JP2001031915A - 異方性導電フィルム - Google Patents
異方性導電フィルムInfo
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- JP2001031915A JP2001031915A JP11207950A JP20795099A JP2001031915A JP 2001031915 A JP2001031915 A JP 2001031915A JP 11207950 A JP11207950 A JP 11207950A JP 20795099 A JP20795099 A JP 20795099A JP 2001031915 A JP2001031915 A JP 2001031915A
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- conductive film
- anisotropic conductive
- ethylene
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 相対峙する回路間に介装し、回路間を1
50℃以下の温度で加熱、加圧することによりこれら回
路間を導通すると共に接着固定する異方性導電フィルム
であって、エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレンと
酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート
系モノマーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニルとマレ
イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;エチレ
ンとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
ーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合
体;並びにエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を
金属イオンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種のポリマーに導電性粒子を分
散させると共に、10時間半減期温度が80℃以下の低
温分解型有機過酸化物を配合した熱硬化性接着剤からな
ることを特徴とする異方性導電フィルム。 【効果】 本発明の異方性導電フィルムは、低温、短時
間で圧着しても、安定で優れた接着特性及び導通特性を
与えるものである。
50℃以下の温度で加熱、加圧することによりこれら回
路間を導通すると共に接着固定する異方性導電フィルム
であって、エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレンと
酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート
系モノマーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニルとマレ
イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;エチレ
ンとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
ーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合
体;並びにエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を
金属イオンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種のポリマーに導電性粒子を分
散させると共に、10時間半減期温度が80℃以下の低
温分解型有機過酸化物を配合した熱硬化性接着剤からな
ることを特徴とする異方性導電フィルム。 【効果】 本発明の異方性導電フィルムは、低温、短時
間で圧着しても、安定で優れた接着特性及び導通特性を
与えるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックフィ
ルムを基材とする液晶フィルムの電極端子と、これに接
続されるべきフレキシブルプリント基板等の電子部品の
端子との間に介装され、これら両端子を接続する場合な
ど、150℃以下の低温で圧着、使用するために用いら
れる異方性導電フィルムに関する。
ルムを基材とする液晶フィルムの電極端子と、これに接
続されるべきフレキシブルプリント基板等の電子部品の
端子との間に介装され、これら両端子を接続する場合な
ど、150℃以下の低温で圧着、使用するために用いら
れる異方性導電フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】異方性
導電フィルムは、接着剤に導電性粒子が分散され、厚さ
方向に加圧することにより厚さ方向に導電性が付与され
るものであり、相対峙する回路間に介装し、回路間を加
圧、加熱することにより回路間を導電性粒子を介して接
続すると共に、これら回路間を接着固定する目的に使用
され、厚み方向にのみ導電性を与えるものである。
導電フィルムは、接着剤に導電性粒子が分散され、厚さ
方向に加圧することにより厚さ方向に導電性が付与され
るものであり、相対峙する回路間に介装し、回路間を加
圧、加熱することにより回路間を導電性粒子を介して接
続すると共に、これら回路間を接着固定する目的に使用
され、厚み方向にのみ導電性を与えるものである。
【0003】このような異方性導電フィルムは、フレキ
シブルプリント基板(FPC)やTABと液晶パネルの
ガラス基板上に形成されたITO端子とを接続する場合
をはじめとして、種々の端子間に異方性導電膜を形成
し、それにより該端子間を接着すると共に電気的に接合
する場合に使用されている。
シブルプリント基板(FPC)やTABと液晶パネルの
ガラス基板上に形成されたITO端子とを接続する場合
をはじめとして、種々の端子間に異方性導電膜を形成
し、それにより該端子間を接着すると共に電気的に接合
する場合に使用されている。
【0004】異方性導電フィルムは、一般にエポキシ系
又はフェノール系樹脂と硬化剤を主成分とする接着剤に
導電性粒子を分散させたもので、中でも使用上の便宜等
の点から接着剤としては1液型の熱硬化型のものが主流
になってきている。また、異方性導電フィルムとして
は、高温高湿下でも安定した接続信頼性が得られるよう
にするため、種々の方法により接着強度の強化が図られ
ているが、従来のエポキシ系又はフェノール系樹脂を用
いた異方性導電フィルムは、粘着力が低く、作業性が悪
く、耐湿耐熱性に問題があった。
又はフェノール系樹脂と硬化剤を主成分とする接着剤に
導電性粒子を分散させたもので、中でも使用上の便宜等
の点から接着剤としては1液型の熱硬化型のものが主流
になってきている。また、異方性導電フィルムとして
は、高温高湿下でも安定した接続信頼性が得られるよう
にするため、種々の方法により接着強度の強化が図られ
ているが、従来のエポキシ系又はフェノール系樹脂を用
いた異方性導電フィルムは、粘着力が低く、作業性が悪
く、耐湿耐熱性に問題があった。
【0005】このような点から、本出願人は、先にエチ
レン−酢酸ビニル共重合体などのポリマーを主成分とす
る熱又は光硬化性接着剤からなる異方性導電フィルムを
提案した(特開平9−118860号公報)。この異方
性導電フィルムは、粘着力が高く、かつ作業性がよく、
しかも耐湿耐熱性の高いものである。
レン−酢酸ビニル共重合体などのポリマーを主成分とす
る熱又は光硬化性接着剤からなる異方性導電フィルムを
提案した(特開平9−118860号公報)。この異方
性導電フィルムは、粘着力が高く、かつ作業性がよく、
しかも耐湿耐熱性の高いものである。
【0006】しかしながら、最近において、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等のプラスチックフィルム
を基材とする液晶フィルムが多用されるようになってお
り、このような液晶フィルムの接続に異方性導電フィル
ムを使用することが多くなっている。
ンテレフタレート(PET)等のプラスチックフィルム
を基材とする液晶フィルムが多用されるようになってお
り、このような液晶フィルムの接続に異方性導電フィル
ムを使用することが多くなっている。
【0007】かかる液晶フィルムの接続に異方性導電フ
ィルムを用いる場合、圧着時の最高到達温度が液晶フィ
ルムのプラスチックフィルム基材の耐熱温度を超すこと
がないように圧着する必要があるが、一般的にフィルム
基材の耐熱温度は、異方性導電フィルムを圧着するのに
用いられる圧着の最高到達温度である150℃乃至20
0℃よりも低いため、この温度で圧着すると、基材破壊
を招いてしまう問題があった。
ィルムを用いる場合、圧着時の最高到達温度が液晶フィ
ルムのプラスチックフィルム基材の耐熱温度を超すこと
がないように圧着する必要があるが、一般的にフィルム
基材の耐熱温度は、異方性導電フィルムを圧着するのに
用いられる圧着の最高到達温度である150℃乃至20
0℃よりも低いため、この温度で圧着すると、基材破壊
を招いてしまう問題があった。
【0008】一方、異方性導電フィルムの圧着を上記フ
ィルム基材の耐熱性を超えない温度にて行う場合、異方
性導電フィルムの接着反応及び硬化反応を起こすための
熱量、或いは異方性導電フィルムが流動するための熱量
が十分に付与されず、そのために接着特性や導通特性を
悪化させるなどの不具合を招いてしまう。
