JP2001033354A - ハンドル固定装置 - Google Patents

ハンドル固定装置

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JP2001033354A
JP2001033354A JP11206192A JP20619299A JP2001033354A JP 2001033354 A JP2001033354 A JP 2001033354A JP 11206192 A JP11206192 A JP 11206192A JP 20619299 A JP20619299 A JP 20619299A JP 2001033354 A JP2001033354 A JP 2001033354A
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JP
Japan
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handle
fixing
fixing device
vehicle
fixed
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JP11206192A
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Yutaka Naruse
豊 成瀬
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪が回転している場合でも、ハンドルの回
転を確実に防止するハンドル固定装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】ハンドル装着部材14をハンドル12に装
着し、窓部取付部材18を左右の窓部84に固定する。
左右の窓部取付部材18のナット78に係止棒20を挿
通させ、係止棒20を固定する。この際、係止棒20が
ハンドル装着部材14の一対の制止棒16A、16Bと
当接するように窓部取付部材18を調節する。この結
果、車輪の回転によってハンドル12に回転モーメント
(矢印R1、R2方向)が作用しても、制止棒16A、
16Bが係止棒20に係止されているため、ハンドル1
2の回転が阻止される。したがって、車輪の回転に伴な
う車輪の振れが確実に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のハンドルを
固定して車輪の向きが変化することを防止するハンドル
固定装置に関し、一層詳細には、車輪が回転している場
合でも確実にハンドルを固定して車輪の向きが変化する
ことを防止するハンドル固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からタイヤホイールのアライメント
測定においては、測定時に車輪の向きが変化すると測定
精度が落ちるため、ハンドル固定装置によってハンドル
を固定(回転防止)し、車輪の向きの変化(以下、振れ
という)を防止していた。ハンドル固定装置は、ハンド
ルに装着する装着部材に係止部材が取り付けられてお
り、係止部材がドライバーズシートあるいはフロアに押
圧されることにより、その反作用によって装着部材、す
なわちハンドルの回転が防止される構造である。この結
果、測定時にハンドルの回転が防止され、タイヤが一定
の方向を向くため、所定の精度でホイールアライメント
の測定ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ホイールのアライメン
ト測定においては、一層の測定精度向上が望まれてお
り、測定対象の車輪のみを回転させて測定を行なうこと
が実施されている。この場合には、車輪の回転に伴って
装置の車載台から作用する力により、車輪の回転方向
(向き)を一定に保つことが困難である。すなわち、従
来のハンドル固定装置では、係止部材がドライバーズシ
ートあるいはフロア(通常はマットなどが敷いてある)
等の剛性の低い(柔らかい)部材に押圧されているだけ
であるため、係止状態が確固たるものではない。したが
って、車輪からハンドルに作用する回転モーメントによ
ってハンドルがある程度回転してしまう。この結果、車
輪が振れてしまい、所望の精度でアライメント測定値が
得られないという不都合があった。
【0004】さらに、特開平10−007013号のよ
うに、段差が形成されたタイヤ駆動面上に調整対象の車
両の車輪を載置する場合には、車輪からハンドルに作用
する回転モーメントが一層大きくなるという問題点もあ
る。
【0005】そこで、上記不都合を解決するために、車
輪が回転している場合でも、ハンドルの回転を確実に防
止するハンドル固定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の本発明は、ハンドルを固定することに
よってタイヤの向きが変化することを防止するハンドル
