JP2955872B2 - 水解性不織布及びその製造方法 - Google Patents
水解性不織布及びその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば使用後水洗トイレなどで洗い流せる
清掃布などの基布として使用することができる不織布で
あって、多量の水に漬けることにより構成繊維間がバラ
バラに分離して、水と共に洗い流すことができる水解性
不織布及びその製造方法に関する。
清掃布などの基布として使用することができる不織布で
あって、多量の水に漬けることにより構成繊維間がバラ
バラに分離して、水と共に洗い流すことができる水解性
不織布及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、この種の不織布としては、熱水可溶性樹脂、例
えば熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維若しくは粉末
を、パルプなどの構成繊維とともに抄槽内に投入し、こ
れを抄紙機の金網上に抄い上げて乾燥するといった従来
より知られた湿式法により製造されたものがある。
えば熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維若しくは粉末
を、パルプなどの構成繊維とともに抄槽内に投入し、こ
れを抄紙機の金網上に抄い上げて乾燥するといった従来
より知られた湿式法により製造されたものがある。
この方法では、例えば熱水可溶性ポリビニルアルコー
ル繊維は、乾燥工程の初期において、金網上に抄い上げ
られた繊維槽の水分率が30〜60%、温度80℃前後の条件
で接着性を示し、この接着後、繊維槽の乾燥が完了す
る。従って、繊維層の目付があまり大きいと水分量が増
えて、繊維の接着はできるが、乾燥が、十分にできない
という事態が生じる。これを解決するためには、乾燥温
度を上げるか、乾燥時間を長くすれば良いが、乾燥温度
を上げると水分の蒸発が早くなりすぎて接着が不十分の
ままで乾燥が進行してしまい。一方、乾燥時間を延ばす
と生産速度が遅くなり生産性が低下する。この様に、上
記方法では湿熱状態での接着と繊維層の乾燥とを一工程
で行うため、繊維層の水分量、生産速度、乾燥温度など
の制約を受け、高い目付の繊維層の処理は実質的に難し
く、通常50g/m2が限界とされていた。また、この方法に
より得られる不織布は見掛密度が0.4g/cm3以上、多くの
場合は0.5g/cm3以上と緻密な構造となっていた。このた
め、不織布に嵩高性がなく、ハンドリング性及びクリー
ニング性に劣り、汚れを十分に拭き取ることができない
という不具合があった。
ル繊維は、乾燥工程の初期において、金網上に抄い上げ
られた繊維槽の水分率が30〜60%、温度80℃前後の条件
で接着性を示し、この接着後、繊維槽の乾燥が完了す
る。従って、繊維層の目付があまり大きいと水分量が増
えて、繊維の接着はできるが、乾燥が、十分にできない
という事態が生じる。これを解決するためには、乾燥温
度を上げるか、乾燥時間を長くすれば良いが、乾燥温度
を上げると水分の蒸発が早くなりすぎて接着が不十分の
ままで乾燥が進行してしまい。一方、乾燥時間を延ばす
と生産速度が遅くなり生産性が低下する。この様に、上
記方法では湿熱状態での接着と繊維層の乾燥とを一工程
で行うため、繊維層の水分量、生産速度、乾燥温度など
の制約を受け、高い目付の繊維層の処理は実質的に難し
く、通常50g/m2が限界とされていた。また、この方法に
より得られる不織布は見掛密度が0.4g/cm3以上、多くの
場合は0.5g/cm3以上と緻密な構造となっていた。このた
め、不織布に嵩高性がなく、ハンドリング性及びクリー
ニング性に劣り、汚れを十分に拭き取ることができない
という不具合があった。
又、別の不織布としては、乾式法により形成した繊維
ウェブに水溶性バインダーを含浸し乾燥したものがあ
る。
ウェブに水溶性バインダーを含浸し乾燥したものがあ
る。
ところが、このものは、水に漬けることによって容易
にバインダーが溶けてしまい、ウェット強度が無く、洗
浄液等を含浸させた湿潤用の清掃布として使用すること
ができないものであった。
にバインダーが溶けてしまい、ウェット強度が無く、洗
浄液等を含浸させた湿潤用の清掃布として使用すること
ができないものであった。
さらに、別の不織布としては、不織布形成後に繊維を
化学処理によって水溶性としたものがある。
化学処理によって水溶性としたものがある。
ところが、この不織布にあっては、特定の繊維でした
不織布を構成することができず、又、繊維を水溶性化す
