JP2001027253A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JP2001027253A JP11200000A JP20000099A JP2001027253A JP 2001027253 A JP2001027253 A JP 2001027253A JP 11200000 A JP11200000 A JP 11200000A JP 20000099 A JP20000099 A JP 20000099A JP 2001027253 A JP2001027253 A JP 2001027253A
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rolling bearing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受の内部を通じて流れる潤滑油の量
を、運転速度に影響されずに、十分に且つ正確に絞れる
様にする。 【解決手段】 外輪3と内輪5aとの間に、非接触式の
シールドリング9aを設ける。このシールドリング9a
の内周縁部を、上記内輪5aの端部外周面に設けた円筒
面部16に近接対向させて、環状隙間10aを設ける。
上記潤滑油は、この環状隙間10aを通じて流れる。こ
の環状隙間10aの幅を安定させ、しかも遠心力により
流れが影響される事を防止して、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る転がり軸受
は、例えば変速機(手動変速機及び自動変速機を含む)
に組み込んで、回転軸やギヤを回転自在に支持すると共
に、各部に供給する潤滑油の量を適正値に規制する為に
利用する。
【0002】
【従来の技術】変速機には、複数本の回転軸や多くのギ
ヤが組み込まれている。これら回転軸やギヤは、玉軸受
や円すいころ軸受、円筒ころ軸受等の転がり軸受によ
り、ハウジングや支持軸に対し回転自在に支持してい
る。又、変速機の運転時に、これら転がり軸受等の摩擦
部分には、この変速機に組み込んだ給油ポンプから潤滑
油を供給する。潤滑すべき摩擦部分は多数存在する為、
潤滑油の流れに対して下流側部分に存在する摩擦部分に
も必要十分な潤滑油が供給される様にする為には、上流
側部分に存在する摩擦部分に過剰な潤滑油が供給されな
い様にする必要がある。
【0003】この為従来から、図6〜7に示す様な構造
により、転がり軸受1を通過しつつ流れる潤滑油の量
を、この転がり軸受1自身で規制する事が行なわれてい
る。この転がり軸受1は、内周面に外輪軌道2を有する
外輪3と、外周面に内輪軌道4を有する内輪5と、これ
ら外輪軌道2と内輪軌道4との間に転動自在に設けられ
た複数個の転動体6、6とを備える。これら各転動体
6、6は、円周方向に互いに等間隔に配置された状態
で、保持器7により転動自在に保持されている。又、上
記外輪3の内周面両端部には係止溝8、8を、それぞれ
全周に亙って形成し、これら各係止溝8、8に、それぞ
れ円輪状のシールドリング9、9の外周縁を係止してい
る。又、これら各シールドリング9、9の内周縁を、上
記内輪5の両端部外周面に近接対向させている。
【0004】そして、これら内輪5の両端部外周面と上
記各シールドリング9、9の内周縁部との間に、環状隙
間(ラビリンスシール)10、10を設けている。尚、
図6〜7に示した従来構造の第1例の場合、上記各シー
ルドリング9、9は、金属板製で円輪状の主部11、1
1の外周縁部に、ゴムの如きエラストマー等の弾性材製
の係止部12、12を全周に亙り設けている。そして、
これら各係止部12、12を上記各係止溝8、8に係止
した状態で、上記各主部11、11の内周縁部を上記内
輪5の両端部外周面に近接対向させて、上記各環状隙間
10、10を形成している。尚、従来構造の場合には、
上記各シールドリング9、9の内周縁を、上記内輪5の
両端部外周面に形成した凹溝13、13に対向させてい
る。これら各凹溝13、13はそれぞれ、前記外輪3の
内周面と内輪5の外周面との間の空間14の両端部を、
接触式のシールリングにより塞ぐ際に、このシールリン
グの内周縁を構成する弾性材を摺接させる為に利用す