固定装置であって、ハンドルに対して装着されるハンド
ル装着手段と、前記ハンドル装着手段に設けられた係合
手段と、車両の少なくとも2個所に当接させて固定され
る固定手段と、前記固定手段が前記係合手段と係合する
ことによりハンドルの回転を阻止することを特徴とす
る。
【0007】請求項1記載の発明の作用について説明す
る。
【0008】先ず、ハンドル装着手段をハンドルに装着
する。次に、固定手段を車両の少なくとも2個所に当接
させる、例えば、押圧させることによって固定し、ハン
ドル装着手段に設けられた係合手段に係合させる。固定
手段は車両の少なくとも2個所に当接させることによっ
て車両に確実に固定されているため、ハンドル装着手段
に設けられた係合手段に対する係合状態を確実に維持す
ることができる。したがって、回転モーメントが車輪か
らハンドルに作用しても、固定手段と係合手段の係合状
態が維持され、ハンドルの回転を確実に阻止することが
できる。すなわち、車輪が回転している場合であって
も、ハンドルの回転を阻止して、車輪の振れを確実に防
止できる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記固定手段は、車両窓枠部の2個所に当
接して固定されることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明の作用について説明す
る。
【0011】固定手段は、車両窓枠部の2個所、例え
ば、窓枠の上枠と下枠に当接させることにより、確実に
固定することができる。したがって、回転モーメントが
車輪からハンドルに作用しても、固定手段と係合手段の
係合状態が維持され、ハンドルの回転を確実に阻止する
ことができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記固定手段は、車両天井およびフロア部
に当接して固定されることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明の作用について説明す
る。
【0014】固定手段は、車両の天井およびフロア部の
2個所に当接する、例えば、押圧することにより、車両
に確実に固定することができる。したがって、回転モー
メントが車輪からハンドルに作用しても、固定手段と係
合手段の係合状態が維持され、ハンドルの回転を確実に
阻止することができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記固定手段は、車両の両サイドのドア部
に当接して固定されることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明の作用について説明す
る。
【0017】車両の両サイドのドア部に固定手段を当接
させる、例えば押圧させることによって、当該固定手段
を車両に確実に固定することができる。特に、オープン
カー等、窓枠部がなく、天井もないタイプの車両に対し
ても固定手段を確実に固定することができる。したがっ
て、回転モーメントが車輪からハンドルに作用しても、
固定手段と係合手段の係合状態が維持され、ハンドルの
回転を確実に阻止することができる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項記載の発明において、前記固定手段は、ハン
ドルを挟んで車両の左右一対に配設され、両固定手段が
連結されたことを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明の作用について説明す
る。
【0020】ハンドルを挟んで車両の左右一対に固定手
段が固定されており、両固定手段が連結されている。し
たがって、回転モーメントが車輪からハンドルに作用し
ても、係合手段を介して回転モーメントが作用する固定
手段がハンドルの左右両側で車両に固定されているた
め、ハンドルの回転を一層確実に阻止することができ
る。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項記載の発明において、前記固定手段は、当接
部が車両に当接し、前記当接部間のサイズに対応して長
さを調節可能な固定部材と、前記固定部材から係合手段
側に突出配置され、前記係合手段に係合される係止部材
と、を備えることを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明の作用について説明す
る。
【0023】固定部材は、車両に当接する当接部間の距
離に対応して長さを調節できるため、異なるタイプの車
両に対しても確実に固定することができる。また、固定
部材から係合手段側に突出配置された係止部材が係合手
段に係合することによって、ハンドルに作用する回転モ
ーメントにも拘わらず、ハンドルの回転を確実に阻止で
きる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記固定手段は、前記係止部材を保持し、
