JP4050013B2 - 光検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報を担持したX線等の記録光の照射を受けることにより該画像情報を静電電荷パターン(静電潜像)として記録する静電記録体を備えた光検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、医療用X線撮影等において、被験者の受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等のために、X線等の放射線に感応する例えばa−Se(アモルファスセレン)から成るセレン板等の光導電体を静電記録体として用い、この静電記録体に放射線画像情報を担持するX線等の記録用の放射線(記録光)を照射して、放射線画像情報を担持する潜像電荷を静電記録体の蓄電部に蓄積させ、その後レーザービーム等の読取用の電磁波(読取光)で静電記録体を走査することにより該静電記録体内に生じる電流を該静電記録体両側の平板電極或いはストライプ電極を介して検出することにより、潜像電荷が担持する静電潜像、すなわち放射線画像情報を読み取るシステムが知られている。
【0003】
このシステムでは、両端の電極(導電層)とその内部に配設された少なくとも1層の光導電層とを有してなる静電記録体を使用し、両端電極に記録用電圧が印加された状態で記録光を照射して、静電潜像を静電記録体の蓄電部に形成し、その後、静電記録体の両端電極を短絡して同電位にし、さらに、読取光に対して透過性を有する電極(以下読取光側電極という)を介して読取光で静電記録体の光導電層を走査し、読取光側電極と光導電層との界面で発生する電子とホールのペア(電荷対)による光誘起放電によって静電潜像の電気的読取りを行う。
【0004】
本出願人は、上記システムに用いられる静電記録体として、記録用の放射線に対して透過性を有する第1導電層、記録用の放射線の照射を受けることにより光導電性を呈する記録用光導電層、第1導電層に帯電される電荷と同極性の電荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該同極性の電荷と逆極性の電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸送層、読取光(読取用の電磁波)の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用光導電層、読取光に対して透過性を有する第2導電層を、この順に積層して成り、記録用光導電層と電荷輸送層との界面に蓄電部が形成されるものを提案している(特開2000−105297号、同2000−284056号)。ここで、画像のS/N向上のため、さらには並列読取り(主に主走査方向)を行なって読出時間の短縮を図るために、読取光側電極層の電極を、多数の線状電極が画素ピッチで配列してなるストライプ電極とすることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような静電記録体から静電潜像の電気的読取りを行う場合、一般にチャージアンプが用いられる。これは、大面積の静電記録体に配された多数のストライプ電極から信号を読み取る場合、高密度に集積できるチャージアンプが適しているためである。
【0006】
しかしながら、チャージアンプの出力には、入力キャパシタンスの容量に比例したノイズが存在するため、この入力キャパシタンスの容量に比例するノイズを低減し、さらなる画質の向上を図ることが望まれている。
【0007】
本発明は上記要望に応えてなされたものであって、ストライプ電極を備えた静電記録体から信号を読み取る際に、入力キャパシタンスの容量に対応するノイズを低減させることが可能な光検出装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による第1の光検出装置は、記録光に対して透過性を有する第1の導電層と、記録光の照射を受けることにより光導電性を呈する記録用光導電層と、記録光の光量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部と、読取光の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用光導電層と、読取光に対して透過性を有する多数の第1の線状電極からなる第1のストライプ電極を備えた第2の導電層とを、この順に積層してなる静電記録体を備えた光検出装置において、第1の線状電極のそれぞれが、第1の線状電極の長手方向に配列された複数の第1の部分線状電極からなり、複数の第1の部分線状電極のそれぞれと第1の導電層との間に流れる電流を検出する電流検出手段を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明による第2の光検出装置は、記録光に対して透過性を有する第1の導電層と、記録光の照射を受けることにより光導電性を呈する記録用光導電層と、記録光の光量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部と、読取光の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用光導電層と、読取光に対して透過性を有する多数の第1の線状電極からなる第1のストライプ電極と、読取光に対して遮光性を有する多数の第2の線状電極からなる第2のストライプ電極とを備え、第1の線状電極と第2の線状電極とが交互に配置された第2の導電層とを、この順に積層してなる静電記録体を備えた光検出装置において、第1の線状電極のそれぞれが、第1の線状電極の長手方向に配列された複数の第1の部分線状電極からなり、複数の第1の部分線状電極のそれぞれと、第1の導電層および第2の線状電極のそれぞれとの間に流れる電流を検出する電流検出手段を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
