JP2001031889A - 焼き付け用組成物 - Google Patents

焼き付け用組成物

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JP2001031889A
JP2001031889A JP11205143A JP20514399A JP2001031889A JP 2001031889 A JP2001031889 A JP 2001031889A JP 11205143 A JP11205143 A JP 11205143A JP 20514399 A JP20514399 A JP 20514399A JP 2001031889 A JP2001031889 A JP 2001031889A
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meth
acrylate
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JP11205143A
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Takashi Ogita
堯 荻田
Takao Matsuyoshi
孝男 松吉
Yoshihiko Miyamori
義彦 宮森
Hiroshi Umano
大嗣 馬野
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MATSUI KAGAKU KK
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MATSUI KAGAKU KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F222/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a carboxyl radical and containing at least one other carboxyl radical in the molecule; Salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof
    • C08F222/10Esters
    • C08F222/1006Esters of polyhydric alcohols or polyhydric phenols
    • C08F222/102Esters of polyhydric alcohols or polyhydric phenols of dialcohols, e.g. ethylene glycol di(meth)acrylate or 1,4-butanediol dimethacrylate

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミスチングが少なく機械的強度、耐水性、耐
溶剤性、密着性などの塗膜物性に優れた焼き付け塗装ま
たは印刷用の組成物を提供する。 【解決手段】 分子内にラジカル重合性の二重結合を少
なくとも1個有しかつ縮重合性官能基を有する化合物、
およびラジカル重合性(メタ)アクリレート化合物を含
む焼き付け塗装または印刷用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焼き付け塗装または
焼き付け印刷、特に缶外面の焼き付け塗装または印刷に
有用な塗料またはインキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】缶外面の塗装に代表される外面被覆用の
塗料としては、熱硬化型の有機溶剤系または水系塗料、
あるいは放射線架橋型の塗料が用いられている。
【0003】熱硬化型有機溶剤系塗料は、有機溶剤の希
釈能が高いため、缶外面の被覆に必要な特性をもつ固形
成分を処方しやすい点、特に耐水性、耐レトルト性に優
れた塗膜を形成できる点で優れているが、塗装時および
焼き付け時に多量の溶剤を大気中に放出し環境(大気)
汚染を起すおそれがあるほか、得られる塗膜も樹脂が親
油性であるため耐溶剤性が充分ではない。また、この種
の塗料は危険物として火気への充分な管理が必要であ
る。
【0004】熱硬化型水系塗料は、塗料自体が非危険物
であり、火気に対する取り扱いが容易であり、塗装工程
において大気汚染の問題が少ない点に優れるが、焼き付
け時に多量のエネルギーと時間を要するほか、得られる
塗膜も樹脂が親水性であるため耐水性、耐レトルト性が
充分ではない。
【0005】これらの有機溶剤系または水系塗料は通
常、缶にロールコート方式で塗装されている。この場
合、塗料中の樹脂(固形分)含量が少ないため目的とす
る塗布量を得るためには多量の塗料を缶外面に塗布する
必要がある。しかし、塗布量が増大した分、ロール上か
ら飛散する(「ミスチング」と称されている)量も増
え、作業環境を悪化させたり缶の内外面を汚すといった
問題がある。
【0006】一方、放射線(紫外線)架橋型の塗料は、
反応後実質的に塗料自体が固形分であるため塗装工程に
おける塗料の飛散量が少なく、実質的に塗料自体が固形
分であるため大気汚染などの問題も少ない点で優れてい
るが、硬化時に塗膜が収縮するため、缶への密着性や寸
法安定性などの加工性が不充分であるほか、放射線での
硬化だけでは塗膜の硬化状態が不充分であり、さらに焼
き付け工程が必要となる。また、硬化触媒として高価な
放射線感応性のものが必要になり、塗料自体も高価にな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
を解決し、つぎのような利点を有する焼き付け塗装また
は印刷用の塗料またはインキ組成物を提供することを目
的とする。
【0008】(1)ロールコート方式による塗装や印刷
用版材による印刷が可能であり、かつ塗布量を最少量に
することができ、ロールや版材からの組成物の飛散を最
少量に抑え、作業環境や印刷物、特に缶内外面の汚染を
最小限にすることができる。
【0009】(2)組成物に有機溶剤または水が含まれ
ず、あるいは配合されていても少量であり、組成物の殆
ど全ての成分が熱硬化後に実質的に固形分となり、溶剤
を蒸発させるエネルギーが不要またはわずかである。
【0010】(3)耐溶剤性、耐水性、耐摩耗性、耐傷
付性にも優れた塗膜を形成できる。
【0011】(4)高価な硬化触媒を用いないか、大幅
に低減できる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子内にラジ
カル重合性二重結合と縮重合性官能基とを有する特定の
化合物(A)と特定の変性(メタ)アクリレートである
ラジカル重合性化合物(B)からなる焼き付け塗装また
は印刷用組成物に関する。
【0013】化合物(A)は、式(I):
【0014】
【化2】
【0015】(式中、R1は−N(CH2OR22または
フェニル基;R2はHまたは炭素数5〜18のアルキル
基、シクロヘキシル基、フェニル基、下記R3、R4また
はR5;nは0〜3の整数;ただし、1分子中のR2の少
なくとも1個がR3、R4またはR5であり、R3は式
(1): −X−OCO−CY=CH2 (1) (式中、YはHまたは−CH3;Xは一部または全部の
水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
5〜18のアルキレン基)、R4は式(2): −(V−O)m−Z−OCO−CY=CH2 (2) (式中、Yは前記と同じ、VおよびZはいずれも一部ま
たは全部の水素原子がハロゲン原子で置換されていても
よい炭素数2〜8の直鎖または環状のアルキレン基、m
は1〜20の整数)、R5は式(3): −(W−COO)p−Z−OCO−CY=CH2 (3) (式中、YおよびZは前記と同じ、Wは一部または全部
の水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数3〜8の直鎖または環状のアルキレン基、pは1〜8
の整数)で示される基である)で表される化合物の1種
または2種以上であり、ラジカル重合性の変性(メタ)
アクリレート化合物(B)は、(1)アルコール類のエ
チレンオキシドもしくはプロピレンオキシド付加物に
(メタ)アクリル酸を反応させて得られるアルキレンオ
キシド変性(メタ)アクリレート、アルコール類にカル
ボキシアルキル(メタ)アクリレートを反応させて得ら
れるカルボキシアルキルエステル変性(メタ)アクリレ
ート、アルコール類のグリシジルエーテルのエポキシ基
にアクリル酸もしくはメタクリル酸を反応させて得られ
るエポキシ変性(メタ)アクリレート、水酸基含有(メ
タ)アクリレートと末端イソシアネート基含有化合物と
を反応させて得られるウレタン結合含有(メタ)アクリ
レート、またはこれらの混合物;または(2)エポキシ
樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得られる(メ
タ)アクリレート変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂を前
記アルキレンオキシドもしくは前記カルボキシアルキル
で変性した変性エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反
応させて得られる変性(メタ)アクリレート変性エポキ
シ樹脂、水酸基含有(メタ)アクリレートと末端イソシ
アネート基含有化合物とを反応させて得られるウレタン
結合含有(メタ)アクリレートプレポリマーまたはポリ
マー、ポリエステルに(メタ)アクリル酸を反応させて
得られる(メタ)アクリレート変性ポリエステル、また
はこれらの混合物である。
【0016】化合物(A)としては、式(I)において
2の1〜5個が前記基R3、R4またはR5のいずれか1
種または2種以上である化合物が好ましい。
【0017】また、化合物(A)は、式(I)において
1が−N(CH2OR22であり、R3、R4またはR5
中のYが水素原子であるメラミンアクリレート樹脂、式
(I)においてR1が−N(CH2OR22であり、
3、R4またはR5中のYがメチル基であるメラミンメ
