JP2001052884A - 定電力化回路及び希ガス放電灯の点灯装置 - Google Patents

定電力化回路及び希ガス放電灯の点灯装置

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JP2001052884A
JP2001052884A JP22774199A JP22774199A JP2001052884A JP 2001052884 A JP2001052884 A JP 2001052884A JP 22774199 A JP22774199 A JP 22774199A JP 22774199 A JP22774199 A JP 22774199A JP 2001052884 A JP2001052884 A JP 2001052884A
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Naotake Tatsumi
尚毅 辰巳
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NEC Home Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源変動,環境温度の変動,負荷変動などが
生じても、回路への供給電力をほぼ一定に制御できる定
電力化回路及び希ガス放電灯の点灯装置を提供する。 【解決手段】 第1,第2の電界効果形トランジスタQ
a,Qb、第1の定電流回路CC1、オペアンプOPを
含む電圧・抵抗変換回路VRCと、分圧抵抗Rc,Rd
の直列回路と、回路電流に比例した電流をQbに供給す
る第2の定電流回路CC2とからなる電力検出回路PD
ETと、第1のスイッチング素子S1、このS1にPW
M制御された駆動信号を付与する第1の駆動回路PD1
を含むDC/DCコンバータCVとを具備し、前記VR
Cを、その出力抵抗がOPへの電圧信号に応じた抵抗値
を呈するように作動させると共に、Qbに回路電流に比
例した電流を供給することにより、CC2から回路電力
に比例した電圧を出力し、この電圧をCVに付与するこ
とにより負荷回路への供給電力を定電力化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は定電力化回路に
関し、特に、内面に発光層を有するガラスバルブの外周
面に一対の帯状の外部電極を配置した希ガス放電灯を高
周波電圧発生回路に接続してなる点灯装置の定電力化回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、図11に示す希ガス
放電灯DLを提案した。同図において、Aは例えばガラ
スバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であっ
て、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体な
どの蛍光体よりなる発光層Bが形成されている。特に、
この発光層Bには所定の開口角を有するアパーチャ部
(発光層の未形成部)Baがほぼ全長に亘って形成され
ている。そして、外囲器Aの封着構造はガラスバルブの
端部にディスク状の封着ガラス板を封着して構成されて
いるが、例えば単にガラスバルブを加熱しながら縮径加
工し溶断するいわゆるトップシールによって構成するこ
ともできる。尚、この外囲器Aの密閉空間には水銀など
の金属蒸気を含まないキセノンを主成分とする希ガスが
所定量封入されている。この外囲器Aの外周面には金属
部材よりなる帯状の一対の外部電極C,Dが、外囲器A
のほぼ全長に亘って互いに離隔して配置されている。
【0003】この希ガス放電灯DLは、例えば図12に
示す点灯装置によって点灯される。この点灯装置は、例
えば周波数が30KHz,電圧が1880V程度の高周
波電圧を発生し、かつ出力波形がほぼ正弦波である高周
波電圧発生回路(例えばインバータ回路)HAと、直流
電源EBからインバータ回路HAへの直流電力の供給を
コントロールするトランジスタなどのスイッチング素子
QAと、スイッチング素子QAに駆動信号を供給する駆
動回路Pとから構成されており、このインバータ回路H
Aの出力側には希ガス放電灯DLが、外部電極C,Dに
高周波電圧が印加されるように接続されている。
【0004】この点灯装置において、外部から付与され
るオン・オフ信号(図示せず)により、駆動回路Pから
スイッチング素子QAをオン状態にする信号が付与され
ると、スイッチング素子QAがオン動作の期間中、イン
バータ回路HAが動作することによって高周波電圧が出
力され、希ガス放電灯DLの外部電極C,Dに印加され
る。これにより、希ガス放電灯DLは、熱陰極や冷陰極
を用いた放電灯のように外囲器の長手方向に沿った1つ
の放電路によって点灯するものとは異なり、外部電極
C,Dの間(外囲器Aの長手方向に対してほぼ直角方
向)に無数の放電路が形成されることによって縞状の状
態で点灯する。この状態において、希ガスの励起線によ
って発光層Bが励起されて発光し、光は主としてアパー
チャ部Baを介して外部に放出される。
【0005】特に、この希ガス放電灯DLには水銀が用
いられていないために、点灯後における光量の立ち上が
りが急峻であり、点灯と同時に光量がほぼ100%近く
にまで達するという特徴を有している。このために、フ
ァクシミリ,イメージスキャナ,複写機などのOA機器
の原稿読取用の光源として好適するものである。
【0006】例えばこの希ガス放電灯DLを上述の原稿
照射読取装置に適用した場合には、アパーチャ部構造の
採用により発光層Bの放射光の高密度化が可能となるこ
とから、原稿面照度を高めることができ、原稿の読み取
り性を改善できるものである。
【0007】しかしながら、近時、OA機器は、その処
理能力を高め、事務処理の効率化を図るために、原稿の
送り速度をさらに高速化する傾向にあり、上述の希ガス
放電灯DLをそのまま適用すると、原稿の読み取り精度
(解像度)が損なわれるようになる。このために、一層
の照度アップが求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本出願人は、
先に図13に示す希ガス放電灯の点灯装置を提案した。
この点灯装置はパルス状の高周波電圧を発生する高周波
電圧発生回路HBの出力側に希ガス放電灯DLが、外部
電極C,Dに高周波電圧が印加されるように接続して構
成されている。この高周波電圧発生回路HBは、例えば
一次コイルTRa,二次コイルTRbを有する出力トラ
ンスTRと、出力トランスTRの一次コイルTRaに直
列的に接続された電界効果形トランジスタなどのスイッ
チング素子QBと、一次コイルTRaとスイッチング素
子QBとの直列回路に並列的に接続されたコンデンサC
Aと、スイッチング素子QBにほぼ方形波の駆動信号を
付与するための駆動回路PDとから構成されている。
【0009】特に、上述の駆動回路PDには駆動信号の
オンデューティ比を変更できるようにPWM(Pulse
Width Modulation )機能が付与されており、スイッ
チング素子QBをオン動作させる駆動タイミングが、後
述する繰り返し波形の1周期(T)内において希ガス放
電灯DLに流れるランプ電流Ibの方向が反転する跳ね
返り期間(T2)内に設定されている。
【0010】このように構成された点灯装置は次のよう
に動作する。まず、高周波高電圧発生回路HBの入力側
に直流電源EBを接続すると、コンデンサCAは充電さ
れる。この状態で、駆動回路PDからスイッチング素子
QBのゲートに図14(a)に示す方形波の駆動信号を
印加すると、スイッチング素子QBは同図(b)及び図
15(a)に示すように時点t1,t2,t3・・・でオ
ン,オフ動作する。スイッチング素子QBが時点t1
オン状態になると、コンデンサCA,直流電源EBから
出力トランスTRの一次コイルTRaには図14(c)
に示すように電流(コイル電流Ic)が流れ、出力トラ
