつきが生じる。このような放電灯
を負荷とする点灯装置に、上記のソフトスイッチング技
術を応用した場合を考える。
【0019】従来の設計では、1段目のコンバータ1の
出力は、放電灯Laの放電を開始するために必要な上述
の無負荷二次電圧以上を確保するように設計され、多く
の高輝度放電灯では300V程度が必要とされる。この
ような条件の下で放電灯点灯装置を設計すると、ランプ
電圧Vlaが150V程度のときに、最も効率が改善さ
れることになる。しかし、すべてのランプがこの条件を
満たすわけではない。また、仮に、定格出力時のランプ
電圧がこの条件を満たしたとしても、上述の始動過程並
びに寿命末期には、この条件を逸脱することが避けられ
ない。
【0020】したがって、上記のソフトスイッチング技
術を放電灯点灯装置に適用した場合には、バラストと放
電灯の特性上、ある一定のランプ電圧が発生する場合に
のみ最大効率を発揮するが、ランプ電圧がこの条件から
外れるに従って、効率は低下する。放電灯点灯装置の設
計は、効率が最も悪い動作条件でも適切な動作が確保さ
れるようにする必要性があることから、ソフトスイッチ
ング技術による効率改善機能を搭載しているにもかかわ
らず、十分な小型化が実現できないという課題があっ
た。
【0021】また、定格点灯時のランプ電圧で最大効率
を発揮するように第2の電力変換回路の入力電圧を設定
すると、放電灯の放電開始に必要な無負荷二次電圧が不
足し、始動性能が低下してしまうという課題があった。
【0022】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、ソフトスイッチ
ング技術を用いた高効率の電力変換回路を負荷変動の大
きな放電灯点灯装置に応用したときに、良好な始動性能
を確保しつつ、常に高効率な動作を実現することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、入力電源
電圧を他の直流電圧に変換する第1の電力変換回路1
と、第1の電力変換回路1の出力を入力とし、少なくと
もスイッチング素子Qcと整流素子DcとインダクタL
cからなるバックコンバータを含み、スイッチング素子
Qcの両端の容量と前記インダクタLcによる共振周期
をτとしたとき、インダクタLcの電流がゼロになって
から、n−3/4≦t/τ≦n−1/4(n=1,2,
3,…)で定義される時間t後にスイッチング素子Qc
をターンオンするように制御される第2の電力変換回路
2と、第2の電力変換回路2の出力電圧により駆動され
る放電灯負荷Laとを備える放電灯点灯装置において、
放電灯Laの両端電圧を検出するランプ電圧検出手段5
を具備し、第1の電力変換回路1の出力電圧を制御する
制御手段3は、前記ランプ電圧検出手段5の検出出力に
基づいて、第1の電力変換回路1の出力電圧を、放電灯
Laの点灯中のランプ電圧の1.5倍から2.5倍の間
に設定するように構成されていることを特徴とするもの
である。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明の第1の実施
例を図1に示す。本実施例の基本的な回路構成は、図1
1に示した従来例と同じである。従来例と異なる点は、
放電灯Laのランプ電圧Vlaに比例した電圧を出力す
るランプ電圧検出手段5を具備したこと、また、放電灯
Laの点灯判別手段6を具備したこと、さらに、放電灯
Laの点灯判別手段6の出力に応じてランプ電圧検出手
段5の電圧検出信号と指定電圧とを切り替える信号切替
器7を具備したことである。
【0025】本実施例の動作を図2に示す。放電灯La
が点灯する前は、点灯判別手段6は放電灯Laの不点灯
を示す信号を出力している。この信号に基づいて、信号
切替器7は、第1の電力変換回路1の制御回路3に対し
て、予め指定された電圧を制御指令として与える。これ
により、第1の電力変換回路1は、放電灯Laを点灯さ
せるのに適した電圧をコンデンサCeの電圧Vecとし
て出力する。
【0026】放電灯Laが点灯すると、点灯判別手段6
は放電灯Laの点灯を示す信号を出力する。この信号に
基づいて、信号切替器7は、第1の電力変換回路1の制