本発明に使用される静電記録体は、第1の導電層、記録用光導電層、読取用光導電層および第2の導電層をこの順に有すると共に、記録用光導電層と読取用光導電層との間に蓄電部が形成されて成るものであって、さらに他の層や微小導電部材(マイクロプレート)等を積層して成るものであってもかまわない。
【0011】
本発明による第1および第2の光検出装置において、第1の線状電極は、第1の線状電極の長手方向の略中央位置で離間して設けられた2つの部分線状電極からなるものとすることができる。
【0012】
なお、上記記録光としては、X線等の放射線に限らず、種々の光(電磁波)を使用し得る。また、上記読取光としては、レーザービームに限らず、種々の光(電磁波)を使用し得る。
【0013】
【発明の効果】
本発明による第1の光検出装置は、第1のストライプ電極を構成する第1の線状電極のそれぞれが、第1の線状電極の長手方向に配列された複数の第1の部分線状電極からなり、複数の第1の部分線状電極のそれぞれと、第1の導電層との間に流れる電流を電流検出手段により検出するようにしたため、各部分線状電極と第1の導電層との間のキャパシタンスの容量を小さくすることができる。そのため、静電記録体からチャージアンプを用いた電流検出手段により静電潜像の電気的読取りを行う場合、入力キャパシタンスの容量に比例したノイズを低減させることができる。
【0014】
また、本発明による第2の光検出装置においても、第1のストライプ電極を構成する第1の線状電極のそれぞれが、第1の線状電極の長手方向に配列された複数の第1の部分線状電極からなり、複数の第1の部分線状電極のそれぞれと、第1の導電層との間に流れる電流を電流検出手段により検出するようにしたため、上記第1の光検出装置と同様の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光検出装置の具体的な実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態による光検出装置を用いた記録読取システム(静電潜像記録装置と静電潜像読取装置を一体にしたもの)の概略構成図を示すものである。
【0016】
この記録読取システムは、静電記録体10と、記録光照射手段50と、電流検出手段70と、読取用露光手段51とからなり、静電潜像記録装置部分は静電記録体10と、記録光照射手段50と、電流検出手段70の一部とからなり、静電潜像読取装置部分は静電記録体10と、読取用露光手段51と、電流検出手段70の一部とからなる。
【0017】
図2は本発明の第1の実施の形態にかかる静電記録体の斜視図および断面図である。この静電記録体10は、特開2000−105297号公報に記載された静電記録体とほぼ同様の構成のものであって、後述する記録光L1(本実施の形態ではX線)に対して透過性を有する第1の導電層1、この導電層1を透過した記録光L1の照射を受けることにより導電性を呈する記録用光導電層2、導電層1に帯電される電荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸送層3、後述する読取光L2の照射を受けることにより導電性を呈する読取用光導電層4、読取光L2に対して透過性を有するストライプ電極6を備えた第2の導電層5を、この順に積層してなるものである。
【0018】
なお、記録用光導電層2と電荷輸送層3との界面が蓄電部として作用する。
【0019】
ストライプ電極6は、多数の線状電極(図中の斜線部)6aがストライプ状に配列されて成るものであり、また、各線状電極6aは、その長手方向の略中央位置で分離された2個の部分線状電極6bを上記長手方向に配列してなる。
【0020】
なお、導電層5において、部分線状電極6b以外の部分5aは読取光L2に対して遮光性を有するものとするのが好ましい。
【0021】
本実施の形態による静電記録体10は、導電層5に備えられたストライプ電極6を構成する各線状電極6aが、その長手方向の略中央位置で分離された2個の部分線状電極6bからなる点において、特開2000−105297号公報に記載された静電記録体と異なる。
【0022】
導電層1の下面側には被写体9が配置され、この被写体9には記録光L1に対して透過性を有する部分9aと透過性を有しない遮断部(遮光部)9bが存在するものとする。記録光照射手段50は記録光L1を被写体9に一様に照射するものであり、読取用露光手段51は、ライン状に略一様な読取光L2(本実施の形態ではレーザービーム)を導電層5のストライプ電極6の長手方向と概略直交させつつ、ストライプ電極6の長手方向、即ち図1中の矢印で示す走査方向に走査露光するものである(このような露光手段をライン状露光手段という)。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる静電記録体とともに電流検出手段を詳細に示すブロック図である。
【0024】
電流検出手段70は導電層5のストライプ電極6を構成する部分線状電極6b毎に接続された多数の電流検出アンプ70aを有している。この電流検出アンプ70aには検出した電流を蓄積する積分コンデンサ70eが備えられており、読取光L2の露光により各部分線状電極6bに流れる電流量を各部分線状電極6b毎に並列的に検出するものである。静電記録体10の導電層1は接続手段70bの入力端子bおよび電源70cの負極に接続されており、電源70cの正極は接続手段70bの入力端子aに接続されている。接続手段70bの出力は各電流検出アンプ70aに接続されている。