ンスTRの一次コイルTRaには電磁エネルギーが蓄積
される。次に、スイッチング素子QBが時点t2でオフ
状態になると、蓄積された電磁エネルギーの作用に基づ
いて二次コイルTRbにはパルス状の高周波電圧が発生
し、希ガス放電灯DLの外部電極C,Dに印加されるこ
とによって、外部電極間には放電が生起され、希ガス放
電灯DLは点灯状態になり、同図(d)及び図15
(b)に示すようにランプ電流Ibが流れる。このラン
プ電流Ibは、繰り返し周期におけるそれぞれの1周期
Tの前半部分の期間T1に流れると共に、希ガス放電灯
DLに蓄積された電荷がランプ電流Ibとして跳ね返り
期間T2に、期間T1の方向とは逆方向に流れるようにな
る。この跳ね返り期間T2の間にスイッチング素子QB
に駆動信号を付与すると、図14(c)に示すように、
時点t1,t3・・・においてコイル電流Icにパルス的
な電流が流れる。この電流に関連してランプ電流Ibに
は同図(d)及び図15(b)において斜線で示すラン
プ電流Ibjが、期間T2に流れるランプ電流に重畳さ
れて流れる。尚、スイッチング素子QBへの駆動信号の
付与タイミングを跳ね返り期間T2の範囲外に遅らせる
と、ランプ電流Ibは単なる減衰振動となり、斜線で示
すランプ電流Ibjは流れなくなる。これによって、希
ガス放電灯DLは図14(e)に示すように発光(φ)
し、ランプ電流Ibjの増加に対応して明るさφも同図
において斜線(φj)で示すように増加される。
【0011】この点灯装置によれば、希ガス放電灯DL
の点灯状態において、スイッチング素子QBのオフ動作
後の期間T1に流れるランプ電流Ibの方向が反転する
跳ね返り期間T2内にスイッチング素子QBをオン動作
させているために、高周波電圧発生回路HBの入力電流
をことさらに増加させなくても、跳ね返り期間T2に流
れるランプ電流をIbj分だけ増加させることができ、
これに伴って、明るさ(光量)φもφj分だけ増加させ
ることができる。従って、OA機器の原稿照射読取装置
に適用した場合には、原稿面照度を高めることができ、
原稿の送り速度の高速化にも対応が可能となる。
【0012】しかしながら、かかる点灯装置では、動作
状態において、直流電源EBの電圧変動,環境温度の変
化,希ガス放電灯DLのインピーダンス変化,高圧配線
の漏れ電流などが生ずると、高周波電圧発生回路HBへ
の供給電力が変化するために、希ガス放電灯DLの光量
を一定に保つことができなくなる。例えば高周波電圧発
生回路HBの入力電圧が電源変動などによって高くなる
と、コイル電流Icは図14(c)において点線で示す
ように時点t2での電流値が高くなる。これに伴って、
ランプ電流Ib,光量φも同図(d),(e)において
点線で示すように増加することになる。従って、OA機
器の原稿照射読取装置に適用した場合、再生品位が損な
われるという問題が生ずる。
【0013】又、この点灯装置では、電源電圧が一定に
保たれていても、環境温度の変化,希ガス放電灯DLの
インピーダンス変化,高圧配線の漏れ電流などによって
も消費電力への影響が生じ、希ガス放電灯DLの光量を
一定に保つことができなくなる。従って、点灯装置の動
作後における希ガス放電灯DLの光量の安定化が求めら
れている。
【0014】それ故に、本発明の目的は、電源変動,環
境温度の変動,負荷変動などが生じても、回路への供給
電力をほぼ一定に制御できる定電力化回路及び希ガス放
電灯の点灯装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】 従って、本発明は、上
述の目的を達成するために、電圧・抵抗変換回路を含む
電力検出回路と、第1のスイッチング素子、この第1の
スイッチング素子にPWM制御された駆動信号を付与す
る第1の駆動回路を含むDC/DCコンバータとを具備
し、前記電力検出回路は、少なくとも、第1,第2の電
界効果形トランジスタ、第1の電界効果形トランジスタ
に直列的に接続した第1の定電流回路、第1,第2の入
力端子及び出力端子を有し、出力端子を第1,第2の電
界効果形トランジスタのゲートに、第1の入力端子を第
1の定電流回路の出力側にそれぞれ接続したオペアンプ
を含む電圧・抵抗変換回路と、回路に並列的に接続し、
回路電圧に比例した電圧を発生するように構成した複数
の分圧抵抗の直列回路と、電圧・抵抗変換回路における
第2の電界効果形トランジスタに直列的に接続し、回路
電流に比例した電流を第2の電界効果形トランジスタに
供給する第2の定電流回路とから構成し、前記電圧・抵
抗変換回路を、第1,第2の電界効果形トランジスタの
ドレイン・ソース間の抵抗がオペアンプの第2の入力端
子に付与される電圧信号に応じた抵抗値を呈するように
作動させると共に、第2の電界効果形トランジスタに回
路電流に比例した電流を供給することにより、電力検出
回路における第2の定電流回路の出力側から回路電力に
比例した電圧を出力し、この電圧をDC/DCコンバー
タに付与することによりDC/DCコンバータから負荷
回路への供給電力を定電力化することを特徴とする。
【0016】又、本発明の第2の発明は、前記第1の定
電流回路と第1の電界効果形トランジスタとの間及び第
2の定電流回路と第2の電界効果形トランジスタとの間
にそれぞれ抵抗を直列的に接続すると共に、オペアンプ
の第1の入力端子を第1の定電流回路と抵抗との接続点
に接続し、かつ回路電力に比例した出力電圧を第2の定
電流回路と抵抗との接続点から取り出し、DC/DCコ
ンバータに付与するように構成したことを特徴とする。
【0017】又、本発明の第3の発明は、前記電圧・抵
抗変換回路において、第1,第2の電界効果形トランジ
スタは、ゲート電圧対ドレイン・ソース間の抵抗特性が
同一又は近似していることを特徴とし、第4の発明は、
前記電圧・抵抗変換回路において、第1,第2の電界効
果形トランジスタは、同一ペレットに隣接又は近接して
配置したことを特徴とし、第5の発明は、前記第2の定
電流回路に、回路に直列的に接続した抵抗に生ずる電圧
をフィードバックすることにより、第2の定電流回路か
ら第2の電界効果形トランジスタに回路電流に比例した
電流を供給するように構成したことを特徴とする。
【0018】又、本発明の第6の発明は、前記DC/D
Cコンバータは、少なくとも、第1のスイッチング素子
と、コイルと、コンデンサと、ダイオードと、電力検出
回路からの出力信号に基づいてPWM制御された駆動信
号を第1のスイッチング素子に付与する第1の駆動回路
とから構成したことを特徴とし、第7の発明は、前記D
C/DCコンバータにおける第1の駆動回路は、少なく
とも、電力検出回路からの信号と基準電圧との誤差分に
応じた信号を出力するエラーアンプと、三角波発振器
と、エラーアンプ及び三角波発振器の出力信号に基づい
てPWM制御された信号を出力するオペアンプとから構
成したことを特徴とする。
【0019】又、本発明の第8の発明は、電圧・抵抗変
換回路を含む電力検出回路と、第1のスイッチング素
子、この第1のスイッチング素子にPWM制御された駆
動信号を付与する第1の駆動回路を含むDC/DCコン
バータと、一次コイル,二次コイルを有する出力トラン
ス、出力トランスの一次コイルに直列的に接続した第2
のスイッチング素子,電流検出回路、及び第2のスイッ
チング素子にデューティ比,周波数が一定の駆動信号を
付与する第2の駆動回路を含み、第2のスイッチング素
子のスイッチング動作に基づいて出力トランスの二次コ
イル側にパルス状の高周波電圧を発生する高周波電圧発
生回路と、内面に発光層を有し、かつ内部空間に希ガス
を封入した外囲器の外周面に金属部材よりなる帯状の一
対の外部電極を、外囲器のほぼ全長に亘って互いに離隔
して配置してなる希ガス放電灯とを具備し、前記電力検
出回路は、少なくとも、第1,第2の電界効果形トラン
ジスタ、第1の電界効果形トランジスタに直列的に接続
した第1の定電流回路、第1,第2の入力端子及び出力
端子を有し、出力端子を第1,第2の電界効果形トラン
