JP2001025980A - 空気圧釘打ち機のピストンキャッチ装置 - Google Patents
空気圧釘打ち機のピストンキャッチ装置Info
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Abstract
する。 【解決手段】 ヘッドカバー3の中央にゴム製のピスト
ンキャッチ12を配置し、ピストンキャッチ12の外周
面にスライドスリーブ15を被せる。待機状態ではピス
トンキャッチ12は下降位置にあるスライドスリーブ1
5によって拡開不可能に拘束されている。トリガレバー
の起動操作によりヘッドバルブ16が上昇してスライド
スリーブ15を押し上げ、スライドスリーブ15が上端
位置に達したときにピストンキャッチ12が拘束を解除
されてピストン8及びドライバ9が起動する。ヘッドバ
ルブ16の開き動作の初期段階でピストンが起動するこ
とがなく、打込み力のバラツキを解消することができ
る。
Description
のピストンを待機位置で保持するピストンキャッチ装置
に関するものであり、特に、ピストンの起動タイミング
を一定に制御できるようにした空気圧釘打ち機のピスト
ンキャッチ装置に関するものである。
ストンにドライバと呼ばれる細長いピストンロッドを結
合し、空気圧シリンダの下端に連結されたノーズ部内の
釘をドライバにより打撃してノーズ部から射出する構造
となっている。そして、空気圧シリンダの上部に配置し
たゴム製のリング形ピストンキャッチまたはヘッドバル
ブシートの内周面に環状溝を設け、ピストンを貫通して
上方に突出するアッパーロッドやピストンの上端部の外
周面に環状リブを設けて嵌合手段を形成し、環状リブを
環状溝に嵌合させてピストンを上方待機位置に保持して
いる。
すると、シリンダの上部に配置したヘッドバルブが開い
てエアチャンバからシリンダの上部空気室内に高圧空気
が供給され、ピストンの軸方向の推進力が上昇すること
により、ピストンまたはドライバのリブがピストンキャ
ッチを押し拡げてピストンキャッチから外れ、ピストン
とドライバがシリンダ内を高速下降して釘が射出され
る。
置に戻すと、シリンダの下部空気室に連通しているブロ
ーバックチャンバの空気圧によりピストンとドライバが
シリンダ内を上昇し、上部のリブがピストンキャッチを
押し広げてピストンキャッチ内に入り、ピストンキャッ
チに嵌合してピストンとドライバが停止する。
りピストンキャッチを押し拡げてピストンを起動させる
従来のピストンキャッチ構造においては、ゴム製ピスト
ンキャッチのピストン保持力が、ピストンキャッチの部
品寸法や温度、空気圧により変化するので、ピストンの
起動タイミングが一定せず、ドライバの打込み力の個体
差や経時変化が大きいという問題がある。
を安定化して、打込み力のバラツキを低減するために解
決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上
記課題を解決することを目的とする。
達成するために提案するものであり、空気圧釘打ち機の
空気圧シリンダのピストンの背面に円柱形の凸部を形成
し、凸部の外周面に周方向のリブを設け、ピストンの背
面側にピストンキャッチを配置し、ピストンの後退時に
ピストンの凸部がピストンキャッチに係合してピストン
を待機位置で保持し、空気圧シリンダの後端に設けたヘ
ッドバルブを開いて空気圧シリンダへ圧力空気を供給し
たときに、空気圧によりピストンの凸部がピストンキャ
ッチから離脱して起動するように構成した空気圧釘打ち
機のピストンキャッチ装置において、ピストンキャッチ
の外周へスライドスリーブを被装し、スライドスリーブ
が前進位置にあるときはスライドスリーブによりピスト
ンキャッチが拡開不可能に拘束され、スライドスリーブ
が後退位置にあるときはピストンキャッチの拘束が解除
されてピストンが起動可能となるように形成し、空気圧
シリンダのへッドバルブ開放時にへッドバルブがスライ
ドスリーブを押して後退させ、ピストンが起動可能とな
り、へッドバルブ閉鎖後にピストンが待機位置へ戻って
ピストンの凸部とピストンキャッチが係合したときは、
スライドスリーブが前進位置に復帰してピストンキャッ
チを拡開不可能に拘束するように形成したことを特徴と
する空気圧釘打ち機のピストンキャッチ装置を提供する
ものである。
図に従って詳述する。図1は空気圧釘打ち機1を示し、
2はシリンダハウジング、3はヘッドカバー、4はグリ
ップ、5はノーズブロック、6は釘マガジンである。シ
リンダハウジング2には空気圧シリンダ7が内蔵され、
空気圧シリンダ7内のピストン8に結合したドライバ9
の先端部はノーズブロック5のドライバガイド穴5a内
に挿入されている。
3の内部には中央のスライドスリーブガイド部10と、
その周囲を取り囲む円筒形のヘッドバルブガイド部11
が形成されており、スライドスリーブガイド部10の外
周面にゴム製のチューブ形ピストンキャッチ12が装着
されている。ピストンキャッチ12の上下両端の内周面
