JP2001015286A - 希ガス放電灯の点灯装置 - Google Patents

希ガス放電灯の点灯装置

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JP2001015286A
JP2001015286A JP11182644A JP18264499A JP2001015286A JP 2001015286 A JP2001015286 A JP 2001015286A JP 11182644 A JP11182644 A JP 11182644A JP 18264499 A JP18264499 A JP 18264499A JP 2001015286 A JP2001015286 A JP 2001015286A
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rare gas
discharge lamp
gas discharge
output transformer
coil
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JP11182644A
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Isao Yomo
功 四方
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NEC Corp
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NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的に簡単な構成によって原稿面照度の高
照度化が可能な希ガス放電灯の点灯装置を提供するこ
と。 【解決手段】 外周面に帯状の一対の外部電極5,6を
配置した希ガス放電灯DLと、パルス状の高周波電圧を
発生する高周波電圧発生回路HCとを備え、高周波電圧
発生回路を、一次コイル,二次コイルを有する第1,第
2の出力トランスTR1,TR2と、第1の出力トラン
スTR1の一次コイルLp1に直列的に接続した第1の
スイッチング素子S1と、第2の出力トランスTR2の
一次コイルLp2に直列的に接続した第2のスイッチン
グ素子S2と、第1,第2のスイッチング素子に交互に
駆動信号を付与する駆動回路PDAとから構成し、第
1,第2の出力トランスの二次コイルLs1,Ls2側に
希ガス放電灯を、それぞれの二次コイルに発生する高周
波電圧が交互に外部電極に印加されるように接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は希ガス放電灯の点
灯装置に関し、特に、内面に発光層を有するガラスバル
ブの外周面に一対の帯状の外部電極を配置した希ガス放
電灯を高周波電圧発生回路に接続してなる点灯装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、図8に示す希ガス放
電灯DLを提案した。同図において、Aは例えばガラス
バルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であっ
て、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体な
どの蛍光体よりなる発光層Bが形成されている。特に、
この発光層Bには所定の開口角を有するアパーチャ部
(発光層の未形成部)Baがほぼ全長に亘って形成され
ている。そして、外囲器Aの封着構造はガラスバルブの
端部にディスク状の封着ガラス板を封着して構成されて
いるが、例えば単にガラスバルブを加熱しながら縮径加
工し溶断するいわゆるトップシールによって構成するこ
ともできる。尚、この外囲器Aの密閉空間には水銀など
の金属蒸気を含まないキセノンを主成分とする希ガスが
所定量封入されている。この外囲器Aの外周面には金属
部材よりなる帯状の一対の外部電極C,Dが、外囲器A
のほぼ全長に亘って互いに離隔して配置されている。
【0003】この希ガス放電灯DLは、例えば図9に示
す点灯装置によって点灯される。この点灯装置は、例え
ば周波数が30KHz,電圧が1880V程度の高周波
電圧を発生し、かつ出力波形がほぼ正弦波である高周波
電圧発生回路(インバータ回路)HAと、直流電源EB
からインバータ回路HAへの直流電力の供給をコントロ
ールするトランジスタなどのスイッチング素子QAと、
スイッチング素子QAに駆動信号を供給する駆動回路P
とから構成されている。そして、このインバータ回路H
Aの出力側には希ガス放電灯DLが、外部電極C,Dに
高周波電圧が印加されるように接続されている。
【0004】この点灯装置において、駆動回路Pからス
イッチング素子QAのベースに駆動信号を所定のタイミ
ングで付与・停止すると、スイッチング素子QAは所定
の間隔でオン・オフ動作する。スイッチング素子QAが
オン動作の期間中、インバータ回路HAが動作すること
によって高周波電圧が出力され、希ガス放電灯DLの外
部電極C,Dに印加される。これにより、希ガス放電灯
DLは、熱陰極や冷陰極を用いた放電灯のように外囲器
の長手方向に沿った1つの放電路によって点灯するもの
とは異なり、外部電極C,Dの間(外囲器Aの長手方向
に対してほぼ直角方向)に無数の放電路が形成されるこ