御回路3に対して、ランプ電圧検出手段5の電圧検出信
号を制御指令として与える。これにより、第1の電力変
換回路1は、放電灯Laのランプ電圧Vlaに応じて、
第2の電力変換回路2の回路効率が高くなるように、コ
ンデンサCeの電圧Vecを点灯中のランプ電圧Vla
の約2倍(例えば1.5倍から2.5倍の間)に設定す
る制御を行う。これにより、放電灯Laの始動に必要な
電圧の確保と、放電灯Laの点灯中の良好な回路効率の
確保を両立できる。
【0027】(実施例2)本発明の第2の実施例の動作
を図3に示す。第1の実施例と異なる点は、上記点灯判
別手段6の出力に遅延回路を設けて、放電灯Laが点灯
した直後にも、所定の時間は、第1の電力変換回路1の
出力電圧Vecを、非点灯時に出力する指定された電圧
に保持し、所定時間の経過後に、ランプ電圧Vlaに基
づく制御に切り替える点である。実施例1において、放
電灯Laの絶縁破壊後の安定性が優れない場合には、本
実施例により、短時間のみ放電灯Laに対して大きなエ
ネルギーを印加することにより、始動性が改善される。
【0028】(実施例3)本発明の第3の実施例の動作
を図4に示す。第1の実施例と異なる点は上記点灯判別
手段6の出力に遅延回路を設けて、放電灯Laが点灯し
た直後にも、所定の時間は、第1の電力変換回路1の出
力電圧Vecを、非点灯時に出力する指定された電圧よ
りも少し低い電圧で且つランプ電圧に基づく制御電圧よ
りも高い電圧に維持し、所定時間の経過後に、ランプ電
圧に基づく制御に切り替える。本実施例では、第1の電
力変換回路1の出力電圧Vecを2段階で切り替えてい
るが、3段階以上に分けて切り替えても良いし、所定の
直線又は曲線で連続的に変化させても良い。
【0029】(実施例4)本発明の第4の実施例を図5
に示す。本実施例では、第1の電力変換回路1の出力端
と、第2の電力変換回路2の入力端の間に、インダクタ
LsとキャパシタCs、ダイオードDs、スイッチング
素子Qsを含む補助電源手段を設けたものである。この
補助電源手段は、第2の電力変換回路2におけるスイッ
チング素子QcとダイオードDcを昇圧チョッパーの構
成要素として兼用している。
【0030】点灯判別手段が放電灯Laは非点灯である
と判断した場合には、スイッチング素子Qsをオンと
し、スイッチング素子Qcをオン/オフすることによっ
て、補助電源手段のキャパシタCsに電荷を蓄積する。
すなわち、スイッチング素子Qcがオンのときは、平滑
用コンデンサCe→スイッチング素子Qs→インダクタ
Ls→スイッチング素子Qc→平滑用コンデンサCeの
経路で電流が流れて、インダクタLsにエネルギーが蓄
積される。スイッチング素子Qcがオフすると、インダ
クタLsの蓄積エネルギーにより、インダクタLs→ダ
イオードDc→キャパシタCs→スイッチング素子Qs
→インダクタLsの経路で電流が流れて、キャパシタC
sに電荷を蓄積できる。これにより、第1の電力変換回
路1の耐圧を抑制したまま、始動に必要な電圧を確保す
ることができる。
【0031】また、点灯判別手段が放電灯Laは点灯し
ていると判断した場合には、スイッチング素子Qsをオ
フとする。これにより、第1の電力変換回路1から第2
の電力変換回路2への電流供給に伴ってキャパシタCs
の電荷は放出され、その後は、ダイオードDsを介して
第1の電力変換回路1から第2の電力変換回路2へ電流
が供給される。なお、ダイオードDsとキャパシタCs
の並列回路とそのキャパシタCsの充電手段は、コンデ
ンサCe、ダイオードDc、スイッチング素子Qcで構
成される閉ループ内の何処かに挿入すれば良い。
【0032】(実施例5)本発明の第5の実施例を図6
に示す。本実施例では、第2の電力変換回路2の入力端
と負荷端子との間に、インダクタLsとキャパシタC
s、ダイオードDs,Dx、スイッチング素子Qsを含
む補助電源手段を設けたものである。この補助電源手段
は、第2の電力変換回路2におけるスイッチング素子Q
cを昇圧チョッパーの構成要素として兼用している。
【0033】点灯判別手段が放電灯Laは非点灯である
と判断した場合には、スイッチング素子Qsをオンと
し、スイッチング素子Qcをオン/オフすることによっ