る処理は大変に煩雑であった。
不織布を構成することができず、又、繊維を水溶性化す
る処理は大変に煩雑であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、このような事情に鑑みなされたものであ
り、クリーニング性及びハンドリング性に劣る、清掃布
の基布として使用できる程度のウェット強度が出せな
い、特定の繊維でしか構成できず、製造工程が複雑であ
るといった従来のこの種の不織布における課題の解決を
図ったものである。
り、クリーニング性及びハンドリング性に劣る、清掃布
の基布として使用できる程度のウェット強度が出せな
い、特定の繊維でしか構成できず、製造工程が複雑であ
るといった従来のこの種の不織布における課題の解決を
図ったものである。
本発明は、例えば使用後水洗トイレなどで洗い流せる
清掃布などの基布として使用することができる不織布で
あって、多量の水に漬けることにより構成繊維間がバラ
バラに分離して、水と共に洗い流すことができる水解性
不織布及びその製造方法を提供しようとするものでもあ
る。
清掃布などの基布として使用することができる不織布で
あって、多量の水に漬けることにより構成繊維間がバラ
バラに分離して、水と共に洗い流すことができる水解性
不織布及びその製造方法を提供しようとするものでもあ
る。
(課題を解決するための手段及び作用) 上記目的を達成するため、請求項1記載の発明にあっ
ては、「パルプ等の構成繊維相互間が水溶性熱融着性PV
Aにより熱融着されている目付50〜300g/m2で見掛密度0.
06〜0.4g/cm3の水解性不織布」をその要旨とした。
ては、「パルプ等の構成繊維相互間が水溶性熱融着性PV
Aにより熱融着されている目付50〜300g/m2で見掛密度0.
06〜0.4g/cm3の水解性不織布」をその要旨とした。
請求項1記載の水解性不織布を第1図及び第2図に従
って説明する。
って説明する。
本発明の水解性不織布(1)を構成する繊維(2)と
しては、パルプ繊維或はレーヨン繊維が好適に用いられ
ており、これら構成繊維(2)がランダムな状態で集積
され、構成繊維(2)相互が水溶性熱融着性PVA(3)
により熱融着されているのである。
しては、パルプ繊維或はレーヨン繊維が好適に用いられ
ており、これら構成繊維(2)がランダムな状態で集積
され、構成繊維(2)相互が水溶性熱融着性PVA(3)
により熱融着されているのである。
水溶性熱融着性PVA(3)は、重合度が500以下であり
ケン化度が20〜100モル%の範囲のポリビニルアルコー
ル(PVA)であって、繊維又は粉末状のものを挙げるこ
とができる。この水溶性熱融着性PVAは、紙用の水溶性
接着材として従来より知られた重合度が500〜2000,ケン
化度が80〜100モル%の範囲のポリビニルアルコールと
は異なり、水溶性とともに熱融着性を備えたものであ
る。
ケン化度が20〜100モル%の範囲のポリビニルアルコー
ル(PVA)であって、繊維又は粉末状のものを挙げるこ
とができる。この水溶性熱融着性PVAは、紙用の水溶性
接着材として従来より知られた重合度が500〜2000,ケン
化度が80〜100モル%の範囲のポリビニルアルコールと
は異なり、水溶性とともに熱融着性を備えたものであ
る。
この水溶性熱融着性PVA(3)により構成繊維(2)
相互が熱融着されて成る水解性不織布(1)にあって
は、その目付が50〜300g/m2、好ましくは70〜180g/m2、
見掛密度が0.06〜0.4g/cm3、好ましくは0.08〜0.15g/cm
3の範囲となっている。
相互が熱融着されて成る水解性不織布(1)にあって
は、その目付が50〜300g/m2、好ましくは70〜180g/m2、
見掛密度が0.06〜0.4g/cm3、好ましくは0.08〜0.15g/cm
3の範囲となっている。
上に述べた如く、本発明の水解性不織布の見掛密度は
0.06〜0.4g/cm3の範囲となっているが、この数値は、例
えば清掃布としての一定のクリーニング性を確保するた
めの数値、つまり当該不織布において繊維相互間に所定
の隙間を確保するための数値なのである。従って、例え
ばこの数値を大きくすればするほど当該不織布は緻密な
構造となり嵩高性がなくなりクリーニング性は低くなる
ことになる。また、目付は50〜300g/m2の範囲となって
いるが、この数値は、シートとして使用したときの取り
扱い性を考慮したものである。
0.06〜0.4g/cm3の範囲となっているが、この数値は、例
えば清掃布としての一定のクリーニング性を確保するた
めの数値、つまり当該不織布において繊維相互間に所定
の隙間を確保するための数値なのである。従って、例え
