JP3514136B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP3514136B2
JP3514136B2 JP26319798A JP26319798A JP3514136B2 JP 3514136 B2 JP3514136 B2 JP 3514136B2 JP 26319798 A JP26319798 A JP 26319798A JP 26319798 A JP26319798 A JP 26319798A JP 3514136 B2 JP3514136 B2 JP 3514136B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、リザーバとノズ
ル開口に連通する圧力発生室の容積を圧電振動子により
変化させてインク滴を吐出させる記録ヘッドを備えた記
録装置、より詳細には記録ヘッドの駆動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】リザーバとノズル開口に連通する圧力発
生室の容積を、台形波状の駆動信号を圧電振動子に印加
してノズル開口からインク滴を吐出させる記録ヘッド
は、インク滴の吐出後にメニスカスが残留振動するた
め、印刷データとは無関係な微小なインク滴が生じると
いう不都合がある。このような問題を解消するため、特
開平9-5236号公報や特開平10-81012号公報に見られるよ
うに、駆動信号とは逆方向の台形波状の制振信号を印加
して、圧力発生室の容積をインク滴を吐出しない程度に
変化させてメニスカスの振動を強制的に減衰させること
が行われている。このため、1印刷周期内に駆動信号と
制振信号との2種類の信号を必要として1印刷周期が長
くなり、高速駆動が困難であるという不都合がある。ま
た、印刷品質の向上を図るため、乾燥速度の高いインク
を使用した場合には、ノズル開口近傍のインクが増粘し
やすく、インク滴の吐出に不都合を来すという問題があ
る。このような問題を解消するため、特開平9-201960号
公報や、特開平10-81012号公報に見られるように、メニ
スカスを微小振動させるための信号を駆動信号に付随さ
せて印加することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これによれば、インク
滴を安定に吐出させることが可能となるものの、1印字
周期内にインク滴を吐出させるための駆動信号の他にメ
ニスカスの平定や、目詰まり防止のための駆動信号を印
加するための時間を確保する必要上、1印字周期が長く
なり、駆動周波数が低下するという問題がある。本発明
はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その
目的とするところは、インク滴を安定の吐出させつつ、
高速駆動が可能なインクジェット式記録装置を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、ノズル開口と、インク供給
口を介してリザーバに連通する圧力発生室と、該圧力
発生室の容積を膨張、収縮させる圧電振動子とからなる
インクジェット式記録ヘッドと、前記圧力発生室の容積
を急速に変化させてインク滴を吐出させる第1の駆動信
号と、インク滴を吐出しない程度に前記圧力発生室の容
積を変化させ、かつ前記第1の駆動信号によりインク滴
を吐出した後のメニスカスの残留振動がノズル開口側に
反転する時点で発生する第2の駆動信号と、前記第1の
駆動信号よりもインク量の少ないインク滴を吐出させる
ように前記圧力発生室の容積を変化させ、かつ前記第2
の駆動信号の後に発生する第3の信号とを出力すること
ができ、第1のインク量のインク滴を形成する場合には
第1の駆動信号と第2の駆動信号とを、第2のインク量
のインク滴を形成する場合には、前記第1、第2、及び
第3の信号を、第3のインク量のインク滴を形成する場
合には、前記第3の信号を、また、インク滴を形成せ
ず、かつ目詰まりを防止する場合には前記第2の信号を
それぞれ選択的に出力させる駆動信号発生手段とを備え
ようにした。
【0005】
【作用】第2の駆動信号により、インク滴吐出後のメニ
