JPH0497853A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0497853A
JPH0497853A JP21369690A JP21369690A JPH0497853A JP H0497853 A JPH0497853 A JP H0497853A JP 21369690 A JP21369690 A JP 21369690A JP 21369690 A JP21369690 A JP 21369690A JP H0497853 A JPH0497853 A JP H0497853A
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JP
Japan
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recording head
recording
ejection
head
ink
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JP21369690A
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English (en)
Inventor
Takao Aichi
孝郎 愛知
Katsuaki Yasuzawa
安沢 勝昭
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はインクジェット記録装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、記録シートなどの被記録媒体にインクを吐出させ
て記録を行なうインクジェット記録方式には種々のもの
があるが、熱エネルギーを利用してインクを吐出させる
熱インクジェット方式(たとえば、米国特許第4723
129号明細書、米国特許第4740796号明細書な
ど)は、記録電気信号に対する応答性が良く、吐出口(
オリフィス)の高密度マルチ化が容易、記録中の騒音が
小さい、多色のインクを使用することによるカラー画像
記録が容易などの利点を有することから、他のインクジ
ェット記録方式に比べてその将来性が有望視されている
この種のインクジェット記録装置においては、キャリッ
ジに搭載された記録ヘットに、複数個のノズルを該キャ
リッジの垂直方向に一直線上に並べ、該複数個のノズル
の各吐出口から熱エネルギーを利用してインクを吐出さ
せることにより、被記録媒体に記録(印字)を行ってい
る。
しかし、該印字中、特に前記記録ヘット付近の雰囲気湿
度が低いときに一定時間インクを吐出しないと、インク
が前記ノズルの各吐出口に固着してしまい、インクの不
吐出や印字品位の劣化をもたらす。
そこで、この種のインクジェット記録装置では、該イン
クの不吐出や印字品位の劣化を防止するために、前記ノ
ズルの各吐出口からインクを強制的に吐出させる動作(
以下、空吐出と呼ぶ)を印字中の一定時間ごと(以下、
空吐出間隔と呼ぶ)に行い、前記インクの固着を防いで
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来例では、前記記録ヘッド付近の
雰囲気湿度の高低にかかわらず一定の空吐出間隔で前記
空吐出を行っている関係上、インクが固着しやすい前記
雰囲気湿度が低い場合を基準にして前記空吐出間隔を決
めている(たとえば、10秒間ごと)ので、インクが比
較的固着しにくい前記雰囲気湿度が高い場合でも、該空
吐出間隔で前記空吐出を行うため、平均印字速度(以下
、スルーブツトと呼ぶ)の低下をもたらすという欠点が
ある。
本発明の目的は、空吐出によるスループットの低下を防
止することができるインクジェット記録装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のインクジェット記録装置は、 インクが吐出される吐出部を有する記録ヘッドと、 該記録ヘッドの空吐出を行う空吐出手段と、前記記録ヘ
ッドに係わる環境条件を検出する環境条件検出手段と、 前記記録ヘッドに対して空吐出を行わせる所定時間を計
測する計測手段と、 前記環境条件検出手段により検出された前記記録ヘッド
に係わる環境条件に応じて前記所定時間を変更する空吐
出実施期間変更手段とを具備する。
ここで、前記環境条件検出手段は、前記記録ヘッドの基
板の温度検出手段、該記録ヘッド内のインクの温度検出
手段、該記録ヘッドが備えられる装置内の温度検出手段
、および該記録ヘッドの雰囲気温度検出手段のうち少な
くとも一つを具備してもよいし、 前記環境条件検出手段は、前記記録ヘッド付近の雰囲気
湿度を検出する湿度検出素子を具備していてもよい。
また、前記記録ヘッドは、記録シートの記録領域の全幅
にわたって吐出口が形成されているフルラインタイプで
あってもよいし、 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するものであって、該熱エネルギーを発生するための
