JP2001030395A - 積層加工紙 - Google Patents
積層加工紙Info
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Abstract
不紙布からなり、意匠性、通気性、強度などに優れる積
層加工紙を提供する。 【解決手段】 不織布の片面もしくは両面にホットメル
ト系樹脂接着剤層を介して紙を積層してなる積層加工紙
であって、該積層加工紙の目付が30〜150g/
m2 、湿潤時の引張強力が1kg/5cm以上、引裂強
力が100g以上であることを特徴とする積層加工紙。
Description
層加工紙に関する。更に詳しくは、表面が和紙調で、裏
面又は中間層が、強靭な不紙布からなり、意匠性、通気
性、強度などに優れる積層加工紙に関する。
セルロース繊維からなる通常の紙は、吸水性、通気性、
吸湿性を有しており、従来から障子紙、襖紙、壁紙等の
建材分野、各種製品の包装材料、紙おむつなどの各種衛
生材料、おしぼりなどの各種拭取り材料、各種フィルタ
ー、などに幅広く利用されている。しかるに、紙は、和
紙調の品位、印刷性、吸水性、通気性、意匠性及び糊付
加工性など優れているが、強度、引裂強度、特に水に濡
れた場合の強度、引裂強度が低く破れ易い等の強度上の
問題がある。そこで、湿潤時の強度を改善させるために
例えば、特開平5−27997号公報には鞘部及び芯部
を構成する2成分からなる複合繊維を用いた不織布と紙
とを湿式抄紙方式で製造する方法が開示されているが、
不織布と紙との接着が不十分であり、また乾燥工程での
温度を高くする必要があることから、表面の光沢が発生
し易いなどの問題がある。
問題点を解決し、紙の持つ特徴を十分に活かすことにあ
る。即ち、薄くて、強度のある不繊布と紙とを十分な接
着力で貼り合わせることにより、紙の外観品位を保ちつ
つ、水にぬれても強度のある積層加工紙を得ることであ
る。
た結果、不織布と紙とを積層するに際し、ホットメルト
系樹脂接着層を介して積層することにより、両者を強固
に積層することができ、それにより前記課題を解決し得
ることを見出し、本発明に到った。すなわち本発明は、
(1)不織布の片面もしくは両面にホットメルト系樹脂
接着剤層を介して紙を積層してなる積層加工紙であっ
て、該積層加工紙の目付が30〜150g/m2 、湿潤
時の引張強力が1kg/5cm以上、引裂強力が100
g以上であることを特徴とする積層加工紙、(2)紙が
和紙であることを特徴とする(1)記載の積層加工紙、
(3)ホットメルト系樹脂接着剤層が、メルトブローに
より得られた繊維状シートを2〜40g/m2 塗布して
なる層であることを特徴とする(1)又は(2)記載の
積層加工紙、(3)不織布が、合成繊維製長繊維不織布
であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記
載の積層加工紙、である。
と、薄くて、強度に優れる不織布とを、ホットメルトル
ト系樹脂接着層で貼り合わせたものである。本発明の積
層加工紙の断面概略図を図1に示す。図1の(イ)は不
織布からなる中間層の表裏両面に接着剤層を介して紙を
積層した積層加工紙の断面概略図であり、同(ロ)は中
間層の表面のみに紙を積層した積層加工紙の断面概略図
であり、図中の1は紙、2は不織布、3は接着剤層を表
す。
紙を構成する紙Aと不織布Bとの重量比は、A:B=2
0〜80重量%:80〜20重量%であり、好ましくは
30〜70重量%:70〜30重量%である。積層加工
紙の目付は、厚み、強度、吸水性、通気性、吸湿性、価
格などの観点から、30〜150g/m2 であり、好ま
しくは40〜120g/m2 の範囲である。目付が30
g/m2 未満では、薄すぎて強度が低く破れ易く、一方
150g/m2 以上では、強度が高いが、厚み、剛性が
大きく、価格が高くなる。
1kg/5cm以上、好ましくは3〜30kg/5cm
の範囲であり、この範囲であると水にぬれても強度があ
り破れ難いものとなり、一方、1kg/5cm未満では
水にぬれて容易に破れるものとなる。本発明の積層加工
紙の引裂強力は100g以上であり、好ましくは120
〜1000gの範囲であり、それにより破れ難く、強靭
な特性を有するものとなり、一方、100g未満では、
破れ、裂け易いものとなる。