ばこの数値を大きくすればするほど当該不織布は緻密な
構造となり嵩高性がなくなりクリーニング性は低くなる
ことになる。また、目付は50〜300g/m2の範囲となって
いるが、この数値は、シートとして使用したときの取り
扱い性を考慮したものである。
本発明の不織布は、構成繊維がランダムに絡み合うと
共に、各種構成繊維間には前述した水溶性熱融着性PVA
が分散した状態となっており、各構成繊維相互はこの水
溶性熱融着性PVAによって熱融着され結合された状態と
なっている。
共に、各種構成繊維間には前述した水溶性熱融着性PVA
が分散した状態となっており、各構成繊維相互はこの水
溶性熱融着性PVAによって熱融着され結合された状態と
なっている。
以上述べた如く構成された当該不織布(1)にあって
は、多量の水に浸すことにより、構成繊維(2)相互を
結合している水溶性熱融着性PVA(3)が溶解し、当該
不織布(1)は構成繊維(2)のみからなる積層体とな
り、流水、その他の衝撃、引っ張り、引裂により容易に
構成繊維間がバラバラに分離するようになっている。ま
た、上に示した範囲内の目付及び見掛密度のものの場
合、洗浄液などを付着させてウェットな状態としても、
使用に耐え得るウェット強度が繊維できるようになって
いる。
は、多量の水に浸すことにより、構成繊維(2)相互を
結合している水溶性熱融着性PVA(3)が溶解し、当該
不織布(1)は構成繊維(2)のみからなる積層体とな
り、流水、その他の衝撃、引っ張り、引裂により容易に
構成繊維間がバラバラに分離するようになっている。ま
た、上に示した範囲内の目付及び見掛密度のものの場
合、洗浄液などを付着させてウェットな状態としても、
使用に耐え得るウェット強度が繊維できるようになって
いる。
このような水解性不織布の用途としては、使用後、水
洗トイレなどで流せる清掃布の基布として、或は人体や
プラスティック、陶磁器等の表面洗浄を行う石鹸液など
の洗浄液を含浸させた湿潤用の清掃布として使用するこ
とができる。
洗トイレなどで流せる清掃布の基布として、或は人体や
プラスティック、陶磁器等の表面洗浄を行う石鹸液など
の洗浄液を含浸させた湿潤用の清掃布として使用するこ
とができる。
次に、請求項2記載の発明を、第1図、第2図、第3
図、第4図、第5図に従って説明する。
図、第4図、第5図に従って説明する。
請求項2記載の発明は、「パルプ繊維等の構成繊維と
水溶性熱融着性PVAとをエアーレイ法により混合集積し
てウェブ形成し、次いで加熱加圧処理して構成繊維相互
間を水溶性熱融着性PVAによって結合させることを特徴
とする水解性不織布の製造方法」をその要旨とした。
水溶性熱融着性PVAとをエアーレイ法により混合集積し
てウェブ形成し、次いで加熱加圧処理して構成繊維相互
間を水溶性熱融着性PVAによって結合させることを特徴
とする水解性不織布の製造方法」をその要旨とした。
請求項2記載の水解性不織布の製造方法にあっては、 a:パルプ繊維等の構成繊維と水溶性熱融着性PVAとをエ
アーレイ法により混合集積してウェブを形成する工程
と、 b:加熱加圧処理して構成繊維相互間を水溶性熱融着性PV
Aによって結合させる工程とに分けることができる。
アーレイ法により混合集積してウェブを形成する工程
と、 b:加熱加圧処理して構成繊維相互間を水溶性熱融着性PV
Aによって結合させる工程とに分けることができる。
まず、工程aについて説明する。
パルプ繊維或はレーヨン繊維等の構成繊維と、水溶性
熱融着性PVA、つまり重合度が500以下でありケン化度が
20〜100モル%の範囲のポリビニルアルコール(PVA)の
繊維又は粉末とをエアーレイ法によって均一に混合して
シート状に集積し繊維ウェブを形成する。尚、この場
合、予め水易分散性紙(4)を配しておき、この水易分
散性紙(4)上に繊維を集積するようにしても良い。
又、前記繊維ウェブの上下に水易分散性紙(4)(4)
を配するようにしても良い。
熱融着性PVA、つまり重合度が500以下でありケン化度が
20〜100モル%の範囲のポリビニルアルコール(PVA)の
繊維又は粉末とをエアーレイ法によって均一に混合して
シート状に集積し繊維ウェブを形成する。尚、この場
合、予め水易分散性紙(4)を配しておき、この水易分
散性紙(4)上に繊維を集積するようにしても良い。
又、前記繊維ウェブの上下に水易分散性紙(4)(4)
を配するようにしても良い。
次いで、これを加熱加圧処理して、水溶性熱融着性PV
A(3)を熱融着させ、構成繊維(2)相互間を水溶性
熱融着性PVA(3)で結合する。
A(3)を熱融着させ、構成繊維(2)相互間を水溶性