電気熱変換体を備えていてもよい。
または、本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッ
ドに係わる環境条件に応じて、該記録ヘッドに対する空
吐出指令間隔を変更する手段を具備する。
または、本発明のインクジェット記録装置は、キャリッ
ジに搭載された、インクが小滴として吐出される微細な
吐出口をもつ複数個のノズルを有する記録ヘッドと、 該記録ヘッドの空吐出を行う空吐出手段と、前記キャリ
ッジの前記記録ヘッドの付近に搭載された、該記録ヘッ
ド付近の雰囲気温度を検出する温度検出素子と、 前記記録ヘッドの印字時間を計測する印字時間計測手段
と、前記温度検出素子により検出された前記記録ヘッド
付近の雰囲気温度を取り込む雰囲気温度取込み手段と、
複数個の所定の空吐出間隔が格納されたメモリと、前記
取り込んだ記録ヘッド付近の雰囲気温度に応じて異なる
空吐出間隔を前記メモリから読出して、該読出した空吐
出間隔よりも前記計測した印字時間が大きいときに前記
空吐出手段を動作させるマイクロプロセッサとを有する
制御部とを具備する。
ここで、前記温度検出素子の代わりに、前記記録ヘッド
付近の雰囲気湿度を検出する湿度検出素子を具備しても
よいし、 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するものであって、該熱エネルギーを発生するための
電気熱変換体を備えていてもよい。
[作用] 本発明のインクジェット記録装置では、環境条件検出手
段により検出された記録ヘッドに係わる環境条件に応じ
て、計測手段で計測する前記記録ヘッドに対して空吐出
を行わせる所定時間を空吐出実施期間変更手段で変更す
ることにより、前記記録ヘッドの環境に応じて常に最適
な空吐出間隔で空吐出手段を動作させることができるの
で、効率的に前記記録ヘッドの空吐出を行うことができ
る。
前記環境条件検出手段で検出する環境条件としては、イ
ンクの固着現象は湿度が低いほど起りやすいため、前記
記録ヘッド付近の雰囲気湿度が考えられ、これを検出し
てもよいが、−船釣に温度と湿度とは比例関係を有する
ため、前記記録ヘッドの基板の温度、該記録ヘッド内の
インクの温度、該記録ヘッドが備えられる装置内の温度
、および該記録ヘッドの雰囲気温度のうち少なくとも一
つを検出するようにしてもよい。
また、前記記録ヘットに係わる環境条件に応じて、該記
録ヘッドに対する空吐出指令間隔を変更するようにして
も、同様にして効率的に前記記録ヘッドの空吐出を行う
ことができる。
さらに、温度と湿度とは一般的に比例関係を有しかつ記
録ヘッドの複数個のノズルの各吐出口で生じるインクの
固着現象は湿度が低いほど起りやすい点に着目し、温度
検出素子により前記記録ヘッド付近の雰囲気温度を検出
し、該検出された雰囲気温度が高い(すなわち、雰囲気
湿度が高い)ときには前記記録ヘッドの空吐出間隔を大
きくし、前記検出された雰囲気温度が低い(すなわち、
雰囲気湿度が低い)ときには前記空吐出間隔を小さくす
ることにより、効率的に前記記録ヘッドの空吐出を行う
ことができる。
ただし、温度と湿度とは必ずしも比例関係を有するとは
限らないので、前記温度検出素子の代わりに湿度検出素
子を用いて該湿度検出素子で検出した前記記録ヘッドの
雰囲気湿度に応じて前記空吐出間隔を変化させることに
より、より効率的に前記記録ヘッドの空吐出を行うこと
ができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
第1図は本発明のインクジェット記録装置の第1の実施
例を示す斜視図、第2図は制御部8の概略構成を示すブ
ロック図、第3図は制御部8の動作を示すフローチャー
ト、第4図は記録ヘッド1付近の雰囲気温度と空吐出間
隔との関係を示すグラフ、第5図は第1図に示した記録
ヘッド1の構造の一部分を示す斜視図である。
本実施例のインクジェット記録装置は第1図に示すよう
に、インクが微細な小滴として吐出される吐出口をもつ
複数個のノズルを有する記録ヘッド1と、記録ヘット1
付近の雰囲気温度を検出する温度検出素子であるサーミ
スタ11と、サーミスタ11および記録ヘット1が搭載
されたキャリッジ2と、キャリッジ2をキャリッジ軸3
に沿って移動させるキャリッジベルト9およびキャリッ
ジモータ4と、記録シートなどの被記録媒体6を図中下
から上に紙送りする一対の紙送りローラ10および紙送
りローラ10を駆動するラインフィートモータ5と、ホ
ームポジションHへ導かれた記録ヘッド1と対向する位
置に設けられた、記録ヘッド1の空吐出を行う公知の空
吐出手段を有するキャップ7と、本発明の目的である空
吐出によるスルーブツトの低下防止を実現する制御部8
とを具備している。
制御部8は第2図に示すように、記録ヘッド1の印字時
間を計測するために一定時間ごとにタイミング信号を出
力するタイマ84と、サーミスタ11により検出された
記録ヘッドl付近の雰囲気温度を示すアナログ信号をデ
ジタル信号に変換して取り込む雰囲気温度取り込み手段
であるアナログ/デジタル変換回路(以下、A/D変換
