JP2001023179A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
Abstract
接線方向の軸線周り、および光ディスク半径方向の軸線
周りの対物レンズの傾角調整を行うことの可能な傾角調
整機構を備えた光ピックアップ装置を提案すること。 【解決手段】 光ピックアップ装置1は、対物レンズ2
を、光ディスク接線方向に延びると共に副軸ガイド溝5
01の中心を通っている第1の軸線L1を中心として傾
斜させる第1の傾角調整機構と、対物レンズ2を光ディ
スク半径方向に延びる主軸中心に一致している第2の軸
線L2を中心として傾斜させる第2の傾角調整機構とを
有し、各傾角調整機構は、メインフレーム3に対して第
1および第3の軸線L1、L3を中心として傾斜可能な
状態で取り付けられている主軸ガイドフレーム4と副軸
ガイドフレーム5の傾きを、それぞれ第1および第2の
傾角調整ねじを回すことによって調整することにより対
物レンズの傾角調整を行う。双方の傾角調整機構が同様
の構造であり、傾角調整ねじを回すという作業によって
双方の軸周りの傾角調整を行うことができる。
Description
置における対物レンズの傾角調整機構の改良に関するも
のである。
の光ディスクの再生装置に組み込む際に、その対物レン
ズの光軸が光ディスクの記録面に垂直となるように、当
該対物レンズの傾角調整が行われる。従来における対物
レンズの傾角調整機構は、例えば、特開平6−1957
22号公報に開示されている。
のように構成されている。対物レンズが搭載されている
光ヘッド部の一方の側が、第1のガイド軸が摺動自在に
通っているキャリッジによって支持され、他方の側が、
第2のガイド軸の上に転動自在の状態で乗っているラジ
アルボールベアリングによって支持されている。キャリ
ッジは、光ヘッド部に対して、光ディスクの接線方向に
延びる第1の軸線を中心として回転可能に取り付けら
れ、傾角調整ねじのねじ込み量を調整することにより、
光ヘッド部における第1の軸線を中心とした傾き量を調
整できる。
ガイド軸に乗っているラジアルボールベアリングの高さ
を調整でき、この高さ調整に伴って、光ヘッド部におけ
る他方の第1のガイド軸を中心とした傾き量を調整でき
る。すなわち、光ディスクの半径方向に延びる第2の軸
線を中心として傾き量を調整できる。
構は、光ヘッド部を、光ディスク接線方向に延びる第1
の軸線を中心とする光ヘッド部の傾きを調整する第1の
傾角調整機構と、光ディスク半径方向に延びる第2の軸
線を中心とする光ヘッド部の傾きを調整する第2の傾角
調整機構とが異なる構造となっている。従って、その
分、部品数が多くなり、構造も複雑になるという問題点
がある。
イド軸に単に乗っているだけなので、光ヘッド部を縦置
き状態に設置できないという問題点がある。
ては、傾角調整のための基準点が無いので、傾角調整の
再現性が得られないという問題点がある。すなわち、光
学部品が実装された光ヘッド部に、傾角調整機構を構成
しているキャリッジおよび偏心ピンを取り付ける際の角
度基準が無い。このために、最初にキャリッジおよび偏
心ピンを光ヘッド部に取り付けた際における光ヘッド部
の各軸線周りの初期傾角を再現できない。
を解消可能な傾角調整機構を備えた光ピックアップ装置
を実現することにある。
めに、本発明は、対物レンズと、当該対物レンズが搭載
されているメインフレームと、当該メインフレームを光
ディスク半径方向にガイドするための主軸が貫通してい
る主軸ガイド孔を備え、前記メインフレームを支持して
いる主軸ガイドフレームと、前記主軸に平行に延びてい
る副軸に沿って摺動できるように当該副軸が貫通してい
る副軸ガイド溝を備え、前記メインフレームを支持して
いる副軸ガイドフレームと、前記対物レンズの傾角を調
整するための傾角調整機構とを有する光ピックアップ装
置において、傾角調整機構を次のように構成したことを
特徴としている。
対物レンズを、前記副軸ガイド溝の中心を通って光ディ
スク接線方向に延びる第1の軸線を中心として傾斜させ
る第1の傾角調整機構と、前記対物レンズを前記主軸中
心軸である第2の軸線を中心として傾斜させる第2の傾
角調整機構とを有している。
ドフレームを前記メインフレームに対して前記第1の軸
