JPH09129857A - 2次元x線検出器 - Google Patents

2次元x線検出器

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JPH09129857A
JPH09129857A JP7280774A JP28077495A JPH09129857A JP H09129857 A JPH09129857 A JP H09129857A JP 7280774 A JP7280774 A JP 7280774A JP 28077495 A JP28077495 A JP 28077495A JP H09129857 A JPH09129857 A JP H09129857A
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JP
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ray
dimensional
electric
detector
signal line
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Application number
JP7280774A
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English (en)
Inventor
Shinichi Yamada
真一 山田
Masayuki Nishiki
雅行 西木
Kouichirou Nabuchi
好一郎 名渕
Akira Tsukamoto
明 塚本
Takayuki Tomizaki
隆之 富崎
Toru Saisu
亨 斎須
Manabu Tanaka
学 田中
Seiichiro Nagai
清一郎 永井
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体平面検出器におけるデータ信号ラインに
対するノイズ防止を行い、X線を正確に検出する。 【解決手段】データ信号ライン1-1とゲート駆動ライン
2-1との間に静電シールド部材3を設け、導電性材料か
ら形成されたグリッド支持体32-1を静電シールド構造
になっているきょう体31に接合部35-1により電気的
にも固定することにより、又はグリッド34-2を直接き
ょう体31に接合部35-2により電気的にも固定し、半
導体平面検出器43と発振器等のノイズ発生源45とを
静電シールド構造で隔離して収納し、3×3mmに収ま
る開口をもつ格子状の導電パターン51を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数個のフォト
ダイオードをアレイ状に配列し、これらのフォトダイオ
ード毎にそのフォトダイオードを流れる電流により電荷
が蓄積されるコンデンサ及びこれらのコンデンサ毎にそ
の蓄積された電荷を所定のタイミングで出力するスイッ
チング素子を備えた2次元X線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】X線を被写体へ照射し、この被写体を透
過したX線を検出するX線撮像装置において、X線を検
出するX線検出器として、X線フィルムを使用する方法
が主流であった。近年、X線画像を電子的に記録する方
法( 以下に説明する3つの方法 )も開発されて臨床に使
用されている。 ( a )X線I.I.( イメージ・インテンシファイア )
−TVカメラ X線−電子変換及び電子の像倍−光変換を行うX線I.
I.とその映像を電子化するカメラ( 撮像管やCCD(c
harge coupled device )が使用されている )によって電
子化X線像を得る。X線画像は一旦電子化されれば、記
録は電子的なメモリ媒体( 半導体メモリ、光磁気ディス
ク、磁気テープ等 )に記憶される。 ( b )CR( コンピューテッド・ラジオグラフ ) 最初にX線像を輝尽発光体のイメージング・プレートの
うえに形成する。イメージングプレートは、X線の照射
によって輝尽物質が励起されたX線像が記録される。可
視化するためには、これにレーザ光を当てて再度励起さ
せて物質がエネルギー順位間を遷移する際に放出する光
( レーザの波長とは異なる光 )を検出してその強弱によ
り電子的なX線像を得る。 ( c )DFR( ディジタイズド・フィルム・ラジオグラ
フィー ) 主流のX線フィルムに記録されたX線像をレーザでスキ
ャンして透過光を検出して、その強弱により電子的なX
線像を得る。
【0003】さらに、上述したa、b、c及びスクリー
ンフィルムに比べて、より直接的に電子化画像が得ら
れ、かつ装置がコンパクトに構成される半導体平面検出
器が開発されている。
【0004】例えば、半導体平面検出器は、米国特許U
SP4,689,487に記載されている。図16は、
この半導体平面検出器を搭載したデジタルラジオグラフ
ィシステムの構成を示すブロック図である。
【0005】X線制御部101は高圧電圧の電源を形成
すると共に、この高圧電圧の電源を制御して、適切な電
流、適切な通電時間でX線管102を通電制御する。こ
の通電制御を受けてX線管102はX線を放射する。放
射されたX線は被写体103に照射され、この被写体1
03を透過したX線が蛍光体104へ入射する。
【0006】この蛍光体104でその入射したX線のエ
ネルギーが光エネルギーに変換され、光増幅器105で
増幅された後、後述する半導体平面検出器106により
検出される。なお、蛍光体104、光増幅器105及び
半導体平面検出器106により、2次元X線検出器が構
成されている。
【0007】半導体平面検出器106により、後述する
ように、光の平面的な状態はシリアルの電気信号に変換