タクリレート樹脂、式(I)においてR1がフェニル基
であり、R3、R4またはR5中のYが水素原子であるベ
ンゾグアナミンアクリレート樹脂、式(I)においてR
1がフェニル基であり、R3、R4またはR5中のYがメチ
ル基であるベンゾグアナミンメタクリレート樹脂である
ことが好ましい。
【0018】本発明の組成物は縮重合を触媒する触媒お
よび/またはラジカル重合を触媒する触媒を含むことが
好ましく、溶剤は含まないか(無溶剤型)含んでいても
20重量%以下の少量とする(高固形分含量型)ことが
好ましい。また、反応性添加剤を含んでいてもよい。
【0019】本発明の組成物は焼き付け用に用いられる
ものであって、塗装する場合は焼き付け用塗料組成物と
して、印刷する場合は焼き付け用インキ組成物として用
いられる。焼き付け塗装と焼き付け印刷とは、後者が印
刷用版材を用いて部分的に活字または模様を形成すると
いうほかは実質的な相違はない。したがって、以下、特
に断わらない限り、前者の「塗料組成物」に代表させて
説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の塗料組成物において、分
子内にラジカル重合性二重結合と縮重合性官能基とを有
する化合物(A)のラジカル重合性二重結合は化合物
(A)同士またはラジカル重合性の(メタ)アクリレー
ト化合物(B)とのラジカル重合反応による高分子化と
いう作用を果たし、縮重合性官能基は化合物(A)の脱
水反応、脱アルコール反応またはエーテル交換反応など
による縮合反応による高分子化という作用を果たし、両
者が相まってより一層の高分子化あるいは三次元化が進
むという効果が奏される。
【0021】化合物(A)としては前記のように、メラ
ミン(メタ)アクリレート類またはベンゾグアナミン
(メタ)アクリレート類が特に好ましい。
【0022】前記R1としては、−N(CH2OR2)は
架橋密度を上げ、強固な塗膜が得られる点で好ましく、
フェニル基は架橋密度を下げ、柔軟性をもつ塗膜が得ら
れる点から好ましい。R2としては、Hまたは炭素数5
〜18のアルキル基、シクロヘキシル基、フェニル基、
3、R4、R5が好ましい。アルキル基の場合は炭素数
6〜10のものが、反応性と塗膜物性とのバランスがよ
い点から好ましい。
【0023】また、R3においてYがH、XがC612
たはC918である基;R4においてYがH、VがCH2
CH2、mが1または2、ZがCH2CH2である基;R5
においてYがH、WがC36、ZがCH2CH2、pが1
または2である基であるとき、反応性と塗膜物性とのバ
ランスがよい点、および脱水またはエステル交換反応で
得られる高分子化合物とラジカル重合反応で得られる高
分子化合物間の収縮ストレスを緩和する点で好ましい。
【0024】化合物(A)において1分子中のR3、R4
またはR5の数は、ラジカル重合によって生ずる塗膜の
収縮ストレスを緩和し、基材への密着性を維持できる点
から1〜5個、特に1〜2個が好ましい。
【0025】化合物(A)の合成は、たとえば式(I)
においてR2がオクチル基であるアルコキシメチロール
メラミンおよび/またはアルコキシメチロールベンゾグ
アナミンと水酸基含有ラジカル重合性化合物とを触媒の
存在下に加熱すればよい。
【0026】水酸基含有ラジカル重合性化合物として
は、式(1a): HO−X−OCO−CY=CH2 (1a) (式中、YはHまたは−CH3;Xは一部または全部の
水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
5〜18のアルキレン基)、式(2a): HO−(V−O)m−Z−OCO−CY=CH2 (2a) (式中、Yは前記と同じ、VおよびZはいずれも一部ま
たは全部の水素原子がハロゲン原子で置換されていても
よい炭素数2〜8の直鎖または環状のアルキレン基、m
は1〜20の整数)、式(3a): HO−(W−COO)p−Z−OCO−CY=CH2 (3a) (式中、YおよびZは前記と同じ、Wは一部または全部
の水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数3〜8の直鎖または環状のアルキレン基、pは1〜8
の整数)で示される基である)で表される化合物の1種
または2種以上が好ましい。
【0027】式(1a)で示されるアルコールとしては
たとえば、ω−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレー
ト、ω−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ω
−ヒドロキシノニル(メタ)アクリレート、ω−ヒドロ
キシドデシル(メタ)アクリレート、ω−ヒドロキシス
テアリル(メタ)アクリレートなどがあげられ、特に基
材への密着性の点から、ω−ヒドロキシヘキシル(メ
タ)アクリレートが好ましい。
【0028】式(2a)で示されるアルコールとしては
たとえば、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、テトラプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ートなどがあげられ、入手の容易な点からジエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
【0029】式(3a)で示されるアルコールとしては
たとえば、γ−ヒドロキシプロピロイルオキシエチル
(メタ)アクリレート、γ−ヒドロキシプロピルオキシ
プロピル(メタ)アクリレート、δ−ヒドロキシブチロ
イルオキシエチル(メタ)アクリレート、δ−ヒドロキ
シブチロイルオキシプロピル(メタ)アクリレートなど
があげられ、入手の容易な点からγ−ヒドロキシプロピ
ロイルオキシエチル(メタ)アクリレートが特に好まし
い。
【0030】R2をアルキル基、シクロアルキル基、フ
ェニル基にするには、R2がメチル基であるメトキシ化
合物と、オクタノールなど該当するアルコールとを触媒
の共存下で加熱すればよい。
【0031】より具体的には、化合物(A)としてつぎ
の4種類の化合物が好ましい。
【0032】(1)式(I)において、R1が−N(C
2OR22であり、R3、R4およびR 5におけるYがH
であるメラミンアクリレート樹脂。
【0033】この樹脂は、縮重合性官能基の架橋点が多
く、ラジカル重合性官能基の硬化性がはやいことが特徴
であり、焼き付け温度が低い場合、または焼き付け時間
の短い場合に物性を確保するために特に有用である。ま
た、硬度の高い塗膜が得られる点で優れている。
【0034】具体例としては、たとえばペンタオクチル
メチロールモノアクリロイルオキシエトキシエチルメチ
ロールメラミン、テトラオクチルメチロールジアクリロ
イルオキシエトキシエチルメチロールメラミンなどがあ
げられる。
【0035】(2)式(I)において、R1が−N(C
2OR22であり、R3、R4およびR 5におけるYが−
CH3であるメラミンメタクリレート樹脂。
【0036】この樹脂は、縮重合性官能基の架橋点が多
い反面、ラジカル重合性官能基の硬化性が遅いことが特
徴であり、焼き付け温度が高い場合、または焼き付け時
間が長い場合に特に有用である。また前記(1)の樹脂
よりも硬度の高い塗膜が得られる点で優れている。
【0037】具体例としては、たとえばペンタオクチル
メチロールモノメタクリロイルオキシエトキシエチルメ
チロールメラミン、テトラオクチルメチロールジメタク
リロイルオキシエトキシエチルメチロールメラミンなど
があげられる。
【0038】(3)式(I)において、R1がフェニル
基であり、R3、R4およびR5におけるYがHであるベ
ンゾグアナミンアクリレート樹脂。
【0039】この樹脂は、縮重合性官能基の架橋点が少
なく、ラジカル重合性官能基の硬化性がはやいことが特
徴であり、焼き付け温度が低い場合、または焼き付け時
間の短い場合に特に有用である。また、延性のある塗膜
が得られる点で優れている。
【0040】具体例としては、たとえばトリオクチルメ
チロールモノアクリロイルオキシエチルメチロールベン
ゾグアナミン、ジオクチルメチロールジアクリロイルオ
キシエチルメチロールベンゾグアナミンなどがあげられ
る。
【0041】(4)式(1)において、R1がフェニル
基であり、R3、R4およびR5におけるYが−CH3であ
るベンゾグアナミンメタクリレート樹脂。
【0042】この樹脂は、縮重合性官能基の架橋点が少
なく、ラジカル重合性官能基の硬化性が遅いことが特徴
であり、焼き付け温度が高い場合、または焼き付け時間
が長い場合に特に有用である。また、前記(3)の樹脂
と同等の延性を有し、さらに硬度のより高い塗膜が得ら
れる点で優れている。
【0043】具体例としては、たとえばトリオクチルメ
チロールモノメタクリロイルオキシエチルメチロールベ
ンゾグアナミン、ジオクチルメチロールジメタクリロイ
ルオキシエチルメチロールベンゾグアナミンなどがあげ
られる。
【0044】本発明の焼き付け用塗料組成物では、さら
にラジカル重合性の(メタ)アクリレート化合物(B)
を配合することにより、塗膜内に該モノマーから形成さ
れる重合体が生じると共に、化合物(A)中のラジカル
重合性二重結合と重合し、より一層の高分子化、あるい
は三次元化が進み、耐水性や耐溶剤性、耐レトルト性、
耐摩耗性、耐傷付性などがさらに向上する。
【0045】本発明で用いるラジカル重合性の(メタ)
アクリレート化合物(B)は、(1)アルコール類のエ
チレンオキシドもしくはプロピレンオキシド付加物に
(メタ)アクリル酸を反応させて得られるアルキレンオ
キシド変性(メタ)アクリレート、アルコール類にカル
ボキシアルキル(メタ)アクリレートを反応させて得ら
れるカルボキアルキルシエステル変性(メタ)アクリレ
ート、アルコール類のグリシジルエーテルのエポキシ基
にアクリル酸もしくはメタクリル酸を反応させて得られ
るエポキシ変性(メタ)アクリレート、水酸基含有(メ
タ)アクリレートと末端イソシアネート基含有化合物と
を反応させて得られるウレタン結合含有(メタ)アクリ
レート、またはこれらの混合物;または(2)エポキシ
樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得られる(メ