線を中心として回転可能に支持している第1の支軸と、
前記主軸ガイドフレームを前記第1の支軸を中心とした
所定の傾斜位置に固定可能な第1の傾角調整ねじとを備
えている。
ドフレームを前記メインフレームに対して、前記主軸お
よび前記副軸の間に位置し、前記第2の軸線と平行に延
びる第3の軸線を中心として回転可能に支持している第
2の支軸と、前記副軸ガイドフレームを前記第2の支軸
を中心とした所定の傾斜位置に固定可能な第2の傾角調
整ねじとを備えている。
回して行う傾角調整を精度良く行うためには、これらの
傾角調整ねじの遊びを無くすことが望ましい。そのため
には、各傾角調整ねじの頭部とガイドフレームの間にば
ね座金を挟むと共に、当該ねじの頭部を板ばねによって
常にばね座金の側に押さえつけておく構成を採用すれば
よい。
構における主軸ガイドフレームおよび副軸ガイドフレー
ム以外の構成部品を共通化すれば、部品の種類が少なく
て済み、コストの低減につながり、また、部品の組み付
け作業も簡単になる。
軸ガイド溝を形成している一対の溝側面には、前記第1
の軸線の方向から見た場合に凸曲面となる部位を形成し
ておくことが望ましい。このようにすれば、前記第1の
軸線を中心とする傾角調整時に、副軸ガイド溝の溝側面
が副軸に干渉することが無い。
前記副軸ガイド溝の中心から前記第2の支軸の中心まで
の距離を、前記副軸ガイド溝の中心から前記主軸の中心
までの距離の半分よりも短くしておくことが望ましい。
このようにすれば、第2の傾角調整ねじを回すことによ
り得られる前記副軸ガイドフレームの傾斜角度の変化量
に比べて、最終的に得られる対物レンズが搭載されてい
るメインフレームの傾斜角度の変化量を少なくできる。
よって、これらの距離の差を大きくすることにより、傾
角調整の分解能を高めることができる。
プ装置の対物レンズを基準傾角位置に設定する方法であ
って、前記主軸ガイドフレームおよび前記副軸ガイドフ
レームのそれぞれと、前記メインフレームの間に予め設
定した厚さの第1および第2のスペーサを挟み込むこと
により、これら主軸ガイドフレームおよび副軸ガイドフ
レームを、前記メインフレームに対する基準傾角位置に
設定することを特徴としている。
角位置の設定方法によれば、スペーサを挟むことによ
り、最初に主軸ガイドフレームおよび副軸ガイドフレー
ムをメインフレームに取り付けた際における当該メイン
フレームの各軸線周りの初期傾角状態を常に再現でき
る。よって、ヘッド部の傾角調整後に、何らかの不具合
でヘッド部の性能が劣化しても、スペーサを挟むだけで
出荷段階と同一の条件でヘッド部の性能を評価できるの
で、不具合の部分の特定、その修理等が極めて容易にな
る。
適用した光ピックアップ装置を説明する。 (全体構成)図1は本例の光ピックアップ装置の全体構
成を示す平面図、正面図および側面図である。これらの
図に示すように、光ピックアップ装置1は、対物レンズ
2およびその他の光学部品(図示せず)が搭載されてい
るメインフレーム3と、このメインフレーム3の一方の
側に取り付けられた主軸ガイドフレーム4と、メインフ
レーム3の他方の側に取り付けられた副軸ガイドフレー
ム5を有しており、メインフレーム3からはFPC6が
引き出されている。
D、DVD等の光ディスクの再生装置等に配置されてい
る平行に延びる主軸7および副軸8の間に架け渡され、
これら主軸7、副軸8に沿って、光ディスク9の半径方
向に往復移動可能となっている。すなわち、主軸ガイド
フレーム4には、主軸7に沿って摺動できるように当該
主軸7が貫通している一対の主軸ガイド孔401、40
2が形成されている。また、副軸ガイドフレーム5に
は、副軸8に沿って摺動できるように当該副軸8が貫通
している副軸ガイド溝501が形成されている。
メインフレーム3における光ディスク9の接線方向に延
びる第1の軸線L1を中心とした傾きを調整できる第1
の傾角調整機構と、メインフレーム3における光ディス
ク9の半径方向に延びる第2の軸線L2を中心とした傾
きを調整できる第2の傾角調整機構とを備えている。本
例における第1の軸線L1は主軸7の中心軸線に一致し
ている。これらの傾角調整機構について以下に詳しく説
明する。 (第1の傾角調整機構)図2は、第1の傾角調整機構を
