JP2001026748A - シリコーンゴム用オーバーコート材及びシリコーンゴム部材 - Google Patents

シリコーンゴム用オーバーコート材及びシリコーンゴム部材

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JP2001026748A
JP2001026748A JP11200284A JP20028499A JP2001026748A JP 2001026748 A JP2001026748 A JP 2001026748A JP 11200284 A JP11200284 A JP 11200284A JP 20028499 A JP20028499 A JP 20028499A JP 2001026748 A JP2001026748 A JP 2001026748A
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silicone rubber
overcoat material
isocyanate compound
group
urethane resin
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JP11200284A
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Toshio Yamazaki
敏夫 山崎
Masahiko Minemura
正彦 峯村
Tsutomu Nakamura
中村  勉
Satao Hirabayashi
佐太央 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (a)両末端に水酸基又はアミノ基を有
する直鎖状ポリマーと、(b)二官能性イソシアネート
化合物とをそれぞれの末端官能基のモル比が(a)/
(b)>1.0となるように反応させることにより得ら
れる重量平均分子量が10,000〜500,000の
範囲のウレタン樹脂を主成分とすることを特徴とするシ
リコーンゴム用オーバーコート材。 【効果】 本発明のウレタン樹脂からなるシリコーンゴ
ム用オーバーコート材は、基材であるシリコーンゴムヘ
良好に接着して、硬いがしなやかな上、耐摩耗性に優
れ、耐油浸透性にも優れた表面保護層を基材表面に簡単
に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーンゴム基
材表面に良好に接着して硬くてしなやかで、耐摩耗性に
優れ、耐油浸透性にも優れた表面保護層を簡単に形成す
ることができるウレタン系のオーバーコート材、及びこ
のオーバーコート材により表面保護され、携帯電話、各
種リモコン等のキーパッド、電子写真複写機、プリンタ
ー等のシリコーンゴム製ロールなどとして利用されるシ
リコーンゴム部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】携帯電
話、各種リモコン等のシリコーンゴム製キーパッドのキ
ートップ上には、接着性や着色性が良好なシリコーンゴ
ム含有インクにより文字や絵柄が印刷(文字インク層)
されていることが多い。この文字インク層は、キータッ
チ時には指との接触にさらされるために摩耗し、かす
れ、判読できなくなることもあった。これに対し、文字
インク層の上に接着剤を介して、透明プラスチック製の
文字保護層を固着させ、文字や絵柄を摩耗から保護する
ことが行われていた。
【0003】しかし、この方法は各工程が煩雑で長時間
を要するためにコスト高を招き、また透明プラスチック
製の文字保護層の厚みに制約があることからキーパッド
の薄型化も困難であった。
【0004】そこで、文字インク層の上にオーバーコー
ト材を塗工し、硬化させた文字保護層を設けることが一
般に行われている。この方法による文字保護層形成は、
文字インク層形成とほとんど同一の工程で可能であると
いう利点があり、中でもシリコーン樹脂系オーバーコー
ト材は、基材のシリコーンゴムとの接着性に非常に優れ
ているため広く使用されている。
【0005】しかしながら、シリコーン樹脂系オーバー
コート材は、キータッチを想定した耐摩耗性については
十分に満足できる結果が得られていない。また、汗の成
分である水分、塩分、油分が指先からシリコーンゴム製
キーパッドに浸透、透過して接点障害を起こすことが問
題になる場合もあり、シリコーン樹脂系オーバーコート
材による文字保護層では、これらの問題を解決すること
はできなかった。
【0006】一方、電子写真複写機、プリンター等に用
いられるロールとしては、耐熱性に優れ、硬度や弾性等
の諸特性の調整が非常に広範囲に可能であることから、
シリコーンゴム製ロールが一般的に使用されている。
【0007】しかし、シリコーンゴムは耐摩耗性に劣る
ため、印刷耐久性の点では不十分であった。更に、ゴム
中に含有される微量な低分子シロキサンが長期の使用中
に表面に滲み出ることから、印刷物の画像品質を劣化さ
せる問題もあった。
【0008】そこで、耐久性が良好なウレタン樹脂系の
材料をロールに使用することが提案されている。例え
ば、芯金の外周面にシリコーン含有ウレタン樹脂層を形
成したロールや、芯金の外周面にウレタン変性シリコー
ンゴム層を形成したロールが提案されている。
【0009】しかし、これらの材料は耐摩耗性が良好な
ため印刷耐久性には優れているが、硬度や弾性等の諸特
性の調整はシリコーンゴムほど容易ではなく、本質的に
シリコーンを含有するため、前述の低分子シロキサンの
問題も解決されなかった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、シリコーンゴム基材表面に良好に接着して硬くてし
なやかで耐摩耗性に優れ、耐油浸透性にも優れた表面保
護層を簡単に形成することができるウレタン系のオーバ
ーコート材、及びこのオーバーコート材により表面保護
されたシリコーンゴム部材を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、(a)両末端に水酸基又はアミノ基を有する直鎖状
ポリマーと、(b)二官能性イソシアネート化合物とを
それぞれの末端官能基のモル比が(a)/(b)>1.
