JP4053469B2 - 静電潜像読取装置 - Google Patents

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    • G03G15/34Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which the powder image is formed directly on the recording material, e.g. by using a liquid toner

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電情報読取装置に関し、詳細には読取光を発する読取光源と、画像情報を静電潜像として記録し、前記読取光で走査露光されることにより、前記静電潜像に応じた信号を出力する静電記録体とを備えた静電情報読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、医療用X線撮影において、被験者が受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等のために、X線に感応する例えばa−Se(アモルファスセレン)から成るセレン板等の光導電体を静電記録体として用い、この静電記録体に放射線画像情報を担持するX線等の放射線(記録光)を照射して、放射線画像情報を担持する潜像電荷を静電記録体に蓄積させ、その後レーザビーム等の読取光で静電記録体を走査することにより静電記録体内に生じる電流を静電記録体両側の平板電極あるいはストライプ電極を介して検出することにより、潜像電荷が担持する静電潜像、すなわち放射線画像情報を読み取るシステムが知られている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3および非特許文献1参照)。
【0003】
また、本出願人は、記録用の放射線に対して透過性を有する第1の導電体層、記録用の放射線の照射を受けることにより光導電性を呈する記録用光導電層、第1の導電体層に帯電される電荷と同極性の電荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸送層、読取光の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用光導電層、読取光に対して透過性を有する第2の導電体層を、この順に積層して成る静電記録体および放射線画像情報が記録されたこの静電記録体から放射線画像情報を読み取る読取装置を提案している(例えば特許文献4参照)。
【0004】
この特許文献4に記載された読取装置は、光源から発せられた読取光で静電記録体を走査して、静電記録体に記録された静電潜像を読み取るものである。読取光による露光走査方法としては、レーザビーム等のスポット光を主副走査露光させる方法や、ライン状の読取光を発するライン光源を移動させることにより副走査露光させる方法等が挙げられている。
【0005】
上記従来の読取装置は、医療用に使用されることが多く、このような場合には、通常記録光として使用されるX線の照射量を抑制する必要があるため、低ノイズシステムであることが要求される。また、X線の散乱による影響を抑えるためにグリッドが使用されることが多い。なお、グリッドによりモアレ縞が生じることを防止するために、撮影時に振動するムービンググリッドが使用される事も多い(例えば特許文献6参照)。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第 4176275号明細書
【0007】
【特許文献2】
米国特許第 5440146号明細書
【0008】
【特許文献3】
米国特許第 5510626号明細書
【0009】
【特許文献4】
特開2000−105297号公報
【0010】
【特許文献5】
特開2001−290228号公報
【0011】
【特許文献6】
特開2001−340323号公報
【0012】
【非特許文献1】
“A Method of Electronic Readout of Electrophotographic and Electroradiographic Image”;Journal of Applied photographic Engineering Volume 4,Number 4,Fall 1978 P178〜P182