回路と呼ぶ)85と、該変換された雰囲気温度および不
図示のデータ入力装置から入力される第4図に示す記録
ヘッドl付近の雰囲気温度と空吐出間隔との関係を示す
データなどが格納されるRAM83と、RAM83に格
納された前記雰囲気温度に対応する前記空吐出間隔をR
AM83から読出して、タイマ84から出力されるタイ
ミング信号より計測した記録ヘッド1の印字時間が前記
読出した空吐出間隔よりも大きいときにキャップ7に記
録ヘッド1の空吐出を行わせるとともに、外部のデータ
転送装置20から送られてくる印字データの記録へラド
lへの出力および該印字データを被記録媒体6に印字す
る際の記録ヘッド1のポジションを決定するキャリッジ
モータ4およびラインフィードモータ5の制御などを行
うマイクロプロセッサ(以下、MPUと称する)81と
、MPU81の動作手順が記載されたプログラムなどが
格納されているROM82とを有している。
第5図に示すように、記録ヘッド1は、外部より供給さ
れるインクが蓄えられる液室60と、列状に設けられた
複数個のノズル50とを有する。
各ノズル50には、印字情報に応じて吐出口30から吐
出させるインク液滴を形成するための熱エネルギーを発
生する電気熱変換体40がそれぞれ設けられている。す
なわち、インクジェット装置内の不図示の駆動手段によ
り、前記印字信号に応じた駆動信号を各電気熱変換体4
0に印加して、各電気熱変換体40に熱エネルギーを発
生させ膜沸騰を生じ、各ノズル50内に気泡を形成する
。そして該気泡の成長によって各吐出口30からインク
液滴を吐出させる。
次に、本実施例のインクジェット記録装置の動作につい
て第1図を用いて説明する。
印字動作時には、キャリッジ2がキャリッジモータ4お
よびキャリッジベルト9によって図中圧から右に移動さ
れるとともに、データ転送装置20(第2図参照)より
MPU81を介して送られてくる印字データに応じてイ
ンクが記録ヘッド1の複数個のノズル50(第5図参照
)の各吐出口3oから吐出されることにより、被記録媒
体6に前記印字データが印字されていく。被記録媒体6
は、1ライン分の印字が終了されるごとに、ラインフィ
ートモータ51紙送りローラ10によって図中下から上
に紙送りされる。
次に、本発明の特徴である記録ヘッド1の空吐出につい
て、第3図に示したフローチャートに従って説明する。
ただし、本実施例は第4図に実線で示すように、記録ヘ
ッド1付近の雰囲気温度が15℃未満のときの空吐出間
隔T、を10秒とし、一方、該雰囲気温度が15℃以上
のときの空吐出間隔T2を30秒として記録ヘッド1の
空吐出を行うものである。
本実施例のインクジェット記録装置を動作させる前に、
前記2つの空吐出間隔”I”+(=10秒)。
T2(=30秒)と、タイマ84からMPU81に出力
されるタイミング信号の時間間隔t6(=05秒)と、
MPU81が該タイミング信号により計測する時間tの
初期値(=0秒)と、前記空吐出間隔を切換える雰囲気
温度A(=15℃)とのかっこ内に示す各データがRA
M83に予め格納される(ステップ100) 。
その後、印字が開始されると(ステップ101)、MP
U81は記録ヘット1.キャリッジモータ4 ラインフ
ィートモータ5を制御して、データ転送装置20から送
られてくる印字データを被記録媒体6に印字させる(ス
テップ102)。印字中にタイマ84から前記タイミン
グ信号が出力される(ステップ103)と、MPU81
はRAM83に格納されている前記時間tの初期値(=
0秒)のデータと前記時間間隔to(=0.5秒)のデ
ータとの加算を行い(ステップ104)、該加算結果(
=0.5秒)を新たな時間tとしてRAM83に格納す
る。以上の動作は、1ライン分の印字が終了されるまで
繰り返される(ステップ105)。ただし、2回目以降
の前記加算は前記新たな時間tと前記時間間隔to(=
0.5秒)との間で行われる。
1ライン分の印字が終了すると、MPU81は、サーミ
スタ11から出力されている記録ヘット1付近の雰囲気
温度をA/D変換器85によってRAM83に取り込ま
せるとともに、RAM83に格納されている前記空吐出
間隔を切換える雰囲気温度A(=15℃)と該取り込ん
だ雰囲気温度とを比較して(ステップ106)、該取り
込んだ雰囲気温度が15℃未満のときには、RAM83
に格納されている前記新たな時間tと前記空吐出間隔T
、(=10秒)とを比較して、該新たな時間tが10秒
未満のときにはラインフィートモータ5を駆動させて被
記録媒体6を1ライン分フィートさせたのち、ステップ
+02からの動作を繰り返す(ステップ107)。一方
、ステップ107において前記新たな時間tが10秒以
上のときには、MPU81は、記録ヘッド1の空吐出を
行うためにキャリッジモータ4を駆動させてキャリッジ
2をホームポジションHに導き、記録ヘッド1をキャッ
プ7と対向させるとともにキャップ7で記録ヘットlを
キャッピングする(ステップ108)。該空吐出が終了
すると、MPU81はRAM83に格納されている前記
新たな時間tをOにしたのち(ステップ109)、被記