0となるように反応させることにより得られる重量平均
分子量が10,000〜500,000の範囲のウレタ
ン樹脂を主成分として配合することにより、シリコーン
ゴム基材に良好に接着して、硬いがしなやかで、耐摩耗
性に優れ、耐油浸透性にも優れた表面保護層を与えるウ
レタン系のシリコーンゴム用オーバーコート材が得ら
れ、シリコーンゴム基材表面にかかるオーバーコート材
による表面保護層が形成されたシリコーンゴム部材は、
携帯電話、各種リモコン等のキーパッド、電子写真複写
機、プリンター等のシリコーンゴム製ロールなどとして
有効に利用できることを見出した。
【0012】即ち、本発明者は、オーバーコート材とし
て前記したような特定のウレタン樹脂を使用することに
より、かかるウレタン樹脂はシリコーンオイル等の浸透
性が少ないことから、ロールに使用した場合の低分子シ
ロキサンによる画像劣化の問題を解決でき、かつ水分、
塩分、油分の浸透性も少ないことから、キーパッドに使
用した場合の接点障害の問題も解決することができ、そ
れ故、前記オーバーコート材は硬いがしなやかな表面保
護層を与えることを知見し、本発明をなすに至った。
【0013】従って、本発明は、(1)(a)両末端に
水酸基又はアミノ基を有する直鎖状ポリマーと、(b)
二官能性イソシアネート化合物とをそれぞれの末端官能
基のモル比が(a)/(b)>1.0となるように反応
させることにより得られる重量平均分子量が10,00
0〜500,000の範囲のウレタン樹脂を主成分とす
ることを特徴とするシリコーンゴム用オーバーコート
材、(2)シリコーンゴム基材表面に、上記オーバーコ
ート材による表面保護層が形成されたシリコーンゴム部
材、(3)キートップ部、薄肉可動部、べース部からな
るキーパッドであって、該キートップ部表面上にシリコ
ーンゴム含有文字インク層が形成され、前記文字インク
層上に上記オーバーコート材からなる文字保護層が形成
されたキーパッドである上記シリコーンゴム部材、
(4)芯金の外周面にシリコーンゴム層が形成され、該
シリコーンゴム層表面に上記オーバーコート材による表
面保護層が形成されたシリコーンゴム製ロールである上
記シリコーンゴム部材を提供する。
【0014】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のオーバーコート材は、(a)両末端に水酸
基又はアミノ基を有する直鎖状ポリマーと、(b)二官
能性イソシアネート化合物とを、それぞれの末端官能基
のモル比が(a)/(b)[(a)成分中の末端水酸基
及びアミノ基/(b)成分中のNCO基]>1.0とな
るように反応させることにより得られるウレタン樹脂
で、重量平均分子量が10,000〜500,000の
範囲であるものを主成分とするものである。
【0015】ここで、上記(a)成分の両末端に水酸基
又はアミノ基を有する直鎖状ポリマーとしては、例えば
ポリエーテルジオール類、ポリエステルジオール類、ポ
リカーボネートジオール類等のジオール類、両末端カル
ビノール変性ポリシロキサン、両末端アミノ変性ポリシ
ロキサン等の変性ポリシロキサン類などが挙げられ、こ
れらは単独であるいは二種類以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0016】この場合、ポリエーテルジオールの例とし
ては、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられ
る。 HO−(R2O)n−(R1O)x−(R3O)m−H (1)
【0017】上記式中、R1は二価アルコールの残基で
あり、R2,R3はそれぞれ独立して環状アルキレンオキ
シドが開環した残基である。xは0又は1、n,mはそ
れぞれ1以上、好ましくは1〜300、より好ましくは
5〜100、更に好ましくは10〜50の整数である。
【0018】ポリエステルジオールとしては、下記一般
式(2)又は(3)で表される化合物が挙げられる。 HO−(R4O−COR5COO)k6OH (2) HO−(R8COO)i−R7O−(COR9O)j−H (3) 上記式中、R4,R6,R7はそれぞれ独立して二価アル
コールの残基であり、R5はそれぞれ独立して二価カル
ボン酸の残基である。R8,R9はそれぞれ独立してラク
トンが開環した残基である。kは1以上、好ましくは1
〜100、より好ましくは2〜50、更に好ましくは5
〜20の整数、i,jはi+j>0、好ましくは200
≧i+j>0、より好ましくは100≧i+j≧5、更
に好ましくは50≧i+j≧10を満たす整数である。
【0019】ポリカーボネートジオールとしては、下記
一般式(4)で表される化合物が挙げられる。 HO−(R10OCOO)h−R11OH (4) 上記式中、Rl0,R11はそれぞれ独立して二価アルコー
ルの残基である。hは1以上、好ましくは1〜200、
より好ましくは5〜100、更に好ましくは10〜50
の整数である。
【0020】これらの置換基を導入したジオール類は、
二価アルコール、環状アルキレンオキシド、二価カルボ
ン酸、ラクトン等を使用して通常の方法で製造すること
ができる。
【0021】上記ジオール類において、残基がR1
4,R6,R7,R10,R11となる二価アルコールとし
ては、好ましくは炭素数が2〜10のものであり、具体
的にはエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、
ビスフェノールA、ハイドロキノン等が例示される。
【0022】残基がR2,R3となる環状アルキレンオキ
シドとしては、好ましくは炭素数が2〜10のものであ
り、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、テ
トラヒドロフラン、スチレンオキシド等が挙げられる。
【0023】残基がR5となる二価カルボン酸として
は、好ましくは炭素数が2〜18のものであり、例えば
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、アセチレ
ンジカルボン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸等が挙
げられる。
【0024】残基がR8,R9となるラクトンとしては、
プロピオラクトン、ブチロラクトン、カプロラクトン等
が例示される。
【0025】また、両末端カルビノール変性ポリシロキ
サンとしては、下記一般式(5)で表される化合物が挙
げられる。
【0026】
【化1】
【0027】上記式中、R12は二価有機基、R13は一価
有機基である。pは1以上、好ましくは1〜200、よ
り好ましくは5〜100、更に好ましくは10〜50の
整数である。
【0028】両末端アミノ変性ポリシロキサンとして
は、下記一般式(6)で表される化合物が挙げられる。
【0029】
【化2】
【0030】上記式中、R14は二価有機基、R15は一価
有機基である。qは1以上、好ましくは1〜200、よ
り好ましくは5〜100、更に好ましくは10〜50の
整数である。
【0031】上記式(5)、(6)において、R12,R
14の二価有機基としては、好ましくは炭素数1〜12、
特に1〜8のものであり、具体的にはメチレン基、エチ