ジスタのゲートに、第1の入力端子を第1の定電流回路
の出力側にそれぞれ接続したオペアンプを含む電圧・抵
抗変換回路と、回路に並列的に接続し、回路電圧に比例
した電圧を発生するように構成した複数の分圧抵抗の直
列回路と、電圧・抵抗変換回路における第2の電界効果
形トランジスタに直列的に接続し、回路電流に比例した
電流を第2の電界効果形トランジスタに供給する第2の
定電流回路とから構成し、前記高周波電圧発生回路の入
力側に電力検出回路及びDC/DCコンバータを、出力
側に希ガス放電灯をそれぞれ接続し、前記電圧・抵抗変
換回路を、第1,第2の電界効果形トランジスタのドレ
イン・ソース間の抵抗がオペアンプの第2の入力端子に
付与される電圧信号に応じた抵抗値を呈するように作動
させると共に、第2の電界効果形トランジスタに回路電
流に比例した電流を供給することにより、電力検出回路
における第2の定電流回路の出力側から回路電力に比例
した電圧を出力し、この電圧をDC/DCコンバータに
付与することによりDC/DCコンバータから高周波電
圧発生回路への供給電力を定電力化することを特徴とす
る。
【0020】又、本発明の第9の発明は、前記高周波電
圧発生回路における第2の駆動回路から出力される駆動
信号のオンデューティ比を60%以上に設定したことを
特徴とし、第10の発明は、前記高周波電圧発生回路に
おける第2のスイッチング素子のオフ期間を、出力トラ
ンスの二次コイル側の実効インダクタンスと希ガス放電
灯が点灯した状態の実効静電容量とにより発生するラン
プ電流の自由振動の最初の1周期以内に設定したことを
特徴とする。
【0021】さらに、本発明の第11の発明は、前記電
力検出回路における第2の定電流回路に、電力検出回
路,DC/DCコンバータ,高周波電圧発生回路のいず
れかの回路に直列的に接続した抵抗に生ずる電圧をフィ
ードバックすることにより、第2の定電流回路から第2
の電界効果形トランジスタに回路電流に比例した電流を
供給するように構成したことを特徴とし、第12の発明
は、前記高周波電圧発生回路における第2のスイッチン
グ素子に抵抗を直列的に接続すると共に、この抵抗に発
生する電圧を積分回路を介して電力検出回路における第
2の定電流回路に、制御信号としてフィードバックした
ことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる定電力化回
路について図1〜図2を参照して説明する。同図におい
て、定電力化回路は、例えば回路電力(被測定電力)に
比例した電圧を出力する電力検出回路PDETと、この
出力電圧に基づいて定電力化機能を呈するDC/DCコ
ンバータCVとから構成されており、直流電源E1と負
荷回路LDとの間に接続されている。
【0023】この電力検出回路PDETは、例えば直流
電源E1に並列的に接続された分圧抵抗Rc,Rdの直
列回路と、電圧・抵抗変換回路VRCと、電圧・抵抗変
換回路VRCの抵抗Rbと直流電源E1との間に接続さ
れた第2の定電流回路CC2と、回路(回路電流Ieが
流れるメイン回路)に直列的に接続された抵抗Reとか
ら構成されており、抵抗Rcと抵抗Rdとの接続点はオ
ペアンプOPの第2の入力端子に接続されている。又、
この電力検出回路PDETには抵抗Reを介してDC/
DCコンバータCVが接続されており、出力端子Tbに
は後述するDC/DCコンバータCVにおける第1の駆
動回路PD1が接続されている。尚、第2の定電流回路
CC2は、第2の定電流回路CC2にフィードバックさ
れる抵抗Reの端子電圧によって回路電流Ieに比例し
た電流Isが流れるように制御される。
【0024】又、上述の電圧・抵抗変換回路VRCは、
例えば第1の定電流回路CC1と、第1の定電流回路C
C1に抵抗Raを介して直列的に接続された第1の電界
効果形トランジスタQaと、第2の定電流回路CC2に
抵抗Rbを介して直列的に接続された第2の電界効果形
トランジスタQbと、第1,第2の入力端子及び出力端
子を有し、出力端子が第1,第2の電界効果形トランジ
スタQa,Qbのゲートに、第1の入力端子(例えば−
で表示された反転入力端子)が第1の定電流回路CC1
の出力側(第1の定電流回路CC1と抵抗Raとの接続
点)にそれぞれ接続されたオペアンプOPとから構成さ
れている。尚、Taは入力端子、Tbは出力端子であ
り、入力端子TaはオペアンプOPの第2の入力端子
(例えば+で表示された非反転入力端子)に、出力端子
Tbは第2の定電流回路CC2と抵抗Rbとの接続点に
それぞれ接続されている。
【0025】特に、第1,第2の電界効果形トランジス
タQa,Qbは、好ましくは同一ペレットに隣接又は近
接して配置されており、それぞれのゲート電圧対ドレイ
ン・ソース間の抵抗特性が同一又は近似するように設定
されている。又、抵抗Ra,Rbは同一の抵抗値が推奨
されるが、異なった抵抗値に設定することも可能であ
る。
【0026】さらに、上述のDC/DCコンバータCV
は、例えば第1のスイッチング素子S1と、第1のスイ
ッチング素子S1に直列的に接続されたコイルLと、コ
イルLの入力側(第1のスイッチング素子S1との接続
側)とアースとの間に逆方向に接続されたダイオードD
1と、コイルLの出力側(負荷回路LD側)とアースと
の間に接続されたコンデンサC1と、第1のスイッチン
グ素子S1にPWM制御された駆動信号V1を付与する
第1の駆動回路PD1と、第1のスイッチング素子S1
の入力側(抵抗Re側)とアースとの間に接続され、回
路電流Ieを平均値化した直流に平滑するコンデンサC
4とから構成されている。尚、第1のスイッチング素子
S1は、例えばPチャンネルの電界効果形トランジスタ
などによって構成されている。特に、このDC/DCコ
ンバータCVは、図示例では入力電圧(直流電源E1の
電圧)Vaと出力電圧(負荷回路LD側の電圧)Vbと
がVa>Vb の関係を有する降圧型コンバータとして
構成されているが、例えば昇圧型コンバータ,昇降圧型
コンバータ,極性反転型コンバータなどに置換すること
も可能である。
【0027】このDC/DCコンバータCVにおける第
1の駆動回路PD1は、例えば図2に示すように、エラ
ーアンプ(誤差増幅器)OP1と、エラーアンプOP1
の反転入力端子(−)と出力端子との間に接続された抵
抗R1とコンデンサC2の直列回路と、エラーアンプO
P1の非反転入力端子(+)に接続された基準電源(基
準電圧)E2と、非反転入力端子(+)にエラーアンプ
OP1の出力端子が接続された比較回路(コンパレー
タ)OP2と、比較回路OP2の反転入力端子(−)に
接続された三角波発振器OSCと、比較回路OP2の出
力側に接続された第1のドライバー回路DR1とから構
成されており、エラーアンプOP1の反転入力端子
(−)は電力検出回路PDETの出力端子Tbに、第1
のドライバー回路DR1の出力側は第1のスイッチング
素子S1のゲートにそれぞれ接続されている。
【0028】このように構成された定電力化回路は、次
のように動作する。まず、直流電源E1の電圧(被測定
電圧)Vaが分圧抵抗Rc,Rdの抵抗比によって分圧
され、分圧された電圧は入力端子Taを介してオペアン
プOPの第2の入力端子に入力電圧信号VINとして付与
される。すると、オペアンプOPの出力端子からは信号
が出力され、第1,第2の電界効果形トランジスタQ
a,Qbのゲートに供給され、第1,第2の電界効果形
トランジスタQa,Qbはオン状態になる。第1の電界
効果形トランジスタQaがオン状態になると、第1の定
電流回路CC1から抵抗Raを介して第1の電界効果形
トランジスタQaに電流Ipが流れる。これによって、
第1の定電流回路CC1と抵抗Raとの接続点には、抵
抗Raの抵抗(Ra)及び第1の電界効果形トランジス
タQaのドレイン・ソース間の抵抗RDS1による電圧
Vp[Vp=Ip×(Ra+RDS1)]が発生し、オ
ペアンプOPの第1の入力端子にフィードバックされ
る。この結果、電圧Vpは電圧信号VINに比例した電圧