ィルム基材の耐熱性を超えない温度にて行う場合、異方
性導電フィルムの接着反応及び硬化反応を起こすための
熱量、或いは異方性導電フィルムが流動するための熱量
が十分に付与されず、そのために接着特性や導通特性を
悪化させるなどの不具合を招いてしまう。
【0009】従って、このような耐熱性の低いポリマー
フィルムに異方性導電フィルムを用いる場合、低温、短
時間でも十分な接着特性、導通特性を与えることが求め
られている。また、プリント基板やICチップの接着に
異方性導電フィルムを用いる場合も、プリント基板やI
Cチップの高集積化(細密化)により、熱による基板や
ICチップの膨張・収縮の影響が大きく、この場合も低
温、短時間接着が求められている。
フィルムに異方性導電フィルムを用いる場合、低温、短
時間でも十分な接着特性、導通特性を与えることが求め
られている。また、プリント基板やICチップの接着に
異方性導電フィルムを用いる場合も、プリント基板やI
Cチップの高集積化(細密化)により、熱による基板や
ICチップの膨張・収縮の影響が大きく、この場合も低
温、短時間接着が求められている。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、プラスチックフィルムを基材とする液晶フィルムな
どの耐熱性の低い被接着物の接続に用いられて、被接着
物の耐熱性を超えない温度にて圧着しても、十分良好で
安定した接着特性及び導通特性を与えることができる異
方性導電フィルムを提供することを目的とする。
で、プラスチックフィルムを基材とする液晶フィルムな
どの耐熱性の低い被接着物の接続に用いられて、被接着
物の耐熱性を超えない温度にて圧着しても、十分良好で
安定した接着特性及び導通特性を与えることができる異
方性導電フィルムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、PET等のプラスチックフィルムを基材とする液晶
フィルムなどの耐熱性の低い被接着物の接着に用いられ
る異方性導電フィルムとして、エチレン−酢酸ビニル共
重合体などのポリマーを主成分とし、これに導電性粒子
を分散してなる接着剤の硬化剤に10時間半減期温度が
80℃以下の低温分解型有機過酸化物、特にステアリル
パーオキサイドを用いることにより、上記液晶フィルム
のプラスチックフィルム基材などの被接着物の耐熱温度
を超えることのない温度、具体的には150℃以下、特
に120℃前後で圧着しても、接着反応及び硬化反応を
十分に行うことが可能で、安定した接着特性及び導通特
性を確保できることを見出した。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、PET等のプラスチックフィルムを基材とする液晶
フィルムなどの耐熱性の低い被接着物の接着に用いられ
る異方性導電フィルムとして、エチレン−酢酸ビニル共
重合体などのポリマーを主成分とし、これに導電性粒子
を分散してなる接着剤の硬化剤に10時間半減期温度が
80℃以下の低温分解型有機過酸化物、特にステアリル
パーオキサイドを用いることにより、上記液晶フィルム
のプラスチックフィルム基材などの被接着物の耐熱温度
を超えることのない温度、具体的には150℃以下、特
に120℃前後で圧着しても、接着反応及び硬化反応を
十分に行うことが可能で、安定した接着特性及び導通特
性を確保できることを見出した。
【0012】更にこの場合、上記ポリマーを適宜選定す
るなどして、得られる異方性導電フィルムの流動性を高
くし、具体的には70℃における流動性を105Pa・
s以下とすることにより、上述したように被接着物の耐
熱温度を超えることなく圧着しても、異方性導電フィル
ムが圧着時に低い圧着温度でも十分流動し、この点から
接着特性及び導通特性をより確実に確保し得ることを知
見し、本発明をなすに至ったものである。
るなどして、得られる異方性導電フィルムの流動性を高
くし、具体的には70℃における流動性を105Pa・
s以下とすることにより、上述したように被接着物の耐
熱温度を超えることなく圧着しても、異方性導電フィル
ムが圧着時に低い圧着温度でも十分流動し、この点から
接着特性及び導通特性をより確実に確保し得ることを知
見し、本発明をなすに至ったものである。
【0013】従って、本発明は、下記異方性導電フィル
ムを提供する。 請求項1:相対峙する回路間に介装し、回路間を150
℃以下の温度で加熱、加圧することによりこれら回路間
を導通すると共に接着固定する異方性導電フィルムであ
って、エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレンと酢酸
ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニルとマレイン
酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;エチレンと
アクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーと
マレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;並
びにエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イ
オンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群から選ば
れる少なくとも1種のポリマーに導電性粒子を分散させ
ると共に、10時間半減期温度が80℃以下の低温分解
型有機過酸化物を配合した熱硬化性接着剤からなること
を特徴とする異方性導電フィルム。 請求項2:ポリマーがエチレン−酢酸ビニル共重合体で
あり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%である
ことを特徴とする請求項1記載の異方性導電フィルム。 請求項3:ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとアクリレ
ート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの共重合
体であり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%、
アクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーの
含有率が0.01〜10重量%であることを特徴とする
請求項1記載の異方性導電フィルム。 請求項4:ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとマレイン
酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体であり、その
酢酸ビニル含有率が10〜50重量%、マレイン酸及び
/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10重量%
であることを特徴とする請求項1記載の異方性導電フィ
ルム。 請求項5:ポリマーがエチレンとアクリレート系及び/
又はメタクリレート系モノマーとマレイン酸及び/又は
無水マレイン酸との共重合体であり、そのアクリレート
系モノマーの含有率が10〜50重量%、マレイン酸及
び/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10重量
%であることを特徴とする請求項1記載の異方性導電フ
ィルム。 請求項6:ポリマーが前記アイオノマー樹脂であり、そ
のメタクリル酸の含有率が1〜30重量%、金属イオン
によるイオン化度が5〜80%であることを特徴とする
請求項1記載の異方性導電フィルム。 請求項7:前記有機過酸化物が、ステアロイルパーオキ
サイドである請求項1乃至6のいずれか1項記載の異方
性導電フィルム。 請求項8:前記有機過酸化物の配合量が、ポリマー10
0重量部に対して0.1〜10重量部である請求項1乃
至7のいずれか1項記載の異方性導電フィルム。 請求項9:ポリマー100重量部に対し、アクリロキシ
基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びエポキ
シ基含有化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種
のモノマーを0.5〜80重量部添加してなることを特
徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の異方性導
電フィルム。 請求項10:ポリマー100重量部に対し、シランカッ
プリング剤を0.01〜5重量部添加してなることを特
徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の異方性導
電フィルム。 請求項11:ポリマー100重量部に対し、炭化水素樹
脂を1〜200重量部添加してなることを特徴とする請
求項1乃至10のいずれか1項記載の異方性導電フィル
ム。 請求項12:前記導電性粒子が前記ポリマーに対して
0.1〜15容量%含有されていることを特徴とする請
求項1乃至11のいずれか1項記載の異方性導電フィル
ム。 請求項13:前記導電性粒子の粒径が0.1〜100μ
mであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか
1項記載の異方性導電フィルム。 請求項14:前記導電性粒子の弾性率が1.0×107
〜1.0×1010Paである請求項1乃至13のいずれ
か1項記載の異方性導電フィルム。 請求項15:異方性導電フィルムの流動性が、70℃に
おいて105Pa・s以下である請求項1乃至14のい