る。従来の場合には、非接触式の上記シールドリング
9、9を使用する場合にも、上記内輪5を共通化してコ
スト低減を図るべく、上記凹溝13、13を有する内輪
5を使用していた。
【0005】上記転がり軸受1を変速機に組み込んだ状
態で、この変速機内を流通する潤滑油は、上記各環状隙
間10、10を通じて流通する。又、上記転がり軸受1
を通過する潤滑油の量を調整するには、上記各シールド
リング9、9の内径を変えて、これら各シールドリング
9、9の内周縁と上記内輪5の端部外周面との間に存在
する、上記環状隙間10、10の面積を変える。
【0006】又、上述の様な流量調整機構を構成するシ
ールドリングとしては、図6〜7に示した様な、外周縁
部に設ける係止部12を弾性材製としたものの他、図8
〜9に示す様に、金属製の係止部12aを有するシール
ドリング9a、9bも、従来から広く知られている。こ
の様な金属製の係止部12aは、このシールドリング9
a、9bを外輪3の端部内周面に形成した係止溝8の内
径側に配置した状態で外径を広げる方向に塑性変形さ
せ、この係止溝8と係合させる。尚、図8に示したシー
ルドリング9aは、上記図6〜7に示した従来構造の第
1例と同様に、内周縁部を単なる平板状に形成してい
る。これに対して、図9に示したシールドリング9b
は、内周縁部に短円筒部15を形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6〜9に示した様な
従来構造の場合、各シールドリング9、9a、9bの内
周縁部と内輪5の端部外周面との間の環状隙間10、1
0の面積を精度良く規制する事が難しく、転がり軸受1
を通じて流れる潤滑油の流量を精度良く規制する事が難
しかった。即ち、従来構造の場合には、上記各環状隙間
10、10の面積は、上記各シールドリング9、9a、
9bの内径により変化するだけでなく、これら各シール
ドリング9、9a、9bの内周縁の軸方向(図6〜9の
左右方向)位置がずれる事でも変化する。何となれば、
上記内輪5の端部外周面でこれら各シールドリング9、
9a、9bの内周縁が対向する部分の断面形状は、凹溝
13の存在に基づいて屈曲している為、上記各シールド
リング9、9a、9bの内周縁の軸方向位置が少しずれ
ただけでも、上記各環状隙間10、10の面積が変化し
てしまう。一方、大量生産工程で上記各シールドリング
9、9a、9bの内周縁の軸方向位置を厳密に規制する
事は、非常に難しい為、上記環状隙間10、10の面積
を精度良く規制する事も非常に難しい。
【0008】しかも、上記凹溝13の存在に基づき、上
記内輪5の端部外周面と上記各シールドリング9、9
a、9bの内周縁との間には、上記環状隙間10、10
を含む屈曲した流路が形成される。転がり軸受1を通過
する潤滑油は、この流路の一部を上記内輪5の直径方向
(図6〜9の上下方向)に流れる為、遠心力の影響を受
ける事が避けられない。この為、変速機等、上記転がり
軸受1を組み込んだ機械装置の運転速度により、この転
がり軸受1を通過する潤滑油の流量が変化する事が避け
られない。
【0009】これに対して、接触式のシールリングの周
縁部に切り欠きを形成し、この切り欠きを通じて流れる
潤滑油の流量を、この切り欠きの大きさを変える事によ
り調節する事も考えられている。但し、この様な構造の
場合には、長期間に亙る使用に伴うシールリングの摩耗
により、上記切り欠きを通じて流れる潤滑油の流量が次
第に変化する可能性がある。本発明は、この様な不都合
を何れも解消した転がり軸受を実現すべく発明したもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受は、
従来から広く知られている転がり軸受と同様に、内周面
に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌道を有する
内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に
設けられた複数個の転動体と、その一方の周縁を上記外
輪の端部内周面と上記内輪の端部外周面とのうちの一方
の周面に係止し、その他方の周縁を上記外輪の端部内周