スカスの残留振動抑制と、メニスカスを微小振動させて
目詰まり解消とを行わせ、さらにこの第2の駆動信号を
積極的に利用してインク滴のインク量を調整することが
できる
【0006】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の第一
実施例を示すブロック図であって、駆動周期信号発生手
段1は、図示しないホストから出力される印字モード情
報に基づいて駆動周期信号を発生し、キャリッジ制御手
段2に出力されて、ホストからの印字モード情報に基づ
き伝達手段3を介してキャリッジ4に接続するキャリッ
ジ駆動モータ5を制御する。
【0007】記録ヘッド6は、この実施例においては、
図2に示したように圧力発生室20と、インク供給口2
1と、リザーバ22とを形成する流路形成基板23の一
方の面をノズル開口24が穿設されたノズルプレート2
5により、また他方の面を弾性変形可能な弾性板26に
封止された流路ユニット27と、軸方向に伸長して弾性
板26を変位させる圧電振動子28とから構成されてい
る。
【0008】駆動信号発生手段7は、図3に示したよう
にインク滴吐出用の第1の駆動信号S1と、メニスカス
の振動抑制及びノズル開口の目詰まり防止用の第2の駆
動信号S2とを出力するように構成されている。第1の
駆動信号S1は、圧力発生室20をインク滴吐出の前段
階の膨張状態まで膨張させる膨張信号と、この膨張状
態を維持する保持信号と、前記膨張状態からインク滴
吐出が完了する収縮状態までインク滴の吐出に適した変
化率で圧力発生室20の容積を縮小させる収縮信号と
により構成されている。
【0009】また、第2の駆動信号S2は、インク滴を
吐出させない程度の膨張信号’、保持信号’、及び
収縮信号’とにより構成されている。そして、膨張信
号’及び収縮信号’は、これらの継続時間t1、及
びt3が、圧電振動子28の固有周期Ta以上、好まし
くは圧力発生室20のヘルムホルツ共振周期Tcとほぼ
同一となるように設定されている。このように膨張信号
’及び収縮信号’を可及的に短く設定することで1
印字周期T0を短縮できるものの、メニスカスが無用に
振動するのを防止するためには、ヘルムホルツ共振周期
Tcに一致させるのが望ましい。
【0010】また、第2の駆動信号S2によりメニスカ
スが無用に振動するのをより確実に防止するため、膨張
信号’と収縮信号’によるメニスカスの振動が相殺
するように、保持信号’をヘルムホルツ共振周期Tc
のほぼ1/2と同一となるように設定するのが望まし
い。
【0011】さらに、第2の駆動信号S2は、第1の駆
動信号S1によってインク滴を吐出した後のメニスカス
の残留振動を抑制するため、インク滴の吐出によるメニ
スカスの振動が一旦ノズル開口内に引き込まれ、その後
にノズル開口側へ反転するタイミングに合わせて出力す
るのが望ましい。そのためには、第1の駆動信号S1の
収縮信号の継続時間と、第1の駆動信号の終了時点
と第2駆動信号の印加開始時点との時間差(図3にお
ける時間T1)の合計時間が、ヘルムホルツ共振周期T
cと実質的に同一となるように時間T1を調整しておく
のが望ましい。
【0012】なお、圧力発生室20のヘルムホルツ共振
周期Tcは、周知のようにノズル開口24のイナータン
スをLn、インク供給口21のイナータンスをLi、弾性
板26のコンプライアンスをCv、インクのコンプライ
アンスをCinkとしたとき、Tc=2π√〔(CV+Cin
k)×Ln×Li〕/(Ln+Li)として表される値であ
る。
【0013】これら第1、第2の動信号は、充放電回路
の放電定数をスイツチング回路により適宜切替えたり、
またROMに記憶された波形データや、ホストからの駆
動信号情報に基づいて信号を発生するプログラマブル信
号発生手段を使用することにより容易に発生させること
ができる。
【0014】ラッチ信号発生手段8は、非印字状態から
印字状態に切り替わる直前に第2の駆動信号を選択的に
複数回ラッチし、また印刷データが存在する場合には、
第1の駆動信号S1をラッチするとともに、第1の駆動
信号が出力された後、インク滴吐出後に生じるメニスカ
スの振動がノズル開口に向う時点(時間T1の経過後)
で第2の駆動信号S2をラッチするラッチ信号を後述す
