JP2001026807A - 溶銑脱燐方法 - Google Patents

溶銑脱燐方法

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JP2001026807A JP11200636A JP20063699A JP2001026807A JP 2001026807 A JP2001026807 A JP 2001026807A JP 11200636 A JP11200636 A JP 11200636A JP 20063699 A JP20063699 A JP 20063699A JP 2001026807 A JP2001026807 A JP 2001026807A
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Shinya Kitamura
信也 北村
Naoto Sasaki
直人 佐々木
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラグ鉱物相を制御することにより、脱燐効
率を上げ、スラグ発生量を低下させることを可能とする
溶銑脱燐方法を提供する。 【解決手段】 スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処理す
る方法において、処理後スラグに、2CaO・ SiO2
相を析出させる。また、この析出の際、2CaO・ Si
2 相の析出率を、処理後スラグの全重量の5〜30%
とし、さらには、処理後スラグの液相率を、処理後スラ
グの全重量の65〜95%とする。なお、この場合、ス
ラグの塩基度を1.3〜2.5に調整することが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍石に代表される
ハロゲン化物を用いることなしに、未滓化生石灰を少な
くし、生石灰利用効率を高めることを可能とする溶銑脱
燐方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶銑の脱燐処理には、各種の溶銑脱燐技
術が広く用いられている。輸送容器であるトピードカー
を反応容器として用いる場合には、上部空間の体積(フ
リーボード)が少ないため、塩基度を高くし、T・ Fe
(スラグの全鉄濃度(%))を低くしてスラグフォーミ
ングを抑制するので、あらかじめ脱珪処理をした溶銑を
用い、生石灰原単位の高いところで脱燐を実施している
(例えば、鉄と鋼、第69巻、1983年発行、181
8ページ以降、参照)。この場合には、事前に脱珪を施
しているものの、生石灰原単位が高いため脱燐スラグが
多くなるという問題がある。
【0003】また、脱燐スラグは、高塩基度のため滓化
が悪くなり、蛍石や塩化カルシウムのようなハロゲン化
物を多量に用いる必要がでてくるので、スラグ量が増
え、耐火物溶損が激しくなるという問題も生じる。とこ
ろで、従来より、ハロゲン化物を用いずに溶銑脱燐の反
応効率を向上させようとする試みは、種々なされてい
る。
【0004】例えば、特開平2−11712号公報に
は、酸化鉄、CaO、SiO2 を混合して溶融あるいは
焼結した脱燐剤が開示されている。また、特開昭56−
93806号公報には、2CaO・SiO2 になる粉末
原料を、塩基度(CaO/SiO2 )が1.8〜2.3
となるように配合して焼結した脱燐剤が開示されてい
る。しかし、これらの脱燐剤においては、溶融または焼
結に要する費用が高く、かつ、脱燐生石灰効率も増大し
ていないという欠点がある。さらに、フラックスの塩基
度(CaO/SiO2 )は定義されているものの、スラ
グの鉱物相については何ら定義されていない。
【0005】さらに、特開平8−157921号公報に
は、転炉での溶銑脱燐処理において、塩基度=1.2〜
2.0、Al2 3 =2〜16%、T・ Fe=7〜30
%になるようにスラグ組成を調整する脱燐方法が開示さ
れている。しかし、この方法においては、中性酸化物で
あるAl2 3 を多量に添加することで脱燐能が大幅に
低下するという問題があり、また、スラグの鉱物相につ