面と上記内輪の端部外周面とのうちの他方の周面に近接
対向させた円輪状のシールドリングとを備える。そし
て、これら他方の周面とシールドリングの他方の周縁と
の間に環状隙間を設けている。特に、本発明の転がり軸
受に於いては、上記他方の周面の一部で少なくとも上記
他方の周縁が対向する部分を、軸方向に亙り直径が変化
しない円筒面としている。
【0011】更に好ましくは、請求項2に記載した様
に、上記シールドリングを、円輪状の芯金と弾性材とか
ら構成する。そして、このシールドリングの他方の周縁
部をこの弾性材により被覆し、このシールドリングの他
方の周縁部を被覆した弾性材を上記他方の周面に近接対
向させて、上記環状隙間を構成する。
【0012】
【作用】上述の様に構成する本発明の転がり軸受の場
合、シールドリングの他方の周縁部と他方の周面との間
に形成した環状隙間を通じて上記転がり軸受内を、所定
量の潤滑油が流通する。上記他方の周面で上記他方の周
縁が対向する部分は、軸方向に亙り直径が変化しない円
筒面である為、この他方の周縁の軸方向位置が多少変化
した場合でも、この他方の周縁と上記他方の周面との間
の環状隙間の面積は殆ど変化しない。従って、この環状
隙間の幅により定まる、この環状隙間の面積を正確に規
制でき、且つ、長期間に亙る使用によってもこの面積が
変化する事をなくせる。しかも、潤滑油は、上記他方の
周縁と他方の周面との間を上記転がり軸受の軸方向に流
れるのみで、直径方向に亙る流れは殆ど生じない。この
為、この転がり軸受の運転速度により上記環状隙間を通
過する潤滑油の量が変化する事は殆どない。これらによ
り、上記転がり軸受を通過しつつ流れる潤滑油の量を、
長期間に亙って高精度に、しかも運転状態に関係なく所
望量に規制できる。
【0013】更に、請求項2に記載した、より好ましい
構造によれば、弾性材により覆われる、上記シールドリ
ングの他方の周縁の直径も正確に仕上げられる。しか
も、仮に上記他方の周縁と上記他方の周面とが擦れ合っ
たとしても、この他方の周縁は弾性材により被覆されて
いるので、金属の摩耗粉が発生する事はない。従って、
シールドリングの製作誤差や組み付け誤差を考慮して
も、上記環状隙間の幅を極く小さくする事が可能になっ
て、転がり軸受単独で潤滑油の流れを十分に絞る事も可
能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。本例は、本発明を深溝型の玉軸
受である転がり軸受1aに適用した場合に就いて示して
いる。この転がり軸受1aは、従来から広く知られてい
る深溝型の玉軸受と同様に、内周面に深溝型の外輪軌道
2を有する外輪3と、外周面に深溝型の内輪軌道4を有
する内輪5aと、これら外輪軌道2と内輪軌道4との間
に転動自在に設けられた、それぞれが玉である複数個の
転動体6、6とを備える。これら各転動体6、6は、円
周方向に互いに等間隔に配置された状態で、保持器7に
より転動自在に保持されている。
【0015】請求項に記載した一方の周面に相当する、
上記外輪3の内周面の両端部には1対の係止溝8、8
を、それぞれ全周に亙って形成している。又、請求項に
記載した他方の周面に相当する、上記内輪5aの外周面
の両端寄り部分で、上記内輪軌道4を軸方向両側から挟
む位置には、軸方向に亙って外径が変化しない円筒面1
6、16を、それぞれ全周に亙って形成している。言い
換えれば、上記内輪5aの外周面は、軸方向(図1〜2
の左右方向)中央部の内輪軌道4部分と、軸方向両端縁
部の面取り部分を除き、軸方向に亙り直径が変化しない
円筒面16,16としている。そして、上記1対の係止
溝8、8に、円輪状のシールドリング9a、9aの外周
縁を、全周に亙って係止している。これら各シールドリ
ング9a、9aは、薄鋼板を曲げ形成する事により全体
を円輪状に形成して成り、外周縁部に形成した係止部1
2a、12aを、それぞれ上記各係止溝8、8に係止す
る事で、上記各シールドリング9a、9aの外周縁部を
上記外輪3の内周面両端部に係止している。この状態
で、上記各シールドリング9a、9aの内周縁部が上記
各円筒面16、16に近接対向して、環状隙間10a、
10aを構成している。
【0016】上述の様に構成する本発明の転がり軸受1