レン基、プロピレン基、ヘキシレン基、プロピレンオキ
シエチレン基等の酸素原子、NH基、N−CH3基、N
−C65基等の置換又は非置換のイミノ基が介在しても
よいアルキレン基などの二価炭化水素基が挙げられる。
【0032】R13,R15の一価有機基としては、メチル
基等のアルキル基、フェニル基等のアリール基などの炭
素数1〜12、特に1〜8の非置換一価炭化水素基や、
これら非置換一価炭化水素基の水素原子の一部をハロゲ
ン原子、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基などで
置換した置換一価炭化水素基が挙げられる。
【0033】(a)成分の直鎖状ポリマーとしては、こ
れらの中でもシロキサン結合を有するものが好ましく、
これにより、形成される文字保護層の滑り性が向上して
耐摩耗性もより改善され、硬くてしなやかな表面保護層
が得られる。更に、シリコーンゴムキーパッドの表面保
護層として利用した場合、シリコーンゴムキーパッド独
特のタック感がなくなり、良好なキータッチ感触を得る
ことができる。具体的には両末端カルビノール変性ポリ
シロキサン、両末端アミノ変性ポリシロキサンなどが好
適に使用される。
【0034】また、上記(A)成分の製造において、
(a)両末端に水酸基又はアミノ基を有する直鎖状ポリ
マーの一部として、低分子の鎖長延長剤を反応させても
良い。低分子の鎖長延長剤としては、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール等の脂肪族ジオール
類、ビスフェノールA、ハイドロキノン等の芳香族ジオ
ール類、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジ
エタノールアミン、N−フェニルジエタノールアミン等
のN−置換ジアルカノールアミン類、2−アミノエタノ
ール、3−アミノ−1−プロパノール等のアミノアルコ
ール類などが挙げられ、これらは単独であるいは二種以
上組み合わせて用いることができる。なお、低分子の鎖
長延長剤の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通
常量とすることができる。
【0035】次に、(b)二官能性イソシアネート化合
物としては、例えば2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、1−メチルシ
クロヘキシレン−2,4−ジイソシアネート、1−メチ
ルシクロヘキシレン−2,6−ジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,5−ナ
フチレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,
4’−ビフェニレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート等が挙げられ、これらは単独であるいは二
種以上組み合わせて用いることができる。
【0036】本発明において、(A)成分のウレタン樹
脂は、その保存安定性を考慮すると末端基が水酸基又は
アミノ基であることが好ましく、そのために(a)及び
(b)成分は、それぞれの末端官能基のモル比が上述し
たように(a)成分/(b)成分>1.0、好ましくは
2.0≧(a)/(b)>1.0となるような比率で反
応させる。末端官能基のモル比[(a)成分/(b)成
分]が小さすぎると保存安定性が悪くなる。
【0037】更に、(A)成分のウレタン樹脂は、AB
ABA…BA型の交互付加ポリマーとなるので、下記式
に従って両成分の配合量を調整することで重量平均分子
量をl0,000〜500,000の後述する範囲にコ
ントロールが可能である。即ち、(a)両末端に水酸基
又はアミノ基を有する直鎖状ポリマーの重量平均分子量
をMWa、(b)二官能性イソシアネート化合物の分子
量をMWb、所望のウレタン樹脂の重量平均分子量をM
upとすると、 MWup=n・MWa+(n−1)MWb で表され、この式を解いてn及びn−1を導き、(a)
/(b)=n/(n−1)の反応モル比で各成分を反応
させることが好ましい。
【0038】本発明の(A)成分のウレタン樹脂を得る
には、上記(a)及び(b)成分を適当な溶剤中、ウレ
タン化触媒存在下に反応させればよい。溶剤としては、
ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族系、トルエン、キ
シレン等の芳香族系、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル系などが例示され
る。これら溶剤は、単独であるいは二種以上組み合わせ
て用いることができるが、ウレタンポリマーの溶解性が
良好なケトン系、エステル系、エーテル系を使用するこ
とが好ましい。
【0039】ウレタン化触媒としては、ジブチルチンジ
ラウレート、スタナスオクトエート等の有機スズ系、
N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジ
アミン、1,4−ジアザビシクロ(2,2,2)オクタ
ン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン
−7等のアミン系などが例示される。これらは単独であ
るいは二種以上組み合わせて用いることができるが、特
に有機スズ系が高活性であるため好ましく使用される。
ウレタン化触媒の使用量は、触媒量とすることができ
る。
【0040】反応に際しては、(a)及び(b)成分、
溶剤を仕込んで溶解させ、これにウレタン化触媒を添加
して50〜150℃で1〜10時間熟成し、赤外吸収ス
ペクトル(IR)においてイソシアネート基に由来する
2200〜2300cm-1のピークが消失したところで
反応の終点とすることができる。なお、粘度、固形分濃
度、溶剤を調整するため、必要であれば反応生成物に対
し更に濃縮、希釈、溶媒置換などを行ってもよい。
【0041】このようにして得られる(A)成分のウレ
タン樹脂の重量平均分子量は、10,000〜500,
000、好ましくは50,000〜200,000の範
囲であり、小さすぎると得られる表面保護層の耐摩耗性
が十分とは言えず、大きすぎるとウレタン樹脂溶液の粘
度が高過ぎて塗工が困難になる。
【0042】本発明のウレタン樹脂には、多官能性イソ
シアネート化合物を含有させることができる。これによ
り、ウレタン樹脂の末端水酸基又は末端アミノ基が、多
官能性イソシアネート化合物のイソシアネート基と反応
して三次元構造を形成するため、得られるウレタン樹脂
の特性改善が計られる。例えば多官能性イソシアネート
化合物を配合することにより、硬さ、モジュラス、破断
強度、熱軟化点、耐摩耗性、滑り性などを向上させるこ
とができる。
【0043】上記多官能性イソシアネート化合物は、1
分子中に3個以上のイソシアネート基を有するものなら
ば特に限定されないが、二官能性イソシアネート化合物
の3量化イソシアヌレート体や、(c)多価アルコール
化合物と、(d)二官能性イソシアネート化合物とをそ
れぞれの末端官能基のモル比が(c)/(d)[(c)
成分中の末端水酸基/(d)成分中のNCO基]<0.
