JP2001015737A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001015737A
JP2001015737A JP11183230A JP18323099A JP2001015737A JP 2001015737 A JP2001015737 A JP 2001015737A JP 11183230 A JP11183230 A JP 11183230A JP 18323099 A JP18323099 A JP 18323099A JP 2001015737 A JP2001015737 A JP 2001015737A
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forming
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Takeo Nakayama
武雄 中山
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショートチャネル効果を抑制し、高速動作が
可能なトランジスタを実現出来る半導体装置の製造方法
を提供することを目的としている。 【解決手段】 ソース、ドレイン領域のゲート電極29
の端部から離隔した深い不純物拡散層部分34、35を
先に形成し、その後ゲート電極29の側壁に形成した積
層構造のサイドウォールスペーサ32の一部を除去し、
ゲート電極29に隣接する浅い不純物拡散層36、37
を後から形成することにより、不純物拡散層36、37
の低温での熱処理を可能とする。その後Ti膜38、T
iN膜39を形成し、熱処理によりシリサイドTiSi
膜40をゲート電極、ソース、ドレイン領域上に形成
する。サイドウォールスペーサ32の一部を残存させた
状態でシリサイデーションを行うことを特徴としてい
る。これによって、ショートチャネル効果を抑制し、よ
り微細で高速動作可能なトランジスタを実現出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関するもので、特にMOS(MIS)型トラン
ジスタにおけるサリサイドプロセスでの拡散層の形成に
係る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の微細化に伴い、MO
SFETでは、単に耐圧だけでなくショートチャネル効
果やデバイス性能、集積密度、更には製造プロセスの煩
雑さまで考慮に入れて設計する必要がある。この微細化
の進んだ半導体装置におけるMOS(MIS)型トラン
ジスタを実現するために用いられている構造の一つがエ
クステンション構造である。また、ロジック回路に使用
されるMOS(MIS)型トランジスタには更に高速動
作が要求される。この高速動作を実現するために、ゲー
ト電極上、ソース及びドレイン領域上に低抵抗材料であ
るシリサイド膜を形成することも重要な技術となってい
る。
【0003】エクステンション構造を持つ従来のMOS
型トランジスタの製造方法について、ゲート電極に多結
晶シリコンを使い、サリサイド(セルフアラインドシリ
サイデーション)プロセスを用いた場合を例にとって、
図24乃至図29を用いて説明する。
【0004】図24に示すのは、シリコン基板10上に
ゲート酸化膜11、ゲート電極12を順次形成したもの
である。その後、図25に示すように、イオン注入法に
より上記ゲート電極12をマスクにしてシリコン基板1
0中に不純物を注入して、ゲート電極12に隣接する浅
い不純物拡散層13を形成する。この際ゲート電極12
にも同時に不純物が導入される。そして、図26に示す
ように、全面にSiNを堆積後、RIE技術を用いてゲ
ート電極側面にSiNのサイドウォールスペーサ14を
形成する。サイドウォールスペーサ14の形成後、この
サイドウォールスペーサ14並びにゲート電極12をマ
スクにしてイオン注入法により不純物を注入すること
で、ゲート電極12の端部から離隔した深い不純物拡散
層15を形成するとともにゲート電極12へ不純物を導
入する。この状態を示したものが図27である。その
後、図28に示すように、ゲート電極12及び不純物拡
散層13、15内の不純物を活性化させるために熱処理
を行い、ソース領域17とドレイン領域18を形成す
る。不純物の活性化には、ゲート電極12内の不純物の
活性化と深い不純物拡散層15及び浅い不純物拡散層1
3内の不純物の活性化を同時に行うため高温が必要であ
る。この不純物活性化後、全面に金属層を形成し、再度
熱処理を行い、金属層とシリコン基板及びゲート電極1
2の多結晶シリコンの間に反応により、ゲート電極12
上、ソース及びドレイン領域17、18上に低抵抗材料
であるシリサイド膜16を形成する。この様子を示して
いるのが図29である。この際、ゲート電極12の側壁
はサイドウォールスペーサ14の存在により直接シリコ
ンが表面に露出していないため、この部分にはシリサイ
ド膜は形成されず、ショートの原因となるブリッジング
を回避できる。また、低抵抗のシリサイド膜16によっ
て、MOS型トランジスタの高速動作が可能となる。
【0005】しかしながら、上述したような従来の半導
体装置の製造方法においては、不純物を活性化するため
の熱処理には、深い不純物拡散層15内の不純物を活性
化するのに充分な高温が必要となる。すなわち、この高
温の熱処理により、浅く形成した不純物拡散層13中の
不純物が半導体基板10中の深くまで熱拡散してしま