【0025】
上記のような電流検出アンプ70aは、図6に示すように入力キャパシタンスの容量の増加に伴いチャージアンプノイズが大きくなる特性がある。そのため、本実施の形態においては、線状電極を略中央位置で2つに分割し、それぞれの部分線状電極に電流検出アンプを接続して電流を検出するようにしているので、入力キャパシタンスの容量が小さくなるため、入力キャパシタンスの容量に起因するチャージアンプノイズの影響を低減することができる。
【0026】
次に静電記録体10の静電潜像記録過程および読取過程について説明する。先ず接続手段70bを電源70cの正極と接続している入力端子aに接続し、導電層1とストライプ電極6(各部分線状電極6b)との間に直流電圧Edを印加し、負の電荷を導電層1に、正の電荷をストライプ電極6に帯電させる。直流電圧Edは、記録用光導電層2に対して約10V/μmの電界強度が加わるような電圧とする。
【0027】
次に記録光照射手段50から記録光L1を被写体9に向けて一様に照射する。記録光L1は被写体9の透過部9aを透過し、さらに導電層1をも透過する。記録用光導電層2はこの透過した記録光L1を受け導電性を呈するようになる。これは記録光L1の光量に応じて可変の抵抗値を示す可変抵抗器として作用することで理解され、抵抗値は記録光L1によって電子(負電荷)とホール(正電荷)の電荷対が生じることに依存し、被写体9を透過した記録光L1の光量が少なければ大きな抵抗値を示すものである。なお、X線等の放射線を記録光L1として使用したときは線量と表現すべきであるが、ここでは線量も含めて光量として表現するものとする。
【0028】
導電層1とストライプ電極6との間には記録用の直流電圧Edが印加されているので、発生した電荷対の内の負電荷が所定の電界分布に沿ってストライプ電極6の各部分線状電極6bに集中せしめられ、記録用光導電層2と電荷輸送層3との界面である蓄電部に潜像電荷として蓄積される。潜像電荷の量は照射放射線量に略比例するので、この潜像電荷が静電潜像を担持することとなる。一方、記録用光導電層2内で発生する正電荷は導電層1に引き寄せられて、電源70bから注入された負電荷と電荷再結合し消滅する。
【0029】
次に、静電潜像を読み取る際には、接続手段70bを入力端子bに接続して、導電層1とストライプ電極6(各部分線状電極6b)とを短絡し、読取用露光手段51によりライン状の読取光L2で導電層5の全面を走査する。
【0030】
この読取光L2による走査により副走査位置に対応する読取光L2が入射した読取用光導電層4内に正負の電荷対が発生し、その内の正電荷が蓄電部に蓄積された負電荷(潜像電荷)に引きつけられるように電荷輸送層13内を急速に移動し、蓄電部で潜像電荷と電荷再結合し消滅する。一方、読取用光導電層4内に生じた負電荷は電源70bからストライプ電極16に注入される正電荷と電荷再結合し消滅する。このようにして、静電記録体10の蓄電部に蓄積されていた負電荷が電荷再結合により消滅し、この電荷再結合の際の電荷の移動による電流が静電記録体10内に生じる。この電流を各部分線状電極6b毎に接続された各電流検出アンプ70aが同時に検出する。読取りの際に静電記録体10内を流れる電流は、潜像電荷すなわち静電潜像に応じたものであるから、この電流を検出することにより静電潜像を読み取る、すなわち静電潜像を表す画像信号を取得することができる。さらに、各電流検出アンプ70aの出力を、不図示のマルチプレクサに入力して合成し、同じく不図示のAD変換器によりデジタル変換することにより、静電記録体10に記録された静電潜像が表す2次元画像を得ることができる。
【0031】
次に本発明の第2の実施の形態による光検出装置を用いた記録読取システムについて詳細に説明する。図4は本発明の第2の実施の形態にかかる静電記録体の斜視図および断面図であり、図5は本発明の第2の実施の形態にかかる静電記録体と電流検出手段とを示すブロック図である。なお、図4,5において、図1、2、3中の要素と同等の要素には同番号を付し、それらについての説明は特に必要のない限り省略する。
【0032】
図4に示す静電記録体20は、特開2000−284056号公報に記載された静電記録体とほぼ同様の構成のものであって、記録光L1(本実施の形態ではX線)に対して透過性を有する第1の導電層1、この導電層1を透過した記録光L1の照射を受けることにより導電性を呈する記録用光導電層2、導電層1に帯電される電荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸送層3、読取光L2の照射を受けることにより導電性を呈する読取用光導電層4、読取光L2に対して透過性を有する第1のストライプ電極6および読取光L2に対して遮光性を有する第2のストライプ電極7を備えた第2の導電層5を、この順に積層してなるものである。
【0033】
なお、記録用光導電層2と電荷輸送層3との界面が蓄電部として作用する。
【0034】
第1のストライプ電極6は、多数の第1の線状電極(図中の斜線部)6aがストライプ状に配列されて成るものであり、第2のストライプ電極7は、多数の第2の線状電極(図中の網掛部)7aがストライプ状に配列されて成るものであり、第1の線状電極6aと第2の線状電極7aとは交互に配置されている。
【0035】