前記固定部材における取付位置を調節可能な保持部材を
備えることを特徴とする。
【0025】請求項7記載の発明の作用について説明す
る。
【0026】固定部材の長さが変わっても保持部材の固
定手段における取付位置を調節することにより、係止部
材が係合手段に確実に係合するように調節できる。した
がって、確実にハンドルの回転を阻止して、タイヤの振
れを防止することができる。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1項記載の発明において、前記係合手段は、ハン
ドル回転軸方向に配設された一対の制止部材からなるこ
とを特徴とする。
【0028】請求項8記載の発明の作用について説明す
る。
【0029】ハンドルにハンドル装着手段を装着するこ
とによって、ハンドル回転軸方向に一対の制止部材が配
設される。この制止部材に対して車両に固定された固定
手段、例えば係止部材が当接される。この際、一対の制
止部材の軸線を結ぶ仮想面に対して各制止部材の同じ側
の外周面が固定手段に当接され、ハンドルの回転軸方向
から見て当該回転軸を挟んで反対側に各制止棒を配置す
れば、左右いずれの方向の回転モーメントがハンドルに
作用しても、いずれかの制止部材が回転モーメントの作
用する方向に移動(回転)できないため、ハンドルの回
転を確実に阻止することができる。したがって、車輪が
回転している場合であっても、ハンドルの回転、すなわ
ち、車輪が振れることを確実に阻止できる。
【0030】請求項9記載の発明は、請求項7項記載の
発明おいて、前記保持部材は、前記固定部材に対する前
記係止部材の取付角度を調節可能であることを特徴とす
る。
【0031】請求項9記載の発明の作用について説明す
る。
【0032】保持部材は、固定手段に対する取付角度を
調節自在とされている。したがって、固定手段が車両に
対して傾斜して取り付けられた場合に、保持部材は固定
手段に対する係止部材の取付角度を調節し、係合手段に
係止部材を確実に係合させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るハンド
ル固定装置について図1〜図6を参照して説明する。
【0034】ハンドル固定装置10は、図1に示すよう
に、ハンドル12に対して装着されるハンドル装着部材
14と、ハンドル装着部材14に一体的に設けられハン
ドル装着部材14のハンドル12装着時にハンドル12
の回転軸方向シート側に配設される一対の制止棒16
と、窓部84に固定される窓部取付部材18と、一対の
窓部取付部材18の間を挿通され前記一対の制止棒16
が当接する係止棒20と、から基本的に構成される。
【0035】なお、ここでいう窓部84とは、窓の開口
部および開口部を構成する部位をさす。また、後述する
窓部84の上枠84A、下枠84Bは、両方がドアに設
けられた窓枠の一部であっても良いし、一方がドアに設
けられ、他方がボデーのルーフ側に設けられていても良
い。本実施形態においては、いわゆるセダンタイプの車
両で、ドアに窓枠が設けられたものについて説明してい
く。
【0036】ハンドル装着部材14は、図3に示すよう
に、断面が略コの字型に形成された摺動部材22、24
が相互に摺動することによって矢印A方向(図2参照)
伸縮自在とされている。すなわち、摺動部材22の溝2
6の内部に摺動部材24が配置されており、摺動部材2
2の内側面と摺動部材24の外側面との間にリテーナ
(鋼球)28が配置されている。したがって、摺動部材
22、24がリテーナ(鋼球)28を介して相互に移動
(スライド)する構造である。
【0037】摺動部材22の一端の背面22Aには、図
2に示すように、摺動部材22を中心として線対称に折
り曲げられたハンドル係合部材30Aが固着されてお
り、ハンドル係合部材30Aの両端にはそれぞれフック
部材32Aが設けられている。したがって、ハンドル1
2に係合した際に両フック部材32Aがハンドル12の
略中心を向き、摺動部材22、24がハンドル12の径
方向に配置されることになる。
【0038】また、摺動部材22の一端の溝26側には
箱部材34Aが固着されており、箱部材34Aから矢印
A方向と直交する方向(矢印B方向)に制止棒16Aが
突出して固定されている。摺動部材22の他端近傍にも
箱部材34Bが固着されており、箱部材34Aと同様に
矢印B方向に制止棒16Bが突出して固定されている。
【0039】この箱部材34A、34Bの間隔は、最も
径が大きいハンドル12に対してハンドル装着部材14
が装着された場合にも、制止棒16A、16Bがハンド
ル12の回転中心を挟んで反対側となるように配置され
ている。
【0040】摺動部材24の一端の背面24Aには、摺
動部材24を中心として線対称に折り曲げられたハンド
ル係合部材30Bが固着されており、ハンドル係合部材
30Bの両端にはそれぞれフック部材32Bが設けられ
ている。したがって、ハンドル12に係合した際に両フ
ック部材32Bもハンドル12の略中心を向き、摺動部
