JP4728068B2 - キーボードカバーシート - Google Patents
キーボードカバーシート Download PDFInfo
- Publication number
- JP4728068B2 JP4728068B2 JP2005239838A JP2005239838A JP4728068B2 JP 4728068 B2 JP4728068 B2 JP 4728068B2 JP 2005239838 A JP2005239838 A JP 2005239838A JP 2005239838 A JP2005239838 A JP 2005239838A JP 4728068 B2 JP4728068 B2 JP 4728068B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- keyboard
- sheet
- cover sheet
- sra
- keyboard cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Input From Keyboards Or The Like (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
キーボードカバーシート20は、エラストマー製のシート即ちエラストマーシートでキーボード12の少なくとも全てのキー14を覆う大きさの矩形状に形成されている。エラストマーシートは、三次元中心面平均粗さSRaが両面とも0.2μm〜1.0μmの範囲にあることが望ましく、0.4μm〜0.6μmの範囲にあるとより望ましい。
粗さが小さ過ぎると、視認性は良くなるが、シートの粘着性(密着性)が増すため、ハンドリング性が悪くなり、キーボード12にセットし難くなるとともにキー14を打つ(叩く)際の指の滑り性が悪くなる。また、使用時に埃等が付着し易くなる。逆に、粗さが大き過ぎると、シートのハンドリング性は良くなるが、キーボード12との密着性が良くなく、視認性も悪くなる。また、キー14を打つ際(打鍵時)の感触も良くない。
エラストマーシートには抗菌剤が添加されていることが望ましい。抗菌剤を添加していないと、シート上に細菌が繁殖する恐れがある。添加方法としては、市販の抗菌剤を適当量添加すればよい。
(実施例1)
ミラブルタイプのシリコーン原料KE9510U(信越化学工業(株))を使用し、表面粗さが中心線平均粗さRaで0.8μmのエンボスPET(ポリエチレンテレフタレート)シートでサンドイッチした状態で架橋させ、厚さ0.3mmのシリコーンエラストマーシートを得た。なお、KE9510Uは、ゴム硬度50設定のシリコーン原料である。得られたシートの両面の三次元中心面平均粗さSRaは0.54μmであり、ゴム硬度は53であった。また、低分子量のシロキサン成分の含有量は4000ppmであった。
実施例1と同様にしてシリコーンエラストマーシートを得、最後に片面のPETシートを剥がしてから、130℃×1時間の熱処理を行った。熱処理により低分子量のシロキサン成分の一部が蒸発除去される。このシートの低分子量のシロキサン成分の含有量は900ppmであった。また、シートの両面の三次元中心面平均粗さSRaは0.54μmであり、ゴム硬度は53であった。
エンボス処理のないフラットなPETシートを使用する以外は、実施例1と同様にしてシリコーンエラストマーシートを作成した。得られたシートの三次元中心面平均粗さSRaは0.02μmであり、ゴム硬度は53であった。また、低分子量のシロキサン成分の含有量は4000ppmであった。
表面粗さが中心線平均粗さRaで3.5μmのエンボスPC(ポリカーボネート)シートを使用する以外は、実施例1と同様にしてシリコーンエラストマーシートを作成した。得られたシートの三次元中心面平均粗さSRaは3.2μmであり、ゴム硬度は53であった。また、低分子量のシロキサン成分の含有量は4000ppmであった。
実施例1と同様にして、厚さ40μmのシリコーンエラストマーシートを作成した。シートの両面の三次元中心面平均粗さ、ゴム硬度及び低分子量のシロキサン成分の含有量は、いずれも実施例1の場合と同じであった。
実施例1と同様にして、厚さ600μmのシリコーンエラストマーシートを作成した。シートの両面の三次元中心面平均粗さ、ゴム硬度及び低分子量のシロキサン成分の含有量は、いずれも実施例1の場合と同じであった。
ポリジメチルシリコーンを主成分として、シリカを全く含まない原料を調整し、それを使用する以外は、実施例1と同様にして、シリコーンエラストマーシートを作成した。本シートのゴム硬度は8であった。また、シートの両面の三次元中心面平均粗さSRaは0.54μmであった。また、低分子量のシロキサン成分の含有量は15000ppmであった。
ミラブルタイプのシリコーン原料TSE2297U(GE東芝シリコーン(株)製)を使用した以外は、実施例1と同様にして、シリコーンエラストマーシートを作成した。なお、TSE2297Uは、ゴム硬度90設定のシリコーン原料である。本シートのゴム硬度は90で、シートの両面の三次元中心面平均粗さSRaは0.54μmであった。また、低分子量のシロキサン成分の含有量は8000ppmであった。
エンボス処理のないフラットなPETシートを片面に使用する以外は、実施例1と同様にしてシリコーンエラストマーシートを作成した。得られたシートは、表面の三次元中心面平均粗さSRaは一方の面が0.02μmで、他方の面が0.54μmであった。また、ゴム硬度は53で、低分子量のシロキサン成分の含有量は4000ppmであった。得られたシートのフラット面(SRaが小さな面)をキーボード12と対向するようにしてキーボード12に取り付けた。
