JPH11308923A - 育苗用培土 - Google Patents

育苗用培土

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JPH11308923A
JPH11308923A JP10117529A JP11752998A JPH11308923A JP H11308923 A JPH11308923 A JP H11308923A JP 10117529 A JP10117529 A JP 10117529A JP 11752998 A JP11752998 A JP 11752998A JP H11308923 A JPH11308923 A JP H11308923A
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JP
Japan
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core
sheath
soil
rice
seedling
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Application number
JP10117529A
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English (en)
Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Masatoshi Yoshioka
政利 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamamoto and Co Ltd, Yamamoto Co Ltd filed Critical Yamamoto and Co Ltd
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Publication of JPH11308923A publication Critical patent/JPH11308923A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でかつ量産に適し、さらに割れたり崩れ
ることがなく取扱いが容易な育苗用培土を得る。 【解決手段】 育苗用培土10は、籾殻12と芯鞘型繊
維14及び育苗用肥料16を含んで構成されている。各
構成材(原料)を攪拌混合し、籾殻12のうち粒子の小
さい籾殻12Aが内層に位置し、粒子の大きい籾殻12
Cが表層に位置するように積層し、さらに、芯鞘型繊維
14の鞘部は軟化するが芯部は軟化しない温度によって
加熱成形することにより、芯鞘型繊維14が網目状にな
って各構成材を包み込んで結合し、屈曲性及び保水性の
ある育苗用培土10が得られる。この育苗用培土10
は、各原料自体が安価でかつ単に加熱成形して得られる
ため、安価でかつ量産することができ、灌水しても割れ
たり崩れることがなく、さらに、粒子の小さい籾殻12
Aが表面から溢れ落ちることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水稲等の作物の苗
を育苗するために用いられる育苗用培土に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
水稲等の作物の苗を苗床によって育苗することが行われ
ており、さらに、この苗床の床土としては一般的に土壌
培土が用いられていた。ところが、このような土壌培土
は、良質(均質)の床土が比較的高価で入手が困難であ
ったり、重く運搬性等が悪かった。そこで、このような
土壌培土に代わる床土(培土)が提案されている(一例
として、特公昭56−18165号公報)。
【0003】前記公報に示される培土は、植物質培土材
(樹皮、パルプチップ、オガクズなどを堆肥化したバー
ク堆肥等)を、親水性ウレタンプレポリマーを結合剤と
して用いて固結させ乾燥した構成となっている。なお、
結合剤としては、ポリビニルアルコールやデンプン類も
用いられる場合がある。この種の培土は、樹皮やパルプ
チップ等の所謂産業廃棄物を培土材として有効利用する
ことができ、またこの植物質培土材も比較的安価であ
る。
【0004】しかしながら、前述の如き従来の培土は、
依然として以下の欠点があった。すなわち、培土材の結
合(結合剤を用いた固結乾燥)に長い時間(例えば、1
〜3時間程度)が掛かり、量産が困難で結果的にコスト
高であった。また、完成した培土(すなわち,結合剤に
より固結され乾燥された培土材)は、硬質であるものの
割れたり欠け易く、このため運搬中に形が崩れたりし、
その取扱いが面倒で煩雑であった。また一方、実際の使
用に際しては、前記従来の培土を育苗のために灌水する
と、灌水前にも増して形が崩れ易くなる。このため、例
えば自動田植機の苗台にセットして田植えを実施しよう