とによって縞状の状態で点灯する。この状態において、
希ガスの励起線によって発光層Bが励起されて発光し、
光は主としてアパーチャ部Baを介して外部に放出され
る。
【0005】特に、この希ガス放電灯DLには水銀が用
いられていないために、点灯後における光量の立ち上が
りが急峻であり、点灯と同時に光量がほぼ100%近く
にまで達するという特徴を有している。このために、フ
ァクシミリ,イメージスキャナ,複写機などのOA機器
の原稿読取用の光源として好適するものである。
【0006】例えばこの希ガス放電灯DLを上述の原稿
照射装置(原稿照射読取装置)に適用した場合には、ア
パーチャ部構造の採用により発光層Bの放射光の高密度
化が可能となることから、原稿面照度を高めることがで
き、原稿の読み取り性を改善できるものである。
【0007】しかしながら、近時、OA機器は、その処
理能力を高め、事務処理の効率化を図るために、原稿の
送り速度をさらに高速化する傾向にあり、上述の希ガス
放電灯DLをそのまま適用すると、原稿の読み取り精度
(解像度)が損なわれるようになる。このために、一層
の照度アップが求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本出願人は、
先に図10に示す希ガス放電灯の点灯装置を提案した。
この点灯装置はパルス状の高周波電圧を発生する高周波
電圧発生回路HBの出力側に希ガス放電灯DLが、外部
電極C,Dに高周波電圧が印加されるように接続して構
成されている。この高周波電圧発生回路HBは、例えば
一次コイルLp,二次コイルLsを有する出力トランス
TRと、それの一次コイルLpに直列的に接続された電
界効果形トランジスタ(FET)などのスイッチング素
子S1と、出力トランスTRの一次コイルLpとスイッ
チング素子S1との直列回路に並列的に接続されたコン
デンサCAと、スイッチング素子S1にほぼ方形波の駆
動信号を付与するための駆動回路PDとから構成されて
いる。
【0009】特に、上述の駆動回路PDには駆動信号の
デューティ比を変更できるようにPWM(Pulse Wid
th Modulation )機能が付与されており、スイッチン
グ素子S1をオン動作させる駆動タイミングが、後述す
る繰り返し波形の1周期(T)内において希ガス放電灯
DLに流れるランプ電流Ibの方向が反転する跳ね返り
期間(T2)内に設定されている。
【0010】このように構成された点灯装置は次のよう
に動作する。まず、高周波高電圧発生回路HBの入力側
に直流電源EBを接続すると、コンデンサCAは充電さ
れる。この状態で、駆動回路PDからスイッチング素子
S1のゲートに図11(a)に示す方形波の駆動信号を
印加すると、スイッチング素子S1は同図(b)及び図
12(a)に示すように時点t1,t2,t3・・・で交
互にオン,オフ動作する。スイッチング素子S1がオン
状態になると、コンデンサCA,直流電源EBから出力
トランスTRの一次コイルLpには同図(c)に示すよ
うに電流(コイル電流IL)が流れ、出力トランスTR
の一次コイルLpには電磁エネルギーが蓄積される。次
に、スイッチング素子S1がオフ状態になると、蓄積さ
れた電磁エネルギーの作用に基づいて二次コイルLsに
はパルス状の高周波電圧が発生し、希ガス放電灯DLの
外部電極C,Dに印加されることによって、外部電極間
には放電が生起され、希ガス放電灯DLは点灯状態にな
り、図11(d)及び図12(b)に示すようにランプ
電流Ibが流れる。
【0011】このランプ電流Ibは、繰り返し周期にお
けるそれぞれの1周期(T)の前半部分の期間T1に流
れると共に、希ガス放電灯DLに蓄積された電荷がラン
プ電流Ibとして跳ね返り期間T2に、期間T1の方向と
は逆方向に流れるようになる。この跳ね返り期間T2
間にスイッチング素子S1に駆動信号を付与すると、図
11(c)に示すように、時点t1,t3・・・において
コイル電流ILにパルス的な電流が流れる。この電流に
関連してランプ電流Ibには図11(d)及び図12
(b)において斜線で示すランプ電流Ibjが、期間T
2に流れるランプ電流に重畳されて流れる。尚、スイッ
チング素子S1への駆動信号の付与タイミングを跳ね返
り期間T2の範囲外に遅らせると、ランプ電流Ibは単
なる減衰振動となり、斜線で示すランプ電流Ibjは流
れなくなる。これによって、希ガス放電灯DLは図11
(e)に示すように発光(φ)し、ランプ電流Ibjの
増加に対応して明るさφも同図において斜線(φj)で
示すように増加される。尚、スイッチング素子S1への
駆動信号の付与タイミングは跳ね返り期間T2の早い時
期ほど、点灯装置への入力をことさらに増やさなくても
斜線で示すランプ電流Ibjを効果的に増加させること
ができる。
【0012】この点灯装置によれば、希ガス放電灯DL
の点灯状態において、スイッチング素子S1のオフ動作
後の期間T1に流れるランプ電流Ibの方向が反転する
跳ね返り期間T2内にスイッチング素子S1をオン動作
させているために、高周波電圧発生回路HBの入力電流
をことさらに増加させなくても、跳ね返り期間T2に流
れるランプ電流をIbj分だけ増加させることができ、
これに伴って、明るさ(光量)φもφj分だけ増加させ
ることができる。従って、OA機器の原稿照射装置に適
用した場合には、図9に示す点灯装置による場合に比較
