JP2001032316A - 油圧ショベルのアタッチメント配管構造 - Google Patents

油圧ショベルのアタッチメント配管構造

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JP2001032316A
JP2001032316A JP11207476A JP20747699A JP2001032316A JP 2001032316 A JP2001032316 A JP 2001032316A JP 11207476 A JP11207476 A JP 11207476A JP 20747699 A JP20747699 A JP 20747699A JP 2001032316 A JP2001032316 A JP 2001032316A
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boom cylinder
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Toshiro Ueda
登志郎 植田
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アタッチメントの回動時における配管の屈折
損傷を防止すると共に、外観の見栄えを低下させる心配
のない油圧ショベルのアタッチメント配管構造を提供す
る。 【解決手段】 上部旋回体の前端部に備えられるブーム
と、このブームの上下及び左右への回動を可能とするス
イングブラケットとを有する油圧ショベルにおいて、ス
イングブラケットが、その前端部に形成されて前記ブー
ムの上下回動を行うブームシリンダの一端を接続するブ
ームシリンダ取付部と、このブームシリンダ取付部下方
にブームシリンダ回動時に発生する油圧配管の膨らみを
許容する配管曲げ許容部とを有し、前記上部旋回体側か
ら導出されて前記ブームシリンダの各油室へ圧油を供給
する油圧配管が、前記配管曲げ許容部を通過して前記ブ
ームシリンダの各油室へ接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部旋回体の前部
に左右回動自在なアタッチメントを装着する油圧ショベ
ルのアタッチメント配管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下にスイングブラケットを備えた一般
的な油圧ショベルを図に基づいて詳細に説明する。図4
はスイングブラケットを備えた一般的な油圧ショベルを
示す側面図である。図において、30は油圧ショベルで
あって、この油圧ショベル30は、走行自在な下部走行
体31と、この下部走行体31の上部に旋回自在に搭載
される上部旋回体32と、この上部旋回体32の前端部
に上下回動自在に接続されるアタッチメント33とを備
えている。また、このアタッチメント33は上部旋回体
32の前端部に接続されるスイングブラケット38によ
って左右回動自在とされている。前記アタッチメント3
3は、一端が前記スイングブラケット38のブーム取付
部39に接続されるブーム35と、このブーム35の他
端に一端が接続されるアーム36と、このアーム36の
他端に接続されるバケット37とを備えており、前記ブ
ーム35は、両端がブーム35下面と前記スイングブラ
ケット38のブームシリンダ取付部40との間に接続さ
れるブームシリンダ35aによって上下回動自在とさ
れ、前記アーム36は、両端が前記ブーム35背面とア
ーム36一端との間に接続されるアームシリンダ36a
によって上下回動自在とされ、前記バケット37は、両
端が前記アーム36の背面とバケット37背面とに接続
されたバケットシリンダ37aによって上下回動自在と
されている。
【0003】以下、上述したアタッチメント33におけ
る従来の配管構造、特に、ブームシリンダ35aに対す
る従来の配管構造を図5に基づいて説明する。図5は特
開平9−287168号公報に示される従来のアタッチ
メント配管構造を示す要部詳細図である。上部旋回体3
2の前端部には、スイングブラケット38がスイングピ
ン41により左右回動自在に接続されている。このスイ
ングブラケット38の上端部にはブーム35を回動自在
に接続するブーム取付部39が備えられている。また、
このスイングブラケット38の前端部にはブームシリン
ダ35aを回動自在に接続するブームシリンダ取付部4
0が備えられている。前記スイングブラケット38内で
あって、前記ブーム35の下端面と前記スイングピン4
1の上面との間にはブームシリンダ35aへの2本の油
圧配管43が通過する空間部aが設けられている。この
2本の油圧配管43の一方は、ブームシリンダ35aの
伸び側油室に接続されている(図示45)。また、2本
の油圧配管43の他方は、ブームシリンダ35aの縮み
