JP2005146209A - コーティング材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂成形体の表面を滑り難くする。
【解決手段】 樹脂からなる成形体上に被覆層を形成するコーティング材であって、前記被覆層の表面における静摩擦係数が1.0以上であるコーティング材。コーティング材は、水酸基価が60mgKOH/g以上のポリエステルポリオールと、イソシアネート基含有量が5重量%以上のポリイソシアネートとが、ポリエステルポリオールの水酸基に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の比が0. 8〜2.5になるように含有される組成物から形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話、自動車電話、リモコン等の通信機器、あるいはその他各種電気・電子機器に用いられる樹脂成形体上に被覆層を形成するためのコーティング材に関する。特に、各種電子機器の押しボタンスイッチのボタン部やタッチパネルのように、該コーティング材により形成された被覆層の表面が滑り難く、かつ耐摩耗性や耐候性などの耐久性に優れることが要求される用途に適したコーティング材に関する。
従来、通信機器、特に携帯電話、自動車電話等の携帯通信機器には多くの樹脂からなる成形体(以下、「樹脂成形体」と称する)が利用されている。その中でも、特に耐摩耗性、耐候性および耐薬品性などの耐久性が要求されるものとしては、利用者がそれらの機器を操作するために直接指先などで触れる操作部を構成する部材がある。そのような操作部の代表的なものとしては、携帯電話や携帯用情報端末などに使用される押しボタンスイッチ用のキーパッドが挙げられる。このような押しボタンスイッチ用キーパッドとしては、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマー(TPE:Thermoplastic Elastomer)等のゴム状弾性体を用いてボタン部とベース部を一体形成したものや、アクリル、ABS(acrylonitrile−butadiene−styrene)、ポリカーボネート等のプラスチックでボタン部を形成し、ベース部分にゴム状弾性体を使用して接着剤による接着や2色成形などによって複合化したものなどがある。
これらのキーパッドの下側には、基板の導電部が設けられている。キーパッドは押圧部を形成するボタン部と、そのボタン部を支持するベース部とからなる。その押圧部を押下するとベース部が撓み、ボタン部の裏面に設けられた導電部を有する押し子が基板の導電部に接触することにより、押しボタンスイッチのオン/オフ切替機能が発現される。あるいは、押し子が導電部を備えない場合には、押し子と基板の導電部との間に設けられた皿バネを介して、押し子が基板の導電部に接触して同機能を発現することもある。このため、ボタン部を押し込んでスイッチのオン/オフ切替機能を発現させるために、キーパッドボタンのベース部分には従来からシリコーンゴムやTPE等のゴム状弾性体を用いるのが一般的であった。
近年、押しボタンスイッチのデザインの多様化が進んでおり、ボタン部の表面には様々な加飾が施されるようになってきた。特に、機能面から、これらの押しボタンスイッチのボタン表面、すなわち押下面において、印刷や転写、または塗装後にレーザーエッチングを行なう等の方法により、文字や記号等の表示部や加飾層が形成されている。これらの表示部や加飾層はボタン部の表面に形成されているため、そのボタン部が頻繁に使用される場合には摩耗によって消失してしまう。そのため、従来より、この表示部や加飾層の表面にコーティング材を施すことにより被覆層を設け、耐摩耗性を向上させている。耐摩耗性の良好な被覆層としては、一般に強固なもの、つまり硬化した後において強度が高く硬質な被覆層となる樹脂が好ましいとされている。ボタン部がプラスチックなどである場合には、被覆層として、表面硬度が鉛筆硬度で2H程度である硬質な樹脂が用いられてきた。しかし、シリコーンゴムやTPE等のゴム状弾性体を用いてボタン部とベース部を一体形成したキーパッドの場合には、耐摩耗性を向上させる目的として硬質で高強度を有する被覆層をベース部およびボタン部に設けると、ボタン部を押下した際に前記弾性体により発現する柔らかな触感が損なわれてしまう。さらに、ボタン部の押下に従って、ベース部が撓んだ際に、その部分の被覆層に亀裂が生じるばかりか、被覆層の強度が高いために、被覆層だけでなく、ベース部にまで亀裂が及んでしまい、押しボタンスイッチとしての機能が損なわれることがあった。また、被覆層が硬いため、ボタン部の押下の際の荷重が重く
なってしまい、押しボタンスイッチを操作し難いという問題も生じていた。
