JP2001016912A - 播種育苗方法 - Google Patents

播種育苗方法

Info

Publication number
JP2001016912A
JP2001016912A JP11194026A JP19402699A JP2001016912A JP 2001016912 A JP2001016912 A JP 2001016912A JP 11194026 A JP11194026 A JP 11194026A JP 19402699 A JP19402699 A JP 19402699A JP 2001016912 A JP2001016912 A JP 2001016912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
core
sheath
soil
seedlings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11194026A
Other languages
English (en)
Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Masatoshi Yoshioka
政利 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamamoto and Co Ltd, Yamamoto Co Ltd filed Critical Yamamoto and Co Ltd
Priority to JP11194026A priority Critical patent/JP2001016912A/ja
Publication of JP2001016912A publication Critical patent/JP2001016912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sowing (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来では不可欠であった育苗箱を必要とせ
ず、育苗コストを低減することができると共に、運搬や
稚苗の取り扱いが容易になり、労力が低減され作業性が
向上する播種育苗方法を得る。 【解決手段】 籾殻12と、芯部14A及び鞘部14B
から成る芯鞘型繊維14、及び育苗用肥料16とを含ん
で構成される育苗用培土10を、一対のレール20、2
2間に敷き詰める。次いで、移動播種機30をレール2
0、22に沿って移動させながら作物の種子を播種し、
さらに、覆土を施す。稚苗に育苗した後には、この稚苗
を育苗用培土10と共にそのまま圃場まで運搬しそのま
ま田植えを行う。したがって、育苗箱が不要となって育
苗コストが低減され、しかも運搬や稚苗の取り扱いが容
易になり、労力が低減され作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水稲等の作物の苗
を育苗するための播種育苗方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
水稲等の作物の苗を苗床によって育苗することが行われ
ており、さらに、この苗床の床土としては一般的に土壌
培土が用いられている。このような苗を苗床によって育
苗するに際しては、先ず、育苗箱に床土を入れ、次いで
この育苗箱(床土)に所定の種を播種し、さらにその上
に覆土し、この育苗箱を温室内等で日々潅水して稚苗に
なるまで育てるようにしている。育苗箱によって稚苗に
育成させた後には、これを圃場において例えば田植機に
よって植え付けるようにしている。
【0003】ここで、従来のこのような育苗手順では、
数々の問題があった。すなわち、床土として土壌培土を
用いる関係上、育苗箱が不可欠であり、育苗コストが高
かった。また、稚苗に育成させた後に圃場へ運搬する際
には、床土として土壌培土が崩れやすいため育苗箱ごと
圃場へ運搬しなければならず、重くて運搬やその取回し
が容易でなかった。さらに、このような稚苗を圃場へ運
搬した後においては、稚苗を育苗箱から取り出して例え
ば自動田植機の苗台にセットして田植えを実施するが、
この際には細心の注意及び多大の労力が必要であり、稚
苗を丁寧に育苗箱から取り出し自動田植機の苗台にセッ
トしなければならず、取り扱いや作業性が悪かった。ま
たさらに、稚苗を取り出した後の育苗箱は、当然ながら
洗浄して保管しなければならず、これによっても手間が
かかり作業性を低下させる原因であった。
【0004】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、従来では不可欠であった育苗箱を必要