される。この電気信号は、A/D( analogue/digital )
変換部107へ出力され、このA/D変換部107によ
りデジタルデータに変換されて、画像メモリ108に記
憶される。
【0008】この画像メモリ108に記憶されたデジタ
ルデータは、画像処理部109により読取られ、各種デ
ータ処理及び画像に再構成する処理を行って、その再構
成した画像データをD/A変換部110へ出力する。こ
のD/A変換部110は、その入力された画像データを
アナログ信号に変換して、TVモニタ111へ出力し、
TVモニタ111は、この入力されたアナログ信号に基
づいて表示を行う。
【0009】また、画像処理部109は、各種データ処
理により得られたデータに基づいてX線制御部101へ
指令信号( フィードバック信号 )を出力するようになっ
ている。X線制御部101は、入力された指令信号に基
づいて、X線管の制御の修正変更を行うようになってい
る。
【0010】なお、2次元X線検出器は、光増幅器を有
しない構成として、蛍光体から発せられた光をX線半導
体平面検出器で直接検出する構成のものがあり、また、
2次元検出器は、光を検出する半導体平面検出器の代わ
りにX線を直接検出するX線半導体平面検出器を用いた
ものがある。もちろん、この場合には、蛍光体、光増幅
器は不要となる。
【0011】図17は、前述した半導体平面検出器10
6の構成を示す一部ブロック図を含む回路図である。X
線検出素子は、図18に示すように、入射光量に応じて
信号電流を流すフォトダイオード112と、このフォト
ダイオード112からの信号電流により電荷を蓄積する
コンデンサ( 以下蓄積用コンデンサと称する )113
と、この蓄積用コンデンサ113に蓄積された電荷を外
部に電流として出力するためのTFT(薄膜トランジス
タ )114とから構成されている。
【0012】なお、フォトダイオード112のカソード
端子と蓄積用コンデンサ113の一方の端子との接続点
は逆バイアス電源( −Vn )に接続され、フォトダイオ
ード112のアノード端子と蓄積用コンデンサ113の
他方の端子との接続点はTFT114のソース端子へ接
続されている。
【0013】半導体平面検出器106は、このX線検出
素子を列(Column)及びライン(Row)にアレイ状に構成し
ている。さらに、TFT114のゲート端子は、ライン
毎に共通に接続され、ゲートドライバ115の各ライン
出力端子に接続されている。
【0014】このゲートドライバ115の各ライン出力
端子から、それぞれ時間系列的に順番にパルス状の制御
信号が出力するようになっており、このパルス状の制御
信号により、同じラインのTFT114は同時にオン動
作するが、異なるラインのTFT114はそれぞれ時間
系列的に順番にオン動作する。
【0015】また、TFT114のドレイン端子は、列
毎に共通に接続され、リードアウトアンプ(Read-out Am
plifier)116とコンデンサ( 以下時定数用コンデンサ
と称する )117とリセットスイッチ118とからなる
積分回路を介して、マルチプレクサ119の各入力端子
に接続されている。
【0016】このマルチプレクサ119は、前記ゲート
ドライバ115の各ライン出力端子から出力される1パ
ルスの間に各入力端子に入力される信号をそれぞれ時間
系列的に順番に1つずつ取込んでその出力端子から出力
するようになっている。
【0017】従って、ゲートドライバ115の各ライン
出力端子から出力されたパルス状の制御信号により、1
ラインのTFT114が同時のオン動作すると、蓄積用
コンデンサ113に蓄積された電荷がTFT114を通
過して出力され、この電流は積分回路にを介して電圧に
変換され、マルチプレクサ119により順番に1つずつ
( 1ラインの1画素ずつ )出力される。このようにして
1ラインの読取りが終了すると、次のラインの読取りが
開始される。すなわち、テレビジョンの走査線のよう
に、ライン毎に各X線検出素子1個ずつ( 1画素ずつ )
順番に検出信号を読取って、1画面分の撮像データ( ビ
デオ信号 )として出力するようになっている。
【0018】なお、ゲートドライバ115から各X線検
出素子( TFT114のゲート端子)へデータ読取りの
タイミングを制御する信号を供給するゲート駆動ライン
と、各X線検出素子( TFT114のドレイン端子 )か
らマルチプレクサ119へ蓄積電荷の信号を供給するデ
ータ信号ラインとは直交している。また、X線を直接検
出するX線半導体平面検出器としては、例えばフォトダ
イオード112をX線を電気信号に変換する素子に置き
換えて実現できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ゲート駆動ラインとデ
ータ信号ラインとは直交しているので、その間に浮動容
量が形成され、ゲート駆動ラインにおける電位変動( 立
上がり時の高周波成分 )が、容量性結合によりデータ信
号ラインにノイズを発生させるという問題があった。
【0020】さらに、画素数、すなわちX線検出素子が
多くなると、データ信号ラインに発生するノイズの大き
さ( 振幅 )が増大してダイナミックレンジを低減すると
いう問題があった。例えば、ゲート駆動ラインとデータ
信号ラインとのクロス部の浮動容量を0.03pF/画
像、1データ信号ライン中の画素数=4000、ゲート
駆動ラインの電位変動=1mVとした場合、データ信号
ラインの最大ノイズNは、 N=0.03×400
0×0.001=0.12pCとなる。ダイナミックレ
ンジを十分に得るためには、0.001pC以下に抑え
る必要があり、そのためには1/100以上のノイズ低
減が必要となる。
【0021】また、ゲート駆動ラインには高速クロック
信号が流れ、この高速クロック信号( 基本周波数の高調