すれば、原稿面照度を高めることができ、原稿の送り速
度の高速化への対応も可能となる。
【0013】しかしながら、近時、原稿の送り速度の高
速化への対応は勿論のこと、原稿の読取品位のより高品
位化のために、原稿面照度の高照度化が求められるよう
になっている。例えば図8に示す希ガス放電灯DLにお
いて、その発光層Bを、青色領域に発光を呈するユーロ
ピウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光体,
緑色領域に発光を呈するセリウム・テルビウム付活リン
酸ランタン蛍光体,赤色領域に発光を呈するユーロピウ
ム付活硼酸イットリウム・ガドリウム蛍光体を混合して
形成したものではほぼ18000Lx程度の高い原稿面
照度が得られるものの、上記要求を満たすには不十分で
ある。
【0014】このような要求を満たすには、例えば上述
の原稿面照度を2倍以上に高める必要があると推測され
ているものの、解決すべき技術的課題も存在し、より一
層の高照度化が可能な希ガス放電灯の点灯装置の開発が
望まれている。
【0015】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって原稿面照度の高照度化が可能な希ガス放
電灯の点灯装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、内面に発光層を有し、かつ内
部空間に希ガスを封入した外囲器の外周面に金属部材よ
りなる帯状の一対の外部電極を、外囲器のほぼ全長に亘
って互いに離隔して配置してなる希ガス放電灯と、パル
ス状の高周波電圧を発生する高周波電圧発生回路とを具
備し、前記高周波電圧発生回路を、少なくとも、一次コ
イル,二次コイルを有する第1の出力トランスと、一次
コイル,二次コイルを有する第2の出力トランスと、第
1の出力トランスの一次コイルに直列的に接続した第1
のスイッチング素子と、第2の出力トランスの一次コイ
ルに直列的に接続した第2のスイッチング素子と、第
1,第2のスイッチング素子に交互に駆動信号を付与す
る駆動回路とから構成し、第1,第2の出力トランスの
それぞれの二次コイル側に希ガス放電灯を、それぞれの
二次コイルに発生する高周波電圧が交互に外部電極に印
加されるように接続したことを特徴とする。
【0017】又、本発明の第2の発明は、内面に発光層
を有し、かつ内部空間に希ガスを封入した外囲器の外周
面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電極を、外囲器
のほぼ全長に亘って互いに離隔して配置すると共に、外
囲器の外周面に透光性の絶縁部材を、外部電極が被覆さ
れるように装着してなる希ガス放電灯と、パルス状の高
周波電圧を発生する高周波電圧発生回路とを具備し、前
記高周波電圧発生回路を、少なくとも、一次コイル,二
次コイルを有する第1の出力トランスと、一次コイル,
二次コイルを有する第2の出力トランスと、第1の出力
トランスの一次コイルに直列的に接続した第1のスイッ
チング素子と、第2の出力トランスの一次コイルに直列
的に接続した第2のスイッチング素子と、第1,第2の
スイッチング素子に交互に駆動信号を付与する駆動回路
とから構成し、第1,第2の出力トランスのそれぞれの
二次コイル側に希ガス放電灯を、それぞれの二次コイル
に発生する高周波電圧が交互に外部電極に印加されるよ
うに接続したことを特徴とする。
【0018】又、本発明の第3の発明は、前記第1,第
2の出力トランスをほぼ同一に構成すると共に、第1の
出力トランスの二次コイルの巻き始め端(又は巻き終り
端)と第2の出力トランスの二次コイルの巻き終り端
(又は巻き始め端)とを接続し、第1の出力トランスの
二次コイルの巻き終り端(又は巻き始め端)と第2の出
力トランスの二次コイルの巻き始め端(又は巻き終り
端)とを希ガス放電灯の外部電極に接続したことを特徴
とし、第4の発明は、前記第1,第2の出力トランスの
それぞれの二次コイルの接続点を接地したことを特徴と
する。
【0019】さらに、本発明の第5の発明は、前記第
1,第2のスイッチング素子のオフ期間を、第1,第2
の出力トランスのそれぞれの二次コイル側の実効インダ
クタンスと希ガス放電灯が点灯した状態の実効静電容量
とにより発生するランプ電流の自由振動の最初の1周期
以内に設定したことを特徴とし、第6の発明は、前記第
1,第2のスイッチング素子のオンデューティ比をそれ
ぞれ60%以上に設定したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる希ガス放電
灯の点灯装置の1実施例について図1〜図4を参照して
説明する。同図において、DLは希ガス放電灯であっ
て、次のように構成されている。即ち、1は例えばガラ
スバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であっ
て、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体な
どの蛍光体よりなる発光層2が形成されている。特に、
この発光層2には所定の開口角を有するアパーチャ部2
aがほぼ全長に亘って形成されている。そして、外囲器
1の封着構造はガラスバルブの端部にディスク状の封着
ガラス板を封着して構成されているが、例えば単にガラ