い、ゲート電極12の下に拡散されるとショートチャネ
ル効果が発生し、微細化の妨げとなるという問題が生ず
る。
【0006】上記の高温の熱処理に起因する問題を解決
する手法として、まず先に深い不純物拡散層を形成し、
その後浅い不純物拡散層を形成する技術が知られてい
る。この技術については例えば、IEDM(1997)pp.471-474
Ken-ichi Goto 他著 "A HighPerformance 50nm PMOSFE
T using Decaborane(B10H14) Ion Implantation and 2-
step Activation Annealing Process" に記述がある。
この文献に記載されている技術では、半導体基板上にゲ
ート酸化膜、ゲート電極、サイドウォールスペーサを順
次形成後、ゲート電極とサイドウォールスペーサをマス
クに用いてイオン注入することで、先に深い不純物拡散
層を形成し、この段階でサイドウォールスペーサを除去
する。その後深い不純物拡散層内の不純物を活性化する
ために高温での熱処理を行う。この高温での熱処理後、
ゲート電極をマスクに用いて再度イオン注入すること
で、浅い不純物拡散層を後から形成する。その後浅い不
純物拡散層内の不純物を活性化するための熱処理を行う
わけだが、既に深い不純物拡散層の熱処理は済んでしま
っているため、この段階での熱処理には高温を必要とせ
ず、浅い不純物拡散層内の不純物が半導体基板中へ深く
熱拡散するのを最小限に抑えることが出来る。
【0007】しかしながら、上述の技術では浅い不純物
拡散層の形成前にサイドウォールスペーサを除去してし
まうために、この後、全面に金属層を形成して熱処理を
施すことによりゲート電極上、ソース及びドレイン領域
上にシリサイド膜を形成することができない。これは多
結晶シリコンからなるゲート電極の側壁が露出している
ために、シリサイデーション処理を行うとゲート電極の
側壁にもシリサイド膜が形成されてしまい、ショートの
原因となるためである。上述のように、この技術ではサ
イドウォールスペーサがないために低抵抗材料であるシ
リサイド膜を、ゲート電極上、ソース及びドレイン領域
上に形成出来ず、高速動作に不向きとなるという問題が
発生する。
【0008】無論、浅い不純物拡散層を形成した後に、
再度サイドウォールスペーサを形成することによって、
シリサイド膜の形成は可能となるが、この場合、サイド
ウォールスペーサを形成するために新たなプロセスが必
要になるだけでなく、それに伴う熱処理など様々な工程
を通すことによって浅く形成した不純物拡散層が半導体
基板中深くへ広がってしまうことは防止できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の半
導体装置は、浅い不純物拡散層、深い不純物拡散層、並
びにゲート電極内部の不純物活性化を同時に行うため
に、熱処理の際に高温が必要となり、この高温での熱処
理が原因となって、ゲート電極に隣接する浅い不純物拡
散層が基板の深く迄拡散してしまう問題がある。また、
この問題を解決できる前述した文献記載の半導体装置の
製造方法においては、製造工程の複雑化を招くことな
く、ゲート電極上、ソース及びドレイン領域上に低抵抗
材料を形成する事が出来ないという新たな問題が生ず
る。
【0010】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、製造工程の複雑化を招くことなくト
ランジスタの微細化の妨げとなるショートチャネル効果
を抑制でき、高速動作が可能なトランジスタを実現出来
る半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載した半導体装置の製造方法は、半導体基板上にゲート
絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記ゲー
ト電極の側壁に、材質の異なる第1の絶縁層と第2の絶
縁層とを順次形成する工程と、前記半導体基板中に前記
ゲート電極及び前記第1、第2の絶縁層をマスクに用い
て不純物を導入し、前記ゲート電極の端部から離隔した
第1の不純物拡散層を形成する工程と、前記第2の絶縁
層を除去する工程と、前記半導体基板中に前記ゲート電
極をマスクに用い、前記第1の絶縁層を介して不純物を
導入し、前記ゲート電極に隣接し且つ前記第1の不純物
拡散層より浅い、第2の不純物拡散層を形成する工程
と、全面に金属層を形成する工程と、前記ゲート電極表
面及び前記第1の不純物拡散層表面と前記金属層とを反
応させて、ゲート電極上、ソース及びドレイン領域上に
それぞれ低抵抗材料層を形成する工程とを具備すること
を特徴としている。
【0012】また、請求項2に記載したように、請求項
1に記載の半導体装置の製造方法において、前記第1の
不純物拡散層を形成する工程は、前記ゲート電極及び第
1、第2の絶縁層をマスクに用いて前記半導体基板中に
不純物をイオン注入する工程と、前記イオン注入により
注入された不純物を活性化する為の第1の熱処理を施す
工程とを備え、前記第2の不純物拡散層を形成する工程
は、前記ゲート電極をマスクに用い、第1の絶縁層を介
して前記半導体基板中に不純物をイオン注入する工程
と、前記イオン注入により注入された不純物を活性化す
る為の第2の熱処理を施す工程とを備え、前記第2の熱
処理温度は前記第1の熱処理温度より低いことを特徴と
する。
【0013】請求項3に記載したように、請求項1また