値に制御される。ここで、Kを比例定数とすると、電圧
Vpと電源電圧Vaとは Vp=Ip×(Ra+RDS
1)=K×Va の関係を有することから、抵抗Raの
抵抗(Ra)及び第1の電界効果形トランジスタQaの
ドレイン・ソース間の抵抗RDS1の和は、Ra+RD
S1=(K/Ip)×Va となる。従って、抵抗Ra
の抵抗(Ra)及び第1の電界効果形トランジスタQa
のドレイン・ソース間の抵抗RDS1の和は電源電圧V
aに比例することになる。
【0029】一方、第1の電界効果形トランジスタQa
がオン状態になると同時に、第2の電界効果形トランジ
スタQbもオン状態になる。第1,第2の電界効果形ト
ランジスタQa,Qbは同一ペレット上に隣接又は近接
して配置されており、しかも、それぞれのゲート電圧対
ドレイン・ソース間の抵抗特性が同一又は近似するよう
に設定されているために、第1の電界効果形トランジス
タQaへのゲート電圧と同じゲート電圧が第2の電界効
果形トランジスタQbのゲートにも付与される。このた
めに、第2の電界効果形トランジスタQbのドレイン・
ソース間の抵抗RDS2は第1の電界効果形トランジス
タQaのドレイン・ソース間の抵抗RDS1とほぼ等し
くなり、抵抗Ra,Rbの抵抗(Ra,Rb)をRa=
Rbと設定した場合、抵抗Rbの抵抗(Rb)及び第2
の電界効果形トランジスタQbのドレイン・ソース間の
抵抗RDS2の和は電源電圧(電圧信号VIN)Vaに比
例した抵抗値を呈する。そして、第2の電界効果形トラ
ンジスタQbには第2の定電流回路CC2の制御によっ
て回路電流(被測定電流)Ieに比例した電流Isが流
れることから、電圧・抵抗変換回路VRCの出力端子T
bに生ずる出力電圧VsはVs=Is×(Rb+RDS
2)=(K1×Ie)×(K2×Va)=K3×Ie×
Va=K3×Psとなり、出力電圧Vsは被測定電力P
sに比例することになる。尚、K1,K2,K3は比例
定数である。
【0030】このように回路電力Psに比例した出力電
圧Vsは、出力端子Tbを介して第1の駆動回路PD1
におけるエラーアンプOP1の反転入力端子(−)に付
与される。エラーアンプOP1では反転入力端子(−)
に付与された電圧Vsと非反転入力端子(+)に接続さ
れた基準電圧E2との差分(誤差分)が増幅され、比較
回路OP2に入力される。比較回路OP2ではエラーア
ンプOP1の出力信号と三角波発振器OSCからの三角
波信号とが比較され、その出力信号の大きさに関連する
パルス幅の駆動信号(PWM制御された信号)V1が第
1のドライバー回路DR1を介して第1のスイッチング
素子S1のゲートに付与される。この結果、DC/DC
コンバータCVは、回路電力に比例した出力電圧Vsに
基づいてPWM制御された駆動信号V1の第1のスイッ
チング素子S1への付与・停止によって作動し、その出
力電圧VbはコイルL,コンデンサC1,ダイオードD
1などとの協働作用により、直流電源E1の電圧Vaよ
り低い電圧に制御されると共に、その出力電力Psはほ
ぼ一定に維持される。
【0031】ところで、この定電力化回路において、D
C/DCコンバータCVにおける第1のスイッチング素
子S1は電力検出回路PDETの出力電圧Vsに基づい
てPWM制御された駆動信号V1によってスイッチング
される関係で、DC/DCコンバータCVから負荷回路
LDにはほぼ一定の電力が供給される。特に、この定電
力化回路では、直流電源E1の電源変動,環境温度の変
化などによる負荷回路LDの特性変化を極力軽減できる
ものである。
【0032】例えば電源変動により直流電源E1の電圧
Vaが高くなると、電圧Vbも高くなり、負荷回路LD
に供給される電力も大きくなる。これと同時に、抵抗R
c,Rdによって分配された電圧VINが高くなると共
に、回路電流Ieも増加することから、電力検出回路P
DETの出力電圧Vsは高くなる。しかしながら、この
出力電圧VsはDC/DCコンバータCVにおける第1
の駆動回路PD1にフィードバックされ、第1の駆動回
路PD1からはPWM制御によってハイレベル期間が短
縮された駆動信号V1が出力される。第1のスイッチン
グ素子S1は、この駆動信号V1によってオン期間が短
くなるようにスイッチング制御される結果、DC/DC
コンバータCVから負荷回路LDにはほぼ一定の電力が
供給されることになる。尚、電圧Vaが低下した場合、
上述とは逆の動作が行なわれる。
【0033】又、直流電源E1の電圧Vaが一定である
にも拘らず、環境温度の変化などによって負荷特性が変
化し、負荷電流が減少したり、或いは増加したりするこ
とがある。例えば負荷電流が減少した場合、負荷回路L
Dの消費電力は減少することになり、電力検出回路PD
ETの出力電圧Vsも低くなる。この結果、第1の駆動
回路PD1からはPWM制御によってオン期間が増大さ
れた駆動信号V1が出力される。第1のスイッチング素
子S1は、この駆動信号V1によってスイッチング制御
される結果、DC/DCコンバータCVから負荷回路L
Dにはほぼ一定の電力が供給されることになる。
【0034】この実施例によれば、電力検出回路PDE
Tからは、回路電圧Vaに比例した出力抵抗を呈する電
圧・抵抗変換回路VRCと回路電流に比例した電流Is
に制御される第2の定電流回路CC2とによって、回路
電力Psに比例する電圧Vsが出力され、この出力電圧
VsはDC/DCコンバータCVにおける第1の駆動回
路PD1に付与される。従って、DC/DCコンバータ
CVにおける第1のスイッチング素子S1はこのような
出力電圧Vsに基づいてPWM制御された駆動信号V1
によってスイッチング制御される結果、DC/DCコン
バータCVから負荷回路LDには、直流電源E1の電源
変動,環境温度の変化,負荷回路LDの特性変化などに
あまり影響されることなく、ほぼ一定の電力が供給され
ることになる。
【0035】又、この電力検出回路PDETは、回路構
成が比較的に簡単であることから、電圧・抵抗変換回路
VRC,第2の定電流回路CC2,分圧抵抗Rc及びR
dなどのIC化が容易であり、小形化が容易である上
に、量産によって比較的に安価に製造することができ
る。従って、定電力化回路も安価に構成することが可能
になる。
【0036】さらに、電圧・抵抗変換回路VRCにおい
て、第1,第2の電界効果形トランジスタQa,Qbの
ドレイン側に接続されている抵抗Ra,Rbの抵抗値を
適当な値に設定することにより、ドレイン・ソース電圧
対ドレイン・ソース電流の直線性の範囲を拡大できるこ
とから、抵抗Rb及び第2の電界効果形トランジスタQ
bのドレイン・ソース間の抵抗RDS2の和はオペアン
プOPへの入力電圧信号VINに比例した良好な抵抗を呈
する。従って、出力端子Tbには回路電力Psに比例し
たより精度の高い電圧Vsが出力されることから、定電
力化回路として優れた機能が得られる。
【0037】図3は本発明にかかる定電力化回路の他の
実施例を示すものであって、基本的な構成及び回路動作
は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異なる点
は、負荷回路LDのアース側に抵抗Rhを直列的に接続
すると共に、抵抗Rhに生ずる電圧Vhを第2の定電流
回路CC2にフィードバックするように構成したことで
ある。尚、図1において、回路に直列的に接続されてい
る抵抗Reは省略されている。
【0038】この実施例によれば、抵抗Rhには負荷回
路LDに流れる電流に対応する電圧Vhが発生すること
から、このような電圧Vhによって制御される第2の定
電流回路CC2から第2の電界効果形トランジスタQb
へは一層に負荷電流に比例した電流Isが流れる。従っ
て、電力検出回路PDETからは一層に負荷電力に比例
した電圧Vsが出力され、DC/DCコンバータCVか
ら負荷回路LDへの供給電力をほぼ一定にできる。
【0039】図4〜図8は図1〜図2に示す定電力化回
路の希ガス放電灯の点灯装置への応用例を示すものであ
