JP2000297474A - 壁用パネル - Google Patents
壁用パネルInfo
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- JP2000297474A JP2000297474A JP11108527A JP10852799A JP2000297474A JP 2000297474 A JP2000297474 A JP 2000297474A JP 11108527 A JP11108527 A JP 11108527A JP 10852799 A JP10852799 A JP 10852799A JP 2000297474 A JP2000297474 A JP 2000297474A
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Abstract
易かつ従来と変わらず、軽量化と防火性とを両立できる
壁面パネルを開発する。 【解決手段】 凹溝を対向させて立設した鋼製柱間へ嵌
め込み、互いに上下に連結して壁面を形成するパネルで
あって、このパネルの外形を構成するスキン層3と、こ
のスキン層3内部を満たす別体のコア層4とからなり、
スキン層3はさね継ぎ構造の対となるサネ1を上縁に、
嵌合溝2を下縁に設け、コア層4は発泡樹脂層6の片面
又は両面に防火性材料層5,5を積層している。
Description
スの壁面を構成する壁用パネルに関する。
的短い建物では、簡易迅速に建物を構築できるように、
壁面の構築には各種壁用パネルを用いるのが一般的であ
る。特公平6-81857号に示される壁用パネルは、パネル
の上下縁にさね継ぎ構造を採用し、リップ付チャンネル
鋼又はH形鋼からなる柱間に複数のパネルを嵌め込みな
がら、パネル相互を上下に接合する形態を示している。
この壁用パネルは、断熱性及び遮音性を有する独立気泡
発泡樹脂成形板からなる別体のコア層を、スキン層の表
面処理鋼板で被覆した構造で、軽量化を達成して、とり
わけ施工時の取扱いを簡便にし、作業の平易化を図って
いる。
燃性により「防火性」を実現する壁用パネルが増加してい
る。例えば、特開平8-74350号では、樹脂発泡体シート
と表面材とを、水性エマルジョン系接着性成分に石膏粉
末を含む難燃性、断熱性接着剤で接着した建材パネルを
提示している。また、特開平8-165724号では、突隆条で
囲まれるパネル平面の凹部空間に不燃繊維吸音材を充填
したパーライトモルタル系成形パネルを提示している。
更に、特開平9-170321号には、上記特公平6-81857号の
壁用パネルと同じ断面形状で、コア層に断熱体を用い、
コア層とスキン層との結合度を高めるために突出条部材
を用いた建築用パネルを提示している。
した壁用パネルは、主として建材としての軽量化を目指
したものである。例示した独立気泡発泡樹脂成形板であ
るポリエチレンやポリスチレンは軽量化に貢献するもの
の、例えば構築した組立ハウスが火災にあった場合、可
燃する虞がある。これに対して、特開平8-74350号、特
開平8-165724号、そして特開平9-170321号に示した防火
性を有する各建材は、難燃性又は不燃性を付加すること
に主眼がある。しかし、特開平8-74350号では難燃性、
断熱性接着剤の製造、特開平8-165724号ではパネル形状
の複雑化や施工手順の増加、そして特開平9-170321号で
は突出条部材の取付といった製造上の手間が、それぞれ
課題として挙げられる。そこで、特公平6-81857号に示
した壁用パネルを基礎とし、製造が容易で、パネル形状
及び施工手順も簡易かつ従来と変わらず、軽量化と防火
性とを両立できる壁面パネルの開発を目標として、検討
した。
が、凹溝を対向させて立設した鋼製柱間へ嵌め込み、互
いに上下に連結して壁面を形成するパネルであって、こ
のパネルの外形を構成するスキン層と、このスキン層内
部を満たす別体のコア層とからなり、スキン層はさね継
ぎ構造の対となるサネを上縁に、嵌合溝を下縁に設け、
コア層は発泡樹脂層の片面又は両面に防火性材料層を積
層した壁用パネルである。
に示した壁用パネルと外見上同一であり、取扱いや施工
手順に変更はない。また、コア層の基本は同様の発泡樹
脂層であるから軽量化も十分なされており、加えて防火
性材料層により新たに防火性を備えるのである。発泡樹
脂層は、単独で遮音性、断熱性を発揮し、防火性材料層
が高い防火性を発揮する。加えて、発泡樹脂層と防火性
材料層との積層構造自体が更に遮音性、断熱性を高め、
建材として、より優れた壁用パネルの提供を可能にす
る。
ル鋼又はH形鋼を互いの凹溝が対向するように立設す
る。壁用パネルは、対向する凹溝に両側縁を嵌め込む。
発泡樹脂層は、独立気泡発泡樹脂からなるものが好まし
く、例えば発泡ポリエチレンや発泡ポリスチレンを用い
る。発泡樹脂層に積層する防火性材料としては、(a)石
膏ボード(JIS A 6901)、(b)パーティクルボード(JIS A
5908)、又は(c)珪酸カルシウムボード(JIS A 5430)があ
る。更に、セメント系又はセラミック系防火性材料、ロ