説明するために、メインフレーム3と主軸ガイドフレー
ム4のみを取り出して示す図である。この図を参照して
説明すると、第1の傾角調整機構は、主軸ガイドフレー
ム4をメインフレーム3に対して第1の軸線L1を中心
として回転可能に支持している第1の支軸11と、主軸
ガイドフレーム4を第1の支軸L1を中心とした所定の
傾き状態で固定可能な第1の傾角調整ねじと12とを備
えている。
ける主軸側の側面31には、第1の軸線L1を中心軸線
とする円筒状突起11が形成されており、この円筒状突
起11が第1の支軸として機能する。この円筒状突起1
1の側方には、主軸ガイドフレーム4の傾き限界を規定
するために用いる円筒状ストッパ13が形成されてい
る。さらに、この円筒状ストッパ13よりも円筒状突起
11から離れた位置からは側方に突出した板状突部14
が形成され、この中心には、第1の傾角調整ねじ12の
ねじ孔15が形成されている。
ガイドフレーム4の側面41には、前記の第1の支軸と
しての円筒状突起11に対峙する位置に、当該突起11
を差込み可能な差込み孔42が形成されている。この差
込み孔42の底にはねじ貫通孔42aが形成されてお
り、外側から留めねじ16をねじ込むことにより、主軸
ガイドフレーム4をメインフレーム3の側に固定可能と
なっている。
の円筒状ストッパ13に対峙する位置には、当該ストッ
パ13よりも大きな内径寸法の円形凹部43が形成され
ている。主軸ガイドフレーム4を第1の軸線L1を中心
として傾けていくと、円筒状ストッパ13が円形凹部4
3に当たるので、当該主軸ガイドフレーム4の傾角限界
が規定される。
のねじ孔15に対峙している部位には、上下に貫通した
ねじ差込み孔44が形成されている。このねじ差込み孔
44に対しては、主軸ガイドフレーム4の裏面側から第
1の傾角調整ねじ12が差し込まれ、メインフレーム3
のねじ孔15にねじ込み固定される。
じ12の遊びを無くすために、ばね座金17と板ばね1
8を用いている。すなわち、主軸ガイドフレーム4のね
じ差込み孔44に対して、ばね座金17を通してねじ1
2を差込み、しかる後に、板ばね18でねじ12の頭部
12aを押しつけるようにしている。板ばね18にはね
じ頭部12aの上半部分が露出している露出孔18aが
形成されており、留めねじ19によって主軸ガイドフレ
ーム4の側に固定されている。
おいては、第1の傾角調整ねじ12を回して、そのねじ
込み量を増減することにより、主軸ガイドフレーム4
を、第1の支軸である円筒状突起11の中心を通る第1
の軸線L1を中心として、メインフレームに対する傾き
を調整できる。主軸ガイドフレーム4は主軸7に支持さ
れているので、メインフレーム3に搭載されている対物
レンズ2の第1の軸線L1を中心とする傾角を調整でき
る。 (第2の傾角調整機構)次に、図3、図4は第2の傾角
調整機構を説明するために、メインフレーム3と副軸ガ
イドフレーム5を取り出して示す図である。これらの図
を参照して説明すると、第2の傾角調整機構は、副軸ガ
イドフレーム5をメインフレーム3に対して、主軸7お
よび副軸8の間に位置する第3の軸線L3を中心として
回転可能に支持している第2の支軸21と、副軸ガイド
フレーム5を第2の支軸21を中心とした所定の傾き位
置に固定可能な第2の傾角調整ねじ22とを備えてい
る。
第2の軸線L2(主軸7の軸線方向)に直交する方向に
延びている腕部32が形成されており、この腕部32に
は、第2の軸線L2に直交する端面33と、当該第2の
軸線L2に平行であると共に端面33に直交している段
面34とが形成されている。端面33には、第2の支軸
21としての円筒状突起が形成されている。段面34の
先端側の部位には、僅かにメインフレーム表面側に突出
した矩形の突出面34aが形成され、この中心には、ね
じ孔35が形成されている。
ーム端面33に接する側面51において、円筒状突起
(第2の支軸)21に対峙する位置には、当該突起が差
し込まれている差込み孔52が形成され、この孔底の中
心には貫通孔52aが形成されている。この貫通孔52
aから差し込まれた留めねじ23が、円筒状突起21の
中心に形成されているねじ孔にねじ込まれ、これによ
り、副軸ガイドフレーム5はメインフレーム3の側に固
定されている。