5となるように反応させたものが好ましく使用される。
【0044】ここで、二官能性イソシアネート化合物と
しては、前述の(b)成分として挙げられているものと
同様のものが使用でき、この二官能性イソシアネート化
合物を適当な溶剤中、3量化触媒存在下に反応させるこ
とにより3量化イソシアヌレート体を得ることができ
る。
【0045】この場合、溶剤としては、前記と同様のも
のが使用できるが、中でも3量化イソシアヌレート体の
溶解性が良好なケトン系、エステル系、エーテル系を使
用することが好ましい。
【0046】3量化触媒としては、N,N,N’,N’
−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、1,4−ジ
アザビシクロ(2,2,2)オクタン、1,8−ジアザ
ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等のアミン系、
トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン等のリン
化合物系などが例示され、これらは単独であるいは二種
以上組み合わせて用いることができる。3量化触媒の使
用量は、触媒量とすることができる。
【0047】反応に際しては、上記二官能性イソシアネ
ート化合物、溶剤を仕込んで溶解させ、これに3量化触
媒を添加して50〜150℃で1〜10時間熟成し、仕
上げることが好ましい。粘度、固形分濃度、溶剤を調整
するために必要であれば、反応生成物をさらに濃縮、希
釈、溶媒置換などを行ってもよい。
【0048】一方、(c)多価アルコール化合物として
は、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、又はこれらにエチレンオキシドやプロピ
レンオキシドを付加させたポリエーテルポリオール類、
ヒドロキシエチルメタクリレートやトリメチロールプロ
パンモノメタクリレート等の水酸基含有重合性モノマー
を共重合させたポリアクリルポリオール類などが例示さ
れ、これらは単独であるいは二種類以上を組み合わせて
用いることができる。
【0049】また、(d)二官能性イソシアネート化合
物としては、前述の(b)成分として挙げられているも
のが使用できる。
【0050】多官能性イソシアネート化合物を得るため
には、上記(c)及び(d)成分を適当な溶剤中、ウレ
タン化触媒存在下に反応させればよい。溶剤としては、
前記と同様のものが使用できるが、中でも多官能性イソ
シアネート化合物の溶解性が良好なケトン系、エステル
系、エーテル系を使用することが好ましい。
【0051】ウレタン化触媒としては、ジブチルチンジ
ラウレート、スタナスオクトエート等の有機スズ系、
N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジ
アミン、1,4−ジアザビシクロ(2,2,2)オクタ
ン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン
−7等のアミン系などが例示され、これらは単独である
いは二種以上組み合わせて用いることができるが、有機
スズ系が高活性であるため好ましく使用される。
【0052】ここで、末端基をイソシアネート基とする
ため、(c)及び(d)成分それぞれの末端官能基のモ
ル比が(c)/(d)<0.5、特に0.4<(c)/
(d)<0.5となるような比率で反応させることが好
ましい。
【0053】反応に際しては、(c)成分、(d)成
分、溶剤を仕込んで溶解させ、これにウレタン化触媒を
添加して50〜150℃で1〜10時間熟成し、赤外吸
収スペクトル(IR)において水酸基に由来する350
0cm-1付近のピークが消失したところで反応の終点と
する。粘度、固形分濃度、溶剤を調整するために必要で
あれば、反応生成物をさらに濃縮、希釈、溶媒置換など
を行ってもよい。
【0054】更に、目的に合わせた特性が得られるよう
に多官能性イソシアネート化合物の含有量を調整するこ
とが好ましいが、キーパッド用コート材やロール用コー
ト材としては、ウレタン樹脂の固形分100重量部に対
して、多官能性イソシアネート化合物の配合量を1〜1
50重量部(固形分)、特に10〜50重量部(固形
分)とすることが好ましい。多官能性イソシアネート化
合物の配合量が少なすぎると三次元架橋による特性が発
現しない場合があり、逆に多過ぎると表面保護層が脆く
なったりポットライフが極端に短くなるという不都合を
招く場合がある。
【0055】本発明では、ウレタン樹脂とこの多官能性
イソシアネート化合物を混合すると経時で反応が進行す
るため、多官能性イソシアネート化合物を配合する場合
は、製剤を二液型にして他成分と使用直前に混合する必
要がある。
【0056】本発明のオーバーコート材は、塗工方法に
応じて粘度調整するために希釈剤を添加しても良い。ま
た、例えばキーパッド用コート材としては、充填剤、補
強剤、つや消し剤、染料、顔料等を任意成分として配合
しても差し支えないし、例えばロール用コート材として
は、導電性付与剤、帯電制御剤、耐熱向上剤、難燃剤、
滑剤、離型剤、安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、充
填剤、補強剤、染料等を任意成分として添加しても差し
支えない。
【0057】具体的にオーバーコート材により形成され
る表面保護層をつや消し状にしたい場合は、オーバーコ
ート材に無機系あるいは有機系の微粒子粉体を配合する
ことができる。この場合、無機系微粒子粉体としては、
シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の金属酸化
物、水酸化アルミ、水酸化マグネシウム、水酸化カルシ
ウム等の金属水酸化物、珪藻土、タルク、マイカ等の鉱
物系粉体等が例示される。有機系微粒子粉体としては、
ポリオレフィン、ポリアクリル、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリカーボネート等の有機樹脂粉体等が例示さ
れる。
【0058】無機系又は有機系の微粒子粉体の使用量
は、オーバーコート材固形分100重量部に対して1〜
50重量部が好適である。無機系又は有機系の微粒子粉
体の使用量が少な過ぎるとつや消し効果が出にくくなる
