JP2001022048A - 遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク - Google Patents

遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク

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JP2001022048A
JP2001022048A JP19312899A JP19312899A JP2001022048A JP 2001022048 A JP2001022048 A JP 2001022048A JP 19312899 A JP19312899 A JP 19312899A JP 19312899 A JP19312899 A JP 19312899A JP 2001022048 A JP2001022048 A JP 2001022048A
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Nobuhiko Fukuhara
信彦 福原
Tadashi Matsuo
正 松尾
Takashi Haraguchi
崇 原口
Koichiro Kanayama
浩一郎 金山
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    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/32Attenuating PSM [att-PSM], e.g. halftone PSM or PSM having semi-transparent phase shift portion; Preparation thereof

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク及
びハーフトーン型位相シフトマスクの製造工程数を減ら
し、高精度な位相差と透過率制御が可能な遮光領域つき
ハーフトーン型位相シフトマスクを提供することを目的
とする。 【解決手段】透明基板1上に遮光領域膜厚と同じ膜厚を
有する酸化ジルコニウム膜からなるハーフトーン兼遮光
層2を反応性スパッタ等で形成し、ドライエッチング等
にてパターニング処理して遮光領域2a及び半透明層2
cを形成する。さらに、半透明層2cをパターニング処
理して、透明基板1上に遮光領域2a、半透明領域2b
及び開口部3を有する本発明の遮光領域つきハーフトー
ン型位相シフトマスク10を得る。必要に応じて、開口
部3の透明基板1をドライエッチング等により所定の深
さエッチングして位相差調整用堀り込み部4を設け本発
明の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク20
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI等の製造に
用いられる遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマス
クに関するものである。さらに詳しくは、従来のフォト
マスクと同様に投影露光装置で用いることができ、従来
のフォトマスクを用いた場合に比べパターンの解像力を
向上させることができる遮光領域つきハーフトーン型位
相シフトマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォトマスクでは、微細なパター
ンの投影露光に際し近接したパターンにおいては、マス
クの光透過部を通過した光が回折し、干渉し合うことに
よって、パターン境界部での光強度を強め合い、ウェハ
ー上のレジストが感光して、転写されたパターンが分離
解像しないという問題が生じていた。この現象は線幅が
露光波長に近い微細なパターンほどその傾向が強く、従
来のフォトマスクと従来の露光光学系においては光源の
波長以下の微細なパターンを解像することは困難であっ
た。そこで、マスクの隣接するパターンを透過する投影
光の位相に互いに180度の位相差をもたせることによ
り微細パターンの解像力を向上させるという、位相シフ
ト技術が開発された。すなわち、隣接する光透過部の片
側に位相シフト部を設けることにより、透過光が回折し
干渉し合う際、位相が反転しているために境界部の光強
度を弱め合い、その結果転写パターンは分離解像するよ
うになる。この関係は焦点の前後でも成り立っているた
め、焦点が多少ずれていても解像度は従来の露光法より
も向上し、焦点裕度が改善される。
【0003】上記のような位相シフト技術を用いるフォ
トマスクには、遮光パターンに隣接する開口部の片側に
位相シフト部を設けて位相反転させるLevenson型位相シ
フトマスク(またはAlternative type位相シフトマス
ク)、遮光層にわずかな透光性を与え半透明層とすると
同時に、この半透明層によって透過光の位相を反転させ
るハーフトーン型位相シフトマスク(またはAttenuated
type位相シフトマスク)、さらに、ハーフトーン型位
相シフトマスクのサイドローブ(サブピーク)の影響を
抑える為に半透明パターンの中央部に遮光層を設け、パ
ターンの周辺部のみ開口部との位相を反転させる遮光領
域つきハーフトーン型位相シフトマスク等が提案されて
いる。
【0004】ハーフトーン型位相シフトマスクは、上記
のように位相シフト効果及び透過率制御効果を持たせた
半透明層をパターニングして作製される単層型ハーフト
ーンマスクと半透明膜による透過率制御層と位相シフト
層を別々に積層してマスクブランクとした後、マスクパ
ターンを形成する2層型ハーフトーンマスクの2種類が
今までに提案されている。
【0005】単層ハーフトーン型位相シフトマスクの例
は、例えば文献1(第38回春季応用物理学会予稿集第
2分冊、29p−zc−3、p535(1991))に
述べられている。半透明層の空気層に対する位相差Φ
(度)は一般に次の(1)式で表される。 Φ=360×(n−1)d/λ………(1) (d:半透明層の膜厚、n:半透明層の屈折率、λ:露
光波長) 解像度向上効果を最大にするためには、Φを事実上180