る。同図において、DLは希ガス放電灯であって、次の
ように構成されている。即ち、1は、例えばガラスバル
ブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であって、そ
の内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体などの蛍
光体よりなる発光層2が形成されている。特に、この発
光層2には所定の開口角で発光層の形成されないアパー
チャ部2aがほぼ全長に亘って形成されている。そし
て、外囲器1の封着構造はガラスバルブの端部にディス
ク状の封着ガラス板を封着して構成されているが、例え
ば単にガラスバルブを加熱しながら縮径加工し溶断する
いわゆるトップシールによって構成することもできる。
尚、この外囲器1の密閉空間には後述するように水銀な
どの金属蒸気を含まないキセノンを主成分とする希ガス
が所定量封入されている。
【0040】この外囲器1の外周面にはシート構体3が
密着するように巻回されている。このシート構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有する絶縁
性の透光性シート4と、この透光性シート4の一方の面
に互いに所定の間隔だけ離隔配置して接着された金属部
材よりなる帯状の一対の外部電極5,6と、この外部電
極5,6の端部から導出された端子51,61と、透光
性シート4の一方の面及び外部電極5,6の面に付与さ
れた接着層9とから構成されている。尚、シート構体3
の外囲器1への装着状態において、外部電極5,6の一
方の側縁部間には第1の開口部7が、他方の側縁部間に
は第2の開口部8がそれぞれ形成されており、発光層2
からの光は主としてアパーチャ部2aから第1の開口部
7を介して外部に放出される。
【0041】上述のシート構体3は外囲器1の外周面
に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シート4との間
に位置するように装着(巻回)されている。このシート
構体3の外囲器1への装着は、例えば図8に示すように
行われる。まず、シート構体3をステージ10に展開状
態で配置する。次に、このシート構体3における透光性
シート4の一端4aに外囲器1を配置すると共に、外囲
器1が一対の従動ローラ11,11にて透光性シート4
に押し付けられるようにセットした上で、ステージ10
を若干M方向に移動させた後、N方向に移動させる。す
ると、外囲器1は透光性シート4の上を転動し、その外
周面にはシート構体3が巻回されることにより装着が行
われる。尚、シート構体3において、外部電極5,6は
その表面に形成された接着層9を利用して外囲器1の外
周面に接着されており、透光性シート4はそれの一方の
面に形成された接着層9を利用して巻回時に外囲器1の
外周面に接着されると共に、それぞれの端部4a,4b
は第2の開口部8で重ね合わされて接着されている。
【0042】上述の希ガス放電灯DLの外囲器1の構成
部材としては、例えば150°Cにおける体積抵抗率が
1×109Ωcm以上であり、酸化珪素,酸化硼素を主
成分とする鉛を含まない硼珪酸ガラス系(以下、便宜的
にBFKガラスと呼称する)が好適する。このBFKガ
ラスは、例えば酸化珪素(67.6%),アルミナ(4
%),酸化硼素(18%),酸化ナトリウム(1%),
酸化カリウム(8%),酸化リチウム(1%),酸化チ
タン(0.4%)などから構成されている。この他に
も、鉛ガラスやバリウムガラスなどが適用できる。この
バリウムガラスは、例えば珪酸,アルミナ,硼酸,カリ
ウム,バリウム,カルシウムなどの酸化物などから構成
されている。これらガラスの肉厚は0.2〜0.7mm
の範囲(好ましくは0.4〜0.7mmの範囲)に設定
されている。しかしながら、肉厚が0.4mm未満、特
に0.2mm未満になると、外囲器1の機械的な強度が
極端に低下するために、量産設備による生産工程でのガ
ラス破損に伴う不良率が増加するようになるし、逆に、
肉厚が0.7mmを超えると、縞状の放電状態が目視さ
れ、アパーチャ部2aから放出される光にチラツキが生
ずることがある。従って、外囲器1の肉厚は上記範囲内
に設定することが望ましい。尚、場合によっては、外囲
器1の肉厚はそれの上限を逸脱して設定することも可能
である。
【0043】又、この外囲器1の内部空間にはキセノン
ガスを主成分とする希ガスが封入されており、その封入
圧力は例えば83〜200トルの範囲に設定されてい
る。この範囲では始動特性,光出力(原稿面照度),チ
ラツキに関する改善効果が得られる。しかしながら、封
入圧力が83トル未満になると、光出力に対する改善効
果が不十分になるし、逆に、封入圧力が200トルを超
えると、始動特性が損なわれるのみならず、縞状の放電
状態が目視され、アパーチャ部2aから放出される光に
チラツキが生ずることがある。従って、希ガスの封入圧
力は上記範囲内に設定することが望ましい。尚、希ガス
放電灯の用途,要求などによっては、希ガスの封入圧力
は上記範囲から逸脱して設定することも可能である。
【0044】さらには、発光層2は、希ガス放電灯の用
途によって、使用する蛍光体が1種のみにて構成された
り、2種以上を混合して構成されたりする。例えば三波
長域発光形の場合には、例えば青色領域に発光スペクト
ルを有するユーロピウム付活アルミン酸バリウム・マグ
ネシウム蛍光体,緑色領域に発光スペクトルを有するセ
リウム・テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体,赤色領
域に発光スペクトルを有するユーロピウム付活硼酸イッ
トリウム・ガドリウム蛍光体を混合してなる混合蛍光体
にて形成され、その付着量は1cm2当たり5〜30m
gの範囲に設定されている。この範囲では十分の光量
(光出力)が得られるものの、その付着量が5mg未満
になると、光量不足によって原稿面照度が不十分になる
し、逆に、付着量が30mgを超えると、均質な発光層
の形成が困難になる。従って、発光層2の付着量は上記
範囲内に設定することが望ましい。尚、希ガス放電灯の
用途,要求などによっては、発光層の付着量は上記範囲
から逸脱して設定することも可能である。
【0045】一方、パルス状の高周波高電圧を発生する
高周波電圧発生回路HCは、DC/DCコンバータCV
の出力側に接続されている。この高周波電圧発生回路H
Cは、例えば一次コイルTRa,二次コイルTRbを有
する出力トランスTRと、出力トランスTRの一次コイ
ルTRaに直列的に接続された第2のスイッチング素子
S2と、第2のスイッチング素子S2に付与する駆動信
号V2を発生する第2の駆動回路PD2と、第2の駆動
回路PD2と第2のスイッチング素子S2のゲートとの
間に接続された第2のドライバー回路DR2とから構成
されている。尚、第2のスイッチング素子S2は、例え
ばNチャンネルの電界効果形トランジスタなどによって
構成されている。又、第2の駆動回路PD2は、一定の
オンデューティ比(例えば60%以上の固定デューテ
ィ),一定の周波数(例えば50〜100KHz)の駆
動信号V2が出力されるように構成されている。
【0046】さらに、高周波電圧発生回路HCにおい
て、出力トランスTRの二次コイルTRbには希ガス放
電灯DLが、その外部電極5,6にパルス状の高周波電
圧が印加されるように接続されており、外部電極5,6
のうち一方の外部電極6が接地されている。特に、第2
の駆動回路PD2からの駆動信号V2に基づく第2のス
イッチング素子S2のオフ期間は、出力トランスTRの
二次コイルTRb側の実効インダクタンスと希ガス放電
灯DLが点灯した状態の実効静電容量とにより発生する
ランプ電流の自由振動の最初の1周期以内、好ましくは
ランプ電流の方向が反転する跳ね返り期間(T2)の間
に設定されている。
【0047】このように構成された点灯装置は次のよう
に動作する。まず、直流電源E1を回路に接続すると、
電力検出回路PDETは図1で説明したように動作し、
