JP2001033559A - 放射線固体検出器並びに放射線画像情報読取方法および装置 - Google Patents

放射線固体検出器並びに放射線画像情報読取方法および装置

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JP2001033559A JP11207742A JP20774299A JP2001033559A JP 2001033559 A JP2001033559 A JP 2001033559A JP 11207742 A JP11207742 A JP 11207742A JP 20774299 A JP20774299 A JP 20774299A JP 2001033559 A JP2001033559 A JP 2001033559A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光読出方式の放射線固体検出器を使用する放
射線画像読取方法および装置において、読取光の基板内
での反射に起因するアーチファクトの発生を防止する。 【解決手段】 放射線固体検出器30の基板20の上面
20aおよび下面20bの内の少なくとも一方の面に反
射防止膜を施す。デバイス部30の基板20の上面20
aと接する面に設けられた第2電極層の基板20を通し
て入射する読取光L2に対する垂直入射反射率を50%以
下にする。読取光照射手段90の読取光光学系96の光
軸の基板20の法線に対する角度を10度以下とする。
読取光L2の基板20の下面20bにおける照射強度を、
照射強度に対する検出電荷量の関係を表す特性曲線の接
線の傾きが特性曲線の立上り直線の傾きに対して1/2
〜1/10となる範囲の強度にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線固体検出器
並びに放射線画像情報読取方法および装置に関し、より
詳細には、放射線画像情報を担持する電荷を蓄積する蓄
電部を有して成るデバイス部が読取光に対して透過性を
有する基板の上面に配設されて成る光読出方式の放射線
固体検出器、並びにこの放射線固体検出器を用いた放射
線画像情報読取方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、医療診断などを目的とする放射線
撮影において、放射線を検出して得た電荷を潜像電荷と
して蓄電部に一旦蓄積し、該蓄積した潜像電荷を放射線
画像情報を表す電気信号に変換して出力する放射線固体
検出器(以下単に検出器ともいう)を使用する放射線画
像情報記録読取装置が各種提案、実用化されている。こ
の装置において使用される放射線固体検出器としては、
種々のタイプのものが提案されているが、蓄積された潜
像電荷を外部に読み出す電荷読出プロセスの面から、検
出器に読取光(読取用の電磁波)を照射して読み出す光
読出方式のものがある(米国特許第5268569号、
国際公開1998年第59261号、特開平9−590
6号、本願出願人による特願平10−271374号、
同11−87922号および同11−89553号な
ど)。
【0003】この光読出方式の検出器は、放射線画像情
報を担持する潜像電荷を蓄積する蓄電部を有して成るデ
バイス部が基板の上面に配設されて成るものであるが、
この中には、読取光に対して透過性を有する石英ガラス
などを基板として使用するタイプのものがある。そし
て、このタイプの検出器を使用する装置においては、基
板を通して読取光をデバイス部に照射し蓄電部に蓄積さ
れた潜像電荷を読み出すことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板を
通して読取光をデバイス部に照射すると、基板下面と空
気との界面や、基板上面とデバイス部との界面において
読取光が反射して、前記基板内を読取光が1回若しくは
多重反射するようになり、デバイス部から読み出された
電荷に基づいて再生された画像にアーチファクト(ボケ
やクロストークなど)が生じ、画質が劣化するという問
題を生じる。
【0005】このアーチファクトで最も問題となるの
は、読取光が基板内で反射し、被写体を通過しないいわ
ゆる素抜け部と被写体部(画像部)とが近接している部
分で、被写体部だけでなく素抜け部の潜像電荷をも読み
出してしまうために、結果としてコントラスト低下が起
こることである。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、光読出方式の放射線固体検出器を使用する場合
において、基板を通して読取光をデバイス部に照射して
も、読取光の基板内での反射に起因するアーチファクト
の発生を防止若しくは低減することができる放射線固体
検出器並びに放射線画像情報読取方法および装置を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、読取光に対
して透過性を有する基板上面にデバイス部が配設されて
成る放射線固体検出器を使用した放射線画像情報の読取
りにおいて、読取光が基板内で反射する度合いや読取光
の照射強度とアーチファクトとの関係について調査し、
この調査の結果、以下のようなことを発見した。
【0008】(1)基板の材質が同じ場合には、基板の