また、第1の線状電極6aは、その長手方向の略中央位置で分離された2個の部分線状電極6bを上記長手方向に配列してなる。
【0036】
なお、導電層5において、部分線状電極6bおよび部分線状電極7a以外の部分5aは読取光L2に対して遮光性を有するものとするのが好ましい。
【0037】
本実施の形態による静電記録体20は、導電層5に備えられた第1のストライプ電極6を構成する各線状電極6aが、その長手方向の略中央位置で分離された2個の部分線状電極6bからなる点において、特開2000−284056号公報に記載された静電記録体と異なる。
【0038】
図5に示すように、第1の実施の形態の構成に加え、さらに、第1のストライプ電極6を構成する部分線状電極6b毎に接続された多数の電流検出アンプ71aに、第2のストライプ電極7を構成する線状電極7aが接続されている。
【0039】
上記静電記録体20に静電潜像を記録する際には、オペアンプ71dのイマジナリショートを介して、第1のストライプ電極6(各部分線状電極6b)と第2のストライプ電極7(線状電極7a)とを同電位とし、導電層1と第1のストライプ電極6および第2のストライプ電極7との間に直流電圧Edを印加し、負の電荷を導電層1に、正の電荷を第1のストライプ電極6および第2のストライプ電極7に帯電させる。
【0040】
上記静電記録体20より静電潜像を読み取る際には、接続手段71bを入力端子bに接続し、導電層1と第2のストライプ電極7とを短絡し、読取光L2の露光により第1のストライプ電極6と導電層1および第2のストライプ電極7との間に流れる電流量を検出する。以上のようにすることにより、第1の実施の形態と同様に記録および読取りを行うことができる。
【0041】
本実施の形態における静電記録体においても、第1のストライプ電極6(各線状電極6a)を略中央位置で2つに分割し、それぞれの部分線状電極6bに電流検出アンプを接続して電流を検出するようにしているので、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、さらに、第2のストライプ電極7を設けたことにより第1の実施の形態による静電記録体と比べて電流の検出効率を高めることができる。
【0042】
なお、第2のストライプ電極7を構成する第2の線状電極7aも、第1の線状電極6aと同様に、その長手方向の略中央位置で分離された2個の部分線状電極7bを上記長手方向に配列してなるものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による光検出装置を用いた記録読取システムの構成図
【図2】第1の実施の形態にかかる静電記録体の断面図
【図3】第1の実施の形態にかかる静電記録体と電流検出手段とを示すブロック図
【図4】第2の実施の形態にかかる静電記録体の断面図
【図5】第2の実施の形態にかかる静電記録体と電流検出手段とを示すブロック図
【図6】チャージアンプの特性図
【符号の説明】
1 導電層
2 記録用光導電層
3 電荷輸送層
4 読取用光導電層
5 導電層
9 被写体
10、20 静電記録体
50 記録光照射手段
51 読取用露光手段
70,71 電流検出手段
L1 記録光
L2 読取光

Claims (3)

  1. 記録光に対して透過性を有する第1の導電層と、
    前記記録光の照射を受けることにより光導電性を呈する記録用光導電層と、
    前記記録光の光量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部と、
    読取光の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用光導電層と、
    前記読取光に対して透過性を有する多数の第1の線状電極からなる第1のストライプ電極を備えた第2の導電層とを、この順に積層してなる静電記録体を備えた光検出装置において、
    前記第1の線状電極のそれぞれが、該第1の線状電極の長手方向に配列された複数の第1の部分線状電極からなり、
    該複数の第1の部分線状電極のそれぞれと前記第1の導電層との間に流れる電流を検出する電流検出手段を備えたことを特徴とする光検出装置。
  2. 記録光に対して透過性を有する第1の導電層と、
    前記記録光の照射を受けることにより光導電性を呈する記録用光導電層と、
    前記記録光の光量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部と、
    読取光の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用光導電層と、
    前記読取光に対して透過性を有する多数の第1の線状電極からなる第1のストライプ電極と、前記読取光に対して遮光性を有する多数の第2の線状電極からなる第2のストライプ電極とを備え、前記第1の線状電極と前記第2の線状電極とが交互に配置された第2の導電層とを、この順に積層してなる静電記録体を備えた光検出装置において、
    前記第1の線状電極のそれぞれが、該第1の線状電極の長手方向に配列された複数の第1の部分線状電極からなり、
    該複数の第1の部分線状電極のそれぞれと、前記第1の導電層および前記第2の線状電極のそれぞれとの間に流れる電流を検出する電流検出手段を備えたことを特徴とする光検出装置。
  3. 前記第1の線状電極が、該第1の線状電極の長手方向の略中央位置で離間して設けられた2つの部分線状電極からなるものであることを特徴とする請求項1または2記載の光検出装置。
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