とせず、育苗コストを低減することができると共に、運
搬や稚苗の取り扱いが容易になり、労力が低減され作業
性が向上する播種育苗方法を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の播
種育苗方法は、籾殻と、芯部と前記芯部よりも軟化温度
が低い鞘部とから成る芯鞘型繊維と、を攪拌混合し、前
記攪拌混合した籾殻及び芯鞘型繊維を前記芯鞘型繊維の
前記鞘部が軟化するが前記芯部は軟化しない温度で加熱
しながら圧縮成形すると共に、前記加熱圧縮成形の直後
の原材料を所定の温度で冷却しながら圧縮成形して成る
育苗用培土と、一対のレール上を移動可能でかつ下部開
口から播種及び覆土可能な移動播種機と、を用い、所定
個所に前記一対のレールを対向して設けると共に前記一
対のレール間に前記育苗用培土を敷き詰め、前記移動播
種機を前記一対のレールに沿って移動させながら前記育
苗用培土上に播種し、次いで、前記移動播種機を前記一
対のレールに沿って移動させながら前記育苗用培土上に
覆土を施す、ことを特徴としている。
【0006】請求項1記載の播種育苗方法は、籾殻と芯
鞘型繊維から成る育苗用培土、及び移動播種機とを用い
る。
【0007】ここで、前記育苗用培土は、籾殻と芯鞘型
繊維とを攪拌混合し、この攪拌混合した籾殻及び芯鞘型
繊維を圧縮成形して得られる。すなわち、この育苗用培
土では、芯部と鞘部から成る芯鞘型繊維は、籾殻と共に
攪拌混合されることにより、複雑で細かい網状になって
籾殻と絡み合い、籾殻を包み込む。この状態で、鞘部が
軟化するが芯部は軟化しない温度で加熱圧縮成形するこ
とにより、芯鞘型繊維の鞘部同士が軟化溶着し合い、網
状になって籾殻と絡み合う。さらに、加熱圧縮成形され
た原料材は、直ちに冷却されながら圧縮成形される。こ
れにより、芯鞘型繊維の鞘部が籾殻と絡み合った状態の
ままで冷却されて、鞘部が網状となって籾殻と絡み合っ
た状態のままで固化され、所謂マット状の育苗用培土が
得られる。
【0008】さらに、このように成形される育苗用培土
は、籾殻と芯鞘型繊維とを攪拌混合し加熱圧縮成形及び
冷却圧縮成形することで得られるため、製造時間(培土
基材としての籾殻と結合材としての芯鞘型繊維との結
合)に長い時間を要することがなく、量産が可能にな
る。
【0009】また特に、この育苗用培土は、加熱圧縮成
形によって芯鞘型繊維の鞘部同士が軟化溶着し網状にな
って籾殻と絡み合った状態とした直後に、直ちに冷却し
ながら圧縮成形して固化して得るため、軟化して溶着し
籾殻と絡み合った芯鞘型繊維の鞘部が、例えば籾殻の弾
力によって不要に膨らんで前記溶着絡み合い状態が不要
に解除されることがなく、屈曲性及び保水性を継続的に
維持することができ、一層効果的である。
【0010】しかして、この成形物は、芯部が軟化して
いないので、スポンジのように腰が強くて屈曲性及び保
水性のある培土として構成される。このため、屈曲性及
び保水性に富んでおり、割れたり欠け難く、運搬中に形
が崩れることがない。また、軽い上、育苗のために灌水
しても形が崩れることがなく、その取扱いも容易にな
る。
【0011】ここで、請求項1記載の播種育苗方法で
は、前述の如く割れたり崩れることがなく取扱いが容易
でありしかも安価でかつ量産することができる育苗用培
土を、所定個所に対向して設けられた一対のレール間に
敷き詰める。さらに、移動播種機を一対のレールに沿っ
て移動させながら育苗用培土上に播種し、次いで、移動
播種機を再び一対のレールに沿って移動させながら育苗
用培土上に覆土を施す。
【0012】このように、請求項1記載の播種育苗方法
では、従来において床土として土壌培土を用いる関係上
不可欠であった育苗箱が全く不要になる。したがって、
本来的に育苗コストを低減することができ、育苗箱の洗
浄やその保管スペース等が全く不要になる。
【0013】また、稚苗に育成させた後に圃場へ運搬す
る際には、前述の如く育苗用培土自体が割れたり欠け難
く運搬中に形が崩れることがないため、またその上軽い
ため、運搬やその取回しが極めて容易になる。さらに、
このような稚苗を圃場へ運搬した後においては、これを
そのまま例えば自動田植機の苗台にセットして田植えを
実施することができ、大幅に労力が低減され、取り扱い
や作業性が良くなる。
【0014】さらに、育苗用培土のサイズの如何に拘わ
らず適用することができ、例えば長尺(ロング)のもの
であっても自由幅のものであっても用いることができ
る。
【0015】このように、請求項1記載の播種育苗方法
は、従来では不可欠であった育苗箱を必要とせず、育苗
コストを低減することができると共に、運搬や稚苗の取