熱融着性PVA(3)で結合する。
加熱加圧処理は、加熱エンボスローラ(5)等を用
い、120〜230℃、5〜100Kg/cm2の条件の下、前記工程
により得た繊維ウェブをローラ(5)(5)間に通すこ
とにより行う。
い、120〜230℃、5〜100Kg/cm2の条件の下、前記工程
により得た繊維ウェブをローラ(5)(5)間に通すこ
とにより行う。
(実施例) 18g/m2の水易分散性紙上にエアーレイ法により粉砕パ
ルプ繊維60g/m2と60メッシュを通過する粉末状の水溶性
熱融着性PVA(重合度150、ケン化度70モル%)6g/m2と
を均一に混合し集積してシート状とし、更にこの上に水
易分散性紙を積層した後加熱エンボスロールを用い、19
0℃、80Kg/m2の条件で熱処理を施し三層構造の水解性不
織布を得た。
ルプ繊維60g/m2と60メッシュを通過する粉末状の水溶性
熱融着性PVA(重合度150、ケン化度70モル%)6g/m2と
を均一に混合し集積してシート状とし、更にこの上に水
易分散性紙を積層した後加熱エンボスロールを用い、19
0℃、80Kg/m2の条件で熱処理を施し三層構造の水解性不
織布を得た。
得られた水解性不織布は多量の水に浸すことにより吸
水し、中心に配された層を構成する水溶性熱融着性PVA
が溶解し、同じく層を構成するパルプ繊維のみの積層体
となり、流水、その他の衝撃、引っ張り、引裂により簡
単に水分散し、水と共に洗い流すことができる。
水し、中心に配された層を構成する水溶性熱融着性PVA
が溶解し、同じく層を構成するパルプ繊維のみの積層体
となり、流水、その他の衝撃、引っ張り、引裂により簡
単に水分散し、水と共に洗い流すことができる。
又、得られた水解性不織布は0.4重量部程度の含水量
では水溶性熱融着性PVAが溶解することはなく、例えば
ムース状の石鹸液などの洗浄液を該シートに付着させた
程度の水分ではシート強度を保ち、人体は勿論プラスチ
ック、陶磁器等の表面洗浄時の拭き取り特性、一般的に
言われるウェット強度、耐摩耗性、リントフリー性等を
備えている。また、アルコール(水/アルコール:30/7
0)などの含浸ではその強度が十分に保持される。
では水溶性熱融着性PVAが溶解することはなく、例えば
ムース状の石鹸液などの洗浄液を該シートに付着させた
程度の水分ではシート強度を保ち、人体は勿論プラスチ
ック、陶磁器等の表面洗浄時の拭き取り特性、一般的に
言われるウェット強度、耐摩耗性、リントフリー性等を
備えている。また、アルコール(水/アルコール:30/7
0)などの含浸ではその強度が十分に保持される。
(発明の効果) 上記構成を備えたことにより、請求項1記載の水解性
不織布によれば、多量の水に浸すことにより、構成繊維
相互を結合している水溶性熱融着性PVAが溶解し、構成
繊維のみからなる積層体となる。このため、流水、その
他の衝撃、引っ張り、引裂により簡単に繊維間がバラバ
ラに分離し、水と共に洗い流すことができる。また、請
求項1記載の水解性不織布においては、目付50〜300g/m
2で見掛密度0.05〜0.4g/cm3であり粗く嵩高なものとな
っている。このためクリーニング性に優れ汚れを十分に
拭き取ることができる。更に、この水解性不織布は、構
成繊維相互間が水溶性熱融着性PVAによって熱融着され
ており、例えば洗浄液などを含浸させた湿潤用の清掃布
として使用することができる。
不織布によれば、多量の水に浸すことにより、構成繊維
相互を結合している水溶性熱融着性PVAが溶解し、構成
繊維のみからなる積層体となる。このため、流水、その
他の衝撃、引っ張り、引裂により簡単に繊維間がバラバ
ラに分離し、水と共に洗い流すことができる。また、請
求項1記載の水解性不織布においては、目付50〜300g/m
2で見掛密度0.05〜0.4g/cm3であり粗く嵩高なものとな
っている。このためクリーニング性に優れ汚れを十分に
拭き取ることができる。更に、この水解性不織布は、構
成繊維相互間が水溶性熱融着性PVAによって熱融着され
ており、例えば洗浄液などを含浸させた湿潤用の清掃布
として使用することができる。
又、請求項2記載の水解性不織布の製造方法によれ
ば、エアーレイ法によって繊維を集積するようにしたた
め、従来の方法においては限界とされていた目付50g/m2
を上回り、見掛密度が0.4g/cm3を下回る高目付、低密度
の不織布を得ることができ、得られた不織布はクリーニ
ング性に優れており、しかも引張強度や耐摩耗性に優れ
ており、ウェットな状態でも使用に耐え得る強度を備え
た不織布を得ることができる。
ば、エアーレイ法によって繊維を集積するようにしたた