は、厚みが薄くて、強度が高いことが必要であり、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイ
ン系繊維、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミ
ド系繊維、及び、共重合ポリエステル系繊維、共重合ポ
リアミド系繊維、芯鞘型複合繊維、サイドパイサイド型
複合繊維などが挙げられ、これらの単一、又は2種以上
からなる長繊維、短繊維、又はこれらの混合繊維を既知
のスパンポンド法、サーマルポンド法、ニードルパンチ
法、ウォーターニードル法などにより処理して得られた
不織布である。
長繊維不織布が、薄くて、強度に優れ、好ましく用いら
れる。更に、合成繊維からなる長繊維不織布であって、
熱エンボスロールなどにより部分熱圧着され、強度を向
上させたもので、この時、不織布の部分熱圧着率は、単
位面積当たりの熱圧着された部分の面積比で2〜25%
のものが好ましく用いられる。不繊布は、構成繊維の平
均繊維径が0.5〜10デニール、厚みが0.05〜
2.0mm、目付が10〜120g/m2 、引張強力が
1kg/5cm以上、引裂強力が100g以上のものが
好ましく用いられる。
ッドパルプ、麻パルプなどのパルプ、レーヨン繊維、合
成繊維などの化学繊維、1種又は2種以上混合して、公
知の抄紙方式で生産される通常の和紙、洋紙、及び合成
紙である。本発明の積層加工紙の接着層に用いられるホ
ットメルト系樹脂は、ビガット軟化点(JIS−K−7
206)が180度以下、好ましくは30〜160度の
ものである。ホットメルト系樹脂の種類としては、例え
ば、低密度ポリエチレン系樹脂、ポリオレフイン系共重
合樹脂、エチレンー酢酸ビニル系共重合樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、直鎖状ポリエステル系樹脂、合成ゴム系樹脂
などの1種、又は2種以上の混合樹脂が挙げられ、粉末
状、網目状、メルトブローからなる繊維状などにして、
紙、又は不織布に塗布して用いられる。紙と不繊布との
接合は、ホットメルト系樹脂をスジ状、点状などに塗布
する部分接合、又は繊維状、フィルム状、網目状などに
塗布する全面接合により行うことができる。
をノズルから溶融状態で押出し、加熱空気により、噴射
し、開繊し、補集したメルトブロー方式の繊維状シート
を、紙又は不繊布の表面に重ねて積層させ、上面より不
繊布又は紙を重ねロールで加圧し、熱ロールなどで加熱
・加圧して接合させる方法、更に、3層構造にするに
は、再度同様にして繊維状シートを用いて接合させる方
法、粉末状ホットメルト系樹脂(平均粒度が100〜1
000μm、溶融時の粘度が高い)を公知の散布又は塗
布装置を用いて紙又は不繊布の表面に均等に散布又は塗
布させて、その上面に不繊布又は紙を重ね、赤外線ヒー
ターなどで加熱した後、熱ロールで加圧して接合する方
法、及び、樹脂をTダイなどから溶融押出しし、スジ
状、フィルム状、網目状等に形成させたシートを、紙と
不織布の間に介在させて、加圧、又は、加熱・加圧して
接合する方法、などが挙げられる。
ルト系樹脂を紙又は不織布の内部に浸透させることな
く、表面同志で接合させることが好ましく、従ってメル
トブロー方式の繊維状シートを用いることがより好まし
い。ホットメルト系樹脂の塗布量は2〜40g/m2 、
好ましくは4〜30g/m 2 の範囲である。塗布量が2
g/m2 未満では接着力が不足し剥離しやすくなり、一
方、40g/m2 以上では接着力が十分であるが、価格
が高くなり、かつ積層加工紙の剛性が増し柔軟性が不足
する。
て更に具体的に説明すが、本発明はこれにより何等限定
されるものではない。尚、本発明の特性は、下記の方法
にて測定した値である。 (1)目付;対象シートより、任意の3箇所から試料2
0cm×25cmの試験片を切り取り、その重量を測定
し、その平均値を単位面積当たりの質量に換算した。
(JIS−L−1906)
10kpaにて任意の10箇所測定し、その平均値であ
る。(JIS−L−1906) (3)引裂強度;JIS−L−1906トラベゾイド法
に準じた。 (4)引張強度;JIS−L−1906に準じ、試料5
cm×30cmの試験片を、つかみ間隔20cm、引張
速度10cm/分で引張試験機を用いて測定した。但
し、湿潤時の測定は、試料を水道水(20℃)の中に3
0分浸たした後に測定した。
により、目付が15、20、30、40g/m2 のポリ