としても、装置のフィンガー部分がうまく苗を掴み取る
ことができず、スムースな作業が困難となる場合もあっ
た。また何より、前述の如き従来の培土では、培土材自
体は比較的安価であるものの、親水性ウレタンプレポリ
マー等の結合剤が高価であり、結果的に全体としては依
然として高価であった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、安価でかつ量産に適し、さらに割れた
り崩れることがなく取扱いが容易な育苗用培土を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の育
苗用培土は、籾殻と、芯部と前記芯部よりも軟化温度が
低い鞘部とから成る芯鞘型繊維と、を有し、粒子の小さ
い籾殻が内層に位置し粒子の大きい籾殻が表層に位置す
るように前記籾殻と芯鞘型繊維とを攪拌混合し、前記攪
拌混合した籾殻及び芯鞘型繊維を、前記鞘部が軟化する
が前記芯部は軟化しない温度で加熱成形して成ることを
特徴としている。
【0007】請求項1記載の育苗用培土では、芯部と鞘
部から成る芯鞘型繊維は、籾殻と共に攪拌混合されるこ
とにより、複雑で細かい網状になって籾殻と絡み合い、
籾殻を包み込む。この状態で、鞘部が軟化するが芯部は
軟化しない温度で加熱成形することにより、芯鞘型繊維
の鞘部同士が軟化溶着し合い、網状になって籾殻と絡み
合い結合された状態に成形される。しかして、この成形
物は、芯部が軟化していないので、スポンジのように腰
が強くて屈曲性及び保水性のある培土として構成され
る。
【0008】ここで、前記育苗用培土では、籾殻と芯鞘
型繊維とを攪拌混合し単に所定温度で加熱成形すること
で得られるため、製造時間(培土基材としての籾殻と結
合材としての芯鞘型繊維との結合)に長い時間を要する
ことがなく、量産が可能になる。また、育苗用培土は、
芯鞘型繊維が細かい網状になって籾殻と絡み合って結合
され、所謂スポンジのように構成されるため、屈曲性及
び保水性に富んでいる。このため、割れたり欠け難く、
運搬中に形が崩れることがない。また、育苗のために灌
水しても形が崩れることがなく、その取扱いも容易にな
る。したがって、実際の使用に際して例えば自動田植機
の苗台にセットして田植えを実施する場合にも、装置の
フィンガー部分がうまく苗を掴み取ることができ、スム
ースな作業を行うことができる。またさらに、育苗用培
土では、培土基材としての籾殻自体が極めて安価であり
(更に言えば、所謂産業廃棄物を培土基材として有効利
用することができ)、かつ、結合材としての芯鞘型繊維
も安価なものを適用することができるため、全体として
も大幅に安価になる。
【0009】さらに、前記育苗用培土では、粒子の小さ
い籾殻が内層に位置し粒子の大きい籾殻が表層に位置す
るようにして籾殻と芯鞘型繊維とが成形される。すなわ
ち、粒子の小さい籾殻は、粒子の大きい籾殻を含んで構
成される層によって包み込まれている。したがって、こ
の粒子の小さい籾殻が育苗用培土の表面から溢れ落ちる
ことがなく、育苗用培土の形状が崩れたり内部が粗にな
る(空洞を生じる)ことがない。このため、慎重な取扱
いが不要で作業も容易になる。このように、請求項1記
載の育苗用培土は、安価でかつ量産に適し、さらに割れ
たり崩れることがなく取扱いが容易になる。
【0010】また、請求項2に係る発明の育苗用培土
は、籾殻と、芯部と前記芯部よりも軟化温度が低い鞘部
とから成る芯鞘型繊維と、を有し、前記籾殻と芯鞘型繊
維とを攪拌混合し、前記攪拌混合した籾殻及び芯鞘型繊
維の混合体のうち、粒子の小さい籾殻を含有する混合体
が内層に位置し、粒子の大きい籾殻を含有する混合体が
表層に位置するように積層し、前記積層した籾殻及び芯
鞘型繊維を、前記鞘部が軟化するが前記芯部は軟化しな
い温度で加熱成形して成ることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の育苗用培土では、芯部と鞘
部から成る芯鞘型繊維は、籾殻と共に攪拌混合されるこ
とにより、複雑で細かい網状になって籾殻と絡み合い、
籾殻を包み込む。さらに、攪拌混合した籾殻及び芯鞘型
繊維の混合体のうち、粒子の小さい籾殻を含有する混合
体が内層に位置し、粒子の大きい籾殻を含有する混合体
が表層に位置するように積層され、この状態で、鞘部が
軟化するが芯部は軟化しない温度で加熱成形することに
より、芯鞘型繊維の鞘部同士が軟化溶着し合い、網状に
なって籾殻と絡み合い結合された状態に成形される。し
かして、この成形物は、芯部が軟化していないので、ス
ポンジのように腰が強くて屈曲性及び保水性のある培土
として構成される。
【0012】ここで、前記育苗用培土においても、籾殻
と芯鞘型繊維とを攪拌混合し単に所定温度で加熱成形す
ることで得られるため、製造時間(培土基材としての籾
殻と結合材としての芯鞘型繊維との結合)に長い時間を
要することがなく、量産が可能になる。また、育苗用培