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、読取光による露光走査を行って信号を読み出している最中に、動く、あるいは動く可能性のある可動部材を備えた静電潜像読取装置においては、これらの可動部材がノイズ源となり、読み出された信号のS/Nが悪化する場合がある。すなわち、これらの可動部材が静電記録体と容量結合するものであった場合には、露光走査時にこれらの可動部材が動いた時に、静電記録体の容量変動を招くことがあり、この結果出力される信号のS/Nが悪化してしまう。
【0014】
なお、読取光源が移動することにより露光走査が行われる場合には、読取光源それ自体が可動部材として作用してしまう場合がある。また堅固に固定されていない部材である着脱可能部材等も、露光走査時に動いてしまう可能性があるため、上記可動部材の一種と考えることができる。特に露光走査を行う際に読取光源が移動する読取装置の場合には、この読取光源の移動動作の影響で、読取光源それ自体に加え、他の可動部材が動いてしまう可能性がある。
【0015】
また、上記特許文献6に記載された公報においては、可動部材の1つとしてムービンググリッドが取り上げられている。すなわち、ムービンググリッドの振動が完全に停止しない状態で、信号の出力が行われた場合には、静電記録体の容量変動が生じて、信号のS/Nが悪化する場合がある。このため、ムービンググリッドも可動部材であると考えることができる。この公報においては、可動部材を等速動作させる、あるいは完全に動きが停止してから信号の出力を行う等の手法により信号の出力時に静電記録体の容量が変動することを防止している。しかしこのような手法を用いた場合には、信号の出力動作のスループットを低下させるという問題がある。
【0016】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、静電潜像に応じた信号のS/Nを向上させ、かつ出力動作のスループットを低下させることのない静電潜像読出装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の静電潜像読取装置は、読取光を発する読取光源と、
画像情報を静電潜像として記録し、前記読取光で走査露光されることにより、前記静電潜像に応じた信号を出力する静電記録体と、
前記読取光による走査露光の際に移動可能であって、かつ前記静電記録体と容量結合する可動部材とを備えた静電潜像読取装置において、
前記可動部材と前記静電記録体との間を静電シールドする静電シールド手段を備えていることを特徴とするものである。
【0018】
ここで、「可動部材」とは、読取光による露光走査時に、動きうるものを意味する。可動部材としては、例えば、読取光による露光走査時に実際に動く部材や、露光走査の直前まで動いているため、露光走査時に動く可能性があるもの、あるいは着脱可能部材であって、振動などにより読取光による露光走査時に動きうるもの等を挙げることができる。なお、着脱可能部材とは、着脱可能であるが故に装着時においても比較的緩やかに固定されており、露光走査時に動きを生じ得るものであって、例えばドライバー等の道具を用いずに容易に着脱できる部材、所定位置にストッパー等で固定される部材、手で締め外しできるネジで固定される部材、弾性部材で押圧することにより固定される部材、あるいは取付台等に設けられた溝に差し込まれて固定される部材等がこれに該当する。
【0019】
具体的には、読取光による露光走査時に実際に動く部材としては、読取光源や消去光源、あるいは次の画像情報の記録のために、静電記録体を所定位置まで昇降させる昇降手段や、移動させる移動手段等がある。また露光走査の直前まで動いているため、露光走査時に動く可能性があるものとしては、ムービンググリッドや、静電記録体を読取位置へ移動させるための移動手段等がある。さらに、着脱可能部材としては、グリッドや静電記録体を保持するカセッテ等がある。
【0020】
上記静電シールド手段は、前記可動部材と前記静電記録体とを同電位とする同電位手段や、前記可動部材および前記静電記録体を接地する接地手段であってもよい。あるいは、静電シールド手段は、可動部材または静電記録体のどちらか一方を内部に収納し、導電性部材で形成され、その一部が定電位源に接続された静電シールドボックスであってもよい。
【0021】
なお、上記において「読取光」とあるのは、赤外光、可視光あるいは紫外光等のいわゆる光に限定されるものではなく、記録された静電潜像を読み出す際に利用可能な電磁波であれば如何なる波長のものであってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明の静電潜像読取装置においては、可動部材と静電記録体との間を静電シールドする静電シールド手段を備えたことにより、可動部材が静電記録体との間で容量結合することがなく、したがって、これらの可動部材が動いたとしても、静電記録体の容量変動を招くことがないので、信号のS/Nを向上させることができる。また、可動部材を等速動作させる、あるいは停止状態にさせて信号を読み出す必要がないため、信号の出力動作のスループットを低下させることがない。