タ)アクリレート変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂を前
記アルキレンオキシドもしくは前記カルボキシアルキル
で変性した変性エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反
応させて得られる変性(メタ)アクリレート変性エポキ
シ樹脂、水酸基含有(メタ)アクリレートと末端イソシ
アネート基含有化合物とを反応させて得られるウレタン
結合含有(メタ)アクリレートプレポリマーまたはポリ
マー、ポリエステルに(メタ)アクリル酸を反応させて
得られる(メタ)アクリレート変性ポリエステル、また
はこれらの混合物、である。
【0046】以下、各化合物について説明する。
【0047】(a)アルコール類のエチレンオキシドも
しくはプロピレンオキシド付加物に(メタ)アクリル酸
を反応させて得られるアルキレンオキシド変性(メタ)
アクリレート:具体的には、後記アルコール類のエチレ
ンオキシドまたはプロピレンオキシド付加物に1個また
は2個以上のアクリル酸またはメタクリル酸を反応させ
て得られるエチレンオキシド変性(メタ)アクリレート
類またはプロピレンオキシド変性(メタ)アクリレート
類があげられ、エチレンオキシドまたはプロピレンオキ
シド付加モル数は、(メタ)アクリレート1モルに対
し、通常1〜10モル、好ましくは1〜6モルである。
【0048】反応するアルコール類としては、たとえば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,
3−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,4−ブテンジオール、1,4−ブチンジオー
ル、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオ
ール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサン
ジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコー
ルなどの飽和および不飽和グリコール類;グリセリン、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,
2,6−シクロヘキサントリオール、1,3,5−トリ
エタノールイソシアヌル酸などのトリオール類;ペンタ
エリスリトール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタ
エリスリトールなどの多価アルコール類;環状エステル
を開環重合させて得られるポリエステルポリオール類;
ポリブタジエングリコール類;ビスフェノールA、ビス
フェノールFなどのフェノール性水酸基を有する多価ア
ルコール類などがあげられる。
【0049】なお、前記アルコール類およびその前記付
加化合物の1分子中、すべてのヒドロキシル基またはグ
リシジル基に、アクリル酸またはメタクリル酸を反応さ
せる必要はなく、ヒドロキシル基を残存させた化合物で
もよい。このことは以下のエポキシ基、グリシジル基を
有する化合物においても同様である。
【0050】具体例としては、たとえばトリ[2−(メ
タ)アクリロイルオキシエトキシ]トリメチロールプロ
パン、モノアクリロイルジ[2−(メタ)アクリロイル
オキシエトキシ]トリメチロールプロパン、テトラ[2
−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]ペンタエリス
リトール、ジ(メタ)アクリロイルジ[2−(メタ)ア
クリロイルオキシエトキシ]ペンタエリスリトール、ペ
ンタ[2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]ジペ
ンタエリスリトール、1,3,5−トリ[2−(メタ)
アクリロイルオキシジエトキシ]イソシアヌル酸、モノ
アクリロイルジ[2−(メタ)アクリロイル−2−メチ
ルオキシエトキシ]トリメチロールプロパン、テトラ
[2−(メタ)アクリロイル−2−メチルオキシエトキ
シ]ペンタエリスリトール、トリアクリロイルトリ[2
−(メタ)アクリロイル−2−メチルオキシエトキシ]
ジペンタエリスリトール、ペンタ[2−(メタ)アクリ
ロイル−2−メチルオキシエトキシ]ジペンタエリスリ
トール、ジ[2−(メタ)アクリロイルオキシジエトキ
シ]ビスフェノールAなどがあげられる。
【0051】(b)アルコール類にカルボキシアルキル
(メタ)アクリレートを反応させて得られるカルボキシ
アルキルエステル変性(メタ)アクリレート:具体的に
は、前記アルコール類のβ−カルボキシエチル(メタ)
アクリレートやε−カルボキシプロピル(メタ)アクリ
レートなどのカルボキシアルキル(メタ)アクリレート
を反応させて得られるカルボキシアルキルエステル変性
(メタ)アクリレート類などがあげられる。カルボキシ
アルキルエステルの反応モル数は、(メタ)アクリレー
ト1モルに対し、通常1〜10モル、好ましくは1〜6
モルである。
【0052】具体例としては、1,4−ブタンジオール
ビス[β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート]、
1,6−ヘキサンジオールビス[β−カルボキシエチル
(メタ)アクリレート]、ネオペンチルグリコールビス
[β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート]、ジエ
チレングリコールビス[β−カルボキシエチル(メタ)
アクリレート]、トリメチロールプロパンビス[β−カ
ルボキシエチル(メタ)アクリレート]、トリメチロー
ルプロパントリス[β−カルボキシエチル(メタ)アク
リレート]、ペンタエリスリトールビス[β−カルボキ
シエチル(メタ)アクリレート]、ペンタエリスリトー
ルトリス[β−カルボキシエチル(メタ)アクリレー
ト]、ペンタエリスリトールテトラキス[β−カルボキ
シエチル(メタ)アクリレート]、ジペンタエリスリト
ールテトラキス[β−カルボキシエチル(メタ)アクリ
レート]、1,4−ブタンジオールビス[ε−カルボキ
シプロピル(メタ)アクリレート]、1,6−ヘキサン
ジオールビス[ε−カルボキシプロピル(メタ)アクリ
レート]、ネオペンチルグリコールビス[ε−カルボキ
シプロピル(メタ)アクリレート]、ジエチレングリコ
ールビス[ε−カルボキシプロピル(メタ)アクリレー
ト]、トリメチロールプロパンビス[ε−カルボキシプ
ロピル(メタ)アクリレート]、トリメチロールプロパ
ントリス[ε−カルボキシプロピル(メタ)アクリレー
ト]、ペンタエリスリトールビス[ε−カルボキシプロ
ピル(メタ)アクリレート]、ペンタエリスリトールト
リス[ε−カルボキシプロピル(メタ)アクリレー
ト]、ペンタエリスリトールテトラキス[ε−カルボキ
シプロピル(メタ)アクリレート]、ジペンタエリスリ
トールテトラキス[ε−カルボキシプロピル(メタ)ア
クリレート]などがあげられる。
【0053】(c)アルコール類のグリシジルエーテル
のエポキシ基にアクリル酸もしくはメタクリル酸を反応
させて得られるエポキシ変性(メタ)アクリレート:具
体例としては、たとえばエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコー
ルジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジ
グリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリ
シジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエー
テル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールAジグリシジルエーテルなどのグリ
シジルエーテルの(メタ)アクリル酸反応生成物などが
あげられる。
【0054】(d)水酸基含有(メタ)アクリレートと
末端イソシアネート基含有化合物とを反応させて得られ
るウレタン結合含有(メタ)アクリレート:具体的に
は、イソシアネート末端をもつポリエーテルやポリエス
テルなどの樹脂とアクリル酸あるいはメタクリル酸を反
応させた2級アルコールとの反応生成物などである。
【0055】具体例としてはたとえばフェニルグリシジ
ルエーテルアクリレートヘキサメチレンジイソシアネー
トウレタンプレポリマー、グリセリンジメタクリレート
ヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマ
ー、ペンタエリスリトールトリメタクリレートヘキサメ
チレンジイソシアネートウレタンプレポリマーなどがあ
げられる。
【0056】(e)エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸
を反応させて得られる(メタ)アクリレート変性エポキ
シ樹脂:具体的には、たとえばエポン828、100
1、1004(シェル化学社製)などのエポキシ樹脂の
グリシジル基に(メタ)アクリル酸を反応させて得られ
る。
【0057】具体例としては、たとえばKAYARAD
R−130、R−190、R−9235(いずれも日
本化薬(株)製)、EB3600、EB3605、EB
3700、EB3703(いずれもダイセルユーシービ
ー(株)製)などのエポキシアクリレート樹脂などがあ
げられる。
【0058】(f)エポキシ樹脂を前記アルキレンオキ
シドまたは前記カルボキシアルキルで変性したエポキシ
樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得られる(メ
タ)アクリレート変性エポキシ樹脂:具体的にはエポン
828.1001、1004(シェル化学社製)などの
エポキシ樹脂にエチレンオキシドやプロピレンオキシド
を付加して得られる水酸基含有エポキシ樹脂に(メタ)
アクリル酸を反応させて得られる。
【0059】(g)水酸基含有(メタ)アクリレートと
末端イソシアネート基含有化合物とを反応させて得られ
るウレタン結合含有(メタ)アクリレートプレポリマー