波成分 )に起因するノイズが、ゲート駆動ラインを媒体
( アンテナ )として外部へ放射されるという問題があっ
た。
【0022】また、データ信号ラインが、外部からの電
磁気的作用による影響を受け易いという問題があった。
なお、この問題については検出面に金属シールドを施す
ことによりある程度は解消するが、入射X線もまた減衰
されるので、S/N(signal/noise)比が悪化するという
問題があった。
【0023】そこでこの発明は、半導体平面検出器にお
けるデータ信号ラインに対するノイズ防止を行い、X線
を正確に検出することができる2次元X線検出器を提供
することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
X線像を2次元的に配列された複数の検出素子により撮
影し、電気信号として出力する2次元X線検出器におい
て、X線を電気信号に変換するX線一電気変換手段と、
X線一電気変換手段により変換された電気信号を電荷と
して蓄積する蓄積手段と、蓄積手段に蓄積された電荷の
読出しを制御するスイッチング素子と、スイッチング素
子への制御信号を伝達する制御信号ラインと、スイツチ
ング素子を介して出力される電荷を伝達するデータ信号
ラィンと、制御信号ラインとデータ信号ラインの間に設
けられた静電シールド手段とを備えたものである。
【0025】請求項2対応の発明は、請求項1対応の発
明において、静電シールド手段は、定電位源に電気的に
接続された導伝性部材であるものである。請求項3対応
の発明は、請求項2対応の発明において、静電シールド
手段は、制御信号ライン又はデータ信号ラインの少なく
とも一方に平行に形成された導電層であるものである。
【0026】請求項4対応の発明は、請求項2又は請求
項3のいずれか1項対応の発明において、静電シールド
手段は、制御ラインとデータ信号ラインが立体的に交差
する箇所について静電シールド効果を高めたものであ
る。
【0027】請求項5対応の発明は、X線像を2次元的
に配列された複数の検出素子により撮影し、電気信号と
して出力する2次元X線検出器において、X線を光に変
換するX線一光変換手段と、光を電気信号に変換する光
一電気変換手段と、光一電気変換手段を載置する光透過
性の支持体と、支持体の光一電気変換手段載置面の反対
側面に設けられ、かつ、定電位源に電気的に接続された
導電性の部材で構成された光反射部材とを備えたもので
ある。
【0028】請求項6対応の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれか1項対応の発明において、X線一電気変
換手段は、X線を光に変換する蛍光体と、蛍光体から発
せられる光を電気信号に変換するフォトダイオードとか
らなるものである。
【0029】請求項7対応の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれか1項対応の発明において、X線一電気変
換手段は、X線の強度変化を電気信号の変化に変換する
ものであるものである。
【0030】請求項8対応の発明は、X線像を2次元的
に配列された複数の検出素子により撮影し、電気信号と
して出力する2次元X線検出器において、X線遮蔽部材
とX線透過部材を交互に配置したものであり、かつ、X
線遮蔽部材を定電位源に電気的に接続された導電性部材
で構成した散乱X線除去グリッドと、グリッドを透通し
たX線像を電気信号に変換するΧ線平面検出器とを備え
たものである。
【0031】請求項9対応の発明は、X線像を2次元的
に配列された複数の検出素子により撮影し、電気信号と
して出力する2次元X線検出器において、X線を電気信
号に変換するX線一電気変換手段と、X線一電気変換手
段により変換された電気信号を電荷として蓄積する蓄積
手段と、蓄積手段に蓄積された電荷の読出しを制御する
スイッチング素子と、スイッチング素子への制御信号を
伝達する制御信号ラインと、スイツチング素子を介して
出力される電荷を伝達するデータ信号ラィンと、X線遮
蔽部材とX線透過部材を交互に配置したものであり、か
つ、X線遮蔽部材を定電位源に電気的に接続された導電
性部材で構成した散乱X線除去グリッドとを設け、この
散乱X線除去グリッドを制御信号ラインに対して直交し
て配置したものである。
【0032】請求項10対応の発明は、X線像を2次元
的に配列された複数の検出素子により撮影し、電気信号
として出力する2次元X線検出器において、X線を電気
信号に変換するX線一電気変換手段と、X線一電気変換
手段により変換された電気信号を電荷として蓄積する蓄
積手段と、蓄積手段に蓄積された電荷の読出しを制御す
るスイッチング素子と、スイッチング素子への制御信号
を伝達する制御信号ラインと、スイツチング素子を介し
て出力される電荷を伝達するデータ信号ラィンと、X線
遮蔽部材とX線透過部材を交互に配置したものであり、
かつ、X線遮蔽部材を定電位源に電気的に接続された導
電性部材で構成した散乱X線除去グリッドとを設け、こ
の散乱X線除去グリッドをデータ信号ラインに対して直
交して配置したものである。
【0033】請求項11対応の発明は、請求項8対応の
発明において、散乱X線除去グリッド及びX線平面検出
器を一体的に収納するものであり、かつ、少なくともそ
の一部を定電位源に電気的に接続された導電性部材で構
成されたきょう体を備えたものである。
【0034】請求項12対応の発明は、X線像を複数の
画素により撮影し、電気信号として出力する2次元X線
検出器において、開口部を有する導電性部材を定電位源
に電気的に接続した静電シールド手段と、開口部を透過
したX線像を電気信号に変換するX線平面検出器とを備
えたものである。
【0035】請求項13対応の発明は、請求項12対応
