JP2001032398A - 断熱材および断熱工法 - Google Patents

断熱材および断熱工法

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Yuji Azuma
裕二 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性および施工性に優れた断熱材および断
熱工法を提供すること。 【解決手段】 無機質繊維マットと、該マットの少なく
とも室内側に配置させる面に貼着された防湿フィルムと
からなり、上記マットの少なくとも長辺方向に沿った両
側面から上記防湿フィルムが延出して両側に耳部を形成
しており、該両側面から延出した耳部の幅(a,b)が
実質的に異なることを特徴とする断熱材、およびそれを
用いた断熱工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造住宅の壁面な
どの断熱に有用である断熱材および断熱工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来行なわれている軸組工法による木造
住宅の璧では、図4に示すように、複数の柱41(本
柱)とそれらの間に設けられた複数の間柱42とによっ
て、住宅全体の荷重を支える構造となっている。柱41
の中心と間柱42の中心との間隔、および間柱42の中
心と隣接する間柱(不図示)の中心の間隔は、一般的に
455mmとされている。柱41の幅寸法(壁面に平行
な水平方向の寸法)は一般的に105mmで、間柱42
の幅寸法(壁面に平行な水平方向の寸法)は一般的に3
0mmであるので、柱41と間柱42との内法寸法は一
般的には387.5mmであり、間柱42と不図示の隣
接する間柱との内法寸法は一般的には425mmであ
る。
【0003】以上のような木造住宅の壁に断熱施工する
断熱材、すなわち、柱41と間柱42との間および間柱
42と不図示の隣接する間柱との間に挿入する断熱材と
しては、ガラスウールなどの無機質繊維マット(以下単
にマットという)と、該マットの少なくとも室内側に配
置させる面に貼着された防湿フィルムとからなり、図1
または図2において耳部の幅a=bである繊維系断熱材
(以下単に断熱材という)が一般的に使用されている。
さらに、この断熱材におけるマットの幅寸法(短辺方向
の寸法)は、市販されているものでは430mmの一種
類が主で、これを柱41と間柱42との間または隣接す
る間柱同士の間の両方に共通して施工するのが一般的で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】木造住宅の気密性や断
熱性を高くするには、壁面を介する室内と室外との通気
を無くすことが求められ、一般的には、壁の室内側を一
続きの防湿フィルムで覆う工法が採用されている。しか
し、この工法では施工に手間と時間がかかる。このよう
な工法と同等の効果が得られ、且つ施工が簡便な工法と
して、隣接して挿入した断熱材の長辺方向に沿って延出
している耳部同士を、柱または間柱の室内側の面の上で
重ね合わせてステープル止めする方法が考えられる。
【0005】しかし、図4に示した従来の断熱材Aにお
いては、断熱材Aの長辺方向に沿った耳部43の幅は一
般的には30mmであるので、間柱42の室内側の面の
上では耳部同士を重ね合わせることができても、柱41
の室内側の面の上では耳部43の幅が不足し、隣接する
断熱材Aの耳部同士を重ね合わせることができない。従
って室内と壁内の通気を完全には遮断し難く、壁内の防
湿が不充分となることが懸念されるという問題がある。
【0006】これを解消するために、断熱材の長辺方向
に沿った耳部の幅を、柱の室内側の面の上でも重ね合わ
せられる程度に大きくすることも考えられるが、耳部の
幅寸法を同じ寸法になるように大きくすると、図5に示
すように、間柱52にステープル止めする方の耳部53
が、間柱52の幅寸法に対して大きくなりすぎて、施工
時に邪魔になったり、施工後の作業において余った耳部
を引っ掛けて、防湿フィルムが破れて防湿性を損なった
りするという問題があった。
【0007】さらに、一般的に内法寸法が387.5m
mである柱51と間柱52との間へも、幅寸法が430
mmの断熱材を押し込んでいるのが実情であり、そのた
めに断熱材を無理に押し込むので、断熱材の挿入状態が