材22、24をハンドル12の径方向に配置させる。
【0041】ハンドル係合部材30A、30Bには、そ
れぞれ係合ピン36(一方は、図示せず)が設けられて
おり、両係合ピン36の間に圧縮バネ38が配設されて
いる。したがって、ハンドル係合部材30A、30B
は、すなわち、摺動部材22、24は、相互に接近する
方向に常時付勢されていることになる。
【0042】また、摺動部材24の他端の背面24Aに
は、ストッパ部材40が固定されている。ストッパ部材
40は、図3に示すように、間隙41を挟んで第1スト
ッパ部材40Aと第2ストッパ部材40Bとから構成さ
れ、全体として断面が略コの字型とされている。第1ス
トッパ部材40Aは、摺動部材24の背面24Aに対し
てネジ43によって固着されている。また、第2ストッ
パ部材40Bの側面には、間隙41に貫通する貫通孔4
5が形成されている。一方、貫通孔45と間隙41を挟
んで対向する第1ストッパ部材40Aには、ネジ孔46
が形成されている。したがって、固定ネジ44が第2ス
トッパ部材40Bの側面から貫通孔45を介してネジ孔
46に螺入されることにより、第1ストッパ部材40A
と第2ストッパ部材40Bが一体化されている。したが
って、ストッパ部材40は、摺動部材24と一体的にス
ライド可能とされている。
【0043】さらに、固定ネジ44をネジ孔46の奥ま
で螺入することによって第1ストッパ部材40Aと第2
ストッパ部材40Bが当接され、摺動部材22が鋼球2
8を介して摺動部材24に押圧されることにより、摺動
部材22、24を相互に移動不可能とする(ロック状態
にする)構成である。
【0044】窓部取付部材18は、図4および図5に示
すように、伸縮調整部材50と、窓部固定部材52と、
係止棒支持部材54とから基本的に構成される。
【0045】伸縮調整部材50は、管材56と、管材5
6の内部に挿入可能な管材58から構成され、管材58
の管材56に対する挿入量を調節し、ストッパ部材60
で固定することによって、窓部84(上枠84A〜下枠
84B)の高さに対応した長さに調節することができ
る。なお、伸縮調整部材50の先端には、クッション6
2Aが取りけられた押圧部64Aが形成されている。
【0046】窓部固定部材52は、伸縮調整部材50と
同様に一端にクッション62Bが取り付けられた押圧部
64Bが形成されており、押圧部64Bから連続して形
成され途中で縮径する取付部66と、取付部66の先端
に形成されたネジ68とから構成されている。
【0047】取付部66は、後述する係止棒支持部材5
4が取り付けられる。また、ネジ68は管材58に挿入
可能であり、管材58の端面に当接される係止部材70
が螺着されている。係止部材70には、ネジ68と直交
する方向にハンドル72が突出形成されている。したが
って、窓部取付部材18を伸ばす方向(矢印C方向)に
ハンドル72を回動することによって、窓部取付部材1
8の両端に配置された押圧部64A、64B(クッショ
ン62A、62B)が窓部84(上枠84A、下枠84
B)に押圧され、窓部取付部材18が窓部84に固定さ
れる構成である(図1参照)。
【0048】係止棒支持部材54は、取付部66を軸方
向に摺動するナット部材74と、ナット部材74を取付
部66に固定するストッパ部材76を有する。ナット部
材74の側面には、取付部66と直交する方向を回転軸
として回転自在とされたナット部材78が装着されてい
る。ナット部材78には、係止棒20が挿通される孔部
80と、係止棒20を孔部80に固定するためのストッ
パ部材82に設けられている。
【0049】したがって、係止棒支持部材54はナット
部材78の取付部66に対する取付位置を調整すること
によって、係止棒20が一対の制止棒16A、16Bに
確実に当接するように調節できる。また、窓部84が鉛
直方向に対して傾斜している場合であっても、ナット部
材78を矢印D方向に回転させて孔部80を略水平と
し、係止棒20を挿通させることができる。
【0050】このように構成されるハンドル固定装置1
0の取付方法および作用を説明する。
【0051】先ず、作業者は、ハンドル装着部材14を
ハンドル12に取り付ける。この場合、固定ネジ44を
緩めて摺動部材22、24のロック状態を解除した後、
摺動部材22と摺動部材24をハンドル12の直径より
も十分長くなるまで圧縮バネ38の弾性力に抗して引き
出し、ストッパ部材40の固定ネジ44をネジ孔46の
奥まで螺入することによって、第1ストッパ部材40A
と第2ストッパ部材40Bとを当接させて摺動部材2
2、24を相互に固定する(ロック状態とする)。この
状態で、ハンドル12に対してハンドル係合部材30A
のフック部材32Aを外側から係合させる(図6(A)
参照)。
【0052】続いて、ストッパ部材40の固定ネジ44
を緩めることによって、摺動部材22、24のロック状
態を解除する。この結果、圧縮バネ38の弾性力によっ
てハンドル12に係合しているハンドル係合部材30A
