JP2001018028A - 金型装置 - Google Patents

金型装置

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JP2001018028A
JP2001018028A JP11186823A JP18682399A JP2001018028A JP 2001018028 A JP2001018028 A JP 2001018028A JP 11186823 A JP11186823 A JP 11186823A JP 18682399 A JP18682399 A JP 18682399A JP 2001018028 A JP2001018028 A JP 2001018028A
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bending
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die
hole
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JP11186823A
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Koichi Miyashita
下 浩 一 宮
Fumio Hanaura
浦 文 男 花
Koichi Sugihara
原 功 一 杉
Keiichi Koyama
山 啓 一 小
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Toshiba Corp
Ueno Seiki Co Ltd
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Toshiba Corp
Ueno Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の信頼性を低下させることなく、
リードを形成することが可能でかつ、加工部品数が可及
的に少なくすることを可能にする。 【解決手段】 曲げダイ4と、プレス力が印加される上
型ダイ22と、この上型ダイとバネによって係合されて
上下方向に可動なストリッパ部26と、上下方向に対し
て所定角度の傾き角を有する斜面を備えかつストリッパ
部に固定されるピラミッドブロック部36と、本体部
と、この本体部に設けられた孔38aと、リードの最終
形状に対応した形状を有する先端部とを備え、本体部が
ピラミッドブロック部の斜面を可動となるようにピラミ
ッドブロック部に支持された曲げパンチ部38と、くの
字状の形状を形成する第1および第2の部分を有し、第
1の部分の端部が上型ダイに固定され、第2の部分の端
部が曲げパンチ部の孔に挿入されるスラスタ34と、を
備え、上型ダイの下降によってスラスタが曲げパンチの
穴を摺動しかつ曲げパンチがピラミッドブロック部の斜
面を摺動するように構成されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置のリー
ドの曲げに用いられる金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂封止された半導体装置のアウタリー
ドを曲げてガルウィング形状に成形するのに用いられる
従来の金型装置は図5に示す構成を有している。この従
来の金型装置は下型1と、上型50とから構成される。
下型1は下型ダイセット2と、曲げダイ4と、ダイホル
ダ6と、ストリッパストッパ8とを備えている。また上
型50は、上型ダイセット22と、パンチバックアップ
プレート23と、パンチホルダ24と、ストリッパ26
と、ストリッパ用バネ28と、ノックアウト30と、曲
げパンチ40とを備えている。
【0003】曲げダイ4は下型ダイセット2上に載置さ
れ、下型ダイセット2上に設けられたダイホルダ6によ
って固定される。そしてこの曲げダイ4は、樹脂封止さ
れた半導体装置60(以下、半導体パッケージ60とも
いう)を収納する領域を表面に有し、この領域の周りに
は上記半導体パッケージ60のリード62を支持するた
めの凸部を有している。ストリッパストッパ8はダイホ
ルダ6上に設けられる。
【0004】一方、上型50においては、上型ダイセッ
ト22の、下型1に対向する面上にパンチバックアップ
プレート23が固定されている。そしてこのパンチバッ
クアッププレート23上には、内部に貫通孔を有する曲
げパンチ40が設けられ、この曲げパンチ40はパンチ
バックアッププレート23上に固定されたパンチホルダ
24によってパンチバックアッププレート23上に固定
されるように構成されている。
【0005】そして、曲げパンチ40の貫通孔内にはこ
の貫通孔の軸方向に沿って摺動可能なノックアウト30
が設けられている。このノックアウト30の下面には縁
に沿って、曲げダイ4の凸部に対向するように凸部が設
けられており、このノックアウト30の凸部と曲げダイ
4の凸部とによって半導体パッケージ60のリード62
を挾持する構成となっている。また、ノックアウト30
