JP2001035359A - 電子放出源の製造方法および電子放出源ならびにディスプレイ装置 - Google Patents

電子放出源の製造方法および電子放出源ならびにディスプレイ装置

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JP2001035359A
JP2001035359A JP20160099A JP20160099A JP2001035359A JP 2001035359 A JP2001035359 A JP 2001035359A JP 20160099 A JP20160099 A JP 20160099A JP 20160099 A JP20160099 A JP 20160099A JP 2001035359 A JP2001035359 A JP 2001035359A
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electrode
electron emission
emission source
insulating layer
cathode electrode
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Eisuke Negishi
英輔 根岸
Satoshi Nakada
諭 中田
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Sony Corp
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  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電圧駆動、電流量の均一化、電子ビームの
広がり回避、長寿命化を実現し、さらに製造時の電極間
の短絡を防止する。 【解決手段】 下部基板1上には帯状の複数本のカソー
ド電極ライン2が形成されている。カソード電極ライン
2上には、絶縁層3が形成され、その上にカソード電極
ライン2と交差する帯状の複数本のゲート電極ライン4
が形成されている。カソード電極ライン2とゲート電極
ライン4との各交差箇所には多数の微細孔5が形成さ
れ、この領域がディスプレイの1つの画素に対応してい
る。各微細孔5は、上記絶縁層3とゲート電極ライン4
とを貫通し、カソード電極ライン2の中程に至る深さに
形成されている。そしてカソード電極ライン2に電圧を
印加しつつ、炭素を主体とするターゲットにレーザ光を
照射してレーザアブレーション法により、凹部10内の
底部にカーボン膜7が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば極薄型のデ
ィスプレイ装置に使用して好適な電子放出源の製造方
法、および電子放出源、ならびに同電子放出源を用いた
ディスプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば極薄型のディスプレイ装
置としては、画面の内側の箇所にパネル状の電子放出源
を設け、その画素領域内に電子放出材料から成る多数の
マイクロチップを形成し、所定の電気信号に応じて対応
する画素領域のマイクロチップを励起することでスクリ
ーンの蛍光面を光らせるものが提案されている。
【0003】この電子放出源では、帯状に形成された複
数本のカソード電極ライン(第1の電極)と、このカソ
ード電極ラインの上部においてカソード電極ラインと交
差して帯状に形成された複数本のゲート電極ライン(第
2の電極)とが設けられ、上記カソード電極ラインの上
記ゲート電極ラインとの各交差領域がそれぞれディスプ
レイ装置における画素に対応し、これらの領域に上記マ
イクロチップが配設されている。
【0004】図6はこの種の従来の電子放出源の一例を
示す部分断面側面図、図7は図6の電子放出源により構
成した従来のディスプレイ装置の一例を示す部分斜視図
である。図6に示したように、従来の電子放出源12
は、例えばガラス材料より成る下部基板21の表面上に
帯状の複数本のカソード電極ライン22が形成されてい
る。これらのカソード電極ライン22上には絶縁層23
が成膜され、その上に各カソード電極ライン22と交差
して帯状の複数本のゲート電極ライン24が形成され
て、各カソード電極ライン22とともにマトリクス構造
を構成している。各カソード電極ライン22および各ゲ
ート電極ライン24は制御手段25にそれぞれ接続さ
れ、制御手段25により駆動制御される。
【0005】各カソード電極ライン22の各ゲート電極
ライン24との各交差領域には、ゲート電極ライン24
と上記絶縁層23とを貫通してカソード電極ライン22
の表面に至る多数の微細孔26が形成され、微細孔26
の底部となるカソード電極ライン22の表面にマイクロ
チップ27が突設されている。このマイクロチップ27
が冷陰極を構成している。
【0006】これらのマイクロチップ27は、例えばモ
リブデンなどの電子放出材料より成り、ほぼ円錐体に形