場合があり、逆に多過ぎると表面保護層が脆くなったり
透明性が低下したりするという不都合を招く場合があ
る。
【0059】本発明のオーバーコート材を例えばシリコ
ーンゴム製ロールとして用いる際など、その用途により
適度な導電性を持たせる必要がある場合は、導電性付与
剤を配合できる。導電性付与剤としては、カーボンブラ
ック、グラファイト、酸化鉄、導電性酸化チタン、導電
性酸化亜鉛、導電性酸化スズ、チタン酸カリウム、四級
アンモニウム塩、ホウ酸塩、リチウム塩などが例示さ
れ、これらは単独であるいは二種以上組み合わせて用い
ることができる。これら導電性付与剤の配合量は、ウレ
タン樹脂固形分100重量部に対して0.1〜300重
量部、より好ましくは5〜l00重量部が適当である。
【0060】また、本発明のオーバーコート材には、表
面に帯電性を付与するために帯電制御剤を配合すること
もできる。帯電制御剤としては、四級アンモニウム塩、
ホウ酸塩、有機酸系金属錯体、界面活性剤等が例示さ
れ、これらは単独であるいは二種以上組み合わせて用い
ることができる。
【0061】なお、上述した任意成分の添加量は、本発
明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0062】本発明のウレタン樹脂コート材は、種々の
金属、プラスチック、ゴム製部材に適用することができ
るが、特にシリコーンゴム製部材、例えばキーパッドや
ロール表面などに上記ウレタン樹脂コート材のコーティ
ング皮膜(表面保護層)を形成するのに有効であり、こ
れにより表面の耐摩耗性に優れたシリコーンゴム部材を
得ることができる。
【0063】シリコーンゴム部材のシリコーンゴム基材
としては、特に限定はなくその部材として従来から使用
されている、過酸化物加硫によるミラブル型シリコーン
ゴムからなる部材、ヒドロシリル化架橋による射出成型
用液状シリコーンゴムからなる部材のいずれにも適用で
きるが、これに制限されるものではない。
【0064】本発明のオーバーコート材をシリコーンゴ
ム部材に塗工する方法は特に限定されないが、スクリー
ン印刷、スプレーコート、ディップコートが適してい
る。そして塗工後、50〜200℃で5分〜2時間加熱
乾燥させることが好ましい。
【0065】この場合、本発明のオーバーコート材で表
面保護層を形成したキーパッドは、キートップ部、薄肉
可動部、べース部からなるキーパッドであって、このキ
ートップ部表面上にシリコーンゴム含有文字インク層が
形成され、更に、前記文字インク層上に本発明のオーバ
ーコート材からなる文字保護層が形成されたものであ
る。
【0066】本発明のオーバーコート材を、文字インク
層を形成したシリコーンゴム製キーパッドに塗工する方
法は特に限定されないが、スクリーン印刷、又はマスキ
ングを施したスプレーコートが適している。そして塗工
後、50〜200℃で5分〜2時間加熱乾燥させる。ウ
レタン樹脂溶液を塗工した場合は、溶剤を揮発させるだ
けなので高温短時間の加熱で十分だが、多官能性イソシ
アネート化合物を含有させた場合は、ウレタン化反応を
伴うために低温長時間の加熱が必要になる場合もある。
形成される文字保護層の膜厚は特に限定されないが、好
ましくは1〜100μm、特に好ましくは10〜30μ
mの範囲である。
【0067】また、本発明のオーバーコート材で表面保
護層を形成したロールは、芯金の外周面にシリコーンゴ
ム層が形成され、このシリコーンゴム層表面に本発明の
オーバーコート材による表面保護層が形成されたもので
ある。
【0068】本発明のオーバーコート材を芯金の外周面
にシリコーンゴム層を形成したロールに塗工する方法は
特に限定されないが、スプレーコート、ロールコート、
ディップコートが適している。そして塗工後、50〜2
00℃で5分〜2時間加熱乾燥させることが望ましい。
ウレタン樹脂溶液を塗工した場合は、溶剤を揮発させる
だけなので高温短時間の加熱で十分だが、多官能性イソ
シアネート化合物を含有させた場合は、ウレタン化反応
を伴うために低温長時間の加熱が必要になる場合もあ
る。形成される表面層の膜厚は特に限定されないが、好
ましくは5〜200μm、特に好ましくは20〜100
μmである。
【0069】また、本発明のオーバーコート材による表
面保護層を文字インク層を形成したシリコーンゴム製キ
ーパッド、シリコーンゴム製ロールにより強固に接着さ
せたい場合は、文字インク層表面、シリコーンゴム製ロ
ール表面をシラン系プライマー等で表面処理してからオ
ーバーコート材を塗工することが好ましく、これにより
接着性がより改善される。この表面処理は、例えばシラ
ン系プライマーをスプレーコート又は刷毛塗りし、溶剤
風乾後、100〜150℃で3〜10分加熱させること
が望ましい。
【0070】
【実施例】以下、製造例、実施例及び比較例を示して本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定
されるものではない。
【0071】[製造例1]ウレタン樹脂No.1の合成 温度計、撹拌装置を備えた1Lのフラスコに、下記式
(7)で表されるポリエーテルジオール(分子量:3,
000、n:m=50:50)111.0g(OH:
0.074mol)、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート9.0g(NCO:0.072mol)、
メチルイソブチルケトン300mlを仕込み、撹拌溶解
させた。
【0072】
【化3】
【0073】これにジブチルチンジラウレート0.1g
を添加して80℃で5時間熟成し、反応物をサンプリン
グしてIRを測定したところ、イソシアネート基に由来
するピークは観測されなかった。これを固形分濃度が2
0wt%となるようにさらにメチルイソブチルケトンで
希釈してウレタン樹脂No.1とした。得られたポリマ
ーの分子量をGPCにより測定したところ、重量平均分
子量が約125,000であった。このウレタン樹脂を
40℃の恒温槽中で1ヶ月保存した後に観察したとこ
ろ、増粘等の変化はなかった。
【0074】[製造例2]ウレタン樹脂No.2の合成 製造例1と同様の装置に、上記式(7)で表されるポリ
エーテルジオール(分子量:約3,000,n:m=5
0:50)81.0g(OH:0.054mol)、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート9.0g