出力端子Tbからは回路電力に比例した電圧Vsが出力
され、第1の駆動回路PD1におけるエラーアンプOP
1の反転入力端子(−)に付与される。エラーアンプO
P1では電力検出回路PDETからの電圧Vsと非反転
入力端子(+)に接続された基準電圧E2との差分(誤
差分)が増幅され、比較回路OP2に入力される。比較
回路OP2ではエラーアンプOP1の出力信号と三角波
発振器OSCからの三角波信号とが比較され、その出力
信号の大きさに関連するパルス幅の駆動信号(PWM制
御された信号)V1が第1のドライバー回路DR1を介
して第1のスイッチング素子S1のゲートに付与され
る。この結果、DC/DCコンバータCVは、回路電力
に比例した出力電圧Vsに基づいてPWM制御された駆
動信号V1の第1のスイッチング素子S1への付与・停
止によって作動し、その出力電圧VbはコイルL,コン
デンサC1,ダイオードD1などとの協働作用により、
直流電源E1の電圧Vaより低い電圧に制御されると共
に、その出力電力Psはほぼ一定に維持される。
【0048】この状態において、図9(a)に示すよう
に、第2の駆動回路PD2から第2のドライバー回路D
R2を介してオンデューティ比,周波数が一定であり、
時点t1,t2,t3・・・において交互にハイレベル,
ロウレベルとなる駆動信号V2が第2のスイッチング素
子S2のゲートに付与されると、第2のスイッチング素
子S2は、同図(b)に示すように、時点t1において
オン状態になる。第2のスイッチング素子S2がオン状
態になると、DC/DCコンバータCVから高周波電圧
発生回路HCにおける出力トランスTRの一次コイルT
Ra,第2のスイッチング素子S2には、同図(c)に
示すように、ほぼ直線的に増加するコイル電流Icが流
れることにより、出力トランスTRの一次コイルTRa
には電磁エネルギーが蓄積される。
【0049】第2の駆動回路PD2から第2のスイッチ
ング素子S2に付与される駆動信号V2は、デューティ
比及び周波数が一定であることから、第2のスイッチン
グ素子S2は、これらの駆動条件に従って規則的に、図
9(b)に示すように、時点t2においてオン状態から
オフ状態になる。これにより、コイル電流Icも同図
(c)に示すように時点t2において流れなくなる。こ
の際に、出力トランスTRの一次コイルTRaに蓄積さ
れた電磁エネルギーの作用に基づき、二次コイルTRb
には一次コイルTRaと二次コイルTRbとの卷線比に
よるパルス状の高周波電圧が発生し、希ガス放電灯DL
の外部電極5,6に印加される。そして、外部電極5,
6間には放電が生起され、希ガス放電灯DLは点灯状態
になり、同図(d)に示すように、ほぼ時点t2からラ
ンプ電流Ibが流れ始めると共に、希ガス放電灯DLが
コンデンサを形成する関係で同放電灯に電荷が蓄積され
る。ランプ電流Ibが0になると、希ガス放電灯DLに
蓄積された電荷が再びランプ電流として最初の期間T1
(図15参照)の方向とは逆方向に流れるようになる。
尚、この逆方向の期間T2を便宜的に跳ね返り期間と呼
称する。これに伴って、希ガス放電灯DLは、図9
(e)に示すように、発光(φ)を呈する。
【0050】次に、図9(a)に示すように、時点t3
において駆動信号V2が再びハイレベルになると、第2
のスイッチング素子S2は、同図(b)に示すように、
時点t3において再びオン状態になる。これによって、
出力トランスTRの一次コイルTRaには再びコイル電
流Icが流れるのであるが、同図(c)に示すように、
時点t3(t1)においてパルス的に流れた後、ほぼ直線
的に増加する。このパルス的なコイル電流Icに基づい
て出力トランスTRの二次コイルTRbには電力が供給
される関係で、跳ね返り期間T2中に流れるランプ電流
に同図(d)において斜線で示すランプ電流Ibjが重
畳されると共に、同図(e)において斜線で示す光量φ
jがランプ光量φに重畳される。
【0051】特に、図9(b)に示すように、第2のス
イッチング素子S2がオフ状態からオン状態に反転する
時点t3が、出力トランスTRの二次コイルTRb側の
実効インダクタンスと希ガス放電灯DLが点灯した状態
の実効静電容量とにより発生するランプ電流の自由振動
の最初の1周期以内(好ましくはランプ電流の方向が反
転する跳ね返り期間T2の間)に設定されているため
に、上述の斜線で示す電流Ibjを、ランプ電流の自由
振動成分に有効に重畳させることができる。以下、時点
3以降も時点t1〜t3期間と同様な動作が継続的に繰
り返し行なわれる。
【0052】ところで、この点灯装置において、DC/
DCコンバータCVにおける第1のスイッチング素子S
1は電力検出回路PDETの出力電圧Vsに基づいてP
WM制御された駆動信号V1によってスイッチングされ
る関係で、DC/DCコンバータCVから高周波電圧発
生回路HCにはほぼ一定の電力が供給される。この結
果、希ガス放電灯DLの光量はほぼ一定に維持されるこ
とになる。特に、この点灯装置では、直流電源E1の電
源変動,環境温度の変化,希ガス放電灯DLのインピー
ダンス変化,高圧配線の漏れ電流などによる希ガス放電
灯DLの光量変化を軽減できるものである。
【0053】例えば電源変動により直流電源E1の電圧
Vaが高くなると、電圧Vbも高くなり、高周波電圧発
生回路HCに供給される電力も大きくなる。これと同時
に、抵抗Rc,Rdによって分配された電圧VINが高く
なると共に、回路電流Ieも増加することから、電力検
出回路PDETの出力電圧Vsは高くなる。しかしなが
ら、この出力電圧VsはDC/DCコンバータCVにお
ける第1の駆動回路PD1にフィードバックされ、第1
の駆動回路PD1からはPWM制御によってハイレベル
期間が短縮された駆動信号V1が出力される。第1のス
イッチング素子S1は、この駆動信号V1によってオン
期間が短くなるようにスイッチング制御される結果、D
C/DCコンバータCVから高周波電圧発生回路HCに
はほぼ一定の電力が供給されることになる。尚、電圧V
aが低下した場合には上述とは逆の動作が行なわれる。
【0054】又、直流電源E1の電圧Vaが一定である
にも拘らず、環境温度の変化などによって希ガス放電灯
DLの特性が変化し、ランプ電流が減少したり、或いは
増加したりすることがある。例えばランプ電流Ibが減
少した場合、高周波電圧発生回路HCに供給される電力
は減少し、希ガス放電灯DLの光量も定常状態よりも少
なくなる。この場合、図9(c)に示す時点t2におけ
るコイル電流Ic(回路電流Ie)も小さくなることか
ら、電力検出回路PDETの出力電圧Vsは低くなる。
この結果、第1の駆動回路PD1からはPWM制御によ
ってオン期間が増大された駆動信号V1が出力される。
第1のスイッチング素子S1は、この駆動信号V1によ
ってスイッチング制御される結果、DC/DCコンバー
タCVから高周波電圧発生回路HCにはほぼ一定の電力
が供給されることになり、希ガス放電灯DLの光量もほ
ぼ一定に維持されることになる。
【0055】この実施例によれば、電力検出回路PDE
Tから出力される回路電力に比例した電圧VsはDC/
DCコンバータCVの第1の駆動回路PD1に入力さ
れ、第1の駆動回路PD1からは上述の電圧Vsに基づ
いてPWM制御された駆動信号V1が出力され、この駆
動信号V1によって第1のスイッチング素子S1がスイ
ッチング制御される結果、DC/DCコンバータCVか
ら高周波電圧発生回路HCにはほぼ一定の電力が供給さ
れる。このために、高周波電圧発生回路HCへの入力電
力は電源変動,環境の温度変化,希ガス放電灯の特性変
化などに影響されることなくほぼ一定に制御することが
できる。従って、希ガス放電灯DLの光量を安定化させ
ることができる。
【0056】又、DC/DCコンバータCVは高周波電
圧発生回路HCに一定の電力を供給するように構成され
ているために、高周波電圧発生回路HCの構成を何の制
御も不要で、第2のスイッチング素子S2のオン・オフ