録媒体6への印字が終了するまでステップ102からの
動作を繰り返す(ステップ11O)。
また、ステップ106において前記取り込んだ雰囲気温
度が15℃以上のときには、MPU81は、RAM83
に格納されている前記新たな時間tと前記空吐出間隔T
2(=30秒)とを比較して、該新たな時間tが30秒
未満のときにはラインフィートモータ5を駆動させて被
記録媒体6を1ライン分フィートさせたのち、ステップ
102からの動作を繰り返す(ステップl1l)。一方
、ステップ111において前記新たな時間tが30秒以
上のときには、MPU81は、記録ヘッド1の空吐出を
行うためにキャリッジモータ4を駆動させてキャリッジ
2をホームポジションHに導き、記録ヘッド1をキャッ
プ7と対向させるとともにキャップ7で記録ヘッド1を
キャッピングする(ステップ108)。該空吐出が終了
すると、MPU81はRAM83に格納されている前記
新たな時間tをOにしたのち(ステップ109)、被記
録媒体6への印字が終了するまでステップ102からの
動作を繰り返す(ステップl 10)。
以上のように本実施例のインクジェット記録装置では、
記録ヘット1付近の雰囲気温度が15°Cよりも高い場
合と低い場合とで、記録ヘッド1の空吐出間隔を変える
ことにより、第4図に波線で示すように前記雰囲気温度
によらず常に一定の時間間隔で前記空吐出を行う従来の
インクジェット記録装置に比べて効率的に前記空吐出を
行えるので、スルーブツトの向上が達成できる。
本実施例においては、空吐出間隔を切換える雰囲気温度
Aを15℃としたが、該雰囲気温度Aはそれ以外の温度
でもよい。また、温度検出素子としてサーミスタ11を
用いたが、ダイオードなど他のものを用いてもよい。
また、サーミスタ11で検出した記録ヘッド1、付近の
雰囲気温度により記録ヘッド1の空吐出間隔を変えたが
、記録ヘッド1に係わる環境条件(すなわち、記録ヘッ
ド1の基板の温度、記録ヘッド1内のインクの温度、記
録ヘッド1が備えられる装置内の温度および記録ヘッド
1付近の雰囲気温度のうち少なくとも一つを含む)を環
境条件検出手段で検出して、その検出結果により前記空
吐出間隔を変えてもよい。
さらに、記録ヘッド1に空吐出を行わせる所定時間を計
測する計測手段として一定時間ごとにタイミング信号を
出力するタイマ84を用いて、前に空吐出が行われてか
らの印字時間を計測したが、連続印字時間および非印字
時間のうち少なくとも一方を計測して、連続印字時間ま
たは非印字時間がそれぞれ所定値を超えたときに、前記
空吐出を行わせるようにしてもよい。この場合、非印字
時間を計、測するときには、たとえば次に示すような時
間間隔で前記空吐出を行わせればよい。
(1)室温が35℃以上のときには、3日間隔で前記空
吐出を行う。
(2)室温が30〜35℃のときには、5日間隔で前記
空吐出を行う。
(3)室温が25±5℃のときには、lO日間隔で前記
空吐出を行う。
また、制御部8の代わりに、記録ヘッド1に係わる環境
条件に応じて、記録ヘッド1に対する空吐出指令間隔を
変更する手段を用いても、環境条件の変化に応じて、効
率的に記録ヘッド1の空吐出を行わせることができる。
次に、本発明のインクジェット記録装置の第2の実施例
について説明する。
本実施例インクジェット記録装置は、記録ヘットの空吐
出を行う時間間隔(空吐出間隔)を記録ヘッドの雰囲気
温度により多段階にあるいは第4図点線で示すように連
続的に変化させる点が、第1図に示したものと異なる。
本実施例では、記録ヘッド付近の雰囲気温度が印字中に
激しく変化しても、該記録ヘッドの空吐出間隔を該雰囲
気温度の変化に追随させて行わせることができるので、
該記録ヘッドの吐出口におけるインクの固着現象を確実
に防ぐことができる。また、前記雰囲気温度に最適な前
記空吐出間隔を設定することができるので、スルーブツ
トの向上も図れる。
次に、本発明のインクジェット記録装置の第3の実施例
について説明する。
本実施例のインクジェット記録装置は、記録ヘットの付
近に抵抗体の湿度センサーを設け、該湿度センサーで検
出した該記録ヘッド付近の雰囲気湿度に応じて該記録ヘ
ッドの空吐出間隔を変化させる点が、上述した2つの実
施例と異なる。
上述した2つの実施例においては、温度と湿度とは一般
的に比例するものとして、前記記録ヘッド付近の雰囲気
温度をサーミスタなどの温度センサーにより検出し、該
検出した雰囲気温度に応じて前記記録ヘッドの空吐出間
隔を変化させることによりスルーブツトの向上を図った
。しかし、温度と湿度とは必ずしも比例するとは限らな
いので、本実施例のように前記記録ヘッド付近に湿度セ
ンサーを設けて、該湿度センサーにより検出した雰囲気
湿度に応じて該記録ヘッドの空吐出間隔を変化させるこ
とにより、インクが該記録ヘッドの吐出口に固着するこ
とをより確実に、より効率的に防止することができる。
以上の実施例においては、キャッリジに搭載された各記
録ヘッドが1ライン分移動されることにより、被記録媒
体に1ライン分の印字が行われたが、被記録媒体である