ックウールボード、スラグウールボードのほか、これら
の防火性材料を改良した各社既製品(繊維強化ボードや
制振マットを挟んだボード等)も使用可能である。
め、発泡樹脂層と防火性材料層とは接着して一体化する
ことが望ましい。一般に、上記各種防火性材料は、表面
保護を兼ねた紙又は薄い樹脂シートを予め貼着してある
ので、発泡樹脂層との一体化は容易であり、一体化後の
分離は生じない。接着剤には、通常の合成樹脂系接着剤
(例えば酢酸ビニル系接着剤)を使用できる。スキン層
は、2枚一対の鋼板を接合する「もなか合わせ」により形
成する。この際、各鋼板と発泡樹脂層又は発泡樹脂層を
挟んで表層に現れる防火性材料層との接合は接着によ
る。前述と同様に、発泡樹脂層又は防火性材料層と鋼板
との接着性も優れているので、剥離の問題が生じず、こ
の結果、鋼板を薄くできて壁用パネルとしての軽量化が
実現できる。使用する鋼板には樹脂被覆鋼板や表面処理
鋼板が適しており、厚み0.5mm以下、通常0.2〜0.3mmの
鋼板が使用できる。
さね継ぎ構造は、本発明の壁用パネルを用いて壁面を形
成する際、上下に連結するパネル相互の結合度を高め
る。対となる下段壁用パネルの上縁に設けるサネと、上
段壁面パネルの下縁に設ける嵌合溝とが、互いにずれな
く嵌合するので、形成される壁面全体の平坦度も容易に
確保できる利点がある。
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明の壁用パ
ネルの全体構造を表した斜視図、図2は同パネルの断面
図、図3は別例の壁用パネルの断面図であり、図4は本
例(図1及び図2)のパネルを用いて形成する壁面の施工
手順を表した斜視図である。各図から明らかなように、
本発明の壁用パネルは、従来一般に見られる壁用パネル
となんら外観は異ならず、軽量化により取扱性が改善さ
れているほかは、取扱いそのものや壁面の構築手順は従
来同様である。
に、壁面横方向に長尺な板状建材であり、上縁にはさね
継ぎ構造の対の一方であるサネ1、下縁には他方の嵌合
溝2を設けている。複数のパネルを上下に重ねた場合、
下段のパネル上縁のサネ1が上段のパネル下縁の嵌合溝
2に嵌め込むことにより、上下にパネル相互を連結して
壁面を形成する(図4参照)。
2は、図2に見られるように、それぞれスキン層3を構
成する鋼板の成形により設ける。コア層4表層に現れる
防火性材料層5との接着性を高める目的から、鋼板には
表面処理鋼板を用いており、鋼板内面(コア層4に密接
する面)に化成処理皮膜を塗装にて形成している。以上
から分かるように、スキン層3の直内面の防火性材料層
5が易燃性の発泡樹脂層6を保護することにより、高い
防火性を発揮する。このほか、図3に見られるように、
発泡樹脂層6の片面にのみ防火性材料層5を積層した壁
用パネルでも、防火性がある。
エチレン発泡ボード)を挟んで両面に防火性材料層5(石
膏ボード)を張り合わせた3層構造で、スキン層3とは
別体で製造する。例えば、それほど高い防火性が望まれ
てない場合や防火性が部屋内側又は外側にのみ求められ
ている場合には、発泡樹脂層の片面にのみ防火性材料層
を積層する構造でもよい。このコア層4の積層構造自体
が、本発明の壁用パネルの遮音性、断熱性を高める。石
膏ボード表面には予め紙が一体に貼りつけられており、
合成樹脂系接着剤(酢酸ビニル系接着剤等)で強固に発泡
ボードとの一体化を図ることができる。コア層4表層に
現れる防火性材料層5(石膏ボード)とスキン層3を構成
する鋼板とは、前記同様酢酸ビニル系接着剤で接合す
る。こうして作られる壁用パネルは、縦250〜1000mm×
横90〜2700mm×厚み30〜60mmの範囲で、サネ1及び嵌合
溝2の大きさは共通として数種類を規格化しておくとよ
い。
み40mm、サネ1及び嵌合溝2の幅が略12mmである。この
大きさの壁用パネルにおいて、上述のように、発泡樹脂
層6に独立気泡ポリエチレン発泡ボード、防火性材料層
5に石膏ボードを選んで3層構造のコア層4とし、表面
処理鋼板からなるスキン層3とした場合、パネル重量は
約7.7kgとなる。旧来の壁用パネル(コア層がウレタン樹
脂層、スキン層に厚さ0.5mm厚の鋼板を用いたもの)が15
kg以上であったのに比べ、十分に軽量である。
は、まず図4に見られるように、壁用パネルを挟んで支
持する鋼製柱7,8をベース鋼材9上に立設する。本例
では、ベース鋼材9角部にチャンネル鋼7、ベース鋼材
9途中にH形鋼8を配し、互いの凹溝を対向させてい
る。住宅用軽量鉄骨建造物では、前記チャンネル鋼又は
H形鋼はリップ付きが好ましい。壁用パネルはこの凹溝
に両側を嵌合させる。これは、各壁用パネルが同一垂直
線上に並ぶことを意味し、これによってパネル相互のサ
ネ1及び嵌合溝2が嵌まり合い、さね継ぎによって上下
に連結し、壁面を構成する。
が平滑な例を示したが、例えば各パネルの構造強化を図
る目的から、壁用パネル表面に縦又は横に延びる凸条又
は凹溝を形成してもよい。こうした凸条又は凹条は、ス
キン層とコア層との噛み合わせを助け、壁用パネルとし