またはポリマー:具体的には、トリレンジイソシアネー
ト、湿気硬化型ウレタンオリゴマーなどのイソシアネー
ト含有モノマー、プレポリマーまたはポリマーに2−ヒ
ドロキシアクリレートなどの水酸基含有アクリルモノマ
ーを反応させて得られる。
【0060】具体例としては、たとえばEB210、E
B220、EB4827、EB230、EB2000、
EB5129、EB8402(いずれもダイセルユーシ
ービー(株)製)などのウレタン結合含有ポリエステル
アクリレートなどがあげられる。
【0061】(h)ポリエステルに(メタ)アクリル酸
を反応させて得られる(メタ)アクリレート変性ポリエ
ステル:具体的には、エチレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオールなどの多価アルコールと、フタル酸、ア
ジピン酸などの多塩基酸とから得られるポリエステルプ
レポリマーまたはポリマーに(メタ)アクリル酸を反応
させて得られる。
【0062】具体例としては、たとえばEB80、EB
83、EB800、EB1870、EB2870(いず
れもダイセルユーシービー(株)製)などのポリエステ
ルアクリレートなどがあげられる。
【0063】もちろん、これらを2種以上配合すること
もできる。
【0064】ラジカル重合性の(メタ)アクリレート化
合物(B)は常温で液状のものが好ましく、また、ラジ
カル重合性基をもつかぎりダイマー、オリゴマー、プレ
ポリマーであってもよい。
【0065】これらのラジカル重合性(メタ)アクリレ
ート化合物(B)は、焼き付け時の熱により重合する。
この熱重合過程で重合反応と蒸発が競合するため、重合
反応を促進する観点から、ラジカル重合性基を1分子中
に2個以上、好ましくは3〜5個有している化合物が好
ましい。また、蒸発を抑制する観点から、蒸発熱を大き
くするために極性の高い官能基、たとえば水酸基、カル
ボキシル基、アミノ基などのイオン性官能基またはエー
テル結合、エステル結合、アミド結合を有している分子
量200以上の化合物が好ましい。なお、塗装作業性
(粘度調整)の点から、分子量は2000以下にしてお
くのが好ましい。
【0066】ラジカル重合性(メタ)アクリレート化合
物(B)は前記のとおり化合物相互で重合するが、化合
物(A)中のラジカル重合性二重結合ともラジカル重合
し、より高度の三次元構造をとる。その結果、硬化塗膜
の耐水性、耐溶剤性、耐レトルト性、耐摩耗性、耐傷付
性などがより一層向上する。
【0067】特にエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ドまたはカルボキシアルキルエステルで変性された変性
(メタ)アクリレート化合物を使用すると、高分子量化
がより一層促進され、その結果、硬化塗膜の耐水性、耐
溶剤性、耐レトルト性、耐摩耗性、耐傷付性が著しく向
上する。エチレンオキシド、プロピレンオキシドまたは
カルボキシアルキルエステルの変性量は、(メタ)アク
リル酸1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜6モ
ルである。
【0068】本発明の塗料組成物には、化合物(A)の
縮合を触媒するための触媒が含まれる。かかる触媒とし
ては、化合物(A)の縮重合性官能基、すなわち−CH
2−OR2を脱水、脱アルコールまたはエーテル交換など
により縮合させるものであればよく、一般に使用されて
いる触媒を用いることができる。
【0069】たとえばスルホン酸、パラトルエンスルホ
ン酸などの芳香族スルホン酸、酢酸、リノール酸、リノ
レイン酸などのカルボン酸、リン酸、ジメトキシリン酸
などのリン酸、熱分解によってルイス酸を発生する芳香
族ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族セレ
ニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩などがあげられる。
【0070】芳香族ヨードニウム塩としては、たとえば
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェー
ト、4−クロロフェニルヨードニウムテトラフルオロボ
レート、ジ(4−メトキシフェニル)ヨードニウムクロ
ライド、(4−メトキシフェニル)フェニルヨードニウ
ムクロライドなどのジアリールヨードニウム塩があげら
れる。
【0071】芳香族スルホニウム塩としては、たとえば
トリフェニルスルホニウムテトラフルオロボレート、ト
リフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、
p−(フェニルチオ)フェニルジフェニルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニ
ウムヘキサフルオロアンチモネート、4−クロロフェニ
ルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート
などのトリアリールスルホニウム塩、ジフェニルスルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジアルキルフェ
ニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジア
ルキルフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェー
ト、4,4−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニルスルホニオ〕フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフ
ルオロアンチモネート、4,4−ビス〔ジ(β−ヒドロ
キシエトキシ)フェニルスルホニオ〕フェニルスルフィ
ド−ビス−ヘキサフルオロホスフェートなどがあげられ
る。
【0072】芳香族セレニウム塩としては、たとえばト
リフェニルセレニウムヘキサフルオロホスフェート、ト
リフェニルセレニウムヘキサフルオロアンチモネートな
どのトリアリールセレニウム塩があげられる。
【0073】芳香族ジアゾニウム塩としては、たとえば
フェニルジアゾニウムヘキサフルオロアンチモネート、
フェニルジアゾニウムヘキサフルオロホスフェート、フ
ェニルジアゾニウムヘキサフルオロテトラフルオロボレ
ートなどがあげられる。
【0074】そのほか、旭電化工業(株)製品のCP−
66、CP−77などのスルホニウム塩系熱重合開始
剤、(2,4−シクロペンタジエン−1−イル)〔(1
−メトキシエチル)ベンゼン〕−アイロン−ヘキサフル
オロホスフェートなどがあげられる。
【0075】この縮重合触媒は化合物(A)の縮重合性
官能基1当量に対し1/1000〜1/100当量用い
ればよい。
【0076】ラジカル重合は焼き付け時の熱によって生
ずるが、ラジカル重合を触媒するためにラジカル重合触
媒を添加してもよい。
【0077】好適なラジカル重合触媒としては、たとえ
ばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン
エチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなど
のベンゾイン類またはそのアルキルエーテル類;アセト
フェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフ
ェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン
−1−オンなどのアセトフェノン類;2−メチルアント
ラキノン、2−アミノアントラキノンなどのアントラキ
ノン類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジ
エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、
2,4−ジイソプロピルチオキサントンなどのチオキサ
ントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジル
ジメチルケタールなどのケタール類;ベンゾフェノン、
〔4−(メチルフェニルチオ)フェニル〕フェニルメタ
ノンなどのベンゾフェノン類;キサントン、2,4−ジ
メチルキサントンなどのキサントン類;ベンゾイルパー
オキサイド、ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、ジーt−ブチルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3,2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ンなどの有機パーオキサイド類;t−ブチルパーアセテ
ート、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルパーフ
ェニルアセテート、t−ブチルパーイソブチレート、t
−ブチルパー−sec−オクトエート、t−ブチルパー
ピバレート、クミルピバレート、t−ブチルパージエチ
ルアセテートなどの有機パーオキシエステル類などがあ
げられる。これらのうち、熱分解によるラジカルの発生
のしやすさからベンゾインなどのベンゾイン類、ベンゾ
インパーオキサイドなどの有機パーオキサイド類が好ま
しい。
【0078】また、公知の安息香酸系や三級アミン系の
重合促進剤を併用してもよい。
【0079】ラジカル重合触媒は、ラジカル重合性(メ
タ)アクリレート化合物(B)のラジカル重合性二重結
合1当量に対して1/10000〜1/100当量、好
ましくは1/500〜1/100当量添加され得る。
【0080】ラジカル重合性(メタ)アクリレート化合
物(B)を配合するときは、塗料組成物中に1〜95重
量%、塗料の粘度などの調整の点から好ましくは10〜
80重量%とし、化合物(A)は塗料組成物中に99〜
5重量%、好ましくは90〜20重量%配合する。化合
物(A)が5重量%よりも少ないときは架橋が不充分と
なることがある。
【0081】化合物(A)は液状であり、溶剤を使用し
ない無溶剤型塗料組成物の形で塗装できる。しかし、溶