の上部は、パンチバックアッププレート23および上型
ダイセット22内に設けられた穴を摺動可能な構成とな
っている。そして上記ノックアウト30の上部は上型ダ
イセット22の上記穴内に設けられたノックアウト用バ
ネ32によって押圧される構成となっている。
【0006】また、曲げパンチ40の外側には曲げパン
チ40の案内となるストリッパ26が設けられており、
このストリッパ26は上型ダイセット22とストリッパ
用バネ28によって係合される構成となっている。
【0007】次にこの従来の金型装置の動作を図6を参
照して説明する。まず曲げダイ4の領域に半導体パッケ
ージ60を置き、曲げダイ4の凸部と、ノックアウト3
0の凸部とによって半導体パッケージ60のリード62
をリード62を挾持する(図6(a)参照)。次に図6
(b)に示すように上型ダイセット22をプレス力によ
って下方に押すことによって曲げパンチ40を下降させ
て曲げパンチ40とリード62を接触させリード62の
曲げ加工を開始する。更に曲げパンチ40を下降させて
曲げパンチ40が下死点に到達すると、リード62がガ
ルウイング形状に形成される(図6(c)参照)。この
従来の金型装置による曲げ加工はしごき曲げと呼ばれて
いる。
【0008】この従来の金型装置においては、曲げダイ
4の凸部の外側がガルウイング形状に対応した形状とな
っているとともに、曲げパンチ40の先端がガルウイン
グ形状に対応した形状となっている。このため、曲げパ
ンチ40は垂直に下降してリード62を挟む移動軌跡と
なるので、曲げパンチ40の先端はリード62の表面を
擦りながら、下死点に到達することになる。一方リード
の表面には例えばビッカース硬度が10〜20程度の軟
らかい半田メッキが施されており、この表面が曲げパン
チ40の先端に擦られると上記半田メッキが簡単に削ら
れてしまう。これにより、半田メッキが削られてしまっ
た部分から腐食が進み、半導体装置の信頼性を低下させ
る問題や、削られた半田メッキが半導体装置の電極部に
転写し、ショートを引起こす等の問題が生じる。
【0009】これを防止するために、曲げパンチ40の
軌跡を円弧状となるように構成してリード62の表面の
半田メッキを削らないようにした金型装置が開発されて
いる。この従来の金型装置の構成を図7を参照して説明
する。この金型装置はスライド曲げと呼ばれる方式を実
現する装置であって、曲げパンチ38の軌跡が斜め方向
から直線状となるものであり、しごき曲げに比べてリー
ドの擦れ量を小さくできる。
【0010】まず、図7(a)に示すように上型ダイセ
ット22の下降運動をロッキングブロック25を介して
曲げパンチ38に伝える。一方曲げパンチ38はピラミ
ッドブロック36の斜面に沿った方向にのみ移動可能な
ように構成されている。このため、図7(b)に示すよ
うに上型ダイセット22が下降すると、曲げパンチ38
の上部とロッキングブロック25が滑りながら、ピラミ
ッドブロック36からバネ39に抗して曲げパンチ38
を押し出し、リードをガルウィング形状に成形する。そ
の後、図7(c)に示すように、上型ダイセット22が
上昇すると、ピラミッドブロック36に備え付けられた
バネ39の反力によって、曲げパンチ38はピラミッド
ブロック36の斜面に沿って引き上げられ、一連の動作
が終了する。
【0011】この図7に示す従来の金型装置において
は、曲げパンチ38の外側にあるロッキングブロックを
介して曲げパンチ38を駆動させているために、加工部
品が大きくならざるを得ないという問題がある。曲げパ
ンチ38のスライドの安定性(繰り返し精度)を得るた
めには、ある程度の曲げパンチ38の大きさ(長さ)が
必要であるため、曲げパンチ38を小さくして小型化す
るには限界がある。また加工部品数が多いため、しごき
曲げ方式では1台の金型装置で加工が出来るのに、スラ
イド曲げ方式では、2台の金型装置が必要になるという
問題が生じる。
【0012】また図7に示す従来の金型装置において
は、バネ39の寸法にも制限があるため、このバネ39
には弱いバネしか用いることができなかった。このた
め、バネ39が戻らない場合が生じ、このときリードを
成型すると、図5に示す金型装置と同じ問題が生じる。
【0013】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、半導体装置の信頼性を低下させることなくリ
ードを成形することが可能でかつ、加工部品数が可及的
に少ない金型装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による金型装置
は、本体と、この本体から外側に延びているリードとか
らなる半導体パッケージの前記本体が載置される第1の
領域と、この領域を囲むように形成されて前記本体が前
記領域に載置されたときに前記リードを支持する凸部
と、この凸部の外側に形成された、前記リードの最終形
状に対応した形状の第2領域とを有する曲げダイと、周
辺に凸部を有し、前記曲げダイに載置された前記半導体
パッケージのリードを前記凸部と前記曲げダイの凸部と