にはリブ12a,12bが設けられていて、上側リブ1
2aがスライドスリーブガイド部10の外周面に成形し
た溝に係合して固定されている。
リーブガイド部10よりも下方へ延びており、同図に示
す待機状態では、ピストン8に結合したアッパーロッド
13が下方からスライドスリーブガイド部10の中心穴
14へ進入し、アッパーロッド13の下部に形成したリ
ブ13aがピストンキャッチ12内へ入って下側リブ1
2bによって保持されている。
ルブガイド部11との間隙に円筒形のスライドスリーブ
15が挿入されており、スライドスリーブ15は上下に
スライドすることができる。ヘッドバルブガイド部11
の外周面に嵌合している円筒形のヘッドバルブ16は、
下端内周面にフランジ16aが形成されており、スライ
ドスリーブ15はヘッドバルブ16のフランジ16aに
よって支持されている。
部10の中心穴14からスライドスリーブガイド部10
の外周面へ貫通する空気の通路17が設けられていて、
中心穴14の上端開口部はネジ18によって遮蔽されて
いる。
内のエアチャンバからトリガバルブ19及びパイロット
管路20を通じてヘッドバルブ16の外周側上面に空気
圧が作用し、ヘッドバルブ16の外周側下面にはエアチ
ャンバの空気圧が直接作用しているが、上下の受圧面積
の差によりヘッドバルブ16は下降して空気圧シリンダ
7の上端のヘッドバルブシート21に圧接し、エアチャ
ンバと空気圧シリンダ7は遮断されている。
置)にあってヘッドバルブ16に接しており、ヘッドバ
ルブガイド部11に形成されている排気通路22と空気
圧シリンダ7の上部空気室とを遮断している。また、ピ
ストンキャッチ12はスライドスリーブ15によって拡
開不可能に拘束されており、アッパーロッド13のリブ
13aはピストンキャッチ12から離脱することはでき
ない。
る。空気圧釘打ち機1のトリガレバー23を操作してト
リガバルブ19のステム24が押し込まれると、ヘッド
バルブ16の上面に作用している高圧空気がパイロット
管路20からトリガバルブ19のステム挿通穴を通じて
大気へ排出され、ヘッドバルブ16は上下両面の空気圧
力の差によって上昇し、スライドスリーブ15を押し上
げる。
ンバの空気が空気圧シリンダ7のピストン8の上面側に
流入し、ピストン8の上面の空気圧が上昇するが、スラ
イドスリーブ15が上端の後退位置に達するまでは、ス
ライドスリーブ15によるピストンキャッチ12の拘束
が継続している。そして、図3に示すように、スライド
スリーブ15が後退位置に達したときにピストンキャッ
チ12は拘束を解除され、図示は省略するが、ピストン
キャッチ12はアッパーロッド13のリブ13aにより
下方へ押されて外径が拡大し、アッパーロッド13のリ
ブ13aがピストンキャッチ12から離脱してピストン
8及びドライバ9がシリンダ内を下降し、ノーズ内の釘
が打撃される。
イドスリーブ15が完全に上昇した後にピストン8が起
動し、ヘッドバルブ16の開き動作の初期段階でピスト
ン8が起動することがないので、常にピストン8に十分
な打込み力を与えることができ、打込み力のバラツキを
解消することができる。
オフ位置に戻すと、エアチャンバからトリガバルブ19
及びパイロット管路20を通じてヘッドバルブ16の上
面に圧力空気が供給され、図4に示すように、ヘッドバ
ルブ16が下降してヘッドバルブシート21に圧接し、
エアチャンバと空気圧シリンダ7の上面空気室を遮断す
る。
イドスリーブ15は上昇位置(後退位置)にあり、上面
空気室の高圧空気は、ヘッドバルブガイド部11に設け
られている排気通路22を通じて大気へ排出され、空気
圧シリンダ7の周囲のブローバックチャンバ25に蓄積
された空気の圧力によりピストン8が待機位置へ向かっ
て上昇する。
ー3の中心穴14に入るとともに、アッパーロッド13
のリブ13aがピストンキャッチ12を押し広げてピス
トンキャッチ12内に入り、アッパーロッド13が中心
穴14内の空気を圧縮することにより、通路17を通じ
てスライドスリーブ15の上面に作用する空気圧が上昇
してスライドスリーブ15が押し下げられ、図1に示す
待機状態となって動作を停止する。
ドスリーブ15によりピストンキャッチ12の拘束と拘
束解除とを制御しているので、ピストンキャッチの材質
や寸法の公差、温度等によるピストンの起動タイミング
への影響を解消でき、ピストンへ常に十分な打込み力を
加えることができる。また、待機状態において、空気圧
釘打ち機へ加えられる衝撃によりピストンが待機位置か
ら落下することもない。
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。
打ち機のピストンキャッチ装置は、ピストンキャッチに
スライドスリーブを被装し、待機状態ではスライドスリ
ーブによりピストンキャッチが拡開不可能に拘束され、
ヘッドバルブが開位置へ移動したときにスライドスリー
ブによるピストンキャッチの拘束が解除されてピストン
が起動可能になるように構成したので、ヘッドバルブの