度にする必要がある。 従って、d=λ/{2(n−1)}………(2) の関係が成り立つような半透明層を形成すればよい。
【0006】また、半透明層の空気層に対する透過率T
(%)は次の(3)式で表わされる。 T=t×t*×ns×100………(3) t=2/(m1+m2×ns+m3+m4×ns) m1=m4=cosδ m2=sinδ/(n−k×I)I m3=sinδ×(n−k×I)I δ=2π(n−k×I)d/λ (d:半透明層の膜厚、n:半透明層の屈折率、λ:露
光波長) (ns:基板の屈折率、t*:tの複素共役、I:虚数
単位) 一般に、半透明層の透過率は通常8%程度の透過率がも
っとも解像性向上効果があるとされるが、露光条件やウ
ェハー上のレジストプロセスによっても微妙に異なって
くる。
【0007】遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマ
スクは、上記ハーフトーン型位相シフトマスクをリソグ
ラフィー工程で用いる際に、半透明パターンがわずかに
透過性が与えられているためにプロセスによってサイド
ローブ(サブピーク)が生じ、所望のパターン以外の部
位が感光してしまう現象を防ぐために提案されたもので
ある。一般には、半透明パターンの中央部を遮光層で覆
うことでサイドローブ(サブピーク)の発生を抑えるも
のである。
【0008】遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマ
スクは、半透明層と位相シフト層を別々に積層した2層
膜もしくは位相シフト効果も持たせた半透明層の単層膜
(以下、両者を総じてハーフトーン位相シフト層と称
す)に遮光層を積層することで遮光層つきハーフトーン
型位相シフトマスク用ブランクとし、次に、上記遮光層
つきハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクの遮光
層をパターニングし、遮光層パターンを形成し、その遮
光層パターンをマスクにして位相シフト層のパターニン
グを行い位相シフトパターン102を形成し、再度遮光
層パターンをパターニングして遮光層パターン103を
形成して遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク
100を作製するのが一般的である(図13参照)。
【0009】上記遮光層は、スパッタリング法等で成膜
されたCr薄膜が一般的である。また、ハーフトーン位
相シフト層は、金属や金属化合物を通常のArなどの不
活性ガスに酸素(O2)や窒素(N2)などの反応性ガス
を添加した反応性スパッタリング法を用いて形成される
のが一般的である。
【0010】遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマ
スクは、石英などに代表される透明基板上に異なる材質
もしくは組成を有するハーフトーン位相シフト層と遮光
層とを順次積層し、遮光層及びハーフトーン位相シフト
層をパターニング処理して作製する。上記工程はブラン
ク及びマスク作製工程で工程数が増えるため、遮光領域
つきハーフトーン型位相シフトマスクの製造歩留まりを
低下させる原因となっている。
【0011】また、反応性スパッタリングの成膜工程で
はよく知られているように、ヒステリシス現象が発生
し、一般に再現性よく膜質を制御することが難しいこと
も遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスクの製造
歩留まりを低下させる原因となっている。
【0012】今後ともLSIの設計寸法の微細化は進展
していくと考えられ、それとともに遮光領域つきハーフ
トーン型位相シフトマスクには、より高精度な位相差と
透過率の制御が要求されていくと考えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑み考案されたもので、ハーフトーン型位相シフトマス
ク用ブランク及びハーフトーン型位相シフトマスクの製
造工程数を減らし、高精度な位相差と透過率制御が可能
な遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスクを提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明において上記課題
を達成するために、まず請求項1においては、透明基板
上に露光波長に対して透明な開口部と、位相を反転させ
る特性を有する半透明領域と、露光光の透過を遮る遮光
領域とを有するハーフトーン型位相シフトマスクにおい
て、前記半透明領域及び前記遮光領域は同一組成の薄膜
で形成されており、前記半透明領域は前記薄膜の膜厚を
調整することにより形成されていることを特徴とする遮
光領域つきハーフトーン型位相シフトマスクとしたもの
である。
【0015】また、請求項2においては、前記半透明領
域及び前記遮光領域を形成している前記薄膜は酸化ジル
コニウムシリサイド膜であることを特徴とする請求項1
記載の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスクと
したものである。
【0016】また、請求項3においては、請求項1又は
2に記載の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマス
クの前記開口部の前記透明基板に位相差調整用堀り込み
部を設けたことを特徴とする遮光領域つきハーフトーン
型位相シフトマスクとしたものである。
【0017】また、請求項4においては、あらかじめ前
記透明基板の所定位置に所定形状の掘り込みを設け、前
記掘り込み及びその周辺に前記薄膜を形成して前記半透
明領域及び前記遮光領域を形成したことを特徴とする請
求項1又は2に記載の遮光領域つきハーフトーン型位相
シフトマスクとしたものである。
【0018】また、請求項5においては、請求項4記載
の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスクの前記
開口部の前記透明基板に位相差調整用堀り込み部を設け
たことを特徴とする遮光領域つきハーフトーン型位相シ
フトマスクとしたものである。
【0019】また、請求項6においては、請求項1又は