スバルブを加熱しながら縮径加工し溶断するいわゆるト
ップシールによって構成することもできる。尚、この外
囲器1の密閉空間には後述するように水銀などの金属蒸
気を含まないキセノンを主成分とする希ガスが所定量封
入されている。
【0021】この外囲器1の外周面にはシート構体3が
密着するように巻回されている。このシート構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有する絶縁
性の透光性シート4と、この透光性シート4の一方の面
に互いに所定の間隔だけ離隔配置して接着された金属部
材よりなる帯状の一対の外部電極5,6と、この外部電
極5,6の端部から導出された端子51,61と、透光
性シート4の一方の面及び外部電極5,6の一方の面に
付与された接着層9とから構成されている。尚、シート
構体3の外囲器1への装着状態において、外部電極5,
6の一方の側縁部間には第1の開口部7が、他方の側縁
部間には第2の開口部8がそれぞれ形成されており、発
光層2からの光は主としてアパーチャ部2aから第1の
開口部7を介して外部に放出される。
【0022】上述のシート構体3は外囲器1の外周面
に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シート4との間
に位置するように装着(巻回)されている。このシート
構体3の外囲器1への装着は、例えば図5に示すように
行われる。まず、シート構体3をステージ10に展開状
態で配置する。次に、このシート構体3における透光性
シート4の一端4aに外囲器1を配置すると共に、外囲
器1が一対の従動ローラ11,11にて透光性シート4
に押しつけられるようにセットした上で、ステージ10
を若干M方向に移動させた後、N方向に移動させる。す
ると、外囲器1は透光性シート4の上において相対的に
転動し、その外周面にはシート構体3が巻回されること
により装着が行われる。尚、シート構体3において、外
部電極5,6はその表面に形成された接着層9を利用し
て外囲器1の外周面に接着されており、透光性シート4
はそれの一方に形成された接着層9を利用して巻回時に
外囲器1の外周面に接着されると共に、それぞれの端部
4a,4bは図2に示すように第2の開口部8で重ね合
わされて接着されている。
【0023】上述の希ガス放電灯DLの外囲器1の構成
部材としては、例えば150°Cにおける体積抵抗率が
1×109Ωcm以上であり、酸化珪素,酸化硼素を主
成分とする鉛を含まない硼珪酸ガラス系(以下、便宜的
にBFKガラスと呼称する)が好適する。このBFKガ
ラスは、例えば酸化珪素(67.6%),アルミナ(4
%),酸化硼素(18%),酸化ナトリウム(1%),
酸化カリウム(8%),酸化リチウム(1%),酸化チ
タン(0.4%)などから構成されている。この他に
も、鉛ガラスやバリウムガラスなどが適用できる。この
バリウムガラスは、例えば珪酸,アルミナ,硼酸,カリ
ウム,バリウム,カルシウムなどの酸化物などから構成
されている。これらガラスの肉厚は0.2〜0.7mm
の範囲(好ましくは0.4〜0.7mmの範囲)に設定
されている。しかしながら、肉厚が0.4mm未満、特
に0.2mm未満になると、外囲器1の機械的な強度が
極端に低下するために、量産設備による生産工程でのガ
ラス破損に伴う不良率が増加するようになるし、逆に、
肉厚が0.7mmを超えると、縞状の放電状態が目視さ
れ、アパーチャ部2aから放出される光にチラツキが生
ずることがある。従って、外囲器1の肉厚は上記範囲内
に設定することが望ましい。尚、用途などによっては上
記範囲を逸脱して使用することも可能である。
【0024】又、この外囲器1の内部空間にはキセノン
ガスを主成分とする希ガスが封入されており、その封入
圧力は例えば83〜200トルの範囲に設定されてい
る。この範囲では始動特性,光出力(原稿面照度),チ
ラツキに関する改善効果が得られる。しかしながら、封
入圧力が83トル未満になると、光出力に対する改善効
果が不十分になるし、逆に、封入圧力が200トルを超
えると、始動特性が損なわれるのみならず、縞状の放電
状態が目視され、アパーチャ部2aから放出される光に
チラツキが生ずることがある。従って、希ガスの封入圧
力は上記範囲内に設定することが望ましい。尚、用途な
どによっては上記範囲を逸脱して使用することも可能で
ある。
【0025】さらには、発光層2は、希ガス放電灯の用
途によって、使用する蛍光体が1種のみにて構成された
り、2種以上を適宜に混合して構成されたりする。例え
ば三波長域発光形の場合には、例えば青色領域に発光ス
ペクトルを有するユーロピウム付活アルミン酸バリウム
・マグネシウム蛍光体,緑色領域に発光スペクトルを有
するセリウム・テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体,
赤色領域に発光スペクトルを有するユーロピウム付活硼
酸イットリウム・ガドリウム蛍光体を混合してなる混合
蛍光体にて形成され、その付着量は1cm2当たり5〜
30mgの範囲に設定されている。この範囲では十分の
光量(光出力)が得られるものの、その付着量が5mg
未満になると、光量不足によって原稿面照度が不十分に
なるし、逆に、付着量が30mgを超えると、均質な発
光層の形成が困難になる。従って、発光層2の付着量は
上記範囲内に設定することが望ましい。