成されている。そして、各マイクロチップ27の円錐体
の先端部の高さは、ゲート電極ライン24に形成されて
いる電子通過用のゲート部24aの高にほぼ一致してい
る。このように、カソード電極ライン22のゲート電極
ライン24との各交差領域には多数のマイクロチップ2
7が設けられて画素領域が形成され、個々の画素領域が
ディスプレイ装置の1つの画素(ピクセル)に対応して
いる。
【0007】この電子放出源12においては、上記制御
手段25により所定のカソード電極ライン22およびゲ
ート電極ライン24を選択してこれらの間に所定の電圧
をかけることで、カソード電極ライン22とゲート電極
ライン24との交差領域、すなわち画素領域内のすべて
のマイクロチップ27とゲート部24aとの間に所定の
電界が生じ、各マイクロチップ27の先端からトンネル
効果によって電子が放出される。なお、このとき印加す
る電圧は、マイクロチップ27の材料がモリブデンの場
合、各マイクロチップ27の円錐体の先端部付近の電界
の強さがおおむね108から1010V/mとなる程度の
値に設定する。
【0008】図6の電子放出源12によりディスプレイ
装置を構成する場合には、図7に示したように、ゲート
電極ライン24との間に間隔をおいて設けた透明な上部
基板28を電子放出源12に対して組み合わせる。上部
基板28の下面には、各ゲート電極ライン24と平行な
帯状のアノード電極ライン30と、アノード電極ライン
30上の蛍光ストライプ(図示せず)とが形成されてい
る。アノード電極ライン30は、ITO(Indium
Tin Oxide)などの透明導電材料から成り、
その接続端部において制御手段25(図6)に接続され
ている。上部基板28と下部基板21との間の空間は高
真空領域となっている。
【0009】このようなディスプレイ装置20を動作さ
せる場合には、カソード電極ライン22とゲート電極ラ
インとを制御手段25により選択して、選択した電極ラ
インが交差する箇所の電子放出源12(画素を構成)
に、所定の電圧を印加する。これにより電子放出源12
が励起され、電子放出源12の各マイクロチップ27か
ら電子が放出され、カソード電極ライン22と上記アノ
ード電極ライン30間に印加された電圧によって加速さ
れて、上記蛍光ストライプに到達する。そして、電子の
入射箇所において蛍光ストライプから可視光が発せら
れ、この可視光が構成する画像が、透明なアノード電極
ライン30や上部基板28を通して観察されることにな
る。
【0010】しかし、上記電子放出源12には次のよう
な問題点がある。第1に、マイクロチップ27は、特に
その先端部を各マイクロチップ27間で均一に製造する
ことが困難である。マイクロチップ27の形状がマイク
ロチップ27ごとに異なると、各マイクロチップ27か
ら放出される電子の量、すなわち電流量が画素ごとに変
化してしまい、ディスプレイ装置20の上部基板28上
に形成される光輝点の明るさが不均質となって、画像品
質が劣化する。
【0011】第2に、下部基板21と上部基板28との
間の高真空領域に残存するガスがイオン化し、マイクロ
チップ27をスパッタリングすることにより、マイクロ
チップ27の先端形状が経時的に劣化し易く、電流量が
減少するという問題ある。第3に、マイクロチップ27
から放出される電子の飛翔方向は、カソード面に垂直な
方向に対して±30度程度の範囲に広がっているため、
蛍光ストライプ面の発光領域も拡大する。これはディス
プレイの高精細化において不利である。第4は製造工程
上の問題である。マイクロチップ27は通常、ゲート電
極ライン24上にリフトオフスペーサを残して、モリブ
デンなどの高融点金属を真空蒸着することで形成され
る。真空蒸着法の特性であるステップカバレッジの悪さ
を逆に利用することにより、円錐形のマイクロチップ2
7がセルフアラインで形成される。その後、リフトオフ
スペーサ上にも堆積したモリブデンなどの高融点金属を
リフトオフで除去する。しかし、このとき剥離した金属
片が微細孔26内に入り込み、マイクロチップ27とゲ
ート電極ライン24とが短絡され、したがって、カソー
ド電極ライン22とゲート電極ライン24とが短絡して
しまうことがあり、その結果、製造歩留まりが低下す
る。
【0012】これらの問題を回避すべく、特開平8−5
5564号公報には、電子放出面を用いた電子放出源が
開示されている。図8はこの従来技術による電子放出源
の要部を示す部分断面側面図である。図中、図6と同一
の要素には同一の符号が付されている。図8に示した電
子放出源40では、下部基板21上にダイヤモンドなど
の低仕事関数物質層32および金属などの導電接触層3
3が形成されている。導電接触層33は、低仕事関数物
質層32から二酸化珪素などの絶縁層23に電子が注入
されることによる絶縁破壊を防止する機能を有し、必要
に応じて設けられる。このような構成により、微細孔2
6底部の低仕事関数物質32の表面から効率のよい電子
放出を実現できるとされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