るスイッチング手段9に出力する。ヘッド駆動手段10
は、印刷バッファ11に格納された図示しないホストか
らの印刷信号により生成されるピットマップデ―夕に基
づいて、個々のノズル開口24からのインク滴の吐出を
制御するスイッチング手段9に対応した印刷デ−夕をラ
ッチ信号によりラッチさせ、個々のスイッチング素子を
ON・OFFを制御する。
【0015】この実施例において、記録ヘッド6が図示
しないキャッピング手段から露出されて非印字状態にお
かれている場合には所定の周期で、駆動信号発生手段7
の第2の駆動信号S2がラッチ信号発生手段8により選
択的にラッチされて、圧電振動子28に印加される。こ
れにより、圧力発生室20が微小膨張、収縮するから、
ノズル開口24のメニスカスが圧力発生室20に引き込
まれ、インク滴を吐出しない程度の振幅で振動を開始す
る。これにより、ノズル開口近傍で増粘したインクは、
粘度が比較的低い圧力発生室20のインクと置換されて
目詰まりが防止される。
【0016】また、印刷休止状態が継続している状態で
ホストから印刷データが出力されると、駆動信号発生手
段7の第2の駆動信号S2がラッチ信号発生手段8によ
り選択的にラッチされてノズル開口近傍で増粘したイン
クを、圧力発生室20のインクと置換して目詰まりを解
消する準備動作が行われる。
【0017】印刷データが存在する場合には(図4
(I))、第1の駆動信号S1がラッチされて、その膨張
信号により圧電振動子28が収縮して圧力発生室21
が膨張し、リザーバ22からインクを圧力発生室20に
充填するとともに、ノズル開口24のメニスカスを圧力
発生室20に大きく引き込む。膨張信号が所定電圧に
到達すると、保持信号により一定時間維持され、圧力
発生室20の容積が一定に維持される。これにより、圧
力発生室20に引き込まれたメニスカスは振動を開始
し、所定時間の経過後にノズル開口側に反転する。
【0018】この時点で収縮信号が印加されて圧電振
動子28が伸長して圧力発生室20の容積が縮小する。
これにより圧力発生室20のインクが加圧されてノズル
開口24からインク滴が吐出する。
【0019】インク滴の吐出後、メニスカスは慣性によ
り再び振動を開始するが、ノズル開口側に反転した時点
で、第2の駆動信号S2がラッチされる。これにより圧
力発生室20が微小膨張してノズル開口のメニスカスを
圧力発生室20に引き込み、残留振動を強制的に停止さ
せる。
【0020】この印刷周期においては、インク滴を吐出
しているからノズル開口近傍の増粘したインクはインク
滴として排出され、かわって圧力発生室20のインクに
置換されているから、ノズル開口24が目詰まりを起こ
すことはない。
【0021】引き続き印刷データが存在する場合には
(図4(II))は、前述と同様に第1の駆動信号S1と
第2の駆動信号S2とがラッチされ、圧電振動子28に
印加される。
【0022】一方、印刷データが存在しない場合には
(図4(III))、第2の駆動信号S2だけがラッチされ
るため、圧力発生室20が微小膨張、収縮する。そして
直前にはインク滴が吐出されていないため、ノズル開口
24のメニスカスが静止状態にあり、したがって、圧力
発生室20の膨張により、メニスカスは圧力発生室20
に引き込まれ、インク滴を吐出しない程度の振幅で振動
を開始する。これにより、ノズル開口近傍で増粘したイ
ンクは、粘度が比較的低い圧力発生室20のインクに置
換されて目詰まりが防止される。
【0023】図5は、中ドットと小ドットを形成する実
施例を示すものであって、前述の第1、第2の駆動信号
S2、S2に引き続いて小ドットを形成するための第3の
駆動信号S3が印刷周期中に付加され、これら3種類の
信号S1、S2、S3により1印刷周期T0’が形成され
る。
【0024】第3の駆動信号は、圧力発生室20をイン
ク滴吐出の前段階の膨張状態まで膨張させる膨張信号
"と、この膨張状態を維持する保持信号"と、前記膨
張状態からインク滴吐出が完了する収縮状態まで微小な
インク滴の吐出に適した変化率で圧力発生室20の容積
を縮小させる収縮信号”とにより構成されている。
【0025】この実施例において、休止状態が継続して
いる状態でホストから印刷データが出力されると、駆動