【0023】
なお、上記可動部材が前記読取光源である場合には、読取光源の移動速度を任意に設定することが可能になり、信号の出力動作のスループットを向上させることができる。
【0024】
静電シールド手段が、可動部材と静電記録体とを同電位とする同電位手段である場合には、容易に静電シールド手段を設けることができる。また、静電シールド手段が、可動部材および静電記録体を接地する接地手段である場合には、確実に静電シールドを行うことができる。さらに、静電シールド手段が、可動部材または前記静電記録体のどちらか一方を内部に収納し、導電性部材で形成され、その一部が定電位源に接続された静電シールドボックスである場合には、静電シールドボックスの収納された部材が、信号読出ライン等の他の部材と容量結合することがないため、一層読み出された信号のS/Nが向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に本発明の第1の実施形態である静電潜像読取装置の概略構成図を示す。図1(A)は斜視図であり、図1(B)はX−Z断面図である。図1に示すように、このシステムは、静電記録体10と、画像情報の読取時に該静電記録体10に対して読取光L1を照射する読取光源1と、静電記録体10の読取光源1側の全面に形成されたITO(Indium Tin Oxide)膜9と、読取光L1の走査により静電記録体10から流れ出る電流を検出する電流検出手段50と、ITO膜9と読取光源1とを電気的に接続するワイヤー18とを備えてなる。なお、ITO膜9は、読取光L1に対して透明な導電性膜である。
【0026】
静電記録体10は、放射線画像情報を静電潜像として記録し、読取光で走査されることにより前記静電潜像に応じた電流を出力するものであり、具体的には、記録用の放射線(例えば、X線等。以下「記録光L2」と称す。)に対して透過性を有する第1の導電体層11、記録光L2の照射を受けることにより導電性を呈する記録用光導電層12、第1の導電体層11に帯電される電荷(潜像極性電荷;例えば負電荷)に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷(輸送極性電荷;上述の例においては正電荷)に対しては略導電体として作用する電荷輸送層13、読取光の照射を受けることにより導電性を呈する読取用光導電層14、読取光L1に対して透過性を有する第2の導電体層15が積層してなるものであり、ガラス基板16上に形成されている。第2の導電体層15は、図中斜線で示すように多数のエレメント(線状電極)15a が画素ピッチでストライプ状に配されたストライプ電極とされている。
【0027】
電流検出手段50は第2の導電体層15の各エレメント15a 毎に接続された多数の電流検出アンプ51を有しており、読取光L1の露光により各エレメント15a に流れる電流をエレメント15a 毎に並列的に検出するものである。静電記録体の第1の導電体層11は接続手段52の一方の入力および電源53の負極に接続されており、電源53の正極は接続手段52の他方の入力に接続されている。図示していないが、接続手段52の出力は各電流検出アンプ51に接続されている。電流検出アンプ51の構成の詳細については、本発明の要旨に関係がないのでここでは説明を省略するが、周知の構成を種々適用することが可能である。なお、電流検出アンプ51の構成によっては、接続手段52および電源53の接続態様が上記例とは異なるものとなるのは勿論である。
【0028】
読取光源1は、多数の発光素子がライン状に列設されたライン光源であり、図中の走査方向に移動しながら露光走査を行う。また、この読取光源1は、本発明の可動部材として機能している。
【0029】
以下上記構成の静電潜像読取装置の作用について説明する。静電記録体に静電潜像を記録する際には、先ず接続手段52を電源53に切り替え、第1の導電体層11と第2の導電体層15の各エレメント15a との間に直流電圧を印加し両導電体層を帯電させる。これにより静電記録体内の第1の導電体層11とエレメント15a との間に、エレメント15a をU字の凹部とするU字状の電界が形成される。
【0030】