開き始めの初期段階でピストンが起動することがなく、
ピストンの起動タイミングの個体差や経時変化を低減で
きる。そして、ヘッドバルブが完全に開いてシリンダ内
の空気圧が十分に上昇してからピストンが起動するの
で、常に高いエネルギー効率で釘打ちを行え、性能の安
定化に効果を発揮する。
面断面図。
断面図。
ジング部の側面断面図。
リンダハウジング部の側面断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 空気圧釘打ち機の空気圧シリンダのピス
トンの背面に円柱形の凸部を形成し、凸部の外周面に周
方向のリブを設け、ピストンの背面側にピストンキャッ
チを配置し、ピストンの後退時にピストンの凸部がピス
トンキャッチに係合してピストンを待機位置で保持し、
空気圧シリンダの後端に設けたヘッドバルブを開いて空
気圧シリンダへ圧力空気を供給したときに、空気圧によ
りピストンの凸部がピストンキャッチから離脱して起動
するように構成した空気圧釘打ち機のピストンキャッチ
装置において、 ピストンキャッチの外周へスライドスリーブを被装し、
スライドスリーブが前進位置にあるときはスライドスリ
ーブによりピストンキャッチが拡開不可能に拘束され、
スライドスリーブが後退位置にあるときはピストンキャ
ッチの拘束が解除されてピストンが起動可能となるよう
に形成し、空気圧シリンダのへッドバルブ開放時にへッ
ドバルブがスライドスリーブを押して後退させ、ピスト
ンが起動可能となり、へッドバルブ閉鎖後にピストンが
待機位置へ戻ってピストンの凸部とピストンキャッチが
係合したときは、スライドスリーブが前進位置に復帰し
てピストンキャッチを拡開不可能に拘束するように形成
したことを特徴とする空気圧釘打ち機のピストンキャッ
チ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20066099A JP4085220B2 (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 空気圧釘打ち機のピストンキャッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20066099A JP4085220B2 (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 空気圧釘打ち機のピストンキャッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001025980A true JP2001025980A (ja) | 2001-01-30 |
JP4085220B2 JP4085220B2 (ja) | 2008-05-14 |
Family
ID=16428112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20066099A Expired - Fee Related JP4085220B2 (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 空気圧釘打ち機のピストンキャッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4085220B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104924517A (zh) * | 2015-04-23 | 2015-09-23 | 台州市枪宝工具有限公司 | 一种减摩缸体制作方法及气钉枪气缸 |
DE102016005004A1 (de) | 2014-05-02 | 2016-10-27 | Apuren Co., Ltd. | Drucklufthammerwerkzeug vom Einzelschuss-Typ und Verfahren zum Einstellen der Schlagkraft davon |
KR20160127638A (ko) | 2015-04-27 | 2016-11-04 | 아퓨안 가부시키가이샤 | 단발식의 에어 해머 공구, 및 상기 단발식의 에어 해머 공구의 타격력 조정 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100410158C (zh) * | 2004-10-28 | 2008-08-13 | 佳能株式会社 | 图像形成装置 |
-
1999
- 1999-07-14 JP JP20066099A patent/JP4085220B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP4085220B2 (ja) | 2008-05-14 |
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