信号発生手段7の第2の駆動信号S2がラッチ信号発生
手段8により選択的にラッチされて、圧電振動子28に
印加される。これにより、圧力発生室20が微小膨張、
収縮するから、ノズル開口24のメニスカスが圧力発生
室20に引き込まれ、インク滴を吐出しない程度の振幅
で振動を開始する。これにより、ノズル開口近傍で増粘
したインクは、粘度が比較的低い圧力発生室20のイン
クと置換されて目詰まりが防止される。
【0026】印刷データが存在し、かつ中ドットを形成
する場合には(図6(I))、駆動信号S1がラッチされ
て、前述と同様にインク滴が吐出される。
【0027】インク滴の吐出後、ノズル開口側に反転し
た時点で、第2の駆動信号S2がラッチされ、残留振動
が圧力発生室20の容積変化により強制的に停止され
る。この周期においては、インク滴を吐出しているから
ノズル開口近傍の増粘したインクはインク滴としてノズ
ル開口から排出され、比較的粘度が低い圧力発生室20
のインクと置換されているから、目詰まりを生じること
はない。
【0028】印刷データが存在し、かつ小ドットを形成
する場合には(図6(II))、第3の駆動信号S3がラ
ッチされて、その膨張信号"により圧電振動子28が
収縮して圧力発生室21が膨張し、リザーバ22からイ
ンクを圧力発生室20に充填するとともに、ノズル開口
24のメニスカスを圧力発生室20に引き込む。
【0029】膨張信号"が所定電圧に到達すると、保
持信号"により一定時間維持され、圧力発生室20の
容積が一定に維持される。これにより、圧力発生室20
に引き込まれたメニスカスは振動を開始し、所定時間の
経過後にノズル開口側に反転する。
【0030】この時点で収縮信号”が印加されて圧電
振動子28が伸長しノズル開口24から微小なインク滴
が吐出する。
【0031】もとより、微小なインク滴の吐出によるメ
ニスカスの振動振幅は、小さいから次の印刷周期が始ま
るまでに平定され、またこの印刷周期においては、イン
ク滴を吐出しているからノズル開口近傍の増粘したイン
クはインク滴として排出され、かわって圧力発生室20
のインクに置換されているから、ノズル開口24が目詰
まりを起こすことはない。
【0032】一方、印刷データが存在しない場合には
(図6(III))、第2の駆動信号S2だけがラッチされ
るため、圧力発生室20が微小膨張、収縮する。そして
直前にはインク滴が吐出されていないため、ノズル開口
24のメニスカスが静止状態にあり、したがって、圧力
発生室20の膨張により、メニスカスは圧力発生室20
に引き込まれ、インク滴を吐出しない程度の振幅で振動
を開始する。これにより、ノズル開口近傍で増粘したイ
ンクは、粘度が比較的低い圧力発生室20のインクに置
換されて目詰まりが防止される。
【0033】また、この実施例においては、同一印字周
期内に中ドットと小ドットの両方を形成することもでき
る。すなわち、中ドットと小ドットとを同一点に形成し
て比較的大きなドットを形成する場合には、駆動信号S
1、S2、S3の全てをラッチ信号発生手段8によりラッ
チする方法(図7(I))と、駆動信号S1と駆動信号
S3とをラッチする方法(図7(II))がある。
【0034】前者の方法(図7(I))は、第1の駆動
信号S1がラッチされて、前述と同様にインク滴が吐出
して中ドットが形成され、前述と同様にメニスカスがノ
ズル開口側に反転した時点で、第2の駆動信号S2がラ
ッチされ、残留振動が急速に減衰される。これにより、
第3の駆動信号S3がラッチされる時点では、インク滴
吐出に適した位置とほとんど同一の位置にメニスカスが
静止しているので、第3の駆動号S3により吐出され
るインク滴により形成される小ドットは、1印字周期内
で第3の駆動信号S3を単独に印加して形成される小ド
ットとほとんど同一のサイズである。したがって、中ド
ットと小ドットとが加算されて大きなドットが形成され
ることになる。
【0035】これに対して第2の方法(図7(II))
、第1の駆動信号S1によってインク滴が吐出された
後に第2の駆動信号S2がラッチされないため、メニス
カスが残留振動を継続し、この状態で第3の駆動信号S
3がラッチされる。この時点でのメニスカスは、図7に
おける変位α分だけ余分にノズル開口面から突出してい