【0026】一方、パルス状の高周波電圧を発生する高
周波電圧発生回路HCは、例えば一次コイルLp1,二
次コイルLs1を有する第1の出力トランスTR1と、
一次コイルLp2,二次コイルLs2を有する第2の出力
トランスTR2と、第1の出力トランスTR1の一次コ
イルLp1と直列的に接続された第1のスイッチング素
子S1と、第2の出力トランスTR2の一次コイルLp
2と直列的に接続された第2のスイッチング素子S2
と、第1,第2のスイッチング素子S1,S2に交互に
駆動信号V1,V2を付与する駆動回路PDAと、第1,
第2の出力トランスTR1,TR2の一次コイルL
1,Lp2の入力側とアースとの間に接続されたコンデ
ンサCAとから構成されている。尚、上述の「第1,第
2のスイッチング素子S1,S2に交互に駆動信号
1,V2を付与する」という意味はハイレベル(又はロ
ウレベル)の駆動信号の出力されるタイミングが互いに
一定のタイミング差(Td)を有していることを意味し
ている。
【0027】この高周波電圧発生回路において、第1,
第2の出力トランスTR1,TR2はほぼ同一に構成さ
れており、一次コイル,二次コイルの巻回方向(極性)
は、例えば図1において黒丸で示すように設定されてい
る。そして、第1の出力トランスTR1の一次コイルL
1及び第1のスイッチング素子S1の直列回路と、第
2の出力トランスTR2の一次コイルLp2及び第2の
スイッチング素子S2の直列回路とは並列的に接続され
ている。又、第1,第2の出力トランスTR1,TR2
の二次コイルLs1,Ls2は、二次コイルLs1の巻き
始め端と二次コイルLs2の巻き終り端とが接続されて
接地されており、二次コイルLs1の巻き終り端と二次
コイルLs2の巻き始め端とが希ガス放電灯DLの外部
電極5,6に端子51,61を介して接続されている。
【0028】又、この高周波電圧発生回路において、駆
動回路PDAは第1,第2のスイッチング素子S1,S
2にほぼ同一の方形波の駆動信号V1,V2が一定のタイ
ミング差にて交互に出力されるように構成されている。
特に、駆動回路PDAからの駆動信号V1,V2に基づく
第1,第2のスイッチング素子S1,S2のオフ期間
は、第1,第2の出力トランスTR1,TR2の二次コ
イルLs1,Ls2側の実効インダクタンスと希ガス放電
灯DLが点灯した状態の実効静電容量とにより発生する
ランプ電流の自由振動の最初の1周期以内、好ましくは
ランプ電流の方向が反転する跳ね返り期間T2の間に設
定されている。
【0029】さらに、高周波電圧発生回路において、第
1,第2のスイッチング素子S1,S2は駆動回路PD
Aからの駆動信号に基づいて一定のタイミング差にて交
互にスイッチング動作されるのであるが、それぞれのオ
ンデューティ比は60%以上に設定されている。この理
由は、第1,第2のスイッチング素子S1,S2がオフ
状態からオン状態に移行する際に、第1,第2の出力ト
ランスTR1,TR2の一次コイルLp1,Lp2にパル
ス的に流れるコイル電流に基づくランプ電流成分を、第
1,第2の出力トランスTR1,TR2の二次コイルL
1,Ls2側の実効インダクタンスと希ガス放電灯DL
が点灯した状態の実効静電容量とにより発生するランプ
電流の自由振動において、ランプ電流の方向が反転する
跳ね返り期間T2に流れるランプ電流に有効に重畳させ
ることができるからである。尚、第1,第2のスイッチ
ング素子S1,S2には電界効果形トランジスタ(FE
T)が適用されているが、バイポーラトランジスタ,サ
イリスタなど他の半導体スイッチング素子も適用でき
る。
【0030】このように構成された点灯装置は次のよう
に動作する。まず、高周波高電圧発生回路HCの入力側
に直流電源EBを接続すると、コンデンサCAは充電さ
れる。この状態において、駆動回路PDAからは図6
(a),(b)に示すように一定のタイミング差(T
d)をもってほぼ方形波の駆動信号V1,V2が連続的に
出力されており、この駆動信号V1,V2は第1,第2の
スイッチング素子S1,S2のゲートに印加される。駆
動信号V1が第1のスイッチング素子S1のゲートに印
加されると、第1のスイッチング素子S1は同図(c)
及び図7(a)に示すように時点t1にてオン状態にな
り、コンデンサCA,直流電源EBから第1の出力トラ
ンスTR1の一次コイルLp1には同図(e)に示すよ
うに時点t1にてパルス的に電流(コイル電流IL1)が
流れた後に、ほぼ直線的に増加し、一次コイルLp1
は電磁エネルギーが蓄積される。
【0031】次に、図6(a)に示すように時点t2
て駆動信号V1がロウレベルになると、第1のスイッチ
ング素子S1も同図(c)及び図7(a)に示すように
時点t2にてオフ状態になると共に、コイル電流IL1
図6(e)に示すように時点t2において流れなくな
る。この際に、第1の出力トランスTR1の一次コイル
Lp1に蓄積された電磁エネルギーの作用に基づき、二
次コイルLs1には一次コイルLp1と二次コイルLs1
との巻線比によるパルス状の高周波高電圧が発生し、希
ガス放電灯DLの外部電極5,6に印加される。そし
て、外部電極5,6間には放電が生起され、希ガス放電
灯DLは点灯状態になり、図6(g)に示すようにほぼ
時点t2からランプ電流Ibが流れると共に、希ガス放
電灯DLがコンデンサを形成する関係で同放電灯に電荷
が蓄積される。ランプ電流Ibが0になると、希ガス放