悪くなって(曲がってしまう)断熱性が低下する場合が
あるという問題があった。従って本発明の目的は、上記
従来技術の課題を解決して、断熱性および施工性に優れ
た断熱材および断熱工法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、マットと、該
マットの少なくとも室内側に配置される面に貼着された
防湿フィルムとからなり、上記マットの少なくとも長辺
方向に沿った両側面から上記防湿フィルムが延出して両
側に耳部を形成しており、該両側面から延出した耳部の
幅(a,b)が実質的に異なることを特徴とする断熱材
を提供する。また、本発明は、木造住宅の壁面の断熱工
法において、壁面を構成する柱と間柱との間に、上記の
断熱材を挿入し、該断熱材の幅の狭い耳部(a)を間柱
表面に固定し、幅の広い耳部(b)を柱表面に固定する
工程を少なくとも含み、隣接して挿入した断熱材の長辺
方向に沿った耳部同士を重ね合わせて固定することを特
徴とする木造住宅の壁面の断熱工法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳細に説明する。本発明の断熱材の基本
形態は、図1に示す如く、マット11と、該マットの少
なくとも室内側に配置させる面に適当な接着剤12で貼
着された防湿フィルム13とからなり、上記マットの少
なくとも長辺方向に沿った両側面から上記防湿フィルム
が延出して耳部14,14’を形成しており、該耳部の
幅a,bが実質的に異なることを特徴としている。な
お、本発明において「実質的に異なる」とは、誤差程度
の幅の差ではなく、明瞭な幅の差があることを意味して
いる。
【0010】図2は、本発明の断熱材の好適な例を示
し、該好適例は、例えば、マット21から繊維や繊維粉
が飛散することを防止する、フィルムによる滑りで柱と
間柱との間に挿入し易いなどの施工性や断熱性の観点か
ら好ましい形態であり、上記図1の断熱材の構成に加え
て、さらにマット21の表面、裏面(室内側に配置させ
る面)、長辺方向に沿った両側面および短辺方向に沿っ
た両側面の六面全てが第一のフィルムである防湿フィル
ム23と第二のフィルム25で被覆されている。
【0011】図示の例では、第二のフィルム25はマッ
ト21を覆って、その長辺方向の両端部がマットの下側
に折り込まれているが、これは必須ではなく、フィルム
25の両端部は、マットの下側ではなくマットの外側の
防湿フィルム23上に接着されていてもよい。また、マ
ット21は1枚であるが、これを薄くして2枚重ねと
し、その間に別の防湿フィルム(不図示)を介在させて
もよい。また、前記第二のフィルム25は断熱材の梱包
時の圧縮や施工時の復元に必要な空気の流出流入を容易
にするとともに、内部の湿気を通気によって逃がすため
に、直径1〜5mm程度の通気孔26を多数設けた孔開
きフィルムを用いることが好ましい。
【0012】また、図2に示す断熱材は、本発明の好ま
しい実施形態であって、例えば、図2では、マットの表
面、裏面(室内側に配置させる面)、長辺方向に沿った
両側面および短辺方向に沿った両側面の六面全てがフィ
ルム25で被覆されているが、本発明はこれには限定さ
れない。例えば、マットの裏面(室内側に配置させる
面)のみが防湿フィルム23で被覆されているもの(図
1)でもよいし、また、短辺方向に沿った両側面はフィ
ルム25で被覆されておらず、または短辺方向に沿った
両側面に耳部が無いものでもよい。
【0013】上記図1および図2に示す本発明の断熱材
において、一般的には、耳部14,24の幅aは木造住
宅の壁面を構成する間柱の幅の1/2超で間柱の幅に3
0mmを加えた寸法以下の範囲であり、図3において間
柱32の幅が30mmであれば、15mm超で60mm
以下の範囲である。好ましくは30〜60mmである。
また、耳部14’,24’の幅bは、木造住宅の壁面を
構成する柱の幅の1/2超で柱の幅に30mm加えた寸
法以下の範囲であり、図3において柱31の幅が105
mmであれば、52.5mm超で135mm以下の範囲
である。好ましくは68〜105mmである。
【0014】さらに、現実に断熱工法を実施する場合に
は、間柱と柱との間隔にプラス側の誤差がある場合に
は、耳部の幅aまたはbに不足を生じることがあり、ま
た、施工時に一方の耳部側を間柱または柱の面に偏らせ