るから、第3の駆動信号S3によって吐出されるインク
滴のインク量は、1印字周期内に単独で駆動する場合よ
りもβだけ増加する。したがって、形成されるドット
は、小ドットプラス増加分βとなり結果として特大のド
ットを形することができる。
【0036】これにより、第2の方法により形成される
ドットは、中ドットと小ドットの和にさらに増加分βを
加算したインク量からなる特大のドットとなるから、ド
ットサイズの調整範囲が拡大して階調性の高い印字が可
能となる。
【0037】これら2つの方法は、目的とする印字条件
に適した方をプリンタドライバにより選択すればよい。
そして、印字データが存在しない場合には、前述実施例
と同様に第2の駆動信号S2だけをラッチして、ノズル
開口近傍で増粘したインクを粘度の比較的低い圧力発生
室20のインクと置換して目詰まりを防止する。
【0038】この実施例においても、第2の駆動信号S
2が、インク滴吐出後のメニスカスの残留振動抑制用の
信号と、メニスカスを微小振動させて目詰まり解消する
ための信号とを兼ねるため、それぞれを独立に用意する
場合に比較して、印刷周期T0’を短縮することが可能
となる。
【0039】なお、上述の実施例のおいては、軸方向に
変位する圧電振動子をアクチュエータとする記録ヘッド
に例を採って説明したが、図8に示したようにインク供
給口30を介してリザーバ31に連通し、ノズル連通孔
32を介してノズル開口33に連通する圧力発生室34
の一部を弾性板35で封止し、この弾性板35にたわみ
変位する圧電振動子36を設けた記録ヘッドに適用して
も同様の作用を奏する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては
2の駆動信号により、インク滴吐出後のメニスカスの
残留振動抑制と、メニスカスを微小振動させて目詰まり
解消とを行わせることができ、インク滴吐出用の信号の
他に、残留振動抑制用の信号と、目詰まり解消用の信号
とを必要とする場合に比較して、1印刷周期を短縮でき
て、駆動周波数の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置のブロック図であ
る。
【図2】インクジェット記録ヘッドの一実施例を示す断
面図である。
【図3】駆動信号の一実施例を示す波形図である。
【図4】同上駆動信号による印刷時の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図5】駆動信号の他の実施例を示す波形図である。
【図6】同上駆動信号による印刷時の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図7】本発明の他の駆動方法を示す駆動信号とメニス
カスの変位との関係を示す図である。
【図8】本発明が適用できる他の形式の記録ヘッドの一
実施例を示す図である。
【符号の説明】
6 記録ヘッド 9 スイッチング手段 20 圧力発生室 21 インク供給口 22 リザーバ 23 流路形成基板 24 ノズル開口 25 ノズルプレート 28 圧電振動子 S1 第1の駆動信号 S2 第2の駆動信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口と、インク供給口を介してリ
    ザーバに連通する圧力発生室と、該圧力発生室の容積
    を膨張、収縮させる圧電振動子とからなるインクジェッ
    ト式記録ヘッドと、 前記圧力発生室の容積を急速に変化させてインク滴を吐
    出させる第1の駆動信号と、インク滴を吐出しない程度
    に前記圧力発生室の容積を変化させ、かつ前記第1の駆
    動信号によりインク滴を吐出した後のメニスカスの残留
    振動がノズル開口側に反転する時点で発生する第2の駆
    動信号と、前記第1の駆動信号よりもインク量の少ない
    インク滴を吐出させるように前記圧力発生室の容積を変
    化させ、かつ前記第2の駆動信号の後に発生する第3の
    信号とを出力することができ、 第1のインク量のインク滴を形成する場合には第1の駆
    動信号と第2の駆動信号とを、 第2のインク量のインク滴を形成する場合には、前記第