上記の問題を解決するために、特許文献1では、硬度xのシリコーンゴム製キーパッドの表面に下記式(1)で定義される硬度yのウレタン系被覆層を形成するようにした被覆層付きキーパッドが提案されている。
x−10≦y≦x+20 (1)
しかしながら、携帯電話等の通信機器の機能としてメール機能が普及するにつれ、それらの通信機器に用いられるキーパッドに要求される機能も変化してきている。例えば、携帯電話等の携帯用通信機器においては、その小型化のために押しボタン部は非常に小さい寸法に形成されている。よって、メールを作成する際に小さなボタン部を押そうとする場合、指で押すよりも、爪先やペン先等でボタン部を押すことが多い。この場合、従来のボタン部の表面は比較的滑らかで硬質であるため、ボタン部の表面が滑りやすく、爪先やペン先などの硬いものでは操作がし難いといった新たな問題点が生じている。
この様な問題を回避する為に、キーパッドのボタン部の表面、すなわち押下面に金型などで微細な凹凸を付したり、艶消し状態を呈する被覆層を設けたりすることが考えられる。しかしながら、前者の方法では、思うような滑り対策の効果はあがらず、後者の方法では滑り対策の問題は解消されるものの、被覆層を艶消し状態にするため、コーティング材に艶消し剤として無機粒子を添加しているため、被覆層の耐摩耗性が著しく悪化してしまう。また、そのような被覆層を有するボタン部を爪で押すと跡が残って元に戻らないという不具合が生じる為、製品としては好ましくない。
特開平11−255928号公報
本発明の目的は、樹脂成形体上に、表面が滑り難く、かつ耐摩耗性、耐薬品性、および耐候性に優れた被覆層を形成することが可能なコーティング材を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、樹脂からなる成形体上に被覆層を形成するコーティング材であって、前記被覆層の表面における静摩擦係数が1.0以上であるコーティング材を要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記成形体がボタン部を有するキーパッドであり、前記被覆層は少なくとも前記ボタン部の押下面を被覆していることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記被覆層のタイプA硬度が48〜70であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、水酸基価が60mgKOH/g以上のポリエステルポリオールと、イソシアネート基(NCO)含有量が5重量%以上のポリイソシアネートとが、ポリエステルポリオールの水酸基に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の比(NCO/ OH)が0. 8〜2.5になるように含有される組成物から形成されていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、樹脂成形体の表面を滑り難くすることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、キーパッドのボタン部を押下した際にボタン部の押下面が滑り難く、操作し易いキーパッドを得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、キーパッドのボタン部を押下した際にボタン部の押下面が滑り難く、かつボタン部の押し荷重が軽い、操作性に優れたキーパッドを得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、キーパッドにおいて優れた操作性を実現するとともに耐久性を向上することが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明を携帯電話機のキーパッドに具体化した第1実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態は、本発明によるコーティング材を押しボタンスイッチ用キーパッドにおいて被覆層として適用したものである。図1(a)は、本発明のコーティング材からなる被覆層9を有するキーパッド1を備えた押しボタンスイッチ100を示す。この押しボタンスイッチ100は、複数のボタン部2を備え、各ボタン部2を押下することによってオン/オフ切替が可能であるスイッチである。押しボタンスイッチ100は、シート状に拡がるベース部5から肉薄部4を介して略円柱状に突出するボタン本体3を有し、それらベース部5、肉薄部4、およびボタン本体3が被覆層9によって被覆されてなるキーパッド1を備える。