の発明において、静電シールド手段は、格子状に形成さ
れた導電性部材を備えたものであるものである。請求項
14対応の発明は、請求項12対応の発明において、シ
ールド手段の開口部は、一辺が3mmの四角形に納まる
大きさであるものである。
【0036】請求項15対応の発明は、請求項12乃至
請求項14のいずれか1項対応の発明において、静電シ
ールド手段及びX線平面検出器を一体的に収納するもの
であり、かつ、少なくともその一部を定電位源に電気的
に接続された導電性部材で構成されたきょう体を備える
ものである。
【0037】請求項16対応の発明は、請求項2乃至請
求項15のいずれか1項対応の発明において、定電位源
は、グランド電位に対して一定の電位差を有するもので
あるものである。請求項17対応の発明は、請求項2乃
至請求項15のいずれか1項対応の発明において、定電
位源は、グランド電位であるものである。
【0038】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1乃至図5を参照して説明する。なお、この第1の実施
の形態及び以降の実施の形態において、発明を適用した
2次元X線検出器の基本的な構成は、従来の技術で説明
したもの( 図16乃至図18参照 )とほとんど同じであ
るので、ここではその説明は省略する。
【0039】図1は、一部のデータ信号ラインとゲート
駆動ラインとを示す上面図であり、図2は、一部のデー
タ信号ラインとゲート駆動ラインとを示す斜視図であ
る。1-1はデータ信号ラインであり、2-1及び2-2はゲ
ート駆動ラインである。このゲート駆動ライン2-1,2
-2に平行に静電シールド部材3が、前記データ信号ライ
ン1-1との間に配置されている。前記静電シールド部材
3は、グラウンド電位( 0V )又はX線検出素子等が収
納された箱型のきょう体の電磁シールドと同電位になっ
ている。
【0040】このような構成の第1の実施の形態におい
て、データ信号ライン1-1とゲート駆動ライン2-1,2
-2との間に静電シールド部材3を設けたことにより、デ
ータ信号ライン1-1と静電シールド部材3とは浮動容量
Caで結合され、静電シールド部材3とゲート駆動ライ
ン2-1,2-2とは浮動容量Cbで結合される。
【0041】従って、データ信号ライン1-1とゲート駆
動ライン2-1,2-2とは、直列の浮動容量Caと浮動容
量Cbとの合成容量Ccで結合される。このとき、静電
シールド部材3がないときのデータ信号ライン1-1とゲ
ート駆動ライン2-1,2-2との間の浮動容量をCpとす
ると、データ信号ライン1-1とゲート駆動ライン2-1,
2-2との結合は、静電シールド部材3とグラウンドとの
間のインピーダンスが十分小さい場合にCc/Cpに低
減し、Ccが0に近ければ、データ信号ライン1-1とゲ
ート駆動ライン2-1,2-2との結合はほとんどなくな
る。
【0042】このようにこの第1の実施の形態によれ
ば、データ信号ライン1-1とゲート駆動ライン2-1,2
-2との間に静電シールド部材3を設けたことにより、デ
ータ信号ライン1-1とゲート駆動ライン2-1,2-2との
浮動容量による容量性結合を低減することができ、ゲー
ト駆動ライン2-1,2-2の電位変動が原因で発生するデ
ータ信号ライン1-1のノイズを低減して、X線を正確に
検出することができる。
【0043】さらに、この静電シールド部材3をグラウ
ンド電位にしたことにより、データ信号ライン1-1とゲ
ート駆動ライン2-1,2-2との浮動容量による容量性結
合をほとんどなくすことができ、ゲート駆動ライン2-
1,2-2の電位変動が原因で発生するデータ信号ライン
1-1のノイズを防止することができ、X線をより正確に
検出することができる。
【0044】なお、図3にこの第1の実施の形態の変形
例を示す。この変形例は、データ信号ライン1-1とゲー
ト駆動ライン2-1との間に設ける静電シールド部材4
が、データ信号ライン1-1とゲート駆動ライン2-1とが
クロス( 立体交差 )する位置で、特に形状を大きくする
など静電シールド効果を強化したものである。
【0045】図4は、この静電シールド部材を組み込ん
だ実際の半導体平面検出器の要部構造を示す断面図であ
る。支持体11上の複数のTFT領域にはゲート電極1
2が形成され、その上にSiNx層13が形成される。
このSiNx層13の上には、TFT領域にはa−Si
層14及びドレイン電極15、ソース電極16が形成さ
れる。なお、前記ドレイン電極15と前記ソース電極1
6とは、前記a−Si層14を介して接続されており、
直接接触しないようになっている。
【0046】支持体11は、光透過性の部材( 例えばガ
ラス )で構成されている。この支持体11の素子載置面
裏側には、導電性の反射部材( 例えばアルミ蒸着により
形成される )10がほぼ全面にわたって設けられてい
る。この反射部材10はグラウンド電位に電気的に接続
されている。
【0047】前記ゲート電極12と前記a−Si層14
との間の、前記SiNx層13中には静電シールド層(
静電シールド部材 )17が形成される。また、前記ドレ
イン電極15と前記a−Si層14との間の隙間にはn
+ a−Si層18,19が形成される。以上によりTF
T領域にTFTが形成される。
【0048】一方、支持体11上の複数のPD領域に
は、前記SiNx層13及び前記ソース電極16が形成
されており、その上にn+ 層20、i層21、P+ 層2
2からなるPin構造のフォトダイオードが形成されて
いる。
【0049】前記複数個のTFT上には第1のポリイミ
ド樹脂層23が形成され、前記複数個のフォトダイオー
ド上には透明電極24が形成されている。前記第1のポ
リイミド樹脂層23上には、前記各フォトダイオードの