土は、芯鞘型繊維が細かい網状になって籾殻と絡み合っ
て結合され、所謂スポンジのように構成されるため、屈
曲性及び保水性に富んでいる。このため、割れたり欠け
難く、運搬中に形が崩れることがない。また、育苗のた
めに灌水しても形が崩れることがなく、その取扱いも容
易になる。したがって、実際の使用に際して例えば自動
田植機の苗台にセットして田植えを実施する場合にも、
装置のフィンガー部分がうまく苗を掴み取ることがで
き、スムースな作業を行うことができる。またさらに、
育苗用培土では、培土基材としての籾殻自体が極めて安
価であり、かつ、結合材としての芯鞘型繊維も安価なも
のを適用することができるため、全体としても大幅に安
価になる。
【0013】またさらに、前記育苗用培土では、攪拌混
合した籾殻及び芯鞘型繊維の混合体のうち、粒子の小さ
い籾殻を含有する混合体が内層に位置し、粒子の大きい
籾殻を含有する混合体が表層に位置するように積層され
て成形される。すなわち、粒子の小さい籾殻を含有する
混合体の層は、粒子の大きい籾殻を含有する混合体の層
によって包み込まれている。したがって、この粒子の小
さい籾殻が育苗用培土の表面から溢れ落ちることがな
く、育苗用培土の形状が崩れたり内部が粗になる(空洞
を生じる)ことがない。このため、慎重な取扱いが不要
で作業も容易になる。
【0014】このように、請求項2記載の育苗用培土
は、安価でかつ量産に適し、さらに割れたり崩れること
がなく取扱いが容易になる。
【0015】なお、前述した請求項1及び請求項2にお
ける芯鞘型繊維としては、例えば、芯鞘型ポリエステル
(ユニチカ製)を用いることができる。この場合には、
鞘部は110℃で軟化し、芯部は250℃で軟化する。
このため、籾殻と前記芯鞘型ポリエステルを攪拌混合し
た後に130℃〜200℃(好ましくは、140℃前
後)で加熱成形すれば、前記育苗用培土を得ることがで
きる。またさらに、芯鞘型繊維としては、例えば、ビオ
ノーレ(昭和高分子(株)製)を用いることができる。
この場合には、鞘部は90℃で軟化し、芯部は115℃
で軟化する。このため、籾殻と前記ビオノーレを攪拌混
合した後に100℃で加熱成形すれば、前記育苗用培土
を得ることができる。
【0016】また、籾殻は、水分を少量加えながら圧縮
粉砕した所謂膨軟化粉砕籾殻を用いることが好ましい。
【0017】さらに、籾殻と芯鞘型繊維の混合割合とし
ては、例えば、籾殻が600gの場合に芯鞘型繊維を1
5gとすると良いが、この混合割合は、適宜変更可能で
ある。
【0018】またさらに、攪拌混合した籾殻と芯鞘型繊
維を加熱成形するには、発熱体によって雌雄一対の成形
型を構成し、この成形型によって所定の形状(例えば、
縦寸法28cm、横寸法58cm、厚さ寸法2cmのマ
ット形状)にプレス成形してもよく、予め大きなマット
形状にプレス成形した後に所定形状(寸法)に切断して
もよい。この場合、加圧の程度としては、攪拌混合した
原料(籾殻と芯鞘型繊維)の厚さを4cmとした場合に
加圧後の厚さが2cmになる程度が好ましい。また、プ
レスローラ等を用い、攪拌混合した原料(籾殻と芯鞘型
繊維)を連続的に供給しながらプレスローラ等によって
加熱・加圧して、連続的に成形し、その後に切断して完
成させてもよい。またこの場合、加熱の仕方としては、
プレスローラ自体を熱ローラとして加熱と加圧を同時に
行ってもよく、あるいは、熱風を送給することで加熱し
てもよい。
【0019】一方、請求項3に係る発明の育苗用培土
は、請求項1または請求項2記載の育苗用培土におい
て、育苗用肥料を、前記籾殻及び芯鞘型繊維と併せて攪
拌混合し、前記温度で加熱成形して成ることを特徴とし
ている。
【0020】請求項3記載の育苗用培土では、籾殻と共
に絡み合った芯鞘型繊維によって、育苗用肥料が共に包
み込まれて一体に内包されて構成される。
【0021】このため、育苗に際しては、別の新たな肥
料をこの育苗用培土に加える必要がない。また、育苗す
る作物の種類や天候(気候)等に応じてこの育苗用肥料
の種類や混合割合を適宜変更して、複数種類の異なる育
苗用培土を準備しておけば、大幅に適用の範囲が拡大す
る。
【0022】なお、育苗用肥料としては、中期育成用肥
料(例えば、商標:ロングM100)、良質土壌菌繁殖
用剤(例えば、ゼオライト)、初期育成用肥料(例え
ば、硫化燐安)、健苗育成剤(例えば、商標:FT
E)、発芽抑制物質除去剤(例えば、クエン酸)、等が
含まれる。
【0023】さらに、籾殻と芯鞘型繊維、及び各育苗用
肥料の混合割合としては、例えば、籾殻が600gの場
合に、芯鞘型繊維を15g、中期育成用肥料を60g、
良質土壌菌繁殖用剤を6g、初期育成用肥料を7g、健
苗育成剤を0.36g、発芽抑制物質除去剤を1.2g
とすると良いが、この混合割合は適宜変更可能である。
【0024】また、請求項4に係る発明の育苗用培土
は、請求項3記載の育苗用培土において、前記育苗用肥
料のうち粒径の大きい育苗用肥料を、前記内層に充填し