ずれか1項記載の異方性導電フィルム。
ムを提供する。 請求項1:相対峙する回路間に介装し、回路間を150
℃以下の温度で加熱、加圧することによりこれら回路間
を導通すると共に接着固定する異方性導電フィルムであ
って、エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレンと酢酸
ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニルとマレイン
酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;エチレンと
アクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーと
マレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;並
びにエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イ
オンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群から選ば
れる少なくとも1種のポリマーに導電性粒子を分散させ
ると共に、10時間半減期温度が80℃以下の低温分解
型有機過酸化物を配合した熱硬化性接着剤からなること
を特徴とする異方性導電フィルム。 請求項2:ポリマーがエチレン−酢酸ビニル共重合体で
あり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%である
ことを特徴とする請求項1記載の異方性導電フィルム。 請求項3:ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとアクリレ
ート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの共重合
体であり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%、
アクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーの
含有率が0.01〜10重量%であることを特徴とする
請求項1記載の異方性導電フィルム。 請求項4:ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとマレイン
酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体であり、その
酢酸ビニル含有率が10〜50重量%、マレイン酸及び
/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10重量%
であることを特徴とする請求項1記載の異方性導電フィ
ルム。 請求項5:ポリマーがエチレンとアクリレート系及び/
又はメタクリレート系モノマーとマレイン酸及び/又は
無水マレイン酸との共重合体であり、そのアクリレート
系モノマーの含有率が10〜50重量%、マレイン酸及
び/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10重量
%であることを特徴とする請求項1記載の異方性導電フ
ィルム。 請求項6:ポリマーが前記アイオノマー樹脂であり、そ
のメタクリル酸の含有率が1〜30重量%、金属イオン
によるイオン化度が5〜80%であることを特徴とする
請求項1記載の異方性導電フィルム。 請求項7:前記有機過酸化物が、ステアロイルパーオキ
サイドである請求項1乃至6のいずれか1項記載の異方
性導電フィルム。 請求項8:前記有機過酸化物の配合量が、ポリマー10
0重量部に対して0.1〜10重量部である請求項1乃
至7のいずれか1項記載の異方性導電フィルム。 請求項9:ポリマー100重量部に対し、アクリロキシ
基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びエポキ
シ基含有化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種
のモノマーを0.5〜80重量部添加してなることを特
徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の異方性導
電フィルム。 請求項10:ポリマー100重量部に対し、シランカッ
プリング剤を0.01〜5重量部添加してなることを特
徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の異方性導
電フィルム。 請求項11:ポリマー100重量部に対し、炭化水素樹
脂を1〜200重量部添加してなることを特徴とする請
求項1乃至10のいずれか1項記載の異方性導電フィル
ム。 請求項12:前記導電性粒子が前記ポリマーに対して
0.1〜15容量%含有されていることを特徴とする請
求項1乃至11のいずれか1項記載の異方性導電フィル
ム。 請求項13:前記導電性粒子の粒径が0.1〜100μ
mであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか
1項記載の異方性導電フィルム。 請求項14:前記導電性粒子の弾性率が1.0×107
〜1.0×1010Paである請求項1乃至13のいずれ
か1項記載の異方性導電フィルム。 請求項15:異方性導電フィルムの流動性が、70℃に
おいて105Pa・s以下である請求項1乃至14のい
ずれか1項記載の異方性導電フィルム。
【0014】本発明の異方性導電フィルムは、下記の特
長を有する。 (1)異方性導電フィルムと接着される被接着物の耐熱
性が低くても、異方性導電フィルムを低温で圧着できる
ので、被接着物の破壊を招くことなく、安定した優れた
接着特性及び導通特性を与える。 (2)耐湿耐熱性に優れ、高湿高温下で長時間保持した
後においても、異方性導電フィルムの特性を有効に発揮
し、耐久性に優れている。 (3)リペア性が良好である。 (4)透明性が良好である。 (5)従来品に比べ、安定して高い接着性を発揮する。 (6)透明な前記ポリマーを原料としたフィルムを使用
することにより、電極位置決めの際の光透過性がよく、
作業性が良好である。 (7)エポキシ系等の従来品は、150℃以上の加熱が
必要であったが、本発明によれば、130℃以下、特に
100℃以下で硬化接着が可能であり、またUV硬化性
とすることもできるため、更に低温での硬化接着も可能
である。 (8)従来用いられているエポキシ系、フェノール系の
異方性導電フィルムは、粘着性がなく、フィルムが電極
に粘着力で仮止めしにくく、剥がれ易く、作業性が悪い
が、本発明の異方性導電フィルムは、仮止め時の粘着力
が高いため、作業性が良好である。
長を有する。 (1)異方性導電フィルムと接着される被接着物の耐熱
性が低くても、異方性導電フィルムを低温で圧着できる
ので、被接着物の破壊を招くことなく、安定した優れた
接着特性及び導通特性を与える。 (2)耐湿耐熱性に優れ、高湿高温下で長時間保持した
後においても、異方性導電フィルムの特性を有効に発揮
し、耐久性に優れている。 (3)リペア性が良好である。 (4)透明性が良好である。 (5)従来品に比べ、安定して高い接着性を発揮する。 (6)透明な前記ポリマーを原料としたフィルムを使用
することにより、電極位置決めの際の光透過性がよく、
作業性が良好である。 (7)エポキシ系等の従来品は、150℃以上の加熱が
必要であったが、本発明によれば、130℃以下、特に
100℃以下で硬化接着が可能であり、またUV硬化性
とすることもできるため、更に低温での硬化接着も可能
である。 (8)従来用いられているエポキシ系、フェノール系の
異方性導電フィルムは、粘着性がなく、フィルムが電極
に粘着力で仮止めしにくく、剥がれ易く、作業性が悪い
が、本発明の異方性導電フィルムは、仮止め時の粘着力
が高いため、作業性が良好である。
【0015】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の異方性導電フィルムは、接着剤中に導電性粒子
を分散させてなるものであり、この場合、接着剤として
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレンと酢酸ビ
ニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノ
マーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニルとマレイン酸
及び/又は無水マレイン酸との共重合体;エチレンとア
クリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとマ
レイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;並び
にエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオ
ンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群から選ばれ
る少なくとも1種のポリマーを主成分としたものを使用
する。
本発明の異方性導電フィルムは、接着剤中に導電性粒子
を分散させてなるものであり、この場合、接着剤として
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレンと酢酸ビ
ニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノ
マーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニルとマレイン酸