上面および下面において反射光が減衰する度合いが大き
くなるほど、基板内での読取光が多重反射した際の多重
反射光の到達距離が短くなり、本来読み出したい部分
(注目画素)以外の部分の潜像電荷を反射光によって読
み出すという虞れが少なくなる。つまり、基板内で反射
が起きても、反射光を十分減衰させるようにすれば画質
上問題となるアーチファクトは生じない。
【0009】(2)基板内で反射する反射光の拡がり範
囲は、読取光の基板に入射する角度によって異なり、垂
直入射のときが最も狭くなる(原理的にはゼロ)が、1
画素幅程度に光照射する場合、読取光が基板に入射する
際には所定の拡がり角をもって入射するのが一般的であ
り、読取光の全成分を垂直入射させるのは装置構成上困
難である。しかしながら、読取光の基板に対する拡がり
角に拘わらず、読取光光学系の光軸の基板の法線に対す
る角度即ち読取光の入射角が0度に近いほど反射光の拡
がり範囲が狭くなり、画質上問題となるアーチファクト
を生じる虞れが少なくなる。
【0010】(3)読取光をデバイス部に照射した際の
読取光の照射強度と読み出される検出電荷量との間には
一定の相関関係があり、基板下面(読取光の入射面)に
おける照射強度が低レベルのときには、照射強度が大き
くなるにつれて検出電荷量も大きくなり、照射強度対検
出電荷量の関係を示す特性線が略直線で立ち上がる(照
射強度と検出電荷量が略比例する)という性質がある。
一方、読取光の照射強度があるレベルよりも大きくなる
と、前記直線で立ち上がる関係が崩れ、照射強度の増加
の度合いに対する検出電荷量の増加の度合いが次第に小
さくなり、最終的には照射強度を大きくしても検出電荷
量がそれ以上は増えないという飽和特性を示すようにな
る。他方、読取光の反射率は、基本的には照射強度に影
響されないので、照射強度を前記飽和特性を示すような
レベル以上にすると、アーチファクトだけが大きくなっ
てしまう。
【0011】したがって、S/Nのよい画像を得ると共
にアーチファクトを生じさせないようにするには、S/
N向上のために検出電荷量が大きくなるように照射強度
を大きくする必要がある一方、アーチファクトを生じさ
せないように飽和特性を示すようなレベル以下とする必
要がある。
【0012】(4)以上のことから、アーチファクトが
生じることがなく適正な画質の画像を得るためには、反
射光の減衰性、読取光の入射角、照射光強度の3点がポ
イントとなる。
【0013】本発明による放射線固体検出器は、上記
(1)の知見に基づいてなされたものであり、基板の上
面或いは下面における読取光に対する反射率の低減を図
ったものである。即ち、本発明による放射線固体検出器
は、放射線画像情報を担持する電荷を蓄積する蓄電部を
有して成るデバイス部が読取光に対して透過性を有する
基板の上面に配設されて成る光読出方式の放射線固体検
出器であって、基板の上面および該上面と対向する下面
の内の少なくとも一方の面に読取光の反射を防止する反
射防止膜が形成されていることを特徴とするものであ
る。この反射防止膜の読取光に対する反射率は、読取光
の基板への垂直入射時において2%以下であることが望
ましい。
【0014】ここで「放射線画像情報を担持する電荷を
蓄積する蓄電部」とあるのは、画像情報を担持する放射
線の線量或いは該放射線の励起により発せられる光の光
量に応じた量の電荷を蓄積する蓄電部を意味する。
【0015】また、本発明による上記放射線固体検出器
においては、デバイス部の基板の上面と接する面に導電
体層が設けられ、該導電体層の基板を通して入射する読
取光に対する反射率が、読取光の導電体層への垂直入射
時において50%以下であることが望ましい。この導電
体層は、多数の線状電極から成るストライプ電極が形成
されて成るものであってもよい。また、この導電体層
は、タングステン、モリブデン、アルミニウム、ITO
(Indium Tin Oxide)の内少なくとも1つから成るもの
であればより望ましい。
【0016】なお、本発明を適用する放射線固体検出器
としては、光読出方式であって、基板を通して読取光が
デバイス部に照射されることによって蓄電部に蓄積され
た潜像電荷が読み出されるタイプの検出器である限り、
どのような素子構造を有するものであってもよい(例え
ば上述した米国特許第5268569号、国際公開19
98年第59261号、特開平9−5906号、本願出
願人による特願平10−271374号、同11−87
922号および同11−89553号など)。
【0017】本発明による第1の放射線画像情報読取方
法は、上記(2)の知見に基づいてなされたものであ
り、読取光が基板に略垂直入射するようにしたものであ
る。即ち本発明による第1の放射線画像情報読取方法
は、放射線画像情報を担持する電荷を蓄積する蓄電部を
有して成るデバイス部が読取光に対して透過性を有する
基板の上面に配設されて成る光読出方式の放射線固体検
出器に対して、基板を介して読取光をデバイス部に照射
して、蓄電部に静電潜像として記録された放射線画像情
報を読み取る放射線画像情報読取方法であって、読取光
の基板の上面と対向する下面への入射角を10度以下と
することを特徴とするものである。
【0018】ここで「読取光の基板の上面と対向する下
面への入射角」とは、読取光をデバイス部に向けて収束