て成ることを特徴としている。
【0025】請求項4記載の育苗用培土では、粒径の大
きい育苗用肥料(例えば、中期育成用肥料としての商
標:ロングM100)が内層に充填され、籾殻と芯鞘型
繊維を含んで構成される層によって包み込まれている。
したがって、この粒径の大きい育苗用肥料が育苗用培土
の表面から溢れ落ちることがなく、慎重な取扱いが不要
で作業も容易になる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
る育苗用培土10の断面図が示されており、図2には育
苗用培土10の外観斜視図が示されている。
【0027】この育苗用培土10は、培土基材としての
籾殻12と、結合材としての芯鞘型繊維14、及び複数
の育苗用肥料16を含んで構成されており、本実施の形
態においては例えば、育苗箱60(図5参照)に入るよ
うに、縦寸法28cm、横寸法58cm、厚さ寸法2c
mのマット形状に成形されている。ここで、以下に育苗
用培土10の各構成材の種類及び含有量の一例を示す。
【0028】 籾殻 :600g 芯鞘型繊維(芯鞘型ポリエステル:ユニチカ製) : 15g 中期育成用肥料(商標:ロングM100) : 60g 良質土壌菌繁殖用剤(ゼオライト) : 6g 初期育成用肥料(硫化燐安) : 7g 健苗育成剤(商標:FTE) : 0.36g 発芽抑制物質除去剤(クエン酸) : 1.2g 前記の芯鞘型繊維14として用いた芯鞘型ポリエステル
(ユニチカ製)は、芯部14A及び鞘部14B(図3に
概略的に図示)によって構成されており、鞘部14Bは
110℃で軟化し、芯部14Aは250℃で軟化する。
また、芯鞘型繊維14としては、例えば、ビオノーレ
(昭和高分子(株)製)を用いることができる。この場
合には、鞘部14Bは90℃で軟化し、芯部14Aは1
15℃で軟化する。
【0029】なお、前記籾殻12や芯鞘型繊維14及び
複数の育苗用肥料16の混合割合は、適宜変更可能であ
る。
【0030】またここで、図1に示す如く、育苗用培土
10は、籾殻12のうち粒子の小さい籾殻12Aが内層
に位置し、粒子の大きさが中間的な籾殻12Bが中層に
位置し、粒子の大きい籾殻12Cが表層に位置するよう
に構成されている。さらに、籾殻12及び芯鞘型繊維1
4から成る層の内部に、前述した各育苗用肥料16のう
ち粒径の大きい育苗用肥料16H(例えば、中期育成用
肥料としての商標:ロングM100)が充填された構成
となっている。すなわち、この粒径の大きい育苗用肥料
16Hは、籾殻12と芯鞘型繊維14を含んで成る層に
よって包み込まれた構成となっている。
【0031】次に、この育苗用培土10を製造するため
に好適な装置について説明する。
【0032】図4には、培土製造装置20の全体構成が
概略的に示されている。この培土製造装置20は、コン
ベヤ22を備えている。このコンベヤ22は、図4矢印
方向に移動することにより、後に詳述する層状の原料材
Gを搬送する。
【0033】また、培土製造装置20は、タンク24を
備えている、このタンク24は、コンベヤ22の上方に
配置されており、内部には前記籾殻12や芯鞘型繊維1
4及び複数の育苗用肥料16を攪拌混合した原料材Gが
収容されている。タンク24の底部には、一対の供給口
26、28が設けられており、それぞれに対応して第1
供給コンベヤ30、第2供給コンベヤ32が配置されて
いる。第1供給コンベヤ30と第2供給コンベヤ32と
は互いに搬送方向が逆向きに設定されており、それぞれ
タンク24の中央部方向へ原料材Gを搬送し下方へ向け
て落下供給することができるようになっている。
【0034】第1供給コンベヤ30の下方には、第1繰
出し部34が設けられている、この第1繰出し部34に
は、繰出しロール36、38、40が配置されている。
各繰出しロール36、38、40は、外周に羽根を有す
る回転ロールであり、互いに上下方向に段差を付け(ズ
レて)かつ左右方向に偏位して(ズレて)配置されてお
り、同一方向に回転する。これにより、第1供給コンベ
ヤ30から落下供給された原料材Gは、繰出しロール3
6、38、40から順次下方へ繰り出される構成であ
る。さらにこの際、原料材Gを構成する籾殻12のう
ち、粒子の小さい籾殻12Aは、繰出しロール36と繰
出しロール38との間から溢れ落ちるようになってい
る。また、粒子の大きさが中間的な籾殻12Bは、繰出
しロール36の上面から繰出しロール38へと搬送され
た後に、繰出しロール38と繰出しロール40との間か
ら溢れ落ちる。さらに、粒子の大きい籾殻12Cは、繰
出しロール36の上面から繰出しロール38へ、繰出し
ロール38の上面から繰出しロール40へと搬送された
後に、繰出しロール40から下方へ繰り出されるように
なっている。
【0035】すなわち、原料材Gは、各繰出しロール3
6、38、40によって、粒子の小さい籾殻12A、粒
子の大きさが中間的な籾殻12B、及び、粒子の大きい
籾殻12Cとにそれぞれ分離されて下方へ繰り出される
