JP2002144560A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JP2002144560A JP2002144560A JP2000349147A JP2000349147A JP2002144560A JP 2002144560 A JP2002144560 A JP 2002144560A JP 2000349147 A JP2000349147 A JP 2000349147A JP 2000349147 A JP2000349147 A JP 2000349147A JP 2002144560 A JP2002144560 A JP 2002144560A
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- pressure generating
- generating chamber
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- signal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク滴を吐出しないノズル開口からの意図
しないインク滴の吐出や、メニスカスの変動を防止する
こと。 【解決手段】 圧力発生室の容積を変化させてインク滴
を吐出させる第1の駆動信号と、第1の駆動信号と逆位
相でかつインク滴を吐出させない程度に圧力発生室の容
積を変化させる第2の駆動信号とを発生するとともに、
印刷信号に対応してインク滴を吐出すべき圧力発生室の
圧電振動子には第1の駆動信号を印加し、また印刷信号
によりインク滴を吐出しない圧力発生室の圧電振動子に
は、第1の駆動信号の印加後、第1の駆動信号により生
じたメニスカスの振動周期をTとした場合、時間(n+
3/2)Tが経過した時点で第2の駆動信号(d)を印
加する駆動手段とを備える。
しないインク滴の吐出や、メニスカスの変動を防止する
こと。 【解決手段】 圧力発生室の容積を変化させてインク滴
を吐出させる第1の駆動信号と、第1の駆動信号と逆位
相でかつインク滴を吐出させない程度に圧力発生室の容
積を変化させる第2の駆動信号とを発生するとともに、
印刷信号に対応してインク滴を吐出すべき圧力発生室の
圧電振動子には第1の駆動信号を印加し、また印刷信号
によりインク滴を吐出しない圧力発生室の圧電振動子に
は、第1の駆動信号の印加後、第1の駆動信号により生
じたメニスカスの振動周期をTとした場合、時間(n+
3/2)Tが経過した時点で第2の駆動信号(d)を印
加する駆動手段とを備える。
Description
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、リザーバとノズ
ル開口に連通する圧力発生室の容積を圧電振動子により
変化させてインク滴を吐出させる記録ヘッドを備えた記
録装置、より詳細には記録ヘッドの駆動技術に関する。
ル開口に連通する圧力発生室の容積を圧電振動子により
変化させてインク滴を吐出させる記録ヘッドを備えた記
録装置、より詳細には記録ヘッドの駆動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】リザーバとノズル開口に連通する圧力発
生室の容積を、圧電振動子により変化させてノズル開口
からインク滴を吐出させる記録ヘッドは、それぞれの圧
力発生室に印字信号に対応して印加する駆動信号により
圧電振動子の変位形態を調整することでインク滴のイン
ク量を調整して高い解像度で印刷することができる。
生室の容積を、圧電振動子により変化させてノズル開口
からインク滴を吐出させる記録ヘッドは、それぞれの圧
力発生室に印字信号に対応して印加する駆動信号により
圧電振動子の変位形態を調整することでインク滴のイン
ク量を調整して高い解像度で印刷することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
圧力発生室を隔壁により区分して同一基板に形成した記
録ヘッドにあっては、インク滴を吐出しない圧力発生室
は、インク滴を吐出した圧力発生室に作用した外部力に
起因する機械振動を受けやすいため、メニスカスの状態
が不規則に変化してインク滴の吐出特性が変動したり、
またひどい場合には意図しないインク滴が発生して印字
品質が低下するという不都合がある。本発明はこのよう
な問題に鑑みてなされたものであって、その目的とする