いては何ら定義されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術が
持つ、高塩基度で低T・ Feのスラグによる処理の場
合、生石灰原単位が高く、滓化のためハロゲン化物を多
量に用いる必要がある、CaOとSiO2 を混合して
溶融/焼結した脱燐剤では、溶融または焼結に要する費
用が高く、また、脱燐生石灰効率も増加しない(特開平
2−11712号公報、特開昭56−93806号公
報)、及び、転炉での溶銑脱燐におけるトップスラグ
組成を制御する方法では、Al2 3 (中性酸化物)を
多量に添加することで脱燐能が大幅に低下する(特開平
8−157921号公報)、というそれぞれの問題を解
決し、ハロゲン化物を用いることなく脱燐反応効率を上
げてスラグ発生量を低下することを可能にする溶銑脱燐
方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは詳細な検討
により、トップスラグの脱燐能は、析出鉱物相の組成と
析出率により大きく影響を受けるという、新しい事実を
見い出した。すなわち、本発明者らは、脱燐スラグ、及
び、脱燐プロセスについて詳細に検討した結果、以下の
事実を見い出した。
【0008】 溶銑脱燐プロセスにおいては、酸化鉄
濃度が高い領域では脱燐が進行し、逆に、酸化鉄濃度が
低い領域では復燐が進行するため、プロセスとしての脱
燐速度が、脱燐と復燐の相対速度差によって決まるか
ら、脱燐反応を効率的に行なうためには、脱燐速度を速
めるとともに、復燐速度を低下させる必要がある。 脱燐スラグは固相と液相に別れていて、脱燐速度を
速めるには液相率を増すとともに、液相中のP2 5
度を低くする必要がある。
【0009】 復燐を抑制するには、逆に、液相率を
低下させるとともに、固相中のP25 濃度を低くする
必要がある。ここで、上記は、スラグ平均組成として
のP2 5 の活量や、供給されるフラックス中のP2
5 の活量が低いことが重要ではないことを意味してい
る。また、上記は、3CaO・P2 5 のようなP2
5 濃度の高い固相を析出させることでは、復燐を抑制
できないことを意味している。
【0010】そして、上記の事実に基づき、脱燐反応を
最も効率的に実行するためには、処理後スラグにおい
て、P2 5 を固溶することができる2CaO・SiO
2 相を析出させることが重要であるとの知見を得た。上
記知見に基づく本発明の要旨は、以下のとおりである。 (1)スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処理する方法に
おいて、処理後スラグに、2CaO・ SiO2 相を析出
させることを特徴とする溶銑脱燐方法。
【0011】(2)スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処
理する方法において、処理後スラグに、2CaO・Si
2 相を析出させる際、下記(1)式で計算される析出
率(CS)を、処理後スラグ全重量の5〜30%とする
(1)記載の溶銑脱燐方法。 CS=105.3−1.58×(T・Fe)−0.0477×T −45.1×|(C/S)−2.15| ……(1) 〔ただし、T・Feはスラグの全鉄濃度(%)、Tは温
度(℃)、C/Sはスラグの塩基度(CaOとSiO2
の重量濃度比)であり、| |は絶対値を示す。〕 (3)スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処理する方法に
おいて、処理後スラグに、2CaO・SiO2 相を析出
させる際、下記(2)式で計算される処理後スラグの液
相率(FL)を、処理後スラグ全重量の65〜95%と
する(1)または(2)記載の溶銑脱燐方法。
【0012】 FL=−191.2+2.93×(T・Fe)+0.204×T −17.18×(C/S) ……(2) 〔ただし、T・Feはスラグの全鉄濃度(%)、Tは温
度(℃)、C/Sはスラグの塩基度(CaOとSiO2
の重量濃度比)である。〕 (4)スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処理する方法に