(NCO:0.072mol)、メチルイソブチルケト
ン300mlを仕込み、撹拌溶解させた。
【0075】これにジブチルチンジラウレート0.1g
を添加して80℃で2時間熟成した。その後、一旦室温
まで冷却してから、1,4−ブタンジオール0.9g
(OH:0.020mol)を投入して80℃で5時間
熟成し、反応物をサンプリングしてIRを測定したとこ
ろ、イソシアネート基に由来するピークは観測されなか
った。これを固形分濃度が20wt%となるようにさら
にメチルイソブチルケトンで希釈してウレタン樹脂N
o.2とした。得られたポリマーの重量平均分子量をG
PCにより測定したところ、約92,000であった。
このウレタン樹脂を40℃の恒温槽中で1ヶ月保存した
後に観察したところ、増粘等の変化はなかった。
【0076】[製造例3]ウレタン樹脂No.3の合成 製造例1と同様の装置に、下記式(8)で表されるポリ
シロキサン含有ポリエステルジオール(分子量:3,0
00、ポリシロキサン分子量:2,000)111.0
g(OH:0.074mol)、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート9.0g(NCO:0.072
mol)、メチルイソブチルケトン300mlを仕込
み、撹拌溶解させた。
【0077】
【化4】
【0078】これにジブチルチンジラウレート0.1g
を添加して80℃で5時間熟成し、反応物をサンプリン
グしてIRを測定したところ、イソシアネート基に由来
するピークは観測されなかった。これを固形分濃度が2
0wt%となるように更にメチルイソブチルケトンで希
釈してウレタン樹脂No.3とした。得られたポリマー
の重量分子量をGPCにより測定したところ、約11
3,000であった。このウレタン樹脂を40℃の恒温
槽中で1ヶ月保存した後に観察したところ、増粘等の変
化はなかった。
【0079】[比較製造例1]ウレタン樹脂No.4の
合成 製造例1と同様の装置に、上記式(7)で表されるポリ
エーテルジオール(分子量:3,000、n:m=5
0:50)105.0g(OH:0.070mol)、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート9.0g
(NCO:0.072mol)、メチルイソブチルケト
ン300mlを仕込み、撹拌溶解させた。これにジブチ
ルチンジラウレート0.1gを添加して80℃で5時間
熟成し、反応物をサンプリングしてIRを測定したとこ
ろ、水酸基に由来するピークは観測されなかったが、イ
ソシアネート基に由来するピークは観測された。これを
固形分濃度が20wt%となるようにさらにメチルイソ
ブチルケトンで希釈してウレタン樹脂No.4とした。
得られたポリマーの分子量をGPCにより測定したとこ
ろ、重量平均分子量が約104,000であった。この
ウレタン樹脂を40℃の恒温槽中で1ヶ月保存した後に
観察したところ、増粘しており、オーバーコート材とし
ては使用不能であった。
【0080】[比較製造例2]ウレタン樹脂No.5の
合成 製造例1と同様の装置に、上記式(8)で表されるポリ
シロキサン含有ポリエステルジオール(分子量:3,0
00、ポリシロキサン分子量:2,000)90.0g
(OH:0.060mol)、4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート5.0g(NCO:0.040m
ol)、メチルイソブチルケトン300mlを仕込み、
撹拌溶解させた。これにジブチルチンジラウレート0.
1gを添加して80℃で5時間熟成し、反応物をサンプ
リングしてIRを測定したところ、イソシアネート基に
由来するピークは観測されなかった。これを、固形分濃
度が20wt%となるようにさらにメチルイソブチルケ
トンで希釈してウレタン樹脂No.5とした。得られた
ポリマーの分子量をGPCにより測定したところ、重量
平均分子量が約9,300であった。このウレタン樹脂
を40℃の恒温槽中で1ヶ月保存した後に観察したとこ
ろ、増粘等の変化はなかった。
【0081】[比較製造例3]ウレタン樹脂No.6の
合成 製造例1と同様の装置に、上記式(8)で表されるポリ
シロキサン含有ポリエステルジオール(分子量:3,0
00、ポリシロキサン分子量:2,000)90.0g
(OH:0.060mol)、4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート7.8g(NCO:0.062m
ol)、メチルイソブチルケトン300mlを仕込み、
撹拌溶解させた。これにジブチルチンジラウレート0.
1gを添加して80℃で2時間熟成した。その後、一旦
室温まで冷却してから、1,4−ブタンジオール0.6
g(OH:0.013mol)を投入して80℃で5時
間熟成し、反応物をサンプリングしてIRを測定したと
ころ、イソシアネート基に由来するピークは観測されな
かった。これを、固形分濃度が20wt%となるように
さらにメチルイソブチルケトンで希釈してウレタン樹脂
No.6とした。得られたポリマーの分子量をGPCに
より測定したところ、排除限界(重量平均分子量が約6
00,000)を超えてしまった。このウレタン樹脂は
非常に粘度が高く、オーバーコート材としては使用不能
であった。
【0082】上記のウレタン樹脂No.1〜6につい
て、スクリーン印刷特性、スプレーコート適性と保存安
定性を評価した。結果を表1に示す。
【0083】
【表1】
【0084】[製造例4]多官能性イソシアネート化合
物No.7の合成 温度計、撹拌装置を備えた500mlのフラスコに、ト
リメチロールプロパン26.8g(OH:0.60mo
l)と、トリレンジイソシアネート(2,4−、2,6
−の混合物)107.9g(NCO:1.24mo
l)、酢酸ブチル100mlを仕込み、撹拌溶解させ
た。これにジブチルチンジラウレート0.05gを添加
して80℃で2時間熟成した。反応物をサンプリングし
てIRを測定したところ、水酸基に由来するピークは観
測されなかったが、イソシアネート基に由来するピーク
は観測された。これを固形分濃度が50wt%となるよ
うにさらに酢酸ブチルで希釈して多官能性イソシアネー
ト化合物No.7とした。