ところはインク滴の吐出に伴うメニスカスの変化や意図
しないインク滴の吐出を防止して高い印字品質での印刷
が可能なインクジェット記録装置を提供することであ
る。
圧力発生室を隔壁により区分して同一基板に形成した記
録ヘッドにあっては、インク滴を吐出しない圧力発生室
は、インク滴を吐出した圧力発生室に作用した外部力に
起因する機械振動を受けやすいため、メニスカスの状態
が不規則に変化してインク滴の吐出特性が変動したり、
またひどい場合には意図しないインク滴が発生して印字
品質が低下するという不都合がある。本発明はこのよう
な問題に鑑みてなされたものであって、その目的とする
ところはインク滴の吐出に伴うメニスカスの変化や意図
しないインク滴の吐出を防止して高い印字品質での印刷
が可能なインクジェット記録装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために本発明においては、ノズル開口、及びインク供
給口を介してリザーバに連通する圧力発生室と、該圧力
発生室を膨張、収縮させる圧電振動子とからなるインク
ジェツト式記録ヘツドと、前記圧力発生室の容積を変化
させてインク滴を吐出させる第1の駆動信号と、前記駆
動信号と逆位相でかつインク滴を吐出させない程度に前
記圧力発生室の容積を変化させる第2の駆動信号とを発
生する駆動信号発生手段と、印刷信号に対応してインク
滴を吐出すべき前記圧力発生室の前記圧電振動子には第
1の駆動信号を印加し、また前記印刷信号によりインク
滴を吐出しない前記圧力発生室の前記圧電振動子には、
第1の駆動信号の印加後、第1の駆動信号により生じた
メニスカスの振動周期をTとした場合、時間(n+3/
2)Tが経過した時点で第2の駆動信号を印加する信号
印加手段と(ただし、nは1以上の整数を表わす)、を
備えるようにした。
るために本発明においては、ノズル開口、及びインク供
給口を介してリザーバに連通する圧力発生室と、該圧力
発生室を膨張、収縮させる圧電振動子とからなるインク
ジェツト式記録ヘツドと、前記圧力発生室の容積を変化
させてインク滴を吐出させる第1の駆動信号と、前記駆
動信号と逆位相でかつインク滴を吐出させない程度に前
記圧力発生室の容積を変化させる第2の駆動信号とを発
生する駆動信号発生手段と、印刷信号に対応してインク
滴を吐出すべき前記圧力発生室の前記圧電振動子には第
1の駆動信号を印加し、また前記印刷信号によりインク
滴を吐出しない前記圧力発生室の前記圧電振動子には、
第1の駆動信号の印加後、第1の駆動信号により生じた
メニスカスの振動周期をTとした場合、時間(n+3/
2)Tが経過した時点で第2の駆動信号を印加する信号
印加手段と(ただし、nは1以上の整数を表わす)、を
備えるようにした。
【0005】
【作用】インク滴を吐出した圧力発生室の振動による、
インク滴不吐出の圧力発生室のノズル開口のメニスカス
の運動を第2の駆動信号により相殺しつつ、メニスカス
を微小振動させて目詰まり防止する。
インク滴不吐出の圧力発生室のノズル開口のメニスカス
の運動を第2の駆動信号により相殺しつつ、メニスカス
を微小振動させて目詰まり防止する。
【0006】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の第一
実施例を示すブロック図であって、駆動周期信号発生手
段1は、図示しないホストから出力される印刷信号に基
づいて印刷周期信号を発生し、キャリッジ制御手段2に
出力されて伝達手段3を介してキャリッジ4に接続する
キャリッジ駆動モータ5を制御する。
した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の第一
実施例を示すブロック図であって、駆動周期信号発生手
段1は、図示しないホストから出力される印刷信号に基
づいて印刷周期信号を発生し、キャリッジ制御手段2に
出力されて伝達手段3を介してキャリッジ4に接続する
キャリッジ駆動モータ5を制御する。
【0007】記録ヘッド6は、この実施例においては、
図2に示したように圧力発生室20と、インク供給口2
1と、リザーバ22とを形成する流路形成基板23の一
方の面をノズル開口24が穿設されたノズルプレート2
5により、また他方の面を弾性変形可能な弾性板26に
封止された流路ユニット27と、軸方向に伸縮して弾性
板26を変位させる圧電振動子28とから構成されてい
る。
図2に示したように圧力発生室20と、インク供給口2
1と、リザーバ22とを形成する流路形成基板23の一
