JP2002229182A - ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びそれを用いたハーフトーン型位相シフトマスク - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びそれを用いたハーフトーン型位相シフトマスク

Info

Publication number
JP2002229182A
JP2002229182A JP2001023276A JP2001023276A JP2002229182A JP 2002229182 A JP2002229182 A JP 2002229182A JP 2001023276 A JP2001023276 A JP 2001023276A JP 2001023276 A JP2001023276 A JP 2001023276A JP 2002229182 A JP2002229182 A JP 2002229182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase shift
film
shift mask
halftone
blank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001023276A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Haraguchi
崇 原口
Tadashi Matsuo
正 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2001023276A priority Critical patent/JP2002229182A/ja
Publication of JP2002229182A publication Critical patent/JP2002229182A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/32Attenuating PSM [att-PSM], e.g. halftone PSM or PSM having semi-transparent phase shift portion; Preparation thereof

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】露光光の短波長化や高透過率に対応でき、検査
時のコントラストが得られるハーフトーン型位相シフト
マスクブランクおよびハーフトーン型位相シフトマスク
を提供する。 【解決手段】ガラス基板上に位相および透過率が制御さ
れた半透明膜層を備え、半透明膜層が、特定金属とシリ
コンを主要構成元素とする2層以上の多層膜で構成され
ているハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクに於
いて、前記多層膜が透明性の高い膜(消衰係数の低い
膜)と遮光性の高い膜(消衰係数の高い膜)を含み、前
記遮光性の高い膜のシリコンに対する前記特定金属の含
有比率が、前記透明性の高い膜の含有比率に比較して高
いことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスクブ
ランク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造プロセス
中のフォトリソグラフィ工程で使用される露光転写用の
フォトマスク及びこれを製造するためのフォトマスクブ
ランクに係るものであり、特にハーフトーン型位相シフ
トマスクまたはハーフトーン型位相シフトマスクブラン
クに関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相シフト法はSiウエハ上にパターン
を転写する際の解像度向上技術の1つであり、開発が盛
んに行われている。原理的にはマスク上の隣接する領域
に互いの透過光が180度となるように位相シフト部若
しくは堀り込み部を設けることにより、通常位相の透過
光と位相反転された透過光とが互いに回折し干渉し合う
際に境界部の光強度を弱め、その結果として転写パター
ンの解像度を向上させるものである。これにより通常の
フォトマスクに比べて飛躍的に優れた微細パターンの解
像度向上効果および焦点深度向上の効果を持つ。
【0003】上記のような位相シフト法はIBMのLeve
nsonらによって提唱され、特開昭58-173744号や、原理
では特公昭62-50811号に記載されており、レベンソン型
やハーフトーン型などが公知となっている。特にハーフ
トーン型位相シフトマスクは、半透明性膜に透過光の位
相反転作用および、パターン内部でレジストの感度以下
での遮光性の役割を持たせる事により透過光強度のエッ
ジ形状を急峻にして解像性や焦点深度特性を向上させる
と共にマスクパターンを忠実にウエハ上に転写する効果
を有したものであり、特にコンタクトホールパターンな
どに効果がある。
【0004】この中で特開平11−15132や特開平
10−186632号ではハーフトーン型位相シフトマ