2に記載の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマス
クの前記半透明領域及び前記遮光領域上に位相シフト層
を設けたことを特徴とする遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスクとしたものである。
【0020】また、請求項7においては、請求項6記載
の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスクの前記
開口部の前記透明基板に位相差調整用堀り込み部を設け
たことを特徴とする遮光領域つきハーフトーン型位相シ
フトマスクとしたものである。
【0021】また、請求項8においては、前記透明基板
上の所定位置に位相シフト層を形成し、前記位相シフト
層上に前記半透明領域及び前記遮光領域を設けたことを
特徴とする請求項1又は2に記載の遮光領域つきハーフ
トーン型位相シフトマスクとしたものである。
【0022】さらにまた、請求項9においては、請求項
8記載の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク
の前記開口部の前記透明基板に位相差調整用堀り込み部
を設けたことを特徴とする遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスクとしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき説
明する。図1〜図8に本発明の遮光領域つきハーフトー
ン型位相シフトマスクの実施例の構造を示す模式断面図
を示す。本発明の遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスクの半透明領域及び遮光領域は同一組成の薄膜
(以下、ハーフトーン兼遮光層と称す)で形成されてお
り、半透明領域はハーフトーン兼遮光層の膜厚を調整し
て形成する。さらに、ハーフトーン兼遮光層はジルコニ
ウムシリサイド膜で形成されている。
【0024】図1は、透明基板1上に位相を反転させる
特性を有する半透明領域2bと、露光光の透過を遮る遮
光領域2aと、露光波長に対して透明な開口部3とを有
する遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク10
としたものである。
【0025】図2は、上記遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク10の開口部3の透明基板1に位相差
調整用堀り込み部4を設けて遮光領域つきハーフトーン
型位相シフトマスク20としたものである。
【0026】図3は、透明基板1の所定位置に彫り込み
5を形成し、さらに彫り込み5に遮光領域2aを、透明
基板上に半透明領域2bを形成し、露光波長に対して透
明な開口部3を有する遮光領域つきハーフトーン型位相
シフトマスク30としたものである。
【0027】図4は、上記遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク30の開口部3の透明基板に位相差調
整用堀り込み部4を設けて遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク40としたものである。
【0028】図5は、上記遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク10の遮光領域2a及び半透明領域2
b上に透明な位相シフト層6aを設け、露光波長に対し
て透明な開口部3を有する遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク50としたものである。
【0029】図6は、上記遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク50の開口部3の透明基板に位相差調
整用堀り込み部4を設けて遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク60としたものである。
【0030】図7は、透明基板1の所定位置に透明な位
相シフト層7aを設け、さらに位相シフト層7a上に遮
光領域2a及び半透明領域2bを形成し、露光波長に対
して透明な開口部3を有する遮光領域つきハーフトーン
型位相シフトマスク70としたものである。
【0031】図8は、上記遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク70の開口部3の透明基板に位相差調
整用堀り込み部4を設けて遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク80としたものである。
【0032】図1〜図8の遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスクの遮光領域2a、半透明領域2b及び
透明性の位相シフト層は、通過する露光光の透過率が露
光条件やウェハー上のレジストプロセスに応じて最大の
解像性向上をもたらすように、各層の膜厚を調整するこ
とによって得られる。
【0033】ここで、遮光領域2a、半透明領域2b及
び透明性の位相シフト層を通過する露光光の透過率は、
これらの層と透明基板の光学定数(屈折率、消衰係数)
及び露光雰囲気(通常は空気)の屈折率に依存した各層
内での多重干渉の結果として決まり、各層の膜厚に対し
て周期的に変化する。尚、薄膜の干渉理論については例
えば文献2(金原栄著、薄膜、(裳華房)p.197)など
に詳しく述べられており、あらかじめ上記の構成材料の
光学定数を求めておけば、各層の膜厚の調整量に応じた
最終的な透過率は理論計算で予測することが可能であ
る。
【0034】以下遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスクの製造法について述べる。遮光領域つきハーフ
トーン型位相シフトマスク10及び20の場合、まず、
透明基板1上に、式(2)及び式(3)を用いて目標と
なる位相差及び透過率より遮光領域及び半透明領域に必
要な光学定数(n:屈折率、k:消衰係数)、半透明領