方の面をノズル開口24が穿設されたノズルプレート2
5により、また他方の面を弾性変形可能な弾性板26に
封止された流路ユニット27と、軸方向に伸縮して弾性
板26を変位させる圧電振動子28とから構成されてい
る。
【0008】駆動信号発生手段7は、圧力発生室の容積
を変化させてインク滴を吐出させる第1の駆動信号S1
と、駆動信号S1と逆位相でかつインク滴を吐出させな
い程度に圧力発生室20の容積を変化させる第2の駆動
信号S2とを発生する。信号印加手段であるラッチ手段
9は、ラッチ信号発生手段8からの信号を受けて印刷信
号に対応してインク滴を吐出すべき圧力発生室20の圧
電振動子28には第1の駆動信号S1をヘッド駆動手段
10を介して選択的に印加し、また印刷信号によりイン
ク滴を吐出しない圧力発生室20の圧電振動子28に
は、第1の駆動信号S1の印加後、第1の駆動信号S1
により生じたメニスカスの振動周期をTとした場合、時
間(n+3/2)Tが経過した時点で第2の信号S2を
ヘッド駆動手段10を介して選択的に印加する。ただし
nは1以上の整数を表わす。
を変化させてインク滴を吐出させる第1の駆動信号S1
と、駆動信号S1と逆位相でかつインク滴を吐出させな
い程度に圧力発生室20の容積を変化させる第2の駆動
信号S2とを発生する。信号印加手段であるラッチ手段
9は、ラッチ信号発生手段8からの信号を受けて印刷信
号に対応してインク滴を吐出すべき圧力発生室20の圧
電振動子28には第1の駆動信号S1をヘッド駆動手段
10を介して選択的に印加し、また印刷信号によりイン
ク滴を吐出しない圧力発生室20の圧電振動子28に
は、第1の駆動信号S1の印加後、第1の駆動信号S1
により生じたメニスカスの振動周期をTとした場合、時
間(n+3/2)Tが経過した時点で第2の信号S2を
ヘッド駆動手段10を介して選択的に印加する。ただし
nは1以上の整数を表わす。
【0009】第1の駆動信号S1は、図3(a)に示し
たように圧力発生室20の容積をインク滴の吐出に適し
た変化率で縮小させる収縮信号と、この収縮状態を維
持する保持信号と、前記収縮状態から元の状態に復帰
させ、圧力発生室20にインクを充填させる膨張信号
とにより構成されている。
たように圧力発生室20の容積をインク滴の吐出に適し
た変化率で縮小させる収縮信号と、この収縮状態を維
持する保持信号と、前記収縮状態から元の状態に復帰
させ、圧力発生室20にインクを充填させる膨張信号
とにより構成されている。
【0010】また、第2の駆動信号S2は、図3(d)
に示したようにインク滴を吐出させず、かつ隣接する圧
力発生室からの振動によりメニスカスの振動を相殺で
き、しかもノズル開口近傍のインクを圧力発生室のイン
クと混合できる程度の強度に設定された収縮信号’、
保持信号’、及び膨張信号’とにより構成されてい
る。
に示したようにインク滴を吐出させず、かつ隣接する圧
力発生室からの振動によりメニスカスの振動を相殺で
き、しかもノズル開口近傍のインクを圧力発生室のイン
クと混合できる程度の強度に設定された収縮信号’、
保持信号’、及び膨張信号’とにより構成されてい
る。
【0011】これら第1、第2の動信号は、充放電回路
の放電定数をスイツチング回路により適宜切替えたり、
またROMに記憶された波形データや、ホストからの駆
動信号情報に基づいて信号を発生するプログラマブル信
号発生手段を使用することにより容易に発生させること
ができる。
の放電定数をスイツチング回路により適宜切替えたり、
またROMに記憶された波形データや、ホストからの駆
動信号情報に基づいて信号を発生するプログラマブル信
号発生手段を使用することにより容易に発生させること
ができる。
【0012】この実施例において、印刷信号に対応して
ラッチ手段9は、時刻t0の時点でインク滴を吐出すべ
き圧力発生室20の圧電振動子28に駆動信号発生手段
7からの第1の駆動信号S1を選択的に印加する。第1
の駆動信号S1は、圧電振動子28を伸長させて圧力発
生室20の容積を縮小させてインク滴Kを吐出させ、つ
いで所定時間縮小状態を維持してから圧力発生室20の
容積を元の状態に復帰させ、この過程でリザーバ22の
インクを圧力発生室20に充填して次のインク滴の吐出
に備える。
ラッチ手段9は、時刻t0の時点でインク滴を吐出すべ
き圧力発生室20の圧電振動子28に駆動信号発生手段
7からの第1の駆動信号S1を選択的に印加する。第1
の駆動信号S1は、圧電振動子28を伸長させて圧力発