側油室に接続されている(図示44)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示される一般的
な油圧ショベルに図5に示されるアタッチメント配管構
造を採用した場合には、スイングブラケット38内に形
成される空間部aに油圧配管43を通過させたことによ
り、油圧配管43がスイングブラケット38の左右両側
方に大きく突出することがなく、油圧配管43が作業時
に障害物に接触したり、引っ掛かったりすることがない
ので、オペレータの前方視界性を悪くする心配が無くな
るとともに外観の見栄えがよくなるという効果がある。
一方、スイングブラケット38内の空間部aに油圧配管
43を通す構成とした場合には、この空間部aが、上方
にブーム35端部、下方にスイングブラケット38上面
といった非常に狭い空間であるために、ブームシリンダ
35aの上下回動時に発生する油圧配管43の膨らみを
十分に許容することができず、油圧配管43がブーム3
5端部やスイングブラケット38上面と接触,押しつけ
られ油圧配管43が屈折損傷する問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであって、アタッチメントの回動時における配管の
屈折損傷を防止すると共に、外観の見栄えを低下させる
心配のない油圧ショベルのアタッチメント配管構造を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上部旋回体の前端部に備えられるブームと、このブ
ームの上下及び左右への回動を可能とするスイングブラ
ケットとを有する油圧ショベルにおいて、スイングブラ
ケットが、その前端部に形成されて前記ブームの上下回
動を行うブームシリンダの一端を接続するブームシリン
ダ取付部と、このブームシリンダ取付部下方にブームシ
リンダ回動時に発生する油圧配管の膨らみを許容する配
管曲げ許容部とを有し、前記上部旋回体側から導出され
て前記ブームシリンダの各油室へ圧油を供給する油圧配
管が、前記配管曲げ許容部を通過して前記ブームシリン
ダの各油室へ接続されることを特徴とするものである。
【0007】これによると、ブーム及びブームシリンダ
が上下回動したときにも、ブームシリンダに接続される
油圧配管の膨らみを配管曲げ許容部内で許容することが
できるので、従来のように油圧配管が押しつけられて屈
折損傷する心配がない。さらに、油圧配管の膨らみをス
イングブラケット内で許容することにより、外部に油圧
配管の余計な膨らみがみえず、外観の見栄えの向上につ
ながる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
油圧ショベルのアタッチメント配管構造において、前記
スイングブラケットの上端部に前記ブームの一端を接続
するブーム取付部が備えられ、前記曲げ許容部から導出
される油圧配管が、前記ブーム取付部とブームシリンダ
取付部との間を通過して前記ブームシリンダの各油室へ
接続されることを特徴とするものである。
【0009】この場合、ブームシリンダ取付部下方の配
管曲げ許容部から導出される油圧配管をブームシリンダ
の配管取付部へスムーズに導き出すことができ、配索効
率の向上につながる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
油圧ショベルのアタッチメント配管構造において、前記
油圧配管が、前記ブームシリンダのブームシリンダ取付
部近傍でクランプされることを特徴とするものである。
【0011】この場合、クランプ部材により、油圧配管
の配管曲げ許容部での膨らみを積極的に促すことができ
るので、油圧配管の更なる屈折防止につながる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3いずれか一項記載の油圧ショベルのアタッチメント配
管構造において、前記油圧配管の膨らみを許容する配管
曲げ許容部の少なくとも下面に保護部材を備えたことを
特徴とするものである。
【0013】この構成によると、油圧配管の少なくとも
下面に保護部材を設けたことにより、外部からの衝撃に
対して油圧配管を保護することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る油圧ショベルのアタッチメント配管構造を図に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る
アタッチメント配管構造を示す要部側面図である。図2
は本発明の第2実施形態に係るアタッチメント配管構造
を示す要部平面図である。なお、従来技術と同一構成の
ものについては同符号を付し、その説明を省略する。
【0015】図において、6はスイングブラケットであ
って、このスイングブラケット6の内部には、コの字状