り扱いが容易になり、労力が低減され作業性が向上す
る。
【0016】なお、前述した請求項1における育苗用培
土の芯鞘型繊維としては、例えば、芯鞘型ポリエステル
(ユニチカ製)を用いることができる。この場合には、
鞘部は110℃で軟化し、芯部は250℃で軟化する。
このため、籾殻と前記芯鞘型ポリエステルを攪拌混合し
た後に130℃〜200℃(好ましくは、140℃前
後)で加熱圧縮成形すれば、前記育苗用培土を得ること
ができる。またさらに、芯鞘型繊維としては、例えば、
ビオノーレ(昭和高分子(株)製)を用いることができ
る。この場合には、鞘部は90℃で軟化し、芯部は11
5℃で軟化する。このため、籾殻と前記ビオノーレを攪
拌混合した後に100℃で加熱圧縮成形すれば、前記育
苗用培土を得ることができる。
【0017】また、籾殻は、圧縮粉砕した籾殻を用いる
ことが好ましい。
【0018】さらに、籾殻と芯鞘型繊維の混合割合とし
ては、例えば、籾殻が600gの場合に芯鞘型繊維を1
5gとすると良いが、この混合割合は、適宜変更可能で
ある。
【0019】またさらに、攪拌混合した籾殻と芯鞘型繊
維を加熱圧縮成形する際の加圧の程度としては、攪拌混
合した原料(籾殻と芯鞘型繊維)の厚さを4cmとした
場合に加圧後の厚さが2cmになる程度が好ましい。
【0020】また、前述した育苗用培土の原材料(籾殻
及び芯鞘型繊維)に、育苗用肥料を併せて攪拌混合して
供給し、これらを圧縮成形するようにしてもよい。この
場合には、芯鞘型繊維によって絡み合い結合された籾殻
によって、育苗用肥料が共に包み込まれて一体に内包さ
れて成形される。このため、育苗に際しては、別の新た
な肥料をこの育苗用培土に加える必要がない。また、育
苗する作物の種類や天候(気候)等に応じてこの育苗用
肥料の種類や混合割合を適宜変更して、複数種類の異な
る育苗用培土を準備しておけば、大幅に適用の範囲が拡
大する。
【0021】なお、育苗用肥料としては、中期育成用肥
料(例えば、商標:ロングM100)、良質土壌菌繁殖
用剤(例えば、ゼオライト)、初期育成用肥料(例え
ば、硫加燐安)、健苗育成剤(例えば、商標:FT
E)、発芽抑制物質除去剤(例えば、クエン酸)、等が
含まれる。
【0022】さらに、籾殻と芯鞘型繊維、及び各育苗用
肥料の混合割合としては、例えば、籾殻が600gの場
合に、芯鞘型繊維を15g、中期育成用肥料を60g、
良質土壌菌繁殖用剤を6g、初期育成用肥料を7g、健
苗育成剤を0.36g、発芽抑制物質除去剤を1.2g
とすると良いが、この混合割合は適宜変更可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】図3には本発明に係る播種育苗方
法において適用される育苗用培土10の一例が外観斜視
図にて示されている。
【0024】この育苗用培土10は、培土基材としての
籾殻12と、結合剤としての芯鞘型繊維14、及び複数
の育苗用肥料16を含んで構成されており、本実施の形
態においては例えば、縦寸法28cm、横寸法58c
m、厚さ寸法2cmのマット形状に成形されている。こ
こで、以下に育苗用培土10の各構成材の種類及び含有
量の一例を示す。
【0025】 籾殻 :600g 芯鞘型繊維(芯鞘型ポリエステル:ユニチカ製) : 15g 中期育成用肥料(商標:ロングM100) : 60g 良質土壌菌繁殖用剤(ゼオライト) : 6g 初期育成用肥料(硫加燐安) : 7g 健苗育成剤(商標:FTE) : 0.36g 発芽抑制物質除去剤(クエン酸) : 1.2g 前記の芯鞘型繊維14として用いた芯鞘型ポリエステル
(ユニチカ製)は、芯部14A及び鞘部14B(図4に
概略的に図示)によって構成されており、鞘部14Bは
110℃で軟化し、芯部14Aは250℃で軟化する。
また、芯鞘型繊維14としては、例えば、ビオノーレ
(昭和高分子(株)製)を用いることができる。この場
合には、鞘部14Bは90℃で軟化し、芯部14Aは1
15℃で軟化する。
【0026】なお、前記籾殻12や芯鞘型繊維14及び
複数の育苗用肥料16の混合割合は、適宜変更可能であ
る。
【0027】次に、この育苗用培土10の製造手順を説
明する。
【0028】先ず、籾殻12と芯鞘型繊維14及び前記
各育苗用肥料16を攪拌混合する。籾殻12は、圧縮粉
砕した籾殻を用いることが好ましい。芯部14Aと鞘部
14Bから成る芯鞘型繊維14は、籾殻12及び各育苗
用肥料16と共に攪拌混合されることにより、複雑で細
かい網状になって籾殻12及び各育苗用肥料16と絡み
合い、籾殻12及び各育苗用肥料16を包み込む。
【0029】次いで、この攪拌混合した籾殻12と芯鞘
型繊維14及び育苗用肥料16(原料材G)を所定の状