ようになっている。したがって、このように繰り出され
た原料材Gは、コンベヤ22上に落下し、この際に、コ
ンベヤ22上で、粒子の大きい籾殻12C、粒子の大き
さが中間的な籾殻12B、及び粒子の小さい籾殻12A
と順次層状に積層される構成である。
【0036】また一方、第2供給コンベヤ32の下方に
は、第2繰出し部42が設けられている、この第2繰出
し部42には、繰出しロール44、46、48が配置さ
れている。各繰出しロール44、46、48は、前述し
た繰出しロール36、38、40と同様に、外周に羽根
を有する回転ロールであり、互いに上下方向に段差を付
け(ズレて)かつ左右方向に偏位して(ズレて)配置さ
れており、同一方向に回転する。これにより、第2供給
コンベヤ32から落下供給された原料材Gは、繰出しロ
ール44、46、48から順次下方へ繰り出される構成
である。さらにこの際にも、前述と同様に、原料材Gを
構成する籾殻12のうち、粒子の小さい籾殻12Aは、
繰出しロール44と繰出しロール46との間から溢れ落
ちるようになっている。また、粒子の大きさが中間的な
籾殻12Bは、繰出しロール44の上面から繰出しロー
ル46へと搬送された後に、繰出しロール46と繰出し
ロール48との間から溢れ落ちる。さらに、粒子の大き
い籾殻12Cは、繰出しロール44の上面から繰出しロ
ール46へ、繰出しロール46の上面から繰出しロール
48へと搬送された後に、繰出しロール48から下方へ
繰り出されるようになっている。
【0037】すなわち、この第2繰出し部42において
も、原料材Gは、各繰出しロール44、46、48によ
って、粒子の小さい籾殻12A、粒子の大きさが中間的
な籾殻12B、及び、粒子の大きい籾殻12Cとにそれ
ぞれ分離されて下方へ繰り出されるようになっている。
したがって、このように繰り出された原料材Gは、コン
ベヤ22上に落下し、この際に、コンベヤ22上で、粒
子の小さい籾殻12A、粒子の大きさが中間的な籾殻1
2B、及び粒子の大きい籾殻12Cと順次層状に積層さ
れる構成である。
【0038】またさらに、第1繰出し部34と第2繰出
し部42との間には、肥料タンク50が配置されてい
る。肥料タンク50には、前記複数の育苗用肥料16の
うち、粒径の大きい育苗用肥料H(例えば、中期育成用
肥料としての商標:ロングM100)が収容されてい
る。肥料タンク50の底部には、供給口52が設けられ
ており、これに対応して繰出しロール54が配置されて
いる。これにより、肥料タンク50内の育苗用肥料Hを
下方へ繰り出すことができる。さらにここで、この繰出
しロール54(肥料タンク50)は、前述の如く第1繰
出し部34と第2繰出し部42との間に配置されている
ため、繰出しロール54から繰り出された育苗用肥料H
は、コンベヤ22上で層状に積層された原料材Gのうち
第1繰出し部34から繰り出された(繰出しロール36
と繰出しロール38との間から溢れ落ちた)粒子の小さ
い籾殻12Aの上に順次積層される構成である。さら
に、この育苗用肥料Hがコンベヤ22上で積層された後
に、第2繰出し部42から繰り出された(繰出しロール
44と繰出しロール46との間から溢れ落ちた)粒子の
小さい籾殻12Aが更に積層される構成である。
【0039】次に、この育苗用培土10の製造手順を説
明する。
【0040】先ず、籾殻12と芯鞘型繊維14及び前記
各育苗用肥料16を攪拌混合する。籾殻12は、水分を
少量加えながら圧縮粉砕した所謂膨軟化粉砕籾殻を用い
ることが好ましい。芯部14Aと鞘部14Bから成る芯
鞘型繊維14は、籾殻12及び各育苗用肥料16と共に
攪拌混合されることにより、複雑で細かい網状になって
籾殻12及び各育苗用肥料16と絡み合い、籾殻12及
び各育苗用肥料16を包み込む。
【0041】次いで、この攪拌混合した籾殻12と芯鞘
型繊維14及び育苗用肥料16(原料材G)を培土製造
装置20によって所定の状態に積層する。
【0042】すなわち、培土製造装置20では、タンク
24内に収容された原料材Gが第1供給コンベヤ30、
第2供給コンベヤ32を介してそれぞれ第1繰出し部3
4、第2繰出し部42へ送られる。
【0043】第1繰出し部34では、第1供給コンベヤ
30から落下供給された原料材Gが、繰出しロール3
6、38、40から順次下方へ繰り出される。この際、
原料材Gを構成する籾殻12のうち、粒子の小さい籾殻
12Aは、繰出しロール36と繰出しロール38との間
から溢れ落ち、また、粒子の大きさが中間的な籾殻12
Bは、繰出しロール36の上面から繰出しロール38へ
と搬送された後に、繰出しロール38と繰出しロール4
0との間から溢れ落ち、さらに、粒子の大きい籾殻12
Cは、繰出しロール36の上面から繰出しロール38
へ、繰出しロール38の上面から繰出しロール40へと
搬送された後に、繰出しロール40から下方へ繰り出さ
れる。これにより、このように繰り出された原料材G
は、コンベヤ22上に落下し、この際に、コンベヤ22