生室20の容積を縮小させてインク滴Kを吐出させ、つ
いで所定時間縮小状態を維持してから圧力発生室20の
容積を元の状態に復帰させ、この過程でリザーバ22の
インクを圧力発生室20に充填して次のインク滴の吐出
に備える。
【0013】図3(a)(b)は、第1の駆動信号S1
と、第1の駆動信号に基づいてインク滴を吐出したノズ
ル開口24のメニスカスの変位との関係を示すものであ
って、メニスカスは第1の駆動信号が印加された時点か
ら圧力発生室20の形状やインクの流体特性により決ま
る所定の周期Tで振動を開始する。そしてこの実施例で
はインク滴吐出後にメニスカスがノズル開口側に移動し
ているで膨張信号を印加することにより、メニスカス
が無用に大きく振動して意図しないインク滴を吐出する
のが防止されている。
と、第1の駆動信号に基づいてインク滴を吐出したノズ
ル開口24のメニスカスの変位との関係を示すものであ
って、メニスカスは第1の駆動信号が印加された時点か
ら圧力発生室20の形状やインクの流体特性により決ま
る所定の周期Tで振動を開始する。そしてこの実施例で
はインク滴吐出後にメニスカスがノズル開口側に移動し
ているで膨張信号を印加することにより、メニスカス
が無用に大きく振動して意図しないインク滴を吐出する
のが防止されている。
【0014】一方、インク滴を吐出した圧力発生室20
に隣接し、かつインク滴を吐出しなかった圧力発生室2
0のノズル開口24のメニスカスは、インク滴を吐出し
た圧力発生室20の圧電振動子28の変位による振動の
影響を受け、図3(c)に示したように時刻t0の時点
からインク滴を吐出したノズル開口24のメニスカスと
は逆の位相で振動を開始する。
に隣接し、かつインク滴を吐出しなかった圧力発生室2
0のノズル開口24のメニスカスは、インク滴を吐出し
た圧力発生室20の圧電振動子28の変位による振動の
影響を受け、図3(c)に示したように時刻t0の時点
からインク滴を吐出したノズル開口24のメニスカスと
は逆の位相で振動を開始する。
【0015】図3(d)に示したように第1の駆動信号
S1が印加された時点t0からメニスカスの振動周期T
の(1+3/2)倍の時間が経過した時点t1で、ラッ
チ手段9はインク滴を吐出しない圧力発生室20の圧電
振動子28に駆動信号発生手段7の第2の駆動信号を印
加する。これにより、図3(e)に示したように隣接す
る圧力発生室20から伝搬した振動に起因するメニスカ
スの変位は、第2の駆動信号S2による圧力発生室の収
縮によるメニスカスの押し出し力に相殺され、次の印字
タイミングが到来するまでにはメニスカスがインク滴を
吐出するのに適した状態に平定され、同時に意図しない
インク滴との吐出も防止される。なお、図3(e)にお
いて点線により示す波形は、第2の駆動信号S2により
発生するメニスカスの振動を示す。
S1が印加された時点t0からメニスカスの振動周期T
の(1+3/2)倍の時間が経過した時点t1で、ラッ
チ手段9はインク滴を吐出しない圧力発生室20の圧電
振動子28に駆動信号発生手段7の第2の駆動信号を印
加する。これにより、図3(e)に示したように隣接す
る圧力発生室20から伝搬した振動に起因するメニスカ
スの変位は、第2の駆動信号S2による圧力発生室の収
縮によるメニスカスの押し出し力に相殺され、次の印字
タイミングが到来するまでにはメニスカスがインク滴を
吐出するのに適した状態に平定され、同時に意図しない
インク滴との吐出も防止される。なお、図3(e)にお
いて点線により示す波形は、第2の駆動信号S2により
発生するメニスカスの振動を示す。
【0016】なお、上述の実施例においては、インク滴
を吐出しない圧力発生室20の圧電振動子28にだけ第
2の駆動信号を印加するようにしているが、インク滴を
吐出した圧力発生室の振動の影響を受けず、かつインク
滴を吐出しない圧力発生室の圧電振動子や、またインク
滴を吐出した圧力発生室の圧電振動子に対しても、時刻
t1の時点で第2の駆動信号S2、S2’を印加する
と、ノズル開口のメニスカスを微小振動させてノズル開
口近傍のインクの増粘を防止して印字品質の低下を防止
したり、またインク滴吐出後の残留振動を抑制すること
ができる。
を吐出しない圧力発生室20の圧電振動子28にだけ第
2の駆動信号を印加するようにしているが、インク滴を
吐出した圧力発生室の振動の影響を受けず、かつインク
滴を吐出しない圧力発生室の圧電振動子や、またインク
滴を吐出した圧力発生室の圧電振動子に対しても、時刻