させる光学系の光軸の基板の法線に対する角度を意味す
る。
【0019】本発明による第2の放射線画像情報読取方
法は、上記(3)の知見に基づいてなされたものであ
り、読取光の基板下面における照射強度を、S/Nのよ
い画像を得ることができると共にアーチファクトの発生
を防止若しくは低減するものである。即ち本発明による
第2の放射線画像情報読取方法は、放射線画像情報を担
持する電荷を蓄積する蓄電部を有して成るデバイス部が
読取光に対して透過性を有する基板の上面に配設されて
成る光読出方式の放射線固体検出器に対して、基板を介
して読取光をデバイス部に照射して、蓄電部に静電潜像
として記録された放射線画像情報を読み取る放射線画像
情報読取方法であって、読取光の基板の上面に対向する
下面における照射強度が、該照射強度に対する放射線固
体検出器から読み取られた検出電荷量の関係を表す特性
曲線の接線の傾きが該特性曲線の立上り直線の傾きに対
して1/2〜1/10となる範囲の強度であることを特
徴とするものである。
【0020】ここで「特性曲線の立上り直線」とは、照
射強度が比較的低レベルのときにおける、照射強度に対
する検出電荷量の特性を示す直線を意味する。この立上
り直線は、原点における接線(以下立上り接線という)
と略等しいものと考えられるが、必ずしも立上り接線に
限定されるものではなく、例えば検出電荷量が最初に飽
和する点に対応する飽和照射強度を100としたとき、
照射強度が10のときの検出電荷量と照射強度が50の
ときの検出電荷量とを結ぶ直線などを前記立上り直線と
して用いてもよい。またこの立上り直線は必ずしも原点
を通る直線でなくてもよい。
【0021】本発明による第1の放射線画像情報読取装
置は、上記第1の放射線画像情報読取方法を実現する装
置、即ち放射線画像情報を担持する電荷を蓄積する蓄電
部を有して成るデバイス部が読取光に対して透過性を有
する基板の上面に配設されて成る光読出方式の放射線固
体検出器に対して読取光を照射する読取光照射手段を備
え、基板を介して読取光をデバイス部に照射して蓄電部
に静電潜像として記録された放射線画像情報を読み取る
放射線画像情報読取装置であって、読取光照射手段が、
読取光をデバイス部に向けて収束させる光学系を有し、
該光学系の光軸の基板(詳しくは基板下面)の法線に対
する角度が10度以下であることを特徴とするものであ
る。
【0022】本発明による第2の放射線画像情報読取装
置は、上記第2の放射線画像情報読取方法を実現する装
置、即ち、放射線画像情報を担持する電荷を蓄積する蓄
電部を有して成るデバイス部が読取光に対して透過性を
有する基板の上面に配設されて成る光読出方式の放射線
固体検出器に対して読取光を照射する読取光照射手段を
備え、基板を介して読取光をデバイス部に照射して蓄電
部に静電潜像として記録された放射線画像情報を読み取
る放射線画像情報読取装置であって、読取光照射手段か
ら発せられた読取光の基板の上面に対向する下面におけ
る照射強度が、該照射強度に対する放射線固体検出器か
ら読み取られた検出電荷量の関係を表す特性曲線の接線
の傾きが該特性曲線の立上り直線の傾きに対して1/2
〜1/10となる範囲の強度であることを特徴とするも
のである。
【0023】
【発明の効果】本発明による放射線固体検出器によれ
ば、基板の上面或いは下面に読取光の反射を防止する反
射防止膜を形成するようにしたので、基板内の反射光を
減衰させることができ、本来読み出したい部分以外の部
分の潜像電荷を反射光によって読み出すという虞れが少
なくなり、画質上問題となるアーチファクトの発生を防
止若しくは低減することができる。
【0024】また、反射防止膜の読取光に対する反射率
を垂直入射時において2%以下としたり、デバイス部に
設けられた導電体層の基板を通して入射する読取光に対
する反射率を垂直入射時において50%以下とすれば、
一層その効果が大きくなる。
【0025】また、本発明による第1の放射線画像情報
読取方法および装置によれば、読取光をデバイス部に向
けて収束させる光学系の光軸の基板の法線に対する角度
即ち読取光の入射角を10度以下としたので、読取光の
基板に対する拡がり角に拘わらず、基板内での反射光の
拡がり範囲が狭くなり、画質上問題となるアーチファク
トの発生を防止若しくは低減することができる。
【0026】また、本発明による第2の放射線画像情報
読取方法および装置によれば、読取光の基板下面におけ
る照射強度が、該照射強度に対する放射線固体検出器か
ら読み取られた検出電荷量の関係を表す特性曲線の前記
照射強度における接線の傾きが該特性曲線の立上り直線
の傾きに対して1/2〜1/10となる強度にしたの
で、S/Nのよい画像を得ることができると共に画質上
問題となるアーチファクトの発生を防止若しくは低減す
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0028】図1は本発明による放射線固体検出器の一
実施の形態の概略構成を示す図であり、図1(A)は斜
視図、図1(B)はQ矢指部のXZ断面図、図1(C)
はそのP矢指部のXY断面図である。なお、斜視図
(A)においてはデバイス部のみを示す。
【0029】この放射線固体検出器30のデバイス部1