    1、第2、及び第3の信号を、 第3のインク量のインク滴を形成する場合には、前記第
    3の信号を、 また、インク滴を形成せず、かつ目詰まりを防止する場
    合には前記第2の信号をそれぞれ選択的に出力させる
    動信号発生手段とを備えたインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 ノズル開口と、インク供給口を介してリ
    ザーバに連通する圧力発生室と、該圧力発生室の容積
    を膨張、収縮させる圧電振動子とからなるインクジェッ
    ト式記録ヘッドと、 前記圧力発生室の容積を急速に変化させてインク滴を吐
    出させる第1の駆動信号と、インク滴を吐出しない程度
    に前記圧力発生室の容積を変化させ、かつ前記第1の駆
    動信号によりインク滴を吐出した後のメニスカスの残留
    振動がノズル開口側に反転する時点で発生する第2の駆
    動信号と、前記第1の駆動信号よりもインク量の少ない
    インク滴を吐出させるように前記圧力発生室の容積を変
    化させ、かつ前記第2の駆動信号の後に発生する第3の
    信号とを出力することができ、 第1のインク量のインク滴を形成する場合には第1の駆
    動信号と第2の駆動信号とを、 第2のインク量のインク滴を形成する場合には、前記第
    1の駆動信号と第3の駆動信号を、 第3のインク量のインク滴を形成する場合には、第3の
    信号を、 また、インク滴を形成せず、かつ目詰まりを防止する場
    合には前記第2の信号をそれぞれ選択的に出力させる
    動信号発生手段とを備えたインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の駆動信号による前記圧電振動
    の充電時間が前記圧電振動子の固有周期Ta以上で
    ある請求項1または請求項2に記載のインクジェット式
    記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の駆動信号による前記圧電振動
    の充電時間が前記圧力発生室のヘルムホルツ共振周
    期Tcと実質的に同一である請求項1または請求項2に
    記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の駆動信号による前記圧電振動
    子の充電後の放電時間が前記圧電振動子の固有周期Ta
    以上である請求項1または請求項2に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の駆動信号による前記圧電振動
    子の充電後の放電時間が前記圧力発生室のヘルムホル
    ツ共振周期Tcと実質的に同一である請求項1または請
    求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の駆動信号の電位保持時間が、
    前記圧力発生室のヘルムホルツ共振周期Tcの1/2
    実質的に同一である請求項1または請求項2に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の駆動信号による前記圧電振動
    子の充電後の放電開始から、前記第2の駆動信号が出力
    するまでの時間が、前記圧力発生室のヘルムホルツ共振
    周期Tcと実質的に同一である請求項1または請求項2
    に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 印刷休止状態から印刷が開始される直前
    に前記第2の駆動信号が間欠的に出力される請求項1ま
    たは請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドが非キャッピング状態
    におかれている場合に、前記第2の駆動信号が一定周期
    で出力される請求項1または請求項2に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
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