次に記録光L2を不図示の被写体に爆射し、被写体を透過した記録光L2、すなわち被写体の放射線画像情報を担持する放射線を静電記録体に照射する。すると、静電記録体の記録用光導電層12内で正負の電荷対が発生し、その内の負電荷が上述の電界分布に沿ってエレメント15a に集中せしめられ、記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面に負電荷が蓄積される。この蓄積される負電荷(潜像電荷)の量は照射放射線量に略比例するので、この潜像電荷が静電潜像を担持することとなる。このようにして静電潜像が静電記録体に記録される。一方、記録用光導電層12内で出力する正電荷は第1の導電体層11に引き寄せられて、電源53から注入された負電荷と電荷再結合し消滅する。
【0031】
静電記録体から静電潜像を読み取る際には、先ず接続手段52を静電記録体の第1の導電体層11側に接続する。
【0032】
読取光源1から出力されるライン状の読取光L2がガラス基板16および導電体層15の各エレメント15a を透過する。すると、光導電層14内に正負の電荷対が発生し、その内の正電荷が記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面に蓄積された負電荷(潜像電荷)に引きつけられるように電荷輸送層13内を急速に移動し、記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面で潜像電荷と電荷再結合し消滅する。一方、読取用光導電層14に生じた負電荷は電源53から導電体層15に注入される正電荷と電荷再結合し消滅する。このようにして、静電記録体に蓄積されていた負電荷が電荷再結合により消滅し、この電荷再結合の際の電荷の移動による電流が静電記録体内に生じる。各エレメント15a 毎に接続された電流検出アンプ51により、この電流を各エレメント15a 毎に並列的に検出する。読取りの際に静電記録体内を流れる電流は、潜像電荷すなわち静電潜像に応じたものであるから、この電流を検出することにより静電潜像を読み取ることができる。なお、読取光源1は図中矢印方向に走査露光するものであり、これにより静電記録体10の全面露光がなされる。
【0033】
本実施の形態においては、読取光源1は、上述のように、静電記録体10の全面に形成された導電性膜であるITO膜9とワイヤー18により電気的に接続されているため、読取光源1と静電記録体10とは同電位となっている。このため、読取光源1は静電記録体10と容量結合することがなく、したがって、読取光源1が動いた時に、静電記録体10の容量変動を招くことがないので、信号のS/Nを向上させることができる。
【0034】
なお、読取光源1が静電記録体10と容量結合していないため、読取光源1の移動速度を任意に設定することが可能になり、信号の出力動作のスループットを向上させることができる。また、静電シールド手段として、ワイヤー18による同電位手段を用いたため、簡単な構造でかつ容易に静電シールドを行うことができる。
【0035】
次に、図2を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。なおこの図2において、図1中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は特に必要の無い限り省略する。
【0036】
この第2の実施形態の静電潜像読取装置は、図1に示した読取光源1および静電記録体10を筐体20内に配置し、該筐体20を接地し、またITO膜9および読取光源1をワイヤー22および23を介して筐体20へ電気的に接続することにより、ITO膜9が形成されている静電記録体10および読取光源1を接地するものである。なお、静電記録体10は、FPC(Flexible Print Circuit)24により、不図示の電流検出部へ接続されている。
【0037】
筐体20は、導電体材料から形成される静電シールドボックス構造になり、アース25により接地されている。筐体20の記録光L2入射側の壁面21は記録光L2に対して透過性を有する導電体材料により形成される。記録光L2としてX線を使用する場合であれば、壁面21の材料としては、カーボン板あるいはAL蒸着フィルム等を使用することができる。壁面21以外の、筐体20を構成する壁面26は、通常の導電性材料から形成されている。
【0038】
静電記録体10に記録された静電潜像を読み出す際には、読取光源1は図中矢印方向に走査露光し、これにより静電記録体10の全面露光がなされ、FPC24を介して画像情報が電流検出部へ伝送される。なお、ワイヤー22、ワイヤー23、筐体20およびアース25は、本発明の接地手段として機能するものである。
【0039】