に対してハンドル係合部材30Bが接近し、ハンドル1
2にフック部材32Bが外側から係合する。すなわち、
圧縮バネ38の弾性力によってフック部材32A、32
Bを介してハンドル装着部材14がハンドル12に固定
される。この結果、摺動部材22、24がハンドル12
の径方向に配置される(図6(B)参照)。
【0053】この結果、箱部材34A、34Bに形成さ
れている一対の制止棒16A、16Bがそれぞれハンド
ル回転軸方向シート側(矢印B方向)に位置することに
なる。また、制止棒16A、16Bは、ハンドル12の
回転中心を挟んで反対側に配置されることになる。
【0054】次に、窓部取付部材18を窓部84に固定
する。先ず、ストッパ部材60を緩めて管材58の管材
56に対する挿入量を調整し、窓部取付部材18の長さ
(クッション62A〜クッション62B)が窓部84の
高さよりも若干小さめになるようしてストッパ部材60
で固定する。続いて、窓部84の下枠84Bに押圧部6
4Bのクッション62Bを当接させ、ハンドル72を矢
印C方向に回動して係止部材70によって伸縮調整部材
50(管材58)を押し上げ、押圧部64Aのクッショ
ン62Aを窓部84の上枠84Aに押しつける。この結
果、窓部取付部材18が窓部84に固定される。
【0055】さらに、ナット部材78を矢印D方向に回
動させて孔部80を略水平に調節し、双方の窓部取付部
材18の孔部80に係止棒20を挿通させ、ストッパ部
材82によって係止棒20を固定する。続いて、係止棒
20が制止棒16A、16Bに確実に当接するように、
ナット部材74の位置を取付部66において調節し、ス
トッパ部材76で固定する。この結果、係止棒20が制
止棒16A、16Bの下側に当接することになる(図
1、図2参照)。
【0056】以上のようにして取り付けられたハンドル
固定装置10は、例えば、ホイールアライメントの測定
時に、前輪の一方だけを駆動回転させることによって、
ハンドル12に対して矢印R1方向の回転モーメントが
作用しても、制止棒16Aが係止棒20に当接している
ため、ハンドル12が矢印R1方向に回転する(車輪が
振れる)ことを防止できる。また、ハンドル12に矢印
R2方向の回転モーメントが作用する場合には、制止棒
16Bが係止棒20に当接していることにより、ハンド
ル12の回転を確実に防止する。
【0057】特に、係止棒20が固定された窓部取付部
材18は固い窓部84(上枠84A、下枠84B)に押
圧されて固定されているため、ハンドル12に作用する
回転モーメントによって制止棒16A、16Bに押圧さ
れて係止棒20が動くことはなく、ハンドル12を確実
に固定することができる。
【0058】また、窓部取付部材18は、車種による窓
部84のサイズ(上枠84Aから下枠84Bまでの高
さ)の変化に対して、伸縮調整部材50の長さ(管材5
8の管材56に対する挿入量)を変更することによって
対応できる。
【0059】さらに、取付部66に対してナット部材7
4が摺動可能であるため、ハンドル12の角度や窓部8
4のサイズが異なっても制止棒16A、16Bに係止棒
20が確実に当接するように位置決めできる。
【0060】さらにまた、鉛直方向に対して傾斜してい
る窓部84に対して、取付部66が傾斜して取り付けら
れていても、係止棒20が挿通されるナット部材78が
矢印D方向に回転可能とされているため、両方の窓部8
4に取り付けられた窓部取付部材18間に係止棒20を
挿通させ、制止棒16A、16Bに確実に当接させるこ
とができる。
【0061】なお、本実施形態では、両サイドの窓部8
4に窓部取付部材18を固定したが、一方の窓部84の
みに窓部取付部材18を固定し、当該窓部取付部材18
に係止棒20を支持させる構成でも良い。本実施形態で
は、係止棒20が制止棒16A、16Bを一層確実に係
止させることを図って、係止棒20の両端部を両サイド
の窓部84に固定された窓部取付部材18によって支持
する構成とした。
【0062】ところで、本実施形態では、窓部84に取
付部材(窓部取付部材18)を固定させる構成について
説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではな
い。
【0063】例えば、窓部取付部材18に相当する取付
部材の両端をそれぞれフロア部と車両天井に押圧するこ
とによって、取付部材を車両に固定することができる。
すなわち、取付部材の長さを調節して、一端をフロア
部、他端を車両天井に押圧することにより取付部材を車
内に固定する。取付部材に係止棒を取り付け、係止棒が
ハンドル装着部材の制止棒に当接することによって、ハ
ンドルの回転を確実に阻止する。
【0064】また、両サイドのドア間に取付部材を固定
する構成とすることもできる。例えば、オープンカー等
は、窓枠もなく、車両天井もない。したがって、上記方
法では取付部材を固定することができない。そこで、左
右の両サイドのドア部の間に取付部材の長さを調節して
固定する。取付部材あるいは、取付部材に取りつけられ
