JP2001033954A - 感光性樹脂積層体 - Google Patents
感光性樹脂積層体Info
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
表示板等の標識板に好適に用いられる感光性樹脂積層体
を提供すること。 【解決手段】支持体上に、直接または接着層を介して感
光性樹脂層を有する感光性樹脂積層体において、前記支
持体が、ショアーD硬さが35°以上、厚みが1mm以
上であり、かつ熱変形温度が60℃〜90℃であることを特
徴とする感光性樹脂積層体。
Description
用楯、ネームプレート、点字表示板等の標識板に好適に
用いられる感光性樹脂積層体に関するものであり、曲げ
加工が容易で、かつ意匠性の優れた標識板を提供するも
のである。
して露光し、その後現像することによって得られる標識
板用感光性樹脂積層体としては、特開昭58-55927公報や
特開平9-6267号公報などに開示されており、レリーフを
有する展示パネルや点字を含む標識板等に利用されてい
る。しかし、昨今の標識板には表示板加工時に曲げ加工
を行ったり、透明な標識板を作成するなどの市場要求が
ある。ところが一般的に使用されているフェノール板を
支持体とする感光性樹脂積層体は表識板加工時に曲げ加
工を行ったり、透明な標識板を作成するには不適であっ
た。そこで曲げ加工が容易で、かつ意匠性にすぐれた標
識板に加工するのに好適な感光性樹脂積層体がが求めら
れていた。
装飾用楯、ネームプレート、点字表示板等に用いる感光
性樹脂積層体において、表識板加工時に曲げ加工を行っ
たり、透明な標識板を作成することが可能な、意匠性に
優れた標識板用感光性樹脂積層体を得ることを課題とす
るものである。
め、本発明者らは、誠意、研究、検討した結果、遂に本
発明を完成するに到った。すなわち本発明は、支持体
上に、直接または接着層を介して感光性樹脂層を有する
感光性樹脂積層体において、前記支持体が、ショアーD
硬さが35°以上、厚みが1mm以上であり、かつ熱変
形温度が70℃から80℃であることを特徴とする感光性樹
脂積層体、支持体の全光線透過率が70%以上である前
記記載の感光性樹脂積層体である。
る。本発明の支持体の厚みは1mm以上であり、通常1
mm〜10mmの範囲で用途・デザインに適した厚みが
選ばれる。厚みが1mm未満の支持体では樹脂製板自身
の反りが発生しやすく、標識板用途に不向きであり、厚
みが10mmを超えると板を簡単に切りにくいことや重
量が重くなるので好ましくない。
ョアーD硬さが35°を越えることが必要であり、好まし
くは55°以上、特に70°以上が望ましい。ショアーD硬
さが35°未満の場合、樹脂板自身の反りが発生したり、
標識板としての保持性に欠けるので好ましくない。
〜90℃、好ましくは70〜80℃である。60℃未満であれば
樹脂版製版工程中の現像乾燥時に変形を生じ、90℃を超
えると標示板への加工時に作業性が低下するので好まし
くない。なお支持体は透明なものが好ましく、全光線透
過率は70%以上、好ましくは75%以上、特に望ましくは
80%以上のものが用いられる。透過率70%未満である
と、標識板に加工したときの品位に欠け意匠性の優れた
標識板には不適である。
チレンテレフタレート樹脂やアクリル樹脂などが挙げら
れる。またこれらの樹脂は共重合やブレンドで変性又は
可塑剤などの添加剤を配合して改質した樹脂を使用した
板であってもかまわない。
使用すること可能であり、具体的には可溶なポリエステ
ルを多価イソシアネートで硬化させたポリエステルウレ
タン系接着剤、エポキシ系接着剤などが挙げられる。そ
の中でもポリエステルウレタン系接着剤はポリエチレン
テレフタレート樹脂及び変成ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂との接着に優れるために好ましい。接着層組成物
には、他の少量成分を添加することができる。添加物と
しては、可塑剤、染料、紫外線吸収剤、ハレーション防
止剤、界面活性剤、光重合性ビニルモノマーなどが挙げ
られる。
接着層用組成物溶液を所定の厚みに塗布した後溶剤を除
去するのが一般的である。塗布方法としては、ロールコ