本実施の形態においては、読取光源1および静電記録体10は、ワイヤー22、ワイヤー23、筐体20およびアース25により接地されているため、読取光源1と静電記録体10とは同電位となり、読取光源1が静電記録体10に容量結合することはない。このため、第1の実施の形態と同様に、スループットを低下することなく、出力される信号のS/Nを向上させることができる。
【0040】
また、静電シールド手段として、ワイヤー22、ワイヤー23、筐体20およびアース25からなる接地手段を用いたため、確実に静電シールドを行うことができる。また、筐体20が静電シールドボックス構造となっているため、読出光源1が筐体20の外に配置されたFPC24や、電流検出部と容量結合することも防止され、一層出力される信号のS/Nが向上する。
【0041】
次に、図3を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。なおこの図3において、図2中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は特に必要の無い限り省略する。
【0042】
この第3の実施形態の静電潜像読取装置は、読取光源1および静電記録体10に加え可動部材としてのムービンググリット30を筐体31内に配置したものであり、読取光源1および静電記録体10は接地され、またムービンググリッド30は、静電シールドボックス内に収容されている。
【0043】
ムービンググリッド30は、図3に対して垂直な方向に記録光低吸収部材と記録光高吸収部材とがストライプ状に設けられ、かつ記録光L2の照射時には矢印方向に振動するものである。
【0044】
筐体31は、導電体材料から形成される静電シールドボックス構造になり、アース32により接地されている。筐体31の記録光L2入射側の壁面33は記録光L2に対して透過性を有する導電体材料により形成される。記録光L2としてX線を使用する場合であれば、壁面33の材料としては、カーボン板あるいはAL蒸着フィルム等を使用することができる。壁面33以外の、筐体31を構成する壁面34は、通常の導電性材料から形成されている。また、読取光源1および静電記録体10が収納されている空間と、ムービンググリッド30が収納されている空間とは、記録光L2を透過する導線性薄膜35により電気的に隔離されている。このため、壁面33、壁面34の一部および導線性薄膜35とにより形成され、ムービンググリッド30を収納する筐体と、壁面34の残りの一部および導線性薄膜35とにより形成され、読取光源1および静電記録体10を収容する筐体は、それぞれ独立した静電シールドボックス構造となっている。
【0045】
静電記録体10に記録された静電潜像を読み出す際には、読取光源1は図3に対して垂直な方向に走査露光し、これにより静電記録体10の全面露光がなされ、FPC24を介して画像情報が電流検出部へ伝送される。なお、ワイヤー22、ワイヤー23、筐体31およびアース32は、本発明の接地手段として機能するものである。
【0046】
本実施の形態においては、読取光源1および静電記録体10は、ワイヤー22、ワイヤー23、筐体31およびアース32により接地されているため、読取光源1と静電記録体10とは同電位となり、読取光源1が静電記録体10に容量結合することはなく、第2の実施の形態と同様に、静電潜像に応じた信号の出力のスループットを低下させることなく、確実にこの信号のS/Nを向上させることができる。
【0047】
また、ムービンググリッド30が、壁面33、壁面34の一部および導線性薄膜35とにより構成される静電シールドボックス構造内に収容されているため、ムービンググリッド30が静電記録体10に容量結合することはない。このため、ムービンググリッド30の振動が完全に停止しない状態で、静電記録体10の露光走査が行われ、信号が出力された場合であっても、静電記録体10の容量が変動することはなく、出力された信号のS/Nを向上させることができる。
【0048】
なお、本実施の変型例として、例えば図4に示すように、ムービンググリッド30の代わりに、着脱式のグリッドを用いる物も考えられる。この装置では、図4の(A)に示すクリップ36が取り付けられたグリッド37を、図4の(B)に示すように開口38が設けられた筐体31へ挿入し、クリップ36を用いて固定している。またクリップ36を導電性部材により構成することにより、グリッド37を収納する筐体を静電シールドボックス構造としている。このような着脱式のグリッド37は、堅固に固定されていないため、露光走査時に動いてしまう可能性がある。特に、読取光源1の移動動作や、ビルトイン型装置の場合に撮影部の位置や高さ等を被撮影者に会わせる際の移動操作などにより振動が生じた場合には、動き易い。しかし、グリッド37は、静電シールドボックス構造内に収容されているため、グリッド37が静電記録体10に容量結合することはないので、例え露光走査時にグリッド37が動いてしまっても、静電記録体10の容量が変動することはない。