は2記載の半導体装置の製造方法において、前記低抵抗
材料層はシリサイド膜であることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載したように、請求項1乃至
3いずれか1つの項に記載の半導体装置の製造方法にお
いて、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート
電極を形成する工程の後に、前記ゲート電極の側壁にオ
フセットスペーサを形成する工程を更に具備し、前記オ
フセットスペーサ上に前記第1、第2の絶縁層を形成す
ることを特徴とする。
【0015】請求項1のような方法によれば、ゲート電
極の端部から離隔した深い第1の不純物拡散層を先に形
成し、ゲート電極に隣接する浅い第2の不純物拡散層を
後から形成することにより、第2の不純物拡散層の形成
時に、第1の不純物拡散層を活性化する工程が影響を与
えることはないので、第2の不純物拡散層の拡散を抑え
ることが出来、ショートチャネル効果の発生を防止でき
る。また、ゲート電極の側壁は材質の異なる第1、第2
の絶縁層を多層構造で形成し、ゲート電極に隣接する第
2の不純物拡散層の形成時にゲート電極の側壁に第1の
絶縁層を残存させるので、サイドウォールスペーサを新
たに形成することなくゲート電極上、ソース及びドレイ
ン領域上に低抵抗材料層を形成することが出来るため、
製造工程の複雑化を招くことなく高速動作可能なMOS
型トランジスタを実現できる。
【0016】請求項2に示すように、第2の不純物拡散
層は浅いので低温で熱処理できる。
【0017】請求項3に示すように、ゲート電極上、ソ
ース及びドレイン領域上にシリサイド膜を形成すれば、
高速動作可能なMOS型トランジスタを実現できる。
【0018】請求項4のように、ゲート電極とサイドウ
ォールスペーサの間に予めオフセットスペーサを形成す
ることにより、ゲート電極に隣接する第2の不純物拡散
層のドレイン領域とソース領域の間隔を充分大きく保つ
ことが出来るため、ショートチャネル効果の発生を防止
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。
【0020】図1乃至図18はそれぞれ、この発明の第
1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説
明するためのもので、エクステンション構造を持つMO
S型トランジスタ製造工程の一部における断面図を順次
示している。
【0021】まず図1に示すように、例えばp型シリコ
ン単結晶基板20上に、水素燃焼酸化法により、温度9
50℃でSiO膜21を500Åの膜厚に形成し、さ
らにSiN膜22を化学的気相堆積法により3000Å
の膜厚に堆積する。
【0022】次に図2に示すように、リソグラフィ技術
と異方性の反応性イオンエッチング(以下RIE技術)
により、素子分離領域の形成予定部23のSiN膜2
2、SiO膜21及びSi基板20の一部を除去す
る。
【0023】次に図3に示すように、素子分離に使用す
るSiO膜24を堆積する。
【0024】その後、図4に示すように、化学的機械的
研磨技術(以下CMP技術)によりSiO膜24表面
を削る。この時、SiO膜24とSiN膜22との間
には選択比を持たせて表面が均一になるように研磨を行
う。
【0025】次に、図5に示すように、残っているSi
N膜22を化学的気相エッチング技術により、 SiO
膜21をNHF(フッ化アンモニウム)溶液によ
り、それぞれ除去する。
【0026】そして、リソグラフィ技術とイオン注入技
術を用いて、シリコン基板20と反対の導電型(n型)
のウェル領域25及び同じ導電型(p型)のウェル領域
26を形成したのが図6である。
【0027】次に、図7に示すように、シリコン基板2
0の表面にゲート絶縁膜として用いるSiO膜27を
乾燥酸素酸化法により60Åの膜厚に形成し、ゲート電
極に用いる多結晶シリコン膜28を化学的気相堆積法に
より2000Åの膜厚に堆積する。
【0028】引き続き、図8に示すように、リソグラフ
ィ技術とRIE技術により、ゲート電極部分以外の多結
晶シリコン膜を除去して、ゲート電極29を形成する。
【0029】次に図9に示すように、SiN膜30を6
0Å、そしてPSG膜31を1000Åの膜厚に順次堆
積する。
【0030】次に図10に示すように、SiN膜30及
びPSG膜31をRIE技術を用いて、ゲート電極29
の側壁に残在させるように除去することにより、多層構
造のサイドウォールスペーサ32を形成する。そして、
リソグラフィ技術により不要な部分をレジスト33で覆
い、 イオン注入技術によりボロンを加速電圧5ke
V、ドーズ量4×1015cm−2の条件下でシリコン
基板20のnウェル領域25に導入することで、ゲート
電極29の端部から離隔した深い不純物拡散層34を形
成する。この時不純物はゲート電極29にも同時に導入
される。
【0031】次に図11に示すように、リソグラフィ技
術により、不要な部分をレジスト33で覆い、イオン注
入技術により、砒素を加速電圧10keV、ドーズ量5
×1015cm−2の条件下でシリコン基板20のpウ
ェル領域26に導入することで、ゲート電極29の端部
から離隔した深い不純物拡散層35を形成する。この時
不純物はゲート電極29にも同時に導入される。
【0032】次に図12に示すように、導入した不純物
の活性化のために、温度1015℃の熱処理を15秒間
行う。