上で、粒子の大きい籾殻12C、粒子の大きさが中間的
な籾殻12B、及び粒子の小さい籾殻12Aと順次層状
に積層される。
【0044】さらに、コンベヤ22上で層状に積層され
た原料材Gのうち第1繰出し部34から繰り出された
(繰出しロール36と繰出しロール38との間から溢れ
落ちた)粒子の小さい籾殻12Aの上には、肥料タンク
50内に収容され繰出しロール54によって繰り出され
た粒径の大きい育苗用肥料H(中期育成用肥料としての
商標:ロングM100等)が順次積層される。
【0045】次いで、この育苗用肥料Hがコンベヤ22
上で積層された後に、第2繰出し部42から繰り出され
た原料材Gが更に積層される。
【0046】すなわち、第2繰出し部42では、第2供
給コンベヤ32から落下供給された原料材Gが、繰出し
ロール44、46、48から順次下方へ繰り出される。
この際、原料材Gを構成する籾殻12のうち、粒子の小
さい籾殻12Aは、繰出しロール44と繰出しロール4
6との間から溢れ落ち、また、粒子の大きさが中間的な
籾殻12Bは、繰出しロール44の上面から繰出しロー
ル46へと搬送された後に、繰出しロール46と繰出し
ロール48との間から溢れ落ち、さらに、粒子の大きい
籾殻12Cは、繰出しロール44の上面から繰出しロー
ル46へ、繰出しロール46の上面から繰出しロール4
8へと搬送された後に、繰出しロール48から下方へ繰
り出される。これにより、このように繰り出された原料
材Gは、コンベヤ22上に落下し、この際に、コンベヤ
22上で、粒子の小さい籾殻12A、粒子の大きさが中
間的な籾殻12B、及び粒子の大きい籾殻12Cと順次
層状に積層される。
【0047】以上の如く、攪拌混合した籾殻12と芯鞘
型繊維14及び育苗用肥料16(原料材G)は培土製造
装置20によって積層され、結果的に、図1に示す如
く、籾殻12のうち粒子の小さい籾殻12Aが内層に位
置し、粒子の大きさが中間的な籾殻12Bが中層に位置
し、粒子の大きい籾殻12Cが表層に位置するように積
層された状態となる。さらに、籾殻12及び芯鞘型繊維
14から成る層の内部に、前述した各育苗用肥料16の
うち粒径の大きい育苗用肥料Hが充填された状態とな
る。すなわち、この粒径の大きい育苗用肥料Hは、籾殻
12と芯鞘型繊維14を含んで成る層によって包み込ま
れた状態となる。
【0048】次いで、以上のように積層された籾殻12
と芯鞘型繊維14及び育苗用肥料16(原料材G)を、
芯鞘型繊維14の鞘部14Bが軟化するが芯部14Aは
軟化しない温度で加熱成形する。この場合、例えば、芯
鞘型繊維14として芯鞘型ポリエステル(ユニチカ製)
を用いた場合には、鞘部14Bは110℃で軟化し芯部
14Aは250℃で軟化するため、130℃〜200℃
(好ましくは、140℃前後)で加熱成形する。一方、
例えば、芯鞘型繊維14としてビオノーレ(昭和高分子
(株)製)を用いた場合には、鞘部14Bは90℃で軟
化し芯部14Aは115℃で軟化するため、100℃で
加熱成形すればよい。
【0049】またこの場合、加熱成形するに当たって
は、発熱体によって雌雄一対の成形型によって所定の形
状(例えば、縦寸法28cm、横寸法58cm、厚さ寸
法2cmのマット形状)にプレス成形する。この場合、
加圧の程度としては、前述の如く攪拌混合し所定の状態
に積層した原料材G(籾殻12と芯鞘型繊維14及び育
苗用肥料16)の厚さを4cmとした場合に、加圧後の
厚さが2cmになる程度が好ましい。
【0050】なお、加熱成形するに当たっては、大型の
雌成形型及び雄成形型によって前記攪拌混合し積層した
原材料Gを予め大きなマット形状にプレス成形した後
に、所定形状(寸法)に切断してもよい。
【0051】また、前述の如き成形型に代えて、プレス
ローラを用い、原材料Gを連続的に供給しながら、この
プレスローラによって加熱・加圧して連続的に成形し、
その後にカッターによって所定寸法に切断して完成させ
てもよい。またこの場合、加熱の仕方としては、プレス
ローラ自体を熱ローラとして加熱と加圧を同時に行って
もよく、あるいは、熱風を送給することで加熱してもよ
い。
【0052】このようにして完成した育苗用培土10
は、芯鞘型繊維14の鞘部14Bが軟化して溶着し合
い、網状になって籾殻12と絡み合い結合された状態に
成形される。ここで、図3には、前述の如き加熱成形さ
れた後の芯鞘型繊維14の状態が、一部簡略化して模式
的に示されている。この図3で示す如く、鞘部14Bが
軟化し溶着し合うことによって、軟化していない芯部1
4Aが互いに網目状に絡み合って結合されており、籾殻
12及び育苗用肥料16を包み込んでいる。これによ
り、所謂スポンジのような屈曲性及び保水性のある育苗
用培土10が得られる。
【0053】以上により得られた育苗用培土10を使用
する際には、図5に示す如く、この育苗用培土10を育
苗箱60に敷き、灌水し、水稲等の作物の苗62を播種
し、さらに覆土64を施した上で、日々灌水及び温度管