て、補助電源手段のキャパシタCsに電荷を蓄積する。
すなわち、スイッチング素子Qcがオンのときは、平滑
用コンデンサCe→スイッチング素子Qs→インダクタ
Ls→スイッチング素子Qc→平滑用コンデンサCeの
経路で電流が流れて、インダクタLsにエネルギーが蓄
積される。スイッチング素子Qcがオフすると、インダ
クタLsの蓄積エネルギーにより、インダクタLs→ダ
イオードDx→キャパシタCs→スイッチング素子Qs
→インダクタLsの経路で電流が流れて、キャパシタC
sに電荷を蓄積できる。これにより、第1の電力変換回
路1及び第2の電力変換回路2の一部の耐圧を抑制した
まま、始動に必要な電圧を確保することができる。
【0034】また、点灯判別手段が放電灯Laは点灯し
ていると判断した場合には、スイッチング素子Qsをオ
フとする。これにより、第2の電力変換回路2の動作に
伴ってキャパシタCsの電荷は放出され、その後は、ダ
イオードDsを介して第2の電力変換回路2の電流が流
れる。ダイオードDx,Dzは補助電源手段のインダク
タLsの電流が第2の電力変換回路2に流れ込むことを
防止している。なお、ダイオードDsとキャパシタCs
の並列回路とキャパシタCsの充電手段は、第2の電力
変換回路2の入力端からコンデンサCc、インダクタL
cの直列回路の何処かに挿入すれば良い。
【0035】(実施例6)本発明の第6の実施例を図7
に示す。本実施例では、第2の電力変換回路2の出力端
と負荷端子との間に、トランスTsとキャパシタCs、
ダイオードDs,Dx、スイッチング素子Qsを含む補
助電源手段を設けたものである。この補助電源手段は、
第2の電力変換回路2におけるスイッチング素子Qcを
フライバックコンバータの構成要素として兼用してい
る。
【0036】点灯判別手段が放電灯Laは非点灯である
と判断した場合には、スイッチング素子Qsをオンと
し、スイッチング素子Qcをオン/オフすることによっ
て、補助電源手段のキャパシタCsに電荷を蓄積する。
すなわち、スイッチング素子Qcがオンのときは、スイ
ッチング素子Qs→トランスTs→スイッチング素子Q
cの経路で電流が流れて、トランスTsにエネルギーが
蓄積される。スイッチング素子Qcがオフすると、トラ
ンスTsの蓄積エネルギーにより、トランスTs→ダイ
オードDx→コンデンサCs→コンデンサCcの経路で
電流が流れて、キャパシタCsに電荷を蓄積できる。こ
れにより、第1及び第2の電力変換回路1,2の耐圧を
抑制したまま、始動に必要な電圧を確保することができ
る。
【0037】また、点灯判別手段が放電灯Laは点灯し
ていると判断した場合には、スイッチング素子Qsをオ
フとする。これにより、キャパシタCsの電荷は負荷電
流により放出され、その後は、ダイオードDsを介して
負荷電流が流れる。なお、ダイオードDsとキャパシタ
Csの並列回路とキャパシタCsの充電手段は、第2の
電力変換回路2の出力端から負荷端子までの何処かに挿
入すれば良い。
【0038】(実施例7)本発明の第7の実施例の動作
を図8に示す。本実施例では、上述の補助電源手段を有
する実施例4〜6において、放電灯Laの非点灯時に第
1の電力変換回路1の平滑コンデンサCeの出力電圧V
ecは通常の制御を保ち、放電灯Laの両端電圧が放電
開始に必要な電圧以上となるように、補助電源手段のキ
ャパシタCsの蓄積電圧Vsを調整することを特徴とす
るものである。
【0039】(実施例8)本発明の第8の実施例を図9
に示す。本実施例では、上述の補助電源手段を有する実
施例4〜6において、放電灯Laの非点灯時に第1の電
力変換回路1の平滑コンデンサCeの出力電圧Vecは
放電灯Laが放電を開始した直後の低電圧状態における
制御状態を保ち、放電灯Laの両端電圧が放電開始に必
要な電圧以上になるように、補助電源手段のキャパシタ
Csの蓄積電圧Vsを調整することを特徴とするもので
ある。
【0040】(実施例9)本発明の第9の実施例を図1
0に示す。本実施例では、上述の補助電源手段を有する
実施例4〜6において、放電灯Laの非点灯時に第1の
電力変換回路1の平滑コンデンサCeの出力電圧Vec
は放電灯Laの点灯中に、放電灯Laのランプ電圧が最
大になったときに第2の電力変換回路2の効率を最大化
するために制御回路3が設定する電圧とし、放電灯La
の両端電圧が放電開始に必要な電圧以上になるように、
補助電源手段のキャパシタCsの蓄積電圧Vsを調整す
ることを特徴とするものである。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、入力電源電圧を他の直
流電圧に変換する第1の電力変換回路と、バックコンバ
ータで構成された第2の電力変換回路と、第2の電力変
換回路の出力により駆動される放電灯負荷とを備え、第
2の電力変換回路のスイッチング素子が両端電圧の極小
時にオンするように制御される放電灯点灯装置におい
て、放電灯の両端電圧を検出するランプ電圧検出手段を
具備し、このランプ電圧検出手段の検出出力に基づい
て、第1の電力変換回路の出力電圧を、放電灯の点灯中
のランプ電圧の1.5倍から2.5倍の間に設定するよ
うにしたので、効率の優れた放電灯点灯装置を提供する
ことができる。また、請求項2〜4の発明によれば、放
電灯の点灯判別手段を設けて、放電灯の非点灯時には第
1の電力変換回路の出力電圧を高く設定するようにした
ので、放電灯の放電開始に必要な電圧の確保と定常点灯
時の回路効率の向上を両立させることができる。さら
に、請求項5〜12の発明によれば、第1の電力変換回
路の出力電圧の不足を補うための補助電源手段を設けた
ことにより、第1の電力変換回路の耐圧を上げることな
く、放電灯の放電開始に必要な電圧を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】本発明の実施例1の動作説明図である。
【図3】本発明の実施例2の動作説明図である。
【図4】本発明の実施例3の動作説明図である。
【図5】本発明の実施例4の回路図である。
【図6】本発明の実施例5の回路図である。
【図7】本発明の実施例6の回路図である。
【図8】本発明の実施例7の動作説明図である。
【図9】本発明の実施例8の動作説明図である。
【図10】本発明の実施例9の動作説明図である。
【図11】従来例の回路図である。
【図12】従来例の電流経路を示す回路図である。
【図13】従来例の電流・電圧波形を示す波形図であ
る。
【図14】従来例の課題を説明するための波形図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の電力変換回路 2 第2の電力変換回路 E 直流電源 La 放電灯 Qc スイッチング素子 Dc ダイオード Lc インダクタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電源電圧を他の直流電圧に変換す
    る第1の電力変換回路と、第1の電力変換回路の出力を
    入力とし、少なくともスイッチング素子と整流素子とイ
    ンダクタからなるバックコンバータを含み、スイッチン
    グ素子両端の容量と前記インダクタによる共振周期をτ
    としたとき、インダクタの電流がゼロになってから、 n−3/4≦t/τ≦n−1/4 (n=1,2,
    3,…) で定義される時間t後にスイッチング素子をターンオン
    するように制御される第2の電力変換回路と、第2の電
    力変換回路の出力電圧により駆動される放電灯負荷とを
    備える放電灯点灯装置において、 放電灯の両端電圧を検出するランプ電圧検出手段を具備
    し、第1の電力変換回路の出力電圧を制御する制御手段
    は、前記ランプ電圧検出手段の検出出力に基づいて、第
    1の電力変換回路の出力電圧を、放電灯の点灯中のラン
    プ電圧の1.5倍から2.5倍の間に設定するように構
    成されていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、放電灯点灯判別手
    段を具備し、放電灯の非点灯時には、第1の電力変換回
    路の出力電圧を、放電灯の放電開始に必要な電圧以上に
    設定することを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、放電灯が点灯した
    後、所定の期間は、第1の電力変換回路の出力電圧を、
    放電灯の放電開始に必要な電圧以上に保持し、所定の期
    間が経過した後は、ランプ電圧検出手段の検出出力に基
    づく電圧に設定するように構成したことを特徴とする放
    電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、放電灯が点灯した
    後、所定の期間は、第1の電力変換回路の出力電圧を、
    放電開始直前の電圧以下で、かつ、ランプ電圧検出手段
    の検出出力に基づく制御によって得られる設定電圧以上
    の任意の電圧に保持し、所定の期間が経過した後は、ラ
    ンプ電圧検出手段の検出出力に基づく電圧に設定するよ
    うに構成したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、第1の電力変換回
    路と負荷回路の間に電荷蓄積手段と、前記電荷蓄積手段
    に並列接続された整流手段とからなる補助電源手段を備
    え、前記整流手段は第1の電力変換回路から負荷回路へ
    の通常動作での順方向電流を阻止しない方向で接続し、
    前記電荷蓄積手段に前記整流手段と逆方向の極性で電荷
    を蓄積する手段を備えることを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 前記補助電源手段は、第1の電力変換
    回路の出力端と第2の電力変換回路の入力端の間に構成
    したことを特徴とする請求項5記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記補助電源手段は、第2の電力変換
    回路の入力端と負荷回路の間に構成したことを特徴とす
    る請求項5記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記補助電源手段は、第2の電力変換
    回路の出力端と負荷回路の間に構成したことを特徴とす
    る請求項5記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれかに記載の放
    電灯点灯装置において、放電灯の点灯判別手段を具備
    し、放電灯が非点灯であると判別された期間にのみ、上
    記補助電源手段に電荷が蓄積されるように構成したこと
    を特徴とする放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、放電灯が非点灯
    であると判別された期間に、前記補助電源手段に蓄積す
    る電圧は、第1の電力変換回路の出力電圧と、放電灯の
    始動に必要な電圧との差分以上に設定することを特徴と
    する放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 請求項9において、放電灯が非点灯
    であると判別された期間に、前記補助電源手段に蓄積す
    る電圧は、放電灯の放電が開始された直後のランプ電圧
    の1.5倍から2.5倍の間の電圧と、放電灯の始動に
    必要な電圧との差分以上に設定することを特徴とする放
    電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 請求項9において、放電灯が非点灯
    であると判別された期間に、前記補助電源手段に蓄積す
    る電圧は、放電灯の点灯中、最大のランプ電圧の1.5
    倍から2.5倍の間の電圧と、放電灯の始動に必要な電
    圧との差分以上に設定することを特徴とする放電灯点灯
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7808186B2 (en) 2007-05-21 2010-10-05 Sansha Electric Manufacturing Company, Limited Power supply apparatus for arc-generating load

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