のブラケット接続部6aが備えられており、上部旋回体
32側に対してスイングピン41により左右回動自在に
接続される構成となっている。また、このスイングブラ
ケット6は、その上部(ブラケット接続部6aの上方)
にブーム35を回動自在に接続するブーム取付部39が
形成されており、また、その前端部(ブラケット接続部
6aの前方)にブームシリンダ取付部7が形成されてい
る。このブームシリンダ取付部7にはブームシリンダ3
5aの一端が回動自在に接続されている。前記スイング
ブラケット6内であって、前記ブラケット接続部6aと
ブームシリンダ取付部7との間の下方には配管曲げ許容
部bが備えられている。この配管曲げ許容部bの前方及
び下方には保護部材2が備えられており、この保護部材
2はスイングブラケット6の下部前面及び下面に加わる
外部からの衝撃から後述する油圧配管1を保護する役割
を果たしている。
【0016】前記ブームシリンダ35aへの配管構造
は、上部旋回体32側から導出される2本の油圧配管1
が、スイングブラケット6内の前記ブラケット接続部6
aの下方及び配管曲げ許容部b内を通過し、ブームシリ
ンダ取付部7及びブーム取付部39との間を通って、該
ブームシリンダ35aの伸び側油室及び縮み側油室にそ
れぞれ接続(図示45及び44)されることによって行
われる。この2本の油圧配管1は、前記ブームシリンダ
35aのブームシリンダ取付部7付近にクランプ部材5
によってクランプされており、該クランプ部材5による
クランプ後にブームシリンダ35aの左右両側に分岐し
て各油室44及び45に接続される構成となっている。
また、油圧配管1のうち、配管曲げ許容部bに位置する
油圧配管1aは、ブームシリンダ35aの略直立状態で
前記保護部材2側に膨らみを有するように配置されてい
る。この油圧配管1aの膨らみは、前記ブームシリンダ
35aの前倒状態(図1中、2点鎖線で示す)にて無く
なるように構成されている。すなわち、ブーム35の下
げ状態から上げ状態に至るまでの過程におけるブームシ
リンダ35aに関わる油圧配管1の膨らみを前記曲げ許
容部bで全て受け止めることができるので、油圧配管1
に余計な応力が加わらず、屈折損傷する心配がなくな
る。また、膨らみをスイングブラケット6内で全て許容
することができるので外観の見栄えが向上する。さら
に、油圧配管1を前記クランプ部材5によりクランプし
たことにより、前記曲げ許容部bにおける膨らみ等の発
生を確実に行うことができる。さらに、油圧配管1を、
前記ブームシリンダ35aの左右両側に分岐して配置し
たことにより、油圧配管1がブーム35と接触する心配
がなくなる。
【0017】次に、本発明の第2実施形態に係る油圧シ
ョベルのアタッチメント配管構造を図に基づいて詳細に
説明する。図3は本発明の第2実施形態に係るアタッチ
メント配管構造を示す要部側面図である。なお、上述し
た第1実施形態と同様の構成のものについては同符号を
付し、その説明を省略する。この第2実施形態は、上述
した第1実施形態が、油圧配管1がブラケット接続部6
aの下方を通過する構成であるのに対して、第1実施形
態におけるブラケット接続部6aを2分割(11a,1
1b)とし、その間を油圧配管10が通過する構成にし
た点で異なる。詳述すると、ブラケット接続部6aは、
上側ブラケット接続部11aと下側ブラケット接続部1
1bとに分割されており、この上側ブラケット接続部1
1a及び下側ブラケット接続部11bのそれぞれが、上
部旋回体32側の接続部32a,32bに嵌合するとと
もにピン41a,41bによって左右回動自在に接続さ
れている。
【0018】油圧配管10は、上部旋回体32側から導
出されて、前記上側ブラケット接続部11aと下側ブラ
ケット接続部11bとの間を通過してスイングブラケッ
ト6内に進入し、ブーム35を接続するブーム取付部3
9とブームシリンダ35aを接続するブームシリンダ取
付部7との間から導出されてブームシリンダ35aの伸
び側油室及び縮み側油室にそれぞれ接続(図示45及び
44)される構成となっている。この油圧配管10は、
前記ブームシリンダ35aのブームシリンダ取付部7付
近にクランプ部材5によってクランプされており、該ク
ランプ部材5によるクランプ後にブームシリンダ35a
の左右両側に分岐して各油室44及び45に接続される
構成となっている。また、油圧配管10のうち、配管曲
げ許容部bに位置する油圧配管10aは、ブームシリン
ダ35aの略直立状態で保護部材2側に膨らみを有する
ように配置されている。この油圧配管10aの膨らみ
は、上述した第1実施例と同様に、前記ブームシリンダ
35aの前倒状態(図3中、2点鎖線で示す)にて無く
なるように構成されている。これによれば、上述した第
1実施例と同様の効果が得られることはもちろんのこ
と、油圧配管10がブラケット接続部6a内を通過する