の発明者らの検討結果によれば、図8に示した電子放出
源40では、低仕事関数物質層32を形成した後に、そ
の上に二酸化珪素などの絶縁層23などを形成しなけれ
ばならないという製造工程上の問題がある。すなわち、
低仕事関数物質層32上にスパッタリングやプラズマC
VD法によって二酸化珪素などの絶縁層23を形成する
と、低仕事関数物質層32の表面がプラズマに曝されダ
メージを受けてしまう。さらに微細孔26を形成する際
にも、低仕事関数物質層32の表面がRIE(Reac
tive Ion Etching)によるプラズマに
曝され、劣化する。
【0014】このため、低仕事関数物質層32は、その
本来の電子放出能力を充分に発揮することが困難とな
る。また、充分な放出電子密度が得られて高輝度を実現
できたとしても、ゲート電極ラインと低仕事関数物質層
32との間には比較的高電圧を印加しなければならず、
絶縁破壊が懸念される。
【0015】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は、低電圧で駆動でき、電流
量が均一であるとともに電子ビームの広がりが少なく、
しかも長寿命であり、さらに電極間の短絡の虞が少ない
電子放出源およびその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、低電圧で駆動でき、高精細
であり、製造歩留まりが高く、かつ長寿命のディスプレ
イ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、基板上に第1の電極と、絶縁層と、第2の
電極とをこの順番で形成し、前記第2の電極上に開口す
るとともに前記絶縁層を貫通して前記第1の電極に至る
微細孔を形成する電子放出源の製造方法であって、前記
微細孔内の前記第1の電極表面に、底部が前記第1の電
極の表面とほぼ平行な凹部を形成し、前記第1の電極に
電圧を印加しつつ、炭素を主体とするターゲットにレー
ザ光を照射してレーザアブレーション法により、前記微
細孔内の前記第1の電極の前記凹部内の底部に炭素の薄
膜を形成することを特徴とする。
【0017】また、本発明は、基板上に第1の電極と、
絶縁層と、第2の電極とをこの順番で形成し、前記第2
の電極上に開口するとともに前記絶縁層を貫通して前記
第1の電極に至る微細孔を形成した電子放出源であっ
て、前記微細孔内の前記第1の電極表面に、底部が前記
第1の電極の表面とほぼ平行な凹部を形成し、前記第1
の電極に電圧を印加しつつ、炭素を主体とするターゲッ
トにレーザ光を照射してレーザアブレーション法によ
り、前記微細孔内の前記第1の電極の前記凹部内の底部
に炭素の薄膜を形成したことを特徴とする。
【0018】また、本発明は、第1の基板上に第1の電
極と、絶縁層と、第2の電極とをこの順番で形成し、前
記第2の電極上に開口するとともに前記絶縁層を貫通し
て前記第1の電極に至る微細孔を形成し、前記微細孔内
の前記第1の電極表面に、底部が前記第1の電極の表面
とほぼ平行な凹部を形成し、前記第1の電極に電圧を印
加しつつ、炭素を主体とするターゲットにレーザ光を照
射してレーザアブレーション法により、前記微細孔内の
前記第1の電極の前記凹部内の底部に炭素の薄膜を形成
した電子放出源と、前記電子放出源との間に間隔をおき
前記電子放出源に対向して配設されたアノード電極およ
び前記アノード電極上に形成された蛍光面を含む第2の
基板とを有し、前記第1および第2の電極の間に電圧を
印加して前記電子放出源より電子を放出させ、前記電子
を前記蛍光面に入射させて前記蛍光面を発光させること
を特徴とする。
【0019】本発明の製造方法により製造した電子放出
源、および本発明の電子放出源、ならびに本発明のディ
スプレイ装置を構成する電子放出源では、第1の電極に
電圧を印加しつつ、炭素を主体とするターゲットにレー
ザ光を照射してレーザアブレーション法により、微細孔
内の第1の電極の凹部内の底部に炭素の薄膜が形成され
ている。このように形成された炭素の薄膜からは、50
V/μm程度あるいはそれ以下の低強度の電界を印加す
るのみで、高輝度ディスプレイ装置に必要な充分な密度
の電子が放出される。
【0020】したがって、絶縁層の厚さをたとえば1μ
m程度に設定すれば、カソード電極ラインとゲート電極
ラインとの間に印加すべき駆動電圧は数十V以下の低電
圧で済むことになる。また、炭素薄膜は凹部内に形成さ
れ、その表面は凹部の縁より深い位置にある。したがっ
て炭素薄膜には、周辺部より中央部においてより高強度
の電界が印加され、電子は主として炭素薄膜の中央付近
から放出される。その結果、炭素薄膜から放出された電
子は、大部分がゲート電極ラインに流れ込むことなく、
アノード電極ラインに入射し、蛍光体の発光に寄与す
る。また、同じ理由により、炭素薄膜から放出された電
子が絶縁層に入射することがないので、絶縁層のチャー
ジアップによる異常放電により絶縁層などが劣化すると
いった問題も解消する。
【0021】そして、炭素薄膜は、本発明の製造方法に