おいて、処理後スラグに、2CaO・SiO2 相を析出
させる際、スラグの塩基度(C/S)が1.3〜2.5
になるように、前記スラグ組成を調整する(1)、
(2)または(3)記載の溶銑脱燐方法。
【0013】そして、(1)〜(4)記載の溶銑脱燐方
法においては、ハロゲン化物(蛍石、塩化カルシウムに
代表されるF、Cl等との化合物)を使用しないことを
特徴としている。なお、処理後スラグ中に2CaO・ S
iO2 相を析出させるには、CaO源(生石灰、ドロマ
イト等)とSiO2 源(珪砂等)を、溶銑[Si]濃度
に応じて、塩基度CaO/SiO2 の所定の範囲、好ま
しくは、1.3〜2.5の範囲で、物質収支計算の結果
に応じて添加する。
【0014】また、(1)〜(4)記載の溶銑脱燐方法
においては、2CaO・ SiO2 相の析出率(CS)
が、下記(1)式で計算され、処理後スラグの液相率
(FL)が、下記(2)式で計算されるものであること
を特徴とするが、これらの式の確立、及び、2CaO・
SiO2 相への適用は、本発明者らが、詳細な検討の結
果、新規に見い出したものである。
【0015】 CS=105.3−1.58×(T・Fe)−0.0477×T −45.1×|(C/S)−2.15| …… (1) FL=−191.2+2.93×(T・Fe)+0.204×T −17.18×(C/S) …… (2) ここで、T・Feはスラグの全鉄濃度(%)、Tは温度
(℃)、C/Sはスラグの塩基度(CaOとSiO2
重量濃度比)であり、| |は絶対値を示す。
【0016】すなわち、2CaO・ SiO2 相の析出率
(CS)は、スラグ組成と温度に基づく平衡状態図計算
により得られるものであるところ、具体的には、平衡状
態図計算方法として、Acta Chem., Scand. 25(1971),
p.2651 に記載されているSOLGASMIXを基本と
する、Proc. of 4th Int. Conf. On Molten Slags andF
luxes, ISIJ,(1992), p.103に記載されているスラグの
活量計算モデルを用いて基本式を定め、実際の条件から
重回帰式により、上記(1)式を求めた。
【0017】また、処理後スラグの液相率(FL)につ
いては、上記「SOLGASMIX」を基本とするスラ
グの活量計算モデルより基本式を定め、同様に、実際の
条件から重回帰式により、上記(2)式を求めた。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のように、処理後スラグに
2CaO・SiO2 相を析出させた場合の脱燐・復燐挙
動について、CaO・SiO2 相を析出させた場合、及
び、3CaO・SiO2 相を析出させた場合と比較しな
がら説明する。2CaO・SiO2 相が、他のカルシウ
ムシリケート相と異なる最も大きな点は、該2CaO・
SiO2 相は、固相内にP2 5 を固溶することができ
るという点である。
【0019】したがって、2CaO・SiO2 相が析出
した場合には、脱燐により生成したP2 5 は、液相を
経由して固相内にほとんどすべてが固溶してしまい、液
相中のP2 5 濃度は常にゼロに近い値となり、スラグ
は、極めて脱燐が進行しやすい状態となる。これに対
し、CaO・SiO2 相や3CaO・SiO2 相が析出
した場合には、固相内にP2 5 が固溶できないため、
脱燐により生成したP2 5 は液相に留まり、液相中の
2 5 濃度が急激に増加するとともに、このP2 5
濃度が液相の溶解限を超えると、3CaO・P2 5
ようなP2 5 濃度の高い固相が析出することになる。
【0020】一方、復燐挙動について見ると、2CaO
・SiO2 相が析出している場合には、P2 5 は固相
内に固溶しているため、液相中のP2 5 濃度は低く、
さらに、復燐するとしても、固相からの復燐反応となる
ため固相内拡散は遅くなり、復燐速度も極めて遅いもの
となる。これに対し、CaO・SiO2 相や3CaO・
SiO2 相が析出している場合には、P2 5 は高濃度