によって挾持するノックアウト部と、プレス力が印加さ
れる上型ダイと、この上型ダイとバネによって係合され
て上下方向に可動なストリッパ部と、前記上下方向に対
して所定角度の傾き角を有する斜面を備えかつ前記スト
リッパ部に固定されるピラミッドブロック部と、本体部
と、この本体部に設けられた孔と、前記リードの最終形
状に対応した形状を有する先端部とを備え、前記本体部
が前記ピラミッドブロック部の斜面を可動となるように
前記ピラミッドブロック部に支持された曲げパンチ部
と、くの字状の形状を形成する第1および第2の部分を
有し、前記第1の部分の端部が前記上型ダイに固定さ
れ、前記第2の部分の端部が前記曲げパンチ部の前記孔
に挿入されるスラスタと、を備え、前記上型ダイの下降
によって前記スラスタが前記曲げパンチの穴を摺動しか
つ前記曲げパンチが前記ピラミッドブロック部の斜面を
摺動するように構成されたことを特徴とする。
【0015】なお、前記ピラミッドブロック部は、前記
スラスタの第1の部分を摺動可能となるように支持する
孔を備えたことを特徴とする。
【0016】なお、前記曲げパンチの前記孔は前記ピラ
ミッドの斜面に対してほぼ直角となるように設けられて
いることを特徴とする。
【0017】なお、前記スラスタの第1の部分と第2の
部分のなす角度は135°〜155°の範囲にあること
を特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明による金型装置の一実施の
形態を図1乃至図4を参照して説明する。この実施の形
態の金型装置の構成を図1に示す。この実施の形態の金
型装置は、下型1と、上型20とを備えている。下型1
は下型ダイセット2と、曲げダイ4と、ダイホルダ6
と、ストリッパストッパ8とを有している。また上型2
0は、上型ダイセット22と、パンチホルダ24と、ス
トリッパ26と、ストリッパ用バネ28と、ノックアウ
ト30と、スラスタ34と、曲げパンチ38と、を有し
ている。
【0019】曲げダイ4は、下型ダイセット2上に載置
され、下型ダイセット2上に設けられたダイホルダ6に
よって固定される。そしてこの曲げダイ4は、樹脂封止
された半導体装置(以下、半導体パッケージ60ともい
う)を収納する領域を表面に有し、この領域の周りに
は、上記半導体パッケージ60のリード62を支持する
するための凸部を有している。またこの凸部の外側にリ
ード62の最終形状(例えばガルウィング形状)に対応
した形状を有している。ストリッパストッパ8はダイホ
ルダ6上に設けられ、ストリッパ26が所定の設定点よ
り下降するのを防止するのに用いられる。
【0020】一方、上型20においては、上型ダイセッ
ト22の下型1に対向する面上のパンチホルダ24には
バネが挿入されるための複数の孔が設けられており、こ
れらの孔にはストリッパ用バネ28が各々挿入されてい
る。そしてこれらのバネ28を介して上型ダイセット2
2とストリッパ26が係合された構成となっている。す
なわち上型ダイセット22とストリッパ26とは上下運
動を独立に行うことが可能なように構成されている。
【0021】また、ストリッパ26の下型1に対向する
面のほぼ中央部に凹部が設けられており、この凹部のほ
ぼ中央部には貫通孔が設けられている。そしてこの貫通
孔内にはこの貫通孔の軸方向に沿って摺動可能なノック
アウト30が設けられている。このノックアウト30の
下面には縁に沿って、曲げダイ4の凸部に対向するよう
に、凸部が設けられており、このノックアウト30の凸
部と曲げダイ4の凸部とによって半導体パッケージ60
のリード62を挾持する構成となっている。また、ノッ
クアウト30の上部はパンチホルダ24および上型ダイ
セット22内に設けられた穴を摺動可能な構成となって
いる。そして上記ノックアウト30の上部は上型ダイセ
ット22の上記穴内に設けられたノックアウト用バネ3
2によって押圧される構成となっている。
【0022】また、ストリッパ26の上記凹部にはノッ
クアウト30を挟むようにピラミッドブロック36が設
けられた構成となっている。このピラミッドブロック3
6はノックアウト30の軸方向に向かう斜面を有してい
る。この斜面に沿って曲げパンチ38の本体部が摺動可
能なように設けられている。そしてこの曲げパンチ38
の本体部内には摺動方向にほぼ直角に貫通穴38aが設
けられている。また曲げパンチ38の先端部はリードの
最終形状(例えばガルウィング形状)に対応した形状を
有している。
【0023】スラスタ34は2つの部材を34a,34
bを接合、または1つの部材を折り曲げて「く」の字形
状にしたものであって、スラスタ34の一端が上記貫通
孔38aに挿入される構成となっている。スラスタ34
の他端は上型ダイに固定された構成となっており、スラ
スタ34を構成する2つの部材のうち上記他端を含む部
材34aはノックアウト30の軸に平行となっており、
ピラミッドブロック36内に設けられた孔を摺動可能な
ように構成されている。またスラスタ34の他方の部材
34bはノックアウト30の軸に対して外側に向かうよ
うに配置された構成となっている。
【0024】したがって、ノックアウト30が半導体パ