ての一体化をより強固なものにする。このほか、パネル
表面に規則的又は不規則的な凹凸を設けるようにしても
よく、こうした条溝や凹凸は、壁用パネルのデザイン性
を高める働きも持つ。
層とを分離して別々に製造しt、改めて両者を接合する
という製造工程を経ることで、接合度を高め、結果とし
て使用する鋼板の薄型化を実現し、軽量化を図ってい
る。この発泡樹脂層が基本的な遮音性、断熱性を発揮す
る。そして、前記発泡樹脂層に積層する防火性材料層が
本発明の壁用パネルの高い防火性を担い、併せて発泡樹
脂層との積層構造が、遮音性、断熱性をより高いものと
するのである。このように、本発明の壁用パネルは、新
たに防火性を付与することにより、従来有していた遮音
性、断熱性も高めるという全体的な性能向上の効果があ
る。
間はほとんど変わらず、また施工手順は従来と同様で済
む点が本発明の利点である。また、発泡樹脂層のみから
なる壁用パネル(特公平6-81857号)に比べれば重量は増
加するものの、旧来の壁用パネルに比べると十分に軽量
化がなされており、取扱性についても良好である。この
ように、本発明により、製造が容易で、パネル形状及び
施工手順も簡易かつ従来と変わらず、軽量化と防火性と
を両立できる壁面パネルの提供が可能となったのであ
る。
である。
を表した斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 凹溝を対向させて立設した鋼製柱間へ嵌
め込み、互いに上下に連結して壁面を形成するパネルで
あって、該パネルの外形を構成するスキン層と、該スキ
ン層内部を満たす別体のコア層とからなり、スキン層は
さね継ぎ構造の対となるサネを上縁に、嵌合溝を下縁に
設け、コア層は発泡樹脂層の片面又は両面に防火性材料
層を積層してなる壁用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108527A JP2000297474A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 壁用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108527A JP2000297474A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 壁用パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000297474A true JP2000297474A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14487076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11108527A Pending JP2000297474A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 壁用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000297474A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002266362A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-18 | Dow Kakoh Kk | 排水パネル、それを用いた排水性構造体及びその施工方法 |
EP1496232A3 (de) * | 2003-07-05 | 2006-09-06 | MTU Friedrichshafen GmbH | Verfahren zur Regelung einer Brennkraftmaschine |
JP2007132102A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | 断熱耐火サンドイッチパネル |
WO2012056853A1 (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-03 | Sasaki Mitsuo | 組立式簡易ハウス |
JP2015132116A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 株式会社Lixil | 板張り壁構造及びこれを備えた建物外部構築物 |
JP7369022B2 (ja) | 2019-12-10 | 2023-10-25 | 太陽工業株式会社 | プレハブ建築物 |
-
1999
- 1999-04-15 JP JP11108527A patent/JP2000297474A/ja active Pending
Cited By (6)
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071031 |
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