【0085】[製造例5]多官能性イソシアネート化合
物No.8の合成 温度計、撹拌装置、滴下漏斗を備えた500mlのフラ
スコを窒素置換し、酢酸ブチル100mlを仕込み撹拌
下70℃まで昇温した。2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート78.0g(OH:0.60mol)と2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)0.5gをあ
らかじめ溶解したものを、滴下漏斗からフラスコ中に滴
下し、滴下終了後80℃で2時間熟成した。この反応液
をサンプリングし、加熱減量を測定したところほぼ理論
値であり、2−ヒドロキシエチルメタクリレート重合体
が得られたことを確認した。その後、一旦室温まで冷却
してから、トリレンジイソシアネート(2,4−、2,
6−の混合物)107.9g(NCO:124mo
l)、ジブチルチンジラウレート0.05gを添加して
80℃で2時間熟成した。反応物をサンプリングしてI
Rを測定したところ、水酸基に由来するピークは観測さ
れなかったが、イソシアネート基に由来するピークは観
測された。これを固形分濃度が50wt%となるように
さらに酢酸ブチルで希釈して多官能性イソシアネート化
合物No.8とした。
【0086】[実施例1〜5、比較例1,2]シリコー
ンゴムキーパッドヘのウレタン樹脂オーバーコート材の
塗工、評価 ミラブル型シリコーンゴムコンパウンド「KE−951
U」(信越化学工業社製)l00重量部に、架橋剤「C
−8A」(信越化学工業社製)0.6重量部を配合し
た。この配合物をキートップ部、薄肉可動部、べース部
を形成する金型に充填し、180℃で10分間、l00
kgf/cm2の条件で加熱圧縮成型し、キートップ
部、薄肉可動部、べース部からなるシリコーンゴム製キ
ーパッドを得た。次に、インクベース「シルマークBL
M」(信越化学工業社製製品名)100重量部に、架橋
剤「CAT−TM」(信越化学工業社製)8重量部と、
硬化触媒「CAT−PL−2」(信越化学工業社製)
0.3重量部を配合し、キシレン100重量部で希釈し
て、黒色のシリコーンゴム系文字インクを得た。上記で
得られたシリコーンゴム製キーパッドのキートップ上面
に、このシリコーンゴム系文字インクをスクリーン印刷
によりテストパターン印刷し、150℃のオーブン中で
5分間加熱乾燥して、膜厚約10μmの文字インク層を
形成した。この文字インク層を形成したキーパッドのキ
ートップ部以外の部分にマスキングを施し、「プライマ
ーC」(信越化学工業社製)でプライマー処理*)した
後、表2に示した配合のオーバーコート材塗工液をスク
リーン印刷により塗工し、150℃のオーブン中で5分
間加熱乾燥して、透明な膜厚約10μmの文字保護層を
形成した。 *)プライマー処理:プライマーをスプレーコート、風
乾後、100℃のオーブン中で3分間加熱乾燥(以下、
同様)。
【0087】得られたキーパッドについて、下記の試験
を行い、評価した。結果を表2に示す。 (1)接着性:文字保護層の爪での剥離の可否、剥離し
なければ○ (2)耐摩耗性:摩耗試験機(Noman Tool,
Inc.社製)を使用し、紙テープで文字保護層を摩耗
させ、文字インク層が露出するまでに進行した紙テープ
の長さ (3)キータッチ感触:指触し、タック感がなければ○ (4)滑り性:HEIDON14(薪東機器社製)を使
用し、動摩擦係数を測定 (5)可とう性:塗工面を内側に折り曲げ、戻したとき
の表面状態を観察 (6)耐油浸透性:フェノールレッドで着色したステア
リン酸を文字保護層に塗布し、80℃のオーブン中に7
2時間保持した後、キートップ部を切断し、その断面の
着色性を観察
【0088】[比較例3,4]シリコーンゴムキーパッ
ドヘのシリコーン樹脂系オーバーコート材の塗工、評価 シリコーンゴム系オーバーコート材(信越化学工業社
製)を、固形分濃度が20wt%になるようにキシレン
で希釈して塗工液とした。実施例1と同様に文字インク
層を形成しプライマー処理したキーパッドのキートップ
部に、この塗工液をスクリーン印刷により塗工し、15
0℃のオーブン中で5分間加熱乾燥して、透明な膜厚約
10μmの文字保護層を形成した。また、シリコーンレ
ジン系オーバーコート材(信越化学工業社製)を固形分
濃度が20wt%になるようにキシレンで希釈して塗工
液とした。実施例1と同様に文字インク層を形成し、プ
ライマー処理したキーパッドのキートップ部に、この塗
工液をスクリーン印刷により塗工し、150℃のオーブ
ン中で5分間加熱乾燥して、透明な膜厚約20μmの文
字保護層を形成した。得られたキーパッドについて、実
施例1と同様の試験を行い、評価した。結果を表2に示
す。
【0089】
【表2】 **)ウレタン樹脂No.1〜3,5
【0090】[実施例6〜l0、比較例5,6] シリコーンゴム製ロールの作製:ミラブル型シリコーン
ゴムコンパウンド「KE−941U」(信越化学工業社
製)100重量部に、架橋剤「C−8A」(信越化学工
業社製)0.6重量部と、カーボンブラック20重量部
を配合した。このシリコーンゴム配合物を、直径5m
m、長さ300mmのSUS製の芯金をセットしたロー
ル型に充填し、ロール型ごと180℃のオーブン中で3
0分間加熱加硫させて厚さ5mm、軸方向の長さ200
mmのシリコーンゴム層を形成し、ロール型から脱型し
て1次加硫シリコーンゴム製ロールを得た。そして、こ
の1次加硫シリコーンゴム製ロールを200℃のオーブ
ン中で4時間保持して2次加硫シリコーンゴム製ロール
とした。次に、得られたシリコーンゴム製ロールの表面
に、「プライマーC」(信越化学工業社製)をスプレー
コートし、風乾後、100℃のオーブン中で3分間加熱
乾燥することによりプライマー処理して、シリコーンゴ
ム製ロールを得た。
【0091】シリコーンゴム製ロールヘのウレタン樹脂
コート材の塗工、導電ロールとしての評価:表3に示し
た配合のコート材塗工液を、上記で得られたシリコーン
ゴム製ロール表面にスプレーコートにより塗工し、15
0℃のオーブン中で10分間加熱乾燥して、透明な膜厚
約30μmの表面層を形成し、導電ロールとした。上記
で得られた各々の導電ロールについて、下記の試験を行
い、評価した。結果を表3に示す。 (1)接着性:表面層の爪での剥離の可否、剥離しなけ