電灯DLに蓄積された電荷が再びランプ電流として最初
の期間T1の方向とは逆方向に流れるようになる。尚、
この逆方向の期間T2を便宜的に跳ね返り期間と呼称す
る。これに伴って、希ガス放電灯DLは同図(h)に示
すように時点t2から強い発光(φ)を呈する。
【0032】次に、図6(a)に示すように時点t3
て駆動信号V1がハイレベルになると、第1のスイッチ
ング素子S1も同図(c)及び図7(a)に示すように
時点t3にてオン状態になる。この際に、第1の出力ト
ランスTR1の一次コイルLp1には図6(e)に示す
ようにパルス的な電流(コイル電流IL1)が流れ、この
コイル電流IL1に基づいて第1の出力トランスTR1の
二次コイルLs1には電力が供給される関係で、跳ね返
り期間中T2に流れるランプ電流に同図(g)及び図7
(c)において斜線で示すランプ電流Ibjが重畳され
ると共に、図6(h)において斜線で示す光量φjがラ
ンプ光量φに重畳される。
【0033】次に、図6(b)に示すように、駆動信号
1に対して一定のタイミング差Tdを有する駆動信号
2が第2のスイッチング素子S2のゲートに印加され
ると、第2のスイッチング素子S2は同図(d)及び図
7(b)に示すように時点t11にてオン状態になり、コ
ンデンサCA,直流電源EBから第2の出力トランスT
R2の一次コイルLp2には図6(f)に示すように時
点t11にてパルス的に電流(コイル電流IL2)が流れた
後に、ほぼ直線的に増加し、一次コイルLp2には電磁
エネルギーが蓄積される。
【0034】次に、図6(b)に示すように時点t12
て駆動信号V2がロウレベルになると、第2のスイッチ
ング素子S2も同図(d)及び図7(b)に示すように
時点t12にてオフ状態になると共に、コイル電流IL2
図6(f)に示すように時点t12において流れなくな
る。この際に、第2の出力トランスTR2の一次コイル
Lp2に蓄積された電磁エネルギーの作用に基づき、二
次コイルLs2には一次コイルLp2と二次コイルLs2
との巻線比によるパルス状の高周波高電圧が発生し、希
ガス放電灯DLの外部電極5,6に印加される。そし
て、外部電極5,6間には放電が生起され、希ガス放電
灯DLは点灯状態になり、同図(g)に示すようにほぼ
時点t12からランプ電流Ibが流れると共に、希ガス放
電灯DLがコンデンサを形成する関係で同放電灯に電荷
が蓄積される。ランプ電流Ibが0になると、希ガス放
電灯DLに蓄積された電荷が再びランプ電流として最初
の期間T11の方向とは逆方向となる跳ね返り期間T12
流れるようになる。これに伴って、希ガス放電灯DLは
同図(h)に示すように時点t12から強い発光(φ)を
呈する。
【0035】次に、図6(b)に示すように時点t13
て駆動信号V2がハイレベルになると、第2のスイッチ
ング素子S2も同図(d)及び図7(b)に示すように
時点t13にてオン状態になる。この際に、第2の出力ト
ランスTR2の一次コイルLp2には図6(f)に示す
ようにパルス的な電流(コイル電流IL2)が流れ、この
コイル電流IL2に基づいて第2の出力トランスTR2の
二次コイルLs2には電力が供給される関係で、跳ね返
り期間中T12に流れるランプ電流に同図(g)及び図7
(c)において斜線で示すランプ電流Ibjが重畳され
ると共に、図6(h)において斜線で示す光量φjがラ
ンプ光量φに重畳される。
【0036】特に、図6(c),(d)に示すように、
第1,第2のスイッチング素子S1,S2がオフ状態か
らオン状態に反転する時点t3,t13が、第1,第2の
出力トランスTR1,TR2の二次コイルLs1,Ls2
側の実効インダクタンスと希ガス放電灯DLが点灯した
状態の実効静電容量とにより発生するランプ電流の自由
振動の最初の1周期内(好ましくはランプ電流の方向が
反転する跳ね返り期間T2,T12)に設定されているた
めに、上述の斜線で示す電流Ibjを、ランプ電流の自
由振動成分に有効に重畳させることができる。以下、時
点t3,t13以降も時点t1〜t3,t11〜t13期間と同
様な動作が継続的に繰り返し行なわれる。
【0037】この実施例によれば、第1,第2のスイッ
チング素子S1,S2は同一の周期Tで、かつ1周期T
より短い一定のタイミング差Tdをもってスイッチング
動作するように構成されているために、それぞれのスイ
ッチング素子S1,S2がオン状態からオフ状態に反転
した際に図6(g)に示すようにランプ電流が異なった
方向に交互に流れると共に、これに伴って同図(h)に
示すように発光(φ)する。従って、希ガス放電灯DL
は1周期Tの間に2回発光することになり、明るさを飛
躍的に増加させることができ、例えばOA機器における
原稿の送り速度の高速化,高照度化への対応も可能にな
る。
【0038】しかも、第1,第2のスイッチング素子S
1,S2がオフ状態からオン状態に反転するタイミング
(ランプ電流の跳ね返り期間)において、パルス的に流
れるコイル電流IL1,IL2に基づくランプ電流Ibjが
跳ね返り期間T2,T12における自由振動成分に重畳さ
れるために、特別に第1,第2の出力トランスTR1,
TR2への入力を増加しなくても、ランプ電流を有効に
増加させることができ、これに伴って光量もφjだけ増
加させることができる。従って、上述の多重発光効果に
加えて光量を一層に増加させることができる。