前記透明電極24間を接続する金属電極25が形成され
ている。前記透明電極24及び前記金属電極25上に
は、第2のポリイミド樹脂層26が形成されている。こ
の第2のポリイミド樹脂層26上には、透明保護膜2
7、蛍光体28、光反射層29が形成されている。
【0050】従って、上方から被検体を透過したX線
が、光反射層29を透過して蛍光体28に入射される。
このとき上方から入射される可視光は、光反射層29に
より反射されて蛍光体28には入射されないようになっ
ている。蛍光体28で入射X線のエネルギーは光のエネ
ルギーに変換され、この光が透明保護膜27及び第2の
ポリイミド樹脂層26を透過し、さらに透明電極24を
介してフォトダイオードにより受光される。
【0051】以上が実際の半導体平面検出器の要部構成
であるが、この場合では、静電シールド層17により、
ゲート電極12とドレイン電極15、a−Si層14、
ソース電極16との間に設けられているので、浮動容量
をなくしてゲート電極の電位変動が原因で発生するドレ
イン電極15、a−Si層14、ソース電極16のノイ
ズを低減することができる。一方、ゲート電極12の高
速クロック信号に起因するノイズがこの半導体平面検出
器外部へ漏れるのを、支持体11のグラウンド電位に接
続された反射部材10により防止( 遮蔽 )することがで
きる。さらに、この半導体平面検出器の外部のノイズが
侵入するのも、この反射部材10により防止( 遮蔽 )す
ることができる。
【0052】なお、図5はゲート電極12に対する静電
シールド層17の形状の各種変形例( 17-1、17-2、
17-3 )を示す図である。また、上記実施の形態では、
静電シールド部材3,4をゲート駆動ラインに対して平
行に配置したが、静電シールド部材3,4をデータ信号
ラインに対して平行に配置する構成としても良い。
【0053】この発明の第2の実施の形態を図6乃至図
8を参照して説明する。図6は、X線半導体検出器を使
用し、グリッドが一体化されたX線検出器を示す斜視図
である。
【0054】半導体平面検出器は、きょう体( ケース )
31の内部に収納されている。このきょう体31は静電
シールドボックス構造になっており、このきょう体31
の上方は開口となっている。この開口を、平行に複数本
のグリッドを埋設したグリッド支持体32が閉塞するよ
うに固定されている。
【0055】図7は、前記グリッド支持体32が導電性
材料により形成された場合のX線検出器の一部を示す断
面図であり、図8は、前記グリッド支持体32が非導電
性材料により形成された場合のX線検出器の一部を示す
断面図である。
【0056】33は、図4に示すような半導体平面検出
器である。図7に示すように、34-1は、導電性材料に
より形成されたグリッド支持体32-1に埋設されたグリ
ッドである。前記きょう体31と前記グリッド支持体3
2-1とは、導電性接着剤又ははんだ付け等により形成さ
れた接合部25-1により電気的にも機械的にも固定され
ている。前記きょう体31は基本的に静電シールドボッ
クス構造であるから同電位になっているが、通常ケーブ
ル等により外部ユニットと接続されているので、グラウ
ンド電位とする。
【0057】一方、図8に示すように、34-2は非導電
性材料により形成された前記グリッド支持体32-2中に
差込まれたグリッドで、このグリッド34-2の一端は前
記グリッド支持体32-2から突出している。前記きょう
体31と前記グリッド支持体32-2とは、導電性接着剤
又ははんだ付け等ににより形成された接合部35-2によ
り機械的に固定されていると共に、前記グリッド34-2
の前記グリッド支持体32-2から突出した一端が、前記
接合部35-2を介して電気的にも機械的にも前記きょう
体31と固定されている。
【0058】さらに、図9に示すように、この非導電性
材料により形成された前記グリッド支持体32-2を使用
した場合には、前記グリッド34-2のX線遮蔽部材を半
導体平面検出器33のゲート駆動ライン36又はデータ
信号ライン36に対して直交する方向に配置する。
【0059】また、図10に示すように、前記グリッド
34-2に対して直交する方向に導電ライン37を配置
し、しかも前記グリッド34-2と導電ライン37とが交
差する点を、導電性接着剤又ははんだ付け等により接合
すると共に、その一端を接合部35-2を介して電気的に
も機械的にも前記きょう体31に固定する。
【0060】このような構成の第2の実施の形態におい
て、半導体平面検出器33のゲート駆動ライン36を流
れる高速クロック信号( 基本周波数の高調波成分 )に起
因するノイズが、ゲート駆動ライン36を媒体( アンテ
ナ )として外部へ放射されるが、グリッド支持体32-1
又はグリッド34-2により低減される。もちろん、この
ゲート駆動ライン36からのノイズばかりでなく、この
X線検出器の内部に発生したノイズが外部に放射される
のを低減する。同様に外部から入射するノイズも、グリ
ッド支持体32-1又はグリッド34-2により低減され
る。逆に、外部からデータ信号ライン36へ混入するノ
イズも、グリッド34-2のX線遮蔽部材により低減され
る。
【0061】このようにこの第2の実施の形態によれ
ば、導電性材料から形成されたグリッド支持体32-1を
静電シールド構造になっているきょう体31に接合部3
5-1により電気的にも固定することにより、又はグリッ
ド34-2を直接きょう体31に接合部35-2により電気
的にも固定することにより、半導体平面検出器33のゲ
ート駆動ライン36からのノイズ等が外部に放射される
のを低減することができると共に、外部から入射するノ
イズを低減することができる。従って、データ信号ライ
ンに対するノイズ防止を行い、X線を正確に検出するこ