れば○ (2)耐摩耗性:摩耗試験機(Noman Tool,
Inc.製)を使用し、紙テープで表面層を摩耗させ、
基材のシリコーンゴム層が露出するまでに進行した紙テ
ープの長さ (3)可とう性:表面層に直径10mmのSUS製球体
を押し付けることにより1mm凹ませ、戻したときの表
面状態を観察 (4)画像品質:導電ロールをレーザープリンターに組
み込み、実際に印刷を行い、印刷初期と5,000枚印
刷後を目視評価、良好(かすれ、かぶり、白抜け等な
し)なとき○
【0092】別に、前記シリコーンゴムロール製造に使
用したものと同様のシリコーンゴム配合物を、縦100
mm、横50mm、厚さ2mmのシート型に充填し、1
80℃、10分間、100kgf/cm2の条件で加熱
圧縮成型し、シリコーンゴムシートを得た。このゴムシ
ートに、各コート材をスプレーコートにより塗工し、1
50℃のオーブン中で10分間加熱乾燥して、透明な膜
厚約30μmの表面層を形成した。得られた各々のコー
ト材による表面層について、下記の試験を行い、評価し
た。結果を表3に示す。 (5)滑り性:HEDON14(薪東機器社製)を使用
し、動摩擦係数を測定
【0093】[比較例7]表面層を形成していないシリ
コーンゴム製ロールの、導電ロールとしての評価 前記実施例で得たプライマー処理する前の2次加硫シリ
コーンゴム製ロールを、そのまま導電ロールとした。こ
の導電ロールについても、上記実施例と同様に上記の試
験を行い、評価した。結果を表3に示す。
【0094】
【表3】 **)ウレタン樹脂No.1〜3,5
【0095】
【発明の効果】本発明のウレタン樹脂からなるシリコー
ンゴム用オーバーコート材は、基材であるシリコーンゴ
ムヘ良好に接着して、硬いがしなやかな上、耐摩耗性に
優れ、耐油浸透性にも優れた表面保護層を基材表面に簡
単に形成することができる。更に、ウレタン樹脂骨格に
ポリシロキサンを導入したり、多官能性イソシアネート
化合物などを配合すると、耐摩耗性や滑り性がさらに改
善され、硬くてしなやかな表面保護層を与える。
【0096】また、本発明のシリコーンゴム用オーバー
コート材により表面保護層が形成されたシリコーンゴム
部材は、耐摩耗性に優れた表面保護層を有するもので、
ロールとして利用した場合、シリコーンの浸透性も低い
ため、基材のシリコーンゴムから滲み出る低分子シロキ
サンも表面まで到達せず、多数枚印刷後でも画像品質が
劣化しない。また、キーパッドとして利用した場合は、
保存安定性が良好であり、また、油性成分の浸透性も低
いため、接点障害の問題も発生しない。
フロントページの続き (72)発明者 中村 勉 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 平林 佐太央 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 Fターム(参考) 4J034 AA04 BA03 CA04 CB03 CC03 CC05 CC12 CC61 CC65 CC67 CD01 DA01 DA03 DB04 DB07 DC02 DC43 DC50 DF01 DF11 DF12 DF16 DF17 DF20 DF21 DF22 DG02 DG08 DG14 DG23 DM01 DM04 DM05 DM06 DP18 HA01 HA02 HA07 HA08 HA11 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC66 HC67 HC71 HC73 JA02 JA44 JA46 KA01 KB02 KB03 KC17 KD12 KD17 KE02 MA02 MA03 MA04 MA22 MA24 QA03 QA05 QC05 RA07 RA14 4J038 DG052 DG262 DG292 DL031 EA011 GA03 GA09 MA14 NA11 PC07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)両末端に水酸基又はアミノ基を有
    する直鎖状ポリマーと、(b)二官能性イソシアネート
    化合物とをそれぞれの末端官能基のモル比が(a)/
    (b)>1.0となるように反応させることにより得ら
    れる重量平均分子量が10,000〜500,000の
    範囲のウレタン樹脂を主成分とすることを特徴とするシ
    リコーンゴム用オーバーコート材。
  2. 【請求項2】 (a)成分の直鎖状ポリマーが、両末端
    に水酸基又はアミノ基を有し、かつシロキサン結合を有
    するものである請求項1記載のオーバーコート材。
  3. 【請求項3】 多官能性イソシアネート化合物を含有す
    る請求項1又は2記載のオーバーコート材。
  4. 【請求項4】 多官能性イソシアネート化合物が、二官
    能性イソシアネート化合物が3量化したイソシアヌレー
    ト体である請求項3記載のオーバーコート材。
  5. 【請求項5】 多官能性イソシアネート化合物が、
    (c)多価アルコール化合物と、(d)二官能性イソシ
    アネート化合物とをそれぞれの末端官能基のモル比が
    (c)/(d)<0.5となる範囲で反応させることに
    より得られるものである請求項3記載のオーバーコート
    材。
  6. 【請求項6】 シリコーンゴム基材表面に、請求項1〜
    5のいずれか1項記載のオーバーコート材による表面保
    護層が形成されたシリコーンゴム部材。
  7. 【請求項7】 キートップ部、薄肉可動部、べース部か
    らなるキーパッドであって、該キートップ部表面上にシ
    リコーンゴム含有文字インク層が形成され、前記文字イ
    ンク層表面上に請求項1〜5のいずれか1項記載のオー
    バーコート材からなる文字保護層が形成されたキーパッ
    ドである請求項6記載のシリコーンゴム部材。
  8. 【請求項8】 芯金の外周面にシリコーンゴム層が形成
    され、該シリコーンゴム層表面に請求項1〜5のいずれ
    か1項記載のオーバーコート材による表面保護層が形成
    されたシリコーンゴム製ロールである請求項6記載のシ
    リコーンゴム部材。
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