剤を20重量%以下、好ましくは10重量%以下使用す
る高固形分含量の溶剤型塗料組成物とすることもでき
る。
【0082】使用できる溶剤としては、たとえばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルな
どのエステル類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ブ
チルフェニルエーテル、アニソールなどのエーテル類;
トルエン、キシレン、ブチルベンゼン、ペンチルベンゼ
ン、ドデシルベンゼンなどの芳香族炭化水素類;n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、石油ナフサ、ソルベントナフ
サ、リグロリンなどの炭化水素類;メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、2−エチルヘキシルアルコール、シクロヘキサノー
ル、デカノールなど炭素数1〜20のアルコール類;エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテルなどの多価アルコール誘導体;
ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホ
キサイドなどのスルホキサイド類などがあげられ、これ
を単独でまたは2種以上の混合溶剤の形で使用できる。
溶剤を多く配合しすぎるとミスチングが多くなるほか、
焼き付け時の熱エネルギーが増大する。
【0083】また、溶剤に代えて、または溶剤と併用し
て反応性添加剤を使用してもよい。反応性添加剤は化合
物(A)が硬化してネットワークを形成する際にそのネ
ットワーク中に組み込まれて三次元網目構造の形成に寄
与する化合物であり、この点で反応に寄与しない溶剤と
異なる。
【0084】反応性添加剤としては、たとえばエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4
−ブテンジオール、1,4−ブチンジオール、1,2−
ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4
−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、
1,4−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコールなど
の飽和および不飽和グリコール類;グリセリン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、1,2,6
−シクロヘキサントリオールなどのトリオール類;ペン
タエリスリトール、ジトリメチロールプロパン、ジペン
タエリスリトールなどの多価アルコール類;ビスフェノ
ールA、ビスフェノールFなどのフェノール性水酸基を
有する多価アルコール類;前記アルコール類に1個ない
し2個以上のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシ
ドを付加して得られる多価アルコール類;前記アルコー
ル類に1個ないし2個以上のカルボキシアルキルエステ
ルを付加して得られる多価アルコール類など、一般にポ
リウレタンの製造に用いられる各種公知のポリオールが
あげられる。またこれらの2種類以上で併用してもよ
い。
【0085】またアルコール類以外に、前記アルコール
類のグリシジルエーテルなどのエポキシ基含有物も反応
性添加剤として使用できる。また環状エステルを開環重
合させて得られる水酸基を有するポリエステルポリオー
ル類、ポリブタジエングリコール類、2−ヒドロキシ
(メタ)アクリレートを他のビニル系モノマーと共重合
したアクリルポリオール類などの高分子量物質も使用で
きる。
【0086】本発明の組成物には、さらに反応性添加剤
として、アミノ樹脂やエポキシ樹脂などの熱縮重合性架
橋樹脂を併用することができる。
【0087】アミノ樹脂としては、アルキル型、メチロ
ール型、イミノ型などのメラミン樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、グリコールウリル樹脂、尿素樹脂などがあげら
れる。これらのうち、メチル化、エチル化、ブチル化ま
たはイソブチル化された完全アルキル型のアミノ樹脂と
して、三井サイアミド(株)製のサイメル303、サイ
メル266、サイメル238などのメラミン樹脂、サイ
メル1123などのベンゾグアナミン樹脂、サイメル1
170、サイメル1174などのグリコールウリル樹
脂、UFR65などの尿素樹脂などが例示される。メチ
ロール混合アルキル型またはメチロール型のアミノ樹脂
として、サイメル370、サイメル272などのメラミ
ン樹脂、サイメル1173などのグリコールウリル樹
脂、UFR300などの尿素樹脂などが例示される。ア
ミノ基混合アルキル型またはイミノ型のアミノ樹脂とし
て、サイメル325、サイメル703などのメラミン樹
脂、サイメル1128などのベンゾグアナミン樹脂など
が例示される。
【0088】メチロール/イミノ型のアミノ樹脂とし
て、サイメル701、サイメル202などのメラミン樹
脂が例示される。さらに化合物(A)においてR2中に
3を含まずnが0〜4までのメラミン樹脂またはベン
ゾグアナミン樹脂などが例示される。
【0089】エポキシ樹脂としては、エポン828、1
001、1004、1009(シェル化学社製)などの
汎用のエポキシ樹脂が使用できる。
【0090】反応性添加剤を配合する量は組成物全体の
50重量%以下である。反応性添加剤は溶剤の一部を置
き換えて、併用しても使用できる。
【0091】本発明の塗料組成物は、化合物(A)およ
び化合物(B)、またはさらに縮重合触媒および/また
はラジカル重合触媒を混合し、さらに要すれば溶剤、反
応性添加剤、その他の各種添加剤を配合して調製され
る。
【0092】ラジカル重合性(メタ)アクリレート化合
物(B)を配合するには、溶液状態の場合はそのまま添
加して撹拌混合すればよい。室温で固体状態の場合は、
一度温度をあげて溶融したのち添加して撹拌混合する
か、少量の溶剤を加えて混練すればよい。
【0093】本発明の塗料組成物には、各種塗料に通常
添加されている各種の添加剤を本発明の効果を損わない
量で添加することができる。添加剤としては、たとえば
顔料、ワックス、充填剤、消泡剤、レベリング剤、艶消
し剤、発泡剤、顔料分散剤、表面調整剤、帯電防止剤、
重合禁止剤などがあげられる。顔料、充填剤などの固形
分は硬化塗膜の耐候性などを向上させるために常法によ
る表面処理を施すのが好ましい。
【0094】顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アン
チモン白、硫化亜鉛などの白顔料;黄鉛、亜鉛黄、カド
ニウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエ
ロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、
ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエ
ロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエロ
ーGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエロ
ーNCG、タートラジンレーキなどの黄顔料;赤口黄
鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGT
R、ピラゾンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレ
ンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、
インダスレンブリリアントオレンジGKなどの橙色顔
料;ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カド
ミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピ
ラロゾンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レ
ーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレ
ーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリ
アントカーミン3Bなどの赤色顔料;マンガン紫、ファ
ーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなど
の紫色顔料;紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレ
ーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブル
ー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブル
ー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレ
ンブルーBCなどの青色顔料;クロムグリーン、酸化ク
ロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレー
キ、ファイナルイエローグリーンGなどの緑色顔料;カ
ーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラック、
アニリンブラックなどの黒色顔料;パライト粉、炭酸バ
リウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、
アルミナホワイト、ベントンなどの体質顔料などがあげ
られる。
【0095】また、金属アルミニウム薄膜を高真空中で
加熱し微粉砕して得られるアルミニウム顔料を使用する
と、特に銀感(メタリック感)に優れた塗膜が得られ
る。
【0096】充填剤としては、前記の体質顔料に列記し