とができる。さらに、外部へ放射するノイズを低減する
ことができるという効果が得られる。
【0062】また、グリッド34-2を半導体平面検出器
33のゲート駆動ライン36に対して直交する方向に配
置すること、又はグリッド34-2に直交する導電ライン
37を配置してその交差点を導電性接着剤又ははんだ付
け等により接合することにより、ゲート駆動ライン36
から外部へ放射されるノイズ及び外部から入射するノイ
ズをより効果的に低減することができる。また、データ
信号ラインとX線遮蔽部材の方向を直交にした場合は、
データ信号ラインに外部のノイズが混入するのを防ぐこ
とができる。
【0063】この発明の第3の実施の形態を図11及び
図12を参照して説明する。図11は、半導体平面検出
器を使用し、グリッドが一体化され、さらにクロックを
発生させる発振器等を備えたX線検出器を示す斜視図で
あり、図12は、その内部を示す断面図である。
【0064】きょう体( ケース )41は、静電シールド
ボックス構造になっており、同電位で通常ケーブル等に
より外部ユニットと接続されて、グラウンド電位となっ
ている。このきょう体41の内部は、完全に隔離された
2個のスペースを有する構造になっており、一方の広い
方のスペース( 以下検出系スペースと称する )42に
は、半導体平面検出器43が収納され、他方の狭い方の
スペース( 以下ノイズ系スペースと称する )44には発
振器等のノイズ発生源45が収納される。
【0065】前記きょう体41の検出系スペース42の
上方は開口となっており、この開口にグリッドが埋設さ
れたグリッド支持体46が、前述した第2の実施の形態
で説明したように、前記開口を閉塞するように電気的及
び機械的に固定されている。なお、ノイズ系スペース4
4の上方は、前記きょう体41と同じ材料により閉塞さ
れている。
【0066】このような構成の第3の実施の形態におい
て、発振器等のノイズ発生源45はノイズ系スペース4
4に収納され、半導体平面検出器43等は検出系スペー
ス42に収納されて、ノイズ発生源45と半導体平面検
出器43とは機械的にも電気的にも隔離される。従っ
て、ノイズ発生源45から発生したノイズが半導体平面
検出器43に入ることはない。
【0067】このようにこの第3の実施の形態によれ
ば、X線検出器内において、半導体平面検出器43と発
振器等のノイズ発生源45とを静電シールド構造で隔離
して収納したことにより、ノイズ発生源45からのノイ
ズが半導体平面検出器43に入るを防止することができ
る。従って、データ信号ラインに対するノイズ防止を行
い、X線を正確に検出することができる。
【0068】この発明の第4の実施の形態を図13乃至
図15を参照して説明する。図13は、半導体平面検出
器を使用し、グリッドが一体化されていないX線検出器
で使用される静電シールド用の導電パターンの概略の構
造を示す図である。なお、図14は、この導電パターン
の一部( A部分 )を示す図である。
【0069】この導電パターン51は、導電性材料によ
り板状又は薄膜状( シールや直接印刷により形成したも
のを含む )でしかも格子状に形成されたものである。こ
の導電パターン51の開口は3mm×3mmの正方形に
収まる形状となっている。すなわち、開口の縦幅B=3
mm以下、横幅C=3mm以下である。
【0070】これは、電磁波の速度が30G[cm/
s]で、1G[Hz]の周波数成分ののノイズの影響を
与えたり・受けたりしないようにするために、その周波
数成分のノイズ波長30cmの1/100の開口3mm
×3mmを通すようにすると、その1G[Hz]の周波
数成分のノイズの影響を50dB低減する効果が得られ
る。
【0071】また、前記導電パターン51の端部は全
て、静電シールド構造になっているきょう体に電気的に
接続されている。この導電パターン51の固定される位
置は、図15( a )、図15( b )、図15( c )に示
すように、X線を光に変換するX線−光変換部( 蛍光体
)52の上に配置されても良いし、またX線−光変換部
52の下に配置されても良いし、また半導体平面検出器
53の上に配置されても良いものである。
【0072】このような構成のこの第4の実施の形態に
おいて、外部から半導体平面検出器53へ入射するノイ
ズは、導電パターン51により50dB低減される。ま
た、半導体平面検出器53から外部へ放射されるノイズ
も、導電パターン51により50dB低減される。
【0073】さらに、被検体を透過したX線は、導電パ
ターン51の導電性材料からなる格子部分では損失があ
るものの、開口部分では損失なく透過して半導体平面検
出器53により検出される。従って、導電パターン51
の格子部分を半導体平面検出器53のフォトダイオード
領域間の不感部分に合せるように配置することにより、
検出すべきX線の損失を最小限に抑えて、S/N比を低
減させることができる。
【0074】このようにこの第4の実施の形態によれ
ば、3×3mmに収まる開口をもつ格子状の導電パター
ン51を設けることにより、検出するX線の損失を最小
限に抑えて、外部から入射されるノイズ及び半導体平面
検出器53から放射されるノイズを50dB低減するこ
とができる。
【0075】従って、データ信号ラインに対するノイズ
防止を行い、X線を正確に検出することができる。な
お、以上第1乃至第4の実施の形態で各種方法を説明し
たが、この発明は各実施の形態に限定されるものではな
く、例えば、それら4個の実施の形態のうち複数の実施
の形態を組合わせて実施してもよいし、また、全ての実
施の形態を実施しても良いものである。
【0076】また、上記実施の形態は、光を電気信号に
変換する半導体平面検出器を使用する場合について説明
したが、本願発明は、X線を直接電気信号に変換するX