t1の時点で第2の駆動信号S2、S2’を印加する
と、ノズル開口のメニスカスを微小振動させてノズル開
口近傍のインクの増粘を防止して印字品質の低下を防止
したり、またインク滴吐出後の残留振動を抑制すること
ができる。
【0017】なお、上述の実施例においては、第1、及
び第2の駆動信号を逆相としているが、図4(イ)、
(ロ)に示したように同相とするともに、前述の実施例
における第2の駆動信号S2を印加する時点とはπだけ
位相を違えた時点、つまり(2n)Tの時点で第2の駆
動信号S2”を印加しても同様の作用を奏することは明
らかである。すなわち、隣接する圧力発生室20から伝
搬した振動に起因するメニスカスの変位は、第2の駆動
信号S2”による圧力発生室の膨張によるメニスカスの
引き込み力に相殺され、次の印字タイミングが到来する
までにはメニスカスがインク滴を吐出するのに適した状
態に平定される。
び第2の駆動信号を逆相としているが、図4(イ)、
(ロ)に示したように同相とするともに、前述の実施例
における第2の駆動信号S2を印加する時点とはπだけ
位相を違えた時点、つまり(2n)Tの時点で第2の駆
動信号S2”を印加しても同様の作用を奏することは明
らかである。すなわち、隣接する圧力発生室20から伝
搬した振動に起因するメニスカスの変位は、第2の駆動
信号S2”による圧力発生室の膨張によるメニスカスの
引き込み力に相殺され、次の印字タイミングが到来する
までにはメニスカスがインク滴を吐出するのに適した状
態に平定される。
【0018】また、上述の実施例においては、インク滴
を吐出した圧力発生室の圧電振動子に対してそれぞれ独
立に発生した第1の駆動信号と第2の駆動信号とを印加
するようにしているが、第1と第2の駆動信号を所定時
間間隔をおいて一連に発生させることにより、インク滴
を吐出する圧電振動子への駆動信号印加動作を簡素化す
ることができる。
を吐出した圧力発生室の圧電振動子に対してそれぞれ独
立に発生した第1の駆動信号と第2の駆動信号とを印加
するようにしているが、第1と第2の駆動信号を所定時
間間隔をおいて一連に発生させることにより、インク滴
を吐出する圧電振動子への駆動信号印加動作を簡素化す
ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
圧力発生室の容積を変化させてインク滴を吐出させる第
1の駆動信号と、第1の駆動信号と逆位相でかつインク
滴を吐出させない程度に圧力発生室の容積を変化させる
第2の駆動信号とを発生する駆動信号発生手段と、印刷
信号に対応してインク滴を吐出すべき圧力発生室の圧電
振動子には第1の駆動信号を印加し、また印刷信号によ
りインク滴を吐出しない圧力発生室の圧電振動子には、
第1の駆動信号の印加後、第1の駆動信号により生じた
メニスカスの振動周期をTとした場合、時間(n+3/
2)Tが経過した時点で第2の駆動信号を印加する信号
印加手段(ただし、nは1以上の整数)とを備えたの
で、インク滴を吐出した圧力発生室から伝搬した振動に
起因するインク滴を吐出しない圧力発生室のノズル開口
からの意図しないインク滴の吐出や、メニスカスの変動
を防止することができ、高い品質での印刷が可能とな
る。
圧力発生室の容積を変化させてインク滴を吐出させる第
1の駆動信号と、第1の駆動信号と逆位相でかつインク
滴を吐出させない程度に圧力発生室の容積を変化させる
第2の駆動信号とを発生する駆動信号発生手段と、印刷
信号に対応してインク滴を吐出すべき圧力発生室の圧電
振動子には第1の駆動信号を印加し、また印刷信号によ
りインク滴を吐出しない圧力発生室の圧電振動子には、
第1の駆動信号の印加後、第1の駆動信号により生じた
メニスカスの振動周期をTとした場合、時間(n+3/
2)Tが経過した時点で第2の駆動信号を印加する信号
印加手段(ただし、nは1以上の整数)とを備えたの
で、インク滴を吐出した圧力発生室から伝搬した振動に
起因するインク滴を吐出しない圧力発生室のノズル開口
からの意図しないインク滴の吐出や、メニスカスの変動
を防止することができ、高い品質での印刷が可能とな
る。
【図1】本発明の一実施例を示す装置のブロック図であ
る。
る。
【図2】インクジェット記録ヘッドの一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図3】図(a)乃至(e)は、それぞれ第1の駆動信
号、インク滴を吐出したノズル開口のメニスカスの変