もとづき、絶縁層を形成し、さらに微細孔を形成した後
に成膜することができるので、従来のように炭素薄膜が
プラズマやイオンの影響で劣化するといったことがな
く、炭素薄膜本来の能力を充分に発揮させて高い電子放
出能力を実現できる。さらに、炭素薄膜は平面的に形成
されているので、稼働時に真空領域に残存するガスによ
るスパッタリングを受けても、円錐形のマイクロチップ
のように形状が変化することがなく、したがって長寿命
である。また、上述のように形成した炭素薄膜はダイヤ
モンド状を呈しており、この点でもスパッタリングの影
響を受けにくく、安定な電子放出を長時間維持すること
ができる。また、マイクロチップのように、放出電子が
広がることがないので、蛍光面における発光領域を縮小
でき、ディスプレイの高精細化に有利である。そして、
微細孔内にマイクロチップが存在しないので、製造時に
第2の電極と電子放出部(炭素薄膜)との間の短絡は生
じ難く、製造歩留まりが向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。 [第1の実施の形態例]まず、第1の実施の形態例につ
いて説明する。図1は本発明の実施の形態例の電子放出
源を拡大して示す部分断面側面図、図2は本発明の実施
の形態例の電子放出源を示す部分平面図である。図1、
図2に示したように、電子放出源8では、たとえばガラ
ス材よりなる下部基板1の表面上に帯状の複数本のカソ
ード電極ライン2が形成されている。これらのカソード
電極ライン2の上に絶縁層3が成膜されており、さらに
その上に各カソード電極ライン2と交差して帯状に複数
本のゲート電極ライン4が形成され、カソード電極ライ
ン2とゲート電極ライン4とでマトリクス構造を構成し
ている、各カソード電極ライン2および各ゲート電極ラ
イン4は制御手段5にそれぞれ接続さて駆動制御され
る。
【0023】カソード電極ライン2とゲート電極ライン
4との各交差領域においては、ゲート電極ライン4およ
び絶縁層3を貫通し、カソード電極ライン2の中程の深
さに至る多数の平面視略円形の微細孔5が形成されてい
る。微細孔5の底部のカソード電極ライン2の表面には
凹部10が形成され、凹部10内の底部に、カーボン膜
7が形成されている。カーボン膜7は上述のように凹部
10内の底部に形成されており、したがって、カーボン
膜7の表面は凹部10の縁部14より深い位置にある。
カーボン膜7は、カソード電極ライン2に所定の電圧を
印加しながら炭素を主体とするターゲットの基板にレー
ザ光を照射し、レーザアブレーション法により成膜した
ダイヤモンド状の炭素から成る薄膜である。
【0024】この電子放出源8の動作は図6に示した従
来の電子放出源と基本的には同じである。すなわち、制
御手段15により所要のカソード電極ライン2およびゲ
ート電極ライン4を選択して、それらの間に所定の電圧
を印加すると、カソード電極ライン2とゲート電極ライ
ン4との交差領域、すなわち画素領域におけるカーボン
膜7とゲート部4aとの間に電界が発生し、微細孔5内
のカーボン膜7からトンネル効果によって電子が放出さ
れる。
【0025】そして、上述のように形成されたカーボン
膜7からは、50V/μm程度あるいはそれ以下の低強
度の電界を印加するのみで、高輝度ディスプレイ装置に
必要な充分な密度の電子が放出される。したがって、絶
縁層3の厚さをたとえば1μm程度に設定すれば、カソ
ード電極ライン2とゲート電極ライン4との間に印加す
べき駆動電圧は数十V以下の低電圧で済むことになる。
また、カーボン膜7は凹部10内に形成され、その表面
は凹部10の縁部14より深い位置にあるので、カーボ
ン膜7には、周辺部より中央部においてより高強度の電
界が印加され、電子は主としてカーボン膜7の中央付近
から放出される。その結果、カーボン膜7から放出され
た電子は、大部分がゲート電極ライン4に流れ込むこと
なく、ディスプレイ装置20のアノード電極ライン30
に入射し、蛍光体の発光に寄与する。また、同じ理由に
より、カーボン膜7から放出された電子が絶縁層3に入
射することがないので、絶縁層3のチャージアップによ
る異常放電により絶縁層3などが劣化するといった問題
も解消する。
【0026】そして、カーボン膜7は、絶縁層3を形成
し、さらに微細孔5を形成した後に成膜することができ
るので、従来のようにカーボン膜7がプラズマやイオン
の影響で劣化するといったことがなく、カーボン膜本来
の能力を充分に発揮させて高い電子放出能力を実現でき
る。さらに、カーボン膜7は平面的に形成されているの
で、稼働時に真空領域に残存するガスによるスパッタリ
ングを受けても、円錐形のマイクロチップ27のように
形状が変化することがなく、したがって長寿命である。
また、上述のように形成したカーボン膜7はダイヤモン
ド状を呈しており、この点でもスパッタリングの影響を
受けにくく、安定な電子放出を長時間維持することがで
きる。また、平坦なカーボン膜7から電子が放出される
ので、マイクロチップ27のように放出電子が広がるこ
とがない。そのため蛍光面における発光領域を縮小で