0は、図1(A)に示すように、記録用の放射線(例え
ば、X線など。以下記録光という。)L1に対して透過性
を有する第1電極層(導電体層)11、この第1電極層
11を透過した記録光L1の照射を受けることにより導電
性を呈する記録用光導電層12、潜像電荷(例えば負電
荷)に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該潜像電
荷と逆極性の輸送電荷(上述の例においては正電荷)に
対しては略導電体として作用する電荷輸送層13、読取
光(読取用の電磁波)L2の照射を受けることにより導電
性を呈する読取用光導電層14、読取光L2に対して透過
性を有する第2電極層(導電体層)15をこの順に積層
してなるものである。このデバイス部10は、図1
(B)および図1(C)に示すように、第2電極層15
側が基板20の上面20aと接するように基板20上に
配設される。
【0030】基板20としては、読取光L2に対して透過
性を有しているもの、例えば厚さが0.4〜1.1mm
程度の石英ガラスやポリマーなどを使用することができ
る。
【0031】記録用光導電層12および読取用光導電層
14の物質としては、a−Se(アモルファスセレン)
を用いるものとする。
【0032】第1電極層11としては、例えば、透明ガ
ラス板上に導電性物質を塗布したネサ皮膜等が適当であ
る。
【0033】第2電極層15の電極は、多数のエレメン
ト(線状電極)16aをストライプ状に配列したストラ
イプ電極16として形成されている。エレメント16a
としては、読取光L2に対して透過性を有する材質および
厚さのものが使用される。例えば、厚さが10nmのア
ルミニウムを使用すると、読取光L2の透過率を50%以
上にすることができる。
【0034】第2電極層15内には、記録用光導電層1
2と電荷輸送層13との略界面に形成される蓄電部19
に蓄積された潜像電荷の量に応じたレベルの電気信号を
出力させるための導電部材であるサブ電極17が設けら
れている。このサブ電極17は、多数のエレメント(サ
ブ線状電極)17aをストライプ状に配列したものであ
って、各エレメント17aは、該エレメント17aと前
記ストライプ電極16のエレメント16aとが交互に平
行に配置されるように配列されている。このサブ電極1
7のエレメント17aとしては、読取光L2に対して遮光
性を有する材質および厚さのものが使用され、エレメン
ト17aに対応する読取用光導電層14内では、信号取
出しのための電荷対を発生させないようにしている。例
えば、厚さが100nmのモリブデン、或いは厚さが1
00nmのアルミニウムを使用すると、読取光L2の透過
率をほぼ0%にすることができる。
【0035】なお、各エレメント16aと各エレメント
17aとは電気的に絶縁されている。また、両エレメン
ト16a,17aの間15aは、例えば、カーボンブラ
ックなどの顔料を若干量分散させたポリエチレンなどの
高分子材料を充填したものとし、読取光L2に対して遮光
性を有するものとするのが望ましい。
【0036】図2および図3は、上記検出器30を用い
た装置であって、放射線画像情報記録装置と放射線画像
情報読取装置を一体にした記録読取装置1の概略構成図
を示すものであり、図2は検出器30の斜視図と共に示
した図、図3は検出器30のXZ断面図と共に電流検出
回路70の詳細を示した図である。
【0037】この記録読取装置1は、検出器30、画像
信号取得手段としての電流検出回路70、記録光照射手
段80、読取光照射手段90とからなる。
【0038】図4は読取光照射手段90の詳細を示した
図であって、側面図(A)および斜視図(B)である。
この図4に示すように、光源としての多数のLED91
が、LED基板92(図3(B)では不図示)上に、所
定の間隔を置いて一列に配設されている。なお、各LE
D91から発せられる光は、デバイス部10の読取用光
導電層14がa−Seであるのに対応して、ピーク波長
が470nmの青色光としている。LED基板92と検
出器30の基板20側との間には、LED基板92側か
ら、シリンドリカルレンズ93、スリット94およびシ
リンドリカルレンズ95が順次配設されてなる読取光光
学系96が設けられている。これにより、各LED91
から発せられた光が、シリンドリカルレンズ93を通過
することによって平行光束化され、さらにスリット94
およびシリンドリカルレンズ95を順次通過することに
よって、基板20を透過した光がデバイス10上におい
てライン状(線状)に収束されるようになっている。こ
のライン状に収束されたライン光が読取光L2として使用
される。
【0039】また読取光照射手段90には、LED基板
92と読取光光学系96とを一体的にエレメント16a
の長手方向に相対的に機械的に移動(メカニカルスキャ
ン)させる不図示の移動手段が設けられている。これに
より、読取光照射手段90は、ライン状に収束された読
取光L2をストライプ電極16の各エレメント16aと概
略直交させつつ、エレメント16aの長手方向(図1中
の矢印方向)に走査露光するように構成されている。こ
の読取光L2による走査露光は副走査に対応する。
【0040】電流検出回路70は、蓄電部19に蓄積さ
れた潜像電荷に対応する電荷をサブ電極17を介して読