たものがあげられる。
【0097】消泡剤としては、たとえばシリコーンオイ
ルなど公知の消泡剤があげられる。
【0098】レベリング剤としては、たとえばフッ素系
界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、アクリル共重合
体など公知のレべリング剤をあげることができる。
【0099】ワックス類としては、たとえばシリコーン
オイル、フッ素オイル、パーム油、ラノリン油、ポリエ
チレン粉末、フッ素樹脂粉末など公知のワックス類があ
げられる。
【0100】被塗装物としては、たとえばブリキ、クロ
ム処理鋼板、アルミニウム、塩化ビニル鋼板、ポリプロ
ピレン鋼板、ポリエチレンテレフタレートラミネート鋼
板などの金属、ガラス、コンクリートなどがあげられる
が、これらに限定されるものではない。特に金属表面へ
の密着性の点から、本発明の塗料組成物はブリキ、クロ
ム処理鋼板、アルミニウム、ポリエチレンテレフタレー
トラミネート鋼板などの金属表面の塗装に最適である。
【0101】塗装方法としては、たとえばロールコート
法、はけ塗り法、スプレー塗装法、フローコート法など
が採用される。
【0102】ロールコート法での塗装手順の一例として
は、ロールコーターで塗布し、ついで焼き付けをすれば
よい。
【0103】焼き付けの条件としては、通常は温度15
0〜300℃、時間5秒ないし15分間であり、缶用と
しては180〜300℃、5〜180秒間が好ましい。
この焼き付けにより化合物(A)が縮重合して高分子化
し硬化塗膜を形成する。その際、化合物(A)に含まれ
るラジカル重合性二重結合も熱的にラジカル重合して、
より一層、耐溶剤性や耐水性に富んだ塗膜を形成してい
るものと考えられる。またラジカル重合性(メタ)アク
リレート化合物(B)は単独で重合すると同時に、化合
物(A)とも共重合して両樹脂の絡まり合ったネットワ
ークを形成しているものと考えられる。
【0104】本発明の組成物は塗料用だけでなく印刷用
のインキ組成物としても有用であることは、前記のとお
りである。
【0105】インキ組成物は印刷による塗布に適する形
態にするほかは前記の塗料組成物と同じである。印刷に
よる塗布方法としては、オフセット印刷、グラビア印
刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷など焼き付け印刷法
に通常用いられている方法が採用できる。たとえばオフ
セット印刷の場合、本発明のインキ組成物を樹脂凸版で
ブランケットに転移させたのち缶の外面に印刷し、前記
の条件で焼き付ければよい。
【0106】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0107】実施例1 つぎの配合で各成分を充分撹拌混合することにより、本
発明の無溶剤型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) オクチル化メラミンアクリレート 25部 テトラ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− ペンタエリスリトール 15部 トリ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− トリメチロールプロパン 25部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 25部 プロピレングリコールモノアクリレート 6部 スーパーラノリン 1部 BYK300 1部 NACURE4167 1部 イルガキュア184 1部
【0108】用いたオクチル化メラミンアクリレート
は、式(I)においてR1が−N(CH2OR2)、R2
オクチル基およびR4(VがCH2CH2、ZがCH2CH
2で、YがH)、mが1であり、R4が1分子中に2個含
まれている平均分子量1600のものである。また、ス
ーパーラノリンはクローダジャパン(株)製のワック
ス、BYK300はビックケミージャパン(株)製のシ
リコーン系レベリング剤、NACURE4167は楠本
化成(株)製の酸性触媒、イルガキュア184はチバス
ペシャリティーケミカルズ(株)製のラジカル開始剤で
ある。
【0109】得られた塗料組成物は固形(被膜)化分1
00%であり、粘度が110秒(フォードカップ#4、
25℃)であった。この塗料組成物について、つぎの方
法でミスチングを調べた。結果を表1に示す。
【0110】(ミスチングの測定)図1に示す新生鉄鋼
(株)製のロールコーターを用い、直径70mmのゴム
ロール1と直径70mmの金属ロール2とを接触させ、
被験塗料組成物3が入った塗料溜4に金属ロール2を漬
けた状態で、1000rpmでロール1と2を回転させ
る。ロール1と2の接点aから水平方向に50mm離れ
た位置にミスチング測定板5(10mm×10mm)を
垂直に立て、このミスチング測定板5に飛散付着した塗
料組成物量を測定する。評価基準はつぎのとおりであ
る。 ○:飛散物がほとんどない。 △:霧状の飛散物がある。 ×:霧状の飛散物に加えて、大粒の飛散物がある。
【0111】つぎにこの塗料組成物をアルミニウム製の
DI缶(ドローアンドアイアニング缶)に、40±5m
g/100cm2の塗布量でロール塗布し、電気オーブ
ンにて200℃、100秒間焼き付け塗装した。
【0112】得られた焼き付け硬化塗膜について、つぎ
の諸物性を調べた。結果を表1に示す。 鉛筆硬度:JIS K 5400に準じて行なう。 密着性 :JIS K 5400のゴバン目試験法に準
じて行なう。 耐衝撃性:JIS K 5400に準じ、デュポン式耐
衝撃試験機(東洋精機(株)製)を用い、荷重500
g、ポンチ径1/2インチ、落下高さ30cmの条件で
測定する。評価基準はつぎのとおりである。 ○:塗膜にひび割れ、剥離が全く見られない。 △:塗膜表面にひび割れは見られるが剥離は見られな
い。 ×:塗膜がひび割れし剥離している。 耐溶剤性:メチルエチルケトンを含浸したかな金3号綿
布で硬化塗膜上を50往復拭き、目視で塗膜の表面状態
を観察する。評価基準はつぎのとおりである。 ○:塗膜に溶解による変化は見られない。 △:塗膜表面に溶解による変化が見られる。 ×:塗膜が溶解し下地が見える。 滑 性 :動摩擦測定試験機(東洋精機(株)製のTR
型摩擦測定器)を用いて、3点支持法で測定する。 ○:動摩擦係数値が小さく、滑性が良好である。 △:動摩擦係数値が若干大きく、滑性が劣る。 ×:動摩擦係数値が大きく、滑性がわるい。 80℃温水中での鉛筆硬度:硬化塗膜を80℃の温水中
に30分間浸漬したのち、前記の方法で鉛筆硬度を測定
する(耐水性の目安となる)。 レトルト処理後の諸物性:硬化塗膜を130℃の水蒸気
中に30分間放置(レトルト処理)したのち、耐レトル
ト性および前記の諸物性を測定する(耐水性の目安とも
なる)。 耐レトルト性:レトルト処理後の塗膜の外観および諸物
性から総合的に判定する。評価基準はつぎのとおりであ
る。 ○:試験サンプルすべてにおいて、塗膜の表面に白化、
ゆず肌などの変化が見られない。 △:試験サンプルの半数以下で塗膜の表面に白化、ゆず
肌などの変化が見られる。 ×:試験サンプルの半数以上に塗膜の表面に白化、ゆず
肌などの変化が見られる。 耐摩耗性:硬化塗膜を有する試験片をHEIDON−2
2型表面性状試験器(東洋精機(株)製)にて、試験片
を試験台に固定し、スチールウール(No.000
0)、荷重20g/cm2にて塗膜表面を往復10回さ
せる。 ○:塗膜表面に傷がない。 △:塗膜表面に若干の傷が見られる。 ×:塗膜内部まで傷が入っている。 耐傷付性:硬化塗膜を有する試験片をHEIDON−2
2型表面性状試験器(東洋精機(株)製)にて、試験片
を試験台に固定し、ダイヤモンド針(針先の直径125
μm)、荷重100gにて塗膜表面を1往復させる。 ○:塗膜表面に傷がない、または若干の傷があるが、傷
は表面のみである。 △:塗膜表面に若干の傷が見られ、若干塗膜内部まで傷
が到達している。 ×:塗膜内部まで傷が入っている。
【0113】実施例2 オクチル化メラミンアクリレートに代えてオクチル化メ
ラミンメタクリレート(式(I)においてR1が−N
(CH2OR2)、R2がオクチル基およびR4(VがCH
2CH2、ZがCH2CH2で、Yが−CH3)、mが1で
あり、R4が1分子中に2個含まれている平均分子量1
700のもので)を用いたほかは実施例1と同様にして
無溶剤型塗料組成物を調製した。その物性およびミスチ
ングの結果を表1に示す。
【0114】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して焼き付け塗装し、得られた硬化塗膜の諸物性を実施
例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0115】実施例3 オクチル化メラミンアクリレートに代えてオクチル化ベ
ンゾグアナミンアクリレート(式(I)においてR1
フェニル基、R2がオクチル基およびR5(WがC36
ZがCH2CH2で、YがH)、pが1であり、R5が1
分子中に1個含まれている重量平均分子量1400のも
の)を用いたほかは実施例1と同様にして無溶剤型塗料
組成物を調製した。その物性およびミスチングの結果を
表1に示す。
【0116】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して焼き付け塗装し、得られた硬化塗膜の諸物性を実施
例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0117】実施例4 オクチル化ベンゾグアナミンアクリレートに代えてオク
チル化ベンゾグアナミンアクリレート(式(I)におい
てR1がフェニル基、R2がオクチル基およびR 5(Wが
36 ZがCH2CH2で、Yが−CH3)、pが1であ
り、R5が1分子中に1個含まれている重量平均分子量
1450のもの)を用いたほかは実施例3と同様にして
無溶剤型塗料組成物を調製した。その物性およびミスチ
ングの結果を表1に示す。
【0118】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して焼き付け塗装し、得られた硬化塗膜の諸物性を実施