域膜厚そして遮光領域膜厚を予め計算し、遮光領域膜厚
と同じ膜厚を有する酸化ジルコニウム膜からなるハーフ
トーン兼遮光層2を反応性スパッタ等で形成する(図9
(a)参照)。
【0035】次に、電子線リソグラフィー等を用いてハ
ーフトーン兼遮光層2の所定位置にレジストパターンを
形成し、レジストパターンをマスクにしてドライエッチ
ング等によりハーフトーン兼遮光層2を所定の深さエッ
チングして遮光領域2a及び半透明層2cを形成する
(図9(b)参照)。
【0036】次に、遮光領域2a及び半透明層2c上に
レジストパターンを形成し、レジストパターンをマスク
にしてドライエッチング等により半透明層2cをエッチ
ングして、透明基板1上に遮光領域2a、半透明領域2
b及び開口部3を有する本発明の遮光領域つきハーフト
ーン型位相シフトマスク10が得られる(図9(c)参
照)。
【0037】さらに、遮光領域つきハーフトーン型位相
シフトマスク10の開口部3の透明基板1をドライエッ
チング等により所定の深さエッチングして位相差調整用
堀り込み部4を設けた本発明の遮光領域つきハーフトー
ン型位相シフトマスク20を得ることができる(図9
(d)参照)。この場合、開口部3の透明基板1を掘り
込むことによって位相差を稼ぐことができるので、遮光
領域つきハーフトーン型位相シフトマスク10よりも消
衰係数kの大きなハーフトーン兼遮光層を用いて膜厚を
薄くすることが可能である。また、消衰係数kの大きな
ハーフトーン兼遮光層を用いることにより透明基板の掘
り込み量を小さくすることも可能である。
【0038】遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマ
スク30及び40の場合、まず、式(2)及び式(3)
を用いて目標となる位相差及び透過率より遮光領域及び
半透明領域に必要な光学定数(n:屈折率、k:消衰係
数)、半透明領域膜厚及び遮光領域膜厚を予め計算し、
遮光領域膜厚から半透明領域膜厚を差し引いた膜厚分の
深さだけ透明基板1をドライエッチング等で堀込むこと
により堀込み5を形成する(図10(a)参照)。
【0039】次に、透明基板1及び堀込み5上に酸化ジ
ルコニウム膜からなるハーフトーン兼遮光層を成膜し、
透明基板1の堀込み5に遮光領域2aを、その他の透明
基板1上に半透明層2cを形成する(図10(b)参
照)。この時の半透明層2cの透過率及び位相差は、後
工程によってハーフトーン兼遮光層の膜厚を調整するこ
とで最適化できるので、目標の値と差があってもよい。
【0040】次に、電子線リソグラフィー等を用いて透
明基板1の遮光領域2a及び半透明層2c上にレジスト
パターンを形成し、レジストパターンをマスクにしドラ
イエッチング等により半透明層2cをエッチングしてパ
ターニングすることにより、透明基板1に遮光領域6
a、半透明領域6b及び開口部3を有する本発明の遮光
領域つきハーフトーン型位相シフトマスク30が得られ
る。
【0041】さらに、遮光領域つきハーフトーン型位相
シフトマスク30の開口部3の透明基板1をドライエッ
チング等により所定の深さエッチングして位相差調整用
堀り込み部4を設けることにより本発明の遮光領域つき
ハーフトーン型位相シフトマスク40を得ることができ
る。この場合、開口部3の透明基板1を掘り込むことに
よって位相差を稼ぐことができるので、遮光領域つきハ
ーフトーン型位相シフトマスク30よりも消衰係数kの
大きなハーフトーン兼遮光層を用いて膜厚を薄くするこ
とが可能である。また、消衰係数kの大きなハーフトー
ン兼遮光層を用いることにより透明基板の掘り込み量を
小さくすることも可能である。
【0042】遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマ
スク50及び60の場合、まず、遮光領域つきハーフト
ーン型位相シフトマスク10’(図10(a)参照)の
透明基板1、遮光領域2a及び半透明領域2b上に反応
性スパッタリング等により透明性の位相シフト層6を形
成する(図10(b)参照)。
【0043】次に、電子線リソグラフィー等を用いて透
明性の位相シフト層6の所定位置にレジストパターンを
形成し、レジストパターンをマスクにしてドライエッチ
ング等により透明性の位相シフト層6をエッチングし
て、遮光領域2a及び半透明遮光領域2b上に位相シフ
ト層6aを形成し、透明基板1に遮光領域2a、半透明
遮光領域2b、位相シフト層6a及び開口部3を有する
本発明の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク
50を得ることができる(図11(c)参照)。
【0044】さらに、遮光領域つきハーフトーン型位相
シフトマスク50の開口部3の透明基板1をドライエッ
チング等により所定の深さエッチングして位相差調整用
堀り込み部4を設けることにより本発明の遮光領域つき
ハーフトーン型位相シフトマスク60を得ることができ
る。この場合、開口部3の透明基板1を掘り込むことに
よって位相差を稼ぐことができるので、遮光領域つきハ
ーフトーン型位相シフトマスク50よりも消衰係数kの
大きなハーフトーン兼遮光層を用いて膜厚を薄くするこ
とが可能である。また、消衰係数kの大きなハーフトー
ン兼遮光層を用いることにより透明基板の掘り込み量を
小さくすることも可能である。
【0045】遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマ
スク70及び80の場合、まず、式(2)及び式(3)
を用いて目標となる位相差及び透過率よりハーフトーン
兼遮光層に必要な光学定数(n:屈折率、k:消衰係
数)、半透明領域膜厚、遮光領域膜厚そして透明性の位
相シフト層膜厚を予め計算し、透明基板1上に透明性の
位相シフト層7及び遮光領域膜厚と同じ膜厚を有するハ
ーフトーン兼遮光層2を反応性スパッタ等で順次形成す
る(図12(a)参照)。
【0046】次に、電子線リソグラフィー等を用いてハ
ーフトーン兼遮光層2の所定位置にレジストパターンを
形成し、レジストパターンをマスクにしてドライエッチ
ング等によりハーフトーン兼遮光層2を所定の深さエッ
チングして遮光領域2a及び半透明層2cを形成する
(図12(b)参照)。
【0047】次に、遮光領域2a及び半透明層2c上に
所定形状のレジストパターンを形成し、レジストパター
ンをマスクにしてドライエッチング等により半透明層2
cをエッチングして透明性の位相シフト層7上に遮光領
域2a及び半透明領域2bを形成する(図12(c)参
照)。
【0048】最後に、遮光領域2a及び半透明領域2b
をマスクにしてドライエッチング等により透明性の位相
シフト層7をエッチングして位相シフト層7aを形成
し、透明基板1に位相シフト層7a、遮光領域2a、半
透明領域2b及び開口部3からなる本発明の遮光領域つ
きハーフトーン型位相シフトマスク70を得ることがで
きる。
【0049】さらに、遮光領域つきハーフトーン型位相
シフトマスク70の開口部3の透明基板1をドライエッ
チング等により所定の深さエッチングして位相差調整用
堀り込み部4を設けることにより本発明の遮光領域つき
ハーフトーン型位相シフトマスク80を得ることができ
る。この場合、開口部3の透明基板1を掘り込むことに
よって位相差を稼ぐことができるので、遮光領域つきハ
ーフトーン型位相シフトマスク70よりも消衰係数kの
大きなハーフトーン兼遮光層を用いて膜厚を薄くするこ
とが可能である。また、消衰係数kの大きなハーフトー
ン兼遮光層を用いることにより透明基板の掘り込み量を
小さくすることも可能である。
【0050】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
本発明の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク
は波長λ=193nmのArFエキシマレーザを用い
て、透過率の目標値は6±0.3%或いは8±0.3%、
位相差の目標値は180±2度とした。
【0051】<実施例1>まず、6インチ角、0.25
インチ厚のフォトマスク用石英基板(n=1.56、k
=0)からなる透明基板1上にスパッタガスとしてAr
ガスにO2ガスを添加した反応性スパッタリングによ
り、O2ガスの添加量、成膜時のガス圧力、印加電力等
を調整してn=2.05、k=0.38となる成膜条件
を導出し、ZrSiO膜からなる膜厚1750Åのハー
フトーン兼遮光層2を形成した
【0052】次に、電子線リソグラフィーを用いてハー
フトーン兼遮光層2の所定位置にレジストパターンを形
成し、レジストパターンをマスクにして、BCl3ガス
にO2ガスを添加したエッチングガスを用いたドライエ
ッチングによりハーフトーン兼遮光層2を731Åエッ
チングして膜厚1750Åの遮光領域2a及び膜厚91
9Åの半透明層2cを形成した。
【0053】次に、遮光領域2a及び半透明層2cの所
定位置に度電子線リソグラフィーを用いてレジストパタ
ーンを形成し、レジストパターンをマスクにして、BC
3ガスにO2ガスを添加したエッチングガスを用いたド
ライエッチングにより半透明層2cをエッチングして、
透明基板1上に膜厚1750Åの遮光領域2a、膜厚9
19Åの半透明領域2b及び透明な開口部3が形成され
た本発明の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマス
ク10が得られた。
【0054】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク10の半透明領域2bの位相差、透過率及び遮
光領域2aの透過率をエリプソメーターで測定したとこ
ろ、それぞれ半透明領域2bの位相差:180度、透過
率:7.9%及び遮光領域2aの透過率:1.0%を示
し目標を達成した。
【0055】<実施例2>まず、6インチ角、0.25
インチ厚のフォトマスク用石英基板(n=1.56、k
=0)からなる透明基板1上に実施例1と同様な工程で
遮光領域2a、半透明領域2b及び透明な開口部3が形
成された遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク
10’を作製し、半透明領域2bの位相差、透過率及び
遮光領域2aの透過率をエリプソメーターで測定したと
ころ、それぞれ半透明領域2bの位相差:177度、透
過率:7.9%及び遮光領域2aの透過率:1.0%を
示し、半透明領域の位相差が目標の180度に達しなか
った。原因はハーフトーン兼遮光層2の成膜バラツキに
よるものと考えられる。
【0056】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク10’の遮光領域2a及び半透明領域2bをマ
スクにし開口部3の透明基板をCF4をエッチングガス
とする低パワーのドライエッチングにて所定の深さエッ
チングして位相差調整用堀り込み部位相差調整用堀り込
み部4を形成し、透明基板1上に遮光領域2a、半透明
領域2b及び位相差調整用堀り込み部4からなる本発明
の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク20が
得られた。ここで、ZrSiO膜からなる遮光領域2a
及び半透明領域2bはフッ素系のエッチングガスによる
エッチングレートは極めて小さいため、遮光領域2a及
び半透明領域2bをマスクにして透明基板1をエッチン
グして位相差調整用堀り込み部4を形成しても遮光領域
2a及び半透明領域2bの光学特性が変化するようなこ
とはない。
【0057】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク20の半透明領域2aの位相差を測定したとこ
ろ180度であり目標を達成した。この様に、開口部3
の透明基板1に所定の深さの位相差調整用堀込み部を形
成することにより、容易に半透明領域の位相差を調整で
きる。
【0058】<実施例3>まず、6インチ角、0.25
インチ厚のフォトマスク用石英基板(n=1.56、k
=0)からなる透明基板1の所定位置にレジストパター
ンを形成し、このレジストパターンをマスクにして希薄
な緩衝フッ酸液を用いて透明基板1をエッチングして深
さ731Åの掘り込み5を形成した。
【0059】次に、実施例1と同様な方法で掘り込み5
を形成した透明基板1上に掘り込み5底部から3000
Åの厚さのZrSiO膜からなるハーフトーン兼遮光層
2を成膜した。一般に、掘り込みを形成した透明基板上
に成膜した場合、成膜後の掘り込み周辺の薄膜断面形状
は図10(b)に示すようになり、最終的なパターン面
を平坦にし、且つハーフトーン兼遮光層膜厚の調整が容
易になるように、計算によって得られた遮光領域膜厚
(1750Å)より厚く(3000Å)成膜している。
最終的に形成される遮光領域及び半透明領域の平坦度及
び膜厚は後工程にて調整できるので、目標の値と差があ
っても構わない。
【0060】次に、電子線リソグラフィーにてハーフト
ーン兼遮光層2上の所定位置にレジストパターンを形成
し、最初このレジストパターンをマスクにして、BCl
3ガスにO2ガスを添加したエッチングガスを用いたドラ
イエッチングによりハーフトーン兼遮光層2をパターニ
ングした。この時点でレジストパターンはわずかに残っ
ているが、さらにエッチングを進めて半透明領域2bの
膜厚が919Åになった時点でエッチングを終了し、透
明基板1上に膜厚1750Åの遮光領域2a、膜厚91
9Åの半透明領域2b及び透明な開口部3を有する遮光
領域つきハーフトーン型位相シフトマスク30が得られ
た。ここで、ドライエッチングの条件をO2ガスの添加
量、エッチング時のガス圧力、印加電力を変更すること
でハーフトーン兼遮光層2とレジストパターンとの選択
比が1に近くなるような条件を導出し、レジストパター
ン膜厚が2000Åになるようにした。
【0061】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク30の半透明領域2bの位相差及び透過率と遮
光領域2aの透過率を測定したところ、半透明領域2b
の位相差:180度、透過率:7.9%、遮光領域2a
の透過率:1.0%であり目標を達成した。
【0062】<実施例4>まず、6インチ角、0.25
インチ厚のフォトマスク用石英基板(n=1.56、k
=0)からなる透明基板1上に実施例3と同様な工程で
掘り込み5を形成し、遮光領域2a、半透明領域2b及
び透明な開口部3を形成した遮光領域つきハーフトーン
型位相シフトマスク30’を作製し、半透明領域2bの
位相差及び透過率と遮光領域2aの透過率をエリプソメ
ーターで測定したところ、半透明領域2bの位相差:1
77度、透過率:7.9%、遮光領域2aの透過率:
1.0%であり、半透明領域2bの位相差以外は目標を
達成した。なお、半透明領域2bの位相差が目標に達し
なかった原因はハーフトーン兼遮光層2をエッチングし
て半透明領域2b及び遮光領域2aを形成する際のエッ
チングバラツキによるものと考えられる。
【0063】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク30’の遮光領域2a及び半透明領域2bをマ
スクにして開口部3の透明基板をCF4をエッチングガ
スとする低パワーのドライエッチングにて所定の深さエ
ッチングして位相差調整用堀り込み部4を形成し、透明
基板1上に遮光領域2a、半透明領域2b及び位相差調
整用堀り込み部4からなる本発明の遮光領域つきハーフ
トーン型位相シフトマスク40が得られた。
【0064】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク40の半透明領域2bの位相差を測定したとこ
ろ、180度を示し目標を達成した。この様に、遮光領
域つきハーフトーン型位相シフトマスク30の状態で半
透明領域2bの位相差が180度よりずれていても、透
明基板の開口部に位相差調整用堀り込み部を形成するこ
とにより、容易に半透明領域の位相差を調整できる。
【0065】<実施例5>まず、6インチ角、0.25
インチ厚のフォトマスク用石英基板(n=1.56、k
=0)からなる透明基板1上にスパッタガスとしてAr
ガスにO2ガスを添加した反応性スパッタリング法に
て、O2ガスの添加量、成膜時のガス圧力、印加電力等
を調整して、n=1.05、k=1.617となる成膜
条件を導出し、ZrSiO膜からなる膜厚401Åのハ
ーフトーン兼遮光層2を形成した。
【0066】次に、電子線リソグラフィーにてハーフト
ーン兼遮光層2上の所定位置にレジストパターンを形成
し、レジストパターンをマスクにしてBCl3ガスにO2
ガスを添加したエッチングガスを用いたドライエッチン
グによりハーフトーン兼遮光層2を198Åエッチング
して膜厚401Åの遮光領域2a及び膜厚203Åの半
透明層2c形成した。
【0067】次に、遮光領域2a及び半透明層2cの所
定位置に度電子線リソグラフィーを用いてレジストパタ
ーンを形成し、レジストパターンをマスクにして、BC
3ガスにO2ガスを添加したエッチングガスを用いたド
ライエッチングにより半透明層2cをエッチングして、
透明基板1上に膜厚401Åの遮光領域2a、膜厚20
3Åの半透明領域2b及び透明な開口部3が形成された
遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク10’を
作製した。
【0068】次に、スパッタガスとしてArガスにO2
ガスを添加した反応性スパッタリング法にて、O2ガス
の添加量、成膜時のガス圧力、印加電力等を調整して、
n=2.229、k=0.124となる成膜条件を導出
し、ZrSiO膜からなる膜厚763Åの位相シフト層
6を形成した。
【0069】次に、位相シフト層6上の所定位置に度電
子線リソグラフィーを用いてレジストパターンを形成
し、レジストパターンをマスクにして、BCl3ガスに
2ガスを添加したエッチングガスを用いたドライエッ
チングにより位相シフト層6をエッチングして、透明基
板1に膜厚401Åの遮光領域2a及び膜厚203Åの
半透明領域2b、膜厚763Åの位相シフト層6a及び
透明な開口部3が形成されたリム型の本発明の遮光領域
つきハーフトーン型位相シフトマスク50が得られた。
【0070】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク50の半透明領域2bの位相差、透過率及び遮
光領域2aの透過率をエリプソメーターで測定したとこ
ろ、それぞれ半透明領域2bの位相差:180度、透過
率:6.0%及び遮光領域2aの透過率:0.6%を示
し目標を達成した。
【0071】<実施例6>まず、6インチ角、0.25
インチ厚のフォトマスク用石英基板(n=1.56、k
=0)からなる透明基板1上に実施例1と同様な工程で
遮光領域2a、半透明領域2b、位相シフト層6a及び
透明な開口部3が形成された遮光領域つきハーフトーン
型位相シフトマスク50’を作製し、半透明領域2bの
位相差、透過率及び遮光領域2aの透過率をエリプソメ
ーターで測定したところ、それぞれ半透明領域2bの位
相差:177度、透過率:6.0%及び遮光領域2aの
透過率:0.6%を示し、半透明領域の位相差が目標の
180度に達しなかった。原因はハーフトーン兼遮光層
2及び位相シフト層6の成膜バラツキによるものと考え
られる。
【0072】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク50’の位相シフト層6aをマスクにし開口部
3の透明基板をCF4をエッチングガスとする低パワー
のドライエッチングにて所定の深さエッチングして位相
差調整用堀り込み部4を形成し、透明基板1上に遮光領
域2a、半透明領域2b、位相シフト層6a及び位相差
調整用堀り込み部4からなる本発明の遮光領域つきハー
フトーン型位相シフトマスク60が得られた。
【0073】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク60の半透明領域2bの位相差を測定したとこ
ろ180度であり目標を達成した。
【0074】<実施例7>まず、6インチ角、0.25
インチ厚のフォトマスク用石英基板(n=1.56、k
=0)からなる透明基板1上にスパッタガスとしてAr
ガスにO2ガスを添加した反応性スパッタリング法に
て、O2ガスの添加量、成膜時のガス圧力、印加電力等
を調整して、n=2.229、k=0.124となる成
膜条件を導出し、ZrSiO膜からなる膜厚763Åの
位相シフト層7を成膜し、さらに、O 2ガスの添加量、
成膜時のガス圧力、印加電力等を調整して、n=1.0
5、k=1.617となる成膜条件を導出し、位相シフ
ト層7上にZrSiO膜からなる膜厚401Åのハーフ
トーン兼遮光層2を成膜した。
【0075】次に、電子線リソグラフィーにてハーフト
ーン兼遮光層2上の所定位置にレジストパターンを形成
し、レジストパターンをマスクにしてBCl3ガスにO2
ガスを添加したエッチングガスを用いたドライエッチン
グによりハーフトーン兼遮光層2を198Åエッチング
して膜厚401Åの遮光領域2a及び膜厚203Åの半
透明層2c形成した。
【0076】次に、遮光領域2a及び半透明層2cの所
定位置に度電子線リソグラフィーを用いてレジストパタ
ーンを形成し、レジストパターンをマスクにして、BC
3ガスにO2ガスを添加したエッチングガスを用いたド
ライエッチングにより半透明層2cをエッチングして、
透明基板1及び位相シフト層7上に膜厚401Åの遮光
領域2a、膜厚203Åの半透明領域2bを形成した
【0077】次に、電子線リソグラフィーにて半透明領
域2b及び遮光領域2a上にレジストパターンを形成
し、レジストパターンをマスクにしてBCl3ガスにO2
ガスを添加したエッチングガスを用いたドライエッチン
グにて位相シフト層7をパターニングして、透明基板1
に位相シフト層7a、半透明領域2b、遮光領域2a及
び透明な開口部3が形成された本発明の遮光領域つきハ
ーフトーン型位相シフトマスク70が得られた。
【0078】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク70の半透明領域2bの位相差、透過率及び遮
光領域2aの透過率をエリプソメーターで測定したとこ
ろ、それぞれ半透明領域2bの位相差:180度、透過
率:6.0%及び遮光領域2aの透過率:0.6%を示
し目標を達成した。
【0079】<実施例8>まず、6インチ角、0.25
インチ厚のフォトマスク用石英基板(n=1.56、k
=0)からなる透明基板1上に実施例7と同様な工程で
位相シフト層7a、遮光領域2a、半透明領域2b及び
透明な開口部3を形成した遮光領域つきハーフトーン型
位相シフトマスク70’を作製し、半透明領域2bの位
相差、透過率及び遮光領域2aの透過率をエリプソメー
ターで測定したところ、それぞれ半透明領域2bの位相
差:177度、透過率:6.0%及び遮光領域2aの透
過率:0.6%を示し、半透明領域の位相差が目標の1
80度に達しなかった。原因はハーフトーン兼遮光層2
及び薄膜7の成膜バラツキによるものと考えられる。
【0080】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク70’の遮光領域2a及び半透明領域2bをマ
スクにし開口部3の透明基板をCF4をエッチングガス
とする低パワーのドライエッチングにて所定の深さエッ
チングして位相差調整用堀り込み部4を形成し、透明基
板1上に位相シフト層7a、遮光領域2a、半透明領域
2b及び位相差調整用堀り込み部4からなる本発明の遮
光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク80が得ら
れた。
【0081】上記遮光領域つきハーフトーン型位相シフ
トマスク80の半透明領域2aの位相差を測定したとこ
ろ180度を示し目標を達成した。この様に、開口部3
の透明基板1に所定の深さの位相差調整用堀込み部を形
成することにより、容易に半透明領域の位相差を調整で
きる。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の遮
光領域つきハーフトーン型位相シフトマスクは遮光領域
と半透明領域が同一組成の膜で形成されているので、ハ
ーフトーン兼遮光層の成膜工程及びパターニング工程の
製造工程数を削減することができる。また、ハーフトー
ン兼遮光層の成膜工程及びパターニング工程の製造工程
数を削減できるため、工程起因による欠陥を大幅に削減
でき、遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスクの
歩留まりを向上できる。さらにまた、遮光領域つきハー
フトーン型位相シフトマスクでは半透明領域の位相差が
目標の180度から多少ずれても、開口部の透明基板に
位相差調整用堀り込み部を形成することにより、半透明
領域の位相差を容易に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例1の構造を示す模式断面図である。
【図2】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例2の構造を示す模式断面図である。
【図3】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例3の構造を示す模式断面図である。
【図4】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例4の構造を示す模式断面図である。
【図5】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例5の構造を示す模式断面図である。
【図6】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例6の構造を示す模式断面図である。
【図7】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例7の構造を示す模式断面図である。
【図8】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例8の構造を示す模式断面図である。
【図9】(a)〜(d)は、本発明のハーフトーン型位
相シフトマスクの実施例1及び実施例2の製造方法を工
程順に示す模式断面図である。
【図10】(a)〜(d)は、本発明のハーフトーン型
位相シフトマスクの実施例3及び実施例4の製造方法を
工程順に示す模式断面図である。
【図11】(a)〜(f)は、本発明のハーフトーン型
位相シフトマスクの実施例5及び実施例6の製造方法を
工程順に示す模式断面図である。
【図12】(a)〜(e)は、本発明のハーフトーン型
位相シフトマスクの実施例7及び実施例8の製造方法を
工程順に示す模式断面図である。
【図13】従来のハーフトーン型位相シフトマスクの構
造を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1……透明基板 2……ハーフトーン兼遮光層 2a……遮光領域 2b……半透明領域 2c……半透明層 3……開口部 4……位相差調整用堀り込み部 5……掘り込み 6、6a……位相シフト層 7、7a……位相シフト層 10、10’、20、30、30’、40、50、5
0’、60、70、70’、80……遮光領域つきハー
フトーン型位相シフトマスク 100……従来のハーフトーン型位相シフトマスク 101……透明基板 102……ハーフトーン位相シフト層 103……遮光層 104……開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 浩一郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BA01 BB03 BB35 BC05 BC28 5F046 AA25 BA03 BA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に露光波長に対して透明な開口
    部と、位相を反転させる特性を有する半透明領域と、露
    光光の透過を遮る遮光領域とを有するハーフトーン型位
    相シフトマスクにおいて、前記半透明領域及び前記遮光
    領域は同一組成の薄膜で形成されており、前記半透明領
    域は前記薄膜の膜厚を調整することにより形成されてい
    ることを特徴とする遮光領域つきハーフトーン型位相シ
    フトマスク。
  2. 【請求項2】前記半透明領域及び前記遮光領域を形成し
    ている前記薄膜は酸化ジルコニウムシリサイド膜である
    ことを特徴とする請求項1記載の遮光領域つきハーフト
    ーン型位相シフトマスク。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の遮光領域つきハー
    フトーン型位相シフトマスクの前記開口部の前記透明基
    板に位相差調整用堀り込み部を設けたことを特徴とする
    遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク。
  4. 【請求項4】あらかじめ前記透明基板の所定位置に所定
    形状の掘り込みを設け、前記掘り込み及びその周辺に前
    記薄膜を形成して前記半透明領域及び前記遮光領域を形
    成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の遮光領
    域つきハーフトーン型位相シフトマスク。
  5. 【請求項5】請求項4記載の遮光領域つきハーフトーン
    型位相シフトマスクの前記開口部の前記透明基板に位相
    差調整用堀り込み部を設けたことを特徴とする遮光領域
    つきハーフトーン型位相シフトマスク。
  6. 【請求項6】請求項1又は2に記載の遮光領域つきハー
    フトーン型位相シフトマスクの前記半透明領域及び前記
    遮光領域上に位相シフト層を設けたことを特徴とする遮
    光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク。
  7. 【請求項7】請求項6記載の遮光領域つきハーフトーン
    型位相シフトマスクの前記開口部の前記透明基板に位相
    差調整用堀り込み部を設けたことを特徴とする遮光領域
    つきハーフトーン型位相シフトマスク。
  8. 【請求項8】前記透明基板上の所定位置に位相シフト層
    を形成し、前記位相シフト層上に前記半透明領域及び前
    記遮光領域を設けたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク。
  9. 【請求項9】請求項8記載の遮光領域つきハーフトーン
    型位相シフトマスクの前記開口部の前記透明基板に位相
    差調整用堀り込み部を設けたことを特徴とする遮光領域
    つきハーフトーン型位相シフトマスク。
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