み出すことにより、潜像電荷の量に応じたレベルの画像
信号を得るものであり、図2および図3に示すように、
電流検出アンプ71を多数有している。電流検出アンプ
71は、各エレメント17aを介して、潜像電荷の量に
応じた量の電荷を電流として検出するものであり、オペ
アンプ71a,積分コンデンサ71bおよびスイッチ7
1cから成る。デバイス部10の第1電極層11はスイ
ッチ74、75の夫々一方の入力74a,75a、およ
び電源72の負極に接続されている。電源72の正極
は、電源73の負極およびスイッチ75の他方の入力7
5bに接続されている。電源73の正極は、スイッチ7
4の他方の入力74bに接続されている。各オペアンプ
71aの非反転入力端子(+)がスイッチ74の出力に
共通に接続され、反転入力端子(−)がエレメント16
aに夫々個別に接続されている。スイッチ75の出力は
サブ電極17の各エレメント17aに共通に接続されて
いる。
【0041】スイッチ74,75は、記録時には共にb
側に接続され、オペアンプ71aのイマジナリーショー
トを介して、第1電極層11とストライプ電極16との
間に、電源72,73による所定の印加電圧が印加され
る。これに対して、サブ電極17については、該サブ電
極17の電圧がストライプ電極16と同電位になるよう
に制御電圧を印加したりストライプ電極16と接続して
もよいし、オープンにしてもよいし、或いはストライプ
電極16の電位よりも第1電極層11の電位に近づける
ように制御電圧を印加してもよい。これらの制御を行う
ことができるようにするには、電源73を可変電圧形式
のものとし、電源73を制御電圧印加手段として機能さ
せるとよい。
【0042】一方、読取時には、スイッチ74,75が
共にa側に接続され、ライン状の読取光L2がストライプ
電極16側に露光されることにより、各電流検出アンプ
71は、各エレメント17aに流れる電流を、接続され
た各エレメント17aについて同時(並列的)に検出す
る。なお、電流検出回路70や電流検出アンプ71の構
成は、この例に限定されるものではなく、種々のものを
使用することができる(例えば、特願平10−2328
24号や同10−271374号参照)。
【0043】以下、上記構成の記録読取装置1の作用に
ついて説明する。最初に、デバイス部10に記録された
静電潜像を読み取る方法について簡単に説明する。な
お、デバイス部10に静電潜像を記録する方法について
は、本願発明と直接的な関係はないので、説明を省略す
る(詳細は、本願出願人による特願平11−87922
号参照)。
【0044】蓄電部19に静電潜像として記録された放
射線画像情報を読み取る際には、先ずスイッチ74,7
5を共にa側にして、デバイス部10の第1電極層1
1、およびサブ電極17を同電位に帯電させる。次に、
エレメント16aの長手方向にLED基板92と読取光
光学系96とを一体的に移動させる、すなわち副走査す
ることにより、ライン状の読取光L2で検出器30の基板
20を走査露光する。この読取光L2の走査露光により読
取光L2が基板20を通過し、さらに副走査位置に対応す
るエレメント16aを通過し読取光L2が入射した読取用
光導電層14内に正負の電荷対が発生し、その内の正電
荷が蓄電部19に蓄積された潜像電荷に引きつけられる
ように電荷輸送層13内を急速に移動し、蓄電部19で
潜像電荷と電荷再結合し消滅する。一方、光導電層14
に生じた負電荷は第1電極層11、ストライプ電極16
およびサブ電極17の正電荷と電荷再結合し消滅する。
そして、この電荷再結合の際には、デバイス部10内に
電流が流れる。この電流が、各エレメント17a毎に、
オペアンプ71aのイマジナリショートを介して各電流
検出アンプ71によって同時(並列的)に検出される。
【0045】この読取りの際にデバイス部10内を流れ
る電流の量は、潜像電荷の量すなわち静電潜像に応じた
ものであるから、電流検出アンプ71の出力端子の電圧
が電流量に応じて変化し、この電圧変化を静電潜像を担
持する画像信号として取得することによって静電潜像を
読み出すことができるようになる。
【0046】各電流検出アンプ71から出力された画像
信号は、不図示のA/D変換部に入力され、デジタル化
された画像データが不図示のデータ処理部に入力されて
所定の画像処理が施され、この処理後のデータが不図示
の画像表示手段に入力され、該画像表示手段上に可視画
像として表示される。
【0047】次に、上記放射線固体検出器30および記
録読取装置1に本発明を適用することにより、基板20
を通して読取光L2をデバイス部10に照射しても、読取
光L2の基板20内での反射に起因するアーチファクト
の発生を防止若しくは低減することができる点について
説明する。
【0048】先ず、読取光L2が基板20内で反射する
プロセスについて図5および図6を参照して説明する。
なお、垂直入射時における読取光に対する反射率を以下
「垂直入射反射率」という。
【0049】ここでは、エレメント16aとして、基板
20を通して入射する読取光L2に対する垂直入射反射率
が50%以上であるものを使用するものとする。また、
エレメント17aとして、該エレメント17aの基板2
0を通して入射する読取光L2に対する垂直入射反射率が
ほぼ100%であるものを使用するものとする。また、