態に積層する。さらに、積層された籾殻12と芯鞘型繊
維14及び育苗用肥料16(原料材G)を、加熱圧縮盤
によって挟み込み、加熱しながら圧縮成形する。ここ
で、加熱圧縮成形するに当たっては、原料材Gに含有す
る芯鞘型繊維14の鞘部14Bが軟化するが芯部14A
は軟化しない温度で加熱圧縮成形する。
【0030】この場合、例えば、芯鞘型繊維14として
芯鞘型ポリエステル(ユニチカ製)を用いた場合には、
鞘部14Bは110℃で軟化し芯部14Aは250℃で
軟化するため、130℃〜200℃(好ましくは、14
0℃前後)で加熱成形する。一方、例えば、芯鞘型繊維
14としてビオノーレ(昭和高分子(株)製)を用いた
場合には、鞘部14Bは90℃で軟化し芯部14Aは1
15℃で軟化するため、100℃で加熱成形すればよ
い。
【0031】またこの場合、加圧の程度としては、前述
の如く攪拌混合し所定の状態に積層した原料材G(籾殻
12と芯鞘型繊維14及び育苗用肥料16)の厚さを4
cmとした場合に、加圧後の厚さが2cmになる程度が
好ましい。
【0032】このようにして加熱圧縮成形することで、
芯鞘型繊維14の鞘部14Bが軟化して溶着し合い、網
状になって籾殻12と絡み合う。
【0033】さらに、加熱圧縮成形された原料材G(籾
殻12と芯鞘型繊維14及び育苗用肥料16)を、直ち
に冷却圧縮成形する。これにより、芯鞘型繊維14の鞘
部14Bが軟化して溶着し合い網状になって籾殻12と
絡み合った状態のままで直ちに冷却されて、前記鞘部1
4Bが籾殻12と絡み合った状態のままで固化され、所
謂マット状の成形物が得られる。
【0034】さらに、この成形物は、所定寸法に切断さ
れて育苗用培土10が完成する。
【0035】このようにして完成した育苗用培土10
は、芯鞘型繊維14の鞘部14Bが軟化して溶着し合
い、網状になって籾殻12と絡み合い結合された状態に
成形される。ここで、図4には、前述の如き圧縮成形さ
れた後の芯鞘型繊維14の状態が、一部簡略化して模式
的に示されている。この図4で示す如く、鞘部14Bが
軟化し溶着し合うことによって、軟化していない芯部1
4Aが互いに網目状に絡み合って結合されており、籾殻
12及び育苗用肥料16を包み込んでいる。これによ
り、所謂スポンジのような屈曲性及び保水性のある育苗
用培土10が得られる。
【0036】次に、以上により得られた育苗用培土10
を使用して、本実施の形態に係る播種育苗方法を説明す
る。
【0037】この播種育苗方法では、図1に示す如く、
所定個所に一対のレール20、22を対向して設ける。
さらに、これら一対のレール20、22間に、前述した
育苗用培土10を敷き詰める。
【0038】次いで、一対のレール20、22上に移動
播種機30をセットする。この移動播種機30は、図2
にも示す如く、箱状のホッパ32と、レール20、22
に対応した車輪34を備えており、レール20、22に
沿って移動可能となっている。また、ホッパ32の底部
にはスリット状の開口が形成されており、この開口にロ
ール状の繰出しバルブ36が軸支されている。この繰出
しバルブ36は、車輪34の回転が伝達されて回転する
ようになっており、繰出しバルブ36の回転により、ホ
ッパ32に収容された水稲等の作物の種子や覆土用の土
を落下供給することができるようになっている。
【0039】移動播種機30を一対のレール20、22
上にセットした後、ホッパ32に水稲等の作物の種子を
収容する。次に、この移動播種機30を一対のレール2
0、22に沿って移動させながら、水稲等の作物の種子
を繰出しバルブ36を介して育苗用培土10上に播種す
る。播種した後には、作物の種子に代えて、ホッパ32
に覆土用の土を収容する。さらに、この移動播種機30
を、前記と同様に一対のレール20、22に沿って移動
させながら、覆土用の土を繰出しバルブ36を介して育
苗用培土10上に覆土を施す。
【0040】その後は、通常通り日々灌水及び温度管理
をして育苗する。稚苗に育った後には、この稚苗を育苗
用培土10と共にそのまま取出し、これらをそのまま重
ねて圃場へ運搬し、さらにこれらをそのまま例えば自動
田植機の苗台にセットして田植えを実施する。
【0041】この育苗用培土10を使用した田植え後の
育苗に際して、例えば芯鞘型繊維14として芯鞘型ポリ
エステル(ユニチカ製)を用いた場合には、この芯鞘型
ポリエステルは加水分解して長期の間には圃場で分解
し、一方、例えば芯鞘型繊維14としてビオノーレ(昭
和高分子(株)製)を用いた場合には、このビオノーレ
は生分解して長期の間には圃場で分解する。このため、
他に悪影響を与えることはない。
【0042】このように、本実施の形態に係る播種育苗