ッケージ60のリード62を曲げダイ4とともに挾持し
ている状態でかつストリッパ26およびピラミッドブロ
ックが下死点にあるときに上型ダイセット22が下降す
るにつれて、スラスタ34によって曲げパンチ38がピ
ラミッドブロック36の斜面を滑るようにして動作す
る。これにより半導体パッケージ60のリードが最終形
状、例えばガルウイング形状に成形されることになる。
【0025】次にこの実施の形態の金型装置の動作を図
2を参照して説明する。
【0026】まず、図2(a)に示すように、ノックア
ウト30と曲げダイ4とによって半導体パッケージ60
のリードを挾持する。このとき、ストリッパ26および
ピラミッドブロック36は下死点に位置している。この
状態で図2(b)に示すように上型ダイセット22をプ
レス力によって下降させると、スラスタ34も下降し、
スラスタ34の下面34cが曲げパンチ38の孔38a
の上面を押すため曲げパンチ38がピラミッドブロック
36の斜面に沿って滑り下り、矢印70の方向に移動す
る。すると、曲げパンチ38の先端部が半導体パッケー
ジ60のリード62に接触する。更に上型ダイセット2
2を下降させるとリード62が最終形状、例えばガルウ
ィング状に成形される(図2(b)参照)。
【0027】その後、図2(c)に示すように上型ダイ
セット22を上昇させると、スラスタ34の上面34d
が曲げパンチ38の孔38aの上面を押し、これにより
曲げパンチ38がピラミッドブロック36の斜面に沿っ
て滑り上がり、矢印72に示す方向に移動する。以上説
明した一連の動作によってリード62をガルウィング形
状に成形することができる。
【0028】本実施の形態においては、スラスタ角度
ψ、すなわちスラスタ34を構成する部材34aと部材
34bのなす角度(図3(a)参照)は、135〜15
5度であることが望ましい。これについて以下、図3お
よび図4を参照して説明する。曲げパンチ38の進入角
度をθとすると(図3(a)参照)、半導体パッケージ
60のリード62の表面のしごき傷が少ない、進入角度
θは28〜45度であることが分かっている。
【0029】また、曲げパンチ38は上記進入角度に従
ってピラミッドブロック36の斜面を摺動するので、ピ
ラミッドブロック36と曲げパンチ38の摺動面の角度
も上記角度θと同じ値に設定される。また曲げパンチ3
8の孔38aは摺動面に垂直に孔加工した場合にはスラ
スタ角度ψは図4(a)に示すようにψ=180−θと
なる。
【0030】一般に、スラスタ角度ψが大きいほどスラ
スタ34に加わる圧力が低減されるため、スラスタ角度
ψを大きくするためには、曲げパンチ38の孔38aが
摺動面に対しテーパを持つ必要がある。また、曲げパン
チ38の孔加工は、孔38aが摺動面となるため、面粗
さが小さいことが要求される。テーパの付いた孔開け加
工が可能であり、粗度が小さい面が得られる加工機とし
て、ワイヤーカット装置が考えられるが、一般的な仕様
で、テーパ角度3°程度、特殊仕様でもテーパ角度15
°程度が限界である。
【0031】逆に、スラスタ角度ψが大きすぎると、ス
ラスタの垂直方向の移動量に対して、パンチ先端の垂直
方向、水平方向の移動量が減少する。半導体パッケージ
によっては、移動量を増やすためにパンチ38の摺動面
を大きく設定しなければならず、加工部品のサイズ拡大
が必要になる怖れがある。したがって、仮に、テーパ角
度が自由に加工できる孔あけ機が存在したとしても、ス
ラスタ角度ψを無制限に大きくは出来ない。半導体パッ
ケージにおける一般的なサイズの金型において、スラス
タ34の垂直方向変位は、最大で10mm程度までしか
設定できない。また、半導体パッケージによっては、曲
げパンチ38の垂直方向変位が2mm程度必要なものも
ある。スラスタ34の垂直方向変位と曲げパンチ38の
垂直方向変位を加味すると実用可能なテーパ角度は最大
3°すなわちスラスタ角度ψは155°が最大値であ
る。
【0032】したがって、摺動面にテーパ角ζ(0〜3
°)を設定した孔加工を考慮した場合、スラスタ角度ψ
は、 ψ=180−θ+ζ となる。
【0033】このため、スラスタ角ψの上限は図3
(b)に示すように、 ψ=180−28+3=155 となる。
【0034】一方、スラスタ角ψの下限は図3(c)に
示すように、 ψ=180−45+0=135 となる。
【0035】以上説明したように、本実施の形態の金型
装置は、図7に示す従来の金型装置の構成部品であるロ
ッキングブロックが不要となるため、加工部品数を少な
くすることができ、成形精度を向上させることができ
る。
【0036】また、本実施の形態でバネを用いないでス
ラスタによって曲げパンチを駆動しているため、曲げパ
ンチ38を確実に摺動させることが可能となり、半導体
パッケージのリードの表面が傷つくのを防止することが
でき、信頼性の高い半導体パッケージを得ることができ
る。
【0037】またスラスタ34は構成する部分34aが
ピラミッドブロック36の孔内で摺動するように構成し
ても良い。この場合安定した摺動動作を得ることができ