【0033】そして、サイドウォールスペーサ32の一
部を構成するPSG膜31をNHF(フッ化アンモニ
ウム)のエッチングにより除去して、図13とする。
【0034】その後図14に示すように、リソグラフィ
技術により、不要な部分をレジスト33で覆い、再びイ
オン注入技術により、ボロンを加速電圧5keV、ドー
ズ量4×1014cm−2の条件下でnウェル領域25
に導入することで、ゲート電極に隣接する浅い不純物拡
散層36を形成する。
【0035】同様に図15に示すように、リソグラフィ
技術により不要な部分をレジスト33で覆い、イオン注
入技術により砒素を加速電圧10keV、ドーズ量4×
10 14cm−2の条件下でpウェル領域26に導入す
ることで、ゲート電極に隣接する浅い不純物拡散層37
を形成する。
【0036】次に図16に示すように、導入した不純物
の活性化のために、温度900℃の熱処理を30秒間行
う。
【0037】次に図17に示すように、Ti膜38、T
iN膜39を、スパッタリング技術により300Å、1
50Åの膜厚にそれぞれ形成する。
【0038】そして、図18に示すように、温度675
℃の熱処理を30秒間行うことによりTiのシリサイデ
ーションを行い、ゲート電極29上、ソース、ドレイン
領域34,35上にTiSi膜を形成し、不要のTi
膜38、TiN膜39を硫酸と過酸化水素を混ぜた溶液
にて除去する。そして、TiSi膜の低抵抗化のため
に、温度850℃で熱処理を30秒間行う。これにより
ソース、ゲート、ドレインの領域に選択的にTiSi
膜40を形成することができる。この後、周知の技術に
より、層間絶縁膜の形成とその平坦化を行い、さらにコ
ンタクトホールを開孔して、金属配線膜(Al−Si−
Cu合金等)の配線を形成する。
【0039】上記のような製造方法によれば、ゲート電
極29に隣接する浅い不純物拡散層36、37が、ゲー
ト電極29の端部から離隔された深い不純物拡散層3
4、35の後から形成されるために、深い不純物拡散層
34、35を活性化するための高温の熱処理工程にさら
されることが無く、且つその熱処理は低温で行うことが
出来る。すなわち、不純物拡散層36、37のゲート電
極29下への熱拡散を最小限に抑えることでショートチ
ャネル効果の発生を抑えることが出来る。更に、サイド
ウォールスペーサ32はSiN膜30とPSG膜31の
多層構造となっており、浅い不純物拡散層36、37形
成時に除去されるサイドウォールスペーサ32はPSG
膜31の部分のみで、SiN膜30はゲート電極29側
壁に残されるために、シリサイデーション処理を行うこ
とが可能となり、高速動作MOS型トランジスタには必
要不可欠な低抵抗材料であるシリサイド膜40を形成す
ることが出来る。
【0040】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
半導体装置の製造方法について図19乃至図23を用い
て説明する。図19乃至図23はエクステンション構造
を持つMOS型トランジスタの製造工程の不純物拡散層
及び低抵抗材料層の形成時における断面図を順次示して
いる。
【0041】まず、前述した第1の実施の形態で説明し
た図1乃至図6の製造工程により、素子分離領域やウェ
ル領域を形成した後、図19に示すようにシリコン基板
60上にゲート酸化膜61を介してゲート電極62を形
成し、SiN膜を数十Åの膜厚に堆積して、RIE技術
等によりゲート電極62の側壁にSiNによるオフセッ
トスペーサ63を形成する。
【0042】その後、図20に示すようにSiN膜6
4、SiO膜65を順次形成する。
【0043】次に図21に示すように、RIE技術を用
いてオフセットスペーサ63を含む、SiN膜64とS
iO膜65の多層構造から成るサイドウォールスペー
サ66を形成する。そして第1の実施の形態同様、イオ
ン注入技術により不純物を導入することで、ゲート電極
の端部から離隔した深い不純物拡散層67を形成する。
この時不純物はゲート電極62にも同時に導入される。
そして導入した不純物の活性化のための熱処理を高温で
行う。
【0044】次に図22に示すようにサイドウォールス
ペーサ66の一部を構成するSiO 膜65を除去して
再びイオン注入技術により不純物を導入することで浅い
不純物拡散層68を形成する。この際、ゲート電極62
に加えてSiNのオフセットスペーサ63もシリコン基
板60に対するイオン注入のマスク材として機能するた
め、 SiNのオフセットスペーサ63の下部までしか
注入されず、浅い不純物拡散層68のチャネル側端部は
ゲート電極62の下部から離れて形成される。
【0045】次に図23に示すように、この浅い不純物
拡散層68中の不純物活性化のための熱処理を行う。熱
処理により不純物拡散層は熱拡散を起こすが、前述の浅
い不純物拡散層はゲート電極62から離れて形成される
ため、この熱拡散によってはじめてゲート電極62に隣
接するようになる。その後、前記第1の実施の形態にお
ける図17乃至図18に記述された製造方法により、ゲ
ート電極62上、並びにソース、ドレイン領域70、7
1上にシリサイド膜69(CoSi,TiSi等)
を形成する。
【0046】上記第2の実施の形態によれば、ゲート電
極62側壁に形成されたオフセットスペーサ63の存在
により、後から形成される浅い不純物拡散層68は、あ
らかじめゲート電極62に隣接しないように形成され
る。そして、その後の熱処理によってゲート電極62に
隣接するようになるため、ショートチャネル効果の発生