例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0119】実施例5 つぎの配合で各成分を混合し、ロールミルにて分散する
ことにより、本発明の無溶剤型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) オクチル化メラミンアクリレート(実施例1のもの) 25部 テトラ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− ペンタエリスリトール 10部 トリ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− トリメチロールプロパン 13部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 13部 プロピレングリコールモノアクリレート 4部 スーパーラノリン 1部 NACURE4167 1部 ソルスパース20000 2部 イルガキュア184 1部 顔料(CR−58) 30部
【0120】原料(CR−58)は石原産業(株)製の
酸化チタン顔料、ソルスパース20000はゼネカ
(株)の顔料分散剤である。
【0121】得られた塗料組成物の物性およびミスチン
グの結果を表1に示す。
【0122】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して焼き付け塗装し、得られた硬化塗膜の諸物性を実施
例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0123】実施例6 つぎの配合で各成分を混合し、ロールミルにて分散する
ことにより、本発明の無溶剤型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) オクチル化メラミンメタクリレート(実施例2のもの) 25部 テトラ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− ペンタエリスリトール 10部 トリ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− トリメチロールプロパン 13部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 13部 プロピレングリコールモノアクリレート 4部 スーパーラノリン 1部 NACURE4167 1部 ソルスパース20000 2部 イルガキュア184 1部 顔料(CR−58) 30部
【0124】得られた塗料組成物の物性およびミスチン
グの結果を表1に示す。
【0125】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して焼き付け塗装し、得られた硬化塗膜の諸物性を実施
例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0126】実施例7 つぎの配合で各成分を混合し、ロールミルにて分散する
ことにより、本発明の無溶剤型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) オクチル化ベンゾグアナミンアクリレート(実施例3のもの) 25部 テトラ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− ペンタエリスリトール 10部 トリ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− トリメチロールプロパン 13部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 13部 プロピレングリコールモノアクリレート 4部 スーパーラノリン 1部 NACURE4167 1部 ソルスパース20000 2部 イルガキュア184 1部 顔料(CR−58) 30部
【0127】得られた塗料組成物の物性およびミスチン
グの結果を表1に示す。
【0128】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して焼き付け塗装し、得られた硬化塗膜の諸物性を実施
例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0129】実施例8 つぎの配合で各成分を混合し、ロールミルにて分散する
ことにより、本発明の無溶剤型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) オクチル化ベンゾグアナミンメタクリレート(実施例4のもの)25部 テトラ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− ペンタエリスリトール 10部 トリ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− トリメチロールプロパン 13部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 13部 プロピレングリコールモノアクリレート 4部 スーパーラノリン 1部 NACURE4167 1部 ソルスパース20000 2部 イルガキュア184 1部 顔料(CR−58) 30部
【0130】得られた塗料組成物の物性およびミスチン
グの結果を表1に示す。
【0131】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して焼き付け塗装し、得られた硬化塗膜の諸物性を実施
例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0132】実施例9 つぎの配合で各成分を充分撹拌混合することにより、本
発明の無溶剤型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) オクチル化メラミンアクリレート(実施例1のもの) 25部 テトラ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− ペンタエリスリトール 15部 トリ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− トリメチロールプロパン 25部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 25部 プロピレングリコールモノアクリレート 6部 スーパーラノリン 1部 BYK300 1部 NACURE4167 1部 イルガキュア184 1部
【0133】得られた塗料組成物の物性およびミスチン
グの結果を表1に示す。
【0134】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して焼き付け塗装し、得られた硬化塗膜の諸物性を実施
例1と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0135】実施例10 つぎの配合で各成分を混合し、ロールミルにて分散する
ことにより、本発明のインキ組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) オクチル化ベンゾグアナミンアクリレート 25部 テトラ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− ペンタエリスリトール 10部 トリ(2−アクリロイルオキシエトキシ)− トリメチロールプロパン 5部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 5部 NACURE4167 1部 ソルスパース20000 2部 イルガキュア184 2部 顔料(CR−58) 50部
【0136】得られたインキ組成物の物性およびミスチ
ングの結果を表1に示す。
【0137】このインキ組成物を用いて実施例1と同様
のアルミニウム缶にオフセット印刷法によって文字を印
刷したのち実施例1と同じ条件で焼き付けし、得られた
硬化塗膜の諸物性を実施例1と同様にして調べた。結果
を表1に示す。
【0138】比較例1(有機溶剤系熱硬化型塗料) つぎの配合で各成分を充分撹拌混合することにより、有
機溶剤系熱硬化型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) マルキード32 15部 ポリビニルブチラール 7部 エピコート1004 15部 キシロール 30部 メチルイソブチルケトン 5部 ブタノール 17部 ブチルセロソルブ 8部 スーパーラノリン 1部 BYK300 1部 NACURE4167 1部
【0139】マルキード32は荒川化学工業(株)製の
マレイン酸レジンであり、エピコート1004は油化シ
ェルエポキシ(株)製のエポキシ樹脂である。
【0140】得られた塗料組成物(固形化分38%)の
物性およびミスチングの結果を表2に示す。
【0141】この塗料組成物を実施例1と同様にアルミ
ニウム製DI缶に、焼き付け後の塗布量が40mg/1
00cm2になるように塗布し、焼き付け条件を160
℃で10分間として焼き付け塗装した。得られた硬化被
膜の諸物性を実施例1と同様にして調べた。結果を表2
に示す。
【0142】比較例2(水系熱硬化型塗料) つぎの配合で各成分を充分撹拌混合することにより、水
系熱硬化型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) ワニス1 70部 水 10部 ブチルセロソルブ 10部 ブタノール 7部 スーパーラノリン 1部 BYK300 1部 NACURE4167 1部
【0143】ワニス1は、スチレン/アクリル共重合体
(日本ジョンソン(株)製のジョンクリル678、酸価
200)30部、28%アンモニア水5.9部、ジエチ
ルアミノエタノール1.1部および水63.3部を混合
し、60℃で4時間加熱溶解して調製した。
【0144】得られた水系塗料組成物(固形化分22
%)の物性およびミスチングの結果を表2に示す。
【0145】この塗料組成物を実施例1と同様にアルミ