方法では、従来において床土として土壌培土を用いる関
係上不可欠であった育苗箱が全く不要になる。したがっ
て、本来的に育苗コストを低減することができ、育苗箱
の洗浄やその保管スペース等が全く不要になる。
【0043】また、稚苗に育成させた後に圃場へ運搬す
る際には、前述の如く育苗用培土10自体が割れたり欠
け難く運搬中に形が崩れることがないため、またその上
軽いため、運搬やその取回しが極めて容易になる。さら
に、このような稚苗を圃場へ運搬した後においては、こ
れをそのまま例えば自動田植機の苗台にセットして田植
えを実施することができ、大幅に労力が低減され、取り
扱いや作業性が良くなる。
【0044】さらに、育苗用培土10のサイズの如何に
拘わらず適用することができ、例えば長尺(ロング)の
ものであっても自由幅のものであっても用いることがで
きる。この場合、例えば育苗用培土10が長尺(ロン
グ)のものである場合には、稚苗に育成させた後に圃場
へ運搬する際には、これをそのまま巻き取って運搬する
ことができ、運搬やその取回しは容易である。
【0045】以上説明した如く、本実施の形態に係る播
種育苗方法は、従来では不可欠であった育苗箱を必要と
せず、育苗コストを低減することができると共に、運搬
や稚苗の取り扱いが容易になり、労力が低減され作業性
が向上する。
【0046】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る播種育苗
方法は、従来では不可欠であった育苗箱を必要とせず、
育苗コストを低減することができると共に、運搬や稚苗
の取り扱いが容易になり、労力が低減され作業性が向上
するという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る播種育苗方法によっ
て育苗用培土に播種する状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る播種育苗方法におけ
るレール上に載置された移動播種機を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る播種育苗方法に適用
される育苗用培土の外観斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る播種育苗方法に適用
される育苗用培土における圧縮成形された後の芯鞘型繊
維の状態を示す一部簡略化した模式図である。
【符号の説明】
10 育苗用培土 12 籾殻 14 芯鞘型繊維 14A 芯部 14B 鞘部 16 育苗用肥料 20 レール 22 レール 30 移動播種機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B027 NA01 NB01 NC05 NC21 NC36 NC43 2B054 AA14 AA15 AA17 BB10 CA05 CB03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾殻と、芯部と前記芯部よりも軟化温度
    が低い鞘部とから成る芯鞘型繊維と、を攪拌混合し、前
    記攪拌混合した籾殻及び芯鞘型繊維を前記芯鞘型繊維の
    前記鞘部が軟化するが前記芯部は軟化しない温度で加熱
    しながら圧縮成形すると共に、前記加熱圧縮成形の直後
    の原材料を所定の温度で冷却しながら圧縮成形して成る
    育苗用培土と、 一対のレール上を移動可能でかつ下部開口から播種及び
    覆土可能な移動播種機と、 を用い、 所定個所に前記一対のレールを対向して設けると共に前
    記一対のレール間に前記育苗用培土を敷き詰め、 前記移動播種機を前記一対のレールに沿って移動させな
    がら前記育苗用培土上に播種し、次いで、前記移動播種
    機を前記一対のレールに沿って移動させながら前記育苗
    用培土上に覆土を施す、 ことを特徴とする播種育苗方法。
JP11194026A 1999-07-08 1999-07-08 播種育苗方法 Pending JP2001016912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11194026A JP2001016912A (ja) 1999-07-08 1999-07-08 播種育苗方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11194026A JP2001016912A (ja) 1999-07-08 1999-07-08 播種育苗方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001016912A true JP2001016912A (ja) 2001-01-23