【0039】又、第1,第2のスイッチング素子S1,
S2のオンデューティ比はそれぞれ60%以上、好まし
くは70〜80%程度に設定されているために、第1,
第2の出力トランスTR1,TR2の二次コイルL
1,Ls2側の実効インダクタンスと希ガス放電灯DL
が点灯した状態の実効静電容量とにより発生するランプ
電流の自由振動の最初の1周期において、ランプ電流の
流れる方向が反転する跳ね返り期間T2,T12にランプ
電流Ibjを自由振動成分に有効に重畳させることがで
きる。しかしながら、オンデューティ比が60%未満に
なると、ランプ電流の自由振動成分に有効に重畳できな
くなり、光量の増加は期待できなくなる。従って、光量
の増加を期待する場合には上記デューティ比に設定する
ことが望ましい。
【0040】特に、先行技術と同等の明るさに設定する
場合には、第1,第2の出力トランスTR1,TR2へ
の入力をほぼ半減できることから、それの小形化を図る
ことが可能になり、点灯装置の小形化が可能になる。
【0041】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば第1,第2のスイッチング素子
のデューティ比は、用途などによっては60%未満に設
定することも可能である。又、第1,第2の出力トラン
スの図示極性以外に設定することも可能である。又、直
流電源と高周波電圧発生回路との間にDC/DCコンバ
ータを介在させたり、第1,第2のスイッチング素子に
コイル電流を検出する電流検出回路を接続し、この電流
を一定化することによって第1,第2の出力トランスの
入力側の電力を定電力化させることも可能である。又、
点灯装置に組み込まれる希ガス放電灯において、外囲器
に装着される絶縁部材は透光性シートの他に、熱収縮性
樹脂チューブを適用したりすることもできるし、或いは
省略することもできるし、発光層はアパーチャ部を省略
して外囲器の内面全体に形成することもできるし、外部
電極の側縁部に鋸歯状などの異形部を形成したりするこ
ともできる。さらには、外部電極の形態において、帯状
とは全体としての形態が帯状であることを意味し、側縁
部や側縁部でない部分に異形部,孔などが存在したりす
るものも含まれるものとする。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1,第
2のスイッチング素子はほぼ同一の周期で、かつ1周期
より短い一定のタイミング差をもってスイッチング動作
するように構成されているために、それぞれのスイッチ
ング素子がオン状態からオフ状態に反転した際にランプ
電流が一定のタイミング差で異なった方向に流れると共
に、これに伴って発光する。従って、希ガス放電灯は1
周期の間に2回発光することになり、明るさを飛躍的に
増加させることができ、例えばOA機器における原稿の
送り速度の高速化,高照度化への対応も可能になる。
【0043】しかも、第1,第2のスイッチング素子が
オフ状態からオン状態に反転するタイミング(ランプ電
流の跳ね返り期間)において、パルス的に流れるコイル
電流に基づくランプ電流が跳ね返り期間における自由振
動成分に重畳されるために、特別に第1,第2の出力ト
ランスへの入力をことさらに増加しなくても、ランプ電
流を有効に増加させることができ、これに伴って光量も
増加させることができる。従って、上述の発光効果に加
えて光量を一層に増加させることができる。
【0044】又、第1,第2のスイッチング素子のオン
デューティ比をそれぞれ60%以上、好ましくは70〜
80%程度に設定すれば、第1,第2の出力トランスの
二次コイル側の実効インダクタンスと希ガス放電灯が点
灯した状態の実効静電容量とにより発生するランプ電流
の自由振動の最初の1周期において、ランプ電流の流れ
る方向が反転する跳ね返り期間にランプ電流を自由振動
成分に有効に重畳させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す点灯装置の電気回路
図。
【図2】図1に示す希ガス放電灯の縦断面図。
【図3】図2に示す希ガス放電灯に適用したシート構体
の展開図。
【図4】図3のX−X断面図。
【図5】図2に示す希ガス放電灯の製造方法を説明する
ための縦断面図。
【図6】図1の動作説明図であって、同図(a)は駆動
回路から第1のスイッチング素子に出力される駆動信号
の出力タイミング図、同図(b)は駆動回路から第2の
スイッチング素子に出力される駆動信号の出力タイミン
グ図、同図(c)は第1のスイッチング素子の動作タイ
ミング図、同図(d)は第2のスイッチング素子の動作
タイミング図、同図(e)は第1の出力トランスの一次
コイルに流れるコイル電流図、同図(f)は第2の出力
トランスの一次コイルに流れるコイル電流図、同図
(g)はランプ電流図、同図(h)は発光波形図。
【図7】図6の拡大図であって、、同図(a)は第1の
スイッチング素子の動作タイミング図、同図(b)は第
2のスイッチング素子の動作タイミング図、同図(c)
はランプ電流図。
【図8】先行技術にかかる希ガス放電灯の縦断面図。
【図9】先行技術にかかる希ガス放電灯の点灯装置の電
気回路図。
【図10】先行技術にかかる他の希ガス放電灯の点灯装
置の電気回路図。
【図11】図10の動作説明図であって、同図(a)は
駆動回路の出力タイミング図、同図(b)はスイッチン
グ素子の動作タイミング図、同図(c)はコイル電流