てステープル止めしてしまった場合には、他方の耳部の
幅に不足を生じることがある。したがって、上記した耳
部の幅の不足を防ぐために、耳部の幅a,bのどちらか
一方または両方を、固定すべき間柱または柱の幅より3
0mm以内の範囲で大きくしておくことが好ましい。た
だし、間柱または柱の幅から30mmを超える範囲で耳
部の幅aまたはbを大きくすると、施工時に邪魔になる
ので好ましくない。特に、施工時に耳部が邪魔にならず
に施工性が良好で、かつ隣接して挿入した断熱材の長辺
方向に沿った耳部同士を重ね合わせて固定する幅が充分
となって気密性を高くすることができる点から、耳部の
幅aを、木造住宅の壁面を構成する間柱の幅寸法以上で
間柱の幅に30mm加えた寸法以下の範囲、具体的には
30〜60mmの範囲とし、かつ耳部の幅bを、木造住
宅の壁面を構成する柱の幅の1/2に15mm加えた寸
法以上で柱の幅寸法以下の範囲、具体的には68〜10
5mmの範囲とすることが好ましい。
【0015】また、図1におけるマット11の幅寸法
(短辺方向の寸法)は、柱と間柱との内法寸法の1〜
1.1倍とすることが好ましい。この場合、柱と間柱と
の内法寸法が387.5mmであれば、その1〜1.1
倍である。また、図2におけるマット21の幅寸法(短
辺方向の寸法)は、第二のフィルム25の厚みを考慮す
ると、柱と間柱との内法寸法の1〜1.05倍であるこ
とが好ましい。この場合、柱と間柱との内法寸法が38
7.5mmであれば、その1〜1.05倍である。この
ようにすることによって断熱材の柱と間柱との間への挿
入に無理がなく容易になる。
【0016】また、図1および図2におけるマット1
1,21の長辺方向の長さは、断熱施工する壁構造の床
基盤と横架材との内法の間隔に合わせて決定する。床基
盤と横架材との内法の間隔は、通常木造住宅では260
0〜3000mmであるので、その長さの1〜1.1
倍、または1〜1.05倍が好ましいが、マット11,
21の長辺方向の長さを床基盤と横架材との内法の間隔
の1/2程度の寸法とし、2枚の断熱材を上下に並べて
施工してもよい。また、図1および図2におけるマット
11,21の厚さは、柱の太さ(壁面に垂直な水平方向
の寸法)に合わせて決められる。柱の太さは通常一辺1
05mmであるので、その長さの0.4〜1倍(図1)
の厚さ、また、0.4〜1倍(図2)の厚さが好まし
い。
【0017】本発明において使用するマット11,21
は、特に限定されず、ガラスウール、ロックウールなど
の無機質繊維に熱硬化性樹脂を主成分とするバインダー
を付与して堆積させ、バインダーを加熱硬化させてマッ
ト状に成形したものを用いることができる。また、マッ
トの密度は5〜100kg/m3程度とするのが好まし
い。
【0018】本発明においてマットを被覆するとして防
湿フィルム13,23および第二のフィルム25は、
紙、アルミニウム、樹脂フィルム、有機繊維不織布、無
機繊維不織布などが挙げられるが、防湿フィルム13,
23としては樹脂フィルムが好ましい。樹脂フィルムと
しては、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリカーボネートなど
の熱可塑性樹脂のフィルム、これらの積層品、これらに
アルミニウムなどの金属を蒸着したもの、異種の樹脂フ
ィルムやアルミニウム箔などをラミネートしたものなど
が挙げられる。
【0019】前記防湿フィルム13,23および第二の
フィルム25の厚さは、使用する箇所の必要な透湿抵抗
にもよるが10〜200μmが好ましく、15〜100
μmがより好ましい。防湿フィルム12,23および第
二のフィルム25の厚さが10μm未満の場合には、引
裂強度が不十分であったり、ピンホールが存在する場合
があるために好ましくなく、一方、200μmを超える
と、重量が重くなり過ぎて好ましくない。
【0020】マット11と防湿フィルム13,23およ
びフィルム25とを一体化する方法は、マットを防湿フ
ィルムおよび第二のフィルムで挟持させる方法でも可能
であるが、接着剤12,22で接着することが好まし
い。また、前記フィルム同士を接着する方法としては、
熱融着させる方法、接着剤を用いる方法が挙げられる
が、接着が確実なことや接着時間が短いことから接着剤
を用いることが好ましい。
【0021】前記接着剤としては、例えば、エチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂などのホットメルト系接着剤、
クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどのゴ
ム糊、アクリル樹脂、ポリビニルアルコールなどの水溶
性接着剤、アクリル樹脂、ポリビニルアルコールなどの
エマルジョン系接着剤などを用いるのが好ましいが、接
着に要する時間が短いことから、粘着系のホットメルト
系接着剤がより好ましい。
【0022】また、接着剤を、防湿フィルム13,23
および第二フィルム25に塗布する方法は、特に限定さ
れず、スプレーを用いる方法、ロールコーターを用いる
方法などが採用できるが、接着剤を断続的に塗布する場
合には、エアアトマイズ方式、スパイラルスプレー方
式、広幅スプレー方式などのスプレーを用いる方法が好
ましく、塗布幅を一定に保ち易いことから広幅スプレー
方式が特に好ましい。なお、スプレーを用いて、接着剤
を断続的に塗布するには、スプレー装置の接着剤吐出口
に、電磁式などの弁を設け、この弁を所定間隔で開閉す
るように制御して、接着剤を断続的に吐出させればよ
い。なお、本発明では、フィルム同士を接着する場合、
部分的に未接着部分が残るようにし、断熱材の梱包時の
圧縮や施工時の復元の際の空気の流出、流入を助ける通
気孔とすることも可能である。
【0023】接着剤の塗布位置は、マットの表面および
/または裏面に、長手方向に沿って、フィルム同士の接
着位置に隣接する部分、マットの短辺方向の略中央部な
どとするのが好ましい。また、接着剤の塗布幅は、断熱
材の幅の1/5〜1/2程度とするのが好ましく、例え
ば、100mm程度とするのが好ましい。なお、上記に
おいて、単位面積当たりの接着剤の塗布量は、1〜10
g/m2が好ましく、1〜5g/m2がより好ましい。
【0024】次に、図1または図2の示す本発明の断熱
材を用いる外壁の断熱施工例を、図3を参照して説明す
る。通常の外壁構造は、不図示のサイディングボードな
どの外装材とプラスターボードなどの内装材とが、所定
間隔をおいて設けられた柱31と該柱間に設けられた複
数の間柱32に固定され、これらの構造材によって区画
される空間に断熱材A,Bが充填されて構成される。本
発明の断熱材を使用する場合、柱31と間柱32に不図
示の通気用胴縁を介して外装材を固定した後、断熱材を
柱31と該柱に隣接する間柱32との間に挿入し、断熱
材の周辺に延びている防湿フィルム33の幅の広い耳部
34’を柱31に、そして幅の狭い耳部34を間柱32
にステープルなどの適当な手段で固定する。また、間柱
同士の間には従来使用されている断熱材を同様に装入お
よび固定する。この際、柱31の表面では、隣接する断
熱材A,Bの耳部34’同士を適当な幅分重ねてステー
プルなどで固定する。また、間柱32の表面では耳部3
4と、これに隣接する従来の断熱材の耳部35とを同様
に適当な幅分重ねてステープルなどで固定する。
【0025】なお、図3に示す断熱材Aと断熱材Bと
は、その耳部34’,34’が互いに重なるように記載
されているが、断熱材AおよびBを別々に作製する必要
はなく、左右の断熱材AおよびBの何れか一方を天地逆
転させて使用すればよい。また、図示していないが、外
装材と断熱材との間に、断熱材に接して合成紙や不織布
などの防水透湿シートを設けることが好ましい。次いで
内装材を施工することによって目的とする断熱外壁が完
成する。
【0026】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。図2に示す構造の断熱材を以下の材料を用い
て常法に従って作製した。 マット:密度16kg/m3、幅395mm、長さ1
370mm、厚さ100mmのグラスウールマット。 第一のフィルム(防湿フィルム):厚さ50μmのポ
リエチレンフィルム。 第二のフィルム:アルミニウムを蒸着した多数の小孔
を設けた厚さ20μmのポリエチレンフィルム。 接着剤:ホットメルト系接着剤。 長辺方向に沿った耳部の幅:a=50mm(間柱
用)、b=85mm(柱用)。 短辺方向に沿った耳部の幅:100mm。
【0027】一辺105mmの柱の複数本と、その柱と
柱との間に1本の間柱(幅30mm)を、それぞれの中
心の間隔が455mmとなるように設け、土台と胴差し
との内法の間隔が2700mmである外壁の骨組みを形