基板20として読取光の反射を防止する反射防止膜が設
けられていない石英ガラスを使用するものとする。この
場合、基板20の読取光L2に対する垂直入射反射率は4
%程度となる。
【0050】このような状況において、図5に示すよう
に、基板20の下面20bからエレメント16aに向け
て斜めに読取光L2を入射させると、一部がエレメント1
6aを透過し読取用光導電層14を照射するが、エレメ
ント16aと出射面20bとの界面で反射する反射光も
生じる。ここで、この反射光が、エレメント16aの長
手方向に反射する場合には、反射光は基板20の内部で
入射面20aに向けて進み該入射面20aで一部が再度
反射して、この反射光L3がエレメント16aに向けて進
み、該エレメント16aを透過して読取用光導電層14
を照射するようになる。
【0051】したがって、読取光L2が直接照射されてい
る読取ラインに対応する位置の読取用光導電層14だけ
でなく、エレメント16aの長手方向に若干ずれた位置
の読取用光導電層14をも照射することになる。これに
より、電流検出アンプ71は、読取光L2が直接照射され
ている読取ラインだけでなく、エレメント16aの長手
方向に若干ずれた位置の潜像電荷をも同時に読み出して
しまうことになり、画像にアーチファクトが生じてしま
う。
【0052】また、エレメント16aと基板20の上面
20aとの界面で反射する反射光が、エレメント16a
の並び方向に反射する場合には、図6に示すように、1
番目のエレメント16a1で反射した反射光は基板20
の内部で下面20bに向けて進み該下面20bで一部が
再度反射して今度は反射光L3がエレメント17aに向け
て進みエレメント17aと上面20aとの界面で再度反
射するようになる。エレメント17aで反射した反射光
は基板20の内部で下面20bに向けて進み該下面20
bで一部が再度反射して今度は反射光L4がエレメント1
6a2に向けて進み、エレメント16a2を透過して読
取用光導電層14を照射するようになる。ここで、反射
光L4が、読取光L2が照射されている読取ライン上のエレ
メント16a2を透過するのであればこの部分には元々
読取光L2が照射されているので大きな問題を生じない
が、読取ラインからずれた位置のエレメント16a2を
透過すると上述と同様の問題が、エレメント16a1と
隣接するエレメント16a2で生じてしまう。
【0053】そこで、基板20の下面20bに読取光L2
の反射を防止する反射防止膜を施し、該基板20の下面
20bと空気との界面における読取光L2の垂直入射反射
率を2%好ましくは1%以下とすると、エレメント16
aと基板20の上面20aとの界面で読取光L2が反射し
ても、この反射光が下面20bで再度反射する成分が極
めて小さくなり、エレメント16aに入射する反射光を
十分減衰させることができ、結果として、読取ラインに
対応する位置の読取用光導電層14だけでなく、エレメ
ント16aの長手方向に若干ずれた位置の読取用光導電
層14を反射光が照射する虞れが小さくなり、アーチフ
ァクトの発生を防止または低減することができる。な
お、基板20の下面20bに代えて、上面20aに反射
防止膜を施すようにしても、同様の効果を得ることがで
きる。上面20aおよび下面20bの両方に反射防止膜
を施すようにすれば一層その効果が高まるのは勿論であ
る。
【0054】また、デバイス部10の第2電極層15の
基板20を通して入射する読取光L2に対する垂直入射
反射率が50%以下となるようにすると、一層その効果
が高まる。このためには、エレメント16aとして読取
光L2に対する透過率が50%以上であるものを使用す
るとよい。一方、エレメント17aは読取光L2に対する
透過率が小さいほどよいので、エレメント16aと同様
の手法を取ることはできないから、その垂直入射反射率
が小さくなるように、読取光L2を吸収するカーボンブラ
ックなどのコーティング材をエレメント17aに塗布す
るとよい。
【0055】また、両エレメント16a,17aの間1
5aに、上述のように、カーボンブラックなどの顔料を
分散させた高分子材料を充填すると、読取光L2に対して
遮光性を持たせることができると共に、読取光L2に対す
る垂直入射反射率を小さくすることもできる。
【0056】一方、読取光L2が基板20内で反射する度
合いは、読取光光学系96の光軸C2の基板20の法線
C1に対する角度θ1、即ち読取光L2の入射角によって
異なり、また読取光L2が基板20に入射する際には所定
の拡がり角をもって入射するのが一般的である。ここで
「拡がり角」とは、図7に示すように、読取光光学系9
6の光軸C2と読取光L2の光束の最外周部L2aとがなす
角θ2を意味するものとする。しかしながら、読取光光
学系96の光軸C2の基板20の下面20bに対する入
射角θ1が0度に近いほど、前記拡がり角θ2に拘わら
ず、読取光L2が基板20内で反射する度合いを少なくす
ることができ、画質上問題となるアーチファクトの発生
を防止または低減することができる。さらに、前記拡が
り角θ2も狭いほど、読取光L2が反射する度合いを少な
くすることができ、例えば、入射角θ1と拡がり角θ2
を合わせた角が基板20の法線C1に対して30度以内
にするとよい。
【0057】また、読取光L2の照射強度が小さいほど、