線半導体平面検出器を使用する場合にも適用することが
できる。
【0077】また、上記実施の形態では、静電シールド
部材をグラウンド電位( 0V )に接続する場合について
説明したが、グラウンド電位の代わりに他の定電位源に
接続してデータ信号ライン及びゲート駆動ラインから発
生されるノイズによりシールド部材の電位が変化しない
ようにしても良い。なお、定電位源は、例えばグラウン
ド電位に対して一定の電位差を持つようにしたものでも
良い。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
半導体平面検出器におけるデータ信号ラインに対するノ
イズ防止を行い、X線を正確に検出することができる2
次元X線検出器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の半導体平面検出
器の一部のデータ信号ラインとゲート駆動ラインとを示
す上面図。
【図2】同実施の形態の半導体平面検出器の一部のデー
タ信号ラインとゲート駆動ラインとを示す斜視図。
【図3】同実施の形態の半導体平面検出器の静電シール
ド部材の変形例を示す上面図。
【図4】同実施の形態の実際の半導体平面検出器の要部
構成を示す断面図。
【図5】同実施の形態の実際の半導体平面検出器の静電
シールド層の形状の各種変形例を示す図。
【図6】この発明の第2の実施の形態の半導体平面検出
器とグリッドとが一体化されたX線検出器を示す斜視
図。
【図7】同実施の形態のグリッド支持体が導電性材料に
より形成された場合のX線検出器の一部を示す断面図。
【図8】同実施の形態のグリッド支持体が非導電性材料
により形成された場合のX線検出器の一部を示す断面
図。
【図9】同実施の形態のグリッド支持体が非導電性材料
により形成された場合のX線検出器のグリッドとゲート
駆動ラインとの配置関係を示す図。
【図10】同実施の形態のグリッド支持体が非導電性材
料により形成された場合のX線検出器のグリッドによる
シールド構造の変形例を示す図。
【図11】この発明の第3の実施の形態の発振器等を備
えたX線検出器を示す斜視図。
【図12】同実施の形態のX線検出器の内部を示す断面
図。
【図13】この発明の第4の実施の形態のグリッドが一
体化されていないX線検出器で使用される静電シールド
用の導電パターンの概略の構造を示す図。
【図14】同実施の形態のX線検出器の導電パターンの
一部( 図13のA部分 )を示す図。
【図15】同実施の形態のX線検出器の導電パターンの
配置位置の3つの例を示す図。
【図16】半導体平面検出器を搭載したデジタルラジオ
グラフィシステムの構成を示すブロック図。
【図17】半導体平面検出器の構成を示す一部ブロック
図を含む回路図。
【図18】半導体平面検出器を構成するX線検出素子を
示す回路図。
【符号の説明】
1-1,15…データ信号ライン( ドレイン電極 )、 2-1,12,36…ゲート駆動ライン( ゲート電極 )、 3,4,17( 17-1〜17-3 )…静電シールド部材(
静電シールド層 )、 31,41…きょう体、 32,32-1,32-2,46…グリッド支持体、 33,43,53…半導体平面検出器、 34-1,34-2…グリッド、 35…接合部、 37…導電ライン、 42…検出系スペース、 44…ノイズ系スペース、 51…導電パターン、 52…X線−光変換部( 蛍光体 )。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名渕 好一郎 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 塚本 明 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 富崎 隆之 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 斎須 亨 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 田中 学 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 永井 清一郎 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝メ ディカルエンジニアリング株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線像を2次元的に配列された複数の検
    出素子により撮影し、電気信号として出力する2次元X
    線検出器において、 X線を電気信号に変換するX線一電気変換手段と、 前記X線一電気変換手段により変換された電気信号を電
    荷として蓄積する蓄積手段と、 前記蓄積手段に蓄積された電荷の読出しを制御するスイ
    ッチング素子と、 前記スイッチング素子への制御信号を伝達する制御信号
    ラインと、 前記スイツチング素子を介して出力される前記電荷を伝
    達するデータ信号ラィンと、 前記制御信号ラインと前記データ信号ラインの間に設け
    られた静電シールド手段とを備えたことを特微とする2
    次元Χ線検出器。
  2. 【請求項2】 前記静電シールド手段は、定電位源に電
    気的に接続された導伝性部材であることを特微とする請
    求項1記載の2次元X線検出器。
  3. 【請求項3】 前記静電シールド手段は、前記制御信号
    ライン又は前記データ信号ラインの少なくとも一方に平
    行に形成された導電層であることを特微とする請求項2
    記載の2次元X線検出器。
  4. 【請求項4】 前記静電シールド手段は、前記制御ライ
    ンと前記データ信号ラインが立体的に交差する箇所につ