ことにより、油圧配管10の更なる保護と外観の見栄え
向上につながる。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によると、ブ
ーム及びブームシリンダが上下回動したときにも、ブー
ムシリンダに接続される油圧配管の膨らみを配管曲げ許
容部内で許容することができるので、従来のように油圧
配管が押しつけられて屈折損傷する心配がない。さら
に、油圧配管の膨らみをスイングブラケット内で許容す
ることにより、外部に油圧配管の余計な膨らみがみえ
ず、外観の見栄えの向上につながる。
【0020】請求項2に記載の発明によると、ブームシ
リンダ取付部下方の配管曲げ許容部から導出される油圧
配管をブームシリンダの配管取付部へスムーズに導き出
すことができ、配索効率の向上につながる。
【0021】請求項3に記載の発明によると、クランプ
部材により、油圧配管の配管曲げ許容部での膨らみを積
極的に促すことができるので、油圧配管の更なる屈折防
止につながる。
【0022】請求項4に記載の発明によると、油圧配管
の少なくとも下面に保護部材を設けたことにより、外部
からの衝撃に対して油圧配管を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアタッチメント配
管構造を示す要部側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るアタッチメント配
管構造を示す要部平面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るアタッチメント配
管構造を示す要部側面図である。
【図4】スイングブラケットを備えた一般的な油圧ショ
ベルを示す側面図である。
【図5】従来のアタッチメント配管構造を示す要部詳細
図である。
【符号の説明】
1,10:油圧配管 2:保護部材 5:クランプ部材 6:スイングブラケット 6a:ブラケット接続部 7:ブームシリンダ取付部 32:上部旋回体 35:ブーム 35a:ブームシリンダ 39:ブーム取付部 41:スイングピン b:配管曲げ許容部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体の前端部に備えられるブーム
    と、このブームの上下及び左右への回動を可能とするス
    イングブラケットとを有する油圧ショベルにおいて、ス
    イングブラケットが、その前端部に形成されて前記ブー
    ムの上下回動を行うブームシリンダの一端を接続するブ
    ームシリンダ取付部と、このブームシリンダ取付部下方
    にブームシリンダ回動時に発生する油圧配管の膨らみを
    許容する配管曲げ許容部とを有し、前記上部旋回体側か
    ら導出されて前記ブームシリンダの各油室へ圧油を供給
    する油圧配管が、前記配管曲げ許容部を通過して前記ブ
    ームシリンダの各油室へ接続されることを特徴とする油
    圧ショベルのアタッチメント配管構造。
  2. 【請求項2】 前記スイングブラケットの上端部に前記
    ブームの一端を接続するブーム取付部が備えられ、前記
    曲げ許容部から導出される油圧配管が、前記ブーム取付
    部とブームシリンダ取付部との間を通過して前記ブーム
    シリンダの各油室へ接続されることを特徴とする請求項
    1記載の油圧ショベルのアタッチメント配管構造。
  3. 【請求項3】 前記油圧配管が、前記ブームシリンダの
    ブームシリンダ取付部近傍でクランプされることを特徴
    とする請求項2記載の油圧ショベルのアタッチメント配
    管構造。
  4. 【請求項4】 前記油圧配管の膨らみを許容する配管曲
    げ許容部の少なくとも下面に保護部材を備えたことを特
    徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の油圧ショベ
    ルのアタッチメント配管構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100639729B1 (ko) * 2003-12-05 2006-10-30 히다찌 겐끼 가부시키가이샤 건설 기계의 작업 장치
JP2012017601A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Ihi Construction Machinery Ltd 建設機械のスイング構造
WO2020246389A1 (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 株式会社クボタ 作業機

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