本実施形態においては、これらのボタン本体3、肉薄部4、およびベース部5は、好ましくは同一のゴム状弾性体から一体的に形成される。ボタン本体3は、本実施形態では略円柱形状を有するが、これに限定されるものではない。ボタン本体3は、該ボタン本体3の底面の一部から下方に延びる突起、すなわち押し子3aを有し、押し子3aの下面にはさらに導電部6が設けられている。肉薄部4はボタン部2とベース部5とを連結している。押しボタンスイッチ100はさらに、キーパッド1の下側に配置される基板10と、基板10上において前記導電部6と対応する位置に設けられた導電接点11とを備える。この押しボタンスイッチ100では、ボタン部2が押下されると、図1(b)に示すように、肉薄部4が屈曲し、押し子3aの下面の導電部6と、回路基板10上の導電接点11とが接触する。それにより、押しボタンスイッチ100のオン/オフ切替機能が発現される。ボタン本体3の上面には文字や記号を形成する表示層7、および前記文字や記号の背景を装飾する加飾層8が設けられている。さらに、表示層7および加飾層8を保護するために、本実施形態においてはキーパッド1の上面全体にわたって、すなわち肉薄部4、ベース部5、表示層7、加飾層8の上面、並びにボタン本体3の側面を被覆層9が被覆している。
本実施形態において、肉薄部4の厚みは、操作性などの面から通常0. 2mm程度の厚みに設計されているが、ボタン部2を押下する際の荷重の大きさや、ボタン部2及びベース部5の材料の硬さによって適宜厚みが選択される。肉薄部4がベース部5からボタン本体3へと立ち上がる部分の角度などの肉薄部4の形状に関しては、オン/オフ切替機能を発現させるまでのボタン部2の押し込み量や回路基板10および接点11の構成などによって、最適な形状が選択される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、本発明によるコーティング材を第1実施形態とは異なる種類の押しボタンスイッチ用キーパッドにおいて被覆層として適用している。図2は、本発明のコーティング材からなる被覆層9を有するキーパッド1aを備えた押しボタンスイッチ200を示す。本実施形態のキーパッド1aに
おいては、各ボタン本体3および肉薄部4が、ベース部5とは別体に形成されている。略円柱形状のボタン本体3は、熱可塑性樹脂から形成されており、シート状のベース部5はゴム状弾性体から形成されている。本実施形態においては、被覆層9はボタン本体3の底面を除く面のみを被覆するように形成されており、ボタン本体3の上面と被覆層9との間には、文字または記号を形成する表示層7が設けられている。また、本実施形態において、加飾層8はボタン本体3とベース部5との間に設けられており、ベース部5が押し子5aを備えている。各ボタン本体3とベース部5とは、加飾層8の下側に設けられた接着層12を介して接合されて、キーパッド1aを形成している。該キーパッド1aはスペーサ14を介して基板10上に配設され、基板10上にはベース部5の押し子5aに対向するように導電接点11および皿ばね13が設けられている。ボタン部2が押下されると、押し子5aが皿ばね13を導電接点11に接触させることにより、該押しボタンスイッチ200のオン/オフ切替機能が発現される。
上記第1実施形態のキーパッド1におけるボタン本体3、肉薄部4、およびベース部5、並びに第2実施形態のキーパッド1aにおけるベース部5に用いられるゴム状弾性体としては、シリコーンゴムやNBR(Nitrile Butadiene Rubber)、SBR(Styrene Butadiene Rubber)やCR(Chloroprene rubber)等の合成ゴム、ウレタン系やオレフィン系、スチレン系、塩ビ系、ポリエステル系やこれらのアロイ化物などの熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。透光性を有する押しボタンスイッチが必要である場合には、光を透過する程度に透明であるのが好ましいので、シリコーンゴム、スチレン系やオレフィン系、ポリエステル系などの熱可塑性エラストマーなどが用いられる。なかでもシリコーンゴムは反発弾性が良好であるとともに、絶縁性などの物性も優れていることから、上記キーパッドに用いるのには特に好ましい。また、スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系などの熱可塑性エラストマーは、シリコーンゴムと比較して、繰り返し使用などの耐久性が特に優れているので、これらの材料は耐久性を必要とする押しボタンスイッチを形成する際には特に好ましい。また、それらの材料は再生可能であるので、環境問題の観点からも好ましいものと考えられる。