で液相中に存在するため、容易に復燐反応が進行し、さ
らに、液相中のP2 5 濃度が低下し、このP2 5
度が溶解限を下回ったときには、析出している3CaO
・P2 5 が容易にスラグ液相に溶解してP2 5 を供
給してしまい、復燐がさらに進行し続けることになる。
【0021】ここで、300トン規模の転炉を用い、生
石灰原単位や溶銑Siを変化させ、スラグ中の鉱物組成
(重量%)と脱燐反応挙動を調査した結果を、第1表に
示す。
【0022】
【表1】
【0023】この第1表において、次式(3)で定義す
る脱燐効率(K)は、2CaO・SiO2 相が析出する
ことで、高くなっている。特に、同表中、※が付されて
いない析出率(CS)と液相率(FL)は、本発明で規
定する範囲内にあるものであるが、両率とも、この範囲
内にある場合には、脱燐効率(K)は、極めて高くなっ
ている。
【0024】 K= ln([ P] 1 /[ P] 2 )/WCaO ・・・・・・ (3) ここで、[ P] 1 は、処理前溶銑燐濃度、[ P] 2 は、
処理後の溶銑燐濃度、WCaO は生石灰原単位(kg/
t)である。第1図は、表1に示す結果に基づき、2C
aO・SiO2 相の析出率(CS)と脱燐効率(K)と
の関係を示したものである。この図から、析出率(C
S)が5〜30%の範囲で、脱燐効率(K)が極めて高
いことが解るが、これは、2CaO・ SiO2 相の析出
率が5%よりも小さい場合には、固溶できるP2 5
量が少なく十分に液相のP2 5 濃度が低下せず、逆
に、上記析出率が30%よりも大きい場合には、2Ca
O・ SiO2 相が粗大化し、液相のP2 5 を固溶する
速度が低下して脱燐速度が低下するからである。
【0025】それ故、前記(2)記載の溶銑脱燐方法に
おいて、2CaO・SiO2 相の析出率を、処理後スラ
グ全重量の5〜30%と規定した。また、第2図は、表
1に示す結果に基づき、処理後スラグの液相率(FL)
と脱燐効率(K)との関係を示したものである。この図
から、液相率(FL)が65〜95%の範囲で、脱燐効
率(K)が極めて高いことが解るが、これは、液相率が
65%よりも小さい場合には、固相が過剰に析出するた
めスラグの流動性が悪く脱燐速度が低下し、逆に、液相
率が95%よりも大きい場合には、スラグの流動性が良
すぎることとなり、これが、スロッピングによる操業ト
ラブルを引き起こすからである。
【0026】それ故、前記(3)記載の溶銑脱燐方法に
おいて、処理後スラグの液相率を処理後スラグ全重量の
65〜95%と規定した。また、前述したように、処理
後スラグ中に2CaO・SiO2 相を析出させるために
は、CaO源(生石灰、ドロマイト等)とSiO2
(珪砂等)を添加するが、スラグの塩基度(CaO/S
iO2 )は、溶銑〔Si〕濃度に応じ、1.3〜2.5
の範囲に調整することが好ましい。
【0027】それ故、前記(4)記載の溶銑脱燐方法に
おいて、スラグの塩基度を1.3〜2.5と規定した。
なお、本発明では、脱燐剤として生石灰と、酸化鉄、及
び/または、酸素ガスを用いることが必要で、更に、必
要に応じ、珪砂、アルミナ、ドロマイトの1種又は2種
以上を用いてもよい。
【0028】その他、酸素源として、上吹きランスまた
は吹き込み羽口からの酸素ガスと、酸化鉄中の酸素を、
重量合計10〜30kg/tonとして供給し、生石灰と酸
素の重量比(生石灰/酸素)を0.3〜1.0とするこ
とが望ましい。また、前記(1)〜(4)記載の溶銑脱
燐方法においては、十分に大きな脱燐速度と脱燐効率が
得られるので、ハロゲン化物を使用する必要はない。
【0029】このことは、本発明の特徴のひとつであ
る。
【0030】
【実施例】300トン規模の転炉を用いて試験を実施し
た。酸素は上吹きランスから100Nm3 /min/tonの速度
で供給し、鉄鉱石と生石灰とを炉上バンカーから投入
し、蛍石や塩化カルシウムは用いなかった。生石灰原単
位(CaO :kg/t)は11〜20kg/tであり、酸素ガスと
鉄鉱石中の酸素との合計量を重量換算した値(O:kg/t
)は20〜25kg/tであり、CaO/Oは0. 5〜1.