る。また、本実施の形態においては、曲げパンチ38の
大きさを変えずに他の部品を小型化することが可能とな
る。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、半
導体装置の信頼性を低下させることなく、リードを成形
することが可能であり、かつ加工部品数を可及的に少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による金型装置の一実施の形態の構成を
示す断面図。
【図2】図1に示す金型装置の動作を説明するための模
式図。
【図3】スラスタ角度の適正範囲を説明するための図。
【図4】スラスタ角度の適正範囲を説明するための図。
【図5】従来の金型装置の一例の構成を示す図。
【図6】図5に示す金型装置の動作を説明する模式図。
【図7】他の従来の金型装置の動作を説明する模式図。
【符号の説明】
1 下型 2 下型ダイセット 4 曲げダイ 6 ダイホルダ 8 ストリッパストッパ 20 上型 22 上型ダイセット 24 パンチホルダ 26 ストリッパ 28 ストリッパ用バネ 30 ノックアウト 32 ノックアウト用バネ 34 スラスタ 36 ピラミッドブロック 38 曲げパンチ 38a 孔 40 曲げパンチ 50 上型 60 半導体装置(半導体パッケージ) 62 リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花 浦 文 男 福岡県遠賀郡水巻町大字下二西一丁目2番 18号 上野精機株式会社内 (72)発明者 杉 原 功 一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター (72)発明者 小 山 啓 一 福岡県遠賀郡水巻町大字下二西一丁目2番 18号 上野精機株式会社内 Fターム(参考) 4E070 AA04 AB15 EA02 EA05 5F067 DB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、この本体から外側に延びているリ
    ードとからなる半導体パッケージの前記本体が載置され
    る第1の領域と、この領域を囲むように形成されて前記
    本体が前記領域に載置されたときに前記リードを支持す
    る凸部と、この凸部の外側に形成された、前記リードの
    最終形状に対応した形状の第2領域とを有する曲げダイ
    と、 周辺に凸部を有し、前記曲げダイに載置された前記半導
    体パッケージのリードを前記凸部と前記曲げダイの凸部
    とによって挾持するノックアウト部と、 プレス力が印加される上型ダイと、 この上型ダイとバネによって係合されて上下方向に可動
    なストリッパ部と、 前記上下方向に対して所定角度の傾き角を有する斜面を
    備えかつ前記ストリッパ部に固定されるピラミッドブロ
    ック部と、 本体部と、この本体部に設けられた孔と、前記リードの
    最終形状に対応した形状を有する先端部とを備え、前記
    本体部が前記ピラミッドブロック部の斜面を可動となる
    ように前記ピラミッドブロック部に支持された曲げパン
    チ部と、 くの字状の形状を形成する第1および第2の部分を有
    し、前記第1の部分の端部が前記上型ダイに固定され、
    前記第2の部分の端部が前記曲げパンチ部の前記孔に挿
    入されるスラスタと、 を備え、 前記上型ダイの下降によって前記スラスタが前記曲げパ
    ンチの穴を摺動しかつ前記曲げパンチが前記ピラミッド
    ブロック部の斜面を摺動するように構成されたことを特
    徴とする金型装置。
  2. 【請求項2】前記ピラミッドブロック部は、前記スラス
    タの第1の部分を摺動可能となるように支持する孔を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の金型装置。
  3. 【請求項3】前記曲げパンチの前記孔は前記ピラミッド
    の斜面に対してほぼ直角となるように設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の金型
    装置。
  4. 【請求項4】前記スラスタの第1の部分と第2の部分の
    なす角度は135°〜155°の範囲にあることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の金型装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109648005A (zh) * 2018-12-28 2019-04-19 温州易正科技有限公司 一种电子元件的引脚折弯装置

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CN109648005A (zh) * 2018-12-28 2019-04-19 温州易正科技有限公司 一种电子元件的引脚折弯装置

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