第1および第2実施形態のキーパッド1,1aに印刷、塗装、転写などの方法により、文字や記号を表す表示層7や加飾層8を形成する材料は、ボタン本体3の材料によって適宜選択される。一例を挙げるならば、ボタン本体3がシリコーンゴムを用いて形成されているキーパッドの場合には、表示層7及び加飾層8を形成する材料としては、ボタン本体3との密着性の点からシリコーン系の材料が最適である。また、シリコーンゴムからなるボタン本体3において表示部および加飾部を形成する面に対して、予め、コロナ、火炎、短波長紫外線、プライマー等の表面処理を行うことにより、表示層7および加飾層8の材料として、シリコーン系以外の材料を使用することができる。また、さらに例を挙げるならば、ボタン本体3がスチレン系の熱可塑性エラストマーで形成される場合には、表示層7および加飾層8を形成する前に、少なくともボタン本体3の上面に対し、表面洗浄、または脱脂などを行って、該上面と表示層7および加飾層8との密着性を高める方法を採ることができる。ボタン本体3がその他の材料で形成される場合についても、材料の表面状態に合わせて、適宜表面処理を行うことが好ましい。
さて、次に、キーパッド1,1aに用いられる本発明の被覆層9について更に詳細に説明する。
被覆層9の表面における静摩擦係数(μ)は1.0以上である。本願の発明者は、被覆層9の表面における静摩擦係数(μ)が1.0以上であると、被覆層9で被覆されたボタン本体3を押下する際に爪先や指先が滑らず良好な操作性が得られることを見いだした。静摩擦係数(μ)は、図4に示すような構成で測定される。ポリカーボネート(PC)樹脂板からなる平板15上に被覆層9(膜厚30μm程度)を形成し、その被覆層9上にP
C樹脂板からなる滑り片16を配置し、さらに滑り片16の上に重り17を配置する。静摩擦係数(μ)は、滑り片16を矢印Aの方向に牽引する際に、被覆層9と滑り片16との間に働く摩擦力(Fs)と、滑り片16の質量によって生じる法線応力(Fp)の比であり、次式(2)で定義される。
μ=Fs/Fp・・・・(2)
μ:静摩擦係数
Fs:静摩擦力(N)
Fp:滑り片の質量によって生じる方線応力
上記式より、摩擦係数(μ)が小さくなるほど、被覆層9の表面における摩擦力が小さくなり、滑り易くなることが分かる。つまり、本発明で規定した上記摩擦係数(μ)によれば、少なくともボタン本体3の上面に被覆層9を形成することによって、ボタン部2を押下した際の滑りが解消され、操作性が向上するという状態が得られる。
被覆層9の厚みは10〜60μm程度が好ましく、さらに好ましくは20〜40μmである。被覆層9の厚みが10μmより薄いと、被覆層9の膜形成性が劣り、形成された被覆層9の耐摩耗性が十分でない。また、被覆層9が60μmより厚くなると、該被覆層9を介して視認されるボタン部2の表面に形成された文字、記号などの表示層7や加飾層8の視認性が劣化する。また、被覆層9が厚くなると、キーパッド1のボタン部2を押下した際に肉薄部4が撓み難くなるため、ボタン部2を押下する際の負荷が大きくなり、操作性が悪くなるので好ましくない。
被覆層9の硬さはタイプA(JIS K 6253A)硬度で48〜70であることが好ましい
。さらに、第1の実施形態のキーパッド1においては、被覆層9を設けることにより、同被覆層9を設けない場合に比べて、ボタン部2を押下した際の荷重の増加量が40g以下であることが好ましい。それにより、ボタン部2を押下した際に指先に掛かる負荷が軽く、かつ柔軟な触感が得られ、ボタン部2は操作し易いものとなる。被覆層9の硬度の測定方法としては、該被覆層9を形成する材料をステンレスやガラスエポキシ基板などの上で硬化させて得られた膜をタイプA硬度計にて測定する方法が挙げられる。タイプA硬度計にて測定可能な厚さを有する膜が得られない場合には、複数の膜を気泡が混入しないように積層して、その積層された膜の硬度を測定してもよい。
被覆層9のタイプA硬度が48より低いと、被覆層9が粘着性を有するようになり、ボタン部2を押下した際や、キーパッド1を電子機器の筐体にセットして使用した際の筐体との擦れなどにより不快な音が発生してしまうという不具合がある。また、被覆層9のタイプA硬度が70より高くなると、ボタン部2の表面の柔軟な触感が低減される。それに加え、第1の実施形態キーパッド1においては、そのような被覆層9の厚みを薄くしても、ボタン部2を押下した際の荷重増加量が40gより大きくとなってしまい、ボタン部2を押下するのが重く感じられ、キーパッドの操作性が悪化する。
被覆層9を形成するコーティング材としては、熱可塑性エラストマーや合成ゴムや天然ゴムなどが考えられる。また、生産性の観点から、被覆層9は液状の材料から乾燥硬化されることが好ましい。被覆層9を形成するのに特に好ましいコーティング材は、耐摩耗性などの耐久性が良好な被覆層9を形成し得る、架橋可能な樹脂である。被覆層9を形成するのに好ましい樹脂の具体例としては、 熱硬化や光硬化、湿気硬化などにより架橋可能
である、ウレタン系、アクリル系、シリコーン系、エポキシ系、エステル系などの液状モノマー、オリゴマー、またはポリマーである。それらの物質の中で、キーパッド1,1aの被覆層9に用いられるコーティング材として特に好ましいのは、水酸基価が60mgKOH/g以上のポリエステルポリオールとイソシアネート基(NCO)含有量が5重量%以上のポリイソシアネートを、ポリエステルポリオールの水酸基に対するポリイソシアネ