理をして育苗する。
【0054】この育苗用培土10を使用した育苗に際し
て、例えば芯鞘型繊維14として芯鞘型ポリエステル
(ユニチカ製)を用いた場合には、この芯鞘型ポリエス
テルは加水分解して長期の間には圃場で分解し、一方、
例えば芯鞘型繊維14としてビオノーレ(昭和高分子
(株)製)を用いた場合には、このビオノーレは生分解
して長期の間には圃場で分解する。このため、他に悪影
響を与えることはない。ここで、前記構成の育苗用培土
10では、籾殻12と芯鞘型繊維14及び育苗用肥料1
6を攪拌混合して積層し、単に所定温度で加熱成形する
ことで得られるため、製造時間(培土基材としての籾殻
12と結合材としての芯鞘型繊維14との結合)に長い
時間を要することがなく、量産が可能になる。
【0055】また、育苗用培土10は、芯鞘型繊維14
が細かい網状になって籾殻12と絡み合って結合され、
所謂スポンジのように構成されるため、屈曲性及び保水
性に富んでいる。このため、割れたり欠け難く、運搬中
に形が崩れることがない。また、育苗のために灌水して
も形が崩れることがなく、その取扱いも容易になる。し
たがって、実際の使用に際して例えば自動田植機の苗台
にセットして田植えを実施する場合にも、装置のフィン
ガー部分がうまく苗を掴み取ることができ、スムースな
作業を行うことができる。
【0056】さらに、育苗用培土10では、培土基材と
しての籾殻12自体が極めて安価であり(更に言えば、
所謂産業廃棄物としての籾殻12を培土基材として有効
利用することができ)、かつ、結合材としての芯鞘型繊
維14も安価なものを適用することができるため、全体
としても大幅に安価になる。
【0057】またさらに、この育苗用培土10は、育苗
用肥料16を含んで構成されているため、育苗に際して
別の新たな肥料を加える必要がない。また、育苗する作
物の種類や天候(気候)等に応じて前述した各育苗用肥
料16の種類や混合割合を適宜変更して、複数種類の異
なる育苗用培土10を準備しておけば、大幅に適用の範
囲が拡大する。
【0058】さらにここで、この育苗用培土10は、粒
子の小さい籾殻12Aが内層に位置し、粒子の大きい籾
殻12Cが表層に位置するようにして籾殻12と芯鞘型
繊維14とが成形される。すなわち、粒子の小さい籾殻
12Aは、粒子の大きい籾殻12Cを含んで構成される
層によって包み込まれている。したがって、この粒子の
小さい籾殻12Aが育苗用培土10の表面から溢れ落ち
ることがなく、育苗用培土10の形状が崩れたり内部が
粗になる(空洞を生じる)ことがない。このため、慎重
な取扱いが不要で作業も容易になる。
【0059】またさらに、この育苗用培土10は、育苗
用肥料16のうち粒径の大きい育苗用肥料H(中期育成
用肥料としての商標:ロングM100等)が内層に充填
され、籾殻12と芯鞘型繊維14を含んで構成される層
によって包み込まれている。したがって、この粒径の大
きい育苗用肥料Hが育苗用培土10の表面から溢れ落ち
ることがなく、慎重な取扱いが不要で作業も容易にな
る。また、このような内層に位置する育苗用肥料Hは、
前述の如く各原料を加熱成形する際に加熱の影響を受け
難く、育苗用肥料Hが熱変質することが防止される。し
たがって、加熱の影響を受け易い育苗用肥料16を選択
的に内層に充填すれば、育苗用の培土としてより一層好
適なものになる。
【0060】このように、本実施の形態に係る育苗用培
土10は、安価でかつ量産に適し、さらに割れたり崩れ
ることがなく取扱いが容易であり、育苗するために好適
である。
【0061】なお、前記実施の形態に係る育苗用培土1
0においては、育苗用肥料16のうち粒径の大きい育苗
用肥料Hを内層に充填して成形した構成としたが、この
ような育苗用肥料Hを他の育苗用肥料16と同様に原料
材G(籾殻12と芯鞘型繊維14及び育苗用肥料16)
と共に攪拌混合して成形してもよい。この場合であって
も、図6に示す育苗用培土70の如く、粒子の小さい籾
殻12Aが内層に位置し、粒子の大きい籾殻12Cが表
層に位置するように成形され、粒子の小さい籾殻12A
は、粒子の大きい籾殻12Cを含んで構成される層によ
って包み込まれる。したがって、内層に位置する粒子の
小さい籾殻12Aが育苗用培土10の表面から溢れ落ち
ることがなく、育苗用培土10の形状が崩れたり内部が
粗になる(空洞を生じる)ことがない。このため、慎重
な取扱いが不要で作業も容易になる。
【0062】また、前記実施の形態に係る育苗用培土1
0においては、籾殻12のうち粒子の小さい籾殻12A
が内層に位置し、粒子の大きさが中間的な籾殻12Bが
中層に位置し、粒子の大きい籾殻12Cが表層に位置す
るように、順次連続的に積層して成形する構成とした
が、これに限らず、図7に示す育苗用培土80の如く、
粒子の大きい籾殻12Cを含有する混合体Xが表層に位
置するように積層する構成としてもよい。すなわち、こ
の育苗用培土80では、粒子の大きい籾殻12Cを含有