記録シートの記録領域の全幅にわたって吐出口が形成さ
れているフルラインタイプの記録ヘッドを用いた場合で
も、同様にして効率的に該記録ヘッドの空吐出を行わせ
ることができる。
また、制御部に代えて、タイマなどの記録ヘットに対し
て空吐出を行わせる所定時間を計測する計測手段と、た
とえば前記記録ヘット付近の雰囲気温度などのような該
記録ヘッドに係わる環境条件に応じて前記所定時間を変
更する空吐出実施期間変更手段とを用いても、同様にし
て効率的に前記記録ヘッドの空吐出を行わせることがで
きる。
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもバブル
ジェット方式の記録ヘッドを用いたインクジェット記録
装置において、優れた効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、たとえば、米国特
許節4723129号明細書、同第4740796号明
細書に開示されている基本的な原理を用いて行なうもの
が好ましい、この方式は所謂オンデマンド型、コンティ
ニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オン
デマンド型の場合には、液体(インク)が保持されてい
るシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体
に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度
上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加すること
によって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、
記録ヘットの熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆
動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡を形成で
きるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出
用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくと
も一つの液滴を形成する。この駆動信号をパルス形状と
すると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれ名ので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。なお
、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許節
4313124号明細書に記載されている条件を採用す
ると、さらに優れた記録を行なうことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ
構成(直線状液路または直角液路)の他に、熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
節4558333号明細書および米国特許第44596
00号明細書にそれぞれ記載のものを用いた構成のもの
でもよい。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔な吐出部に対応せる構成を開示
する特開昭59年第138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
さらに、インクジェット記録装置が記録できる最大記録
媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記
録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよ
うな複数個の記録ヘッドの組み合わせによって、その長
さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した
効果を一層有効に発揮することができる。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘ
ット自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
また、本発明のインクジェット記録装置の構成として設
けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補
助手段などを付加することは本発明の効果を一層安定で
きるので好ましい、これらを具体的に挙げれば、記録ヘ
ッドに対しての、クリーニング手段、加圧あるいは吸引
手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子ある
いはこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは
別に吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定し
て記録を行なうために有効である。
さらに、インクジェット記録装置の記録モードとしては
、黒色などの主流色のみの記録モードだけではなく、記
録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによ
ってでもよいが、異なる色の複色カラーまたは混色によ
るフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明
は極めて有効である。
以上肢明した本発明実施例においては、インクを液体と
して説明しているが、室温やそれ以下で固化するインク
であって、室温で軟化もしくは液体となるもの、あるい
は、インクジェットで一般的に行われている温度調整の
温度範囲である30℃以上70℃以下の温度範囲内で軟
化もしくは液体となるものでもよい、すなわち、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固
形状態から液体状態への無変化のエネルギーとして使用
せしめることで防止するか、または、インクの蒸発防止
を目的として放置状態で固化するインクを用いるかして
、いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与
によってインクが液化してインク液状として吐出するも
のや記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるも
のなどのような、熱エネルギーによって初めて液化する
性質のインク使用も本発明には適用可能である。このよ
うな場合インクは、特開昭54−56847号公報ある
いは特開昭60−71260号公報に記載されているよ
うな、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としてもよい。本発明においては、上述
した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸
騰方式を実行するものである。
〔発明の効果1 本発明は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
環境条件検出手段により検出された記録ヘッドに係わる
環境条件に応じて、計測手段で計測する前記記録ヘッド
に対して空吐出を行わせる所定時間を空吐出実施期間変
更手段で変更することにより、前記記録ヘッドの環境に
応じて常に最適な空吐出間隔で空吐出手段を動作させる
ことができるので、効率的に前記記録ヘッドの空吐出を
行うことができ、スルーブツトの向上が図れるという効
果がある。
また、前記記録ヘッドに係わる環境条件に応じて、該記
録ヘッドに対する空吐出指令間隔を変更するようにして
も、同様にしてスルーブツトの向上が図れるという効果
がある。
温度検出素子により前記記録ヘッド付近の雰囲気温度を
検出し、該検出された雰囲気温度が高いときには一般的
に湿度が高いため該記録ヘッドの複数個のノズルの各吐
出口で生じるインクの固着現象は起りにくいので、該記
録ヘットの空吐出間隔を大きくし、一方、前記検出され
た雰囲気温度が低いときには一般的に湿度が低いため前
記インクの固着現象は起りやすいので、前記空吐出間隔
を小さくすることにより、効率的に前記記録ヘッドの空
吐出を行うことができ、スルーブツトの向上が図れると
いう効果がある。
また、温度と湿度とは必ずしも比例関係を有するとは限
らないので、前記温度検出素子の代わりに湿度検出素子
を用いて該湿度検出素子で検出した前記記録ヘッドの雰
囲気湿度に応じて前記空吐出間隔を変化させることによ
り、より効率的に前記記録ヘッドの空吐出を行うことが
できるので、よりスルーブツトの向上が図れるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクジェット記録装置の第1の実施
例を示す斜視図、第2図は制御部8の概略構成を示すブ
ロック図、第3図は制御部8の動作を示すフローチャー
ト、第4図は記録ヘッド1付近の雰囲気温度と空吐出間
隔との関係を示すグラフ、第5図は第1図に示した記録
ヘッド1の構造の一部分を示す斜視図である。 1・・・記録ヘッド、2・・・キャリッジ、3・・・キ
ャリッジ軸、 4・・・キャリッジモータ、 5・・・ラインフィードモータ、 6・・・被記録媒体、7・・・キャップ、8・・・制御
部、   9・・・キャリッジベルト、10・・・紙送
りローラ、11・・・サーミスタ、20・・・データ転
送装置、30・・・吐出口、40・・・電気熱変換体、
50・・・ノズル、60・・・液室、  81・・・M
PU。 82・・・ROM、 83・・・RAM、84・・・タ
イマ、 85・・・A/D変換回路、H・・・ホームポ
ジション。 第2図 M4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、インクが吐出される吐出部を有する記録ヘッドと、 該記録ヘッドの空吐出を行う空吐出手段と、前記記録ヘ