き、ディスプレイの高精細化に有利である。そして、微
細孔内にマイクロチップが存在しないので、製造時にゲ
ート電極ライン4と電子放出部であるカーボン膜7との
間の短絡は生じ難く、製造歩留まりが向上する。
【0027】なお、微細孔の底部ではカソード電極ライ
ン2に凹部10が形成されているので、電圧印加時に等
電位面は大きく曲がったものとなる。そのためカーボン
膜7の周辺部から放出される電子は、ゲート電極ライン
4表面の垂直方向からずれた軌道を描いて飛翔し、アノ
ード電極ライン上に正確に到達しない可能性がある。し
かし、カーボン膜7の周辺部の電界強度は、中央部の電
界強度と比較して充分に小さいので、電子はカーボン膜
7の周辺部からは放出されないか、または放出されたと
しても電子密度は非常に小さく、したがって実用上上記
等電位面の曲がりは無視できる。
【0028】本発明の実施の形態例としてのディスプレ
イ装置は、図7に示した従来のディスプレイ装置20に
おいて、電子放出源12を上記電子放出源8により置き
換えることで構成することができる。そして、カーボン
膜7から放出された電子は、カソード電極ライン2とア
ノード電極ライン30との間に印加された電圧により加
速され、アノード電極ライン30上の蛍光ストライプに
到達する。その結果、電子の入射箇所において蛍光スト
ライプから可視光が発せられ、この可視光が構成する画
像が、透明なアノード電極ライン30や上部基板28を
通して観察されることになる。このようなディスプレイ
装置においては、上述した電子放出源8により得られる
効果にもとづき、低電圧駆動、高精細化、製造歩留の向
上、ならびに長寿命化を実現できる。
【0029】次に、本発明の電子放出源の製造方法の一
例として電子放出源8の製造方法について図1を参照し
て説明する。まず、ガラスなどから成る下部基板1上に
ニオビウム、モリブデン、またはクロムなどを材料とし
て厚さ約200nm程度の導体膜を形成する。その後、
写真製版法および反応性イオンエッチング法によりこの
導体膜をライン形状にしてカソード電極ライン2を形成
する。
【0030】次に、たとえば二酸化珪素をスパッタリン
グあるいは化学蒸着法(DVD)により下部基板1とカ
ソード電極ライン2の露出部の上に成膜して絶縁層3を
形成し、さらに絶縁層3の上にゲート電極材料として例
えばニオビウムまたはモリブデンを用いて成膜する。そ
の後、写真製版法および反応性イオンエッチング法によ
りこの導体膜をカソード電極ライン2と交差するライン
形状にしてゲート電極ライン4を構成する。
【0031】次に、ゲート電極ライン4および絶縁層3
を貫通し、カソード電極ライン2の中程の深さに至る平
面視略円形の微細孔5を、写真製版法および反応性イオ
ンエッチング法により形成する。したがって、微細孔5
内のカソード電極ライン2の表面には、底部がカソード
電極ライン2の表面とほぼ平行な凹部10が形成され
る。
【0032】つづいて、カソード電極ライン2に、グラ
ンド電位を基準にして負極性の所定電圧を印加しなが
ら、炭素を主体とするターゲット基板にレーザ光を照射
し、レーザアブレーション法により、微細孔5内のカソ
ード電極ライン2の凹部10内の底部に成膜して、冷陰
極となるカーボン膜7を形成し、電子放出源8を完成さ
せる。
【0033】[第2の実施の形態例]次に、本発明の第
2の実施の形態例について説明する。図3は本発明の第
2の実施の形態例の電子放出源を拡大して示す部分断面
側面図、図4は本発明の第2の実施の形態例の電子放出
源を示す部分平面図である。図3、図4に示した第2の
実施の形態例の電子放出源42が第1の実施の形態例の
電子放出源8と異なるのは微細孔の形状の点である。す
なわち、図4に示したように、電子放出源42では、微
細孔6aはスリット状に形成されている。そして、微細
孔6a内のカソード電極ライン2の凹部10内の底部に
は、第1の実施の形態例の場合と同様に、カソード電極
ライン2に電圧を印加しつつ、炭素を主体とするターゲ
ットにレーザ光を照射してレーザアブレーション法によ
り、カーボン膜7が形成されている。
【0034】したがって、第2の実施の形態例では第1
の実施の形態例と同様の効果が得られることに加えて、
微細孔6aがスリット状に形成されていることから新た
な効果が得られる。すなわち、カーボン膜7の表面にお
ける電界強度は、第1の実施の形態例の微細孔5の場合
とほとんど同じであり、したがってカソード電極ライン
2とゲート電極ライン4との間に第1の実施の形態例の
場合とほぼ同一の電圧を印加して電子放出源42を駆動
し、カーボン膜7より電子を放出させることができる。
【0035】そして、第2の実施の形態例では、微細孔
6aの底面積が円形の微細孔5の場合より広いので、同
一の電圧により駆動しても全体ではより大きな放出電流
を得ることができる。したがって本実施の形態例の電子
放出源42では、低い電圧で、より大きな放出電流を獲
得することが可能となる。
【0036】なお、第2の実施の形態例の電子放出源4