比較例5で得られたシートのエンボス面をキーボード12と対向するようにしてキーボード12に取り付けた。
(三次元中心面平均粗さ)
(株)エリオニクス製の三次元表面粗さ計(ESA−2000)を用いて三次元中心面平均粗さを測定した。測定条件は次のとおりである。
CLコード:1800
測定倍率:500倍
蒸着条件:アルゴンガス中で200秒
解析(SMOOTHING):133(3→401)
(ゴム硬度)
高分子計器(株)製のマイクロゴム硬度計(MD−1型)を使用し、測定すべきシートを重ねて、シート厚さを1mm以上にして測定した。
測定方法:試料1.00gを10mlのアセトンに25℃で16時間浸漬し、浸漬液をガスクロマトグラフにより分析した。
カラム:DB−5
カラム温度:70℃→320℃(25℃/min)
Inj温度:300℃
キャリアガス:He(1ml/min)
検出器:FID
注入量:1μl
実施例1,2及び比較例1〜8で得られた各シートについて、ハンドリング性、視認性、キーボード密着性、打鍵性、オイル移行性に関して試験を行った。
視認性は、キーボードカバーシート20をキーボード12にセットした状態におけるキー14上の文字の見え易さの評価である。
打鍵性は、キー14を打った時の感触の評価である。
各試験とも評価を3段階で行った。○は良い、△は○より劣るが実用上差し支えない、×は不合格をそれぞれ意味する。キーボードカバーシート20としての評価は、前記試験項目のうち一項目でも不合格の項目があると、不合格となる。
*3:キーボード12の文字が見え難かった。
*5:カバーシートの厚みが薄すぎて、キー14を打った時にエラストマーの柔軟性を感じ難かった。
*7:カバーシートが柔らかすぎて、キー14を打った時の感触が良くなかった。
*9:キーボード12の表面に光沢があり、手で触ってみると、少し滑り性があった。また、アルコールで表面を拭くと、滑り性はなくなった。
表1から明らかなように、両面の三次元中心面平均粗さ(SRa)が0.2μm〜1.0μm、シートの厚さが50μm〜500μm、硬さがゴム硬度で10〜80の条件を満たす実施例1及び実施例2は、ハンドリング性、視認性、キーボード密着性、打鍵性及びオイル移行性の全ての試験項目に関して、評価が×(不合格)の項目がない。実施例2ではオイル移行性も良かった。
(1)キーボードカバーシート20は、エラストマー製のシートで形成され、両面の三次元中心面粗さ(SRa)が0.2μm〜1.0μmの範囲にある。従って、粘着剤を使用せずにキーボードカバーシート20をキーボード12上に載置するだけで、キーボードカバーシート20がキーボード12上でずれることなくキー14を打つ(叩く)ことができる。また、キーボード12上に載置されたキーボードカバーシート20に対して端から捲るように力を加えれば簡単に剥がすことができる。さらに、キーを打つ(叩く)際に指の滑り性が良くなる。即ち、キーボードカバーシート20は、シートの設置、メンテナンスが容易でタイプ感に優れたものとなる。
(5)キーボードカバーシート20は、シリコーンエラストマー製であるため、原料のエラストマーの入手が容易で、ゴミや埃が付着しても水洗いで簡単に落とせる。また、耐熱性や耐候性にも優れる。
・ キーボードカバーシート20は、両面が同じ三次元中心面平均粗さ(SRa)である必要はなく、各面のSRaの値が異なっても、その値が0.2μm〜1.0μmであればよい。
(1)厚さが100μm〜300μm、硬さがゴム硬度で20〜70のシリコーンエラストマーシートで形成され、両面の三次元中心面平均粗さ(SRa)が0.2μm〜1.0μmであるキーボードカバーシート。
Claims (2)
- シリコーンエラストマーシートで形成され、両面の三次元中心面平均粗さ(SRa)が0.2μm〜1.0μmで、厚さが50μm〜500μmで、硬さがゴム硬度で10〜80であることを特徴とするキーボードカバーシート。
- 前記シリコーンエラストマーは、低分子量のシロキサン成分の含有量が1000ppm以下である請求項1に記載のキーボードカバーシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005239838A JP4728068B2 (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | キーボードカバーシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005239838A JP4728068B2 (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | キーボードカバーシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007058297A JP2007058297A (ja) | 2007-03-08 |
JP4728068B2 true JP4728068B2 (ja) | 2011-07-20 |
Family
ID=37921785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005239838A Expired - Fee Related JP4728068B2 (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | キーボードカバーシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4728068B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015013683A1 (en) * | 2013-07-25 | 2015-01-29 | Mogolo, Llc | Protective cover for laptop keyboard |