図、同図(d)はランプ電流図、同図(e)は発光波形
図。
【図12】図12の拡大図であって、同図(a)はスイ
ッチング素子の動作タイミング図、同図(b)はランプ
電流図。
【符号の説明】
1 外囲器 2 発光層 2a アパーチャ部 3 シート構体 4 透光性シート(絶縁部材) 5,6 外部電極 7 第1の開口部 8 第2の開口部 9 接着層 DL 希ガス放電灯 EB 直流電源 HC 高周波電圧発生回路 CA コンデンサ TR1 第1の出力トランス TR2 第2の出力トランス Lp1,Lp2 一次コイル Ls1,Ls2 二次コイル PDA 駆動回路 S1 第1のスイッチング素子 S2 第2のスイッチング素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に発光層を有し、かつ内部空間に希
    ガスを封入した外囲器の外周面に金属部材よりなる帯状
    の一対の外部電極を、外囲器のほぼ全長に亘って互いに
    離隔して配置してなる希ガス放電灯と、パルス状の高周
    波電圧を発生する高周波電圧発生回路とを具備し、前記
    高周波電圧発生回路を、少なくとも、一次コイル,二次
    コイルを有する第1の出力トランスと、一次コイル,二
    次コイルを有する第2の出力トランスと、第1の出力ト
    ランスの一次コイルに直列的に接続した第1のスイッチ
    ング素子と、第2の出力トランスの一次コイルに直列的
    に接続した第2のスイッチング素子と、第1,第2のス
    イッチング素子に交互に駆動信号を付与する駆動回路と
    から構成し、第1,第2の出力トランスのそれぞれの二
    次コイル側に希ガス放電灯を、それぞれの二次コイルに
    発生する高周波電圧が交互に外部電極に印加されるよう
    に接続したことを特徴とする希ガス放電灯の点灯装置。
  2. 【請求項2】 内面に発光層を有し、かつ内部空間に希
    ガスを封入した外囲器の外周面に金属部材よりなる帯状
    の一対の外部電極を、外囲器のほぼ全長に亘って互いに
    離隔して配置すると共に、外囲器の外周面に透光性の絶
    縁部材を、外部電極が被覆されるように装着してなる希
    ガス放電灯と、パルス状の高周波電圧を発生する高周波
    電圧発生回路とを具備し、前記高周波電圧発生回路を、
    少なくとも、一次コイル,二次コイルを有する第1の出
    力トランスと、一次コイル,二次コイルを有する第2の
    出力トランスと、第1の出力トランスの一次コイルに直
    列的に接続した第1のスイッチング素子と、第2の出力
    トランスの一次コイルに直列的に接続した第2のスイッ
    チング素子と、第1,第2のスイッチング素子に交互に
    駆動信号を付与する駆動回路とから構成し、第1,第2
    の出力トランスのそれぞれの二次コイル側に希ガス放電
    灯を、それぞれの二次コイルに発生する高周波電圧が交
    互に外部電極に印加されるように接続したことを特徴と
    する希ガス放電灯の点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2の出力トランスをほぼ同
    一に構成すると共に、第1の出力トランスの二次コイル
    の巻き始め端(又は巻き終り端)と第2の出力トランス
    の二次コイルの巻き終り端(又は巻き始め端)とを接続
    し、第1の出力トランスの二次コイルの巻き終り端(又
    は巻き始め端)と第2の出力トランスの二次コイルの巻
    き始め端(又は巻き終り端)とを希ガス放電灯の外部電
    極に接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    希ガス放電灯の点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2の出力トランスのそれぞ
    れの二次コイルの接続点を接地したことを特徴とする請
    求項3に記載の希ガス放電灯の点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2のスイッチング素子のオ
    フ期間を、第1,第2の出力トランスのそれぞれの二次
    コイル側の実効インダクタンスと希ガス放電灯が点灯し
    た状態の実効静電容量とにより発生するランプ電流の自
    由振動の最初の1周期以内に設定したことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の希ガス放電灯の点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2のスイッチング素子のオ
    ンデューティ比をそれぞれ60%以上に設定したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の希ガス放電灯の点灯
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010062157A (ja) * 2009-11-10 2010-03-18 Ushio Inc エキシマ放電ランプ調光装置

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