    いて静電シールド効果を高めたことを特微とする請求項
    2又は請求項3のいずれか1項記載の2次元X線検出
    器。
  5. 【請求項5】 X線像を2次元的に配列された複数の検
    出素子により撮影し、電気信号として出力する2次元X
    線検出器において、 X線を光に変換するX線一光変換手段と、 前記光を電気信号に変換する光一電気変換手段と、 前記光一電気変換手段を載置する光透過性の支持体と、 前記支持体の前記光一電気変換手段載置面の反対側面に
    設けられ、かつ、定電位源に電気的に接続された導電性
    の部材で構成された光反射部材とを備えたことを特徴と
    する2次元X線検出器。
  6. 【請求項6】 前記X線一電気変換手段は、X線を光に
    変換する蛍光体と、前記蛍光体から発せられる光を電気
    信号に変換するフォトダイオードとからなることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のX線
    検出器。
  7. 【請求項7】 前記X線一電気変換手段は、X線の強度
    変化を電気信号の変化に変換するものであることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のX線
    検出器。
  8. 【請求項8】 X線像を2次元的に配列された複数の検
    出素子により撮影し、電気信号として出力する2次元X
    線検出器において、 X線遮蔽部材とX線透過部材を交互に配置したものであ
    り、かつ、前記X線遮蔽部材を定電位源に電気的に接続
    された導電性部材で構成した散乱X線除去グリッドと、 前記グリッドを透通したX線像を電気信号に変換するΧ
    線平面検出器とを備えたことを特徴とする2次元X線検
    出器。
  9. 【請求項9】 X線像を2次元的に配列された複数の検
    出素子により撮影し、電気信号として出力する2次元X
    線検出器において、 X線を電気信号に変換するX線一電気変換手段と、 前記X線一電気変換手段により変換された電気信号を電
    荷として蓄積する蓄積手段と、 前記蓄積手段に蓄積された電荷の読出しを制御するスイ
    ッチング素子と、 前記スイッチング素子への制御信号を伝達する制御信号
    ラインと、 前記スイツチング素子を介して出力される前記電荷を伝
    達するデータ信号ラィンと、 X線遮蔽部材とX線透過部材を交互に配置したものであ
    り、かつ、前記X線遮蔽部材を定電位源に電気的に接続
    された導電性部材で構成した散乱X線除去グリッドとを
    設け、 この散乱X線除去グリッドを前記制御信号ラインに対し
    て直交して配置したことを特徴とする2次元X線検出
    器。
  10. 【請求項10】 X線像を2次元的に配列された複数の
    検出素子により撮影し、電気信号として出力する2次元
    X線検出器において、 X線を電気信号に変換するX線一電気変換手段と、 前記X線一電気変換手段により変換された電気信号を電
    荷として蓄積する蓄積手段と、 前記蓄積手段に蓄積された電荷の読出しを制御するスイ
    ッチング素子と、 前記スイッチング素子への制御信号を伝達する制御信号
    ラインと、 前記スイツチング素子を介して出力される前記電荷を伝
    達するデータ信号ラィンと、 X線遮蔽部材とX線透過部材を交互に配置したものであ
    り、かつ、前記X線遮蔽部材を定電位源に電気的に接続
    された導電性部材で構成した散乱X線除去グリッドとを
    設け、 この散乱X線除去グリッドを前記データ信号ラインに対
    して直交して配置したことを特徴とする2次元X線検出
    器。
  11. 【請求項11】 前記散乱X線除去グリッド及び前記X
    線平面検出器を一体的に収納するものであり、かつ、少
    なくともその一部を定電位源に電気的に接続された導電
    性部材で構成されたきょう体を備えたことを特徴とする
    請求項8記載の2次元X線検出器。
  12. 【請求項12】 X線像を複数の画素により撮影し、電
    気信号として出力する2次元X線検出器において、 開口部を有する導電性部材を定電位源に電気的に接続し
    た静電シールド手段と、 前記開口部を透過したX線像を電気信号に変換するX線
    平面検出器とを備えたことを特微とする2次元X線検出
    器。
  13. 【請求項13】 前記静電シールド手段は、格子状に形
    成された導電性部材を備えたものであることを特徽とす
    る請求項12記載の2次元X線検出器。
  14. 【請求項14】 前記シールド手段の開口部は、一辺が
    3mmの四角形に納まる大きさであることを特徴とする
    請求項12記載の2次元X線検出器。
  15. 【請求項15】 前記静電シールド手段及び前記X線平
    面検出器を一体的に収納するものであり、かつ、少なく
    ともその一部を定電位源に電気的に接続された導電性部
    材で構成されたきょう体を備えることを特微とする請求
    項12乃至請求項14のいずれか1項記載の2次元X線
    検出器。
  16. 【請求項16】 前記定電位源は、グランド電位に対し
    て一定の電位差を有するものであることを特徹とする請
    求項2乃至請求項15記載のいずれか1項記載の2次元
    X線検出器。
  17. 【請求項17】 前記定電位源は、グランド電位である
    ことを特微とする請求項2乃至請求項15記載のいずれ
    か1項記載の2次元X線検出器。
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