Family

ID=16317717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11194026A Pending JP2001016912A (ja) 1999-07-08 1999-07-08 播種育苗方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001016912A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012024003A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Sanwa Tekki Corp 水稲用籾殻燻炭育苗マット
CN102948363A (zh) * 2012-10-26 2013-03-06 袁隆平农业高科技股份有限公司 一种杂交水稻的制种方法
CN105325152A (zh) * 2015-11-05 2016-02-17 周美文 一种水稻机插秧的育秧播种轨道
CN110972631A (zh) * 2019-12-20 2020-04-10 江苏农林职业技术学院 一种导轨式小区压播机
WO2020128151A1 (en) * 2018-12-20 2020-06-25 Amirlatifi Ali Plant cultivation system and apparatuses therefor
CN112292989A (zh) * 2020-10-21 2021-02-02 许德华 一种农业种植用稻谷撒种机

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012024003A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Sanwa Tekki Corp 水稲用籾殻燻炭育苗マット
CN102948363A (zh) * 2012-10-26 2013-03-06 袁隆平农业高科技股份有限公司 一种杂交水稻的制种方法
CN105325152A (zh) * 2015-11-05 2016-02-17 周美文 一种水稻机插秧的育秧播种轨道
WO2020128151A1 (en) * 2018-12-20 2020-06-25 Amirlatifi Ali Plant cultivation system and apparatuses therefor
CN110972631A (zh) * 2019-12-20 2020-04-10 江苏农林职业技术学院 一种导轨式小区压播机
CN110972631B (zh) * 2019-12-20 2022-04-12 江苏农林职业技术学院 一种导轨式小区压播机
CN112292989A (zh) * 2020-10-21 2021-02-02 许德华 一种农业种植用稻谷撒种机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104350973B (zh) 杂交稻机插盘育秧四控精量播种法
JP2001016912A (ja) 播種育苗方法
JPH11103661A (ja) 育苗用培土
JP2000324945A (ja) 育苗用培土
JPH11113390A (ja) 育苗用培土
JP2005021077A (ja) 播種育苗方法
JPH11308923A (ja) 育苗用培土
JP3375572B2 (ja) 育苗用培土
JPH11113386A (ja) 育苗用培土
JPH11313537A (ja) 培土製造装置
JPH11127697A (ja) 育苗用培土
JPS5863333A (ja) 育苗用苗床材
JP3721370B2 (ja) 緑樹の枝葉を原料とした育苗制御材およびこれを用いた育苗制御方法
JP2933606B1 (ja) 培土製造装置
JPH11155385A (ja) 育苗用の苗マット構造
JPH10108544A (ja) 育苗用苗床
JPH11313535A (ja) 育苗用培土
JP3025653U (ja) 植物苗の育苗用装置
JP3279522B2 (ja) 培土製造装置
JP2001016932A (ja) 長尺苗の育成方法と長尺苗反転田植機
JPH06133639A (ja) 乳苗及びその育苗方法
JP2597080Y2 (ja) 農園芸用の育苗ポット
JPH11113388A (ja) 育苗用培土
JP2004097138A (ja) 育苗用培土とその製造方法
JP3332887B2 (ja) 培土製造装置