ートのイソシアネート基の比率(NCO/OH)が0. 8〜2.5になるように含有する組成物から形成されるものである。該組成物を硬化させることによって、特に好ましい被覆層9が形成される。ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとを用いることにより、硬化後のそれらの架橋間結合が被覆層を強靭なものにする。また、ポリイソシアネートとしては、HDI(Hexamethylene diisocyanate)系アダクト系のポリイソシアネートを用いることが好ましい。HDI系アダクト系のポリイソシアネートを用いると、得られたウレタンコーティング材の硬化後のガラス転移温度Tgが比較的低温になると共に、分子骨格的に動き易いものとなるため、柔軟な被覆層を得ることができる。上記のように強靭かつ柔軟な被覆層9が得られることにより、該被覆層を形成しない場合に比べて、該被覆層を形成した場合のキーパッドのボタンを押下した際の荷重増加量が小さくなり、ボタン操作時の柔らかな触感を得ることができる。さらに、脂肪族系のイソシアネートを用いるため、耐候性などの光による劣化にも優れた耐性を示す。
ポリエステルポリオールの水酸基価が60mgKOH/g以下であると、ポリオールの分子鎖に対する水酸基の数が相対的に少なくなり、言い換えると、ポリマーのソフトセグメント成分が多くなるため、ポリオール分子鎖の絡み合いが大きくなりイソシアネートとの反応が円滑に行えなくなる。そのため、水酸基価が60mgKOH/g以下であるポリエステルポリオールを使用して被覆層9を形成した場合、見掛け上あるいは通常状態では柔軟で強靭な被覆層9を形成しているように見える。しかしながら、耐候性や耐薬品性などの試験を行うと、被覆層9の剥離や劣化などを生じてしまう。また、上記したようにイソシアネートとの反応が円滑に行えないため、被覆層の性能が十分に発揮できるほど、ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとの反応が完了するまで相当な時間を有するので好ましくない。また、ポリイソシアネートのNCO含有量が5重量%より少ないと、ポリオールとの反応によってウレタン結合を生成する部位が少ないことになるので、得られた被覆層9の強度が低下し、結果として脆い被覆層となるので好ましくない。
さらに、上記のようなポリエステルポリオールとポリイソシアネートとの配合比率において、ポリエステルポリオールの水酸基に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の比(以下、NCO/ OHとする)は0. 8〜2.5の間に設定されるのが好ましい。NCO/OHが0. 8より小さい場合には、ポリオール成分が余剰となるため、得られた被覆層9の強度が弱く、耐薬品性、耐摩耗性が弱いものとなる。また、基材すなわちボタン部2、肉薄部4、およびベース部5を形成する材料と被覆層9とは、前記材料の表面に存在する、例えば−OHや−NHのような結合基(後述するが、前記材料としてシリコーンゴムを使用した場合には結合基を生成する表面処理が必要)とイソシアネートとが分子間結合のような相互作用により密着するものと考えられる。よって、イソシアネート基が相対的に少なくなると、密着性も劣るものとなってしまう。また、NCO/OHが2.5以上であると、過剰に加えられたイソシアネート基が自己縮合しアロファネート結合を生成してしまうため、硬く脆い被覆層となってしまうので好ましくない。
また、前記被覆層9を形成するコーティング材には、必要に応じて、シリカやアクリル樹脂ビーズ、炭酸カルシウム、マイカ、窒化ホウ素、酸化チタンなどの艶調整剤や、シリコーンオイル、シリコーンレジンなどの消泡剤、レベリング剤、その他、沈降防止剤、可塑剤、酸化防止剤などが添加されてもよい。上記のような添加剤を添加する際の留意点としては、被覆層9は押しボタンスイッチ用キーパッドの表面に被覆されるものであるので、これらの添加剤が他の材料に浸出または移行しないようなものを選択する必要がある。
以下に、本発明のコーティング材によって形成された被覆層を有するキーパッドの実施例を示す。
まず、表1に記載した実施例1(試料1および2)並びに比較例1(試料3および4)の各コーティング材を調製し、以下の物性を測定した。