する混合体Xと、それ以外の混合体Yとを予め独立して
製作した後に、混合体Yが内部に位置するように混合体
Xによって挟み込むようにして積層し、その後に加熱成
形して育苗用培土80を成形する。
【0063】この育苗用培土80においても、粒子の小
さい籾殻12Aを含有する混合体Yの層は、粒子の大き
い籾殻12Cを含有する混合体Xの層によって包み込ま
れているため、粒子の小さい籾殻12Aが育苗用培土8
0の表面から溢れ落ちることがなく、育苗用培土80の
形状が崩れたり内部が粗になる(空洞を生じる)ことが
ない。このため、慎重な取扱いが不要で作業も容易にな
る。
【0064】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る育苗用培
土は、安価でかつ量産に適し、さらに、割れたり崩れる
ことがなく取扱いが容易になるという優れた効果を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る育苗用培土の断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る育苗用培土の外観斜
視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る育苗用培土における
加熱成形された後の芯鞘型繊維の状態を示す一部簡略化
した模式図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る育苗用培土を製造す
る際に適用される培土製造装置の概略的な全体構成図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態に係る育苗用培土の使用状
態を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る育苗用培土の断
面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る育苗用培土の断
面図である。
【符号の説明】
10 育苗用培土 12 籾殻 12A 粒子の小さい籾殻 12B 粒子の大きさが中間的な籾殻 12C 粒子の大きい籾殻 14 芯鞘型繊維 14A 芯部 14B 鞘部 16 育苗用肥料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾殻と、芯部と前記芯部よりも軟化温度
    が低い鞘部とから成る芯鞘型繊維と、を有し、粒子の小
    さい籾殻が内層に位置し粒子の大きい籾殻が表層に位置
    するように前記籾殻と芯鞘型繊維とを攪拌混合し、前記
    攪拌混合した籾殻及び芯鞘型繊維を、前記鞘部が軟化す
    るが前記芯部は軟化しない温度で加熱成形して成る育苗
    用培土。
  2. 【請求項2】 籾殻と、芯部と前記芯部よりも軟化温度
    が低い鞘部とから成る芯鞘型繊維と、を有し、前記籾殻
    と芯鞘型繊維とを攪拌混合し、前記攪拌混合した籾殻及
    び芯鞘型繊維の混合体のうち、粒子の小さい籾殻を含有
    する混合体が内層に位置し、粒子の大きい籾殻を含有す
    る混合体が表層に位置するように積層し、前記積層した
    籾殻及び芯鞘型繊維を、前記鞘部が軟化するが前記芯部
    は軟化しない温度で加熱成形して成る育苗用培土。
  3. 【請求項3】 育苗用肥料を、前記籾殻及び芯鞘型繊維
    と併せて攪拌混合し、前記温度で加熱成形して成る請求
    項1または請求項2記載の育苗用培土。
  4. 【請求項4】 前記育苗用肥料のうち粒径の大きい育苗
    用肥料を、前記内層に充填して成る請求項3記載の育苗
    用培土。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010098368A (ko) * 2000-04-21 2001-11-08 야마모토 소이치 육묘용 배지 및 육묘용 배지의 제조 시스템
JP2001333636A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Unitica Fibers Ltd 生分解性植生マット
JP2012217337A (ja) * 2011-04-02 2012-11-12 Minoru Industrial Co Ltd 緑化用植栽基盤及びその製造方法
CN112189534A (zh) * 2020-10-16 2021-01-08 中国农业科学院都市农业研究所 一种漂浮栽培基质

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KR20010098368A (ko) * 2000-04-21 2001-11-08 야마모토 소이치 육묘용 배지 및 육묘용 배지의 제조 시스템
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