を更に抑制することが出来る。しかもオフセットスペー
サ63の膜厚を、必要とする特性や熱処理温度などに応
じて調整することにより、浅い不純物拡散層68の形成
位置を自由に調整できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、製造工程の複雑化を招くことなくトランジスタの微
細化の妨げとなるショートチャネル効果を抑制でき、高
速動作が可能なトランジスタを実現出来る半導体装置の
製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第1の製
造工程を示す断面図。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第2の製
造工程を示す断面図。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第3の製
造工程を示す断面図。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第4の製
造工程を示す断面図。
【図5】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第5の製
造工程を示す断面図。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第6の製
造工程を示す断面図。
【図7】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第7の製
造工程を示す断面図。
【図8】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第8の製
造工程を示す断面図。
【図9】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法について説明するためのもので、シリコン基
板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第9の製
造工程を示す断面図。
【図10】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第10
の製造工程を示す断面図。
【図11】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第11
の製造工程を示す断面図。
【図12】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第12
の製造工程を示す断面図。
【図13】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第13
の製造工程を示す断面図。
【図14】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第14
の製造工程を示す断面図。
【図15】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第15
の製造工程を示す断面図。
【図16】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第16
の製造工程を示す断面図。
【図17】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第17
の製造工程を示す断面図。
【図18】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にCMOS構造のトランジスタを形成する第18
の製造工程を示す断面図。
【図19】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にMOS型トランジスタの不純物拡散層と低抵抗
材料層を形成する第1の製造工程を示す断面図。
【図20】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にMOS型トランジスタの不純物拡散層と低抵抗
材料層を形成する第2の製造工程を示す断面図。
【図21】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にMOS型トランジスタの不純物拡散層と低抵抗
材料層を形成する第3の製造工程を示す断面図。
【図22】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にMOS型トランジスタの不純物拡散層と低抵抗
材料層を形成する第4の製造工程を示す断面図。
【図23】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法について説明するためのもので、シリコン
基板上にMOS型トランジスタの不純物拡散層と低抵抗
材料層を形成する第5の製造工程を示す断面図。
【図24】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、シリコン基板上にMOS型トランジス
タを形成する第1の製造工程を示す断面図。
【図25】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、シリコン基板上にMOS型トランジス
タを形成する第2の製造工程を示す断面図。
【図26】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、シリコン基板上にMOS型トランジス