aの場合、上記各シールドリング9a、9aの内周縁と
上記内輪5aの両端部外周面との間に形成した環状隙間
10a、10aを通じて上記転がり軸受1a内を、所定
量の潤滑油が流通する。上記内輪5aの両端部外周面で
上記各シールドリング9a、9aの内周縁が対向する部
分は、軸方向に亙り直径が変化しない円筒面16、16
である為、上記各シールドリング9a、9aの内周縁の
軸方向位置が多少変化した場合でも、この内周縁と上記
内輪5aの両端部外周面との間の環状隙間10a、10
aの面積は殆ど変化しない。従って、これら各環状隙間
10a、10aの幅により定まる、これら各環状隙間1
0a、10aの面積を正確に規制でき、且つ、長期間に
亙る使用によっても面積が変化する事はない。
【0017】しかも、潤滑油は、上記各シールドリング
9a、9aの内周縁と上記内輪5aの両端部外周面との
間を上記転がり軸受1aの軸方向に流れるのみで、直径
方向(図1〜2の上下方向)に亙る流れは殆ど生じな
い。この為、この転がり軸受1aの運転速度により上記
環状隙間10a、10aを通過する潤滑油の量が変化す
る事は殆どない。これらにより、上記転がり軸受1aを
通過しつつ流れる潤滑油の量を、長期間に亙って高精度
に、しかも運転状態に関係なく所望量に規制できる。
【0018】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、シールドリング9b
の内周縁部に、短円筒部15を形成している。そして、
この短円筒部15と、内輪5aの両端部外周面に形成し
た円筒面16との間に、円筒状の環状隙間10bを形成
している。その他の部分の構造及び作用は、上述した第
1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明
は省略する。
【0019】次に、図4は、請求項2に対応する、本発
明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合に
は、シールドリング9cを、円輪状の芯金18の一部を
弾性材17で覆う事により構成している。そして、この
芯金18の内外両周縁部のうち、請求項に記載した一方
の周縁に相当する外周縁部に、上記弾性材17により係
止部12を形成している。そして、この係止部12を、
外輪3の端部内周面に形成した係止溝8に、弾性的に係
止する事で、上記シールドリング9cの外周縁部を外輪
3の内周面両端部に係止している。又、このシールドリ
ング9cの内外両周縁部のうち、請求項に記載した他方
の周縁に相当する内周縁部は、上記弾性材17により被
覆している。そして、この様に上記シールドリング9c
の内周縁部を被覆した弾性材17が、内輪5aの両端部
外周面に形成した円筒面16に近接対向して、環状隙間
10cを構成している。
【0020】上述の様に構成する本例の場合も、上記シ
ールドリング9cの内周縁部と、上記内輪5aの両端部
外周面に形成した円筒面16との間に形成した環状隙間
10cを通じて転がり軸受内を、所定量の潤滑油が流通
する。上記円筒面16の外径は、上記内輪5aを造る際
に、前記内輪軌道4と共に正確に仕上げられる。又、上
記弾性材17により覆われる、上記シールドリング9c
の内径も、この弾性材17をモールド成形する際に、正
確に仕上げられる。従って、上記各環状隙間10cの幅
10c により定まる、この環状隙間10cの面積を正確
に規制でき、且つ、長期間に亙る使用によっても面積が
変化する事はない。又、運転速度により上記環状隙間1
0cを流れる潤滑油の量が変化する事もない。従って、
上記転がり軸受1aを通過しつつ流れる潤滑油の量を、
長期間に亙って高精度に、しかも運転速度に影響される
事なく規制できる。
【0021】更には、仮に上記シールドリング9cの内
周縁部と上記円筒面16とが擦れ合ったとしても、上記
シールドリング9cの内周縁部は弾性材17により被覆
されているので、金属の摩耗粉が発生する事はない。従
って、上記シールドリング9cの製作誤差や組み付け誤
差を考慮しても、上記環状隙間10cの幅W10c を極く
小さくする事が可能になって、転がり軸受単独で潤滑油
の流れを十分に絞る事も可能になる。例えば、変速機に