エステル長繊維不織を得た。該不織布は、平均繊維径が
1.8デニールであり、部分圧着面積率が23%であ
る。次に、既知の抄紙方式で生産して、目付が20、3
0、60g/m2 の和紙を得た。各和紙の厚み、物性は
表−1の比較例1〜3に示す通りである。
長繊維不織布の上に、接着剤層としてエチレンー酢酸ビ
ニル系共重合樹脂を既知のメルトブロー方式装置を用い
てメルトブロー繊維状シートを形成させ、さらに、その
上に表面層若しくは裏面層としての紙を重ねてから、ロ
ールで加圧、又は加熱・加圧して、不織布と和紙とをメ
ルトブロー繊維状シートを介して接合し、積層した。但
し、ホットメルト系接着樹脂の塗布量は5g/m2 であ
った。
例に示す通りであり、それらを積層して得られた本発明
の積層加工紙の特性は表−1に記載の通りである。得ら
れた本発明の積層加工紙は、表面が和紙調で、外観品位
に優れ、且つ、水にぬれた場合の強度、引裂強度が高く
破れ難い強鞍で、意匠性、通気性、強度などに優れてい
る。
位に優れ、水にぬれても高い強度を持つ、意匠性、通気
性、強度などに優れていることから、障子紙、襖紙、唇
紙等の建材分野、各種製品の包装材、おしぼりなどの各
種拭取り材、各種フィルター、などに幅広く利用され
る。
(イ)は不織布の表裏両面に接着剤層を介して紙を積層
した積層加工紙であり、(ロ)は 不織布の表面に接着
剤層を介して紙を積層した積層加工紙である。
Claims (4)
- 【請求項1】 不織布の片面もしくは両面にホットメル
ト系樹脂接着剤層を介して紙を積層してなる積層加工紙
であって、該積層加工紙の目付が30〜150g/
m2 、湿潤時の引張強力が1kg/5cm以上、引裂強
力が100g以上であることを特徴とする積層加工紙。 - 【請求項2】 紙が和紙であることを特徴とする請求項
1記載の積層加工紙。 - 【請求項3】 ホットメルト系樹脂接着剤層が、メルト
ブローにより得られた繊維状シートを2〜40g/m2
塗布してなる層であることを特徴とする請求項1又は2
記載の積層加工紙。 - 【請求項4】 不織布が、合成繊維製長繊維不織布であ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに2記載の
積層加工紙。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20874199A JP2001030395A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 積層加工紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20874199A JP2001030395A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 積層加工紙 |
Related Child Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009247313A Division JP4999906B2 (ja) | 2009-10-28 | 2009-10-28 | 積層加工紙 |
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---|---|
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ID=16561323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20874199A Pending JP2001030395A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 積層加工紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001030395A (ja) |
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-
1999
- 1999-07-23 JP JP20874199A patent/JP2001030395A/ja active Pending
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