位、隣接する圧力発生室からの振動によるインク滴を吐
出しないノズル開口のメニスカスの変位、第2の駆動信
号及び第2の駆動信号が印加された場合のメニスカスの
変位を示す波形図である。
号、インク滴を吐出したノズル開口のメニスカスの変
位、隣接する圧力発生室からの振動によるインク滴を吐
出しないノズル開口のメニスカスの変位、第2の駆動信
号及び第2の駆動信号が印加された場合のメニスカスの
変位を示す波形図である。
【図4】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の他の実
施例を示す線図である。
施例を示す線図である。
6 記録ヘッド 9 ラッチ手段 20 圧力発生室 21 インク供給口 22 リザーバ 23 流路形成基板 24 ノズル開口 25 ノズルプレート 28 圧電振動子
Claims (2)
- 【請求項1】 ノズル開口、及びインク供給口を介して
リザーバに連通する圧力発生室と、該圧力発生室を膨
張、収縮させる圧電振動子とからなるインクジェツト式
記録ヘツドと、 前記圧力発生室の容積を変化させてインク滴を吐出させ
る第1の駆動信号と、第1の駆動信号と逆位相でかつイ
ンク滴を吐出させない程度に前記圧力発生室の容積を変
化させる第2の駆動信号とを発生する駆動信号発生手段
と、 印刷信号に対応してインク滴を吐出すべき前記圧力発生
室の前記圧電振動子には第1の駆動信号を印加し、また
前記印刷信号によりインク滴を吐出しない前記圧力発生
室の前記圧電振動子には、第1の駆動信号の印加後、第
1の駆動信号により生じたメニスカスの振動周期をTと
した場合、時間(n+3/2)Tが経過した時点で第2
の駆動信号を印加する信号印加手段と(ただし、nは1
以上の整数を表わす)、 からなるインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 ノズル開口、及びインク供給口を介して
リザーバに連通する圧力発生室と、該圧力発生室を膨
張、収縮させる圧電振動子とからなるインクジェツト式
記録ヘツドと、 前記圧力発生室の容積を変化させてインク滴を吐出させ
る第1の駆動信号と、第1の駆動信号と同一位相でかつ
インク滴を吐出させない程度に前記圧力発生室の容積を
変化させる第2の駆動信号とを発生する駆動信号発生手
段と、 印刷信号に対応してインク滴を吐出すべき前記圧力発生
室の前記圧電振動子には第1の駆動信号を印加し、また
前記印刷信号によりインク滴を吐出しない前記圧力発生
室の前記圧電振動子には、第1の駆動信号の印加後、第
1の駆動信号により生じたメニスカスの振動周期をTと
した場合、時間(n+1)Tが経過した時点で第2の駆
動信号を印加する信号印加手段と(ただし、nは1以上
の整数を表わす)、 からなるインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000349147A JP2002144560A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000349147A JP2002144560A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | インクジェット記録装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002144560A true JP2002144560A (ja) | 2002-05-21 |
Family
ID=18822608
Family Applications (1)
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JP2000349147A Withdrawn JP2002144560A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | インクジェット記録装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002144560A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-11-16 JP JP2000349147A patent/JP2002144560A/ja not_active Withdrawn
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