画質上問題となるアーチファクトが生じる虞れを小さく
することができる。しかしながら、読取光L2の基板20
の下面20bにおける照射強度Lが小さいと、S/Nの
悪い画像になってしまう。ここで、読取光L2をデバイス
部10に照射した際の読取光L2の照射強度Lとデバイス
部10から読み出される検出電荷量Qとの間には、図8
に示すように、照射強度Lが低レベルのときには照射強
度Lに略比例して検出電荷量Qが大きくなり、一方照射
強度Lがあるレベルよりも大きくなると検出電荷量Qが
飽和特性を示すという性質がある。他方、基板20内で
の読取光L2の反射の度合いは、基本的には照射強度Lに
影響されないので、照射強度Lを前記飽和特性を示すよ
うなレベル以上にすると、アーチファクトだけが大きく
なってしまう。つまり、S/Nのよい画像を得ると共に
アーチファクトの発生を防止または低減するためには、
飽和特性を示すレベル以下の範囲内で照射強度をある程
度大きくするとよい。
【0058】具体的には、照射強度Qに対する検出電荷
量Qの関係を表す特性曲線N0の、任意の照射強度にお
ける接線の傾きが、該特性曲線N0の立上り直線の傾き
に対して、およそ1/2〜1/10となる範囲の強度、
図8においてはLa〜Lbの範囲にするとよい。
【0059】ここで、特性曲線の立上り直線としては、
図8に示すように、原点における立上り接線N1を用い
てもよいし、これに限らず、例えば検出電荷量Qが最初
に飽和する点Q100に対応する飽和照射強度Lを10
0(L100の位置)としたとき、照射強度Lが10
(L10の位置)のときの検出電荷量Q10の点と照射
強度Lが50(L50の位置)のときの検出電荷量Q5
0の点とを結ぶ直線N2などを用いてもよい。勿論、こ
の直線N2は必ずしも原点を通る直線でなくてもよい。
【0060】以上本発明による放射線固体検出器並びに
この検出器を用いた放射線画像情報読取方法および装置
の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、
必ずしも上述した実施の形態に限定されるものではな
い。
【0061】例えば、上述の説明は、放射線固体検出器
として、デバイス部の第2電極層にストライプ電極とサ
ブ電極が設けられているものについて説明したものであ
るが、サブ電極が設けられていないストライプ電極のみ
からなるものであってもよいし、またストライプ電極も
設けられておらず、第2電極層の電極が平板電極のもの
であってもよい。第2電極層の電極が平板電極のもので
ある場合には、読取光照射手段として、ライン光に代え
てビーム光を走査する形態のものを使用するとよい。ま
た、読取光としては、LED光に限らず、レーザ光や有
機EL光などであってもよいし、その発光色は青色以外
であってもよい。
【0062】また第2電極層の電極をなす電極は、アル
ミニウムやモリブデンに限らず、タングステンやITO
などからなるものであってもよい。
【0063】また、上述の実施の形態においては、放射
線固体検出器の両側に配された電極層(導電体層)の間
に蓄電部を形成する方法として、電荷輸送層を設けてこ
の電荷輸送層と記録用光導電層との界面に蓄電部を形成
する方法を用いたものであるが、必ずしもこのような方
法を用いたものでなくてもよい。例えば潜像電荷を捕捉
・蓄電する周知のトラップ層(例えば、米国特許第45
35468号参照)、或いは潜像電荷を集中させて蓄電
する微小導電部材(例えば、本願出願人による特願平1
1−89553号参照)等を設ける方法を用いてもよ
い。なお、トラップ層を設けた場合には、トラップ層内
若しくはトラップ層と記録用光導電層との界面に蓄電部
が形成される。また、トラップ層や電荷輸送層を設け、
このトラップ層や電荷輸送層と記録用光導電層との界面
に、さらに、マイクロプレート等の多数の微小導電部材
を、画素毎に格別に設けるようにしてもよい。
【0064】また、上述の実施の形態においては、記録
用光導電層として記録用の放射線の照射を受けることに
より導電性を呈するものを用い、該放射線の線量に応じ
た量の電荷を蓄電部に蓄積させるものとしているが、こ
れに限らず、記録用の放射線の励起により発せられる光
の照射を受けることにより導電性を呈する記録用光導電
層を用い、この放射線の励起により発せられる光の光量
に応じた量の電荷を蓄電部に蓄積させるようにしてもよ
い。この場合、記録用の放射線を、例えば青色光等、他
の波長領域の光に波長変換するいわゆるX線シンチレー
タ(蛍光体)といわれる波長変換層を第1電極層の表面
に積層した放射線固体検出器を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線固体検出器の一実施の形態
の概略構成を示す図であって、デバイス部のみの斜視図
(A)、Q矢指部のXZ断面図(B)、P矢指部のXY
断面図(C)
【図2】図1に示した放射線固体検出器を用いた記録読
取装置の概略構成図を示す、放射線固体検出器の斜視図
と共に示した図
【図3】放射線固体検出器のXZ断面図と共に電流検出
回路の詳細を示した図
【図4】図1に示した記録読取装置の読取光照射手段の
詳細を示した図であって、側面図(A)および斜視図
(B)
【図5】読取光の基板内における反射を説明する図(そ