及び/又は無水マレイン酸との共重合体;エチレンとア
クリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとマ
レイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;並び
にエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオ
ンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群から選ばれ
る少なくとも1種のポリマーを主成分としたものを使用
する。
【0016】ここで、前記ポリマーとしてエチレン−酢
酸ビニル共重合体を用いる場合、エチレン−酢酸ビニル
共重合体の酢酸ビニル含有率は10〜50重量%である
ことが好ましく、更に好ましくは15〜45重量%であ
る。酢酸ビニル含有率が10重量%より低いと高温時に
架橋硬化させる場合に十分な架橋度が得られず、一方、
50重量%を超えると樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵
が困難となり、実用上問題である。
酸ビニル共重合体を用いる場合、エチレン−酢酸ビニル
共重合体の酢酸ビニル含有率は10〜50重量%である
ことが好ましく、更に好ましくは15〜45重量%であ
る。酢酸ビニル含有率が10重量%より低いと高温時に
架橋硬化させる場合に十分な架橋度が得られず、一方、
50重量%を超えると樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵
が困難となり、実用上問題である。
【0017】また、前記ポリマーとしてエチレンと酢酸
ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーとの共重合体を用いる場合、当該共重合体の酢酸
ビニル含有率は10〜50重量%であることが好まし
く、更に好ましくは14〜45重量%である。酢酸ビニ
ル含有率が10重量%より低いと高温時に架橋硬化させ
る場合に十分な架橋度が得られず、一方、50重量%を
超えると樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵が困難とな
り、実用上問題である。更に、当該共重合体のアクリレ
ート系及び/又はメタクリレート系モノマーの含有率は
0.01〜10重量%であることが好ましく、更に好ま
しくは0.05〜5重量%である、当該モノマーの含有
率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低下
し、一方、10重量%を超えると加工性が低下してしま
う場合がある。
ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーとの共重合体を用いる場合、当該共重合体の酢酸
ビニル含有率は10〜50重量%であることが好まし
く、更に好ましくは14〜45重量%である。酢酸ビニ
ル含有率が10重量%より低いと高温時に架橋硬化させ
る場合に十分な架橋度が得られず、一方、50重量%を
超えると樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵が困難とな
り、実用上問題である。更に、当該共重合体のアクリレ
ート系及び/又はメタクリレート系モノマーの含有率は
0.01〜10重量%であることが好ましく、更に好ま
しくは0.05〜5重量%である、当該モノマーの含有
率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低下
し、一方、10重量%を超えると加工性が低下してしま
う場合がある。
【0018】使用可能なアクリレート系及び/又はメタ
クリレート系モノマーとしては、アクリル酸エステル又
はメタクリル酸エステル系モノマーの中から選ばれるモ
ノマーであり、アクリル酸又はメタクリル酸と炭素数1
〜20、特に1〜18の非置換又はエポキシ基等の置換
基を有する置換脂肪族アルコールとのエステルが好まし
く、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸グ
リシジル等が挙げられる。
クリレート系モノマーとしては、アクリル酸エステル又
はメタクリル酸エステル系モノマーの中から選ばれるモ
ノマーであり、アクリル酸又はメタクリル酸と炭素数1
〜20、特に1〜18の非置換又はエポキシ基等の置換
基を有する置換脂肪族アルコールとのエステルが好まし
く、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸グ
リシジル等が挙げられる。
【0019】また、前記ポリマーとしてエチレンと酢酸
ビニルとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重
合体を用いる場合、当該共重合体の酢酸ビニル含有率は
10〜50重量%であることが好ましく、更に好ましく
は14〜45重量%である。酢酸ビニル含有率が10重
量%より低いと高温時に架橋硬化させる場合に十分な架
橋度が得られず、一方、50重量%を超えると接着層の
強度や耐久性が著しく低下してしまう傾向となる。更
に、当該共重合体のマレイン酸及び/又は無水マレイン
酸の含有率は0.01〜10重量%であることが好まし
く、更に好ましくは0.05〜5重量%である。この含
有率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低
下し、一方、10重量%を超えると加工性が低下してし
まう場合がある。
ビニルとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重
合体を用いる場合、当該共重合体の酢酸ビニル含有率は
10〜50重量%であることが好ましく、更に好ましく
は14〜45重量%である。酢酸ビニル含有率が10重
量%より低いと高温時に架橋硬化させる場合に十分な架
橋度が得られず、一方、50重量%を超えると接着層の
強度や耐久性が著しく低下してしまう傾向となる。更
に、当該共重合体のマレイン酸及び/又は無水マレイン
酸の含有率は0.01〜10重量%であることが好まし
く、更に好ましくは0.05〜5重量%である。この含
有率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低
下し、一方、10重量%を超えると加工性が低下してし
まう場合がある。
【0020】また、前記ポリマーとしてエチレンとアク
リレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとマレ
イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体を用いる
場合、当該共重合体のアクリレート系モノマーの含有率
は10〜50重量%であることが好ましく、更に好まし
くは14〜45重量%である。アクリレート系モノマー
の含有率が10重量%より低いと高温時に架橋硬化させ
る場合に十分な架橋度が得られず、一方、50重量%を
超えると接着層の強度や耐久性が著しく低下してしまう
傾向となる。更に、当該共重合体のマレイン酸及び/又
は無水マレイン酸の含有率は0.01〜10重量%であ
ることが好ましく、更に好ましくは0.05〜5重量%
である。この含有率が0.01重量%より低いと接着力
の改善効果が低下し、一方、10重量%を超えると加工
性が低下してしまう場合がある。なお、アクリレート系
及び/又はメタクリレート系モノマーとしては、前述し
たものと同様のものが挙げられる。
リレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとマレ
イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体を用いる
場合、当該共重合体のアクリレート系モノマーの含有率
は10〜50重量%であることが好ましく、更に好まし
くは14〜45重量%である。アクリレート系モノマー
の含有率が10重量%より低いと高温時に架橋硬化させ
る場合に十分な架橋度が得られず、一方、50重量%を
超えると接着層の強度や耐久性が著しく低下してしまう
傾向となる。更に、当該共重合体のマレイン酸及び/又
は無水マレイン酸の含有率は0.01〜10重量%であ
ることが好ましく、更に好ましくは0.05〜5重量%
である。この含有率が0.01重量%より低いと接着力
の改善効果が低下し、一方、10重量%を超えると加工
性が低下してしまう場合がある。なお、アクリレート系
及び/又はメタクリレート系モノマーとしては、前述し
たものと同様のものが挙げられる。
【0021】また、前記ポリマーとしてエチレン−メタ
クリル酸共重合体の分子間を金属イオンで結合させたア
イオノマー樹脂(以下、「エチレン−メタクリル酸アイ
オノマー樹脂」という)を用いる場合、当該樹脂のメタ
クリル酸含有率は1〜30重量%であることが好まし
く、更に好ましくは5〜25重量%である。メタクリル
酸含有率が1重量%より低いとイオン架橋効果が低下
し、ひいては接着力の低下を招き、一方、30重量%を
超えると加工性の著しい低下を招く場合がある。
クリル酸共重合体の分子間を金属イオンで結合させたア
イオノマー樹脂(以下、「エチレン−メタクリル酸アイ
オノマー樹脂」という)を用いる場合、当該樹脂のメタ
クリル酸含有率は1〜30重量%であることが好まし
く、更に好ましくは5〜25重量%である。メタクリル
酸含有率が1重量%より低いとイオン架橋効果が低下
し、ひいては接着力の低下を招き、一方、30重量%を
超えると加工性の著しい低下を招く場合がある。