スクブランク(以下ハーフトーンブランクまたはブラン
クと記述)の膜材料として、分光特性など優れた点を有
することからジルコニウムやジルコニウムとシリコンの
化合物を使用したものを提案している。また、ハーフト
ーン型位相シフトマスクの半透明膜の膜材料としてモリ
ブデンおよびシリコンの化合物,チタンおよびシリコン
の化合物,タングステンおよびシリコンの化合物,クロ
ム化合物などが提案されている。尚、露光転写により形
成するパターン寸法を所定倍率に拡大して転写用パター
ンを形成してあるフォトマスクのことを従来よりレチク
ルと称しているが、本発明に係る位相シフトマスクの分
野に於いてもこれをレチクルと称し、位相シフトマスク
として定義された範疇に含まれるものであるとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここ数年の半導体の急
激な微細化に伴い、それを達成するためのリソグラフィ
技術も同時に進歩を遂げてきた。マスクパターンをウエ
ハ上に転写する縮小投影露光装置(ステッパー若しくは
スキャナー)は解像性を向上させるために短波長化が進
みi線以降ではKrFエキシマレーザー、ArFエキシ
マレーザーといった紫外光領域光への変遷を辿ってい
る。また、ArFエキシマレーザーの次世代露光光源と
して、更に波長の短いF2エキシマレーザー露光の開発
が進められている。また近年ではウエハ上に転写される
パターンの解像性をより高めるために、シフター部(位
相シフト部)における光の透過率を高めた高透過率ハー
フトーンマスクも注目されている。高透過率ハーフトー
ンマスクはシフター膜部の透過率が高く、位相を反転し
て透過する光の強度も強くなる。このため通常透過光と
の干渉によるエッジ部での光振幅の打ち消し効果が高く
なり、Siウエハへのパターン転写時における解像性が
向上する。
【0006】これまで提案されているハーフトーンマス
クやブランクのシフターに用いられる膜材料の内、金属
(Me)とシリコン(Si)との化合物で形成されたも
のの多くは、上記のような露光光のより短波長化への移
行や高透過率化への対応を行おうとすると、従来の膜に
含まれる元素組成では位相差を180度としたとき、所
望の透過率を得ることが完全に不可能となってしまうな
どの問題が生じる。
【0007】このような、金属とシリコンの化合物膜に
於いて、露光光の短波長化や高透過率化に対応する為に
最も効果的な効果的な方法はシリコンの比率を高めるこ
とであるが、場合によっては検査波長透過率が上昇する
事により、検査時のコントラストが得られなくなるな
ど、分光特性の悪化を招く場合もあった。本発明は、露
光光の短波長化や高透過率に対応でき、検査時のコント
ラストが得られるハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクおよびハーフトーン型位相シフトマスクを提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が提供するものは、ハーフトーン型位相シフト
マスクおよびハーフトーン型位相シフトマスクブランク
の半透明性シフター膜において、金属元素とシリコン元
素の比率を光学特性等の関わりから鑑みて特定するもの
である。
【0009】具体的には上記で挙げたような問題点を解
決するために、ガラス基板上に2層膜構成以上の半透明
性膜を形成したハーフトーン型位相シフトマスクおよび
この製造に係るマスクブランクに於いて、金属元素とシ
リコン元素の比率の関係を規定するものであり、これに
よって上記問題点に列挙した事柄を解決することが出来
るものである。
【0010】本発明ではこのような上記記載の方法によ
って問題解決をはかるもので、以下にその手段を列挙す
る。
【0011】本発明の請求項1の発明は、ガラス基板上
に位相および透過率が制御された半透明膜層を備え、半
透明膜層が、特定金属とシリコンを主要構成元素とする
2層以上の多層膜で構成されているハーフトーン型位相
シフトマスク用ブランクに於いて、前記多層膜が透明性
の高い膜と遮光性の高い膜を含み、前記遮光性の高い膜
のシリコンに対する前記特定金属の含有比率が、前記透
明性の高い膜の含有比率に比較して高いことを特徴とす
るハーフトーン型位相シフトマスクブランクとしたもの
である。
【0012】本発明の請求項2の発明は、前記透明性の
高い膜の金属/シリコンの比率に対する前記遮光性の高
い膜の金属/シリコンの比率の値が1.5以上であるこ
とを特徴とする請求項1記載のハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクとしたものである。
【0013】本発明の請求項3の発明は、前記特定金属
が遷移金属であることを特徴とする請求項1または請求
項2記載のハーフトーン型位相シフトマスクブランクと
したものである。
【0014】本発明の請求項4の発明は、前記遷移金属
がジルコニウムであることを特徴とする請求項3記載の
ハーフトーン型位相シフトマスクブランクとしたもので
ある。
【0015】本発明の請求項5の発明は、請求項1乃至
請求項4のいずれか1項記載のハーフトーン型位相シフ
トマスク用ブランクを用いたことを特徴とするハーフト
ーン型位相シフトマスクとしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るフォトマスク、特に
ハーフトーン型位相シフトマスクおよびハーフトーン型
位相シフトマスクブランクは、合成石英等の透明基板上
に2層膜以上の半透明性膜シフターを設けたものである
が、分光等の特性を損ねることなく露光光源の短波長化
や高透過率ハーフトーンに対応可能とさせるために、各
層における元素含有比の関係を定めたものである。
【0017】本発明で有効としている特定金属としては
主に従来技術に記述したようなジルコニウムやモリブデ
ン,チタン,タングステン、ハフニウムその他の遷移金
属であり、半透明性膜中にこれらの金属とシリコンが含
まれている場合である。
【0018】より具体的には、主として位相差を確保す
るための透明性膜(消衰係数の低い膜)と、透過率を調
整するための遮光性膜(消衰係数の高い膜)で構成され
た2層膜以上のシフター層において、 透明性膜の(Me/Si)比 < 遮光性膜の(Me/Si)比 という関係であることとするものである。また更には前
記後者である遮光性膜の(Me/Si)比の値が、前者透明
性膜の(Me/Si)比の値の1.5倍以上とすることで様
々な問題点を解決することが可能となるものである。
【0019】
【実施例】本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの
実施形態を実施例により説明する。尚、本実施例では一
例としてZrとSiを膜の主要構成材料とした場合につ
いて示す。Zr−Siの化合物で、最もSi含有率が高
い化学量論比はZrSi2である。下記の実施例で、ス
パッタリングターゲットとして、ZrSi3、ZrSi4
という表記がでてくるが、そのような割合でZrとSi
が混合されたものであり、ZrSi2とSiが存在して
いる状態と推定される。
【0020】<実施例1>本実施例1では、ガラス基板
上に設けた2層膜半透明シフターの各層を異なる組成の
ターゲットから成膜したものである。すなわち透明性の
高い膜の成膜の場合には遮光性の高い膜の場合よりもS
i含有率の高いターゲットを予め使用した。これにより
本発明のハーフトーン型位相シフトマスクおよびブラン
クの作製を実施した。
【0021】成膜はスパッタリング法を用いて行った。
スパッタリング装置にはマグネトロンスパッタリング装
置を使用し、ArおよびO2ガスの雰囲気中での反応性
成膜とした。本実施例では上記のようなガス条件の下で
酸化膜を形成したが,この他にも窒化物や酸化窒化膜・
ハロゲン化物等、特にこれに限らず有効である。まず、
遮光性の高い膜であるZrSi2を成膜し、次に透明性の高
い膜であるZrSi3を成膜した。成膜条件は概ね以下の条
件にて行った。 ターゲット :ZrSi2(遮光性膜成膜時)、ZrSi3(透明
性膜成膜時) 膜厚 :ZrSi2 75オングストローム、ZrSi3
762オングストローム 成膜雰囲気 :Ar+O2=40[SCCM](反応性スパッタリン
グ) O2=1[SCCM]以下 (遮光性膜成膜時) O2=7乃至10[SCCM] (透明性膜成膜時) Pressure :0.25[Pa] Power :DC300[W] Anneal :250℃,1h (Oven) (尚、ZrSi3ターゲットとはZrSi2にSiを加え、Zr:Si=1:
3の組成比としたターゲットである。)
【0022】成膜されたブランクは次にレジスト塗布を
行い,露光,現像等のレジストプロセスを経てパターン
を形成した。レジストにはポジ型電子線レジスト(ZEP9
00:日本ゼオン)を用い、膜厚5000Aにて塗布を行っ
た。ドライエッチング条件は以下の通りである。ドライ
エッチング装置にはRIE装置を使用した。エッチング
ガスは、本実施例ではBCl3を用いてエッチング行っ
た。このときのエッチング圧力は1Paおよび10Pa
の2条件エッチング、印加電力はRF200Wとした。
以上のようにしてマスクを作成した。
【0023】なお比較例として、以下の条件でブランク
を作成した。成膜条件は概ね以下の条件にて行った。 ターゲット :ZrSi2(遮光性膜成膜時及び透明性膜成
膜時) 膜厚 :ZrSi2 1094オングストローム(遮
光性膜成膜)、128オングストローム(透明性膜成
膜) 成膜雰囲気 :Ar+O2=40[SCCM](反応性スパッタリン
グ) O2=1[SCCM]以下 (遮光性膜成膜時) O2=7乃至10[SCCM] (透明性膜成膜時) Pressure :0.25[Pa] Power :DC300[W] Anneal :250℃,1h (Oven) このブランクを用いて、上記実施例と同じ条件でマスク
を作成した。
【0024】以下にこのハーフトーン型位相シフトマス
クブランクの分光特性を示す。図1に示した分光特性は
ArFエキシマレーザ露光用の上記実施例及び比較例の
分光特性であり、マスク透過率は193nmにおいて高
透過率である16.8%(分光(1)・・・・実施
例),16.3%(分光(2)・・・・比較例)であ
る。
【0025】成膜後の膜を組成定量分析(XPS)にて膜
定常層までエッチングし分析した結果、図中の分光特性
(2)における透明性の高い膜でのMe/Si比は0.
54、遮光性の高い膜でのMe/Si比は0.45であ
った。分光特性(1)においては透明性の高い膜が同
0.29,遮光性の高い膜が同0.45であり、この場
合には本明細書で示す範囲、すなわち 透明性膜の(Me/Si)比 < 遮光性膜の(Me/Si)比 の条件を満足する。また、0.45/0.29=1.5
5(実施例)、0.45/0.54=0.83(比較
例)となり、1.5以上であれば、従来例に比べ有効で
ある。(尚、この場合のMe=Zrとした。)
【0026】以上のような分光特性を得られた結果検査
波長域での分光透過率特性は表1のようになり、本発明
を適用した場合には、表1−分光特性(1)に示す値に
改善され、検査時のコントラストが充分に得られた。な
お、検査に用いられる波長は、露光波長より長い波長で
あることが一般的である。この例のように、ArFエキ
シマレーザ(波長193nm)露光用の場合は、365
nmあるいは、257nm、488nm程度の波長の光
が検査波長として用いられる。露光波長より長い波長が
用いられる理由は、短い波長の光を発生させるのは、設
備がおおがかりとなり、コストがかかるため、検査波長
に露光波長と同程度の波長を用いることは検査コストが
上昇するためである。
【0027】
【表1】
【0028】<実施例2>実施例2では、同一組成ター
ゲットを用いて2層膜の半透明シフター層を形成した場
合について示す。同一の組成のターゲットから成膜を行
う場合に於いても、膜の透明性を高めて行ったときにM
e/Siの比率が小さくなるターゲット若しくはスパッ
タリング条件を選ぶことで本発明の実施が可能である。
本実施例ではターゲットとしてZrSi2にSiを加え
て製造したZrSi4のターゲットを用いて2層膜半透
明シフターの成膜を行った。(但し、本ターゲットはZ
rSi2にSiを加え、全体の組成比をZr:Si=1:4とした
ものである。)成膜条件は以下に示す。 ターゲット :ZrSi4, 合計膜厚 :1393A 成膜雰囲気 :Ar+O2=40[SCCM](反応性スパッタリン
グ) O2=1[SCCM]以下 (遮光性膜成膜時) O2=7[SCCM] (透明性膜成膜時) Pressure :0.25[Pa] Power :DC300[W] Anneal :250℃,1h (Oven) マスク作製プロセスは実施例1と同様にレジスト塗布を
行い,露光,現像等のレジストプロセスを経てパターン
を形成した。その後RIE装置を用いたドライエッチン
グを行いマスクパターン形成した。エッチング条件はB
Cl3ガスを用い、圧力は1Paおよび10Pa、印加
電力はRF200Wとした。なお比較例としてターゲッ
トとして上記のZrSi4に代えてZrSi2を用い、上記と同じ
条件でブランク及びマスクを作成した。
【0029】このようにして得られたハーフトーン型位
相シフトマスクおよびブランクの膜を組成分析した結
果、透明性の高い膜での組成比はMe/Si比=0.1
3,遮光性の高い膜でのMe/Si比=0.30とな
り、 透明性膜の(Me/Si)比 < 遮光性膜の(Me/Si)比 の条件を満足する。(Me=Zr) また、0.30/0.13=2.31であるので1.5
以上となり、分光特性の改善に寄与する。尚、成膜した
膜の光学定数から光学シミュレーションを行うと、19
3nmでの分光透過率を一定(20%)とした場合、本
発明の実施例・比較例での検査波長(365nm)にお
ける分光透過率はそれぞれ以下の様になり、約25%低
減することが可能であった。
【0030】
【表2】
【0031】この結果から、同一組成ターゲットを用い
て2層膜の半透明シフター層を形成した場合についても
本発明を実施することは可能である。
【0032】以上実施例では一例として、膜主要構成材
料としてZrとSiの化合物を用いたが、金属元素はM
o,Ti,Hf等の金属でも実施可能であった。他の金
属元素とSiを主要な構成元素とする化合物でも問題は
ないが、できれば前出に代表される遷移金属とSiを主
要な構成元素とすることが効果の面で好ましい。成膜時
の導入ガスについてもAr+O2以外のガス条件でも何
ら問題はなく、成膜後の膜は酸化膜、窒化膜,弗化膜ま
たはこれらの複合の状態等、膜の種類に依らない。
【0033】
【発明の効果】本発明は、現在の金属およびシリコンが
含有されているハーフトーン型位相シフトマスクに適用
可能なものである。また本発明は特に今後の半導体の微
細化に対応したマスクの品質向上等には有効な手段とな
るものである。その方法としてはハーフトン型位相シフ
トマスクおよびブランクがガラス基板上に2層膜もしく
はそれ以上で設けられた場合に、各層間での膜中に含ま
れる金属とSiの比率を規定するものである。
【0034】すなわち、ハーフトーン型位相シフトマス
クおよびこの製造に係るマスクブランクのガラス基板上
に設けられた半透明性膜が主として位相差を確保するた
めの透明性膜と、透過率を調整するための遮光性膜で構
成された2層膜以上で形成された場合に透明性の高い膜
におけるSiの比率を遮光性の高い膜のそれと比較して
高めるものである。これにより透明性膜における透明性
の確保が容易になり、今後の更なる短波長露光や、高透
過率のマスクにも対応させることができる。また本発明
に依ると、前記のような短波長化や高透過率化に対応さ
せたときにも分光特性を改善する事ができ、検査時のコ
ントラスト低下を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の分光透過率を示す図であ
る。
【符号の説明】
(1)…実施例の分光透過率曲線 (2)…比較例の分光透過率曲線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス基板上に位相および透過率が制御さ
    れた半透明膜層を備え、半透明膜層が、特定金属とシリ
    コンを主要構成元素とする2層以上の多層膜で構成され
    ているハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクに於
    いて、前記多層膜が透明性の高い膜と遮光性の高い膜を
    含み、前記遮光性の高い膜のシリコンに対する前記特定
    金属の含有比率が、前記透明性の高い膜の含有比率に比
    較して高いことを特徴とするハーフトーン型位相シフト
    マスクブランク。
  2. 【請求項2】前記透明性の高い膜の金属/シリコンの比
    率に対する前記遮光性の高い膜の金属/シリコンの比率
    の値が1.5以上であることを特徴とする請求項1記載
    のハーフトーン型位相シフトマスクブランク。
  3. 【請求項3】前記特定金属が遷移金属であることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のハーフトーン型位
    相シフトマスクブランク。
  4. 【請求項4】前記遷移金属がジルコニウムであることを
    特徴とする請求項3記載のハーフトーン型位相シフトマ
    スクブランク。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載
    のハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクを用いた
    ことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスク。
JP2001023276A 2001-01-31 2001-01-31 ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びそれを用いたハーフトーン型位相シフトマスク Pending JP2002229182A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001023276A JP2002229182A (ja) 2001-01-31 2001-01-31 ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びそれを用いたハーフトーン型位相シフトマスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001023276A JP2002229182A (ja) 2001-01-31 2001-01-31 ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びそれを用いたハーフトーン型位相シフトマスク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002229182A true JP2002229182A (ja) 2002-08-14

Family

ID=18888579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001023276A Pending JP2002229182A (ja) 2001-01-31 2001-01-31 ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びそれを用いたハーフトーン型位相シフトマスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002229182A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004302024A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク及び位相シフトマスク並びに位相シフト膜の成膜方法
JP2004318085A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランクおよび位相シフトマスク並びに位相シフトマスクブランクの製造方法および位相シフトマスクの製造方法
JP2005128278A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及びパターン転写方法
JP2005234209A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Shin Etsu Chem Co Ltd ハーフトーン位相シフトマスクブランクの製造方法、ハーフトーン位相シフトマスクブランク、ハーフトーン位相シフトマスク及びパターン転写方法
US7329474B2 (en) 2003-03-31 2008-02-12 Shin-Estu Chemical Co., Ltd. Photomask blank, photomask, and method of manufacture
JP2012018198A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Shin Etsu Chem Co Ltd パターン形成方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004302024A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク及び位相シフトマスク並びに位相シフト膜の成膜方法
JP2004318085A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランクおよび位相シフトマスク並びに位相シフトマスクブランクの製造方法および位相シフトマスクの製造方法
US7329474B2 (en) 2003-03-31 2008-02-12 Shin-Estu Chemical Co., Ltd. Photomask blank, photomask, and method of manufacture
US7736824B2 (en) 2003-03-31 2010-06-15 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Photomask blank, photomask, and method of manufacture
JP2005128278A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及びパターン転写方法
JP4525893B2 (ja) * 2003-10-24 2010-08-18 信越化学工業株式会社 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及びパターン転写方法
JP2005234209A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Shin Etsu Chem Co Ltd ハーフトーン位相シフトマスクブランクの製造方法、ハーフトーン位相シフトマスクブランク、ハーフトーン位相シフトマスク及びパターン転写方法
JP2012018198A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Shin Etsu Chem Co Ltd パターン形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4686006B2 (ja) ハーフトーン位相シフトフォトマスクとハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス、及びハーフトーン位相シフトフォトマスクの製造方法
KR101541982B1 (ko) 포토마스크 블랭크 및 그 제조 방법, 포토마스크의 제조 방법과 반도체 장치의 제조 방법
KR101899202B1 (ko) 하프톤 위상 시프트 마스크 블랭크, 하프톤 위상 시프트 마스크 및 패턴 노광 방법
JP3417798B2 (ja) 露光用マスク
JPH11249283A (ja) ハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスクブランク
JP3993005B2 (ja) ハーフトーン型位相シフトマスクブランク、ハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法、並びにパターン転写方法
JP2011095787A (ja) 位相シフトフォトマスクブランクス及び位相シフトフォトマスク並びに半導体装置の製造方法
EP3629084B1 (en) Phase shift-type photomask blank, method of preparing a photomask and phase shift-type photomask
JP3339716B2 (ja) 露光用マスクの製造方法
JP2002258455A (ja) 位相シフトマスクブランク及び位相シフトマスク
JP7255512B2 (ja) 位相シフトマスクブランク及び位相シフトマスク
JP2002229182A (ja) ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びそれを用いたハーフトーン型位相シフトマスク
JP2023073408A (ja) 位相シフトマスクブランクス、その製造方法及び位相シフトマスク
JP4641086B2 (ja) ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス、及びハーフトーン位相シフトフォトマスクとその製造方法
JPH11282150A (ja) ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びその製造方法
JP4014922B2 (ja) ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク
JPH09311431A (ja) ハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法
JPH08272074A (ja) ハーフトーン位相シフトフォトマスク及びハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス
JPH0961990A (ja) 位相シフト・マスクおよびその製造方法ならびにこれを用いた露光方法
JP3951704B2 (ja) ハーフトーン型位相シフトマスクおよびそのブランク並びにそれらの製造方法
JP2002014458A (ja) ハーフトーン型位相シフトマスクおよびブランク
JP2001022048A (ja) 遮光領域つきハーフトーン型位相シフトマスク
JP4345333B2 (ja) 位相シフトマスク及びそれを用いたパターン転写法
JP3172527B2 (ja) 位相シフトマスク、位相シフトマスクブランク及び位相シフト部材形成用ターゲット
JP2004317547A (ja) ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクス及びその製造方法並びにハーフトーン型位相シフトマスク