動作を単に一定周期で繰り返すだけの単純な構成にでき
る。従って、回路構成が簡単になり、コストの低減が可
能になる。
【0057】さらには、希ガス放電灯DLの点灯状態に
おけるランプ電流Ibは出力トランスTRの二次コイル
TRb側の実効インダクタンスと希ガス放電灯DLが点
灯した状態の実効静電容量とによる自由振動に基づいて
流れるのであるが、ランプ電流の方向が反転する跳ね返
り期間T2に、第2のスイッチング素子S2が再びオン
動作する際に生ずるパルス的なコイル電流に基づき、図
9(d)において斜線で示すランプ電流Ibjが重畳さ
れる。このために、高周波電圧発生回路HCの入力電流
をことさらに増加させなくても、実質的にランプ電流を
増加させることができ、これに伴って、明るさも同図
(e)において斜線で示すようにさらに増加させること
ができる。従って、希ガス放電灯DLの光量増加のみな
らず、点灯装置の効率も高めることができる。
【0058】図10は本発明にかかる定電力化回路の希
ガス放電灯の点灯装置への異なった適用例を示すもので
あって、基本的な回路構成と動作は図2及び図3に示す
希ガス放電灯の点灯装置とほぼ同じである。異なる点
は、高周波電圧発生回路HCにおける第2のスイッチン
グ素子S2に抵抗Rhを直列的に接続したことと、第2
のスイッチング素子S2と抵抗Rhとの接続点に抵抗R
2,コンデンサC3よりなる積分回路(DC変換回路)
SDを接続したことと、この積分回路SDの出力電圧V
Hによって第2の定電流回路CC2を制御することであ
る。
【0059】この実施例によれば、第2の定電流回路C
C2から第2の電界効果形トランジスタQbに供給され
る電流Isは高周波電圧発生回路HCの一次側に流れる
コイル電流Icに比例することになるために、高周波電
圧発生回路HCへの供給電力の定電力化を、動作状態に
応じて精度よく行なうことができる。
【0060】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば第1,第2の電界効果形トラン
ジスタに直列に接続される抵抗は省略することもでき
る。又、第1,第2のスイッチング素子はFETの他、
トランジスタなども利用可能である。又、第1,第2の
ドライバー回路は省略することもできる。又、点灯装置
に組み込まれる希ガス放電灯において、外囲器に装着さ
れる絶縁部材は透光性シートの他に、熱収縮性樹脂チュ
ーブを適用したりすることもできるし、或いは省略する
こともできるし、発光層はアパーチャ部を省略して外囲
器の内面全体に形成することもできるし、外部電極の側
縁部に鋸歯状などの異形部を形成したりすることもでき
る。さらには、外部電極の形態において、帯状とは全体
としての形態が帯状であることを意味し、側縁部や側縁
部でない部分に異形部,孔などが存在したりするものも
含まれるものとする。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電力検出
回路からは、回路電圧に比例した出力抵抗を呈する電圧
・抵抗変換回路と回路電流に比例した電流に制御される
第2の定電流回路とによって、回路電力に比例する電圧
が出力され、この出力電圧はDC/DCコンバータにお
ける第1の駆動回路に付与される。従って、DC/DC
コンバータにおける第1のスイッチング素子はこのよう
な出力電圧に基づいてPWM制御された駆動信号によっ
てスイッチング制御される結果、DC/DCコンバータ
から負荷側には、直流電源の電源変動,環境温度の変
化,負荷側の特性変化などにあまり影響されることな
く、ほぼ一定の電力を供給できる。
【0062】又、この電力検出回路は、回路構成が比較
的に簡単であることから、電圧・抵抗変換回路,第2の
定電流回路,分圧抵抗などのIC化が容易であり、小形
化が容易である上に、量産によって比較的に安価に製造
することができる。従って、定電力化回路も安価に構成
することが可能になる。
【0063】特に、電圧・抵抗変換回路において、第
1,第2の電界効果形トランジスタのドレイン側に抵抗
を接続すれば、第1,第2の電界効果形トランジスタの
ドレイン・ソース電圧対ドレイン・ソース電流の直線性
の範囲を拡大できることから、第2の電界効果形トラン
ジスタのドレイン・ソース間の抵抗はオペアンプへの入
力電圧信号に比例した良好な抵抗を呈する。従って、出
力端子には回路電力に比例したより精度の高い電圧が出
力されることから、定電力化回路として優れた機能が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる定電力化回路を示す電気回路
図。
【図2】図1に示す第1の駆動回路の電気回路図。
【図3】本発明にかかる定電力化回路の異なった実施例
を示す電気回路図。
【図4】図1に示す定電力化回路の希ガス放電灯の点灯
装置への適用例を示す電気回路図。
【図5】図4に示す希ガス放電灯の縦断面図。
【図6】図5に示す希ガス放電灯に適用したシート構体
の展開図。
【図7】図6のX−X断面図。
【図8】図5に示す希ガス放電灯の製造方法を説明する
ための縦断面図。
【図9】図4の動作説明図であって、同図(a)は第2
の駆動回路の出力タイミング図、同図(b)は第2のス
イッチング素子の動作タイミング図、同図(c)はコイ
ル電流図、同図(d)はランプ電流図、同図(e)は発
光波形図。
【図10】図1に示す定電力化回路の希ガス放電灯の点
灯装置への異なった適用例を示す電気回路図。
【図11】先行技術にかかる希ガス放電灯の縦断面図。
【図12】先行技術にかかる希ガス放電灯の点灯装置の
電気回路図。
【図13】改良された先行技術にかかる希ガス放電灯の
点灯装置の電気回路図。
【図14】図13の動作説明図であって、同図(a)は
駆動回路の出力タイミング図、同図(b)はスイッチン
グ素子の動作タイミング図、同図(c)はコイル電流
図、同図(d)はランプ電流図、同図(e)は発光波形
図。
【図15】図14の拡大図であって、同図(a)はスイ
ッチング素子の動作タイミング図、同図(b)はランプ
電流図。
【符号の説明】
PDET 電力検出回路 VRC 電圧・抵抗変換回路 Qa 第1の電界効果形トランジスタ Qb 第2の電界効果形トランジスタ OP オペアンプ CC1 第1の定電流回路 CC2 第2の定電流回路 Ra〜Rh 抵抗 R1〜R2 抵抗 LD 負荷回路 DL 希ガス放電灯 E1 直流電源 E2 基準電源(基準電圧) HC 高周波電圧発生回路 TR 出力トランス TRa 一次コイル TRb 二次コイル CV DC/DCコンバータ L コイル C1〜C4 コンデンサ D1 ダイオード S1 第1のスイッチング素子 S2 第2のスイッチング素子 PD1 第1の駆動回路 PD2 第2の駆動回路 OP1 エラーアンプ OP2 比較回路 DR1 第1のドライバー回路 DR2 第2のドライバー回路 OSC 三角波発振器 SD 積分回路 1 外囲器 2 発光層 2a アパーチャ部 3 シート構体 4 透光性シート(絶縁部材) 5,6 外部電極 7 第1の開口部 8 第2の開口部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧・抵抗変換回路を含む電力検出回路
    と、第1のスイッチング素子、この第1のスイッチング
    素子にPWM制御された駆動信号を付与する第1の駆動
    回路を含むDC/DCコンバータとを具備し、前記電力
    検出回路は、少なくとも、第1,第2の電界効果形トラ
    ンジスタ、第1の電界効果形トランジスタに直列的に接
    続した第1の定電流回路、第1,第2の入力端子及び出
    力端子を有し、出力端子を第1,第2の電界効果形トラ
    ンジスタのゲートに、第1の入力端子を第1の定電流回
    路の出力側にそれぞれ接続したオペアンプを含む電圧・
    抵抗変換回路と、回路に並列的に接続し、回路電圧に比
    例した電圧を発生するように構成した複数の分圧抵抗の