US11429195B2 (en) | 2017-07-06 | 2022-08-30 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Self-healing keyboards |
KR102360587B1 (ko) * | 2020-01-29 | 2022-02-09 | 김철신 | 자기점착형 투명 키보드 덮개 |
KR102334304B1 (ko) * | 2020-08-24 | 2021-12-01 | 강지원 | 항균 키보드 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03103465U (ja) * | 1990-02-09 | 1991-10-28 | ||
JP2003213050A (ja) * | 2001-11-13 | 2003-07-30 | Mitsubishi Chemicals Corp | オレフィン系熱可塑性エラストマー |
-
2005
- 2005-08-22 JP JP2005239838A patent/JP4728068B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03103465U (ja) * | 1990-02-09 | 1991-10-28 | ||
JP2003213050A (ja) * | 2001-11-13 | 2003-07-30 | Mitsubishi Chemicals Corp | オレフィン系熱可塑性エラストマー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007058297A (ja) | 2007-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6336614B1 (en) | Conformable portable computer hand pads | |
JP4728068B2 (ja) | キーボードカバーシート | |
JP5854223B2 (ja) | 入力ペン | |
WO2004017187A3 (en) | Data input device for individuals with limited hand function | |
KR102154136B1 (ko) | 입력 소자 및 입력 장치 | |
US20160061713A1 (en) | Method of evaluating operational feel of substrate and substrate | |
JP2004070802A (ja) | 透明タッチパネル | |
JP2516502B2 (ja) | 入力装置 | |
US7040824B2 (en) | Gel-cushioned accessory for a keyboard | |
JP4366346B2 (ja) | タッチパネル用表面保護フィルム | |
US6796734B2 (en) | Keyless keyboard and a method of using them | |
JP2006333890A (ja) | 指紋採取用シート | |
JP4379293B2 (ja) | ペン入力装置用表面材、ペン入力タッチパネルおよびペン入力装置 | |
JP4133648B2 (ja) | マウスパッド | |
JP5990787B2 (ja) | 静電容量式タッチパネル用スタイラスペン | |
JP3126813U (ja) | 密着性滑り防止層付き定規 | |
JP2004158253A (ja) | 透明導電性フィルム及びタッチパネル | |
JP2809149B2 (ja) | リストレスト | |
JP2010267494A (ja) | 電子機器操作部用の消音シート | |
JP2005146209A (ja) | コーティング材 | |
JP3032087U (ja) | キーボードカバー | |
WO1992016889A1 (en) | Writing surfaces and keyboardless computers | |
JP4713647B2 (ja) | 入力補助装置、その入力補助装置を備えた携帯機器 | |
WO2014142624A1 (ja) | タッチパネル操作用シール | |
US20080313944A1 (en) | Multi-grip promotional applique |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080821 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100804 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101013 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110329 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4728068 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |