JP2001026107A - インクジェット記録ヘッドの駆動方法及び駆動装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの駆動方法及び駆動装置

Info

Publication number
JP2001026107A
JP2001026107A JP11200938A JP20093899A JP2001026107A JP 2001026107 A JP2001026107 A JP 2001026107A JP 11200938 A JP11200938 A JP 11200938A JP 20093899 A JP20093899 A JP 20093899A JP 2001026107 A JP2001026107 A JP 2001026107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording head
jet recording
driving
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11200938A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3412569B2 (ja
Inventor
Toshiki Ishiyama
敏規 石山
Shinichi Okuda
真一 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP20093899A priority Critical patent/JP3412569B2/ja
Priority to US09/613,808 priority patent/US6685300B1/en
Priority to CN00121053A priority patent/CN1280915A/zh
Priority to DE10035868A priority patent/DE10035868A1/de
Publication of JP2001026107A publication Critical patent/JP2001026107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3412569B2 publication Critical patent/JP3412569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不吐出時間が長くなってもインクの吐出を安
定的に行って印字品質を高く維持することができ、か
つ、インク消費量を増大させたり、印字時間を延長する
ことのないインクジェット記録ヘッドの駆動方法を提供
する。 【解決手段】 ノズルからインク滴を吐出させない記録
中の不吐出時に、前記ノズルから前記インク滴を吐出さ
せない程度の圧力変化を前記圧力発生室に与える(ステ
ップS9)とともに、インクジェット記録ヘッドの周囲
の温度及び/又は湿度に応じた適宜の時間的間隔で前記
ノズル内のインクを排出させるようにした(ステップS
11)。前記インクの排出を、最大径のインク滴を吐出
さる際の駆動電圧波形を用いて行うようにするとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動子などの
アクチュエータの作用によってインクが充填された圧力
発生室の体積を変化させ、この体積変化によって前記圧
力発生室に連通するノズルから微細なインク滴を吐出し
て文字や図などを記録媒体に記録するインクジェット記
録ヘッドの駆動方法及び駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電振動子などのアクチュエータを用い
て、インクが充填された圧力発生室を体積変化(膨張・
収縮)させ、これによる内部の圧力変化によって前記圧
力発生室に連通して形成されたノズルの先端からインク
滴を吐出させる、いわゆるドロップオンデマンド形のイ
ンクジェット記録装置が、例えば特公昭53−1213
8号公報や特開平10−193587号公報などで知ら
れている。
【0003】図9は本発明の従来例にかかり、インクジ
ェット記録ヘッドの構成を説明する概略断面図である。
インクジェット記録ヘッド1は、インクが充填される複
数の圧力発生室17と、この圧力発生室17の一側に設
けられたノズルプレート11と、このノズルプレート1
1に圧力発生室17の各々に対応して形成されたインク
滴19を吐出させるためのノズル15と、圧力発生室1
7の各々に対応して設けられ、圧力発生室17に振動板
13を介して振動を付与し、この振動の付与による圧力
発生室17内部の体積変化によってノズル15からイン
クを吐出させる圧電アクチュエータ14と、各圧力発生
室17に連通して設けられ、図示しないインクタンクか
らインク供給路16を介して各圧力発生室17にインク
を供給するためのインク室18とから概略構成される。
【0004】以上の構成により、圧電アクチュエータ1
4が駆動すると圧力発生室17に振動が付与され、この
振動によって圧力発生室17内部の体積が変化してノズ
ル15からインク滴19が吐出される。インク滴19は
記録紙等の記録媒体に着弾して前記記録媒体にドットを
形成する。このようなドットの連続形成によって、画像
データに基づいた所定の文字や画像等が印刷される。な
お、以下の説明では、画像や文字等の印刷を「印字」と
して記載する。
【0005】ところで、この種のインクジェット記録ヘ
ッド1では、入力された印字情報に基づいて正確に記録
媒体に印字を行うために、インク滴を安定的に吐出する
ことが必要である。しかしながら、インクジェット記録
ヘッドで実際に印字を行うと、種々の要因によってイン
ク滴の吐出が不安定になり、所望の印字結果を得ること
ができないことがある。このような問題が発生する一つ
の要因として、インク中に含まれる揮発成分の蒸発が挙
げられる。
【0006】すなわち、インクジェット記録に用いられ
るインクは、主溶媒として水を用い、この中に界面活性
剤などの種々の有機溶剤染料などの着色剤を添加して成
るのが一般的である。このようなインクは、インク滴の
不吐出時間がある程度長くなると、ノズル15の開口か
ら外気中に露出している部分から水分が蒸発して粘性が
増し、あるいはインクが部分的に固化して、ノズル15
を詰まらせる原因となる。
【0007】かかる問題点を解消するために、インクジ
ェット記録ヘッドをいったん印字領域から遠ざけてノズ
ル15内のインクを排出したり、ポンプによってノズル
15から強制的に新しいインクを吸引させたりすること
によって、ノズル15内のインクを入れ替え、インクの
粘性を一定に保ったり、インクが固化したりしないよに
している。しかし、ノズル15から安定的にインクを吐
出させて高品質の印字結果を得るには、上記した作業を
頻繁に行わなければならず、インクの消費量が増大して
印字コストが上昇したり、大量の廃インクを処理しなけ
ればならないという問題が生じる。
【0008】かかる問題を解決するべく、特開昭57−
61576号公報では、ノズルからインク滴を吐出しな
いときにも、インク滴がノズルから飛び出さない程度の
振動を圧力発生室に付与する方法が開示されている。図
10は、特開昭57−61576号公報に記載された上
記方法を説明するためのノズル部分の拡大図である。
【0009】圧力発生室内17内のインク23は、図1
0(a)に示すように、通常はノズルの開口21で外気
と接している。この外気と接している部分22では、図
10(b)に示すように、インク23に含まれる水分が
蒸発して、メニスカス表面付近に高粘度のインク層24
が形成される。ここで、図10(c),(d)に示すよ
うに、インク滴がノズルから飛び出さない程度の振動を
圧力発生室17に与えると、前記メニスカス面が微小振
動(振動の方向を図10(c),(d)中矢印で示す)
する。この微小振動によって、図10(e)に示すよう
に、高粘度のインク層24と低粘度のインク層23が撹
拌され、圧力発生室17内のインクの粘度が均一になる
(図10(e)では、粘度が均一になったインクを符号
25で示している)。
【0010】しかし、このような方法は、不吐出時間が
短時間である場合には効果的であるもが、ノズル15内
のインク23を入れ替えるものではないため、粘度上昇
の速度を遅くすることができるに過ぎず、不吐出時間が
長時間になるとノズル15内でインク23が固まってし
まい、再吐出が困難あるいはできなくなるという問題が
ある。
【0011】そのため、例えば特開平9−29996号
公報には、不吐出時にインクがノズルから吐出しない程
度の微小振動を圧力発生室に与える工程と、一定の時間
間隔で印字領域からインクジェット記録ヘッドを退避さ
せ、ノズルの開口付近及び圧力発生室内のインクを吐出
させる(このような動作を以下パージ動作という)工程
とを有する方法が開示されている。この方法におけるパ
ージ動作のための駆動電圧波形は、通常の印字に使用さ
れる駆動電圧波形よりも電位差の大きいパージ専用波形
を使用し、大量のインクを圧力発生室から吐出させて圧
力発生室内のインクを入れ替え、長期にわたってインク
が固化したり増粘したりしないようにしている。
【0012】しかしながら、特開平9−29996号公
報に記載されたような微小振動の付与とパージ動作との
組み合わせによっても、パージ動作を行う周期が一定で
あるために、パージ動作を頻繁におこなわなければイン
クの粘度が上昇し、かつ、入れ替えのためにインクの消
費量が多くなるという問題がある。
【0013】また、近年の高画質化にともないインク滴
径は小径化する傾向にあるが、インク滴径が小径になる
ほどわずかな粘度変化が印字品質に大きな影響を与える
ようになる。例えば、常温、常湿の環境下で不吐出時間
が約2秒続いた場合、滴径が40μmの場合には飛翔速
度の変動は0.5m/s程度であるものが、滴径が25
μmになると、飛翔速度の変動は2m/sにもなる。こ
のように、インクの滴径が小さくなるほどパージ動作に
よってノズル内のインクを排出させる周期を短くしなけ
ればならなくなり、入れ替えによるインクの排出量(消
費量)も増大することになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
にかんがみてなされたもので、不吐出時間が長くなって
もインクの吐出、特に滴径の小さいインクの吐出を安定
的に行って印字品質を高く維持することができ、かつ、
インクの入れ替えにともなうインク消費量を増大させた
り、印字時間を延長することのないインクジェット記録
ヘッドの駆動装置及び駆動方法を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、インクが充填された複数の圧力発
生室と、この圧力発生室に連通して形成された前記イン
クを吐出するノズルと、前記圧力発生室のそれぞれに対
応して設けられ前記圧力発生室内に圧力変化を生じさせ
るための駆動手段とを有し、前記駆動手段の駆動による
前記圧力発生室内の圧力変化によって前記ノズルからイ
ンク滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット
記録ヘッドの駆動方法において、前記ノズルからインク
滴を吐出させない記録中の不吐出時に、前記ノズルから
前記インク滴を吐出させない程度の圧力変化を前記圧力
発生室に与えるとともに、インクジェット記録ヘッドの
周囲の温度及び/又は湿度に応じた適宜の時間的間隔で
前記ノズル内のインクを排出させる方法としてある。
【0016】この方法によれば、インクの不吐出時には
圧力発生室に微小な振動を与え、かつ、温度や湿度に応
じてノズル内のインクの排出する時間間隔を適宜に設定
しているので、インク排出動作を定期的に行うことによ
る印字速度の低下やインク消費量の増大を招くことな
く、微小なインク滴の吐出を安定的に長期にわたって実
現することができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、インクジェット
記録ヘッドの周囲の温度及び/又は湿度に応じたインク
排出の適切な時間間隔を記憶手段に記憶させ、インクジ
ェット記録ヘッドの周囲の温度及び/又は湿度を測定手
段で測定し、この測定結果に応じた前記時間間隔を前記
記憶手段から読み出し、この時間間隔にしたがって前記
インク排出を行う方法としてある。この方法によれば、
温度センサや湿度センサなどの測定手段でインクジェッ
ト記録ヘッドの周囲の温度を測定し、その測定結果から
最適なインク排出の時間間隔を選択することができる。
これによって、無駄なインクの排出を減少させ、印字速
度も遅くすることがない。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記インクの排
出を、最大径のインク滴を吐出さる際の駆動電圧波形を
用いて行う方法としてある。この方法によれば、最大径
のインク滴を吐出させるための駆動電圧波形を利用して
いるので、インク排出のための駆動電圧波形を発生させ
る必要がなくなる。
【0019】請求項4に記載の発明は、前記インクの排
出を、前記記録媒体から前記ノズルを相対的に退避させ
て行う方法としてある。この方法によれば、排出したイ
ンクが記録媒体に付着するおそれがない。
【0020】請求項5に記載の発明は、前記インク排出
の時間間隔を、インクジェット記録ヘッドの周囲の温度
が低くなるほど短くした方法としてある。温度が低くな
るほどインクの粘性が大きくなって吐出しにくくなるの
で、この方法のようにすれば、外気に接触するノズル部
分のインクの粘性をある程度以下に小さく保ってインク
の吐出を安定的にすることができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、前記インク排出
の時間間隔を、インクジェット記録ヘッドの周囲の湿度
が低くなるほど短くした方法としてある。湿度が低くく
なるほど外気に接触するノズル部分のインクが乾燥によ
って粘性を増しやすい。この方法のようにすれば、湿度
が低くなってもインクの粘性を一定以上に保ってインク
の吐出を安定的にすることができる。
【0022】請求項7に記載の発明は、前記インク排出
の時間間隔を、前記ノズルから吐出するインクの滴径が
小さくなるほど短くした方法としてある。インク滴径が
小さくなるほど粘性の増大によるインク吐出の影響が大
きくなる。この方法のようによれば、インク滴径が小さ
くなってもインクの粘性を一定以上に保ってインクの吐
出を安定的にすることができる。
【0023】請求項8に記載の発明は、インクジェット
記録ヘッドの駆動装置において、インクが充填された複
数の圧力発生室と、この圧力発生室に連通して形成され
た前記インクを吐出するノズルと、前記圧力発生室のそ
れぞれに対応して設けられ前記圧力発生室内に圧力変化
を生じさせるための駆動手段とを有し、前記駆動手段の
駆動による前記圧力発生室内の圧力変化によって前記ノ
ズルからインク滴を吐出して記録媒体に記録を行うイン
クジェット記録ヘッドの駆動装置において、前記ノズル
からインク滴を吐出させない記録中の不吐出時に、前記
ノズルからインク滴を吐出しない程度に前記駆動手段を
駆動させる駆動電圧波形を発生させる第1の波形発生手
段と、インクジェット記録ヘッドの周囲の温度及び/又
は湿度に応じた適宜の時間的間隔で前記ノズル内のイン
クを排出させるための駆動電圧波形を発生させる第2の
波形発生手段とを有する構成としてある。
【0024】この構成によれば、第1の波形発生手段が
インクの不吐出時に圧力発生室に微小な振動を与える。
また、第2の波形発生手段が、温度や湿度に応じた適宜
の時間間隔でノズル内のインクを排出する振動を圧力発
生室に与える。そのため、インク排出動作を定期的に行
うことによる印字速度の低下やインク消費量の増大を招
くことなく、微小なインク滴の吐出を安定的に長期にわ
たって実現することができる。
【0025】請求項9に記載の発明は、前記第2の波形
発生手段は、記録のために前記ノズルから吐出させるイ
ンクの滴径を最も大きくする駆動電圧波形を発生させる
ものとして構成としてある。この構成によれば、最大径
のインク滴を吐出させるための駆動電圧波形を利用して
いるので、インク排出のための駆動電圧波形を発生させ
る必要がなくなり、その分装置構成を簡素なものにする
ことができる。
【0026】請求項10に記載の発明は、前記インクジ
ェット記録ヘッドの周囲の温度及び/又は湿度を測定す
る測定手段と、この測定手段の測定結果を処理して最適
な駆動電圧波形発生信号を前記第1の波形発生手段に送
信する処理手段とを有する構成としてある。この構成に
よれば、温度センサや湿度センサなどの測定手段でイン
クジェット記録ヘッドの周囲の温度を測定し、その測定
結果から最適なインク排出の時間間隔を選択することが
できる。これによって、無駄なインクの排出を減少さ
せ、印字速度の遅延を防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録ヘッドの駆動方法及び駆動装置を図面にしたがって詳
細に説明する。なお、以下の説明において図9に示した
インクジェット記録ヘッド1と同一部位、同一部材には
同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0028】[インクジェット記録ヘッドの駆動装置]
まず、本発明のインクジェット記録ヘッドの駆動装置
を、図1にしたがって説明する。図1は本発明の一実施
形態にかかり、インクジェット記録ヘッドの駆動装置の
構成を説明するブロック図、図2は図1の駆動装置の駆
動を制御する制御装置の構成を説明するブロック図、図
3及び図4は波形発生部で発生させられる駆動電圧波形
を示すグラフである。
【0029】この第1の実施形態の駆動装置は、圧力発
生室17に振動を付与するための駆動手段である圧電ア
クチュエータ461,462,463…に駆動電圧波形
を供給する波形発生回路40と、この波形発生回路40
で発生した駆動電圧波形に基づいて電圧を上昇又は降下
させる増幅部44と、増幅された電圧信号を圧電アクチ
ュエータ461,462,463・・・に分配するべく
信号線の切り換えを行う切換部45と、外部から供給さ
れた印字データに基づく切換部45の切換データを記憶
する印字データ記憶部46とから概略構成される。な
お、これら各部間の信号の授受等の制御は、後に説明す
る制御装置によって行われる。
【0030】圧電アクチュエータ461,462,46
3・・・としては、縦振動モードの振動を発生させる積
層圧電アクチュエータであってもよいが、単板型の圧電
アクチュエータや撓み振動モードの圧電アクチュエータ
など他のアクチュエータであっもよい。また、駆動手段
は圧電アクチュエータに限らず、たとえば静電力や磁力
を利用したアクチュエータであってもよい。
【0031】波形発生回路40は、インク滴を吐出させ
るための駆動電圧波形を発生させる吐出波形発生回路4
01と、インク滴を吐出させない程度に圧力発生室を振
動させてメニスカス面22(図10参照)に微小振動を
付与するための駆動電圧波形を発生させる第1の波形発
生手段としての予備波形発生回路402と、ノズル内の
インクを排出してパージ動作を行うための駆動電圧波形
を発生させる第2の波形発生手段としてのパージ波形発
生回路403とから構成される。
【0032】吐出波形発生回路401では、ノズルから
吐出するインク滴径を大、中、小に変更することができ
るように、3種類の駆動電圧波形を発生させることがで
きる。各回路401,402,403で発生させられる
駆動電圧波形を、図3及び図4のグラフに示す。図3は
吐出波形発生回路401で発生される駆動電圧波形を示
すグラフで、図3(a)(b)(c)はそれぞれインク
滴径の大、中、小に対応する。また、図4(a)は予備
波形発生回路402で発生させられる駆動電圧波形を示
し、図4(b)はパージ波形発生回路403で発生させ
られる駆動電圧波形を示す。なお、図3及び図4におい
ては、グラフの横軸に時間(μs)を、縦軸に電位差
(V)をとり、この実施形態において設定された各部の
時間t(μs)及び電位差(V)を数値で示している。
また、図3及び図4は駆動電圧波形の一例であり、圧力
発生室を振動させて同様の作用を得ることができるので
あれば、これらに限らず任意の駆動電圧波形を選択する
ことができる。
【0033】上記の各波形発生回路401,402,4
03で発生させられた駆動電圧波形は、各波形発生回路
401,402,403に対応して設けられた増幅部4
4の3つの増幅回路441,442,443に送られ
る。増幅回路441,442,443は、各波形発生回
路401,402,403から送られた駆動電圧波形に
基づいて圧電アクチュエータ461,462,463・
・・に供給する電圧を上昇又は下降させる。
【0034】各増幅回路401,402,403と圧電
アクチュエータ461,462,463・・・の各々と
は、信号線によってを接続される。切換部45は、増幅
回路401,402,403と圧電アクチュエータ46
1,462,463・・・とを接続する各前記信号線の
途中に設けられ、増幅回路401,402,403から
圧電アクチュエータ461,462,463・・・に送
信される信号のON/OFFの切り換えを行う複数のス
イッチング回路451,452,453・・・を有して
いる。
【0035】スイッチング回路451,452,453
・・・は、各圧電アクチュエータ461,462,46
3・・・に対応して設けられ、増幅回路401,40
2,403から供給される駆動電圧のいずれかを圧電ア
クチュエータ461,462,463・・・の各々に供
給する。このスイッチング回路451,452,453
・・・の切り換え、すなわち、増幅回路401,40
2,403から供給される駆動波形電圧の選択は、印字
データ記憶部48に記憶されたスイッチング回路切換情
報にしたがって行われる。印字データ記憶部48には、
パーソナルコンピュータ等から供給される印字データに
基づいて予め作成された前記スイッチング回路切換情報
が記憶されている。なお、符号47は印字ライン数をカ
ウントするカウンタで、このカウンタ47でカウントさ
れたライン数が予め設定された所定の数に達すると、印
字作業の終了指令が出力される。また、ノズルからのイ
ンクの排出(パージ動作)の時間間隔を、カウンタ47
のカウント数から割り出すものとしてもよい。
【0036】[制御装置の説明]図2は、印字データ記
憶部48に記憶されたスイッチング回路切換情報にした
がってスイッチング回路451,452,453・・・
の切り換えを行ったり、インクジェット記録ヘッド1の
周囲の温度や湿度に応じてパージ動作を行わせたりする
制御装置のブロック図である。制御装置は、印字を開始
させるための印字コマンドが入力される印字コマンド入
力部71と、印字コマンドの入力があったときに、イン
クジェット記録ヘッド1の周囲の温度や湿度を測定す
る、温度センサや湿度センサ等からなる環境測定部73
と、この環境測定部73の測定結果と設定されるパージ
動作間隔値とを比較するパージ動作間隔比較部74と、
インクジェット記録ヘッド1の周囲の温度や湿度に応じ
た適切なパージ動作間隔情報を記憶するパージ情報記憶
部76と、パージ動作間隔比較部74の比較結果に応じ
てパージ情報記憶部76から適切なパージ動作間隔情報
を読み出すとともに、印字コマンドの入力信号を処理し
て所定の指令信号を出力するデータ処理部72と、前記
指令信号をスイッチング回路451,452,453・
・・等に送信する出力部75とから概略構成される。
【0037】データ処理部72は、印字コマンドに応じ
て適切な印字データを作成し、環境測定部73の測定結
果に応じて適切なパージ動作間隔情報をパージ情報記憶
部76から読み出してパージ動作間隔の設定を行う。パ
ージ情報記憶部76には、インクジェット記録ヘッド1
の周囲の温度や湿度を種々に変化させ、その周囲環境に
最適なパージ動作間隔(インク排出の間隔)を求めて作
成されたパージ動作間隔情報が予め記憶されている。
【0038】図5及び図6は、吐出休止時間と安定的な
吐出が行われるまでのインク滴吐出回数との関係を示す
グラフで、図5はインクジェット記録ヘッド1の周囲の
温度を約25℃に保って湿度を20%〜70%まで変化
させた場合のものを、図6はインクジェット記録ヘッド
1の周囲の湿度を約45%に保って温度を10℃〜40
℃まで変化させた場合のものを示している。
【0039】図5を参照すると、周囲の湿度が55%以
上の場合は、不吐出状態が80秒間続いても、小滴吐出
をすることなくインク吐出が安定し、その後もインク排
出が不要であることがわかる。これは、周囲の湿度が5
5%以上になると、ノズル開口部分のインクからの水分
の蒸発がほとんど無いからである。周囲の湿度が55%
より低くなると、インク排出をすることなく特性を復活
させることのできる時間は急激に短くなり、例えば、湿
度が45%になると約20秒、湿度が35%以下になる
と10秒程度の不吐出で次のインク吐出が不安定になる
ことがわかる。
【0040】図6を参照すると、周囲の温度が40℃以
上の場合は80秒間、35℃で40秒間不吐出状態が続
いても、インク吐出が安定していて、パージ動作が不要
であることを示している。しかし、周囲の温度が25℃
では、不吐出状態が20秒以上継続すると、パージ動作
を行わなければ安定的な吐出を行うことはできず、さら
に温度が下がって10℃では不吐出状態が1秒でも不安
定になってしまう。これは、温度が下がるほどインク滴
の粘性が急速に増大することに起因するものと考えられ
る。
【0041】このように、インクジェット記録ヘッド1
の周囲の温度や湿度によって粘度上昇の速度が変化する
ので、パージ動作間隔が一定では、動作保証環境内のも
っとも厳しい条件に合わせて設定しなければならず、イ
ンク消費量の増大や印字速度の遅延を招くことになる。
例えば、図5及び図6で示した例では、1秒間隔でパー
ジ動作を行うように設定する必要がある。そこで、この
第1の実施形態では、インクジェット記録ヘッド1の周
囲の温度を測定する温度測定手段としての温度センサを
設けている。これを、具体的に図7にしたがって説明す
る。
【0042】図7は、インクジェット・プリンタにおけ
る記録媒体とインクジェット記録ヘッドとの関係を示す
平面概略図である。インクジェット記録ヘッド1は、図
示しないインクジェット・プリンタの本体に設けられた
ガイド35に沿って矢印Xの方向に移動するキャリッジ
31に設けられる。記録媒体(記録用紙)32は、送り
ローラ36によってこれと直交する矢印Y方向に送られ
る。そして、キャリッジ31のX方向の送りと、記録媒
体32のY方向の送りとの組み合わせで、所定の印字が
記録媒体32上に行われる。温度センサ33はキャリッ
ジ31に取り付けられ、インクジェット記録ヘッド1の
周囲の温度を常時あるいは定期的に測定し、その結果を
制御装置に送信する。
【0043】このような温度センサ33の測定結果を用
いて、例えば、インクジェット記録ヘッド1の周囲の温
度が10℃以下のときにパージ動作間隔を8秒に、また
10℃〜30℃の範囲でパージ動作間隔を20秒に、さ
らに30℃以上でパージ動作間隔を40秒に設定すると
よい。本発明者は、このようにパージ動作間隔を設定し
て印字テストを行ったとろころ、動作保証範囲内(温度
10℃〜40℃、湿度20%〜70%の範囲内)で良好
な印字結果が得られた。
【0044】[インクジェット記録ヘッドの駆動方法の
説明]次に、図1〜図8を参照しながら、上記構成の本
発明の駆動装置の作用を、本発明の駆動方法とともに説
明する。なお、図8は、本発明の駆動方法の一実施形態
を説明するためのフローチャートである。
【0045】まず、インクジェット記録ヘッドの周囲の
温度や湿度を種々に変化させ、その周囲環境に最適なパ
ージ動作間隔(インク排出の時間間隔)を予め求めて、
パージ動作間隔記憶部76に記憶させる。前記パージ動
作間隔の設定手順は、上に説明したとおりである。印字
コマンドの入力があると(ステップS1)、環境測定部
73がインクジェット記録ヘッドの周囲の環境(温度及
び/又は湿度)を測定する(ステップS2)。この測定
結果の入力があったときにデータ処理部72はパージ動
作間隔記憶部76に記憶されたパージ動作間隔情報をパ
ージ動作間隔比較部74に送信する。パージ動作間隔比
較部74は、送信されてくるパージ動作間隔情報の中か
ら、前記測定結果に対応する最適なパージ動作間隔情報
があるかどうかを判断する(ステップS3)。
【0046】最適なパージ動作間隔情報が見つかれば、
その情報に基づいてパージ動作間隔を設定して(ステッ
プS4)印字を実行し(ステップS6)、見つからなけ
れば、エラーを出力して(ステップS5)、印字処理を
終了する(ステップS13)。また、印字実行中にイン
クジェット記録ヘッドが印字領域内にあるかどうかを判
断し(ステップS7)、印字領域内にインクジェット記
録ヘッドがあれば、次にノズルがインク滴を吐出する状
態か否かを判断し(ステップS8)、不吐出状態であれ
ばインクを吐出させない程度の予備振動を圧力発生室に
与える(ステップS9)。
【0047】次いで、設定されたパージ動作時間に達し
たか否かが判断され(ステップS10)、パージ動作時
間になっていれば、インク滴の吐出の有無に関わりなく
パージ動作を行い、ノズル内部の粘度の上昇したインク
を排出させ、圧力発生室の低粘度のインクをノズル開口
に移動させる(ステップS11)。時間を計測する代わ
りに、印字ライン数のカウントから動作時間を割り出し
てもよい。以上の動作が終了すると、印字ライン数をカ
ウントすることによって印字処理の終了か否かが判断さ
れ(ステップS12)、終了であれば印字処理信号を送
信して印字を終了し(ステップS13)、終了でなけれ
ばステップS6に戻って印字を続行する。
【0048】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。この第2の実施形態では、
インクジェット記録ヘッド又はインクジェット記録ヘッ
ド1を取り付けるキャリッジ31(図7参照)に、温度
センサ33及び湿度センサを取り付け、インクジェット
記録ヘッド1の周囲の温度及び湿度に応じて多段階でパ
ージ動作を行うようにしている。温度及び湿度とパージ
動作間隔との組み合わせの一例を、以下の表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1のように、パージ動作間隔を設定して
印字を行ったところ、インクジェット記録ヘッド1の周
囲環境が低温・低湿(10℃・20%)であっても、良
好な印字結果を得ることができた。また、高温・高湿
(30℃・60%)の環境下において、前記低温・低湿
のときと比べて約1/20のインク消費となった。この
ように、温度と湿度とを組み合わせて多段階にパージ動
作間隔を設定することで、広い環境下で良好な印字を実
現することができる。
【0051】[第3の実施形態]この第3の実施形態で
は、パージ動作にはパージ専用の駆動電圧波形を用い
ず、図3(a)に示す最大径のインク滴を吐出する際に
使用する駆動電圧波形を使用した。この駆動電圧波形を
用いて動作保証範囲内での印字実験を行った。その結
果、動作保証範囲内の全ての環境において第2の実施形
態と同様に、良好な印字結果が得られた。このことはす
なわち、パージ動作を行う駆動電圧波形として最大滴径
のインク滴を吐出するための駆動電圧波形を用いること
ができるということを意味する。したがってパージ動作
専用の駆動電圧波形を発生させる必要がなくなり、装置
コストを低廉なものにすることができるという利点があ
る。
【0052】以上の実施形態からわかるように、温度セ
ンサ及び/又は湿度センサを設け,動作環境に適したパ
ージ動作間隔を複数段階に設定することで、インク消費
量を少なく抑えつつ良好な印字を行うことが可能であ
る。この第1〜第3の実施形態で吐出させた最小の滴径
は20μmであり、このときのパージ動作間隔は表1で
示した値が最適であったが、最小滴径が20μmより大
きい場合は、表1で示した値よりも長いパージ動作間隔
で十分であり、また、最小滴径が20μmより小さい場
合は表1で示した値よりも短いパージ動作間隔が必要と
なる。
【0053】本発明の好適な実施形態について説明して
きたが、本発明は上記の実施形態により何ら限定される
ものではない。例えば、上記の説明では、インクジェッ
ト記録ヘッド1はカイザー形のものであるとして説明し
たが、圧電アクチュエータなどの駆動手段に設けた溝を
圧力発生室とする記録ヘッドなど、他の形態のインクジ
ェット記録ヘッドにも本発明を適用することは可能であ
る。
【0054】また、上記の説明では、記録用紙上に着色
インクを吐出して文字や画像などの記録を行うインクジ
ェット記録装置を例に挙げたが、記録媒体は紙に限ら
ず、たとえば,高分子フィルムやガラスであってもよ
い。このような用途に用いれば、本発明をデイスプレイ
用のカラーフィルタの製造に適用することも可能であ
る。さらに、インクは着色インクに限らず、溶融状態の
半田とすることも可能で、基板上に前記半田を吐出して
部品実装用のバンプを形成することも可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、パージ動作を行うこと
による印字速度の低下やインク消費量の増大を招くこと
なく、微小なインク滴の吐出を安定的に長期にわたって
実行し、高品質な印字を行うことができる。特に、最大
径のインク滴を吐出させるための駆動電圧波形を利用し
て、パージ動作を行うようにすれば、パージ動作のため
の駆動電圧波形を発生させる必要がなくなり、装置構成
を簡素なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの駆動装置
の一実施形態にかかるブロック図である。
【図2】印字データ記憶部に記憶されたスイッチング回
路切換情報にしたがってスイッチング回路の切り換え等
を行う制御装置のブロック図である。
【図3】波形発生部で発生させられる駆動電圧波形を示
すグラフで、(a)はノズルから吐出させるインク滴の
滴径が大径のもの、(b)は前記インク滴径が中径のも
の、(c)は前記インク滴径が小径のものを示す。
【図4】波形発生部で発生させられる駆動電圧波形を示
すグラフで、(a)はノズルからインク滴を吐出させな
い程度に圧力発生室を振動させる予備波形を示し、
(b)はノズル内のインクを排出するためのパージ波形
を示す。
【図5】吐出休止時間と安定的な吐出が行われるまでの
インク滴(小滴)の吐出回数との関係を示すグラフで、
インクジェット記録ヘッドの周囲の温度を約25℃に保
って湿度を20%〜70%まで変化させた場合のものを
示す。
【図6】吐出休止時間と安定的な吐出が行われるまでの
インク滴の吐出回数との関係を示すグラフで、インクジ
ェット記録ヘッドの周囲の湿度を約45%に保って温度
を10℃〜40℃まで変化させた場合のものを示してい
る。
【図7】インクジェット・プリンタにおける記録媒体と
インクジェット記録ヘッドとの関係を示す平面概略図で
ある。
【図8】本発明の駆動方法の一実施形態を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】本発明の従来例にかかり、インクジェット記録
ヘッドの構成を説明する概略断面図である。
【図10】図10(a)〜(d)は、特開昭57−61
576号公報に記載された、安定したインク滴の吐出を
行う方法を説明するためのノズル部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド 14 圧電アクチュエータ(駆動手段) 15 ノズル 17 圧力発生室 33 温度センサ(温度測定手段) 35 キャリエッジ 40 波形発生部 41 吐出波形発生回路 42 予備波形発生回路(第1の波形発生手段) 43 パージ波形発生回路(第2の波形発生手段) 44 増幅部 45 切換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 EB30 EB31 EB38 EC24 EC37 EC41 EC53 EC54 2C057 AF74 AF75 AG44 AL11 AL26 AL30 AM06 AM33 AR06 BA04 BA14 5C074 AA20 BB16 EE03 EE06 GG01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが充填された複数の圧力発生室
    と、この圧力発生室に連通して形成された前記インクを
    吐出するノズルと、前記圧力発生室のそれぞれに対応し
    て設けられ前記圧力発生室内に圧力変化を生じさせるた
    めの駆動手段とを有し、前記駆動手段の駆動による前記
    圧力発生室内の圧力変化によって前記ノズルからインク
    滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録
    ヘッドの駆動方法において、 前記ノズルからインク滴を吐出させない記録中の不吐出
    時に、前記ノズルから前記インク滴を吐出させない程度
    の圧力変化を前記圧力発生室に与えるとともに、インク
    ジェット記録ヘッドの周囲の温度及び/又は湿度に応じ
    た適宜の時間的間隔で前記ノズル内のインクを排出させ
    ることを特徴とするインクジェット記録ヘッドの駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録ヘッドの周囲の温度
    及び/又は湿度に応じたインク排出の適切な時間間隔を
    記憶手段に記憶させ、インクジェット記録ヘッドの周囲
    の温度及び/又は湿度を測定手段で測定し、この測定結
    果に応じた前記時間間隔を前記記憶手段から読み出し、
    この時間間隔にしたがって前記インク排出を行うことを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド
    の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記インクの排出を、最大径のインク滴
    を吐出さる際の駆動電圧波形を用いて行うことを特徴と
    する請求項1又は2に記載のインクジェット記録ヘッド
    の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記インクの排出を、前記ノズルを記録
    媒体から相対的に退避させて行うことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド
    の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記インク排出の時間間隔を、インクジ
    ェット記録ヘッドの周囲の温度が低くなるほど短くした
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイン
    クジェット記録ヘッドの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記インク排出の時間間隔を、インクジ
    ェット記録ヘッドの周囲の湿度が低くなるほど短くした
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のイン
    クジェット記録ヘッドの駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記インク排出の時間間隔を、前記ノズ
    ルから吐出するインクの滴径が小さくなるほど短くした
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のイン
    クジェット記録ヘッドの駆動方法。
  8. 【請求項8】 インクジェット記録ヘッドの駆動装置に
    おいて、インクが充填された複数の圧力発生室と、この
    圧力発生室に連通して形成された前記インクを吐出する
    ノズルと、前記圧力発生室のそれぞれに対応して設けら
    れ前記圧力発生室内に圧力変化を生じさせるための駆動
    手段とを有し、前記駆動手段の駆動による前記圧力発生
    室内の圧力変化によって前記ノズルからインク滴を吐出
    して記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドの
    駆動装置において、 前記ノズルからインク滴を吐出させない記録中の不吐出
    時に、前記ノズルからインク滴を吐出しない程度に前記
    駆動手段を駆動させる駆動電圧波形を発生させる第1の
    波形発生手段と、 インクジェット記録ヘッドの周囲の温度及び/又は湿度
    に応じた適宜の時間的間隔で前記ノズル内のインクを排
    出させるための駆動電圧波形を発生させる第2の波形発
    生手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの
    駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の波形発生手段は、記録のため
    に前記ノズルから吐出させるインクの滴径を最も大きく
    する駆動電圧波形を発生させることを特徴とする請求項
    8に記載のインクジェット記録ヘッドの駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記インクジェット記録ヘッドの周囲
    の温度及び/又は湿度を測定する測定手段と、この測定
    手段の測定結果を処理して最適な駆動電圧波形発生信号
    を前記第1の波形発生手段に送信する処理手段とを有す
    ることを特徴とする請求項9又は10に記載のインクジ
    ェット記録ヘッドの駆動装置。
JP20093899A 1999-07-14 1999-07-14 インクジェット記録ヘッドの駆動方法及び駆動装置 Expired - Fee Related JP3412569B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20093899A JP3412569B2 (ja) 1999-07-14 1999-07-14 インクジェット記録ヘッドの駆動方法及び駆動装置
US09/613,808 US6685300B1 (en) 1999-07-14 2000-07-11 Device and method for driving ink jet printing head capable of attaining both high quality printing and reduction of ink consumption
CN00121053A CN1280915A (zh) 1999-07-14 2000-07-14 用于驱动喷墨打印头的装置及方法
DE10035868A DE10035868A1 (de) 1999-07-14 2000-07-14 Vorrichtung und Verfahren zum Antreiben eines Tintenstrahldruckkopfes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20093899A JP3412569B2 (ja) 1999-07-14 1999-07-14 インクジェット記録ヘッドの駆動方法及び駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001026107A true JP2001026107A (ja) 2001-01-30
JP3412569B2 JP3412569B2 (ja) 2003-06-03

Family

ID=16432798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20093899A Expired - Fee Related JP3412569B2 (ja) 1999-07-14 1999-07-14 インクジェット記録ヘッドの駆動方法及び駆動装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6685300B1 (ja)
JP (1) JP3412569B2 (ja)
CN (1) CN1280915A (ja)
DE (1) DE10035868A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005349709A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Canon Inc 記録装置および記録方法
US7156480B2 (en) 2003-07-25 2007-01-02 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Ink-jet head driving method and ink-jet recording apparatus
CN103223772A (zh) * 2012-01-18 2013-07-31 京瓷办公信息系统株式会社 喷墨式记录装置以及图像形成装置
JP2013208764A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2018140570A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002273912A (ja) * 2000-04-18 2002-09-25 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2004216596A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Seiko Epson Corp 波形決定装置、波形決定方法、液滴吐出装置、液滴吐出方法、成膜方法、デバイス製造方法、電気光学装置、および、電子機器
US7513416B1 (en) * 2004-07-29 2009-04-07 Diebold Self-Service Systems Cash dispensing automated banking machine deposit printing system and method
KR100647308B1 (ko) * 2005-01-19 2006-11-23 삼성전자주식회사 잉크젯 방식을 이용한 컬러 필터의 제조방법
JP4770226B2 (ja) * 2005-03-25 2011-09-14 富士ゼロックス株式会社 液滴吐出記録ヘッドの駆動方法及び液滴吐出記録装置
JP4438678B2 (ja) * 2005-04-22 2010-03-24 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出方法と液滴吐出装置、薄膜形成方法及びデバイス並びに電子機器
US7992960B2 (en) * 2007-01-31 2011-08-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Non-user-initiated preventative maintenace modes for inkjet-printing device
US8128188B2 (en) * 2009-04-30 2012-03-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Monitoring ink flow
JP5304809B2 (ja) * 2011-01-31 2013-10-02 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置、制御装置、及び、プログラム
JP5793938B2 (ja) * 2011-04-26 2015-10-14 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
JP6716997B2 (ja) * 2016-03-30 2020-07-01 株式会社ジェイテクト 制御装置および流体供給装置の制御方法
CN111730986B (zh) * 2018-10-31 2021-06-01 深圳市汉森软件有限公司 打印机喷头电压控制电路及打印机
CN110303789A (zh) * 2019-08-15 2019-10-08 武汉璟丰科技有限公司 一种喷墨打印机打印方法和系统
CN113752700B (zh) * 2020-06-03 2022-12-09 深圳市汉森软件有限公司 喷头电压驱动波形的动态切换方法、装置、设备及介质
CN112455090B (zh) * 2020-10-30 2022-02-22 北京方正印捷数码技术有限公司 调节打印机喷墨的控制方法、装置、设备、介质和系统
CN116619907B (zh) * 2023-07-24 2023-10-20 季华实验室 喷头驱动波形数据优化方法、装置、电子设备及存储介质

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912828B2 (ja) 1976-07-19 1984-03-26 株式会社大林組 鉄筋コンクリ−ト構造骨組の柱・梁接合部
JPS5448551A (en) * 1977-09-26 1979-04-17 Ricoh Co Ltd Ink jet driving circuit
JPS5761576A (en) 1980-09-30 1982-04-14 Canon Inc Ink jet recording
US4567494A (en) * 1984-06-29 1986-01-28 Hewlett-Packard Company Nozzle cleaning, priming and capping apparatus for thermal ink jet printers
US5264865A (en) * 1986-12-17 1993-11-23 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording method and apparatus utilizing temperature dependent, pre-discharge, meniscus retraction
US4926196A (en) * 1986-12-25 1990-05-15 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printer
JPS63260450A (ja) 1987-04-17 1988-10-27 Canon Inc インクジエツト記録装置の目詰り防止方法
JPH0497853A (ja) 1990-08-14 1992-03-30 Canon Inc インクジェット記録装置