ニウム製DI缶に、焼き付け後の塗布量が40mg/1
00cm2となるように塗布し、焼き付け条件を160
℃で10分間として焼き付け塗装した。得られた硬化被
膜の諸物性を実施例1と同様にして調べた。結果を表2
に示す。
【0146】比較例3(紫外線硬化型塗料) つぎの配合で各成分を充分撹拌混合することにより、紫
外線硬化型塗料組成物を調製した。 (塗料成分) (重量部) UK−2201 25部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 15部 トリメチロールプロパントリアクリレート 25部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 25部 プロピレングリコールモノアクリレート 5部 イルガキュア184 3部 スーパーラノリン 1部 BYK300 1部
【0147】UK−2201は日本化薬(株)製の紫外
線硬化型ウレタンアクリレート樹脂である。
【0148】得られた塗料組成物(固形化分100%)
の粘度は90秒(フォードカップ#4、25℃)であ
り、ミスチングは少量(○)であった。
【0149】この塗料組成物を実施例1と同じ条件で塗
布したのち、出力100W/cmのメタルハライドラン
プで紫外線照射して塗膜を硬化させ、得られた硬化塗膜
について実施例1と同様に諸物性を調べたところ、鉛筆
硬度はF、密着性は0/100、耐衝撃性は×、耐溶剤
性は×であった。
【0150】ついで、紫外線硬化塗膜をさらに電気オー
ブンにて200℃で100秒間焼き付け処理して焼き付
け塗膜を得た。この硬化塗膜の諸物性を実施例1と同様
にして調べた。結果を表2に示す。
【0151】
【表1】
【0152】
【表2】
【0153】表1および表2の結果から明らかなよう
に、本発明の焼き付け塗装または印刷用組成物はミスチ
ングが少なく、また得られる硬化塗膜は、レトルト処理
の前後を問わず、物理的(機械的)物性および化学的物
性のいずれにおいても優れている。またエチレンオキシ
ド変性アクリレートを使用すると硬度が格段に向上す
る。
【0154】一方、比較例1の固形分含量の低い有機溶
剤系塗料組成物ではミスチングが多く周辺の汚染が生じ
ており、得られる硬化塗膜は全体的に物性が低下してお
り、その中でも耐溶剤性に劣っている(特にレトルト処
理後)。また、比較例2の水系塗料組成物でもミスチン
グが多く、硬化塗膜も密着性や耐衝撃性に劣る。特にレ
トルト処理後の物性の低下が大きく耐水性に劣ってい
る。さらに、比較例3の紫外線硬化型塗料組成物はミス
チングは少ないが、紫外線で硬化させただけでは必要な
物性が得られず、また、焼き付け処理をしても密着性、
耐溶剤性、耐レトルト性(耐水性)に劣っている。
【0155】
【発明の効果】本発明の焼き付け用組成物によれば、塗
装または印刷時にミスチングが少なく、環境を害するこ
とが少なく、さらに得られる硬化塗膜は機械的強度、耐
水性、耐溶剤性、密着性などのいずれにも優れたもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例および比較例において、
ミスチングの測定に用いた装置の概略説明図である。
【符号の説明】
1 ゴムロール 2 金属ロール 3 被験塗料組成物 4 塗料溜 5 ミスチング測定板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/00 C09D 11/00 161/28 161/28 187/00 187/00 (72)発明者 宮森 義彦 京都市伏見区治部町18番地 マイツカガク 株式会社内 (72)発明者 馬野 大嗣 京都市伏見区治部町18番地 マイツカガク 株式会社内 Fターム(参考) 4J027 AA02 AB03 AB15 AB16 AB17 AB18 AB19 AB23 AB24 AC01 AC03 AC04 AC06 AE01 AE02 AG07 AG09 AG10 AG23 AG24 AH02 BA07 BA20 BA21 BA26 BA28 BA29 CA04 CA10 CA12 CA14 CA18 CB03 CB04 CB09 CC02 CD08 4J038 FA011 FA012 FA241 FA252 FA262 FA282 GA08 KA03 KA04 PA19 PB04 PC02 4J039 AE03 AE04 AE05 AE06 EA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内にラジカル重合性二重結合と縮重
    合性官能基とを有する化合物(A)の1種または2種以
    上およびラジカル重合性の変性(メタ)アクリレート化
    合物(B)の1種または2種以上を含む組成物であっ
    て、化合物(A)が式(I): 【化1】 (式中、R1は−N(CH2OR22またはフェニル基;
    2はHまたは炭素数5〜18のアルキル基、シクロヘ
    キシル基、フェニル基、下記R3、R4またはR5;nは
    0〜3の整数;ただし、1分子中のR2の少なくとも1
    個がR3、R4またはR5であり、R3は式: −X−OCO−CY=CH2 (式中、YはHまたは−CH3;Xは一部または全部の
    水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
    5〜18のアルキレン基)、R4は式: −(V−O)m−Z−OCO−CY=CH2 (式中、Yは前記と同じ、VおよびZはいずれも一部ま
    たは全部の水素原子がハロゲン原子で置換されていても
    よい炭素数2〜8の直鎖または環状のアルキレン基、m
    は1〜20の整数)、R5は式: −(W−COO)p−Z−OCO−CY=CH2 (式中、YおよびZは前記と同じ、Wは一部または全部
    の水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
    数3〜8の直鎖または環状のアルキレン基、pは1〜8
    の整数)で示される基である)で表される化合物であ
    り、ラジカル重合性の変性(メタ)アクリレート化合物
    (B)が、(1)アルコール類のエチレンオキシドもし
    くはプロピレンオキシド付加物に(メタ)アクリル酸を
    反応させて得られるアルキレンオキシド変性(メタ)ア
    クリレート、アルコール類にカルボキシアルキル(メ
    タ)アクリレートを反応させて得られるカルボキシアル
    キルエステル変性(メタ)アクリレート、アルコール類
    のグリシジルエーテルのエポキシ基にアクリル酸もしく
    はメタクリル酸を反応させて得られるエポキシ変性(メ
    タ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレートと
    末端イソシアネート基含有化合物とを反応させて得られ
    るウレタン結合含有(メタ)アクリレート、またはこれ
    らの混合物;または(2)エポキシ樹脂に(メタ)アク
    リル酸を反応させて得られる(メタ)アクリレート変性
    エポキシ樹脂、エポキシ樹脂を前記アルキレンオキシド
    もしくは前記カルボキシアルキルで変性した変性エポキ
    シ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得られる変性
    (メタ)アクリレート変性エポキシ樹脂、水酸基含有
    (メタ)アクリレートと末端イソシアネート基含有化合
    物とを反応させて得られるウレタン結合含有(メタ)ア
    クリレートプレポリマーまたはポリマー、ポリエステル
    に(メタ)アクリル酸を反応させて得られる(メタ)ア
    クリレート変性ポリエステル、またはこれらの混合物で
    ある焼き付け塗装または印刷用組成物。
  2. 【請求項2】 化合物(A)が、式(I)においてR2
    の1〜5個が前記基R3、R4またはR5のいずれか1種
    または2種以上である化合物である請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 化合物(A)が、式(I)においてR1
    が−N(CH2OR22であり、R3、R4またはR5中の
    Yが水素原子であるメラミンアクリレート樹脂である請
    求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 化合物(A)が、式(I)においてR1
    が−N(CH2OR22であり、R3、R4またはR5中の
    Yがメチル基であるメラミンメタクリレート樹脂である
    請求項1または2記載の組成物。
  5. 【請求項5】 化合物(A)が、式(I)においてR1
    がフェニル基であり、R3、R4またはR5中のYが水素
    原子であるベンゾグアナミンアクリレート樹脂である請
    求項1または2記載の組成物。
  6. 【請求項6】 化合物(A)が、式(I)においてR1
    がフェニル基であり、R3、R4またはR5中のYがメチ
    ル基であるベンゾグアナミンメタクリレート樹脂である
    請求項1または2記載の組成物。
  7. 【請求項7】 縮重合を触媒する触媒を含む請求項1〜
    6のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】 ラジカル重合を触媒する触媒を含む請求
    項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 溶剤を含まない請求項1〜8のいずれか
    に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 溶剤の1種または2種以上を20重量
    %以下含む請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 反応性添加剤の1種または2種以上を
    含む請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
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