め、従来の方法においては限界とされていた目付50g/m2
を上回り、見掛密度が0.4g/cm3を下回る高目付、低密度
の不織布を得ることができ、得られた不織布はクリーニ
ング性に優れており、しかも引張強度や耐摩耗性に優れ
ており、ウェットな状態でも使用に耐え得る強度を備え
た不織布を得ることができる。
第1図は本発明の水解性不織布を模式的に示した拡大断
面図、第2図は本発明の水解性不織布の別の例を模式的
に示した拡大断面図、第3図は水易分散性紙上に繊維を
集積した状態を模式的に示した拡大断面図、第4図は繊
維ウェブの上下に水易分散性紙を配した状態を模式的に
示した拡大断面図、第5図は第4図に示した繊維ウェブ
を熱エンボスロール間に通している状態を模式的に示し
た拡大断面図である。 符号の説明 (2)……構成繊維、(3)……水溶性熱融着性PVA、 (4)……水易分散性紙、(5)……熱エンボスロー
ル。
面図、第2図は本発明の水解性不織布の別の例を模式的
に示した拡大断面図、第3図は水易分散性紙上に繊維を
集積した状態を模式的に示した拡大断面図、第4図は繊
維ウェブの上下に水易分散性紙を配した状態を模式的に
示した拡大断面図、第5図は第4図に示した繊維ウェブ
を熱エンボスロール間に通している状態を模式的に示し
た拡大断面図である。 符号の説明 (2)……構成繊維、(3)……水溶性熱融着性PVA、 (4)……水易分散性紙、(5)……熱エンボスロー
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D04H 1/00 - 18/00
Claims (2)
- 【請求項1】パルプ繊維等の構成繊維相互間が、重合度
が500以下であり、ケン化度が20〜100モル%の水溶性で
あり、かつ熱融着性のポリビニルアルコール(以下、水
溶性熱融着性PVAという)により熱融着されている目付5
0〜300g/m2で見掛密度0.60〜0.4g/cm3の水解性不織布。 - 【請求項2】パルプ繊維等の構成繊維と水溶性熱融着性
PVAとをエアーレイ法により混合集積してウェブを形成
し、次いで加熱加圧処理して構成繊維相互間を水溶性熱
融着性PVAによって結合させることを特徴とする水解性
不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2089728A JP2955872B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | 水解性不織布及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2089728A JP2955872B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | 水解性不織布及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03286727A JPH03286727A (ja) | 1991-12-17 |
JP2955872B2 true JP2955872B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=13978820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2089728A Expired - Fee Related JP2955872B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | 水解性不織布及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2568961B2 (ja) * | 1992-07-02 | 1997-01-08 | 本州製紙株式会社 | 水溶紙の製造方法 |
CA2128483C (en) * | 1993-12-16 | 2006-12-12 | Richard Swee-Chye Yeo | Flushable compositions |
CN106457751B (zh) * | 2014-05-30 | 2019-10-08 | 山田菊夫 | 纤维片材 |
-
1990
- 1990-04-03 JP JP2089728A patent/JP2955872B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH03286727A (ja) | 1991-12-17 |
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