た係止部材をハンドル装着手段の制止棒に当接させるこ
とによって、ハンドルの回転を確実に阻止することがで
きる。
【0065】なお、本実施形態では、ハンドルの回転を
阻止するために制止棒16A、16Bと係止棒20を当
接させる構成を採用したが、制止棒と係止棒が固定され
る構成であっても良い。
【0066】
【発明の効果】本発明に係るハンドル固定装置では、車
輪が回転してハンドルに回転モーメントが作用しても、
ハンドルに対して装着されたハンドル装着手段の係合手
段と車両に固定された固定手段の係合状態が維持される
ため、ハンドルの回転が確実に阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハンドル固定装置の
使用状態説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るハンドル装着部材の
全体斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るストッパ部材の要部
断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る窓部取付部材の斜視
図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る窓部取付部材の分解
斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るハンドル装着部材の
装着状態を示す図である。
【符号の説明】
10 ハンドル固定装置 12 ハンドル 14 ハンドル装着部材(ハンドル装着手段) 16 制止棒(係合手段) 18 窓部取付部材(固定手段) 20 係止棒(係止部材) 50 伸縮調整部材(固定部材) 52 窓部固定部材(固定部材) 54 係止棒支持部材(保持部材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルを固定することによってタイヤ
    の向きが変化することを防止するハンドル固定装置であ
    って、 ハンドルに対して装着されるハンドル装着手段と、 前記ハンドル装着手段に設けられた係合手段と、 車両の少なくとも2個所に当接させて固定される固定手
    段と、 前記固定手段が前記係合手段と係合することによりハン
    ドルの回転を阻止することを特徴とするハンドル固定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、車両窓枠部の2個所に
    当接して固定されることを特徴とする請求項1記載のハ
    ンドル固定装置。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、車両天井およびフロア
    部に当接して固定されることを特徴とする請求項1記載
    のハンドル固定装置。
  4. 【請求項4】 前記固定手段は、車両の両サイドのドア
    部に当接して固定されることを特徴とする請求項1記載
    のハンドル固定装置。
  5. 【請求項5】 前記固定手段は、ハンドルを挟んで車両
    の左右一対に配設され、両固定手段が連結されたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のハンドル
    固定装置。
  6. 【請求項6】 前記固定手段は、当接部が車両に当接
    し、前記当接部間のサイズに対応して長さを調節可能な
    固定部材と、 前記固定部材から係合手段側に突出配置され、前記係合
    手段に係合される係止部材と、を備えることを特徴とす
    る請求項1〜5記載のハンドル固定装置。
  7. 【請求項7】 前記固定手段は、前記係止部材を保持
    し、前記固定部材における取付位置を調節可能な保持部
    材を備えることを特徴とする請求項6項記載のハンドル
    固定装置。
  8. 【請求項8】 前記係合手段は、ハンドル回転軸方向に
    配設された一対の制止部材からなることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項記載のハンドル固定装置。
  9. 【請求項9】 前記保持部材は、前記固定部材に対する
    前記係止部材の取付角度を調節可能であることを特徴と
    する前記請求項7記載のハンドル固定装置。
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CN112444415A (zh) * 2019-09-04 2021-03-05 陕西汉德车桥有限公司 一种用于车桥转向系统的试验装置及其试验方法
CN112444415B (zh) * 2019-09-04 2023-09-15 陕西汉德车桥有限公司 一种用于车桥转向系统的试验装置及其试验方法

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