て、メインフレーム側のねじ孔35に対峙している部位
にはねじ差込み孔54が上下方向に貫通しており、この
ねじ差込み孔54を介して、裏面側から第2の傾角調整
ねじ22が差し込まれ、メインフレーム側のねじ孔35
にねじ込み固定されている。この第2の傾角調整ねじ2
2のねじ込み量を増減すると、副軸ガイドフレーム5
は、第2の支軸である円筒状突起21(第3の軸線L
3)を中心として傾きが変わる。
に、副軸ガイドフレーム5の先端には前述したように副
軸ガイド溝501が形成され、この副軸ガイド溝501
には副軸8が回転可能、且つ摺動可能に通っている。ま
た、メインフレーム3の反対側の側面には主軸ガイドフ
レーム4が取り付けられ、この主軸ガイドフレーム4に
は回転可能、且つ摺動可能に主軸7が通っている。この
ように、主軸7および副軸8により両側の位置が固定さ
れているので、副軸ガイドフレーム5を傾けると、メイ
ンフレーム3は主軸7を中心として上下に傾く。すなわ
ち、第2の軸線L2を中心としたメインフレームの傾角
が変わる。よって、当該メインフレームに搭載されてい
る対物レンズ2の第2の軸線L2を中心とした傾角が変
わる。従って、第2の傾角調整ねじ22のねじ込み量を
増減することにより、対物レンズ2の第2の軸線L2を
中心とした傾角を調整できる。
ては、主軸7および副軸8の間に、副軸ガイドフレーム
5のメインフレーム3に対する回転中心(第2の支軸2
1)を配置し、副軸8から第2の支軸21までの距離
と、副軸8から主軸7までの距離の比を、略1:3とし
てある。さらに、副軸8と第2の支軸22の間に、第2
の傾角調整ねじ22を配置してある。この配置関係を採
用すると、傾角調整ねじ22による副軸ガイドフレーム
5の傾きの変化量に比べて、得られるメインフレーム3
の側の傾角調整量が小さくなる。よって、この距離の差
を大きくすることにより、傾角調整ねじのねじ込み量に
対する傾角調整量の分解能を高めることができる。
様に、第2の傾角調整ねじ22の遊びを無くすために、
ばね座金27と板ばね28を用いている。すなわち、副
軸ガイドフレーム5のねじ差込み孔54に対して、ばね
座金27を通してねじ22を差込み、しかる後に、板ば
ね28でねじ22の頭部22aを押しつけるようにして
いる。板ばね28にはねじ頭部22aの上半部分が露出
している露出孔28aが形成されており、留めねじ29
によって副軸ガイドフレーム5の側に固定されている。
整機構において、主軸ガイドフレーム4および副軸ガイ
ドフレーム5を除き、それらの構成部品を可能な限り共
通部品としてある。すなわち、第1および第2の傾角調
整ねじ12、22、留めねじ16、23、ばね座金1
7、27、板ばね18、28、および留めねじ19、2
9はそれぞれ共通部品としてある。従って、部品の種類
を減らすことができ、コストを低減できる。また、組み
付け作業においては、部品を選択する必要がないので、
作業が簡単になる。
ド溝501は次のように形成されている。すなわち、副
軸ガイド溝501における副軸8を挟んでいる上下一対
の溝側面502、503には、副軸ガイド8の方向に沿
って凸円弧状の面502a、503aが形成されてい
る。
る傾角調整は、第1の軸線L1を中心としたメインフレ
ーム3の傾きを調整するものである。この調整時には、
副軸ガイド8も第1の軸線L1を中心として回転するの
で、その副軸ガイド溝の上下の溝側面502、503
は、副軸8を挟んだ状態で回転する。これらの溝側面が
平坦面である場合には、回転時に副軸8に干渉してしま
う。しかし、本例では、凸円弧状の面502a、503
aが副軸8を挟んた状態となっているので、このような
弊害を回避できる。 (傾角基準の設定方法)次に、上記構成の第1および第
2の傾角調整機構において、出荷段階等での各軸線L
1、L2を中心とした傾角基準の取り方を説明する。
は、メインフレーム側に形成されている第1の傾角調整
ねじ12のねじ孔15が形成されている板状突部14
と、これに対峙している主軸ガイドフレーム4の側のね
じ差し込み孔44が形成されている表面部分の間に、一
定の厚さのスペーサを差込み、この状態で第1の傾角調
整ねじ12を締結する。スペーサは、例えば図4に示す
ような形状の板を用いることができる。このようにスペ
ーサを差し込むことにより、主軸ガイドフレーム4の傾
むきを出荷時等の状態に戻すことができる。
メインフレーム側の第2の傾角調整ねじ22のねじ孔3
5が形成されている矩形突出面34aと、これに対峙し
ている副軸ガイドフレーム側のねじ差込み孔54が形成
されている表面53の部分との間にスペーサを差込み、
この状態で第2の傾角調整ねじ22を締結する。この結
果、副軸ガイドフレーム5の傾きを出荷時等の状態に戻
すことができる。
最初に主軸ガイドフレームおよび副軸ガイドフレームを
メインフレームに取り付けた際における当該メインフレ
ームの各軸線L1、L2を中心とした初期の傾角状態を
常に再現できる。よって、ヘッド部の傾角調整後に、何
らかの不具合でヘッド部の性能が劣化しても、スペーサ
を挟むだけで出荷段階と同一の条件でヘッド部の性能を
評価できるので、不具合の部分の特定、その修理等が極
めて容易になる。
アップ装置においては、対物レンズを、光ディスク接線
方向に延びると共に副軸ガイド溝の中心を通っている第
1の軸線を中心として傾斜させる第1の傾角調整機構
と、対物レンズを光ディスク半径方向に延びる主軸中心
に一致している第2の軸線を中心として傾斜させる第2
の傾角調整機構とを有しており、各傾角調整機構は、メ
インフレームに対して第1および第2の支軸を中心とし
て回転可能な状態で取り付けられている主軸ガイドフレ
ームおよび副軸ガイドフレームの傾きを、第1および第
2の傾角調整ねじを回すことによって調整することによ
り対物レンズの傾角調整を行うように構成されている。
であり、傾角調整ねじを回すという作業によって双方の
軸周りの傾角調整を行うことができる。また、傾角調整
を行うために偏心ピンに取り付けられたラジアルローラ
ベアリングを副軸に単に乗せてあるだけの機構とは異な
り、光ピックアップ装置を縦置き状態で再生装置等に組
み込むことも可能になる。
ばね座金と板ばねによって挟持するようにしているの
で、これらのねじの遊びを無くすことができ、傾角調整
を精度良く行うことが可能になる。
角調整機構における主軸ガイドフレームおよび副軸ガイ
ドフレーム以外の構成部品を共通化してあるので、部品
の種類を少なくでき、コストを低減でき、しかも、部品
の組み付け作業も簡単に行うことが可能になる。
ら挟んでいる副軸ガイド溝を形成している一対の溝側面
には、第1の軸線の方向から見た場合に凸曲面となる面
が形成されている。従って、第1の軸線を中心とする傾
角調整時に、副軸ガイド溝の溝側面が副軸に干渉するこ
とが無く、傾角調整を円滑に行うことができる。
においては、副軸ガイド溝の中心から第2の支軸の中心
までの距離を、副軸ガイド溝の中心から主軸孔の中心ま
での距離よりも短くしてある。この結果、第2の傾角調
整ねじを回すことにより得られる副軸ガイドフレームの
傾斜角度の変化量に比べて、最終的に得られる対物レン
ズが搭載されているメインフレームの傾斜角度の変化量
を少なくできる。よって、これらの距離の差を大きくす
ることにより、傾角調整の分解能を高めることができる
という効果が得られる。
を備えた光ピックアップ装置の傾角調整方法において、
主軸ガイドフレームおよび副軸ガイドフレームのそれぞ
れと、メインフレームの間に第1および第2のスペーサ
を挟み込むことにより、これら主軸ガイドフレームおよ
び副軸ガイドフレームを、メインフレークに対する基準
傾角位置に保持するようにしている。従って、この方法
によれば、スペーサを挟むことにより、最初に主軸ガイ
ドフレームおよび副軸ガイドフレームをメインフレーム
に取り付けた際における当該メインフレームの各軸線周
りの初期傾角状態を常に再現できる。よって、ヘッド部
の傾角調整五に、何らかの不具合でヘッド部の性能が劣
化しても、スペーサを挟むだけで出荷段階と同一の条件
でヘッド部の性能を評価できるので、不具合の部分の特
定、その修理等が極めて容易になる。
アップ装置の平面図、正面図および側面図である。
ムを示す図であり、(a)はそれらを分離状態で示す平
面図、(b)はそれらを分離状態で示す側面図、(c)
は主軸ガイドフレームの側面図、(d)および(e)は
メインフレームに主軸ガイドフレームを組み付けた状態
での第1の傾角調整ねじの取り付け部分を示す部分底面
図および部分断面図である。
ムを示す図であり、(a)はそれらの底面図、(b)は
それらの側面図、(c)は副軸ガイドフレームの端面図
である。
ムが組付けられた状態を示す図であり、(a)はその図
3の矢印Yの方向から見た場合の部分矢視図、(b)は
部分平面図、(c)は第2の傾角調整機構による傾角調
整動作を示すための説明図である。
ためのスペーサの例を示す平面図および側面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 対物レンズと、当該対物レンズが搭載さ
れているメインフレームと、当該メインフレームを光デ
ィスク半径方向にガイドするための主軸が貫通している
主軸ガイド孔を備え、前記メインフレームを支持してい
る主軸ガイドフレームと、前記主軸に平行に延びている
副軸に沿って摺動できるように当該副軸が貫通している
副軸ガイド溝を備え、前記メインフレームを支持してい
る副軸ガイドフレームと、前記対物レンズの傾角を調整
するための傾角調整機構とを有する光ピックアップ装置
において、 前記傾角調整機構は、前記対物レンズを、前記副軸ガイ
ド溝の中心を通って光ディスク接線方向に延びる第1の
軸線を中心として傾斜させる第1の傾角調整機構と、前
記対物レンズを前記主軸の中心軸に一致する第2の軸線
を中心として傾斜させる第2の傾角調整機構とを有して
おり、 前記第1の傾角調整機構は、前記主軸ガイドフレームを
前記メインフレームに対して前記第1の軸線を中心とし
て回転可能に支持している第1の支軸と、前記主軸ガイ
ドフレームを前記第1の支軸を中心とした所定の傾斜位
置に固定可能な第1の傾角調整ねじとを備えており、 前記第2の傾角調整機構は、前記副軸ガイドフレームを
前記メインフレームに対して、前記主軸および前記副軸
の間に位置し、前記第2の軸線と平行に延びる第3の軸
線を中心として回転可能に支持している第2の支軸と、
前記副軸ガイドフレームを前記第2の支軸を中心とした
所定の傾斜位置に固定可能な第2の傾角調整ねじとを備
えていることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記第1および第2の傾角調整ねじのそれぞれの頭部
と、前記主軸ガイドフレームおよび前記副軸ガイドフレ
ームの間には、ばね座金が配置され、前記第1および第
2の傾角調整ねじの頭部のそれぞれは、板ばねによって
常にばね座金の側に押しつけられていることを特徴とす
る光ピックアップ装置。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記第1の傾角調整機構における前記第1の傾角調整ね
じ、前記ばね座金、および前記板ばねは、前記第2の傾
角調整機構における前記第2の傾角調整ねじ、前記ばね
座金および前記板ばねのそれぞれと共通部品であること
を特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項4】 請求項1において、 前記副軸ガイドフレームの前記副軸ガイド溝を形成して
いる一対の溝側面には、前記第1の軸線の方向から見た
場合に凸曲面となる凸曲面部分が形成され、当該凸曲面
部分が前記副軸に接していることを特徴とする光ピック
アップ装置。 - 【請求項5】 請求項1において、 前記第2の傾角調整ねじは、前記副軸ガイド溝と前記第
2の支軸の間に配置されており、 前記副軸ガイド溝の中心から前記第2の支軸の中心まで
の距離は、前記副軸ガイド溝の中心から前記第2の軸線
までの距離の半分以下であることを特徴とする光ピック
アップ装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズを基準傾角位置に設定する方法であって、 前記主軸ガイドフレームおよび前記副軸ガイドフレーム
のそれぞれと、前記メインフレームの間に、予め設定し
た厚さの第1および第2のスペーサを挟み込むことによ
り、これら主軸ガイドフレームおよび副軸ガイドフレー
ムを、前記メインフレームに対する基準傾角位置に設定
することを特徴とする光ピックアップ装置の基準傾角位
置の設定方法。
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