成し、その室外側に外装材としてサイディングボードを
張設した後、上記断熱材を用いて柱の室内側の面の上
と、間柱の室内側の面の上との両方において、隣接して
挿入した断熱材の長辺方向に沿った耳部同士を、重ね合
わせてステープル止めし、その表面に内装材としてプラ
スターボードを張設して壁構造とした。その際のステー
プル止めは容易であり、また、内法寸法が387.5m
mの柱と間柱との間への断熱材の挿入も容易で、施工後
の状態も良好であった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、柱の室内側の面の上
と、間柱の室内側の面の上との両方において、隣接して
挿入した断熱材の長辺方向に沿った耳部同士を重ね合わ
せてステープル止めすることができ、かつ余った耳部に
よる問題が発生しない。従って断熱施工が簡便であるに
もかかわらず、木造住宅の気密性や断熱性を高くするこ
とができる。また、 マットの幅寸法が柱と間柱との内法寸法に適合させて
いるので、断熱材が挿入しやすく、かつ断熱材の挿入状
態が悪くならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1例の断熱材の斜視図。
【図2】 本発明の他の例の断熱材の斜視図。
【図3】 本発明の断熱工法を説明する図。
【図4】 従来の断熱工法を説明する図。
【図5】 従来の断熱工法を説明する図。
【符号の説明】
11,21:マット 12,22:接着剤 13,23,33:防湿フィルム 14,14’,24,24’,34,34’,35,4
3,53:耳部 25:第二のフィルム 31,41,51:柱 32,42,52:間柱

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機質繊維マットと、該マットの少なくと
    も室内側に配置させる面に貼着された防湿フィルムとか
    らなり、上記マットの少なくとも長辺方向に沿った両側
    面から上記防湿フィルムが延出して両側に耳部を形成し
    ており、該両側面から延出した耳部の幅(a,b)が実
    質的に異なることを特徴とする断熱材。
  2. 【請求項2】一方の耳部の幅(a)が、木造住宅の壁面
    を構成する間柱の幅の1/2超で間柱の幅に30mm加
    えた寸法以下の範囲であり、且つ他方の耳部の幅(b)
    が、木造住宅の壁面を構成する柱の幅の1/2超で柱の
    幅に30mm加えた寸法以下の範囲である請求項1に記
    載の断熱材。
  3. 【請求項3】一方の耳部の幅(a)が、木造住宅の壁面
    を構成する間柱の幅寸法以上で間柱の幅に30mm加え
    た寸法以下の範囲であり、且つ他方の耳部の幅(b)
    が、木造住宅の壁面を構成する柱の幅の1/2に15m
    m加えた寸法以上で柱の幅寸法以下の範囲である請求項
    2に記載の断熱材。
  4. 【請求項4】無機質繊維マットの幅寸法(短辺方向の寸
    法)が、柱と間柱との内法寸法の1〜1.1倍である請
    求項1に記載の断熱材。
  5. 【請求項5】無機質繊維マットの表面、裏面(室内側に
    配置させる面)、長辺方向に沿った両側面および短辺方
    向に沿った両側面の六面全てがフィルムで被覆されてい
    る請求項1に記載の断熱材。
  6. 【請求項6】無機質繊維マットの幅寸法(短辺方向の寸
    法)が、柱と間柱との内法寸法の1〜1.05倍である
    請求項5に記載の断熱材。
  7. 【請求項7】木造住宅の壁面の断熱工法において、壁面
    を構成する柱と間柱との間に、請求項1〜6の何れか1
    項に記載の断熱材を挿入し、該断熱材の幅の狭い耳部
    (a)を間柱表面に固定し、幅の広い耳部(b)を柱表
    面に固定する工程を少なくとも含み、隣接して挿入した
    断熱材の長辺方向に沿った耳部同士を重ね合わせて固定
    することを特徴とする木造住宅の壁面の断熱工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007291838A (ja) * 2006-03-30 2007-11-08 Asahi Fiber Glass Co Ltd 断熱材および断熱パネル
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