摩擦係数 図4に示したように、PC平板15(ユーピロン・シート(登録商標)、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製、厚さ1mm)上に各コーティング材にて被覆層9を形成して測定用試験片を作製した。この試験片上にすべり片16(ユーピロン・シート、1(W)cm×1(L)cm×1(H)mm)を載せ、さらにすべり片16の上に重り17(200g=1.96N)を載せ、その重り17を10mm/minの速度で矢印Aの方向に牽引する。その時に試験片の被覆層9とすべり片16との間に生じる静摩擦力Fsを測定し、その測定値から式(2)を用いて、各摩擦係数を算出した。各測定は5回ずつ行ない、測定値はそれらの平均値を用いた。
タイプA硬度 ステンレス板上に表1に記載した各コーティング材によって被覆層を形成し、該被覆層のみを剥離して試験片を作製し、その硬度をタイプA硬度計(TECLOCK製 HARDNESS TESTER GS−719N TYPE A)を用いて測定した。その結果を表2に示す。
Figure 2005146209
次に、上記各コーティング材を用いて、図1に示したキーパッド1を作製した。キーパッドの基部(ボタン本体3、肉薄部4、およびベース部5)の材料としてシリコーンゴム(硬度:タイプA60)を用いて該基部を成形し、その上面をコロナ放電にて処理した。その後、ボタン本体3の上面に表示層7および加飾層8を形成した。表1に記載した試料1および2のコーティング材を調製し、各コーティング材を用いて、表示層7および加飾層8を含むボタン本体3、肉薄部4、およびベース部5の上面に被覆層9を形成してキーパッド1を作製した。
得られたキーパッドの被覆層に対して、以下の評価を行った。
荷重増加量 各キーパッド1のボタン部2を押下する際の荷重に関し、被覆層9を設けない場合に対して被覆層9を設けた場合の荷重の増加量を測定した。この荷重増加量が40g以下のものは○、それ以外は×とした。
密着性 キーパッドの基部と被覆層9との密着性を評価するために、被覆層9に1mm間隔でカッターで切り込みを縦横11本入れ、100個の碁盤目を作り、セロハンテープ(ニチバン CT−18)をその面に荷重500gで貼り付け、被覆層9に対して90度の方向にテープを引き剥がした際に、被覆層9の基部からの剥離が無いものは○、それ以外は×とした。
耐摩耗性 砂消しゴムを用いて、荷重500g、ストローク25. 4mm、往復60回/1分の速度でボタン部の表面を擦り、文字等の表示部が消失するまでの回数が1000回以上は○、それ以外は×とした。
耐候性 各キーパッドをサンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機(スガ試験機株式会社製、WEL−SUN−HC)に入れ、ブラックパネル温度83℃、水噴霧無しの条件で、300時間経過後の被覆層の状態変化および密着性を観察した。被覆層の状態(目視外観)および密着性が殆ど初期と変化無いものは○、それ以外は×とした。
耐環境試験 各キーパッドを、高温試験:80℃下で240時間放置、低温試験:−40℃下で240時間放置、高温高湿:60℃95RH%下で240時間放置した。各環境下に放置後の被覆層の状態(目視外観)などが変化無いものは○、それ以外は×とした。
耐薬品試験 脱脂綿にアルコールを浸し、荷重500g、ストローク25. 4mm、往復60回/1分の速度で、キーパッドを往復100回擦った後の被覆層の状態(目視外観)に変化が無いものは○、それ以外は×とした。
ボタン部押下時の滑り難さ 各キーパッド1のボタン部2を爪で押下した際のすべり難さを判定した。ボタン部2の表面がすべり難く操作しやすいものを○、滑りやすく操作し難いものを×とした。
上記実施例1および比較例1の評価結果を表2にまとめて示す。
Figure 2005146209
表2に示すように、実施例1の試料1および2を用いた被覆層9の表面の静摩擦係数は1以上であり、タイプA硬度は70度以下であった。このような試料を用いて作製したキーパッドのボタン部は爪で押下した際に滑り難く、またボタンの押し荷重も軽く、操作性は良好であった。
一方、比較例1の試料3および4を用いた被覆層9の表面の静摩擦係数は1以下であり、タイプA硬度は70度以上であった。このような試料を用いて作製したキーパッドのボタン部は押下した際に滑り易く、またボタンの押し荷重も重く、操作し難いものであった。
表3に記載した各コーティング材を調製し、実施例1と同様に、該コーティング剤により被覆層を形成した試験片を作製して、各被覆層の摩擦係数および硬度を測定した。その結果を表3に示す。
Figure 2005146209
次に、実施例1と同様に、本発明のコーティング材を用いて、図1に示したキーパッド1を作製した。キーパッドの基部(ボタン本体3、肉薄部4、およびベース部5)の材料としてシリコーンゴム(タイプA硬度 60)を用いて該基部を成形し、その上面をコロナ放電にて処理した。その後、ボタン本体3の上面に表示層7および加飾層8を形成した。表3に記載した実施例2(試料5〜9)および比較例2(試料10〜13)の各コーティング材を調製し、各コーティング材を用いて、表示層7および加飾層8を含むボタン本体3、肉薄部4、およびベース部5の上面に被覆層9を形成してキーパッド1を作製した。