の1)
【図6】読取光の基板内における反射を説明する図(そ
の2)
【図7】読取光が基板に入射する際の入射角と拡がり角
の関係を示す図
【図8】読取光の照射強度とデバイス部から読み出され
る検出電荷量との関係を示す図
【符号の説明】 1 記録読取装置 10 デバイス部 19 蓄電部 20 基板 20a 上面 20b 下面 30 放射線固体検出器 90 読取光照射手段 96 読取光光学系

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報を担持する電荷を蓄積す
    る蓄電部を有して成るデバイス部が読取光に対して透過
    性を有する基板の上面に配設されて成る光読出方式の放
    射線固体検出器において、 前記基板の上面および該上面と対向する下面の内の少な
    くとも一方の面に前記読取光の反射を防止する反射防止
    膜が形成されていることを特徴とする放射線固体検出
    器。
  2. 【請求項2】 前記反射防止膜の前記読取光に対する反
    射率が、前記読取光の前記基板への垂直入射時において
    2%以下であることを特徴とする請求項1記載の放射線
    固体検出器。
  3. 【請求項3】 前記デバイス部の前記基板の上面と接す
    る面に導電体層が設けられ、該導電体層の前記基板を通
    して入射する読取光に対する反射率が、前記読取光の前
    記導電体層への垂直入射時において50%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の放射線固体検出
    器。
  4. 【請求項4】 前記導電体層が、多数の線状電極から成
    るストライプ電極が形成されて成るものであることを特
    徴とする請求項3記載の放射線固体検出器。
  5. 【請求項5】 前記導電体層が、タングステン、モリブ
    デン、アルミニウム、ITOの内少なくとも1つから成
    るものであることを特徴とする請求項3または4記載の
    放射線固体検出器。
  6. 【請求項6】 放射線画像情報を担持する電荷を蓄積す
    る蓄電部を有して成るデバイス部が読取光に対して透過
    性を有する基板の上面に配設されて成る光読出方式の放
    射線固体検出器に対して、前記基板を介して前記読取光
    を前記デバイス部に照射して、前記蓄電部に静電潜像と
    して記録された前記放射線画像情報を読み取る放射線画
    像情報読取方法において、 前記読取光の前記基板の上面と対向する下面への入射角
    を10度以下とすることを特徴とする放射線画像情報読
    取方法。
  7. 【請求項7】 放射線画像情報を担持する電荷を蓄積す
    る蓄電部を有して成るデバイス部が読取光に対して透過
    性を有する基板の上面に配設されて成る光読出方式の放
    射線固体検出器に対して、前記基板を介して前記読取光
    を前記デバイス部に照射して、前記蓄電部に静電潜像と
    して記録された前記放射線画像情報を読み取る放射線画
    像情報読取方法において、 前記読取光の前記基板の上面に対向する下面における照
    射強度が、該照射強度に対する前記放射線固体検出器か
    ら読み取られた検出電荷量の関係を表す特性曲線の接線
    の傾きが該特性曲線の立上り直線の傾きに対して1/2
    〜1/10となる範囲の強度であることを特徴とする放
    射線画像情報読取方法。
  8. 【請求項8】 放射線画像情報を担持する電荷を蓄積す
    る蓄電部を有して成るデバイス部が読取光に対して透過
    性を有する基板の上面に配設されて成る光読出方式の放
    射線固体検出器に対して読取光を照射する読取光照射手
    段を備え、前記基板を介して前記読取光を前記デバイス
    部に照射して前記蓄電部に静電潜像として記録された前
    記放射線画像情報を読み取る放射線画像情報読取装置に
    おいて、 前記読取光照射手段が、前記読取光を前記デバイス部に
    向けて収束させる光学系を有し、該光学系の光軸の前記
    基板の法線に対する角度が10度以下であることを特徴
    とする放射線画像情報読取装置。
  9. 【請求項9】 放射線画像情報を担持する電荷を蓄積す
    る蓄電部を有して成るデバイス部が読取光に対して透過
    性を有する基板の上面に配設されて成る光読出方式の放
    射線固体検出器に対して読取光を照射する読取光照射手
    段を備え、前記基板を介して前記読取光を前記デバイス
    部に照射して前記蓄電部に静電潜像として記録された前
    記放射線画像情報を読み取る放射線画像情報読取装置に
    おいて、 前記読取光照射手段から発せられた前記読取光の前記基
    板の上面に対向する下面における照射強度が、該照射強
    度に対する前記放射線固体検出器から読み取られた検出
    電荷量の関係を表す特性曲線の接線の傾きが該特性曲線
    の立上り直線の傾きに対して1/2〜1/10となる範
    囲の強度であることを特徴とする放射線画像情報読取装
    置。
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