    直列回路と、電圧・抵抗変換回路における第2の電界効
    果形トランジスタに直列的に接続し、回路電流に比例し
    た電流を第2の電界効果形トランジスタに供給する第2
    の定電流回路とから構成し、前記電圧・抵抗変換回路
    を、第1,第2の電界効果形トランジスタのドレイン・
    ソース間の抵抗がオペアンプの第2の入力端子に付与さ
    れる電圧信号に応じた抵抗値を呈するように作動させる
    と共に、第2の電界効果形トランジスタに回路電流に比
    例した電流を供給することにより、電力検出回路におけ
    る第2の定電流回路の出力側から回路電力に比例した電
    圧を出力し、この電圧をDC/DCコンバータに付与す
    ることによりDC/DCコンバータから負荷回路への供
    給電力を定電力化することを特徴とする定電力化回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の定電流回路と第1の電界効果
    形トランジスタとの間及び第2の定電流回路と第2の電
    界効果形トランジスタとの間にそれぞれ抵抗を直列的に
    接続すると共に、オペアンプの第1の入力端子を第1の
    定電流回路と抵抗との接続点に接続し、かつ回路電力に
    比例した出力電圧を第2の定電流回路と抵抗との接続点
    から取り出し、DC/DCコンバータに付与するように
    構成したことを特徴とする請求項1に記載の定電力化回
    路。
  3. 【請求項3】 前記電圧・抵抗変換回路において、第
    1,第2の電界効果形トランジスタは、ゲート電圧対ド
    レイン・ソース間の抵抗特性が同一又は近似しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の定電力化回路。
  4. 【請求項4】 前記電圧・抵抗変換回路において、第
    1,第2の電界効果形トランジスタは、同一ペレットに
    隣接又は近接して配置したことを特徴とする請求項1に
    記載の定電力化回路。
  5. 【請求項5】 前記第2の定電流回路に、回路に直列的
    に接続した抵抗に生ずる電圧をフィードバックすること
    により、第2の定電流回路から第2の電界効果形トラン
    ジスタに回路電流に比例した電流を供給するように構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の定電力化回路。
  6. 【請求項6】 前記DC/DCコンバータは、少なくと
    も、第1のスイッチング素子と、コイルと、コンデンサ
    と、ダイオードと、電力検出回路からの出力信号に基づ
    いてPWM制御された駆動信号を第1のスイッチング素
    子に付与する第1の駆動回路とから構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の定電力化回路。
  7. 【請求項7】 前記DC/DCコンバータにおける第1
    の駆動回路は、少なくとも、電力検出回路からの信号と
    基準電圧との誤差分に応じた信号を出力するエラーアン
    プと、三角波発振器と、エラーアンプ及び三角波発振器
    の出力信号に基づいてPWM制御された信号を出力する
    オペアンプとから構成したことを特徴とする請求項6に
    記載の定電力化回路。
  8. 【請求項8】 電圧・抵抗変換回路を含む電力検出回路
    と、第1のスイッチング素子、この第1のスイッチング
    素子にPWM制御された駆動信号を付与する第1の駆動
    回路を含むDC/DCコンバータと、一次コイル,二次
    コイルを有する出力トランス、出力トランスの一次コイ
    ルに直列的に接続した第2のスイッチング素子,電流検
    出回路、及び第2のスイッチング素子にデューティ比,
    周波数が一定の駆動信号を付与する第2の駆動回路を含
    み、第2のスイッチング素子のスイッチング動作に基づ
    いて出力トランスの二次コイル側にパルス状の高周波電
    圧を発生する高周波電圧発生回路と、内面に発光層を有
    し、かつ内部空間に希ガスを封入した外囲器の外周面に
    金属部材よりなる帯状の一対の外部電極を、外囲器のほ
    ぼ全長に亘って互いに離隔して配置してなる希ガス放電
    灯とを具備し、前記電力検出回路は、少なくとも、第
    1,第2の電界効果形トランジスタ、第1の電界効果形
    トランジスタに直列的に接続した第1の定電流回路、第
    1,第2の入力端子及び出力端子を有し、出力端子を第
    1,第2の電界効果形トランジスタのゲートに、第1の
    入力端子を第1の定電流回路の出力側にそれぞれ接続し
    たオペアンプを含む電圧・抵抗変換回路と、回路に並列
    的に接続し、回路電圧に比例した電圧を発生するように
    構成した複数の分圧抵抗の直列回路と、電圧・抵抗変換
    回路における第2の電界効果形トランジスタに直列的に
    接続し、回路電流に比例した電流を第2の電界効果形ト
    ランジスタに供給する第2の定電流回路とから構成し、
    前記高周波電圧発生回路の入力側に電力検出回路及びD
    C/DCコンバータを、出力側に希ガス放電灯をそれぞ
    れ接続し、前記電圧・抵抗変換回路を、第1,第2の電
    界効果形トランジスタのドレイン・ソース間の抵抗がオ
    ペアンプの第2の入力端子に付与される電圧信号に応じ
    た抵抗値を呈するように作動させると共に、第2の電界
    効果形トランジスタに回路電流に比例した電流を供給す
    ることにより、電力検出回路における第2の定電流回路
    の出力側から回路電力に比例した電圧を出力し、この電
    圧をDC/DCコンバータに付与することによりDC/
    DCコンバータから高周波電圧発生回路への供給電力を
    定電力化することを特徴とする希ガス放電灯の点灯装
    置。
  9. 【請求項9】 前記高周波電圧発生回路における第2の
    駆動回路から出力される駆動信号のオンデューティ比を
    60%以上に設定したことを特徴とする請求項8に記載
    の希ガス放電灯の点灯装置。
  10. 【請求項10】 前記高周波電圧発生回路における第2
    のスイッチング素子のオフ期間を、出力トランスの二次
    コイル側の実効インダクタンスと希ガス放電灯が点灯し
    た状態の実効静電容量とにより発生するランプ電流の自
    由振動の最初の1周期以内に設定したことを特徴とする
    請求項8に記載の希ガス放電灯の点灯装置。
  11. 【請求項11】 前記電力検出回路における第2の定電
    流回路に、電力検出回路,DC/DCコンバータ,高周
    波電圧発生回路のいずれかの回路に直列的に接続した抵
    抗に生ずる電圧をフィードバックすることにより、第2
    の定電流回路から第2の電界効果形トランジスタに回路
    電流に比例した電流を供給するように構成したことを特
    徴とする請求項8に記載の希ガス放電灯の点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記高周波電圧発生回路における第2
    のスイッチング素子に抵抗を直列的に接続すると共に、
    この抵抗に発生する電圧を積分回路を介して電力検出回
    路における第2の定電流回路に、制御信号としてフィー
    ドバックしたことを特徴とする請求項11に記載の希ガ
    ス放電灯の点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106020307A (zh) * 2016-06-23 2016-10-12 电子科技大学 一种恒定功耗的线性恒流电源

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