【0022】また、このエチレン−メタクリル酸アイオ
ノマー樹脂に用いられる金属イオンとしては、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウム、リチウム等の金属陽イオンが
挙げられ、金属イオンによるイオン化度は5〜80%で
あることが好ましく、更に好ましくは7〜70%であ
る。イオン化度が5%未満であると透明性が著しく低下
し、80%を超えると加工性の著しい低下を招く場合が
ある。
ノマー樹脂に用いられる金属イオンとしては、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウム、リチウム等の金属陽イオンが
挙げられ、金属イオンによるイオン化度は5〜80%で
あることが好ましく、更に好ましくは7〜70%であ
る。イオン化度が5%未満であると透明性が著しく低下
し、80%を超えると加工性の著しい低下を招く場合が
ある。
【0023】本発明に用いる導電性粒子としては、電気
的に良好な導体である限り、種々のものを使用すること
ができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の金属粉体、こ
のような金属で被覆された樹脂あるいはセラミック粉体
等を使用することができる。また、その形状についても
特に制限はなく、りん片状、樹枝状、粒状、ペレット状
等の任意の形状をとることができる。
的に良好な導体である限り、種々のものを使用すること
ができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の金属粉体、こ
のような金属で被覆された樹脂あるいはセラミック粉体
等を使用することができる。また、その形状についても
特に制限はなく、りん片状、樹枝状、粒状、ペレット状
等の任意の形状をとることができる。
【0024】この場合、導電性粒子は、弾性率が1.0
×107〜1.0×1010Paであるものが好ましい。
即ち、プラスチックフィルムを基材とする液晶フィルム
などの被接着物の接続で異方性導電フィルムを使用する
場合、導電性粒子として弾性率の高いものを用いると、
被接着物にクラックが生じるなどの破壊や圧着後の粒子
の弾性変形回復によるスプリングバックなどが発生し、
安定した導通性能を得ることができないおそれがあるた
め、上記弾性率範囲の導電性粒子を用いることが推奨さ
れる。これにより、被接着物の破壊を防止し、圧着後の
粒子の弾性変形回復によるスプリングバックの発生を抑
制し、導電性粒子の接触面積を広くすることが可能にな
って、より安定した信頼性の高い導通性能を得ることが
できる。なお、弾性率が1.0×107Paより小さい
と、粒子自身の損傷が生じ、導通特性が低下する場合が
あり、1.0×1010Paより大きいと、スプリングバ
ックの発生が生じるおそれがある。
×107〜1.0×1010Paであるものが好ましい。
即ち、プラスチックフィルムを基材とする液晶フィルム
などの被接着物の接続で異方性導電フィルムを使用する
場合、導電性粒子として弾性率の高いものを用いると、
被接着物にクラックが生じるなどの破壊や圧着後の粒子
の弾性変形回復によるスプリングバックなどが発生し、
安定した導通性能を得ることができないおそれがあるた
め、上記弾性率範囲の導電性粒子を用いることが推奨さ
れる。これにより、被接着物の破壊を防止し、圧着後の
粒子の弾性変形回復によるスプリングバックの発生を抑
制し、導電性粒子の接触面積を広くすることが可能にな
って、より安定した信頼性の高い導通性能を得ることが
できる。なお、弾性率が1.0×107Paより小さい
と、粒子自身の損傷が生じ、導通特性が低下する場合が
あり、1.0×1010Paより大きいと、スプリングバ
ックの発生が生じるおそれがある。
【0025】従って、導電性粒子としては、上記のよう
な弾性率を有するプラスチック粒子の表面を金属で被覆
したものが好適に用いられる。
な弾性率を有するプラスチック粒子の表面を金属で被覆
したものが好適に用いられる。
【0026】本発明において、導電性粒子の配合量は、
前記ポリマーに対し0.1〜15容量%であることが好
ましく、また、平均粒径は0.1〜100μmであるこ
とが好ましい。このように、配合量及び粒径を規定する
ことにより、隣接した回路間で導電性粒子が凝縮し、短
絡しなくなる。
前記ポリマーに対し0.1〜15容量%であることが好
ましく、また、平均粒径は0.1〜100μmであるこ
とが好ましい。このように、配合量及び粒径を規定する
ことにより、隣接した回路間で導電性粒子が凝縮し、短
絡しなくなる。
【0027】本発明においては、異方性導電フィルムの
硬化のために、有機過酸化物を配合するが、この有機過
酸化物としては、10時間半減期温度が80℃以下、よ
り好ましくは70℃以下のものを使用する。なお、10
時間半減期温度の下限は特に制限されないが、通常50
℃である。このような有機過酸化物としては、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイドなどが
挙げられるが、特にステアロイルパーオキサイドが好ま
しい。
硬化のために、有機過酸化物を配合するが、この有機過
酸化物としては、10時間半減期温度が80℃以下、よ
り好ましくは70℃以下のものを使用する。なお、10
時間半減期温度の下限は特に制限されないが、通常50
℃である。このような有機過酸化物としては、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイドなどが
挙げられるが、特にステアロイルパーオキサイドが好ま
しい。
【0028】なお、上記有機過酸化物の配合量は、前記
ポリマー100重量部に対し0.1〜10重量部である
ことが好ましい。
ポリマー100重量部に対し0.1〜10重量部である
ことが好ましい。
【0029】本発明の異方性導電フィルムの物性(機械
的強度、接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿性、耐候
性、架橋速度等)の改良や調節のために、本発明におい
ては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はエポキシ
基を有する化合物(モノマー)を添加することが好まし
い。
的強度、接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿性、耐候
性、架橋速度等)の改良や調節のために、本発明におい
ては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はエポキシ
基を有する化合物(モノマー)を添加することが好まし
い。
【0030】この目的に供せられる化合物としては、ア
クリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル
及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としては
メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのよ
うなアルキル基のほかに、シクロヘキシル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。また、エチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール
とのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダ
イアセトンアクリルアミドが代表的である。多官能架橋
助剤としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル酸又はメタクリル酸
エステル等が挙げられる。また、エポキシ基含有化合物
としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリ
シジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘ
キシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル、フェノール(EO)5グリシジルエーテル、p−t
−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグ
リシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グ
リシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテル等
が挙げられる。また、エポキシ基を含有するポリマーを
アロイ化することによっても同様の効果を得ることがで
きる。これらの化合物は1種又は2種以上の混合物とし
て、前記ポリマー100重量部に対し、通常0.5〜8
0重量部、好ましくは0.5〜70重量部添加して用い
られる。80重量部を超えると接着剤の調製時の作業性
や成膜性を低下させることがある。
クリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル
及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としては
メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのよ
うなアルキル基のほかに、シクロヘキシル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。また、エチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール
とのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダ
イアセトンアクリルアミドが代表的である。多官能架橋
助剤としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル酸又はメタクリル酸
エステル等が挙げられる。また、エポキシ基含有化合物
としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリ
シジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘ
キシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル、フェノール(EO)5グリシジルエーテル、p−t
−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグ
リシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グ
リシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテル等
が挙げられる。また、エポキシ基を含有するポリマーを
アロイ化することによっても同様の効果を得ることがで
きる。これらの化合物は1種又は2種以上の混合物とし
て、前記ポリマー100重量部に対し、通常0.5〜8
0重量部、好ましくは0.5〜70重量部添加して用い
られる。80重量部を超えると接着剤の調製時の作業性
や成膜性を低下させることがある。
【0031】本発明の異方性導電フィルムには、接着促
進剤としてシランカップリング剤を添加することが好ま
しい。シランカップリング剤としては、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
等の1種又は2種以上の混合物が用いられる。これらの
シランカップリング剤の添加量は、前記ポリマー100
重量部に対し、通常0.01〜5重量部で十分である。
進剤としてシランカップリング剤を添加することが好ま
しい。シランカップリング剤としては、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
等の1種又は2種以上の混合物が用いられる。これらの
シランカップリング剤の添加量は、前記ポリマー100
重量部に対し、通常0.01〜5重量部で十分である。
【0032】なおまた、本発明の異方性導電フィルムに
は、加工性や貼り合わせ等の向上の目的で炭化水素樹脂
を接着剤中に添加することができる。この場合、添加さ
れる炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれで
もよい。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペ
ン系樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、
トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。
ロジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一
化、重合、エステル化、金属塩化したものを用いること
ができる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネン
等のテルペン系樹脂の他、テルペンフェノール樹脂を用
いることができる。また、その他の天然樹脂としてダン
マル、コーバル、シェラックを用いてもよい。一方、合
成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン
系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石
油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合
系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、
クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノー
ル系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール
樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレ
ン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
は、加工性や貼り合わせ等の向上の目的で炭化水素樹脂
を接着剤中に添加することができる。この場合、添加さ
れる炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれで
もよい。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペ
ン系樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、
トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。
ロジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一
化、重合、エステル化、金属塩化したものを用いること
ができる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネン
等のテルペン系樹脂の他、テルペンフェノール樹脂を用
いることができる。また、その他の天然樹脂としてダン
マル、コーバル、シェラックを用いてもよい。一方、合
成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン
系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石
油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合
系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、
クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノー
ル系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール
樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレ
ン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
【0033】前記炭化水素樹脂の添加量は適宜選択され
るが、前記ポリマー100重量部に対して1〜200重
量部が好ましく、更に好ましくは5〜150重量部であ
る。
るが、前記ポリマー100重量部に対して1〜200重
量部が好ましく、更に好ましくは5〜150重量部であ
る。
【0034】以上の添加剤のほか、本発明には、老化防
止剤、紫外線吸収剤、染料、加工助剤等を本発明の目的
に支障をきたさない範囲で用いてもよい。
止剤、紫外線吸収剤、染料、加工助剤等を本発明の目的
に支障をきたさない範囲で用いてもよい。
【0035】本発明の異方性導電フィルムを得るために
は、上記有機過酸化物、更に必要に応じて架橋助剤、シ
ランカップリング剤、アクリロキシ基、メタクリロキシ
基、エポキシ基含有化合物を主成分である前記ポリマー
に添加し、更に導電性粒子を配合する。
は、上記有機過酸化物、更に必要に応じて架橋助剤、シ
ランカップリング剤、アクリロキシ基、メタクリロキシ
基、エポキシ基含有化合物を主成分である前記ポリマー
に添加し、更に導電性粒子を配合する。
【0036】本発明の異方性導電フィルムは、前記ポリ
マーを前述の添加剤、導電性粒子と均一に混合し、押出
機、ロール等で混練した後、カレンダーロール、Tダイ
押出、インフレーション等の成膜法により所定の形状に
成膜することができる。なお、成膜に際しては、ブロッ
キング防止、被着体との圧着を容易にするため等の目的
で、エンボス加工が施されていてもよい。このようにし
て得られたフィルムを被着体と貼り合わせるには、常
法、例えば、熱プレスによる貼り合わせ法や、押出機、
カレンダーによる直接ラミネート法、フィルムラミネー
ターによる加熱圧着法等の手法を用いることができる。
マーを前述の添加剤、導電性粒子と均一に混合し、押出
機、ロール等で混練した後、カレンダーロール、Tダイ
押出、インフレーション等の成膜法により所定の形状に
成膜することができる。なお、成膜に際しては、ブロッ
キング防止、被着体との圧着を容易にするため等の目的
で、エンボス加工が施されていてもよい。このようにし
て得られたフィルムを被着体と貼り合わせるには、常
法、例えば、熱プレスによる貼り合わせ法や、押出機、
カレンダーによる直接ラミネート法、フィルムラミネー
ターによる加熱圧着法等の手法を用いることができる。
【0037】また、各構成成分を部材(セパレーター)
に何ら影響を及ぼさない溶媒に均一に溶解させ、部材
(セパレーター)の表面に均一に塗布し、他の被着体を
仮圧着した後、熱硬化させることができる。
に何ら影響を及ぼさない溶媒に均一に溶解させ、部材
(セパレーター)の表面に均一に塗布し、他の被着体を
仮圧着した後、熱硬化させることができる。
【0038】本発明の異方性導電フィルムにより接着さ
れる被接着物は特に制限されるものではないが、本発明
においては、特に耐熱性の低い被接着物の接着に有効で
あり、プラスチックフィルムを基材とする液晶フィルム
の電極端子と、これと接続されるべき電子部品、例えば
フレキシブルプリント基板(FPC)、TABなどの端
子との間に介装され、これら両端子を接続するのに用い
られる。この場合、液晶フィルムのプラスチックフィル
ム基材としては、PET、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリエーテルサルフォン等の透明ポリマーフィル
ムが用いられ、特にPETフィルムが安価な点で有用で
ある。また、高集積化(細密化)されて熱による膨張・
収縮の影響の大きいプリント基板、ICチップなどにも
有効に用いられる。
れる被接着物は特に制限されるものではないが、本発明
においては、特に耐熱性の低い被接着物の接着に有効で
あり、プラスチックフィルムを基材とする液晶フィルム
の電極端子と、これと接続されるべき電子部品、例えば
フレキシブルプリント基板(FPC)、TABなどの端
子との間に介装され、これら両端子を接続するのに用い
られる。この場合、液晶フィルムのプラスチックフィル
ム基材としては、PET、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリエーテルサルフォン等の透明ポリマーフィル
ムが用いられ、特にPETフィルムが安価な点で有用で
ある。また、高集積化(細密化)されて熱による膨張・
収縮の影響の大きいプリント基板、ICチップなどにも
有効に用いられる。
【0039】本発明においては、このように耐熱性の低
い被接着物に用いられるため、熱硬化温度は150℃以
下であり、好ましくは100〜130℃である。また、
硬化時間は5〜30秒がよい。
い被接着物に用いられるため、熱硬化温度は150℃以
下であり、好ましくは100〜130℃である。また、
硬化時間は5〜30秒がよい。
【0040】この場合、上記接着時の加圧で、加圧方向
(フィルム厚さ方向)に導電性が生じるが、この加圧力
は適宜選定され、通常5〜50kg/cm2、特に10
〜30kg/cm2の加圧力とすることが好ましい。
(フィルム厚さ方向)に導電性が生じるが、この加圧力
は適宜選定され、通常5〜50kg/cm2、特に10
〜30kg/cm2の加圧力とすることが好ましい。
【0041】なお、本発明の異方性導電フィルムは、フ
ィルム厚さ方向に10Ω以下、特に5Ω以下の導電性を
有し、面方向の抵抗は106Ω以上、特に109Ω以上で
あることが好ましい。
ィルム厚さ方向に10Ω以下、特に5Ω以下の導電性を
有し、面方向の抵抗は106Ω以上、特に109Ω以上で
あることが好ましい。
【0042】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限され
るものではない。
具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限され
るものではない。
【0043】[実施例、比較例]ポリマーとして下記の
ものを使用した。 実施例1:エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製
ウルトラセン710、酢酸ビニル含有率28重量%) 実施例2:エチレン−酢酸ビニル−グリシジルメタクリ
レート共重合体(住友化学工業社製ボンドファースト2
A、酢酸ビニル含有率8重量%、グリシジルメタクリレ
ート含有率3重量%) 実施例3:エチレン−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体(三菱化学社製MODICE−100H、酢酸ビニ
ル含有率約20重量%、無水マレイン酸含有率約0.5
重量%) 実施例4:エチレン−エチルアクリレート−無水マレイ
ン酸共重合体(住友化学工業社製LX4110、エチレ
ン含有率91重量%、エチルアクリレート含有率8重量
%、無水マレイン酸含有率1重量%) 実施例5:アイオノマー樹脂(エチレン−メタクリル酸
−ナトリウムイオンタイプのアイオノマー樹脂、三井・
デュポンポリケミカル社製ハイミラン1856、メタク
リル酸含有率5重量%、ナトリウムイオンによるイオン
化度40%) 上記ポリマーのトルエン15重量%溶液を調製し、これ
に、前記ポリマー100重量部に対して下記成分 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 0.5重量部 ネオペンチルグリコールジメタクリレート[新中村化学製] 10重量部 エポキシエステル3002A[共栄社化学製] 4重量部 ステアロイルパーオキサイド(10時間半減期温度62.4℃) 4重量部 を添加し、十分に混合した後、プラスチック導電粒子
(弾性率1.50×109Pa)[積水化学製]を前記
ポリマーに対し4容量%混合し、これをバーコーターに
よりセパレーターであるポリテレフタル酸エチレン上に
塗布し、幅5mm、厚さ15μmのフィルムを得た。
ものを使用した。 実施例1:エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製
ウルトラセン710、酢酸ビニル含有率28重量%) 実施例2:エチレン−酢酸ビニル−グリシジルメタクリ
レート共重合体(住友化学工業社製ボンドファースト2
A、酢酸ビニル含有率8重量%、グリシジルメタクリレ
ート含有率3重量%) 実施例3:エチレン−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体(三菱化学社製MODICE−100H、酢酸ビニ
ル含有率約20重量%、無水マレイン酸含有率約0.5
重量%) 実施例4:エチレン−エチルアクリレート−無水マレイ
ン酸共重合体(住友化学工業社製LX4110、エチレ
ン含有率91重量%、エチルアクリレート含有率8重量
%、無水マレイン酸含有率1重量%) 実施例5:アイオノマー樹脂(エチレン−メタクリル酸
−ナトリウムイオンタイプのアイオノマー樹脂、三井・
デュポンポリケミカル社製ハイミラン1856、メタク
リル酸含有率5重量%、ナトリウムイオンによるイオン
化度40%) 上記ポリマーのトルエン15重量%溶液を調製し、これ
に、前記ポリマー100重量部に対して下記成分 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 0.5重量部 ネオペンチルグリコールジメタクリレート[新中村化学製] 10重量部 エポキシエステル3002A[共栄社化学製] 4重量部 ステアロイルパーオキサイド(10時間半減期温度62.4℃) 4重量部 を添加し、十分に混合した後、プラスチック導電粒子
(弾性率1.50×109Pa)[積水化学製]を前記
ポリマーに対し4容量%混合し、これをバーコーターに
よりセパレーターであるポリテレフタル酸エチレン上に
塗布し、幅5mm、厚さ15μmのフィルムを得た。
【0044】前記のサンプルをフレキシブルプリント基
板とPETをフィルム基材とする液晶フィルムとの接着
用として、セパレーターを剥離してモニターで位置決め
をし、120℃で20秒間、3MPaにおいて加熱圧着
し、フレキシブルプリント基板と液晶フィルムとの導通
抵抗を測定した。得られた異方性導電フィルムは、いず
れも導通特性が良好で、圧着後の粒子状況も良好であっ
た。
板とPETをフィルム基材とする液晶フィルムとの接着
用として、セパレーターを剥離してモニターで位置決め
をし、120℃で20秒間、3MPaにおいて加熱圧着
し、フレキシブルプリント基板と液晶フィルムとの導通
抵抗を測定した。得られた異方性導電フィルムは、いず
れも導通特性が良好で、圧着後の粒子状況も良好であっ
た。
【0045】
【発明の効果】本発明の異方性導電フィルムは、低温、
短時間で圧着しても、安定で優れた接着特性及び導通特
性を与えるものである。
短時間で圧着しても、安定で優れた接着特性及び導通特
性を与えるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 135/00 C09J 135/00 5G307 H01B 1/22 H01B 1/22 D 5/16 5/16 H01R 11/01 H01R 11/01 A H05K 3/32 H05K 3/32 B Fターム(参考) 4F071 AA15 AA15X AA28 AA28X AA32 AA33 AA33X AA36 AA88 AB07 AB08 AC08 AC10 AE02 AE20 AF20Y AF36Y AH12 AH13 AH16 BA01 BB04 BB06 BB09 BC01 4J004 AA07 AA17 AA19 AB05 BA02 FA05 FA08 4J040 BA192 BA202 DA051 DA061 DA171 DE031 DF041 DF051 DK012 DN032 DN072 EB032 EC022 EC092 EC232 EC282 EL012 FA012 FA092 FA102 FA142 GA07 GA12 HA066 HA366 HB41 HD32 HD35 HD36 HD37 JA09 JB02 JB10 KA03 KA16 KA26 KA32 LA09 NA17 NA20 5E319 AC03 BB16 5G301 DA03 DA06 DA10 DA29 DA42 DA43 DA45 DD03 DD08 5G307 HA02 HB03 HC01
Claims (15)
- 【請求項1】 相対峙する回路間に介装し、回路間を1
50℃以下の温度で加熱、加圧することによりこれら回
路間を導通すると共に接着固定する異方性導電フィルム
であって、エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレンと
酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート
系モノマーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニルとマレ
イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;エチレ
ンとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
ーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合
体;並びにエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を
金属イオンで結合させたアイオノマー樹脂からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種のポリマーに導電性粒子を分
散させると共に、10時間半減期温度が80℃以下の低
温分解型有機過酸化物を配合した熱硬化性接着剤からな
ることを特徴とする異方性導電フィルム。 - 【請求項2】 ポリマーがエチレン−酢酸ビニル共重合
体であり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%で
あることを特徴とする請求項1記載の異方性導電フィル
ム。 - 【請求項3】 ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとアク
リレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの共
重合体であり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量
%、アクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
ーの含有率が0.01〜10重量%であることを特徴と
する請求項1記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項4】 ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとマレ
イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体であり、
その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%、マレイン酸
及び/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10重
量%であることを特徴とする請求項1記載の異方性導電
フィルム。 - 【請求項5】 ポリマーがエチレンとアクリレート系及
び/又はメタクリレート系モノマーとマレイン酸及び/
又は無水マレイン酸との共重合体であり、そのアクリレ
ート系モノマーの含有率が10〜50重量%、マレイン
酸及び/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10
重量%であることを特徴とする請求項1記載の異方性導
電フィルム。 - 【請求項6】 ポリマーが前記アイオノマー樹脂であ
り、そのメタクリル酸の含有率が1〜30重量%、金属
イオンによるイオン化度が5〜80%であることを特徴
とする請求項1記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項7】 前記有機過酸化物が、ステアロイルパー
オキサイドである請求項1乃至6のいずれか1項記載の
異方性導電フィルム。 - 【請求項8】 前記有機過酸化物の配合量が、ポリマー
100重量部に対して0.1〜10重量部である請求項
1乃至7のいずれか1項記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項9】 ポリマー100重量部に対し、アクリロ
キシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びエ
ポキシ基含有化合物からなる群から選ばれる少なくとも
1種のモノマーを0.5〜80重量部添加してなること
を特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の異方
性導電フィルム。 - 【請求項10】 ポリマー100重量部に対し、シラン
カップリング剤を0.01〜5重量部添加してなること
を特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の異方
性導電フィルム。 - 【請求項11】 ポリマー100重量部に対し、炭化水
素樹脂を1〜200重量部添加してなることを特徴とす
る請求項1乃至10のいずれか1項記載の異方性導電フ
ィルム。 - 【請求項12】 前記導電性粒子が前記ポリマーに対し
て0.1〜15容量%含有されていることを特徴とする
請求項1乃至11のいずれか1項記載の異方性導電フィ
ルム。 - 【請求項13】 前記導電性粒子の粒径が0.1〜10
0μmであることを特徴とする請求項1乃至12のいず
れか1項記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項14】 前記導電性粒子の弾性率が1.0×1
07〜1.0×101 0Paである請求項1乃至13のい
ずれか1項記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項15】 異方性導電フィルムの流動性が、70
℃において105Pa・s以下である請求項1乃至14
のいずれか1項記載の異方性導電フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11207950A JP2001031915A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 異方性導電フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11207950A JP2001031915A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 異方性導電フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001031915A true JP2001031915A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16548232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11207950A Pending JP2001031915A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 異方性導電フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001031915A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006206843A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Hitachi Chem Co Ltd | 接着フィルム及びこれを備える積層体 |
KR100907983B1 (ko) * | 2006-12-27 | 2009-07-16 | 제일모직주식회사 | 접착력 유지가 우수한 이방 전도성 필름용 조성물 및 이를 이용한 이방전도성 필름 |
JP2009218612A (ja) * | 2003-09-05 | 2009-09-24 | Hitachi Chem Co Ltd | 太陽電池ユニット、太陽電池セルの接続方法、太陽電池セルの接続構造及び太陽電池セル接続用導通材 |
WO2022270542A1 (ja) * | 2021-06-23 | 2022-12-29 | 株式会社クラレ | アイオノマー樹脂を含んでなる樹脂組成物、樹脂シートおよび合わせガラス |
-
1999
- 1999-07-22 JP JP11207950A patent/JP2001031915A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009218612A (ja) * | 2003-09-05 | 2009-09-24 | Hitachi Chem Co Ltd | 太陽電池ユニット、太陽電池セルの接続方法、太陽電池セルの接続構造及び太陽電池セル接続用導通材 |
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JP2012199240A (ja) * | 2003-09-05 | 2012-10-18 | Hitachi Chem Co Ltd | 太陽電池セル接続用導通材 |
JP2013110420A (ja) * | 2003-09-05 | 2013-06-06 | Hitachi Chemical Co Ltd | 導通材付き太陽電池セル、接続構造、太陽電池セルの接続方法 |
JP2014197700A (ja) * | 2003-09-05 | 2014-10-16 | 日立化成株式会社 | 太陽電池ユニット |
JP2016201577A (ja) * | 2003-09-05 | 2016-12-01 | 日立化成株式会社 | 太陽電池ユニット |
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