タを形成する第3の製造工程を示す断面図。
【図27】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、シリコン基板上にMOS型トランジス
タを形成する第4の製造工程を示す断面図。
【図28】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、シリコン基板上にMOS型トランジス
タを形成する第5の製造工程を示す断面図。
【図29】従来の半導体装置の製造方法について説明す
るためのもので、シリコン基板上にMOS型トランジス
タを形成する第6の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
10、20、60…シリコン基板 11、27、61…ゲート酸化膜 12、29、62…ゲート電極 13、36、37、68…浅い不純物拡散層 14、32、66…サイドウォールスペーサ 15、34、35、67…深い不純物拡散層 16、40、69…シリサイド膜 17、70…ソース領域 18、71…ドレイン領域 21、24、65…SiO膜 22、30、64…SiN膜 23…素子分離領域の形成予定部 25…n型ウェル領域 26…p型ウェル領域 28…多結晶シリコン 31…PSG膜 33…レジスト 38…Ti膜 39…TiN膜 63…オフセットスペーサ
フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB03 BB20 BB25 CC01 CC05 DD04 DD32 DD37 DD64 DD78 DD83 DD84 EE09 EE12 EE14 EE15 EE17 FF14 FF21 GG09 GG10 GG14 HH16 5F040 DA01 DA10 DA13 DC01 EC04 EC07 EC13 EF02 EK05 FA03 FA05 FA07 FA09 FA10 FB03 FB04 FC11 FC19 5F048 AA07 AA09 AC03 BA01 BB06 BB07 BB08 BC06 BE03 BF06 BG01 BG14 DA25 DA27 DA29 DA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
    ート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の側壁に、材質の異なる第1の絶縁層と
    第2の絶縁層とを順次形成する工程と、 前記半導体基板中に、前記ゲート電極及び前記第1、第
    2の絶縁層をマスクに用いて不純物を導入し、前記ゲー
    ト電極の端部から離隔した第1の不純物拡散層を形成す
    る工程と、 前記第2の絶縁層を除去する工程と、 前記半導体基板中に、前記ゲート電極をマスクに用い、
    前記第1の絶縁層を介して不純物を導入し、前記ゲート
    電極に隣接し且つ前記第1の不純物拡散層より浅い、第
    2の不純物拡散層を形成する工程と、 全面に金属層を形成する工程と、 前記ゲート電極表面及び前記第1の不純物拡散層表面と
    前記金属層とを反応させて、ゲート電極上、ソース及び
    ドレイン領域上にそれぞれ低抵抗材料層を形成する工程
    とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の不純物拡散層を形成する工程
    は、前記ゲート電極及び第1、第2の絶縁層をマスクに
    用いて前記半導体基板中に不純物をイオン注入する工程
    と、前記イオン注入により注入された不純物を活性化す
    る為の第1の熱処理を施す工程とを備え、 前記第2の不純物拡散層を形成する工程は、前記ゲート
    電極をマスクに用い、第1の絶縁層を介して前記半導体
    基板中に不純物をイオン注入する工程と、前記イオン注
    入により注入された不純物を活性化する為の第2の熱処
    理を施す工程とを備え、 前記第2の熱処理温度は前記第1の熱処理温度より低い
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記低抵抗材料層はシリサイド膜である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介し
    てゲート電極を形成する工程の後に、前記ゲート電極の
    側壁にオフセットスペーサを形成する工程を更に具備
    し、 前記オフセットスペーサ上に前記第1、第2の絶縁層を
    形成することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1つ
    の項に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005191267A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Fujitsu Ltd Cmos半導体装置の製造方法
US7674668B2 (en) 2006-12-26 2010-03-09 Renesas Technology Corp. Method of manufacturing a semiconductor device

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