0とした。溶銑組成は、C:約4. 2%、Si:約0.
3%、Mn:約0. 3%、P:約0. 1%であり温度
は約1350℃であり、約8分間の処理を実施した。処
理後成分はC:約4.0%、Si:約0.01%、M
n:約0.05%、P:約0.020%であった。実験
では、生石灰原単位や溶銑Siを変化させスラグ中の鉱
物組成と脱燐反応挙動を調査した。
【0031】実施例 処理後スラグ中に2CaO・ SiO2 相を析出させるた
め、生石灰を15kg/ton、珪砂を1kg/ton
添加した。その結果、スラグの組成が、CaO:53.
3%、SiO2 :26.7%、T・Fe:8.1%、M
nO:5.0%、P2 5 :4.0%、Al2 3
1.5%、MgO:3.0%で、1350℃における析
出率(CS)が21、液相率(FL)が74の場合、8
分間の処理で、Pは0. 015%まで低下し、生石灰原
単位は8. 8kg/tで、脱燐効率(K)は0.10であっ
た。
【0032】比較例 処理後スラグ中に2CaO・ SiO2 相を析出させない
ため、生石灰を20kg/ton添加した。その結果、
スラグの組成が、CaO:57.5%、SiO 2 :1
9. 4%、T・Fe:8.5%、MnO:5. 3%、P
2 5 :4. 5%、Al2 3 :2. 0%、MgO:
3. 1%で、1350℃における析出率(CS)が0、
液相率(FL)が56の場合、8分間の処理で、Pは
0. 032%までしか低下せず、生石灰原単位は15.
8kg/tで、脱燐効率は0.05であった。
【0033】
【発明の効果】本発明により脱燐効率を上げ、スラグ発
生量を低下することが可能となった。それ故、スラグの
処理作業が容易となり、製鋼工程における経済的効果は
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理後スラグ中の2CaO・SiO2 相の析出
率(CS)と脱燐効率との関係を示す図である。
【図2】処理後スラグの液相率(FL)と脱燐効率との
関係を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処理す
    る方法において、処理後スラグに、2CaO・ SiO2
    相を析出させることを特徴とする溶銑脱燐方法。
  2. 【請求項2】 スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処理す
    る方法において、処理後スラグに、2CaO・SiO2
    相を析出させる際、下記(1)式で計算される析出率
    (CS)を、処理後スラグ全重量の5〜30%とする請
    求項1記載の溶銑脱燐方法。 CS=105.3−1.58×(T・Fe)−0.0477×T −45.1×|(C/S)−2.15| ……(1) 〔ただし、T・Feはスラグの全鉄濃度(%)、Tは温
    度(℃)、C/Sはスラグの塩基度(CaOとSiO2
    の重量濃度比)であり、| |は絶対値を示す。〕
  3. 【請求項3】 スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処理す
    る方法において、処理後スラグに、2CaO・SiO2
    相を析出させる際、下記(2)式で計算される処理後ス
    ラグの液相率(FL)を、処理後スラグ全重量の65〜
    95%とする請求項1または2記載の溶銑脱燐方法。 FL=−191.2+2.93×(T・Fe)+0.204×T −17.18×(C/S) ……(2) 〔ただし、T・Feはスラグの全鉄濃度(%)、Tは温
    度(℃)、C/Sはスラグの塩基度(CaOとSiO2
    の重量濃度比)である。〕
  4. 【請求項4】 スラグ組成を調整して溶銑を脱燐処理す
    る方法において、処理後スラグに、2CaO・SiO2
    相を析出させる際、スラグの塩基度(C/S)が1.3
    〜2.5になるように、前記スラグ組成を調整する請求
    項1、2または3記載の溶銑脱燐方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002317218A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Kawasaki Steel Corp 溶銑の脱燐方法
JP2003013126A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Kawasaki Steel Corp 溶銑の脱燐方法
JP2005226148A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Nippon Steel Corp 精錬方法

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