組み込む転がり軸受1aの場合、大きさにより多少の違
いはあるが、本発明によれば、上記幅W10c を、0.0
65〜0.155mm程度と、前述した従来構造の場合に
比べて1/3程度にし、しかもばらつきを小さくする事
ができる。この為、他の絞り手段を併用しなくても、潤
滑油の流れる量を十分に絞れるだけでなく、流量規制の
精度も高める事ができる。尚、この流量規制は、上記弾
性材17の内径を変えて、上記環状隙間10cの面積を
変える事により、無段階に調節できる。
【0022】次に、図5は、やはり請求項2に対応す
る、本発明の実施の形態の第4例を示している。上述し
た第3例に使用するシールドリング9cの場合には、芯
金18の一部(内側面中間部)を、弾性材17により覆
う事なく露出させていたのに対して、本例に使用するシ
ールドリング9dの場合には、芯金18全体を弾性材1
7aにより覆っている。従って、本例の場合には、この
弾性材17aの端縁が潤滑油の流れに曝らされる事がな
く、この弾性材17aの剥離防止を図れる。その他の構
成及び作用は、上述した第3例の場合と同様である。
【0023】尚、図示の例の様に、シールドリング9a
〜9dを外輪3側に係止するか、或は逆に内輪5側に係
止するかは任意である。又、シールドリング9a〜9d
を軸方向一端側にのみ設けるか、或は両端に設けるか
も、任意である。又、本発明は、図示の様な玉溝型の玉
軸受としてだけではなく、アンギュラ型の玉軸受として
も、更には円筒ころ軸受等のころ軸受としても、実施可
能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の転がり軸受は、以上に述べた通
り構成され作用するので、コストを高くする事なく、内
部を通過する潤滑油の量を任意に且つ正確に規制でき
る。この為、ベルト式無段変速機等、潤滑油の流量を正
確に規制する必要がある、各種変速機等の機械装置の性
能向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図4】同第3例を示す、図2と同様の図。
【図5】同第4例を示す、図2と同様の図。
【図6】従来構造の第1例を示す断面図。
【図7】図6のB部拡大図。
【図8】従来構造の第2例を示す、図7と同様の図。
【図9】同第3例を示す図7と同様の図。
【符号の説明】
1、1a 転がり軸受 2 外輪軌道 3 外輪 4 内輪軌道 5、5a 内輪 6 転動体 7 保持器 8 係止溝 9、9a、9b、9c、9d シールドリング 10、10a、10b、10c 環状隙間 11 主部 12、12a 係止部 13 凹溝 14 空間 15 短円筒部 16 円筒面 17 17a 弾性材 18 芯金

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
    面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌
    道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、そ
    の一方の周縁を上記外輪の端部内周面と上記内輪の端部
    外周面とのうちの一方の周面に係止し、その他方の周縁
    を上記外輪の端部内周面と上記内輪の端部外周面とのう
    ちの他方の周面に近接対向させた円輪状のシールドリン
    グとを備え、これら他方の周面とシールドリングの他方
    の周縁との間に環状隙間を設けた転がり軸受に於いて、
    上記他方の周面の一部で少なくとも上記他方の周縁が対
    向する部分を、軸方向に亙り直径が変化しない円筒面と
    した事を特徴とする転がり軸受。
  2. 【請求項2】 シールドリングは、円輪状の芯金と弾性
    材とから成り、このシールドリングの他方の周縁部はこ
    の弾性材により被覆されており、このシールドリングの
    他方の周縁部を被覆した弾性材が他方の周面に近接対向
    して環状隙間を構成している、請求項1に記載した転が
    り軸受。
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