ーター、カーテンフローコーター、スリットダイコータ
ー、グラビアコーター、スプレーなど公知の方法が使用
可能である。支持体にコートしたのちの接着層の乾燥処
理は、乾燥炉の中で熱風を吹きつける方法が一般的であ
る。本発明の接着層を乾燥する処理条件は30℃以上1
20℃以下の条件で最適な時間を設定すればよいが、支
持体の熱変形より70℃以下が好ましい。又処理時間は
1分〜30分の間が適当である。
囲にあることが好ましい。厚みが0.5μ以下では感光
性樹脂層と接着層間の接着力が発現し難く、また接着層
の厚みが100μを超えると塗工液を乾燥する時に発泡
して気泡が混入する問題点が発生する。このような理由
から、接着層の厚みは0.5μ〜100μの範囲にある
ことが好ましく、特に1μ〜50μが好ましい。
られる感光性樹脂組成物としては公知のものを使用する
ことが可能であり、具体的には可溶性高分子化合物(例
えば、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリエーテ
ルエステルアミド、ポリエーテルアミド、ポリウレタン
など)、光重合性又は光架橋性モノマー(例えば、多価
アルコールのアクリレート、多価アルコールのエポキシ
アクリレート、N−メチロールアクリルアミドなど)、
光重合開始剤(例えば、ベンジルジメチルケタール、ベ
ンゾインジメチルエーテル等)、必要によって熱安定
剤、可塑剤、界面活性剤、染料等を配合してなる感光性
樹脂組成物が挙げられる。
樹脂層の他に粘着防止層およびカバーフィルムなどを設
けてもよい。本発明積層体を製造する方法としては、公
知の方法で製造することができる。例えば熱プレス、注
型、あるいは溶融押出し、溶液キャスト、ラミネートな
どの任意方法で接着層を設けたポリエチレンテレフタレ
ート樹脂及び変成ポリエチレンテレフタレート樹脂支持
体上に積層することができる。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものでない。 実施例1 支持体としてショアD硬さ60°、厚み1.5mm、全光線
透過率80%のイソフタル酸10モル%共重合ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂である変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂を使用した。接着層はポリエステルウレタン
系接着材を用い、接着層用組成物溶液は次のように調整
した。東洋紡績(株)製ポリエステル系樹脂「バイロン
RV−200」80重量部をトルエン/メチルエチルケ
トン=80/20(重量比)の混合溶剤1940重量部
に80℃で加熱溶解した。冷却後、イソシアヌレート型多
価イソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシアネー
トとトルエンジイソシアネートを原料とする住友バイエ
ルウレタン(株)製「デスモジュールHL」を20重量
部、硬化触媒としてトリエチレンジアミン0.06重量
部を添加し、10分攪拌した。このようにして得られた
接着層用組成物溶液を膜厚みが7μm となるように厚さ
1.5mmのポリエチレンテレフタレート板の上に塗布
し、50℃で15分間乾燥キュアーして接着層を塗布し
た支持体を得た。
カプロラクタム525部、N−(2−アミノエチル)ピ
ペラジンとアジピン酸とのナイロン塩400部、1,3
−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸と
のナイロン塩75部をオートクレーブ中で溶融重縮合し
て共重合ナイロンを得た。得られたポリマー55部を6
0℃のメタノール200部に溶解した後、グリシジルメ
タクリレート2部を加えて3時間攪拌し、ポリマー末端
にグリシジルメタクリレートを反応させた。この溶液に
メタクリル酸4部を添加し、そののちトリメチロールプ
ロパンのトリグリシジルエーテルとアクリル酸との開付
加反応によって得られたアクリレート35部、N−エチ
ルトルエンスルホンアミド5部、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル0.1部、ベンジルジメチルケタール1.
0部を加え感光性樹脂組成物の溶液を得た。この溶液を
ポリエステルフイルム上に流延しメタノールを蒸発除去
し、厚み約800μm の感光性樹脂組成物のシートを得
た。
物と接着層を塗布した支持体とを貼り合わせた後、その
間に水を注入する。積層する厚みに合わせてギャップク
リアランスを調整したゴムローラーを通して25℃の室
温で感光性樹脂層の圧着を行い、感光性樹脂積層体を製
造した。感光性樹脂積層体を1日放置した後、丸ノコ歯
方式のカッターで所定のサイズにカットし、ネガをのせ
て露光、現像、乾燥及び後露光処理を行い、表示板のパ
ターンを形成した。得られた表示板は、必要に応じて70
℃〜80℃に加熱して曲げ加工をおこなった。又製版時に
も支持体の変形も起こらず、意匠性の優れた標識板のパ
ターンが得られた。
フト紙−フェノール樹脂の積層板であるフェノールボー
ドを使用した以外は全て実施例1と同様にして感光性樹
脂積層体を製造した。得られた感光性樹脂積層体を1日
放置した後、丸ノコ歯方式のカッターで所定のサイズに
カットし、ネガをのせて露光、現像、乾燥及び後露光処
理を行い、表示板のパターンを形成した。得られた表示
板は80℃で曲げ加工を行うことができなかった。さらに
支持体を高温で加熱加工すると臭気が発生し、マスクが
必要であった。
厚み3mm、全光線透過率91%のアクリル樹脂板を使用し
た以外は全て実施例1と同様にして感光性樹脂積層体を
製造した。得られた感光性樹脂積層体を1日放置した
後、丸ノコ歯方式のカッターで所定のサイズにカット
し、ネガをのせて露光、現像、乾燥及び後露光処理を行
い、表示板のパターンを形成した。得られた表示板は、
必要に応じて70℃〜80℃に加熱して曲げ加工をおこなう
ことができた。又製版時にも支持体の変形も起こらず、
意匠性の優れた標識板のパターンが得られた。
厚さ6mm、全光線透過率80%のネオペンチルグリコール
20モル%共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂であ
る変成ポエチレンテレフタレート板を使用した以外は全
て実施例1と同様にして感光性樹脂積層体を製造した。
得られた感光性樹脂積層体を1日放置した後、丸ノコ歯
方式のカッターで所定のサイズにカットし、ネガをのせ
て露光、現像、乾燥及び後露光処理を行い、表示板のパ
ターンを形成した。得られた表示板は、必要に応じて70
℃〜80℃に加熱して曲げ加工をおこなった。又製版時に
も支持体の変形も起こらず、意匠性の優れた標識板のパ
ターンが得られた。
脂積層体は、支持体の曲げ加工が容易で、かつ支持体の
厚みや透明性に特徴を有する意匠性に優れた、標識板と
して好適な感光性樹脂積層体を提供し、産業界に寄与す
ること大である。
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に、直接または接着層を介して感
光性樹脂層を有する感光性樹脂積層体において、前記支
持体が、ショアーD硬さが35°以上、厚みが1mm以
上であり、かつ熱変形温度が60℃〜90℃であることを特
徴とする感光性樹脂積層体。 - 【請求項2】支持体の全光線透過率が70%以上である請
求項1記載の感光性樹脂積層体。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
JP20523799A JP4378578B2 (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 感光性樹脂積層体 |
US09/537,418 US6743569B2 (en) | 1999-03-31 | 2000-03-29 | Photosensitive resin laminate and production method thereof |
ES00106796T ES2218019T3 (es) | 1999-03-31 | 2000-03-30 | Material laminar a base de resina fotosensible y metodo para su produccion. |
DE60011332T DE60011332T2 (de) | 1999-03-31 | 2000-03-30 | Mehrschichtwerkstoff aus photoempfindlichem Harz und Verfahren zu seiner Herstellung |
EP00106796A EP1040912B1 (en) | 1999-03-31 | 2000-03-30 | Photosensitive resin laminate and production method thereof |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (3)
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JP2001033954A5 JP2001033954A5 (ja) | 2006-08-31 |
JP4378578B2 JP4378578B2 (ja) | 2009-12-09 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP4378578B2 (ja) |
-
1999
- 1999-07-19 JP JP20523799A patent/JP4378578B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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