得られたキーパッドの被覆層に対して、実施例1と同様の評価を行なった。その結果を表4に示す。
Figure 2005146209
ポリエステルポリオールとして水酸基価が61〜69mgKOH/gの旭電化工業製のF1212−29と、ポリイソシアネートとしてNCO含有量が8.5重量%の旭化成株式会社製のE−402−90Tとが、NCO/ OHが0. 8〜2.5になるように配合された試料5〜9では、各被覆層における静摩擦係数は1以上であった。このような試料5〜9によって形成された被覆層を有するキーパッドはボタン部押下時に滑り難く、操作し易いものであるとともに、基部であるシリコーンゴムとの密着性、耐摩耗性、耐候性、耐環境性、および耐薬品性のいずれにも優れたものであった。
一方、比較例である試料10および11では、試料5〜9と同様に、ポリエステルポリオールとして水酸基価が61〜69mgKOH/gの旭電化工業製のF1212−29と、ポリイソシアネートとしてNCO含有量が8.5重量%の旭化成株式会社製のE−402−90Tとを使用したが、そのNCO/ OHは、試料10で0.5、試料11で3.0
となるようにそれぞれ調製した。試料11ではポリエステルポリオールは試料5〜9と同一の旭電化工業製F1212−29を用いたが、ポリイソシアネートとしてはNCO含有量が4.5重量%である三井武田ケミカル株式会社製のM−631Nを用いた。また、試料13ではポリエステルポリオールとして水酸基価が49〜56mgKOH/gである旭電化工業製の#50を用い、ポリイソシアネートとしては、試料5〜8と同一の旭化成株式会社製E−402−90Tを用いた。試料10および13は、硬化性が著しく悪く、これらの試料から形成した被覆層の表面はべた付きが残るものとなり、タイプA硬度が測定不能であった。よって、試料10および13はキーパッドの被覆層としては好ましくないものであると判断し、それ以上の評価は行なわなかった。試料11および12による被覆層の静摩擦係数は1.0以上であり、そのような被覆層を有するキーパッドはボタン部押下時の滑り難さという点においては優れていた。しかしながら、試料11による被覆層を有するキーパッドでは、密着性等の特性は良好であるものの、被覆層のタイプA硬度が70を超えるものとなった。タイプA硬度が70を超える被覆層を有するキーパッドは、実施例1の結果から、ボタンの押し荷重が許容範囲を超えて増大するものと考えられるので、好ましくない。また、試料12による被覆層を有するキーパッドでは、キーパッドを形成するうえで必要なその他の特性すべてにおいて満足する結果が得られなかった。
実施例2において用いた試料5〜9並びに試料11および12のコーティング材を使用して、図2に示した別の種類のキーパッド1aを作製した。まず、ボタン本体3にポリカーボネート樹脂を使用し、射出成形によって形成した。ベース部5にはシリコーンゴムを用い、金型を使用してボタン本体3とは別体に成形した。ボタン本体3の上面にはアクリ
ルと塩化ビニル−酢酸ビニルからなる蒸発乾燥型のインクを用いた印刷によって表示層7を形成し、さらにその上に試料5〜9並びに試料11および12のコーティング材を使用して被覆層9を形成した。ボタン本体3に下面には前記表示層7の背景となるように、スクリーン印刷法を用いて、加飾層8を形成した。ボタン本体3とベース部5とを接着層12を介して一体化して各キーパッド1aを得た。得られた各キーパッド1aについて、実施例1および2と同様の評価を行なった。その結果を表5に示す。尚、試料10および13については、実施例2において、硬化性が著しく悪く、キーパッドの被覆層としては好ましくないものであると判明したので、実施例3においては評価を行なわなかった。
Figure 2005146209
先の実施例2に記載したように、ポリエステルポリオールとして水酸基価が61〜69mgKOH/gの旭電化工業製F1212−29と、ポリイソシアネートとしてNCO含有量が8.5重量%の旭化成株式会社製E−402−90Tとが、NCO/ OHが0. 8〜2.5になるように配合された試料5〜9により形成された被覆層の静摩擦係数は1以上であった。このような試料5〜9によって形成された被覆層をポリカーボネートからなるボタン本体上に形成した各キーパッド1aは、ボタン部押下時に滑り難く操作し易いものであるとともに、基部であるポリカーボネートとの密着性、耐摩耗性、耐候性、耐環境性、および耐薬品性のいずれにも優れたものであった。
一方、比較例である試料11では、試料5〜8と同様に、ポリエステルポリオールとして水酸基価が61〜69mgKOH/gの旭電化工業製のF1212−29と、ポリイソシアネートとしてNCO含有量が8.5重量%の旭化成株式会社製のE−402−90Tとを使用したが、そのNCO/ OHが3.0となるように調製した。試料12ではポリエ