    ッドに係わる環境条件を検出する環境条件検出手段と、 前記記録ヘッドに対して空吐出を行わせる所定時間を計
    測する計測手段と、 前記環境条件検出手段により検出された前記記録ヘッド
    に係わる環境条件に応じて前記所定時間を変更する空吐
    出実施期間変更手段とを具備することを特徴とするイン
    クジェット記録装置。 2、環境条件検出手段は、記録ヘッドの基板の温度検出
    手段、該記録ヘッド内のインクの温度検出手段、該記録
    ヘッドが備えられる装置内の温度検出手段、および該記
    録ヘッドの雰囲気温度検出手段のうち少なくとも一つを
    具備することを特徴とする請求項第1項記載のインクジ
    ェット記録装置。 3、環境条件検出手段は、記録ヘッド付近の雰囲気湿度
    を検出する湿度検出素子を具備することを特徴とする請
    求項第1項または第2項記載のインクジェット記録装置
    。 4、記録ヘッドは、記録シートの記録領域の全幅にわた
    って吐出口が形成されているフルラインタイプである請
    求項第1項乃至第3項いずれかに記載のインクジェット
    記録装置。 5、記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐
    出するものであって、該熱エネルギーを発生するための
    電気熱変換体を備えている請求項第1項乃至第4項いず
    れかに記載のインクジェット記録装置。 6、記録ヘッドに係わる環境条件に応じて、該記録ヘッ
    ドに対する空吐出指令間隔を変更する手段を具備するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。 7、キャリッジに搭載された、インクが小滴として吐出
    される微細な吐出口をもつ複数個のノズルを有する記録
    ヘッドと、 該記録ヘッドの空吐出を行う空吐出手段と、前記キャリ
    ッジの前記記録ヘッドの付近に搭載された、該記録ヘッ
    ド付近の雰囲気温度を検出する温度検出素子と、 前記記録ヘッドの印字時間を計測する印字時間計測手段
    と、前記温度検出素子により検出された前記記録ヘッド
    付近の雰囲気温度を取り込む雰囲気温度取込み手段と、
    複数個の所定の空吐出間隔が格納されたメモリと、前記
    取り込んだ記録ヘッド付近の雰囲気温度に応じて異なる
    空吐出間隔を前記メモリから読出して、該読出した空吐
    出間隔よりも前記計測した印字時間が大きいときに前記
    空吐出手段を動作させるマイクロプロセッサとを有する
    制御部とを具備することを特徴とするインクジェット記
    録装置。 8、温度検出素子の代わりに、記録ヘッド付近の雰囲気
    湿度を検出する湿度検出素子を具備することを特徴とす
    る請求項第7項記載のインクジェット記録装置。 9、記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐
    出するものであって、該熱エネルギーを発生するための
    電気熱変換体を備えている請求項第7項または第8項記
    載のインクジェット記録装置。
JP21369690A 1990-08-14 1990-08-14 インクジェット記録装置 Pending JPH0497853A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001030891A1 (fr) 1999-10-26 2001-05-03 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Film polypropylene et lamine multicouche
US6685300B1 (en) 1999-07-14 2004-02-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Device and method for driving ink jet printing head capable of attaining both high quality printing and reduction of ink consumption
US7198350B2 (en) 2003-03-27 2007-04-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image formation apparatus and recovery ejection method of print head
JP2008114494A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Riso Kagaku Corp インクジェット記録装置

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