2は、上述のように微細孔がスリット状に形成されてい
る点以外では、上記電子放出源8と基本的に同じ構成と
なっている。そして、電子放出源42は第1の実施の形
態例の電子放出源8と同様の方法で製造することがで
き、さらに、図7に示した従来のディスプレイ装置20
を構成する電子放出源12を電子放出源42により置き
換えることにより本発明にもとづくディスプレイ装置を
構成することができる。
【0037】次に本発明の第3の実施の形態例について
説明する。図5は本発明の第3の実施の形態例の電子放
出源の1つの微細孔周辺を拡大して示す部分断面側面図
である。第3の実施の形態例の電子放出源は、カソード
電極ライン、を材料あるいは膜質の異なる2つの層によ
り形成した点で上記第1および第2の実施の形態例と異
なっている。それ以外の点では上記実施の形態例の同様
の構成となっている。以下、第3の実施の形態例に特有
の構成について説明する。
【0038】図5に示したように、電子放出源43で
は、カソード電極ライン2aは、上層カソード電極ライ
ン201と下層カソード電極ライン202との2層によ
り構成されている。各層の厚さは上層カソード電極ライ
ン201が200nm程度、下層カソード電極ライン2
02が100nm程度となっている。微細孔5は、ゲー
ト電極ライン4、絶縁層3、ならびに上層カソード電極
ライン201を貫通し、下層カソード電極ライン202
の表面に至る深さに形成されている。したがって、微細
孔5内のカソード電極ライン2aの表面には、底部がカ
ソード電極ライン2aの表面とほぼ平行な凹部10が形
成されている。
【0039】そして、この凹部10内の底部に、第1の
実施の形態例の場合と同様の方法によりカーボン膜7が
形成されている。カーボン膜7は上述のように凹部10
内の底部に形成されており、したがって、カーボン膜7
の表面は上層カソード電極ライン201の縁部14より
深い位置にある。
【0040】上層カソード電極ライン201および下層
カソード電極ライン202の材料あるいは膜質は、相互
にエッチング特性が異なっていることが好ましい。した
がって相互に異種の金属材料、たとえばニオビウムとク
ロムにより形成したり、金属材料と化合物の組み合わせ
にしてたとえばW(タングステン)とWSi2(珪化タ
ングステン)とにより形成することができる。また、膜
質が相互に異なったものとする場合には、たとえば一方
を多結晶膜、もう一方を非晶質膜とすることができる。
【0041】このように、カソード電極ライン2aを下
層カソード電極ライン202と上層カソード電極ライン
201とにより構成し、そして特に下層カソード電極ラ
イン202と上層カソード電極ライン201とを異なる
材料あるいは膜質とすることで、上層カソード電極ライ
ン201に対して良好な選択的エッチングを行うことが
可能となる。
【0042】したがって、第3の実施の形態例の電子放
出源43では、第1の実施の形態例の電子放出源8と同
様の効果が得られることに加えて、各微細孔5ごとに均
一な深さで凹部10を形成することができ、その結果、
電子放出源43の全体にわたって均一な強度の電界をカ
ーボン膜7近傍に形成して、均一な放出電流密度を確保
することが可能となる。また、このような電子放出源4
3により構成した本発明のディスプレイ装置20では、
電子放出源43の放出電流密度が均一であることから、
輝度にムラのない質の高い画像を表示することができ
る。なお、この第3の実施の形態例でも、微細孔5の形
状をスリット状として放出電流の増大を図ることも無論
可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製造方法に
より製造した電子放出源、および本発明の電子放出源、
ならびに本発明のディスプレイ装置を構成する電子放出
源では、第1の電極に電圧を印加しつつ、炭素を主体と
するターゲットにレーザ光を照射してレーザアブレーシ
ョン法により、微細孔内の第1の電極の凹部内の底部に
炭素の薄膜が形成されている。このように形成された炭
素の薄膜からは、50V/μm程度あるいはそれ以下の
低強度の電界を印加するのみで、高輝度ディスプレイ装
置に必要な充分な密度の電子が放出される。
【0044】したがって、絶縁層の厚さをたとえば1μ
m程度に設定すれば、カソード電極ラインとゲート電極
ラインとの間に印加すべき駆動電圧は数十V以下の低電
圧で済むことになる。また、炭素薄膜は凹部内に形成さ
れ、その表面は凹部の縁より深い位置にある。したがっ
て炭素薄膜には、周辺部より中央部においてより高強度
の電界が印加され、電子は主として炭素薄膜の中央付近
から放出される。その結果、炭素薄膜から放出された電
子は、大部分がゲート電極ラインに流れ込むことなく、
アノード電極ラインに入射し、蛍光体の発光に寄与す
る。また、同じ理由により、炭素薄膜から放出された電
子が絶縁層に入射することがないので、絶縁層のチャー
ジアップによる異常放電により絶縁層などが劣化すると
いった問題も解消する。
【0045】そして、炭素薄膜は、本発明の製造方法に
もとづき、絶縁層を形成し、さらに微細孔を形成した後
に成膜することができるので、従来のように炭素薄膜が
プラズマやイオンの影響で劣化するといったことがな
く、炭素薄膜本来の能力を充分に発揮させて高い電子放
出能力を実現できる。さらに、炭素薄膜は平面的に形成
されているので、稼働時に真空領域に残存するガスによ
るスパッタリングを受けても、円錐形のマイクロチップ
のように形状が変化することがなく、したがって長寿命
である。また、上述のように形成した炭素薄膜はダイヤ
モンド状を呈しており、この点でもスパッタリングの影
響を受けにくく、安定な電子放出を長時間維持すること
ができる。また、マイクロチップのように、放出電子が
広がることがないので、蛍光面における発光領域を縮小
でき、ディスプレイの高精細化に有利である。そして、
微細孔内にマイクロチップが存在しないので、製造時に
第2の電極と電子放出部(炭素薄膜)との間の短絡は生
じ難く、製造歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の電子放出源を拡大して
示す部分断面側面図である。
【図2】本発明の実施の形態例の電子放出源を示す部分
平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態例の電子放出源を拡
大して示す部分断面側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態例の電子放出源を示
す部分平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態例の電子放出源の1
つの微細孔周辺を拡大して示す部分断面側面図である。
【図6】従来の電子放出源の一例を示す部分断面側面図
である。
【図7】図6の電子放出源により構成した従来のディス
プレイ装置の一例を示す部分斜視図である。
【図8】従来技術による電子放出源の要部を示す部分断
面側面図である。
【符号の説明】
1……下部基板、2……カソード電極ライン、2a……
カソード電極ライン、3……絶縁層、4……ゲート電極
ライン、4a……ゲート部、5……制御手段、5……微
細孔、6a……微細孔、7……カーボン膜、8……電子
放出源、10……凹部、12……電子放出源、14……
縁部、20……ディスプレイ装置、21……下部基板、
22……カソード電極ライン、23……絶縁層、25…
…制御手段、26……微細孔、27……マイクロチッ
プ、28……上部基板、30……アノード電極ライン、
32……低仕事関数物質層、33……導電接触層、40
……電子放出源、42……電子放出源、43……電子放
出源、201……上層カソード電極ライン、202……
下層カソード電極ライン。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1の電極と、絶縁層と、第2
    の電極とをこの順番で形成し、前記第2の電極上に開口
    するとともに前記絶縁層を貫通して前記第1の電極に至
    る微細孔を形成する電子放出源の製造方法であって、 前記微細孔内の前記第1の電極表面に、底部が前記第1
    の電極の表面とほぼ平行な凹部を形成し、 前記第1の電極に電圧を印加しつつ、炭素を主体とする
    ターゲットにレーザ光を照射してレーザアブレーション
    法により、前記微細孔内の前記第1の電極の前記凹部内
    の底部に炭素の薄膜を形成することを特徴とする電子放
    出源の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記微細孔は平面視略円形、またはスリ
    ット状に形成することを特徴とする請求項1記載の電子
    放出源の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ターゲットはグラファイトを主成分
    とすることを特徴とする請求項1記載の電子放出源の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極には、グランド電位を基
    準にして負の電圧を印加することを特徴とする請求項1
    記載の電子放出源の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の電極は下層電極と上層電極と
    により構成し、前記下層電極は前記基板上に形成し、前
    記上層電極は前記下層電極の上に形成し、前記上層電極
    を選択的にエッチングして前記下層電極の表面に至る前
    記凹部を形成することを特徴とする請求項1記載の電子
    放出源の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記下層電極と前記上層電極とは異なる
    材料により形成することを特徴とする請求項5記載の電
    子放出源の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記下層電極および前記上層電極のいず
    れか一方は多結晶膜により構成し、いずれか他方は非晶
    質膜により構成することを特徴とする請求項5記載の電
    子放出源の製造方法。
  8. 【請求項8】 基板上に第1の電極と、絶縁層と、第2
    の電極とをこの順番で形成し、前記第2の電極上に開口
    するとともに前記絶縁層を貫通して前記第1の電極に至
    る微細孔を形成した電子放出源であって、 前記微細孔内の前記第1の電極表面に、底部が前記第1
    の電極の表面とほぼ平行な凹部を形成し、 前記第1の電極に電圧を印加しつつ、炭素を主体とする
    ターゲットにレーザ光を照射してレーザアブレーション
    法により、前記微細孔内の前記第1の電極の前記凹部内
    の底部に炭素の薄膜を形成したことを特徴とする電子放
    出源。
  9. 【請求項9】 前記微細孔は平面視略円形、またはスリ
    ット状に形成することを特徴とする請求項8記載の電子
    放出源。
  10. 【請求項10】 前記ターゲットはグラファイトを主成
    分とすることを特徴とする請求項8記載の電子放出源。
  11. 【請求項11】 前記第1の電極には、グランド電位を
    基準にして負の電圧を印加することを特徴とする請求項
    8記載の電子放出源。
  12. 【請求項12】 前記第1の電極は、前記基板上に形成
    された下層電極と、前記下層電極の上に形成された上層
    電極とから成ることを特徴とする請求項8記載の電子放
    出源。
  13. 【請求項13】 前記下層電極と前記上層電極とは異な
    る材料により形成することを特徴とする請求項12記載
    の電子放出源。
  14. 【請求項14】 前記下層電極および前記上層電極のい
    ずれか一方は多結晶膜により構成し、いずれか他方は非
    晶質膜により構成することを特徴とする請求項12記載
    の電子放出源。
  15. 【請求項15】 第1の基板上に第1の電極と、絶縁層
    と、第2の電極とをこの順番で形成し、前記第2の電極
    上に開口するとともに前記絶縁層を貫通して前記第1の
    電極に至る微細孔を形成し、前記微細孔内の前記第1の
    電極表面に、底部が前記第1の電極の表面とほぼ平行な
    凹部を形成し、前記第1の電極に電圧を印加しつつ、炭
    素を主体とするターゲットにレーザ光を照射してレーザ
    アブレーション法により、前記微細孔内の前記第1の電
    極の前記凹部内の底部に炭素の薄膜を形成した電子放出
    源と、 前記電子放出源との間に間隔をおき前記電子放出源に対
    向して配設されたアノード電極および前記アノード電極
    上に形成された蛍光面を含む第2の基板とを有し、 前記第1および第2の電極の間に電圧を印加して前記電
    子放出源より電子を放出させ、前記電子を前記蛍光面に
    入射させて前記蛍光面を発光させることを特徴とするデ
    ィスプレイ装置。
  16. 【請求項16】 前記微細孔は平面視略円形、またはス
    リット状に形成することを特徴とする請求項15記載の
    ディスプレイ装置。
  17. 【請求項17】 前記ターゲットはグラファイトを主成
    分とすることを特徴とする請求項15記載のディスプレ
    イ装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の電極には、グランド電位を
    基準にして負の電圧を印加することを特徴とする請求項
    15記載のディスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の電極は、前記第1の基板上
    に形成された下層電極と、前記下層電極の上に形成され
    た上層電極とから成ることを特徴とする請求項15記載
    のディスプレイ装置。
  20. 【請求項20】 前記下層電極と前記上層電極とは異な
    る材料により形成されていることを特徴とする請求項1
    9記載のディスプレイ装置。
  21. 【請求項21】 前記下層電極および前記上層電極のい
    ずれか一方は多結晶膜であり、いずれか他方は非晶質膜
    であることを特徴とする請求項19記載のディスプレイ
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040069531A (ko) * 2003-01-29 2004-08-06 엘지전자 주식회사 에프이디 패널의 화상결함방지구조
KR100859685B1 (ko) * 2002-07-03 2008-09-23 삼성에스디아이 주식회사 카본계 물질로 형성된 에미터를 갖는 전계 방출 표시 장치
CN102034746A (zh) * 2010-11-08 2011-04-27 昆山工研院新型平板显示技术中心有限公司 一种有源矩阵有机发光显示器阵列基板的制造方法

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