ステルポリオールは試料5〜8と同一の旭電化工業製F1212−29を用いたが、ポリイソシアネートとしてはNCO含有量が4.5重量%である三井武田ケミカル株式会社製のM−631Nを用いた。試料11および12による被覆層の静摩擦係数はいずれも1.0以上であり、そのような被覆層を有するキーパッド1aはボタン部押下時の滑り難さという点においては優れていた。しかしながら、試料11による被覆層を有するキーパッドでは、密着性等の特性は良好であるものの、被覆層のタイプA硬度が70を超えるものとなった。これは、ボタン部2の押下時の滑り難さは良好となるが、ボタン部2の表面の柔軟な触感が低減されると考えられるので、好ましくない。また、試料12による被覆層を有するキーパッドでは、耐摩耗性、耐候性および耐薬品性について満足な結果が得られなかった。
尚、前述した実施形態を以下のように変更することも可能である。
・第1実施形態および第2実施形態においては、本発明のコーティング材をキーパッドの被覆層として使用する場合について説明しているが、本発明の用途はこれに限定されるものではない。本発明のコーティング材は、例えば、電子機器の筐体やパーソナルコンピュータのキーボードなど、その表面が滑りにくいこと、並びに耐摩耗性などの耐久性が要求されるあらゆる樹脂成形体に適用可能である。
・第1実施形態および第2実施形態においては、本発明におけるキーパッドを、凸状のボタン部2を備えるものとして説明したが、本発明のコーティング材を凸状のボタン部2を有さないキーパッド、すなわちタッチパネルに適用することも可能である。この場合、ボタン部とはボタン機能を呈するタッチパネル上の特定の領域を指し、被覆層9はこの領域上のみに形成されてもよいし、タッチパネル上全体に形成されてもよい。
・第1実施形態および第2実施形態において説明したキーパッド1,1aは、表示層7および加飾層8の双方を備えているが、表示層7または加飾層8のいずれか一方のみを有してもよい。
・第1実施形態のキーパッド1は押し子3aの下面に設けられた導電部6を有するが、図3に示すように、キーパッド側に導電部を設けるのではなく、基板10上において押し子3aに対向する位置に導電接点11および皿ばね13を設ける構成としてもよい。図3に示す構成の押しボタンスイッチ300においては、ボタン部2を押下すると、押し子3aが皿ばねを導電接点11に接触させることによりオン/オフ機能が発現される。
さらに実施例より把握される技術的思想について以下に記載する。
・請求項2において、前記キーパッドはボタン部の押下面と被覆層との間に表示層および加飾層の少なくともいずれかを備え、前記被覆層はそれらの層を保護している、コーティング材。この場合には、被覆層の下に表示層および加飾層を設けることにより、耐摩耗性に優れた装飾をキーパッドに付与することができるという効果がある。
・請求項4において、ポリイソシアネートがHDI系アダクトポリイソシアネートである、コーティング材。この場合、HDI系アダクトポリイソシアネートを使用することにより柔軟な被覆層が得られるという効果がある。
(a)本発明によるコーティング材により被覆層が形成されたキーパッドを有する押しボタンスイッチの第1実施形態においてボタン部の非押下時の状態を示す部分断面図、(b)同実施形態においてボタン部の押下時の状態を示す部分断面図。 本発明によるコーティング材により被覆層が形成されたキーパッドを有する押しボタンスイッチの第2実施形態を示す部分断面図。 本発明によるコーティング材により被覆層が形成されたキーパッドを有する押しボタンスイッチの第3実施形態を示す部分断面図。 静摩擦係数の測定方法を示す図。
符号の説明
1,1a…キーパッド、2…ボタン部、9…被覆層。

Claims (4)

  1. 樹脂からなる成形体上に被覆層を形成するコーティング材であって、前記被覆層の表面における静摩擦係数が1.0以上であるコーティング材。
  2. 前記成形体がボタン部を有するキーパッドであり、前記被覆層は少なくとも前記ボタン部の押下面を被覆している、請求項1に記載のコーティング材。
  3. 前記被覆層のタイプA硬度が48〜70である請求項2に記載のコーティング材。
  4. 水酸基価が60mgKOH/g以上のポリエステルポリオールと、
    イソシアネート基(NCO)含有量が5重量%以上のポリイソシアネートとが、ポリエステルポリオールの水酸基に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の比(NCO/ OH)が0. 8〜2.5になるように含有される組成物から形成されている請求項2または3に記載のコーティング材。
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