JP3374862B2 (ja) * 1992-06-12 2003-02-10 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
US5565898A (en) * 1993-11-05 1996-10-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink ejecting printer having different cleaning timings
JP3332569B2 (ja) * 1994-04-26 2002-10-07 キヤノン株式会社 液体噴射プリント装置およびプリント方法
US5659342A (en) * 1994-09-30 1997-08-19 Hewlett-Packard Company On-page inkjet printhead spitting system
JPH0929996A (ja) 1995-07-18 1997-02-04 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法
JP3346454B2 (ja) 1997-01-08 2002-11-18 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式印刷装置及び印刷方法
JPH1120197A (ja) * 1997-06-30 1999-01-26 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタの回復装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7156480B2 (en) 2003-07-25 2007-01-02 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Ink-jet head driving method and ink-jet recording apparatus
JP2005349709A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Canon Inc 記録装置および記録方法
JP4632404B2 (ja) * 2004-06-10 2011-02-16 キヤノン株式会社 記録装置および記録方法
CN103223772A (zh) * 2012-01-18 2013-07-31 京瓷办公信息系统株式会社 喷墨式记录装置以及图像形成装置
JP2013208764A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2018140570A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3412569B2 (ja) 2003-06-03
CN1280915A (zh) 2001-01-24
DE10035868A1 (de) 2001-02-08
US6685300B1 (en) 2004-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3412569B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの駆動方法及び駆動装置
KR100788991B1 (ko) 개선된 구동 파형에 따라 구동하는 프린트 헤드를 구비하는화상 재생 및 형성장치
JPH10286961A (ja) インクジェット式記録装置
JP4328907B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3056191B1 (ja) インクジェット式プリンタ用ヘッドの駆動装置および方法
JP2004262237A (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッドの駆動方法
US20060061609A1 (en) Droplet ejection head driving method, droplet ejection head and droplet ejection device
JP3204314B2 (ja) インクジェットプリンタのプリントヘッド駆動方法およびプリントヘッド駆動装置
JP3514136B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3959809B2 (ja) インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法
JP3986910B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動方法およびその駆動方法を用いたインクジェット印刷装置
JP2005262525A (ja) 液体吐出ヘッドの駆動方法、インクジェットヘッドの駆動方法、及びインクジェットプリンタ
JPH09201967A (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP4678158B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出ヘッド、及び液滴吐出装置
JPH09169111A (ja) インクジェットプリンタ
EP4015223B1 (en) Inkjet head, method for driving an inkjet head, and inkjet printer
JP2004322315A (ja) インクジェットプリンタ用記録ヘッド、及び、インクジェットプリンタ
EP4091819A1 (en) Ink-jet recording device and recording operation driving method
JPH05330078A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2007030343A (ja) インクジェットプリンタのヘッド駆動装置及びヘッド駆動方法
JP3413790B2 (ja) インクジェットプリンタ、インクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置、インクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法およびインクの吐出方法
JP3767143B2 (ja) インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法
JPH09193371A (ja) インクジェット記録装置
JPH10315464A (ja) インクジェット記録装置
JP2003211669A (ja) インクジェット式記録装置による記録方法、及び前記記録方法に適した記録ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090328

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100328

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees