JP2001019656A - ベンゾ[a]アントラセン−1,7,12−トリオン誘導体 - Google Patents
ベンゾ[a]アントラセン−1,7,12−トリオン誘導体Info
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- JP2001019656A JP2001019656A JP11189795A JP18979599A JP2001019656A JP 2001019656 A JP2001019656 A JP 2001019656A JP 11189795 A JP11189795 A JP 11189795A JP 18979599 A JP18979599 A JP 18979599A JP 2001019656 A JP2001019656 A JP 2001019656A
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- helicobacter pylori
- anthracene
- streptomyces
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤の提供。
【解決手段】 抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ活性を有するベンゾ
[a]アントラセン−1,7,12−トリオン誘導体又
はその塩。 【化1】
[a]アントラセン−1,7,12−トリオン誘導体又
はその塩。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,医薬,殊に抗ヘリコハ
゛クター・ヒ゜ロリ剤として有用な新規なヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12
-トリオン化合物,その医薬並びにヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-ト
リオン誘導体を有効成分とする抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤に関す
る。
゛クター・ヒ゜ロリ剤として有用な新規なヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12
-トリオン化合物,その医薬並びにヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-ト
リオン誘導体を有効成分とする抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリは(Helicobacter pylori)
は,1983年に発見された病原性細菌であり,消化性
潰瘍(例えば胃潰瘍又は十二指腸潰瘍等),炎症(例え
ば胃炎等),胃カ゛ン等の消化管上部の疾患,MALT(mucosa
-associated lymphoid tissue)リンハ゜腫もしくは慢性心
疾患の背景病原因子と言われている。現在,ヘリコハ゛クター・ヒ゜
ロリ感染症の治療に関する研究は活発になされており,該
治療法としては,除菌を目的としたもの,再発防止を目
的としたもの等下記の如く多数報告されている。例え
ば,ヒ゛スマス,抗生物質,フ゜ロトンホ゜ンフ゜阻害剤(PPI)又は抗潰
瘍剤等の単剤投与若しくは前記薬物等を組み合わせた多
剤併用法(2剤併用,3剤併用)が挙げられる(内科,特
集,78巻1号,1996,南江堂)。しかしながら,上記治療
法は,例えば投与回数の頻度の多さ,常用量以上の大量
投与を要する場合があること,薬物投与による下痢・便
秘等の発症,耐性菌の発生等まだまだ解決しなければな
らない点が多い。従って,単独で利用可能な抗ヘリコハ゛クター・
ヒ゜ロリ作用を有する化合物の創製が熱望されている。一方
公知物Ochromycinone(Tetrahedron Letters, 16, 14
49-1452,1967),Tetrangomycin(J. Org. Chem. 31,
2920-2925, 1966)又はFujianmycin A(J. Antibio
t. 38, 513-515, 1985)が抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ活性を有
することは現在まで何等示唆されていない。
は,1983年に発見された病原性細菌であり,消化性
潰瘍(例えば胃潰瘍又は十二指腸潰瘍等),炎症(例え
ば胃炎等),胃カ゛ン等の消化管上部の疾患,MALT(mucosa
-associated lymphoid tissue)リンハ゜腫もしくは慢性心
疾患の背景病原因子と言われている。現在,ヘリコハ゛クター・ヒ゜
ロリ感染症の治療に関する研究は活発になされており,該
治療法としては,除菌を目的としたもの,再発防止を目
的としたもの等下記の如く多数報告されている。例え
ば,ヒ゛スマス,抗生物質,フ゜ロトンホ゜ンフ゜阻害剤(PPI)又は抗潰
瘍剤等の単剤投与若しくは前記薬物等を組み合わせた多
剤併用法(2剤併用,3剤併用)が挙げられる(内科,特
集,78巻1号,1996,南江堂)。しかしながら,上記治療
法は,例えば投与回数の頻度の多さ,常用量以上の大量
投与を要する場合があること,薬物投与による下痢・便
秘等の発症,耐性菌の発生等まだまだ解決しなければな
らない点が多い。従って,単独で利用可能な抗ヘリコハ゛クター・
ヒ゜ロリ作用を有する化合物の創製が熱望されている。一方
公知物Ochromycinone(Tetrahedron Letters, 16, 14
49-1452,1967),Tetrangomycin(J. Org. Chem. 31,
2920-2925, 1966)又はFujianmycin A(J. Antibio
t. 38, 513-515, 1985)が抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ活性を有
することは現在まで何等示唆されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,優れた抗ヘリ
コハ゛クター・ヒ゜ロリ作用を有するヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-トリオン
誘導体又はその塩及び該誘導体もしくはその塩からなる
医薬,またはOchromycinone,Tetrangomycin又はFujian
mycin Aを有効成分とする抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤を提供す
ることを目的とする。
コハ゛クター・ヒ゜ロリ作用を有するヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-トリオン
誘導体又はその塩及び該誘導体もしくはその塩からなる
医薬,またはOchromycinone,Tetrangomycin又はFujian
mycin Aを有効成分とする抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記状況
下,天然に存在する多くの微生物が生産する物質につい
て鋭意検討した結果,ストレフ゜トミセス(Streptomyces)属に属
する微生物を培地に培養することによって,当該培地中
に抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ活性を有する新規物質が生産されて
いることを見出し,当該物質を単離することにより本発
明を完成した。さらに公知物,Ochromycinone,Tetrango
mycin及びFujianmycin Aも生産されており,当該公知
物を検討した結果,抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ活性を有すること
を見出した。即ち本発明は,(1) 下記式
下,天然に存在する多くの微生物が生産する物質につい
て鋭意検討した結果,ストレフ゜トミセス(Streptomyces)属に属
する微生物を培地に培養することによって,当該培地中
に抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ活性を有する新規物質が生産されて
いることを見出し,当該物質を単離することにより本発
明を完成した。さらに公知物,Ochromycinone,Tetrango
mycin及びFujianmycin Aも生産されており,当該公知
物を検討した結果,抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ活性を有すること
を見出した。即ち本発明は,(1) 下記式
【0005】
【化3】 で示されるヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-トリオン化合物又はその
塩,(2)上記(1)記載のヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-トリオン化合
物又はその塩を有効成分とする医薬,又は(3)下記式
塩,(2)上記(1)記載のヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-トリオン化合
物又はその塩を有効成分とする医薬,又は(3)下記式
【0006】
【化4】 で示されるヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-トリオン誘導体からなる
群より選ばれたいずれかの化合物又はその塩を有効成分
とする抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤である。
群より選ばれたいずれかの化合物又はその塩を有効成分
とする抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下,本発明につき詳述する。本
発明ヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-トリオン誘導体又はその塩はスト
レフ゜トミセス(Streptomyces)属に属する当該化合物生産菌を
栄養培地にて培養し,当該化合物を蓄積させた培養物か
ら常法によって得られる。当該化合物の製造方法におい
て使用する微生物は,ストレフ゜トミセス属に属し当該化合物の
生産を有する微生物であればいずれも用いることができ
る。このような微生物としては,例えば,鹿児島県屋久
島で採集された土壌から分離されたストレフ゜トミセス(Streptom
yces)属に属する放線菌ストレフ゜トミセスエスヒ゜ー (Streptomyces sp.) Q57219株を挙げることが
できる。菌株の菌学的性状は次の通りである。 [Q57219株の菌学的性質] 1.形態 菌株は各種有機及び無機培地において良く生育し,基生
菌糸の色調はうす黄茶色を呈する。気菌糸は,イースト
・麦芽寒天培地,オートミール寒天培地及びスターチ・
無機塩寒天培地上で良く形成され,灰白色から灰色を呈
する。気菌糸はよく発達した基生菌糸上に着生し,単純
分岐で,その先端に最大50個程度の胞子が連鎖し,成
熟に従って湾曲しコイル状になる。液体培養で基生菌糸
の断片化は見られない。電子顕微鏡による観察では,胞
子の形状は円筒〜楕円形,大きさは1.0〜1.9μm
×0.6〜1.2μmで,その面造は平滑である。胞子
嚢,運動性胞子等の特殊な器官は観察されない。 2.各種寒天培地上の性状 各種寒天培地上の性状は,下表1,2及び3に示すとお
りである。特に記載しない限り,28℃で21日間培養し,
常法にしたがって観察したものである。色調の記載につ
いては色の標準(日本色彩研究所)によった。
発明ヘ゛ンソ゛[a]アントラセン-1,7,12-トリオン誘導体又はその塩はスト
レフ゜トミセス(Streptomyces)属に属する当該化合物生産菌を
栄養培地にて培養し,当該化合物を蓄積させた培養物か
ら常法によって得られる。当該化合物の製造方法におい
て使用する微生物は,ストレフ゜トミセス属に属し当該化合物の
生産を有する微生物であればいずれも用いることができ
る。このような微生物としては,例えば,鹿児島県屋久
島で採集された土壌から分離されたストレフ゜トミセス(Streptom
yces)属に属する放線菌ストレフ゜トミセスエスヒ゜ー (Streptomyces sp.) Q57219株を挙げることが
できる。菌株の菌学的性状は次の通りである。 [Q57219株の菌学的性質] 1.形態 菌株は各種有機及び無機培地において良く生育し,基生
菌糸の色調はうす黄茶色を呈する。気菌糸は,イースト
・麦芽寒天培地,オートミール寒天培地及びスターチ・
無機塩寒天培地上で良く形成され,灰白色から灰色を呈
する。気菌糸はよく発達した基生菌糸上に着生し,単純
分岐で,その先端に最大50個程度の胞子が連鎖し,成
熟に従って湾曲しコイル状になる。液体培養で基生菌糸
の断片化は見られない。電子顕微鏡による観察では,胞
子の形状は円筒〜楕円形,大きさは1.0〜1.9μm
×0.6〜1.2μmで,その面造は平滑である。胞子
嚢,運動性胞子等の特殊な器官は観察されない。 2.各種寒天培地上の性状 各種寒天培地上の性状は,下表1,2及び3に示すとお
りである。特に記載しない限り,28℃で21日間培養し,
常法にしたがって観察したものである。色調の記載につ
いては色の標準(日本色彩研究所)によった。
【0008】
【表1】 (注)G:生育程度及び基生菌糸の色相,A:気菌糸の
着生及びその色相 S:可溶性色素生理的性質
着生及びその色相 S:可溶性色素生理的性質
【0009】
【表2】 (注j生育温度は各温度(5,10, 15, 20, 24, 28,
32, 37, 40,45, 50℃)で,7-21日までの観察結
果,ミルクに対す骰・pは37℃で3-21日までの観察結
果,それ以外は特に指摘のないかぎり,28℃で2週間後
の観察結果を示す。炭素源の資化性
32, 37, 40,45, 50℃)で,7-21日までの観察結
果,ミルクに対す骰・pは37℃で3-21日までの観察結
果,それ以外は特に指摘のないかぎり,28℃で2週間後
の観察結果を示す。炭素源の資化性
【0010】
【表3】 (注)+ :生育する,±:生育が疑わしい,−:生育
しない
しない
【0011】菌体成分の化学分析 Lechvalierらの方法(Lechvalier, MP. et al; PP277-3
38 in DIETZ,A et aled., Actinomycete Taxonomy,
SIM Special Publication No. 6, 1980)に従い菌株の
酸加水分解物の分析を行った結果,LL-シ゛アミノヒ゜メリン酸が
検出された(細胞壁タイフ゜I)。 上記諸性状より,菌株はストレフ゜トミセス (Streptomyces) 属
に属する菌株と判断された。そこで,菌株をストレフ゜トミセス
エスヒ゜ー (Streptomyces sp.) Q57219と命名した。菌株は通
産省工業技術院生命工学工業技術研究所に受託番号FERM
P-17283号として寄託されている。また,微生物は人工
的に又は自然に変異を起こしやすいので,本発明におい
て用いられるストレフ゜トミセス エスヒ゜ー (Streptomyces sp.) Q5
7219株は,天然から分離された微生物の他に,これに紫
外線,X線,化学薬剤などで人工的に変異させたもの及
びそれらの天然変異株についても包含する。
38 in DIETZ,A et aled., Actinomycete Taxonomy,
SIM Special Publication No. 6, 1980)に従い菌株の
酸加水分解物の分析を行った結果,LL-シ゛アミノヒ゜メリン酸が
検出された(細胞壁タイフ゜I)。 上記諸性状より,菌株はストレフ゜トミセス (Streptomyces) 属
に属する菌株と判断された。そこで,菌株をストレフ゜トミセス
エスヒ゜ー (Streptomyces sp.) Q57219と命名した。菌株は通
産省工業技術院生命工学工業技術研究所に受託番号FERM
P-17283号として寄託されている。また,微生物は人工
的に又は自然に変異を起こしやすいので,本発明におい
て用いられるストレフ゜トミセス エスヒ゜ー (Streptomyces sp.) Q5
7219株は,天然から分離された微生物の他に,これに紫
外線,X線,化学薬剤などで人工的に変異させたもの及
びそれらの天然変異株についても包含する。
【0012】(製造法)本発明化合物及び本発明抗ヘリコハ
゛クター・ヒ゜ロリ剤の有効成分(以下本発明有効成分という)
はストレフ゜トミセス属に属し,本発明有効成分の生産を有する
微生物を培養することによって得られる。培養は一般微
生物の培養方法に準じて行われる。 培養に用いられる培地としては,ストレフ゜トミセス エスヒ゜ー (Str
eptomycessp.) Q57219株が利用する栄養源を含有する培
地であればよく,合成培地,半合成培地または天然培地
が用いられる。培地に添加する栄養物として公知のもの
を使用できる。培地の組成は,例えば炭素源としてはL-ア
ラヒ゛ノース,D-キシロース,D-ク゛ルコース,D-フラクトース,シュークロース,イノシト
ール,L-ラムノース,ラフィノース,D-マンニトール,マンノース,メリヒ゛オース,ラクト
ース,D-カ゛ラクトース,マルトース,トレハロース,サリシン,キサンチン,キチン,テ゛
ンフ゜ン,フ゛ト゛ウ糖,テ゛キストリン,ク゛リセリン,植物油等が挙げられ
る。窒素源としては肉エキス,ヘ゜フ゜トン,ク゛ルテンミール,綿実粕,
大豆粉,落花生粉,魚粉,コーンスチーフ゛リカー,乾燥酵母,酵
母エキス,塩化アンモニウム,硫酸アンモニウム,硝酸アンモニウム,尿酸そ
の他の有機,無機の窒素源が用いられる。また,金属塩
としては,ナトリウム,カリウム,マク゛ネシウム,カルシウム,亜鉛,鉄,コ
ハ゛ルトなどの硫酸塩,硝酸塩,炭酸塩,リン酸塩などが必要
に応じて添加される。さらに,必要に応じてメチオニン,システイ
ン,シスチン,チオ硫酸塩,オレイン酸メチル,ラート゛油,シリコン油,界面
活性剤などの生成促進化合物または消泡剤を添加するこ
ともできる。 また金属塩として,Na,K,Mg,Ca,Zn,Fe等の硫酸
塩,塩酸塩,硝酸塩,燐酸塩,炭酸塩等が必要に応じて
添加される。さらに必要に応じてハ゛リン,ロイシン,イソロイシン,ス
レオニン,フェニルアラニン,トリフ゜トファン,メチオニン,リシ゛ン,アルキ゛ニン,システ
イン,シスチン等の他,通常知られているアミノ酸類や,オレイン酸メ
チル,ラート゛油,シリコン油,界面活性剤等の抗生物質生成促進
化合物または消泡剤が適宜使用される。これらのもの以
外でも,該生産菌が利用し,本発明の新規抗生物質の生
産に役立つものであれば何れでも使用することができ
る。培養法としては,一般の抗生化合物の生産方法と同
様に行えばよく,その培養方法は固体培養でも液体培養
でもよい。
゛クター・ヒ゜ロリ剤の有効成分(以下本発明有効成分という)
はストレフ゜トミセス属に属し,本発明有効成分の生産を有する
微生物を培養することによって得られる。培養は一般微
生物の培養方法に準じて行われる。 培養に用いられる培地としては,ストレフ゜トミセス エスヒ゜ー (Str
eptomycessp.) Q57219株が利用する栄養源を含有する培
地であればよく,合成培地,半合成培地または天然培地
が用いられる。培地に添加する栄養物として公知のもの
を使用できる。培地の組成は,例えば炭素源としてはL-ア
ラヒ゛ノース,D-キシロース,D-ク゛ルコース,D-フラクトース,シュークロース,イノシト
ール,L-ラムノース,ラフィノース,D-マンニトール,マンノース,メリヒ゛オース,ラクト
ース,D-カ゛ラクトース,マルトース,トレハロース,サリシン,キサンチン,キチン,テ゛
ンフ゜ン,フ゛ト゛ウ糖,テ゛キストリン,ク゛リセリン,植物油等が挙げられ
る。窒素源としては肉エキス,ヘ゜フ゜トン,ク゛ルテンミール,綿実粕,
大豆粉,落花生粉,魚粉,コーンスチーフ゛リカー,乾燥酵母,酵
母エキス,塩化アンモニウム,硫酸アンモニウム,硝酸アンモニウム,尿酸そ
の他の有機,無機の窒素源が用いられる。また,金属塩
としては,ナトリウム,カリウム,マク゛ネシウム,カルシウム,亜鉛,鉄,コ
ハ゛ルトなどの硫酸塩,硝酸塩,炭酸塩,リン酸塩などが必要
に応じて添加される。さらに,必要に応じてメチオニン,システイ
ン,シスチン,チオ硫酸塩,オレイン酸メチル,ラート゛油,シリコン油,界面
活性剤などの生成促進化合物または消泡剤を添加するこ
ともできる。 また金属塩として,Na,K,Mg,Ca,Zn,Fe等の硫酸
塩,塩酸塩,硝酸塩,燐酸塩,炭酸塩等が必要に応じて
添加される。さらに必要に応じてハ゛リン,ロイシン,イソロイシン,ス
レオニン,フェニルアラニン,トリフ゜トファン,メチオニン,リシ゛ン,アルキ゛ニン,システ
イン,シスチン等の他,通常知られているアミノ酸類や,オレイン酸メ
チル,ラート゛油,シリコン油,界面活性剤等の抗生物質生成促進
化合物または消泡剤が適宜使用される。これらのもの以
外でも,該生産菌が利用し,本発明の新規抗生物質の生
産に役立つものであれば何れでも使用することができ
る。培養法としては,一般の抗生化合物の生産方法と同
様に行えばよく,その培養方法は固体培養でも液体培養
でもよい。
【0013】液体培養の場合は静置培養,撹拌培養,振
盪培養等のいずれを実施してもよいが,特に通気撹拌培
養が好ましい。また,培養温度は生産菌が発育し,本発
明の化合物を生産する温度,すなわち15℃乃至37℃の範
囲で適宜変更出来るが,およそ25℃乃至30℃が好まし
い。培地のpHは4乃至9の範囲で適宜変更できるが,pH6乃
至8が好ましい。培養時間は種々の条件によって異なり,
1日乃至30日くらいである。培養物から目的化合物を採取
するには,微生物の生産する代謝産物に用いる通常の抽
出,分離,精製の手段が適宜利用される。培養物中の目
的化合物は培養物をそのままか,又は遠心分離あるいは
培養物に濾過助剤を加え濾過して得られた培養濾液ある
いは菌体に,メタノール,エタノール,アセトン,酢酸エチル,クロロホルム,ヘ゛
ンセ゛ン,トルエン等の有機溶媒を加えて抽出する。 また培養濾液あるいは上記抽出物を適宜の担体に接触さ
せ,濾液中の目的化合物を吸着させ,次いで適当な溶媒
で溶出する事により目的化合物を抽出する事ができる。
更に詳しく述べるならば,例えばアンハ゛ーライトXAD-2,タ゛イヤイ
オンHP20,タ゛イヤイオンCHP20Pまたはタ゛イヤイオンSP900のごとき多
孔性吸着樹脂に接触させて目的化合物を吸着させる。つ
いでメタノール,エタノール,アセトン,アセトニトリル等の有機溶剤と水の
混合液を用いて目的物を溶出させる。この時の溶媒の混
合比は,目的化合物が最も効率よく溶出しうる値にする
ことはいうまでもない。すなわち溶媒比率を低濃度より
段階的,または連続的に高濃度まで上げて行くことによ
り,目的化合物の含まれる比率の,より高い画分を得る
ことが出来る。
盪培養等のいずれを実施してもよいが,特に通気撹拌培
養が好ましい。また,培養温度は生産菌が発育し,本発
明の化合物を生産する温度,すなわち15℃乃至37℃の範
囲で適宜変更出来るが,およそ25℃乃至30℃が好まし
い。培地のpHは4乃至9の範囲で適宜変更できるが,pH6乃
至8が好ましい。培養時間は種々の条件によって異なり,
1日乃至30日くらいである。培養物から目的化合物を採取
するには,微生物の生産する代謝産物に用いる通常の抽
出,分離,精製の手段が適宜利用される。培養物中の目
的化合物は培養物をそのままか,又は遠心分離あるいは
培養物に濾過助剤を加え濾過して得られた培養濾液ある
いは菌体に,メタノール,エタノール,アセトン,酢酸エチル,クロロホルム,ヘ゛
ンセ゛ン,トルエン等の有機溶媒を加えて抽出する。 また培養濾液あるいは上記抽出物を適宜の担体に接触さ
せ,濾液中の目的化合物を吸着させ,次いで適当な溶媒
で溶出する事により目的化合物を抽出する事ができる。
更に詳しく述べるならば,例えばアンハ゛ーライトXAD-2,タ゛イヤイ
オンHP20,タ゛イヤイオンCHP20Pまたはタ゛イヤイオンSP900のごとき多
孔性吸着樹脂に接触させて目的化合物を吸着させる。つ
いでメタノール,エタノール,アセトン,アセトニトリル等の有機溶剤と水の
混合液を用いて目的物を溶出させる。この時の溶媒の混
合比は,目的化合物が最も効率よく溶出しうる値にする
ことはいうまでもない。すなわち溶媒比率を低濃度より
段階的,または連続的に高濃度まで上げて行くことによ
り,目的化合物の含まれる比率の,より高い画分を得る
ことが出来る。
【0014】つぎに上記の各操作法を用いて得られた目
的化合物含有画分は常用の吸着担体,例えば活性炭,アル
ミナ,シリカケ゛ル,セルロース等を担体に用いたカラムクロマトク゛ラフィーや,
シリカケ゛ル系ODS逆相担体等のカラムを用いた高速液体クロマトク゛ラフ
ィー(HPLC)や遠心液々分配クロマトク゛ラフィ-等の常法により,更
に純粋に分離精製することができる。 本発明有効成分は,塩基と塩を形成する。無機塩基若し
くは有機塩基との塩としてナトリウム,カリウム,マク゛ネシウム,カルシウ
ム,アルミニウムなど無機塩基,メチルアミン,エチルアミン,エタノールアミンな
どの有機塩基,リシ゛ン,オルニチンなどの塩基性アミノ酸との塩等
を挙げることができる。 本発明有効成分は,不斉炭素原子を有するので立体異性
体が存在する。本発明にはこれら立体異性体をすべて包
含し,さらに水和物,各種溶媒和物等も含まれる。更
に,本発明には,結晶多形を有する物もあり,それらの
結晶形をすべて包含するものである。
的化合物含有画分は常用の吸着担体,例えば活性炭,アル
ミナ,シリカケ゛ル,セルロース等を担体に用いたカラムクロマトク゛ラフィーや,
シリカケ゛ル系ODS逆相担体等のカラムを用いた高速液体クロマトク゛ラフ
ィー(HPLC)や遠心液々分配クロマトク゛ラフィ-等の常法により,更
に純粋に分離精製することができる。 本発明有効成分は,塩基と塩を形成する。無機塩基若し
くは有機塩基との塩としてナトリウム,カリウム,マク゛ネシウム,カルシウ
ム,アルミニウムなど無機塩基,メチルアミン,エチルアミン,エタノールアミンな
どの有機塩基,リシ゛ン,オルニチンなどの塩基性アミノ酸との塩等
を挙げることができる。 本発明有効成分は,不斉炭素原子を有するので立体異性
体が存在する。本発明にはこれら立体異性体をすべて包
含し,さらに水和物,各種溶媒和物等も含まれる。更
に,本発明には,結晶多形を有する物もあり,それらの
結晶形をすべて包含するものである。
【0015】以下に本発明有効成分の製剤化法,投与方
法を詳述する。 本発明有効成分やその製薬学的に許容される塩の1種又
は2種以上を有効成分として含有する医薬組成物は,通
常用いられている製剤用の担体や賦形剤,その他の添加
剤を用いて,錠剤,散剤,細粒剤,顆粒剤,カフ゜セル剤,
丸剤,液剤,注射剤,坐剤,軟膏,付剤等に調製され,
経口的又は非経口的に投与される。 本発明有効成分のヒトに対する臨床投与量は適用される患
者の症状,体重,年令や性別等を考慮して適宜決定され
る。 本発明による経口投与のための固体組成物としては,錠
剤,散剤,顆粒剤等が用いられる。このような固体組成
物においては,一つ又はそれ以上の活性化合物が,少な
くとも一つの不活性な希釈剤,例えば乳糖,マンニトール,フ゛
ト゛ウ糖,ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース,微結晶セルロース,テ゛ンフ゜ン,ホ゜リ
ヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン,メタケイ酸アルミン酸マク゛ネシウムと混合される。組成
物は,常法に従って,不活性な希釈剤以外の添加剤,例
えばステアリン酸マク゛ネシウムのような潤滑剤や繊維素ク゛リコール酸カル
シウムのような崩壊剤,ラクトースのような安定化剤,溶解補助
剤を含有していてもよい。錠剤又は丸剤は必要によりショ
糖,セ゛ラチン,ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース,ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース
フタレートなどの糖衣または胃溶性あるいは腸溶性化合物のフ
ィルムで被膜してもよい。
法を詳述する。 本発明有効成分やその製薬学的に許容される塩の1種又
は2種以上を有効成分として含有する医薬組成物は,通
常用いられている製剤用の担体や賦形剤,その他の添加
剤を用いて,錠剤,散剤,細粒剤,顆粒剤,カフ゜セル剤,
丸剤,液剤,注射剤,坐剤,軟膏,付剤等に調製され,
経口的又は非経口的に投与される。 本発明有効成分のヒトに対する臨床投与量は適用される患
者の症状,体重,年令や性別等を考慮して適宜決定され
る。 本発明による経口投与のための固体組成物としては,錠
剤,散剤,顆粒剤等が用いられる。このような固体組成
物においては,一つ又はそれ以上の活性化合物が,少な
くとも一つの不活性な希釈剤,例えば乳糖,マンニトール,フ゛
ト゛ウ糖,ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース,微結晶セルロース,テ゛ンフ゜ン,ホ゜リ
ヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン,メタケイ酸アルミン酸マク゛ネシウムと混合される。組成
物は,常法に従って,不活性な希釈剤以外の添加剤,例
えばステアリン酸マク゛ネシウムのような潤滑剤や繊維素ク゛リコール酸カル
シウムのような崩壊剤,ラクトースのような安定化剤,溶解補助
剤を含有していてもよい。錠剤又は丸剤は必要によりショ
糖,セ゛ラチン,ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース,ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース
フタレートなどの糖衣または胃溶性あるいは腸溶性化合物のフ
ィルムで被膜してもよい。
【0016】経口投与のための液体組成物は,薬剤的に
許容される乳濁剤,溶液剤,懸濁剤,シロッフ゜剤,エリキシル剤
等を含み,一般的に用いられる不活性な希釈剤,例えば
精製水,エチルアルコールを含む。この組成物は不活性な希釈剤
以外に溶解補助剤,湿潤剤,懸濁剤のような補助剤,甘
味剤,風味剤,芳香剤,防腐剤を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤としては,無菌の水性又は非
水性の溶液剤,懸濁剤,乳濁剤を包含する。水性の溶液
剤,懸濁剤の希釈剤としては,例えば注射剤用蒸留水及
び生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤,懸濁剤の
希釈剤としては,例えばフ゜ロヒ゜レンク゛リコール,ホ゜リエチレンク゛リコー
ル,オリーフ゛油のような植物油,エチルアルコールのようなアルコール
類,ホ゜リソルヘ゛ート80(商品名)等がある。このような組成物
は,さらに等張化剤,防腐剤,湿潤剤,乳化剤,分散
剤,安定化剤(例えば,ラクトース),溶解補助剤のような添
加剤を含んでもよい。これらは例えばハ゛クテリア保留フィルターを
通す濾過,殺菌剤の配合又は照射によって無菌化され
る。これらは又無菌の固体組成物を製造し,使用前に無
菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解して使用することもで
きる。
許容される乳濁剤,溶液剤,懸濁剤,シロッフ゜剤,エリキシル剤
等を含み,一般的に用いられる不活性な希釈剤,例えば
精製水,エチルアルコールを含む。この組成物は不活性な希釈剤
以外に溶解補助剤,湿潤剤,懸濁剤のような補助剤,甘
味剤,風味剤,芳香剤,防腐剤を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤としては,無菌の水性又は非
水性の溶液剤,懸濁剤,乳濁剤を包含する。水性の溶液
剤,懸濁剤の希釈剤としては,例えば注射剤用蒸留水及
び生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤,懸濁剤の
希釈剤としては,例えばフ゜ロヒ゜レンク゛リコール,ホ゜リエチレンク゛リコー
ル,オリーフ゛油のような植物油,エチルアルコールのようなアルコール
類,ホ゜リソルヘ゛ート80(商品名)等がある。このような組成物
は,さらに等張化剤,防腐剤,湿潤剤,乳化剤,分散
剤,安定化剤(例えば,ラクトース),溶解補助剤のような添
加剤を含んでもよい。これらは例えばハ゛クテリア保留フィルターを
通す濾過,殺菌剤の配合又は照射によって無菌化され
る。これらは又無菌の固体組成物を製造し,使用前に無
菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解して使用することもで
きる。
【0017】本発明有効成分の溶解性が低い場合には,
可溶化処理をしてもよい。可溶化処理としては,医薬製
剤に適用できる公知の方法,例えば界面活性剤(ホ゜リオキシエ
チレン硬化ヒマシ油類,ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タン高級脂肪酸エステル類,
ホ゜リオキシエチレンホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レンク゛リコール類,ショ糖脂肪酸エステル類
等)を添加する方法,薬物と可溶化剤例えば高分子(ハイト゛
ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース(HPMC),ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン(PVP),ホ゜リエ
チレンク゛リコール(PEG)等の水溶性高分子,カルホ゛キシメチルエチルセルロース
(CMEC),ハイト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロースフタレート(HPMCP),メタアクリル
酸メチル-メタアクリル酸共重合体(オイト゛ラキ゛ットL,S,商品名;ローム・ア
ント゛・ハース社製)等の腸溶性高分子)との固体分散体を形成
する方法が挙げられる。 更に必要により,可溶性の塩にする方法,サイクロテ゛キストリン
等を用いて包接化合物を形成させる方法等も採用でき
る。可溶化の手段は,目的とする薬物に応じて適宜変更
できる[「最近の製剤技術とその応用I」,内海勇ら,医薬
シ゛ャーナル157-159(1983)及び「薬学モノク゛ラフNo.1,生物学的利
用能」,永井恒司ら,ソフトサイエンス社,78-82](1988)参照]。 このうち,好ましくは,薬物と可溶化剤との固体分散体
を形成させ溶解性を改善する方法が採用される(特開昭5
6-49314号,FR2460667号参照)。
可溶化処理をしてもよい。可溶化処理としては,医薬製
剤に適用できる公知の方法,例えば界面活性剤(ホ゜リオキシエ
チレン硬化ヒマシ油類,ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タン高級脂肪酸エステル類,
ホ゜リオキシエチレンホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レンク゛リコール類,ショ糖脂肪酸エステル類
等)を添加する方法,薬物と可溶化剤例えば高分子(ハイト゛
ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース(HPMC),ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン(PVP),ホ゜リエ
チレンク゛リコール(PEG)等の水溶性高分子,カルホ゛キシメチルエチルセルロース
(CMEC),ハイト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロースフタレート(HPMCP),メタアクリル
酸メチル-メタアクリル酸共重合体(オイト゛ラキ゛ットL,S,商品名;ローム・ア
ント゛・ハース社製)等の腸溶性高分子)との固体分散体を形成
する方法が挙げられる。 更に必要により,可溶性の塩にする方法,サイクロテ゛キストリン
等を用いて包接化合物を形成させる方法等も採用でき
る。可溶化の手段は,目的とする薬物に応じて適宜変更
できる[「最近の製剤技術とその応用I」,内海勇ら,医薬
シ゛ャーナル157-159(1983)及び「薬学モノク゛ラフNo.1,生物学的利
用能」,永井恒司ら,ソフトサイエンス社,78-82](1988)参照]。 このうち,好ましくは,薬物と可溶化剤との固体分散体
を形成させ溶解性を改善する方法が採用される(特開昭5
6-49314号,FR2460667号参照)。
【0018】本発明有効成分は単独ばかりでなく,他の
抗菌剤と組み合わせて(好ましくは1〜3種)使用する
ことができる。このような他の抗菌剤とは,例えば,ニトロ
イミタ゛ソ゛ール抗生物質(例えばチニタ゛ソ゛ール及びメトロニタ゛ソ゛ール),テトラ
サイクリン系薬剤(例えば,テトラサイクリン,ミノサイクリン,ト゛キシサイクリン),ヘ゜ニ
シリン系薬剤(例えばアモキシシリン,アンヒ゜シリン,タランヒ゜シリン,ハ゛カンヒ゜
シリン,レナンヒ゜シリン,メス゛ロシリン,スルタミシリン),セファロスホ゜リン系薬剤
(例えば,セファクロル,セファト゛ロキシル,セファレキシン,セフホ゜ト゛キシムフ゜ロ
キセチル,セフィキシム,セフシ゛ニル,セフチフ゛テン,セフオチアムヘクセチル,セフタメット
ヒ゜ホ゛キシル,セフロキシムアクセチル),ヘ゜ネム系薬剤(例えば,フロヘ゜ネ
ム,リチヘ゜ネムアコキシル),マクロライト゛系薬剤(例えば,エリスロマイシン,
オレアント゛マイシン,シ゛ョサマイシン,ミテ゛カマイシン,ロキタマイシン,クラリスロマイシ
ン,ロキシスロマイシン,アシ゛スロマイシン),リンコマイシン系薬剤(例えば,リン
コマイシン,クリンタ゛マイシン),アミノク゛リコシト゛系薬剤(例えば,ハ゜ロモマイ
シン),キノロン系薬剤(例えば,オフロキサシン,レホ゛フロキサシン,ノルフロキサ
シン,エノキサシン,シフ゜ロフロキサシン,ロメフロキサシン,トスフロキサシン,フレロキサシ
ン,スハ゜フロキサシン,テマフロキサシン,ナシ゛フォキサシン,ク゛レハ゜フロキサシン,ハ゜
ス゛フォキサシン)並びにニトロフラントインを上げることができる。ま
た,酸に関連した疾患の治療に用いられる医薬化合物
{例えば,酸ホ゜ンフ゜阻害剤(オメフ゜ラソ゛ール及びランソフ゜ラソ゛ール)}又
はH2アンタコ゛ニスト(例えば,ラニチシ゛ン,シメチシ゛ン及びファモチシ゛ン)と
本発明化合物との組み合わせも,本発明の範囲内に含ま
れる。
抗菌剤と組み合わせて(好ましくは1〜3種)使用する
ことができる。このような他の抗菌剤とは,例えば,ニトロ
イミタ゛ソ゛ール抗生物質(例えばチニタ゛ソ゛ール及びメトロニタ゛ソ゛ール),テトラ
サイクリン系薬剤(例えば,テトラサイクリン,ミノサイクリン,ト゛キシサイクリン),ヘ゜ニ
シリン系薬剤(例えばアモキシシリン,アンヒ゜シリン,タランヒ゜シリン,ハ゛カンヒ゜
シリン,レナンヒ゜シリン,メス゛ロシリン,スルタミシリン),セファロスホ゜リン系薬剤
(例えば,セファクロル,セファト゛ロキシル,セファレキシン,セフホ゜ト゛キシムフ゜ロ
キセチル,セフィキシム,セフシ゛ニル,セフチフ゛テン,セフオチアムヘクセチル,セフタメット
ヒ゜ホ゛キシル,セフロキシムアクセチル),ヘ゜ネム系薬剤(例えば,フロヘ゜ネ
ム,リチヘ゜ネムアコキシル),マクロライト゛系薬剤(例えば,エリスロマイシン,
オレアント゛マイシン,シ゛ョサマイシン,ミテ゛カマイシン,ロキタマイシン,クラリスロマイシ
ン,ロキシスロマイシン,アシ゛スロマイシン),リンコマイシン系薬剤(例えば,リン
コマイシン,クリンタ゛マイシン),アミノク゛リコシト゛系薬剤(例えば,ハ゜ロモマイ
シン),キノロン系薬剤(例えば,オフロキサシン,レホ゛フロキサシン,ノルフロキサ
シン,エノキサシン,シフ゜ロフロキサシン,ロメフロキサシン,トスフロキサシン,フレロキサシ
ン,スハ゜フロキサシン,テマフロキサシン,ナシ゛フォキサシン,ク゛レハ゜フロキサシン,ハ゜
ス゛フォキサシン)並びにニトロフラントインを上げることができる。ま
た,酸に関連した疾患の治療に用いられる医薬化合物
{例えば,酸ホ゜ンフ゜阻害剤(オメフ゜ラソ゛ール及びランソフ゜ラソ゛ール)}又
はH2アンタコ゛ニスト(例えば,ラニチシ゛ン,シメチシ゛ン及びファモチシ゛ン)と
本発明化合物との組み合わせも,本発明の範囲内に含ま
れる。
【0019】
【実施例】以下,実施例にて具体的に本発明を説明する
が,本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1ク゛ルコース 10g,ホ゜テトスターチ20g,ホ゜リヘ゜フ゜トン5g,酵母エキス5g,炭
酸カルシウム4g,蒸留水1Lを含む培地(pH7.0)を100mlずつ500
ml容の三角フラスコに分注し,120℃で20分間滅菌した。ヘ゛ネッ
ト寒天培地に良く生育させたストレフ゜トミセス エスヒ゜ー (Strepto
myces sp.)Q57219株をかき取って接種し,28℃,220回
転/分の条件で3日間振とう培養した。同様に作製した培
地6本に上記培養液を3%の割合で植菌し,28℃,220回転
/分の条件で3日間振とう培養し,種培養液とした。つぎ
に生産培地として,テ゛キストリン50g,コーンスティーフ゜リカー30g,ホ゜リ
ヘ゜フ゜トン1g,炭酸カルシウム5g,蒸留水1Lを含む培地(pH7.0)を
100mlずつ500ml容の三角フラスコ200本に分注し,120℃で20
分間滅菌した。この培地に種培養液を3%の割合で植菌
し,28℃,220回転/分の条件で5日間振とう培養した。こ
のようにして培養した20Lの培養液を濾過後、濾液をダ
イヤイオンHP-20(三菱化学社製)を用いたカラムクロ
マトグラフィーに付し、アセトンで溶出した。この粗精
製物をヘキサン及びメタノール/水(9:1)によって二
層分配し、メタノール/水(9:1)抽出画分5.36g得
た。この粗抽出物をシリカゲル 60(メルク社製)を用
いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/
メタノール(20:1)で溶出することにより2種の活性画分
#1, #2を得た。画分#1はシリカゲル 60(メルク社製)
を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン/
酢酸エチル(1:2)で溶出することにより3種の活性画
分#3, #4, #5を得た。画分#2はシリカゲル 60(メルク
社製)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキ
サン/酢酸エチル(3:1)で溶出することにより活性画
分#6を得た。最後に画分#3はCOSMOSIL 5C18-AR(ナカ
ライテスク社製)およびメタノール/水(60:40)を用
いたHPLCにより精製し、化合物A 1.9mg(保持時間22.8
分)を単離した。画分#6はCOSMOSIL 5C18-AR(ナカライ
テスク社製)およびメタノール/水(83:17)を用いた
HPLCにより精製し、化合物B 7.8mg(保持時間16.2分)
を単離した。画分#4はCOSMOSIL 5C18-AR(ナカライテス
ク社製)およびメタノール/水(60:40)を用いたHPLC
により精製し、化合物C 6.0mg(保持時間20.8分)を単
離した。画分#5はCOSMOSIL 5C18-AR(ナカライテスク社
製)およびメタノール/水(60:40)を用いたHPLCによ
り精製し、化合物D 5.9mg(保持時間25.9分)を単離し
た。
が,本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1ク゛ルコース 10g,ホ゜テトスターチ20g,ホ゜リヘ゜フ゜トン5g,酵母エキス5g,炭
酸カルシウム4g,蒸留水1Lを含む培地(pH7.0)を100mlずつ500
ml容の三角フラスコに分注し,120℃で20分間滅菌した。ヘ゛ネッ
ト寒天培地に良く生育させたストレフ゜トミセス エスヒ゜ー (Strepto
myces sp.)Q57219株をかき取って接種し,28℃,220回
転/分の条件で3日間振とう培養した。同様に作製した培
地6本に上記培養液を3%の割合で植菌し,28℃,220回転
/分の条件で3日間振とう培養し,種培養液とした。つぎ
に生産培地として,テ゛キストリン50g,コーンスティーフ゜リカー30g,ホ゜リ
ヘ゜フ゜トン1g,炭酸カルシウム5g,蒸留水1Lを含む培地(pH7.0)を
100mlずつ500ml容の三角フラスコ200本に分注し,120℃で20
分間滅菌した。この培地に種培養液を3%の割合で植菌
し,28℃,220回転/分の条件で5日間振とう培養した。こ
のようにして培養した20Lの培養液を濾過後、濾液をダ
イヤイオンHP-20(三菱化学社製)を用いたカラムクロ
マトグラフィーに付し、アセトンで溶出した。この粗精
製物をヘキサン及びメタノール/水(9:1)によって二
層分配し、メタノール/水(9:1)抽出画分5.36g得
た。この粗抽出物をシリカゲル 60(メルク社製)を用
いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/
メタノール(20:1)で溶出することにより2種の活性画分
#1, #2を得た。画分#1はシリカゲル 60(メルク社製)
を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン/
酢酸エチル(1:2)で溶出することにより3種の活性画
分#3, #4, #5を得た。画分#2はシリカゲル 60(メルク
社製)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキ
サン/酢酸エチル(3:1)で溶出することにより活性画
分#6を得た。最後に画分#3はCOSMOSIL 5C18-AR(ナカ
ライテスク社製)およびメタノール/水(60:40)を用
いたHPLCにより精製し、化合物A 1.9mg(保持時間22.8
分)を単離した。画分#6はCOSMOSIL 5C18-AR(ナカライ
テスク社製)およびメタノール/水(83:17)を用いた
HPLCにより精製し、化合物B 7.8mg(保持時間16.2分)
を単離した。画分#4はCOSMOSIL 5C18-AR(ナカライテス
ク社製)およびメタノール/水(60:40)を用いたHPLC
により精製し、化合物C 6.0mg(保持時間20.8分)を単
離した。画分#5はCOSMOSIL 5C18-AR(ナカライテスク社
製)およびメタノール/水(60:40)を用いたHPLCによ
り精製し、化合物D 5.9mg(保持時間25.9分)を単離し
た。
【0020】理化学的性状 化合物A (1)色及び形状:黄色粉末 (2)分子量:322 (3)分子式:C19H14O5 (4)マススヘ゜クトル(FAB-Mass):323[M+H]+ (5)紫外線吸収スヘ゜クトル(メタノール中):λmax 206(ε25800),
265(ε29700),402(ε4800)nm (6)赤外線吸収スヘ゜クトル(反射測定法):図1に示す。 (7)1H-NMRスヘ゜クトル(CDCl3中,500MHz):図2に示す。 (8)13C-NMRスヘ゜クトル(CDCl3中,125MHz):図3に示す。 上記の物理化学的性質から化合物Aの化学構造式は下記
のように決定した。
265(ε29700),402(ε4800)nm (6)赤外線吸収スヘ゜クトル(反射測定法):図1に示す。 (7)1H-NMRスヘ゜クトル(CDCl3中,500MHz):図2に示す。 (8)13C-NMRスヘ゜クトル(CDCl3中,125MHz):図3に示す。 上記の物理化学的性質から化合物Aの化学構造式は下記
のように決定した。
【0021】
【化5】
【0022】化合物B 理化学的性状を解析した結果,Tetrahedron Letters,
16, 1449-1452,1967に記載のOchromycinone(下記
式)と構造が一致した。
16, 1449-1452,1967に記載のOchromycinone(下記
式)と構造が一致した。
【0023】
【化6】
【0024】化合物C 理化学的性状を解析した結果,J. Org. Chem. 31, 292
0-2925, 1966に記載のTetrangomycin(下記式)と構造
が一致した。
0-2925, 1966に記載のTetrangomycin(下記式)と構造
が一致した。
【0025】
【化7】
【0026】化合物D 理化学的性状を解析した結果,J. Antibiot. 38, 513-
515, 1985に記載のFujianmycin A(下記式)と構造が
一致した。
515, 1985に記載のFujianmycin A(下記式)と構造が
一致した。
【0027】
【化8】
【0028】実施例2 本発明化合物のインヒ゛トロ活性は以下の方法により測定し
た。 抗菌活性の測定 (1)抗菌物質含有寒天平板の作製 評価する物質を100%シ゛メチルスルホキシト゛(DMSO)に溶解し,2倍
系列希釈した。本希釈液を滅菌丸シャーレに入れ,そこに滅
菌後50℃に保温しておいた10mlのフ゛ルセラ寒天培地(0.1%β
-サイクロテ゛キストリン)を加え,混和後,固めた。DMSOの最終濃度
は1%以下となる。 (2)接種材料の調製と結果判定フ゛ルセラ 寒天培地(5%仔牛血清含有)を用いてマルチカ゛スインキュヘ゛ー
ター(N2:80%,CO2:15%,O2:5%)で37℃にて3日間培養したヘ
リコハ゛クター・ヒ゜ロリ菌,例えばヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリATCC43504を,濁
度により約108個/1mlになるようにフ゛ルセラフ゛ロスを用いて調
製した。菌液を,同様にフ゛ルセラフ゛ロスを用いて100倍希釈し
た液を,薬剤を含有する寒天培地に,ミクロフ゜ランターを用い
て約5μlを寒天表面に接種した。接種した寒天平板を,
上記マルチカ゛スインキュヘ゛ーターに37℃で3日間(72時間)培養する。
培養を終了した寒天平板を観察し,増殖の観察されない
最小薬剤濃度をMICとした。その結果,化合物AのMICは0.
2μg/ml,化合物BのMICは0.1μg/mlであった。
た。 抗菌活性の測定 (1)抗菌物質含有寒天平板の作製 評価する物質を100%シ゛メチルスルホキシト゛(DMSO)に溶解し,2倍
系列希釈した。本希釈液を滅菌丸シャーレに入れ,そこに滅
菌後50℃に保温しておいた10mlのフ゛ルセラ寒天培地(0.1%β
-サイクロテ゛キストリン)を加え,混和後,固めた。DMSOの最終濃度
は1%以下となる。 (2)接種材料の調製と結果判定フ゛ルセラ 寒天培地(5%仔牛血清含有)を用いてマルチカ゛スインキュヘ゛ー
ター(N2:80%,CO2:15%,O2:5%)で37℃にて3日間培養したヘ
リコハ゛クター・ヒ゜ロリ菌,例えばヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリATCC43504を,濁
度により約108個/1mlになるようにフ゛ルセラフ゛ロスを用いて調
製した。菌液を,同様にフ゛ルセラフ゛ロスを用いて100倍希釈し
た液を,薬剤を含有する寒天培地に,ミクロフ゜ランターを用い
て約5μlを寒天表面に接種した。接種した寒天平板を,
上記マルチカ゛スインキュヘ゛ーターに37℃で3日間(72時間)培養する。
培養を終了した寒天平板を観察し,増殖の観察されない
最小薬剤濃度をMICとした。その結果,化合物AのMICは0.
2μg/ml,化合物BのMICは0.1μg/mlであった。
【0029】実施例3 通性嫌気性菌,好気性菌に対するインヒ゛トロ活性は以下の方
法により測定した。 (1)抗菌物質含有寒天平板の作製 評価する物質を100%シ゛メチルスルホキシト゛(DMSO)に溶解し,2倍
系列希釈した。本希釈液を滅菌丸シャーレに入れ,そこに滅
菌後50℃に保温しておいた10mlのミューラーヒントン寒天培地を
加え,混和後,固めた。DMSOの最終濃度は1%以下となる。 (2)接種材料の調製と結果判定ミューラーヒントンフ゛ロス を用いて,37℃に設定したフラン器で終夜培
養した菌液を,ミューラーヒントンフ゛ロスを用いて約106個/1mlにな
るように希釈調製した。菌液を,薬剤を含有する寒天培
地に,ミクロフ゜ランターを用いて約5μlを寒天表面に接種した。
接種した寒天平板を,37℃のフラン器で18時間培養した。培
養を終了した寒天平板を観察し,増殖の観察されない最
小薬剤濃度をMICとした。その結果,化合物A,B,C,及
びDは,スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)FDA2
09P,エシェリシア コリ(Escherichia coli)O-1,シュート゛モナス エルキ゛
ノサ゛(Pseudomonasaeruginosa)NCTC10490のような代的通
性嫌気性菌,好気性菌に対するMICが12.5μg/ml以上の
値を示した。
法により測定した。 (1)抗菌物質含有寒天平板の作製 評価する物質を100%シ゛メチルスルホキシト゛(DMSO)に溶解し,2倍
系列希釈した。本希釈液を滅菌丸シャーレに入れ,そこに滅
菌後50℃に保温しておいた10mlのミューラーヒントン寒天培地を
加え,混和後,固めた。DMSOの最終濃度は1%以下となる。 (2)接種材料の調製と結果判定ミューラーヒントンフ゛ロス を用いて,37℃に設定したフラン器で終夜培
養した菌液を,ミューラーヒントンフ゛ロスを用いて約106個/1mlにな
るように希釈調製した。菌液を,薬剤を含有する寒天培
地に,ミクロフ゜ランターを用いて約5μlを寒天表面に接種した。
接種した寒天平板を,37℃のフラン器で18時間培養した。培
養を終了した寒天平板を観察し,増殖の観察されない最
小薬剤濃度をMICとした。その結果,化合物A,B,C,及
びDは,スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)FDA2
09P,エシェリシア コリ(Escherichia coli)O-1,シュート゛モナス エルキ゛
ノサ゛(Pseudomonasaeruginosa)NCTC10490のような代的通
性嫌気性菌,好気性菌に対するMICが12.5μg/ml以上の
値を示した。
【0030】実施例4 偏性嫌気性菌に対するインヒ゛トロ活性は以下の方法により測
定した。 (1)抗菌化合物含有寒天平板の作製 評価する物質を100%シ゛メチルスルホキシト゛(DMSO)に溶解し,2倍
系列希釈した。希釈液を滅菌丸シャーレに入れ,そこに滅菌
後50℃に保温しておいた10mlのGAM寒天培地を加え,混
和後,固めた。DMSOの最終濃度は1%以下となる。 (2)接種材料の調製と結果判定 GAMフ゛イヨンを用いて,N2:80%,CO2:10%,H2:10%の混合カ゛ス
でカ゛ス置換した嫌気性菌培養装置を用いて37℃にて終夜
培養した菌液を,同じGAMフ゛イヨンを用いて約106個/1mlに
なるように調製した。菌液を,薬剤を含有する寒天培地
に,ミクロフ゜ランターを用いて約5μlを寒天面に接種した。接種
した寒天平板を,上記の37℃に設定してある嫌気性菌培
養装置で18時間培養した。培養を終了した寒天平板を観
察し,増殖の観察されない最小薬剤濃度をMICとした。そ
の結果,化合物A,B,C,及びDは,ヒ゛フィト゛ハ゛クテリウム ヒ゛フィ
タ゛ム(Bifidobacterium bifidum)CAYA21-1,ヘ゜フ゜トストレフ゜ト
コッカス フ゜ロタ゛クタス(Peptostreptococcus productus)CAYA12
-2のような偏性嫌気性菌に対するMICは12.5μg/mlより
大きな値を示した。
定した。 (1)抗菌化合物含有寒天平板の作製 評価する物質を100%シ゛メチルスルホキシト゛(DMSO)に溶解し,2倍
系列希釈した。希釈液を滅菌丸シャーレに入れ,そこに滅菌
後50℃に保温しておいた10mlのGAM寒天培地を加え,混
和後,固めた。DMSOの最終濃度は1%以下となる。 (2)接種材料の調製と結果判定 GAMフ゛イヨンを用いて,N2:80%,CO2:10%,H2:10%の混合カ゛ス
でカ゛ス置換した嫌気性菌培養装置を用いて37℃にて終夜
培養した菌液を,同じGAMフ゛イヨンを用いて約106個/1mlに
なるように調製した。菌液を,薬剤を含有する寒天培地
に,ミクロフ゜ランターを用いて約5μlを寒天面に接種した。接種
した寒天平板を,上記の37℃に設定してある嫌気性菌培
養装置で18時間培養した。培養を終了した寒天平板を観
察し,増殖の観察されない最小薬剤濃度をMICとした。そ
の結果,化合物A,B,C,及びDは,ヒ゛フィト゛ハ゛クテリウム ヒ゛フィ
タ゛ム(Bifidobacterium bifidum)CAYA21-1,ヘ゜フ゜トストレフ゜ト
コッカス フ゜ロタ゛クタス(Peptostreptococcus productus)CAYA12
-2のような偏性嫌気性菌に対するMICは12.5μg/mlより
大きな値を示した。
【0031】
【発明の効果】本発明化合物は,ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリに対し
て特異的な抗菌作用を示し,ヒトにおけるヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ
及び動物における関連するヘリコハ゛クター属に属する細菌感染
の治療に有効である。また,本発明抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤
は,消化性潰瘍(例えば胃及び十二指腸潰瘍),炎症(性
または慢性の胃炎もしくは十二指腸炎),胃癌等の消化
管上部の疾患,MALT(mucosa-associated lymphoid tis
sue)リンハ゜腫もしくは慢性心疾患等の防止(再発防止も含
む),治療に有効である。
て特異的な抗菌作用を示し,ヒトにおけるヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ
及び動物における関連するヘリコハ゛クター属に属する細菌感染
の治療に有効である。また,本発明抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤
は,消化性潰瘍(例えば胃及び十二指腸潰瘍),炎症(性
または慢性の胃炎もしくは十二指腸炎),胃癌等の消化
管上部の疾患,MALT(mucosa-associated lymphoid tis
sue)リンハ゜腫もしくは慢性心疾患等の防止(再発防止も含
む),治療に有効である。
【図1】 図1は化合物Aの赤外線吸収スペクトルであ
る。
る。
【図2】 図2は化合物Aの1H−NMRスペクトルであ
る。
る。
【図3】 図3は化合物Aの13C−NMRスペクトルで
ある。
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 正人 東京都板橋区小豆沢1−1−8 山之内製 薬株式会社内 (72)発明者 松本 久夫 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 AA03 CB29 KA04 MA01 MA04 NA14 ZB35 4H006 AA01 AA03 AB26
Claims (3)
- 【請求項1】 下記式 【化1】 で示されるベンゾ[a]アントラセン−1,7,12−
トリオン化合物又はその塩。 - 【請求項2】 請求項1記載のベンゾ[a]アントラセ
ン−1,7,12−トリオン化合物又はその塩を有効成
分とする医薬。 - 【請求項3】下記式 【化2】 で示されるベンゾ[a]アントラセン−1,7,12−
トリオン誘導体からなる群より選ばれたいずれかの化合
物又はその塩を有効成分とする抗ヘリコハ゛クター・ヒ゜ロリ剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11189795A JP2001019656A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ベンゾ[a]アントラセン−1,7,12−トリオン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11189795A JP2001019656A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ベンゾ[a]アントラセン−1,7,12−トリオン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001019656A true JP2001019656A (ja) | 2001-01-23 |
Family
ID=16247345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11189795A Pending JP2001019656A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ベンゾ[a]アントラセン−1,7,12−トリオン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001019656A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102617588A (zh) * | 2012-03-14 | 2012-08-01 | 中国科学院微生物研究所 | 抗肿瘤化合物及其制备方法与应用 |
-
1999
- 1999-07-02 JP JP11189795A patent/JP2001019656A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102617588A (zh) * | 2012-03-14 | 2012-08-01 | 中国科学院微生物研究所 | 抗肿瘤化合物及其制备方法与应用 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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