【0049】
次に、図5を参照して本発明の第4の実施形態について説明する。なおこの図5において、図2中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は特に必要の無い限り省略する。
【0050】
この第4の実施形態の静電潜像読取装置は、静電記録体10を静電シールドボックスである筐体40内に収容するものである。
【0051】
筐体40は、透明導電膜41が図中の下面に形成されている透明基台42と、カーボン板43と、透明基台42の端部とカーボン板43の端部との間に配置されるスペーサ44および45と、カーボン板43と透明導電膜41とを電気的に接続する導電シート46および47とから構成されている。透明基台42上には、静電記録体10が配置され、静電記録体10の上には、絶縁層48が配置されている。絶縁層48は、読み取りの際に高電圧が印加される、静電記録体10の図中最上部に設けられている第1の導電体層と、カーボン板43とを絶縁するために設けられている。なお、静電記録体10は、FPC24により、不図示の電流検出部へ接続されている。
【0052】
静電記録体10に記録された静電潜像を読み出す際には、読取光源1は図中矢印方向に露光走査し、これにより静電記録体10の全面露光がなされ、FPC24を介して画像情報が電流検出部へ伝送される。
【0053】
本実施の形態においては、静電記録体10は、静電シールドボックス構造になっている筐体40内に収納されているため、読取光源1が静電記録体10に容量結合することはない。このため、画像情報の読取りの際に読取光源1が移動しても、読取光源1に起因する浮遊容量が静電記録体10の容量へ容量結合して静電記録体10の容量が変動することはないので、出力される信号のS/Nが向上する。
【0054】
さらに、静電記録対10が、静電シールドボックス内に収納されているため、静電シールドボックスの外の部材と、容量結合することがないため、一層出力される信号のS/Nが向上する。
【0055】
なお、上記各実施の形態においては、可動部材として読取光源やグリッドを備えた装置に付いて説明を行ったが、これに限定されるものではない。他の可動部材としては、例えば、消去を行うための消去光源、プレ露光を行うための光源、次の画像情報の記録のために静電記録体を所定位置まで移動させる移動手段、静電記録体を読取位置へ移動させるための移動手段、あるいは静電記録体を保持するカセッテ等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である静電潜像読取装置の概略構成図
【図2】本発明の第2の実施形態である静電潜像読取装置の概略構成図
【図3】本発明の第3の実施形態である静電潜像読取装置の概略構成図
【図4】他のグリッドを示す図
【図5】本発明の第4の実施形態である静電潜像読取装置の概略構成図
【符号の説明】
1 読取光源
9 ITO膜
10 静電記録体
11 第1の導電体層
12 記録用光導電層
13 電荷輸送層
14 読取用光導電層
15 第2の導電体層
15a エレメント
16 ガラス基板
18,22,23 ワイヤー
20,31 筐体
25,32 アース
30 ムービンググリッド
37 グリッド
50 電流検出手段
51 電流検出アンプ
52 接続手段
53 電源

Claims (4)

  1. 読取光を発する読取光源と、
    画像情報を静電潜像として記録し、前記読取光で走査露光されることにより、前記静電潜像に応じた信号を出力する静電記録体と、
    前記読取光による走査露光の際に移動可能であって、かつ前記静電記録体と容量結合する可動部材とを備えた静電潜像読取装置において、
    前記可動部材と前記静電記録体との間を静電シールドする静電シールド手段を備え、該静電シールド手段が、前記可動部材または前記静電記録体のどちらか一方を内部に収納し、導電性部材で形成され、その一部が定電位源に接続された静電シールドボックスであることを特徴とする静電潜像読取装置。
  2. 前記可動部材が前記読取光源であることを特徴とする請求項1記載の静電潜像読取装置。
  3. 前記静電シールドボックスが、前記可動部材と前記静電記録体とを同電位とすることを特徴とする請求項1または2記載の静電潜像読取装置。
  4. 前記静電シールドボックスが、前記可動部材および前記静電記録体を接地することを特徴とする請求項3記載の静電潜像読取装置。
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